JP2008217088A - 画像データ生成プログラム、画像データ生成装置、画像データ生成方法、及び、印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】出力対象画像にトンボや切り取り線等の付加画像を合成した画像データを生成するプログラムであって、合成する付加画像を変更した場合の再データ生成を高速に行うことのできる画像データ生成プログラム等を提供する。
【解決手段】オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理を制御装置に実行させる画像データ生成プログラムが、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一工程と、印刷対象画像のオブジェクト単位の画像データから印刷対象画像のビットマップデータを生成し、識別可能に記憶する第二工程と、付加画像のビットマップデータを取得する第三工程と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して出力用ビットマップデータを生成する第四工程とを、前記制御装置に実行させる。
【選択図】 図2
【解決手段】オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理を制御装置に実行させる画像データ生成プログラムが、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一工程と、印刷対象画像のオブジェクト単位の画像データから印刷対象画像のビットマップデータを生成し、識別可能に記憶する第二工程と、付加画像のビットマップデータを取得する第三工程と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して出力用ビットマップデータを生成する第四工程とを、前記制御装置に実行させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、出力対象画像にトンボや切り取り線などの付加画像を合成した画像データを生成するプログラム等に関し、特に、合成する付加画像を変更した場合の再データ生成を高速に行うことのできる画像データ生成プログラム等に関する。
プリンタなどの印刷装置においては、印刷対象の画像を出力する際に、出力サイズより大きな用紙に印刷する場合など出力後の切断のために切り取り線などを印刷対象画像と共に印刷することがある。また、良好な出力結果を得るために何回か試し刷りを行うような場合には、印刷対象画像と共に印刷日時や印刷条件などの付加情報を印刷することもある。このように、従来、元の出力対象画像に付加的な画像を合わせて印刷することが行われていた。
かかる付加的な画像を合わせて印刷する場合について、下記特許文献1では、プリンタドライバで、印刷対象文書と共に枠線、パンチ穴、トンボなどの基準図形を印刷する設定を行うことが記載されている。
特開2000−168186号公報
通常、ホストコンピュータなどで生成した出力対象画像を印刷する場合には、テキスト、グラフィック、イメージなどの画像オブジェクト毎に表現されている画像データを、画素毎の色の階調値で表現されたビットマップデータに変換する必要がある。上述した付加的な画像を合わせて印刷する場合、従来は、出力対象画像がPDL(ページ記述言語)など画像オブジェクト単位で表現されている段階で、上記付加的な画像と合成し、その後にレンダリングを行ってビットマップデータを生成していた。
しかしながら、上記従来の方法では、出力対象画像を変えずに付加的な画像だけを変更して再印刷する場合、例えば、試し刷りで印刷条件をラベルとして合成して出力した後、本刷りとして上記ラベルに変えてトンボを合成して出力するような場合、上記レンダリング処理は、出力対象画像を含めた出力対象の全体について行う必要がある。通常、このレンダリング処理は時間を要するものであり、従来法では、付加的な画像を替えただけの再印刷にも時間がかかってしまった。特に、サイズの大きい印刷など画像データの量が多い場合には、再印刷の際にも長時間を必要とした。
また、上記特許文献1には、このような課題を解決する手法について具体的に示されていない。
そこで、本発明の目的は、出力対象画像にトンボや切り取り線などの付加画像を合成した画像データを生成するプログラムであって、合成する付加画像を変更した場合の再データ生成を高速に行うことのできる画像データ生成プログラム、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理を制御装置に実行させる画像データ生成プログラムが、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一の工程と、前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶する第二の工程と、前記付加画像のビットマップデータを取得する第三の工程と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第四の工程とを、前記制御装置に実行させることである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、更に、前記出力要求を受けた印刷対象画像と同じ印刷対象画像に、前記付加画像とは異なる付加画像を合成して出力する要求を受け取る第五の工程と、前記記憶した印刷対象画像のビットマップデータを読み出す第六の工程と、前記第五の工程で合成を要求された付加画像のビットマップデータを取得する第七の工程と、前記読み出された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第八の工程とを、前記制御装置に実行させることを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記第三の工程における付加画像のビットマップデータの取得は、当該ビットマップデータを生成する、あるいは、予め用意されていた当該ビットマップデータを読み出す、ことによって行われることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する画像データ生成装置が、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る受信手段と、前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶するレンダリング手段と、前記付加画像のビットマップデータを取得する付加データ処理手段と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する合成手段とを有することである。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理装置における画像データ生成方法が、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一の工程と、前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶する第二の工程と、前記付加画像のビットマップデータを取得する第三の工程と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第四の工程とを有することである。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、印刷システムが、印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する合成印刷を要求するホスト装置と、当該印刷要求に含まれる前記印刷対象画像のオブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶するレンダリング手段と、前記付加画像のビットマップデータを取得する付加データ処理手段と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、合成ビットマップデータを生成する合成手段と、当該合成ビットマップデータを印刷実行用データとする印刷実行手段と、を備えるプリントサーバと、前記印刷実行用データを受け取って前記ホスト装置が要求した合成印刷を実行するプリンタとを有することである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像データ生成プログラムを備えたプリントサーバの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すプリントサーバ2が本発明を適用した上記プリントサーバであり、印刷対象画像にトンボなどの付加的な画像を合成して印刷する際に、印刷対象画像と付加的な画像のレンダリングを別々に行い、印刷対象画像のビットマップデータを識別可能に記憶しておき、付加的な画像を変更した再印刷の際の処理を高速に行おうとするものである。なお、ここでは、本来の印刷対象である上記印刷対象画像の画像データを印刷データと呼び、ラベル、トンボ、切り取り線などの印刷対象画像に合成する上記付加的な画像の画像データを付加データと呼ぶことにする。
図1に示すように、プリントサーバ2は、ホストコンピュータ1とプリンタ3に接続され、ホストコンピュータ1からプリンタ3への印刷要求を中継すると共に、印刷対象のデータを保持し、ユーザの指示に従ってプリンタ3へ印刷要求を行う、印刷に特化したサーバである。プリントサーバ2は、図1に示すように、複数のホストコンピュータ1及び複数のプリンタ3と接続されて使用することができる。
ホストコンピュータ1は、プリンタ3に対して印刷要求を行うホスト装置であり、パーソナルコンピュータなどで構成することができる。ホストコンピュータ1には、印刷対象の画像を生成するアプリケーション12、及び、プリンタ3用のプリンタドライバ11が備えられる。アプリケーション12は、例えば、文書作成、画像編集、図面の製作などを司るソフトウェア(プログラム)とそれに従って処理を実行する制御装置等から構成され、プリンタ3に対する印刷要求元である。
プリンタドライバ11は、このアプリケーション12からの印刷要求を受けて、印刷要求先であるプリンタ3用の印刷ジョブ(データ)を生成し、プリントサーバ2に送信する機能を担う。具体的には、アプリケーション12から受けたデータに基づいて、印刷対象画像の印刷データ、各種印刷条件等に係るコマンドをPDLで生成し、印刷ジョブとしてプリントサーバ2に転送する。なお、プリンタドライバ11は、これらの処理を実行するプログラムとその指示に従って処理を実行する制御装置等で構成することができる。また、当該プログラムは、CDなどの記憶媒体に収められたものがホストコンピュータ1にインストールされる、あるいは、インターネットなどのネットワークを介して所定のサイトからホストコンピュータ1にダウンロードされる、ことにより備えられる。
プリントサーバ2は、前述の通り、印刷機能に特化したサーバであり、パーソナルコンピュータなどで構成することができる。プリントサーバ2は、主に、印刷処理の中継、印刷データの加工(印刷データの印刷ビットマップデータへの変換など)、加工された印刷データの蓄積(印刷ビットマップデータに変換された印刷データの蓄積)などの機能を担い、前記ホストコンピュータ1から印刷ジョブを受けた際には、PDLを解釈して印刷要求先のプリンタ3に適したデータを生成して、プリンタ3に転送する。また、ユーザからの印刷要求指示を受け、蓄積された印刷ビットマップデータについて、印刷要求先のプリンタ3に適したデータを生成して、プリンタ3に転送することもできる。ユーザからの印刷要求指示を受けるとき、ユーザから印刷条件の指示を受けることができ、ユーザからの印刷条件指示に従った印刷条件でデータを生成してプリンタ3に転送する機能も担う。印刷条件とは、例えば、印刷解像度、印刷媒体種類、ハーフトーン処理で使用されるスクリーンの種類、色変換処理で使用される色変換プロファイルなどである。印刷条件指示に従った印刷条件により印刷ビットマップデータの解像度変換、色変換処理、ハーフトーン処理を実行する。
プリントサーバ2には、図1に示すように、機能的な構成としてみれば、OS(オペレーティングシステム)21、画像データ生成部22、通信I/F23、HDD(ハードディスクドライブ)24、シリアル通信I/F25、USBI/F26、モニタ27、及びキーボード・マウス28等が備えられる。
OS(オペレーティングシステム)21には、ディスプレードライバ211、入力機器ドライバ212、I/Oドライバ213があり、それぞれ、対応する機器用のドライバ機能を担う。
画像データ生成部22は、ホストコンピュータ1から受信する印刷ジョブ、又は、プリントサーバ2が蓄積するデータからプリンタ3用のデータを生成して、プリンタ3に印刷要求を行う部分である。画像データ生成部22が行うレンダリングを含む画像データ生成処理に本プリントサーバ2の特徴があり、その具体的な内容については後述する。
画像データ生成部22は、図1に示すように、各種のモジュールから構成される。印刷ジョブ取得モジュール221は、ホストコンピュータ1から送信される印刷ジョブを受信する部分であり、言語解釈モジュール222は、PDLで表現された印刷ジョブをHDD24にスプールデータ241としてスプールしながら、解釈する部分である。
また、レンダリングモジュールは、印刷データのレンダリング処理を行う部分であり、印刷データのビットマップデータ(印刷ビットマップデータ243と呼ぶこととする)を生成してHDD24に記憶する部分である。ここでは、合わせてプレビュー用のデータ242も生成し、HDD24に記憶する。
付加データ処理モジュール224は、印刷データに合成する付加データのビットマップデータ(付加ビットマップデータ244と呼ぶこととする)を生成又は取得する部分である。合成モジュール225は、印刷データに付加データを合成する印刷を行う際に、印刷ビットマップデータ243と付加ビットマップデータ244を合成する部分である。
印刷実行モジュール226は、印刷対象のビットマップデータに、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理を施すと共にプリンタ3用のコマンドを生成してプリンタ3への印刷要求データを生成し、それをプリンタ3に転送する部分である。その他、ユーザインターフェースを司る、ジョブ制御モジュール227、GUIコントローラモジュール228、及び、GUIビューモジュール229が備えられる。
なお、これらのモジュールは、各機能を実現するための処理手順を記述した各プログラムと、当該プログラムに従って処理を実行するプリントサーバ2に備えられるCPU(図示せず)などの制御装置等によって構成される。
次に、通信I/F23は、ホストコンピュータ1からの印刷ジョブを受け取る部分であり、HDD24は、プリントサーバ2の記憶装置であり、図1に示すように、上述した各種データを格納する。なお、付加データ245は、付加ビットマップデータ244を生成するための元となるデータである。付加する画像には、トンボ、枠線、切り取り線、ラベル(注釈の文字)など各種のものがあり、これらには識別コードがふられ、HDD24には、当該識別コードとリンクが取られて対応する付加データ245が収められている。
また、モニタ27は、プリントサーバ2のディスプレー装置であり、キーボード・マウス28は、プリントサーバ2の入力装置である。
次に、プリンタ3は、プリントサーバ2からの印刷要求データを受けて印刷媒体に対して印刷処理を実行する印刷装置であり、例えば、A1など大型サイズの用紙に印刷を行うプリンタである。
本実施の形態例に係る、ホストコンピュータ1、プリントサーバ2、及び、プリンタ3から成る印刷システムは、以上説明したような構成を有するが、以下、本印刷システムを用いて行われる印刷実行時の処理、特に、印刷データに付加データを合成する場合の処理について具体的に説明する。図2は、印刷実行時の処理手順を例示したフローチャートである。
まず、印刷要求は、ホストコンピュータ1のアプリケーション12に対するユーザ指示によって行われる(ステップS1)。例えば、ユーザが当該アプリケーション12を用いて作成した画像にその時の日時をラベルとして合わせて出力することを指示する。図3は、印刷要求される画像の一例を示した図である。図3の(b)は、上記アプリケーション12を用いて作成した画像(印刷データ)に相当し、図3の(a)は、上記合わせて出力するラベル(付加データA)に相当する。上記例では、例えば、図3の(c)に示すような出力(印刷データ+付加データA)がなされるように印刷要求がなされたことになる。
このような出力指示がなされると、その内容が所定のデータ形式でプリンタドライバ11に渡され、プリンタドライバ11が、当該データを加工してPDLによる印刷ジョブデータとしてプリントサーバ2へ送信する(ステップS2)。なお、合成する付加画像のデータは、前述した識別コードとして送信される。ここの例では、その時の日時を示すラベルが付加画像であるので、例えば、日時のラベルであることを示す識別コードと実際の日時情報が、あるいは、プリントサーバ2で処理を行う時点での日時をラベルとする旨の識別コードが送信される。
次に、プリントサーバ2の通信I/F23を介して、上記印刷ジョブデータが、印刷ジョブ取得モジュール221によって取得される(ステップS3)。その後、言語解釈モジュール222が、取得した印刷ジョブデータをHDD24にスプールしながら逐次解釈する(ステップS4)。なお、PDLでは、印刷対象の画像が画像オブジェクト単位で表現されている。
そして、言語解釈モジュール222がその解釈の中で、付加データ(付加画像)を合成する印刷であるか否かを判断する(ステップS5)。かかる判断は、印刷ジョブのPDLに当該合成の有無を示すコードがあり、そのコードを解釈することによって行われる。
当該判断の結果、合成ありの場合には(ステップS5のYes)、前記言語解釈の結果に基づいて、レンダリングモジュール223が、印刷データのレンダリング処理を実行する(ステップS6)。言い換えれば、付加データ(付加画像)を合成する印刷でありながら、付加データとは別に、元の印刷対象画像である印刷データの部分についてのみ、まず、レンダリング処理を行う。図3の(c)に示した例では、図3の(b)に示した印刷データについてレンダリングを行う。
レンダリング処理によって生成された、画素毎の色の濃度階調値から構成される印刷データのビットマップデータ(印刷ビットマップデータ243)は、レンダリングモジュール223によりHDD24に記憶される(ステップS7)。また、レンダリングモジュール223は、プレビュー用のデータ242も合わせて生成しHDD24に記憶する。当該プレビューデータ242は、当該印刷データについて、プリントサーバ2からユーザが印刷指示を行うような場合に、モニタ27にプレビューとして表示するためのデータである。また、上記記憶される印刷ビットマップデータ243、プレビューデータ242は、この印刷ジョブの識別情報が付されて、当該印刷ジョブのその他の設定情報と共に収められる。
次に、付加データ処理モジュール224が、合成される付加データのレンダリング処理を行う(ステップS8)。具体的には、受信した印刷ジョブのPDLに前述した付加画像の識別コードが含まれるため、その識別コードにリンクされた、前記HDD24に格納される付加データ245、すなわち、識別コードに対応する付加画像の元データを取得し、そのデータに基づいて付加データのビットマップデータ(付加ビットマップデータ244)を生成する。
図3の(c)に示す例では、図3の(a)に示すラベル(付加データA)が合成されるので、当該レベルとして示される具体的な文字などの画像について、HDD24に格納される付加データ245に基づきビットマップデータが生成される。例えば、プリントサーバ2で処理を行う時点での日時をラベルとする旨の識別コードが送信された場合には、プリントサーバ2の日時情報を管理する部分から日時を取得し、当該識別コードにリンクされた付加データ245に示される印刷形式に従って、日時を示すラベルのビットマップデータを生成する。
なお、トンボや切り取り線など付加画像が予め固定されており、印刷ジョブ毎に変化しないものについては、予めビットマップデータとしてHDD24に格納しておいても良い。この場合にも、各ビットマップデータは、上記識別コードとリンクして収めるようにする。そして、PDLでこれらの識別コードが指定されている場合には、付加データ処理モジュール224は、レンダリング処理を行うことなく、上記収められている対応するビットマップデータを読み出すことによって、付加ビットマップデータを取得する。
このようにして生成又は取得された付加ビットマップデータ244は、HDD24に記憶される。
このようにして、要求された合成印刷について、印刷データ部分と付加データ部分が別々にレンダリングされ、それぞれのビットマップデータ(印刷ビットマップデータ243と付加ビットマップデータ244)が生成されると、合成モジュール225がそれらを合成して、印刷データに付加データを合成した後のビットマップデータを生成する(ステップS9)。図3に示した印刷データに付加データAを合成する例では、この合成処理により、図3の(c)に示す画像のビットマップデータが生成される。
その後、当該合成後のビットマップデータが印刷実行モジュール226に渡され、当該モジュールにより、ハーフトーン処理、プリンタ3へのコマンド生成処理等が施されて、合成後のビットマップデータからプリンタ3用の印刷要求データが生成され、当該データがプリンタ3に転送される(ステップS10)。
転送された印刷要求データは、印刷要求先であるプリンタ3に受信され、当該データに従った印刷処理がなされて、ホストコンピュータ1から要求された合成印刷が完了する(ステップS11)。すなわち、印刷データに付加データを合成した画像が所望の印刷媒体に出力される。図3に示した印刷データに付加データAを合成する例では、図3の(c)に示す画像が印刷媒体に出力される。
一方、ステップS5において、付加データを合成する印刷要求でない場合には(ステップS5のNo)、レンダリングモジュール223が、言語解釈の結果に従って、印刷データのレンダリングを行う(ステップS6−1)。そして、生成された印刷ビットマップデータ243を印刷ジョブの識別情報を付してHDD24に記憶する(ステップS7−1)。なお、当該記憶は、同じ印刷データを用いた再印刷のためのものであり、当該工程を省いて、レンダリング処理後、ステップS10に移行するようにしても良い。また、上記記憶を行う場合には、前述したプレビューデータ242も合わせて生成し、印刷ジョブの識別情報を付してHDD24に記憶する。その後、印刷実行モジュール226が、印刷ビットマップデータ243について、ハーフトーン処理、コマンド生成処理等を施し、プリンタ3用の印刷要求データを生成して、プリンタ3に転送する(ステップS10)。そして、プリンタ3における印刷処理が実行されて、付加データの合成のない、印刷データの画像が印刷媒体に出力される(ステップS11)。
このようにして、ホストコンピュータ1から新たな印刷ジョブを発する場合の処理が実行されるが、次に、既に印刷処理を行った印刷データについての再印刷の場合について説明する。図4は、かかる再印刷の場合についての処理手順を例示したフローチャートである。
まず、ユーザは、再印刷する印刷データを指示するための画面を表示するようにプリントサーバ2に要求する。当該要求は、キーボード・マウス28を用いてなされ、当該要求を受け取ったGUIコントローラモジュール228は、ジョブ制御モジュール227を介して、HDD24に記憶されており再印刷が可能な印刷データの情報を取得し、それらの情報をGUIビューモジュール229に渡し、GUIビューモジュール229によって、モニタ27に印刷指示画面が表示される(ステップS21)。このとき、再印刷が可能な印刷データの情報はリスト形式で表示してもよいし、前述したプレビューデータ242を用いてその印刷データによる画像を表示してもよい。さらに、このとき、印刷条件の設定をユーザから受け付ける画面や、トンボやラベルなどの付加データを合成して印刷するかどうかの合成印刷有無を設定する画面も表示される。
当該表示された印刷指示画面の印刷データの中から、ユーザは、再印刷する印刷データを選択し、キーボード・マウス28を用いて印刷指示の操作を行う。そして、当該指示がGUIコントローラモジュール228により受信される(ステップS22)。この印刷指示には、再印刷する印刷データ、合成印刷を行う場合には合成する付加データ等の情報が含まれており、その指示情報から、ジョブ制御モジュール227が、付加データの合成を行うか否かの判断を行う(ステップS23)。
図3に示した例では、例えば、図3の(c)に示す画像の合成印刷をしたユーザが、同じ印刷データについて付加データBを合成して再印刷する場合が考えられる。すなわち、図3の(b)に示す印刷データと図3の(d)に示す付加データBを合成した図3の(e)に示す画像の印刷指示を行う場合が考えられる。
上記合成の判断において、合成ありと判断された場合には(ステップS23のYes)、ジョブ制御モジュール227からの指示を受けて、合成モジュール225が、印刷指示された印刷データの印刷ビットマップデータ243をHDD24から取得する(ステップS24)。既に印刷処理を行っている印刷データについては、前述の通り、その印刷ビットマップデータ243が記憶されているので、このような再印刷の際には、再度レンダリング処理を行う必要はなく、印刷ジョブの識別情報などから使用するデータを特定して読み出すだけでよい。図3の(b)に示す印刷データについて既に印刷ビットマップデータ243がHDD24に格納されているので、それを読み出して取得する。
また、合成する付加データの方は、図2のステップS8で説明した場合と同様に、付加データ処理モジュール224が、合成される付加データのレンダリング処理を行う(ステップS25)。具体的には、受信した印刷指示情報に付加画像の識別コードが含まれるため、その識別コードにリンクされた、前記HDD24に格納される付加データ245、すなわち、識別コードに対応する付加画像の元データを取得し、そのデータに基づいて付加データのビットマップデータ(付加ビットマップデータ244)を生成する。
図3の(d)に示した例では、付加データBのビットマップデータを生成する。また、この付加データBの画像が常に一定である場合には、前述したように、予めそのビットマップデータを生成して読み出し可能にHDD24に格納しておいても良い。この場合には、レンダリング処理に替えて、当該データを読み出して取得すればよい。
このように付加ビットマップデータ244も生成されると、合成モジュール225が前記取得した印刷ビットマップデータ243とその付加ビットマップデータ244を合成して、印刷データに付加データを合成した後のビットマップデータを生成する(ステップS26)。図3の例で付加データBを合成する場合には、この合成処理により、図3の(e)に示す画像のビットマップデータが生成される。
その後、当該合成後のビットマップデータが印刷実行モジュール226に渡され、図2のステップS10と同様の処理を施され、プリンタ3に転送される(ステップS27)。転送された印刷要求データは、印刷要求先であるプリンタ3に受信され、当該データに従った印刷処理がなされて、指示された再印刷による合成印刷が完了する(ステップS28)。すなわち、印刷データに付加データを合成した画像が所望の印刷媒体に出力される。
一方、ステップS23において、付加データを合成する指示でない場合には(ステップS23のNo)、印刷指示された印刷データの印刷ビットマップデータ243がHDD24から読み出され(ステップS24−1)、印刷実行モジュール226が、当該データについて、図2のステップS10と同様の処理を施し、プリンタ3に転送する(ステップS27)。そして、プリンタ3における印刷処理が実行されて、付加データの合成のない、印刷データの画像が印刷媒体に出力される(ステップS28)。
このようにして、再印刷時の処理が実行される。なお、上記の説明では、再印刷の場合の印刷指示をプリントサーバ2から行ったが、ホストコンピュータ1から行うようにしても良い。この場合には、GUIコントローラモジュール228が受信するのと同様の印刷指示が印刷ジョブ取得モジュール221で受信され、以降、上述した場合と同様の処理によって再印刷が実行される。また、この場合には、当該印刷指示をユーザから受け取ってその情報をプリントサーバ2に送信する、などの処理を実行するためのプログラム等をホストコンピュータ1に備える必要がある。
また、図2に基づいて説明したレンダリング後の印刷ビットマップデータ243は、所定のタイミングで消去するようにすることができる。所定のタイミングとは、例えば、最初にHDD24に記憶されてから所定時間が経過した時点、あるいは、印刷ビットマップデータ243に割り当てられている容量を超える記憶がなされた際にそのデータの記憶された日時が最も古い場合、などである。なお、ユーザが適宜判断して削除操作を行うようにしても良い。
以上説明したように、本実施の形態例におけるプリントサーバ2では、印刷データに付加データを合成して印刷を行う場合に、印刷データの部分と付加データの部分を別々にレンダリングし、その後に両データの合成を行って当該合成印刷に係る画像データを生成する。また、その際、印刷データについてのレンダリング後のデータ(ビットマップデータ)を識別可能に記憶装置に記憶しておく。従って、付加データだけを変更する場合など、同じ印刷データを用いた合成印刷を再度行う場合に、記憶しておいた上記ビットマップデータを読み出して利用でき、印刷データ部分について再度レンダリングを行う必要がなく、従来よりも、このような再印刷を高速で実行することが可能となる。特に、大きなサイズの用紙に印刷を行う場合など、印刷データの量が多い場合には、当該効果はより顕著なものとなる。
また、前述の通り、所定の付加データについては、レンダリング済みのデータをHDD24に識別可能に格納しておくようにしても良い。これにより、付加データのレンダリング時間を省くことができ、合成印刷の高速化を図ることができる。
なお、上述の実施の形態例では、レンダリング処理等、印刷のための画像データ生成処理をプリントサーバ2で実行していたが、当該画像データ生成処理をホストコンピュータ1あるいはプリンタ3で行うようにすることも可能である。ホストコンピュータ1で行うようにする場合には、プリンタドライバ11が、プリントサーバ2の画像データ生成部22と同様の機能を有し、生成後のデータをプリンタ3に転送して印刷を実行させる。一方、プリンタ3にて行うようにする場合には、プリンタ3のコントローラがプリントサーバ2の画像データ生成部22と同様の機能を有し、ホストコンピュータ1からPDLの印刷ジョブを受信するようにする。そして、処理後のデータを用いて印刷処理を実行する。どちらの場合においても、上記実施の形態例の場合と同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施の形態例では、ラベルとして日時情報が印刷されていたが、ラベルとして、印刷ジョブの情報(例えば、ジョブ名、もともとの印刷対象画像のファイル名やサイズ)や印刷条件(例えば、印刷解像度、印刷媒体種類、ハーフトーン処理で使用されるスクリーンの種類、色変換処理で使用される色変換プロファイルなど)を印刷してもよい。このときには、ラベルとして印刷可能な情報について、その識別コードとともに付加ビットマップデータ244を予めHDD24に保存しておくか、その識別コードに従って、付加ビットマップデータを生成するようにすればよい。
また、プリントサーバ2がモニタ27に付加データとして合成可能なものを示す画面を表示し、ユーザはその画面で合成印刷するものを選択するようにしてもよい。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ホストコンピュータ、 2 プリントサーバ、 3 プリンタ、 11 プリンタドライバ、 12 アプリケーション、 21 OS、 22 画像データ生成部(画像データ生成装置)、 23 通信I/F、 24 HDD、 25 シリアル通信I/F、 26 USBI/F、 27 モニタ、 28 キーボード・マウス、 211 ディスプレードライバ、 212 入力機器ドライバ、 213 I/Oドライバ、 221 印刷ジョブ取得モジュール(受信手段)、 222 言語解釈モジュール、 223 レンダリングモジュール(レンダリング手段)、 224 付加データ処理モジュール(付加データ処理手段)、 225 合成モジュール(合成手段)、 226 印刷実行モジュール(印刷実行手段)、 227 ジョブ制御モジュール、 228 GUIコントローラモジュール、 229 GUIビューモジュール、 241 スプールデータ、 242 プレビューデータ、 243 印刷ビットマップデータ、 244 付加ビットマップデータ、 245 付加データ
Claims (6)
- オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理を制御装置に実行させる画像データ生成プログラムであって、
印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一の工程と、
前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶する第二の工程と、
前記付加画像のビットマップデータを取得する第三の工程と、
前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第四の工程とを、前記制御装置に実行させる
ことを特徴とする画像データ生成プログラム。 - 請求項1において、更に、
前記出力要求を受けた印刷対象画像と同じ印刷対象画像に、前記付加画像とは異なる付加画像を合成して出力する要求を受け取る第五の工程と、
前記記憶した印刷対象画像のビットマップデータを読み出す第六の工程と、
前記第五の工程で合成を要求された付加画像のビットマップデータを取得する第七の工程と、
前記読み出された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第八の工程とを、前記制御装置に実行させる
ことを特徴とする画像データ生成プログラム。 - 請求項1において、
前記第三の工程における付加画像のビットマップデータの取得は、当該ビットマップデータを生成する、あるいは、予め用意されていた当該ビットマップデータを読み出す、ことによって行われる
ことを特徴とする画像データ生成プログラム。 - オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する画像データ生成装置であって、
印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る受信手段と、
前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶するレンダリング手段と、
前記付加画像のビットマップデータを取得する付加データ処理手段と、
前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する合成手段とを有する
ことを特徴とする画像データ生成装置。 - オブジェクト単位の画像データから出力用ビットマップデータを生成する処理装置における画像データ生成方法であって、
印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する要求を受け取る第一の工程と、
前記印刷対象画像の前記オブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶する第二の工程と、
前記付加画像のビットマップデータを取得する第三の工程と、
前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、前記出力用ビットマップデータを生成する第四の工程とを有する
ことを特徴とする画像データ生成方法。 - 印刷対象画像に所定の付加画像を合成して出力する合成印刷を要求するホスト装置と、
当該印刷要求に含まれる前記印刷対象画像のオブジェクト単位の画像データから、当該印刷対象画像のビットマップデータを生成して、当該ビットマップデータを識別可能に記憶するレンダリング手段と、前記付加画像のビットマップデータを取得する付加データ処理手段と、前記生成された印刷対象画像のビットマップデータと、前記取得された付加画像のビットマップデータを合成して、合成ビットマップデータを生成する合成手段と、当該合成ビットマップデータを印刷実行用データとする印刷実行手段と、を備えるプリントサーバと、
前記印刷実行用データを受け取って前記ホスト装置が要求した合成印刷を実行するプリンタとを有する
ことを特徴とする印刷システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007049648A JP2008217088A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 画像データ生成プログラム、画像データ生成装置、画像データ生成方法、及び、印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007049648A JP2008217088A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 画像データ生成プログラム、画像データ生成装置、画像データ生成方法、及び、印刷システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008217088A true JP2008217088A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39837100
Family Applications (1)
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JP2007049648A Pending JP2008217088A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 画像データ生成プログラム、画像データ生成装置、画像データ生成方法、及び、印刷システム |
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JP (1) | JP2008217088A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010277246A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Brother Ind Ltd | プログラム、印刷システム |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007049648A patent/JP2008217088A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010277246A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Brother Ind Ltd | プログラム、印刷システム |
US9063681B2 (en) | 2009-05-27 | 2015-06-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
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