JP2008204131A - 課金管理システム、画像形成装置、情報処理装置、課金方法並びにプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置を利用する他のグループから依頼されたジョブが原因となって、この画像形成装置を管理するグループに生じる不利益を補償する課金管理システムを提供する。
【解決手段】ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムにおいて、情報処理装置は、画像形成装置から受信した課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額するものである。
【選択図】図3
【解決手段】ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムにおいて、情報処理装置は、画像形成装置から受信した課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額するものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、課金管理システム、画像形成装置、情報処理装置、課金方法並びにプログラムおよび記録媒体、より詳細には、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置で、画像形成による出力量に応じて使用金額を課する課金管理システムに関する。
近年、ネットワークを介して複数の端末で複写機、プリンタ、ファクシミリ等を共用するようにした印刷システムが広く実用化されている。このような印刷システムにおいては、例えば、画像形成ジョブ(以下、単に「ジョブ」という。)、ユーザあるいは部署などの単位ごとに、使用した装置ごとの、出力した用紙サイズ、用紙枚数、使用機能などの情報を課金情報として記録して、この課金情報に応じたサービス料金を課している(特許文献1)。
また、特許文献2では、高い優先度(優先印刷など)が指定されたジョブが他のジョブを飛ばして実行した場合、そのジョブへの課金額を増額し、飛ばされたジョブの課金額を減額するようにして、より適切な金額を課金することができるプリントシステムを提供している。
また、特許文献3では、機器のユーザに対して発行された受付番号を入力し、機器を利用する時刻と受付番号を発行した時刻の差をユーザの待ち時間として検出し、その待ち時間から利用料控除金額を算出する。これにより、プリントショップ等でユーザが機器の利用順番待ちに費やした時間を利用料金に反映させるシステムを提供している。
特開2002−178567号公報
特開2001−318776号公報
特開2004−302100号公報
しかしながら、上述のような従来の印刷システムでは、画像形成装置を管理するグループが、その画像形成装置を他のグループに利用にも利用させるようにしたときに、他のグループが利用しているために、画像形成装置を管理するグループが依頼したジョブが実行できずに完了が遅延してしまうという不利益については考慮されていない。
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたものであって、画像形成装置を利用する他のグループからのジョブが原因となって、この画像形成装置を管理するグループに生じる不利益を補償する課金管理システム、課金方法、画像形成装置、情報処理装置、並びにプログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、次のような構成とする。
本発明の課金管理システムは、ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムにおいて、前記画像形成装置は、受け付けたジョブの待ち状態と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額するものである。
本発明の課金管理システムは、ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムにおいて、前記画像形成装置は、受け付けたジョブの待ち状態と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額するものである。
前記画像形成装置は、受け付けたジョブの遅延時間と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブの待ち状態が前記他のジョブに起因した遅延である場合、前記ジョブの使用金額を遅延時間に応じて減額するとともに、前記他のジョブに対して使用金額を遅延時間に応じて増額するものであってもよい。
さらに、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが前記他のジョブ中に受け付けたジョブにより出力遅延となった場合には、使用金額を減額し、前記他のジョブに対して増額するものであってもよい。
また、前記情報処理装置では、使用金額を計算するときに、前記画像形成装置のマシンスペックおよび遅延時間の長さに応じて使用金額の増減額幅を変更するようにしてもよいし、さらに、前記ジョブの遅延時間が短い場合には、前記ジョブの使用金額を増額させないようにしてもよい。
上述した課金情報(前記グループへの課金額を含む課金情報)は、前記画像形成装置や他の情報処理装置からの課金情報開示要求に応じて前記情報処理装置から返信され、要求元においてその課金情報を表示出力あるいは印字出力するようにしてもよい。
また、上述した構成の画像形成装置や情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムを作成しておき、または、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、画像形成装置や情報処理装置に備えられたコンピュータでこのプログラムを実行することによっても上記課題を解決することができる。
本発明によると、画像形成装置を管理するグループのジョブの遅延による不満を軽減することができるとともに、該グループの不利益が補償される。
また、画像形成装置や情報処理装置から課金情報を容易に確認することができる。
また、画像形成装置や情報処理装置から課金情報を容易に確認することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の課金管理システムの構成を示すブロック図である。図1において、課金管理システムは、課金管理サーバである情報処理装置10と、1台以上の画像形成装置20と、1台以上のパーソナルコンピュータ(PC)40とをネットワーク30で接続している。また、この画像形成装置20がファクシミリ装置であるときには、電話回線網60を介してファクシミリ装置(FAX)50が接続されている。
ユーザは、次のいずれかで画像形成装置20へ画像形成データを送る。
(1)PC40から画像形成データを送信する。
(2)FAX50から画像形成データをファクシミリデータとして送信する。
(3)画像形成装置20を直接操作して原稿の画像データを読み込む。
(1)PC40から画像形成データを送信する。
(2)FAX50から画像形成データをファクシミリデータとして送信する。
(3)画像形成装置20を直接操作して原稿の画像データを読み込む。
画像形成装置20は、それぞれ1つのグループによって管理されるものとし、受け取った画像形成データをジョブとして管理し、このジョブの実行結果である出力量をネットワーク30を介して情報処理装置10へ送信する。画像形成装置20をネットワーク30に接続して、各PC40から利用可能に設置したときに、当該装置を管理するグループの識別子(グループID)も記憶させておく。
以下、画像形成装置20を管理するグループのことを管理グループと呼び、管理グループ以外でこの画像形成装置20を利用するグループを利用グループと呼ぶことにする。
また、管理グループに属するユーザが依頼したジョブのことを「管理グループのジョブ」と言い、利用グループに属するユーザが依頼したジョブのことを「利用グループのジョブ」と言う。
以下、画像形成装置20を管理するグループのことを管理グループと呼び、管理グループ以外でこの画像形成装置20を利用するグループを利用グループと呼ぶことにする。
また、管理グループに属するユーザが依頼したジョブのことを「管理グループのジョブ」と言い、利用グループに属するユーザが依頼したジョブのことを「利用グループのジョブ」と言う。
情報処理装置10では、受信した出力量に応じて課金処理を行い、グループごとにまとめて請求する。この課金処理は、画像形成装置20から管理グループのジョブごとに、このジョブよりも前に受け付けられた利用グループのジョブに関する情報と遅延情報とが送られてくるので、管理グループに対しては減額処理を、利用グループに対しては増額処理を行う。
図2は、情報処理装置と画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。図2において、画像形成装置20は、制御部21、画像読取部22、画像形成部23、記憶部24、操作部25、通信部26、FAXモデム27から構成され、さらに、画像形成部23は、印字部231、メモリ232を具備して概略構成される。
操作部25は、当該装置20の上面あるいは正面に設けられる操作パネルであり、ユーザの認証情報、および、用紙や複写枚数の選択、形成される画像の濃淡その他の各種設定を操作/入力する機能を有する入力部251と、それらの設定情報あるいは種々の動作状況(故障情報、エラーメッセージ等)を表示する表示部252とを備えている。
画像読取部22は、載置された原稿に対して光源から照射された照明光による原稿からの反射光を電気信号へ光電変換するCCD221を備え、CCD221により光電変換された電気信号を増幅手段により必要に応じて増幅した後にA/D変換し、原稿の画像データをデジタルデータとしてメモリ232に格納する。
また、PC40から送られてきた画像データを通信部26を介して取得し、あるいは、FAX50から送られてきた画像データをFAXモデム27を介して取得し、取得したこれらの画像データをデジタルデータとして、メモリ232に格納する。
画像形成部23は、メモリ232からデジタルデータを読み出して印字部231に入力し、入力されたデジタルデータに応じた静電潜像を感光体ドラム上に形成し、該静電潜像を所定の色のトナーによって現像し、現像されたトナー像を記録紙上に転写し、定着させることによりデジタルデータ(元の原稿)に応じた画像を記録紙上に記録再現する。
制御部21は、MPU(Micro Processing Unit)およびその他周辺機器を具備して構成され、記憶部24に記憶されているプログラムおよびパラメータにしたがって、操作部25によって設定された動作モードに応じて各部を制御する機能と、通信部26やFAXモデム27で入力されたジョブの実行管理機能を有している。さらに、ジョブの実行管理機能では、画像形成したときの課金情報を通信部26を介して情報処理装置10へ送信する。
情報処理装置10は、図2に示したように、CPU(Central Processing Unit)およびその他周辺機器を具備して構成され、ハードディスクドライブのような不揮発性の記憶部13に記憶されているプログラムおよびパラメータにしたがって、通信部12によって受信した課金情報をもとに各グループの使用金額を計算し、また、通信部12を通じて各グループに課金情報や使用金額を提供する機能を有している。
次に、上記のようなハードウェア構成において、本発明に係る実施形態について説明する。以下では、PC40から送られてくる画像データに対して画像形成装置20で画像形成する例をもとに説明するが、本発明はこれに限定されたものではなく、画像形成装置の出力に応じて各グループに課金処理するシステムに適用することができる。
<実施形態1>
図3は、実施形態1に係る課金管理システムの機能構成を示すブロック図である。
まず、画像形成装置200の構成について説明する。画像形成装置200は、図3に示したように、ジョブ制御部201、ジョブ入出力部202、サーバ通信部203、画像形成実行部204、ジョブ管理記憶部205を含んで構成されている。
図3は、実施形態1に係る課金管理システムの機能構成を示すブロック図である。
まず、画像形成装置200の構成について説明する。画像形成装置200は、図3に示したように、ジョブ制御部201、ジョブ入出力部202、サーバ通信部203、画像形成実行部204、ジョブ管理記憶部205を含んで構成されている。
ジョブ管理記憶部205は、記憶部24に記憶され、FIFOで管理されるジョブの待ち行列を形成している。この待ち行列は、図4に例示したような下記のデータ項目を持ち、ジョブ入出力部202で受信したジョブごとに、受付から実行終了までのジョブの状態を記憶する。
(1)ジョブID:ジョブを識別するための識別子であり、PC40からジョブを受け付けた時点で与えられる。
(2)ジョブ内容:受け付けたジョブの内容を示し、その内容を記憶する記憶部24のアドレスあるいはファイル名である。
(3)グループID:ジョブを依頼したユーザが属するグループのグループ識別子である。
(4)受付日時:ジョブを受け付けた日時である。
(5)遅延原因のジョブリスト:管理グループのジョブの実行を遅延させる利用グループのジョブのリストである。これは、管理グループのジョブが受け付けられたときに、実行中あるいは実行待ちの利用グループのジョブがジョブ管理記憶部205に既に存在した場合、これらの利用グループのジョブから3つ組み(ジョブID,利用グループのグループID,遅延時間)が生成され、3つ組みのリストとして記憶される。
(6)実行開始日時:ジョブの実行が開始した日時である。
(2)ジョブ内容:受け付けたジョブの内容を示し、その内容を記憶する記憶部24のアドレスあるいはファイル名である。
(3)グループID:ジョブを依頼したユーザが属するグループのグループ識別子である。
(4)受付日時:ジョブを受け付けた日時である。
(5)遅延原因のジョブリスト:管理グループのジョブの実行を遅延させる利用グループのジョブのリストである。これは、管理グループのジョブが受け付けられたときに、実行中あるいは実行待ちの利用グループのジョブがジョブ管理記憶部205に既に存在した場合、これらの利用グループのジョブから3つ組み(ジョブID,利用グループのグループID,遅延時間)が生成され、3つ組みのリストとして記憶される。
(6)実行開始日時:ジョブの実行が開始した日時である。
ジョブ入出力部202は、プログラムで構成され、該プログラムを制御部21で実行することにより、通信部26を介してPC40から受信した画像形成データを記憶部24に記憶するとともに、ジョブ制御部201へ供給する。ここで、画像形成データには、PC40で依頼したユーザの属するグループを識別するグループIDと画像形成のためのデータと制御データとが付されているものとする。
サーバ通信部203は、プログラムで構成され、該プログラムを制御部21で実行することにより、ジョブ制御部201から渡された課金情報(グループID,画像形成装置の識別子(画像形成装置ID),出力量,遅延原因のジョブリスト)を、通信部26を介して情報処理装置(課金管理サーバ)100へ送信する。
画像形成実行部204は、プログラムで構成され、該プログラムを制御部21で実行することにより、ジョブ制御部201から渡されたジョブの内容を画像形成部23に渡して画像形成を実行させ、その実行結果である出力量を終了通知としてジョブ制御部201へ通知する。
ジョブ制御部201は、ジョブの受付部2011、ジョブの待ち行列管理部2012、ジョブの実行結果管理部2013を含んで構成され、これらはプログラムで構成されて制御部21で実行される。
受付部2011は、ジョブ入出力部202で受信した画像形成データをジョブとし、このジョブにジョブIDを割り当てるとともに、ジョブIDとこのジョブに付されているユーザの属するグループのグループIDおよびジョブの内容と、受け付けた日時と、遅延原因のジョブリストとをジョブ管理記憶部205へ記憶させるとともに、このジョブを受付日時順に待ち行列に投入する。
このとき、遅延原因のジョブリストは、次のようにして生成する。
(1)管理グループのジョブの場合:
ジョブ管理記憶部205に記憶された実行中あるいは実行待ちのすべてのジョブに対して、次のいずれかを実施して3つ組みを生成し、複数の3つ組みとなるときにはこれらをリストとして構成する。
(1−1)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが利用グループのジョブのときには、この利用グループのジョブのジョブIDとグループIDと遅延時間(初期値としてゼロを設定しておく)とからなる3つ組みを生成する。
(1−2)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが管理グループのジョブのときには、3つ組みは生成しない。
(1−3)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブがないときには、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(2)利用グループのジョブの場合:
遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(1)管理グループのジョブの場合:
ジョブ管理記憶部205に記憶された実行中あるいは実行待ちのすべてのジョブに対して、次のいずれかを実施して3つ組みを生成し、複数の3つ組みとなるときにはこれらをリストとして構成する。
(1−1)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが利用グループのジョブのときには、この利用グループのジョブのジョブIDとグループIDと遅延時間(初期値としてゼロを設定しておく)とからなる3つ組みを生成する。
(1−2)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが管理グループのジョブのときには、3つ組みは生成しない。
(1−3)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブがないときには、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(2)利用グループのジョブの場合:
遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
例えば、管理グループのジョブA2を受け付けたときに、利用グループBのジョブBが実行中であり、待ち行列に利用グループCのジョブCと利用グループDのジョブD、および、管理グループのジョブA1がジョブ管理記憶部205に記憶されているとする。
この場合、ジョブA2の遅延原因のジョブリストには、(ジョブB,利用グループB,0)と(ジョブC,利用グループC,0)と(ジョブD,利用グループD,0)が記憶されるが、ジョブA1は管理グループのジョブであるから、遅延原因のジョブリストには入れない。
この場合、ジョブA2の遅延原因のジョブリストには、(ジョブB,利用グループB,0)と(ジョブC,利用グループC,0)と(ジョブD,利用グループD,0)が記憶されるが、ジョブA1は管理グループのジョブであるから、遅延原因のジョブリストには入れない。
待ち行列管理部2012は、ジョブの待ち行列をFIFOで管理し、ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブの待ち行列から実行可能なジョブ(実行開始日時の設定されていない、受付日時の最も古いジョブ)を取得し、このジョブのジョブIDを実行結果管理部2013に引き渡し、このジョブが完了するまで待機する。
待ち行列管理部2012は、実行結果管理部2013から終了したジョブのジョブIDが通知されると、終了したジョブに関する記録をジョブ管理記憶部205から削除して、上述と同様にして実行可能なジョブを選択実行させる。
次に、実行結果管理部2013は、待ち行列管理部2012から引き渡されたジョブIDに対するジョブ管理記憶部205の実行開始日時を現在の日時で更新するとともに、このジョブの内容(画像形成データと制御データ)を画像形成実行部204へ引き渡し、画像形成実行部204から終了通知がなされるのを待つ。
実行結果管理部2013では、画像形成実行部204から画像形成の終了通知と出力量を受け取ると、実行完了したジョブによって遅延しているジョブに対して遅延時間の算出を行った後に、ジョブ管理記憶部205を参照して、実行完了したジョブのグループID、当該画像形成装置の識別子(画像形成装置ID)、出力量および遅延原因のジョブリストを課金情報としてサーバ通信部203へ渡すとともに、実行完了したジョブのジョブIDを待ち行列管理部2012へ通知することによって、このジョブの実行が終了したことを知らせる。
遅延時間の算出手順を図5のフローチャートを用いて説明する。
遅延時間の算出手順を図5のフローチャートを用いて説明する。
実行完了したジョブ(以下、ジョブFという)が、この画像形成装置200を管理するグループからのジョブであれば(ステップS1/YES)、遅延時間の算出処理を行わずに終了する。
次に、ジョブ管理記憶部205に記憶されているすべての実行待ちのジョブについて、遅延時間の算出を終了している場合(ステップS2/YES)、遅延時間の算出処理を終了する。
次に、ジョブ管理記憶部205に記憶されているすべての実行待ちのジョブについて、遅延時間の算出を終了している場合(ステップS2/YES)、遅延時間の算出処理を終了する。
一方、まだ遅延時間の算出を終了していない実行待ちのジョブがある場合(ステップS2/NO)、この遅延時間の算出を終了していない実行待ちのジョブを1つ選ぶ(ステップS3)。以下、この選択したジョブをジョブAという。
このジョブAが利用グループのジョブであれば(ステップS4/NO)、遅延時間を算出する必要がないので、遅延時間を算出するための次のジョブを探すためにステップS2へ戻る。
また、このジョブAが管理グループのジョブであれば(ステップS4/YES)、このジョブAに遅延原因のジョブリストがあるか否かを調べて、なければ(ステップS5/NO)、遅延時間を算出するための次のジョブを探すためにステップS2へ戻る。
このジョブAが利用グループのジョブであれば(ステップS4/NO)、遅延時間を算出する必要がないので、遅延時間を算出するための次のジョブを探すためにステップS2へ戻る。
また、このジョブAが管理グループのジョブであれば(ステップS4/YES)、このジョブAに遅延原因のジョブリストがあるか否かを調べて、なければ(ステップS5/NO)、遅延時間を算出するための次のジョブを探すためにステップS2へ戻る。
このジョブAに遅延原因のジョブリストがある場合(ステップS5/YES)、ジョブFに対する遅延時間を算出して、遅延原因のジョブリストを更新し(ステップS6)、次のジョブを探すためにステップS2へ戻る。
ここで、ジョブAが遅延する原因となるジョブリスト中でジョブFと同じジョブIDを持つ3つ組みに対して、次のいずれかの式によって遅延時間を算出する。
ここで、ジョブAが遅延する原因となるジョブリスト中でジョブFと同じジョブIDを持つ3つ組みに対して、次のいずれかの式によって遅延時間を算出する。
(ジョブAの受付日時)<(ジョブFの実行開始日時)のとき、
(遅延時間)=(ジョブFの実行終了日時)−(ジョブFの実行開始日時)・・(1)
(ジョブFの実行開始日時)<(ジョブAの受付日時)のとき、
(遅延時間)=(ジョブFの実行終了日時)−(ジョブAの受付日時)・・(2)
(遅延時間)=(ジョブFの実行終了日時)−(ジョブFの実行開始日時)・・(1)
(ジョブFの実行開始日時)<(ジョブAの受付日時)のとき、
(遅延時間)=(ジョブFの実行終了日時)−(ジョブAの受付日時)・・(2)
図6を用いて、上記の遅延時間の計算を説明する。図6(A)は、利用グループのジョブFの実行中に管理グループのジョブAが受け付けられ、ジョブFの実行が終了した後、ジョブAが実行される場合を示している。この場合には、ジョブAの遅延時間は、式2で計算され、3つ組みのジョブFに対する遅延時間として設定される。
また、図6(B)は、利用グループのジョブ0の実行中に、利用グループのジョブFが受け付けられ、次いで管理グループのジョブAが受け付けられて、ジョブ0およびジョブFの実行が終了した後、ジョブAが実行される場合を示している。
この場合には、ジョブAはジョブ0に対しては式2で示される遅延時間だけ遅れ、3つ組みのジョブ0に対する遅延時間として設定される。さらに、ジョブAはジョブFに対しては式1で示される遅延時間だけ遅れ、3つ組みのジョブFに対する遅延時間として設定される。
しかし、ジョブ0が管理グループのジョブであるときには、ジョブAの遅延はジョブFに対するものだけとされ、3つ組みのジョブFに対する遅延時間を式1で計算して設定される。
この場合には、ジョブAはジョブ0に対しては式2で示される遅延時間だけ遅れ、3つ組みのジョブ0に対する遅延時間として設定される。さらに、ジョブAはジョブFに対しては式1で示される遅延時間だけ遅れ、3つ組みのジョブFに対する遅延時間として設定される。
しかし、ジョブ0が管理グループのジョブであるときには、ジョブAの遅延はジョブFに対するものだけとされ、3つ組みのジョブFに対する遅延時間を式1で計算して設定される。
上述では、遅延時間を計算しているが、遅延時間とは関係なく遅延の補償を行うのであれば、「遅延時間」の代わりに「遅延の有無」を用いた3つ組みとしてもよい。
次に、情報処理装置(課金管理サーバ)100の構成について説明する。図3において、情報処理装置(課金管理サーバ)100は、情報入出力部101、課金額算出部102、課金情報記憶部103、課金テーブル104を含んで構成されている。
課金情報記憶部103は、記憶部13に記憶され、図7に例示したような下記のデータ項目をグループごとに持っている。
課金情報記憶部103は、記憶部13に記憶され、図7に例示したような下記のデータ項目をグループごとに持っている。
グループID:グループを識別するためのグループ識別子である。画像形成装置を管理する管理グループおよび該画像形成装置を利用する他の利用グループは、それぞれ異なるグループIDを持ち、同一のグループIDを持つユーザの課金情報は一括して記録・管理される。
グループ情報:グループIDに対応するグループの名前(例えば、部門名)、グループに属するユーザおよびグループの管理者の識別子(ユーザID)、ユーザ名、メールアドレス、電話や認証情報等である。ここで、グループ名、管理者名、メールアドレス等は、課金額の請求先に用いられ、認証情報は自グループの課金情報を知りたいときの本人確認に使われる。このグループIDやグループ情報は、別途グループからの申請に基づいて本課金管理システムの管理者によって登録され、維持管理される。
画像形成装置ID:画像形成装置を識別するための識別子である。これは、装置の種類に応じて増減額率を変更するときに用いられ、画像形成装置IDごとに、出力量、減額分、増額分および課金額が保持され、清算されると削除される。
出力量:画像形成装置IDごとに、出力量(例えば、出力枚数、トナー量、用紙の種類等)が累積されて記憶される。
減額分:画像形成装置IDごとに、減額された料金の累積額である。
増額分:画像形成装置IDごとに、増額された料金の累積額である。
課金額:画像形成装置IDごとに、グループが利用した金額である。実際にグループに課される使用金額は、(課金額)+(増額分)−(減額分)で計算される。
グループ情報:グループIDに対応するグループの名前(例えば、部門名)、グループに属するユーザおよびグループの管理者の識別子(ユーザID)、ユーザ名、メールアドレス、電話や認証情報等である。ここで、グループ名、管理者名、メールアドレス等は、課金額の請求先に用いられ、認証情報は自グループの課金情報を知りたいときの本人確認に使われる。このグループIDやグループ情報は、別途グループからの申請に基づいて本課金管理システムの管理者によって登録され、維持管理される。
画像形成装置ID:画像形成装置を識別するための識別子である。これは、装置の種類に応じて増減額率を変更するときに用いられ、画像形成装置IDごとに、出力量、減額分、増額分および課金額が保持され、清算されると削除される。
出力量:画像形成装置IDごとに、出力量(例えば、出力枚数、トナー量、用紙の種類等)が累積されて記憶される。
減額分:画像形成装置IDごとに、減額された料金の累積額である。
増額分:画像形成装置IDごとに、増額された料金の累積額である。
課金額:画像形成装置IDごとに、グループが利用した金額である。実際にグループに課される使用金額は、(課金額)+(増額分)−(減額分)で計算される。
課金テーブル104は、記憶部13に記憶され、管理グループのジョブが利用グループのジョブよって遅延されたときの単位出力量当たりの増減額率が記憶されている(図8参照)。
情報入出力部101は、プログラムで構成され、該プログラムを制御部11で実行することにより、通信部12を介して画像形成装置200から受信した課金情報を課金額算出部102に供給する。
課金額算出部102は、プログラムで構成され、該プログラムを制御部11で実行することにより、情報入出力部101から供給された課金情報に応じて、1つのジョブに対する課金額、減額分および増額分を算出し、課金情報記憶部103に累積して更新する。
まず、課金額算出部102は、課金情報に付されたグループID、画像形成装置IDおよび出力量を取り出す。即ち、課金情報記憶部103中で、このグループIDに一致するグループで、この画像形成装置IDに一致する画像形成装置に対する出力量、増額分、減額分、課金額が更新の対象となる。
この画像形成装置IDに対する出力量には、課金情報に付された出力量が加算されて累積される。画像形成装置IDに対する課金額には、課金情報に付された出力量に、単位出力量当たりの利用料を乗じて、加算されて累積される。
また、課金情報に付された遅延原因のジョブリストが存在しない場合、減額分と増額分とは計算されない。
しかし、課金情報に付された遅延原因のジョブリストが存在する場合、課金情報に付されたグループIDが、課金情報に付された画像形成装置を管理する管理グループであるとして、減額分と増額分とを次のようにして計算する。
まず、出力量に単位出力量当たりの利用料と、課金テーブル104に記憶されている増減額率(図8(A))とを乗じて、遅延による減額分を算出する。
次に、この計算された減額分を遅延時間に応じて比例配分し、遅延原因のジョブリストの各3つ組みに対応する利用グループへの増額分として課金情報記憶部103へ累積して更新する。
例えば、遅延原因のジョブリストが{(ジョブ1,グループ1、t1)、(ジョブ2,グループ2、t2)、(ジョブ3,グループ1、t3)、(ジョブ4,グループ3、t4)}であったとする。ここで、各3つ組みの最初の要素はジョブIDとし、2番目の要素はグループIDとし、3番目の要素は遅延時間とする。この場合、遅延原因となるジョブの個数に応じて比例配分するものとして、各利用グループへの増額分を次のように計算する。
グループ1の増額分=(減額分)×(ジョブ1の個数)/ジョブの全個数
=(減額分)×2/4、
グループ2の増額分=(減額分)×(ジョブ2の個数)/ジョブの全個数
=(減額分)×1/4、
グループ3の増額分=(減額分)×(ジョブ3の個数)/ジョブの全個数
=(減額分)×1/4
=(減額分)×2/4、
グループ2の増額分=(減額分)×(ジョブ2の個数)/ジョブの全個数
=(減額分)×1/4、
グループ3の増額分=(減額分)×(ジョブ3の個数)/ジョブの全個数
=(減額分)×1/4
あるいは、遅延原因となるジョブの遅延時間に応じて比例配分するものとしたときには、各グループへの増額分を次のように計算する。
グループ1の増額分=(減額分)×(ジョブ1の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t1+t3)/(t1+t2+t3+t4)、
グループ2の増額分=(減額分)×(ジョブ2の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t2)/(t1+t2+t3+t4)、
グループ3の増額分=(減額分)×(ジョブ3の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t4)/(t1+t2+t3+t4)
グループ1の増額分=(減額分)×(ジョブ1の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t1+t3)/(t1+t2+t3+t4)、
グループ2の増額分=(減額分)×(ジョブ2の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t2)/(t1+t2+t3+t4)、
グループ3の増額分=(減額分)×(ジョブ3の遅延時間総数)/(全ジョブの遅延時間総数)=(減額分)×(t4)/(t1+t2+t3+t4)
このように計算された増額分を、各利用グループの画像形成装置ごとの増額分として課金情報記憶部103へ累積して更新する。
以上のような構成により、画像形成装置を管理するグループのジョブの遅延による不満を軽減することができるとともに、該グループの不利益が補償される。
次に、管理グループおよび利用グループから依頼されたジョブを実行したときの課金処理手順について、図9および図10のフローチャートを用いて説明する。図9は、本発明における画像形成装置の課金処理を説明するフローチャートである。
画像形成装置200では、受付部2011が、ジョブ入出力部202で受信したジョブにジョブIDを割り当てるとともに、ジョブIDとこのジョブに付されているユーザの属するグループのグループIDおよびジョブの内容と、受け付けた日時と、遅延原因のジョブリストとをジョブ管理記憶部205へ記憶するとともに、このジョブを受付日時順に待ち行列に投入する(ステップS21/YES、S22)。
このとき、管理グループのジョブである場合には、ジョブ管理記憶部205を参照して、実行中あるいは実行待ちの利用グループのジョブがあれば、これらの利用グループのジョブごとに、ジョブIDと利用グループのグループIDと遅延時間(初期値としてゼロを設定しておく)の3つ組みからなる遅延原因のジョブリストを生成し、受け付けたジョブに関連付けてジョブ管理記憶部205へ記憶する。
また、利用グループのジョブの場合には、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報を、受け付けたジョブに関連付けてジョブ管理記憶部205へ記憶する。
また、利用グループのジョブの場合には、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報を、受け付けたジョブに関連付けてジョブ管理記憶部205へ記憶する。
待ち行列管理部2012では、ジョブ管理記憶部205に実行可能なジョブ(実行開始日時の設定されていない、受付日時の最も古いジョブ)がなければ(ステップS23/NO)、ステップS21へ戻って、次のジョブが実行可能になるまで待機する。
一方、待ち行列管理部2012では、ジョブ管理記憶部205に実行可能なジョブがあれば(ステップS23/YES)、ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブの待ち行列から実行可能なジョブを取得し、このジョブを実行結果管理部2013に引き渡し、このジョブが完了するまで待機する(ステップS24)。
実行結果管理部2013では、待ち行列管理部2012から引き渡されたジョブに対するジョブ管理記憶部205の実行開始日時を現在の日時で更新するとともに、このジョブの内容を画像形成実行部204へ引き渡し、画像形成実行部204から終了通知がされるのを待つ(ステップS25)。
実行結果管理部2013では、画像形成実行部204から画像形成の終了通知と出力量を受け取ると、実行完了したジョブによって遅延しているジョブに対して遅延時間を算出する(ステップS26)。
そして、ジョブ管理記憶部205を参照して、終了したジョブのグループID、当該画像形成装置の識別子(画像形成装置ID)、出力量および遅延原因のジョブリストを課金情報としてサーバ通信部203を介して、情報処理装置(課金管理サーバ)へ送信するとともに、終了したジョブのジョブIDを待ち行列管理部2012へ通知する(ステップS27)。
待ち行列管理部2012では、実行結果管理部2013から終了したジョブのジョブIDが通知されると、終了したジョブに関する記録をジョブ管理記憶部205から削除して(ステップS28)、ステップS21へ戻って、次に実行可能なジョブを待ち行列から選択する。
図10は、本発明における情報処理装置(課金管理サーバ)の課金処理を説明するフローチャートである。
情報処理装置(課金管理サーバ)100の情報入出力部101では、画像形成装置200から送信される課金情報を受信し、この課金情報を課金額算出部102に供給する(ステップS31)。
情報処理装置(課金管理サーバ)100の情報入出力部101では、画像形成装置200から送信される課金情報を受信し、この課金情報を課金額算出部102に供給する(ステップS31)。
課金額算出部102では、課金情報に付されたグループID、画像形成装置IDおよび出力量を取り出し、課金情報に付された出力量に、単位出力量当たりの利用料を乗じて、課金額を計算する。そして、課金情報記憶部103中でこのグループIDに一致するグループにおいて、この画像形成装置IDに一致する画像形成装置に対する出力量および課金額に課金情報に付された出力量および計算した課金額をそれぞれ累積して更新する(ステップS32)。
課金情報に付された遅延原因のジョブリストが存在しない場合(ステップS33/YES)、減額分と増額分の計算をせずに処理を終了する。
一方、課金情報に付された遅延原因のジョブリストが存在する場合(ステップS33/NO)、課金情報に付された出力量に単位出力量当たりの利用料と、課金テーブル104に記憶されている増減額率(図8(A))とを乗じて、遅延時間による減額分を算出する。そして、課金情報記憶部103中でこのグループIDに一致するグループにおいて、この画像形成装置IDに一致する画像形成装置に対する減額分に、計算した減額分を累積して更新する(ステップS34)。
次に、ここで計算された減額分を遅延時間に応じて比例配分し、遅延原因のジョブリストの各3つ組みに対応する利用グループへの増額分として課金情報記憶部103へ累積して更新し(ステップS35)、処理を終了する。
<実施形態1の変形例>
また、実施形態1の変形例1として、画像形成装置のマシンスペック(コピースピード/プリントスピード及び付加機能等)に応じて、増減額率を変更するようにして、高速・高機能機の遅延に対するユーザの不満を抑えるようにする。
この変形例1では、課金テーブル104を図8(B)に示すような構成として、画像形成装置のマシンスペックに応じた増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
また、実施形態1の変形例1として、画像形成装置のマシンスペック(コピースピード/プリントスピード及び付加機能等)に応じて、増減額率を変更するようにして、高速・高機能機の遅延に対するユーザの不満を抑えるようにする。
この変形例1では、課金テーブル104を図8(B)に示すような構成として、画像形成装置のマシンスペックに応じた増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
例えば、管理グループのジョブ1の出力量は出力量1で、利用グループXのジョブXに対して遅延しており、また、管理グループのジョブ2の出力量は出力量2で、利用グループXのジョブXと利用グループYのジョブYに対して遅延しているものとする。
ジョブ1とジョブ2の減額分は、課金テーブル104(図8(B))を参照して、それぞれ次のように計算される。
ジョブ1とジョブ2の減額分は、課金テーブル104(図8(B))を参照して、それぞれ次のように計算される。
(1)ジョブ1の減額分:
減額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×マシンスペックによる増減額率
(2)ジョブ2の減額分:
減額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×マシンスペックによる増減額率
減額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×マシンスペックによる増減額率
(2)ジョブ2の減額分:
減額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×マシンスペックによる増減額率
また、ジョブXとジョブYの増額分は、出力量2については利用グループXと利用グループYの2つのグループで折半するので、それぞれ次のように計算される。
(3)ジョブXの増額分:
増額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×マシンスペックによる増減額率
+単位出力量当たりの利用料×出力量2/2×マシンスペックによる増減額率
(4)ジョブYの増額分:
増額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2/2×マシンスペックによる増減額率
増額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×マシンスペックによる増減額率
+単位出力量当たりの利用料×出力量2/2×マシンスペックによる増減額率
(4)ジョブYの増額分:
増額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2/2×マシンスペックによる増減額率
上記のマシンスペックによる増減額率は、図8(B)によると、画像形成装置のマシンスペックが高速・高機能機の場合、増減額率(α%)であり、中速機の場合、増減額率(β%)であり、低速機の場合、増減額率(γ%)である。
上記では、画像形成装置200のマシンスペックを情報処理装置(課金管理サーバ)100側に備えるようにしたが、画像形成装置200からマシンスペックを課金情報の一部として送信して、情報処理装置(課金管理サーバ)100ではこの受信したマシンスペックによって増減額率を求めるようにしてもよい。あるいは、画像形成装置200からマシンスペックの代わりに増減額率そのものを情報処理装置(課金管理サーバ)100に送信するようにしてもよい。
<実施形態2>
実施形態1では、遅延した管理グループから依頼されたすべてのジョブに対して、同一の増減額率を乗じて減額分および増額分を算出していた。これでは、遅延時間が長いユーザと短いユーザとでは、遅延時間が長いユーザに不満が多くなってしまう。
本実施形態2では、遅延時間の長さによって増減額率を変更して、ユーザの不満を解消するようにしている。
実施形態1では、遅延した管理グループから依頼されたすべてのジョブに対して、同一の増減額率を乗じて減額分および増額分を算出していた。これでは、遅延時間が長いユーザと短いユーザとでは、遅延時間が長いユーザに不満が多くなってしまう。
本実施形態2では、遅延時間の長さによって増減額率を変更して、ユーザの不満を解消するようにしている。
実施形態2の機能構成は、実施形態1と同様であるから相違点についてのみ説明する。
実施形態2における課金テーブル104は、図8(C)に例示したように、遅延時間の長さを段階的に区切り、各段階における遅延時間についての増減額率を定めている。
課金額算出部102では、画像形成装置200から受信した課金情報の遅延時間が課金テーブル104のどの遅延時間の段階に該当するかを判断して、一致した段階に対応する増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
実施形態2における課金テーブル104は、図8(C)に例示したように、遅延時間の長さを段階的に区切り、各段階における遅延時間についての増減額率を定めている。
課金額算出部102では、画像形成装置200から受信した課金情報の遅延時間が課金テーブル104のどの遅延時間の段階に該当するかを判断して、一致した段階に対応する増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
例えば、管理グループのジョブ1の出力量は出力量1で、利用グループXのジョブXに対する遅延時間がt1(t1>a)とし、管理グループのジョブ2の出力量は出力量2で、利用グループXのジョブXに対する遅延時間がt2(t2<b)で、利用グループYのジョブYに対する遅延時間がt3(b<t3<a)であったとする。
ジョブ2については、利用グループXとYによって遅延したものであるから、出力量2を利用グループXとYによる遅延時間で比例配分して出力量の負担分を決める。
また、課金テーブル104(図8(C))を参照すると、遅延時間t1についてはt1>aであることから、増減額率はα%であり、遅延時間t2については、t2<bであることから、増減額率はγ%であり、遅延時間t3については、b<t2<aであることから、増減額率はβ%である。これにより、ジョブ1とジョブ2の減額分は、それぞれ次のように計算される。
また、課金テーブル104(図8(C))を参照すると、遅延時間t1についてはt1>aであることから、増減額率はα%であり、遅延時間t2については、t2<bであることから、増減額率はγ%であり、遅延時間t3については、b<t2<aであることから、増減額率はβ%である。これにより、ジョブ1とジョブ2の減額分は、それぞれ次のように計算される。
(1)ジョブ1の減額分:
減額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×α
(2)ジョブ2の減額分:
減額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t2/(t2+t3))×γ
+単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t3/(t2+t3))×β
減額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×α
(2)ジョブ2の減額分:
減額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t2/(t2+t3))×γ
+単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t3/(t2+t3))×β
また、ジョブXとジョブYの増額分は、それぞれ次のように計算される。
(3)ジョブXの増額分:
増額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×α
+単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t2/(t2+t3))×γ
(4)ジョブYの増額分:
増額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t3/(t2+t3))×β
(3)ジョブXの増額分:
増額分1=単位出力量当たりの利用料×出力量1×α
+単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t2/(t2+t3))×γ
(4)ジョブYの増額分:
増額分2=単位出力量当たりの利用料×出力量2×(t3/(t2+t3))×β
上記のような構成にすることにより、遅延時間が長くなる程大きくなる不利益や不満を軽減することができる。
<実施形態2の変形例>
また、実施形態2の変形例(変形例2)として、画像形成装置のマシンスペック(コピースピード/プリントスピード及び付加機能等)に応じて、遅延時間による増減額率を変更するようにして、高速・高機能機の遅延に対するユーザの不満を抑えるようにする。
この変形例2では、課金テーブル104を図8(D)に示すような構成として、画像形成装置のマシンスペックに応じて設定された遅延時間に対する増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
また、実施形態2の変形例(変形例2)として、画像形成装置のマシンスペック(コピースピード/プリントスピード及び付加機能等)に応じて、遅延時間による増減額率を変更するようにして、高速・高機能機の遅延に対するユーザの不満を抑えるようにする。
この変形例2では、課金テーブル104を図8(D)に示すような構成として、画像形成装置のマシンスペックに応じて設定された遅延時間に対する増減額率を用いて減額分および増額分を算出する。
<実施形態3>
上述の実施形態1−2および変形例1−2においては、管理グループから依頼されたジョブが受け付けられた時点で、実行中あるいは実行待ちの利用グループから依頼されたジョブに対してだけ、使用金額が減額/増額されていた。しかし、これだけに限ることではなく、遅延された管理グループのジョブの実行により2次的に迷惑を蒙る場合も考えられる。
本実施形態3では、2次的に迷惑を蒙る管理グループのジョブに対しても、減額分および増額分を計算する対象とした。
上述の実施形態1−2および変形例1−2においては、管理グループから依頼されたジョブが受け付けられた時点で、実行中あるいは実行待ちの利用グループから依頼されたジョブに対してだけ、使用金額が減額/増額されていた。しかし、これだけに限ることではなく、遅延された管理グループのジョブの実行により2次的に迷惑を蒙る場合も考えられる。
本実施形態3では、2次的に迷惑を蒙る管理グループのジョブに対しても、減額分および増額分を計算する対象とした。
本実施形態3の機能構成は、実施形態1−2および変形例1−2と同様であるから相違点についてのみ説明する。
これは、受付部2011において、ジョブ入出力部202で受信したジョブを実行待ち行列へ投入するときに作成する遅延原因のジョブリストが相違するのみである。
これは、受付部2011において、ジョブ入出力部202で受信したジョブを実行待ち行列へ投入するときに作成する遅延原因のジョブリストが相違するのみである。
遅延原因のジョブリストは、次のようにして生成する。
(1)管理グループのジョブの場合:
ジョブ管理記憶部205に記憶された実行中あるいは実行待ちのすべてのジョブに対して、次のいずれかを実施して3つ組みを生成し、複数の3つ組みとなるときにはこれらをリストとして生成する。
(1−1)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが利用グループのジョブのときには、この利用グループのジョブのジョブIDとグループIDと遅延時間(初期値としてゼロを設定しておく)とからなる3つ組みを生成する。
(1−2)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが管理グループのジョブのときには、この管理グループのジョブの遅延原因のジョブリストをコピーする。このコピーに際しては、既に同じジョブIDの3つ組みがあれば、既存のもののみとし唯一化する。
(1−3)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブがないときには、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(2)利用グループのジョブの場合:
遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(1)管理グループのジョブの場合:
ジョブ管理記憶部205に記憶された実行中あるいは実行待ちのすべてのジョブに対して、次のいずれかを実施して3つ組みを生成し、複数の3つ組みとなるときにはこれらをリストとして生成する。
(1−1)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが利用グループのジョブのときには、この利用グループのジョブのジョブIDとグループIDと遅延時間(初期値としてゼロを設定しておく)とからなる3つ組みを生成する。
(1−2)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブが管理グループのジョブのときには、この管理グループのジョブの遅延原因のジョブリストをコピーする。このコピーに際しては、既に同じジョブIDの3つ組みがあれば、既存のもののみとし唯一化する。
(1−3)ジョブ管理記憶部205に記憶されたジョブがないときには、遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
(2)利用グループのジョブの場合:
遅延原因のジョブリストがないことを示す情報をジョブ管理記憶部205へ記憶する。
例えば、図11に示したように、利用グループのジョブFを実行中に管理グループのジョブ1を受け付け、このジョブ1の実行中に管理グループのジョブ2を受け付けたものとする。
ジョブ1の遅延原因となっているジョブはジョブFであるので、ジョブ1を受け付けた時の遅延原因のジョブリストは、(ジョブF,利用グループのグループID,0)である。
ジョブFの実行が終了したときのジョブ1の遅延原因のジョブリストは、(ジョブF,利用グループのグループID,ジョブFの実行終了日時−ジョブ1の受付日時)である。
そして、ジョブ1が実行中に受け付けたジョブ2の遅延原因のジョブリストは、ジョブ1の遅延原因のジョブリストをコピーしたものであり、(ジョブF,利用グループのグループID,ジョブFの実行終了日時−ジョブ1の受付日時)となる。
しかし、ジョブ3は、ジョブ2の実行が終了した後に受け付けられているので、待ち行列にはジョブが一つもない。したがって、ジョブ3の遅延原因のジョブリストは存在しない(リストがないという情報はある)。
ジョブ1の遅延原因となっているジョブはジョブFであるので、ジョブ1を受け付けた時の遅延原因のジョブリストは、(ジョブF,利用グループのグループID,0)である。
ジョブFの実行が終了したときのジョブ1の遅延原因のジョブリストは、(ジョブF,利用グループのグループID,ジョブFの実行終了日時−ジョブ1の受付日時)である。
そして、ジョブ1が実行中に受け付けたジョブ2の遅延原因のジョブリストは、ジョブ1の遅延原因のジョブリストをコピーしたものであり、(ジョブF,利用グループのグループID,ジョブFの実行終了日時−ジョブ1の受付日時)となる。
しかし、ジョブ3は、ジョブ2の実行が終了した後に受け付けられているので、待ち行列にはジョブが一つもない。したがって、ジョブ3の遅延原因のジョブリストは存在しない(リストがないという情報はある)。
この例の場合、ジョブ1およびジョブ2ともにジョブFによって遅延されたものであるから、ジョブ1の減額分をジョブFを依頼したグループの増額分とし、ジョブ2についてもジョブ1と同様に、ジョブ2の減額分をジョブFを依頼したグループの増額分とする。
複数の利用グループのジョブによって管理グループのジョブが遅延した場合には、管理グループの減額分を均等に分けて、各利用グループへの増額分とする。あるいは、減額分を遅延時間で比例配分して各利用グループへ増額処理する。
複数の利用グループのジョブによって管理グループのジョブが遅延した場合には、管理グループの減額分を均等に分けて、各利用グループへの増額分とする。あるいは、減額分を遅延時間で比例配分して各利用グループへ増額処理する。
このような構成により、遅延により直接的あるいは間接的に迷惑を蒙った管理グループのすべてのジョブに対して、使用金額の減額/増額を行えるので、ユーザの不満を抑制することができる。
<実施形態4>
上述の実施形態1−3では、どんな少ない遅延時間に対しても増減額処理を行っていたが、実質的に遅延が影響しなければ増減額処理する必要がない。
そこで、本実施形態4では、予め設定しておいた時間以下の遅延時間については、増減額処理しないようにして、画像形成装置を利用したグループの利益を不要に減じないようにした。
上述の実施形態1−3では、どんな少ない遅延時間に対しても増減額処理を行っていたが、実質的に遅延が影響しなければ増減額処理する必要がない。
そこで、本実施形態4では、予め設定しておいた時間以下の遅延時間については、増減額処理しないようにして、画像形成装置を利用したグループの利益を不要に減じないようにした。
本実施形態4の機能構成は、上記の実施形態2−3及び変形例2と同じであるから相違点についてのみ説明する。
情報処理装置(課金管理サーバ)100の課金額算出部102は、遅延時間が予め設定しておいた閾値より大きければ、上記実施形態2−3や変形例2と同様にして減額分および増額分を算出する。しかし、遅延時間が予め設定しておいた閾値より小さければ、遅延がなかったものとして減額分および増額分を計算しない。
情報処理装置(課金管理サーバ)100の課金額算出部102は、遅延時間が予め設定しておいた閾値より大きければ、上記実施形態2−3や変形例2と同様にして減額分および増額分を算出する。しかし、遅延時間が予め設定しておいた閾値より小さければ、遅延がなかったものとして減額分および増額分を計算しない。
ここで、画像形成装置を管理するグループから依頼されたジョブが複数の利用グループのジョブによって遅延した場合には、これらの複数の利用グループのジョブによって引き起こされた遅延時間の合計が予め設定しておいた閾値より大きいときにのみ、減額分および増額分を計算するようにする。
このように構成することにより、実質的に遅延が影響しなければ、利用グループへの増額分を要求しないので、利用グループの利益を不要に減じることがない。
<実施形態5>
本実施形態5では、所定の時期に各グループに対して、上記のようにして作成された課金額を請求するばかりでなく、ネットワーク30で情報処理装置(課金管理サーバ)10に接続した画像形成装置20やPC40からユーザあるいはグループの管理者の要求によって自分に関連した課金情報を閲覧することができる(図1参照)。
本実施形態5では、所定の時期に各グループに対して、上記のようにして作成された課金額を請求するばかりでなく、ネットワーク30で情報処理装置(課金管理サーバ)10に接続した画像形成装置20やPC40からユーザあるいはグループの管理者の要求によって自分に関連した課金情報を閲覧することができる(図1参照)。
画像形成装置20の場合には、次のようにして閲覧ができる。
操作部25に配置された課金情報表示ボタンがユーザに押されると、ユーザIDと認証情報とを入力させ、ユーザIDと認証情報とをパラメータとした課金情報要求を情報処理装置(課金管理サーバ)10に送信する。
操作部25に配置された課金情報表示ボタンがユーザに押されると、ユーザIDと認証情報とを入力させ、ユーザIDと認証情報とをパラメータとした課金情報要求を情報処理装置(課金管理サーバ)10に送信する。
情報処理装置(課金管理サーバ)10では、画像形成装置20から課金情報要求を受信すると、課金情報記憶部103を参照して、受信したユーザIDと認証情報とで認証できたとき、このユーザの属するグループに対応する課金情報(グループ名、画像形成装置名、出力量、減額分、課金額等)、および、このユーザの属するグループが管理する画像形成装置20を利用した他のグループの課金情報(グループ名、画像形成装置名、出力量、増額分、課金額等)を要求のあった画像形成装置20へ返信する。
ここで、あるグループの利用した画像形成装置が複数個ある場合には、画像形成装置ごとに、管理グループには画像形成装置名、出力量、減額分、課金額を、利用グループには画像形成装置名、出力量、増額分、課金額を返信する。
画像形成装置20では、返信された課金情報を取得し、取得した課金情報を操作部25の表示部252に表示出力させる。あるいは、ユーザの指示に従って、画像形成部23から印字出力させる。
このように、グループで使った画像形成装置についての課金情報を見たいときに、いつでも確認することができる。
このように、グループで使った画像形成装置についての課金情報を見たいときに、いつでも確認することができる。
また、PC40の場合には、次のようにして閲覧できる。
PC40上でWebブラウザを立ち上げて、情報処理装置(課金管理サーバ)10へ接続すると、ユーザ認証画面が返信され、ユーザはユーザIDと認証情報を入力して、情報処理装置(課金管理サーバ)10へ課金情報要求を送信する。
PC40上でWebブラウザを立ち上げて、情報処理装置(課金管理サーバ)10へ接続すると、ユーザ認証画面が返信され、ユーザはユーザIDと認証情報を入力して、情報処理装置(課金管理サーバ)10へ課金情報要求を送信する。
情報処理装置(課金管理サーバ)10では、PC40から課金情報要求を受信すると、課金情報記憶部103を参照して、受信したユーザIDと認証情報とで認証できたときに、このユーザの属するグループに対応する課金情報(グループ名、画像形成装置名、出力量、減額分、増額分、課金額等)、および、このユーザの属するグループが管理する画像形成装置20を利用した他のグループの課金情報(グループ名、画像形成装置名、出力量、増額分、課金額等)を要求のあったPC40へ返信する。
ここで、利用した画像形成装置が複数個存在する場合には、画像形成装置ごとに、管理グループには画像形成装置名、出力量、減額分、課金額を、利用グループには画像形成装置名、出力量、増額分、課金額を返信する。
PC40では、返信された課金情報を取得し、取得した課金情報をWebブラウザに表示される。ユーザは、このWebブラウザ上で確認するか、あるいは、プリンタによって印字出力させて確認する。
また、ユーザが特定の画像形成装置についてだけ課金情報を確認したい場合は、Webブラウザ上で課金情報を見たい画像形成装置を選択することで、情報処理装置(課金管理サーバ)から指定された画像形成処置に対する課金情報を得て、確認が可能となる。
このように、ユーザが使った課金情報を見たいときには、いつでも確認することができる。
このように、ユーザが使った課金情報を見たいときには、いつでも確認することができる。
以上説明したように、本発明の課金管理システムでは、画像形成装置を管理するグループからのジョブの完了遅延が、他のグループからのジョブ依頼に起因した場合、該ジョブの使用金額を減額し、他のグループへの使用金額を増額することで、画像形成装置を管理するグループの損失分を補填する。この結果、ユーザからの信頼度を向上させ、より多くのユーザ獲得に寄与することができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。例えば、課金処理を情報処理装置(課金管理サーバ)で行っていたが、画像形成装置が自装置で受け付けたジョブに関する課金処理を行うような構成であっても、本発明を適用することができる。
また、本発明の実施形態は、上記の課金管理システムの情報処理装置(課金管理サーバ)や画像形成装置の各部の機能をコンピュータプログラム化し、このコンピュータプログラムを情報処理装置や画像形成装置へインストールして実行することでも実現される。また、このコンピュータプログラムを着脱可能な記録媒体に記録したり、ネットワークを介してダウンロードすることにより、容易に実施することができる。
10,100…情報処理装置(課金管理サーバ)、101…情報入出力部、102…課金額算出部、103…課金情報記憶部、104…課金テーブル、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、20,200…画像形成装置、201…ジョブ制御部、202…ジョブ入出力部、203…サーバ通信部、204…画像形成実行部、205…ジョブ管理記憶部、2011…受付部、2012…待ち行列管理部、2013…実行結果管理部、21…制御部、22…画像読取部、221…CCD、23…画像形成部、231…印字部、232…メモリ、24…記憶部、25…操作部、251…入力部、252…表示部、26…通信部、27…FAXモデム、30…ネットワーク、40…PC(他の情報処理装置)、50…FAX、60…電話回線網。
Claims (13)
- ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムにおいて、前記画像形成装置は、受け付けたジョブの待ち状態と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額することを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1に記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記画像形成装置のマシンスペックに応じて使用金額の増減額幅を変更することを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1に記載の課金管理システムにおいて、前記画像形成装置は、受け付けたジョブの遅延時間と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブの待ち状態が前記他のジョブに起因した遅延である場合、前記ジョブの使用金額を遅延時間に応じて減額するとともに、前記他のジョブに対して使用金額を遅延時間に応じて増額することを特徴とする課金管理システム。
- 請求項3に記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記画像処理装置のマシンスペックおよび遅延時間の長さに応じて使用金額の増減額幅を変更することを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが前記他のジョブ中に受け付けたジョブにより出力遅延となった場合には、使用金額を減額し、前記他のジョブに対して増額することを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記ジョブの遅延時間が短い場合には、前記他のジョブの使用金額を増額させないことを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1及至6のいずれかに記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記画像形成装置からの課金情報開示要求に応じ、前記グループごとの課金額を含む課金情報を返信し、前記画像形成装置は、前記情報処理装置へ課金情報開示要求を送信し、返信された課金情報を表示出力あるいは印字出力可能とすることを特徴とする課金管理システム。
- 請求項1及至7のいずれかに記載の課金管理システムにおいて、前記情報処理装置は、他の情報処理装置からの課金情報開示要求に応じ、前記グループごとの課金額を含む課金情報を返信し、前記他の情報処理装置は、前記情報処理装置へ課金情報開示要求を送信し、返信された課金情報を表示出力あるいは印字出力可能とすることを特徴とする課金管理システム。
- ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置とをネットワークで接続した課金管理システムの課金方法において、前記画像形成装置では、受け付けたジョブの待ち状態と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知し、前記情報処理装置では、前記画像形成装置から通知された課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額することを特徴とする課金方法。
- ジョブの依頼に従って画像形成した出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置をネットワークで接続した画像形成装置において、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、遅延時間と出力量とを課金情報として前記情報処理装置へ通知することにより、前記ジョブに対しては使用金額を減額させ、前記他のジョブに対しては使用金額を増額させることを特徴とする画像形成装置。
- ジョブの依頼に従って画像形成を行う画像形成装置をネットワークで接続し、前記画像形成装置の出力量に基づいて課金処理を行う情報処理装置において、前記画像形成装置からジョブの待ち状態と出力量とを課金情報として受信し、該課金情報に基づいて使用金額を算出するとともに、前記ジョブが特定のグループに属するユーザの依頼したジョブであり、且つ、前記ジョブの待ち状態が前記特定のグループ以外のグループに属するユーザの依頼した他のジョブに起因した遅延であるときには、前記ジョブの使用金額を減額するとともに、遅延の原因となった前記他のジョブに対して使用金額を増額することを特徴とする情報処理装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の課金管理システムの各装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項12に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007038904A JP2008204131A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 課金管理システム、画像形成装置、情報処理装置、課金方法並びにプログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007038904A JP2008204131A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 課金管理システム、画像形成装置、情報処理装置、課金方法並びにプログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2007038904A Pending JP2008204131A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 課金管理システム、画像形成装置、情報処理装置、課金方法並びにプログラムおよび記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018153954A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置および情報収集送信方法 |
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2007
- 2007-02-20 JP JP2007038904A patent/JP2008204131A/ja active Pending
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