JP4967319B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示装置に関し、特に、反射型の映像表示素子によって映像表示を行う映像表示装置に関する。
従来、所定の光源によって映像表示素子(空間光変調素子)を照明し、この映像表示素子からの映像光を光学系を介して所謂虚像として表示するEVF(Electric View Finder )やHMD(Head Mount Display)等の映像表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この映像表示装置の映像表示素子について、入射光の反射角度を切り替えることで所要の映像を得るDMD(Digital Micromirror Device;商品名:テキサスインスツルメンツ社)と呼ばれる反射型の映像表示素子(例えば特許文献2参照)が知られている。この反射型の映像表示素子は、一般的に照明光の利用効率が良く、結果として高輝度或いは高コントラストの画像が得易い。
特開平7−218861号公報 特開昭60−179781号公報
しかしながら、上記DMD等の反射型の映像表示素子を用いた場合、不要光が観察者の眼に入らないようにするために所定の遮光部材を設ける必要がある。すなわち、図8に示すように、DMD701の反射光703、704(これを以下の実施形態で言う「必要光」とする)は、ミラーやプリズム等の光学系702を介して(反射して)光束705として観察者の眼に導かれる。一方、DMD701の反射光706(同じくこれを「不要光」とする)も光学系702を介して光束707として観察者へ向けて照射されるが、この不要光を観察者の眼に入らないように遮光しながら、必要光(映像光)の方は遮らないようにする必要があるため、観察者の眼の近傍(眼前)に遮光素子や遮光板等の遮光部材708を備える必要が生じ、その結果、装置構成の複雑化を招くことになる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、明るい映像を得ることができるとともに、観察者の眼の近傍に遮光部材等を設けることなく、簡易な構成とすることができ、ひいては小型化(軽量化)、低コスト化が可能な映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る映像表示装置は、所定の光源と、前記光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器であって、反射角度を変化させることにより、入射光を少なくとも第1の反射方向又は第2の反射方向に反射する素子がアレイ状に配列された空間光変調器と、前記光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、所定のホログラフィック光学素子を備え、前記空間光変調器からの映像を拡大して観察者の眼に導く接眼光学系とを備え、前記接眼光学系は、光路を構成する略板状の透明プリズムをさらに備え、前記空間光変調器で前記第1の反射方向に反射された第1の光束、及び前記第2の反射方向に反射された第2の光束は、共に前記略板状の該透明プリズムの端面から入射して該透明プリズム内を全反射しながら伝播し、前記ホログラフィック光学素子は、前記透明プリズムの表面又は内部において、記第1の光束及び第2の光束の少なくとも一部分が重なる位置に配置されて、該ホログラフィック光学素子の角度選択性に基づいて、該ホログラフィック光学素子に入射される前記第1の光束と第2の光束とを分離し、これらの光束の一方を映像光として前記観察者の眼に導くことを特徴とする。
上記構成によれば、光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器によって、反射角度を変化させることにより、入射光が少なくとも第1の反射方向又は第2の反射方向に反射され、照明光学系によって光源からの光が空間光変調器へ導かれ、所定のホログラフィック光学素子を備えた接眼光学系によって空間光変調器からの映像光が投影される。空間光変調器に対する入射光が第1の反射方向に反射された第1の光束、及び第2の反射方向に反射された第2の光束の少なくとも一部分が重なる位置に配置されたホログラフィック光学素子によって、該ホログラフィック光学素子の角度選択性に基づいて該ホログラフィック光学素子に入射される第1の光束と第2の光束とが分離される。
また、前記接眼投影光学系は、前記空間光変調器により生成された映像を拡大して観察者の眼に導くことが可能に構成される。さらにまた、前記接眼光学系は、前記映像光の光路を構成する所定の透明プリズムをさらに備え、前記ホログラフィック光学素子は、該透明プリズムの表面又は内部に設けられる。
また、上記構成において、前記ホログラフィック光学素子は、前記接眼光学系の光学パワーの少なくとも一部をなす光学パワーを有するものであることが好ましい。
また、上記構成において、前記ホログラフィック光学素子は、前記映像光の光路と外界光の光路とを合成するコンバイナ機能を有するものであることが好ましい
また、上記構成において、前記光源は、少なくとも1つのピーク波長を有する波長特性を有し、該ピーク波長は前記ホログラフィック光学素子の回折ピーク波長と略一致することが好ましい。
さらに、上記構成において、前記光源は、ピーク波長の異なる複数の光源からなることが好ましい。
請求項1に係る映像表示装置によれば、反射角度を変化させて映像を表示する空間光変調器を用いることで、入射光(光源光)の利用効率が良く、明るい映像を得ることができるとともに、ホログラフィック光学素子によって第1の光束と第2の光束とが分離されるので、表示に必要な例えば第1の光束を観察者の眼の方向に導き、不要な第2の光束は第1の光束から分離させて観察者の眼に入射しない方向に導くといったことが可能となり、観察者の眼の近傍に当該不要光を遮蔽する遮蔽部材等を設けることなく、簡易な構成とすることができ、ひいては低コスト、小型化(軽量化)が可能となる。
また、接眼光学系が、空間光変調器により生成された映像を拡大して観察者の眼に導くので、すなわち、空間光変調器による小さな映像を拡大表示して観察できる構成であるので、小型の映像表示装置例えばHMDによって且つ大きな視野角(大画面)で、パーソナルな映像鑑賞が可能となる。さらにまた、ホログラフィック光学素子が、接眼光学系に備えられた透明プリズムの表面又は内部に設けられる構成であるので、ホログラフィック光学素子を介して外界及び映像が観察でき、良好なシースルー表示が可能となる。
請求項に係る映像表示装置によれば、ホログラフィック光学素子が、接眼光学系の光学パワーの少なくとも一部をなす光学パワー(焦点距離fの逆数「1/f」)を有するものであるので、換言すれば、ホログラフィック光学素子がレンズ機能すなわち波面変換機能(波面変換機能はレンズ機能を内包している)を有しているので、この波面変換機能により構成部材が減らせると共に光学配置の自由度が高くなり、例えば光束の進行方向が好適に切り替えられてなるコンパクトな光路構成とすることができる。
請求項に係る映像表示装置によれば、接眼光学系のホログラフィック光学素子が、映像光の光路と外界光の光路とを合成するコンバイナ機能、すなわち光路合成機能を有するので、ホログラフィック光学素子を介して外界(外界光)を観察しながら映像(映像光)を観察することができる。
請求項に係る映像表示装置によれば、光源が少なくとも1つのピーク波長を有する波長特性を有するものとされ、この光源のピーク波長がホログラフィック光学素子の回折ピーク波長と略一致するので、光源の波長特性とホログラフィック光学素子とを合わせることで光利用効率を向上させることができ、より良好な映像を得ることができる。
請求項に係る映像表示装置によれば、光源がピーク波長の異なる複数の光源からなるので、ピーク波長の異なる複数の光源つまり例えばR、G、B色の点光源によってカラー映像表示することが可能となり、ひいてはより多様(複雑)な情報表示を行うことが可能となる。
図1は、本実施形態に係る映像表示装置1の概略構成図である。同図に示すように映像表示装置1は、照明光源2、照明光学系3、映像表示素子4、透明プリズム5及びHOE6を備えている。照明光源2は、映像表示素子4を照明する光源である。この照明光源2は、後述するHOE6の回折ピーク波長を含む発光波長特性を有する光源であることが望ましく、さらにはこの発光波長特性がピーク特性を有する(波長ピークを有する照明光;光源光とする)ことが望ましい。照明光源2をこのような光源とすることで、HOE6による不要な回折光の発生を避けることができ、これにより、良好な映像表示が可能となるとともに、光のエネルギー利用効率を高めることができる。具体的には、照明光源2として例えば発光ダイオード(LED)が採用される。
照明光学系3は、照明光源2からの光束(光源光)を映像表示素子4に導く例えば反射鏡等の光学系である。照明光学系3は、光学的なパワー(光学パワー)、ここでは正の光学パワーを有しており、光源光を集光して効率良く映像表示素子4を照明する。
映像表示素子4は、所定の映像を表示する反射型の空間光変調素子(2次元空間光変調器)である。具体的には、映像表示素子4は、この映像表示素子4に入射される光の反射角度(反射させる向き)を切り替える素子がアレイ状(マトリクス状)に配列されてなる上記DMDが用いられる。ここでは、図1に示すように、照明光学系3により導かれた光源光(入射光束L0)が、映像表示素子4における各素子の上記反射角度の違いに応じて、例えば第1の光線方向における第1光束L1、及び第2の光線方向における第2光束L2として反射される。
透明プリズム5は、映像表示素子4からの映像光の光路を構成するものであり、観察者に対する接眼光学系(投影光学系)をなすものである。透明プリズム5は、ガラスや透明樹脂等の透明部材からなる例えば図1に示すような略板状のプリズム体からなる。透明プリズム5は、例えば第1透明部材51及び第2透明部材52を備えてなり、それぞれ例えばクサビ状或いはテーパ面状に形成された一端面同士が接合(例えば接着)されて一枚の板状に一体化されており、この第1透明部材51と第2透明部材52との接合面(境界部)においてHOE6を挟持している。なお、映像表示素子4からの第1光束L1及び第2光束L2は、透明プリズム5(第1透明部材51)の入射面501(上端面)からプリズム内に入射し、それぞれHOE6へ到達するように反射面502、503(側面)において全反射される。
HOE6は、ホログラフィー表示が可能に構成された反射型の体積位相型のホログラフィック光学素子(HOE;Holographic Optical Element)であり、接眼光学系(投影光学系)をなすものである。体積位相型HOEは、分岐したレーザ光のようなコヒーレンシーの高い2光束を感材に入射し、その干渉縞を屈折率変調として記録、作製される。感材としては、銀塩乳剤、重クロム酸ゼラチン、フォトポリマー等があり、特にフォトポリマーはドライプロセスで扱えるため最も望ましい。HOE6は、上記透明プリズム5つまり第1透明部材51或いは第2透明部材52の表面又は内部に設けられている。ここでは、HOE6は上記第1及び第2透明部材51、52の接合面部、すなわち透明プリズム5の内部に設けられている。また、HOE6は、接眼光学系のレンズ機能、映像表示素子4からの光線の分離機能、及び外界光と映像光との光路合成機能の3つの機能を兼ね備えている。この各機能について以下に説明する。
HOE6は、例えば光学的に軸対称或いは軸非対称な正の光学パワー(光学パワーは焦点距離fとするとこの逆数「1/f」で与えられる)を有して、接眼光学系の光学パワーの少なくとも一部をなしており、接眼光学系におけるレンズ機能を果たしている。このレンズ機能を備えることで、結果として映像表示素子4に表示された映像が拡大されて観察者の眼に届く。なお、光学パワーを備えることは、別の見方をすれば、光に対する波面変換機能(上記レンズ機能を含む;波面変換されるものが全てレンズ機能を有するとは限らない)を備えることであり、この波面変換機能によって光学部材が減らせると共に光学配置の自由度が高くなり、例えば光束の進行方向(反射方向)が好適に切り替えられてなるコンパクトな光路構成とすることができる。
また、HOE6は、映像表示素子4から光線を分離する、すなわち第1光束L1及び第2光束L2を互いに分離する分離機能を有している。この第1及び第2光束L1、L2の分離は、HOE6が有する後述の角度選択性に基づいて行われる。図2は、映像表示素子4からの光線がHOE6によって分離される様子を説明する模式図である(光源や照明光学系等は図示を省略している)。同図に示すように、映像表示素子4から射出された符号103に示す光線(第1光束L1に相当)は、HOE6を回折(反射)して、符号104に示す光線のように観察者の眼(瞳)に入射するが、映像表示素子4から射出された符号105に示す光線(第2光束L2に相当)は、符号106に示す光線のようにHOE6を回折せずに通過(透過)する。
ここで、図3は、HOE6に対する入射光の波長を固定して考えた場合の、該入射光の各入射角度に対するHOE6の回折効率の一例を概略的に示すグラフ図であり、横軸が入射角度、縦軸が回折効率を示す。同図に示すように、HOE6の回折効率は、入射光線の入射角度に応じて回折効率が異なる。具体的には、或る入射角度において回折効率がピークとなり(以降、この回折効率のピークのことを「回折ピーク」(回折ピーク201)といい、回折ピークにおける波長のことを「回折ピーク波長」という)、これ以外の入射角度においては回折効率が略ゼロとなる。このように、HOE6は入射角度の違いによって回折したり回折しなかったりする特性、すなわち回折における角度選択性(回折角度選択性)を有している。HOE6に対する第1光束L1の入射角度における回折効率は、回折ピーク201に示す回折効率であり、第1光束L1はHOE6を回折するものの、第2光束L2の入射角度における回折効率は略ゼロであり、第2光束L2はHOE6を回折せずにそのまま通過する。
これについて図1では、HOE6に対して例えば入射角αで入射した第1光束L1は、符号101に示すようにHOE6を回折して観察者の眼に到達し、一方、HOE6に対して例えば入射角βで入射した第2光束L2は、符号102に示すようにHOE6を回折せずに通過する。なお、第1光束L1は、観察する映像に必要な、換言すればHOE6による表示に必要な光束(映像情報)を示しており、一方、第2光束L2は、当該表示に不要な光束(破棄されるべき光束;第1光束L1と混色するなどして所要の映像を得る妨げとなる光束)を示している。このようにHOE6によって光線分離が行われ、必要な第1光束L1が観察され、不要な第2光束L2は観察されない。
ただし、HOE6は、映像表示素子4からの第1光束L1及び第2光束L2の少なくとも一部分が重なる位置に配置されている。本実施形態では、図1に示すように、当該第1光束L1及び第2光束L2の少なくとも一部分が重なる位置として、HOE6が第1及び第2透明部材51、52の接合面部(界面部)に配置されている。さらに具体的には、HOE6における映像表示素子4からの光線の例えば入射面(表面)上で第1及び第2光束L1、L2が重なるような位置となるようにHOE6が配置されている。
また、HOE6は、映像光と外界光との光路合成機能、すなわち映像光の光路と外界光の光路とを合成する所謂コンバイナ機能を有している。図1において、符号P1〜P3は外界光(外界光P1〜P3とする)を示している。光路は透明プリズム5内に構成されているため、観察者から見れば表示映像(映像光)と外界光との両方が同時に観察される。この場合、例えば外界光P1は透明プリズム5とHOE6とを透過するが、この外界光P1と、HOE6を回折された符号101に示す第1光束L1とが合成され、観察者の眼に導かれる。後述のHOE6の波長選択性を利用して、回折ピークの回折半値幅203(後述の図4参照)が例えば約10〜20nmとなるように設定すれば、ごく僅かな波長領域の損失のみで外界光P1の殆どを観察者の眼に到達させることが可能となる。なお、外界光P2、P3は、透明プリズム5を透過して(HOE6は透過しない)観察者の眼に到達する。
図4は、HOE6に対する入射光の入射角度(例えば図1に示す入射角度α)を固定して考えた場合の、該入射光の各波長に対するHOE6の回折効率の一例を概略的に示すグラフ図であり、横軸が波長、縦軸が回折効率を示す。同図に示すように、HOE6は、入射光の波長の違いによって回折したり回折しなかったりする特性、すなわち回折における波長選択性(回折波長選択性)も有しており、照明光源2の照明光(光源光)を、該照明光の波長ピークが、HOE6の回折ピーク202(図3に示す回折ピーク201に相当)における回折ピーク波長と略一致するものとすることで、HOE6による不要な回折光の発生を防止して上記光線の分離効率を高めることができる。
以上のように、本実施形態の映像表示装置1(後述の映像表示装置10)によれば、照明光源2からの光が照明光学系3によって映像表示素子4へ導かれ、照明光源2の光を変調して映像を生成する映像表示素子4によって、反射角度を変化させることで入射光が少なくとも第1の反射方向又は第2の反射方向に反射される。また、HOE6を備えた投影光学系(透明プリズム5及びHOE6)によって映像表示素子4からの映像光が投影される。そして、映像表示素子4に対する入射光が第1の反射方向に反射された第1光束L1、及び第2の反射方向に反射された第2光束L2の少なくとも一部分が重なる位置に配置されたHOE6によって、該HOE6の角度選択性に基づいて該HOE6に入射される第1光束L1(必要光)と第2光束L2(不要光)とが分離される。
このように、反射角度を変化させることで入射光を異なる反射方向に反射させる映像表示素子4を用いることで、入射光(光源光或いは照明光学系3による照明光)の利用効率が良く、明るい映像を得ることができるとともに、HOE6によって第1光束L1と第2光束L2とが分離されるので、例えば表示に必要な第1光束L1を観察者の眼の方向に導き、不要な第2光束L2は第1光束L1から分離させて観察者の眼に入射しない方向に導くといったことが可能となり、観察者の眼の近傍に不要光を遮蔽する遮蔽部材等を設けることなく、簡易な構成とすることができ、ひいては低コスト、小型化(軽量化)が可能となる。
また、上記投影光学系が、映像表示素子4により生成された映像を拡大して観察者の眼に導くことが可能に構成された接眼光学系(透明プリズム5及びHOE6からなる接眼光学系)であるので、すなわち、映像表示素子4による小さな映像を拡大表示して観察できる構成であるので、小型の映像表示装置例えばHMDによって(HMDのように頭部に装着可能な小型の映像表示装置を用いて)、大きな視野角(大画面)でパーソナルな映像鑑賞が可能となる。
また、HOE6が、接眼光学系の光学パワーの少なくとも一部をなす光学パワーを有するものであるので、換言すれば、HOE6がレンズ機能すなわち波面変換機能を有しているので、この波面変換機能により構成部材が減らせると共に光学配置の自由度が高くなり、例えば光束の進行方向が好適に切り替えられてなるコンパクトな光路構成とすることができる。
また、接眼光学系のHOE6が、映像光の光路と外界光の光路とを合成するコンバイナ機能、すなわち光路合成機能を有するので、HOE6を介して外界(外界光)を観察しながら映像(映像光)を観察する(外界と映像とを同時に観察する)ことができる。
また、接眼光学系は、映像光の光路を構成する透明プリズム5をさらに備え、HOE6が、この透明プリズム5の表面又は内部に設けられる構成であるので、HOE6を介して外界及び映像が観察でき、良好なシースルー表示が可能となる。
また、照明光源2が少なくとも1つのピーク波長を有する波長特性を有するものとされ、この照明光源2のピーク波長がHOE6の回折ピーク波長と略一致するので、照明光源2の波長特性とHOE6とを合わせることで光利用効率を向上させることができ、より良好な映像を得ることができる。
なお、本実施形態では、HOE6を反射型のHOEとして構成することで、良好な角度選択特性を得ている。
なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)上記照明光源2を、ピーク波長の異なる、すなわち色の異なる複数の光源からなる光源としてもよい。この場合、照明光源2を例えばR、G、B各色のLED(点光源)を備えたLEDユニットで構成してもよい(照明光源2を3つのピーク波長を有する波長特性を有する光源としてもよい)。また、これに応じてHOE6を、図5に示すようにR、G、B各色に対応する3つの回折ピーク211〜213を有する回折効率となるものとし、各色の光線について、上記実施形態と同様にこのHOEの各色に対する角度選択性を利用して必要光、不要光の分離を行う構成としてもよい。これにより、カラー映像表示が可能となり、ひいてはより多様(複雑)な情報表示が可能となる。
なお、この場合も図4での説明と同様に、HOEの上記3つの回折ピーク211〜213に基づく波長選択性を利用して、各色のLEDの発光波長中心がHOEの各回折ピーク211〜213の回折半値幅に入るように設定すれば、或いは各回折ピーク211〜213の回折半値幅を好適な値に設定すれば、このHOEによる不要な回折光の発生を避けることができ(光線の分離効率を高めることができ)、これにより、良好な映像表示が可能となるとともに、光のエネルギー利用効率を高める(光源光を有効に使う)ことができる。ただし、本説明において、横軸を入射角度とした場合の各回折ピーク(図3に対応する)と、横軸を波長とした場合の各回折ピーク(図4に対応する)とを、同じ回折ピーク211〜213として扱っている。
(B)上記映像表示装置1では、接眼光学系として光学パワーを有するHOE6を備えているが、図6に示す映像表示装置10のように、このHOE6に加えて、さらにレンズ7(光学パワーを有している)を備える構成としてもよい。ただし、映像表示装置10では、照明光源2、照明光学系3及び透明プリズム5は図示省略している(以下の図7についても同じ)。この場合、映像表示素子4からの光束301(第1光束L1に相当)は、HOE6を回折して光束303として観察者の眼に導かれる。この光束303は、同図に示すようにHOE6とレンズ7との両方の光学パワーによって集光される。なお、光束302(第2光束L2に相当)はHOE6で回折せずに光束301と分離される。
(C)上記映像表示装置1では、接眼光学系として光学パワーを有するHOE6を備えているが、図7に示す映像表示装置10のように、このHOE6として光学パワーが無いつまり光学的に正又は負のパワーを持っていないものを採用し、さらにレンズ7(光学パワーを有している)を備える構成としてもよい。この場合、上記と同様、映像表示素子4からの光束301は、HOE6を回折して光束304として観察者の眼に導かれる。ただし、この光束304は、同図に示すようにHOE6では集光されず、レンズ7のみによって集光される。
本実施形態に係る映像表示装置の概略構成図である。 上記映像表示装置の映像表示素子からの光線がHOEによって分離される様子を説明するための模式図である。 上記HOEに対する入射光の波長を固定して考えた場合の、該入射光の各入射角度に対するHOEの回折効率の一例を概略的に示すグラフ図である。 上記HOEに対する入射光の入射角度を固定して考えた場合の、該入射光の各波長に対するHOEの回折効率の一例を概略的に示すグラフ図である。 上記映像表示装置の一変形例に関し、RGB各色に対応するHOEの回折効率の一例を概略的に示すグラフ図である。 上記映像表示装置の一変形例に関し、接眼光学系にレンズを備え、HOEとレンズ両方に光学パワーをもたせた場合を示す模式図である。 上記映像表示装置の一変形例に関し、接眼光学系にレンズを備え、レンズのみに光学パワーをもたせた場合を示す模式図である。 従来における映像表示装置の概略構成図である。
1 映像表示装置
2 照明光源(光源)
3 照明光学系
4 映像表示素子(空間光変調器)
5 透明プリズム(投影光学系;接眼光学系)
6 HOE(ホログラフィック光学素子;投影光学系;接眼光学系)
L1 第1光束(第1の光束)
L2 第2光束(第2の光束)

Claims (5)

  1. 所定の光源と、
    前記光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器であって、反射角度を変化させることにより、入射光を少なくとも第1の反射方向又は第2の反射方向に反射する素子がアレイ状に配列された空間光変調器と、
    前記光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、
    所定のホログラフィック光学素子を備え、前記空間光変調器からの映像を拡大して観察者の眼に導く接眼光学系とを備え、
    前記接眼光学系は、光路を構成する略板状の透明プリズムをさらに備え、前記空間光変調器で前記第1の反射方向に反射された第1の光束、及び前記第2の反射方向に反射された第2の光束は、共に前記略板状の該透明プリズムの端面から入射して該透明プリズム内を全反射しながら伝播し、
    前記ホログラフィック光学素子は、前記透明プリズムの表面又は内部において、記第1の光束及び第2の光束の少なくとも一部分が重なる位置に配置されて、該ホログラフィック光学素子の角度選択性に基づいて、該ホログラフィック光学素子に入射される前記第1の光束と第2の光束とを分離し、これらの光束の一方を映像光として前記観察者の眼に導くことを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記ホログラフィック光学素子は、前記接眼光学系の光学パワーの少なくとも一部をなす光学パワーを有するものであることを特徴とする請求項記載の映像表示装置。
  3. 前記ホログラフィック光学素子は、前記映像光の光路と外界光の光路とを合成するコンバイナ機能を有するものであることを特徴とする請求項記載の映像表示装置。
  4. 前記光源は、少なくとも1つのピーク波長を有する波長特性を有し、該ピーク波長は前記ホログラフィック光学素子の回折ピーク波長と略一致することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の映像表示装置。
  5. 前記光源は、ピーク波長の異なる複数の光源からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の映像表示装置。
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