JP2008216154A - 絶対値スケール及び絶対値演算方法 - Google Patents

絶対値スケール及び絶対値演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絶対値スケール全体を大型化することなく、各コイルパターンの占有面積を大きく(各コイルパターンの径方向長さや幅方向長さを長く)することなどが可能なロータリ形やリニア形の絶対値スケールを提供する。
【解決手段】ロータリ形絶対値スケールでは、ロータのピッチの異なる2つのロータ側コイルパターン31,32を積層し、ステータのピッチの異なる2つのステータ側コイルパターン33,34も積層する。また、リニア形絶対値スケールでは、スライダのピッチの異なる2つのスライダ側コイルパターンを積層し、ステータのピッチの異なる2つのスケール側コイルパターンも積層する。
【選択図】図1

Description

本発明はインダクトシン方式の絶対値スケール及び絶対値演算方法に関する。
工作機械などに適用されるインダクトシン方式のスケールにはロータリ形のもの(ロータリ形スケール)と、リニア形のもの(リニア形スケール)とがある。
ロータリ形スケールは回転角度を検出するためのものであり、図27(a)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたロータ側コイルパターン1を有する回転側のロータと、図27(b)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたステータ側コイルパターン2を有する固定側のステータとを有し、ロータ側コイルパターン1とステータ側コイルパターン2とが向かい合わせとなるようにロータステータとが対向配置された構成となっている。
このロータリ形スケールではステータ側コイルパターン2に交流電流を流すと、図28に示すようにロータ(ロータ側コイルパターン1)の回転角度に対して(即ちステータ側コイルパターン2とロータ側コイルパターン1の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=ロータ側コイルパターン1のピッチ)に変化する誘導電圧がロータ側コイルパターン1に発生する。この誘導電圧は回転側と固定側とに組み込まれたトランスを介して回転側から固定側に伝達される。かくして、この誘導電圧の変化量から、ロータ(例えばロータが結合された工作機械等の回転軸)の回転角度を検出することができる。
図示は省略するが、リニア形スケールは直線的な変位量を検出するためのものであり、ジグザグ状に折り返され且つ全体が直線状に形成されたスライダ側コイルパターンを有する摺動側のスライダと、ジグザグ状に折り返され且つ全体が直線状に形成されたスケール側コイルパターンを有する固定側のスケールとを有し、スライダ側コイルパターンとスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるようにスライダとスケールとが対向配置された構成となっている。
このリニア形スケールではスライダ側コイルパターンに交流電流を流すと、スライダ(スライダ側コイルパターン)の直線的な変位量に対して(即ちスライダ側コイルパターンとスケール側コイルパターンの相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=スケール側コイルパターンのピッチ)に変化する誘導電圧がスケール側コイルパターンに発生する。かくして、この誘導電圧の変化量から、スライダ(例えばスライダが結合された工作機械等の直線移動軸)の直線的な変位量(直線移動距離)を検出することができる。
そして、現在では上記のようなインダクトシン方式のロータリ形スケールやリニア形スケールを応用した絶対値スケールとして、回転角度の絶対値(絶対角度)を検出することができるロータリ形絶対値スケールや、直線的な変位量の絶対値(絶対変位量)を検出することができるリニア形絶対値スケールも開発されている。
ロータリ形絶対値スケールは、図29(a)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたピッチの異なる2つのロータ側コイルパターン5,6を有する回転側のロータと、図29(b)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたピッチの異なる2つのステータ側コイルパターン7,8を有する固定側のステータとを有し、ロータ側コイルパターン5,6とステータ側コイルパターン7,8とが向かい合わせとなるようにロータとステータとが対向配置された構成となっている。そして、ロータ側コイルパターン5,6はそれぞれ異なるピッチPm[度],Ps[度](Ps<Pm)を有しており、同一平面内に形成されている。ステータ側コイルパターン7,8もそれぞれロータ側コイルパターン5,6のピッチPm,Psに対応した異なるピッチPm´[度],Ps´[度](Ps´<Pm´)を有しており、同一平面内に形成されている。
ステータの構成を図30に基づいて更に詳述すると、図30に示すようにステータ9は基材10の表面に絶縁材11を介して銅箔を貼り付け、この銅箔をリソグラフなどによって所定のコイルパターンに形成することにより、ステータ側コイルパターン7,8が形成されている。また、基材10には配線溝14が加工されており、この配線溝14に設けられた内部配線13を介してステータ側コイルパターン7,8と外部配線15とが電気的に接続されている。基材10に加工された配線溝14にはトランス16の二次側コイル12も設けられている。図示は省略するが、ロータの構成もステータと同様、基材に絶縁材を介して張り付けた銅箔を用いてロータ側コイルパターン5,6が形成された構成となっており、基材に加工された配線溝に内部配線や、トランス16の一次側コイルが設けられている。
このロータリ形絶対値スケールではステータ側コイルパターン7,8に交流電流を流すと、ロータ(ロータ側コイルパターン5,6)の回転角度に対して周期的(周期=ロータ側コイルパターン5,6のピッチPs,Pm)に変化する誘導電圧がロータ側コイルパターン5,6に発生する。これらの誘導電圧は回転側と固定側とに組み込まれたトランス16を介して回転側から固定側にそれぞれ伝達される。そして、これらの誘導電圧の変化量から得られる検出角度の差から、ロータ(例えばロータが結合された工作機械等の回転軸)の絶対角度を求めることができる。
リニア形絶対値スケールは、図31(a)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が直線状に形成されたピッチの異なる2つのスライダ側コイルパターン21,22を有する摺動側のスライダと、図31(b)に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が直線状に形成されたピッチの異なる2つのスケール側コイルパターン23,24を有する固定側のスケールとを有し、スライダ側コイルパターン21,22とスケール側コイルパターン22,23とが向かい合わせとなるようにスライダとスケールとが対向配置された構成となっている。スケール側コイルパターン23,24はそれぞれ異なるピッチPs[mm],Pm[mm](Ps<Pm)を有しており、スライダ側コイルパターン21,22もそれぞれスケール側コイルパターン23,24のピッチPs,Pmに対応した異なるピッチPs´[mm],Pm´[mm](Ps´<Pm´)を有しており、同一平面内に形成されている。
スライダの構成を図32に基づいて更に詳述すると、図32に示すようにステータ25は基材26の表面に絶縁材27を介して銅箔を貼り付け、この銅箔をリソグラフなどによって所定のコイルパターンに形成することにより、スライダ側コイルパターン21,22が形成されている。また、基材26には配線溝28が加工されており、この配線溝28に設けられた内部配線29を介してスライダ側コイルパターン21,22と外部配線30とが電気的に接続されている。図示は省略するが、スケールの構成もスライダと同様、基材に絶縁材を介して張り付けた銅箔を用いてスケール側コイルパターン23,24が形成された構成となっており、基材に加工された配線溝に設けられた内部配線を介して、スケール側コイルパターン23,24と外部配線とが電気的に接続されている。
このリニア形絶対値スケールではスライダ側コイルパターン21,22に交流電流を流すと、スケール(スケール側コイルパターン23,24)の直線的な変位量に対して周期的(周期=スケール側コイルパターン23,24のピッチPs,Pm)に変化する誘導電圧がスケール側コイルパターン23,24に発生する。そして、これらの誘導電圧の変化量から得られる変位量の差から、スライダ(例えばスライダが結合された工作機械等の直線移動軸)の絶対変位量を求めることができる。
特開平11−083545号公報
しかしながら、上記従来のロータリ形絶対値スケールではロータ側コイルパターン5,6が同一平面内に形成され、ステータ側コイルパターン7,8も同一平面内に形成されているため、絶対値スケール全体の大型化を避けようとすると、各コイルパターン5,6,7,8の占有面積を小さく(各コイルパターン5,6,7,8の径方向の長さを短く)せざるをえず、その結果、絶対値スケールの製造のバラツキによる影響が検出精度に出やすくなるため、安定した検出精度を得ることが難しい。
同様に上記従来のリニア形絶対値スケールでもスライダ側コイルパターン21,22が同一平面内に形成され、スケール側コイルパターン23,24も同一平面内に形成されているため、絶対値スケール全体の大型化を避けようとすると、各コイルパターン21,22,23,24の占有面積を小さく(各コイルパターン21,22,23,24の幅方向の長さを短く)せざるをえず、その結果、絶対値スケールの製造バラツキの影響が検出精度に出やすくなるため、安定した検出精度を得ることが難しい。
更には、絶対値スケールにおいて絶対角度の算出や絶対変位量の算出を、容易且つ確実に行うことができる計算方法も望まれていた。
従って本発明は上記の事情に鑑み、絶対値スケール全体を大型化することなく、各コイルパターンの占有面積を大きく(各コイルパターンの径方向長さや幅方向長さを長く)することができ、更には容易且つ確実に絶対角度の算出や絶対変位量の算出を行うことができるロータリ形やリニア形の絶対値スケールを提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の絶対値スケールは、ピッチの異なる複数のスライダ側コイルパターンを有するスライダと、ピッチの異なる複数のスケール側コイルパターンを有するスケールとを有し、前記複数のスライダ側コイルパターンと前記複数のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールであって、
前記複数のスライダ側コイルパターンを積層し、
前記複数のスケール側コイルパターンを積層したことを特徴とする。
なお、前記絶対値スケールはロータリ形絶対値スケール又はリニア形絶対値スケールであり、前記スライダ側コイルパターンはロータリ形絶対値スケールのステータ側コイルパターン又はリニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン、前記スライダはロータリ形絶対値スケールのステータ又はリニア形絶対値スケールのスライダ、前記スケール側コイルパターンはロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン又はリニア形絶対値スケールのスケール側コイルパターン、前記スケールはロータリ形絶対値スケールのロ−タ又はリニア形絶対値スケールのスケールである。
また、第2発明の絶対値スケールは、第1発明の絶対値スケールにおいて、
前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流す給電手段を備えたことを特徴とする。
また、第3発明の絶対値スケールは、第1発明の絶対値スケールにおいて、
前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々の周波数の交流電流を流す給電手段と、
前記スケールの各スケール側コイルパターンの出力側にそれぞれ設けられ、前記スケールの各スケール側コイルパターンにおける本来の誘導電圧の周波数以外の周波数の電圧をカットするフィルタと、
を備えたことを特徴とする。
また、第4発明の絶対値スケールは、第3発明の絶対値スケールにおいて、
前記給電手段では、前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流すことを特徴とする。
また、第5発明の絶対値スケールは、第1〜第4発明の何れかの絶対値スケールにおいて、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
前記スライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記スケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータであり、
前記ロータはピッチの異なる2つの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターンとを有し、
前記ステータはピッチの異なる2つの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターンとを有し、
前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
前記スライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記スケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールのスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケールであり、
前記スライダはピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有し、
前記スケールはピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有し、
前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とする。
また、第6発明の絶対値スケールは、第5発明の絶対値スケールにおいて、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする。
また、第7発明の絶対値スケールは、ピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有するスライダと、ピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有するスケールとを有し、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールにおいて、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
前記第1のスライダ側コイルパターンと前記第2のスライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータであり、
前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
前記第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケールであり、
前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とする。
また、第8発明の絶対値スケールは、第7発明の絶対値スケールにおいて、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする。
また、第9発明の絶対値演算方法は、ピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有するスライダと、ピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有するスケールとを有し、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールにおける前記スライダの変位量の絶対値を演算する方法であって、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
前記第1のスライダ側コイルパターンと前記第2のスライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータ、前記スライダの変位量の絶対値が当該ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度であり、
前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求めること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
前記第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のがスケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケール、前記スライダの変位量の絶対値が当該リニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量であり、
前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求めることを特徴とする。
また、第10発明の絶対値演算方法は、第9発明の絶対値演算方法において、
前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする絶対値演算方法。
第1発明の絶対値スケールによれば、前記複数のスライダ側コイルパターンを積層し、前記複数のスケール側コイルパターンを積層したことを特徴とするため、従来のように同一平面内に複数のコイルパターンを設ける場合に比べて、絶対値スケール全体を大型化することなく、各コイルパターンの占有面積を大きく(各コイルパターンの径方向の長さを長く)することができるため、絶対値スケールの製造バラツキの影響が低減し、スライダの絶対変位量(ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量)の検出精度が安定する。
第2発明の絶対値スケールによれば、前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流す給電手段を備えたことを特徴とするため、前記複数のスライダ側コイルパターンを積層し、前記複数のスケール側コイルパターンを積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してスライダの絶対変位量(ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量)の検出精度を確保することができる。
第3発明の絶対値スケールによれば、前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々の周波数の交流電流を流す給電手段と、前記スケールの各スケール側コイルパターンの出力側にそれぞれ設けられ、前記スケールの各スケール側コイルパターンにおける本来の誘導電圧の周波数以外の周波数の電圧をカットするフィルタとを備えたことを特徴とするため、前記複数のスライダ側コイルパターンを積層し、前記複数のスケール側コイルパターンを積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してスライダの絶対変位量(ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量)の検出精度を確保することができる。
第4発明の絶対値スケールによれば、前記給電手段では、前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流すことを特徴とするため、より確実に層間の電磁干渉を低減してスライダの絶対変位量(ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量)の検出精度を確保することができる。
第5発明の絶対値スケールによれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とするため、容易且つ確実にロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量を算出することができる。
第6発明の絶対値スケールによれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とするため、絶対値スケールの製造にバラツキがあっても、ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量の検出精度を確保することができる。
第7発明の絶対値スケールによれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とするため、容易且つ確実にロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量を算出することができる。
第8発明の絶対値スケールによれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とするため、絶対値スケールの製造にバラツキがあっても、ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量の検出精度を確保することができる。
第9発明の絶対値演算方法によれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧とに基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求めること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求めることを特徴とするため、容易且つ確実にロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量を算出することができる。
第10発明の絶対値演算方法によれば、前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とするため、絶対値スケールの製造にバラツキがあっても、ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度又はリニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係るロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン及びステータ側コイルパターンの斜視図、図2は前記ロータ側コイルパターン及び前記ステータ側コイルパターンの正面図、図3(a)及び図3(b)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するステータの正面図及び側断面図、図4(a)及び図4(b)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するロータの正面図及び側断面図、図5は前記ロータリ形絶対値スケールの全体構成を示す側断面図である。また、図6は前記ロータリ形絶対値スケールの回路構成を示す図、図7は前記ロータリ形絶対値スケールの他の回路構成を示す図、図8〜図13は前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。
本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールはインダクトシン方式のロータリ形スケールを応用した絶対値スケールであって回転角度の絶対値(絶対角度)を検出することができるものであり、図1及び図2に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたピッチの異なる2つのロータ側コイルパターン31(第1のロータ側コイルパターン)とロータ側コイルパターン32(第2のロータ側コイルパターン)とを有する回転側のロータと、図1及び図2に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたピッチの異なる2つのステータ側コイルパターン33(第1のステータ側コイルパターン)とステータ側コイルパターン34(第2のステータ側コイルパターン)とを有する固定側のステータとを有し、図1に示すようにロータ側コイルパターン31,32とステータ側コイルパターン33,34とが向かい合わせとなるようにロータとステータとが対向配置された構成となっている。なお、このロータリ形絶対値スケールにおけるロータ、ロータ側コイルパターン、ステータ、ステータ側コイルパターンはそれぞれ、リニア形絶対値スケールにおけるスケール、スケール側コイルパターン、スライダ、スライダ側コイルパターンに相当するものである。
図2に示すように、2つのロータ側コイルパターン31,32はそれぞれ異なるピッチPm[度],Ps[度](Ps<Pm)を有しており、2つのステータ側コイルパターン33,34もそれぞれロータ側コイルパターン31,32のピッチPm,Psに対応した異なるピッチPm´[度],Ps´[度](Ps´<Pm´)を有している。
そして、本実施の形態例1では2つロータ側コイルパターン31,32が、従来のような同一平面内ではなく、図1に示すように互いに積層されて異なる平面内に設けられており、且つ、2つのステータ側コイルパターン33,34も、従来のような同一平面内ではなく、図1に示すように互いに積層されて異なる平面内に設けられている。
ステータ及びロータの構成を図3〜図5に基づいて更に詳述する。
図3に示すように、本ロータリ形絶対値スケールのステータ41は、強度を保つための基材42の表面に多層プリント配線板43を、接着剤などの固定手段により固定してなるものである。そして、多層プリント配線板43の1層目(表面層)と二層目(内層)にはそれぞれ、ステータ側コイルパターン33とステータ側コイルパターン34とがプリント配線されて互いに積層された状態になっている。また、多層プリント配線板43の各部には内部配線44もプリント配線されており、この内部配線44を介してステータ側コイルパターン33,34と外部配線45とが電気的に接続されている。外部配線45はスケール制御装置(図6,図7参照:詳細後述)に電気的に接続されている。また、多層プリント配線板43に形成された配線溝46には、トランス47A,47Bの二次側コイル48A,48Bが設けられている。
図4に示すように、本ロータリ形絶対値スケールのロータ51は、強度を保つための基材52の表面に多層プリント配線板53を、接着剤などの固定手段により固定してなるものである。そして、多層プリント配線板53の1層目(表面層)と二層目(内層)にはそれぞれ、ロータ側コイルパターン31とロータ側コイルパターン32とがプリント配線されて互いに積層された状態になっている。また、多層プリント配線板53に形成された配線溝46には、トランス47A,47Bの一次側コイル58A,58Bが設けられている。
図5に示すように、ロータ51とステータ41はロータ側コイルパターン31,32とステータ側コイルパターン33,34とが向かい合わせとなるように対向配置されており、ロータ51は工作機械等の回転軸に取り付けられて同回転軸とともに矢印Aの如く回転する一方、ステータ41は工作機械等の固定部に取り付けられる。なお、このときトランス47の一次側コイル58と二次側コイル48も向かい合わせとなっている。
続いて図6,図7に基づき、本ロータリ形絶対値スケールの回路構成について説明する。本ロータリ形絶対値スケールの回路構成は図6と図7の何れの回路構成であってもよい。
まず、図6の回路構成について説明すると、同図に示すように演算手段及び給電手段としてのスケール制御装置61は、2つの交流電源部62,63を備えている。一方の交流電源部62は、外部配線45及び内部配線44を介してステータ41のステータ側コイルパターン33に電気的に接続されており、このステータ側コイルパターン33に対して周波数fの交流電流を流す。他方の交流電源部63は、外部配線45及び内部配線44を介してステータ41のステータ側コイルパターン34に電気的に接続されており、このステータ側コイルパターン34に対して周波数fの交流電流を流す。しかも、スケール制御装置61ではステータ51の各ステータ側コイルパターン33,34に対して別々のタイミングで交流電流を流す。即ち、交流電源部62からステータ側コイルパターン33への給電と、交流電源部63からステータ側コイルパターン34への給電とを同時ではなく、時間をずらして行う。
ロータ51のロータ側コイルパターン31には、内部配線64(ロータ51の多層プリント配線板53の各部にプリント配線などによって設けられている)を介してトランス47Aの一次側コイル58Aが電気的に接続され、ロータ51のロータ側コイルパターン32には、内部配線64を介してトランス47Bの一次側コイル58Bが電気的に接続されている。また、トランス47Aの二次側コイル48Aには、内部配線44を介して増幅回路65の入力側が電気的に接続され、トランス47Bの二次側コイル48Bには、内部配線44を介して増幅回路66の入力側が電気的に接続されている。増幅回路65,66はステータ41の多層プリント配線板43にそれぞれ設けられている。増幅回路65,66の出力側は、外部配線45を介してスケール制御装置61に電気的に接続されている。
従って、この図6の回路構成の場合には、交流電源部62からステータ41のステータ側コイルパターン33に周波数fの交流電流を流すと、ロータ51(ロータ側コイルパターン31)の回転角度に対して(即ちステータ側コイルパターン33とロータ側コイルパターン31の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=ロータ側コイルパターン31のピッチPm)に変化する誘導電圧(周波数fの電圧)がロータ側コイルパターン31に発生する。この誘導電圧は回転側(ロータ側)と固定側(ステータ側)とに組み込まれたトランス47Aを介して回転側から固定側に伝達される。そして、この固定側に伝達された誘導電圧が、増幅回路65で増幅された後、スケール制御装置61に入力される。
一方、交流電源部63からステータ41のステータ側コイルパターン34に周波数fの交流電流を流すと、ロータ51(ロータ側コイルパターン32)の回転角度に対して(即ちステータ側コイルパターン34とロータ側コイルパターン32の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=ロータ側コイルパターン31のピッチPs)に変化する誘導電圧(周波数fの電圧)がロータ側コイルパターン32に発生する。この誘導電圧は回転側(ロータ側)と固定側(ステータ側)とに組み込まれたトランス47Bを介して回転側から固定側にそれぞれ伝達される。そして、この固定側に伝達された誘導電圧が、増幅回路66で増幅された後、スケール制御装置61に入力される。詳細は後述するが、スケール制御装置61では増幅回路65,66から入力した誘導電圧に基づいて、ロータ51(例えばロータ51が結合された工作機械等の回転軸)の回転角度の絶対値(絶対角度)を演算する。
次に、図7の回路構成について説明すると、同図に示すように演算手段及び給電手段としてのスケール制御装置71は、2つの交流電源部72,73を備えている。一方の交流電源部72は、外部配線45及び内部配線44を介してステータ41のステータ側コイルパターン33に電気的に接続されており、このステータ側コイルパターン33に対して周波数fmの交流電流を流す。他方の交流電源部73は、外部配線45及び内部配線44を介してステータ41のステータ側コイルパターン34に電気的に接続されており、このステータ側コイルパターン34に対して周波数fsの交流電流を流す。即ち、スケール制御装置71ではステータ51の各ステータ側コイルパターン31,32に対して別々の周波数fm,fsの交流電流を流す。また、スケール制御装置71ではステータ51の各ステータ側コイルパターン33,34に対して別々のタイミングで交流電流を流す。即ち、交流電源部72からステータ側コイルパターン33への給電と、交流電源部73からステータ側コイルパターン34への給電とを同時ではなく、時間をずらして行う。
ロータ51のロータ側コイルパターン31には、内部配線64(ロータ51の多層プリント配線板53の各部にプリント配線などによって設けられている)を介してフィルタ74の入力側が電気的に接続され、ロータ51のロータ側コイルパターン32には、内部配線64を介してフィルタ75の入力側が電気的に接続されている。フィルタ74の出力側には、内部配線64を介してトランス47Aの一次側コイル58Aが電気的に接続され、フィルタ75の出力側には、内部配線64を介してトランス47Bの一次側コイル58Bが電気的に接続されている。フィルタ74,75はロータ51の多層プリント配線板53にそれぞれ設けられており、一方のフィルタ74では周波数fsの電圧をカットし、他方のフィルタ75では周波数fmの電圧をカットする。
また、トランス47Aの二次側コイル48Aには、内部配線44を介して増幅回路65の入力側が電気的に接続され、トランス47Bの二次側コイル48Bには、内部配線44を介して増幅回路66の入力側が電気的に接続されている。増幅回路65,66はステータ41の多層プリント配線板43にそれぞれ設けられている。増幅回路65,66の出力側は、外部配線45を介してスケール制御装置61に電気的に接続されている。
従って、この図7の回路構成の場合には、交流電源部72からステータ41のステータ側コイルパターン33に周波数fmの交流電流を流すと、ロータ51(ロータ側コイルパターン31)の回転角度に対して(即ちステータ側コイルパターン33とロータ側コイルパターン31の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=ロータ側コイルパターン31のピッチPm)に変化する誘導電圧(周波数fmの電圧)がロータ側コイルパターン31に発生する。この誘導電圧はフィルタ74及び回転側(ロータ側)と固定側(ステータ側)とに組み込まれたトランス47Aを介して回転側から固定側に伝達される。このとき、フィルタ74は周波数fsの電圧をカットするもの、即ちロータ側コイルパターン31における本来の誘導電圧の周波数fm以外の周波数の電圧をカットするものであるため、ステータ側コイルパターン33とロータ側コイルパターン31との電磁結合によって生じる本来の周波数fmの誘導電圧はカットされず、フィルタ74を通過して固定側に伝達される。そして、この固定側に伝達された誘導電圧が、増幅回路65で増幅された後、スケール制御装置71に入力される。
一方、交流電源部73からステータ41のステータ側コイルパターン34に周波数fsの交流電流を流すと、ロータ51(ロータ側コイルパターン32)の回転角度に対して(即ちステータ側コイルパターン34とロータ側コイルパターン32の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=ロータ側コイルパターン31のピッチPs)に変化する誘導電圧(周波数fsの電圧)がロータ側コイルパターン32に発生する。この誘導電圧はフィルタ75及び回転側(ロータ側)と固定側(ステータ側)とに組み込まれたトランス47Bを介して回転側から固定側にそれぞれ伝達される。フィルタ75は周波数fmの電圧をカットするもの、即ちロータ側コイルパターン32における本来の誘導電圧の周波数fs以外の周波数の電圧をカットするものであるため、ステータ側コイルパターン34とロータ側コイルパターン32との電磁結合によって生じる本来の周波数fsの誘導電圧はカットされず、フィルタ75を通過して固定側に伝達される。そして、この固定側に伝達された誘導電圧が、増幅回路66で増幅された後、スケール制御装置71に入力される。詳細は後述するが、スケール制御装置71では増幅回路65,66から入力した誘導電圧に基づいて、ロータ51(例えばロータ51が結合された工作機械等の回転軸)の回転角度の絶対値(絶対角度)を演算する。
ここで図8〜図13に基づき、スケール制御装置61,71での絶対角度の演算処理内容について説明する。何れのスケール制御装置61,71も、絶対角度の演算処理内容は同じである。なお、図8には前記演算処理で演算される各値Om,Os,D,E,Zを重ね合わせた状態で図示し、図9〜図13には前記各値Om,Os,D,E,Zの変化を明確にするため、前記各値Om,Os,D,E,Zを個別に図示している。
図8〜図13では、ロータ側コイルパターン31のピッチPmが72[度]、ロータ側コイルパターン32のピッチPsが60[度]の場合の例を示している。図8〜図13において、横軸はロータ51の回転角度(絶対角度)であり、縦軸は前記回転角度(絶対角度)に対応する前記各値Om,Os,D,E,Zの値である。
図8〜図13において、実線で示すOmはピッチPmのロータ側コイルパターン31で検出されるロータ51の回転角度であり、一点鎖線で示すOsはピッチPsのロータ側コイルパターン32で検出されるロータ51の回転角度である。即ち、スケール制御装置61,71では、まず、ロータ側コイルパターン31の誘導電圧に基づいて検出角度Omを求め、ロータ側コイルパターン32の誘導電圧に基づいて検出角度Osを求める。図示例ではピッチPmが72[度]であるため、検出角度Omは72[度]の周期で繰り返し変化して図示の如く鋸歯状となり、また、ピッチPsが60[度]であるため、検出角度Osは60[度]の周期で繰り返し変化して図示の如く鋸歯状となる。
なお、ロータ側コイルパターン31,32とステータ側コイルパターン33,34の位置関係は、図8〜図10に示すようにロータ51の回転角度(絶対角度)が0[度]のとき、検出角度Om,Osがともに0[度]となるように設定されている。但し、ロータリ形絶対値スケールの製造のバラツキなどに基づくロータ51のステータ41に対する回転ズレによって、ロータ51の回転角度(絶対角度)が0[度]のときに設定どおりに検出角度Om,Osがともに0[度]とはならずに検出角度Om,Osに多少のズレを生じることがある。従って、この検出角度Om,Osのズレ量(オフセット量)を予め試験によって求め、スケール制御装置61,71に設定(入力して記憶)しておく。そして、スケール制御装置61,71では前記ズレ量(オフセット量)に基づいて、前記誘導電圧から得られる検出角度Om,Osを補正する。即ち、前記誘導電圧から得られる検出角度Om,Osに対して前記ズレ量(オフセット量)を加算又は減算することにより、ロータ51の回転角度(絶対角度)が0[度]のときの検出角度Om,Osがともに0[度]となるように補正(オフセット)する。
また、ピッチPmとピッチPsの関係は、次の(1),(2)式を満たすようにする必要がある。(2)式は(1)式を変形したものである。即ち、360[度]の間のピッチ数を、ピッチPmのロータ側コイルパターン31よりもピッチPsのロータ側コイルパターン32の方が1つだけ多くする。勿論、ピッチPmが72[度]、ピッチPsが60[度]の場合も(1),(2)式を満たしているため、図8〜図10に示すようにロータ51が360[度]回転する間の検出角度Osの鋸歯状の変化の繰り返し数の方が、検出角度Omの鋸歯状の変化の繰り返し数よりも1回多くなっている。
360/Pm−1=360/Ps (1)
Ps=360/((360/Pm)+1) (2)
次に、スケール制御装置61,71では、検出角度Om,Osに基づいて、次の(3)式の演算を行うことにより、検出角度Osと検出角度Omとの差Dを求める。
D=Os−Om (3)
続いて、スケール制御装置61,71では、(3)式で求めたDの正負を判定し、もし、Dが負(D<0)であれば、次の(4)式に基づいてEを求める。即ち、DにピッチPsを加算した値をEとする。一方、Dが負以外(D≧0)であれば、次の(5)式に基づいてEを求める。即ち、(3)式で求めたDの値を、そのままEの値とする。
E=D+Ps (4)
E=D (5)
そして、スケール制御装置61,71では、(4)又は(5)式に基づいて設定したEとピッチPsと検出角度Omとに基づいて、次の(6)式の演算を行うことにより、ロータ52の絶対角度Zを求める。
Z=E×360/Ps+Om (6)
図示例の場合の絶対角度Zの算出例を幾つか列挙すると、次のとおりである。
(1) ロータ51の絶対角度が0[度]の状態のときには、検出角度Om,Osがともに0[度]、Dが0、Eが0となるため、絶対角度Zの算出値も0[度]となる。
(2) ロータ51の絶対角度が30[度]の状態のときには、検出角度Om,Osがともに30[度]、Dが0、Eが0となるため、絶対角度Zの算出値も30[度]となる。
(3) ロータ51の絶対角度が60[度]の状態のときには、検出角度Omが60[度]、検出角度Osが0[度]、Dが−60、Eが0となるため、絶対角度Zの算出値も60[度]となる。
(4) ロータ51の絶対角度が65[度]の状態のときには、検出角度Omが65[度]、検出角度Osが5[度]、Dが−60、Eが0となるため、絶対角度Zの算出値も65[度]となる。
(5) ロータ51の絶対角度が72[度]の状態のときには、検出角度Omが0[度]、検出角度Osが12[度]、Dが12、Eが12となるため、絶対角度Zの算出値も72[度]となる。
(6) ロータ51の絶対角度が90[度]の状態のときには、検出角度Omが18[度]、検出角度Osが30[度]、Dが12、Eが12となるため、絶対角度Zの算出値も90[度]となる。
(7) ロータ51の絶対角度が120[度]の状態のときには、検出角度Omが48[度]、検出角度Osが0[度]、Dが−48、Eが12となるため、絶対角度Zの算出値も120[度]となる。
(8) ロータ51の絶対角度が130[度]の状態のときには、検出角度Omが58[度]、検出角度Osが10[度]、Dが−48、Eが12となるため、絶対角度Zの算出値も130[度]となる。
(9) ロータ51の絶対角度が144[度]の状態のときには、検出角度Omが0[度]、検出角度Osが24[度]、Dが24、Eが24となるため、絶対角度Zの算出値も144[度]となる。
(10) ロータ51の絶対角度が150[度]の状態のときには、検出角度Omが6[度]、検出角度Osが30[度]、Dが24、Eが24となるため、絶対角度Zの算出値も150[度]となる。
以上のように、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、2つのロータ側コイルパターン31,32を積層し、2つのステータ側コイルパターン33,34を積層したことを特徴とするため、従来のように同一平面内に2つのコイルパターンを設ける場合に比べて、ロータリ形絶対値スケール全体を大型化することなく、各コイルパターン31,32,33,34の占有面積を大きく(各コイルパターン31,32,33,34の径方向の長さを長く)することができるため、ロータリ形絶対値スケールの製造バラツキの影響が低減し、ロータ51の絶対角度の検出精度が安定する。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、ロータ51は多層プリント配線板53の各層に2つのロータ側コイルパターン31,32をそれぞれプリント配線してなるものであり、ステータ41は多層プリント配線板43の各層に2つのステータ側コイルパターン33,34をそれぞれプリント配線してなるものであることを特徴とするため、コイルパターン31,32,33,34のパターン精度や位置精度などを容易に得ることができ、コイルパターン31,32,33,34の積層構造を容易に実現することができる。また、内部配線44,64もプリント配線によって容易に設けることができるため、従来のような手間のかかる基材への配線溝加工なども不要となる。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、ステータ41の各ステータ側コイルパターン33,34に対して別々のタイミングで交流電流を流すスケール制御装置61(交流電源部62,63)を備えたことを特徴とするため、2つのロータ側コイルパターン31,32を積層し、2つのステータ側コイルパターン33,34を積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してロータ51の絶対角度の検出精度を確保することができる。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、ステータ41の各ステータ側コイルパターン33,34に対して別々の周波数fm,fsの交流電流を流すスケール制御装置71(交流電源部72,73)と、ロータ51の各ロータ側コイルパターン31,32の出力側にそれぞれ設けられ、ロータ51の各ロータ側コイルパターン31,32における本来の誘導電圧の周波数fm,fs以外の周波数の電圧をカットするフィルタ74,75とを備えたことを特徴とするため、2つのロータ側コイルパターン31,32を積層し、2つのステータ側コイルパターン33,34を積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してロータ51の絶対角度の検出精度を確保することができる。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、スケール制御装置71(交流電源部72,73)では、ステータ41の各ステータ側コイルパターン33,34に対して別々のタイミングで交流電流を流すことを特徴とするため、より確実に層間の電磁干渉を低減してロータ51の絶対角度の検出精度を確保することができる。ステータ側コイルパターン33,34に同時に交流電流を流した場合には例えばトランス47A,47Bを介して電磁干渉が生じる可能性があるが、このような電磁干渉もステータ側コイルパターン33,34に別々のタイミングで交流電流を流すことによって防止することができる。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、ロータ側コイルパターン31のピッチPmと、ロータ側コイルパターン32のピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、ロータ側コイルパターン31,32とステータ側コイルパターン33,34の位置関係を、ロータ51の絶対角度が0度のとき、ロータ側コイルパターン31の誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、ロータ側コイルパターン32の誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、ロータ側コイルパターン31の誘導電圧に基づいて検出角度Omを求め、ロータ側コイルパターン32の誘導電圧に基づいて検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいてロータ51の絶対角度Zを求めるスケール制御装置61,71を有することを特徴とするため、容易且つ確実にロータ51の絶対角度を算出することができる。
また、本実施の形態例1のロータリ形絶対値スケールによれば、スケール制御装置61,71では、予め試験によって求めたロータ51の絶対角度が0度のときの検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、ロータ51の絶対角度が0度のときに検出角度Om,Osがともに0度となるように補正することを特徴とするため、ロータリ形絶対値スケールの製造にバラツキがあっても、ロータ51の絶対角度の検出精度を確保することができる。
<実施の形態例2>
図14は本発明の実施の形態例2に係るリニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン及びスケール側コイルパターンの斜視図、図15は前記スライダ側コイルパターン及び前記スケール側コイルパターンの正面図、図16(a)及び図16(b)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスライダの正面図及び側断面図、図17(a)及び図17(b)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスケールの正面図及び側断面図、図18は前記リニア形絶対値スケールの全体構成を示す側断面図である。また、図19は前記リニア形絶対値スケールの回路構成を示す図、図20は前記リニア形絶対値スケールの他の回路構成を示す図、図21〜図26は前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。
本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールはインダクトシン方式のリニア形スケールを応用した絶対値スケールであって直線的な変位量の絶対値(絶対変位量)を検出することができるものであり、図14及び図15に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が直線状に形成されたピッチの異なる2つのスライダ側コイルパターン101(第2のスライダ側コイルパターン)とスライダ側コイルパターン102(第1のスライダ側コイルパターン)とを有する摺動側のスライダと、図14及び図15に示すようなジグザグ状に折り返され且つ全体が円環状に形成されたピッチの異なる2つのスケール側コイルパターン103(第2のスケール側コイルパターン)とスケール側コイルパターン104(第1のスケール側コイルパターン)とを有する固定側のスケールとを有し、図14に示すようにスライダ側コイルパターン101,102とスケール側コイルパターン103,104とが向かい合わせとなるようにスライダとスケールとが対向配置された構成となっている。
図15に示すように、2つのスケール側コイルパターン103,104はそれぞれ異なるピッチPs[mm],Pm[mm](Ps<Pm)を有しており、2つのスライダ側コイルパターン101,102もそれぞれスケール側コイルパターン103,104のピッチPs,Pmに対応した異なるピッチPs´[mm],Pm´[mm](Ps´<Pm´)を有している。
そして、本実施の形態例2では2つスライダ側コイルパターン101,102が、従来のような同一平面内ではなく、図14に示すように互いに積層されて異なる平面内に設けられており、且つ、2つのスケール側コイルパターン103,104も、従来のような同一平面内ではなく、図14に示すように互いに積層されて異なる平面内に設けられている。
スライダ及びスケールの構成を図16〜図18に基づいて更に詳述する。
図16に示すように、本リニア形絶対値スケールのスライダ111は、強度を保つための基材112の表面に多層プリント配線板113を、接着剤などの固定手段により固定してなるものである。そして、多層プリント配線板113の1層目(表面層)と二層目(内層)にはそれぞれ、スライダ側コイルパターン101とスライダ側コイルパターン102とがプリント配線されて互いに積層された状態になっている。また、多層プリント配線板113の各部には内部配線114もプリント配線されており、この内部配線114を介してスライダ側コイルパターン101,102と外部配線115とが電気的に接続されている。外部配線115はスケール制御装置(図19,図20参照:詳細後述)に電気的に接続されている。
図17に示すように、本リニア形絶対値スケールのスケール121は、強度を保つための基材122の表面に多層プリント配線板123を、接着剤などの固定手段により固定してなるものである。そして、多層プリント配線板123の1層目(表面層)と二層目(内層)にはそれぞれ、スケール側コイルパターン103とスケール側コイルパターン104とがプリント配線されて互いに積層された状態になっている。また、多層プリント配線板123の各部には内部配線124もプリント配線されており、この内部配線124を介してスケール側コイルパターン103,104と外部配線125とが電気的に接続されている。外部配線125はスケール制御装置(図19,図20参照:詳細後述)に電気的に接続されている。
図18に示すように、スライダ111とスケール121はスケール側コイルパターン101,102とスケール側コイルパターン103,104とが向かい合わせとなるように対向配置されており、スライダ111は工作機械等の直線移動軸に取り付けられて同直線移動とともに図18の紙面と直交する方向に直線的に移動(摺動)する一方、スケール121は工作機械等の固定部に取り付けられる。
続いて図19,図20に基づき、本リニア形絶対値スケールの回路構成について説明する。本リニア形絶対値スケールの回路構成は図19,図20の何れの回路構成であってもよい。
まず、図19の回路構成について説明すると、同図に示すように演算手段及び給電手段としてのスケール制御装置131は、2つの交流電源部132,133を備えている。一方の交流電源部132は、外部配線115及び内部配線114を介してスライダ111のスライダ側コイルパターン101に電気的に接続されており、このスライダ側コイルパターン101に対して周波数fの交流電流を流す。他方の交流電源部133は、外部配線115及び内部配線114を介してスライダ11のスライダ側コイルパターン102に電気的に接続されており、このスライダ側コイルパターン102に対して周波数fの交流電流を流す。しかも、スケール制御装置131ではスライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々のタイミングで交流電流を流す。即ち、交流電源部132からスライダ側コイルパターン101への給電と、交流電源部133からスライダ側コイルパターン102への給電とを同時ではなく、時間をずらして行う。
スケール121のスケール側コイルパターン103には、内部配線124を介して増幅回路135の入力側が電気的に接続され、スケール121のスケール側コイルパターン104には、内部配線124を介して増幅回路136の入力側が電気的に接続されている。増幅回路135,136はスケール121の多層プリント配線板123にそれぞれ設けられている。増幅回路135,65の出力側は、外部配線125を介してスケール制御装置131に電気的に接続されている。
従って、この図19の回路構成の場合には、交流電源部132からスライダ111のスライダ側コイルパターン101に周波数fの交流電流を流すと、スライダ111(スライダ側コイルパターン101)の直線的な変位量に対して(即ちスライダ側コイルパターン101とスケール側コイルパターン103の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=スケール側コイルパターン103のピッチPs)に変化する誘導電圧(周波数fの電圧)がスケール側コイルパターン103に発生する。そして、この誘導電圧が、増幅回路135で増幅された後、スケール制御装置131に入力される。
一方、交流電源部133からスライダ111のスライダ側コイルパターン102に周波数fの交流電流を流すと、スライダ111(スライダ側コイルパターン102)の直線的な変位量に対して(即ちスライダ側コイルパターン102とスケール側コイルパターン104の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=スケール側コイルパターン104のピッチPm)に変化する誘導電圧(周波数fの電圧)がスケール側コイルパターン104に発生する。そして、この誘導電圧が、増幅回路136で増幅された後、スケール制御装置131に入力される。詳細は後述するが、スケール制御装置31では増幅回路135,136から入力した誘導電圧に基づいて、スライダ111((例えばスライダ111が結合された工作機械等の直線移動軸)の直線的な変位量の絶対値(絶対変位量)を演算する。
次に、図20の回路構成について説明すると、同図に示すように演算手段及び給電手段としてのスケール制御装置141は、2つの交流電源部142,143を備えている。一方の交流電源部142は、外部配線115及び内部配線114を介してスライダ111のスライダ側コイルパターン101に電気的に接続されており、このスライダ側コイルパターン101に対して周波数fsの交流電流を流す。他方の交流電源部143は、外部配線115及び内部配線114を介してスライダ111のスライダ側コイルパターン102に電気的に接続されており、このスライダ側コイルパターン102に対して周波数fmの交流電流を流す。即ち、スケール制御装置141ではスライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々の周波数fm,fsの交流電流を流す。また、スケール制御装置141ではスライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々のタイミングで交流電流を流す。即ち、交流電源部142からスライダ側コイルパターン101への給電と、交流電源部143からスライダ側コイルパターン102への給電とを同時ではなく、時間をずらして行う。
スケール121のスケール側コイルパターン103には、内部配線124を介してフィルタ144の入力側が電気的に接続され、スケール121のスケール側コイルパターン104には、内部配線124を介してフィルタ145の入力側が電気的に接続されている。フィルタ144,145はスケール121の多層プリント配線板123にそれぞれ設けられており、一方のフィルタ144では周波数fmの電圧をカットし、他方のフィルタ145では周波数fsの電圧をカットする。
また、フィルタ144の出力側には、内部配線124を介して増幅回路135の入力側が電気的に接続され、フィルタ145の出力側には、内部配線124を介して増幅回路136の入力側が電気的に接続されている。増幅回路135,136はスケール121の多層プリント配線板123にそれぞれ設けられている。増幅回路135,136の出力側は、外部配線125を介してスケール制御装置141に電気的に接続されている。
従って、この図20の回路構成の場合には、交流電源部142からスライダ111のスライダ側コイルパターン101に周波数fsの交流電流を流すと、スライダ111(スライダ側コイルパターン101)の直線的な変位量に対して(即ちスライダ側コイルパターン101とスケール側コイルパターン103の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=スケール側コイルパターン103のピッチPs)に変化する誘導電圧(周波数fmの電圧)がスケール側コイルパターン103に発生する。この誘導電圧はフィルタ144を介して増幅回路135に伝達される。このとき、フィルタ144は周波数fmの電圧をカットするもの、即ちスケール側コイルパターン103における本来の誘導電圧の周波数fs以外の周波数の電圧をカットするものであるため、スライダ側コイルパターン101とスケール側コイルパターン103との電磁結合によって生じる本来の周波数fsの誘導電圧はカットされず、フィルタ144を通過して増幅回路135に伝達される。そして、この増幅回路135に伝達された誘導電圧が、増幅回路135で増幅された後、スケール制御装置141に入力される。
一方、交流電源部143からスライダ111のスライダ側コイルパターン102に周波数fmの交流電流を流すと、スライダ111(スライダ側コイルパターン102)の直線的な変位量に対して(即ちスライダ側コイルパターン102とスケール側コイルパターン104の相対位置関係の変化に応じた電磁結合度の変化に応じて)、周期的(周期=スケール側コイルパターン104のピッチPm)に変化する誘導電圧(周波数fmの電圧)がスケール側コイルパターン104に発生する。この誘導電圧はフィルタ145を介して増幅回路136に伝達される。このとき、フィルタ145は周波数fsの電圧をカットするもの、即ちスケール側コイルパターン104における本来の誘導電圧の周波数fm以外の周波数の電圧をカットするものであるため、スライダ側コイルパターン102とスケール側コイルパターン104との電磁結合によって生じる本来の周波数fmの誘導電圧はカットされず、フィルタ145を通過して増幅回路136に伝達される。そして、この増幅回路136に伝達された誘導電圧が、増幅回路136で増幅された後、スケール制御装置141に入力される。詳細は後述するが、スケール制御装置141では増幅回路135,136から入力した誘導電圧に基づいて、スライダ111(例えばスライダ111が結合された工作機械等の直線移動軸)の直線的な変位量の絶対値(絶対変位量)を演算する。
ここで図21〜図26に基づき、スケール制御装置131,141での絶対角度の演算処理内容について説明する。何れのスケール制御装置131,141も、絶対角度の演算処理内容は同じである。なお、図21には前記演算処理で演算される各値Om,Os,D,E,Zを重ね合わせた状態で図示し、図22〜図26には前記各値Om,Os,D,E,Zの変化を明確にするため、前記各値Om,Os,D,E,Zを個別に図示している。
図21〜図26では、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lが360[mm]、スケール側コイルパターン104のピッチPmが72[mm]、スケール側コイルパターン103のピッチPsが60[mm]の場合の例を示している。図21〜図26において、横軸はスライダ111の直線的な変位量の絶対値(絶対変位量)であり、縦軸は前記変位量の絶対値(絶対変位量)に対応する前記各値Om,Os,D,E,Zの値である。
図21〜図26において、実線で示すOmはピッチPmのスケール側コイルパターン104とで検出されるスライダ111の変位量であり、一点鎖線で示すOsはピッチPsのスケール側コイルパターン103とで検出されるスライダ111の変位量である。即ち、スケール制御装置131,141では、まず、スケール側コイルパターン104の誘導電圧に基づいて検出変位量Omを求め、スケール側コイルパターン103の誘導電圧に基づいて検出変位量Osを求める。図示例ではピッチPmが72[mm]であるため、検出変位量Omは72[mm]の周期で繰り返し変化して図示の如く鋸歯状となり、また、ピッチPsが60[mm]であるため、検出角度Osは60[度]の周期で繰り返し変化して図示の如く鋸歯状となる。
なお、スライダ側コイルパターン101,102とスケール側コイルパターン103,104の位置関係は、図21〜図23に示すようにスライダ111の位置(絶対変位量)が0[mm]のとき、検出変位量Om,Osがともに0[mm]となるように設定されている。但し、リニア形絶対値スケールの製造のバラツキなどに基づくスライダ111のスケール121に対する位置ズレによって、スライダ111の位置(絶対変位量)が0[mm]のときに設定どおりに検出変位量Om,Osがともに0[mm]とはならずに検出変位量Om,Osに多少のズレを生じることがある。従って、この検出変位量Om,Osのズレ量(オフセット量)を予め試験によって求め、スケール制御装置131,141に入力しておく。そして、スケール制御装置131,141では前記ズレ量(オフセット量)に基づいて、前記誘導電圧から得られる検出変位量Om,Osを補正する。即ち、前記誘導電圧から得られる検出変位量Om,Osに対して前記ズレ量(オフセット量)を加算又は減算することにより、スライダ111の位置(絶対変位量)が0[mm]のときの検出変位量Om,Osがともに0[度]となるように補正する。
また、ピッチPmとピッチPsの関係は、次の(7),(8)式を満たすようにする必要がある。(8)式は(7)式を変形したものであり、(7),(8)式におけるLは前述のようにリニア形絶対値スケールの全体の検出変位量であり、図示例では360[mm]である。即ち、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量L(図示例では360[mm])の間のピッチ数を、ピッチPmのスケール側コイルパターン104よりもピッチPsのスケール側コイルパターン103の方が1つだけ多くする。勿論、ピッチPmが72[mm]、ピッチPsが60[mm]の場合も(7),(8)式を満たしているため、図21〜図23に示すようにスライダ111が360[mm]摺動する間の検出変位量Osの鋸歯状の変化の繰り返し数の方が、検出変位量Omの鋸歯状の変化の繰り返し数よりも1回多くなっている。
L/Pm−1=L/Ps (7)
Ps=L/((L/Pm)+1) (8)
次に、スケール制御装置131,141では、検出変位量Om,Osに基づいて、次の(9)式の演算を行うことにより、検出変位量Osと検出変位量Omとの差Dを求める。
D=Os−Om (9)
続いて、スケール制御装置131,141では、(9)式で求めたDの正負を判定し、もし、Dが負(D<0)であれば、次の(10)式に基づいてEを求める。即ち、DにピッチPsを加算した値をEとする。一方、Dが負以外(D≧0)であれば、次の(11)式に基づいてEを求める。即ち、(9)式で求めたDの値を、そのままEの値とする。
E=D+Ps (10)
E=D (11)
そして、スケール制御装置131,141では、(10)又は(11)式に基づいて設定したEとピッチPsと検出変位量Omとに基づいて、次の(12)式の演算を行うことにより、スライダ111の絶対変位量Zを求める。(12)式におけるLも前述のようにリニア形絶対値スケールの全体の検出変位量であり、図示例では360[mm]である。
Z=E×L/Ps+Om (12)
図示例の場合の絶対変位量Zの算出例を幾つか列挙すると、次のとおりである。
(1) スライダ111の位置(絶対変位量)が0[mm]の状態のときには、検出変位量Om,Osがともに0[mm]、Dが0、Eが0となるため、絶対変位量Zの算出値も0[mm]となる。
(2) スライダ111の位置(絶対変位量)が30[mm]の状態のときには、検出変位量Om,Osがともに30[mm]、Dが0、Eが0となるため、絶対変位量Zの算出値も30[mm]となる。
(3) スライダ111の位置(絶対変位量)が60[mm]の状態のときには、検出変位量Omが60[mm]、検出変位量Osが0[mm]、Dが−60、Eが0となるため、絶対変位量Zの算出値も60[mm]となる。
(4) スライダ111の位置(絶対変位量)が65[mm]の状態のときには、検出変位量Omが65[mm]、検出変位量Osが5[mm]、Dが−60、Eが0となるため、絶対変位量Zの算出値も65[mm]となる。
(5) スライダ111の位置(絶対変位量)が72[mm]の状態のときには、検出変位量Omが0[mm]、検出変位量Osが12[mm]、Dが12、Eが12となるため、絶対変位量Zの算出値も72[mm]となる。
(6) スライダ111の位置(絶対変位量)が90[mm]の状態のときには、検出変位量Omが18[mm]、検出変位量Osが30[mm]、Dが12、Eが12となるため、絶対変位量Zの算出値も90[mm]となる。
(7) スライダ111の位置(絶対変位量)が120[mm]の状態のときには、検出変位量Omが48[mm]、検出変位量Osが0[mm]、Dが−48、Eが12となるため、絶対変位量Zの算出値も120[mm]となる。
(8) スライダ111の位置(絶対変位量)が130[mm]の状態のときには、検出変位量Omが58[mm]、検出変位量Osが10[mm]、Dが−48、Eが12となるため、絶対変位量Zの算出値も130[mm]となる。
(9) スライダ111の位置(絶対変位量)が144[mm]の状態のときには、検出変位量Omが0[mm]、検出変位量Osが24[mm]、Dが24、Eが24となるため、絶対変位量Zの算出値も144[mm]となる。
(10) スライダ111の位置(絶対変位量)が150[mm]の状態のときには、検出変位量Omが6[mm]、検出変位量Osが30[mm]、Dが24、Eが24となるため、絶対変位量Zの算出値も150[mm]となる。
以上のように、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、2つのスライダ側コイルパターン101,102を積層し、2つのスケール側コイルパターン103,104を積層したことを特徴とするため、従来のように同一平面内に2つのコイルパターンを設ける場合に比べて、リニア形絶対値スケール全体を大型化することなく、各コイルパターン101,102,103,104の占有面積を大きく(各コイルパターン101,102,103の幅方向の長さを長く)することができるため、リニア形絶対値スケールの製造バラツキの影響が低減し、スライダ111の絶対変位量の検出精度が安定する。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スライダ111は多層プリント配線板113の各層に2つのスライダ側コイルパターン101,102をプリント配線してなるものであり、スケール121は多層プリント配線板123の各層に2つのスケール側コイルパターン103,104をプリント配線してなるものであることを特徴とするため、コイルパターン101,102,103,104のパターン精度や位置精度などを容易に得ることができ、コイルパターン101,102,103,104の積層構造を容易に実現することができる。また、内部配線114,124もプリント配線によって容易に設けることができるため、従来のような手間のかかる基材への配線溝加工なども不要となる。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々のタイミングで交流電流を流すスケール制御装置132(交流電源部132,133)を備えたことを特徴とするため、2つのスライダ側コイルパターン101,102を積層し、2つのスケール側コイルパターン103,104を積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してスライダ111の絶対変位量の検出精度を確保することができる。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々の周波数fm,fsの交流電流を流すスケール制御装置141(交流電源部142,143)と、スケール121の各スケール側コイルパターン103,104の出力側にそれぞれ設けられ、スケール121の各スケール側コイルパターン103,104における本来の誘導電圧の周波数fm,fs以外の周波数の電圧をカットするフィルタ144,145とを備えたことを特徴とするため、2つのスライダ側コイルパターン101,102を積層し、2つのスケール側コイルパターン103,104を積層した構造であっても、これらの層間の電磁干渉を低減してスライダ111の絶対変位量の検出精度を確保することができる。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スケール制御装置141(交流電源部142,143)では、スライダ111の各スライダ側コイルパターン101,102に対して別々のタイミングで交流電流を流すことを特徴とするため、より確実に層間の電磁干渉を低減してスライダ111の絶対変位量の検出精度を確保することができる。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スケール側コイルパターン104のピッチPmと、スケール側コイルパターン103のピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、スライダ側コイルパターン101,102とスケール側コイルパターン103,104の位置関係を、スライダ111の絶対変位量が0mmのとき、スケール側コイルパターン104の誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、スケール側コイルパターン103の誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、スケール側コイルパターン104の誘導電圧に基づいて検出変位量Omを求め、スケール側コイルパターン103の誘導電圧に基づいて検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいてスライダ111の絶対変位量Zを求めるスケール制御装置131,141を有することを特徴とするため、容易且つ確実にスライダ111の絶対変位量を算出することができる。
また、本実施の形態例2のリニア形絶対値スケールによれば、スケール制御装置131,141では、予め試験によって求めたスライダ111の絶対変位量が0mmのときの検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、スライダ111の絶対変位量が0mmのときに検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とするため、リニア形絶対値スケールの製造にバラツキがあっても、スライダ111の絶対変位量の検出精度を確保することができる。
なお、上記実施の形態例1,2では、ピッチの異なる2つのコイルパターンを積層する場合の積層構造や回路構成について説明したが、これに限定するものではなく、上記のような積層構造や回路構成はロータリ形絶対値スケールやリニア形絶対値スケールがピッチの異なる3つ以上のコイルパターンを有する場合にも適用することができる。
また、上記実施の形態例1,2のような絶対値演算方法は、上記のようにピッチの異なる2つのコイルパターンを積層したロータリ形絶対値スケールやリニア形絶対値スケールに限定するものではく、ピッチの異なる2つのコイルパターンを同一平面内に設けたロータリ形絶対値スケールやリニア形絶対値スケールにも適用することができる。
本発明はインダクトシン方式の絶対値スケール及び絶対値演算方法に関し、絶対値スケールの製造バラツキの影響が検出精度に出にくくて安定した検出精度を得ることができる絶対値スケールを実現する場合や、容易且つ確実に絶対値の算出を行うことができる絶対値スケールを実現する場合に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係るロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン及びステータ側コイルパターンの斜視図である。 前記ロータ側コイルパターン及び前記ステータ側コイルパターンの正面図である。 (a)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するステータの正面図、(b)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するステータの側断面図である。 (a)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するロータの正面図、(b)は前記ロータリ形絶対値スケールを構成するロータの側断面図である。 前記ロータリ形絶対値スケールの全体構成を示す側断面図である。 前記ロータリ形絶対値スケールの回路構成を示す図である。 前記ロータリ形絶対値スケールの他の回路構成を示す図である。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記ロータリ形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対角度の演算処理内容を説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態例2に係るリニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン及びスケール側コイルパターンの斜視図である。 前記スライダ側コイルパターン及び前記スケール側コイルパターンの正面図である。 (a)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスライダの正面図、(b)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスライダの側断面図である。 (a)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスケールの正面図、(b)は前記リニア形絶対値スケールを構成するスケールの側断面図である。 前記リニア形絶対値スケールの全体構成を示す側断面図である。 前記リニア形絶対値スケールの回路構成を示す図である。 前記リニア形絶対値スケールの他の回路構成を示す図である。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 前記リニア形絶対値スケールのスケール制御装置における絶対変位量の演算処理内容を説明するためのグラフである。 従来のロータリ形スケールのロータ側コイルパターン及びステータ側コイルパターンの正面図である。 誘導電圧の変化を示す説明図である。 従来のロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン及びステータ側コイルパターンの正面図である。 (a)は従来のロータリ形絶対値スケールを構成するステータの正面図、(b)は従来のロータリ形絶対値スケールを構成するステータの側断面図である。 従来のリニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン及びスケール側コイルパターンの正面図である。 (a)は従来のリニア形絶対値スケールを構成するスライダの正面図、(b)は従来のリニア形絶対値スケールを構成するスケールの側断面図である。
符号の説明
31,32 ロータ側コイルパターン
33,34 ステータ側コイルパターン
41 ステータ
42 基材
43 多層プリント配線板
44 内部配線
45 外部配線
46 配線溝
47A,47B トランス
48A,48B 二次側コイル
51 ロータ
52 基材
53 多層プリント配線板
56 配線溝
58A,58B 一次側コイル
61 スケール制御装置
62,63 交流電源部
64 内部配線
65,66 増幅回路
71 スケール制御装置
72,73 交流電源部
74,75 フィルタ
101,102 スライダ側コイルパターン
103,104 スケール側コイルパターン
111 スライダ
112 基材
113 多層プリント配線板
114 内部配線
115 外部配線
121 スケール
122 基材
123 多層プリント配線板
124 内部配線
125 外部配線
131 スケール制御装置
132,133 交流電源部
135,136 増幅回路
141 スケール制御装置
142,143 交流電源部
144,145 フィルタ

Claims (10)

  1. ピッチの異なる複数のスライダ側コイルパターンを有するスライダと、ピッチの異なる複数のスケール側コイルパターンを有するスケールとを有し、前記複数のスライダ側コイルパターンと前記複数のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールであって、
    前記複数のスライダ側コイルパターンを積層し、
    前記複数のスケール側コイルパターンを積層したことを特徴とする絶対値スケール。
  2. 請求項1に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流す給電手段を備えたことを特徴とする絶対値スケール。
  3. 請求項1に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々の周波数の交流電流を流す給電手段と、
    前記スケールの各スケール側コイルパターンの出力側にそれぞれ設けられ、前記スケールの各スケール側コイルパターンにおける本来の誘導電圧の周波数以外の周波数の電圧をカットするフィルタと、
    を備えたことを特徴とする絶対値スケール。
  4. 請求項3に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記給電手段では、前記スライダの各スライダ側コイルパターンに対して別々のタイミングで交流電流を流すことを特徴とする絶対値スケール。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    前記スライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記スケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールのロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータであり、
    前記ロータはピッチの異なる2つの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターンとを有し、
    前記ステータはピッチの異なる2つの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターンとを有し、
    前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
    前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    前記スライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールのスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記スケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールのスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケールであり、
    前記スライダはピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有し、
    前記スケールはピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有し、
    前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
    前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とする絶対値スケール。
  6. 請求項5に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする絶対値スケール。
  7. ピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有するスライダと、ピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有するスケールとを有し、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールにおいて、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    前記第1のスライダ側コイルパターンと前記第2のスライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータであり、
    前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
    前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求める演算手段を有すること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    前記第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケールであり、
    前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
    前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求める演算手段を有することを特徴とする絶対値スケール。
  8. 請求項7に記載の絶対値スケールにおいて、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    前記演算手段では、予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    前記演算手段では、予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする絶対値スケール。
  9. ピッチの異なる2つの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンとを有するスライダと、ピッチの異なる2つの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターンとを有するスケールとを有し、前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンとが向かい合わせとなるように前記スライダと前記スケールとを対向配置してなる絶対値スケールにおける前記スライダの変位量の絶対値を演算する方法であって、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    前記第1のスライダ側コイルパターンと前記第2のスライダ側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のステータ側コイルパターンと第2のステータ側コイルパターン、前記スライダが当該ロータリ形絶対値スケールのステータ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のスケール側コイルパターンが当該ロータリ形絶対値スケールの第1のロータ側コイルパターンと第2のロータ側コイルパターン、前記スケールが当該ロータリ形絶対値スケールのロータ、前記スライダの変位量の絶対値が当該ロータリ形絶対値スケールのロータの絶対角度であり、
    前記第1のロータ側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のロータ側コイルパターンのピッチPsとの関係を、Ps=360/((360/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のロータ側コイルパターンと前記第1及び第2のステータ側コイルパターンの位置関係を、前記ロータの絶対角度が0度のとき、前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Omと、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出角度Osとがともに0度となるように設定し、
    前記第1のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Omを求め、前記第2のロータ側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出角度Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×360/Ps+Omの式に基づいて前記ロータの絶対角度Zを求めること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    前記第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスライダ側コイルパターンと第2のスライダ側コイルパターン、前記スライダが当該リニア形絶対値スケールのスライダ、前記第1のスケール側コイルパターンと前記第2のがスケール側コイルパターンが当該リニア形絶対値スケールの第1のスケール側コイルパターンと第2のスケール側コイルパターン、前記スケールが当該リニア形絶対値スケールのスケール、前記スライダの変位量の絶対値が当該リニア形絶対値スケールのスライダの絶対変位量であり、
    前記第1のスケール側コイルパターンのピッチPmと、前記第2のスケール側コイルパターンのピッチPsとの関係を、リニア形絶対値スケールの全体の検出変位量Lとしたとき、Ps=L/((L/Pm)+1)とし、
    前記第1及び第2のスライダ側コイルパターンと前記第1及び第2のスケール側コイルパターンの位置関係を、前記スライダの絶対変位量が0mmのとき、前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Omと、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて求められる検出変位量Osとがともに0mmとなるように設定し、
    前記第1のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Omを求め、前記第2のスケール側コイルパターンの誘導電圧に基づいて前記検出変位量Osを求め、D=Os−Omの式に基づいてDを求め、前記Dが負のときにはE=D+Psの式に基づいてEを求め、前記Dが負以外のときにはE=Dの式に基づいてEを求め、Z=E×L/Ps+Omの式に基づいて前記スライダの絶対変位量Zを求めることを特徴とする絶対値演算方法。
  10. 請求項9に記載の絶対値演算方法において、
    前記絶対値スケールがロータリ形絶対値スケールである場合、
    予め試験によって求めた前記ロータの絶対角度が0度のときの前記検出角度Om,Osのずれ量に基づいて、前記ロータの絶対角度が0度のときに前記検出角度Om,Osがともに0度となるように補正すること、
    前記絶対値スケールがリニア形絶対値スケールである場合、
    予め試験によって求めた前記スライダの絶対変位量が0mmのときの前記検出変位量Om,Osのずれ量に基づいて、前記スライダの絶対変位量が0mmのときに前記検出変位量Om,Osがともに0mmとなるように補正することを特徴とする絶対値演算方法。
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