JP2008215751A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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真 山崎
Hisanobu Ishihara
寿伸 石原
Mitsuhiro Osaka
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Koichi Yamamoto
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Abstract

【課題】ヒータカバーに対して棒状ヒータからの熱的保護を有効に機能させた上で、棒状ヒータが簡単に着脱できるようにする。
【解決手段】貯蔵室15の側壁にはボックス41が嵌められ、その開口側を覆ってダクト60が着脱可能に張られることで冷却器室40が形成される。冷却器室40内には冷却器45が装備され、その下面の奥側には、ガラス管ヒータ70がヒータカバー75に収められて配設される。ヒータカバー75の正面板85は、上方への揺動開閉可能に設けられる。正面板85が閉じられていると、ダクト60に対する熱的保護が図られるとともに、冷却器45の下面へ庫内空気を案内する風向板として機能する。ダクト60を外したのちヒータカバー75の正面板85を開くと、ガラス管ヒータ70を貯蔵室15側から簡単に着脱できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、除霜用の棒状ヒータの配設構造に改良を加えた冷却貯蔵庫に関する。
従来の横型冷蔵庫としては、冷却ユニットを前方から出し入れ可能に収納する形式のものが一般的であった。より具体的には、貯蔵物を収納する本体の側方に機械室が設けられて、機械室内の上部位置に本体内と連通した冷却器室が張り出して設けられ、一方冷却ユニットは、基台上に、圧縮機、凝縮器を含む冷凍装置と、冷却器とを積み上げて搭載することで形成されている。また、冷却器には冷却ファンがケースに収められて一体に取り付けられ、例えばこのケースの下部側に、除霜用の例えばガラス管ヒータが組み付けられるようにして装備されている。この冷却ユニットが、冷却器側を冷却器室に収納しつつ機械室に出し入れされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−232082号公報
ところで近年では、横型冷蔵庫でも、少なくとも冷却器側は冷却器室内に固定的に設けたものが出現している。一方、例えば除霜用のガラス管ヒータは交換を必要とする場合があるが、従来のガラス管ヒータの配設構造は、冷却器側も庫外に出せることを前提とした構造であるため、冷却器室内においてガラス管ヒータを取り外しまた取り付けることが難しく、その改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情を背景として完成されたものである。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、貯蔵室の側壁には凹部が設けられてこの凹部の開口側を覆ってダクトを張ることにより冷却器室が形成され、この冷却器室には冷却器が収納されかつ同冷却器には除霜用の棒状ヒータが装備された冷却貯蔵庫において、前記ダクトが前記貯蔵室側からの着脱可能に装着されているとともに、前記冷却器の下部側には、前記棒状ヒータの端部が嵌合可能な取付孔が開口された左右一対の側固定部と、両側固定部の上縁の間を繋いだ上面板とを有するヒータカバーが設けられ、かつこのヒータカバーには、同ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う正面板が開閉可能に設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ヒータカバーの前記側固定部に設けられた取付孔には、同側固定部の前記貯蔵室側の端縁に開口する開口溝が連通して形成され、前記棒状ヒータの端部が前記開口溝を通して径方向から前記取付孔に嵌合可能となっているとともに、前記正面板には、同正面板が前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う閉鎖位置にある場合に、前記開口溝を塞いで前記棒状ヒータの端部が抜け出るのを規制する規制部が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記正面板は前記上面板から延出して一体的に形成され、かつ前記上面板と前記正面板との境の部分にはスリットが入れられることで折曲部が形成され、前記正面板は前記折曲部を中心として、前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を閉鎖する位置と開放する位置との間で揺動可能となっているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記ヒータカバーには、前記両側固定部の下縁の間を繋ぐようにして下面板が設けられ、前記正面板が前記閉鎖位置にある場合にその下端縁が、前記下面板の前記貯蔵室側の端縁に対してねじ止め可能となっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
除霜運転の際、ヒータカバーの上面板により棒状ヒータに直接に除霜水が滴下することが防がれる。また、正面板によりダクトが棒状ヒータの熱から保護される。棒状ヒータを交換する場合は、貯蔵室側からダクトを外したのちヒータカバーの正面板を開き、棒状ヒータの両端部を側固定部の取付孔から抜き出しつつ貯蔵室側に抜き取る。新たな棒状ヒータを取り付ける場合は、上記とは逆に、棒状ヒータの両端部を側固定部の取付孔に嵌合しつつヒータカバー内に収めて、開いていた正面板を閉じる。
ヒータカバーの正面板を開閉可能に設けたから、同正面板を閉じることでダクトの熱的保護を担保した上で、同正面板を開くことにより、棒状ヒータを貯蔵室側から簡単に取り外しまたは取り付けることができる。
<請求項2の発明>
棒状ヒータを取り付ける場合は、正面板を開いた状態から、棒状ヒータの端部が開口溝を通して径方向から取付孔に嵌合され、そののち正面板が閉じられることに伴い規制部が開口溝を塞ぐことで、棒状ヒータが抜け出し不能に保持される。取り外す場合は、正面板を開くと規制部が逃げて開口溝が開放されるから、棒状ヒータの端部を開口溝を通して径方向に抜き出しつつ取り外すことができる。棒状ヒータの端部をヒータカバーの側固定部の取付孔に嵌合または離脱するのに、開口溝を通して径方向に抜き差しすれば良いから、棒状ヒータの着脱をより簡単に行うことができる。
<請求項3の発明>
正面板がヒータカバーと一体的に形成され、折曲部から開閉できるようになっているから、構造もシンプルで、かつ開閉動作も簡単に行うことができる。
<請求項4の発明>
ヒータカバーに下面板が設けられたことにより、冷却器室の底壁を形成する内装板が棒状ヒータの熱から保護される。また、正面板が折り曲げられて閉じられたときに、下面板にねじ止めできるようになっているから、正面板が確実に閉鎖位置に保持される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では、2ドア式の横型(テーブル型)冷蔵庫を例示している。
図1および図2において全体構造を説明すると、符号10は冷蔵庫本体であって、前面に開口した横長の断熱箱体により構成されている。この断熱箱体は、ステンレス鋼板製の外箱11内に、ABS樹脂等の合成樹脂製の内箱12を嵌めて、その間に発泡樹脂等の断熱材13が充填された構造である。本体10の内部は貯蔵室15とされ、同貯蔵室15の前面開口には、一対の断熱扉16が観音開き式に装着されている。
冷蔵庫本体10の正面から見た左側部には機械室20が設けられ、同機械室20は、前面が開口した箱形に形成されている。機械室20内の上部には、詳しくは後記するように、貯蔵室15と連通した断熱性の冷却器室40が張り出し形成され、同冷却器室40には冷却器45と冷却ファン62とが装備されている。一方、冷却器室40の下方から左側方にわたり、圧縮機26、凝縮器27等からなる冷凍装置25が収納される収納スペース21が形成されている。
先に機械室20の構造を説明すると、図4に示すように、機械室20の底板22上には圧縮機26が設置される一方、同底板22の左側縁の上方に立ち上がるようにしてスパイラルコンデンサからなる凝縮器27が配され、同凝縮器27は、冷却器室40の外壁に取付具で取り付けられている。上記の圧縮機26、凝縮器27、さらには図示しないドライヤ及びキャピラリチューブが冷媒管によって順次に接続され、その冷媒管の両接続端が、奥側の上方に立ち上がって設けられている。また、底板22の手前側の端部寄りの位置には、凝縮器ファン28が設置されている。
機械室20の前面には前面パネル30が設けられ、図1に示すように、同前面パネル30の下部領域、すなわち凝縮器ファン28の前方領域には、外気の吸気口31が形成されているとともに、上部の左側領域、すなわち凝縮器27の前方領域には、排熱の排気口32が形成されている。また、前面パネル30の上部の右側には、電装箱34が設けられている。
次に、冷却器室40側の構造を説明する。冷却器室40の内装部材は、図3に示すように、内箱12の左側面の窓孔17に嵌められた冷却器室ボックス41(以下、単にボックス41という。本発明の凹部に相当する。)により形成されている。同ボックス41は、内箱12と同様にABS樹脂等の合成樹脂製であって、全体としては手前側(貯蔵室15側)に開口し、上側の略2/3の領域が奥側に向けて深皿状で、残りの下側領域が浅皿状に形成されている。
上記したボックス41の深皿部分が、冷却器45の収容部42となっており、同収容部42の奥面における幅方向の中央部には、下縁から略2/3の高さ位置にわたって、一段引っ込んだ段差凹部43が形成されており、同段差凹部43はさらに、下部側が幅広となった段付き状に形成されている。このボックス41の収容部42の奥面における上部位置に、冷却器45がその背面を当てて配設され、その冷却器45に出し入れされる冷媒管46が、同ボックス41と一体成形された挿通管47を通って機械室20側に突出され、冷凍装置25側の冷媒管と溶接で固定されて循環接続されている。
冷却器45の下面における奥側には、詳しくは後記するように、除霜用のガラス管ヒータ70が、ヒータカバー75に収容されて設けられている。また収容部42の底面には、冷却器45からの除霜水を受けるドレンパン50が形成されており、同ドレンパン50の最深部から垂設されたドレン管51が機械室20内に突出し、その突出端にドレンホース52が接続されて、所定の排水箇所に導出されている。
ボックス41の開口部には合成樹脂製のダクト60が張られ、これにより冷却器室40が形成されている。図6に示すように、ダクト60の上部位置には吹出口61が形成され、その裏面側に、上記した冷却ファン62が斜め上方を指向した姿勢で取り付けられている。ダクト60の表面における吹出口61の下方領域には、貯蔵室15側に少し膨出した膨出面63が形成され、この膨出面63の下側の領域に、吸込口64が上下二段に分かれて形成されている。
同ダクト60は、その周縁部がボックス41のフランジ41Aに当てられ、左右の縦縁の上下2箇所ずつがねじで止められることにより、貯蔵室15側から着脱可能に装着されるようになっている。膨出面63の裏面側に、吸い込まれた庫内空気の流通路65が確保される(図11参照)。また、吹出口61の裏面側には、冷却ファン62を挟むようにして一対の縦向きの風向板66が突設され、両風向板66はまた、冷却器45の正面側に当てられるようになっている。
次に、ガラス管ヒータ70の配設構造を詳細に説明する。ガラス管ヒータ70は、耐熱ガラスからなるガラス管71内に発熱線が通され、ガラス管71の両端にキャップ72が被着された構造であって、両キャップ72の外周には一対ずつの突起73が形成されているとともに、各キャップ72からリード線74が引き出されている。
一方、ガラス管ヒータ70を収容するヒータカバー75が備えられている。このヒータカバー75はステンレス鋼板製であって、図7に示すような形状に形成されている。詳細には、取付板となる鉛直姿勢をなす背面板76を備えており、この背面板76は、ガラス管ヒータ70のほぼ全長に匹敵する長さを有し、上記したボックス41の奥面に形成された段差凹部43の幅広部43Aを横切って配され、両端の取付部77が、幅広部43Aの両側縁部に当てられるようになっており、各取付部77の上外側の角部付近に、ねじ78の挿通孔77Aが形成されている。
背面板76の上縁における両端の取付部77を除く領域からは、貯蔵室15側を向いて上面板80が曲げ形成され、この上面板80はガラス管71に除霜水が滴下するのを防止することに機能し、貯蔵室15側に向けて少し下り勾配となっている。上面板80の長さ方向の両端からは、一対の側板81A,81B(本発明の側固定部に相当する。)が下向きに直角曲げされて対向するように形成されており、各側板81A,81Bにおける少し奥側に入った位置には、ガラス管ヒータ70のキャップ72をほぼ緊密に通す取付孔82が開口されている。両取付孔82には、手前側の口縁に、リード線74を通す逃がし溝83が切り欠き形成されているとともに、貯蔵室15側から見た左側の取付孔82には、上記したキャップ72の外周の突起73を逃がす上下一対の逃がし凹部84が形成されている。
上記した上面板80の貯蔵室15側の端縁からは、正面板85が一体に延出形成されている。この正面板85は、上面板80よりも大きい幅寸法(貯蔵室15側から見た奥行寸法)を有しており、上面板80と正面板85との境の部分には、図示3本のスリット86が入れられることで折曲部87が形成されている。したがって正面板85は、折曲部87から下向きに屈曲させることが可能で(閉鎖位置)、逆に同下向きの姿勢からほぼ水平姿勢に向けて戻すことが可能である(開放位置)。正面板85の突出端側の横幅方向の中央部には、ねじ88の挿通孔85Aが開口されている。
なお、上面板80における折曲部87付近の位置には、幅広の長孔状をなす2本の透孔89が形成されている。
背面板76の下縁からは、下面板90が、上面板80とほぼ平行な貯蔵室15側に向けて下り勾配の姿勢を取って形成されており、この下面板90の突出端には、下向きの背の低い当て板91が形成されている。上記したように正面板85が閉鎖位置に曲げられた場合に、その突出端が当て板91に重ねられるようになっており、当て板91には、正面板85の挿通孔85Aと整合する位置に、ねじ孔92が切られている。
また、下面板90における貯蔵室15側から見た奥行方向の中央部から少し貯蔵室15側に寄った位置には、幅広の長孔状をなす2本の透孔93が形成されている。
冷却器45における貯蔵室15側から見た正面の下部位置(全高の1/3程度)には、ステンレス鋼板等からなる反射板95が張られている。この反射板95の表面には、下部位置から表面側に若干突出したのち立ち上がった図示3本の挟持片96が、切り起こしによって横方向に間隔を開けて並んで形成されている。
そして、貯蔵室15側から見た左側の2本の挟持片96にわたり、冷却器45の温度を検知して除霜完了のタイミングを図る除霜サーミスタ97と、保護用の温度ヒューズ98とが差し込まれて反射板95との間で弾性的に挟持されて保持され、また、除霜サーミスタ97、温度ヒューズ98から引き出されたリード線97A,98Aは、右側の挟持片96の内側に差し込まれて保持されるようになっている。除霜サーミスタ97、温度ヒューズ98とも、簡単にかつ高精度に取り付けられる。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
ガラス管ヒータ70は、以下のようにして装着される。まず、冷却器45の設置位置の直下において、ヒータカバー75が取り付けられる。ヒータカバー75は、図7に示すように、正面板85が開放された状態において、図9に示すように、その背面板76が、ボックス41の奥面の段差凹部43の幅広部43Aを横切って当てられ、両取付部77の各挿通孔77Aに通したねじ78を、幅広部43Aの両側縁部に形成されたねじ孔43Bにねじ込むことで固定される。
ガラス管ヒータ70は貯蔵室15側から冷却器室40内に入れられ、ガラス管ヒータ70は、例えば図10に示す状態から軸線回りに90度回動された姿勢で、貯蔵室15側から見た左側の端部のキャップ72から引き出されたリード線74を、左側の側板81Aの逃がし溝83に通し、またガラス管ヒータ70を若干斜め姿勢にして、同キャップ72の突起73を上下の逃がし凹部84に合わせつつ、同キャップ72を同側板81Aの取付孔82に内側から通し、一旦左側に引く。その間にガラス管ヒータ70を真直姿勢に直し、今度は右側のキャップ72から引き出されたリード線74を右側の側板81Bの逃がし溝83に通し、続いて同キャップ72を同側板81Bの取付孔82に内側から通す。
右側のキャップ72の突起73が、右側の取付孔82の内面側の口縁に当たったところで押し込みが停止され、このとき左側のキャップ72の突起73は逃がし凹部84を通って左側の側板81Aの内側に抜けているため、続いてガラス管ヒータ70を元のように90度回動すると、図10に示すように、両キャップ72の一方の突起73が、対応する取付孔82における逃がし溝83とは反対側の口縁の内面に係止し、ガラス管ヒータ70は両側板81A,81Bの間に差し渡された状態で、抜け止めされて保持されることになる。
このようにガラス管ヒータ70が取り付けられたら、ヒータカバー75の正面板85が折曲部87から下方に曲げられて閉じられ、下端の挿通孔85Aに通したねじ88を、下面板90の当て板91のねじ孔92にねじ込むことで固定される。このガラス管ヒータ70のリード線74は、除霜サーミスタ97、温度ヒューズ98のリード線97A,98Aともども、冷媒管の挿通管47内に区画形成された配線挿通部47A(図4参照)を通して機械室20の天井側に突出される。
最後に、ダクト60の周縁部がボックス41のフランジ41Aに当てられ、左右の縦縁の上下2箇所ずつがねじで止めることにより固定される。ここで、上記したように、ダクト60の膨出面63の裏面側に、吸い込まれた庫内空気の流通路65が確保される。
なお、冷却ファン62から引き出されたリード線も、併せて挿通管47の配線挿通部47Aを通して機械室20側に引き出され、ガラス管ヒータ70のリード線74等ともども、機械室20の天井部に設けられた配線空間を通って電装箱34側に導かれる。
冷却運転中において、冷凍装置25と冷却ファン62が駆動されると、図11の矢線に示すように、庫内空気が吸込口64から吸い込まれると、流通路65を上昇したのち冷却器45の下面側に流れ、ヒータカバー75の手前側にあって開放された冷却器45の下面から同冷却器45中を立ち上り、また一部が、ヒータカバー75の裏側の段差凹部43内を通って冷却器45の背面下部側から冷却器45中を立ち上り、この間に熱交換されて冷気が生成される。生成された冷気は、ダクト60の上部の吹出口61から貯蔵室15の天井部に向けて吹き出されるといった循環流が生じ、貯蔵室15内が冷却される。
ヒータカバー75が冷却器45の下面の奥側に配されていることで、庫内空気の導入の妨げとならず、特にヒータカバー75の正面板85が、庫内空気を冷却器45の下面に導く風向板として機能する。またヒータカバー75の裏面側も流通路として有効利用され、結果、庫内空気がスムーズにかつ効率良く冷却器45に導入される。
この間、庫内サーミスタ(図示せず)で庫内温度が検知され、庫内温度が設定温度よりも低くなると、冷凍装置25と冷却ファン62が停止され、庫内温度が設定温度よりも高くなると、再び冷凍装置25と冷却ファン62が駆動され、その繰り返しによって、貯蔵室15内がほぼ設定温度に維持される。
冷却運転から除霜運転に切り替わると、冷凍装置25と冷却ファン62の運転が停止され、それとともにガラス管ヒータ70に通電されて発熱する。ガラス管ヒータ70が発熱すると、ヒータカバー75の上面板80が加熱され、図12の矢線aに示すように、その対流熱で冷却器45が加熱されることに加えて、矢線bに示すように、輻射熱が上面板80の透孔89を通って反射板95に当たって反射されることで冷却器45中に向けられ、すなわち冷却器45は、対流と輻射の両方の熱で効率良く加熱され、結果除霜時間が短縮される。
また、ガラス管ヒータ70の輻射熱は、同図の矢線cに示すように、下面板90の透孔93を通ってドレンパン50における貯蔵室15側の領域を加熱し、また同図の矢線dに示すように、正面板85の裏面で反射されたのち、同じく下面板90の透孔93を通ってドレンパン50における奥側の領域を加熱し、すなわちドレンパン50が広い領域にわたって加熱されることで、ドレンパン50上に落下した霜の塊等も効率良く融解される。
ドレンパン50は合成樹脂製であって、特に奥側の領域はガラス管ヒータ70に近く、輻射熱が直接に当たると、過熱される嫌いがあるが、同領域には、敢えて反射された熱を当てることで距離を稼ぎ、過熱が防がれるようになっている。また、ヒータカバー75の背面板76が、段差凹部43の奥面等を過熱することを防いでいる。
さらに正面板85についても、ダクト60に直接に輻射熱が当たるのを防ぐように機能する。
除霜運転中、除霜サーミスタ97によって冷却器45の温度が検知され、検知温度が所定以上に達したら着霜が無くなったと擬制されて、ガラス管ヒータ70への通電が停止され、すなわち除霜運転が停止され、所定の水切り時間を経たのち冷却運転が再開される。
除霜サーミスタ97は、冷却器45の正面下部に設けられた反射板95の正面に弾性的に押し付けられた状態で配されているから、冷却器45の温度検知は正確に行われる。
ガラス管ヒータ70を交換する場合は、以下のようにして行う。まず機械室20の左側面パネルを外して機械室20内を開放し、ガラス管ヒータ70のリード線74、並びに冷却ファン62のリード線を電装箱34から外す。一方、貯蔵室15側から、ねじを緩めてダクト60を外す。このとき冷却ファン62のリード線も貯蔵室15側に引き抜く。そうすると、図5に示すように、冷却器室40内ともどもヒータカバー75の正面板85が貯蔵室15側に開放される。
この状態から、正面板85を止めていたねじ88を外し、正面板85を折曲部87を中心にほぼ水平に起こすように曲げ、すなわち開く。そうしたら、上記した取り付けの場合と逆の手順によってガラス管ヒータ70を外す。すなわち、ガラス管ヒータ70を90度回動させたのち、図5の左側に引くことで右側のキャップ72を右側板81Bの内側に抜き、続いてガラス管ヒータ70を少し斜め姿勢にしたのち、再度右側に押すことで左側のキャップ72を左側板81Aの内側に抜き、そののちリード線74を逃がし溝83に通しつつ、ガラス管ヒータ70が貯蔵室15側に引き抜かれる。機械室20側に回っていたリード線74も一緒に引き抜かる。
新たなガラス管ヒータ70を装備する場合は、正面板85が開いた状態から、既述した要領によってヒータカバー75に組み付け、正面板85を再度閉じて下面板90にねじ88で固定する。そののち、外されていたダクト60が、再び冷却器室40の正面を覆ってねじで止められて固定される。この間に、ガラス管ヒータ70のリード線74、冷却ファン62のリード線が機械室20側に導出される。以上により、ガラス管ヒータ70の交換作業が完了する。
本実施形態によれば、以下のような利点を得ることができる。
ガラス管ヒータ70を装着したヒータカバー75に、正面板85が開閉可能に設けられた構造であるから、同正面板85を閉じることにより、除霜運転中にはダクト60に対する熱的保護を、冷却運転中には庫内空気を冷却器45にガイドする機能を担保した上で、同正面板85を開くことにより、ガラス管ヒータ70を貯蔵室15側から簡単に取り付けまたは取り外すことができる。
正面板85は、ガラス管ヒータ70に除霜水が滴下することを防ぐ上面板80から延出して一体形成され、その境目にスリット86を入れることで形成された折曲部87から開閉できるようにしたから、構造もシンプルで、かつ開閉動作も簡単に行うことができる。
ヒータカバー75に下面板90が設けられたことにより、その下方に配された合成樹脂製のドレンパン50がガラス管ヒータ70の熱から保護される。また、正面板85が折り曲げられて閉じられたときに、下面板90にねじ88で止めることができるようになっているから、正面板85が確実に閉鎖位置に保持される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図13ないし図15によって説明する。この実施形態2では、ヒータカバー100の形状に変更が加えられている。以下には、主に相違点について説明する。
左右の側板101A,101B(本発明の側固定部に相当する。)には、ガラス管ヒータ70のキャップ72をほぼ緊密に通す取付孔102が開口されているが、各取付孔102の手前側には、同取付孔102の直径に等しい幅を持った開口溝103が、側板101A,101Bの手前側の側縁に開口して形成されている。
正面板104は、背面板76とほぼ同じ背の高さを有しており、左右の側縁には、同正面板104が閉鎖位置に折曲されたときに、左右の側板101A,101Bの外面に重なる規制板105が曲げ形成されている。正面板104が閉鎖位置に至った場合には、規制板105の奥縁が、取付孔102の奥縁から同取付孔102の略直径分手前に離間した位置にあり、また、同規制板105の奥縁には、取付孔102と同じ半径の円弧形部106が形成されている。下面板90の突出端には、上向きの背の低い当て板91Aが形成され、正面板104が閉鎖位置に曲げられた場合に、その突出端が当て板91Aに重ねられるようになっており、当て板91Aには、正面板104の挿通孔85Aと整合する位置に、ねじ孔92が切られている。
その他の形状については、上記実施形態1と同様であって、実施形態1と同様の機能を有する部位については、同一符号を付すことで、重複した説明は省略する。
実施形態2のヒータカバー100にガラス管ヒータ70を取り付ける場合は、以下のように行われる。
図14に示すように、正面板104が開けられた状態において、ガラス管ヒータ70を、突起73が横に来た回動姿勢で、かつ右端側を手前に引いた斜め姿勢として、同図の鎖線に示すように、左側のキャップ72を左側板101Aの開口溝103の途中位置まで手前の開口から径方向に差し込み、一旦左側に移動する。そののち、ガラス管ヒータ70を真直姿勢に戻しつつ、今度は右側のキャップ72を、右側板101Bの開口溝103の途中位置まで手前の開口から径方向に差し込む。引き続いてガラス管ヒータ70を右側に移動させ、左右のキャップ72の突起73が、それぞれ対応する側板101A,101Bの内側に入ったところで、図15の鎖線に示すように、ガラス管ヒータ70を、両キャップ72が取付孔102の奥に嵌るまで押し込む。
そうしたら、図15に示すように、ヒータカバー100の正面板104が折曲部87から下方に曲げられて閉じられ、その下端が下面板90の当て板91Aにねじ88で固定される。これに伴い、規制板105が左右の側板101A,101Bに外側に重なり、奥縁の円弧形部106がキャップ72に当てられて、抜け止めされて収容される。
ガラス管ヒータ70を外す場合は、ねじ88を外して正面板104を開いたのち、上記とは逆の手順により、キャップ72を開口溝103から径方向に抜き出しつつ、手前に外すことができる。
上記実施形態1に比べると、ガラス管ヒータ70の端部のキャップ72を、ヒータカバー100の側板101A,101Bの取付孔102に嵌合または離脱するのに、開口溝103を通してほぼ径方向に抜き差しすれば良いから、ガラス管ヒータ70の着脱をより簡単に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ヒータカバーの正面板は、別体として備えられて開閉可能に装着されていてもよい。
(2)上記実施形態では、ヒータカバーが冷却器の下面における奥側に装備されている場合を例示したが、冷却器の下面の手前側に配されたもの、さらには冷却器の正面の下部に配されたものにも、本発明は同様に適用できる。この場合、閉じられた正面板は、ダクトが過熱されることを防止するのにより有効となる。
(3)実施形態2において、ガラス管ヒータが出し入れされる際に同ガラス管ヒータと干渉しないように規制板の形状変更等を行えば、ガラス管ヒータを真直姿勢のままで、開口溝に対して径方向に出し入れすることも可能となる。
(4)除霜用のヒータとして、ガラス管ヒータ以外に他の棒状をなすヒータを用いた形式のものにも、本発明は適用できる。
(5)冷凍装置については、機械室に対して引き出し形式で装備されるものであってもよい。
(6)本発明は上記実施形態に例示した冷蔵庫に限らず、要は、貯蔵室の側面に冷却器室が形成されてその中に固定的に冷却器が設けられたものであって、その冷却器の下面に除霜用の棒状ヒータが装備される場合全般に広く適用することができる。
本発明の実施形態1に係る横型冷蔵庫の正面図 内部構造を示す概略断面図 内箱とボックスとの分解斜視図 冷却器室と機械室との内部構造を示す断面図 ダクトを外した状態の冷却器室の正面図 ダクトを装着した状態の冷却器室の正面図 ヒータカバーの正面板が開放された状態の斜視図 反射板の装着部分の構造を示す斜視図 開放状態のヒータカバーが取り付けられた状態の平面図 ガラス管ヒータの装着状態を示す斜視図 冷気の循環流通状態を説明する断面図 除霜時の加熱状態を説明する断面図 実施形態2に係るヒータカバーの開放状態の斜視図 ガラス管ヒータの装着動作を説明する側面図 ヒータカバーが閉鎖された状態の側面図
符号の説明
15…貯蔵室 40…冷却器室 41…冷却器室ボックス(凹部) 45…冷却器 60…ダクト 70…ガラス管ヒータ(棒状ヒータ) 75…ヒータカバー 80…上面板 81A,81B…側板(側固定部) 82…取付孔 85…正面板 86…スリット 87…折曲部 88…ねじ 90…下面板 91,91A…当て板 100…ヒータカバー 101A,101B…側板(側固定部) 102…取付孔 103…開口溝 104…正面板 105…規制板(規制部)

Claims (4)

  1. 貯蔵室の側壁には凹部が設けられてこの凹部の開口側を覆ってダクトを張ることにより冷却器室が形成され、この冷却器室には冷却器が収納されかつ同冷却器には除霜用の棒状ヒータが装備された冷却貯蔵庫において、
    前記ダクトが前記貯蔵室側からの着脱可能に装着されているとともに、前記冷却器の下部側には、前記棒状ヒータの端部が嵌合可能な取付孔が開口された左右一対の側固定部と、両側固定部の上縁の間を繋いだ上面板とを有するヒータカバーが設けられ、かつこのヒータカバーには、同ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う正面板が開閉可能に設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記ヒータカバーの前記側固定部に設けられた取付孔には、同側固定部の前記貯蔵室側の端縁に開口する開口溝が連通して形成され、前記棒状ヒータの端部が前記開口溝を通して径方向から前記取付孔に嵌合可能となっているとともに、前記正面板には、同正面板が前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を覆う閉鎖位置にある場合に、前記開口溝を塞いで前記棒状ヒータの端部が抜け出るのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記正面板は前記上面板から延出して一体的に形成され、かつ前記上面板と前記正面板との境の部分にはスリットが入れられることで折曲部が形成され、前記正面板は前記折曲部を中心として、前記ヒータカバーの前記貯蔵室と対向した開口面を閉鎖する位置と開放する位置との間で揺動可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記ヒータカバーには、前記両側固定部の下縁の間を繋ぐようにして下面板が設けられ、前記正面板が前記閉鎖位置にある場合にその下端縁が、前記下面板の前記貯蔵室側の端縁に対してねじ止め可能となっていることを特徴とする請求項3記載の冷却貯蔵庫。
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