(本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成)
図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成について説明する。
本実施形態に係る通信システムは、内部ネットワーク1に接続されている携帯デバイス10及び連携デバイス20を用いて通信を行うように構成されている。
具体的には、本実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、内部ネットワーク1に接続されている携帯デバイス10、連携デバイス20と、外部ネットワーク2に接続されている加入者管理サーバ30、コンテンツサーバ40及び接続先デバイス50とを具備している。
また、本実施形態に係る通信システムでは、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードを確立するように構成されており、携帯デバイス10と加入者管理サーバ30との間で認証処理を行うように構成されており、かかる認証処理が成功した場合、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立されていることを加入者管理サーバ30に登録するように構成されている。
ここで、上述の認証処理には、携帯デバイス10によって行われる加入者管理サーバ30に対するサーバ認証処理と、加入者管理サーバ30によって行われる携帯デバイス10に対する加入者認証処理とが含まれている。
なお、本実施形態では、内部ネットワーク1として、ローカルネットワークが用いられており、外部ネットワーク2として、上述したIMSネットワークが用いられている例について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、本発明は、内部ネットワーク1や外部ネットワーク2として、Bluetooth(登録商標)やWireless USBや、USBや、インターネット等が用いられる例についても適用可能である。
また、本実施形態では、内部ネットワーク1に接続されている携帯デバイス10及び連携デバイス20を用いて外部ネットワーク2に接続されている加入者管理サーバ30と通信を行う例について説明するが、本発明は、全てのデバイスが単一のネットワークに接続されている構成にも適用可能である。
更に、携帯デバイス10は、加入者管理30サーバと直接通信を行う場合、移動通信ネットワークを経由した通信を利用してもよい。
本実施形態に係る携帯デバイス10は、携帯電話端末等のUICCが組み込まれている任意のデバイス(IMS端末)が用いられる例について説明するが、本発明は、かかる例に限定されない。
例えば、本発明は、本実施形態に係る携帯デバイス10として、加入者情報を管理可能なデバイスであれば、PHS(Personal Handy-phone System)端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の任意の形態のデバイスが用いられる例に対して適用可能である。
図2に示すように、携帯デバイス10のハードウェア構成は、一般的なコンピュータのハードウェア構成と同様であり、一例として、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103からなる記憶部105と、操作部104と、通信モジュール106と、UICCモジュール107とを具備する。
ここで、CPU101が、ROM103に記憶されている所定プログラムを実行することによって、図3に示す携帯デバイス10の機能を実現する。
図3に示す携帯デバイス10の機能には、連携モード確立部11と、サーバ認証処理部12と、加入者認証処理部13と、加入者情報管理部14と、コンテンツ転送処理部15とが含まれる。
連携モード確立部11は、通信モジュール106を介して、連携デバイス20との間で連携モードを確立するように構成されている。
具体的には、サーバ認証処理部12は、通信モジュール106を介して加入者管理サーバ30から受信したサーバ認証要求に応じて、加入者情報管理部14を参照して、加入者管理サーバ30に対するサーバ認証処理を行うように構成されている。
また、加入者認証処理部13は、上述のサーバ認証処理が成功した場合に、通信モジュール106を介して加入者認証処理要求を送信することによって、加入者認証処理が成功した場合には、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立されていることを加入者管理サーバ30に登録するように要求する。
加入者情報管理部14は、UICCモジュールによって構成されており、携帯デバイス10の識別情報や、加入者管理サーバ30との間で共有している共有秘密鍵等の携帯デバイス10の加入者情報を記憶するように構成されている。
コンテンツ転送処理部15は、連携デバイス20と協働して、コンテンツサーバ40や接続先デバイス50等の所定装置から所定コンテンツを受信するためのコンテンツ転送処理を行うように構成されている。
また、本実施形態に係る連携デバイス20は、パソコンやTVやステレオ等のUICCが組み込まれていない任意のデバイスが用いられているが、本発明は、連携デバイス20にUICCが組み込まれている例に対しても適用可能である。
図4に示すように、連携デバイス20のハードウェア構成は、一般的なコンピュータのハードウェア構成と同様であり、一例として、CPU201と、RAM202及びROM203からなる記憶部205と、操作部204と、通信モジュール206とを具備する。
ここで、CPU201が、ROM203に記憶されている所定プログラムを実行することによって、図5に示す連携デバイス20の機能を実現する。
図5に示す連携デバイス20の機能には、連携モード確立部21と、認証処理部22と、コンテンツ転送処理部23とが含まれる。
連携モード確立部21は、通信モジュール206を介して、携帯デバイス10との間で連携モードを確立するように構成されている。
認証処理部22は、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立されていることを加入者管理サーバ30に登録するために、携帯デバイス10と協働するように構成されている。
コンテンツ転送処理部23は、携帯デバイス10と協働して、コンテンツサーバ40や接続先デバイス50等の所定装置から所定コンテンツを受信するためのコンテンツ転送処理を行うように構成されている。
本実施形態に係る加入者管理サーバ30は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ(IMSサーバ)によって構成されており、図6に示すように、サーバ認証処理部31と、加入者認証処理部32と、デバイス認証処理部32Aと、登録部33と、転送先デバイス確認部34とを具備している。
サーバ認証処理部31は、携帯デバイス10又は連携デバイス20から受信した登録要求に応じて、携帯デバイス10に対してサーバ認証処理を行うように要求するサーバ認証要求を送信するように構成されている。
また、加入者認証処理部32は、携帯デバイス10又は連携デバイス20から受信した加入者認証要求に応じて、携帯デバイス10に対する加入者認証処理を行い、加入者認証処理が成功した場合に、当該加入者認証処理に係る携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立している旨を登録部33に登録するように構成されている。
デバイス認証処理部32Aは、連携デバイス20から、連携デバイスの識別情報(ID20)及び携帯デバイス10と加入者管理サーバ30との間の共有秘密鍵を利用した登録要求を受信した場合に、後述するデバイス認証処理を行うように構成されている。
かかる場合、加入者認証処理部32の代わりに、デバイス認証処理部32Aが、加入者認証処理が成功した場合に、当該デバイス認証処理に係る携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立している旨を登録部33に登録するように構成されている。
本実施形態に係るコンテンツサーバ40又は接続先デバイス50は、コンテンツ転送要求によって指定された転送先デバイスに対して、当該コンテンツ転送要求によって指定された所定コンテンツを転送するように構成されている所定装置であり、図7に示すように、コンテンツ転送要求受信部41と、転送先デバイス確認部42と、コンテンツ転送処理部43とを具備している。
コンテンツ転送要求受信部41は、携帯デバイス10又は連携デバイス20から送信されたコンテンツ転送要求を受信するように構成されている。
転送先デバイス確認部42は、加入者管理サーバ30及び携帯デバイス10等と協働して、コンテンツ転送要求受信部41により受信されたコンテンツ転送要求により指定されている転送先デバイス(携帯デバイス10又は連携デバイス20)に対して、当該コンテンツ転送要求により指定されている所定コンテンツを転送することができるか否かについて確認するように構成されている。具体的な確認方法については、後述する。
コンテンツ転送処理部43は、コンテンツ転送要求により指定されている転送先デバイスに対して、当該コンテンツ転送要求により指定されている所定コンテンツを転送するコンテンツ転送処理を行うように構成されている。具体的なコンテンツ転送処理については、後述する。
(本発明の第1の実施形態に係る通信システムの動作)
図8乃至図18を参照して、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの動作について説明する。具体的には、本実施形態では、携帯デバイス10主導で、コンテンツサーバ40又は接続先デバイス50から連携デバイス20又は携帯デバイス10に対して所定コンテンツが転送される動作について説明する。
第1に、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る通信システムの全体動作の第1例について説明する。
図8に示すように、ステップS1001において、通信システムで、連携モード確立・認証処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図9(a)に示す画面において、「YES」を押下することによって、かかる連携モード確立・認証処理を開始する。
ステップS1002において、通信システムで、コンテンツ選択処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図9(b)に示す「コンテンツ購入サイト」にアクセスして、「コンテンツAの購入ボタン」を押下することによって、かかるコンテンツ選択処理を行う。
ステップS1003において、通信システムで、コンテンツ転送処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図9(c)に示す画面において、「OK」を押下することによって、かかるコンテンツ転送処理を開始する。
第2に、図10及び図11を参照して、本実施形態に係る通信システムの全体動作の第2例について説明する。
図10に示すように、ステップS2001において、通信システムで、コンテンツ選択処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図11(a)に示す「コンテンツ購入サイト」にアクセスして、「コンテンツAの購入ボタン」を押下することによって、かかるコンテンツ選択処理を行う。
ステップS2001において、通信システムで、連携モード確立・認証処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図11(b)に示す画面において、「YES」を押下することによって、かかる連携モード確立・認証処理を開始する。
ステップS2003において、通信システムで、コンテンツ転送処理が行われる。具体的には、ユーザが、携帯デバイス10の操作部104を操作して、図11(c)に示す画面において、「OK」を押下することによって、かかるコンテンツ転送処理を開始する。
以下、図12及び図13を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理について説明する。
第1に、図12を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理の第1例について説明する。
図12に示すように、ステップS1101において、携帯デバイス10の連携モード確立部11が、内部ネットワーク1において、上述の連携デバイス20の機能を具備する機器を検索するための連携デバイス検索要求を送信する。
ステップS1102において、連携デバイス20の連携モード確立部21が、上述の連携デバイス20の機能を具備する機器である旨を通知するための連携デバイス応答を、携帯デバイス10に対して返送する。
ステップS1103において、携帯デバイス10の連携モード確立部11と連携デバイス20の連携モード確立部21との間で、互いの機器情報を交換することによって、ステップS1104において、両者間の連携モードが確立する。
かかる携帯デバイス10と連携デバイス20との間の通信、及び、以降の通信を、SSLやIPSec等を用いた暗号化通信によって行ってもよい。
ステップS1105において、携帯デバイス10のサーバ認証処理部12が、内部ネットワーク1を介して、連携デバイス20に対して、携帯デバイス10の識別情報(ID10)を含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
ステップS1106において、連携デバイス20の認証処理部22が、加入者管理サーバ30に対して、携帯デバイス10の識別情報(ID10)及び連携デバイス20の識別情報を含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
ステップS1107において、加入者管理サーバ30のサーバ認証処理部31が、携帯デバイス10との間で共有している共有秘密鍵及び携帯デバイス10との間で同期して管理している同期シーケンス番号SQNを用いて、ネットワーク認証用トークンAUTNを生成すると共に、当該共有秘密鍵及び乱数RANDを用いて、携帯デバイス10から応答されることを期待する応答値XRESを生成する。
そして、加入者管理サーバ30のサーバ認証処理部31は、内部ネットワーク1及び外部ネットワーク2を介して、連携デバイス20に対して、ネットワーク認証用トークンAUTN及び乱数RANDを含むサーバ認証要求([401 Unauthorized]メッセージ)を通知する。
ステップS1108において、連携デバイス20の認証処理部22が、加入者管理サーバ30から受信したサーバ認証要求([401 Unauthorized]メッセージ)を、内部ネットワーク1を介して携帯デバイス10に通知する。
ステップS1109において、携帯デバイス10の加入者認証処理部13が、連携デバイス20から受信したサーバ認証要求に応じて、加入者管理サーバ30との間で共有している共有秘密鍵及び加入者管理サーバ30との間で同期して管理している同期シーケンス番号SQNを用いて、ネットワーク認証用トークンAUTNを生成し、生成したネットワーク認証用トークンAUTNと当該サーバ認証要求に含まれているネットワーク認証用トークンAUTNとが一致するか否かに基づいてサーバ認証処理を行う。
両者が一致した場合、ステップS1110において、携帯デバイス10の加入者認証処理部13が、当該共有秘密鍵及び当該サーバ認証要求に含まれている乱数RANDを用いて、応答値RESを生成し、連携デバイス20に対して、当該応答値RESを含む加入者認証要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
ステップS1111において、連携デバイス20の認証処理部22が、携帯デバイス10から受信した加入者認証要求([REGISTER]メッセージ)を、加入者管理サーバ30に送信する。
ステップS1112において、加入者管理サーバ30の加入者認証処理部32は、連携デバイス20から受信した加入者認証要求に応じて、ステップS1106において生成した応答値XRESと当該加入者認証要求に含まれている応答値RANDとが一致するか否かに基づいて、加入者認証処理を行う。
両者が一致した場合、ステップS1113において、加入者管理サーバ30の加入者認証処理部32が、登録部33に対して、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立していることを登録すると共に、連携デバイス20に対して、加入者認証処理が成功した旨を示す認証成功応答([200 OK]メッセージ)を送信する。
第2に、図13を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理の第2例について説明する。
図13に示すように、ステップS1201において、携帯デバイス10の連携モード確立部11が、内部ネットワーク1において、上述の連携デバイス20の機能を具備する機器を検索するための連携デバイス検索要求を送信する。
ステップS1202において、連携デバイス20の連携モード確立部21が、上述の連携デバイス20の機能を具備する機器である旨を通知するための連携デバイス応答を、携帯デバイス10に対して返送する。
ステップS1203において、携帯デバイス10の連携モード確立部11と連携デバイス20の連携モード確立部21との間で、互いの機器情報を交換することによって、ステップS1204において、両者間の連携モードが確立する。
かかる携帯デバイス10と連携デバイス20との間の通信、及び、以降の通信を、SSLやIPSec等を用いた暗号化通信によって行ってもよい。
ここで、携帯デバイス10の連携モード確立部11は、連携デバイス20に対して、加入者管理サーバ30との間の認証処理で用いられる一時的な共有秘密鍵を送信するよう構成されている。
ステップS1205において、携帯デバイス10のサーバ認証処理部12が、加入者管理サーバ30に対して、携帯デバイス10の識別情報(ID10)と連携デバイスの識別情報(ID20)と上述の共有秘密鍵とを含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
そして、加入者管理サーバ30のサーバ認証処理部31が、連携デバイスの識別情報(ID20)及び上述の一時的な共有秘密鍵を保存する。
ステップS1206において、加入者管理サーバ30のサーバ認証処理部31は、かかる共有秘密鍵及び携帯デバイス10との間で同期して管理している同期シーケンス番号SQNを用いて、ネットワーク認証用トークンAUTNを生成すると共に、当該共有秘密鍵及び乱数RANDを用いて、携帯デバイス10から応答されることを期待する応答値XRESを生成する。
そして、加入者管理サーバ30のサーバ認証処理部31は、携帯デバイス10に対して、ネットワーク認証用トークンAUTN及び乱数RANDを含むサーバ認証要求([401 Unauthorized]メッセージ)を通知する。
ステップS1207において、携帯デバイス10の加入者認証処理部13が、加入者管理サーバ30から受信したサーバ認証要求に応じて、加入者管理サーバ30との間で共有している共有秘密鍵及び加入者管理サーバ30との間で同期して管理している同期シーケンス番号SQNを用いて、ネットワーク認証用トークンAUTNを生成し、生成したネットワーク認証用トークンAUTNと当該サーバ認証要求に含まれているネットワーク認証用トークンAUTNとが一致するか否かに基づいてサーバ認証処理を行う。
両者が一致した場合、ステップS1208において、携帯デバイス10の加入者認証処理部13が、当該共有秘密鍵及び当該サーバ認証要求に含まれている乱数RANDを用いて、応答値RESを生成し、加入者管理サーバ30に対して、当該応答値RESを含む加入者認証要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
ステップS1209において、加入者管理サーバ30の加入者認証処理部32は、携帯デバイス10から受信した加入者認証要求に応じて、ステップS1206において生成した応答値XRESと当該加入者認証要求に含まれている応答値RANDとが一致するか否かに基づいて、加入者認証処理を行う。
両者が一致した場合、ステップS1210において、加入者管理サーバ30の加入者認証処理部32が、携帯デバイス10に対して、加入者認証処理が成功した旨を示す認証成功応答([200 OK]メッセージ)を送信する。
ここで、ステップS1205からステップS1210は、携帯デバイス10と加入者管理サーバ30との間の直接通信によって行われてもよいし、連携デバイス20を経由した通信によって行われていてもよい。
ただし、後者の場合には、通知される情報の一部又は全部が暗号化され、盗聴や改ざんやなりすましができないようにする必要がある。
ステップS1211において、連携デバイス10の加入者認証処理部13が、加入者管理サーバ30から認証成功応答を受信した旨を連携デバイス20に通知する。
ステップS1212において、連携デバイス20の認証処理部22が、ステップS1203において携帯デバイス10から受信した一時的な共有秘密鍵及び連携デバイスの識別情報(ID20)を含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を、加入者管理サーバ30に対して送信する。
ステップS1213において、加入者管理サーバ30のデバイス認証処理部32Aが、連携デバイス20から受信した登録要求に応じて、ステップS1205において保存にしておいた一時的な共有秘密鍵及び連携デバイスの識別情報(ID20)と当該登録要求に含まれている一時的な共有秘密鍵と連携デバイスの識別情報(ID20)とが一致するか否かに基づいて、デバイス認証処理を行う。
ここで、ステップS1212では、連携デバイス20が、一時的な共有秘密鍵を用いて生成したデータ及び連携デバイスの識別情報(ID20)を通知し、ステップS1213において、加入者管理サーバが、同様に、一時的な共有秘密鍵を用いて生成したデータ及び連携デバイスの識別情報(ID20)を用いて、デバイス認証処理を行ってもよい。
両者が一致した場合、ステップS1214において、加入者管理サーバ30のデバイス認証処理部32Aが、登録部33に対して、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立していることを登録すると共に、連携デバイス20に対して、デバイス認証処理が成功した旨を示す認証成功応答([200 OK]メッセージ)を送信する。
次に、図14乃至図18を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理について説明する。
第1に、図14を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第1例について説明する。
図14に示すように、ステップS1301において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、連携デバイス20に送信する。
具体的には、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、「転送先デバイスID=ID20」及び「コンテンツID=1」と指定するコンテンツ転送要求を、連携デバイス20に送信する。
ステップS1302において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、携帯デバイス10から受信したコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40又は接続先デバイス50(以下、コンテンツサーバ40等)に送信する。
ステップS1303において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求によって指定されている転送先デバイスである連携デバイス20によって確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認するための転送先デバイス確認要求を、加入者管理サーバ30に送信する。
ステップS1304において、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、コンテンツサーバ40等から受信した転送先デバイス確認要求に応じて、登録部33を参照して、連携デバイス20によって確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認する。
そして、当該連携モードが登録されていることが確認された場合、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、その旨を示す転送先デバイス確認応答を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ここで、転送先デバイス確認応答は、登録されている連携モードに関連する携帯デバイス10の識別情報を含むように構成されていてもよい。
ステップS1305において、コンテンツサーバ40等の転送デバイス確認部42が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツを連携デバイス20に対して転送することの確認を行うためのコンテンツ転送先確認要求を送信する。
ステップS1306において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、ユーザによる指示に応じて、所定コンテンツを連携デバイス20に対して転送することを許可するコンテンツ転送先確認応答を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ここで、ステップS1305及びS1306において、コンテンツ転送先確認要求及びコンテンツ転送先確認応答は、連携デバイス20を経由して、携帯デバイス10とコンテンツサーバ40との間で送信されてもよい。
ステップS1307において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツを転送し、ステップS1307Aにおいて、ユーザは、連携デバイス20を介して、所定コンテンツを視聴することができる。
なお、ステップS1308において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23は、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの転送が開始した旨を通知してもよい。
ステップS1309において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツの転送が完了したことを通知し、ステップS1310において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの転送が完了したことを通知する。
第2に、図15(a)及び(b)を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第2例について説明する。
図15(a)に示すように、ステップS1401において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、携帯デバイス10及び連携デバイス20に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
具体的には、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、「転送先デバイスID=ID10(転送先デバイス1)、ID20(転送先デバイス2)」及び「コンテンツID=1」と指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ステップS1402において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求によって指定されている転送先デバイスである携帯デバイス10と連携デバイス20との間で確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認するための転送先デバイス確認要求を、加入者管理サーバ30に送信する。
ステップS1403において、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、コンテンツサーバ40等から受信した転送先デバイス確認要求に応じて、登録部33を参照して、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認する。
そして、当該連携モードが登録されていることが確認された場合、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、その旨を示す転送先デバイス確認応答を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ステップS1404において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、コンテンツサーバ40等と、携帯デバイス10及び連携デバイス20との間の通信路状態を確認する。
いずれの通信路状態も良好である場合、ステップS1405において、コンテンツサーバ40等の転送デバイス確認部42が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツを携帯デバイス10及び連携デバイス20に対して転送することの確認を行うためのコンテンツ転送先確認要求を送信する。
ステップS1406において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、ユーザによる指示に応じて、所定コンテンツを携帯デバイス10及び連携デバイス20に対して転送することを許可するコンテンツ転送先確認応答を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ステップS1407において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43は、図15(b)に示すテーブルを参照して、「コンテンツID=1」によって特定される所定コンテンツの「サムネイル」を「転送先デバイス1」として規定されている携帯デバイス10に転送し、「コンテンツID=1」によって特定される所定コンテンツの「音楽データ」を「転送先デバイス2」として規定されている連携デバイス20に転送するべきである旨、決定する。
ここで、図15(b)に示すテーブルは、「コンテンツID」と、転送先デバイス1に転送すべきデータの種類を示す「転送先デバイス1」と、転送先デバイス2に転送すべきデータの種類を示す「転送先デバイス2」とを関連付けている。なお、図15(b)に示すテーブルは、転送先デバイスが、3以上となる場合を想定して、3以上の「転送先デバイス」の項目を記憶するように構成されていてもよい。
なお、ステップS1404において、コンテンツサーバ40等と、携帯デバイス10及び連携デバイス20のいずれかとの間の通信路状態が劣悪であると判断された場合(或いは、携帯デバイス10との連携に必要な機能が連携デバイス20で動作していないと判断された場合)、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43は、通信路状態が良好であるデバイス(或いは、携帯デバイス10との連携に必要な機能が動作している連携デバイス20)に対して、所定コンテンツを分割することなく転送する(すなわち、所定コンテンツのサムネイルも音楽データも転送する)ように構成されていてもよい。
ステップS1408において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツのサムネイルを転送し、ステップS1409において、ユーザは、携帯デバイス10を介して、所定コンテンツのサムネイルを視聴することができる。
また、ステップS1410において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツの音楽データを転送し、ステップS1410Aにおいて、ユーザは、連携デバイス20を介して、所定コンテンツの音楽データを視聴することができる。
なお、ステップS1411において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23は、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの音楽データの転送が開始した旨を通知してもよい。
ステップS1412において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツの音楽データの転送が完了したことを通知し、ステップS1413において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの音楽データの転送が完了したことを通知する。
第3に、図16を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第3例について説明する。
図16に示すように、ステップS1501において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)のサムネイルを転送し、連携デバイス20に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)の音楽データを転送するように指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
具体的には、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、「コンテンツID=1」と、「転送先デバイスID=ID10(転送先デバイス1)、ID20(転送先デバイス2)」と、「ID10向けデータ=サムネイル(転送先デバイス1に対して転送すべきデータの種類)、ID20向けデータ=音楽データ(転送先デバイス2に対して転送すべきデータの種類)」と指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
以下、ステップS1502乃至S1512の動作は、図15(a)に示すステップS1402乃至S1406、S1408乃至S1413の動作と同一である。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第3例は、図15(a)におけるステップS1407の動作を含まない。
第4に、図17(a)及び(b)を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第4例について説明する。
図17(a)に示すように、ステップS1601において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、連携デバイス20a及び連携デバイス20bに対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
具体的には、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、「転送先デバイスID=ID20a(転送先デバイス1)、ID20b(転送先デバイス2)」及び「コンテンツID=1」と指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
さらに、かかるコンテンツ転送要求は、所定コンテンツを転送先デバイスのそれぞれにどのように振り分けるのかについて示す「転送データ振分種別(=2)」と、複数の転送先デバイスに振り分けられた所定コンテンツを結合するデバイスの識別情報を示す「結合先デバイス(=ID20a)」とについても指定している。
ステップS1602乃至S1606の動作は、図15(a)に示すステップS1402乃至S1406の動作と同一である。
ステップS1607において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43は、図17(b)に示すテーブルを参照して、「コンテンツID=1」及び「配送データ振分種別=2」に従って、「コンテンツID=1」によって特定される所定コンテンツの「動画データ(トラック1-3)」を「転送先デバイス1」として規定されている連携デバイス20aに転送し、「コンテンツID=1」によって特定される所定コンテンツの「動画データ(トラック4-6)」を「転送先デバイス2」として規定されている連携デバイス20bに転送するべきである旨、決定する。
ここで、図17(b)に示すテーブルは、「コンテンツID」と、上述の「配送先振分種別」と、転送先デバイス1に転送すべきデータの種類を示す「転送先デバイス1」と、転送先デバイス2に転送すべきデータの種類を示す「転送先デバイス2」とを関連付けている。なお、図17(b)に示すテーブルは、転送先デバイスが、3以上となる場合を想定して、3以上の「転送先デバイス」の項目を記憶するように構成されていてもよい。
なお、ステップS1604において、コンテンツサーバ40等と、連携デバイス20a及び連携デバイス20bのいずれかとの間の通信路状態が劣悪であると判断された場合(或いは、携帯デバイス10との連携に必要な機能が連携デバイス20a及び連携デバイス20bのいずれかで動作していないと判断された場合)、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43は、通信路状態が良好である連携デバイス20a及び連携デバイス20bのいずれか(或いは、携帯デバイス10との連携に必要な機能が動作している連携デバイス20及び連携デバイス20bのいずれか)に対して、所定コンテンツを分割することなく転送する(すなわち、所定コンテンツの動画データ(トラック1-3)も動画データ(トラック4-6)も転送する)ように構成されていてもよい。
ステップS1608において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20bに対して、所定コンテンツの動画データ(トラック4-6)を転送する。ここで、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20bに対して、当該所定コンテンツの結合先デバイスが連携デバイス20aである旨、通知する。
また、ステップS1611において、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20aに対して、所定コンテンツの動画データ(トラック1-3)を転送する。ここで、コンテンツサーバ40等のコンテンツ転送処理部43が、連携デバイス20aに対して、当該所定コンテンツの結合先デバイスが連携デバイス20aである旨、通知する。
なお、ステップS1609において、連携デバイス20bのコンテンツ転送処理部23は、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの所定コンテンツの動画データ(トラック4-6)の転送が開始した旨を通知し、ステップS1612において、連携デバイス20aのコンテンツ転送処理部23は、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの所定コンテンツの動画データ(トラック1-3)の転送が開始した旨を通知してもよい。
また、ステップS1610において、連携デバイス20bのコンテンツ転送処理部23が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの動画データ(トラック4-6)の転送が完了したことを通知し、ステップS1613において、連携デバイス20aのコンテンツ転送処理部23が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツの動画データ(トラック1-3)の転送が完了したことを通知する。
その後、ステップS1614において、連携デバイス20bのコンテンツ転送処理部23が、所定コンテンツの動画データ(トラック4-6)を、結合先デバイスである連携デバイス20aに対して転送し、ステップS1615において、連携デバイス20aのコンテンツ転送処理部23が、所定コンテンツの動画データ(トラック1-3)及び所定コンテンツの動画データ(トラック4-6)を結合するため、ユーザは、連携デバイス20aを介して、所定コンテンツを視聴することができる。
第5に、図18を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第5例について説明する。
図18に示すように、ステップS1701において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、連携デバイス20aに対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)の動画データ(トラック1-3)を転送し、連携デバイス20bに対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)の動画データ(トラック4-6)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
具体的には、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、「コンテンツID=1」と、「転送先デバイスID=ID20a(転送先デバイス1)、ID20b(転送先デバイス2)」と、「ID20a向けデータ=動画データ(トラック1-3)(転送先デバイス1に対して転送すべきデータの種類)、ID20b向けデータ=動画データ(トラック4-6)(転送先デバイス2に対して転送すべきデータの種類)」と指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
さらに、かかるコンテンツ転送要求は、複数の転送先デバイスに振り分けられた所定コンテンツを結合するデバイスの識別情報を示す「結合先デバイス(=ID20a)」とについても指定している。
以下、ステップS1702乃至S1714の動作は、図17(a)に示すステップS1602乃至S1606、S1608乃至1615の動作と同一である。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第5例は、図17(a)におけるステップS1607の動作を含まない。
(本発明の第1の実施形態に係る通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る通信システムによれば、加入者管理サーバ30が、携帯デバイス10のUICCに記憶されている加入者情報を用いて加入者認証処理が行い、かかる加入者認証処理が成功した場合に、当該携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立されていることを登録するように構成されているため、UICCが組み込まれていない連携デバイス(すなわち、加入者情報を管理していない連携デバイス)20を用いて、加入者情報を用いた認証処理が必要な外部ネットワーク(例えば、IMSネットワーク)を介した通信を行うことができる。
(本発明の第2の実施形態に係る通信システム)
図19乃至図26を参照して、本発明の第2の実施形態に係る通信システムの動作について説明する。具体的には、本実施形態では、連携デバイス20主導で、コンテンツサーバ40等から連携デバイス20又は携帯デバイス10に対して所定コンテンツが転送される動作について説明する。
第1に、図19及び図20を参照して、本実施形態に係る通信システムの全体動作の第1例について説明する。
図19に示すように、ステップS3001において、通信システムで、連携モード確立・認証処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図20(a)に示す画面において、「YES」を押下することによって、かかる連携モード確立・認証処理を開始する。
ステップS3002において、通信システムで、コンテンツ選択処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図20(b)に示す「コンテンツ購入サイト」にアクセスして、「コンテンツAの購入ボタン」を押下することによって、かかるコンテンツ選択処理を行う。
ステップS3003において、通信システムで、コンテンツ転送処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図20(c)に示す画面において、「OK」を押下することによって、かかるコンテンツ転送処理を開始する。
第2に、図21及び図22を参照して、本実施形態に係る通信システムの全体動作の第2例について説明する。
図21に示すように、ステップS4001において、通信システムで、コンテンツ選択処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図22(a)に示す「コンテンツ購入サイト」にアクセスして、「コンテンツAの購入ボタン」を押下することによって、かかるコンテンツ選択処理を行う。
ステップS4001において、通信システムで、連携モード確立・認証処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図22(b)に示す画面において、「YES」を押下することによって、かかる連携モード確立・認証処理を開始する。
ステップS4003において、通信システムで、コンテンツ転送処理が行われる。具体的には、ユーザが、連携デバイス20の操作部204を操作して、図22(c)に示す画面において、「OK」を押下することによって、かかるコンテンツ転送処理を開始する。
以下、図23及び図24を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理について説明する。
第1に、図23を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理の第1例について説明する。
図23に示すように、ステップS3101において、連携デバイス20の連携モード確立部21が、内部ネットワーク1において、上述の携帯デバイス10の機能を具備する機器を検索するための携帯デバイス検索要求を送信する。
ステップS3102において、携帯デバイス10の連携モード確立部11が、上述の携帯デバイス10の機能を具備する機器である旨を通知するための携帯デバイス応答を、連携デバイス20に対して返送する。
ステップS3103において、携帯デバイス10の連携モード確立部11と連携デバイス20の連携モード確立部21との間で、互いの機器情報を交換することによって、ステップS3104において、両者間の連携モードが確立する。
ステップS3105において、連携デバイス20の認証処理部22が、加入者管理サーバ30に対して、携帯デバイス10の識別情報(ID10)及び連携デバイス20の識別情報を含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
以下、ステップS3106乃至S3112の動作は、図12に示すステップS1107乃至S1113の動作と同一である。
第2に、図24を参照して、本実施形態に係る連携モード確立・認証処理の第2例について説明する。
図24に示すように、ステップS3201において、連携デバイス20の連携モード確立部21が、内部ネットワーク1において、上述の携帯デバイス10の機能を具備する機器を検索するための携帯デバイス検索要求を送信する。
ステップS3202において、携帯デバイス10の連携モード確立部11が、上述の携帯デバイス10の機能を具備する機器である旨を通知するための携帯デバイス応答を、連携デバイス20に対して返送する。
ステップS3203において、携帯デバイス10の連携モード確立部11と連携デバイス20の連携モード確立部21との間で、互いの機器情報を交換することによって、ステップS3204において、両者間の連携モードが確立する。
ここで、携帯デバイス10の連携モード確立部11は、連携デバイス20に対して、加入者管理サーバ30との間の認証処理で用いられる一時的な共有秘密鍵を送信するよう構成されている。
ステップS3205において、連携デバイス20の認証処理部22が、携帯デバイス10に対して、連携デバイスの識別情報(ID20)を含む登録要求([REGISTER]メッセージ)を送信する。
以下、ステップS3206乃至S3215の動作は、図13に示すステップS1205乃至S1214の動作と同一である。
次に、図25及び図26を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理について説明する。
第1に、図25を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第1例について説明する。
図25に示すように、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、ステップS3301において、コンテンツサーバ40等に送信し、ステップS3302において、携帯デバイス10に送信する。
具体的には、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、「転送先デバイスID=ID20」及び「コンテンツID=1」と指定するコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等及び携帯デバイス10に送信する。
ステップS3303において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ステップS3304において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、ステップS3301において連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求と、ステップS3303において携帯デバイス10から受信したコンテンツ転送要求とが一致するか否かについて確認する。
一致すると判定した場合、ステップS3305において、コンテンツサーバ40等の転送デバイス確認部42が、携帯デバイス10に対して、所定コンテンツを連携デバイス20に対して転送することの確認を行うためのコンテンツ転送先確認要求を送信する。
ここで、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で連携モードが確立されているか否かについて、加入者管理サーバ30に確認を行ってもよい。
以下、ステップS3306乃至S3310の動作は、図14に示すステップS1306乃至S1310の動作と同一である。
第2に、図26を参照して、本実施形態に係るコンテンツ転送処理の第2例について説明する。
図26に示すように、ステップS3401において、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、連携デバイス20に対して、所定コンテンツ(コンテンツID=1)を転送するように指定するコンテンツ転送要求を、携帯デバイス10に送信する。
具体的には、連携デバイス20のコンテンツ転送処理部23が、「転送先デバイスID=ID20」及び「コンテンツID=1」と指定するコンテンツ転送要求を、携帯デバイス10に送信する。
ステップS3402において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15が、連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ステップS3403において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、連携デバイス20から受信したコンテンツ転送要求によって指定されている転送先デバイスである連携デバイス20によって確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認するための転送先デバイス確認要求を、加入者管理サーバ30に送信する。
ここで、転送先デバイス確認要求には、「転送先デバイスID=ID20」が含まれているものとする。
ステップS3404において、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、コンテンツサーバ40等から受信した転送先デバイス確認要求に応じて、登録部33を参照して、携帯デバイス10と連携デバイス20との間で確立されている連携モードが登録されているか否かについて確認する。
そして、当該連携モードが登録されていることが確認された場合、加入者管理サーバ30の転送先デバイス確認部34は、その旨を示す転送先デバイス確認応答を、コンテンツサーバ40等に送信する。
ここで、転送先デバイス確認応答は、登録されている連携モードに関連する携帯デバイス10の識別情報を含むように構成されていてもよい。
以下、ステップS3405乃至S3410の動作は、図14に示すステップS1305乃至S1310の動作と同一である。
なお、ステップS3403において、コンテンツサーバ40等の転送先デバイス確認部42は、携帯デバイス10の識別情報を用いて、当該所定コンテンツの転送に係る決済を行うことが可能であるか否かについて確認するように構成されていてもよい。
また、ステップS3402において、携帯デバイス10のコンテンツ転送処理部15は、決済情報(例えば、Felica等)を含むコンテンツ転送要求を送信することによって、コンテンツサーバ40等が、加入者管理サーバ30に対して問い合わせることなく、当該所定コンテンツの転送に係る決済を行うことができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。