JP2008205993A - 量子暗号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正規利用者の持つべき装置が従来技術より簡単な装置構成で済む、量子暗号装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明の量子暗号装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源11と、平面光回路の構成要素である2つの光学腕のもつ光路長差(光学位相差)が2偏波モード間で(m+1/2)λ/n(mは整数、λは波長、nは平面光回路における導波路の平均屈折率)だけ異なるように制御された非対称マッハツェンダー干渉系13と、光子を伝送する光伝送路16を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、量子暗号装置、特に光ファイバー通信により暗号秘密鍵を共有する量子暗号鍵配布を行う装置に関する。
インターネットの爆発的普及、電子商取引の実用化を迎え、通信の秘密保持・改竄防止や個人の認証など暗号技術の社会的な必要性が高まっている。現在、DES暗号のような共通鍵方式やRAS暗号をはじめとする公開鍵方式が広く用いられている。しかし、これらは「計算量的安全性」にその基盤を置いている。つまり、現行の暗号方式は計算機ハードウェアと暗号解読アルゴリズムの進歩に常に脅かされている。従って、特に銀行間のトランザクションや軍事・外交にかかわる情報などの極めて高い安全性が要求される分野では、原理的に安全な暗号方式が実用化されればそのインパクトは大きいものと予想される。
情報理論で無条件安全性が証明されている暗号方式にワンタイムパッド法がある。ワンタイムパッド法は通信文と同じ長さの暗号鍵を用い、暗号鍵を1回で使い捨てることが特徴である。非特許文献1において、現在BB84プロトコルとして広く知られている、ワンタイムパッド法に使用する暗号秘密鍵を安全に配送する具体的なプロトコルがベネット(Bennett)らによりはじめて提案された。そして、これを契機に量子暗号の研究が盛んになっている。量子暗号は物理法則が暗号の安全性を保証するため、計算機の能力の限界に依存しない究極の安全性保証が可能になる。現在多く検討されている量子暗号装置では1ビットの情報を単一光子の状態にエンコードして伝送する。これは、光子が他の量子系に比べると環境による擾乱に強いと同時に、既存の光ファイバー通信技術の活用により長距離の暗号鍵配布が期待できるためである。
理論的にその安全性が証明されている量子暗号装置では、非特許文献1に記載されているように、量子力学的2自由度系の2つの区別可能な状態とそれに共役な状態(その重ね合わせ状態)を利用して秘密鍵が安全に伝送される。盗聴行為は量子力学的状態に擾乱を与え、正規送受信者のデータ中のエラーから漏洩情報量が推定できるようにプロトコルが設計されている。このような情報通信に用いられる量子状態はしばしば量子情報と呼ばれる。量子情報を担う量子力学的2自由度系は量子ビットと呼ばれ、それは数学的にはスピン1/2系と等価である。以下、担体となる物理系が光子の場合について、従来技術を記述する。
本発明に関連する、光子を量子ビット担体とし長距離伝送のため光ファイバーを伝送路として用いる暗号鍵配布装置について、以下に従来技術を説明する。光子を用いた量子暗号装置については、非特許文献2〜4に詳細な説明がある。非特許文献1では、光子の持ち得る2つの偏波状態に情報をエンコードする、偏波コーディングと呼ばれる量子暗号装置の実装が提案された。しかしながら、偏波コーディングには伝送路中の偏波回転の実時間制御及び補償が必要となるため、光ファイバーを伝送路として用いる長距離暗号鍵配布システムの実装方法としてはあまり使われない。長距離暗号鍵配布システムとしては、2連微弱光パルス間の相対位相に情報をエンコードする、位相コーディングと呼ばれる量子暗号装置の実装がやはりベネットらにより提案され、実現されている。
図5は非特許文献2〜4に記載がある、位相コーディングによる量子暗号装置の代表的実装例を示している。この量子暗号装置では、2つの非対称マッハツェンダー干渉系を光ファイバー伝送路で直列に連結した構造の光学干渉系が用いられる。送信部(Alice:アリス)側に装備された微弱レーザ光源51で発生した微弱な短光パルスを送信側の非対称マッハツェンダー干渉系52に入射することにより、光ファイバー伝送路上にその長短尺光路差だけ空間的に分離したコヒーレント2連光パルス58を準備する。ここで、コヒーレントという言葉は、長短尺光路差の明確に定義された非対称マッハツェンダー干渉系52により2連パルスの2つのパルスの間に相対位相が明確に定義されていることを意味する。
2連光パルス58は光ファイバー伝送路53上を伝送中に擾乱を受けるが、それらの相対的位相関係や偏波面の関係は保存される。受信部(Bob:ボブ)側の非対称マッハツェンダー干渉系54により、2連光パルス58は3連光パルス59に変換され、下流側の2つのポートに出力される。光子検出器55により、非対称マッハツェンダー干渉系54の2つの下流ポートに出力される3連光パルス59の中央の光パルス中に含まれる光子が0か1かを識別し記録する。3連光パルス59のうち中央の光パルスには、送信部で非対称マッハツェンダー干渉系の長尺を通り受信部で短尺を通ってきた光パルスと、送信部で短尺を通り受信部で長尺を通ってきた光パルスが寄与し、これら2つの寄与の干渉により2つの出力ポートへの強度比は2連光パルス58の光学遅延(相対的な位相)に正弦波関数的に依存する。この光学干渉システムにおいて2連光パルス58の光学遅延(相対的な位相)に変調を与えることにより、量子暗号の原理に基づく暗号鍵配布を行うことができる。
この目的のため、光パルスが非対称マッハツェンダー干渉系52を通過中に、そこに内包された位相変調器56で{0、π/2、π、3π/2}の4値の位相変調を行う。一方、光ファイバー53を伝送後の2連光パルスが非対称マッハツェンダー干渉系54を通過中に、そこに内包された位相変調器57で{0、π/2}の2値の位相変調を行う。非対称マッハツェンダー干渉系52、54における光学遅延を適正に調整することにより、非特許文献1に提案された非直交4状態を用いる量子暗号鍵配布プロトコルを実行し、安全な鍵配布を行うことが可能である。
位相コーディングに基づく量子暗号装置は、光ファイバー伝送路との相性も良く、長距離鍵配布が可能であるというメリットがある。その一方で、送受信者がそれぞれ持つ非対称マッハツェンダー干渉系の相対光学遅延を光波長なみの精度で維持しなければならないという問題がある。これら送受信者に分散して配置された非対称マッハツェンダー干渉系の光学遅延は温度変化その他の原因により独立にゆらいだりドリフトしたりするため、光干渉効果は容易に消失する。この問題を解決するためには、両干渉系の相対光学遅延変化を測定装置で測定し、測定結果をフィードバックして相対光学遅延を一定に維持するアクティブな制御装置が必要となる。このような測定装置はそれ自体がシステムを複雑化するだけでなく、測定に用いる参照光がシステムノイズを増加させ、量子暗号装置の性能劣化の原因となる。
このような問題を解決するため、非特許文献5〜7に開示されているように、平面光回路(PLC: Photonic Lightwave Circuit)技術を応用した量子暗号装置が提案され開発されている。非対称マッハツェンダー干渉系を、シリコン基板上にパターニングで形成した光導波路で作製することにより、外乱の影響を受けることのない安定な光学干渉系を、温度制御というパッシブな制御のみによって実現することができ、低雑音のシステムを構築できるというメリットがある。しかし、PLCを用いた実装の場合、先に示したような位相変調器を内包した低損失な非対称マッハツェンダー干渉系を製作することは現状技術では容易ではない。コスト増は問題としないとしても、デバイスの光学損失の増加は、微弱光を情報担体として用いる量子暗号装置の性能劣化に直結するため、許容できない問題である。この問題を解決するため、位相変調器を非対称マッハツェンダー干渉系の外部に配置した、図6に示すような量子暗号装置が提案され、開発されている。
この量子暗号装置では、送信部(Alice:アリス)側に装備された微弱レーザ光源61で発生した微弱な短光パルスを送信部のPLCにより構成された非対称マッハツェンダー干渉系62に入射することより、光ファイバー伝送路63上にその長短尺光路差だけ空間的に分離したコヒーレント2連光パルス69を準備する。2連光パルス69は光ファイバー伝送路63上を伝送される。受信部(Bob:ボブ)側のPLCにより構成された非対称マッハツェンダー干渉系64により、2連光パルス69は3連光パルス70に変換され、下流側の2つのポートに出力される。光子検出器65により、非対称マッハツェンダー干渉系64の2つの下流ポートに出力される3連光パルス70の中央の光パルス中に含まれる光子の有無を識別し記録する。
送信側の非対称マッハツェンダー干渉系62の下流に直列に挿入した位相変調器66、67に、それぞれの変調器の2連光パルス69の通過時に同期してパルス的な変調信号を印加する。これにより、2連光パルス69の一方のパルスに選択的に{0、π/2、π、3π/2}の4値の位相変調を与え、もって2連光パルス69の光学遅延(相対位相)に4値変調を与える。一方、受信側の非対称マッハツェンダー干渉系64の上流に直列に挿入した位相変調器68に、2連光パルス69の通過時に同期してパルス的な変調信号を印加する。これにより、2連光パルス69の一方のパルスに選択的に{0、π/2}の2値の位相変調を与え、もって2連光パルス69の光学遅延(相対位相)に2値変調を与える。非対称マッハツェンダー干渉系62、64における光学遅延を調整することにより、図5の量子暗号装置と同様に非特許文献1に提案された非直交4状態を用いる量子暗号鍵配布プロトコルを実行し、安全な鍵配布を行うことが可能である。
上記のPLCを用いた量子暗号装置が機能することは確認されているが、2連光パルスの位相変調を行うためにパルス的位相変調を行う必要があり、装置が煩雑になる。例えば、非対称マッハツェンダー干渉系の長短尺光路差は典型的には5ナノ秒程度であり、2連光パルスの一方のパルスに選択的に位相変調を与えるためには、1ナノ秒オーダーのパルス的変調装置が必要になる。パルス変調を光パルスの通過に同期して与えるための高精度な信号同期システムも必要で、その調整作業は簡単とは言えない。また、挿入する位相変調器の光学損失を考えても、位相変調器が排除できる以上に望ましいことはない。
ベネット(Bennett)、ブラッサ-ド(Brassard)著 IEEEコンピュータ、システム、信号処理国際会議(IEEE Int. Conf. on Computers, Systems, and Signal Processing, Bangalore, India, p. 175 (1984)) ツビンデン(Zbinden)ほか著「Experimental Quantum Cryptography」、「INTRODUCTION TO QUANTUM COMPUTATION AND INFORMATION(ロー(Lo)ら編著)」(World Scientific、1998年出版)、120ページ エカート(Ekert)ほか著「Quantum Cryptography」、 「The Physics of Quantum Information(ボウメスター(Bouwmeester)ら編著)」(Springer、2000年出版)、15ページ ジサン(Gisin)ほか著「Quantum Cryptography」 レビュー・オブ・モダン・フィジックス(Rev. Mod. Phys.)、74号(2002年出版)、145−195ページ 南部ほか著「BB84 Quantum Key Distribution System Based on Silica-Based Planar Lightwave Circuits」 ジャパン・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Jpn J. Appl. Phys.)、43号(2004年出版)、L1109ページ 木村ほか著「Single-photon Interference over 150 km Transmission Using Silica-based Integrated-optic Interferometers for Quantum Cryptography」 ジャパン・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Jpn J. Appl. Phys.)、43号(2004年出版)、L1217ページ 南部ほか著「One-way Quantum Key Distribution System based on Planar Lightwave Circuit」 ジャパン・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Jpn J. Appl. Phys.)45号、6A巻(2006年出版)、5344−5348ページ
上述の非特許文献2〜4及び非特許文献5〜7に開示された量子暗号装置には前述したように問題がある。特に、非特許文献1〜4に示された従来の位相コーディングによる量子暗号装置には、2つの非対称マッハツェンダー干渉系の光路長の相対差を長時間にわたって維持する必要があり、そのためにアクティブな制御装置が必要となり装置が複雑化する。この問題は、非特許文献5〜7に示されるように、2つの非対称マッハツェンダー干渉系をPLCで構成することにより回避できるが、信号変調のためにパルス的位相変調とその同期信号系が必要になり装置とその調整が複雑化する。すなわち、どちらの実装方法を選んでも、装置の複雑化を避けることが困難であった。
本発明は上記従来技術の抱える問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は正規利用者の持つべき装置が従来技術より簡単な装置構成で済む量子暗号装置、特にその送信装置を提供することにある。
本発明による量子暗号装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源と、平面光回路の構成要素である2つの光学腕のもつ光路長差(光学位相差)が2偏波モード間で(m+1/2)λ/n(但し、mは整数、λは波長、nは平面光回路の導波路の平均屈折率)だけ異なるように制御された非対称マッハツェンダー干渉系と、光偏波面を切り替える偏波変調器、所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチや偏波選択素子、偏波面を制御する偏波コントローラーなどの光偏波制御素子を有することを特徴とする。
具体的には、本発明によれば、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源と、平面光回路で構成され、その構成要素である2つの光学腕のもつ光路長差が2偏波モード間で(m+1/2)λ/nだけ異なるように制御された非対称マッハツェンダー干渉系と、光子を伝送する光伝送路とを含む送信装置を備えたことを特徴とする量子暗号装置が提供される。
本発明の第1の態様による量子暗号装置においては、前記送信装置は更に、光偏波面を切り替える偏波変調器または所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチと、偏波面を制御する偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波変調器または前記偏波スイッチ−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記偏波コントローラー−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする。
本発明の第2の態様による量子暗号装置においては、前記送信装置は更に、光偏波面を切り替える偏波変調器または所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチと、偏波面を制御する偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波変調器または前記偏波スイッチ−前記偏波コントローラー−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする。
本発明の第3の態様による量子暗号装置においては、前記微弱レーザ光源として4組の微弱レーザ光源を有する。この場合、前記送信装置は更に、偏波を保持しつつ共通の光伝送路に結合する2組の偏波保持カップラーまたは偏波ビームスプリッターと、偏波面を制御する2つの偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記4組の微弱レーザ光源−前記2組の偏波保持カップラーまたは偏波ビームスプリッター−前記2つの偏波コントローラーのうちの一方−前記非対称マッハツェンダー干渉系−ビームスプリッター−前記2つの偏波コントローラーのうちの他方−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする。
本発明の第4の態様による量子暗号装置においては、前記送信装置は更に、偏波面を制御する偏波コントローラーと、4分岐光カップラーと、独立に制御される4組の光スイッチと、4組の偏波選択素子と、4合波光カップラーとを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波コントローラー−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記4分岐光カップラー−前記4組の光スイッチ−前記4組の偏波選択素子−前記4合波光カップラー−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする。
上記のいずれの量子暗号装置においても、前記2つの光学腕のもつ光路長差が2偏波モード間で(m+1/2)λ/nだけ異なるようにデバイス温度調整によって制御されることを特徴とする。
本発明による量子暗号装置においては、平面光回路で構成した非対称マッハツェンダー干渉系を利用することによって、該非対称マッハツェンダー干渉系の光路長の相対差を維持するアクティブな制御装置を排除すると同時に、高速かつ高精度の信号変調装置を排除することを特徴としている。
本発明においては、光導波路の複屈折特性(あるいは偏波モード分散特性)を利用することにより構成要素である2つの光学腕のもつ光路長差(光学位相差)が2偏波モード間で(m+1/2)λ/nだけ異なるように制御された非対称マッハツェンダー干渉系、偏波変調素子、偏波スイッチ素子、偏波選択素子、偏波コントローラーなどの光偏波制御素子を用いることにより、高速・高精度の位相変調装置を用いることなく、量子光信号伝送路上に量子暗号プロトコルに必要とされる非直交状態を準備する。
本発明によれば、正規利用者の持つべき装置の構造が簡単化でき、その取扱いが容易になる。従って、非特許文献1〜7に開示された量子暗号装置に比べて、正規利用者の装置及び装置運用のための経済及び技術的負担を大幅に軽減することができる。
[構成の説明]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明による量子暗号装置の第一の実施形態の構成を送信側について示した図である。第一の実施形態の送信装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源11、偏波面を切り替える偏波変調器(あるいは所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチ)12、平面光回路(以下、PLCと略記することがある)で構成した非対称マッハツェンダー干渉系13、偏波コントローラー14、偏波選択素子15により構成され、光伝送路16により受信装置(図示省略)に接続される。なお、17は非直交パルスの光子状態を示す。
図2は本発明による量子暗号装置の第二の実施形態の構成を送信側について示した図である。第二の実施形態の送信装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源21、偏波面を切り替える偏波変調器(あるいは所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチ)22、偏波コントローラー23、平面光回路で構成した非対称マッハツェンダー干渉系24、偏波選択素子25により構成され、光伝送路26により受信装置(図示省略)に接続される。27は非直交パルスの光子状態を示す。
図3は本発明による量子暗号装置の第三の実施形態の構成を送信側について示した図である。第三の実施形態の送信装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する4組の微弱レーザ光源31(LD00,LD01,LD10,LD11)、偏波を保持しつつ共通の光伝送路に結合する2組の偏波保持カップラー(あるいは偏波ビームスプリッター)32、偏波コントローラー33、平面光回路で構成した非対称マッハツェンダー干渉系34、偏波コントローラー35、偏波選択素子36により構成され、光伝送路37により受信装置(図示省略)に接続される。38は非直交パルスの光子状態を示す。
図4は本発明による量子暗号装置の第四の実施形態の構成を送信側について示した図である。第四の実施形態の送信装置は、量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源41、偏波コントローラー42、平面光回路で構成した非対称マッハツェンダー干渉系43、4分岐光カップラー44、独立に制御される4組の光スイッチ45、4組の偏波選択素子46、4合波光カップラー47により構成され、光伝送路48により受信装置(図示省略)に接続される。49は非直交パルスの光子状態を示す。
[動作の説明]
次に、上記の四つの実施形態の動作について順次説明する。
図1に示した第一の実施形態において、正規の送信者は波長λのコヒーレント光を発生する微弱レーザ光源11から微弱な短光パルスを出射する。短光パルスは偏波面を切り替える偏波変調器(あるいは所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチ)12により、導波路の光学軸で決まる直線TE偏波(基板面に平行な偏波)またはTM偏波(基板面に垂直な偏波)もしくはそれらの線形結合である、互いに直交する斜め偏光状態(以下、TE+TM、TE-TMと記す)の何れかが選択され、非対称マッハツェンダー干渉系13の入力ポートに入射される。
非対称マッハツェンダー干渉系13は、シリカ光導波路の複屈折特性を利用して、その構成要素である長短尺光路の光路長差がTE偏波光とTM偏波光では(m+1/2)λ/n(mは整数、nはPLC導波路の平均屈折率)だけ異なるように(すなわち、長短尺光路の伝搬光位相差が両偏波で反転するように)、荒いデバイス温度調整によって制御される。このとき、非対称マッハツェンダー干渉系13の入力パルス光の偏波がTE偏波あるいはTM偏波である場合には、非対称マッハツェンダー干渉系13の出力側ポートに入力偏波と同一偏波面を持つコヒーレント2連光パルスが出力される。一方、互いに直交する斜め偏光状態(TE+TM、TE-TM)の光パルスを入射した場合、TE偏波及びTM偏波の等重率の重ね合わせからなる互いに直交する偏波を持つコヒーレント2連光パルスが順次出力される。これらの2連パルスの一方のパルスのみを切り出すように、偏波コントローラー14及び偏波選択素子15を調整する。このとき、光伝送路16上に、量子暗号鍵配布プロトコル実行に必要となる互いに共役な基底系に属するコヒーレント2連微弱光パルスまたはそれらを構成する先進あるいは遅延微弱光パルス17を、偏波変調器(あるいは偏波スイッチ)12の出力パルス光の4種の偏波(TE/TM/TE+TM/TE-TM)選択に依存して準備することができる。
次に、図2に示した第二の実施形態について説明する。図2において、正規の送信者は波長λのコヒーレント光を発生する微弱レーザ光源21から微弱な短光パルスを出射する。短光パルスは偏波面を切り替える偏波変調器(あるいは所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチ)22により、導波路の光学軸で決まる直線TE偏波またはTM偏波もしくはそれらの線形結合である、互いに直交する斜め偏光状態(TE+TM、TE-TM)の何れかが選択され、偏波コントローラー23によりその偏波を適切に変換した後、非対称マッハツェンダー干渉系24の入力ポートに入射される。
非対称マッハツェンダー干渉系24は、シリカ光導波路の複屈折特性を利用して、その構成要素である長短尺光路の光路長差がTE偏波光とTM偏波光では(m+1/2)λ/nだけ異なるように(すなわち、長短尺光路の伝搬光位相差が両偏波で反転するように)、荒いデバイス温度調整によって制御される。このとき、偏波変調器22(偏波スイッチ)の出力パルス光の偏波がTE偏波あるいはTM偏波である場合には、非対称マッハツェンダー干渉系24の出力側ポートにこれらの偏波と同一偏波面を持つコヒーレント2連光パルスが出力され、互いに直交する斜め偏光状態(TE+TM、TE-TM)の場合は異なる斜め偏波(TE+TM、TE-TM)を持つコヒーレント2連光パルスが順次出力されるように、偏波コントローラー23を調整することが可能である。これら2連パルスの一方のパルスのみを切り出すため、斜め偏光(TE+TM)または(TE-TM)の何れかを選択透過する偏波選択素子25を配置する。このとき、光伝送路26上に、量子暗号鍵配布プロトコル実行に必要となる互いに共役な基底系に属するコヒーレント2連微弱光パルスまたはそれらを構成する先進あるいは遅延微弱光パルス27を、偏波変調器(あるいは偏波スイッチ)22の出力パルス光の4種の偏波(TE/TM/TE+TM/TE-TM)選択に依存して準備することができる。
次に、図3に示した第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、第一の実施形態(図1)において、微弱レーザ光源11及び偏波変調器(あるいは偏波スイッチ)12を、4組の微弱レーザ光源31及び偏波保持カップラー(あるいは偏波ビームスプリッター)32で代替した例である。4組の微弱レーザ光源31のうち、LD00及びLD11の2つはTE偏波の微弱パルス光を、LD01及びLD10の2つはTM偏波の微弱パルス光を発生する。微弱レーザ光源LD00及びLD01から出射される微弱パルス光は、偏波保持カップラー(あるいは偏波ビームスプリッター)32を経由して、その偏波が斜め偏波(TE+TM、TE-TM)となるように偏波コントローラー33で調整後、非対称マッハツェンダー干渉系34の一方の入力ポートに入射される。一方、微弱レーザ光源LD10及びLD11から出射される微弱パルス光は、偏波保持カップラー(あるいは偏波ビームスプリッター)32を経由して、TEまたはTM偏波のまま非対称マッハツェンダー干渉系34の他方の入力ポートに入射される。非対称マッハツェンダー干渉系34以降の偏波コントローラー35及び偏波選択素子36の機能は第一の実施形態と同様である。
このような構成、作用により、正規の送信者は、光伝送路37上に、量子暗号鍵配布プロトコル実行に必要となる互いに共役な基底系に属するコヒーレント2連微弱光パルスまたはそれらを構成する先進あるいは遅延微弱光パルス38を、4組の微弱レーザ光源31の光出力の選択に依存して準備することができる。同様の構成が第二の実施形態の場合についても有効であることは言うまでもない。
最後に、図4に示した本発明の第四の実施形態について説明する。図4において、正規の送信者は波長λのコヒーレント光を発生する微弱レーザ光源41から微弱な短光パルスを出射する。短光パルスはその偏波が導波路の光学軸で決まる直線TE偏波及びTM偏波の線形結合である、斜め偏光状態(TE+TMまたはTE-TM)になるように偏波コントローラー42によりその偏波が変換され、非対称マッハツェンダー干渉系43の入力ポートに入射される。
非対称マッハツェンダー干渉系43は、シリカ光導波路の複屈折特性を利用して、その構成要素である長短尺光路の光路長差がTE偏波光とTM偏波光では(m+1/2)λ/nだけ異なるように(すなわち、長短尺光路の伝搬光位相差が両偏波で反転するように)、荒いデバイス温度調整によって制御される。この結果、非対称マッハツェンダー干渉系43の出力ポートに出力される光子状態は、近似的に偏波モードとTime-binモードと呼ばれる2連パルスの光子波束状態で張られる状態モードの、最大縺れ合い状態になる。このことを利用して、光子の偏波モードを適切に選択して特定の偏波成分をフィルタリングすることにより、それに対応する任意のTime-bin状態を準備することが可能になる。
4分岐光カップラー44、4組の光スイッチ45、4組の偏波選択素子46、4合波光カップラー47はこの目的に使用する、制御偏波フィルタである。通常時、4組の光スイッチ45はクローズ状態にしておく。正規の送信者は、同期信号を用いて微弱光パルスの通過するタイミングで、4組の光スイッチ45のうち一つをオープンにする。これにより、4分岐光カップラー44、4合波光カップラー47で定義される4組の光路のうちひとつがオープンにされる。4組の偏波選択素子46はそれぞれ、出力パルス光の4種の偏波(TE/TM/TE+TM/TE-TM)のうちひとつを選択して透過するように設定されている。従って、4組の光スイッチ45の選択的オープン動作に依存して、出力パルス光の対応する偏波成分が選択される。4合波光カップラー47は、パルス光が同一の偏波(例えばTE偏波)となるように偏波面を適切に変換した後、出力パルス光を光伝送路48上に出力する。このような偏波面の変換は、4分岐光カップラー44を構成する偏波保存光ファイバー端面を適切に軸回転して結合することにより可能である。あるいは、偏波コントローラーを用いることも可能である。
以上の構成により、光伝送路48上に、量子暗号鍵配布プロトコル実行に必要となる、Time-binモードに属する互いに共役な基底系に属する近似的単一光子状態27を、4組の光スイッチ45の選択的オープン動作に依存して準備することができる。
以上の第一〜第四の実施形態に共通の特徴は、次の通りである。
上記の各実施形態の装置構成によると、従来技術のように2連光パルスのひとつのパルスを選択的に変調するような高速な信号変調器は一切不要であり、システム繰り返し周期で動作可能な低速の偏波変調器、偏波スイッチあるいは光スイッチを制御するだけでよく、量子暗号装置における送信装置を簡便に構成できる。構成に必要な非対称マッハツェンダー干渉系の精密制御は必要であるが、これは平面光回路に温度調整を施せば容易にクリアできる。もって、正規利用者の持つべき装置の構造が簡単化でき、その取扱いを容易化できる。従って、非特許文献1〜7に開示された量子暗号装置に比べて、正規利用者の装置及び装置運用のための経済的及び技術的負担を大幅に軽減することができる。
以上の説明で明らかなように、本発明による量子暗号装置の特徴は、特に送信側の構成にある。それゆえ受信側の構成については説明を省略しているが、装置の簡単化および製造コストの低減を念頭において言えば、送信側及び受信側をほぼ同一の構成からなる装置として送受信者で共用可能な、対称的な構成で実現することができる。例えば、図1について言えば、送信側と受信側とを光伝送路16を間にして対称的な構成とし、送信側の微弱レーザ光源11に代えて受信側には光子検出器を配置するようにすれば良い。図2〜図4の実施形態の場合も同様である。しかし、これはあくまでも一例であり、本発明はこのような構成上の制約を受けることは無い。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる量子暗号装置の構成を送信側について示した図である。 図2は、本発明の第二の実施形態にかかる量子暗号装置の構成を送信側について示した図である。 図3は、本発明の第三の実施形態にかかる量子暗号装置の構成を送信側について示した図である。 図4は、本発明の第四の実施形態にかかる量子暗号装置の構成を送信側について示した図である。 図5は、従来の量子暗号装置の一例の構成を示した図である。 図6は、従来の量子暗号装置の他の例の構成を示した図である。
符号の説明
11,21,31,41 微弱レーザ光源
12,22、 偏波変調器(又は偏波スイッチ)
13,24,34,43 平面光回路で構成した非対称マッハツェンダー干渉系
14,23,33,35,42 偏波コントローラー
15,25,36 偏波選択素子
16,26,37,48 光伝送路
17、27,38,49 非直交パルスの光子状態
32 偏波保持カップラー(あるいは偏波ビームスプリッター)
44 4分岐光カップラー
45 光スイッチ
46 偏波選択素子
47 4合波光カップラー
51,61 微弱レーザ光源
52,62 非対称マッハツェンダー干渉系
53,63 光ファイバー伝送路
54,64 非対称マッハツェンダー干渉系
55,56,57,65 光子検出器
58,69 コヒーレント2連光パルス
59,70 3連光パルス出力
66,67,68 位相変調器

Claims (6)

  1. 量子ビットの情報担体となる光子を発生する微弱レーザ光源と、
    平面光回路で構成され、その構成要素である2つの光学腕のもつ光路長差が2偏波モード間で(m+1/2)λ/n(但し、mは整数、λは波長、nは平面光回路の導波路の平均屈折率)だけ異なるように制御された非対称マッハツェンダー干渉系と、
    光子を伝送する光伝送路と、
    を含む送信装置を備えたことを特徴とする量子暗号装置。
  2. 前記送信装置は更に、光偏波面を切り替える偏波変調器または所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチと、偏波面を制御する偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波変調器または前記偏波スイッチ−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記偏波コントローラー−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号装置。
  3. 前記送信装置は更に、光偏波面を切り替える偏波変調器または所望の偏波面の光を選択して透過する偏波スイッチと、偏波面を制御する偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波変調器または前記偏波スイッチ−前記偏波コントローラー−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号装置。
  4. 前記微弱レーザ光源として4組の微弱レーザ光源を有し、
    前記送信装置は更に、偏波を保持しつつ共通の光伝送路に結合する2組の偏波保持カップラーまたは偏波ビームスプリッターと、偏波面を制御する2つの偏波コントローラーと、偏波選択素子とを含み、前記4組の微弱レーザ光源−前記2組の偏波保持カップラーまたは偏波ビームスプリッター−前記2つの偏波コントローラーのうちの一方−前記非対称マッハツェンダー干渉系−ビームスプリッター−前記2つの偏波コントローラーのうちの他方−前記偏波選択素子−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号装置。
  5. 前記送信装置は更に、偏波面を制御する偏波コントローラーと、4分岐光カップラーと、独立に制御される4組の光スイッチと、4組の偏波選択素子と、4合波光カップラーとを含み、前記微弱レーザ光源−前記偏波コントローラー−前記非対称マッハツェンダー干渉系−前記4分岐光カップラー−前記4組の光スイッチ−前記4組の偏波選択素子−前記4合波光カップラー−前記光伝送路の順で結合された構成を持つことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号装置。
  6. 前記2つの光学腕のもつ光路長差が2偏波モード間で(m+1/2)λ/nだけ異なるようにデバイス温度調整によって制御されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の量子暗号装置。
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