JP2011090036A - 光学素子および光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長の異なる複数の光線の合成と偏光変換を同時に行うシート状の光学素子、および、この光学素子を用いたカラー液晶表示装置に好適な薄型で光の利用効率が高い光源装置を提供する。
【解決手段】複数並んだ三角プリズム2と、各三角プリズム2の第1の面と平行に配置された第1のバンドパスミラー3aと、各三角プリズム2の第2の面と平行に配置された第2のバンドパスミラー3bと、各三角プリズム2の第3の面の側に位置し、入射する光線を偏光方向に応じて透過または反射させる偏光分離膜6a、6bと、各バンドパスミラーと偏光分離膜との間に配置された位相差板4a、4bとを備え、波長の異なる複数の光線の合成と偏光変換を同時に行う光学素子1の構成とした。また、この光学素子と第1第2の光源とを備える光源装置の構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長の異なる複数の光線の合成と偏光変換を同時に行う光学素子、および、その光学素子を用いた光源装置に関する。
従来から、波長の異なる複数の光線を合成し、且つ、直線偏光に変換する光学素子として、様々な構成が提案されている。
特許文献1には、発光ダイオード、ダイクロイックミラー、1/4波長板、偏光ビームスプリッタが、順次重ね合わされて発光ダイオードユニットを形成し、発光色の異なる2種類の発光ダイオードによる二つの発光ダイオードユニットを一組として、一方の偏光光に統一された2種類の発光色の光が出射される光源装置が記載されている。
以下、特許文献1の従来の光源装置の概略を図13によって説明する。図13において、光源装置を構成する発光ダイオードユニット100は、緑色光を発する発光ダイオード101、赤色光を発する発光ダイオード102と、発光ダイオード101の出射側に設けられた緑色光を透過し赤色光および青色光を反射するダイクロイックミラー111と、発光ダイオード102の出射側に設けられた赤色光を透過し緑色光および青色光を反射するダイクロイックミラー112と、この二つのダイクロイックミラー111、112のそれぞれの出射側に設けられた二つの1/4波長板121、122と、1/4波長板121、122のそれぞれの出射側に設けられ、その偏光分離面141、142がP偏光光を透過しS偏光光を反射する二つの偏光ビームスプリッタ131、132と、が設けられている。
この二つの偏光ビームスプリッタ131、132の一方の偏光ビームスプリッタ131の反射面と他方の偏光ビームスプリッタ132の反射面は、90度の角度で対向して配置されている。これにより、偏光分離面141および偏光分離面142は出射光と45度となるように設けられている。
次に、従来の光源装置の発光ダイオードユニット100の作用を図13によって説明する。図13において、緑色光の発光ダイオード101から発光された無偏光な光線G10は、ダイクロイックミラー111を透過し、次に1/4波長板121を透過する。ここで、無偏光な光線G10が1/4波長板121を通過しても、偏光成分は無偏光なままである。その後、光線G10は偏光ビームスプリッタ131の偏光分離面141に達し、ここでP偏光光とS偏光光とに分離が行われる。
ここでは、偏光分離面141は光線G10のP偏光成分は透過し、S偏光成分は反射する特性を有している。従ってP偏光光G11はそのまま偏光ビームスプリッタ131内を直進し、光源装置の出射光となる。一方、偏光分離面141で反射されたS偏光光G12は、偏光ビームスプリッタ132の偏光分離面142へ達する。ここでは、偏光分離面142もP偏光光は透過しS偏光光は反射するように構成されているので、S偏光光G12は反射されて赤色光の発光ダイオード102の方向に向けて進行し、偏光ビームスプリッタ132を出たあと、1/4波長板122を透過する。
ここでS偏光光G12は、円偏光光G13に変換されてダイクロイックミラー112に達する。そして、緑色光である円偏光光G13は反射され、再度1/4波長板122を通過して偏光変換されてP偏光光G14となって偏光分離面142に達する。偏光分離面1
42はP偏光光は透過しS偏光光は反射する特性を有しているので、P偏光光G14は偏光分離面142を透過して光源装置の出射光となる。
また、赤色光の発光ダイオード102から発光された無偏光な光線R10も、緑色光と同様な作用によってP偏光光R11とR14に偏光変換されて赤色光の出射光となる。これにより、発光ダイオードから出射される無偏光のほんど全てをP偏光光として光源装置から射出することが出来るので、光利用効率の高い光源装置を構成できることが示されている。
特開2005―202210号公報(第6頁、第1図)
しかしながら、特許文献1の光源装置の発光ダイオードユニット100の構成は、発光ダイオードと、その光軸上にダイクロイックミラー、1/4波長板、偏光ビームスプリッタがユニットの厚み方向に重ねて配置され、且つ、発光ダイオードからの光線G10、R10は、ユニットに対して垂直に入射し、垂直に出射するので、光源装置の薄型化を実現することは困難である。また、偏光ビームスプリッタ131、132の偏光分離面141、142は、前述したように出射面に対して45度の角度を有するので、偏光ビームスプリッタは、出射光の出射幅と同等の厚みが必要であり、この条件によって光源装置の薄型化は更に困難である。
また、偏光ビームスプリッタを含めた発光ダイオードユニット100の形状を小さくして、出射光の出射幅を狭くすれば、それに応じて偏光ビームスプリッタの厚みが薄くなるので、光源装置の厚みをある程度薄くできるが、出射光の出射幅を狭くすることは、発光ダイオードを搭載した発光ダイオードユニット100の数量を大幅に増やす結果となり、製造コストのアップや発光ダイオードの駆動電力の増加を招き、現実的ではない。しかし、液晶表示装置等に用いられる光源装置は、近年、薄型化の要求が強く、特に携帯電話等の表示装置向け光源装置では、更なる薄型化の要求は極めて強い。
本発明の目的は上記課題を解決し、波長の異なる複数の光線の合成と偏光変換を同時に行うシート状の光学素子、および、この光学素子を用いてカラー液晶表示装置に好適な薄型で光の利用効率が高い光源装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の光学素子および光源装置は、下記記載の構成を採用する。
本発明の光学素子は、第1の面と第2の面とが斜面であり、第3の面が底面であり、断面が二等辺三角形をなす複数並んだ三角プリズムと、各三角プリズムの第1の面と平行に配置された第1のバンドパスミラーと、各三角プリズムの第2の面と平行に配置された第2のバンドパスミラーと、各三角プリズムの第3の面の側に位置し、入射する光線をその偏光方向に応じて透過または反射させる偏光分離部材と、各バンドパスミラーと偏光分離部材との間に配置された位相差板と、を備え、第1のバンドパスミラーは、第1の光線を透過し、該第1の光線と波長の異なる第2の光線を反射し、第2のバンドパスミラーは、第2の光線を透過し、第1の光線を反射し、第1のバンドパスミラーを透過して第1の面から各三角プリズムに入射した光線が、第2の面で反射した後に第3の面から出射して偏光分離部材に入射し、一方の偏光光線が偏光分離部材を透過して外部に出射し、他方の偏
光光線が偏光分離部材を反射し、三角プリズムに第3の面から入射して第1の面で反射した後に第2のバンドパスミラーで反射し、第1の面で再度反射した後に第3の面から出射して偏光分離部材に入射するとともに、途中、位相差板により他方の偏光光線から一方の偏光光線に変換され、偏光分離部材を透過して外部に出射し、第2のバンドパスミラーを透過して第2の面から各三角プリズムに入射した光線が、第1の面で反射した後に第3の面から出射して偏光分離部材に入射し、一方の偏光光線が偏光分離部材を透過して外部に出射し、他方の偏光光線が偏光分離部材を反射し、三角プリズムに第3の面から入射して第2の面で反射した後に第1のバンドパスミラーで反射し、第2の面で再度反射した後に第3の面から出射して偏光分離部材に入射するとともに、途中、位相差板により他方の偏光光線から一方の偏光光線に変換され、偏光分離部材を透過して外部に出射するように、各三角プリズムに対して偏光分離部材が配置されたことを特徴とする。
また、本発明の光学素子は、前述した構成に加えて、位相差板は、バンドパスミラーと三角プリズムとの間に配置されたことを特徴とする。
また、本発明の光学素子は、前述した構成に加えて、位相差板は、三角プリズムと偏光分離部材との間に配置されたことを特徴とする。
また、本発明の光学素子は、前述した構成に加えて、偏光分離部材として偏光分離膜を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光学素子は、前述した構成に加えて、偏光分離部材として反射型偏光素子を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光学素子は、前述した構成に加えて、各三角プリズムと偏光分離部材との間に配置された偏向プリズムを備えたことを特徴とする。
また、本発明の光源装置は、前述した光学素子と第1の光線を出射する第1の光源と、
第2の光線を出射する第2の光源と、を備えることを特徴とする。
本発明の光学素子は、波長の異なる二つの光線の合成と偏光変換を三角プリズムと偏光分離部材によって同時に行うので、光学素子の部品点数を削減することが出来る。また、三角プリズムを複数並べてシート状に形成することで、光学素子の薄型化を容易に実現することが出来る。また、三角プリズムを複数並べることで入射光線が偏光変換される領域が連続するため、遮光領域が存在せず光の利用効率が極めて高い。また、本発明の光学素子と複数の光源を用いることで、カラー液晶表示装置に好適な薄型で光の利用効率が高い光源装置を実現することができる。
本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例1を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例1の青色光の作用を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例1の黄色光の作用を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例2を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例2の青色光の作用を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる光学素子の構成例2の黄色光の作用を示す説明図である。 本発明の実施例2に係わる光学素子の構成を示す説明図である。 本発明の実施例2に係わる光学素子の青色光の作用を示す説明図である。 本発明の実施例2に係わる光学素子の黄色光の作用を示す説明図である。 本発明の光学素子の入射光線領域と出射光線領域の説明図である。 本発明の実施例3に係わる二つの光線を合成する光源装置の説明図である。 本発明の実施例4に係わる四つの光線を合成する光源装置の説明図である。 従来の光源装置の説明図である。
以下図面に基づいて本発明の光学素子および光源装置の具体的な実施の形態を詳述する。
[実施例1の光学素子の構成例1の構成説明:図1]
まず、本発明の実施例1の光学素子の構成例1を図1によって説明する。尚、実施例1の構成例1の特徴は、偏光分離部材として偏光分離膜を用い、バンドパスミラーと位相差板が三角プリズムから離れた位置に配置されていることである。図1において、実施例1の構成例1の光学素子1は、断面が二等辺三角形を成す三角プリズム2を複数備える。尚、三角プリズム2は複数並べてシート状に配置されるが、図1では三角プリズム2が2つ並んだ構成を示している。
この三角プリズム2は、第1の面2aと第2の面2bとが斜面であり、第3の面2cが底面である。三角プリズム2は、例えば、屈折率が1.4〜1.8程度の樹脂またはガラスなどの透明な材質で形成される。
また、各三角プリズム2の第1の面2aと平行に第1のバンドパスミラー3aが配置され、各三角プリズム2の第2の面2bと平行に第2のバンドパスミラー3bが配置される。ここで、第1のバンドパスミラー3aは、第1の光線を透過して第1の光線と波長が異なる第2の光線を反射し、第2のバンドパスミラー3bは、第2の光線を透過して第1の光線を反射する機能を備えている。
また、各三角プリズム2の第1の面2aと第1のバンドパスミラー3aの間には、位相差板4aが配置され、各三角プリズム2の第2の面2bと第2のバンドパスミラー3bの間には、同様に位相差板4bが配置される。これらの位相差板4a、4bは、例えば1/4波長板である。尚、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bと位相差板4a、4bは、各三角プリズム2の第1第2の面2a、2bに対応して複数配置されているが、各三角プリズム2から離した位置に、第1第2の面2a、2bに対応してそれぞれ1枚ずつ配置しても良い。
また、三角プリズム2の第3の面2cの側には、所定の角度で対向する反射面を備えたガラス部材5が配置され、その対向する反射面には、入射する光線をその偏光方向に応じて透過または反射させる偏光分離部材としての偏光分離膜6a、6bが形成される。以上の構成によって、第1のバンドパスミラー3a、第2のバンドパスミラー3bと偏光分離膜6a、6bとの間に、それぞれ位相差板4a、4bが配置される構造となる。ここで、偏光分離膜6a、6bは、入射する光線のP偏光成分は透過し、S偏光成分は反射する制御を行う。
[実施例1の光学素子の構成例1の青色光入射の作用説明:図2]
次に、実施例1の構成例1の光学素子1における入射光の偏光変換の作用を図2と図3によって説明する。ここで、本発明の光学素子は、波長の異なる第1の光線と第2の光線を入射し、合成と偏光変換を同時に行うことが出来る特徴を備えているが、ここでは一例
として、第1の光線は青色光であり、第2の光線は黄色光である補色関係の光線として説明する。また、光学素子1は、前述したように三角プリズム2を複数並べてシート状に配置されているが、ここでは説明を分かりやすくするために、ひとつの三角プリズム2によって偏光変換の作用を説明する。
まず、実施例1の構成例1の光学素子1に第1の光線として無偏光の青色光B1が入射した場合の偏光変換の作用を図2によって説明する。図2において、第1の光線である無偏光の青色光B1は、まず、図面上左側の第1のバンドパスミラー3aに入射して透過し、次に位相差板4aを透過する。ここで、青色光B1は無偏光であるので、位相差板4aを透過しても無偏光状態のまま三角プリズム2の第1の面2aから各三角プリズム2に入射する。第1の面2aから入射した青色光B1は、第2の面2bに到達する。このときの青色光B1の入射角は、第2の面2bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B1は第2の面2bで全反射して第3の面2cから三角プリズム2より出射する。
三角プリズム2の第3の面2cより出射した青色光B1は、偏光分離部材の一方の偏光分離膜6bに到達する。偏光分離膜6bに到達した青色光B1は、P偏光の青色光B1p(破線)は透過して直進し、光学素子1の外部に出射する。また、S偏光の青色光B1s(一点鎖線)は、偏光分離膜6bで反射して他方の偏光分離膜6aに向かい、他方の偏光分離膜6aで同様に再度反射した後、第3の面2cから再び三角プリズム2に入射する。
第3の面2cから入射したS偏光の青色光B1sは、第1の面2aに到達する。このときのS偏光の青色光B1sの入射角は、第1の面2aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、S偏光の青色光B1sは第1の面2aで全反射して第2の面2bに到達する。第2の面2bに到達したS偏光の青色光B1sは、第2の面2bの法線に対して臨界角を越えない角度で入射するため、第2の面2bを透過して三角プリズム2から出射する。
次に、三角プリズム2から出射したS偏光の青色光B1sは、位相差板4bを透過し、円偏光の青色光B2に変換されて第2のバンドパスミラー3bに到達する。ここで、第2のバンドパスミラー3bは、第1の光線である青色光を反射するので、円偏光の青色光B2は反射されて再び位相差板4bを通過する。位相差板4bを通過した円偏光の青色光B2は、P偏光の青色光B2p(破線)に変換されて、再び三角プリズム2の第2の面2bに到達する。これは、S偏光の青色光B1sが1/4波長板である位相差板4bを2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
三角プリズム2の第2の面2bに到達に到達したP偏光の青色光B2pは、三角プリズム2に入射して再び、第1の面2aに到達する。このときのP偏光の青色光B2pの入射角は、第1の面2aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、P偏光の青色光B2pは第1の面2aで全反射して第3の面2cから三角プリズム2より出射する。
三角プリズム2の第3の面2cより出射したP偏光の青色光B2pは、偏光分離部材の他方の偏光分離膜6aに到達する。ここで、偏光分離膜6aはP偏光を透過するので、偏光分離膜6aに到達したP偏光の青色光B2pは透過して直進し、光学素子1の外部に出射する。このように、実施例1の構成例1の光学素子1に入射した無偏光の青色光B1は、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の青色光B1pとB2p)となって光学素子1から出射される。
[実施例1の光学素子の構成例1の黄色光入射の作用説明:図3]
次に、光学素子1に第2の光線として無偏光の黄色光が入射した場合の偏光変換の作用を図3によって説明する。図3において、第2の光線である無偏光の黄色光Y1は、まず、図面上右側の第2のバンドパスミラー3bに入射して透過し、次に位相差板4bを透過する。ここで、黄色光Y1は無偏光であるので、位相差板4bを透過しても無偏光状態のまま三角プリズム2の第2の面2bから各三角プリズム2に入射する。第2の面2bから入射した黄色光Y1は、第1の面2aに到達する。このときの黄色光Y1の入射角は、第1の面2aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y1は第1の面2aで全反射して第3の面2cから三角プリズム2より出射する。
三角プリズム2の第3の面2cより出射した黄色光Y1は、偏光分離部材の一方の偏光分離膜6aに到達する。偏光分離膜6aに到達した黄色光Y1は、P偏光の黄色光Y1p(破線)は透過して直進し、光学素子1の外部に出射する。また、S偏光の黄色光Y1s(一点鎖線)は、偏光分離膜6aで反射して他方の偏光分離膜6bに向かい、他方の偏光分離膜6bで同様に再度反射した後、第3の面2cから再び三角プリズム2に入射する。
第3の面2cから入射したS偏光の黄色光Y1sは、第2の面2bに到達する。このときのS偏光の黄色光Y1sの入射角は、第2の面2bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、S偏光の黄色光Y1sは第2の面2bで全反射して第1の面2aに到達する。第1の面2aに到達したS偏光の黄色光Y1sは、第1の面2aの法線に対して臨界角を越えない角度で入射するため、第1の面2aを透過して三角プリズム2から出射する。
次に、三角プリズム2から出射したS偏光の黄色光Y1sは、位相差板4aを透過し、円偏光の黄色光Y2に変換されて第1のバンドパスミラー3aに到達する。ここで、第1のバンドパスミラー3aは、第2の光線である黄色光を反射するので、円偏光の黄色光Y2は反射されて再び位相差板4aを通過する。位相差板4aを通過した円偏光の黄色光Y2は、P偏光の黄色光Y2p(破線)に変換されて、再び三角プリズム2の第1の面2aに到達する。これは、S偏光の黄色光Y1sが1/4波長板である位相差板4aを2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
三角プリズム2の第1の面2aに到達に到達したP偏光の黄色光Y2pは、三角プリズム2に入射して再び、第2の面2bに到達する。このときのP偏光の黄色光Y2pの入射角は、第2の面2bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、P偏光の黄色光Y2pは第2の面2bで全反射して第3の面2cから三角プリズム2より出射する。
三角プリズム2の第3の面2cより出射したP偏光の黄色光Y2pは、偏光分離部材の他方の偏光分離膜6bに到達する。ここで、偏光分離膜6bはP偏光を透過するので、偏光分離膜6bに到達したP偏光の黄色光Y2pは透過して直進し、光学素子1の外部に出射する。このように、実施例1の光学素子1に入射した無偏光の黄色光Y1は、青色光B1と同様に、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の黄色光Y1pとY2p)となって光学素子1から出射される。
以上のように、本発明の実施例1の構成例1の光学素子1は、複数の三角プリズム2によって構成されるが、一つ一つの三角プリズム2が左側斜め方向から青色光B1を入射し、右側斜め方向から黄色光Y1を入射することによって、一つの三角プリズムで波長の異なる二つの光線を合成することができる。また、二つの光線の合成と同時に、入射した二つの無偏光の光線をそれぞれP偏光とS偏光に分離後、S偏光の光はP偏光に偏光変換し、ほとんど全ての入射光をP偏光として出射するので、光利用効率の高い光学素子を実現できる。
また、二つの光線が青色光と黄色光のように補色関係であれば、二つの光線を合成して白色光を得ることが出来る。これにより、本発明の光学素子は、波長の異なる二つの光線の合成と変換効率に優れた偏光変換を同時に実現出来るので、カラー表示装置の光源装置として好適である。
また、本発明の実施例1の構成例1の光学素子1は、三角プリズム2を複数並べてシート状に形成でき、偏光分離膜6a、6bが形成されるガラス部材5もシート状に形成できるので、光学素子1の全体をシート状にして薄型の光学素子を実現することが出来る。
尚、第1の光線を青色光、第2の光線を黄色光として説明したが、光線の波長は限定されるものではなく、他の例として、第1の光線をシアン、第2の光線を赤色というように、補色関係にある2色の光源を用いるならば、同様に二つの光線を合成して白色光を出射することが出来る。
[実施例1の光学素子の構成例2の構成説明:図4]
次に、本発明の実施例1の光学素子の構成例2を図4によって説明する。尚、実施例1の構成例2の特徴は、偏光分離部材として偏光分離膜を用い、バンドパスミラーと位相差板が三角プリズムに密着し一体化した構成である。図4において、実施例1の構成例2の光学素子10は、構成例1と同様に、断面が二等辺三角形を成す三角プリズム12を複数備える。尚、三角プリズム12は複数並べてシート状に配置されるが、図4では三角プリズム12が2つ並んだ構成を示している。
三角プリズム12は構成例1と同様に、第1の面12aと第2の面12bとが斜面であり第3の面12cが底面の構造であり、例えば、屈折率が1.4〜1.8程度の樹脂またはガラスなどの透明な材質で形成される。
また、各三角プリズム12の第1の面12aに密着して平行に第1のバンドパスミラー13aが配置され、各三角プリズム12の第2の面12bに密着して平行に第2のバンドパスミラー13bが配置される。ここで、第1のバンドパスミラー13aは、第1の光線を透過して第1の光線と波長が異なる第2の光線を反射し、第2のバンドパスミラー13bは、第2の光線を透過して第1の光線を反射する機能を備えている。
また、三角プリズム12の第3の面12cの側には、構成例1と同様に、所定の角度で対向する反射面を備えたガラス部材15が配置され、その対向する反射面には、入射する光線をその偏光方向に応じて透過または反射させる偏光分離部材として、偏光分離膜16a、16bが形成される。
また、三角プリズム12と偏光分離膜16a、16bが形成されるガラス部材15の間には位相差板14が配置される。この位相差板14は、例えば1/4波長板である。以上の構成によって、第1のバンドパスミラー13a、第2のバンドパスミラー13bと偏光分離膜16a、16bとの間に、位相差板14が配置される構造となる。このように、実施例1の構成例2はバンドパスミラーと位相差板が三角プリズムに密着し一体化した構成であるで、取り扱いが容易で、薄型の光学素子を実現できる。
[実施例1の光学素子の構成例2の青色光入射の作用説明:図5]
次に、実施例1の構成例2の光学素子10における入射光の偏光変換の作用を図5と図6によって説明する。尚、入射光は構成例1と同様に、第1の光線が青色光であり、第2の光線が黄色光である補色関係の光線とする。また、光学素子10は、前述したように三角プリズム12が複数並べてシート状に配置されているが、ここでは説明を分かりやすく
するために、ひとつの三角プリズム12によって偏光変換の作用を説明する。
まず、実施例1の構成例2の光学素子10に第1の光線として無偏光の青色光B11が入射した場合の偏光変換の作用を図5によって説明する。図5において、第1の光線である無偏光の青色光B11は、まず、図面上左側である三角プリズム12の第1の面12aに密着した第1のバンドパスミラー13aに入射して透過し、三角プリズム12の第1の面12aから各三角プリズム12に入射する。第1の面12aから入射した青色光B11は、第2の面12bに到達する。このときの青色光B11の入射角は、第2の面12bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B11は第2の面12bで全反射して第3の面12cから三角プリズム12より出射する。
三角プリズム12より出射した青色光B11は、三角プリズム12とガラス部材15の間に配置された位相差板14を透過する。ここで、青色光B11は無偏光であるので、位相差板14を透過しても無偏光状態のまま偏光分離部材の一方の偏光分離膜16bに到達する。偏光分離膜16bに到達した青色光B11は、P偏光の青色光B11p(破線)は透過して直進し、光学素子10の外部に出射する。また、S偏光の青色光B11s(一点鎖線)は、偏光分離膜16bで反射して他方の偏光分離膜16aに向かい、他方の偏光分離膜16aで同様に再度反射した後、再び位相差板14を透過する。
位相差板14を透過したS偏光の青色光B11sは、円偏光の青色光B12(実線)に変換されて第3の面12cから再び三角プリズム12に入射する。第3の面12cから入射した円偏光の青色光B12は、第1の面12aに到達する。このときの青色光B12の入射角は、第1の面12aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B12は第1の面12aで全反射して第2の面12bに到達する。第2の面12bに到達した青色光B12は、第2の面12bの法線に対して臨界角を越えない角度で入射するため、第2の面12bを透過して三角プリズム12から出射する。
次に、三角プリズム12から出射した青色光B12は、第2の面12bに密着した第2のバンドパスミラー13bに入射するが、第2のバンドパスミラー13bは第1の光線である青色光を反射するので、青色光B12は反射されて第2の面12bから三角プリズム12に入射し、再び第1の面12aに到達する。このときの青色光B12の入射角は、第1の面12aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B12は第1の面12aで全反射して第3の面12cから三角プリズム12より出射する。
三角プリズム12より出射した円偏光の青色光B12は、三角プリズム12とガラス部材15の間に配置された位相差板14を再び透過し、P偏光の青色光B12p(破線)に変換される。これは、S偏光の青色光B11sが1/4波長板である位相差板14を2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
位相差板14によって偏光変換されたP偏光の青色光B12pは、偏光分離部材の他方の偏光分離膜16aに到達するが、偏光分離膜16aはP偏光を透過するので、P偏光の青色光B12pは透過して直進し、光学素子10の外部に出射する。このように、実施例1の構成例2の光学素子10に入射した無偏光の青色光B11は、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の青色光B11pとB12p)となって光学素子10から出射される。
[実施例1の光学素子の構成例2の黄色光入射の作用説明:図6]
次に、光学素子10に第2の光線として無偏光の黄色光が入射した場合の偏光変換の作用を図6によって説明する。図6において、第2の光線である無偏光の黄色光Y11は、まず、図面上右側である三角プリズム12の第2の面12bに密着した第2のバンドパス
ミラー13bに入射して透過し、三角プリズム12の第2の面12bから各三角プリズム12に入射する。第2の面12bから入射した黄色光Y11は、第1の面12aに到達する。このときの黄色光Y11の入射角は、第1の面12aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y11は第1の面12aで全反射して第3の面12cから三角プリズム12より出射する。
三角プリズム12より出射した黄色光Y11は、三角プリズム12とガラス部材15の間に配置された位相差板14を透過する。ここで、黄色光Y11は無偏光であるので、位相差板14を透過しても無偏光状態のまま偏光分離部材の一方の偏光分離膜16aに到達する。偏光分離膜16aに到達した黄色光Y11は、P偏光の黄色光Y11p(破線)は透過して直進し、光学素子10の外部に出射する。また、S偏光の黄色光Y11s(一点鎖線)は、偏光分離膜16aで反射して他方の偏光分離膜16bに向かい、他方の偏光分離膜16bで同様に再度反射した後、再び位相差板14を透過する。
位相差板14を透過したS偏光の黄色光Y11sは、円偏光の黄色光Y12(実線)に変換されて第3の面12cから再び三角プリズム12に入射する。第3の面12cから入射した円偏光の黄色光Y12は、第2の面12bに到達する。このときの黄色光Y12の入射角は、第2の面12bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y12は第2の面12bで全反射して第1の面12aに到達する。第1の面12aに到達した黄色光Y12は、第1の面12aの法線に対して臨界角を越えない角度で入射するため、第1の面12aを透過して三角プリズム12から出射する。
次に、三角プリズム12から出射した黄色光Y12は、第1の面12aに密着した第1のバンドパスミラー13aに入射するが、第1のバンドパスミラー13aは第2の光線である黄色光を反射するので、黄色光Y12は反射されて第1の面12aから三角プリズム12に入射し、再び第2の面12bに到達する。このときの黄色光Y12の入射角は、第2の面12bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y12は第2の面12bで全反射して第3の面12cから三角プリズム12より出射する。
三角プリズム12より出射した円偏光の黄色光Y12は、三角プリズム12とガラス部材15の間に配置された位相差板14を再び透過し、P偏光の黄色光Y12p(破線)に変換される。これは、S偏光の黄色光Y11sが1/4波長板である位相差板14を2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
位相差板14によって偏光変換されたP偏光の黄色光Y12pは、偏光分離部材の他方の偏光分離膜16bに到達するが、偏光分離膜16bはP偏光を透過するので、P偏光の黄色光Y12pは透過して直進し、光学素子10の外部に出射する。このように、実施例1の構成例2の光学素子10に入射した無偏光の黄色光Y11は、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の黄色光Y11pとY12p)となって光学素子10から出射される。
以上のように、本発明の実施例1の構成例2の光学素子10は、構成例1と同様に複数の三角プリズム12によって構成されるが、一つ一つの三角プリズム12が左側斜め方向から青色光B11を入射し、右側斜め方向から黄色光Y11を入射することによって、一つの三角プリズムで波長の異なる二つの光線を合成することができる。また、二つの光線の合成と同時に、入射した二つの無偏光の光線をそれぞれP偏光とS偏光に分離後、S偏光の光はP偏光に偏光変換し、ほとんど全ての入射光をP偏光として出射するので、光利用効率の高い光学素子を実現できる。
また、構成例2の光学素子10においても、三角プリズム12を複数並べてシート状に
形成でき、偏光分離膜16a、16bが形成されるガラス部材15もシート状に形成でき、更に、位相差板14も1枚の薄いシートであるので、光学素子10の全体をシート状にして薄型の光学素子を実現することが出来る。
[実施例2の光学素子の構成説明:図7]
次に、本発明の実施例2の光学素子の構成を図7によって説明する。尚、実施例2の特徴は、偏光分離部材として反射型偏光素子を用い、バンドパスミラーと位相差板を三角プリズムに密着して配置することである。図7において、実施例2の光学素子20は、実施例1と同様に断面が二等辺三角形を成す三角プリズム22を複数備える。尚、三角プリズム22は複数並べてシート状に配置されるが、図7では三角プリズム22が2つ並んだ構成を示している。
なお、以下の説明では、実施例1の構成例2と同様に、バンドパスミラーと位相差板を三角プリズムに密着して配置する例について説明するが、実施例1の構成例1と同様に、位相差板を三角プリズムとバンドパスミラーの間に配置することも可能である。
この三角プリズム22は実施例1と同様に、第1の面22aと第2の面22bとが斜面であり第3の面22cが底面の構造であり、例えば、屈折率が1.4〜1.8程度の樹脂またはガラスなどの透明な材質で形成される。
また、各三角プリズム22の第1の面22aに密着して平行に第1のバンドパスミラー23aが配置され、各三角プリズム22の第2の面22bに密着して平行に第2のバンドパスミラー23bが配置される。ここで、第1のバンドパスミラー23aは、第1の光線を透過して第1の光線と波長が異なる第2の光線を反射し、第2のバンドパスミラー23bは、第2の光線を透過して第1の光線を反射する機能を備えている。
また、三角プリズム22の第3の面22cには、位相差板24が密着して配置され、更に、位相差板24に密着して第1の偏向プリズム25aが配置されている。また、第1の偏向プリズム25aから所定の距離を置いて、偏光分離部材として反射型偏光素子26が配置され、この反射型偏光素子26の対面側には、第2の偏向プリズム25bが配置されている。すなわち、第1の偏向プリズム25aは、位相差板24と反射型偏光素子26の間に配置され、第2の偏向プリズム25bは、反射型偏光素子26の出射面側に配置される。
ここで、反射型偏光素子26は、入射する光線のP偏光成分は透過し、S偏光成分は反射する制御を行う。また、位相差板24は、実施例1と同様に、例えば1/4波長板である。
この実施例2の光学素子20は、三角プリズム22、位相差板24、偏向プリズム25a、25b、反射型偏光素子26などの全ての部材を樹脂材料で実用化出来るので、ガラス部材などを用いずに安価に光線の合成と偏向変換を同時に行う光学素子を実現することが出来る。
[実施例2の光学素子の青色光入射の作用説明:図8]
次に、実施例2の光学素子20における入射光の偏光変換の作用を図8と図9によって説明する。尚、入射光は実施例1と同様に、第1の光線が青色光であり、第2の光線が黄色光である補色関係の光線とする。また、光学素子20は、前述したように三角プリズム22が複数並べてシート状に配置されているが、ここでは説明を分かりやすくするために、ひとつの三角プリズム22によって偏光変換の作用を説明する。
まず、実施例2の光学素子20に第1の光線として無偏光の青色光B21が入射した場
合の偏光変換の作用を図8によって説明する。図8において、第1の光線である無偏光の青色光B21は、まず、図面上左側である三角プリズム22の第1の面22aに密着した第1のバンドパスミラー23aに入射して透過し、三角プリズム22の第1の面22aから各三角プリズム22に入射する。第1の面22aから入射した青色光B21は、第2の面22bに到達する。このときの青色光B21の入射角は、第2の面22bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B21は第2の面22bで全反射して第3の面22cから三角プリズム22より出射する。
三角プリズム22より出射した青色光B21は、三角プリズム22の第3の面22cに密着した位相差板24を透過する。ここで、青色光B21は無偏光であるので、位相差板24を透過しても無偏光状態のまま第1の偏向プリズム25aに入射する。ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射した青色光B21の進行方向を光学素子20の内側方向になるように偏向させ、青色光B21が反射型偏光素子26に対して所定の角度で入射するように制御する。
これにより、反射型偏光素子26に入射した青色光B21でP偏光の青色光B21p(破線)は、反射型偏光素子26を透過して所定の角度で直進し、反射型偏光素子26の出射面に密着する第2の偏向プリズム25bに入射する。そして、第2の偏向プリズム25bは、入射したP偏光の青色光B21pを出射面に対してほぼ垂直になるように偏向し、光学素子20から垂直方向にP偏光の青色光B21pが出射される。また、S偏光の青色光B21s(一点鎖線)は、反射型偏光素子26で反射して第1の偏向プリズム25aに再び入射する。
ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射したS偏光の青色光B21sの進行方向を三角プリズム22の第3の面22cにほぼ垂直になるように偏向させ、これにより、S偏光の青色光B21sは位相差板24を透過して第3の面22cに到達する。位相差板24を透過したS偏光の青色光B21sは、円偏光の青色光B22(実線)に変換されて第3の面22cからほぼ垂直に三角プリズム22に入射する。
第3の面22cから入射した円偏光の青色光B22は、第1の面22aに到達する。このときの青色光B22の入射角は、第1の面22aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B22は第1の面22aで全反射して第2の面22bに到達する。第2の面22bに到達した青色光B22は、第2の面22bの法線に対して臨界角を越えない角度で入射するため、第2の面22bを透過して三角プリズム22から出射する。
次に、三角プリズム22から出射した青色光B22は、第2の面22bに密着した第2のバンドパスミラー23bに入射するが、第2のバンドパスミラー23bは第1の光線である青色光を反射するので、青色光B22は反射されて第2の面22bから再び三角プリズム22に入射し、第1の面22aに到達する。このときの青色光B22の入射角は、第1の面22aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、青色光B22は第1の面22aで全反射して第3の面22cから三角プリズム22より出射する。
三角プリズム22より出射した青色光B22は、三角プリズム22の第3の面22cに密着した位相差板24を再び透過し、P偏光の青色光B22p(破線)に変換される。これは、S偏光の青色光B21sが1/4波長板である位相差板24を2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
次に、偏光変換されたP偏光の青色光B22pは、第1の偏向プリズム25aに入射する。ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射したP偏光の青色光B22pの進行方向
を光学素子20の内側方向になるように偏向させ、P偏光の青色光B22pが反射型偏光素子26に対して所定の角度で入射するように制御する。
これにより、反射型偏光素子26に入射したP偏光の青色光B22pは、反射型偏光素子26を透過して所定の角度で直進し、反射型偏光素子26の出射面に密着する第2の偏向プリズム25bに入射する。そして、第2の偏向プリズム25bは、入射したP偏光の青色光B22pを出射面に対してほぼ垂直になるように偏向し、光学素子20からP偏光の青色光B22pがほぼ垂直に出射される。すなわち、第2の偏向プリズム25bは、光学素子20からの出射光であるP偏光の青色光B21p、B22pを垂直方向に偏向する制御を行う。
このように、実施例2の光学素子20に入射した無偏光の青色光B21は、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の青色光B21pとB22p)となって光学素子20から出射される。
[実施例2の光学素子の黄色光入射の作用説明:図9]
次に、実施例2の光学素子20に第2の光線として無偏光の黄色光が入射した場合の偏光変換の作用を図9によって説明する。図9において、第2の光線である無偏光の黄色光Y21は、まず、図面上右側である三角プリズム22の第2の面22bに密着した第2のバンドパスミラー23bに入射して透過し、三角プリズム22の第2の面22bから各三角プリズム22に入射する。第2の面22bから入射した黄色光Y21は、第1の面22aに到達する。このときの黄色光Y21の入射角は、第1の面22aの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y21は第1の面22aで全反射して第3の面22cから三角プリズム22より出射する。
三角プリズム22より出射した黄色光Y21は、三角プリズム22の第3の面22cに密着した位相差板24を透過する。ここで、黄色光Y21は無偏光であるので、位相差板24を透過しても無偏光状態のまま第1の偏向プリズム25aに入射する。ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射した黄色光Y21の進行方向を光学素子20の内側方向になるように偏向させ、黄色光Y21が反射型偏光素子26に対して所定の角度で入射するように制御する。
これにより、反射型偏光素子26に入射した黄色光Y21でP偏光の黄色光Y21p(破線)は、反射型偏光素子26を透過して所定の角度で直進し、反射型偏光素子26の出射面に密着する第2の偏向プリズム25bに入射する。そして、第2の偏向プリズム25bは、入射したP偏光の黄色光Y21pを出射面に対してほぼ垂直になるように偏向し、光学素子20から垂直方向にP偏光の黄色光Y21pが出射される。また、S偏光の黄色光Y21s(一点鎖線)は、反射型偏光素子26で反射して第1の偏向プリズム25aに再び入射する。
ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射したS偏光の黄色光Y21sの進行方向を三角プリズム22の第3の面22cにほぼ垂直になるように偏向させ、これにより、S偏光の黄色光Y21sは位相差板24を透過して第3の面22cに到達する。位相差板24を透過したS偏光の黄色光Y21sは、円偏光の黄色光Y22(実線)に変換されて第3の面22cからほぼ垂直に三角プリズム22に入射する。
第3の面22cから入射した円偏光の黄色光Y22は、第2の面22bに到達する。このときの黄色光Y22の入射角は、第2の面22bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y22は第2の面22bで全反射して第1の面22aに到達する。第1の面22aに到達した黄色光Y22は、第1の面22aの法線に対して臨界角
を越えない角度で入射するため、第1の面22aを透過して三角プリズム22から出射する。
次に、三角プリズム22から出射した黄色光Y22は、第1の面22aに密着した第1のバンドパスミラー23aに入射するが、第1のバンドパスミラー23aは第2の光線である黄色光を反射するので、黄色光Y22は反射されて第1の面22aから再び三角プリズム22に入射し、第2の面22bに到達する。このときの黄色光Y22の入射角は、第2の面22bの法線に対して臨界角を越える大きな角度で入射するため、黄色光Y22は第2の面22bで全反射して第3の面22cから三角プリズム22より出射する。
三角プリズム22より出射した黄色光Y22は、三角プリズム22の第3の面22cに密着した位相差板24を再び透過し、P偏光の黄色光Y22p(破線)に変換される。これは、S偏光の黄色光Y21sが1/4波長板である位相差板24を2回通過したことで、P偏光に変換されるからである。
次に、偏光変換されたP偏光の黄色光Y22pは、第1の偏向プリズム25aに入射する。ここで、第1の偏向プリズム25aは、入射したP偏光の黄色光Y22pの進行方向を光学素子20の内側方向になるように偏向させ、P偏光の黄色光Y22pが反射型偏光素子26に対して所定の角度で入射するように制御する。
これにより、反射型偏光素子26に入射したP偏光の黄色光Y22pは、反射型偏光素子26を透過して所定の角度で直進し、反射型偏光素子26の出射面に密着する第2の偏向プリズム25bに入射する。そして、第2の偏向プリズム25bは、入射したP偏光の黄色光Y22pを出射面に対してほぼ垂直になるように偏向し、光学素子20からP偏光の黄色光Y22pがほぼ垂直に出射される。このように、実施例2の光学素子20に入射した無偏光の黄色光Y21は、全て偏光方向が揃えられた直線偏光(P偏光の黄色光Y21pとY22p)となって光学素子20から出射される。
以上のように、本発明の実施例2の光学素子20は、実施例1と同様に複数の三角プリズム22によって構成されるが、一つ一つの三角プリズム22が左側斜め方向から青色光B21を入射し、右側斜め方向から黄色光Y21を入射することによって、一つの三角プリズムで波長の異なる二つの光線を合成することができる。また、二つの光線の合成と同時に、入射した二つの無偏光の光線のほとんど全てをP偏光として出射するので、光利用効率の高い光学素子を実現できる。
また、二つの光線が青色光と黄色光のように補色関係であれば、二つの光線を合成して白色光を得ることが出来る。これにより、本発明の実施例2の光学素子20は、波長の異なる二つの光線の合成と変換効率に優れた偏光変換を同時に実現出来るので、カラー表示装置の光源装置として好適である。
また、実施例2の光学素子20は、三角プリズム22を複数並べてシート状に形成でき、位相差板24と反射型偏光素子26も薄いシート状であるので、光学素子20の全体をシート状にして薄型の光学素子を実現することが出来る。
[本発明の光学素子の入射光線領域と出射光線領域の説明:図10]
次に、本発明の光学素子の入射光線の領域と出射光線の領域を図10によって説明する。図10は本発明の実施例1の構成例2の光学素子10をシート状に形成した例を示している。図10において、光学素子10は複数の三角プリズム12をシート状に並べ、偏光分離膜16a、16bが形成されるガラス部材15もシート状に形成し、1枚のシートである位相差板14を三角プリズム12とガラス部材15の間に配置している。これにより
、シート状の薄型の光学素子10が形成される。
次に、光学素子10の入射光線領域と出射光線領域の説明をする。図10において、前述の実施例1の構成例2と同様に、入射光として平行光である青色光B11が、図面上左側斜め方向から各三角プリズム12に入射され、符号W1がその青色光B11の光線入射領域である。ここで、光学素子10の各三角プリズム12は青色光B11を途切れることなく連続して入射し、前述したように、光学素子10の内部でP偏光の青色光B11pとB12pに偏光変換して垂直方向に出射する。符号W2は、出射光である青色光B11pとB12pの出射光線領域であり、連続した出射光線領域W2を得ることが出来る。
このように本発明の光学素子では、入射光線が偏光変換される入射光線領域W1が連続しており、出射光線領域W2も連続しているので、薄型であるにも関わらず、遮光領域が存在せず、光の利用効率が高く液晶パネルなどの対象物を一様な光線により照明することができる。また、図10は青色光B11について説明したが、図面上右側斜め方向から入射される黄色光Y11(図6参照)についても同様に遮光領域が存在せず、連続した入射光線領域と出射光線領域を得ることが出来る。
[本発明の実施例3に係わる光源装置の説明:図11]
次に本発明の実施例3として、本発明の光学素子を用いて二つの光線を合成し偏光変換する光源装置40を図11によって説明する。尚、光源装置40を構成する光学素子は、一例として前述の実施例1の構成例1の光学素子1を用いるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。
図11において、本発明の光源装置40は、三角プリズム2をシート状に多数並べて形成した本発明の実施例1の構成例1の光学素子1と、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bと、位相差板4a、4bと、第1の光源である青色光源42と、第2の光源である黄色光源43などによって構成される。ここで、青色光源42は、第1の光線として実施例1と同じ青色光B1を出射し、黄色光源43は、第2の光線として実施例1と同じ黄色光Y1を出射する。
また、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bは、光学素子1の各三角プリズム2の第1の面2a、第2の面2bにそれぞれ平行に配置される。また、位相差板4a、4bは、それぞれ第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bと光学素子1との間にあって、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bと平行に配置される。また、青色光源42は、その出射光である青色光B1が、光学素子1の各三角プリズム2に対して所定の角度で左側斜め方向から入射するように配置され、黄色光源43は、その出射光である黄色光Y1が、光学素子1の各三角プリズム2に対して所定の角度で右側斜め方向から入射するように配置される。
次に、青色光源42から出射される青色光B1と黄色光源43から出射される黄色光Y1の合成と偏光変換の作用は、前述の実施例1の構成例1で示した作用と同様であるので詳細な説明は省略するが、青色光B1は、第1のバンドパスミラー3aと位相差板4aを透過し、光学素子1の各三角プリズム2の第1の面2aから入射して、光学素子1の内部で偏光変換され、光学素子1の出射面側からP偏光の青色光B1p、B2pとして出射される。また、黄色光Y1は、第2のバンドパスミラー3bと位相差板4bを透過し、光学素子1の各三角プリズム2の第2の面2bから入射して、光学素子1の内部で偏光変換され、光学素子1の出射面側からP偏光の黄色光Y1p、Y2pとして出射される。
尚、図11では、P偏光の青色光B1p、B2pとP偏光の黄色光Y1p、Y2pは、説明の都合上、シート状の光学素子1の一部分からだけの出射として図示しているが、実
際には、青色光源42と黄色光源43から平行光が出射されて、光学素子1の各三角プリズム2の全領域に入射されれば、前述の図10で示したように、光学素子1の全領域から合成されたP偏光の青色光B1p、B2pとP偏光の黄色光Y1p、Y2pが連続して出射される。
以上のように、本発明の実施例3の光源装置40は、本発明の光学素子をシート状に多数並べて形成し、波長の異なる二つの光線の合成と偏光変換を同時に行うので、薄型で光の利用効率が高く部品点数の少ない光源装置を実現することができる。また、本発明の光源装置は、二つの光源から出射される光線の波長を、本実施例のように青色と黄色のように補色関係にある波長を選択すれば、二つの光源だけによってカラー表示を行う液晶表示装置の光源装置として好適である。尚、光源装置を構成する光学素子は、実施例1の構成例1で示した光学素子1を例として用いたが、他の構成である実施例1の構成例2、及び、実施例2の光学素子においても適応出来ることはもちろんである。
[本発明の実施例4に係わる光源装置の説明:図12]
次に本発明の実施例4として、本発明の光学素子を用いて四つの光線を合成し偏光変換する光源装置50を図12によって説明する。尚、光源装置50は、前述の光源装置40の変形例であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。
図12において、本発明の光源装置50は、三角プリズム2をシート状に多数並べて形成した本発明の実施例1の構成例1の光学素子1と、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bと、位相差板4a、4bと、リニアプリズム51a、51bと、第1の光源である青色光源42と、第2の光源である赤色光源44と、第3の光源である緑色光源45、46などによって構成される。
ここで、光学素子1、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3b、位相差板4a、4bは、前述の実施例3と同様であるので、説明は省略する。また、リニアプリズム51a、51bは、微細なプリズムを並べた薄いシートであり、第1及び第2のバンドパスミラー3a、3bにそれぞれ密着又は近接し、それぞれの光源からの光線を偏向して合成し所定の角度で光学素子1の各三角プリズム2に入射する機能を備えている。また、青色光源42は第1の光線として青色光B1を出射し、赤色光源44は第2の光線として赤色光R1を出射し、緑色光源45、46は第3の光線として緑色光G1、G3を出射する。
そして、青色光源42からの青色光B1は、前述のリニアプリズム51aに入射して偏向し、第1のバンドパスミラー3aと位相差板4aを透過後、光学素子1の各三角プリズム2の第1の面2aに所定の角度で斜め方向から入射する。また、赤色光源44からの赤色光R1は、リニアプリズム51aに入射して偏向し、第1のバンドパスミラー3aと位相差板4aを透過後、光学素子1の各三角プリズム2の第1の面2aに所定の角度で斜め方向から入射する。なお、リニアプリズム51aからの出射光は、リニアプリズム51aのプリズムを微細にすることにより、それぞれの光源からの光線の出射位置を同一視することができ、実質的に青色光B1と赤色光R1の合成光になる。
また、緑色光源45からの緑色光G1は、リニアプリズム51bに入射して偏向し、第2のバンドパスミラー3bと位相差板4bを透過後、光学素子1の各三角プリズム2の第2の面2bに所定の角度で斜め方向から入射する。また、緑色光源46からの緑色光G3は、リニアプリズム51bに入射して偏向し、第2のバンドパスミラー3bと位相差板4bを透過後、光学素子1の各三角プリズム2の第2の面2bに所定の角度で斜め方向から入射する。
光学素子1に入射したそれぞれの光線は、光学素子1の内部で偏光変換され、光学素子
1の出射面側からP偏光の青色光B1p、B2pと、P偏光の赤色光R1p、R2pと、P偏光の緑色光G1p、G2pと、P偏光の緑色光G3p、G4pと、が合成されて出射される。
尚、図12では、光学素子1からのそれぞれの出射光は、説明の都合上、光学素子1の一部分からだけの出射として図示しているが、実際には、光学素子1の各三角プリズム2の全領域に入射光が入射されれば、前述の図10で示したように、光学素子1の全領域から連続して出射される。
以上のように、本発明の実施例4の光源装置50は、本発明の光学素子をシート状に多数並べて形成し、四つの光源からの波長の異なる三つの光線の合成と偏光変換を同時に行うので、薄型で光の利用効率が高く部品点数の少ない光源装置を実現することができる。また、本実施例の光源装置50は、RGBの三つの発光色の光源から出射される光線を合成するので、液晶パネルのカラーフィルタの特性と合わせやすく、演色性に優れたフルカラー液晶表示装置の光源装置として好適である。尚、光源装置を構成する光学素子は、実施例1の構成例1で示した光学素子1を例として用いたが、他の構成である実施例1の構成例2、及び、実施例2の光学素子においても適応出来ることはもちろんである。
また、本実施例では緑色光源を2個配置しているが、これは、緑色光源の光量が一般的に不足気味になる傾向を補うことを目的としており、緑色光源が他と比較して同等の光量であれば、光源数はRGB各1個の計3個でも良く、また、青色光源や赤色光源のどちらかを2個配置しても良い。
また、本実施例の変形例として図示しないが、本実施例のリニアプリズム51a、51bの位置に位相差板とバンドパスミラーを備えた光学素子1を二つ配置し、本実施例の光学素子1の位置にリニアプリズムを一つ配置しても良い。この変形例により、それぞれの光学素子1によって、二つの光線の偏光変換を行い、その後、リニアプリズムによってP偏光に変換された光線を合成して出射することで、実施例4と同様に四つの光源からの光線の合成と偏光変換を同時に行う薄型で高効率の光源装置を実現することが出来る。
このように、本発明の光源装置は、複数の光源からの無偏光の光線をすべて直線偏光であるP偏光に変換するので、そのP偏光の光線によって照射される液晶パネルは、その直線偏光の光線を全て利用することが出来、光の利用効率に優れた高輝度の液晶表示装置を実現することが出来る。
また、本発明の光源装置の光学素子1に入射する光線は、各三角プリズム2に対して斜め方向から入射するので、垂直方向から入射する従来の装置と比較して、光源装置の全体の厚みを薄く出来る。これは、光学素子1に三角プリズムを用いていることの大きな利点である。すなわち、光学素子に三角プリズムを用いることで、各光源からの光線を左右斜め方向から入射でき、また、一つの三角プリズムの第1の面と第2の面によって波長の異なる二つの光線を入射し合成できるからである。
尚、本発明の実施例で示した説明図等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更してよい。
本発明の光学素子および光源装置は、薄型で部品点数が少なく光の利用効率に優れているので、携帯型の液晶表示装置やプロジェクタ用光源装置として好適であり、装置の小型化薄型化、低消費電力化に大きな効果を得ることが出来る。
1、10、20 光学素子
2、12、22 三角プリズム
3a、13a、23a 第1のバンドパスミラー
3b、13b、23b 第2のバンドパスミラー
4a、4b、14、24 位相差板
5、15 ガラス部材
6a、6b、16a、16b 偏光分離膜
25a 第1の偏向プリズム
25b 第2の偏向プリズム
26 反射型偏光素子
40、50 光源装置
42 青色光源
43 黄色光源
44 赤色光源
45、46 緑色光源
B1、B11、B21 青色光
Y1、Y11、Y21 黄色光
R1 赤色光
G1、G3 緑色光
B1p、B2p、B11p、B12p、B21p、B22p P偏光の青色光
Y1p、Y2p、Y11p、Y12p、Y21p、Y22p P偏光の黄色光
R1p、R2p P偏光の赤色光
G1p、G2p、G3p、G4p P偏光の緑色光

Claims (7)

  1. 第1の面と第2の面とが斜面であり、第3の面が底面であり、断面が二等辺三角形をなす複数並んだ三角プリズムと、
    前記各三角プリズムの第1の面と平行に配置された第1のバンドパスミラーと、
    前記各三角プリズムの第2の面と平行に配置された第2のバンドパスミラーと、
    前記各三角プリズムの前記第3の面の側に位置し、入射する光線をその偏光方向に応じて透過または反射させる偏光分離部材と、
    前記各バンドパスミラーと前記偏光分離部材との間に配置された位相差板と、を備え、
    前記第1のバンドパスミラーは、第1の光線を透過し、該第1の光線と波長の異なる第2の光線を反射し、
    前記第2のバンドパスミラーは、前記第2の光線を透過し、前記第1の光線を反射し、
    前記第1のバンドパスミラーを透過して前記第1の面から前記各三角プリズムに入射した光線が、前記第2の面で反射した後に前記第3の面から出射して前記偏光分離部材に入射し、一方の偏光光線が前記偏光分離部材を透過して外部に出射し、他方の偏光光線が前記偏光分離部材を反射し、前記三角プリズムに前記第3の面から入射して前記第1の面で反射した後に前記第2のバンドパスミラーで反射し、前記第1の面で再度反射した後に前記第3の面から出射して前記偏光分離部材に入射するとともに、途中、前記位相差板により前記他方の偏光光線から前記一方の偏光光線に変換され、前記偏光分離部材を透過して外部に出射し、
    前記第2のバンドパスミラーを透過して前記第2の面から前記各三角プリズムに入射した光線が、前記第1の面で反射した後に前記第3の面から出射して前記偏光分離部材に入射し、一方の偏光光線が前記偏光分離部材を透過して外部に出射し、他方の偏光光線が前記偏光分離部材を反射し、前記三角プリズムに前記第3の面から入射して前記第2の面で反射した後に前記第1のバンドパスミラーで反射し、前記第2の面で再度反射した後に前記第3の面から出射して前記偏光分離部材に入射するとともに、途中、前記位相差板により前記他方の偏光光線から前記一方の偏光光線に変換され、前記偏光分離部材を透過して外部に出射するように、前記各三角プリズムに対して前記偏光分離部材が配置された
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記位相差板は、前記バンドパスミラーと前記三角プリズムとの間に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記位相差板は、前記三角プリズムと前記偏光分離部材との間に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記偏光分離部材として偏光分離膜を備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 前記偏光分離部材として反射型偏光素子を備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。
  6. 前記各三角プリズムと前記偏光分離部材との間に配置された偏向プリズムを備えた
    ことを特徴とする請求項5に記載の光学素子。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の光学素子と、
    前記第1の光線を出射する第1の光源と、
    前記第2の光線を出射する第2の光源と、を備える
    ことを特徴とする光源装置。
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