JP2008216135A - 容量式物理量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度を向上し得る容量式物理量検出装置を提供する。
【解決手段】加速度センサでは、接続部34により、センサ基板10aのセンサ基板電位パッドPwと回路基板20aの回路基板電位パッドPbとを電気的に接続し、これら両基板の電位を、C/V変換回路21のオペアンプ21aに供給される所定の基準電圧Vref に等しく設定する。これにより、C/V変換回路21に供給される電源電圧Vddにノイズが重畳したとしても、センサ基板10a、回路基板20aおよびC/V変換回路21のオペアンプ21a、のいずれにも当該ノイズがほぼ同じタイミングかつほぼ同じレベルで侵入するため、例えば、オペアンプ21aの特性により当該ノイズを打ち消すことができる。したがって、電源電圧Vddに重畳したノイズの影響をC/V変換回路21が受け難いため、物理量の検出精度を向上することができる。また、誤検出も防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、容量式物理量検出装置に関するものである。
従来より、容量式物理量検出装置として、物理量の変化に応じて変位する可動電極とこの可動電極に対向して配置された固定電極との間に周期的な信号電圧を印加することによって、これらの両電極間の静電容量に応じたセンサ信号を電圧信号に変換して出力するものがある。
例えば、下記特許文献1に開示される「容量型半導体センサ装置」では、センサチップ(センサ基板)を回路チップ(回路基板)に実装したスタック構造(積層構造)を備えるもので、それらのチップ間の電気的接続を行う複数本のボンディングワイヤを、センサチップの複数辺部または角部に分散して配置することによって、ボンディングワイヤ相互間の間隔が広がることで、これらのワイヤ間で発生し得る寄生容量の絶対値を小さくすることができ、ボンディングワイヤが変形して相互間の寄生容量が変動してもその影響を小さくできるとしている。
特開2004−294071号公報
しかしながら、上記特許文献1による開示技術によると、このようなボンディングワイヤの変形による寄生容量の変化を小さくすることはできても、例えば、回路チップ(回路基板)に供給される電源電圧にノイズ(周期的に発生し得るスイッチングノイズ等の内因性のものや不定期に発生し得る外来ノイズ等の外因性のもの、等)が重畳されている場合には、このようなノイズ成分が、可動電極と固定電極の間の静電容量に応じたセンサ信号として出力され得る。このため、検出対象となる物理量(例えば加速度)の検出精度を低下させたり、検出対象となる物理量がない状態でも出力がでてしまい誤検出を招き得るという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、検出精度を向上し得る容量式物理量検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の容量式物理量検出装置では、物理量の変化に応じて変位する可動電極、この可動電極に接続される可動電極パッド、前記可動電極に対向して配置された固定電極、この固定電極に接続される固定電極パッド、および、これらの電極を絶縁層を介して支持する半導体基板に接続されるセンサ基板電位パッド、を有するセンサ基板と、前記可動電極パッドを介して前記可動電極と前記固定電極の間に周期的な信号電圧を印加可能な信号発生回路、前記両電極間の静電容量に応じた振幅をもつセンサ信号を前記固定電極から前記固定電極パッドを介して入力可能なセンサ入力パッド、このセンサ入力パッドを介して前記センサ信号を入力し時間経過とともに変動する前記静電容量の差を所定の基準電圧に基づいて電圧信号に変換して出力する差動増幅器を備えたC/V変換回路、および、前記信号発生回路および前記C/V変換回路が形成される半導体基板に接続される回路基板電位パッド、を有する回路基板と、前記センサ基板の前記センサ基板電位パッドと前記回路基板の前記回路基板電位パッドとを電気的に接続する電気接続手段と、を備え、前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの両電位は、前記差動増幅器に供給される前記所定の基準電圧に等しく設定されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2の容量式物理量検出装置では、前記C/V変換回路が出力する前記電圧信号に基づいて所定の信号処理を行う信号処理回路を前記回路基板が有する請求項1記載の容量式物理量検出装置であって、前記所定の信号処理は、前記電圧信号から所定の周波数帯域内に含まれる周波数成分を抽出するフィルタ処理、前記電圧信号を所定利得で増幅する増幅処理、または前記電圧信号に対する感度を補正する感度補正処理、のいずれかであり、これらの処理に供される基準電圧が前記所定の基準電圧に等しく設定されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項3の容量式物理量検出装置では、請求項2記載の容量式物理量検出装置において、前記所定の基準電圧は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路に供給される電源電圧のほぼ1/2に設定されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項4の容量式物理量検出装置では、請求項1記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの電位は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路に供給される電源電圧に設定されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項5の容量式物理量検出装置では、請求項1記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの電位は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路のアース電位に設定されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項6の容量式物理量検出装置では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板と前記回路基板とは、基板厚方向に積層されており、前記電気接続手段は、これらの両基板間に配線されるボンディングワイヤであることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項7の容量式物理量検出装置では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板と前記回路基板とは、基板厚方向に積層されており、前記電気接続手段は、これらの両基板間を電気的に接続するバンプであることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項8の容量式物理量検出装置では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板と前記回路基板とは、同一の支持基板上に並置されており、前記電気接続手段は、前記支持基板を介してこれらの両基板間を電気的に接続するバンプであることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項9の容量式物理量検出装置では、請求項1記載の容量式物理量検出装置において、前記センサ基板は、前記可動電極および前記固定電極が形成される第1シリコン層と、この第1シリコン層に絶縁層を介して積層される前記半導体基板に相当する第2シリコン層とからなり、前記電気接続手段は、前記センサ信号に対する前記第2シリコン層の電位と前記センサ信号に対する前記回路基板の電位とを等しくすることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、電気接続手段により、センサ基板のセンサ基板電位パッドと回路基板の回路基板電位パッドとを電気的に接続するので、センサ基板の基板電位と回路基板の基板電位とを等しくすることができる。これにより、センサ基板の固定電極に接続される固定電極パッドとセンサ基板の半導体基板との間や、回路基板のセンサ入力パッドと回路基板の半導体基板との間に、寄生容量が形成されていても、その容量の差を小さくすることができる。また、センサ基板電位パッドおよび回路基板電位パッドの両電位は、C/V変換回路の差動増幅器に供給される所定の基準電圧に等しく設定されていることから、センサ基板の基板電位と回路基板の基板電位とを差動増幅器の所定の基準電圧に等しくすることができる。これにより、固定電極パッドとセンサ基板の半導体基板との間や、センサ入力パッドと回路基板の半導体基板との間に、それぞれ形成され得る寄生容量の差が小さくなることと相俟って、C/V変換回路に供給される電源電圧にノイズが重畳したとしても、センサ基板、回路基板およびC/V変換回路の差動増幅器、のいずれにも当該ノイズがほぼ同じタイミングかつほぼ同じレベルで侵入するため、例えば、差動増幅器の特性により当該ノイズを打ち消すことができる。したがって、電源電圧に重畳したノイズの影響をC/V変換回路が受け難いため、物理量の検出精度を向上することができる。また、誤検出も防止することができる。
請求項2の発明では、信号処理回路は、フィルタ処理、増幅処理または感度補正処理を所定の信号処理として行い、これらの処理に供される基準電圧が所定の基準電圧に等しく設定されている。これにより、信号処理回路に供給される基準電圧も、C/V変換回路の差動増幅器に所定の基準電圧として供給される電位と等しくなるので、C/V変換回路が出力する電圧信号を信号処理する信号処理回路においても、電源電圧に重畳したノイズの影響を受け難くなる。したがって、一層、物理量の検出精度を向上することができ、また誤検出も防止できる。
請求項3の発明では、所定の基準電圧は、信号発生回路およびC/V変換回路に供給される電源電圧のほぼ1/2に設定されていることから、物理量の検出がない状態におけるセンサ信号の電圧レベルを電源電圧のほぼ1/2(中点電位)に設定することができる。これにより、プラス方向の物理量、マイナス方向の物理量、のいずれが検出されても、ほぼ等しい感度で検出することができる。
請求項4の発明では、センサ基板電位パッドおよび回路基板電位パッドの電位は、信号発生回路およびC/V変換回路に供給される電源電圧に設定されている。また、請求項5の発明では、センサ基板電位パッドおよび回路基板電位パッドの電位は、信号発生回路およびC/V変換回路のアース電位に設定されている。電源電圧およびアース電位は、いずれも、C/V変換回路を有する回路基板において、電源パターンやアースパターンとして設けられている配線から比較的広範囲に取り出すことができ、また供給することができるので、新たな配線パターンを設けることなく、寄生容量の差を減らすことができる。したがって、回路基板において容易に実装すること可能になるので、物理量の検出精度の向上や誤検出の防止を容易に実現することができる。
請求項6の発明では、基板厚方向に積層されているセンサ基板と回路基板とは、電気接続手段として、ボンディングワイヤにより両基板間で配線されている。これにより、両基板間を容易に接続することができる。
請求項7の発明では、基板厚方向に積層されているセンサ基板と回路基板とは、電気接続手段として、バンプにより両基板間で電気的に接続されている。これにより、両基板間をボンディングワイヤによることなく容易に接続することができるので、ボンディングワイヤでは生じ得るワイヤの揺れや変形による寄生容量の変化を防止できる。したがって、検出対象となる物理量が加速度である場合には、当該容量式物理量検出装置に加速度が加わってもワイヤの揺れ等による寄生容量の変化が生じ難いので、より一層、物理量の検出精度を向上することができ、また誤検出も防止できる。
請求項8の発明では、センサ基板と回路基板とは、同一の支持基板上に並置されているので、センサ基板と回路基板とを基板厚方向に積層する場合に比べて、基板厚方向に低く実装することができ、当該容量式物理量検出装置を薄く構成することができる。また、バンプにより両基板間で電気的に接続されているので、検出対象となる物理量が加速度である場合には、当該容量式物理量検出装置に加速度が加わってもワイヤの揺れや変形による寄生容量の変化が生じ難い。したがって、より一層、物理量の検出精度を向上することができ、また誤検出も防止できる。
請求項9の発明では、センサ基板は、可動電極および固定電極が形成される第1シリコン層と、この第1シリコン層に絶縁層を介して積層される半導体基板に相当する第2シリコン層とからなり、電気接続手段は、センサ信号に対する第2シリコン層の電位とセンサ信号に対する回路基板の電位とを等しくする。これにより、半導体製造プロセスにおいて当該容量式物理量検出装置を軽薄短小に構成することができる。
以下、本発明の容量式物理量検出装置を加速度センサに適用した実施形態について図を参照して説明する。まず、図1〜図4に基づいて加速度センサの基本的な構成と作動を説明する。
図1に示すように、加速度センサは、センサ部10、検出回路部20および接続部31等から構成されている。まず検出回路部20から説明する。検出回路部20は、C/V変換回路21、信号処理回路22、制御回路24等から構成されており、後述するように、回路基板20a上に形成されている。
C/V変換回路21は、後述するセンサ部10から出力されるセンサ信号を入力し時間経過とともに変動する差動容量(静電容量の差)を所定の基準電圧Vref に基づいて電圧信号に変換して出力する機能を有するもので、オペアンプ21a(差動増幅器)、コンデンサ21b、スイッチ21c、分圧抵抗21d,21eから構成されている。なお、このスイッチ21cは、後述する制御回路24から出力されるスイッチ信号によってオン/オフ制御可能に構成されている。
オペアンプ21aの反転入力端子(−)は、センサ入力パッドPaを介してセンサ部10の可動電極12に接続可能に構成されているとともに、オペアンプ21aの出力端子との間おいて、並列接続されるコンデンサ21bおよびスイッチ21cに接続されている。これに対し、オペアンプ21aの非反転入力端子(+)には、分圧抵抗21d,21eによってほぼ半分(1/2)に分圧される基準電圧Vref が印加可能に両抵抗の接続点に接続されている。
分圧抵抗21d,21eは、抵抗値がほぼ同値に設定されており、電源VddとアースGndと間に直列接続されて介在することで、電源電圧Vddをほぼ半分(1/2)に分圧可能に構成されている。例えば、電源電圧Vddが5Vに設定されている場合には、その半分の2.5Vを分圧として出力する。この分圧Vdd/2は、前述したオペアンプ21aの基準電圧Vref としてオペアンプ21aの非反転入力端子(+)に入力されるほか、回路基板電位パッドPb等に出力可能に構成されている。なお、この回路基板電位パッドPbは、回路基板20aが構成される回路基板20aに電気的に接続されている。また、オペアンプ21aの出力端子は、後段の信号処理回路22の入力となるスイッチ22a2に接続可能に構成されている。
信号処理回路22は、C/V変換回路21が出力する電圧信号に基づいて所定の信号処理を行う機能を有するもので、サンプルホールド回路22a、増幅回路22b、フィルタ回路22cから構成されている。
サンプルホールド回路22aは、C/V変換回路21から出力される電圧信号をサンプリングして一定期間保持する機能を有するもので、オペアンプ22a1、スイッチ22a2、コンデンサ22a3から構成されている。オペアンプ22a1は、出力端子を反転入力端子(−)に直接接続するボルテージフォロワを構成するとともに、非反転入力端子(+)には、アースGndとの間に接続されるコンデンサ22a3が接続されているほか、C/V変換回路21からの電圧信号を受けるスイッチ22a2が接続されている。なお、このスイッチ22a2は、スイッチ21cと同様に、後述する制御回路24から出力されるスイッチ信号によってオン/オフ制御可能に構成されている。
増幅回路22bは、サンプルホールド回路22aから出力される電圧信号を所定利得で増幅する増幅処理を機能を有するものである。この増幅回路22bには、例えば、前述の分圧抵抗21d,21eにより生成された基準電圧Vref を入力するように構成しても良い(図1に示す破線)。これにより、当該基準電圧Vref を、増幅回路22bによる増幅処理のオフセット電圧に設定することにより、C/V変換回路21のオペアンプ21aの基準電圧Vref と同電位を中心に、増幅処理(信号処理)を行うことが可能になるので、たとえ電源電圧Vddにノイズが重畳していたとしてもその影響を受け難くくすることができる。
フィルタ回路22cは、増幅回路22bから出力される電圧信号から所定の周波数帯域内に含まれる周波数成分を抽出するフィルタ処理を機能を有するもので、その出力(加速度検出信号)はセンサ出力パッドPcを介して外部に出力可能に構成されている。本実施形態では、当該フィルタ回路22cは、所定のカットオフ周波数よりも低い周波数の通過を許容し高い周波数の通過を阻止し得るローパスフィルタ(LPF)として機能する。
このフィルタ回路22cにも、例えば、前述の分圧抵抗21d,21eにより生成された基準電圧Vref を入力するように構成しても良い(図1に示す破線)。これにより、当該基準電圧Vref を、フィルタ回路22cによるフィルタ処理のオフセット電圧に設定することにより、C/V変換回路21のオペアンプ21aの基準電圧Vref と同電位を中心に、フィルタ処理(信号処理)を行うことが可能になるので、たとえ電源電圧Vddにノイズが重畳していたとしてもその影響を受け難くくすることができる。
制御回路24は、入力される基準クロックCLK に基づいて、所定周期でハイレベルHiとローレベルLoを繰り返し出力する搬送波信号Ph1 とこの逆相の搬送波信号Ph2 とを搬送波出力パッドPe,Pfを介してセンサ部10に出力し得る機能と、前述したC/V変換回路21のスイッチ21cやサンプルホールド回路22aのスイッチ22a2にスイッチ信号Sg1,Sg2を出力し得る機能と、を有するもので、所定の論理ゲート等により構成されている。本実施形態では、例えば、基準クロックCLK に対して、図2に示すようなタイミングおよび論理レベルを有する信号波形が、制御回路24からセンサ部10やスイッチ21c等に出力される。
次に、センサ部10を図3を参照して説明する。センサ部10は、梁構造体11、可動電極12、固定電極13,14等から構成されており、センサ基板10aにMEMS技術により形成されている。
梁構造体11は、当該梁構造体11をセンサ基板10aの上面に固定するために四隅に形成されるアンカ部11aと、これらのアンカ部11aにより囲まれる範囲のほぼ中心に位置する質量部11cと、この質量部11cを中心に英字の「H」を構成するように四隅のアンカ部11aから質量部11cに接続するように形成される4つの梁部11bと、から構成されている。所定のアンカ部11aには、次に説明する可動電極12に電気的に接続される可変電極パッドPxが形成されている。
可動電極12は、物理量の変化に応じて変位する可能に質量部11cの長手方向にほぼ垂直に張り出すように棒状に延びて形成される導体で、質量部11cの両側に複数本形成されている。この可動電極12には、前述した可変電極パッドPxが電気的に接続されており、後述する接続部34を介して、先に説明した検出回路部20に対してセンサ信号を出力可能に構成されている。
固定電極13,14は、可動電極12を両側から挟むように対向して配置される棒状に延びて形成される導体で、センサ基板10aに固定されている。固定電極13には固定電極パッドPyが、また固定電極14には固定電極パッドPzが、それぞれ接続されており、後述する接続部31,32を介して、先に説明した検出回路部20から出力される搬送波信号Ph1,Ph2を入力可能に構成されている。
このようにセンサ基板10aには、梁構造体11、可動電極12、固定電極13,14が形成されているほか、可動電極12には可変電極パッドPxが、また固定電極13,14には固定電極パッドPzが、電気的に接続されているが、本実施形態では、さらにセンサ基板電位パッドPwがセンサ基板10aに電気的に接続されている。このセンサ基板電位パッドPwは、後述する接続部34を介してセンサ基板10aの回路基板電位パッドPbに接続されている。
このような構成において、梁構造体11の質量部11cが加速度を受けて変位すると、可動電極12もそれに応じて変位する。そして、可動電極12と固定電極13との間に形成される静電容量と、可動電極12と固定電極14との間に形成される静電容量と、は、差動の容量を構成していることから、可動電極12の変位に応じてこれらの静電容量が変化するため、検出回路部20では、このような差動容量の変化に基づいて受けた加速度を検出することが可能となる。
即ち、図3に示すように、前述した制御回路24から搬送波出力パッドPe,Pfを介して出力される搬送波信号Ph1,Ph2は、一定振幅の矩形波信号で、搬送波信号Ph2 は、搬送波信号Ph1 に対して電圧レベルが反転した信号となっている。このため、図3に示すように、搬送波信号Ph1,Ph2の振幅期間をφ1〜3の3期間に分割した概念で捉えると、第1,第2の期間φ1,φ2が容量変化を検出するための期間で、第3の期間φ3が可動電極12を変位させるための期間となる。
第1の期間φ1では、搬送波信号Ph1 はハイレベルHi、搬送波信号Ph2 はローレベルLoになっている。また、制御回路24からのスイッチ信号Sg1,Sg2により、スイッチ21cは閉、スイッチ22a2開になっている。このことにより、オペアンプ21aの非反転入力端子(−)にVdd/2の基準電圧Vref が印加され、可動電極12にVdd/2の基準電圧Vref が印加されるとともに、コンデンサ21bの電荷が放電される。この状態において、可動電極12と固定電極13との間には、Q1=−C1・Vdd/2で表される電荷が蓄えられる。ここで「−」の符号は可動電極12の固定電極13側の表面に負の電荷が蓄えられることを意味している。また、可動電極12と固定電極14との間には、Q2=C2・Vdd/2という電荷が蓄えられる。
次の第2の期間φ2においては、搬送波信号Ph1,Ph2の電圧レベルが反転するため(Ph1 がローレベルLo、Ph2 がハイレベルHi)、スイッチ21cが開くとともにスイッチ22a2が閉じる。このとき、可動電極12と固定電極13との間には、Q1’=C1・Vdd/2で表される電荷が蓄えられ、また可動電極12と固定電極14との間には、Q2’=−C2・Vdd/2で表される電荷が蓄えられる。
このため、第1の期間φ1のときに可動電極12に蓄えられていた電荷(Q1+Q2)と第2の期間φ2のときに可動電極12に蓄えられていた電荷(Q1’+Q2’)の差ΔQは、ΔQ(=(Q1+Q2)−(Q1’+Q2’)=−(C1−C2)Vdd)となる。ここで、差動容量C1、C2が異なる場合には、ΔQの電荷が可動電極12に生じ、オペアンプ21aの差動動作によって可動電極12の電圧はVdd/2に保持される。そのため、ΔQの電荷は、コンデンサ21bの可動電極12側に蓄積され、コンデンサ21bの反対側の電極には、逆の極性の電荷ΔQ’=(C1−C2)Vddが蓄積される。その結果、オペアンプ21aの出力端子には、ΔQ’/Cf+Vdd/2=(C1−C2)Vdd/Cf+Vdd/2という電圧が生じ、容量の差(C1−C2)に応じた電圧が出力される。
第3の期間φ3においては、オペアンプ21aの非反転入力端子(−)に電圧Vdd/2が印加される。また、スイッチ21cも閉じるため、オペアンプ21aはボルテージフォロワを構成し、可動電極12には電圧Vdd/2が印加される。この状態では、可動電極12と固定電極13,14のそれぞれの間には、電位差Vdd/2により、相反する方向に同量の静電気力が生じるため、可動電極12を変位させるような静電気力は発生しない。
したがって、このような第1の期間φ1〜第3の期間φ3における各作動を繰り返し、可動電極12が加速度を受けて変位すると、容量の差(C1−C2)に応じた電圧がC/V変換回路21から出力されるため、この電圧をサンプルホールド回路22aがサンプルホールドすることで、増幅回路22b、フィルタ回路22cを介して加速度検出信号として出力する。即ち、サンプルホールド回路22aは、第2の期間φ2においてオペアンプ21aの出力電圧をサンプリングし、それ以外の期間ではサンプリングした電圧を保持することによって、加速度に応じた加速度検出信号を信号処理回路22から出力することが可能となる。
このように本実施形態に係る加速度センサでは、加速度に応じた加速度検出信号を出力可能に構成されるが、本実施形態では、前述したように、センサ基板10aにはセンサ基板電位パッドPwが電気的に接続されている。このため、このセンサ基板電位パッドPwと検出回路部20の回路基板電位パッドPbとを接続部34を介して電気的に接続することによって、センサ基板電位パッドPwの電位および回路基板電位パッドPbの両電位は等しくなり、センサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とを等しくすることができる。これにより、センサ基板10aの固定電極13に接続される固定電極パッドPyや固定電極14に接続される固定電極パッドPzと、センサ基板10aとの間や、回路基板20aのセンサ入力パッドPaと回路基板20aとの間に、寄生容量が形成されていても、その容量の差を小さくすることができる。
また、センサ基板電位パッドPwおよび回路基板電位パッドPbの両電位は、C/V変換回路21のオペアンプ21aに供給される所定の基準電圧Vref に等しく設定されていることから、センサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とをオペアンプ21aの所定の基準電圧Vref に等しくすることができる。これにより、固定電極13,14とセンサ基板10aとの間や、センサ入力パッドPaと回路基板20aとの間に、それぞれ形成され得る寄生容量の差が小さくなることと相俟って、C/V変換回路21に供給される電源電圧Vddにノイズが重畳したとしても、センサ基板10a、回路基板20aおよびC/V変換回路21のオペアンプ21a、のいずれにも当該ノイズがほぼ同じタイミングかつほぼ同じレベルで侵入するため、例えば、オペアンプ21aの特性により当該ノイズを打ち消すことができる。
例えば、電源電圧Vddに周波数60kHz、振幅電圧50mVppのノイズが重畳した場合であって、図4(A) に示すように、当該ノイズが打ち消された加速度検出信号を得ることが可能となる。これに対し、センサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とを等しく設定していない場合、つまり従来例による加速度センサにおいては、図4(B) に示すように、電源電圧Vddに重畳したノイズの影響を受けて振幅電圧100mVpp、周波数60kHzの成分を含んだ加速度検出信号が回路基板20aから出力されてしまう。このため、当該加速度センサが加速度を受けていない場合においても、あたかも加速度があるような誤検出をする可能性や、加速度を受けている場合においては、ノイズ成分を含んでいるぶん、検出精度が低下する可能性が存在していた。
このように本実施形態の構成、即ちセンサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とをオペアンプ21aの所定の基準電圧Vref に等しくする構成を採ることによって、電源電圧Vddに重畳したノイズの影響をC/V変換回路21が受け難くくなることから、加速度の検出精度を向上することができる。また、誤検出も防止することができる。
なお、上述した構成例では、センサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とを等しくし、さらにこれらの基板電位をC/V変換回路21の基準電圧Vref に設定したが、例えば、これらの基板電位を電源電圧VddやアースGndの電位に等しく設定しても良い。これにより、センサ基板10aの基板電位および回路基板20aの基板電位をC/V変換回路21の基準電圧Vref に等しく設定した場合とほぼ同様に、電源電圧Vddに重畳したノイズの影響をC/V変換回路21が受け難くくなることに加えて、電源電圧VddおよびアースGndの電位は、いずれも、C/V変換回路21を有する回路基板20aにおいて、電源パターンやアースパターンとして設けられている配線から比較的広範囲に取り出すことができ、また供給することができる。このため、新たな配線パターンを設けることなく、寄生容量の差を減らすことができ、回路基板20aにおいて容易に実装すること可能になる。したがって、加速度の検出精度の向上や誤検出の防止を容易に実現できる。
次に、このようなセンサ基板10aと回路基板20aとを電気的に接続し得る接続部31〜34の実装態様(構成態様)を図5および図6を参照して説明する。まず、センサ基板10aと回路基板20aとを基板の厚さ方向(基板厚方向)に積層する場合について説明する。
図5(A) に示すように、検出回路部20が構成される回路基板20aの上に、両面に非導電性の接着層を有する接着フィルム41を介在させて、センサ基板10aを積層するスタック構造を採る。なお、センサ部10は、センサ部10が形成されていない裏側を回路基板20a側に向けた状態で接着フィルム41により回路基板20aに接着されている。
そして、センサ部10の可変電極パッドPxと回路基板20aのセンサ入力パッドPaとの間は、接続部33としてボンディングワイヤ33aによりワイヤボンディングされており、またセンサ部10のセンサ基板電位パッドPwと回路基板20aの回路基板電位パッドPbとの間は、接続部34としてボンディングワイヤ33aによりワイヤボンディングされている。図示されていないが、同様に、センサ部10の固定電極パッドPyと回路基板20aの搬送波出力パッドPeとの間は、接続部31としてボンディングワイヤ33aにより、またセンサ部10の固定電極パッドPzと回路基板20aの搬送波出力パッドPfとの間は、接続部32としてボンディングワイヤ33aにより、それぞれワイヤボンディングされている。これにより、両基板間を容易に接続することができる。
また、図5(B) に示すように、検出回路部20が構成される回路基板20aの上に、センサ部10が形成されるセンサ基板10aの表側を回路基板20a側に向けて、センサ基板10aを積層するスタック構造、つまりフリップチップの構成を採る。この場合には、例えば、センサ基板10aの可変電極パッドPxや固定電極パッドPy,Pzも、四隅に形成される梁構造体11のアンカ部11a上に絶縁層を介して形成し、回路基板20aの各パッドPa,Pb,Pe,Pfとの間で直接またはバンプ33bを介して電気的に接続する。
これにより、センサ基板10aと回路基板20aとの間をボンディングワイヤによることなく容易に接続することができるので、ボンディングワイヤでは生じ得るワイヤの揺れや変形による寄生容量の変化を防止できる。したがって、当該加速度センサに加速度が加わってもワイヤの揺れ等による寄生容量の変化が生じ難いので、より一層、物理量の検出精度を向上することができ、また誤検出も防止できる。また、センサ基板10aにおいては、余分なパッドを設ける必要がないため、センサ基板10aを小型化でき、さらに熱応力にも強いセンサ基板10aを構成することが可能となる。
さらに、図5(C) に示すように、検出回路部20が構成される回路基板20aの上に、非導電性の樹脂フィルム(一般にNCF(Non Conductive Film)と称される)43を介在させて、センサ基板10aを積層するスタック構造を採る。なお、この場合も図5(A) の構成と同様に、センサ部10は、センサ部10が形成されていない裏側を回路基板20a側に向けた状態で樹脂フィルム43により回路基板20aに接着されている。
そして、この場合には、センサ部10のセンサ基板電位パッドPwに相当するバンプ34bを樹脂フィルム43の中に入れておき、このバンプ34bに対応する位置関係で、回路基板電位パッドPbに相当するバンプ34b’を回路基板20aに設けておく。これにより、センサ基板10aに回路基板20aとを加圧して樹脂フィルム43により接着する際に、回路基板20aのバンプ34b’が樹脂フィルム43を押し破ってセンサ基板10aのバンプ34bと導通するので、両バンプ34,34’の電気的な接続が可能となる。センサ基板10aおよび回路基板20aにおいてこのように樹脂フィルム43内でバンプ接続し得る構成を採ることによって、例えば、複数箇所で多点接続することが可能になるので、両基板間においる接続抵抗を低減させることができる。これにより、例えば、回路基板20aの制御回路24からセンサ基板10aに出力される搬送波信号Ph1,Ph2の周波数がMHzオーダの高周波化された場合における搬送波信号Ph1,Ph2の損失や波形歪み等を抑制することも可能となる。
続いてセンサ基板10aと回路基板20aとを同一の支持基板40a上に並置する場合を図6を参照して説明する。図6に示すように、センサ基板10aと回路基板20aとを同一平面上に並べて位置させることが可能な大きさと面積を有する支持基板40aの上に、接着フィルム41を介在させて、センサ基板10aと回路基板20aを載置する構造を採る。そして、センサ基板10aと回路基板20aの接続、つまりセンサ基板10aの基板電位と回路基板20aの基板電位とを等電位にする接続は、貫通電極33c、34cとバンプとにより支持基板40aに対して導通を確保することにより行う。また、センサ部10の可変電極パッドPxと回路基板20aのセンサ入力パッドPaとの間は、接続部33としてボンディングワイヤ33aによるワイヤボンディングにより接続する。
これにより、図5(A) 〜図5(C) のように、センサ基板10aと回路基板20aとを基板厚方向に積層する場合に比べて、基板厚方向に低く実装することができるので、当該加速度センサを薄く構成することができる。また、バンプにより両基板間で電気的に接続されているので、当該加速度センサに加速度が加わってもワイヤの揺れや変形による寄生容量の変化が生じ難い。したがって、より一層、物理量の検出精度を向上することができ、また誤検出も防止できる。
なお、上述した各構成例において、センサ基板10aを、可動電極12および固定電極13,14が形成される第1シリコン層と、この第1シリコン層に絶縁層を介して積層される半導体基板に相当する第2シリコン層とからなるように構成し、接続部34として、センサ信号に対する第2シリコン層の電位とセンサ信号に対する回路基板20aの電位とを等しくする。これにより、半導体製造プロセスにおいて当該加速度センサを軽薄短小に構成することができる。
また、上述した各構成例では、加速度センサの場合を例示して説明したが、静電容量式のものであれば、本発明はこれに限られることはなく、例えば、圧力センサやヨーレイトセンサ等にも、同様に適用することができ、同様の本発明特有の作用および効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る加速度センサの構成を示す回路図である。 本実施形態に係る加速度センサの制御回路に入力される基準クロックCLK に基づいて当該制御回路から出力される搬送波信号Ph1 ,Ph2、スイッチ信号Sg1 ,Sg2 の例を示す信号波形図である。 本実施形態に係る加速度センサを構成するセンサ部の構成例を示す模式的説明図である。 図4(A) は、本実施形態に係る加速度センサから出力される加速度検出信号の波形例を示し、図4(B) は、従来例による加速度センサから出力される加速度検出信号の波形例を示すものである。 本実施形態に係る加速度センサの断面構成例(図3に示すX−X線断面相当)を示す模式的説明図で、図5(A) は接続部にボンディングワイヤを用いた例、図5(B) は接続部にバンプを用いた例、図5(C) は接続部にNCFを用いた例、である。 本実施形態に係る加速度センサの断面構成例を示す模式的説明図で、センサ基板と回路基板を支持基板上に並置した例である。
符号の説明
10…センサ部
10a…センサ基板(半導体基板)
11…梁構造体
12…可動電極
13、14…固定電極
20…検出回路部
20a…回路基板(半導体基板)
21…C/V変換回路
21a…オペアンプ(差動増幅器)
22…信号処理回路
22a…サンプルホールド回路
22b…増幅回路(信号処理回路、増幅処理)
22c…フィルタ回路(信号処理回路、フィルタ処理)
24…制御回路
34…接続部(電気的接続手段)
40a…支持基板
Pa…センサ入力パッド
Pb…回路基板電位パッド
Pc…センサ出力パッド
Pe、Pf…搬送波出力パッド
Pw…センサ基板電位パッド
Px…可変電極パッド
Py、Pz…固定電極パッド

Claims (9)

  1. 物理量の変化に応じて変位する可動電極、この可動電極に接続される可動電極パッド、前記可動電極に対向して配置された固定電極、この固定電極に接続される固定電極パッド、および、これらの電極を絶縁層を介して支持する半導体基板に接続されるセンサ基板電位パッド、を有するセンサ基板と、
    前記可動電極パッドを介して前記可動電極と前記固定電極の間に周期的な信号電圧を印加可能な信号発生回路、前記両電極間の静電容量に応じた振幅をもつセンサ信号を前記固定電極から前記固定電極パッドを介して入力可能なセンサ入力パッド、このセンサ入力パッドを介して前記センサ信号を入力し時間経過とともに変動する前記静電容量の差を所定の基準電圧に基づいて電圧信号に変換して出力する差動増幅器を備えたC/V変換回路、および、前記信号発生回路および前記C/V変換回路が形成される半導体基板に接続される回路基板電位パッド、を有する回路基板と、
    前記センサ基板の前記センサ基板電位パッドと前記回路基板の前記回路基板電位パッドとを電気的に接続する電気接続手段と、を備え、
    前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの両電位は、前記差動増幅器に供給される前記所定の基準電圧に等しく設定されていることを特徴とする容量式物理量検出装置。
  2. 前記C/V変換回路が出力する前記電圧信号に基づいて所定の信号処理を行う信号処理回路を前記回路基板が有する請求項1記載の容量式物理量検出装置であって、
    前記所定の信号処理は、前記電圧信号から所定の周波数帯域内に含まれる周波数成分を抽出するフィルタ処理、前記電圧信号を所定利得で増幅する増幅処理、または前記電圧信号に対する感度を補正する感度補正処理、のいずれかであり、
    これらの処理に供される基準電圧が前記所定の基準電圧に等しく設定されていることを特徴とする容量式物理量検出装置。
  3. 前記所定の基準電圧は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路に供給される電源電圧のほぼ1/2に設定されていることを特徴とする請求項2記載の容量式物理量検出装置。
  4. 前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの電位は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路に供給される電源電圧に設定されていることを特徴とする請求項1記載の容量式物理量検出装置。
  5. 前記センサ基板電位パッドおよび前記回路基板電位パッドの電位は、前記信号発生回路および前記C/V変換回路のアース電位に設定されていることを特徴とする請求項1記載の容量式物理量検出装置。
  6. 前記センサ基板と前記回路基板とは、基板厚方向に積層されており、
    前記電気接続手段は、これらの両基板間に配線されるボンディングワイヤであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置。
  7. 前記センサ基板と前記回路基板とは、基板厚方向に積層されており、
    前記電気接続手段は、これらの両基板間を電気的に接続するバンプであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置。
  8. 前記センサ基板と前記回路基板とは、同一の支持基板上に並置されており、
    前記電気接続手段は、前記支持基板を介してこれらの両基板間を電気的に接続するバンプであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量式物理量検出装置。
  9. 前記センサ基板は、前記可動電極および前記固定電極が形成される第1シリコン層と、この第1シリコン層に絶縁層を介して積層される前記半導体基板に相当する第2シリコン層とからなり、
    前記電気接続手段は、前記センサ信号に対する前記第2シリコン層の電位と前記センサ信号に対する前記回路基板の電位とを等しくすることを特徴とする請求項1記載の容量式物理量検出装置。
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