JP2008211444A - 通信システム及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、リンク切断時やリンク再接続時の処置を迅速かつ適正に行うことにより、リンク切断に伴うデータの損失を低減することができる通信システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る通信システムは、複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、他のグループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末と、長距離無線端末を介して他のグループとマルチキャスト通信を行う複数の短距離無線端末と、を備え、長距離無線端末は、通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループの各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、短距離無線端末は、切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、ことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明に係る通信システムは、複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、他のグループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末と、長距離無線端末を介して他のグループとマルチキャスト通信を行う複数の短距離無線端末と、を備え、長距離無線端末は、通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループの各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、短距離無線端末は、切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、ことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、通信システム及び通信方法に係り、特に、無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システム及び通信方法に関する。
アドホックネットワークとは、「特別に」、「その場に限って」といった意味をもつラテン語からきたアドホック(ad hoc)と、ネットワークとを組み合わせた用語である。無線アドホックネットワークは、無線で接続できる端末で構成されたネットワークであり、必要に応じて動的なネットワークの構築が可能である。従来の無線通信システムやインターネット、或いは社内LANのように予め中継局やルータが静的に固定されているネットワークが常設的なネットワークであるのに対して、無線アドホックネットワークは非常設的なネットワークであるともいうことができる。無線アドホックネットワークによって柔軟性の高いネットワークが構築できる。
一方、ネットワーク通信においてマルチキャスト通信と呼ばれる通信方法がある。マルチキャスト通信は同報通信とも呼ばれ、広く行われているユニキャスト通信が「1対1」の通信であるのに対して、マルチキャスト通信は「1対多」の通信が可能である。1つの送信元から共通のIPアドレス(マルチキャストアドレス)をもつ複数のメンバーに対して、データを配信することができる。
マルチキャスト通信を複数の無線端末によって構築されたネットワークを用いて行おうとした場合、特に中継用の無線端末が移動局の場合には建物や地形の影響を受けて通信環境が変化し、マルチキャスト通信のリンクが途中で切断される場合がある。
特許文献1には、マルチキャスト通信を行う場合に、無線リンクの切断等で通信環境が変化した場合であっても通信を継続することが可能であるとする技術が開示されている。
特開2003−244231号公報
無線アドホックネットワークの形態として、グループ内通信とグループ間通信とを行うネットワークが考えられる。このネットワークは例えば次のような形態である。
ここでいうグループとは、比較的短距離、例えば10数メートルという範囲内でアドホック通信を行う複数の短距離無線端末から構成されるグループ(以下、アドホックグループという)である。このアドホックグループが複数あり、各アドホックグループは比較的長距離の離隔距離で配置されている。各アドホックグループには少なくとも1つの長距離無線端末が設けられており、この長距離無線端末によってアドホックグループ間の通信を行う。長距離無線端末によるアドホックグループ間の通信もアドホックな通信を行っている。このようなネットワークの形態を用いてマルチキャスト通信が行われる。
マルチキャスト通信は、例えばあるアドホックグループに属する短距離無線端末を送信者とし、他のアドホックグループ(複数のアドホックグループの場合もありうる)に属する共通のマルチキャストアドレスをもつ複数の短距離無線端末を受信者として行われる。
ところで、既存のマルチキャストルーティングプロトコルを用いた従来のマルチキャスト通信では、送信者から受信者に至る経路の一部でリンク(長距離無線端末間のリンク)の切断が発生した場合、経路の両端にある送信者と受信者とはリンクが切断されたことを直ちに知る方法が持っていない。このため、次のような不都合が生じる。
例えば連続するストリームデータや画像データのファイルを受信中に突発的な切断が発生した場合、ストリームデータの“聞き逃し”や画像データの一部欠落が発生する。このため、切断が回復し再接続された場合でも受信者(短距離無線端末)は、聞き逃した部分は連続したストリームデータとして再現することができず、また切断により一部が欠落した画像ファイルからは1枚の完全な画像を復元することもできない。
もしリンクが切断されたことを短距離無線端末が直ちに知ることができていれば、短距離無線端末ではより適切な処置が可能となる。例えば、リンクが切断される直前のマルチキャスト通信パケットのシーケンス番号を記憶しておき、リンクが再接続された後、送信者に対して次のシーケンス番号からのデータ送信を要求する等の処置が可能となる。この結果、連続したストリームデータの再現や、1枚の完全な画像の復元が可能となる。
他方、既存のマルチキャストルーティングプロトコルを用いた従来のマルチキャスト通信では、リンクが再接続された場合でも直ちに自動的に経路を再構成する方法を持っていない。このため、短距離無線端末の操作者は、リンクが再接続されたことを認識した後、経路再構成のために必要な操作をする必要がある。この結果、リンクが再接続されてから実際にマルチキャストデータを受信できるようになるまでの多くの時間を要し、この間のデータが損失することになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、リンク切断時やリンク再接続時の処置を迅速かつ適正に行うことにより、リンク切断に伴うデータの損失を低減することができる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信システムは、請求項1に記載したように、複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、前記グループに少なくとも1つ含まれ、他の前記グループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末と、前記グループに複数含まれ、前記長距離無線端末を介して他の前記グループとマルチキャスト通信を行う短距離無線端末と、を備え、前記長距離無線端末は、前記グループ間通信において通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る通信方法は、請求項9に記載したように、複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信方法において、前記グループに少なくとも1つ含まれる長距離無線端末によって、他の前記グループとの間でグループ間通信を行い、前記グループに複数含まれる短距離無線端末によって、前記長距離無線端末を介して他の前記グループとマルチキャスト通信を行い、前記長距離無線端末は、前記グループ間通信において通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、ことを特徴とする。
本発明に係る通信システム及び通信方法によれば、無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、リンク切断時やリンク再接続時の処置を迅速かつ適正に行うことにより、リンク切断に伴うデータの損失を低減することができる。
本発明に係る通信システム、及び通信方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(1)システム構成
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1のシステム構成例を示す図である。通信システム1は、複数のアドホックグループ(グループ)の内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムとして構成されている。各アドホックグループには、他のアドホックグループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末Iが少なくとも1台設けられており、また、他のアドホックグループとマルチキャスト通信を行う短距離無線端末mが複数台設けられている。図1では、長距離無線端末Iを白丸で表わし、短距離無線端末mを黒丸で表わしている。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1のシステム構成例を示す図である。通信システム1は、複数のアドホックグループ(グループ)の内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムとして構成されている。各アドホックグループには、他のアドホックグループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末Iが少なくとも1台設けられており、また、他のアドホックグループとマルチキャスト通信を行う短距離無線端末mが複数台設けられている。図1では、長距離無線端末Iを白丸で表わし、短距離無線端末mを黒丸で表わしている。
図1では各アドホックグループを破線で囲んで示しており、各アドホックグループには夫々を識別するためのアドホックグループID(識別情報)が割りつけられている。
また、図1は通信システム1の利用形態の一例も併せて示している。例えば、図1は、1つの山を複数の登山パーティが踏破する場合における通信システム1の利用形態を示している。登山パーティは複数の人数で集団を作り、1つの山を異なる登山ルートで登りながらパーティ同士で通信を行う。登山パーティを構成する構成員は夫々短距離でアドホック通信が可能な短距離無線端末mを携帯し、自らの身体状態や現在位置等を例えば音声情報としてパーティ内でやり取りする。短距離無線端末mの通信範囲は、例えば10数メートルの範囲である。
また、各登山パーティには少なくとも1つの長距離無線通信が可能な長距離無線端末Iがあり、各短距離無線端末mはこの長距離無線端末Iを介して他の登山パーティの構成員の短距離無線端末mとのグループ間通信を行うことができる。グループ間通信では、例えば、登山ルートの確認や天候の確認、グループの状態、緊急情報等がやり取りされる。長距離無線端末Iの通信範囲はグループ間通信を行うのに充分な範囲であり、例えば、数キロメートルである。
長距離無線端末Iは、1つのアドホックグループIDをグループ内の短距離無線端末mと共有することによって同じアドホックグループに属する。また、長距離無線端末Iは、アドホックグループ内の総ての短距離無線端末mに対して、自分のアクセス先を示すMACアドレスとIPアドレスを常時公開している。
(2)マルチキャスト通信
本実施形態に係る通信システム1はマルチキャスト通信(IPマルチキャスト通信)が可能である。一般にIPマルチキャスト通信は、マルチキャストパケットを送信する送信者と、そのデータパケットを中継しマルチキャストリスナ(マルチキャスト通信のメンバー)が存在するインタフェースに対して転送する中継ルータと、マルチキャストパケットを受信する受信者の三者によって成立している。
本実施形態に係る通信システム1はマルチキャスト通信(IPマルチキャスト通信)が可能である。一般にIPマルチキャスト通信は、マルチキャストパケットを送信する送信者と、そのデータパケットを中継しマルチキャストリスナ(マルチキャスト通信のメンバー)が存在するインタフェースに対して転送する中継ルータと、マルチキャストパケットを受信する受信者の三者によって成立している。
受信者たるノードは、直接接続している中継ルータに対して、受信したいマルチキャスト通信のメンバーへの参加要求メッセージを送信する。例えば、マルチキャスト通信に関するプロトコルの1つであるIGMP(Internet Group Management Protocol) では、Joinメッセージと呼ばれるメッセージがメンバーへの参加要求メッセージとなっている。
受信者たる端末から送信されたJoinメッセージを受けた中継ルータは、Joinメッセージが入ってきたインタフェース以外のインタフェースに対して、マルチキャストリスナが存在することを他の中継ルータに伝える。マルチキャストリスナが存在することを通知されたこの他の中継ルータは、同様に通知を受けたインタフェース以外のインタフェースからマルチキャストリスナが存在することをさらに他の中継ルータに通知する。このようにして順次マルチキャストリスナが存在することを周りに伝えていくと共に、マルチキャストリスナが存在するインタフェースを各中継ルータがマルチキャスト経路表として保持することによって、マルチキャストパケットが転送される経路が構成されていく。
送信者から、あるマルチキャストアドレスを宛先として送信されたマルチキャストパケットは、中継ルータに受信され、中継ルータは自身が保持しているマルチキャスト経路表に従って、リスナがいるインタフェースにマルチキャストパケットを転送する。もしリスナが存在するインタフェースが複数あるならば、中継ルータがマルチキャストパケットをコピーして複数転送する。このように経路の分岐点にあたる中継ルータがマルチキャストパケットをコピーして転送するため、送信者が送信するマルチキャストパケットは一つであっても、経路の末端には受信者数だけコピーされたマルチキャストパケットが到達する。
経路制御に必要となる経路表の作成及び保持はマルチキャストルーティングプロトコルの役割である。PIM(Protocol Independent Multicast)と呼ばれるマルチキャストルーティングプロトコルは、既存のユニキャストの経路作成方法を利用する方式をとっており、ユニキャストの経路を作成するユニキャストルーティングプロトコル自体の種類に制限はない。この点が、IPマルチキャストの利点の1つである。
本実施形態では、あるアドホックグループの短距離無線端末mが送信者となり、共通のマルチキャストアドレスをもつ複数の短距離無線端末mがリスナである受信者(マルチキャスト通信のメンバー)となる。共通のマルチキャストアドレスを持っているかぎり、マルチキャスト通信のメンバーは同じアドホックグループに属している必要は無く、複数のアドホックグループに跨っても良い。
例えば、図1に示した例では、アドホックグループ1(ID=1)に属する短距離無線端末m1が送信者であり、アドホックグループ6(ID=6)に属する3台の短距離無線端末m17、m18、m19及びアドホックグループ5(ID=5)に属する2台の短距離無線端末m15、m16が同じマルチキャストアドレスをもつマルチキャスト通信のメンバーである。なお、図1では、アドホックグループ6の短距離無線端末m20は、アドホックグループ6の構成員ではあるものの、マルチキャスト通信のメンバーではない、という例を示している。
また、アドホックグループ間通信を行う長距離無線端末Iが上記の中継ルータの役割を果たす。長距離無線端末Iはマルチキャスト経路表を有しており、この経路表を参照して、マルチキャスト通信のメンバーのいる下流のアドホックグループへ送信者からの(或いは、上流のアドホックグループからの)データを転送する。また自分の属するアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーがいる場合には、そのメンバーに送信者からのデータを配信する。
図1に示した例では、アドホックグループ1の長距離無線端末I2、アドホックグループ3の長距離無線端末I5、I6、I7、アドホックグループ6の長距離無線端末I11、アドホックグループ5の長距離無線端末I9が中継ルータとして機能している。
ところで、アドホックグループ間の通信を担う長距離無線端末I同士のリンクは無線周波数等の切り替えなどによって容易に切断と接続を変更することができる。また、アドホックグループの移動等により電波環境が変化し、長距離無線端末I同士のリンクの通信品質が急に低下したり、突発的にリンクの切断が発生したりする可能性も大である。
予めアドホックグループ単位での移動によってグループ間のリンク接続が切断されたり、無線機の操作により周波数を変更し接続先を切り替えたりすることがわかっている場合であれば、受信者たる短距離無線端末m、或いはその操作者はリンク切断時に備えてより適切な処置をとることができる。例えば、リンク切断の前に予め積極的にマルチキャスト通信のメンバーから離脱し、リンク切断中に無駄なマルチキャストパケットがネットワークに流れるのを防ぐことできる。
しかしながら、グループ間の物理的な距離や電波環境の変化によってリンクが突然切断されたり、接続相手先グループの長距離無線端末Iが事前の了解無く別の無線周波数に切り替え、或いは接続相手先グループの長距離無線端末Iが動作不良に陥って突発的にグループ間のリンクが切断されたりする可能性がある。
図2は、これらの理由により、アドホックグループ6の長距離無線端末I11と、この接続相手先であるアドホックグループ3の長距離無線端末I7との間のリンクが切断された様子を示している。
突発的なリンクの切断が発生した場合、直接リンクに接続されているアドホックグループ6の長距離無線端末I11はその切断をすぐに認識することができる、しかしながら、従来の技術では、アドホックグループ6の構成員たる短距離無線端末m17、m18、m19、m20(マルチキャスト通信のメンバーではない短距離無線端末m20を含めて)は、直ちにはその切断を認識することができず、適切な処置をとることができない。
本実施形態に係る通信システム1のポイントの1つは、リンク切断を認識した長距離無線端末Iが自分の属するアドホックグループの短距離無線端末mにリンクが切断されたことを直ちに通知すると共に、各短距離無線端末mはこの通知を受けて適切な切断対処処理を行う点にある。
他方、ある接続先とのリンクが切断された場合、切断要因の解消後に同じ接続相手先と再接続することも可能であるが、接続可能な新たな接続先を見つけ出しこの新たな接続先との間でリンクを再接続することが可能である。この点が接続自由度の高い無線アドホックネットワークの利点でもある。図2に示した例では、アドホックグループ6の長距離無線端末I11は、新たな接続先としてアドホックグループ5の長距離無線端末I10とのリンクを接続している。
しかしながら、長距離無線端末I11と長距離無線端末I10との間に新たなリンク接続ができたとしても、これだけでは送信者(短距離無線端末m1)と受信者(アドホックグループ6の各短距離無線端末m17、m18、m19)との間のマルチキャスト通信は直ちには再開されない。新たな接続相手先である長距離無線端末I10のマルチキャスト通信経路表が、アドホックグループ6の各短距離無線端末mに対応できていないからである。
新たな接続先と接続ができた場合、或いは以前の接続先との間で接続が再開した場合、これらの再接続を認識できるのも長距離無線端末Iであり、短距離無線端末mではない。
本実施形態に係る通信システム1の他のポイントは、リンクの再接続を認識した長距離無線端末Iが自分の属するアドホックグループの短距離無線端末mにリンクが再接続されたことを直ちに通知すると共に、各短距離無線端末mはこの通知を受けて適切な再接続処理を行う点にある。
以下、本実施形態に係る通信システム1において、リンクの切断時とリンクの再接続時に行う長距離無線端末Iと短距離無線端末mの処理について説明する。
(3)リンク切断時の処理
図3は、突発的なリンクの切断がマルチキャスト通信の上流側と下流側のアドホックグループとの間で起こったときに、下流側のアドホックグループに属する長距離無線端末Iと、そのアドホックグループの構成員である短距離無線端末mとの間でやり取りされるメッセージの流れの一例を示す図である。
図3は、突発的なリンクの切断がマルチキャスト通信の上流側と下流側のアドホックグループとの間で起こったときに、下流側のアドホックグループに属する長距離無線端末Iと、そのアドホックグループの構成員である短距離無線端末mとの間でやり取りされるメッセージの流れの一例を示す図である。
図2に示した例でいうならば、上流側のアドホックグループ3の長距離無線端末I7と下流側のアドホックグループ6の長距離無線端末I11との間のリンクが切断されたときに、長距離無線端末I11と短距離無線端末m17、m18、m19、m20との間で行われるメッセージのやり取りである。
下流側の長距離無線端末Iと上流側の長距離無線端末Iとの間では、図3のステップS201に示したように、定期的な応答確認が行われている。従って、この応答確認が一定期間途絶えた場合(所定のタイムアウト期間を超えた場合)、下流側の長距離無線端末Iは、リンクが切断されたことを検出できる。また、下流側の長距離無線端末Iは上流側の長距離無線端末Iから送信される電波の強度を常にモニタしており、この電波強度に基づいてリンク切断を検出するようにしてもよい。
従来のマルチキャストルーティングプロトコルでは、リンクの突発的な切断が起こった場合であっても、図3に示したステップS203からステップS205までの太矢印線のメッセージのシーケンスは規定していない。本実施形態の要点の一つであるこの新しいメッセージのやり取りについて説明する。
突発的な切断が起こった場合、長距離無線端末I11は、自分の所属するアドホックグループの各短距離無線端末mに対して、切断情報を送信する(ステップS203)。ここでいう切断情報とは、マルチキャスト通信に関わるもので、例えば、それまで接続していた上流のアドホックグループの識別情報(アドホックグループID)と、切断によって受信できなくなったマルチキャスト通信のマルチキャストアドレスである。
長距離無線端末I11からの切断情報を受けて各短距離無線端末mは、再接続に備えるのか、このタイミングで一旦マルチキャスト通信のメンバーから離脱するのかを判断する(ステップS204)。離脱する判断をしたのならば、上流に向かって離脱要求メッセージを送信し、経路遮断処理を行う。
リンク切断時の長距離無線端末Iと短距離無線端末mの処理についてさらに詳しく説明する。
図4は、リンク切断時の下流側長距離無線端末Iの処理(切断対処処理)の一例を示すフローチャートである。ステップS301にて、下流側の長距離無線端末Iが接続相手先である上流側の長距離無線端末Iとのリンク切断を検出すると、下流側の長距離無線端末Iは、自分が所属するアドホックグループの総ての短距離無線端末mに対してリンク切断が発生したことと、切断された相手先のアドホックグループIDを通知する(ステップS302)。
次に、長距離無線端末Iは、リンクが切断された時点で自分が所属するアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーが存在するか否かを判定する(ステップS303)。この判定は、長距離無線端末Iが保持しているマルチキャスト経路表を参照して行われる。
自分の所属するアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーがいる場合は、マルチキャストパケットが受け取れなくなったこれらのメンバーに対して、そのマルチキャスト通信に係るマルチキャストアドレスを通知する(ステップS304)。具体的には、切断されたマルチキャスト通信のマルチキャストアドレスを利用して、各メンバーに対してマルチキャスト配信を行う。
また、長距離無線端末Iの保持するマルチキャスト経路表には、自分よりさらに下流のアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーが存在するか否かの情報も記録されている。そこで、自分よりさらに下流のアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーが存在する場合、その下流のアドホックグループの長距離無線端末Iに対しても、リンク切断が発生したことと、切断された相手先のアドホックグループIDを通知する。
図5は、リンク切断発生時における短距離無線端末mの処理例を示すフローチャートであり、特にマルチキャスト通信のメンバーとしての短距離無線端末mの処理を示すものである。
まず、ステップS401にて長距離無線端末Iから切断情報を受け取る。アドホックグループ内の全員に対して、切断相手先のアドホックグループID(切断が発生したことを示す情報を含む)が切断情報として通知される他、切断されたマルチキャスト通信のメンバーに対してはさらにそのマルチキャストアドレスが切断情報として通知される。
長距離無線端末Iから受信したマルチキャストアドレスを参照し、まず自分がそのマルチキャスト通信のメンバーに参加していたか否かを確認する(ステップS402)。短距離無線端末mは、その操作者の意思により任意のタイミングでマルチキャスト通信のメンバーから離脱することができる。離脱する場合には、離脱用のメッセージ(例えは、IGMPでは、Leaveメッセージ)を長距離無線端末Iに送信し、長距離無線端末Iが保持するマルチキャスト経路表を更新させる。一方、長距離無線端末Iはリンク切断時に自分が保持するマルチキャスト経路表に基づいてどの短距離無線端末mがマルチキャスト通信のメンバーであるか判断し、そのメンバーに対してマルチキャストアドレスを通知している。情報の伝達に遅れがあった場合、離脱メッセージを送ったにもかかわらず、長距離無線端末Iのマルチキャスト経路表が更新されないまま、その短距離無線端末mがマルチキャスト通信のメンバーであるとしてマルチキャストアドレスが通知される状況が発生しうる。この場合、その短距離無線端末mは既にマルチキャスト通信のメンバーからの離脱を行っているため、マルチキャスト通信の切断対処処理は不要である。そこで、ステップS403にて、短距離無線端末m側でも再度マルチキャスト通信のメンバーであるか否かの判定を行い、既にメンバーから離脱している場合には何もすることなく処理を終了する(ステップS303のNo)。
マルチキャスト通信のメンバーであった場合、切断時に受信していたデータの内容によって切断対処処理の内容は若干異なってくる。具体的には、音声、映像等の連続するストリームデータをマルチキャストパケットとして受信していた場合、画像ファイルやテキストファイル等の元々1固まりの静的なファイルがパケットに分割されこれらの分割されたパケットをマルチキャストパケットとして受信していた場合、及び上記何れのタイプのデータも受信していなかった場合である。ステップS403、ステップS404でこれらの場合わけを行っている。
ストリームデータを受信中であった場合(ステップS403のYES)、マルチキャストパケットは、リンクが切断された以降は転送されてこないので、次回の接続時に再び受信をしなければ情報を正確に受け取ることができない。しかし、音声や映像データは、例えば文章の途中から再生されても内容を把握することはできない。そこで、可能ならば、受信したデータの最も近い位置のチャプターなどの区切りの切り替えポイントから再送要求をすることができるような処置をしておくことが好ましい。具体的には、切断の直前までに完全に受信できたチャプター単位のデータを短距離無線端末mのローカルメモリに保存すると共に、切断発生時に受信中であったチャプター(不完全なチャプター)の先頭のマルチキャストパケットのシーケンス番号も保存する(ステップS405)。ただし、不完全なチャプターのデータ自体は人間には意味を成さない可能性の方が高いため、保存せずに破棄する。
上記の処理によって、再接続されたときに、保存したシーケンス番号からの再送を送信元に要求することが可能となり、受信途中であったチャプターの先頭からのストリームデータを受信することができる。この結果、切断対処処理時にローカルメモリに保存した完全なチャプターのデータと再接続時に新たに受信するチャプターのデータとの間の連続性が確保される。
一方、画像ファイルやテキストファイル等の元々1固まりの静的なファイルがパケットに分割されこれらの分割されたパケットをマルチキャストパケットとして受信していた場合がある(ステップS404のYES)。分割されたパケットの途中で受信が止まってしまうと、通常1固まりのファイル全体を受信失敗として破棄するか、不完全な状態のオブジェクトファイル(完全な1固まりのファイルとして復元できないファイル)として残ってしまう。
これを避けるため、本実施形態における短距離無線端末mでは、リンクの切断が発生した場合、ローカルメモリに残っている不完全な状態のオブジェクトファイルがタイムアウト等によって削除されることのないように凍結すると共に、受信し終えたパケットのシーケンス番号、その時点でのファイルサイズ等を保存するものとしている(ステップS405)。この結果、再接続できたときに、保存しているシーケンス番号の次の番号のパケットから再送するように送信元に要求することが可能となる。そして、受信した残りのパケットとローカルメモリに凍結保存してある不完全なオブジェクトファイルとを合体させることにより、元の1固まりの完全なオブジェクトファイルの再現が可能となる。
他方、切断情報にあるマルチキャストアドレスのメンバーに以前は参加していたものの、切断時にストリームデータや1固まりのファイルを受信していなかった場合、例えば、何も受信していなかった場合、もある。この場合には、次の再接続を期待せず、リンクが切断された時点で参加しているマルチキャスト通信のメンバーからの離脱を行うという判断もある(ステップS406)。離脱する場合には長距離無線端末Iに対して離脱要求メッセージ(Leaveメッセージ)を送る。長距離無線端末Iは、離脱要求メッセージを受けて、自己のマルチキャスト経路表から該当する短距離無線端末mを削除するように更新する。長距離無線端末Iは、再接続時に経路の上流に当たる長距離無線端末Iに対して経路の経路遮断処理メッセージ(Pruneメッセージと呼ばれる)を送信する。これにより、マルチキャスト通信のルーティングの内、離脱したメンバーに係る分枝が切り取られ、新たなマルチキャストツリーが再構築される。
一方、マルチキャスト通信のメンバーを維持すると判断した場合には(ステップS406のYES)、再接続時に再び同じマルチキャスト通信のメンバーに参加するために、現在のマルチキャストアドレスを記憶しておく(ステップS407)。
本実施形態に係る短距離無線端末mによれば、アドホックグループの移動や電波状況の悪化などによって上流部分のリンクの切断が突発的に発生した場合であっても、短距離無線端末mのその時の状態に応じた柔軟かつ臨機応変な対応が可能となる。
(4)リンク再接続時の処理
一旦、上流のアドホックグループとのリンクが切断された後、同じアドホックグループ、或いは異なるアドホックグループと再接続する場合には、それが計画的な接続でないとき、長距離無線端末Iは、切断時と同様に自分の所属するアドホックグループおよび自アドホックグループに接続情報を通知する。また、自分より下流に位置するアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーが存在する場合には、そのアドホックグループに向けて接続情報を通知する。
一旦、上流のアドホックグループとのリンクが切断された後、同じアドホックグループ、或いは異なるアドホックグループと再接続する場合には、それが計画的な接続でないとき、長距離無線端末Iは、切断時と同様に自分の所属するアドホックグループおよび自アドホックグループに接続情報を通知する。また、自分より下流に位置するアドホックグループにマルチキャスト通信のメンバーが存在する場合には、そのアドホックグループに向けて接続情報を通知する。
再接続の相手先が以前の接続先と異なる場合には、新たな接続先の長距離無線端末Iのマルチキャスト経路表を更新する必要がある。また、以前の接続先と同じ場合であっても、切断からの経過時間が所定のタイムアウト時間を超えた場合はマルチキャスト経路表から切断に係るマルチキャスト通信の宛先が削除される。従って、この場合にもマルチキャスト経路表を更新する必要がある。
マルチキャスト経路表を更新するためには、受信者側(短距離無線端末m)からメンバー参加要求メッセージの送信等の何等かのアクションが必要となる。このために、長距離無線端末Iは接続情報をアドホックグループの各短距離無線端末mに通知する。
もっとも、接続先が切り替わったとしても、アドホックグループ間の接続を担う長距離無線端末I自体に変更がなければ、その長距離無線端末Iが持っている経路情報は切断後も保持されている。従って、再接続された後、各アドホックグループの長距離無線端末I同士が行う経路情報の交換によってそれぞれの持つ経路情報は順次更新される。そして、ある一定時間が経過すれば再びマルチキャストの経路表が形成されてマルチキャストパケットの転送が再開される可能性もある。しかしながら、この方法による経路形成では接続に対して時差があり、送信元から末端の受信者までの経路が完全に形成されるまでに多くの時間を要する場合がある。この結果、再接続から経路が完全に形成されるまでの間に受信しそこなうマルチキャストパケットも多く、後の再送制御のコストとネットワークへの負荷の増大を招くことになり、適切ではない。
また、同じアドホックグループ内に長距離無線端末Iが2つあり、リンク切断時の長距離無線端末Iと再接続時の長距離無線端末Iとが異なる場合もありうる。もし再接続後の長距離無線端末Iが以前接続していた長距離無線端末Iと異なる場合、自らのアドホックグループ側でも経路情報を保持していないことになる。この場合には、再接続時に短距離無線端末mから新たな長距離無線端末Iに対して経路情報を形成するための情報を提供しない限り、再接続後にまったくマルチキャストパケットが受け取れなくなってしまうことになる。
既存のマルチキャストルーティングプロトコルでは、再接続が起こっても、明示的に経路を再構成する方法を持たなかった。
この問題を解決するために、本実施形態に係る通信システム1では、アドホックグループ間の通信を担う長距離無線端末I、及びアドホックグループ内の短距離無線端末mにて図6に示す再接続処理を行っている。なお、図6に示す処理は、再接続のときだけに限らず、全く新しく接続する場合でも適用できるものである。
まず、下流にある長距離無線端末Iは再接続の検出を行う。例えば、下流にある長距離無線端末Iから上流の長距離無線端末Iに接続確認メッセージを送信する。この接続確認メッセージに対して上流の長距離無線端末Iから接続確認メッセージの応答があった場合には、リンクの再接続が検出できたことになる(ステップS501、502)。また、電波強度等の情報を用いて再接続の検出を行ってもよい。
再接続を検出した長距離無線端末Iは、自身が所属するアドホックグループの各短距離無線端末m及びさらに下流に接続しているアドホックグループに対して接続情報を通知する(ステップS503)。この接続情報によって、新たな接続に対するタイムリーなマルチキャストの経路情報の更新が可能となる(ステップS504)。接続情報としては、例えば次のような3つの情報がある。
接続情報の1つ目は、再接続できたことと、及びその接続相手先のアドホックグループIDである。この情報はアドホックグループ内の総ての短距離無線端末mで使用されるため、長距離無線端末Iは、ブロードキャストアドレス(IPv6では全てのインタフェースに対するエニーキャストアドレス)を宛先として接続情報をアドホックグループ内の総ての短距離無線端末mに通知する。
接続情報の2つ目は、再接続した相手との通信品質に関する情報である。通信品質には、帯域、安定度、エラー率等が含まれる。この情報は、おもにマルチキャストパケットを受信するリスナがストリーミング配信を受けるかどうかの判定などに使われる。従って、通信品質に関する情報は、長距離無線端末I自信が保持しているマルチキャスト経路表に基づいて、自アドホックグループ内のマルチキャスト通信のメンバーに対してだけ通知される。
なお、まったくの新規の接続の場合や、以前の切断時にアドホックグループ内のマルチキャスト通信のメンバーが全員離脱したような場合は、長距離無線端末Iはマルチキャストの経路を持たないので、何も送信しない。
接続情報の3つ目は、接続点となっている相手先長距離無線端末Iの物理的情報である。この情報は、例えば相手先長距離無線端末Iの位置情報や無線機としての処理能力である。自アドホックグループ内に他のアドホックグループ間の通信が可能な長距離無線端末Iが2以上ある場合、再接続を果たした長距離無線端末Iから他の長距離無線端末Iに対して送信される。同一アドホックグループ内の長距離無線端末Iは、互いに識別することができるので、この接続情報はユニキャストで送信される。
図7、及び図8は、再接続時における長距離無線端末I、及び短距離無線端末mのより詳細な処理例を示すフローチャートである。
まず、図7の長距離無線端末Iの処理から説明する。
相互の接続確認メッセージや電波強度等によって再接続が検出されると(ステップS601)、長距離無線端末Iはまず、自身が所属しているアドホックグループの全短距離無線端末m、及びさらに下流に位置するアドホックグループに対して接続が行われたこと、及び接続相手先のアドホックグループIDをブロードキャストで通知する(ステップS2)。
次に、長距離無線端末Iは、再接続した接続相手先のアドホックグループIDが以前に接続していたものと同じかどうかを判定する(ステップS603)。同じ接続相手先の場合には、切断時からの経過時間が、接続相手先の長距離無線端末Iが経路情報を保持する期間(タイムアウト期間)を過ぎているかどうかをさらに判定する(ステップS604)。タイムアウト期間を過ぎていない場合には、相手先が保持している経路情報を再接続時にもそのまま利用することができるため、特にマルチキャストの経路に関して何も新しいことはしない(ステップS604のNo)。
一方、再接続した相手が以前に接続していた相手とは異なる場合(ステップS603のNO)や、以前と同じ相手でも既にタイムアウト期間を過ぎている場合には、アドホックグループ内のマルチキャスト通信のメンバーの状況により新たに経路を再構成する必要が出てくる。その場合、以前の接続においてマルチキャスト通信に参加していたメンバーに対して再接続時に必要になる接続情報を提供する(ステップS605)。具体的には、新たなアドホックグループ間のリンクの帯域やエラー率などの通信品質である。この接続情報を受けたマルチキャスト通信のメンバーは、新たにマルチキャスト通信に参加するかどうかを判断し、この判断結果に応じてマルチキャスト通信の経路が構成される。このマルチキャストのメンバーたる短距離無線端末mの詳細な振る舞いについては後述する。
また、ステップS606では、自分のアドホックグループ内の他の長距離無線端末Iにたいして、相手先の長距離無線端末Iの物理的情報(位置情報、無線機の処理能力等に関する情報等)を通知する。他のアドホックグループとの通信にはこれらの物理的情報が必要となり、自グループの他の長距離無線端末Iとこれらの物理的情報を共有するためである。例えば、再接続されたリンクが、動画像や音声のストリーミングデータの配信を行うには不向きな狭帯域である場合などに、他の長距離無線端末Iから別のアドホックグループに接続先を求めるときの参考情報として利用される。
ステップS607は、短距離無線端末mの処理であり、細部は図8のフローチャートを用いて後に説明する。
短距離無線端末mの処理の結果、短距離無線端末mからマルチキャスト通信への参加を要求するメッセージ(Joinメッセージ)が長距離無線端末Iに対して送信されてくる。
長距離無線端末Iでは、短距離無線端末mからJoinメッセージを受信した否かを判定し(ステップS608)、Joinメッセージを受信した場合には再接続した相手先の長距離無線端末Iに対して、さらにJoinメッセージやGraftメッセージを送信する。なお、Graftメッセージとは、マルチキャスト経路表に新たなメンバーに係る分岐枝を追加させるためのメッセージである。
図8は、リンク再接続時における短距離無線端末mの処理(再接続処理)の一例を示すフローチャートである。
短距離無線端末mは、長距離無線端末Iから前述した接続情報を受信した後(ステップS701)、自分がリンク切断時にマルチキャスト通信のメンバーであったか否かを確認する(ステップS702)。離脱要求メッセージの伝達の時差等により、長距離無線端末Iが現時点で保持しているマルチキャスト経路表が必ずしも正しいとは限らないからである。
以前に参加していたマルチキャスト通信のマルチキャストアドレスをローカルメモリに保存しており、切断時にマルチキャスト通信のメンバーであったことが確認された場合には(ステップS702のYES)、さらに切断時に保存した受信状態を確認する。
まず、ステップS703にてストリームデータの受信中であったか否かを確認する。ストリームデータの受信中であった場合には、ローカルメモリにストリーミングデータの途中までのチャプターのファイルと直前のチャプターの開始点を表すシーケンス番号を保存している。これらのデータが保存されているか否かによってストリームデータの受信中であったか否かを判定する。
ストリーミングデータは連続性が重要であり、特に動画像や音声の場合は、パケットロスが頻繁に生じると、配信されたデータから必要な情報が取り出せない可能性も出てきてしまう。そこで、ストリーミングデータを途中から受信しなおしたい場合は、以前と同じマルチキャストアドレス宛のストリーミングデータを受信するに十分な通信品質が確保できるかを、長距離無線端末Iから受信した新たな接続先とのリンクの通信品質に基づいて判定する(ステップS704)。
ストリーミングデータを受信するに十分な通信品質が確保されている場合には、ステップST705にて、マルチキャスト通信のメンバーに参加すべく、長距離無線端末Iに対して参加要求メッセージ(Joinメッセージ)を送信する。
Joinメッセージを受信した長距離無線端末Iは、経路を再構築するためのメッセージを上流の再接続先の長距離無線端末Iに送信し、マルチキャスト通信のための経路が迅速に形成される(図7のステップS609)。短距離無線端末mは、このマルチキャスト通信経路から新たなマルチキャストパケットを受け取ると同時に、高信頼性マルチキャストトランスポートプロトコルを利用して再接続までの間に失ったマルチキャストパケットの再送要求を行う。
一方、ストリーミングデータを受信するに十分な通信品質が確保されていない場合には(ステップS704のNo)、適した接続が新たに形成されるまでマルチキャスト通信のメンバー参加を保留するか(ステップS706)、諦めてマルチキャスト通信のメンバーから離脱する(ステップS709)。具体的には長距離無線端末Iに対して離脱要求メッセージ(Leaveメッセージ)を送信する。Leaveメッセージを受信した長距離無線端末Iはさらに上流の長距離無線端末Iに対して経路遮断処理を行う。
他方、切断時に受信していたデータがストリームデータではなかった場合(ステップS703のNo)、さらに切断時に画像データ等の1固まりのオブジェクトファイルを受信中であったか否かを判定する(ステップS707)。この判定は、静的なファイルの不完全なオブジェクファイルとその最後に受け取ったパケットのシーケンス番号を保持しているか否かで判定することができる。この場合にも、続きのパケットをマルチキャスト通信で受信し、完全なオブジェクトファイルを完成するためにマルチキャスト通信のメンバーに参加する。このため、ステップS705にて、長距離無線端末Iに対してJoinメッセージを送信する。
このJoinメッセージの送信によって新たなマルチキャスト通信の経路が形成される。その後、保存しているシーケンス番号の次のシーケンス番号のパケットデータからの再送要求を行う。
切断時にマルチキャスト通信のメンバーであったが、切断の時点で何もデータを受信していなかった場合(ステップS707のNO)は、再び同じマルチキャスト通信のメンバーとして参加するかの判断を行う(ステップS708)。この判断は、事前のスイッチ設定等によって動作を規定してもよいし、再接続を操作者に通知し、操作者によって次の動作を決定するように構成しても良い。
新たにマルチキャスト通信のメンバーに参加しないのであれば、ステップS709にてメンバーからの離脱処理を行う。逆に、再びマルチキャスト通信のメンバーに参加するのであれば、ステップS705にて参加要求メッセージを送信する。
一方、ステップS702にて、以前にマルチキャスト通信のメンバーであったことが確認できない場合は、通常のマルチキャスト通信のメンバー参加の過程を踏むことになる。マルチキャスト通信のメンバーに引き続き参加しないのであれば、特に何もしない(ステップS710のNO)。逆に、再接続をトリガとして新たにマルチキャスト通信のメンバーに参加する場合(ステップS710のNO)は、ステップS705へ進み参加要求メッセージを送信する。この時点での新たにマルチキャスト通信のメンバーに参加するか否かの判断は、一つは短距離無線端末mを操作している操作者による判断である。切断情報は、自動的に短距離無線端末mにて受信され、操作者に知らされる。また、もう一つは、事前の設定による自動的なマルチキャスト通信のメンバー参加である。これは、ある特定のアドホックグループIDを持つアドホックグループと接続した場合にはマルチキャスト通信のメンバーに自動的に参加する、といったルールを事前に決定しておくことによって実現する。
図9は、本実施形態に係る通信システム1の効果の一例を示す図であり、図9(a)が従来技術に係る図、図9(b)が本実施形態に係る図である。いずれも、通信中のアドホックグループとのリンク切断が発生した後、別のアドホックグループと再接続され、マルチキャスト通信の経路が再構成される過程を示した図である。
従来技術では、再接続された場合でも、そのこと長距離無線端末Iから短距離無線端末mへ直ちに通知する手段を持っていなかった。このため、短距離無線端末mの操作者は再接続されたことに気付くまでに時間がかかっていた。場合によってはいつまでたっても再接続に気付かない場合もありうる。再接続に気付いた後に操作者がマルチキャスト通信の経路再構成のための操作、例えばJoinメッセージ送信のための操作、を行ったとしても再接続からマルチキャスト通信の経路が再構成されるまでの間には相当の時間が経過してしまい、この間に「聞き逃した」データ量は大きなものとなる。
これに対して、本実施形態に係る通信システム1では、切断後に再接続があった場合、再接続されたことを直ちに自分のアドホックグループの各短距離無線端末mに通知するように構成している。この結果、再接続の通知を受けた短距離無線端末mは、直ちにJoinメッセージを長距離無線端末Iに送り返すことが可能となり、迅速にマルチキャスト通信の経路を再構成することができる。このため、再接続からマルチキャスト通信の経路が再構成されるまでの時間が大幅に短縮され、送信元から配信されるデータの「聞き逃し」が低減される。
また、本実施形態に係る通信システム1では、リンク切断が発生した場合にも長距離無線端末Iから短距離無線端末mに対して直ちに切断情報を通知する一方、短距離無線端末mではこの切断情報を受信すると切断時の受信状態を保存するようにしている。この結果、再接続によってマルチキャスト通信が再開された場合、保存した受信状態に基づいて、切断時の受信データと連続するデータからの再送を送信元に要求することが可能となり、接続中断期間のデータを効率良く回復することができる。
さらに、再接続時には、新たな接続先の通信品質情報を短距離無線端末mに通知するようにしている。短距離無線端末mではこの通信品質に基づいて、直ちにマルチキャスト通信のメンバーに再参加するのか、参加をしばらく保留するのか等の柔軟性の高い判断をすることができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る通信システム1、及び通信方法によれば、無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、リンク切断時やリンク再接続時の処置を迅速かつ適正に行うことにより、リンク切断に伴うデータの損失を低減することができる。
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 通信システム
I 長距離無線端末
m 短距離無線端末
I 長距離無線端末
m 短距離無線端末
Claims (10)
- 複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信システムにおいて、
前記グループに少なくとも1つ含まれ、他の前記グループとの間でグループ間通信を行う長距離無線端末と、
前記グループに複数含まれ、前記長距離無線端末を介して他の前記グループとマルチキャスト通信を行う短距離無線端末と、
を備え、
前記長距離無線端末は、前記グループ間通信において通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、
前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、
ことを特徴とする通信システム。 - 前記長距離無線端末は、前記マルチキャスト通信の下流方向のグループに対しても前記切断情報を通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記長距離無線端末が通知する前記切断情報は、
前記切断が発生する前に通信していた相手先のグループのグループ識別情報と、前記マルチキャスト通信のマルチキャストアドレスとを含む情報であり、
前記短距離無線端末が行う前記切断対処処理は、
前記切断が発生する直前の通信状態を保存する処理、
前記マルチキャストアドレスを保存する処理、及び
前記マルチキャスト通信のメンバーから離脱する処理、
の少なくとも何れかを含む処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記通信状態を保存する処理は、
適宜の区切りを有するストリーミングデータを受信中であった場合には、切断時に受信中であった前記適宜の区切りの先頭のマルチキャストパケットのシーケンス番号を保存し、
画像ファイル或いはテキストファイルを含む静的ファイルを受信中であった場合には、既に受信した切断直前のマルチキャストパケットのシーケンス番号を保存する処理である、
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。 - 前記長距離無線端末は、前記リンクが切断された後、切断前と同じグループ或いは異なるグループとのリンクが接続されたときはその接続を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の接続情報を通知し、
前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記接続情報の通知を受けたときは、所定の再接続処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記長距離無線端末は、前記マルチキャスト通信の下流方向のグループに対しても前記接続情報を通知する、
ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 前記長距離無線端末が通知する前記接続情報は、
接続された相手先のグループのグループ識別情報、及び前記相手先との通信品質を含む情報であり、
前記短距離無線端末が行う前記再接続処理は、
前記マルチキャスト通信の経路を再構成するためのメッセージを前記長距離無線端末に送信することを含む処理、であることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 前記短距離無線端末が行う前記再接続処理は、
受信途中のマルチキャストパケットのシーケンス番号を保存している場合において、
そのマルチキャストパケットがストリーミングデータのパケットときには、前記通信品質の1つとして含まれる帯域が前記ストリーミングデータの必要帯域を満たす場合は、前記シーケンス番号から再受信するために、前記経路を再構成するためのメッセージを前記長距離無線端末に送信し、前記帯域が前記必要帯域を満たさない場合は、前記経路の再構成のためのメッセージの送信を保留するか或いは前記マルチキャスト通信のメンバーから離脱するメッセージを前記長距離無線端末に送信し、
そのマルチキャストパケットが画像ファイル或いはテキストファイルを含む静的ファイルのパケットのときには、前記シーケンス番号の続きから再受信するために、前記経路を再構成するためのメッセージを送信する処理である、
ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム。 - 複数のグループの内外を接続する無線アドホックネットワークを用いてマルチキャスト通信を行う通信方法において、
前記グループに少なくとも1つ含まれる長距離無線端末によって、他の前記グループとの間でグループ間通信を行い、
前記グループに複数含まれる短距離無線端末によって、前記長距離無線端末を介して他の前記グループとマルチキャスト通信を行い、
前記長距離無線端末は、前記グループ間通信において通信相手のグループとのリンクが切断されたときはその切断を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の切断情報を通知し、
前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記切断情報の通知を受けたときは、所定の切断対処処理を行う、
ことを特徴とする通信方法。 - 前記長距離無線端末は、前記リンクが切断された後、切断前と同じグループ或いは異なるグループとのリンクが接続されたときはその接続を検出し、自グループに属する各短距離無線端末に所定の接続情報を通知し、
前記短距離無線端末は、前記長距離無線端末から前記接続情報の通知を受けたときは、所定の再接続処理を行う、
ことを特徴とする請求項9に記載の通信方法。
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2007
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