JP2008209291A - Nmr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】NMR用プローブと室温シムコイルの撓みを解決し、それらの位置決めを容易にする。
【解決手段】スプリット型マグネットと十字ボアを備えるNMR装置において、NMR用プローブ1と室温シムコイル2を一体物として取り付ける剛性の高い直管3を備える。直管3の外径は、室温シムコイル2およびプローブ1を挿入する水平ボア13の内径よりも小さい。室温シムコイル2とNMRプローブ1を直管3にボルト4でそれぞれ取り付けた後に、NMR装置の水平ボア(室温空間)13に挿入する。室温シムコイル2およびプローブ1はそれぞれ別の直管30、30’に取り付けてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプリット型マグネットと多軸ボアを有するNMR装置に関し、特にNMR用プローブと室温シムコイルの位置決めに関する。
近年、NMR装置は複雑な分子構造を持つタンパク質のようなものでも、NMR信号によって構造解析ができるように高感度化が図られている。高感度化の方法として、測定試料を設置する均一磁場空間の磁場強度を強くする方法とプローブコイルの形状を変更する方法が知られている。前者は磁場を発生するマグネットに超電導線材を使用し、その特性を向上させることによって高感度化を実現させるものである。後者は従来の鞍型や鳥籠型からソレノイド型に変更することで、形状効果によりNMR信号の検出効率が高まり、感度向上が期待できるものである。
しかし、ソレノイド型プローブコイルを用いてNMR信号を測定するためには、プローブコイルの軸方向と均一磁場空間の方向が垂直でなければならない。しかし、プローブコイルの中にサンプル管を挿入することも考えると、ソレノイド型マグネットを用いたNMR装置では均一磁場の方向とサンプル管挿入方向が同軸であるため、実現することが非常に困難である。
超電導マグネットの構成やプローブコイル形状によらず、NMR信号を高感度で測定するためには、超電導マグネットと磁場調整を行うシムコイルによって作る均一磁場空間にプローブコイルとサンプル管を精度良く設置することが重要である。ソレノイド型マグネットを用いたNMR装置では、マグネットの軸方向とほぼ同一である垂直方向に室温空間が備えられており、この室温空間の下方からNMRプローブ、上方からサンプル管を挿入して設置する構成となっている。そのため、サンプル管に関しては、サンプル管に取り付けるスピナの形状や装置治具によって軸方向の正確な位置に設置し、NMRプローブに関しては、交換や抜き差しを何度行ってもほぼ同じ位置に設置する方法が考えられている。この技術に関する例として特許文献1、2がある。
特開2000−292515号公報 特開2002−311118号公報
スプリット型マグネットを備えたNMR装置においても、均一磁場空間にプローブコイルとサンプル管を精度良く設置することが必要である。一般的に、スプリット型マグネットを備えたNMR装置では、水平ボアの片端から室温シムコイルを、もう片端からNMRプローブを挿入し、垂直ボア上方よりサンプル管を挿入する。室温シムコイルならびにNMRプローブの先端部にはサンプル管挿入用の穴が備えられている。
図2に示すように、室温シムコイルのサンプル管挿入用穴とNMRプローブのサンプル管挿入用穴、さらにはサンプル管が十字ボア中心の均一磁場空間で嵌め合っている状態に配置して、NMR信号を測定する。しかしながら、実際のNMRプローブや室温シムコイルは、外径が数十mm程度であるのに対して、長さが数十cmから数mあるような非常に細長い円筒形状であり、また、サンプル管挿入用の穴の径は数mm程度と細い。そのため、NMR装置と取り合うフランジ部でこれらの位置や角度の調整を行うことは、目視で確認することができない。このように、位置や角度の調整は目視で確認できない、NMRプローブや室温シムコイルが撓む、NMRプローブや室温シムコイル自体が僅かな曲がりを持つといった問題があり、位置決めが非常に難しい。
本発明の目的は、上記課題を解決し、スプリット型マグネットを備えるNMR装置において、容易にNMRプローブと室温シムコイルを位置決めすることができるNMR装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、スプリット型マグネットと複数の向きに室温空間を備えるNMR装置において、剛性の高い直管に、該直管と室温シムコイルとNMRプローブのサンプル管挿入用穴が一致するように一体に取り付け、この一体物を前記室温空間の内部に備えることを特徴とする。前記室温シムコイルと前記NMRプローブを前記直管に取り付けた後に、前記室温空間に挿入する。また、前記直管は前記室温シムコイルと前記NMRプローブに別々に設けることを特徴とする。また、前記室温シムコイルと前記NMRプローブが取り付けられた前記直管と、該直管を挿入する前記室温空間がほぼ同軸になるような位置決め機構(台形回転体)を、NMR装置のフランジ部に備える。
本発明においては、スプリット型マグネットの室温空間に、室温シムコイルとNMRプローブを取り付ける剛性の高い直管を、位置決め機構として備えているので、NMR用プローブと室温シムコイルの撓みの問題を解決できる。また、NMR用プローブと室温シムコイルをNMR装置に挿入する前に、目視によりお互いの相対位置を決定することもできる。
本発明のNMR装置によれば、剛性の高い直管を備えることで、容易にかつ短時間でNMRプローブと室温シムコイルの位置決めをすることができる。
以下に、本発明の複数の実施例について図面を参照しながら説明する。
図2は、スプリット型マグネットを備える一般的なNMR装置の部分構成図である。静磁界を発生するスプリット型マグネット7は、水平ボア13(水平方向の室温空間)と垂直ボア14(垂直方向の室温空間)を構成し、その外部をクライオスタット6により冷却し超電導マグネットとしている。水平ボア13内には、NMRプローブ1と室温シムコイル2が配置され、垂直ボア14からサンプル管9がサンプル管挿入用穴5に挿入されている。NMRプローブ1と室温シムコイル2の双方が持つサンプル管挿入穴5は位置決めによって合わせられる。NMRプローブ1のサンプル管挿入穴5の周りにはサンプル管9の試料からのNMR信号を検出するプローブコイル10が設けてある。
NMR信号を高感度で測定するためには、超電導マグネット7と磁場調整を行うシムコイル2によって作る均一磁場空間に、プローブコイル10とサンプル管9を精度よく設置する必要がある。NMRプローブ1は、先端部に備えられたコイル10に信号を送信、受信する回路を備えなければならず、これらの回路を調整するための機構を、回路部からプローブ後端部までプローブ内部に備えなければならない。そのため、プローブ内径はできる限り大きくとることが望ましい。一方、NMRプローブ1は室温シムコイル2の内側に設置されるため、NMRプローブ1の外径が大きくなると室温シムコイル2の径も大きくなり、室温シムコイル2の磁場補正能力が低下する。従って、NMRプローブ1の外径は小さい方が望ましい。これらのことから、NMRプローブは薄肉であることが望ましい。しかし、NMRプローブ1は外径が数十mm程度のものに対して長さが数十cmから数mあり、特に先端部では、測定感度に強く影響する磁場均一度向上の観点から強磁性材料(例えば鉄)は使うことができないため、剛性が低くなり、撓みが生じる。
図1は実施例1によるNMR装置の一部構成で、水平ボアの内部の構造を示す部分構成図である。NMRプローブ1とシムコイル2は鋼性の直管3に、ボルト4で取り付けられている。直管3は剛性の高い材料で、例えばSUSなど弾性率が200GPa程度以上の材質で、肉厚が数mmの直管である。これによって、NMRプローブ1の剛性を等価的に高くすることができ、プローブの撓みの問題を低減することができる。また室温シムコイル2は、磁場補正能力の効率を上げるためにコイル径は小さい。特に、先端部はコイル通電時の渦電流と発熱の問題があることから、コイルボビンは導電率が低く熱伝導率の良いセラミック材料を用いることが望ましく、剛性が低いため撓みが生じる。本実施例では、室温シムコイル2もSUSなどの剛性の高い直管3とボルト4を用いて固定することによって、撓みの問題を低減することができる。
図1では、NMRプローブ1、室温シムコイル2共に直管3との固定に、ボルト4を使用しているが、直管に対して固定するものであればどのような構造でもよく、ネジ留めなどであっても構わない。また、直管3の例としてSUSなど弾性率の大きい材質としているが、剛性が高いものであれば、例えば弾性率がSUSよりも小さいCuやAl、真鍮などであってもよい。例えば肉厚10mm程度以上にするなど、NMRプローブ1や室温シムコイル2の数mmの肉厚と比べて十分厚いものであればよい。
図1で示した構造を組み立てる際は、まず直管3の内側に室温シムコイル2を挿入して固定し、次にNMRプローブ1を室温シムコイル2の内側に挿入して、直管3とNMRプローブ1を固定する。組み立て作業がNMR装置に挿入する前に行うことができるので、室温シムコイル2およびNMRプローブ1を固定する際に、それぞれのサンプル管挿入用穴と直管のサンプル管挿入用穴の位置および角度を目視やゲージなどを用いて合わせることが可能になる。
その後、図3に示すように、組み立てた一体物は水平ボア13の一方向からボア内に挿入され、NMRプローブ1のフランジ1’でボルト20により、クライオスタット6にボルト20で固定される。これにより、NMRプローブ1と室温シムコイル2のサンプル管挿入用穴5の軸ずれを0.1mm程度に抑えることができ、サンプル管挿入用穴とサンプル管の位置合わせが非常に容易になる。室温シムコイル側(水平ボアに挿入する側)は、押しネジで水平ボア13に対して固定する構造を備えていることが望ましい。ただし、これらの固定方法は、NMRプローブ1と室温シムコイル2と直管3の一体物がクライオスタット6に対して固定されるものであればよい。例えば、図4の変形例に示すように、NMRプローブ1のフランジ1’ではなく、直管3に備えたフランジ3’をクライオスタット6にボルト20’で固定してもよい。また、室温シムコイル側は押しネジではなく、室温シムコイル2あるいは直管3にフランジを取り付け、このフランジとクライオスタット6をボルト止めするような構造であっても構わない。
図5は実施例2による水平ボアの内部の構造を示す部分構成図である。実施例1ではNMRプローブ1と室温シムコイル2を同一の直管3に固定しているが、実施例2では別々の直管30、30’に固定する構造である。実施例2では、NMRプローブ1と室温シムコイル2をそれぞれ別の端部から片端固定する支持構造になるため、両端支持の構造であった実施例1に比べ剛性は低くなる。しかし、サンプル管挿入用穴5の軸合わせを行う対象が、図1ではNMRプローブ1、室温シムコイル2、直管3であるのに対して、NMRプローブ1と室温シムコイル2になるため、サンプル管挿入用穴5の軸合わせが容易になる。
このようにNMRプローブ1と室温シムコイル2を別々の直管30、30’に固定する場合は、NMRプローブ1と直管30、室温シムコイル2と直管30’をそれぞれボルト4で固定するだけでも構わない。しかし、一体物の剛性を上げるために、さらにNMRプローブ1と室温シムコイル2それぞれの先端部をボルト4’で固定するようにしてもよい。
図6は実施例3による水平ボアの内部の構造を示す部分構成図である。図6では、図1で示した位置決め機構に加えて、NMRプローブ1と室温シムコイル2と直管3の一体物の軸と水平ボア13の軸を同軸にするような位置決め機構(台形回転体)12を備えている。
例えば、図3のように、室温シムコイル2の側からクライオスタット6の形成する水平ボア13に一体物を挿入する場合、図6のように台形回転体12を直管3の片端(NMRプローブ1側)に取り付け、NMRプローブ1と室温シムコイル2と直管3の一体物を挿入する。一体物が挿入された後に、直管のもう一端(室温シムコイル2側)に台形回転体の部品12を室温シムコイル2側から取り付ける。このように、台形回転体12を直管の両端に備え、さらに台形回転体12を室温空間(水平ボア)3の内壁と接する位置で固定することによって、室温空間13に対して受動的にほぼ同軸に設置することができる。これにより、サンプル管9を挿入する室温空間(垂直ボア)14の軸と、一体物のサンプル管挿入用穴5の軸のプローブ挿入方向に対する左右方向および上下方向のズレをほぼ無くすことができる。
なお、図6では位置決め機構を台形回転体12としているのは、室温空間13の内壁と接する構造が必要となるためであり、これに相当する構造であれば台形回転体以外の形状であっても構わない。
図7はNMRプローブと直管の固定方法を示す断面図である。図7(a)はサンプル測定空間から近い位置での引きボルト16による固定方法、図7(b)はサンプル測定空間から遠い位置での押しボルト17による固定方法である。このような固定方法を組み合わせることで、室温シムコイル2や傾斜磁場コイルへの通電による発熱によってNMR用プローブ1に温度変化が生じた場合に、それによって生じる軸方向の伸縮をサンプル測定空間から遠い位置に逃すことができる。これにより、サンプル管挿入用穴位置の軸方向ズレが殆ど生じない。
図7(a)では、引きボルト16のみによる固定方法を示しているが、径方向および軸方向に固定されていれば良いため、例えば押しボルトと引きボルトの組み合わせで固定する方法であっても構わない。また、ここではNMRプローブ1と直管3の固定方法を示したが、室温シムコイル2と直管3の固定方法についても同様の方法を用いることができる。また、図7では、それぞれ3箇所で固定しているが、それ以上の箇所で固定する方法でも構わない。
従来のスプリット型NMR装置では、NMRプローブ1にサンプル回転機構21やサンプル温調機構22との嵌め合い機構を備えることで、サンプルをプローブに備えられたサンプル管挿入用穴5に設置するとともに、サンプル温度の調整を行っていた。しかし、この嵌め合い部分は磁場印加方向から見た軸対称性を悪化させるため、磁場均一度を低下させる原因となっていた。そこで、この嵌め合い機構をプローブではなく直管に備えることで、磁場均一度を乱す部分がサンプル測定空間から遠ざかるため、磁場均一度が向上し、高感度化につながる。
図8は実施例5による部分構成図で、図1で示した位置決め機構において、直管3にサンプル回転機構先端21およびサンプル温調機構先端22との嵌め合い機構としてテーパ部18を備えたものを示している。スプリット型NMR装置ではテーパ部18を介して、垂直方向上方の室温空間(垂直ボア)14からサンプルの導出入と回転を行うサンプル回転機構先端21、垂直方向下方の室温空間14からサンプルの温度を一定に調整するサンプル温調機構先端22を挿入する。これにより、高感度、高分解能でのNMR計測に必要なサンプルの回転やサンプル温度の調整を行う。
図9は実施例6によるNMR装置の一部構成で、直管の内部の構造を示す部分断面図ある。図1で示した位置決め機構の直管3の内壁に、磁場印加方向とほぼ同一方向に溝19を備えている。直管3は剛性が高いため、材質としては金属であることが望ましい。このとき、直管3に溝19を備えることで、プローブ1に備えられた傾斜磁場コイルによって傾斜磁場を印加した際の渦電流による影響を低減することができる。渦電流は金属表面に流れるので、溝の深さとしては1mmもあれば十分であるが、内壁にのみ溝加工を施すことは難しいため、加工性を考えて溝ではなく穴であっても構わない。さらに、図9では直管の軸方向にのみ溝を備えたものを示しているが、周方向に流れる渦電流を断ち切るような溝が備えられていてもよい。すなわち、溝の方向は磁場印加方向に垂直でなければ良く、さらに複数の方向に溝が備えられていても構わない。
以上のように、本発明はスプリット型NMR装置用のNMRプローブと室温シムコイルの位置決めを容易にするものである。なお、本発明の技術思想はNMRのみならず、長さが数十cm以上の細長い形状のものを0.1mmのオーダーの精度で嵌め合うことが必要な装置全般に適用できるものである。
実施例1によるNMR装置の一部構成で、水平ボア内部のプローブ、室温シムコイル、直管の位置決めを示す部分構成図。 一般的なスプリット型マグネットを備えたNMR装置の構成を示す部分構成図。 実施例1のNMR装置で、プローブ、室温シムコイル、直管の一体物をクライオスタットに挿入する方法を示す組立図。 実施例1によるNMR装置の変形例で、直管にクライオスタットとの取り合いフランジを備えた構成を示す部分構成図。 実施例2によるNMR装置の一部構成で、NMRプローブと室温シムコイルで別々の直管を備えた部分構成図。 実施例3によるNMR装置の一部構成で、図1で示した位置決め機構に室温空間と同軸にする構造を付加した部分構成図。 実施例4による直管とNMRプローブの固定方法を示す部分断面図。 実施例5によるNMR装置の一部構成で、NMR装置にサンプル回転機構およびサンプル温調機構との嵌め合い構造を示す部分構成図。 実施例6による直管の部分断面図。
符号の説明
1…NMRプローブ、1’…プローブのフランジ、2…室温シムコイル、2’…シムコイルのフランジ、3…直管、3’…直管のフランジ、4,4’…ボルト、5…サンプル管挿入用穴、6…クライオスタット、7…スプリット型マグネット、8…サンプル回転機構(スピナ)、9…サンプル管、10…プローブコイル、12…台形回転体、13…水平方向の室温空間(水平ボア)、14…垂直方向の室温空間(垂直ボア)、16…引きボルト、17…押しボルト、18…嵌め合い機構、19…渦電流を抑制するための溝、20…NMRプローブとクライオスタットを固定するボルト、20’…直管とクライオスタットを固定するボルト、21…サンプル回転機構の先端部、22…サンプル温度調整機構の先端部、30、30’…直管。

Claims (9)

  1. スプリット型マグネットと複数の向きに室温空間を備えるNMR装置において、
    剛性の高い直管に、該直管と室温シムコイルとNMRプローブのサンプル管挿入用穴が一致するように一体に取り付け、この一体物を前記室温空間の内部に備えることを特徴としたNMR装置。
  2. 請求項1に記載のNMR装置において、
    前記室温シムコイルと前記NMRプローブを前記直管に取り付けた後に、前記室温空間に挿入することを特徴としたNMR装置。
  3. 請求項1又は2記載のNMR装置において、
    前記直管は前記室温シムコイルと前記NMRプローブに別々に設けることを特徴としたNMR装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記NMRプローブと前記直管は前記サンプル管挿入用穴に近い位置で固定され、さらに前記サンプル管挿入用穴から遠い位置で固定されていることを特徴としたNMR装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記室温シムコイルと前記直管が前記サンプル管挿入用穴に近い位置で固定され、さらに前記サンプル管挿入用穴から遠い位置で固定されていることを特徴としたNMR装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記室温空間の外側の壁と前記直管の両端側との間に位置調整可能に設けられ、前記直管と該直管を挿入する室温空間がほぼ同軸になるような位置決め機構(台形回転体)を備えることを特徴としたNMR装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記直管の前記サンプル管挿入用穴の上方部に、サンプル管を設置するための嵌め合い機構を備えていることを特徴としたNMR装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記直管の前記サンプル管挿入用穴の下方部に、サンプル管内のサンプル温度を一定制御する温調手段を設置するための嵌め合い機構を備えていることを特徴としたNMR装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のNMR装置において、
    前記直管の内壁に溝、あるいは内壁から外壁までの貫通穴を備えていることを特徴としたNMR装置。
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