JP2008206032A - 受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラム - Google Patents

受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高速な受信チャンネル設定を図ること。
【解決手段】受信装置10は、放送局を特定するチャンネル番号と、放送される放送波の受信周波数とを関連付けたテーブルを有するテーブル集合21から、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す。選局制御部13は、読み出したテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を順次選局するように選局部12を制御する。選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定部14により測定した結果、受信強度がしきい値未満となるチャンネル番号が検出される。検出部16により検出されたチャンネル番号から、現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルにおいて、同じチャンネル番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数が特定される。
【選択図】図1−1

Description

この発明は、放送波を受信する受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムに関する。
従来、放送波を受信する受信装置において、受信チャンネルの設定は、受信装置の利用者自身が個別におこなっていた。また、一旦いずれかの放送エリアに対応した受信チャンネルに設定した後、受信装置の設置地域が大きく変わってしまうような場合には、利用者が改めて受信チャンネルの設定をし直す必要があった。
そこで昨今では、アナログ放送対応、デジタル放送対応を問わず、受信装置に放送エリアごとにあらかじめ受信可能な放送局のチャンネルを記録したテーブルが内蔵されている。使用者は、受信装置の設定場所に応じて該当する放送エリアの受信可能な放送局のチャンネルをテーブルから読み出し、一括設定をおこなうことができる。
さらに、近年は、携帯電話などのモバイル端末に内蔵された受信装置も多く普及している。このような放送波の受信位置が度々変化する可能性の高い受信装置のなかには、基地局と通信により、受信装置が存在している場所が所定の範囲内で特定できる機能や、GPS衛星からの送信電波を受信して自装置の現在位置を特定する機能が備えられているものも多数開発されている。このように、自装置の現在位置を取得可能な受信装置では、取得した現在地情報に基づいて、対応する放送エリアのテーブルを読み出し、自動的に受信可能チャンネルと、この受信可能チャンネルの放送波を受信するための周波数を設定できる装置も開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開平8−140004号公報
しかしながら、上述したように、移動可能な受信装置であっても、現在位置に関する情報を取得する機能が備わってなければ、使用者が現在位置を設定しなければならない。移動可能な受信装置では、上述のような設定作業を頻繁におこなわなくてはならず、利用者に対して操作負担がかかるという問題があった。
また、上述のように、利用者が現在位置情報を設定する場合であっても、また、受信装置自身が自動的に現在位置情報を設定する場合であっても、設定した現在地情報に対応する放送エリアの受信チャンネル設定によって最適な受信がおこなえるとは限らない。たとえば、受信装置を地域Aと、地域Bの2つの放送エリアの境界付近で利用する場合、現在位置情報に対応させると、正確な放送エリアは地域Aに設定されるとする。このような場合でも、ある特定のチャンネルの放送波を受信する際には、地域Aに設定されている周波数の放送波よりも、地域Bに設定されている周波数の放送波の方が、強い電界強度で受信できることがある。このように、放送エリアの境界付近に位置する場合などには、受信テーブルを参照しただけでは最良の電波状態の放送波が受信できるような受信チャンネル設定をおこなえないという問題があった。
また、現在位置に関する情報を取得でき、なおかつ、現在位置に応じて個別に最適な受信チャンネル設定をおこなう場合であっても、受信装置に格納された全放送エリアの受信テーブルを対象に現在地に最適な受信チャンネル設定を検索するには、多大な処理時間を必要とする。したがって、受信装置の利用場所が頻繁に変更すると、即座に最適な受信チャンネル設定には変更できないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、受信位置に応じて最適な受信チャンネル設定を高速に実現することのできる受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる受信装置は、放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合のうち、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す読出手段と、前記チャンネル番号を選局する選局手段と、前記選局手段を制御して、前記読出手段によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を順次選局する選局制御手段と、前記選局制御手段によって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出する検出手段と、前記検出手段によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する特定手段と、前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換える書換手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、所定のチャンネル番号に対応した放送局からの放送波の受信状態が悪い場合には、この所定のチャンネル番号の受信周波数を、現在位置する放送エリアの隣接放送エリアにて受信する際に設定する受信周波数に書き換えることができる。
また、上記発明において、前記判断手段は、前記特定手段によって特定された受信周波数の放送波の受信強度が前記しきい値未満であるか否かを判断し、前記書換手段は、前記特定手段によって特定された受信周波数が前記しきい値未満でないと判断された場合、前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換えてもよい。
この発明によれば、所定のチャンネル番号に対応した放送局からの放送波の受信状態が悪い場合には、放送波を正常に受信できるような受信周波数に書き換えることができる。
また、上記発明において、前記書換手段は、前記特定手段が前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を複数特定した場合に、前記測定手段より測定される受信強度が最も強い周波数を前記受信周波数に特定してもよい。
この発明によれば、現在地において、受信可能な放送波のうち、最も高品質な放送波を受信できる受信周波数に書き換えることができる。
本発明にかかる受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムによれば、受信位置に応じた最適な受信チャンネル設定を高速に実現できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(受信チャンネル設定の基本処理)
まず、本発明にかかる受信装置の受信チャンネル設定の基本処理について説明する。図1−1は、本発明にかかる受信装置の機能的構成を示すブロック図である。図1−1のように、受信装置10は、読出部11と、選局部12と、選局制御部13と、測定部14と、判断部15と、検出部16と、抽出部17と、特定部18と、書換部19と、格納部20とを含んで構成される。
また、格納部20には、テーブル集合21と、隣接情報22とが格納されている。テーブル集合21には、放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と、放送局が放送する放送波の受信周波数とが関連付けられたテーブルが、放送エリアごとに格納されている。また、隣接情報22には、各放送エリアと、放送エリアごとに隣接する他の放送エリアをあらわす隣接情報が格納されている。
読出部11は、現在設定されている放送エリアのテーブルを格納部20のテーブル集合21から読み出す。なお、現在設定されている放送エリアを判断するには、利用者からの選択指示を受け付けてもよいし、GPSユニットなどの位置特定装置を搭載して自律的に取得した現在位置情報を参照してもよい。また、受信装置100の前回起動時の処理終了直前に設定されていた放送エリアを現在設定されている放送エリアに仮設定してもよい。
選局部12は、放送エリア内のチャンネル番号を選局する。選局部12の選局処理は、選局制御部13によって制御される。選局制御部13は、読出部11によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を順次選局するように選局部12を制御して、チャンネル番号に対応した受信周波数に受信設定する。すなわち、読出部11が現在設定されている放送エリアとして、たとえば、地域Aのテーブルを読み出すと、選局部12は、選局制御部13により、地域A内で放送局のチャンネル番号に順次選局される。
測定部14は、選局制御部13によって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する。したがって、測定部14は、テーブルに設定されているチャンネル番号の数に応じた回数の測定をおこなう。また、測定部14により受信強度を測定するには、たとえば、選局されたチャンネル番号に対応する受信周波数の放送波の電界強度を測定する。
判断部15は、測定部14によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する。この判断処理において、しきい値の設定は、受信した放送波を再生させた場合画像状態が所定の品質を保てるような値に設定する。なお、上述したように、測定部14は、チャンネル番号の数に応じた回数の測定をおこなうため、判断部15において、信強度がしきい値未満であるか否かが判断されると、選曲制御部13に帰還し、つぎのチャンネル番号を選曲させる。したがって、判断部15においても、測定部14による測定回数と同じ回数の判断がおこなわれる。
検出部16は、判断部15によって受信強度がしきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、読出部11によって読み出されているテーブルから検出する。ここでも、判断部15によって複数の放送局に関して受信強度がしきい値未満であると判断された場合には、判断された放送局数に応じた数のチャンネル番号が検出される。
抽出部17は、検出部16によってテーブルからチャンネル番号が検出された場合、現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを格納部20のテーブル集合21から抽出する。なお、現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアは、格納部20の隣接情報22に格納されている現在設定されている放送エリアの隣接情報を参照する。
特定部18は、抽出部17によって抽出された隣接放送エリアのテーブルから、検出部16によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する。すなわち、特定部18は、現在設定されている放送エリアにおいて正常に受信できなかったチャンネル番号の放送波を隣接放送エリアの放送局が放送している場合に、この放送局の放送波の受信周波数を特定する処理をおこなう。
書換部19は、読出部11が読み出したテーブル内のチャンネル番号のうち、検出部16によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、特定部18によって特定された受信周波数に書き換える。すなわち、書換部19は、現在設定されている放送テーブルのチャンネル番号のうち、正常に受信できないチャンネル番号の受信周波数を、隣接する放送エリアで受信する場合の受信周波数に書き換える処理をおこなう。
なお、書換部19は、測定部14によって特定部18によって特定された隣接放送エリアの受信周波数の設定した場合の放送波の受信強度を測定し、測定結果がしきい値以上であった場合にのみ、受信周波数を書き換えてもよい。さらに、特定部18によって、現在設定されている放送エリアに隣接する複数の放送エリアの受信周波数が特定された場合には、測定部14によって各受信周波数を設定した場合の受信強度を測定する。そして、測定した受信強度が最も強かった受信周波数を、現在チャンネル番号に関連付けられている受信周波数と書き換えるようにする。この処理により、チャンネル番号ごとに最も品質のよい放送波が受信できる受信周波数に設定することができる。
以上説明したように、受信装置10は、上述したような処理をおこなう機能部から構成されている。つぎに、ある位置で受信装置10を利用する際の受信チャンネル設定処理の手順について説明する。図1−2は、本発明にかかる受信装置の受信チャンネル設定処理手順を示すフローチャートである。図1−2のフローチャートにおいて、まず、読出部11が格納部20のテーブル集合21から現在地の放送エリアのテーブルを読み出す(ステップS1)。
つぎに、ステップS1によって読み出したテーブルを参照して、選局制御部13が未処理のチャンネル番号xの放送波を受信させるために選局部12を制御する(ステップS2)。このステップS2において、選局制御部13は、テーブルに基づいて、選局部12の受信周波数をチャンネル番号xに対応する放送局の放送波の受信周波数にセットする処理をおこなっている。
続いて、ステップS2において受信した放送波の受信強度を測定部14によって測定する(ステップS3)。そして、判断部15によって、測定した受信強度がしきい値未満か否かを判断する(ステップS4)。ここで、受信強度がしきい値未満ではない、すなわち所定値以上であった場合は(ステップS4:No)、チャンネル番号xの放送波を正常に受信できると判断されたこととなる。したがって、チャンネル番号xの受信周波数の設定をそのまま維持し、ステップS8の処理に移行し、未処理の他のチャンネル番号に関する設定処理をおこなう。
一方、ステップS4において、受信強度がしきい値未満であると判断された場合は(ステップS4:Yes)、チャンネル番号xの放送波の受信周波数を変更するための処理に移行する。まず、読出部11により、格納部20の隣接情報22に格納されている隣接情報を参照して隣接放送エリアのテーブルを読み出す(ステップS5)。
つぎに、ステップS5によって読み出された隣接放送テーブルを参照し、特定部18により、隣接放送エリアにてチャンネル番号xに対応する放送局の受信周波数を特定する(ステップS6)。そして、書換部19によって、放送エリアのテーブルのチャンネル番号xの受信周波数を特定部18によって特定された受信周波数に書き換える(ステップS7)。
上述のステップS7の処理によりチャンネル番号xに関連付けられた放送局の放送波を受信するための最適な受信周波数を設定することができる。続いて、放送エリアのテーブルに設定されている他のチャンネル番号xに関しても同様に、最適な受信周波数に設定するために、放送エリアのテーブルに未処理のチャンネル番号xがあるか否かを判断する(ステップS8)。
ステップS8において、未処理のチャンネル番号xがあると判断された場合は(ステップS8:Yes)、ステップS2の処理に戻り、未処理のチャンネル番号xの処理に移行する。ステップS2〜ステップS7の処理は、放送エリアのテーブルに設定されている全てのチャンネル番号xの処理がおこなわれるまで繰り返され、未処理のチャンネル番号xがなくなると(ステップS8:No)、放送テーブルの全てのチャンネル番号xに、最適な受信周波数が対応付けられたと判断され、一連の受信チャンネル設定処理が終了する。
以上説明したように、本発明にかかる受信装置10によれば、放送エリアに応じて一意的に設定されているテーブルのうち、放送波を正常に受信できない放送局がある場合には、この放送局と同じチャンネル番号で、より受信強度の強い、すなわち高品質な放送波を受信する受信周波数に書き換えることができる。
さらに、最適な受信周波数に書き換えるために、現在設定されている放送エリアに隣接する他の放送エリアのテーブルに着目して、受信周波数を特定する。したがって、処理対象となるテーブル数が限定され、高速な受信チャンネル設定処理が可能となる。
(実施の形態)
本実施の形態では、一例として、地上デジタル放送に対応した放送波を受信する受信装置について説明する。受信装置の特徴としては、1.あらかじめ、日本全国の放送エリア情報と、この放送エリアごとの変換テーブルと、放送エリアごとの隣接放送エリアを示す隣接情報とが格納された格納手段を備えている点と、2.放送波を受信するチューナの他に、設定された周波数の放送波を受信した際の電界強度を測定する専用のチューナを備えている点が挙げられる。
ここで、変換テーブルとは、図1−1にて説明したテーブル集合21に格納されているテーブルに相当する。本実施の形態では、変換テーブルとしてリモコンチャンネル(リモコンCh)と、対応する物理チャンネル(物理Ch)とが格納されている。リモコンチャンネルは、図1−1において説明したチャンネル番号に相当し、全国の放送エリアごとに設定された放送局の放送波を受信するための受信装置のリモコン番号である。また、物理チャンネルは、図1−1において説明した受信周波数に相当し、変換テーブルに設定された放送局の放送波を受信する物理的な周波数をあらわす値である。
(受信装置の構成)
つぎに、本実施の形態にかかる受信装置の構成について説明する。図2−1は、本実施の形態にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。図2−1のように、本実施の形態にかかる受信装置100は、アンテナ101と、放送用チューナ102と、電界強度用チューナ103と、音声アンプ104と、スピーカ105と、表示装置106と、チャンネル設定部110と、を含んで構成される。なお図1−1にて説明した受信装置10の機能部11〜19は、チャンネル設定部110によって実現される。
アンテナ101は、各種の基地局から配信された放送波を受信する。受信する放送波は、アナログ放送波、デジタル放送波の種類を問わないが、本実施の形態では、一例として地上デジタル放送に対応する放送波を受信する。
放送用チューナ102は、設定された周波数(物理チャンネル)の放送波を受信部によって受信する。受信された放送波は、復調部によりTS(トランスポート・ストリーム)に復調され、チャンネル設定部110の分離部111に出力される。なお、放送用チューナ102にて受信する放送波の物理チャンネルの設定は、後述するチューナ制御部115によっておこなわれる。
一方、電界強度用チューナ103は、電界強度検出部により、設定された周波数(物理チャンネル)の放送波の電界強度を検出する。検出された電界強度情報は、チャンネル設定部110に出力される。なお、電界強度用チューナ103にて受信する放送波の物理チャンネルの設定も、後述するチューナ制御部115によっておこなわれる。
音声アンプ104は、チャンネル設定部110から出力された音声情報を増幅する。増幅された音声情報は、スピーカ105に出力される。スピーカ105は、音声アンプ104により増幅された音声情報を音声に変換して出力する。また、表示装置106は、チャンネル設定部110から出力された画像情報を画像に変換して出力する。
つぎに、チャンネル設定部110について説明する。チャンネル設定部110は、分離部111と、音声復号部112と、動画復号部113と、画像合成部114と、チューナ制御部115とを含んで構成される。分離部111では、放送用チューナ102から入力されたTSを音声信号と動画信号とに分離する。分離された音声信号は音声復号部112、動画信号は動画復号部113において、それぞれ復号化される。さらに、復号化された音声信号と画像信号とは同期され、上述した各再生機能部(音声アンプ104、スピーカ105、表示装置106)に出力される。
以上説明した分離部111〜画像合成部114の処理は、放送番組を視聴するための処理をおこなう機能部である。一方、チューナ制御部115は、主に、受信装置100の特徴である受信チャンネル設定をおこなうための機能部である。チューナ制御部115は、電界強度用チューナ103から電界強度情報が入力される。また、放送用チューナ102および電界強度用チューナ103の双方に対して物理チャンネルの設定を制御するための制御信号を出力する。また、チューナ制御部115は、動画復号部113からエラー情報を受け付ける。
図2−2は、チューナ制御部の詳細な構成を示すブロック図である。図2−2のように、チューナ制御部115は、受信用チューナ制御部121と、電界強度用チューナ制御部122と、チャンネル選択部123と、判定部124と、を備えている。また、チューナ制御部115には、格納部125が接続されている。この、格納部125は、受信装置110に内蔵された記録手段の一部であってもよいし、取り外し可能な外部の記録手段でもよい。
チューナ制御部115において、受信用チューナ制御部121は、放送用チューナ102に対してチャンネル変更の指示を出力する。同じく、電界強度用チューナ制御部122は、電界強度用チューナ103に対してチャンネル変更の指示を出力する。
また、チャンネル選択部123は、使用者の操作(チャンネル変更)に応じて受信するチャンネルを変更させる。また、チャンネル選択部123は格納部125に接続されている。格納部125は、ROMやRAMなどのメモリによって構成されており、メモリの特性に応じて変換テーブルや、隣接情報が格納されている。とくに変換テーブルは、ROM(不揮発メモリ)上に格納されているものを、RAM(書換メモリ)上にコピーして用いる。これは、受信チャンネル設定処理により、変換テーブルに設定されている物理チャンネルの値が適宜書き換えられるためである。
判定部124は、格納部の隣接情報を参照して、電界強度用チューナ制御部122が、電界強度用チューナ103に対してチャンネル変更の指示とし適切か否かを判定する。この判定は、電界強度情報に基づいておこなわれる。
なお、上述したチャンネル設定部110は、ハードウェアによって構成してもよいし、ハードウェアの機能に相当する設計データを含むソフトウェアによって構成されてもよい。設計データとは、たとえば、チャンネル設定部110を、HDLで記述されたRTL記述や、論理合成後のネットリストにより表現したコンピュータ読取可能な電子データである。
本実施の形態にかかる受信装置100は、以上のような構成を備えている。このように、放送用チューナ102と、電界強度用チューナ103とを備えているため、放送用チューナ102によって、放送波を受信して放送番組を視聴しながら、同時に電界強度用チューナ103によって、受信チャンネル設定処理を実行することができる。
(放送エリアと隣接情報との関係)
つぎに、受信装置100を利用する際の放送エリアと隣接情報との関係について説明する。まず、現在地の放送エリアと隣接地域との関係について説明する。図3は、現在地の放送エリアと隣接地域との関係を示す説明図である。なお、図3における星印は、受信装置100の現在地をあらわす。
図3の場合、受信装置100の現在位置に対応する放送エリアは、地域Aである。そして、地域Aには、地域B、地域C、地域D、地域Eの4つの放送エリアが隣接放送エリアとして隣接している。図3の図表301は、現在設定されている放送エリア:地域Aの変換テーブルの構成例である。また、図表302は、隣接放送エリア:地域Bの変換テーブルが構成されている。図2−1において説明したように、受信装置100には、図3のような図表が放送エリアごとにそれぞれ変換テーブルとして格納されている。
変換テーブルについて、さらに説明すると、図表301:地域Aの場合、リモコンChとして「1,3,4,6」が受信可能であり、各リモコンチャンネルを受信するための物理チャンネルは「28,27,26,25」である。一方、図表302:地域Bの場合、地域Aと同じくリモコンチャンネルとして「1,3,4,6」が受信可能であるが、各リモコンチャンネルを受信するための物理チャンネルは「30,31,46,48」と周波数が異なることがわかる。
また、リモコンチャンネルは、一般的に、ネット局の単位で付けられたチャンネル番号であり、隣接地域の場合には、同一放送ネット局であることが多い。したがって、隣の地域である地域Bのリモコンチャンネル1を見ると、物理チャンネル30によって受信することができる。特に、図3のように受信装置100が、放送エリア:地域Aと隣接放送エリア:地域Bとの境界付近に位置する場合、対応する放送エリアは地域Aが設定されるが、実際には地域Bの放送波も受信することができる。また、受信装置100周辺の立地によっては、地域Aと地域Bとのどちらの放送波が受信しやすいかは、実際に受信しなければ判別できない。
図4は、隣接情報の構成を示す図表である。図3にて説明した放送エリア:地域Aと隣接放送エリアとの関係は、図4の図表400のようなテーブルとして格納されている。また、図表400に示されているように、地域Bには、隣接放送エリア:地域A、地域C、地域Eの関係がテーブルとして格納されている。
なお、図表400のようなテーブルは、基本的には新たに放送局が誕生しない限り変化しないため、格納部として、たとえば格納部215にROM(図2−2参照)の記録領域に基本形を書き込んでおき、必要に応じて読み出すようにする。ただし、ROMから読み出しされた変換テーブルは、RAM上にコピーして利用する。これは、後述する受信チャンネル設定処理によって、変換テーブルが適宜書き換えられるためである。
(受信チャンネル設定のためのサーチ処理)
本実施の形態にかかる受信装置100は、放送波を受信する際の電界強度の値をトリガとして受信チャンネル設定のためのサーチ処理を開始する。また、受信チャンネル設定のためのサーチ処理は、地域内サーチ・隣接地域サーチ・全地域サーチの三段階に大別される。地域内サーチは、現在地として設定されている放送エリアの変換テーブルを参照した物理チャンネルのチャンネルサーチである。また、隣接地域サーチは、隣接放送エリアの変換テーブルを参照した物理チャンネルのチャンネルサーチである。そして、全地域サーチは、全地域の変換テーブルを参照した物理チャンネルのチャンネルサーチである。
受信装置100は、地域内サーチ、隣接地域サーチ、全地域サーチの順に処理をおこない、受信チャンネル設定が完了するまでのサーチがおこなわれる。したがって、地域内サーチで受信チャンネル設定が完了すれば、地域内サーチのみ処理がおこなわれ、隣接地域サーチで受信チャンネル設定が完了すれば、隣接地域サーチまでの処理がおこなわれる。各サーチは、地域内サーチ、隣接地域サーチ、全地域サーチの順で処理対象となる情報量が少ないため、必要最低限の処理をおこなえばよい。したがって、従来技術のように、最初から全地域サーチをおこなう場合と比較して、格段に高速な受信チャンネル設定をおこなうことができる。
<地域内サーチ>
まず、地域内サーチ処理の手順について説明する。図5は、地域内サーチ処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、現在設定されている変換テーブルに基づいて、いずれかのリモコンチャンネルに対応する物理チャンネルを電界強度用チューナに設定し(ステップS501)、設定した物理チャンネルに応じた放送波の電界強度がしきい値以上か否かを判断する(ステップS502)。
ステップS502において、電界強度がしきい値以上であると判断されると(ステップS502:Yes)、現在設定されている物理チャンネルは、正常に放送波を受信できると判断され、設定が維持される。そして、現在設定されている変換テーブルにつぎの物理チャンネル(他のリモコンチャンネル)が存在するか否かを判断する(ステップS503)。
ステップS503において、つぎの物理チャンネルが存在すると判断された場合は(ステップS503:Yes)、ステップS501に戻り、つぎの物理チャンネルを電界強度用チューナに設定してステップS503までの処理を繰り返す。
このとき、物理チャンネルを順次設定してサーチ処理をおこない、ステップS502において電界強度がしきい値以上ではない判断されると(ステップS502:No)、設定された物理チャンネルは、現在地に適した受信周波数ではないと判断される。そして、現在地に適した物理チャンネルに設定するため、隣接地域サーチ処理に移行する(後述する図6のステップS601)。
<隣接地域サーチ処理>
つぎに、隣接地域サーチ処理の手順について説明する。図6は、隣接地域サーチ処理の手順を示すフローチャートである。ここで、隣接地域サーチ処理の手順について説明するため、図6の説明に移る。なお、図5の残りの処理については、図6のフローチャートが終了した後に説明する。
図6のフローチャートにおいて。まず、フラグAをカウントアップする(ステップS601)。フラグAは後述する全地域サーチへの移行判断に利用される。そして、隣接情報をもとに、隣接地域の変換テーブルを読み出すと(ステップS602)、読み出した変換テーブルから、同一リモコンチャンネルに対応する物理チャンネルを取得する(ステップS603)。
さらに、ステップS603において取得した物理チャンネルを電界強度用チューナ103に設定し(ステップS604)、検出された電界強度が元の物理チャンネルよりも強いか否かを判断する(ステップS605)。ここで、検出された電界強度が元の物理チャンネルよりも強ければ(ステップS605:Yes)、変換テーブルを更新して(ステップS660)、ステップS608の処理に移行する。なお、ステップS606における変換テーブルの更新とは、物理チャンネルとリモコンチャンネルとの対応を書き換える処理である。
一方、ステップS605において、検出された電界強度が元の物理チャンネルよりも強くなければ(ステップS605:No)、フラグBをカウントアップして(ステップS607)、隣接地域サーチをおこなうつぎの隣接地域すなわち未処理の隣接地域が存在するか否かを判断する(ステップS608)。なお、フラグBは後述する全地域サーチへの移行判断に利用される。このステップS608において、つぎの隣接地域が存在する場合は(ステップS608:Yes)、ステップS603の処理に戻り、隣接地域サーチをおこなう。一方、つぎの隣接地域が存在しない場合は(ステップS608:No)、隣接地域サーチが終了したため、地域内サーチ処理に戻る(図5のステップS503)。
ここで、図6のフローチャートの処理を視覚的に説明する。図7は、隣接地域の変換テーブルから最適な変換テーブルを作成する手順を示す説明図である。図7のように、放送エリア:地域Aを特定された状態において、隣接地域サーチ処理がおこなわれた場合、まず地域Aの変換テーブルから、電界強度が弱いと判断された物理チャンネル:26Chが検出される(S701)。ここで、物理チャンネル:26Chはリモコンチャンネル:4Chの受信周波数である。したがって、つぎに、隣接放送エリアのリモコンチャンネル4Chを受信するための隣接地域サーチ処理をおこなう。
そこで、まず、格納部から隣接情報を読み出す。そして、読み出した隣接情報:図表400を参照し、放送エリア:地域Aに対応する隣接放送エリア:地域B、地域C、地域D、地域Eの変換テーブルを読み出す。そして、読み出した各地域の変換テーブルにおけるリモコンチャンネルの4Chに対応する物理チャンネルを読み出し、電界強度用チューナに設定する(S702)。
以上の隣接地域サーチが終了すると、地域内サーチに戻る。したがって、図5のフローチャートに戻り、このフローチャートにおけるステップS504〜ステップS507の処理は、隣接地域サーチが終了後の処理となる。隣接地域サーチが終了後、まず、フラグAがしきい値よりも大きいか否かの判断(ステップS504)と、フラグBがしきい値よりも大きいか否かの判断をおこなう(ステップS505)。
ステップS504において、フラグAがしきい値より大きい場合は(ステップS504:Yes)、現在設定している放送エリアにおいて受信可能なはずの基地局からの放送波の大半が受信できない状態をあらわす。また、ステップS505において、フラグBがしきい値より大きいと判断された場合は(ステップS505:Yes)、隣接地域の変換テーブルを参照しても、放送波を良好に受信できる放送局が無いことをあらわす。
したがって、フラグAがしきい値よりも大きく(ステップS504:Yes)、なおかつ、フラグBがしきい値より大きいと判断された場合は(ステップS505:Yes)、正常に受信できるリモコンチャンネルが少なく、隣接地域にも対応する放送局が無い可能性が高いため、全地域サーチを実行し(ステップS506)、一連の受信チャンネル設定処理を終了する。なお、全地域サーチについては詳しく後述する。
一方、フラグAがしきい値よりも大きくなければ(ステップS504:No)、正常に受信できるリモコンチャンネルが所定数以上を確保できているため、そのまま地域内サーチを終了し(ステップS507)、一連の受信チャンネル設定処理を終了する。また、フラグBがしきい値より大きくないと判断された場合は(ステップS505:No)、隣接地域の変換テーブルを参照することにより、正常に受信できるリモコンチャンネルが所定数以上を確保できているため、そのまま地域内サーチを終了し(ステップS507)、一連の受信チャンネル設定処理を終了する。
なお、図7のような場合において、たとえば、物理チャンネル:25Ch、26Ch、27Ch、28Chを順次調べたところ、27Ch、26Ch、25Chにおける電界強度が弱かったために、隣接放送エリア:地域Bの変換テーブルを参照して、27Chに対応するリモコンチャンネル3に対応する物理チャンネル:31Chや、リモコンチャンネル4に対応する物理チャンネル:46Chの電界強度が強く検出されたとする。
上述のように各チャンネルを順次調査した結果、地域Bの変換テーブルから参照される物理チャンネルの検出結果の方が高い値になった場合には、すでに受信装置100が、移動して放送エリア:地域Bに移ったと判断される。したがって、現在地に対応する放送エリアを地域Aから地域Bに書き換えてもよい。この書き換えの処理は、各地域に割り当てられているリモコンチャンネルの過半数で電界強度が強いと判断された場合に書き換えを実行するような設定が望ましい。この判断基準は、たとえばNHK(登録商標)のような国営放送局は、あらゆる地方に点在しているが、民放放送局は配置される地域が限られている場合が多い。すなわち、近くの国営放送局からの放送波を受信できたために受信装置100が放送エリアを移動したと判断されてしまい、変換テーブルが変更され、他の民放局を受信できなくなるような事態を防ぐためにおこなわれる。
<全地域サーチ処理>
つぎに、受信チャンネル設定のための三段階サーチのうち、最終段階となる全地域サーチについて説明する。全地域サーチとは上述したように全ての放送エリアから現在地に対応する放送エリアをサーチし、サーチされた放送エリアに対応する変換テーブルに基づいて受信チャンネル設定をおこなう処理である。まず、受信装置100が、どのような状況になった場合に、全地域サーチをおこなうか説明する。本実施の形態の場合、全地域サーチは、上述した図5のステップS506の処理に移行した場合に実行される他、以下に説明するような場合にも実行される。
図8は、全地域サーチ判断処理の手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、現在設定されている変換テーブルに基づいて物理チャンネルを電界強度用チューナに設定し、受信判断をおこなう(ステップS801)。このステップS801では、変換テーブルに設定されている全ての物理チャンネルを順次設定し、受信可能か否かを判断する。
つぎに、ステップS801の判断結果を参照して、全ての物理チャンネルが受信不可能であったか否かを判断する(ステップS802)。ここで、全ての物理チャンネルが受信不可能であった場合(ステップS802:Yes)、現在設定されている変換テーブルは、現在地と大きく離れた放送エリアの変換テーブルであると判断される。したがって、全地域サーチへの移行判断がなされ(ステップS804)、一連の判断処理を終了する。
一方、ステップS802において、全ての物理チャンネルが受信不可能ではなく、受信可能な物理チャンネルがあった場合(ステップS802:No)、現在設定されている変換テーブルに基づいて、上述したような、地域内サーチ・隣接地域サーチへの移行判断がなされ(ステップS803)、一連の判断処理を終了する。
つぎに、図8のフローチャートにおいて、全地域サーチへの移行判断がなされた後の、全変換テーブルを対象とした最適変換テーブル抽出手順について説明する。図9は、全変換テーブルを対象とした最適変換テーブルの抽出処理の手順を示す説明図である。全地域サーチをおこなう場合、まず、現在地にいて受信可能な物理チャンネルを一つサーチし、この物理チャンネルを検索基準用に設定する。どの物理チャンネルを検索基準用とするかは任意であるが、ここでは、現在地において、20Chが検索基準用に設定されたとする。
そして、図9のように全変換テーブル900から受信可能な放送波として物理チャンネル:20Chが含まれている変換テーブル910を抽出する。そして、物理チャンネル20を持つ地域E、地域H、地域Jの3パターンの変換テーブル910に設定されている各物理チャンネルから受信可能な物理チャンネルをサーチする。ここで、図9のように、25Chが受信可能な物理チャンネルとしてサーチされたとする。このように、受信可能な物理チャンネルとして20Chと、25Chとがサーチされ、双方の物理チャンネルが設定されている変換テーブルをサーチしたところ最終的に、地域Eの変換テーブル920の1パターン絞られる。すると、現在の放送エリアは地域Eであると判断され、地域Eの変換テーブル920が現在地における最適な変換テーブルとして抽出される。このようにして、全変換テーブルを対象とした最適変換テーブル抽出処理が終了する。
このように、受信装置100では、三段階のサーチを使い分けて受信チャンネル設定をおこなう。サーチを三段階に分けることにより、情報量の少ないサーチから順に必要最低限の処理をおこなえばよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムによれば、現在位置する放送エリアと、放送エリアに隣接する隣接放送エリアから最適な受信周波数に設定するためのサーチをおこなう。したがって、サーチ対象となる変換テーブル数が限定される。このように、三段階のサーチを使い分けて必要最低限のサーチをおこなうため、最適な受信チャンネル設定を高速に実現することができる。
なお、本実施の形態で説明した受信チャンネル設定方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合のうち、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す読出手段と、
前記チャンネル番号を選局する選局手段と、
前記選局手段を制御して、前記読出手段によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を順次選局する選局制御手段と、
前記選局制御手段によって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する測定手段と、
前記測定手段によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する特定手段と、
前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換える書換手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(付記2)前記判断手段は、
前記特定手段によって特定された受信周波数の放送波の受信強度が前記しきい値未満であるか否かを判断し、
前記書換手段は、
前記特定手段によって特定された受信周波数が前記しきい値未満でないと判断された場合、前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換えることを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記3)前記書換手段は、前記特定手段が前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を複数特定した場合に、前記測定手段より測定される受信強度が最も強い周波数を前記受信周波数に特定することを特徴とする付記1または2に記載の受信装置。
(付記4)現在地を特定する現在地特定手段を備え、
前記読出手段は、前記テーブル集合のうち、前記現在地特定手段により特定された現在地に対応する放送エリアのテーブルを読み出すことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。
(付記5)前記設定手段は、前記抽出手段によって隣接放送エリアから所定個以上のチャンネル番号が抽出された場合に、前記隣接放送エリアを現在地の放送エリアに再設定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の受信装置。
(付記6)前記検出手段が、しきい値以上の受信不良チャンネルを検出し、かつ、当該受信不良チャンネルのうち、前記作成手段により、隣接周波数に書き換えされなかった書き換えたチャンネルがしきい値以上であった場合、前記測定手段による測定結果に基づいて、前記格納手段に格納されている全受信テーブルから、最適な受信テーブルを検索する検索手段を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の受信装置。
(付記7)放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合から、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す読出工程と、
前記読出工程によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を選局する選局工程と、
前記選局工程よって選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する測定工程と、
前記測定工程によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出する検出工程と、
前記検出工程によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出工程によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する特定工程と、
前記一のテーブル内の前記検出工程によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定工程によって特定された受信周波数に書き換える書換工程と、
を含むことを特徴とする受信チャンネル設定方法。
(付記8)放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合から、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出させる読出工程と、
前記読出工程によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を選局させる選局工程と、
前記選局工程よって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定させる測定工程と、
前記測定工程によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断させる判断工程と、
前記判断工程によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出させる検出工程と、
前記検出工程によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出させる抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出工程によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定させる特定工程と、
前記一のテーブル内の前記検出工程によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定工程によって特定された受信周波数に書き換えさせる書換工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする受信チャンネル設定プログラム。
以上のように、本発明にかかる受信装置、受信チャンネル設定方法および受信チャンネル設定プログラムは、テレビ放送波を受信するための受信チャンネル設定を自動的に実行させる装置に有用であり、特に、携帯端末型の受信装置に適している。
本発明にかかる受信装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明にかかる受信装置の受信チャンネル設定処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。 チューナ制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 現在地の放送エリアと隣接地域との関係を示す説明図である。 隣接情報の構成を示す図表である。 地域内サーチ処理の手順を示すフローチャートである。 隣接地域サーチ処理の手順を示すフローチャートである。 隣接地域の変換テーブルから最適な変換テーブルを作成する手順を示す説明図である。 全地域サーチ判断処理の手順を示すフローチャートである。 全変換テーブルを対象とした最適変換テーブルの抽出処理の手順を示す説明図である。
符号の説明
10,100 受信装置
11 読出部
12 選局部
13 選局制御部
14 測定部
15 判断部
16 検出部
17 抽出部
18 特定部
19 書換部
20 格納部
21 テーブル集合
22 隣接情報
101 アンテナ
102 放送用チューナ
103 電界強度用チューナ
104 音声アンプ
105 スピーカ
106 表示装置
110 チャンネル設定部
111 分離部
112 音声復号部
113 動画復号部
114 画像合成部
115 チューナ制御部

Claims (7)

  1. 放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合のうち、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す読出手段と、
    前記チャンネル番号を選局する選局手段と、
    前記選局手段を制御して、前記読出手段によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を順次選局する選局制御手段と、
    前記選局制御手段によって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する特定手段と、
    前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換える書換手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記判断手段は、
    前記特定手段によって特定された受信周波数の放送波の受信強度が前記しきい値未満であるか否かを判断し、
    前記書換手段は、
    前記特定手段によって特定された受信周波数が前記しきい値未満でないと判断された場合、前記一のテーブル内の前記検出手段によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定手段によって特定された受信周波数に書き換えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記書換手段は、前記特定手段が前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出手段によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を複数特定した場合に、前記測定手段より測定される受信強度が最も強い周波数を前記受信周波数に特定することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 現在地を特定する現在地特定手段を備え、
    前記読出手段は、前記テーブル集合のうち、前記現在地特定手段により特定された現在地に対応する放送エリアのテーブルを読み出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。
  5. 前記読出手段は、前記判断手段により受信強度が前記しきい値未満であると判断され、かつ、特定手段によって特定された受信周波数の放送波の受信強度が前記しきい値未満の放送局が所定数以上ある場合に、前記テーブル集合の全テーブルを読み出し、
    前記測定手段は、前記読出手段が読み出した全テーブルのチャンネル番号と当該チャンネル番号に関連付けられた放送局が放送する放送波の受信強度を測定し、
    前記検出手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて、前記テーブル集合から最適な放送エリアのテーブルを検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の受信装置。
  6. 放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合から、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出す読出工程と、
    前記読出工程によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を選局する選局工程と、
    前記選局工程よって選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定する測定工程と、
    前記測定工程によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出する検出工程と、
    前記検出工程によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出工程によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定する特定工程と、
    前記一のテーブル内の前記検出工程によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定工程によって特定された受信周波数に書き換える書換工程と、
    を含むことを特徴とする受信チャンネル設定方法。
  7. 放送エリアの放送局を特定するチャンネル番号と前記放送局が放送する放送波の受信周波数とを前記放送エリアごとに関連付けたテーブルを有するテーブル集合から、現在設定されている放送エリアのテーブルを読み出させる読出工程と、
    前記読出工程によって読み出された一のテーブルにより特定される放送エリア内のチャンネル番号を選局させる選局工程と、
    前記選局工程よって順次選局されたチャンネル番号の放送局から放送される放送波の受信強度を測定させる測定工程と、
    前記測定工程によって測定された受信強度がしきい値未満であるか否かを判断させる判断工程と、
    前記判断工程によって受信強度が前記しきい値未満であると判断された放送局に関連付けられているチャンネル番号を、前記一のテーブルから検出させる検出工程と、
    前記検出工程によって前記一のテーブルからチャンネル番号が検出された場合、前記現在設定されている放送エリアの隣接放送エリアのテーブルを前記テーブル集合から抽出させる抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された前記隣接放送エリアのテーブルから、前記検出工程によって検出されたチャンネル番号と同一番号に関連付けられている放送局が放送する放送波の受信周波数を特定させる特定工程と、
    前記一のテーブル内の前記検出工程によって検出されたチャンネル番号に関連付けられている受信周波数を、前記特定工程によって特定された受信周波数に書き換えさせる書換工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする受信チャンネル設定プログラム。
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