JP5051830B2 - 偏光照明装置および投射型画像表示装置 - Google Patents
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Description
「第1光源」は、波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。即ち、波長:λ1は、第1光源が放射する第1波長域内に含まれ、第1波長域を代表する波長である。
「第2光源」は、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。波長:λ2は、第2光源が放射する第2波長域内に含まれ、第2波長域を代表する波長である。
「偏光変換光学系」は、第1光源からの光と、第2光源からの光とを偏光変換して同一方向の偏光とし、略同一方向へ射出させる光学系である。
偏光変換光学系は、偏光分離素子と、偏向手段と、1/2波長板とを有する。
「偏光分離層」は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有する。
「偏向手段」は、偏光分離素子によって分離された光の一方の進行方向を、他方の進行方向に平行な方向に変換する手段である。
「1/2波長板」は、偏光分離素子によって分離された光の一方の偏光方向を90度回転させる。
cosθi=√[1−{(n0・sinθ)/ni}2] (5)
で定義されるθi、波長:λ1、λ2、上記厚さ:dH、dL、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・dH+nLTE・cosθLTE・dL)
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・dH+nLTM・cosθLTM・dL)
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足することが好ましい(請求項3)。
「第2光源」は、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。
「第3光源」は、波長:λ3(≠λ1、≠λ2)を主とする第3波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。
「第1偏光分離素子」は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向から所定の角度:θで入射するように偏光分離層を有する。
「第2偏光分離素子」は、第3光源からの光を透過光と反射光として偏光分離する偏光分離層を有する。
「第2ダイクロイックミラー」は、第1偏光分離素子によって分離された他方の光と第2偏光分離素子によって分離された他方の光を合成して「第1の合成光と直交する偏光方向の第2の合成光」とする。
「偏向手段」は、偏光変換された光の進行方向が略同一方向となるように揃える手段である。
cosθi=√[1−{(n0・sinθ)/ni}2] (5)
で定義されるθi、波長:λ1、λ2、厚さ:dH、dL、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・dH+nLTE・cosθLTE・dL)
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・dH+nLTM・cosθLTM・dL)
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足し、且つ、波長:λ3に対して、
λ3<λ2/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (6)
または、
λ3>λ1/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (7)
を満足することが好ましい(請求項6)。
従って、この発明の偏光照明装置を用いることにより、新規な投射型画像表示装置を実現できる。
以下の説明において「赤色波長域」、「緑色波長域」、「青色波長域」なる用語を用いるが、これらは、およそ600nm〜700nmの波長領域(赤色波長域)、およそ500nm〜560nm(緑色波長域)、およそ440nm〜480nmの波長領域(青色波長域)、である。勿論、これら波長範囲は1例であり、これらに限られるものでは無い。
図中、符号1−101は「赤色波長域の非偏光の光」を発光する発光ダイオード(以下、LED1−101)、符号1−102はテーパロッドインテグレータを示す。LED1−101とテーパロッドインテグレータ1−102とは「第1光源」を構成する。また、LED1−103は「緑色波長域の非偏光の光」を放射し、テーパロッドインテグレータ1−104とともに「第2光源」を構成する。
偏光分離素子1−105は、透明平行平板(基板)の片面に偏光分離層1−1050を有する。
第1光源のLED1−101から放射される赤色波長域の光(その主たる波長がλ1である。)は、テーパロッドインテグレータ1−102内を伝搬して偏光分離素子1−105に向かって射出する。第2光源のLED1−103から放射される緑色波長域の光(その主たる波長がλ2である。)は、テーパロッドインテグレータ1−104内を伝搬して偏光分離素子1−105に向かって射出する。
LED1−101から放射される光線のうちで、上記中心光線に対する角が大きい光線ほど、テーパロッドインテグレータ1−101の周面での反射の回数が多く、反射を繰り返すにつれて「中心光線の方向」に近づく。
即ち、偏光分離層1−1050から図の上方へ向かう光は、p偏光成分LRPとLGPとであって「赤色波長域と緑色波長域の光が合成されて、図面に平行な方向に電場が振動する光束」となっている。この光を「第1の偏光成分」と呼ぶ。
偏光分離層1−1050から図の右方へ向かう光は、s偏光成分LRSとLGSとであって「赤色波長域と緑色波長域の光が合成されて、図面に直交する方向に電場が振動する光束」となっている。この光を「第2の偏光成分」と呼ぶ。
従って、第1の偏光成分と第2の偏光成分とは、偏光方向が互いに直交している。
換言すれば、偏光分離素子1−105の偏光分離層1−1050は、このような作用を実現するように構成されているのである。
このようにして、第1光源、第2光源からの光は、図1(a)の図面に平行な方向に電場が振動する「直線偏光の光束」として合成される。
この実施の形態では、p偏光成分LRP、LGPの進行方向がミラー1−106により変換され、1/2波長板1−107により偏光面を90度旋回される。このようにして、第1光源、第2光源からの光は「図面に直交する方向に電場が振動する直線偏光の光束」として合成される。
また、第2光源からの光2−106は、第1光源とは異なり、図の斜め左下側から入射角:θで偏光分離層2−102へ入射し、p偏光成分が透過して射出光2−1042に、s偏光成分が反射し射出光2−1052となる。このようにして、第1光源からの光と第2光源からの光は「色としては合成」され、偏光としては「p偏光成分2−1041+2−1042」と、「s偏光成分2−1051+2−1052」とに分離される。s偏光成分・p偏光成分の電場振動方向は、光2−103に関連して図中に矢印で示した通りである。
透明基板2−101上に形成された偏光分離層2−102は、図2(b)右の拡大図に示すように、高屈折率:nHを持つ高屈折率層(以下H層)2−201と低屈折率:nLを持つ低屈折率層(以下L層)2−202を積層して積層体2−10を形成するとともに、積層体間が平行な溝となって「微細周期構造」をなしている。
nTM=√[1/{(a/n1 2)+(1−a)}] (9)
図2(b)に示すH層2−201のTE偏光に対する有効屈折率:nHTE、TM偏光に対する有効屈折率:nHTMは、上記(8)、(9)式におけるn1をnHに、L層のTE偏光に対する有効屈折率:nLTE、TM偏光に対する有効屈折率:nLTMは上記(8)、(9)式においてn1をnLに置き換えることで得ることができる。
Applied Optics 36(7) 1566
前述の式(1)〜(4)、(6)、(7)における有効屈折率:nTE、nTMとして上記文献中の式から得られる値を用いることも可能である。
この構成例は、ピッチ:ptが50nm、デューティ比:aが0.6のときの構成となっている。高屈折率層Hは屈折率:2.2の材料、低屈折率層Lは屈折率:1.45の材料、基板は屈折率:1.45の透明ガラスとして設計を行った。屈折率:2.2は5酸化タンタル(Ta2O5)の屈折率と略等しく、屈折率:1.45は酸化珪素(SiO2)の屈折率と略等しい。従って、実際には、これら「5酸化タンタルと酸化珪素の薄膜」の交互の積層により積層体を構成することができる。
図2(a)では整合層2−302、2−303を「1層の低屈折率膜」で構成しているが、これらを「複数層として構成」してもよい。
このような理由から、偏光分離素子の配設態位は、請求項2に記載のように「偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向が、第1光源からの光の中心光軸と第2光源からの中心光軸と、偏光分離層によって分離された光の中心光軸とを共有する入射面に対して直交する」ように、即ち、「微細周期構造の有効屈折率が大きいTE偏光と、斜入射時の実効屈折率が小さいp偏光成分が一致し、有効屈折率が小さいTM偏光と、斜入射時の実効屈折率が大きいs偏光成分が一致するような配置」を取ることが好ましい。
(10)
λs=2(nHTM・cosθHTM・dH+nLTM・cosθLTM・dL)
(11)
即ち、(10)、(11)式は、前述の(1)、(2)式の左辺をλp、λsで置き換えたものである。これら(10)、(11)式における「cosθi(i=HTE、HTM、LTE、LTMの何れか)」は、前述の(5)式で与えられる。
(8)、(9)、(10)、(11)、(5)式を用いて、図2(a)に示す膜構成における主波長:λp、λsを求めると、それぞれ略652nm、略529nmとなり、それぞれ赤色波長域の中心波長:λ1と緑色波長域の中心波長:λ2と略一致し、(1)、(2)式を満たす。
λsmax=λs/{1-(2/π)[{(nHTM×cosθHTM)-(nLTM×cosθLTM)}/{(nHTM×cosθHTM)+(nLTM×cosθLTM)}]} (13)
λpmin=λp/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)-(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (14)
λsmin=λs/{1-(2/π)[{(nHTM×cosθHTM)-(nLTM×cosθLTM)}/{(nHTM×cosθHTM)+(nLTM×cosθLTM)}]} (15)
λ1<λsmaxでは、波長:λ1は「s・p偏光成分双方に対する阻止帯域」となり、波長:λ1に対する偏光特性が十分なものとならない。同様に、λ2>λpminでも偏光分離素子の性能が不十分となる。従って、偏光分離素子1−105の偏光分離層は、前述の(3)、(4)を満たすことが好ましい。
また、第1波長域、第2波長域はそれぞれ、p偏光成分、s偏光成分の阻止帯域内にあることが好ましい。
なお、繁雑を避けるため、偏光分離層は一貫して符号2−102で示し、これを挟持する2個のプリズムを符号4−101、4−102で示す。
なお、図5における他の符号の意味するとことは、図2(a)におけると同一である。
上に説明した実施の形態において、第1波長域は「赤色波長域(600nm〜700nm)」であり、第2波長域は「緑色波長域(500nm〜560nm)であった。ここで、図3(b)、(c)を見ると、波長:400nm〜500nmの範囲の範囲の光(入射角:θ=45度)は偏光分離素子を「p偏光成分・s偏光成分を問わず、高い透過率を持って透過」している。
ここで、第1偏光分離素子1−105が「第3波長域(上の例で「青色波長域」)の光を良好に透過させる条件」を説明する。
図3(a)に示した膜構成では、波長:λsminは略499nm、波長:λ3は略460nmで(6)を満たす。
図6(b)において、各LEDからの光の光路は図6(a)に示したものと略同じであるが、図6(a)における第1偏光分離素子1−105と第1ダイクロイックミラー5−104の機能が1つのクロスプリズム5−201に合体され、第2偏光分離素子5−103と第2ダイクロイックミラー5−105とがクロスプリズム5−202として合体されている。
クロスプリズム5−201は4つの直角三角柱プリズムP1〜P4を貼りあわせた構成になっている。図のように、直角三角柱プリズムのうち2つのプリズムP2、P4には1面に、偏光分離層5−301が形成されて「偏光分離素子の偏光分離層」をなし、他の2つのプリズムP1、P3には1面に「青色波長域の光を透過し、赤色および緑色波長域の光を反射する機能を持つ光学多層膜」によるダイクロイック層5−302が形成されて第1ダイクロイックミラーを構成している。
図7(a)に示したものと同じく、4個の直角三角柱プリズムP1〜P4が接着層5−403で接着されたものとなっている。プリズムのうち2つのプリズムP2、P4には1面に青色波長域の光に対してs偏光成分を反射し、p偏光成分を透過させ、緑色・赤色波長域に対しては偏光に拘わらず透過させる偏光分離層5−402が形成されており、他の2つのプリズムP1、P3には「1面に青色波長域の光を透過し、赤色緑色波長域の光の反射する機能を持った光学多層膜」によるダイクロイック層5−401が形成され、それぞれの層内側で向かい合うようにして接着層5−403によって接着されている。クロスプリズム5−202は「偏向手段」を兼ねている。
1−102 テーパロッドインテグレータ
1−105 偏光分離素子
1−1050 偏光分離層
1−106 偏向手段としてのミラー
1−107 1/2波長板
LRP、LGP p偏光成分
LRS、LGS s偏光成分
Claims (9)
- 波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する第1光源と、
波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する第2光源と、
上記第1光源からの光と上記第2光源からの光とを偏光変換して同一方向の偏光とし、略同一方向へ射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、
上記偏光変換光学系は、上記第1光源からの光と、上記第2光源からの光が、互いに異なる方向から、所定の角度:θで入射される偏光分離層を有する偏光分離素子と、この偏光分離素子によって分離された光の一方の進行方向を、他方の進行方向に平行な方向に変換する偏向手段と、上記偏光分離素子によって分離された光の一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板とを有し、
上記偏光分離層は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有するものであり、上記第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、上記第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が上記第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行うことを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項1記載の偏光照明装置において、
偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向が、第1光源からの光の中心光軸と第2光源からの中心光軸と、上記偏光分離層によって分離された光の中心光軸とを共有する入射面に対して直交するように、偏光分離素子の配置が定められていることを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項1または2記載の偏光照明装置において、
偏光分離層の積層体が、厚さ:dHの高屈折率材料層と、厚さ:dLの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、
iをHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、上記偏光分離層への入射光の中心入射角をθ、入射側媒質の屈折率をn0として、
cosθi=√[1−{(n0・sinθ)/ni}2] (5)
で定義されるθi、波長:λ1、λ2、上記厚さ:dH、dL、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、上記微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・dH+nLTE・cosθLTE・dL)
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・dH+nLTM・cosθLTM・dL)
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足することを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の偏光照明装置において、
偏光分離素子が、偏光分離層が2つの透明部材によって挟まれたプリズム形状をしていることを特徴とする偏光照明装置。 - 波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する第1光源と、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する第2光源と、波長:λ3(≠λ1、λ2)を主とする第3波長域を有する非偏光の光を射出する第3光源と、これら第1ないし第3光源からの光を偏光変換して、同一偏光方向とし、略同一方向に射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、
上記偏光変換光学系は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向から所定の角度:θで入射するように偏光分離層を有する第1偏光分離素子と、第3光源からの光を透過光と反射光として偏光分離する偏光分離層を有する第2偏光分離素子と、上記第1偏光分離素子によって分離された光の一方と、上記第2偏光分離素子によって分離された光の一方とを合成して同一偏光方向の第1の合成光とする第1ダイクロイックミラーと、上記第1偏光分離素子によって分離された他方の光と第2偏光分離素子によって分離された他方の光を合成して、上記第1の合成光と直交する偏光方向の第2の合成光とする第2ダイクロイックミラーと、上記第1および第2の合成光のうちの一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板と、偏光変換された光の進行方向が略同一方向となるように揃える偏向手段とを有し、
上記第1偏光分離素子の上記偏光分離層は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有し、上記第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、上記第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が上記第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行い、上記第3光源からの光を透過させるものであることを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項5記載の偏光照明装置において、
第1偏光分離素子は、偏光分離層の積層体が、厚さ:dHの高屈折率材料層と、厚さ:dLの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、
iをHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、上記偏光分離層への入射光の中心入射角をθ、入射側媒質の屈折率をn0として、
cosθi=√[1−{(n0・sinθ)/ni}2] (5)
で定義されるθi、波長:λ1、λ2、上記厚さ:dH、dL、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、上記微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・dH+nLTE・cosθLTE・dL)
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・dH+nLTM・cosθLTM・dL)
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足し、且つ、波長:λ3に対して、
λ3<λ2/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (6)
または、
λ3>λ1/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (7)
を満足することを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項1〜6の任意の1に記載の偏光照明装置において、
波長:λ1、λ2、λ3の組合せが、赤色、緑色、青色に対応する波長域の組合せであることを特徴とする偏光照明装置。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の偏光照明装置において、
各光源がLED光源であることを特徴とする偏光照明装置。 - 投射表示すべき画像に対応する像を空間光変調器に表示し、表示された像を照明装置による照明光により照明し、上記像により変調された光を投射光学系により拡大投射して画像表示を行う投射型画像表示装置において、
照明装置として、請求項1〜8の任意の1に記載の偏光照明装置を用いることを特徴とする投射型画像表示装置。
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