JP2008212444A - 照明装置、光学装置及びモニタシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザ光源のようなエネルギー密度の高い光を発する固体光源を照明に使用する場合に、均一であって且つ高効率な照明光を得ることを目的とする。
【解決手段】波長の異なる光を射出する複数の固体光源110と、屈曲可能に構成されて複数の固体光源110から射出された光を伝送する照明光路部160と、照明光路部160により伝送された光を、当該光の波長に応じて分離して複数の分離光として射出する波長分離部200と、波長分離部200から射出された複数の分離光を、それぞれの分離光ごとに回折して少なくとも一部を照明光として射出する回折部210とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】波長の異なる光を射出する複数の固体光源110と、屈曲可能に構成されて複数の固体光源110から射出された光を伝送する照明光路部160と、照明光路部160により伝送された光を、当該光の波長に応じて分離して複数の分離光として射出する波長分離部200と、波長分離部200から射出された複数の分離光を、それぞれの分離光ごとに回折して少なくとも一部を照明光として射出する回折部210とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置、光学装置及びモニタシステムに関する。
従来、光ファイバを用いて光源から離れた所定の領域を照明する技術がある。例えば、内視鏡では、光源と先端部分との間に光ファイバが存在し、この光ファイバの部分を自由に屈曲させることで、先端部分を診察部位に挿入可能にしている。光源としては、固体光源となるレーザ光源を用いることがある。レーザ光源は、容易に光ファイバに導くことが可能である点が光源として適している。しかし、レーザ光源のレーザ光は、ごく限られた領域にエネルギーが集中することから、そのままでは診察部位などの範囲を均一に照らすことができない。このため、例えば、下記の特許文献1に記載されている内視鏡装置では、内視鏡の先端部分に設けた凹レンズを利用してレーザ光を屈折させ、診察部位に対しての均一な照明を実現しようとしている。
しかしながら、上記した内視鏡の例のような場合、レーザ光源から発せられたレーザ光は、光ファイバを経てレンズを透過することで照明に用いられている。レーザ光は、そのエネルギー分布が細部に渡って極端に密度が高いことから、ここで用いているような通常の屈折型レンズでは所望とする均一な照明光を得ることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、レーザ光源のようなエネルギー密度の高い光を発する固体光源を照明に使用する場合に、均一であって且つ高効率な照明光を得ることを目的とする。
本発明に係る照明装置は、それぞれが波長の異なる光を射出する複数の固体光源と、屈曲可能に構成されて前記複数の固体光源から射出された光を伝送する照明光路部と、前記照明光路部により伝送された光を、当該光の波長に応じて分離して複数の分離光として射出する波長分離部と、前記波長分離部から射出された前記複数の分離光を、それぞれの分離光ごとに回折して少なくとも一部を照明光として射出する回折部とを備えることを特徴。
本発明に係る照明装置によれば、複数の固体光源から射出された波長の異なる光は、波長分離部によって、その光の波長に応じて複数の分離光にされる。この複数の分離光は、回折部によって、各分離光ごとに回折されて少なくとも一部が照明光として射出される。固体光源から射出された光は、その波長に応じて分離光にされて、各分離光ごとに回折されることから、各分離光に適した回折を行うことができ、均一であって且つ高効率な照明光を得ることができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記波長分離部は、ダイクロイック反射膜を有することを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、ダイクロイック反射膜を用いて、波長の異なる光を複数の分離光にすることから、光の波長に応じた高い精度の分離光を生成することができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記波長分離部は、分光プリズムを有することを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、分光プリズムを用いて、波長の異なる光を複数の分離光にすることから、装置構成を簡易に実現することができ、且つコストを抑えることができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記波長分離部は、前記照明光路部の一方の端部を嵌入するための位置決め構造を有していることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、照明光路部の一方の端部を嵌入するための位置決め構造によって、照明光路部と波長分離部との相互の位置決めが容易になり、正確な位置精度を確保することができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記回折部は、前記複数の分離光に応じて回折する複数の回折素子を備え、前記複数の回折素子のそれぞれは、1次の回折光を照明光として射出することを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、波長ごとの特性に合わせた回折素子を用いることから、色光を所望の方向に照明することができる。ここで、仮に各波長において全く同じ回折素子を使用した場合、回折の現象は波長に応じて変化するため、所望の方向に色光を向けることができない。波長ごとに回折素子を設けることにより、所望の方向に色光を照明することができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記複数の回折素子は、コンピュータ計算ホログラムであることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、入射した各分離光をコンピュータ計算ホログラムを用いて回折し、1次の回折光を効率的に照明光として射出できる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記複数の回折素子は、ホログラフィック光学素子であることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、入射した各分離光をホログラフィック光学素子を用いて回折し、1次の回折光を効率的に照明光として射出できる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記複数の回折素子は、回折格子であることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、入射した各分離光を回折素子を用いて回折し、1次の回折光を効率的に照明光として射出できる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記複数の回折素子は、当該それぞれの回折素子への光の入射方向とは異なる方向に前記1次の回折光を照明光として射出することを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、回折素子への光の入射方向とは異なる方向に1次の回折光を照明光として射出することことから、照明光が射出される部分に高輝度のスポットが現れないようにできる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記波長分離部と前記回折部とは一体に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、波長分離部と回折部とが一体に配置されていることから、装置を小型化することができる。また、波長分離部と回折部における各色光の射出方向がずれることがなくなり、正確な位置精度を確保することができる。
上記した本発明に係る照明装置では、前記複数の固体光源は、赤色のレーザ光を射出する固体光源と、緑色のレーザ光を射出する固体光源と、青色のレーザ光を射出する固体光源とであることを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、赤色、緑色及び青色のレーザ光を射出することから、カラー画像を形成することができる。
本発明に係る光学装置は、前記照明装置を備える光学装置であって、前記射出された照明光を受けた対象物から反射された光に基づいて当該対象物の画像を形成する画像処理部と、屈曲可能に構成されて前記対象物から反射された光を前記画像処理部に伝送する反射光路部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る光学装置によれば、照明装置と、画像処理部と、反射光路部とを備えることから、均一であって無駄がなく効率の良い照明光を対象物に射出し、対象物についての高品質な画像を得ることができる。
上記した本発明に係る光学装置では、前記回折部と、前記対象物から反射された光を受けるレンズと、鉗子を貫通させるための孔部と、加圧空気を貫通させるための孔部とを含んで一体に形成されるホルダを備えることを特徴とする。
本発明に係る光学装置によれば、回折部と、レンズと、鉗子用の孔部と、加圧空気用の孔部とを含んで一体に形成されるホルダを備えることから、各部の組み込みに要する作業が容易になり、且つ正確な位置精度を確保することができる。
本発明に係るモニタシステムは、前記光学装置と、前記光学装置を制御する制御部と、前記光学装置の画像形成部により形成した画像を表示するモニタとを備えることを特徴とする。
本発明に係るモニタシステムによれば、無駄がなく効率の良い照明光を照射できることから、撮像対象物の高品質な画像をモニタに表示することができる。
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<内視鏡の概略構成>
最初に、本発明の第1実施形態に係る光学装置としての内視鏡の概略構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る内視鏡を示す断面図である。同図に示すように、内視鏡ESは、固体光源となるレーザ光源110を備えている。レーザ光源110は、レーザダイオード110r,110b,110gにより構成される。内視鏡ESは、各レーザダイオード110r,110b,110gと共に、波長変換素子120r,120b,120gと、共振器130r,130b,130gと、ミラー140r,140b,140gとを備えている。また、内視鏡ESは、レンズ150と、照明光路部としての屈曲可能な光ファイバ160と、波長分離部200と、回折部210と、アブソーバ190と、ホルダ180,182とを備えている。また、内視鏡ESは、受光部310と、反射光路部としての屈曲可能な光ファイバ320と、画像処理部としてのカメラ330とを備えている。光ファイバ160,320と、波長分離部200と、回折部210と、受光部310とは、屈曲可能なカバー170とアブソーバ190とに覆われている。カバー170は、開口部170oを有している。
<内視鏡の概略構成>
最初に、本発明の第1実施形態に係る光学装置としての内視鏡の概略構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る内視鏡を示す断面図である。同図に示すように、内視鏡ESは、固体光源となるレーザ光源110を備えている。レーザ光源110は、レーザダイオード110r,110b,110gにより構成される。内視鏡ESは、各レーザダイオード110r,110b,110gと共に、波長変換素子120r,120b,120gと、共振器130r,130b,130gと、ミラー140r,140b,140gとを備えている。また、内視鏡ESは、レンズ150と、照明光路部としての屈曲可能な光ファイバ160と、波長分離部200と、回折部210と、アブソーバ190と、ホルダ180,182とを備えている。また、内視鏡ESは、受光部310と、反射光路部としての屈曲可能な光ファイバ320と、画像処理部としてのカメラ330とを備えている。光ファイバ160,320と、波長分離部200と、回折部210と、受光部310とは、屈曲可能なカバー170とアブソーバ190とに覆われている。カバー170は、開口部170oを有している。
<レーザ光源>
次に、内視鏡ESにおいて用いるレーザ光源110について説明する。
図1に示す、各レーザダイオード110r,110b,110gは、それぞれ波長の異なる基本レーザ光として赤色光,青色光,緑色光に対応した赤外光線を射出する。各波長変換素子120r,120b,120gは、各レーザダイオード110r,110b,110gから射出された前記赤外光を受け取り、受け取った前記赤外光線の一部の光線の波長を1/2倍の波長にして射出する。各共振器130r,130b,130gは、各波長変換素子120r,120b,120gから射出された赤色光,青色光,緑色光を透過させ、一方前記赤外光で波長変換されなかった前記赤外光を各レーザダイオード110r,110b,110gに反射光線を戻し共振させる。
ミラー140gは、共振器130gから射出された緑色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140bは、ミラー140gにおいて反射された緑色光を透過させると共に、共振器130bから射出された青色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140rは、ミラー140b,140gにおいて反射された青色光,緑色光を透過させると共に、共振器130rから射出された赤色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140rを透過及び反射した赤色光,青色光,緑色光は、レンズ150を透過して、光ファイバ160に入射する。光ファイバ160により伝送された赤色光,青色光,緑色光は、波長分離部200に入射する。
ここで、赤色,青色,緑色の各光の波長の範囲は、それぞれ585nm〜780nm,380nm〜495nm,495nm〜585nmである。
次に、内視鏡ESにおいて用いるレーザ光源110について説明する。
図1に示す、各レーザダイオード110r,110b,110gは、それぞれ波長の異なる基本レーザ光として赤色光,青色光,緑色光に対応した赤外光線を射出する。各波長変換素子120r,120b,120gは、各レーザダイオード110r,110b,110gから射出された前記赤外光を受け取り、受け取った前記赤外光線の一部の光線の波長を1/2倍の波長にして射出する。各共振器130r,130b,130gは、各波長変換素子120r,120b,120gから射出された赤色光,青色光,緑色光を透過させ、一方前記赤外光で波長変換されなかった前記赤外光を各レーザダイオード110r,110b,110gに反射光線を戻し共振させる。
ミラー140gは、共振器130gから射出された緑色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140bは、ミラー140gにおいて反射された緑色光を透過させると共に、共振器130bから射出された青色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140rは、ミラー140b,140gにおいて反射された青色光,緑色光を透過させると共に、共振器130rから射出された赤色光を反射して光路を90°方向転換させる。ミラー140rを透過及び反射した赤色光,青色光,緑色光は、レンズ150を透過して、光ファイバ160に入射する。光ファイバ160により伝送された赤色光,青色光,緑色光は、波長分離部200に入射する。
ここで、赤色,青色,緑色の各光の波長の範囲は、それぞれ585nm〜780nm,380nm〜495nm,495nm〜585nmである。
<波長分離部及び回析部>
次に、内視鏡ESにおける波長分離部200及び回折部210について説明する。
図2は、波長分離部及び回折部の構成を示す模式図である。光ファイバ160により伝送されて入射した赤色光,緑色光,青色光を、それぞれ赤色光Lr,緑色光Lg,青色光Lbとする。図2に示すように、波長分離部200は、クロスダイクロプリズム201と、2つの反射プリズム202,203とで構成される。回折部210は、3つの回折素子としてのコンピュータ計算ホログラムとなるコンピュータジェネレイトットホログラム(以下、「CGH」と表記する。CGHは、Computer Generated Hologramの略字である。)210r,210g,210bで構成される。CGH210r,210g,210bのそれぞれの構造は、赤色光Lr,緑色光Lg,青色光Lbの回折用に形成されている。
次に、内視鏡ESにおける波長分離部200及び回折部210について説明する。
図2は、波長分離部及び回折部の構成を示す模式図である。光ファイバ160により伝送されて入射した赤色光,緑色光,青色光を、それぞれ赤色光Lr,緑色光Lg,青色光Lbとする。図2に示すように、波長分離部200は、クロスダイクロプリズム201と、2つの反射プリズム202,203とで構成される。回折部210は、3つの回折素子としてのコンピュータ計算ホログラムとなるコンピュータジェネレイトットホログラム(以下、「CGH」と表記する。CGHは、Computer Generated Hologramの略字である。)210r,210g,210bで構成される。CGH210r,210g,210bのそれぞれの構造は、赤色光Lr,緑色光Lg,青色光Lbの回折用に形成されている。
クロスダイクロプリズム201は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック反射膜201a,201bを有している。ダイクロイック反射膜201aは、赤色光Lr,緑色光Lgを透過させると共に青色光Lbを反射する。ダイクロイック反射膜201bは、青色光Lb,緑色光Lgを透過させると共に赤色光Lrを反射する。反射プリズム202,203のそれぞれは、直角プリズムであり、入射した光を全面反射させるミラー202a,203aを有している。
赤色光Lrは、ダイクロイック反射膜201aを透過してダイクロイック反射膜201bで反射及び90°方向転換されることによって、又はダイクロイック反射膜201bで反射及び90°方向転換されてダイクロイック反射膜201aを透過することによって反射プリズム202に入射する。その後、ミラー202aで反射及び90°方向転換されることによってCGH210rに入射する。青色光Lbは、ダイクロイック反射膜201bを透過してダイクロイック反射膜201aで反射及び90°方向転換されることによって、又はダイクロイック反射膜201aで反射及び90°方向転換されてダイクロイック反射膜201bを透過することによって反射プリズム203に入射する。その後、ミラー203aで反射及び90°方向転換されることによってCGH210bに入射する。緑色光Lgは、ダイクロイック反射膜201a,201bを透過することによってCGH210gに入射する。即ち、各赤色光Lr,緑色光Lg,青色光Lbは、クロスダイクロプリズム201及び反射プリズム202,203によって、それぞれが分離光とされる。そして、各分離光は、それぞれの回折用のCGHに入射することになる。
<CGHの構造>
次に、CGHの構造について説明する。
図3は、各CGHの一部を拡大して示す正面図である。図4は、図3のA−A断面図である。回折部210を構成する各CGH210r,210g,210bは、ほぼ板状の部材であり、図4に示すように、各CGHの一方の側には平らな面CGHpを有しており、他方の側には凹凸を有している。面CGHpに垂直な線を各CGHの中心線CIと呼ぶ。各CGHは、中心線CI方向に沿った厚みが互いに異なる複数の矩形領域a〜dを有している。矩形領域a〜dは、その順に厚みが大きい。互いに異なる厚みを有する矩形領域a〜dは、各CGHに多数設けられている。
次に、CGHの構造について説明する。
図3は、各CGHの一部を拡大して示す正面図である。図4は、図3のA−A断面図である。回折部210を構成する各CGH210r,210g,210bは、ほぼ板状の部材であり、図4に示すように、各CGHの一方の側には平らな面CGHpを有しており、他方の側には凹凸を有している。面CGHpに垂直な線を各CGHの中心線CIと呼ぶ。各CGHは、中心線CI方向に沿った厚みが互いに異なる複数の矩形領域a〜dを有している。矩形領域a〜dは、その順に厚みが大きい。互いに異なる厚みを有する矩形領域a〜dは、各CGHに多数設けられている。
このような構成を有する各CGHは、入射光LIによって生じる透過光DL0、ならびに1次の回折光DL1、を出射光LOとして互いに異なる角度範囲に照射する。なお、図4では、説明のために透過光DL0、1次の回折光DL1、を示している、図4は、本実施形態における各CGHの射出光の方向を正確に示すものではない。
各CGHは、反復フーリエ法などの所定のシミュレーション手法を使用して設計されている。本実施形態における各CGHは、入射光LIのエネルギーのほとんどを1次の回折光DL1として照射する。そして、透過光DL0(本明細書において「0次の回折光」ともいう)及び図示しない2次以上の回折光DLi(i=2,3,...)は、ほとんど射出しない。即ち、各CGH210r,210g,210bから射出される赤色光,緑色光,青色光のほとんどは、1次の回折光DL1となる。
仮に各CGHから透過光DL0が照射された場合、図1に示すようにアブソーバ190が設けられており、このアブソーバ190が、透過光DL0を吸収してこれを内視鏡ES外に射出させない。本実施形態においては、アブソーバ190は黒色のアルミ板を用いる。
<光ファイバ、クロスダイクロプリズム及びCGHの接合>
次に、光ファイバ160、波長分離部200及び回折部210の相互の接合について説明する。
図5は、光ファイバとクロスダイクロプリズムと各CGHとの接合を説明するための図である。同図に示すように、光ファイバ160の一方の開口端部160tと対向するクロスダイクロプリズム201の直角プリズム面の中央部には、開口端部160tを嵌入するための位置決め構造として穴部201hが形成されている。光ファイバ160とクロスダイクロプリズム201とを接合するときには、光ファイバ160の開口端部160tをクロスダイクロプリズム201の穴部201hに嵌入して接着剤等により固着する。
次に、光ファイバ160、波長分離部200及び回折部210の相互の接合について説明する。
図5は、光ファイバとクロスダイクロプリズムと各CGHとの接合を説明するための図である。同図に示すように、光ファイバ160の一方の開口端部160tと対向するクロスダイクロプリズム201の直角プリズム面の中央部には、開口端部160tを嵌入するための位置決め構造として穴部201hが形成されている。光ファイバ160とクロスダイクロプリズム201とを接合するときには、光ファイバ160の開口端部160tをクロスダイクロプリズム201の穴部201hに嵌入して接着剤等により固着する。
回折部210を構成するCGH210r,210g,210bと、反射プリズム202,203とは、最初から一体に形成されている。これらの一体となっている回折部210,反射プリズム202,203と、クロスダイクロプリズム201とを接合するときには、クロスダイクロプリズム201を反射プリズム202,203間に嵌合して接着剤等により固着する。
<患部への照射及び撮像>
次に、患部への照明光の照射及び照射部分の撮像について説明する。
図1に示すように、回折部210から射出される1次の回折光DL1は、照明光として、開口部170oを通って患部APの照射部分RIを照射するように射出される。そのとき、各CGH210r,210g,210bから射出される赤色光,緑色光,青色光は、照射部分RIに重畳して照射される。患部APは、照射された各色光の1次の回折光DL1を受けて、反射光を生じさせる。患部APの照射部分RI内には、撮像の対象物となる撮像部分RCが存在する。受光部310は、撮像部分RCの反射光の一部となる反射光RLを受け取る。受光部310は、偏心レンズ312を有している。受光部310は、偏心レンズ312によって、受光部310の正面からずれた位置にある撮像部分RCからの反射光RLを受光する。そして、その反射光RLは、偏心レンズ312によって、平行光とされ、光ファイバ320に伝えられる。光ファイバ320は、偏心レンズ312から伝えられた平行光をカメラ330に伝送する。カメラ330は、光ファイバ320から受け取った光で写真を撮像して対象物の画像を形成する。
次に、患部への照明光の照射及び照射部分の撮像について説明する。
図1に示すように、回折部210から射出される1次の回折光DL1は、照明光として、開口部170oを通って患部APの照射部分RIを照射するように射出される。そのとき、各CGH210r,210g,210bから射出される赤色光,緑色光,青色光は、照射部分RIに重畳して照射される。患部APは、照射された各色光の1次の回折光DL1を受けて、反射光を生じさせる。患部APの照射部分RI内には、撮像の対象物となる撮像部分RCが存在する。受光部310は、撮像部分RCの反射光の一部となる反射光RLを受け取る。受光部310は、偏心レンズ312を有している。受光部310は、偏心レンズ312によって、受光部310の正面からずれた位置にある撮像部分RCからの反射光RLを受光する。そして、その反射光RLは、偏心レンズ312によって、平行光とされ、光ファイバ320に伝えられる。光ファイバ320は、偏心レンズ312から伝えられた平行光をカメラ330に伝送する。カメラ330は、光ファイバ320から受け取った光で写真を撮像して対象物の画像を形成する。
ホルダ180は、図1に向かって左側となる内視鏡ESの先端部において、光ファイバ160,320を保持する。また、ホルダ182は、ホルダ180よりも更に先端となる光ファイバ160,320の端部において、光ファイバ160,320の端部と、波長分離部200及び回折部210と、受光部310とを保持する。ここで、ホルダ180から図1に向かって左側の先端部では、カバー170に覆われた光ファイバ160,320は、ほとんど屈曲しない。このため、本実施形態においては、カバー170に覆われた光ファイバ160,320が屈曲されても、光ファイバ160と光ファイバ320の相対位置及び姿勢が変化しにくい。このため、回折光DL1の向きが変化しにくく、患部についての高品質な写真画像を得ることができる。
上述したように本実施形態では、光ファイバ160により伝送された赤色光Lr,青色光Lb,緑色光Lgを、クロスダイクロプリズム201及び反射プリズム202,203によって、赤色光,緑色光,青色光の分離光にする。そして、各分離光を、各分離光の回折用に設けたCGH210r,210g,210bに入射させる。各CGH210r,210g,210bでは、入射した各分離光を回折して、それぞれの1次の回折光DL1を赤色光,緑色光,青色光の照明光として射出する。各分離光の回折用に独立して設けたCGHによって、各分離光ごとに回折することから、1次の回折光DL1の回折効率が向上する。これにより、射出される1次の回折光DL1は、均一であって無駄がなく効率の良い照明光となる。
また、光ファイバ160とクロスダイクロプリズム201とを接合するときには、光ファイバ160の開口端部160tをクロスダイクロプリズム201の穴部201hに嵌入して固着する。これにより、光ファイバ160とクロスダイクロプリズム201との相互の位置決めが容易になり、正確な位置精度を確保することができる。更に、両部材を強固に結合することでき結合強度が向上する。
また、回折部210,反射プリズム202,203と、クロスダイクロプリズム201とを接合するときには、クロスダイクロプリズム201を反射プリズム202,203間に嵌合して固着する。これにより、波長分離部200と回折部210とが一体に構成されることになり、装置を小型化することができる。更に、一体に構成されることで、波長分離部200と回折部210における各色光の射出方向がずれることがなくなり、正確な位置精度を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る内視鏡について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る内視鏡の先端部を示す断面図である。同図に示すように、第2実施形態の内視鏡ESbにおける波長分離部200は、1つの分光プリズム220で構成される。また、回折部210は、第1実施形態の内視鏡ESと同様に、3つのCGH210r,210g,210bで構成される。内視鏡ESbの他の構成についは、内視鏡ESの構成と同様である。
次に、本発明の第2実施形態に係る内視鏡について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る内視鏡の先端部を示す断面図である。同図に示すように、第2実施形態の内視鏡ESbにおける波長分離部200は、1つの分光プリズム220で構成される。また、回折部210は、第1実施形態の内視鏡ESと同様に、3つのCGH210r,210g,210bで構成される。内視鏡ESbの他の構成についは、内視鏡ESの構成と同様である。
光ファイバ160により伝送された赤色光Lr,青色光Lb,緑色光Lgは、分光プリズム220の垂直面220aから入射する。分光プリズム220に入射した各色光は、それぞれの波長に応じた角度で屈折されることで分離光とされて、垂直面220aの反対側の斜面220bから射出される。斜面220bから射出された各分離光は、それぞれの回折用のCGHとなるCGH210r,210g,210bに入射する。そして、各CGH210r,210g,210bから、赤色光,緑色光,青色光の1次の回折光DL1が照明光として射出される。
上述したように本実施形態では、光ファイバ160により伝送された赤色光Lr,青色光Lb,緑色光Lgを、分光プリズム220によって、それぞれを分離して複数の分離光にする。各CGH210r,210g,210bに入射する各分離光を分光プリズム220を用いて生成することから、内視鏡の装置構成を簡易に実現することができ、且つコストを抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る内視鏡について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る内視鏡の先端部を示す断面図である。同図に示すように、第3実施形態の内視鏡EScにおける波長分離部200は、2つの分光プリズム230,240で構成される。また、回折部210は、第1実施形態の内視鏡ESと同様に、3つのCGH210r,210g,210bで構成される。内視鏡EScの他の構成についは、内視鏡ESの構成と同様である。
次に、本発明の第3実施形態に係る内視鏡について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る内視鏡の先端部を示す断面図である。同図に示すように、第3実施形態の内視鏡EScにおける波長分離部200は、2つの分光プリズム230,240で構成される。また、回折部210は、第1実施形態の内視鏡ESと同様に、3つのCGH210r,210g,210bで構成される。内視鏡EScの他の構成についは、内視鏡ESの構成と同様である。
光ファイバ160により伝送された赤色光Lr,青色光Lb,緑色光Lgは、一方の分光プリズム230の垂直面230aから入射する。分光プリズム230に入射した各色光は、それぞれの波長に応じた角度で屈折されることで分離光とされて、垂直面230aの反対側の斜面230bから射出される。斜面230bから射出された各分離光は、他方の分光プリズム240の斜面240aから入射する。分光プリズム240に入射した各分離光は、それぞれの波長に応じた角度で更に屈折されて斜面240aの反対側の垂直面240bから射出される。垂直面240bから射出された各分離光は、それぞれの回折用のCGHとなるCGH210r,210g,210bに入射する。そして、各CGH210r,210g,210bから、赤色光,緑色光,青色光の1次の回折光DL1が照明光として射出される。
上述したように本実施形態では、光ファイバ160により伝送された赤色光Lr,青色光Lb,緑色光Lgを、2つの分光プリズム230,240によって、それぞれを分離して複数の分離光にする。このとき、一方の分光プリズム230で生成した分離光を、他方の分光プリズム240で更に屈折させて、CGH210r,210g,210bに入射させることから、光ファイバ160の一方の開口端部(各色光が出射される側)から回折部210までの距離を短くすることができる。これにより、内視鏡の先端部の装置構造を小型化することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る内視鏡について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る内視鏡のホルダを示す平面図である。同図に示すホルダ183は、第1実施形態の内視鏡ESのホルダ182と同位置に設けられている。また、ホルダ183は、ホルダ182と同様に、光ファイバ160,320の端部と、波長分離部200及び回折部210と、受光部310とを保持する。図8に示すように、ホルダ183と、回折部210のCGH210r,210g,210bと、受光部310の偏心レンズ312とが一体の構造をなしている。また、ホルダ183には、鉗子を通すための孔部410と、加圧空気を送風するための孔部420が形成されている。なお、ここでホルダ183に形成する孔部等はこれに限られず、例えば洗浄水を送水するための孔部や付属部材等、必要に応じて形成しても良い。
次に、本発明の第4実施形態に係る内視鏡について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る内視鏡のホルダを示す平面図である。同図に示すホルダ183は、第1実施形態の内視鏡ESのホルダ182と同位置に設けられている。また、ホルダ183は、ホルダ182と同様に、光ファイバ160,320の端部と、波長分離部200及び回折部210と、受光部310とを保持する。図8に示すように、ホルダ183と、回折部210のCGH210r,210g,210bと、受光部310の偏心レンズ312とが一体の構造をなしている。また、ホルダ183には、鉗子を通すための孔部410と、加圧空気を送風するための孔部420が形成されている。なお、ここでホルダ183に形成する孔部等はこれに限られず、例えば洗浄水を送水するための孔部や付属部材等、必要に応じて形成しても良い。
上述したように本実施形態では、ホルダ183と、CGH210r,210g,210bと、偏心レンズ312とが一体の構造をなして、孔部410,420が形成されている。これにより、各色光を射出するCGH210r,210g,210bと、反射光を受光する偏心レンズ312との配置における相互位置及び配置角度等がホルダ183上において決定されることになる。このため、内視鏡の先端部への各光学素子の組み込みに要する作業が容易になり、且つ正確な位置精度を確保することができる。また、ホルダ183には、孔部410,420が形成されており、内視鏡の先端部において必要な部材をコンパクトにまとめることができる。
(第5実施形態)
以下、本発明の第5実施形態に係るモニタシステムとしての内視鏡システムについて図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第5実施形態に係る内視鏡システムの構成を示す図である。同図に示す内視鏡システム1は、第1実施形態における内視鏡ESと、制御装置510と、モニタ520とを備えている。内視鏡ESにおけるレーザ光源110及びカメラ330のそれぞれは、制御装置510に接続されている。また、制御装置510には、モニタ520が接続されている。
以下、本発明の第5実施形態に係るモニタシステムとしての内視鏡システムについて図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第5実施形態に係る内視鏡システムの構成を示す図である。同図に示す内視鏡システム1は、第1実施形態における内視鏡ESと、制御装置510と、モニタ520とを備えている。内視鏡ESにおけるレーザ光源110及びカメラ330のそれぞれは、制御装置510に接続されている。また、制御装置510には、モニタ520が接続されている。
制御装置510は、レーザ光源110の駆動制御及びカメラ330の撮像制御等を行う。また、制御装置510は、カメラ330の撮像内容に基づいて画像処理を施して画像データを生成したり、画像処理データを記憶したりする等の制御も行う。この画像データは、モニタ520に送信されてカメラ330の撮像内容として画面に表示される。なお、本実施形態では、内視鏡システム1を構成する例として、第1実施形態における内視鏡ESを備えたが、これに限られず、第2実施形態における内視鏡ESb、第3実施形態における内視鏡ESc及び第4実施形態におけるホルダ183により構成しても良い。また、本実施形態における制御装置510及びモニタ520は、内視鏡システム1を構成する一例であってこれに限られるものではない。
上述したように本実施形態では、内視鏡ESにおいて、制御装置510の制御により、レーザ光源110から赤色光,青色光,緑色光のレーザ光を射出し、患部APに照明光を照射する。そして、制御装置510の制御により、カメラ330によって照射部分RIを撮像し、画像処理の後にモニタ520にその撮像内容を表示する。内視鏡ESでは、患部APに無駄がなく効率の良い照明光を照射できることから、モニタ520に患部APの撮像対象部分の高品質な画像を表示することができる。
なお、この発明は上記した実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(変形例1)
上記実施形態においては、回折部210の回折素子として、それぞれが赤色光,緑色光,青色光の回折用に形成されたCGH210r,210g,210bを用いている。しかし、ここで回折素子として、CGHに代えて回折格子を用いても良い。回折格子は、一方向(例えば、図1に向かって上下方向)に沿ってくり返しパターンが形成されている光学素子である。そのような態様においては、それぞれが赤色光,緑色光,青色光の回折用に形成された回折格子を用いることで、各色用の回折格子から1次の回折光を照明光として患部APの照射部分RIを照射するように射出することができる。
上記実施形態においては、回折部210の回折素子として、それぞれが赤色光,緑色光,青色光の回折用に形成されたCGH210r,210g,210bを用いている。しかし、ここで回折素子として、CGHに代えて回折格子を用いても良い。回折格子は、一方向(例えば、図1に向かって上下方向)に沿ってくり返しパターンが形成されている光学素子である。そのような態様においては、それぞれが赤色光,緑色光,青色光の回折用に形成された回折格子を用いることで、各色用の回折格子から1次の回折光を照明光として患部APの照射部分RIを照射するように射出することができる。
また、回折素子として、CGHに代えてCGH以外のホログラフィック光学素子を用いることもできる。例えば、黒い背景に白い長方形の板を置いて、互いにコヒーレントな成分の光ビームを使用してその白い長方形のホログラムを記録したホログラフィック光学素子を用いることもできる。
また、回折素子として、上記した以外の構成を採用することも可能である。例えば、すりガラスなどの光の拡散性及び透光性を有する拡散板を採用することもできる。そのような態様においては、レーザ光の入射方向とは異なる方向に拡散される光が照明光として利用される。
(変形例2)
上記した実施形態においては、赤色光,緑色光,青色光の各分離光を、各CGH210r,210g,210bに対して平行(図4に示す中心線CIの方向)に入射している。しかし、各CGHに入射する各分離光を、中心線CIに対して所定の角度をなして入射させても良い。そのような態様においては、仮に回折部210から透過光DL0が射出された場合には、そのまま回折部210の中心線CIに対して所定の角度で射出される。これにより、照明光が射出される部分に高輝度のスポットが現れず、均一な照明光を得ることができる。
上記した実施形態においては、赤色光,緑色光,青色光の各分離光を、各CGH210r,210g,210bに対して平行(図4に示す中心線CIの方向)に入射している。しかし、各CGHに入射する各分離光を、中心線CIに対して所定の角度をなして入射させても良い。そのような態様においては、仮に回折部210から透過光DL0が射出された場合には、そのまま回折部210の中心線CIに対して所定の角度で射出される。これにより、照明光が射出される部分に高輝度のスポットが現れず、均一な照明光を得ることができる。
(変形例3)
上記した実施形態においては、屈曲可能な照明光路部及び反射光路部として、任意の部位で任意に曲げられる光ファイバ160,320を用いている。しかし、これらの光路部としては、プリズム、レンズ、ミラーなどを組み合わせて、所定の箇所で光の向きを任意の角度に変えられる構成を採用することもできる。即ち、照明光路部は、光源から射出された光を波長分離部200や回折部210などの光学素子に伝送することができて、屈曲可能な構成であればよい。そして、反射光路部は、対象物が反射した反射光を伝送することができて、屈曲可能な構成であればよい。
上記した実施形態においては、屈曲可能な照明光路部及び反射光路部として、任意の部位で任意に曲げられる光ファイバ160,320を用いている。しかし、これらの光路部としては、プリズム、レンズ、ミラーなどを組み合わせて、所定の箇所で光の向きを任意の角度に変えられる構成を採用することもできる。即ち、照明光路部は、光源から射出された光を波長分離部200や回折部210などの光学素子に伝送することができて、屈曲可能な構成であればよい。そして、反射光路部は、対象物が反射した反射光を伝送することができて、屈曲可能な構成であればよい。
(変形例4)
上記した実施形態においては、1次の回折光が照明光として使用される。しかし、光学素子の2次以上の高次の回折光を照明光として使用する態様とすることもできる。
上記した実施形態においては、1次の回折光が照明光として使用される。しかし、光学素子の2次以上の高次の回折光を照明光として使用する態様とすることもできる。
(変形例5)
上記した実施形態においては、透過光を吸収するアブソーバ190はアルミ板で構成されている。しかし、アブソーバ190はABS(Acrylonitrile Bbutadiene Styrene:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)など、他の素材で構成することもできる。
上記した実施形態においては、透過光を吸収するアブソーバ190はアルミ板で構成されている。しかし、アブソーバ190はABS(Acrylonitrile Bbutadiene Styrene:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)など、他の素材で構成することもできる。
(変形例6)
上記した実施形態においては、対象物の画像を形成する画像処理部としてカメラ330が採用されている。しかし、画像処理部としては、記録媒体に画像を記録する記録装置(例えば、デジタルカメラ、ポラロイドカメラ、プリンタ等)、表示媒体に画像を表示する表示装置(例えば、光学式のスクリーン、液晶モニタ、プロジェクタ等)などの、他の構成を採用することもできる。
上記した実施形態においては、対象物の画像を形成する画像処理部としてカメラ330が採用されている。しかし、画像処理部としては、記録媒体に画像を記録する記録装置(例えば、デジタルカメラ、ポラロイドカメラ、プリンタ等)、表示媒体に画像を表示する表示装置(例えば、光学式のスクリーン、液晶モニタ、プロジェクタ等)などの、他の構成を採用することもできる。
(変形例7)
上記した実施形態においては、本発明の実施形態として、患部APの画像を得るための内視鏡について説明した。しかし、本発明は他の態様で実現することもできる。例えば、本発明は、構造物内や事故現場などにおいて、内部の画映像を得るための機器として構成することもできる。また、本発明は、反射光を処理するための構成を備えない、照明装置として構成することもできる。
上記した実施形態においては、本発明の実施形態として、患部APの画像を得るための内視鏡について説明した。しかし、本発明は他の態様で実現することもできる。例えば、本発明は、構造物内や事故現場などにおいて、内部の画映像を得るための機器として構成することもできる。また、本発明は、反射光を処理するための構成を備えない、照明装置として構成することもできる。
1…内視鏡システム、110…レーザ光源、110r,110b,110g…レーザダイオード、120r,120b,120g…波長変換素子、130r,130b,130g…共振器、140r,140b,140g…ミラー、150…レンズ、160,320…光ファイバ、170…カバー、170o…開口部、180,182,183…ホルダ、190…アブソーバ、200…波長分離部、201…クロスダイクロプリズム、201a,201b…ダイクロイック反射膜、202,203…反射プリズム、202a,203a…ミラー、210…回折部、210r,210b,210g…CGH、220,230,240…分光プリズム、310…受光部、312…偏心レンズ、330…カメラ、510…制御装置、520…モニタ。
Claims (14)
- それぞれが波長の異なる光を射出する複数の固体光源と、
屈曲可能に構成されて前記複数の固体光源から射出された光を伝送する照明光路部と、
前記照明光路部により伝送された光を、当該光の波長に応じて分離して複数の分離光として射出する波長分離部と、
前記波長分離部から射出された前記複数の分離光を、それぞれの分離光ごとに回折して少なくとも一部を照明光として射出する回折部とを備えることを特徴とする照明装置。 - 前記波長分離部は、ダイクロイック反射膜を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記波長分離部は、分光プリズムを有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記波長分離部は、前記照明光路部の一方の端部を嵌入するための位置決め構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記回折部は、前記複数の分離光に応じて回折する複数の回折素子を備え、
前記複数の回折素子のそれぞれは、1次の回折光を照明光として射出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。 - 前記複数の回折素子は、コンピュータ計算ホログラムであることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
- 前記複数の回折素子は、ホログラフィック光学素子であることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
- 前記複数の回折素子は、回折格子であることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
- 前記複数の回折素子は、当該それぞれの回折素子への光の入射方向とは異なる方向に前記1次の回折光を照明光として射出することを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記波長分離部と前記回折部とは一体に配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記複数の固体光源は、赤色のレーザ光を射出する固体光源と、緑色のレーザ光を射出する固体光源と、青色のレーザ光を射出する固体光源とであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の照明装置。
- 請求項1から11のいずれか一項に記載の照明装置を備える光学装置であって、
前記射出された照明光を受けた対象物から反射された光に基づいて当該対象物の画像を形成する画像処理部と、
屈曲可能に構成されて前記対象物から反射された光を前記画像処理部に伝送する反射光路部とを備えることを特徴とする光学装置。 - 前記回折部と、前記対象物から反射された光を受けるレンズと、鉗子を貫通させるための孔部と、加圧空気を貫通させるための孔部とを含んで一体に形成されるホルダを備えることを特徴とする請求項12に記載の光学装置。
- 請求項12又は13に記載の光学装置と、前記光学装置を制御する制御部と、前記光学装置の画像形成部により形成した画像を表示するモニタとを備えることを特徴とするモニタシステム。
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