JP2008208623A - アンカー頭部及び頭部背面機構 - Google Patents
アンカー頭部及び頭部背面機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008208623A JP2008208623A JP2007046575A JP2007046575A JP2008208623A JP 2008208623 A JP2008208623 A JP 2008208623A JP 2007046575 A JP2007046575 A JP 2007046575A JP 2007046575 A JP2007046575 A JP 2007046575A JP 2008208623 A JP2008208623 A JP 2008208623A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- back tube
- ground
- sheath material
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
【解決手段】グラウンドアンカーの頭部背面に設置され、地上側(E)の領域の外形寸法が地中側(G)の領域の外形寸法よりも大きく、地中側(G)の先端がテンドン(1)を被覆する鞘状部材(4)の内側の領域に侵入可能に構成されており、鞘状部材(4)の内側に挿入された際に断面形状が鞘状部材(4)の断面形状と相似形に変形するような可撓性を有しており、地中側(G)先端近傍の領域の全周にわたって突起(55)が形成されている。
【選択図】図1
Description
ここで、アンカー頭部及び頭部背面の部品を交換して、グラウンドアンカーの補修を図るに際しては、当該補修措置を行った後も、アンカー頭部及び頭部背面が水密性を発揮する様に処理する必要がある。雨水や湧水がアンカー頭部及び頭部背面に浸入するためである。
図13において、符号1はテンドン、符号2はアンカープレート、符号3はアンカーヘッド、符号7はヘッドキャップを示す。以下、図14以降については、同じ構成には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
しかし、背面管5がシース材4の外周面を覆うように挿入することが出来ない様な場合が、種々存在する。
例えば、図14で示す様に、グラウト材12がシース材4の端面まで充填されて固結している場合には、固結したグラウト材12により、背面管(図示を省略)がシース材4の外周面を覆うように挿入することが妨げられてしまう。
特に、図17で示す様にシース材4の地上側4aの端面が破損してしまった場合には、背面管(図示を省略)でシース材4の外周面を覆うように挿入することが、非常に困難となる。
しかしながら、図15で示す様にシース材4が通常の背面管が装着される位置まで届いていない場合には、コンクリートフレーム8の地表側からシース材4端面を処理することができず、背面管をシース材4の外周面を覆うように挿入することは不可能である。
なお、図18で示す状態では、シース材4の断面形状が変形していると共に、シース材4の位置が口元管9の中心から偏芯している。
しかし、特許文献1は、背面管の挿入に関する上述した様な各種問題を解消するものではない。
その様な形状であれば、鞘状部材(シース材4)の内側の領域に浸入することが容易となるからである。
ただし、地中側端部を平坦な形状に形成することも可能である(図3参照)。その場合、必要に応じて、例えば作業現場等で、地中側端部を斜めに切り落した形状に加工することが可能である(図4参照)。
背面管(5)は、その外径がシース材(4)の内径よりも僅かに小さく構成されているが、背面管(5)の突起(55)の最大外径は、シース材(4)の内径と同一か、それよりも僅かに大きく構成されている。そのため、突起(55)はシース材(4)に対して締まり嵌めの状態となり、係る締まり嵌めの状態となった部分(突起55の形成された部分)が水密性を発揮する。換言すれば、突起(55)がシース材(4)の内壁面(4i)を押圧することにより、水分がシース材(4)の内部に浸入することが防止され、テンドン(1)の腐食が防止される。
そのため、図18で示す様にシース材(4)が変形している場合であっても、シース材(4)の内側に挿入された背面管はシース材(4)の断面形状に対応して変形して、シース材(4)の内側に挿入される。
また、図19で示す様に、シース材(4)が口元管(9)の中心から偏芯して、口元管(9)の内壁面(9i)に接触している場合においても、背面管がシース材(4)の内側に挿入される本発明であれば、当該背面管はシース材(4)へ容易に挿入されるのである。
図1は本発明の実施形態に係るグラウンドアンカー100のアンカー頭部及び頭部背面の構造を示している。
図1における符号Fは法面を示す。図1では、法面Fを境に、地上側を符号Eで示し、地中側をGで示す。
挿通孔82には、口元管9が挿入されている。
シース材4の地上側端部の内側で、且つ、テンドン(PC鋼より線)1の外側には、背面管5が挿入されている。背面管5の内部には、テンドン1の防錆材であるグリース11が充填(注入)されている。
背面管5の地上側の端部には、フランジ54が形成されている。フランジ54は、アンカープレート2の下面22と、補剛板6の上面61とによって、挟持されて固定される。
図2において、背面管5は全体が筒状体として構成されており、地上側に配置される部分であって且つ外径の大きな円筒部51と、地中側に配置される部分であって且つ外径の小さな円筒部52と、円筒部51と円筒部53とを接続するテーパー部53とを有している。
外径の小さな円筒部52の地中側の先端は、斜めに切り落した形状56になっている。当該斜めに切り落した形状56の近傍には、全周にわたって突起55が形成されている。
図3及び図4を参照して後述するように、背面管5先端の斜めに切り落した形状56は、図3の背面管(標準背面管)の先端を斜めに切り落す加工を行って成形する。
したがって、突起55はシース材4に対して締まり嵌めとなり、係る締まり嵌めの部分(突起55の形成された部分)が、シース材4の内壁面と協働して、水密性を発揮している。すなわち、突起55がシース材4の内壁面4iを押圧することにより、水分は当該押圧された内壁面4iよりもシース材4の内部に浸入することが出来ず、水密性が発揮された状態となる。その結果、シース材4内部のテンドン1が腐食することが防止される。
ある程度の距離だけ背面管5が挿入され、突起55を形成した部分がシース材4の健全な領域(半径方向外側に拡がっておらず、破損もしていない領域)まで到達したならば、突起55はシース材4に対して締まり嵌めとなり、シース材4の内壁面4iに押圧されて、水密性を発揮する。
そのため、図18で示す様にシース材4が変形している場合であっても、シース材4の内側に挿入された背面管5は、シース材4の断面形状に対応して変形して、シース材4の内側に挿入される。
しかし、可撓性を有する薄肉管は、シース材4の内側に押し込む際に、予期しない変形や座屈を生じる恐れがある。
図3において、背面管5Aの地中側先端56Aは、平坦な形状に形成されている。背面管5Aの地中側先端56Aが平坦に形成されている以外は、図2で示す背面管5と同様である。
換言すれば、図2の背面管5において、背面管5の地中側先端56を、(図2に示すような)斜めに切り落とした形状に加工しなければ(平坦な形状のままにすれば)、図3の背面管5Aとなる。
図15を参照して説明したように、背面管が装着される位置までシース材が届いていない状態で、アンカーの頭部及び頭部背面の部品を交換する作業を行う際には、背面管の軸方向長さを、作業現場で調節する必要がある事態が想定される。
係る場合には、図5において、符号5Xで示す背面管を用いることが可能である。
ここで、軸方向長さの調整のため、複数種類の軸方向寸法の円筒形状の部分β(第2の部分)が用意されている。
図5で示す背面管も、図3の標準的な背面管を加工することにより、成形することが出来る。
図6は、グラウンドアンカーの劣化した頭部及び頭部背面を取り除いた直後の状態を示している。なお、図6では、グラウト材12の図示が省略されている。
上述した様に、背面管5はシース材4の内側に挿入する際に、シース材4の断面形状に対応して変形する程度の可撓性を有して構成されている。そのため、図8で示す様に、シース材4の断面形状が変形されている場合には、背面管5の断面形状はシース材4の断面形状に従って、シース材4の断面形状と相似形に変形する。
図9において、油圧ジャッキ9はアンカープレート2の上方に配置されており、そのジャッキシリンダー91は収縮した状態となっている。そして油圧ジャッキ9は、カプラー92と、プーリングヘッド94を備えている。
図9で示す状態において、ジャッキシリンダー91の上方はプーリングヘッド94が固定されており、プーリングヘッド94は、PC鋼より線96及びカプラー92を介してテンドン1に固定されているので、ジャッキシリンダー91に圧油を供給して伸長せしめれば、油圧ジャッキ90がアンカープレート2を介して背面管5をシース材4側(図9の矢印P方向)に押圧する。
その結果、図7で示すように、背面管5はシース材4の内側に挿入される。
ヘッドキャップ7に設けた図示しない注入口から、防錆材であるグリース11を注入して、ヘッドキャップ7内部領域及び背面管5の内側の領域に、グリース11を充填する。
これにより、グラウンドアンカーの劣化した頭部及び頭部背面が新しい部品に交換されると共に、水の浸入及びそれに起因する腐食が防止されるのである。
図11で示すように二次グラウト122を注入することにより、シース材4の内側に水が浸入することはより一層困難となり、テンドン1の防錆がさらに確実なものとなる。
図12では、補剛板6に代えて定着台座162を設けられており、定着台座162に形成された二次注入孔164から二次グラウト122を注入することができる。
図11及び図12で示す態様について、その他の構成及び作用効果については、上述したのと同様である。
例えば、図示の実施形態において、テンドンとしてはPC鋼より線が記載されているが、端部にネジ山を形成した棒鋼をテンドンとして用いている場合においても、本発明を適用することが出来る。
2・・・支圧板/アンカープレート
3・・・アンカーヘッド
4・・・鞘状部材/シース材
5・・・背面管
6・・・補剛板
7・・・ヘッドキャップ
8・・・コンクリートフレーム
9・・・口元管
11・・・グリース
12・・・グラウト材
Claims (5)
- グラウンドアンカーの頭部背面に設置され、地上側の領域の外形寸法が地中側の領域の外形寸法よりも大きく、地中側の先端がテンドンを被覆する鞘状部材の内側の領域に侵入可能に構成されており、鞘状部材の内側に挿入された際に断面形状が鞘状部材の断面形状と相似形に変形するような可撓性を有しており、地中側先端近傍の領域の全周にわたって突起が形成されており、その突起は鞘状部材の内壁面に当接して水密性を発揮する様に構成されていることを特徴とする背面管。
- 支圧板に押圧される地上側の領域に設置される外形寸法が大きい第1の部分と、半径方向寸法が単一で軸方向寸法が異なる複数の中空円筒状部品から選択可能な第2の部分と、鞘状部材の内側の領域に侵入可能に構成されており且つ前記突起が全周にわたって形成されている第3の部分とに分割して構成した請求項1の背面管。
- 地中側端部は斜めに切り落した形状に形成されている請求項1、請求項2の何れかの背面管。
- テンドンと、テンドンに作用する緊張力を支持する支圧板と、テンドンに付加された緊張力を保持する緊張力保持機構と、支圧板よりも上方の領域に被せられたヘッドキャップと、支圧板により押圧され鞘状部材まで延在している背面管とを備え、その背面管は、地上側の領域の外形寸法が地中側の領域の外形寸法よりも大きく、地中側の先端がテンドンを被覆する鞘状部材の内側の領域に侵入可能に構成されており、鞘状部材の内側に挿入された際に断面形状が鞘状部材の断面形状と相似形に変形するような可撓性を有しており、地中側先端近傍の領域の全周にわたって突起が形成されており、その突起は鞘状部材の内壁面に当接して水密性を発揮する様に構成されていることを特徴とするアンカー頭部及び頭部背面機構。
- テンドンに背面管を通して当該背面管の地中側の先端を鞘状部材まで到達させる工程と、当該背面管を地中側に押圧してその地中側先端を鞘状部材の内側の領域に挿入する工程とを有し、当該挿入する工程では、背面管の地中側先端近傍の領域全周にわたって形成された突起が水密性を発揮する様に鞘状部材の内壁面に当接し、緊張力保持機構によりテンドンに付加された緊張力を保持する工程と、ヘッドキャップを支圧板に取り付け、以って、支圧板よりも地上側の領域をヘッドキャップで覆う工程と、ヘッドキャップに覆われた領域及び背面管の内側の領域に充填材を充填する工程、とを有することを特徴とするアンカー補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007046575A JP4361571B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | アンカー頭部及び頭部背面機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007046575A JP4361571B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | アンカー頭部及び頭部背面機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008208623A true JP2008208623A (ja) | 2008-09-11 |
JP4361571B2 JP4361571B2 (ja) | 2009-11-11 |
Family
ID=39785156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007046575A Expired - Fee Related JP4361571B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | アンカー頭部及び頭部背面機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4361571B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7139861B2 (ja) | 2017-12-12 | 2022-09-21 | 富士電機株式会社 | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
-
2007
- 2007-02-27 JP JP2007046575A patent/JP4361571B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4361571B2 (ja) | 2009-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3146122B1 (en) | Cap for anchor of post-tension anchorage system | |
JP6047675B2 (ja) | ケーブル係留装置のための個別密閉構成 | |
JP4387380B2 (ja) | アンカー補修方法とアンカー頭部及び頭部背面機構 | |
JP4361571B2 (ja) | アンカー頭部及び頭部背面機構 | |
JP5981742B2 (ja) | 斜面安定化工法用保護シース及び斜面安定化工法の施工方法 | |
JP2008184810A (ja) | 補修工法用水密定着具及びアンカー補修工法 | |
JP2008069604A (ja) | 土留用の自立杭及びその自立杭へのプレストレス導入方法 | |
JP5078816B2 (ja) | シールドトンネル用袋体付きセグメントおよびシールドトンネル用セグメント本体への袋体の取り付け方法 | |
JP6387038B2 (ja) | アンカー支持体及びグラウンドアンカー工法 | |
JP2003147902A (ja) | 緊張材の定着具と、定着具の設置方法 | |
JP7362210B2 (ja) | コンクリート用アンカーの施工方法 | |
JPH0726388B2 (ja) | アースアンカー及びその定着方法 | |
JP3543393B2 (ja) | アンカー定着長部分の止水方法 | |
JP2008285975A (ja) | 内側ナットアセンブリ、防食pc鋼棒組付体及びpc構造体 | |
JP2008280826A (ja) | アンカーの引抜き力アップ方法。 | |
JP3400221B2 (ja) | グラウンドアンカー | |
KR200421375Y1 (ko) | 영구앵커체 | |
JP6804215B2 (ja) | グラウンドアンカー及び施工方法 | |
JP7225007B2 (ja) | グラウンドアンカー及びグラウンドアンカー工法 | |
JP2006241894A (ja) | 杭間の止水方法及び止水材 | |
JP5071836B2 (ja) | 型枠用セパレーター | |
KR19980028139A (ko) | 어스앵커 및 그 장착방법 | |
JP2007332661A (ja) | アンカーの頭部及び頭部背面機構とアンカー補修方法 | |
JP2005083130A (ja) | ロックボルトの施工方法及びその補助具 | |
JP7030071B2 (ja) | Pc鋼棒体及びpc鋼棒体の施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4361571 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150821 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |