JP2008203293A - 多波長偏光変換素子、照明ユニット及び画像表示装置 - Google Patents

多波長偏光変換素子、照明ユニット及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光路分離部の配列ピッチと同ピッチでLEDを配置することが可能な構成の多波長対応の多波長偏光変換素子を実現する。
【解決手段】本発明の多波長偏光変換素子では、「配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する機能と、無偏光ビームまたは偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部4」と、「偏光ビームの偏光方向を変換する機能を有する偏光方向変換部3」を備え、配列した光路分離部4において隣接する光路分離部には波長(λ1、λ2、λ3)が異なる無偏光ビームを入射し、光路分離部4と偏光方向変換部3を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射する。これにより光路分離部の配列ピッチと同ピッチでLEDを配置することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、配列した無偏光ビームを、配列した偏光の揃ったビームに変換して出射する多波長偏光変換素子と、その多波長偏光変化素子を用いた照明ユニットと、その照明ユニットを用いたプロジェクタ装置、プロジェクションテレビ等の画像表示装置に関する。
従来、異なる波長の光ビームを偏光変換素子の隣接する膜部に入射させて、一方をP偏光に、他方をS偏光に揃えて射出し、射出された光の面内照度分布を均一化する照明光学系と、その照明光学系を用いたプロジェクタが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の発明では、液晶プロジェクタ装置の第1フライアイレンズと第2フライアイレンズの間に光路を略直角に曲げる全光路をカバーする大きさのダイクロイックミラーとそれに非平行な反射ミラーを設けてビームを緑(G)と赤(R)+青(B)に2分するとともに、両波長間でビームの方向をずらし、偏光変換素子の隣接する膜(反射膜と偏光分離膜(PBS膜))に導き、偏光変換素子透過後の光をGはP偏光に揃え、R+BはS偏光に揃え、後段に配された色分離・合成光学系の偏光ビームスプリッタ(PBS)でGは透過、R+Bは反射させ、さらにPBSの後段に配されたダイクロイックプリズムでRとBを分離し、それぞれの色に対応する反射型液晶パネルを照明する。
上記の従来技術は、各波長の液晶パネルに所定の波長の光を効率よく分離して導くことを目的としているが、光源ランプからの光束を色光分離光学素子で緑(G)色光と、赤(R)+青(B)色光に分離して用いており、発光ダイオード(LED)を用いた構成ではない。従って、LEDアレイを密に配置することを狙った本発明とは趣旨も違い、LED光源を用いたプロジェクタ装置への適用も難しい。
WO2003/001277公報 特表2000−510961公報
近年、発光ダイオード(LED)の発光効率が著しく上がり、照明光源としての利用が活発化している。屋内照明や車のヘッドランプ等への展開が先行しているが、プロジェクタにおいてもLEDを光源としたポケットプロジェクタ等の試作品が出されたりして実用化の方向へ進んでいる。
しかしながら、LEDをプロジェクタ装置の光源としてみたとき、光量不足の感は否めず、現行の高圧水銀ランプ等の光源に取って代るには、LED自体の高出力化はもちろんのこと、光学系の光利用効率の向上、アレイ化配列数の増大、液晶プロジェクタ装置における偏光変換等、数々のハードルを越える必要がある。
そこで、本発明では、液晶プロジェクタ装置等の画像表示装置の光源としてLEDを用いたときに発生する偏光変換の問題と、アレイ化配列数の向上を図ることを目的としている。
一般に液晶をライトバルブとして備えたプロジェクタ装置(液晶プロジェクタ装置)では、ライトバルブの照射光の偏光方向を揃えるために偏光変換素子が用いられている。偏光変換素子は例えば図21に示すような構成であり、この偏光変換素子100は、偏光分離膜(PBS膜)101と反射膜102と1/2波長板103を組み合わせたものを1ユニットとして、これをアレイ状に配列したものが一般的である。
図示しない光源から出射された無偏光ビームはフライアイレンズ104等で偏光変換素子100に集光され、偏光変換素子100の偏光分離膜101に入射した偏光の揃わないビームは、偏光分離膜101でP偏光ビーム(透過光)とS偏光ビーム(反射光)に分離される。S偏光ビームは反射面102で反射されてP偏光ビームと平行なビームになる。このP偏光ビームとS偏光ビームのいずれか一方の光路上に1/2波長板103を配置すれば、偏光の揃ったビームが得られる。
また、反射膜の変わりに偏光分離膜(PBS膜)としても同様な効果が得られる。偏光分離膜から反射されるビームは全てS偏光なので、反射膜の変わりにPBS膜としても、このPBS膜は全てのビームを反射するので、PBS膜を反射機能膜として用いることができる。
しかしながら、この反射機能膜として用いるPBS膜に透過光を入射させることはできない。同一PBS膜部に反射光と透過光が入射されると、PBS膜の後段にP偏光とS偏光が混在してしまい偏光が分離されなくなってしまうからである。従って従来の偏光変換素子100では、入射光の配列ピッチは偏光変換素子100の膜のピッチの2倍にする必要がある。
このような偏光変換素子100はフライアイレンズと組み合わせて用いられるのが一般的である。図22は従来の液晶プロジェクタ装置の構成の一例を示す図である。光源ユニット110の光源ランプ(高圧水銀ランプ等)111aから発した光はリフレクタ111bで略平行なビームになる。このビームは第1フライアイレンズ112で分割されて第2フライアイレンズ113の位置に集光される。このビームは偏光変換素子100で偏光の揃ったビームとなり、第1コンデンサレンズ114を透過後、反射ミラー115,118,120,122、ダイクロイックミラー116,117、集光レンズ119,121、第2コンデンサレンズ123R,123G,123B等からなる光学系を介して各色の液晶ライトバルブ124R,124G,124B上に照射される。図22の例では、赤(R)、緑(G)、青(B)の3系統の照明光が必要であるので、第1コンデンサレンズ114の後段で、ダイクロイックミラー116,117によりR、G、Bの3系統に分離される。
偏光変換素子100は第2フライアイレンズ113の直後に置かれ、前述のように偏光方向を揃える役目を担う。このような一般的な液晶プロジェクタ装置の照明系においては、偏光変換素子100に入射するビームの径は第1フライアイレンズ112によって絞られた位置の直近であるため、第2フライアイレンズ113のピッチよりもずっと小さくなっている。従って、フライアイレンズ112,113のピッチに合わせて偏光変換素子100の偏光分離膜101を構成し、その間に反射膜102を構成しても、光量の損失は発生しない。
一方、この偏光変換素子100をLED光源と組み合わせて用いることを考えると、事情が違ってくる。LEDは面積をもつ面光源であるため平行光を得ることはできず、拡散光となってしまう。そのため、フライアイレンズで集光することは困難で、ビームがフライアイレンズのサイズを維持することさえ難しい。
仮に図22の第1フライアイレンズ112の後のビーム幅を第2フライアイレンズ113のサイズに維持することができたとしても、偏光変換素子100の部分で半分は遮光しなくてはならず、これでは偏光変換素子100で偏光を揃えて光量を稼いでも意味が無いことになる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、従来技術の不具合を解消すべく、偏光変換素子の光路分離部の配列ピッチと同ピッチでLEDを配置することが可能な構成の多波長対応の多波長偏光変換素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の多波長偏光変換素子を用い、照明効率を改善した照明ユニットを提供することを目的とする。
さらに本発明は、上記の照明効率を改善した照明ユニットを用い、明るい表示画像が得られる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下のような手段を採っている。
本発明の第1の手段は、配列した無偏光ビームを、偏光方向の揃った配列した偏光ビームに変換して出射する多波長偏光変換素子において、「配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向(P偏光(またはS偏光))の偏光ビームと第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームに分離する機能と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部」と、「前記偏光ビームの偏光方向を変換(P偏光をS偏光に、またはS偏光をP偏光に変換)する機能を有する偏光方向変換部」を備え、前記配列した光路分離部において隣接する光路分離部には波長が異なる無偏光ビームを入射し、前記光路分離部と前記偏光方向変換部を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射することを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段の多波長偏光変換素子において、前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する偏光分離膜と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射するダイクロイック膜とを平行に重ねて配設した光路分離膜からなり、前記偏光分離膜は前記無偏光ビームを第1の偏光方向(P偏光(またはS偏光))の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームからなる反射光に分離し、前記ダイクロイック膜は前記光路分離部に入射された無偏光ビームまたは前記偏光分離膜を透過した第1の偏光方向の偏光ビームを透過するとともに、隣接する前記光路分離膜の前記偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向の偏光ビームを反射することを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第2の手段の多波長偏光変換素子において、前記偏光方向変換部は、前記偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する1/2波長板の機能を有し、該偏光方向変換部を前記光路分離部に沿うように傾斜して一体に配設したことを特徴とする。
また、本発明の第4の手段は、第2または第3の手段の多波長偏光変換素子において、前記ダイクロイック膜が、前記無偏光ビームの入射方向に対して最後段に配設されていることを特徴とする。
本発明の第5の手段は、第1の手段の多波長偏光変換素子において、前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを第1の偏光方向(P偏光(またはS偏光))の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームからなる反射光に分離する偏光分離膜からなり、かつ前記偏光分離膜は、隣接する前記光路分離部の偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームを反射する2波長対応の偏光分離膜であることを特徴とする。
本発明の第6の手段は、第5の手段の多波長偏光変換素子において、前記偏光方向変換部は前記偏光分離膜の後段の光路中に配置され、特定の波長の偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する波長選択性の波長板の機能を有し、前記偏光方向変換部は、前記偏光分離膜を透過した偏光ビームと、隣接する光路分離部の偏光分離膜で反射され、前記偏光分離膜で再度反射された波長の異なる偏光ビームのいずれか一方に対してのみ1/2波長板として作用し、もう一方に対しては1/2波長板として作用しないことを特徴とする。
本発明の第7の手段は、第1〜第6のいずれか1つの手段の多波長偏光変換素子において、前記無偏光ビームの光路数を、波長に応じて異なるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の第8の手段は、第1〜第7のいずれか1つの手段の多波長偏光変換素子において、前記無偏光ビームは、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームとするとともに、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、他の色の波長の光路よりも多くしたことを特徴とする。
さらに本発明の第9の手段は、第8の手段の多波長偏光変換素子において、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、1つ飛びに配したことを特徴とする。
本発明の第10の手段は、照明ユニットであり、第1〜第9のいずれか1つの手段の多波長偏光変換素子を備え、前記配列した無偏光ビームを出射する光源として、波長の異なる複数の発光ダイオード(LED)を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第11の手段は、第10の手段の照明ユニットにおいて、前記光源は、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームをそれぞれ出射する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする。
本発明の第12の手段は、第10または第11の手段の照明ユニットにおいて、前記発光ダイオード(LED)から出射された無偏光ビームを前記多波長偏光変換素子にカップリングするカップリング光学系を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第13の手段は、第12の手段の照明ユニットにおいて、前記カップリング光学系として、凸面付きテーパロッドアレイを用いたことを特徴とする。
さらに本発明の第14の手段は、第10〜第13のいずれか1つの手段の照明ユニットにおいて、前記多波長偏光変換素子から出射された偏光の揃ったビームを集光する集光光学系を備えたことを特徴とする。
本発明の第15の手段は、画像表示装置であり、第10〜第14のいずれか1つの手段の照明ユニットと、画像表示素子を有することを特徴とする。
また、本発明の第16の手段は、第15の手段の画像表示装置において、前記照明ユニットが1系統で構成されていることを特徴とする。
さらに本発明の第17の手段は、第15または第16の手段の画像表示装置において、前記画像表示素子の画像を投射する投射レンズを有することを特徴とする。
本発明の多波長偏光変換素子では、「配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向(P偏光(またはS偏光))の偏光ビームと第2の偏光方向(S偏光(またはP偏光))の偏光ビームに分離する機能と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部」と、「前記偏光ビームの偏光方向を変換(P偏光をS偏光に、またはS偏光をP偏光に変換)する機能を有する偏光方向変換部」を備え、前記配列した光路分離部において隣接する光路分離部には波長が異なる無偏光ビームを入射し、前記光路分離部と前記偏光方向変換部を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射するので、多波長偏光変換素子の光路分離部及び偏光方向変換部の配列ピッチと同ピッチで光源(例えばLED)を配置することが可能となり、従来の偏光変換素子に比べて光量を増やすことができ、明るい照明系を構成することが可能となる。
また、多波長偏光変換素子の光路分離部を偏光分離膜とダイクロイック膜で構成することにより、偏光方向変換部に共通の1/2波長板を用いて、多波長偏光変換素子を実現することができる。
また、偏光方向変換部に波長選択性の波長板を用いることで、光路分離部を偏光分離膜のみで構成することができ、簡易な構成の多波長偏光変換素子を実現することができる。
さらに、無偏光ビームの光源として複数の波長のLEDを配列して用いる場合に、本発明の多波長偏光変換素子を用いることにより、LEDのアレイ数を従来タイプの偏光変換素子を用いる場合に比べて倍近く取ることができ、明るい照明ユニットを構成できる。
また、液晶ライトバルブ等の画像表示素子を用いるプロジェクタ装置等の画像表示装置の照明系に本発明の照明ユニットを用いることにより、LEDのアレイ数を従来の偏光変換素子を用いた照明系に比べて倍近く取ることができ、明るい照明ユニットにより明るい画像表示を行うことができる液晶プロジェクタ装置等の画像表示装置を実現することができる。
さらに、従来の偏光変換素子を用いた場合には、明るい照明系を得るために複数系統の照明系からの照明光をダイクロイックプリズム等で合成する必要があったが、本発明の多波長偏光変換素子を用いることで1系統の照明系で済ませられ、小型で且つ簡易な照明ユニット及び画像表示装置を構成することができる。
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
図1は本発明の一実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。
図1(a)は多波長偏光変換素子10Aの断面構成例を示す部分断面図であり、透明なガラス部材5の間に、光路分離部である偏光分離膜1とダイクロイック膜2(2−1,2−2,2−3)からなる光路分離膜4と、偏光方向変換部である斜入射対応型の1/2波長膜(または1/2波長板)3とを重ねて、入射光軸に対して45°に傾斜して複数列配置したものである。また、本明細書中においては、偏光分離を行なうために、偏光分離膜を用いている。これは、他の構成との関係から作製のし易さを考慮したものである。しかしながら、偏光分離を行なう構成として、ワイヤグリットを用いることでも対応が可能であることは言うまでもない。このワイヤグリッドを用いると、透過光をP偏光とし、反射光をS偏光とすることも可能であるし、また、透過光をS偏光とし、反射光をP偏光とすることも可能となる。
図1(a)において、光路分離膜4と1/2波長膜3の組は図示しない光源(例えばLED)からの無偏光ビームの配列数と同数であり、光路分離膜4を構成する偏光分離膜1は、無偏光ビームを第1の偏光方向(例えばP偏光)の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向(例えばS偏光)の偏光ビームからなる反射光に分離する機能を有している。なお、この光路分離膜4は、第1の偏光方向がP偏光であり、第2の偏光方向がS偏光である場合について記載したが、第1の偏光方向がS偏光であり、第2の偏光方向がP偏光であっても良い。この場合は、次に示す構成において、S偏光とP偏光の取扱いにより対応関係が変わるものがあるが、適宜に対応関係を読み替えて実施可能であることは理解される。
また、ダイクロイック膜2(2−1,2−2,2−3)は2波長対応の波長選択機能を有するものであり、ダイクロイック膜2−1は、波長λ1のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ3のビームを反射する。また、ダイクロイック膜2−2は、波長λ2のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ1のビームを反射する。さらに、ダイクロイック膜2−3は、波長λ3のビーム(無偏光ビームまたは偏光ビーム)を透過し、波長λ2のビームを反射する。
偏光方向変換部である1/2波長膜(斜入射対応型)3は、偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する1/2波長板としての機能を有している。すなわち、1/2波長膜3を透過したP偏光はS偏光に、S偏光はP偏光に変換される。
なお、図1(a)では波長λ1〜λ3の3波長の無偏光ビームに対応する構成としているが、複数波長ならば、異なる波長の数は幾つでも対応可能である。また、図1(a)は多波長偏光変換素子10Aの一部を示すものであり、光路分離膜4と1/2波長膜3の組の配列数を4つに規定したものではなく、配列数は適宜設定される。
図1(a)に示すようにな光路分離膜4と1/2波長膜3とを重ねて入射光軸に対して45°に傾斜して複数列配置した構成の多波長偏光変換素子10Aの作製方法の一例としては、図2に示すように、透明な平行平板状のガラス部材5の上に偏光分離膜1とダイクロイック膜2及び1/2波長膜3を重ねて形成したものを作製し、さらにそれを必要な配列数分、多段に重ねて接合(透明接着剤による接着等)した積層構造物を形成する。次に図2に示すように、積層構造物を破線A,B,C,Dの部分で切断し、破線A,Bの切断面を光学研磨することにより、図1(a)に示すような構造の多波長偏光変換素子10Aを容易に作製することができる。
図1(a)に示す構造の多波長偏光変換素子10Aでは、無偏光ビームの入射側から見て、偏光分離膜1、ダイクロイック膜2、1/2波長膜3の順に配置されているが、この限りではなく、偏光分離膜1、ダイクロイック膜2、1/2波長膜3の各膜の並びの順で図3から図8までの組み合わせが考えられる。
この場合、偏光変換素子としての性能的な優劣の差は殆ど無いので、設計のしやすさと作りやすさによって適宜選択することができるが、偏光分離膜1の後段に1/2波長膜3があれば、出射光はS偏光となり、偏光分離膜1の前段に1/2波長膜3があれば出射光はP偏光となる。
より具体的に説明すると、図3は入射ビームに対し、偏光分離膜1、1/2波長膜3、ダイクロイック膜2の順序で並べた実施例であり、光路分離部と偏光方向変換部は一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームは偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。反射光(S偏光)はそのまま右隣の図示しない光路分離部へ向かう。透過光(P偏光)は1/2波長膜3でS偏光に変換され、ダイクロイック膜2をそのまま透過する。従ってS偏光で出射される。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のS偏光)はダイクロイック膜2で反射されてS偏光のまま出射される。
次に図4は入射ビームに対し、偏光分離膜1、ダイクロイック膜2、1/2波長膜3の順序で並べた実施例であり、光路分離部の後段に偏光方向変換部が一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームは偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。反射光(S偏光)はそのまま右隣の図示しない光路分離部へ向かう。透過光(P偏光)はダイクロイック膜2をそのまま透過し、1/2波長膜3でS偏光に変換される。従ってS偏光で出射される。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のS偏光)は、1/2波長膜3で一度P偏光に変換され、ダイクロイック膜2で反射された後、再び1/2波長膜3でS偏光に変換されて出射される。
次に図5は入射ビームに対し、ダイクロイック膜2、偏光分離膜1、1/2波長膜3の順序で並べた実施例であり、光路分離部の後段に偏光方向変換部が一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームはダイクロイック膜2をそのまま透過し、偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。反射光(S偏光)は再びダイクロイック膜2をそのまま透過し、右隣の図示しない光路分離部へ向かう。透過光(P偏光)は1/2波長膜3でS偏光に変換される。従ってS偏光で出射される。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のS偏光)は1/2波長膜3でP偏光に変換され、偏光分離膜1を透過し、ダイクロイック膜2で反射された後、再び偏光分離膜1を透過し、1/2波長膜で再びS偏光に変換されて出射される。
次に図6は入射ビームに対し、ダイクロイック膜2、1/2波長膜3、偏光分離膜1の順序で並べた実施例であり、光路分離部と偏光方向変換部が一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームはダイクロイック膜2をそのまま透過し、1/2波長膜3を透過してもまだランダム偏光のままで、偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。そして透過光(P偏光)はそのままP偏光で出射される。反射光(S偏光)は再び1/2波長膜3を透過してP偏光に変換され、そのままダイクロイック膜2を透過して右隣の図示しない光路分離部へ向かう。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のP偏光)は偏光分離膜1を透過し、1/2波長膜3で一度S偏光に変換され、ダイクロイック膜2で反射された後、1/2波長膜3で再びP偏光に変換され、偏光分離膜1を透過してP偏光で出射される。
次に図7は入射ビームに対し、1/2波長膜3、ダイクロイック膜2、偏光分離膜1の順序で並べた実施例であり、光路分離部の前段に偏光方向変換部が一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームは1/2波長膜3を透過してもまだランダム偏光のままで、ダイクロイック膜2をそのまま透過し、偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。そして透過光(P偏光)はそのままP偏光で出射される。反射光(S偏光)は再びダイクロイック膜2をそのまま透過し、1/2波長膜3でP偏光に変換されて右隣の図示しない光路分離部へ向かう。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のP偏光)は偏光分離膜1を透過し、ダイクロイック膜2で反射された後、再び偏光分離膜1を透過してP偏光で出射される。
次に図8は入射ビームに対し、1/2波長膜3、偏光分離膜1、ダイクロイック膜2の順序で並べた実施例であり、光路分離部の前段に偏光方向変換部が一体に配設されている。この配置例では、波長λ1の入射ビームは1/2波長膜3を透過してもまだランダム偏光のままで、偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される。そして透過光(P偏光)はダイクロイック膜2をそのまま透過してP偏光で出射される。反射光(S偏光)は再び1/2波長膜3を透過してP偏光に変換されて右隣の図示しない光路分離部へ向かう。一方、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のP偏光)はダイクロイック膜2で反射されてP偏光のまま出射される。
以上の6通りの例を偏光分離膜1、ダイクロイック膜2、1/2波長膜3の各膜が対応すべき波長という観点で整理すると下記の表1のようになり、ダイクロイック膜2を最後段にする図3あるいは図8の構成が設計上からは一番簡易な構成である。すなわち、図3あるいは図8の構成では、図の左側に隣接する図示しない光路分離部からの波長の異なる反射光(波長λ3のS偏光あるいはP偏光)はダイクロイック膜2で反射されてそのまま出射されるので、偏光分離膜1と1/2波長膜3は1波長対応のものでよく、設計が簡単になる。但し、入射ビームの波長の数だけ違う膜の組み合わせが必要になる(波長が図1のようにλ1〜λ3の3通りの場合、膜の組み合わせは、表1のように×3通りとなる)。なお、ダイクロイック膜2以外の偏光分離膜1と1/2波長膜3は、全波長をカバーするような設計をすれば製造上は単純になる。
Figure 2008203293
なお、図1(a)の多波長偏光変換素子10Aは図4に対応する膜構成の例であるが、これを上下反転して用いれば図1(b)のような膜構成(図7の膜構成の例)の多波長偏光変換素子10Bになり、同じ波長配列の入射ビームに対して、同一の多波長偏光変換素子を上下反転して横に1ピッチずらすことにより、出射光の偏光をP偏光とS偏光のどちらでも採り得るようにすることができる。
以上のような構成の本実施例の多波長偏光変換素子10A(または10B)では、光路分離部及び偏光方向変換部の配列ピッチと同ピッチで無偏光ビームの光源(例えばLED)を配置することができるので、従来の偏光変換素子に比べて光量をほぼ倍に増やすことが可能であり、後述するような明るい照明系を構成することができる。
また、多波長偏光変換素子の光路分離部を偏光分離膜とダイクロイック膜で構成することにより、偏光方向変換部に共通の1/2波長板を用いて、多波長偏光変換素子を実現することができる。
[実施例2]
図9は本発明の第2の実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。
図9(a)は、波長λ1〜λ3の各無偏光ビームの入射光に対し、光路分離部となる光路分離膜4と、偏光方向変換部である波長板6で構成されているが、この実施例では、光路分離膜4は、無偏光ビームを第1の偏光方向(P偏光)の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向(S偏光)の偏光ビームからなる反射光に分離する偏光分離膜1からなり、かつこの偏光分離膜1は、隣接する光路分離部の偏光分離膜で反射された波長の異なる反射光を反射する2波長対応の偏光分離膜である。また、波長板6は、波長に応じてλ板または1/2波長板として機能する波長選択性の波長板である。
すなわち、図9(a)に示す構成の多波長偏光変換素子10Cでは、入射ビームは偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離され、透過光(P偏光)はそのまま直進してP偏光で波長板6に入射し、隣接する波長の異なるビームの隣接する偏光分離膜1からの反射光(S偏光)は、偏光分離膜1で反射されてS偏光で同一の波長板6に入射する。波長板6は、この同一波長板に入射するビームの一方に対してのみ1/2波長板として作用し、もう一方に対しては波長板として作用しないような(1波長板(λ板)として作用するといってもよい)、波長選択性の波長板になっており、これによって、両波長がP偏光あるいはS偏光に揃えられ、偏光方向の揃った多波長の偏光ビームとして出射される。このような波長選択性の波長板6は、例えば特許文献2(特表2000−510961公報)等にその例がみられる。
次に図9(b)に示す偏光変換素子10Dは、光路分離膜4として、実施例1と同様に偏光分離膜1とダイクロイック膜2−1〜2−3で構成した例であるが、図9(a)と機能が変わらず、ダイクロイック膜が追加されただけなので、このような構成をとることは無駄であり、好ましくない。
また、図9(c)に示す偏光変換素子10Eは、波長板6を偏光分離膜1に沿って斜めに配置した例であり、このような構成も可能ではあるが、このときには隣接光を偏光分離膜1で再度反射させるために、隣接光に対しては1/2波長板として作用しないことが必要である。すなわち、入射ビームが偏光分離膜1でP偏光(透過光)とS偏光(反射光)に分離される場合、異なる波長の隣接光は偏光分離膜1でS偏光で反射されてくるので、当該光をS偏光のまま偏光分離膜1で反射するためには、波長板6は当該ビームに対しては1/2波長板として作用しないことが必要がある。従ってこのような構成では出射光はS偏光のみに限定されるので、P偏光を得たい場合には、さらに1/2波長板を追加する必要があり、好ましくない。
以上のように、本実施例では、偏光方向変換部に波長選択性の波長板を用いて図9(a)のような構成の多波長偏光変換素子10Cとすることにより、光路分離部4を偏光分離膜1のみで構成でき、簡易な構成で複数波長のビームの偏光方向を揃えて出射することができる多波長偏光変換素子を実現することができる。
[実施例3]
次に本発明の多波長偏光変化素子を用いた照明ユニットの実施例を示す。
図10は上記の実施例1または実施例2に示した多波長偏光変換素子10を、プロジェクタ装置等の画像表示装置の照明系に適用される照明ユニットに用いた例である。
この照明ユニットは、光源として複数の波長のLEDチップ11R,11G,11Bを用い、この複数のLEDチップ11R,11G,11Bを等間隔に配列し、隣接するLEDチップは出射光の波長(色)が異なるものとし、この出射光をカップリング光学系の一例である凸面付き(例えば出射面が曲率半径Rの凸面)のテーパロッド(インテグレートしつつビームの広がりを抑えるもの)を配列したテーパロッドアレイ12で本発明の多波長偏光変換素子10に導くようにし、さらに多波長偏光変換素子10の後段にフライアイレンズ13とコンデンサレンズ14,15からなる集光光学系を配置した構成である。
ここで、LEDチップ11Rは波長650nm近傍の赤色域の無偏光ビームを出射し、LEDチップ11Gは波長550nm近傍の緑色域の無偏光ビームを出射し、LEDチップ11Bは波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームを出射する。そして各LEDチップ11R,11G,11Bから出射された無偏光ビームは、R付きテーパロッドアレイ12で多波長偏光変換素子10に導きかれ、多波長偏光変換素子10により偏光方向が揃った偏光ビームとして出射される。そして、多波長偏光変換素子10を出射した偏光ビームは、フライアイレンズ13とコンデンサレンズ14,15により集光されて白色光として画像表示素子(例えば液晶ライトバルブ)16を照明する。なお、プロジェクタ装置等の画像表示装置では、当然ながら、この後段には投射手段である投射レンズが配置され、液晶ライトバルブ16で作られた画像が投射レンズでスクリーン等に投影される。なお、画像表示装置の実施例については後述する。
ここで、図11は比較のために提示した従来の偏光変換素子(図21の構成)を用いた照明ユニットであり、従来の偏光変換素子100では、図21に示したように、偏光分離膜と反射膜を組み合わせた構成のため、偏光変換素子100の膜配列に対して、LEDチップ11R,11G,11Bを一つ飛びにしかアレイ配列できない。
これに対して本発明の照明ユニットでは、実施例1または実施例2に示した多波長偏光変換素子10を用いることで、多波長偏光変換素子10の膜配列に対して、LEDチップ11R,11G,11Bを1対1でアレイ配列でき、2倍近いLEDアレイ数で構成することができるため、光量不足のLEDを光源としても、従来より光量の多い、明るいプロジェクタ装置を構成することができる。
また、図21の構成の従来の偏光変換素子を用いた場合には、LEDの配列数が少ないため光量が稼げず、カラー化のためには、光量不足(特に緑域の光量が不足する)を補うために、図12に示すように2系統の照明系を設け、ダイクロイックプリズム21による光路合成が必要であったが、本発明の多波長偏光変換素子10を用いることにより、図10に示すようにLEDの配列数を増やすことができ、1系統の照明系でも十分に光量を増やすことができる。
なお、図10には本発明の多波長偏光変換素子10とR付きテーパロッドアレイ12を組み合わせた例を示したが、図13に示すように、カップリング光学系にはテーパロッドアレイ以外のレンズアレイ(フライアイレンズ等)22を用いてもよく、この場合にも本発明の多波長偏光変換素子10は有効に作用する。しかし、光源からの出射光の光利用効率を考えると、R付きテーパロッドアレイ12を用いたほうが、以下のような利点がある。
図14は、直方体ロッド、テーパロッド、R面を持つテーパロッドの形状と、光の集光状態を示す図である。
図14(c)が、図10の実施例に係る凸面付きテーパロッドを示す図である。ここでは凸面形状の一例としてR面(曲率半径Rの凸面)にしたものを用いている。図14(a),(b)に示すように、直方体ロッドよりもテーパロッドにすることにより光ビームを光軸に平行に近づけられるが、テーパロッドにより光軸に平行に近づけられた光ビームを、さらに図14(c)に示すような凸面付きテーパロッドの凸面(R面)を透過させることで外周部の光線(光ビーム)を中央に寄せることが可能となり、より光軸に平行な光ビームを得ることができる。
図15は、出射面にR面が付いたテーパロッド12をカップリング光学系に用いた光源部を示す図である。テーパロッド入射端でのカップリング効率について見てみると、LED等の固体光源11から発された光ビームは、テーパロッド12の入射端で屈折されてロッド内に入射される。したがって、固体光源11の発光面とロッド入射端とを密着させれば、カップリング効率は100%にすることができる。実際には発熱等のため若干の隙間を持たせるとしても、かなり高いカップリング効率を持たせることが可能である。
次に、テーパロッド12内の光ビームの伝播について見てみる。例えば、テーパロッド12の硝材がBK7(屈折率約1.52)の場合、臨界角は約41.14°であるので、入射端からテーパロッド12内に入った光ビームと光軸とのなす角は41.14°以下となる。したがって、これらの光ビームはテーパロッド12の側面(テーパ面)で全反射されるため、ロッド内のビームの伝播に係る光量の損失はほとんどない。
また、テーパ面の角度をαとすれば、1回反射するごとに2αだけ光ビームの角度は光軸に近づく。もしテーパロッド12が無限に長ければ、全ての光ビームはロッドの角度以下になって出射端に到達する。
しかしながら出射端のサイズ上の制約もあり、長くするといっても自ずと限界がある。入射端および出射端のサイズを固定すると、ロッドが短ければテーパ角は大きくなり、一度の反射でのビーム角度減少は大きくなるが反射回数が減る。一方、ロッドを長くすると反射回数は増えるが1回の反射でのビーム角度減少は小さくなる。いずれにしても出射端ではロッドの角度よりも大きな角度をもつビームが存在する。このうちの角度最大のものをロッド内最大角ビームと呼ぶことにする。
次に出射面での光ビームの挙動を見てみる。もし出射面が光軸に直角な平面であるならば、光軸に対して角度を持つ光ビームは出射面で屈折してより大きな角度の光ビームとなって発散していく。これを極力抑えるために、出射端面には曲率半径Rの凸面(R面)が付けられている。図15においては、このR面は出射端面の上下端におけるロッド内最大角ビームがロッド出射後光軸と平行になるような曲率半径Rとして形成されている。したがって、このとき出射後の光ビーム平行領域を最も長く取ることが可能となる。この平行領域の長さが、プロジェクタ装置の照明系の光利用効率に効果を発揮する。
なお、本実施例では、凸面付きテーパロッドの端部形状はR面に限定されず、例えば台形面や、面に沿うように多数の平面を配列することでも、同様の効果を得ることができる。また、透明体のテーパロッドの代わりに、光軸に対して傾斜を持たせた4枚のミラーを四角錐状に組み合わせた中空テーパロッドでも同様の効果が得られる。ただし、中空テーパロッドの場合は出射端面が存在しないので、出射部にR面や台形面のような凸形状面を別部材で構成する必要がある。
[実施例4]
LEDを光源とするプロジェクタ装置等の画像表示装置においては、ホワイトバランスをとるために光量比率を緑(G)≫赤(R)>青(B)にする必用がある。一方、LEDの発光光量はG≒R>Bであり、LED数(光路数)をG>R≒BあるいはG>R>Bとすることによって理想に近い白色が得られる。従って、多波長偏光変換素子の有効光路数をこれに合わせるておけば光学系の構成が容易になる。
そこで、多波長偏光変換素子に入射される無偏光ビームの波長は、図16に示すように、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域にするとともに、緑色(G)域の対応光路を1つ飛びに配置するとよい。
図17は、多波長偏光変換素子10の緑色(G)域対応光路を1つ飛びに配置した構成の照明ユニットの例であり、緑色(G)用のLEDチップ11Gを、他の色のLEDチップ11R,11Bよりも多くして1つ飛びに配置している。これにより、理想に近い白色光で画像表示素子(液晶ライトバルブ等)16を照明することができる。
[実施例5]
次に画像表示装置の実施例を示す。
図18は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、3板式透過型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット20は、例えば実施例3で説明した図10の構成と略同様の構成の照明ユニットであり、この照明ユニット20の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14により集光され、反射ミラー25で反射されてダイクロイックミラー26に入射する。このダイクロイックミラー26は、赤色光(R光)を透過し、緑色光(G光)と青色光(B光)を反射するように作用し、ダイクロイックミラー26を透過したR光は反射ミラー28で反射され、第2コンデンサレンズ33Rを介して赤用の透過型液晶ライトバルブ34Rを照明する。一方、ダイクロイックミラー26で反射されたG光とB光は、第2のダイクロイックミラー27に入射し、G光はダイクロイックミラー27で反射され、B光はダイクロイックミラー27を透過する。ダイクロイックミラー27で反射されたG光は、第2コンデンサレンズ33Gを介して緑用の透過型液晶ライトバルブ34Gを照明する。また、ダイクロイックミラー27を透過したB光は、レンズ29,31や反射ミラー30,32及び第2コンデンサレンズ33Bを介して青用の透過型液晶ライトバルブ34Bを照明する。R,G,Bの各色の照明光で照明された透過型液晶ライトバルブ34R,34G,34Bの表示画像は、ダイクロイックプリズム35によって合成され、投射レンズ36により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
本実施例の3板式透過型液晶プロジェクタ装置では、照明ユニットに前述の実施例の多波長偏光変換素子10を用いているので、従来に比べてLEDチップのアレイ数を倍近くに増やすことができ、また、緑色光の数を他の色よりも多くしているので、ホワイトバランスが良く、明るい表示画像を得ることができる。
また、図18の構成の液晶プロジェクタ装置を遮光した筐体内に設置し、筐体の前面に設置したスクリーンに背面から投射する構成とすることにより、背面投射型のプロジェクションTVを提供することができる。
[実施例6]
図19は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の別の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、単板式透過型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット40は、例えば実施例3で説明した図10の構成と同様の照明ユニットであり、この照明ユニット40の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14、第2コンデンサレンズ15により集光され、透過型液晶ライトバルブ41を照明する。R,G,Bを合成した照明光で照明された透過型液晶ライトバルブ41の表示画像は、投射レンズ42により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
この単板式透過型液晶プロジェクタ装置では、透過型液晶ライトバルブ15によるR,G,Bの画像表示はタイムシーケンシャル(時分割表示(時間毎の表示切り替え))となるので、各色毎の光量は少なくなるが、光学系の構成は3板式に比べて極めて簡易になる。
[実施例7]
図20は、本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置のさらに別の構成例を示す図であり、この画像表示装置は、単板式反射型液晶プロジェクタ装置の例である。
照明ユニット50は、例えば実施例3で説明した図10の構成と略同様の構成の照明ユニットであり、この照明ユニット50の多波長偏光変換素子10からは偏光方向の揃った多波長の偏光ビームが出射される。そして、この多波長の偏光ビームはフライアイレンズ13と第1コンデンサレンズ14、第2コンデンサレンズ15により集光され、偏光ビームスプリッタ(PBS)17を透過して反射型液晶ライトバルブ(LCOS)51を照明する。R,G,Bを合成した照明光で照明された反射型液晶ライトバルブ(LCOS)51の表示画像は、偏光ビームスプリッタ(PBS)17で反射され、投射レンズ52により図示しないスクリーン等に投射され、画像表示が行われる。
この単板式反射型液晶プロジェクタ装置でも、反射型液晶ライトバルブ(LCOS)51によるR,G,Bの画像表示はタイムシーケンシャル(時分割表示(時間毎の表示切り替え))となるので、各色毎の光量は少なくなるが、光学系の構成は3板式に比べて極めて簡易になる。
また、図20の構成の単板式反射型液晶プロジェクタ装置では、偏光ビームスプリッタ(PBS)17により光路を90°偏向しているので、この単板式反射型液晶プロジェクタ装置を遮光した筐体内に設置し、筐体の前面に設置したスクリーンに背面から投射する構成とすることにより、薄型の背面投射型プロジェクションTVを容易に実現することができる。
本発明の一実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。 図1(a)に示す多波長偏光変換素子の作製方法の説明図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の一例を示す図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の別の例を示す図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の別の例を示す図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の別の例を示す図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の別の例を示す図である。 本発明に係る多波長偏光変換素子を構成する偏光分離膜、ダイクロイック膜、1/2波長膜の配置順と、光路分離及び偏光変換の別の例を示す図である。 本発明の別の実施例を示す多波長偏光変換素子の構成説明図である。 本発明の多波長偏光変換素子を用いた照明ユニットの構成例を示す図である。 従来の偏光変換素子を用いた照明ユニットの構成例を示す図である。 従来の偏光変換素子を用いた照明系を2系統用いて光量を増やした照明ユニットの構成例を示す図である。 本発明の多波長偏光変換素子を用いた照明ユニットの別の構成例を示す図である。 直方体ロッド、テーパロッド、R面を持つテーパロッドの形状と、光の集光状態を示す図である。 R面を持つテーパロッドを用いた照明系の説明図である。 緑色光の光路を多くした多波長偏光変換素子の構成例を示す図である。 緑色光の光路を多くした照明ユニットの構成例を示す図である。 本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の構成例を示す3板式透過型液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。 本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の別の構成例を示す単板式透過型液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。 本発明の照明ユニットを用いた画像表示装置の別の構成例を示す単板式反射型液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。 従来の偏光変換素子の構成例を示す図である。 照明系に従来の偏光変換素子を用いた画像表示装置の構成例を示す3板式透過型液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。
符号の説明
1:偏光分離膜
2(2−1,2−2,2−3):ダイクロイック膜
3:1/2波長膜(または1/2波長板)
4:光路分離膜(光路分離部)
5:ガラス部材
6:波長選択性の波長板
10,10A,10B,10C,10D,10E:多波長偏光変換素子
11R:赤色域の発光ダイオード(LED)
11G:緑色域の発光ダイオード(LED)
11B:青色域の発光ダイオード(LED)
12:凸面付きテーパロッド(またはテーパロッドアレイ)
13:フライアイレンズ
14:第1コンデンサレンズ
15:第2コンデンサレンズ
16:液晶ライトバルブ(画像表示素子)
17:偏光ビームスプリッタ(PBS)
20,40,50:照明ユニット
22:フライアイレンズ
25,28,30,32:反射ミラー
26,27:ダイクロイックミラー
29,31:レンズ
33R,33G,33B:第2コンデンサレンズ
34R:赤用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
34G:緑用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
34B:青用液晶ライトバルブ(画像表示素子)
35:ダイクロイックプリズム
36,42,52:投射レンズ
41:透過型液晶ライトバルブ(画像表示素子)
51:反射型液晶ライトバルブ(LCOS)

Claims (17)

  1. 配列した無偏光ビームを、偏光方向の揃った配列した偏光ビームに変換して出射する多波長偏光変換素子において、
    配列した無偏光ビームに対応して配列され、該無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する機能と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射する機能とを有する光路分離部と、
    前記偏光ビームの偏光方向を変換する機能を有する偏光方向変換部を備え、
    前記配列した光路分離部において隣接する光路分離部には波長が異なる無偏光ビームを入射し、前記光路分離部と前記偏光方向変換部を介して偏光の揃った多波長の偏光ビームに変換して出射することを特徴とする多波長偏光変換素子。
  2. 請求項1に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを互いに偏光方向が直交する第1の偏光方向の偏光ビームと第2の偏光方向の偏光ビームに分離する偏光分離膜と、前記無偏光ビームまたは前記偏光ビームの波長に応じて該ビームを透過または反射するダイクロイック膜とを平行に重ねて配設した光路分離膜からなり、
    前記偏光分離膜は前記無偏光ビームを第1の偏光方向の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向の偏光ビームからなる反射光に分離し、前記ダイクロイック膜は前記光路分離部に入射された無偏光ビームまたは前記偏光分離膜を透過した第1の偏光方向の偏光ビームを透過するとともに、隣接する前記光路分離膜の前記偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向の偏光ビームを反射することを特徴とする多波長偏光変換素子。
  3. 請求項2に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記偏光方向変換部は、前記偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する1/2波長板の機能を有し、該偏光方向変換部を前記光路分離部に沿うように傾斜して一体に配設したことを特徴とする多波長偏光変換素子。
  4. 請求項2または3に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記ダイクロイック膜が、前記無偏光ビームの入射方向に対して最後段に配設されていることを特徴とする多波長偏光変換素子。
  5. 請求項1に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記光路分離部は、入射光軸に対して傾斜して配置され、前記無偏光ビームを第1の偏光方向の偏光ビームからなる透過光と第2の偏光方向の偏光ビームからなる反射光に分離する偏光分離膜からなり、かつ前記偏光分離膜は、隣接する前記光路分離部の偏光分離膜で反射された前記波長の異なる第2の偏光方向の偏光ビームを反射する2波長対応の偏光分離膜であることを特徴とする多波長偏光変換素子。
  6. 請求項5に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記偏光方向変換部は前記偏光分離膜の後段の光路中に配置され、特定の波長の偏光ビームの偏光面を90度回転して偏光方向を変換する波長選択性の波長板の機能を有し、前記偏光方向変換部は、前記偏光分離膜を透過した偏光ビームと、隣接する光路分離部の偏光分離膜で反射され、前記偏光分離膜で再度反射された波長の異なる偏光ビームのいずれか一方に対してのみ1/2波長板として作用し、もう一方に対しては1/2波長板として作用しないことを特徴とする多波長偏光変換素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記無偏光ビームの光路数を、波長に応じて異なるようにしたことを特徴とする多波長偏光変換素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記無偏光ビームは、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームとするとともに、前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、他の色の波長の光路よりも多くしたことを特徴とする多波長偏光変換素子。
  9. 請求項8に記載の多波長偏光変換素子において、
    前記緑色域の波長の無偏光ビームに対応する光路を、1つ飛びに配したことを特徴とする多波長偏光変換素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多波長偏光変換素子を備え、前記配列した無偏光ビームを出射する光源として、波長の異なる複数の発光ダイオード(LED)を備えたことを特徴とする照明ユニット。
  11. 請求項10に記載の照明ユニットにおいて、
    前記光源は、波長650nm近傍の赤色域、波長550nm近傍の緑色域、波長450nm近傍の青色域の無偏光ビームをそれぞれ出射する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする照明ユニット。
  12. 請求項10または11に記載の照明ユニットにおいて、
    前記発光ダイオード(LED)から出射された無偏光ビームを前記多波長偏光変換素子にカップリングするカップリング光学系を備えたことを特徴とする照明ユニット。
  13. 請求項12に記載の照明ユニットにおいて、
    前記カップリング光学系として、凸面付きテーパロッドアレイを用いたことを特徴とする照明ユニット。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載の照明ユニットにおいて、
    前記多波長偏光変換素子から出射された偏光の揃ったビームを集光する集光光学系を備えたことを特徴とする照明ユニット。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の照明ユニットと、画像表示素子を有することを特徴とする画像表示装置。
  16. 請求項15に記載の画像表示装置において、
    前記照明ユニットが1系統で構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  17. 請求項15または16に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示素子の画像を投射する投射レンズを有することを特徴とする画像表示装置。
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