JP2008215486A - 積層ゴム支承体 - Google Patents

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滋夫 福田
Yoshitaka Muramatsu
佳孝 村松
Katsuyuki Yanagi
勝幸 柳
Sei Miura
聖 三浦
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Abstract

【課題】製造時の積層ゴム本体の品質管理が行い易く、設置後の点検時の保護ゴムの取扱いが容易である積層ゴム支承体を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の剛性板12とゴム板14とを交互に積層した積層ゴム本体16と、積層ゴム本体16の周囲に一巻きで巻き付けられて着脱自在に取付けられた保護層18とを備えている。保護層18は、積層ゴム本体16の外面形状に順応できる柔軟性および低反撥性を有する内層20と積層ゴム本体16への空気の浸入を防ぐ外層22とを接着してなり、内層20を積層ゴム本体に接する側に配設したものである。外層22は、空気(酸素)を積層ゴム本体16に浸入させないようにする役割をもっている。内層20は、積層ゴム本体16と外層22との隙間を塞ぐようにする役割がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート構造の建築、橋梁、港湾クレーン等で使用される積層ゴム支承体に関する。
積層ゴム支承体は複数枚のゴム板と鋼板を交互に積層し接着した構造を有し、鋼板による高い鉛直剛性とゴム板による低い水平剛性が得られる。免震建物はこのような積層ゴム支承体で建物を支持した構造である。通常は高い鉛直剛性で建物荷重を支えており、地震発生時には低い水平剛性の効果により建物を水平方向に移動させて建物に伝わる地震力を緩和する。
一般にコンクリート構造の建物の寿命は60年程度と考えられることから、積層ゴム支承体も60年以上の耐久性が要求される。積層ゴム支承体は酸化によりゴム部分の劣化が進行する。従って、ゴム部分への空気(酸素)の浸入を押えるため積層ゴム本体の外周面上に厚さ5〜10mmの保護ゴム層を設けることが行われている。
例えば、図6に示される積層ゴム支承体40のように、複数枚の鋼板42の間のゴム部分44が未加硫状態である積層ゴム本体46の周囲に、未加硫状態の保護ゴム48を巻き付けて一体に加硫成型した保護ゴム一体型のものがある(特許文献1および特許文献2参照)。図中、符号49はゴム部分44と保護ゴム48の境界を示している。この積層ゴム支承体40は、保護ゴムと積層ゴム本体のゴムとを同時に加硫成型するため製造工程を簡易化できる利点がある。
また、図7(a)に示される積層ゴム支承体50のように、先ず複数枚の鋼板52の間の各ゴム部分54を加硫して積層ゴム本体56を成型し、この成型後に同ゴム部分54の加硫状況を確認し、その後に図7(b)に示すように、幅40mm程度のゴムテープ57を多重に巻き付けて保護ゴム58を成型したゴムテープ巻き付け型のものがある。ゴムテープ57は、加硫ゴムと未加硫ゴムの混合物であり、巻き付け後、未加硫ゴム成分同士を融着することで一体化する。この構造は、鋼板間のゴム部分54の製造時の品質管理が容易で、建物設置後や地震発生後に保護ゴム58を剥離して積層ゴム本体を点検することが可能である。
特公平7−29394号公報 特開平11−344076号公報
しかしながら、既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
すなわち、図6に示した保護ゴム一体型の積層ゴム支承体40は、積層ゴム本体46のゴム44の加硫成型状態を直接確認できないという品質管理上の課題がある。また、図7に示したゴムテープ巻き付け型の積層ゴム支承体50は、製造時のゴム部分の加硫状況の確認が容易であるが、ゴムテープ57を積層ゴム本体56に幾重にも巻き付けて保護ゴム58を成型する必要があり、製造時の作業が長時間にわたるという課題がある。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、製造時の積層ゴム本体の品質管理が行い易く、設置後の点検時の保護ゴムの取扱いが容易である積層ゴム支承体を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
複数の剛性板とゴム板とを交互に積層してなる積層ゴム本体と、上記積層ゴム本体の周囲に一巻きで巻き付けられて着脱自在に取付けられた保護層とを備え、上記保護層は、上記積層ゴム本体の外面形状に順応できる柔軟性および低反撥性を有する内層と上記積層ゴム本体への空気の浸入を防ぐ外層とを接着してなり、上記内層を上記積層ゴム本体に接する側に配設したものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
積層ゴム本体の周囲を保護層で包覆することで、空気による積層ゴム本体のゴム部分の酸化劣化を防止する。保護層は、積層ゴム本体の外周全面に一巻き、すなわち、一重巻きで設けられているので、積層ゴム本体への取付け取外しが簡単である。従って、製造時の積層ゴム本体の品質管理が行い易く、設置後の点検時の保護ゴムの取扱いが容易である。
〈構成2〉
構成1に記載の積層ゴム支承体において、上記内層はスポンジ層であり、上記外層はゴムシート層であることを特徴とする積層ゴム支承体。
スポンジ層をゴムシート層で包み込むように積層ゴム本体に取付けることにより、スポンジ層が積層ゴム本体の外周全面に密着して積層ゴム本体内に空気が浸入することを防止できる。
〈構成3〉
構成2に記載の積層ゴム支承体において、上記スポンジ層は発泡クロロプレンゴムを成型したものであり、上記ゴムシート層はクロロプレンゴムを成型したものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
保護層の材料としてスポンジ層およびゴムシート層ともクロロプレンゴムを採用することで、耐候性ゴム層としての厚みを確保でき、かつ内部保護効果を高めることができる。
〈構成4〉
構成2又は3に記載の積層ゴム支承体において、上記スポンジ層は、上記積層ゴム本体の周囲長とほぼ同じ長さであり、上記ゴムシート層は、上記スポンジ層より長く形成されて一端に接合部分が設けられ、上記積層ゴム本体の周囲に巻回され上記接合部分が他端に重ね合わせられて着脱自在に係止されたものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
積層ゴム本体に対して保護層の接合部分を容易に取付けあるいは取外しができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1の積層ゴム支承体10を示す横断面図、図2は図1の一部を拡大して示す横断面図、図3および図4は同実施例で使用した保護層を示す斜視図である。
この積層ゴム支承体10は、図1、図2に示すように複数の鋼板(剛性板)12とゴム板14とを交互に積層してなる積層ゴム本体16と、この積層ゴム本体16の周囲に一巻きで巻き付けられて着脱自在に取付けられた保護層18とを備えている。積層ゴム本体16の上下端には、それぞれ連結板24を介してフランジ26が配され、複数の固定ボルト28により固定されている。
保護層18は、スポンジ層からなる内層20と、ゴムシート層からなる外層22とを接着したもので、内層20を積層ゴム本体16に接する側に配設している。内層20は積層ゴム本体16の外面形状に順応できる柔軟性および低反撥性を有しており、圧縮変形可能であり、積層ゴム本体16と外層22との隙間を塞ぐ役割がある。外層22は、空気(酸素)を積層ゴム本体16に浸入させないようにする役割をもっている。積層ゴム本体16の周囲を保護層18で包覆することで、空気による積層ゴム本体16のゴム部分の酸化劣化を防止する。
内層20のスポンジ層は発泡クロロプレンゴムによるスポンジゴムにより成型され、外層22のゴムシート層は、クロロプレンゴムによるゴムシートにより成型されたものが好ましい。本発明においては、内層20および外層22は上記のものに限定されない。上記役割をはたす構成、材料であればよい。
図3に示すように、保護層18は、積層ゴム本体16の外周全面を、一巻き、すなわち、一重巻きで包覆し得る大きさとされている。スポンジ層20の長さは、積層ゴム本体16の周囲長とほぼ同じ長さである。ゴムシート層22は、スポンジ層20より長く形成されて一端に接合部分30が設けられている。図4に示すように、ゴムシート層22は、積層ゴム本体16の周囲に巻回され接合部分30が他端の接合面31(図3)に重ね合わせられて着脱自在に接合されている。接合部分30と接合面31との接合手段として、周知の面ファスナ、接着剤を使うことができる。
面ファスナ等を使用して保護層18の接合部分30を積層ゴム本体16に対して着脱自在とすることにより、図7(b)に示した従来のゴムテープ57を幾重にも巻き付けて保護層を形成した構造に比べて製造時間をかなり短縮することができる。また、積層ゴム支承体設置後の積層ゴム本体16の点検も容易に行うことができる。
スポンジ層20をゴムシート層22で包み込むように積層ゴム本体16の周囲に取付けることにより、積層ゴム本体16に空気や水分が浸入してゴム部分が酸化劣化することを防止できる。
スポンジ層20およびゴムシート層22として、クロロプレンゴムを採用することで、耐候性ゴム層としての厚みを確保でき、かつ内部保護効果を高めることができる。
次に、本発明を外径800mmの積層ゴム本体16に適用した例を、図5と共に以下に示す。
使用した積層ゴム本体16の構造は、次の通りである。
ゴム板の外径:800mm
ゴム板の厚さ:6mm
ゴム板の枚数:26枚
鋼板の厚さ :4.5mm
積層ゴム本体16の高さ(ゴム板と鋼板の積層高さ):268.5mm
連結板24とフランジ26を加えた全高(製品高さ):358.5mm
使用した保護層18の構造は、次の通りである。
外層(クロロプレンゴムによるゴムシート)の厚さ:1mm
内層(発泡クロロプレンゴムによるスポンジゴム)の厚さ:4mm
保護層18の幅:270mm
図5(a)に示すように、積層ゴム本体16のゴム板と鋼板の積層周面に、上記保護層18を取付けた。取付け後の保護層18の固定は、一巻きしたゴムシートの一端を他端に重ね合わせた接合部分30を接着剤で接着した。
この状態で、地震時の積層ゴム支承体の変形を模擬した圧縮せん断試験を行った。
試験条件は次の通りである。
鉛直荷重:7500kN
水平変位:±160mm
震度5強程度の地震で上記試験条件の水平変位が発生する可能性があるが、実験では図5(b)に示すように積層ゴム本体16の上下端のゴム板と鋼板の積層面の一部34が若干露出した。しかし、積層ゴム本体16の水平変位が±0mmに戻ると、上記露出部分34は図5(a)に示すように自動的に保護層18内に収まった。地震時における積層ゴム本体16のゴム板と鋼板の積層面の露出は短時間であり積層ゴム本体16のゴムの酸化劣化の問題は実質的に生じない。
また、さらに大きな震度の地震を受けた際に、積層ゴム本体16のゴム板と鋼板の積層面の露出が保護層18内に戻りきれない場合であっても、地震発生後に実施する臨時点検で保護層18のずれを手動で間単に修正することが可能である。大地震発生後には、保護層18だけでなく積層ゴム本体16の損傷の有無等の点検が重要であるが、本発明によれば、保護層18を簡単に取り外せるので、積層ゴム本体16の点検が容易である。また、保護層18は、ほとんど損傷していないので再利用できる。
実施例1の積層ゴム支承体を示す横断面図である。 図1の一部を拡大して示す横断面図である。 同実施例で使用した保護層を示す斜視図である。 同保護層の使用時形状を示す斜視図である。 同実施例の積層ゴム支承体の圧縮せん断試験の説明図である。 従来の積層ゴム支承体を示す横断面図である。 従来の他の積層ゴム支承体を示す横断面図である。
符号の説明
10 積層ゴム支承体
12 剛性板
14 ゴム板
16 積層ゴム本体
18 保護層
20 内層
22 外層
24 連結板
26 フランジ
28 固定ボルト

Claims (4)

  1. 複数の剛性板とゴム板とを交互に積層してなる積層ゴム本体と、
    前記積層ゴム本体の周囲に一巻きで巻き付けられて着脱自在に取付けられた保護層とを備え、
    前記保護層は、前記積層ゴム本体の外面形状に順応できる柔軟性および低反撥性を有する内層と前記積層ゴム本体への空気の浸入を防ぐ外層とを接着してなり、前記内層を前記積層ゴム本体に接する側に配設したものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
  2. 請求項1に記載の積層ゴム支承体において、
    前記内層はスポンジ層であり、前記外層はゴムシート層であることを特徴とする積層ゴム支承体。
  3. 請求項2に記載の積層ゴム支承体において、
    前記スポンジ層は発泡クロロプレンゴムを成型したものであり、前記ゴムシート層はクロロプレンゴムを成型したものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
  4. 請求項2又は3に記載の積層ゴム支承体において、
    前記スポンジ層は、前記積層ゴム本体の周囲長とほぼ同じ長さであり、
    前記ゴムシート層は、前記スポンジ層より長く形成されて一端に接合部分が設けられ、前記積層ゴム本体の周囲に巻回され前記接合部分が他端に重ね合わせられて着脱自在に係止されたものであることを特徴とする積層ゴム支承体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058312A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 積層ゴム支承体
JP2017198239A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 横浜ゴム株式会社 ゴム支承体用側面カバーおよびゴム支承体の保護方法
JP2018071705A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 戸田建設株式会社 免震用積層ゴム

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