JP2008203293A - 多波長偏光変換素子、照明ユニット及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の多波長偏光変換素子では、「配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する機能と、無偏光ビームまたは偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部4」と、「偏光ビームの偏光方向を変換する機能を有する偏光方向変換部3」を備え、配列した光路分離部4において隣接する光路分離部には波長(λ1、λ2、λ3)が異なる無偏光ビームを入射し、光路分離部4と偏光方向変換部3を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射する。これにより光路分離部の配列ピッチと同ピッチでLEDを配置することが可能となる。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に記載の発明では、液晶プロジェクタ装置の第1フライアイレンズと第2フライアイレンズの間に光路を略直角に曲げる全光路をカバーする大きさのダイクロイックミラーとそれに非平行な反射ミラーを設けてビームを緑(G)と赤(R)+青(B)に2分するとともに、両波長間でビームの方向をずらし、偏光変換素子の隣接する膜(反射膜と偏光分離膜(PBS膜))に導き、偏光変換素子透過後の光をGはP偏光に揃え、R+BはS偏光に揃え、後段に配された色分離・合成光学系の偏光ビームスプリッタ(PBS)でGは透過、R+Bは反射させ、さらにPBSの後段に配されたダイクロイックプリズムでRとBを分離し、それぞれの色に対応する反射型液晶パネルを照明する。
しかしながら、LEDをプロジェクタ装置の光源としてみたとき、光量不足の感は否めず、現行の高圧水銀ランプ等の光源に取って代るには、LED自体の高出力化はもちろんのこと、光学系の光利用効率の向上、アレイ化配列数の増大、液晶プロジェクタ装置における偏光変換等、数々のハードルを越える必要がある。
そこで、本発明では、液晶プロジェクタ装置等の画像表示装置の光源としてLEDを用いたときに発生する偏光変換の問題と、アレイ化配列数の向上を図ることを目的としている。
図示しない光源から出射された無偏光ビームはフライアイレンズ104等で偏光変換素子100に集光され、偏光変換素子100の偏光分離膜101に入射した偏光の揃わないビームは、偏光分離膜101でP偏光ビーム(透過光)とS偏光ビーム(反射光)に分離される。S偏光ビームは反射面102で反射されてP偏光ビームと平行なビームになる。このP偏光ビームとS偏光ビームのいずれか一方の光路上に1/2波長板103を配置すれば、偏光の揃ったビームが得られる。
仮に図22の第1フライアイレンズ112の後のビーム幅を第2フライアイレンズ113のサイズに維持することができたとしても、偏光変換素子100の部分で半分は遮光しなくてはならず、これでは偏光変換素子100で偏光を揃えて光量を稼いでも意味が無いことになる。
また、本発明は、上記の多波長偏光変換素子を用い、照明効率を改善した照明ユニットを提供することを目的とする。
さらに本発明は、上記の照明効率を改善した照明ユニットを用い、明るい表示画像が得られる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、配列した無偏光ビームを、偏光方向の揃った配列した偏光ビームに変換して出射する多波長偏光変換素子において、「配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向(P偏光(またはS偏光))の偏光ビームと第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームに分離する機能と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部」と、「前記偏光ビームの偏光方向を変換(P偏光をS偏光に、またはS偏光をP偏光に変換)する機能を有する偏光方向変換部」を備え、前記配列した光路分離部において隣接する光路分離部には波長が異なる無偏光ビームを入射し、前記光路分離部と前記偏光方向変換部を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射することを特徴とする。
また、本発明の第4の手段は、第2または第3の手段の多波長偏光変換素子において、前記ダイクロイック膜が、前記無偏光ビームの入射方向に対して最後段に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の第8の手段は、第1〜第7のいずれか1つの手段の多波長偏光変換素子において、前記無偏光ビームは、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームとするとともに、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、他の色の波長の光路よりも多くしたことを特徴とする。
さらに本発明の第9の手段は、第8の手段の多波長偏光変換素子において、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、1つ飛びに配したことを特徴とする。
また、本発明の第11の手段は、第10の手段の照明ユニットにおいて、前記光源は、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームをそれぞれ出射する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする。
また、本発明の第13の手段は、第12の手段の照明ユニットにおいて、前記カップリング光学系として、凸面付きテーパロッドアレイを用いたことを特徴とする。
さらに本発明の第14の手段は、第10〜第13のいずれか1つの手段の照明ユニットにおいて、前記多波長偏光変換素子から出射された偏光の揃ったビームを集光する集光光学系を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第16の手段は、第15の手段の画像表示装置において、前記照明ユニットが1系統で構成されていることを特徴とする。
さらに本発明の第17の手段は、第15または第16の手段の画像表示装置において、前記画像表示素子の画像を投射する投射レンズを有することを特徴とする。
また、多波長偏光変換素子の光路分離部を偏光分離膜とダイクロイック膜で構成することにより、偏光方向変換部に共通の1/2波長板を用いて、多波長偏光変換素子を実現することができる。
また、偏光方向変換部に波長選択性の波長板を用いることで、光路分離部を偏光分離膜のみで構成することができ、簡易な構成の多波長偏光変換素子を実現することができる。
また、液晶ライトバルブ等の画像表示素子を用いるプロジェクタ装置等の画像表示装置の照明系に本発明の照明ユニットを用いることにより、LEDのアレイ数を従来の偏光変換素子を用いた照明系に比べて倍近く取ることができ、明るい照明ユニットにより明るい画像表示を行うことができる液晶プロジェクタ装置等の画像表示装置を実現することができる。
図1は本発明の一実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。
図1(a)は多波長偏光変換素子10Aの断面構成例を示す部分断面図であり、透明なガラス部材5の間に、光路分離部である偏光分離膜1とダイクロイック膜2(2−1,2−2,2−3)からなる光路分離膜4と、偏光方向変換部である斜入射対応型の1/2波長膜(または1/2波長板)3とを重ねて、入射光軸に対して45°に傾斜して複数列配置したものである。また、本明細書中においては、偏光分離を行なうために、偏光分離膜を用いている。これは、他の構成との関係から作製のし易さを考慮したものである。しかしながら、偏光分離を行なう構成として、ワイヤグリットを用いることでも対応が可能であることは言うまでもない。このワイヤグリッドを用いると、透過光をP偏光とし、反射光をS偏光とすることも可能であるし、また、透過光をS偏光とし、反射光をP偏光とすることも可能となる。
また、ダイクロイック膜2(2−1,2−2,2−3)は2波長対応の波長選択機能を有するものであり、ダイクロイック膜2−1は、波長λ1のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ3のビームを反射する。また、ダイクロイック膜2−2は、波長λ2のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ1のビームを反射する。さらに、ダイクロイック膜2−3は、波長λ3のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ2のビームを反射する。
なお、図1(a)では波長λ1〜λ3の3波長の無偏光ビームに対応する構成としているが、複数波長ならば、異なる波長の数は幾つでも対応可能である。また、図1(a)は多波長偏光変換素子10Aの一部を示すものであり、光路分離膜4と1/2波長膜3の組の配列数を4つに規定したものではなく、配列数は適宜設定される。
この場合、偏光変換素子としての性能的な優劣の差は殆ど無いので、設計のしやすさと作りやすさによって適宜選択することができるが、偏光分離膜1の後段に1/2波長膜3があれば、出射光はS偏光となり、偏光分離膜1の前段に1/2波長膜3があれば出射光はP偏光となる。
また、多波長偏光変換素子の光路分離部を偏光分離膜とダイクロイック膜で構成することにより、偏光方向変換部に共通の1/2波長板を用いて、多波長偏光変換素子を実現することができる。
図9は本発明の第2の実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。
図9(a)は、波長λ1〜λ3の各無偏光ビームの入射光に対し、光路分離部となる光路分離膜4と、偏光方向変換部である波長板6で構成されているが、この実施例では、光路分離膜4は、無偏光ビームを第1の偏光方向(P偏光)の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向(S偏光)の偏光ビームからなる反射光に分離する偏光分離膜1からなり、かつこの偏光分離膜1は、隣接する光路分離部の偏光分離膜で反射された波長の異なる反射光を反射する2波長対応の偏光分離膜である。また、波長板6は、波長に応じてλ板または1/2波長板として機能する波長選択性の波長板である。
次に本発明の多波長偏光変化素子を用いた照明ユニットの実施例を示す。
図10は上記の実施例1または実施例2に示した多波長偏光変換素子10を、プロジェクタ装置等の画像表示装置の照明系に適用される照明ユニットに用いた例である。
この照明ユニットは、光源として複数の波長のLEDチップ11R,11G,11Bを用い、この複数のLEDチップ11R,11G,11Bを等間隔に配列し、隣接するLEDチップは出射光の波長(色)が異なるものとし、この出射光をカップリング光学系の一例である凸面付き(例えば出射面が曲率半径Rの凸面)のテーパロッド(インテグレートしつつビームの広がりを抑えるもの)を配列したテーパロッドアレイ12で本発明の多波長偏光変換素子10に導くようにし、さらに多波長偏光変換素子10の後段にフライアイレンズ13とコンデンサレンズ14,15からなる集光光学系を配置した構成である。
これに対して本発明の照明ユニットでは、実施例1または実施例2に示した多波長偏光変換素子10を用いることで、多波長偏光変換素子10の膜配列に対して、LEDチップ11R,11G,11Bを1対1でアレイ配列でき、2倍近いLEDアレイ数で構成することができるため、光量不足のLEDを光源としても、従来より光量の多い、明るいプロジェクタ装置を構成することができる。
図14(c)が、図10の実施例に係る凸面付きテーパロッドを示す図である。ここでは凸面形状の一例としてR面(曲率半径Rの凸面)にしたものを用いている。図14(a),(b)に示すように、直方体ロッドよりもテーパロッドにすることにより光ビームを光軸に平行に近づけられるが、テーパロッドにより光軸に平行に近づけられた光ビームを、さらに図14(c)に示すような凸面付きテーパロッドの凸面(R面)を透過させることで外周部の光線(光ビーム)を中央に寄せることが可能となり、より光軸に平行な光ビームを得ることができる。
また、テーパ面の角度をαとすれば、1回反射するごとに2αだけ光ビームの角度は光軸に近づく。もしテーパロッド12が無限に長ければ、全ての光ビームはロッドの角度以下になって出射端に到達する。
LEDを光源とするプロジェクタ装置等の画像表示装置においては、ホワイトバランスをとるために光量比率を緑(G)≫赤(R)>青(B)にする必用がある。一方、LEDの発光光量はG≒R>Bであり、LED数(光路数)をG>R≒BあるいはG>R>Bとすることによって理想に近い白色が得られる。従って、多波長偏光変換素子の有効光路数をこれに合わせるておけば光学系の構成が容易になる。
次に画像表示装置の実施例を示す。
図18は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、3板式透過型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット20は、例えば実施例3で説明した図10の構成と略同様の構成の照明ユニットであり、この照明ユニット20の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14により集光され、反射ミラー25で反射されてダイクロイックミラー26に入射する。このダイクロイックミラー26は、赤色光(R光)を透過し、緑色光(G光)と青色光(B光)を反射するように作用し、ダイクロイックミラー26を透過したR光は反射ミラー28で反射され、第2コンデンサレンズ33Rを介して赤用の透過型液晶ライトバルブ34Rを照明する。一方、ダイクロイックミラー26で反射されたG光とB光は、第2のダイクロイックミラー27に入射し、G光はダイクロイックミラー27で反射され、B光はダイクロイックミラー27を透過する。ダイクロイックミラー27で反射されたG光は、第2コンデンサレンズ33Gを介して緑用の透過型液晶ライトバルブ34Gを照明する。また、ダイクロイックミラー27を透過したB光は、レンズ29,31や反射ミラー30,32及び第2コンデンサレンズ33Bを介して青用の透過型液晶ライトバルブ34Bを照明する。R,G,Bの各色の照明光で照明された透過型液晶ライトバルブ34R,34G,34Bの表示画像は、ダイクロイックプリズム35によって合成され、投射レンズ36により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
また、図18の構成の液晶プロジェクタ装置を遮光した筐体内に設置し、筐体の前面に設置したスクリーンに背面から投射する構成とすることにより、背面投射型のプロジェクションTVを提供することができる。
図19は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の別の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、単板式透過型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット40は、例えば実施例3で説明した図10の構成と同様の照明ユニットであり、この照明ユニット40の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14、第2コンデンサレンズ15により集光され、透過型液晶ライトバルブ41を照明する。R,G,Bを合成した照明光で照明された透過型液晶ライトバルブ41の表示画像は、投射レンズ42により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
図20は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置のさらに別の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、単板式反射型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット50は、例えば実施例3で説明した図10の構成と略同様の構成の照明ユニットであり、この照明ユニット50の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14、第2コンデンサレンズ15により集光され、偏光ビームスプリッタ(PBS)17を透過して反射型液晶ライトバルブ(LCOS)51を照明する。R,G,Bを合成した照明光で照明された反射型液晶ライトバルブ(LCOS)51の表示画像は、偏光ビームスプリッタ(PBS)17で反射され、投射レンズ52により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
また、図20の構成の単板式反射型液晶プロジェクタ装置では、偏光ビームスプリッタ(PBS)17により光路を90°偏向しているので、この単板式反射型液晶プロジェクタ装置を遮光した筐体内に設置し、筐体の前面に設置したスクリーンに背面から投射する構成とすることにより、薄型の背面投射型プロジェクションTVを容易に実現することができる。
2(2−1,2−2,2−3):ダイクロイック膜
3:1/2波長膜(または1/2波長板)
4:光路分離膜(光路分離部)
5:ガラス部材
6:波長選択性の波長板
10,10A,10B,10C,10D,10E:多波長偏光変換素子
11R:赤色域の発光ダイオード(LED)
11G:緑色域の発光ダイオード(LED)
11B:青色域の発光ダイオード(LED)
12:凸面付きテーパロッド(またはテーパロッドアレイ)
13:フライアイレンズ
14:第1コンデンサレンズ
15:第2コンデンサレンズ
16:液晶ライトバルブ(画像表示素子)
17:偏光ビームスプリッタ(PBS)
20,40,50:照明ユニット
22:フライアイレンズ
25,28,30,32:反射ミラー
26,27:ダイクロイックミラー
29,31:レンズ
33R,33G,33B:第2コンデンサレンズ
34R:赤用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
34G:緑用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
34B:青用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
35:ダイクロイックプリズム
36,42,52:投射レンズ
41:透過型液晶ライトバルブ(画像表示素子)
51:反射型液晶ライトバルブ(LCOS)
Claims (17)
- 配列した無偏光ビームを、偏光方向の揃った配列した偏光ビームに変換して出射する多波長偏光変換素子において、
配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する機能と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部と、
前記偏光ビームの偏光方向を変換する機能を有する偏光方向変換部を備え、
前記配列した光路分離部において隣接する光路分離部には波長が異なる無偏光ビームを入射し、前記光路分離部と前記偏光方向変換部を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射することを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項1に記載の多波長偏光変換素子において、
前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する偏光分離膜と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射するダイクロイック膜とを平行に重ねて配設した光路分離膜からなり、
前記偏光分離膜は前記無偏光ビームを第1の偏光方向の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向の偏光ビームからなる反射光に分離し、前記ダイクロイック膜は前記光路分離部に入射された無偏光ビームまたは前記偏光分離膜を透過した第1の偏光方向の偏光ビームを透過するとともに、隣接する前記光路分離膜の前記偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向の偏光ビームを反射することを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項2に記載の多波長偏光変換素子において、
前記偏光方向変換部は、前記偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する1/2波長板の機能を有し、該偏光方向変換部を前記光路分離部に沿うように傾斜して一体に配設したことを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項2または3に記載の多波長偏光変換素子において、
前記ダイクロイック膜が、前記無偏光ビームの入射方向に対して最後段に配設されていることを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項1に記載の多波長偏光変換素子において、
前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを第1の偏光方向の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向の偏光ビームからなる反射光に分離する偏光分離膜からなり、かつ前記偏光分離膜は、隣接する前記光路分離部の偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向の偏光ビームを反射する2波長対応の偏光分離膜であることを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項5に記載の多波長偏光変換素子において、
前記偏光方向変換部は前記偏光分離膜の後段の光路中に配置され、特定の波長の偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する波長選択性の波長板の機能を有し、前記偏光方向変換部は、前記偏光分離膜を透過した偏光ビームと、隣接する光路分離部の偏光分離膜で反射され、前記偏光分離膜で再度反射された波長の異なる偏光ビームのいずれか一方に対してのみ1/2波長板として作用し、もう一方に対しては1/2波長板として作用しないことを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子において、
前記無偏光ビームの光路数を、波長に応じて異なるようにしたことを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子において、
前記無偏光ビームは、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームとするとともに、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、他の色の波長の光路よりも多くしたことを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項8に記載の多波長偏光変換素子において、
前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、1つ飛びに配したことを特徴とする多波長偏光変換素子。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子を備え、前記配列した無偏光ビームを出射する光源として、波長の異なる複数の発光ダイオード(LED)を備えたことを特徴とする照明ユニット。
- 請求項10に記載の照明ユニットにおいて、
前記光源は、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームをそれぞれ出射する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする照明ユニット。 - 請求項10または11に記載の照明ユニットにおいて、
前記発光ダイオード(LED)から出射された無偏光ビームを前記多波長偏光変換素子にカップリングするカップリング光学系を備えたことを特徴とする照明ユニット。 - 請求項12に記載の照明ユニットにおいて、
前記カップリング光学系として、凸面付きテーパロッドアレイを用いたことを特徴とする照明ユニット。 - 請求項10〜13のいずれか1項に記載の照明ユニットにおいて、
前記多波長偏光変換素子から出射された偏光の揃ったビームを集光する集光光学系を備えたことを特徴とする照明ユニット。 - 請求項10〜14のいずれか1項に記載の照明ユニットと、画像表示素子を有することを特徴とする画像表示装置。
- 請求項15に記載の画像表示装置において、
前記照明ユニットが1系統で構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項15または16に記載の画像表示装置において、
前記画像表示素子の画像を投射する投射レンズを有することを特徴とする画像表示装置。
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