JP2008215751A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯蔵室15の側壁にはボックス41が嵌められ、その開口側を覆ってダクト60が着脱可能に張られることで冷却器室40が形成される。冷却器室40内には冷却器45が装備され、その下面の奥側には、ガラス管ヒータ70がヒータカバー75に収められて配設される。ヒータカバー75の正面板85は、上方への揺動開閉可能に設けられる。正面板85が閉じられていると、ダクト60に対する熱的保護が図られるとともに、冷却器45の下面へ庫内空気を案内する風向板として機能する。ダクト60を外したのちヒータカバー75の正面板85を開くと、ガラス管ヒータ70を貯蔵室15側から簡単に着脱できる。
【選択図】図4
Description
本発明は上記のような事情を背景として完成されたものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記ヒータカバーには、前記両側固定部の下縁の間を繋ぐようにして下面板が設けられ、前記正面板が前記閉鎖位置にある場合にその下端縁が、前記下面板の前記貯蔵室側の端縁に対してねじ止め可能となっているところに特徴を有する。
除霜運転の際、ヒータカバーの上面板により棒状ヒータに直接に除霜水が滴下することが防がれる。また、正面板によりダクトが棒状ヒータの熱から保護される。棒状ヒータを交換する場合は、貯蔵室側からダクトを外したのちヒータカバーの正面板を開き、棒状ヒータの両端部を側固定部の取付孔から抜き出しつつ貯蔵室側に抜き取る。新たな棒状ヒータを取り付ける場合は、上記とは逆に、棒状ヒータの両端部を側固定部の取付孔に嵌合しつつヒータカバー内に収めて、開いていた正面板を閉じる。
ヒータカバーの正面板を開閉可能に設けたから、同正面板を閉じることでダクトの熱的保護を担保した上で、同正面板を開くことにより、棒状ヒータを貯蔵室側から簡単に取り外しまたは取り付けることができる。
棒状ヒータを取り付ける場合は、正面板を開いた状態から、棒状ヒータの端部が開口溝を通して径方向から取付孔に嵌合され、そののち正面板が閉じられることに伴い規制部が開口溝を塞ぐことで、棒状ヒータが抜け出し不能に保持される。取り外す場合は、正面板を開くと規制部が逃げて開口溝が開放されるから、棒状ヒータの端部を開口溝を通して径方向に抜き出しつつ取り外すことができる。棒状ヒータの端部をヒータカバーの側固定部の取付孔に嵌合または離脱するのに、開口溝を通して径方向に抜き差しすれば良いから、棒状ヒータの着脱をより簡単に行うことができる。
正面板がヒータカバーと一体的に形成され、折曲部から開閉できるようになっているから、構造もシンプルで、かつ開閉動作も簡単に行うことができる。
<請求項4の発明>
ヒータカバーに下面板が設けられたことにより、冷却器室の底壁を形成する内装板が棒状ヒータの熱から保護される。また、正面板が折り曲げられて閉じられたときに、下面板にねじ止めできるようになっているから、正面板が確実に閉鎖位置に保持される。
本発明の実施形態1を図1ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では、2ドア式の横型(テーブル型)冷蔵庫を例示している。
図1および図2において全体構造を説明すると、符号10は冷蔵庫本体であって、前面に開口した横長の断熱箱体により構成されている。この断熱箱体は、ステンレス鋼板製の外箱11内に、ABS樹脂等の合成樹脂製の内箱12を嵌めて、その間に発泡樹脂等の断熱材13が充填された構造である。本体10の内部は貯蔵室15とされ、同貯蔵室15の前面開口には、一対の断熱扉16が観音開き式に装着されている。
機械室20の前面には前面パネル30が設けられ、図1に示すように、同前面パネル30の下部領域、すなわち凝縮器ファン28の前方領域には、外気の吸気口31が形成されているとともに、上部の左側領域、すなわち凝縮器27の前方領域には、排熱の排気口32が形成されている。また、前面パネル30の上部の右側には、電装箱34が設けられている。
同ダクト60は、その周縁部がボックス41のフランジ41Aに当てられ、左右の縦縁の上下2箇所ずつがねじで止められることにより、貯蔵室15側から着脱可能に装着されるようになっている。膨出面63の裏面側に、吸い込まれた庫内空気の流通路65が確保される(図11参照)。また、吹出口61の裏面側には、冷却ファン62を挟むようにして一対の縦向きの風向板66が突設され、両風向板66はまた、冷却器45の正面側に当てられるようになっている。
なお、上面板80における折曲部87付近の位置には、幅広の長孔状をなす2本の透孔89が形成されている。
また、下面板90における貯蔵室15側から見た奥行方向の中央部から少し貯蔵室15側に寄った位置には、幅広の長孔状をなす2本の透孔93が形成されている。
そして、貯蔵室15側から見た左側の2本の挟持片96にわたり、冷却器45の温度を検知して除霜完了のタイミングを図る除霜サーミスタ97と、保護用の温度ヒューズ98とが差し込まれて反射板95との間で弾性的に挟持されて保持され、また、除霜サーミスタ97、温度ヒューズ98から引き出されたリード線97A,98Aは、右側の挟持片96の内側に差し込まれて保持されるようになっている。除霜サーミスタ97、温度ヒューズ98とも、簡単にかつ高精度に取り付けられる。
ガラス管ヒータ70は、以下のようにして装着される。まず、冷却器45の設置位置の直下において、ヒータカバー75が取り付けられる。ヒータカバー75は、図7に示すように、正面板85が開放された状態において、図9に示すように、その背面板76が、ボックス41の奥面の段差凹部43の幅広部43Aを横切って当てられ、両取付部77の各挿通孔77Aに通したねじ78を、幅広部43Aの両側縁部に形成されたねじ孔43Bにねじ込むことで固定される。
右側のキャップ72の突起73が、右側の取付孔82の内面側の口縁に当たったところで押し込みが停止され、このとき左側のキャップ72の突起73は逃がし凹部84を通って左側の側板81Aの内側に抜けているため、続いてガラス管ヒータ70を元のように90度回動すると、図10に示すように、両キャップ72の一方の突起73が、対応する取付孔82における逃がし溝83とは反対側の口縁の内面に係止し、ガラス管ヒータ70は両側板81A,81Bの間に差し渡された状態で、抜け止めされて保持されることになる。
最後に、ダクト60の周縁部がボックス41のフランジ41Aに当てられ、左右の縦縁の上下2箇所ずつがねじで止めることにより固定される。ここで、上記したように、ダクト60の膨出面63の裏面側に、吸い込まれた庫内空気の流通路65が確保される。
なお、冷却ファン62から引き出されたリード線も、併せて挿通管47の配線挿通部47Aを通して機械室20側に引き出され、ガラス管ヒータ70のリード線74等ともども、機械室20の天井部に設けられた配線空間を通って電装箱34側に導かれる。
この間、庫内サーミスタ(図示せず)で庫内温度が検知され、庫内温度が設定温度よりも低くなると、冷凍装置25と冷却ファン62が停止され、庫内温度が設定温度よりも高くなると、再び冷凍装置25と冷却ファン62が駆動され、その繰り返しによって、貯蔵室15内がほぼ設定温度に維持される。
ドレンパン50は合成樹脂製であって、特に奥側の領域はガラス管ヒータ70に近く、輻射熱が直接に当たると、過熱される嫌いがあるが、同領域には、敢えて反射された熱を当てることで距離を稼ぎ、過熱が防がれるようになっている。また、ヒータカバー75の背面板76が、段差凹部43の奥面等を過熱することを防いでいる。
さらに正面板85についても、ダクト60に直接に輻射熱が当たるのを防ぐように機能する。
除霜サーミスタ97は、冷却器45の正面下部に設けられた反射板95の正面に弾性的に押し付けられた状態で配されているから、冷却器45の温度検知は正確に行われる。
ガラス管ヒータ70を装着したヒータカバー75に、正面板85が開閉可能に設けられた構造であるから、同正面板85を閉じることにより、除霜運転中にはダクト60に対する熱的保護を、冷却運転中には庫内空気を冷却器45にガイドする機能を担保した上で、同正面板85を開くことにより、ガラス管ヒータ70を貯蔵室15側から簡単に取り付けまたは取り外すことができる。
ヒータカバー75に下面板90が設けられたことにより、その下方に配された合成樹脂製のドレンパン50がガラス管ヒータ70の熱から保護される。また、正面板85が折り曲げられて閉じられたときに、下面板90にねじ88で止めることができるようになっているから、正面板85が確実に閉鎖位置に保持される。
次に、本発明の実施形態2を図13ないし図15によって説明する。この実施形態2では、ヒータカバー100の形状に変更が加えられている。以下には、主に相違点について説明する。
左右の側板101A,101B(本発明の側固定部に相当する。)には、ガラス管ヒータ70のキャップ72をほぼ緊密に通す取付孔102が開口されているが、各取付孔102の手前側には、同取付孔102の直径に等しい幅を持った開口溝103が、側板101A,101Bの手前側の側縁に開口して形成されている。
その他の形状については、上記実施形態1と同様であって、実施形態1と同様の機能を有する部位については、同一符号を付すことで、重複した説明は省略する。
図14に示すように、正面板104が開けられた状態において、ガラス管ヒータ70を、突起73が横に来た回動姿勢で、かつ右端側を手前に引いた斜め姿勢として、同図の鎖線に示すように、左側のキャップ72を左側板101Aの開口溝103の途中位置まで手前の開口から径方向に差し込み、一旦左側に移動する。そののち、ガラス管ヒータ70を真直姿勢に戻しつつ、今度は右側のキャップ72を、右側板101Bの開口溝103の途中位置まで手前の開口から径方向に差し込む。引き続いてガラス管ヒータ70を右側に移動させ、左右のキャップ72の突起73が、それぞれ対応する側板101A,101Bの内側に入ったところで、図15の鎖線に示すように、ガラス管ヒータ70を、両キャップ72が取付孔102の奥に嵌るまで押し込む。
そうしたら、図15に示すように、ヒータカバー100の正面板104が折曲部87から下方に曲げられて閉じられ、その下端が下面板90の当て板91Aにねじ88で固定される。これに伴い、規制板105が左右の側板101A,101Bに外側に重なり、奥縁の円弧形部106がキャップ72に当てられて、抜け止めされて収容される。
上記実施形態1に比べると、ガラス管ヒータ70の端部のキャップ72を、ヒータカバー100の側板101A,101Bの取付孔102に嵌合または離脱するのに、開口溝103を通してほぼ径方向に抜き差しすれば良いから、ガラス管ヒータ70の着脱をより簡単に行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ヒータカバーの正面板は、別体として備えられて開閉可能に装着されていてもよい。
(2)上記実施形態では、ヒータカバーが冷却器の下面における奥側に装備されている場合を例示したが、冷却器の下面の手前側に配されたもの、さらには冷却器の正面の下部に配されたものにも、本発明は同様に適用できる。この場合、閉じられた正面板は、ダクトが過熱されることを防止するのにより有効となる。
(3)実施形態2において、ガラス管ヒータが出し入れされる際に同ガラス管ヒータと干渉しないように規制板の形状変更等を行えば、ガラス管ヒータを真直姿勢のままで、開口溝に対して径方向に出し入れすることも可能となる。
(5)冷凍装置については、機械室に対して引き出し形式で装備されるものであってもよい。
(6)本発明は上記実施形態に例示した冷蔵庫に限らず、要は、貯蔵室の側面に冷却器室が形成されてその中に固定的に冷却器が設けられたものであって、その冷却器の下面に除霜用の棒状ヒータが装備される場合全般に広く適用することができる。
Claims (4)
- 貯蔵室の側壁には凹部が設けられてこの凹部の開口側を覆ってダクトを張ることにより冷却器室が形成され、この冷却器室には冷却器が収納されかつ同冷却器には除霜用の棒状ヒータが装備された冷却貯蔵庫において、
前記ダクトが前記貯蔵室側からの着脱可能に装着されているとともに、前記冷却器の下部側には、前記棒状ヒータの端部が嵌合可能な取付孔が開口された左右一対の側固定部と、両側固定部の上縁の間を繋いだ上面板とを有するヒータカバーが設けられ、かつこのヒータカバーには、同ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う正面板が開閉可能に設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 前記ヒータカバーの前記側固定部に設けられた取付孔には、同側固定部の前記貯蔵室側の端縁に開口する開口溝が連通して形成され、前記棒状ヒータの端部が前記開口溝を通して径方向から前記取付孔に嵌合可能となっているとともに、前記正面板には、同正面板が前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う閉鎖位置にある場合に、前記開口溝を塞いで前記棒状ヒータの端部が抜け出るのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
- 前記正面板は前記上面板から延出して一体的に形成され、かつ前記上面板と前記正面板との境の部分にはスリットが入れられることで折曲部が形成され、前記正面板は前記折曲部を中心として、前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を閉鎖する位置と開放する位置との間で揺動可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却貯蔵庫。
- 前記ヒータカバーには、前記両側固定部の下縁の間を繋ぐようにして下面板が設けられ、前記正面板が前記閉鎖位置にある場合にその下端縁が、前記下面板の前記貯蔵室側の端縁に対してねじ止め可能となっていることを特徴とする請求項3記載の冷却貯蔵庫。
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WO2018079461A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷蔵庫 |
Citations (2)
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JPH0355482A (ja) * | 1989-07-21 | 1991-03-11 | Mitsubishi Electric Corp | 冷蔵庫の霜取装置 |
JPH03236584A (ja) * | 1990-02-13 | 1991-10-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 除霜用ヒータ取付装置 |
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