JP2008205472A - 軟磁性層の形成方法および磁性層の軟化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】飽和保磁力Hc、異方性磁界Hkが低く、かつ飽和磁束密度Bsの高い軟磁性層の形成方法を提供する。
【解決手段】基板9上に、軟磁性材料を用いた電気めっきにより、互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を形成する。そののち、第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ軟磁性層を加熱し(第1アニール工程)、次いで、第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ軟磁性層を加熱する(第2アニール工程)。2段階アニール処理により、磁性層の磁化容易軸飽和保磁力Hce,磁化困難軸飽和保磁力Hchおよび異方性磁界Hkが低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、飽和保磁力Hc、異方性磁界Hkが小さく、かつ飽和磁束密度Bsの大きな軟磁性層を得るための軟磁性層の形成方法、および磁性層の軟化方法に関する。
電気めっき法は、一般に、半導体デバイスでの銅相互接続構造に含まれる金属層や、磁気記録デバイスにおける磁性層を形成するためなどに数多く用いられている。読み取りヘッドや書き込みヘッドにおける磁性層は一般にスパッタ法により形成されるが、スパッタプロセスでは巨大な結晶磁気異方性を生じると共に内部応力が大きくなる。一方、電気めっき法では、結晶粒子の大きさが小さく表面が滑らかであり、飽和磁束密度Bsが高く、飽和保磁力Hcの低い磁性層を得ることができる。
この電気めっきプロセスでは、作用極(カソード)、対向電極(アノード)および金属陽イオンを含む電解質溶液を含む電気めっきセル中を電流が流れ、その結果カソード上に配置された基板の上に金属のめっきがなされる。具体的には、各電極に所定の電位を印加することにより、カソード側へカチオン、アノード側へアニオンがそれぞれ移動し、その結果、基板上には鉄イオン(Fe2+),コバルトイオン(Co2+)、ニッケルイオン(Ni2+)などの金属イオンが堆積され、例えば、NiFe,CoFe,CoNiFeなどのめっき層が形成される。このめっき層は例えば書き込みヘッドにおけるボトム磁極層あるいはトップ磁極層として利用される。
高密度の磁気記録のための書き込み材料としては、高飽和保持力記録媒体に対して記録可能なように、2.3T(=23kG)より大きな高飽和磁束密度を有することが望まれる。このような高飽和磁束密度を有する材料としては殆どがCo(コバルト),Fe(鉄)を含む合金である。この種の合金は、一般に1.19kA/m(≒15Oe)以上の比較的大きな異方性磁界Hkを有している。しかし、この異方性磁界Hkが大きいと書き込みヘッドの透磁性が低下するため、高密度かつ高周波数記録用途ではその効果が低減される。このようなことから、従来、CoFe等の合金であって、低い飽和保磁力Hcでありながら高い飽和磁束密度Bsを有する軟磁性層を形成するためのめっき手法が望まれていた。
この種の先行技術としては,CoFe層を形成するためのめっき浴に関するものとして特許文献1がある。特許文献2,3には、めっき浴に芳香族スルフィン酸塩およびアルデヒドからなるα−ヒドロキシスルホンを含むことにより、CoFe層での均染,光沢および被覆度の低下のような欠陥を修正する技術が開示されている。特許文献4には、めっき浴に芳香族スルフィン酸あるいはその塩を用いることにより、飽和磁化(saturation magnetization)の高い軟磁性のCoFe合金層を形成する方法が開示されている。
また、特許文献5にはスピンバルブ構造に対して2段階アニールを施す方法が開示されている。この方法では、10000Oeの磁界を印加しつつ約250℃の温度でアニール処理がなされるが、磁界は冷却前に500Oeに低減され、その結果AP1層およびAP2層の磁化方向がピンド強磁性層の磁化方向に揃えられる。
U.S.Patent4,756,816 U.S.Patent4,014,759 U.S.Patent4,053,373 U.S.Patent6,855,240 U.S.PatentPublication2005/0252576
上述のように従来,種々のめっき手法が開示されているが、これらの手法では高密度かつ高周波数記録用途に要求される、低飽和保磁力Hc,低異方性磁界を有しつつ、高飽和磁束密度Bsを有する軟磁性層を得るに十分ではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、第1目的は、2.4T以上の高飽和磁束密度Bs(すなわち、高飽和磁気モーメント)を有する軟磁性層の形成方法および磁性層の軟化方法を提供することにある。
本発明の第2目的は、磁化容易軸飽和保磁力(Hce)および磁化困難軸飽和保磁力(Hch)が159.2A/m(=2Oe)以下であり、かつ異方性磁界Hkが397.9A/m(=5Oe)以下の軟磁性層を形成することができる軟磁性層の形成方法および磁性層の軟化方法を提供することにある。
本発明の軟磁性層の形成方法は、(a)基板上に、軟磁性材料を用いた電気めっきにより、互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を形成する電気めっき工程と、(b)第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ磁性層を加熱する第1アニール工程と、(c)第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ磁性層を加熱する第2アニール工程とを含むものである。
本発明の磁性層の軟化方法は、基板上に形成されると共に互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を軟化させる方法であって、(a)第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ前記磁性層を加熱する第1アニール工程と、(b)第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ磁性層を加熱する第2アニール工程とを含むものである。
本発明の軟磁性層の形成方法または磁性層の軟化方法では、具体的には、第1軸が磁化容易軸または磁化困難軸であり、第2軸が磁化困難軸または磁化容易軸である。
また、電気めっき工程では、鉄イオン(Fe2+),コバルトイオン(Co2+),ホウ酸,および1または複数の1または複数種の芳香族スルフィン酸塩を含むめっき浴を用い、めっき浴を水素イオン濃度(pH)が2以上3以下、温度が10℃以上25℃以下の範囲に維持することが好ましい。そのために、めっき浴に、オンタイム10〜50ms、オフタイム20〜200msの1または複数サイクルで、ピーク電流密度30mA/cm2 以上60A/cm2 以下の電流を流し、これにより10℃以上25℃以下の温度範囲に維持することが望ましい。
めっき浴としては、濃度50g/dm3 以上140g/dm3 以下の硫酸第1鉄、濃度20g/dm3 以上70g/dm3 以下の硫酸コバルト、濃度20g/dm3 以上40g/dm3 以下のホウ酸、濃度0.05g/dm3 以上0.3g/dm3 以下のベンゼンスルフィン酸ナトリウム、濃度0g/dm3 以上70g/dm3 以下の硫酸ニッケル、濃度0.5g/dm3 以上50g/dm3 以下の1または複数種の電解液、濃度0g/dm3 以上0.15g/dm3 以下の界面活性剤、および濃度0g/dm3 以上2g/dm3 以下の応力緩和剤を含むものが望ましい。
第1および第2アニール工程では、好ましくは、それぞれ20分以上300分以下の間、180℃以上250℃以下の温度範囲で加熱を行うと共に、第1磁界および第2磁界の磁界強度を、いずれも15.92kA/m(=200Oe)以上23.87kA/m(=300Oe)以下の範囲とする。軟磁性層は、具体的には、CoFe,CoFeを含む合金,NiFeまたはNiFeを含む合金である。
本発明の軟磁性層の形成方法または磁性層の軟化方法では、第1アニール工程および第2アニール工程により、磁性層の磁化容易軸飽和保磁力(Hce),磁化困難軸飽和保磁力(Hch)および異方性磁界(Hk)がそれぞれ実質的に減少し、具体的には、159.2A/m(=2Oe)以下の磁化容易軸飽和保磁力(Hce)および磁化困難軸飽和保磁力(Hch)、397.9A/m(=5Oe)以下の異方性磁界(Hk)および2.4T以上の高飽和磁束密度Bsを有する軟磁性層を形成することが可能になる。
本発明の軟磁性層の形成方法および磁性層の軟化方法では、磁性層を形成したのち、この磁性層に対して磁界を印加しつつ2段階のアニール処理を施すようにしたので、高密度かつ高周波数記録用途に要求される、低飽和保磁力Hcおよび低異方性磁界Hkでありながら高飽和磁束密度Bsを有する軟磁性層を容易に得ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態の軟磁性層の形成方法および磁性層の軟化方法は、特に、高記録密度・高周波数用途に要求される、飽和保磁力Hcおよび異方性磁界Hkが低く、かつ飽和磁束密度Bsの高い軟磁性層を形成するための方法である。具体的には、例えば、磁気記録デバイスにおけるボトム層あるいはポール層や、MRAM(Magnetic Random Access Memory)デバイスにおける導電配線上のクラッド層となる軟磁性層を形成するものである。
本実施の形態の軟磁性層の形成方法は、(a)基板上に、CoFeなどの軟磁性材料、用いた電気めっきにより、互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を形成する電気めっき工程と、(b)第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ軟磁性層を加熱する第1アニール工程と、(c)第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ軟磁性層を加熱する第2アニール工程と、を含むものである。
また、本実施の形態の磁性層の軟化方法は、基板上に形成されると共に互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を軟化させる方法であって、(a)第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ磁性層を加熱する第1アニール工程と、(b)第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ磁性層を加熱する第2アニール工程と、を含むものである。上記両方法は実質的に共通しているので、以下、併せて説明する。なお、本実施の形態では、磁化方向における第1軸は磁化容易軸、第2軸は磁化困難軸をそれぞれ意味している。
図1は上記方法に適用可能な電気めっき装置1の一例を表すものである。この装置1では、磁性層は、好ましくはめっきを促進するために基板上のシード層(図示せず)に形成される。めっき対象となる基板は例えば書き込みヘッドでの書き込みギャップ層である。書き込みヘッドは、読み取り/書き込みヘッド一体型のデバイスの読み取りヘッド上に形成されている。シード層はスパッタ法により形成され、好ましくは続いて形成されるめっき磁性層と同じ組成を有するものとする。このシード層は基板上に形成された後、その上にフォトレジスト膜のパターンが形成され、磁性層となる開口部が規定される。そして、この開口部にめっき磁性層が形成されると、フォトレジスト層およびシード層のその下の部分が除去される。
磁性層は、CoFe、CoFeNiなどのCoFe系合金からなる軟磁性材料、あるいはNiFe、NiFe系合金からなる軟磁性材料により形成されるものである。この磁性層は、例えば書き込みヘッドの磁極層(厚み2μm〜3μm)を構成するが、電気めっきによれば2μmより薄く形成することが可能になる。
電気めっき装置1は、タンクのような容器2を有し、この容器2の内部には電解質溶液(電解液)3が収容されている。なお、図示しないが、電解液3をかき回すためのポンプやパドルのような手段および電解液を充填するためのリザーバが設けられている。電解液3は、Fe2 +およびCo2+を含有する電解質塩を含む水溶液であるが、更に、塩化物および/または硫酸塩として、Ni2+のような1または複数種類の他の金属カチオンを含めてもよい。電解液3には、好ましくは、そのpHを2〜3の値に維持するための緩衝剤としてほう酸(H3 BO3 )が添加される。
電解液3には、また、軟磁性層の特性を最適化するに必要な光沢剤および均染剤の量を低減すると共に、軟磁性層における軟磁気特性を改良するために、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム(sodium benzenesulfinate )のような1または複数種の芳香族スルフィン酸塩を含めるようにしてもよい。更に、この電解液3には、めっき効率を最適化するために他の添加物を含めるようにしてもよい。他の添加物としては、例えば、応力緩和剤(stress reducing agent)としてサッカリンナトリウム、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate )がそれぞれ挙げられる。電解液3の温度は10℃以上25℃以下の範囲に維持し、めっき工程の間は、回転パドルのような手段によってかき回すことが好ましい。
電解液3中には、正電位が印加される対向電極(アノード)4および負電位が印加される作用電極(カソード)5がそれぞれ浸漬され、対向配置されている。めっき層としてCoFe層、CoFeNi層を形成する場合には、対向電極4は好ましくはCo(またはNi)により形成される。めっき層としてCoFe合金層を形成する場合には、対向電極4はCoにより形成される。作用電極5は白金(Pt)または金(Au)のメッシュにより形成された安定な電極であり、この作用電極5には負電位が印加される。これら作用電極5と対向電極4との間の電位差により対向電極4から作用電極5へと電流が流れ、これにより基板9へのめっきがなされる。
基板9は作用電極5に対してクランプ等の公知の手段により固定され、かつ電気的に良好に接触される。めっき工程の間、基板9およびその上に形成されたシード層のフォトレジスト膜の開口部分より露出した領域が実質的にカソードとして機能する。なお、対向電極4と作用電極5(および基板9)とは、ここでは容器2の壁面に互いに対向配置されているが、配置構成はこれに限るものではない。
対向電極4はリード8a、作用電極5はリード8bを介してポテンショスタット(電源)7とそれぞれ電気的に接続されている。電解液3中には参照電極6が浸漬されており、この参照電極6はリード8cを介してポテンショスタット7に電気的に接続されている。参照電極6は、好ましくは作用電極5の近傍に配置される。参照電極6は、周知のKCl電解液中にHg/HgCl2 を有する基準カロメル電極(SCE)またはAg/AgCl電極である。
作用電極5の近傍位置には、容器2に隣接して磁界発生装置10が配置されている。この磁界発生装置10により、めっき工程の間、基板9上に堆積される磁性層(図示せず)に磁化方向が付与される。すなわち、磁界発生装置10が発生した磁界によって、図2(A),図3(A)に示したように磁気異方性を有する磁性層が形成される。
電解液3はpHが2〜3の範囲であることが望ましく、基板9上にCoFeをめっきする場合には、鉄イオン(Fe2+)およびコバルトイオン(Co2+)イオンを含むものとし、CoFeNiをめっきする場合には、更にニッケルイオン(Ni2+)を含むものとする。そして、この電解液3は、次の金属イオン塩を添加することにより、所定の濃度(g/dm3 )に調整される。
FeSO4 ・7H2 O(50以上140g/dm3 以下);CoSO4 ・7H2 O(20以上70g/dm3 以下);NiSO4 ・6H2 O(0以上70g/dm3 以下)
更に、電解液3には、めっき磁性層の軟磁気特性を改善するために、他の添加剤、や電解液支援剤を含めるようにしてもよい。具体的には、例えば、濃度20g/dm3 以上40g/dm3 以下のH3 BO3 、電解液支援(supporting electrolyte)剤としての濃度0g/dm3 以上20g/dm3 以下のNaCl、電解液支援剤としての濃度0g/dm3 以上30g/dm3 以下の(NH4 2 SO4 またはNH4 Cl、応力緩和剤としての濃度0g/dm3 以上2.0g/dm3 以下のサッカリンナトリウム、界面活性剤としての濃度0g/dm3 以上0.15g/dm3 以下のラウリル硫酸ナトリウム、濃度0.05g/dm3 以上0.3g/dm3 以下のベンゼンスルフィン酸ナトリウムを含む1または2以上のアリールスルフィン酸塩が挙げられる。
電解液3の温度は10℃以上25℃以下の範囲に維持することが望ましく、また、この電解液3に流す電流の密度(ピーク電流密度)は、好ましくは30mA/cm2 以上60A/cm2 以下の範囲である。この場合、電源としては、例えばデューティ比が15%〜40%、サイクルタイムが30ms以上150ms以下の直流(DC)またはパルスDCモードの電源が用いられる。各サイクルにおけるデューティ比は、オンタイム10ms以上50ms以下、オフタイム20以上200ms以下の範囲で変化させてもよい。CoFeまたはCoFeNiからなるめっき層は、これらの条件下において、500Å〜1700Å(5000nm〜17000nm)の割合で形成される。めっき工程は、具体的には、所望の厚みに相当する予め決定した時間だけ行われる。
基板9上にCoFe磁性層を形成するときには、その組成はCoを25原子%〜35原子%、Feを65原子%〜75原子%とすることが好ましい。また、CoFeNi磁性層を形成するときには、その組成はCoを25原子%〜35原子%、Feを65原子%〜75原子%、Niを2原子%〜4原子%とすることが好ましい。このような条件により、低飽和保磁力、すなわち磁化容易軸飽和保磁力(Hce)を636.6A/m(=8Oe)未満,磁化困難軸飽和保磁力(Hch)を79.6A/m(=1Oe)未満とし、かつ異方性磁界(Hk)を795.8(=10Oe)未満と低くでき、しかも高飽和磁束密度(Bs≧2.4T)を有する軟磁性層を得ることができる。
さて、発明者らは、上記電気めっき装置1により形成された磁性層における軟磁気特性を改善するために、まず、めっき磁性層に対して1段階のアニール(磁化アニール)処理を施した。この磁化アニールはめっきがなされた基板9をめっき浴から取り出したのち、所定の磁界を印加しつつオーブンの中で行われる。この磁化アニールは、書き込みヘッドの中の磁性層の書き込み特性を改善するために適用される方法であるが、従来は、書き込みヘッドの製造段階において磁化困難軸アニールまたは磁化容易軸アニールのいずれか一方のみが採用されている。このような1段階の磁化アニールでも、めっき層の飽和保磁力(Hce,Hch)を低減できるものであるが、書き込みヘッドにおける高飽和磁気モーメントを有するCoFe層として磁性層を利用する場合、それに適した十分に小さな異方性磁界(Hk)を実現することは困難である。
図2(A)はアニール処理を施す前のめっきされたままのCoFe磁性層のB−Hループ特性を示している。一方、図2(B)は同じCoFe磁性層について一段階のアニール(磁化容易軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表したものである。これらの結果から、磁化容易軸アニールにより、磁化容易軸飽和保磁力Hceを549.1A/m(=6.9Oe)から246.7A/m(=3.1Oe)へ、磁化困難軸飽和保磁力Hchを63.7A/m(=0.8Oe)から23.9A/m(=0.3Oe)へ低減させることができるものの、異方性磁界Hkは787.8A/m(=9.9Oe)から1.09kA/m(=13.7Oe)へと増加していることが分かる。
次に、図3(A)はアニール処理を施す前のめっきされたままのCoFe磁性層のB−Hループ特性を示している。一方、図3(B)は同じCoFe磁性層について一段階のアニール(磁化困難軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表したものである。この磁化困難軸アニールにより、磁化容易軸の90度回転が誘発されていることが分かる。この場合、元の磁化容易軸方向に沿った磁化容易軸飽和保磁力Hceは541.1A/m(=6.8Oe)から15.9A/m(=0.2Oe)へ減少する一方、元の磁化困難軸方向に沿った磁化困難軸飽和保磁力Hchは63.7A/m(=0.8Oe)から238.7A/m(=3.0Oe)へと増加している。すなわち、磁化困難軸アニールにより異方性磁場の方向が変化している。異方性磁界Hkは磁化困難軸アニールを施したのちも779.9A/m(=9.8Oe)のままである。これは一段階のアニールでは、異方性磁界Hkの振幅を所望の値(397.9A/m(=5Oe)以下)に低減させることはできないことを意味している。
本実施の形態により形成される軟磁性層は、磁化困難軸アニールおよび磁化容易軸アニールの2段階アニール(磁化アニール)により、その特性を改善したものである。これらのアニール工程は、例えば読み取り/書き込みヘッド一体型構造の書き込みヘッドに隣接して形成された読み取りヘッドにダメージを与えないよう、180℃〜250℃の温度範囲で行うことが望ましい。アニール工程において加える磁場の大きさは、読み取りヘッド内のピンド層における磁気モーメントの所望の方向が変化するのを防止すべく、23.87kA/m(=300Oe)以下に保つことが望ましい。本実施の形態では、磁化困難軸アニールおよび磁化容易軸アニールのそれぞれにおいて、印加磁界の大きさは15.92kA/m(=200Oe)以上23.87kA/m(=300Oe)以下の範囲とする。
発明者らは、前述の方法により形成されためっき磁性層に上記2段階のアニールを施すことによって、磁性層の軟磁気特性が更に改善されたことを確認した。具体的には、飽和保磁力Hce,Hchが更に低減され、また、1段階アニールの場合とは違って異方性磁界Hkもまた減少していることを確認した。ここでは、めっきにより形成された磁性層に対して、最初に磁化容易軸アニール、続いて磁化困難軸アニールを施した。なお、各アニール処理の時間は好ましくは20〜300分、より好ましくは30分〜300分である。また、基板9は、2つのアニール処理の間に、室温で一定時間冷却させることが好ましい。印加する磁場の大きさは2つのアニール処理において同じレベルとすることが望ましいが、互いに異なる大きさとしてもよい。
図4は、めっきにより形成されたCoFe磁性層に対して、二段階のアニール(磁化容易軸アニール/磁化困難軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表したものである。飽和保磁力Hce,Hchは、ともに159.2A/m(=2Oe)未満であった。また、そのCoFe磁性層は、磁化容易軸方向のB−Hループが磁化困難軸方向のそれとほぼ同じの、磁気異方性を示すことも分かった。更に、2段階アニール処理により異方性磁界Hkを238.7A/m(=3Oe)未満に低減することができた。なお、注目すべきことは、この2段階アニール処理の間、CoFe磁性層の飽和磁束密度Bsは変化していないことである。
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、軟磁性層を上述のようにめっきにより形成したのちの2段階アニールの順序を逆にしたものである。すなわち、まず磁化困難軸アニール処理、次いで磁化容易軸アニール処理が施される。本実施の形態でも、各アニール処理の時間は好ましくは20〜300分、より好ましくは30分〜300分である。基板9は、2つのアニール処理の間に、室温で一定時間冷却させることが好ましく、更に、印加する磁場の大きさは2つのアニール処理において同じレベルとすることが望ましいが、異なるようにしてもよいことは第1の実施の形態と同様である。
図5は、めっきにより形成されたCoFe磁性層に対して2段階アニール(磁化困難軸アニール/磁化容易軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表したものである。飽和保磁力Hce,Hchともに2Oe未満であった。そして、この軟磁性層は磁気異方性を示し、その異方性磁界Hkは397.9A/m(=5Oe)と、めっきしたまま(アニール処理なし)の場合の795.8A/m(=10Oe)と比べて大幅に少なくなっていた。磁気特性もまた、図3(B)で示した磁化困難軸アニール処理のみの場合と比較して改善されていることが分かった。
このように電気めっきにより形成されると共に、2段階のアニール処理が施された本実施の形態のCoFeあるいはCoFe合金の磁性層は、優れた軟磁気特性を示し、高密度および高周波数用途に好適に用いることが可能になる。
上記のように、めっきにより形成されたCoFeあるいはCoFe合金の軟磁気特性は、2段階のアニール処理によって改善される。この2段階アニール処理はめっき法以外、例えばスパッタ法により形成された磁性層にも適用は可能であり、スパッタCoFe層の飽和保磁力Hce,Hchおよび異方性磁界Hkも2段階アニール処理によって実質的に低下する。
例えば、図6(A)は、スパッタにより形成されたCo30Fe70磁性層のB−Hループ特性を表したものであり、磁化容易軸飽和保磁力Hce=2.43kA/m(=30.5Oe)、磁化困難軸飽和保磁力Hch=652.5A/m(=8.2Oe)、異方性磁界Hk=4.85kA/m(=61Oe)である。このスパッタCo30Fe70磁性層に対して2段階アニール処理(磁化容易軸アニール/磁化困難軸アニール)を施すと、図6(B)のB−Hループ特性から分かるように、飽和保磁力Hce,Hchが改善されると共に、異方性磁界Hkも低下している。すなわち、磁化容易軸アニールを施した後は、磁化容易軸飽和保磁力Hce=1.59kA/m(=20Oe)、磁化困難軸飽和保磁力Hch=549.1A/m(=6.9Oe)、異方性磁界Hk=3.0kA/m(=38.2Oe)であり、そののち磁化困難軸アニールを施すと、磁化容易軸飽和保磁力Hceは1.23kA/m(=15.8Oe)に低下した。磁化困難軸飽和保磁力Hchは620.7A/m(=7.8Oe)であったが、異方性磁界Hkは1.67kA/m(=21Oe)へと低下した。注目すべきは、スパッタCo30Fe70磁性層のアニール前の飽和保磁力Hce,Hch,異方性磁界Hkは、めっきCo30Fe70磁性層のそれらよりもはるかに大きいことである。このように、CoFeあるいはCoFe合金からなるスパッタ磁性層の軟磁気特性は2段階のアニール処理により改善されるものの、最適な高周波数応答性が要求される改良された書き込みヘッドに適用するにはめっき磁性層の方が好ましい。
以上のように、めっき磁性層を形成したのち、2段階アニール処理を施すことによって、飽和保磁力Hce,Hchが十分に低下し、異方性磁界Hkが低く、かつ飽和磁束密度Bsの高い軟磁性層を実現することができる。磁性層をめっきにより形成すること、あるいは磁性層に対して2段階のアニール処理を施すことのいずれかによっても、磁性層の飽和保磁力Hce,Hchおよび異方性磁界Hkを低減することは可能であるが、連続して実施される2つの方法が結びつくことによってこそ、改良された書き込みヘッドに要求される磁気特性に極めて有用な改善をもたらすことができる。すなわち、従来の1段階のみのアニール処理では異方性磁界Hkを意義ある程度に十分低減できず、また、めっき処理では、高密度および高周波数記録動作のために要求される高Bsを得るには十分ではないが、本実施の形態ではそれが可能になる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち当技術分野を熟知した当業者であれば理解できるように、上記実施の形態は本願発明の一具体例であり、本願発明は、上記の内容に限定されるものではない。製造方法、構造および寸法などの修正および変更は、本発明と一致する限り、好ましい具体例に対応して行われる。
本発明の一実施の形態に係るめっき装置の回略構成を表す図である。 めっきCoFe磁性層のB−Hループ特性(A)、および同じCoFe磁性層について磁化容易軸アニールを施したのちのB−Hループ特性(B)を表す図である。 めっきCoFe磁性層のB−Hループ特性(A)、および同じCoFe磁性層について磁化困難軸アニールを施したのちのB−Hループ特性(B)を表す図である。 めっきCoFe磁性層に対して、2段階のアニール(磁化容易軸アニール/磁化困難軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表す図である。 めっきCoFe磁性層に対して、2段階のアニール(磁化困難軸アニール/磁化容易軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性を表す図である。 スパッタCoFe磁性層のB−Hループ特性(A)、およびこのスパッタCoFe磁性層に対して2段階のアニール処理(磁化容易軸アニール/磁化困難軸アニール)を施したのちのB−Hループ特性(B)を表す図である。
符号の説明
1…めっき装置、2…容器、3…電解質溶液(電解液)、4…対向電極、5…作用電極、6…参照電極、7…ポテンショスタット、9…基板、10…磁界発生装置

Claims (20)

  1. (a)基板上に、軟磁性材料を用いた電気めっきにより、互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を形成する電気めっき工程と、
    (b)前記第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ前記磁性層を加熱する第1アニール工程と、
    (c)前記第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ前記磁性層を加熱する第2アニール工程と
    を含むことを特徴とする軟磁性層の形成方法。
  2. 前記第1軸は磁化容易軸、前記第2軸は磁化困難軸である
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  3. 前記第1軸は磁化困難軸、前記第2軸は磁化容易軸である
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  4. 前記電気めっき工程では、鉄イオン(Fe2+),コバルトイオン(Co2+),ホウ酸および1または複数種の芳香族スルフィン酸塩を含むめっき浴を用い、前記めっき浴を水素イオン濃度(pH)が2以上3以下、温度が10℃以上25℃以下の範囲に維持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  5. 前記電気めっき工程では、オンタイム10〜50ms、オフタイム20〜200msの1または複数サイクルで、ピーク電流密度30mA/cm2 以上60A/cm2 以下の電流を流すと共に、10℃以上25℃以下の温度範囲に維持する
    ことを特徴とする請求項4に記載の軟磁性層の形成方法。
  6. 前記めっき浴は、濃度50g/dm3 以上140g/dm3 以下の硫酸第1鉄、濃度20g/dm3 以上70g/dm3 以下の硫酸コバルト、濃度20g/dm3 以上40g/dm3 以下のホウ酸、濃度0.05g/dm3 以上0.3g/dm3 以下のベンゼンスルフィン酸ナトリウム、濃度0g/dm3 以上70g/dm3 以下の硫酸ニッケル、濃度0.5g/dm3 以上50g/dm3 以下の1または複数種の電解液、濃度0g/dm3 以上0.15g/dm3 以下の界面活性剤、および濃度0g/dm3 以上2g/dm3 以下の応力緩和剤を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の軟磁性層の形成方法。
  7. 前記第1および第2アニール工程を、それぞれ20分以上300分以下の間、180℃以上250℃以下の温度範囲で行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  8. 前記第1磁界および第2磁界の磁界強度を、いずれも15.92kA/m(=200Oe)以上23.87kA/m(=300Oe)以下の範囲とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  9. 前記磁性層を、コバルト鉄合金(CoFe),CoFeを含む合金,ニッケル鉄合金(NiFe)またはNiFeを含む合金により形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  10. 前記磁性層が159.2A/m(=2Oe)以下の磁化容易軸飽和保磁力(Hce)および磁化困難軸飽和保磁力(Hch)、397.9A/m(=5Oe)以下の異方性磁界(Hk)および2.4T以上の飽和磁束密度(Bs)を有するように前記第1アニール工程および第2アニール工程を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  11. 前記磁性層は、書き込みヘッドにおける磁極層である
    ことを特徴とする請求項1に記載の軟磁性層の形成方法。
  12. 基板上に形成されると共に互いに交差する第1軸磁化方向および第2軸磁化方向を有する磁性層を軟化させる方法であって、
    (a)前記第1軸磁化方向に第1磁界を印加しつつ前記磁性層を加熱する第1アニール工程と、
    (b)前記第2軸磁化方向に第2磁界を印加しつつ前記磁性層を加熱する第2アニール工程と
    を含むことを特徴とする磁性層の軟化方法。
  13. 前記磁性層は、コバルト鉄合金(CoFe),CoFeを含む合金,ニッケル鉄合金(NiFe)またはNiFeを含む合金により形成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  14. 前記第1軸は磁化容易軸、前記第2軸は磁化困難軸である
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  15. 前記第1軸は磁化困難軸、前記第2軸は磁化容易軸である
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  16. 前記第1および第2アニール工程を、それぞれ20分以上300分以下の間、180℃以上250℃以下の温度範囲で行う
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  17. 前記第1磁界および第2磁界の磁界強度を、いずれも15.92kA/m(=200Oe)以上23.87kA/m(=300Oe)以下の範囲とする
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  18. 前記磁性層は、書き込みヘッドにおける磁極層である
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  19. 前記第1アニール工程と第2アニール工程との間に、前記基板を冷却する工程を含む
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
  20. 前記第1アニール工程および第2アニール工程により、前記磁性層の磁化容易軸飽和保磁力(Hce),磁化困難軸飽和保磁力(Hch)および異方性磁界(Hk)をそれぞれ実質的に減少させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁性層の軟化方法。
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