JP2008208211A - インク組成物、記録方法及び記録物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れたインク組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、カーボンブラックと、下記式(1)で表される化合物からなる染料とを含んでなるインク組成物を提供する。
【化1】
Figure 2008208211

(式(1)中、A1、A2及びA3はそれぞれ、特許請求の範囲に示される式(Bk-2)又は(Bk-3)で表される置換基(A1)、式(Bk-4)又は(Bk-5)で表される置換基(A2)、及び式(Bk-6)で表される置換基(A3)である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れたインク組成物、詳しくは、耐ガス性、耐光性、及び印字濃度、特に普通紙及びマット紙上でのOD値が向上したインク組成物に関する。
従来、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐光性・耐水性の向上を目的として、種々のインク組成物が提案されている。
例えば、特開2004−114691号公報では、普通紙上で、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐光性・耐水性に優れるようなインクジェット記録用インクの提供を目的として、カーボンブラックと黒色染料とを含んでなるインクジェット記録用インク組成物が提案されている(特許文献1)。そして、この文献1には、黒色染料として、特定構造の化合物を用いることが開示されている。
しかし、このような従来のインク組成物では、空気中のオゾン等に対する画像の耐ガス性のレベルが不十分であるという課題がある。
特開平11−349876号公報
そこで、本発明は、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れたインク組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、下記発明を提供することにより、前記目的を達成したものである。
1.カーボンブラックと、下記式(1)で表される化合物からなる染料とを含んでなるインク組成物。
Figure 2008208211
(式(1)中、A1は下記式(Bk-2)又は(Bk-3)で表される置換基であり、A2は下記式(Bk-4)又は(Bk-5)で表される置換基であり、A3は下記式(Bk-6)で表される置換基である。)
Figure 2008208211
(式(Bk-2)中、MはLi又はNaを表す。)
Figure 2008208211
(式(Bk-3)中、MはLi又はNaを表す。)
Figure 2008208211
Figure 2008208211
Figure 2008208211
(式(Bk-6)中、MはLi又はNaを表す。)
2.前記カーボンブラックと前記式(1)で表される染料との重量比が、2.5:1〜7:1の範囲である、前記1記載のインク組成物。
3.更に、界面活性剤を含む、前記1又は2記載のインク組成物。
4.前記界面活性剤がポリシロキサンである、前記3に記載のインク組成物。
5.前記界面活性剤がアセチレングリコールである、前記3に記載のインク組成物。
6.更に、多価アルコール低級アルキルエーテルを含む、前記1〜5の何れかに記載のインク組成物。
7.更に、炭素数4〜6であり水酸基価が2である脂肪族ジオール化合物を含む、前記1〜6の何れかに記載のインク組成物。
8.表面張力が20〜40mN/mである、前記1〜7の何れかに記載のインク組成物。
9.インクジェット用である、前記1〜8の何れかに記載のインク組成物。
10.前記1〜9の何れかに記載のインク組成物を用いて記録する記録方法。
11.前記1〜9の何れかに記載のインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録物。
本発明によれば、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れたインク組成物を提供することができる。また、本発明のインク組成物を用いた記録方法により、高品質、高色濃度で、優れた耐ガス性、耐光性を備えた記録物が得られる。
以下に本発明に係るインク組成物について、その好ましい実施態様に基づき説明する。
本発明のインク組成物は、カーボンブラックと、下記式(1)で表される化合物からなる染料とを含んでなる。
Figure 2008208211
(式(1)中、A1は下記式(Bk-2)又は(Bk-3)で表される置換基であり、A2は下記式(Bk-4)又は(Bk-5)で表される置換基であり、A3は下記式(Bk-6)で表される置換基である。)
Figure 2008208211
(式(Bk-2)中、MはLi又はNaを表す。)
Figure 2008208211
(式(Bk-3)中、MはLi又はNaを表す。)
Figure 2008208211
Figure 2008208211
Figure 2008208211
(式(Bk-6)中、MはLi又はNaを表す。)
本発明のインク組成物は、かかる構成からなるため、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れた画像を得ることができる。特に、普通紙及びマット紙上でのOD値が向上した画像を形成することができる。
本発明のインク組成物は、主としてインクジェット用インクとして用いられるが、その他、オフセット印刷、商業印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等の用途にも用いることができる。
本発明のインク組成物の好ましい態様では、カーボンブラック及び前記式(1)で表される染料のほか、界面活性剤、多価アルコール低級アルキルエーテル、1,2−ヘキサンジオールおよび水を含んでなるものである。
本発明においては、カーボンブラックと前記式(1)で表される染料を、特定重量比の範囲で組み合わせることで、良好な印字品質・高い色濃度および耐ガス性・耐光性に優れた印刷物の実現が可能となった。
本発明において用いられるカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラックなどがある。
本発明の好ましい態様によれば、これらの顔料は、分散剤で水性媒体中に分散させてえられた顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤、界面活性剤を使用することができる。
インク組成物への顔料の添加量は、0.1〜15重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜10重量%程度である。
また、前記式(1)で表される染料としては、具体的には、式(1):
1−N=N−A2−N=N−A3 におけるA1〜A3を表1のように組み合わせた、以下の式(Bk-1-1)、式(Bk-1-2)、式(Bk-1-3)、式(Bk-1-4)に示すような着色剤が挙げられる。これらの着色剤は、1種のみ単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
Figure 2008208211
表1中、MはLi又はNaを示す。
カーボンブラックと式(1)で表される染料との存在比は、耐ガス性、耐光性、高印字品質が得られる範囲で適宜決定されてよいが、重量比2.5:1〜7:1の範囲で含有してなるのが好ましく、より好ましくは3:1〜5:1の範囲である。
本発明の好ましい態様によれば、インク組成物中に多価アルコール低級アルキルエーテルを含んでなる。
多価アルコール低級アルキルエーテルの好ましい具体例としては、モノ、ジおよびトリエチレングリコールC1-6アルキルエーテル、モノ、ジおよびトリプロピレングリコールC1-6アルキルエーテル、より好ましくはトリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられ、最も好ましくはトリエチレングリコールモノブチルエーテルである。
この添加量は1〜12重量%であるのが好ましく、より好ましくは2〜10重量%である。
また、本発明の好ましい態様によるインク組成物は、界面活性剤を含んでなる。界面活性剤としては、ポリシロキサン又はアセチレングリコールが好ましく用いられる。
ポリシロキサンとしては、例えば、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。ポリエーテル変性オルガノシロキサンとしては、下記の式(I)で表される化合
物等が挙げられる。
Figure 2008208211
(上記式中、R1〜R9は、独立して、C1−6アルキル基を表し、jおよびkは、独立して1以上の整数を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、mおよびnは0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上の整数を表し、EOおよびPOは、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよい。)
特に、j+kが11〜300であることが好ましく、11〜100のものがより好ましく、11〜50であるものが特に好ましい。
式(I)の化合物は市販されており、それを利用することが可能である。例えば、ビックケミー・ジャパン株式会社より、シリコン系添加剤BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−348等が利用可能である。
ポリシロキサンの添加量は、インク組成物全体に対して、0.1重量%〜1.5重量%である。
一方、アセチレン系界面活性剤としては、下記の式(i)で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2008208211
(ここで、R11、R12、R13、およびR14はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基を表し、nおよびmはそれらの和が0〜30となる整数である)
アセチレングリコールの好ましい具体例を挙げれば次の表の通りである。
Figure 2008208211
表中のNo.1のアセチレングリコールが最も好ましい。
これらのアセチレングリコールは市販されているものを利用することが可能であり、例えばサーフィノール440、465,82およびTG、オルフィンE1010(製造元:Air Product and Chemicals, Inc. 、販売元:信越化学工業株式会社)を利用することができる。
アセチレングリコールの添加量は0.1〜1.2重量%であるのが好ましく、より好ましくは0.2〜1重量%である。
多価アルコール低級アルキルエーテルと界面活性剤、特にアセチレングリコールを上記添加量で組み合わせて用いることによって、インク組成物の速乾性を改善し、にじみや混色などによる印字品質の劣化を防止できる。さらに、多価アルコール低級アルキルエーテルはそれを単独で使用すると、記録ヘッドやインク流路を構成している樹脂を侵蝕してしまう現象がしばしば観察されるが、アセチレングリコールと組み合わせることで、このような侵蝕現象も防止することができる。さらに、後記する親水性高沸点低揮発性溶媒を多価アルコール低級アルキルエーテルに対して、その50重量%以上添加することで、その効果をより改善することができる。
さらにカラー印字の場合、ドットが流れ出し、隣接するドット間で混色などが生じてしまうとカラー画像としての品質の劣化となる。多価アルコール低級アルキルエーテルとアセチレングリコールの組み合わせによれば、このような混色を防止し、高品質のカラー画像を実現することができる。
本発明の好ましい態様によれば、インク組成物は有機溶媒を含んでなるのが好ましい。この有機溶媒は、好ましくは低沸点有機溶剤であり、その好ましい例としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−ブタノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、などがあげられる。特に一価のアルコールが好ましい。低沸点有機溶媒は、インクの乾燥時間を短くする効果がある。
本発明に用いられる親水性高沸点低揮発性溶媒としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の高沸点低揮発性の多価アルコール類が用いられ、その他、 N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1、3−ジメチルイミダゾリジノン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、 N,N−ジエチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン等の含窒素有機溶剤等の水溶性有機溶剤を印字のにじみが生じない範囲で添加することができる。とりわけグリセリンなどが好ましい。
これら保湿剤の添加量は、インクの0.5〜40重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜20重量%の範囲である。また、低沸点有機溶媒剤の添加量はインクの0.5〜10重量%程度が好ましく、より好ましくは1.0〜6重量%の範囲である。
また、本発明のインク組成物には、炭素数4〜6であり水酸基価が2である脂肪族ジオール化合物が好ましく用いられる。炭素数4〜6であり水酸基価が2である脂肪族ジオール化合物としては、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのアルカンジオールが例示できるが中でも1,2−ヘキサンジオールなどの1,2−アルカンジオールが好ましい。
その他、必要に応じて、pH調製剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。pH調整剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどがあげられる。
本発明のインク組成物をインクジェット記録方法に用いる場合、良好な応答性、吐出安定性、適当なドットの広がりおよび良好な真円度などを実現するためには、インク組成物の粘度は0〜50℃の動作時温度において30mPa・s以下が好ましく、より好ましくは1.2〜20mPa・s程度であり、またインク組成物の表面張力は0〜50℃の動作時温度において20〜40mN/m程度であるのが好ましい。
本発明によれば、前述したインク組成物を用いて画像を形成する記録方法、及び前述したインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録物が提供される。これにより、高品質、高色濃度で、優れた耐ガス性、耐光性を備えた記録物が得られる。
以下本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下のインク組成物を常法に従い調製した。すなわち、インク組成物はカーボンブラックを分散剤成分とともに分散した後に、染料および他の成分を加え混合し、一定以上の大きさの不溶成分を濾過して、インク組成物とした。
カーボンブラック MA7 2.5wt%
(三菱化学(株)製)
ブラック染料1 1.0wt%
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.5wt%
(分子量7000、分散剤)
オルフィンE1010 0.5wt%
グリセリン 15.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
ブラック染料1は、前記式(1)で表される化合物の例であって、下記式(H):
Figure 2008208211
で表される化合物であり、かつブラック染料1におけるA1〜A3は、それぞれ以下に示す基である。
Figure 2008208211
カーボンブラック MA7 2.5wt%
(三菱化学(株)製)
ブラック染料1 0.5wt%
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.0wt%
(分子量7000、分散剤)
オルフィンE1010 0.5wt%
グリセリン 13.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
カーボンブラックRaven1080 3.5wt%
(コロンビヤン・カーボン製)
ブラック染料1 0.5wt%
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.0wt%
(分子量7000、分散剤)
BYK348 0.4wt%
(ビックケミー社製)
グリセリン 13.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
〔比較例1〕
カーボンブラック MA7 1.5wt%
(三菱化学(株)製)
ブラック染料1 1.5wt%
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.0wt%
(分子量7000、分散剤)
オルフィンE1010 0.5wt%
グリセリン 13.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
〔比較例2〕
カーボンブラック MA7 2.5wt%
(三菱化学(株)製)
Projet Fast Black2(Zeneca社製) 1.0wt%
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.5wt%
(分子量7000、分散剤)
オルフィンE1010 0.5wt%
グリセリン 15.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
〔比較例3〕
カーボンブラック MA7 3.5wt%
(三菱化学(株)製)
スチレン−アクリル共重合体・アンモニウム塩 1.5wt%
(分子量7000、分散剤)
BYK348 0.4wt%
(ビックケミー社製)
グリセリン 13.0wt%
1,2−ヘキサンジオール 5.0wt%
2−ピロリドン 2.0wt%
TEA(トリエタノールアミン) 1.0wt%
Proxel XL2 0.3wt%
(防腐剤:Zeneca社製)
水 残量
合計 100.0wt%
以上のインク組成物の表面張力(mN/m)は以下の通りであった。
実施例1 31.8
実施例2 32.0
実施例3 25.9.
比較例1 33.1
比較例2 32.2
比較例3 26.7
評価試験(印字評価試験)
印刷は、インクジェットプリンターPX-V630(セイコーエプソン製)を用いて行った。なお、評価紙は以下のものを用いた。また、印刷はドライバーのきれいモードを選択して行った。
(評価紙)
(1)Xerox P(ゼロックス(株)製)
(2)Ricopy 6200(リコー(株)製)
(3)Xerox 4200(ゼロックス(株)製)
(4)Neenah Bond(キンバリークラーク(株)製)
(5)Hammermill CopyPlus(International Paper製)
〔評価1: OD値〕
上記すべての評価紙に(100%duty)ベタ部印刷を行い、ベタ部分の光学濃度(OD値)を測定し、5紙のOD値の平均値と次の基準に従い評価した。なお、OD値測定には、GretagMacbeth社製SpectroLinoを用いて、反射濃度を測定した。
A:OD値の平均値が1.3以上
B:OD値の平均値が1.2以上1.3未満
C:OD値の平均値が1.1以上1.2未満
NG:OD値の平均値が1.1以上
〔評価2:耐オゾン性〕
写真用紙(セイコーエプソン製)に色々な印字dutyでベタを印刷し、OD値が1.0となる部分を作製した。作製した印刷サンプルを、スガ試験機株式会社製 オゾンウェザーメーター OMS-Hを用いて5ppmのオゾン量で100時間曝露し、OD値の減少から耐オゾン性を判断した。なお、オゾンウェザーメーターの槽内は24℃、相対湿度60%の条件で運転を行った。
AA:OD値の減少率が10%未満
A:OD値の減少率が10%以上20%未満
B:OD値の減少率が20%以上30%未満
C:OD値の減少率が30%以上
〔評価3:耐光性〕
写真用紙(セイコーエプソン製)に色々な印字dutyでベタを印刷し、OD値が1.0となる部分を作製した。作製した印刷サンプルを、スガ試験機株式会社製 キセノンウェザーメーター XL75を用いて70,000Luxの照射量で600時間曝露し、OD値の減少から耐光性を判断した。
AA:OD値の減少率が10%未満
A:OD値の減少率が10%以上20%未満
B:OD値の減少率が20%以上30%未満
C:OD値の減少率が30%以上
〔評価4:耐水性〕
評価1において使用した評価紙すべてにアルファベット印字を行った。印刷5分後に、印字部に純水を1ml滴下し、自然乾燥させた後のサンプルの状態を目視で観察し、その結果を以下の基準によって評価した。
A:すべての紙において、初期状態とほとんど変化なし
B:紙によっては文字が読みにくいものがある
C:ほとんどの紙において、文字が読み取りにくい
NG:ほとんどの紙において文字がにじみ読み取れない
評価結果は、以下の表に示されるようになった。
Figure 2008208211
本発明は、高品質な画像・高い色濃度が得られ、耐ガス性、耐光性に優れたインク組成物、これを用いた記録方法及び記録物として、産業上の利用可能性を有する。

Claims (11)

  1. カーボンブラックと、下記式(1)で表される化合物からなる染料とを含んでなるインク組成物。
    Figure 2008208211
    (式(1)中、A1は下記式(Bk-2)又は(Bk-3)で表される置換基であり、A2は下記式(Bk-4)又は(Bk-5)で表される置換基であり、A3は下記式(Bk-6)で表される置換基である。)
    Figure 2008208211
    (式(Bk-2)中、MはLi又はNaを表す。)
    Figure 2008208211
    (式(Bk-3)中、MはLi又はNaを表す。)
    Figure 2008208211
    Figure 2008208211
    Figure 2008208211
    (式(Bk-6)中、MはLi又はNaを表す。)
  2. 前記カーボンブラックと前記式(1)で表される染料との重量比が、2.5:1〜7:1の範囲である、請求項1記載のインク組成物。
  3. 更に、界面活性剤を含む、請求項1又は2記載のインク組成物。
  4. 前記界面活性剤がポリシロキサンである、請求項3に記載のインク組成物。
  5. 前記界面活性剤がアセチレングリコールである、請求項3に記載のインク組成物。
  6. 更に、多価アルコール低級アルキルエーテルを含む、請求項1〜5の何れかに記載のインク組成物。
  7. 更に、炭素数4〜6であり水酸基価が2である脂肪族ジオール化合物を含む、請求項1〜6の何れかに記載のインク組成物。
  8. 表面張力が20〜40mN/mである、請求項1〜7の何れかに記載のインク組成物。
  9. インクジェット用である、請求項1〜8の何れかに記載のインク組成物。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載のインク組成物を用いて記録する記録方法。
  11. 請求項1〜9の何れかに記載のインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録物。
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