JP2008211940A - 過電圧保護回路および無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源と前記電圧変換器間に介在され、第1の信号レベルの制御信号が入力されるまでは電源を電圧変換器から遮断しておく第1のスイッチと、第1のスイッチの制御端子に接続され、第2の信号レベルの制御信号が入力されるまでは第1のスイッチに前記第2の信号レベルの制御信号を供給する第2のスイッチと、電源電圧を監視する電圧検出器と、第2のスイッチの制御端子に接続され、電圧検出器が異常電圧を検出するまでは第2のスイッチの制御信号を第2の信号レベルとしている第3のスイッチと備え、電圧検出器が電圧を検出して不安定期間は第1のスイッチを遮断状態、正常電圧検出時は接続状態、異常電圧検出時は遮断状態とすることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
電源が容量手段102,104とインダクタ103で構成されるL.P.F(ローパスフィルタ)、PチャネルFETスイッチ105を介してDC/DCコンバータ106に供給される。
またL.P.Fから供給される入力電圧VDDのレベルを電源検出回路(電源検出デバイスDET)110で検出し、PチャネルFETスイッチ105を制御する。過電圧が入力端子101から供給されると、入力電圧VDDを電源検出回路110で検出し、PチャネルFETスイッチ105のゲートを制御して、ソース−ドレイン間を遮断して、DC/DCコンバータ106に過電圧が供給されないようにしている。
図8に入力電圧VDDが急激に変化したときの、電源検出回路110の応答速度に関する波形図を示す。
入力電圧VDDが何らかの理由により、通常電圧V0から過電圧V1にステップ状に変化する場合があり(図8(a))、これに伴い電源検出回路110の出力電圧はLow(ロー)レベル(GND)からHigh(ハイ)レベルに変化する(図8(b))。しかしながら、電源検出回路110の出力がオープンドレインであるため、立ち上がり時間に遅れを生じる。このように、過電圧保護回路100の電源検出回路110の応答にタイムラグがあるため、電源供給ラインのスイッチ手段を遮断する以前に、過電圧がDC/DCコンバータに過電圧が供給されてしまう可能性が生じる。そこで抵抗108の抵抗値を上げることにより、応答速度を速めることができるが、この場合には通常動作時における無効電流が増大してしまう。
DC/DCコンバータにノイズが生じても良い周波数を選定すると(特に周波数の高いものでMHz以上)、デバイスプロセス上耐電圧が低いものしかないことがある。そのため、通信モジュールとして要求される耐電圧を満足することができない。
このように、通信モジュールとして耐電圧を満たすためには、外部保護回路でDC/DCコンバータ電源供給ラインにスイッチが設けられている。電源電圧を電源検出回路などで監視・検出し、ある一定以上ではDC/DCコンバータに電源が供給されない保護回路が実装されている。
しかしながら、電源電圧の急激な変動に保護回路のスイッチのオン/オフ動作が追従できないことと電源検出回路が動作するまでに時間がかかるので、その期間DC/DCコンバータを保護できない。
本発明は、上記問題に鑑み、電源検出回路の応答速度を速くし、かつ無効電流を小さくして、DC/DCコンバータを保護することにある。
また、本発明の過電圧保護回路およびこれを備えた通信装置は、電圧変換器の前段にスイッチとこのスイッチを制御する時定数回路を設け、電源検出回路が電圧を検出して不安定期間はスイッチを遮断状態、正常電圧検出時はスイッチを接続状態、異常電圧検出時は遮断状態とする。
また、本発明は、無線通信装置において、電源電圧が急激に変動しても過電圧保護回路のオン、オフ動作速度を制御して、後段の電圧変換器を保護するようにした。
一方、アンテナ15は電話機を構成するCDMA RF(Code Division Multiple Access Radio Frequency)部16の入力に接続され、CDMA RF部16の出力はメインCPU17と音声処理部19に接続される。音声処理部19はメインCPU17とマイク(MIC)20に接続され、メインCPU17の出力は、LCD制御部14などに接続される。
また、破線で囲んだスイッチ(SW)21がビデオデコーダ13とLCD制御部14の伝送路に接続され、LCD制御部14によりオン/オフ制御されカメラ23からの画像をサブLCD24に転送する。
メインCPU17は、例えばマイクロコンピュータなどで構成され、メモリ18に記憶されているプログラムに従って、TVチューナ12のチャンネル選択、ビデオデコーダ13の調整を行う。また、電話機においては、メインCPU17は、CDMA RF部16の送受信切り替え、パワー制御、その他の通信制御を行い、電話機で受信した画像データ、文字情報、通信履歴などのデータ処理を行う。
また、メインCPU17は、LCD制御部14を制御して、カメラ23やビデオデコーダ13から出力される映像を切り替え、サブ(Sub)LCD24、メインLCD25に映像信号を出力する。メモリ18は、TV受像機や電話機の制御用プログラムや種々のデータが格納される。
LCD制御部14は、スイッチ21を制御し、カメラ23からの画像を取り込むよう制御する。この他、LCD制御部14は、カメラ23から出力される画像とビデオデコーダ13から出力される映像信号を選択し、サブLCD24またはメインLCD25に画像表示する。
カメラ23の出力はスイッチ(SW)21に接続され、サブLCD(Sub LCD)24とメインLCD(Main LCD)25はLCD制御部14に接続される。また、スピーカ26は音声処理部19に接続される。
メインCPU17によりTV受像機が選択され、TV信号がアンテナ11を介してTVチューナ12に入力され、所望のチャンネルが選択されると、チャンネルRF信号がIF変換された後ビデオデコーダ13に転送される。ビデオデコーダ13でビデオ検波が行われ、ビデオ信号や同期信号がLCD制御部14を介してメインLCD25に供給されて、選択されたTVチャンネルの映像が表示される。
音声信号は、TVチューナ12から音声処理部19に供給され、そこで信号処理されて音声信号に復調されてスピーカ26から音声が出力される。
メインCPU17でカメラ23が選択されると、LCD制御部14を介してスイッチ21が動作状態となり、カメラ23から転送された画像がLCD制御部14を介してサブLCD24に表示される。また、このメインCPU17により、カメラ23から出力された画像の編集、拡大、削除などを行い、サブLCD24に表示でき、拡大画像を表示したいときは、LCD制御部14を制御してメインLCD25に表示することもできる。
一方、メインCPU17の制御により電話機が受信状態に設定されると、アンテナ15から無線信号が入力され、CDMA RF部16に入力されて復調され、音声処理部でディジタル信号処理されて、音声がスピーカから出力される。一方入力信号がデータ信号のときは、CDMA RF部16からメインCPU17に入力され、ディジタル処理されてLCD制御部14を介して例えばサブLCD24に文字情報、記号、絵などが表示される。
アンテナ56は送受信機55に接続され、送受信機55は制御ブロックと電源供給ブロックに接続される。
電源供給ブロックにおいて、電源(外部)51が過電圧保護回路52の入力に接続され、過電圧保護回路52の出力は電圧変換器53の入力に接続され、この電圧変換器53の出力は突入電流削減回路54の入力に接続される。突入電流削減回路54の出力は送受信機55に接続され、電源を供給する。
一方、制御ブロックにおいて、インターフェース58が制御部57に接続され、この制御部57は、送受信機55、突入電流削減回路54と電圧変換器53に接続される。なお、制御部57は図1に示すメインCPU17、メモリ18を用いて構成しても良い。
また、インターフェース58は、無線通信装置50が携帯電話機10に適用される場合には、音声処理部やLCDなどの各ブロックに接続され、無線通信装置50が、車載用や自動販売機用などの通信モジュールである場合には、外部機器とのインターフェースとなる。
インターフェース58を介して制御コマンドが制御部57に供給されると、制御部57から電圧変換器53、突入電流削減回路54、送受信機55に制御信号が供給され、動作が制御される。
電源51から出力されたD.C(直流)電圧が過電圧保護回路52を介して電圧変換器53に供給され、例えばDC/DCコンバータなどで電圧が降圧(または昇圧)されて電圧変換される。この電圧変換された電圧が突入電流削減回路54を経由して送受信機55に供給される。
送受信機55の受信部で受信した無線信号を、CDMA RF部(16)で周波数変換、スペクトラム逆拡散などを行い、音声処理部(19)でデインターリーブ、誤り訂正、音声伸張などの信号処理を行う。そして、復調された音声信号をスピーカ(26)に供給し、通信相手の音声を出力する。また、メインCPU17で文字情報、記号、文字などを生成し、LCD制御部14を介してサブLCD24に表示する。
通話者の音声がマイク(20)で音声信号に変換され、音声処理部19に供給される。音声処理部19に入力された音声信号はディジタル音声信号処理が行われ、CDMA RF部16に供給される。CDMA RF部16で変調、周波数変換された信号は、無線信号としてアンテナ56から放射される。
比較器114の出力は、CMOSスイッチを構成するPチャネルFET115とNチャネルFET116のゲートに接続され、PチャネルFET115のソースは入力電圧VDDが供給される電源に接続され、ドレインはNチャネルFET116のドレインとPチャネルFETスイッチ105のゲートに接続される。またNチャネルFET116のソースはグランドに接続される。
すると、CMOSスイッチのPチャネルFET115はオフし、NチャネルFET116はオンするので、NチャネルFET116のドレイン電圧はグランドレベルになる。すなわち電源検出回路110の出力がグランドレベルとなり、PチャネルFETスイッチ105のゲートはグランドに接地される(図4(b))。
その結果、PチャネルFET105はオン動作状態となり、ソース−ドレイン間は導通し、電源VDDが容量手段107とDC/DCコンバータ106に供給される。
このように、過電圧がPチャネルFETスイッチ105に入力されても、ゲート制御時間の遅延時間を無視できる程度であるならば、入力電圧VDDの変化に追従してPチャネルFETスイッチ105をオン、オフ動作させて、電源供給ラインを遮断でき、後段のDC−DCコンバータを保護することができる。
PNP1トランジスタ120のエミッタとベース間に抵抗121が接続され、このベースは抵抗122の一方の端子に接続される。抵抗122の他方の端子は、PNP2トランジスタ127のエミッタと、NPNトランジスタ128のコレクタに接続される。
電源検出回路110の出力が抵抗129を介してNPNトランジスタ128のベースと抵抗130の一方の端子に接続され、また抵抗130の他方の端子はグランドに接続される。
PNP2トランジスタのコレクタはグランドに接続され、ベースは容量手段126の一方の端子と抵抗124と抵抗125の共通接続点に接続される。容量手段126の他方の端子と抵抗125の他方の端子はグランドに接続され、抵抗124の一端は入力電圧VDDが供給される。
なお、電源検出回路110は図3の回路と同一構成である。
まず、外部電源が投入された時の通常動作について説明する。電源から電源電圧VCCが投入された直後、電源検出回路110の出力レベルにかかわらず、PNP2トランジスタ127が先に動作する。PNP2トランジスタのベースとグランド間に容量手段126が接続されているので、電源投入直後のベース電圧はグランドレベルであり、オン動作状態に設定され、エミッタ−コレクタ間は導通する。
すると、抵抗122の他方の端子がグランドレベルとなり、PNP1トランジスタのベースは抵抗121と抵抗122で分圧された電圧が供給され、エミッタの電圧がベースの電圧よりVf以上になり、オン動作状態となる。PNP1トランジスタのコレクタ−ベースがショート(導通)状態となるので、PチャネルFETスイッチ105のゲートは“H”レベル(=VCC)となり、ソース−ドレイン間はオープン(遮断)となる。
従って、電源投入時に過電圧が入力されても、過電圧保護回路52の入力が遮断されるので、後段のDC/DCコンバータ106は保護される。
このとき、PNP2トランジスタ127の前段に構成されたRC回路(抵抗124,125、容量手段126)が飽和するため、ベースに“H”レベルの電圧が供給され、オフ動作状態となり、エミッタ−コレクタ間もオープンとなる。
すると、PNP1トランジスタ120のベースは抵抗121でプルアップされているので、ベースはエミッタと同電位になり、オフ状態となる。その結果、PNP1トランジスタ120のエミッタ−コレクタ間はオープンとなる。
PNP1トランジスタ120がオフするので、エミッタ−コレクタを介して電流が抵抗123に供給されないので、PチャネルFETスイッチ105のゲートはグランドレベルである。
過電圧が電源検出回路110に供給されると、抵抗R111とR112で分圧される電圧が、基準電圧発生器113の出力電圧より高くなるので、比較器114の出力は“L”レベルとなる。CMOSスイッチのPチャネルFET115がオンするので、NPNトランジスタ128のベースは“H”レベルが供給される。NPNトランジスタ128のエミッタは直接グランドに接続されているので、即座にコレクタは“L”レベルとなる。
抵抗122とNPNトランジスタ128のコレクタ接続点はグランドレベルとなり、PNP1トランジスタ120が即座に応答してオン動作状態となり、エミッタとコレクタがショートされるので、PチャネルFETスイッチ105のゲートの電圧は入力電圧VDDとなる。
その結果、PチャネルFET105のゲートが入力電圧VDDの電圧になり、ソース−ドレイン間が遮断され、DC/DCコンバータが保護される。
また、入力電圧VDDが通常動作範囲であれば電源検出回路110の出力は“L”レベルであるため、NPNトランジスタ128のコレクタ−エミッタ間もオープンとなり、無駄な電流は消費しない。同様に、PNP1トランジスタ120のコレクタ−エミッタ間もオープンであり、無駄な電流は消費しない。
図6の突入電流削減回路54は、図2に示した様に、電圧変換器53と送受信機55の間に備えられていて、特に電話機などの無線通信機の送信回路では、送信時のみ電源を供給することがある。送信回路のパワーアンプ回路では、電源部に平滑用の容量手段(コンデンサ)が挿加されているため、電源を印加した際にその平滑用コンデンサへ突入電流が発生する。この突入電流が発生すると入力電圧が変動し、無線通信機の特性劣化の要因となる。
また、送信時のみパワーアンプへ電源を供給することでパワーアンプの信頼性を高めることができ、パワーアンプを保護することもできる。
NチャネルFET206のソースは抵抗207の一方の端子に接続され、抵抗207の他方の端子はグランドに接続される。またNチャネルFET206のゲート208には制御信号が供給される。
また、本発明は、無線通信装置において、電源電圧が急激に変動しても過電圧保護回路のオン、オフ動作速度を制御して、後段に接続された回路を保護することができる。
Claims (8)
- 電源電圧を変換する電圧変換器に接続され、電源電圧の異常から前記電圧変換器を保護する過電圧保護回路であって、
電源と前記電圧変換器間に介在され、第1の信号レベルの制御信号が入力されるまでは電源を前記電圧変換器から遮断しておく第1のスイッチと、
前記第1のスイッチの制御端子に接続され、第2の信号レベルの制御信号が入力されるまでは前記第1のスイッチに前記第2の信号レベルの制御信号を供給する第2のスイッチと、
電源電圧を監視する電圧検出器と、
前記第2のスイッチの制御端子に接続され、前記電圧検出器が異常電圧を検出するまでは前記第2のスイッチの制御信号を前記第2の信号レベルとしている第3のスイッチと、
を備え、
前記電圧検出器が電圧を検出して不安定期間は前記第1のスイッチを遮断状態、正常電圧検出時は前記第1のスイッチを接続状態、異常電圧検出時は前記第1のスイッチを遮断状態とする
ことを特徴とする過電圧保護回路。 - 前記第2のスイッチの制御端子に接続され、所定時間満了するまでは前記第2のスイッチの制御信号を前記第1の信号レベルとする時定数回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。 - 前記電圧検出器は出力に相補的レベルを出力するCMOSスイッチを有し、当該出力により前記第3のスイッチを制御する
ことを特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。 - 前記第1のスイッチはMOSFETで構成され、前記第2と第3のスイッチの少なくとも一方はバイポーラトランジスタで構成された
ことを特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。 - 電源電圧を変換する電圧変換器と、該電圧変換器により変圧された電圧が供給される無線部と、電源電圧の異常から前記電圧変換器を保護する過電圧保護回路とを備える無線通信装置であって、
前記過電圧保護回路は、
電源電圧を変換する電圧変換器に接続され、電源電圧の異常から前記電圧変換器を保護する過電圧保護回路であって、
電源と前記電圧変換器間に介在され、第1の信号レベルの制御信号が入力されるまでは電源を前記電圧変換器から遮断しておく第1のスイッチと、
前記第1のスイッチの制御端子に接続され、第2の信号レベルの制御信号が入力されるまでは前記第1のスイッチに前記第2の信号レベルの制御信号を供給する第2のスイッチと、
電源電圧を監視する電圧検出器と、
前記第2のスイッチの制御端子に接続され、前記電圧検出器が異常電圧を検出するまでは前記第2のスイッチの制御信号を前記第2の信号レベルとしている第3のスイッチと、
を備え、
前記電圧検出器が電圧を検出して不安定期間は前記第1のスイッチを遮断状態、正常電圧検出時は前記第1のスイッチを接続状態、異常電圧検出時は前記第1のスイッチを遮断状態とする
ことを特徴とする無線通信装置。 - 前記第2のスイッチの制御端子に接続され、所定時間満了するまでは前記第2のスイッチの制御信号を前記第1の信号レベルとする時定数回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。 - 前記電圧検出器は出力に相補的レベルを出力するCMOSスイッチを有し、当該出力により前記第3のスイッチを制御する
請求項5記載の無線通信装置。 - 前記第1のスイッチはMOSFETで構成され、前記第2と第3のスイッチの少なくとも一方はバイポーラトランジスタで構成された
ことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
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