JP2008209305A - 磁気探傷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ストリップ幅方向の検出感度を均一するとともに、所定のリフトオフを確保して、ストリップに疵を付けたり、磁気センサを故障させたりする恐れの少ない磁気探傷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】薄鋼板を磁化する磁化器2と、欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に直線状、もしくは千鳥状に配列した磁気センサ部3と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部4とから成り、前記信号処理部4は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算し、さらに、当該2つの磁気センサに隣接する2つの前記磁気センサの出力を減算する加減算部41と、前記加減算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部42とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】薄鋼板を磁化する磁化器2と、欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に直線状、もしくは千鳥状に配列した磁気センサ部3と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部4とから成り、前記信号処理部4は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算し、さらに、当該2つの磁気センサに隣接する2つの前記磁気センサの出力を減算する加減算部41と、前記加減算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部42とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、薄鋼板の欠陥部によって生じる漏洩磁束を検出して欠陥を検出する磁気探傷装置に係り、特に、漏洩磁束を検出する磁気センサ及びその信号処理に関する。
従来、食缶等の材料となるブリキ板等のストリップ(薄鋼板とも言う)の表層,及び内部に存在する微小な欠陥の検出装置として、その欠陥部によって生じる漏洩磁束を検出して欠陥の存在を判定する磁気探傷装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
この装置の検出部の構成を図5(a)に示す。図5(a)において、半導体磁気センサ12、軟質磁性体14及びストリップ10を磁化するための磁化コイル22が巻かれた磁化ヨーク24は、一体化された検出部20とされ、ストリップ10を矢印方向に搬送する非磁性ロール11の近傍に配置される。
また、磁化コイル22に直流電流を流すと、磁化ヨーク24によりストリップ10が磁化され、ストリップ10に介在物や表面欠陥などの欠陥があると、漏洩磁束が発生する。
この漏洩磁束は、その磁気感受面12Aより大きな軟質磁性体14に引き寄せられ、これらに挟まれた半導体磁気センサ12の磁気感受面12Aを集中的に横切ることで、図6に示すようなストリップ10の幅方向に多数配列される半導体磁気センサ12の1個当りのセンサの検出幅が、図6に示すように広くなるとしている。
半導体磁気センサ12の詳細な構造は、図5(b)に示されるように、フェライト等の軟質磁性体12Bの表面にホール素子等の感磁性素子12Cを配置するとともに、ホール素子などの感磁性素子12Cの磁気感受面12Aに密着してフェライトなどの軟質磁性体12Dを配置して、フェライト等の軟質磁性体12B、12Dでホール素子等の感磁性素子12Cを挟み込んでいる。
これにより、磁気感受面12Aを保護すると共に、漏洩磁束を磁気感受面12Aに対し垂直方向に横切らせて感度を更に改善することができるとしている。
この方法では、微小な欠陥を検出するためには、半導体磁気センサ12とストリップ10との相対距離(リフトオフと言う)を1mm以下に近接させ、半導体磁気センサ12を多数配列する必要がある。
しかしながら、ストリップ10の幅方向位置で一様な感度特性を備えるために、図7に示すような山形の幅方向感度特性を有する半導体磁気センサ10をどのように配列すべきかが知られていない。
特許文献2においては、リフトオフを小さくして、プリント基板上にホール素子を複数列配置した漏洩磁束検出用ホール素子モジュールを備え、ストリップ全面を高感度に検出する技術が開示されている。
この配列は、ホール素子の間隔をP、配列数をNとすると、ホール素子の実行的間隔をP/Nとすることを特徴とし、望ましくは、チップ型ホール素子であれば、0.7mm以上2mm以下を推奨値とし、この時のリフトオフは0.2mm以下が可能としている。
しかしながら、走行するストリップ10は、形状不良や厚さのばらつきもあることから、ストリップ10とホール素子モジュールとが接触して、ストリップ10の表面に欠陥を付け、大量の不良品を発生させたり、ホール素子モジュールが故障したりする恐れがある。
特許第3811039号公報(図1、第1頁)
特開2003−107056号公報(図1、第1頁)
以上述べたような、従来の磁気探傷装置は、ホール素子等の半導体磁気センサを幅方向に微小なピッチで配列すると必要な感度が得られることは知られているが、微小な欠陥に対して幅方向の検出感度を一様にするための配列方法が知られていないため、検出感度のバラツキが生じる問題がある。
また、幅方向の検出感度を一様にした時のリフトオフが実用的な範囲に押えられる配列が知られていない問題がある。
本発明は、ストリップ幅方向の検出感度を均一するとともに、所定のリフトオフを確保して、ストリップに疵を付けたり、磁気センサを故障させたりする恐れの少ない磁気探傷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る磁気探傷装置は、薄鋼板を走行方向に磁化し、この薄鋼板の内部及び表層部の欠陥部によって生ずる漏洩磁束を、前記薄鋼板の幅方向に磁気センサを複数並べて検出し、前記薄鋼板の欠陥部を検出する磁気探傷装置であって、前記薄鋼板を磁化する磁化器と、前記欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に配列した磁気センサ部と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部とから成り、前記信号処理部は、幅方向で隣り合う、もしくは複数の前記磁気センサの出力を加算及び減算する加減算部と、前記加減算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部とを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項2に係る磁気探傷装置は、請求項1において、前記磁気センサの配列は、直線状もしくは千鳥状に配列し、前記磁気センサ間の配列ピッチは、予め定められる前記薄鋼板上の微小模擬欠陥に対する幅方向の検出感度分布が、最大値の1/2となる幅方向寸法と等しい値で設定し、前記加減算部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算し、さらに、当該2つの磁気センサに隣接する2つの前記磁気センサの出力を減算する加減算器と、さらに、前記加減算器の出力から前記検出感度分布の最大値方向の信号を抽出する半波整流回路とを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項3に係る磁気探傷装置は、薄鋼板を走行方向に磁化し、この薄鋼板の内部及び表層部の欠陥部によって生ずる漏洩磁束を、前記薄鋼板の幅方向に磁気センサを複数並べて検出し、前記薄鋼板の欠陥部を検出する磁気探傷装置であって、前記薄鋼板を磁化する磁化器と、前記欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に配列した磁気センサ部と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部とから成り、前記信号処理部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算する加算部と、前記加算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部とを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項4に係る磁気探傷装置は、請求項3において、前記磁気センサの配列は、直線状もしくは千鳥状に配列し、前記磁気センサ間の配列ピッチは、予め定められる前記薄鋼板上の微小模擬欠陥に対する幅方向の検出感度分布が、最大値の1/2となる幅方向寸法と等しい値で設定し、前記加減算部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算するようにしたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、隣り合う2つの磁気センサ出力の加算部、または、隣り合う2つの磁気センサの出力を加算し、さらにその左右の2つの磁気センサの出力を減算する加減算部を備えて、幅方向の出力が均一になるようにしたので、本発明は、ストリップ幅方向の検出感度が均一になるとともに、所定のリフトオフが確保し易くなり、ストリップに疵を付けたり、磁気センサを故障させたりする恐れの少ない磁気探傷装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図1乃至図4を参照して説明する。図1(a)は、薄鋼板10の走行方向の側面から見た断面図で、磁気探傷装置の検出部1の構成図で、また、図1(b)は検出部1で検出された信号から欠陥信号を抽出する信号処理部4の構成図を示す。
本発明による磁気探傷装置は、検出部1と信号処理部4とから成り、図1(a)に示す検出部1は、非磁性ロール11に巻きつけられ、矢印方向に走行する薄鋼板10を磁化するためのヨーク2aに巻きつけられたコイル2bとからなる磁化器2とを備える。
このヨーク2aの両端面部は、薄鋼板10が所定の磁束密度以上で磁化される様に、薄鋼板10の走行方向に所定の間隔で、また薄鋼板10の表面と所定の距離に近接して配置される。
さらに、ヨーク2aの両端部間の中央部には、幅方向に並べられた複数の磁気センサ31aを備える磁気センサ部3が配置され、これらが磁化器2と一体化されて磁気探傷装置の検出部1を構成する。
信号処理部4は、多数の磁気センサ31aを幅方向に配列した磁気センサ部3からの検出信号を所定の磁気センサ31a毎に加算、減算する加減算器41aと、加減算器41aの出力から一方向の出力のみを取り出す半波整流回路41bとから成る加減算部41と、半波整流回路42aの出力から欠陥信号を抽出する欠陥判定部42とから成る。
この半波整流回路41bは、詳細を後述するような隣り合う磁気センサ31aの出力を加算する加算器のみで構成する場合には不要である。
そして、コイル2bに所定の直流電流を流すと、ヨーク2aより薄鋼板10が磁化し、この薄鋼板10に介在物や表面欠陥があると、この部分に漏洩磁束が発生するので、この漏洩磁束を磁気センサ部3で検出して、欠陥の有無を信号処理部4で判定する。
次ぎに、各部の詳細設定について図2(a)を参照して磁気センサ部3と加減算部41の回路構成について説明する。磁気センサ部3は、複数(n−i乃至n+i)の磁気センサ31aと、夫々の磁気センサ31aの増幅器31bと、これらのモジュールとして搭載するプリント基板31cとからなる。
磁気センサ31aは、例えば、InSb等の化合物半導体からなる高感度なホール素子をプリント基板31c上に予め定められる所定のピッチPで配列される。
また、増幅器31bからの出力は、複数(n−i乃至n+i)の加減算器41aでは、次のように加算及び減算される。
磁気センサ31aの間隔がピッチPで配列されたn番目の磁気センサ31aに対応する加減算器41aの演算出力Vn”は、
Vn”=−Vn−1+(Vn+Vn+1)−Vn−2
同様に、配列されたn+1番目の磁気センサ31a加減算器41a器の演算出力、Vn+1”は、
Vn+1”=−Vn+(Vn+1+Vn+2)−Vn−3
の様に演算される。
Vn”=−Vn−1+(Vn+Vn+1)−Vn−2
同様に、配列されたn+1番目の磁気センサ31a加減算器41a器の演算出力、Vn+1”は、
Vn+1”=−Vn+(Vn+1+Vn+2)−Vn−3
の様に演算される。
一般に、薄鋼板10の微小欠陥による漏洩磁束を対向する平面状に配置したホール素子等の磁気センサ31aで検出した場合、磁気センサ31aの幅方向の検出感度分布は、図3(a)及び図7に示すように、正規分布に近似する特性が得られることが知られている。
図3(a)は、磁気センサ31aを検出感度分布出力の最大値の1/2の値(半価値)幅をピッチPで配列した時の、各磁気センサ31aの感度分布を図示したものである。
例えば、微小欠陥の位置が幅方向pi点にある場合の加減算器41aの出力Vn(pi)”は、n−1番目、n番目、n+1番目、及びn+2番目の4つの磁気センサ31aの出力のn番目とn+1番目を加算し、n−1番目とn+2番目を減算したpi点の黒点で示すような出力となる。
このような検出感度分布を示す微小欠陥を幅方向に移動した時のVn”出力は、黒点で示すような出力となり、この黒点を連ねた幅方向の検出感度分布は図3(b)の実線に示すような、ピッチP間ではほぼ平坦な均一化された値となる。
隣り合う磁気センサ31aの加算のみで構成した場合、n番目のVn’出力は、
Vn’=Vn+Vn+1
となり、隣り合う磁気センサ31aの2つの加算出力は、図3(b)の破線で示した検出感度分布となる。
Vn’=Vn+Vn+1
となり、隣り合う磁気センサ31aの2つの加算出力は、図3(b)の破線で示した検出感度分布となる。
図3(b)のVn”出力(実線)とVn’出力(破線)との差は、演算方法による相違を示す。
Vn”出力は、図3(c)に示すように検出感度の最大値方向の出力を取り出す半波整流回路42aを備えることで、夫々の磁気センサ31aの検出感度分布範囲を、配列ピッチPとその左右に1/2Pの幅以内に抑えることができる。
微小欠陥の検出位置を判定しようとする場合、Vn”の演算方法を採用することで、欠陥の検出感度分布範囲を制限することが出来るので、位置判定精度が向上する。
次に、このように構成された磁気センサ31aの幅方向の検出感度分布を下記の条件で検証し、図4(a)に示す特性を得た。
磁気センサ31aとしては、旭化成電子株式会社製INSbホール素子HW−101Aを用いた。このホール素子の外形寸法は、図4(b)に示すように、1.55mm×3.0mm×1.1mm(L×W×H)であった。
また、1.55mmの薄鋼板10には、模擬欠陥として50μφの垂直孔を空け、図1に示した磁化器2からは、2000ATの印加磁界を設定し、模擬欠陥から微小な漏洩磁束を生成させた。そして、薄鋼板10を0.5mmピッチで移動させた時の検出信号を測定して、磁気センサ31aの幅方向の検出感度分布を求めた。
図4(a)において、実線は、リフトオフ(LF)1.0mm、一点破線は、リフトオフ1.3mm、また、破線はリフトオフ0.7mmの時の夫々の検出感度分布特性を示す。
この検出感度分布特性からは、磁気センサ31aの配列のピッチPは、最大出力の1/2(半価値)幅に相当する4mm幅を配列のピッチPとすることが望ましい。
即ち、このようなピッチPで配列すると、ピッチPの中間及びピッチの中心での加減算値の値を一致させやすく、且つ、幅全域の値を均一にしやすくなる。
このデータからも、夫々の検出感度分布特性は正規分布に近似していることが分り、図2で示した加算減算により幅方向の検出感度分布が均一化されることが検証された。
また、リフトオフが1.0mm±0.3mmの範囲で変化しても検出感度分布は相似形で変化し、正規分布に近似する傾向は大きく変化しないため、リフトオフの変化に対しても均一性は確保されることが分る。
但し、検出信号の絶対値は大きく変化するため、図1に示したよう被磁性ロール11を介して一様なリフトオフが確保できるようにして、薄鋼板10の通板位置を確保し、薄鋼板10と磁性センサ31aとの接触が無いようにするとともに、薄鋼板10の厚さや形状の変化を検出して、加減算部41の出力が一定になるように補正することが望ましい。
尚、本発明は上述したような実施例に何ら限定されるものでなく、磁化センサが千鳥状に配列される場合、また複数列で配列される場合でも、取り付けピッチと検出感度分布によって、加算及び減算する対象磁気センサを適宜選択することで、リフトオフを確保しやすくして幅方向の検出感度を均一にすることが可能である。
1 検出部
2 磁化器
2a ヨーク
2b コイル
3 磁気センサ部
31a 磁気センサ
31b 増幅器
31c 磁気センサモジュール
4 信号処理部
41a 加減算器
41b 半波整流回路
42 欠陥判定部
10 薄鋼板(ストリップ)
10A 欠陥
11 非磁性ロール
12 半導体磁気センサ
14 軟質磁性体
20 磁気センサヘッド
21 磁化ヨーク
22 磁化コイル
2 磁化器
2a ヨーク
2b コイル
3 磁気センサ部
31a 磁気センサ
31b 増幅器
31c 磁気センサモジュール
4 信号処理部
41a 加減算器
41b 半波整流回路
42 欠陥判定部
10 薄鋼板(ストリップ)
10A 欠陥
11 非磁性ロール
12 半導体磁気センサ
14 軟質磁性体
20 磁気センサヘッド
21 磁化ヨーク
22 磁化コイル
Claims (4)
- 薄鋼板を走行方向に磁化し、この薄鋼板の内部及び表層部の欠陥部によって生ずる漏洩磁束を、前記薄鋼板の幅方向に磁気センサを複数並べて検出し、前記薄鋼板の欠陥部を検出する磁気探傷装置であって、
前記薄鋼板を磁化する磁化器と、前記欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に配列した磁気センサ部と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部とから成り、
前記信号処理部は、幅方向で隣り合う、もしくは複数の前記磁気センサの出力を加算及び減算する加減算部と、
前記加減算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部と
を備えたことを特徴とする磁気探傷装置。 - 前記磁気センサの配列は、直線状もしくは千鳥状に配列し、前記磁気センサ間の配列ピッチは、予め定められる前記薄鋼板上の微小模擬欠陥に対する幅方向の検出感度分布が、最大値の1/2となる幅方向寸法と等しい値で設定し、
前記加減算部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算し、さらに、当該2つの磁気センサに隣接する2つの前記磁気センサの出力を減算する加減算器と、さらに、前記加減算器の出力から前記検出感度分布の最大値方向の信号を抽出する半波整流回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気探傷装置。 - 薄鋼板を走行方向に磁化し、この薄鋼板の内部及び表層部の欠陥部によって生ずる漏洩磁束を、前記薄鋼板の幅方向に磁気センサを複数並べて検出し、前記薄鋼板の欠陥部を検出する磁気探傷装置であって、
前記薄鋼板を磁化する磁化器と、前記欠陥部の漏洩磁束を検出する複数の磁気センサを幅方向に配列した磁気センサ部と、前記磁気センサ部で検出された信号から欠陥信号を判定する信号処理部とから成り、
前記信号処理部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算する加算部と、
前記加算部の出力から欠陥信号を判定する欠陥判定部と
を備えたことを特徴とする磁気探傷装置。 - 前記磁気センサの配列は、直線状もしくは千鳥状に配列し、前記磁気センサ間の配列ピッチは、予め定められる前記薄鋼板上の微小模擬欠陥に対する幅方向の検出感度分布が、最大値の1/2となる幅方向寸法と等しい値で設定し、
前記加減算部は、幅方向で隣り合う前記磁気センサの出力を加算するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の磁気探傷装置。
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