JP5051830B2 - 偏光照明装置および投射型画像表示装置 - Google Patents

偏光照明装置および投射型画像表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、偏光照明装置および投射型画像表示装置に関する。
プロジェクタ等の投射型画像表示装置の光源としてLED(発光ダイオード)を用いることが意図されている。また、近来「光源として赤、緑、青の3原色に対応した複数の発光ダイオードを光源として、1枚の空間光変調器に対し、時分割で各発光ダイオードを順次に点滅させることで、フルカラーの画像を投影表示する画像投射装置」が提案されている(特許文献1)。
投射型画像表示装置において「投射表示すべき画像に対応する像を表示する空間光変調器」としては、透過型あるいは反射型の液晶パネルが一般的であるが、これらは、照明光を空間光変調するのに「照明光の偏光状態を変化」させている。このため、空間変調器に照射される照明光としては「直線偏光状態」の光が用いられる。
光源としてLEDを用いた場合、LEDから放射される光は「ランダム偏光」状態であり、光利用効率を高めるため、LEDから放射された光の偏光状態を「偏光変換素子を用いて直線偏光状態に揃える」ことが知られている(特許文献1)。偏光変換素子としてはまた特許文献2に記載のものが知られている。
これらの特許文献に記載されている偏光変換素子は「特定の波長域のみの偏光方向を変え、そのほかの波長域では偏光方向に変化が無いような素子」であり、複数の波長域の光に対して偏光変換を行うためには、複数の偏光変換素子が必要になる。
可視光全域のような広い波長範囲にわたってp偏光とs偏光を分離することが出来る偏光分離素子として、構造複屈折を利用するものが知られている(特許文献3等)。
また、高屈折率材料層と低屈折率材料層を交互に積層した光学多層膜によって「ある波長帯ではs偏光の透過率が高く、異なる波長帯ではp偏光の透過率が高い偏光分離素子」が提案されている(特許文献4)。
特開2002−244211 特許第3130537号公報 特開平11−95027 特開2006−47903
この発明は、構造複屈折を利用した偏光変換素子を用い、複数の波長域の光を合成して偏光方向を実質的に同一方向に揃えた照明光を同一方向へ射出可能で、光利用効率が高く、構造が簡素で、偏光変換素子の設計の自由度が高い、新規な偏光照明装置の実現を課題とする。この発明はまた、かかる偏光照明装置を用いる投射型画像表示装置の実現を課題とする。
請求項1記載の偏光照明装置は、第1光源、第2光源、偏光変換光学系を有する。
「第1光源」は、波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。即ち、波長:λ1は、第1光源が放射する第1波長域内に含まれ、第1波長域を代表する波長である。
「第2光源」は、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。波長:λ2は、第2光源が放射する第2波長域内に含まれ、第2波長域を代表する波長である。
「非偏光の光」は、ランダム偏光状態もしくは自然偏光状態の光である。
「偏光変換光学系」は、第1光源からの光と、第2光源からの光とを偏光変換して同一方向の偏光とし、略同一方向へ射出させる光学系である。
偏光変換光学系は、偏光分離素子と、偏向手段と、1/2波長板とを有する。
「偏光分離素子」は、第1光源からの光と第2光源からの光とを、互いに異なる方向から、所定の角度:θで入射される偏光分離層を有し、第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ方向の第1の偏光成分となり、第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が第1の偏光成分と直交する方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行う。
「偏光分離層」は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有する。
「偏向手段」は、偏光分離素子によって分離された光の一方の進行方向を、他方の進行方向に平行な方向に変換する手段である。
「1/2波長板」は、偏光分離素子によって分離された光の一方の偏光方向を90度回転させる。
請求項1記載の偏光照明装置における「偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向」は、第1光源からの光の中心光軸と第2光源からの中心光軸と、偏光分離層によって分離された光の中心光軸とを共有する入射面に対して直交するように、偏光分離素子の配置が定められていることが好ましい(請求項2)。
請求項1または2記載の偏光照明装置は、偏光分離層の積層体が、厚さ:dの高屈折率材料層と、厚さ:dの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、「i」をHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、上記偏光分離層への入射光の中心入射角(入射光束の中心光線が入射する角度である。以下同じである。)をθ、入射側媒質の屈折率をnとして、
cosθ=√[1−{(n・sinθ)/n] (5)
で定義されるθ、波長:λ1、λ2、上記厚さ:d、d、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・d+nLTE・cosθLTE・d
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・d+nLTM・cosθLTM・d
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足することが好ましい(請求項3)。
請求項1〜3の任意の1に記載の偏光照明装置における偏光分離素子は「偏光分離層が2つの透明部材によって挟まれたプリズム形状」をしていることができる(請求項4)。
請求項5記載の偏光照明装置は、第1光源、第2光源、第3光源と、偏光変換光学系とを有する。
「第1光源」は、波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。
「第2光源」は、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。
「第3光源」は、波長:λ3(≠λ1、≠λ2)を主とする第3波長域を有する非偏光の光を射出する光源である。
「偏光変換光学系」は、第1ないし第3光源からの光を偏光変換して、同一偏光方向とし、略同一方向に射出させる光学系である。
偏光変換光学系は、第1偏光分離素子、第2偏光分離素子、第1ダイクロイックミラー、第2ダイクロイックミラー、1/2波長板、偏向手段を有する。
「第1偏光分離素子」は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向から所定の角度:θで入射するように偏光分離層を有する。
「第2偏光分離素子」は、第3光源からの光を透過光と反射光として偏光分離する偏光分離層を有する。
「第1ダイクロイックミラー」は、第1偏光分離素子によって分離された光の一方と、第2偏光分離素子によって分離された光の一方とを合成して「同一偏光方向の第1の合成光」とする。
「第2ダイクロイックミラー」は、第1偏光分離素子によって分離された他方の光と第2偏光分離素子によって分離された他方の光を合成して「第1の合成光と直交する偏光方向の第2の合成光」とする。
「1/2波長板」は、第1および第2の合成光における一方の偏光方向を90度回転させる。
「偏向手段」は、偏光変換された光の進行方向が略同一方向となるように揃える手段である。
「第1偏光分離素子の偏光分離層」は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有し、第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が「第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分」となるように偏光分離を行い、且つ、第3光源からの光を透過させるものである。
請求項5記載の偏光照明装置における第1偏光分離素子は、偏光分離層の積層体が、厚さ:dの高屈折率材料層と、厚さ:dの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、「i」をHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、偏光分離層への入射光の中心入射角をθ、入射側媒質の屈折率をnとして、
cosθ=√[1−{(n・sinθ)/n] (5)
で定義されるθ、波長:λ1、λ2、厚さ:d、d、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
λ1=2(nHTE・cosθHTE・d+nLTE・cosθLTE・d
(1)
λ2=2(nHTM・cosθHTM・d+nLTM・cosθLTM・d
(2)
λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
を満足し、且つ、波長:λ3に対して、
λ3<λ2/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (6)
または、
λ3>λ1/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (7)
を満足することが好ましい(請求項6)。
請求項1〜6の任意の1に記載の偏光照明装置における波長:λ1、λ2、λ3の組合せは、赤色、緑色、青色に対応する波長域の組合せであることができる(請求項7)。即ち、請求項1〜4の任意の1に記載の偏光照明装置においては、λ1を赤、λ2を緑あるいは青とするか、あるいは、λ1を緑、λ2を青とすることができる。また、請求項5または6記載の偏光照明装置においては、λ1を赤、λ2を緑、λ3を青とする場合や、λ1を赤、λ2を青、λ3を緑とする場合、λ1を緑、λ2を青、λ3を赤とする場合が可能である。
請求項1〜7の任意の1に記載の偏光照明装置において用いられる光源(第1、第2光源、もしくはこれらと第3光源)の発光部としては、波長:λ1、λ2やλ3を主とする波長領域の非偏光の光を放射するもの、例えばレーザ光源や、有機エレクトロルミネッセンス素子、特定の波長域の光を主に射出するランプ光源等、あるいはこれらを互いに組合せて使用することが可能であるが、中でも、LED光源は好適である(請求項8)。
この発明の投射型画像表示装置は、投射表示すべき画像に対応する像を空間光変調器に表示し、表示された像を照明装置による照明光により照明し、上記像により変調された光を投射光学系により拡大投射して画像表示を行う投射型画像表示装置であって、照明装置として請求項1〜8の任意の1に記載の偏光照明装置を用いるものである(請求項9)。
以上の如く、この発明によれば従来に無い新規な偏光照明装置を提供できる。この偏光照明装置は、2色の光を単一の偏光分離素子を用いて偏光分離し、偏向手段と1/2波長板を用いて「偏光方向の揃った光束として略同一方向へ向けて放射」させることができ、別の偏光分離素子やダイクロイックミラー、偏向手段と組合せることにより3色以上の光を「偏光方向の揃った光束として略同一方向へ向けて放射」することができる。
従って、この発明の偏光照明装置を用いることにより、新規な投射型画像表示装置を実現できる。
以下、実施の形態を説明する。
以下の説明において「赤色波長域」、「緑色波長域」、「青色波長域」なる用語を用いるが、これらは、およそ600nm〜700nmの波長領域(赤色波長域)、およそ500nm〜560nm(緑色波長域)、およそ440nm〜480nmの波長領域(青色波長域)、である。勿論、これら波長範囲は1例であり、これらに限られるものでは無い。
図1(a)は、偏光照明装置の実施の1形態を要部のみ模式的に示している。
図中、符号1−101は「赤色波長域の非偏光の光」を発光する発光ダイオード(以下、LED1−101)、符号1−102はテーパロッドインテグレータを示す。LED1−101とテーパロッドインテグレータ1−102とは「第1光源」を構成する。また、LED1−103は「緑色波長域の非偏光の光」を放射し、テーパロッドインテグレータ1−104とともに「第2光源」を構成する。
符号1−105は偏光分離素子、符号1−106は「偏向手段」としてのミラー、符号1−107は「1/2波長板」を示している。
偏光分離素子1−105は、透明平行平板(基板)の片面に偏光分離層1−1050を有する。
偏光分離層1−1050の詳細については後述することとし、図1(a)の偏光照明装置の作用を説明する。
第1光源のLED1−101から放射される赤色波長域の光(その主たる波長がλ1である。)は、テーパロッドインテグレータ1−102内を伝搬して偏光分離素子1−105に向かって射出する。第2光源のLED1−103から放射される緑色波長域の光(その主たる波長がλ2である。)は、テーパロッドインテグレータ1−104内を伝搬して偏光分離素子1−105に向かって射出する。
テーパロッドインテグレータ1−102、1−104は公知のものであり、テーパロッドインテグレータ1−102を例にとって説明すると、図1(b)に示すように、入射面(LED1−101側の面)よりも射出面が大きい面積となっている導光体であり、構造としては「中空で内周面が反射面となっているもの」や「内部が透明体で外周面に反射層が蒸着されたもの」あるいは「内部が透明体で周辺部は全反射によって反射するようになっているもの」等が可能である。
図1(a)に示す偏光照明装置は投射型画像表示装置(プロジェクタ)の光源装置としての使用が予定されているが、プロジェクタでは一般に「光源側からの光のうち取り込むことが可能な角度」に制限があるため、偏光照明装置としては「光源からの光束の発散角が所定の角度範囲内」となっている必要がある。
LED1−101から放射される非偏光の光は「指向性が低い発散角の大きい光束」である。このような光束の光線は、テーパロッドインテグレータ1−102の周面で反射されると、反射されるごとに、進行方向を中心光線(LED1−101の発光面から「発光面に直交する」ように放射される光線)に近い方向へ向けられる。
LED1−101から放射される光線のうちで、上記中心光線に対する角が大きい光線ほど、テーパロッドインテグレータ1−101の周面での反射の回数が多く、反射を繰り返すにつれて「中心光線の方向」に近づく。
このようにして、テーパロッドインテグレータ1−102から射出する光束の発散角を「所望の角度以内」に規制することができる。また、テーパロッドインテグレータ1−102は、入射側面がLED1−101の発光部に近接もしくは密接して配置されており、このような配置により、テーパロッドインテグレータ1−102から放射される光束の「光束断面上の光強度分布」が均一化される。
この実施の形態においては、第1光源、第2光源を「LEDとテーパロッドインテグレータの組合せ」で構成しているが、これに限らず、偏光分離素子1−105に入射する光束の発散角の規制や強度分布の均一化は、LEDとレンズやレンズアレイを組合せて達成することも可能である。
図1(a)において、符号LRPは第1光源から放射される「赤色波長域の光」のp偏光成分、符号LRSは第1光源から放射される「赤色波長域の光」のs偏光成分を示し、符号LGPは第2光源から放射される「緑色波長域の光」のp偏光成分、符号LGSは第2光源から放射される「緑色波長域の光」のs偏光成分を示している。
周知の如く、「s偏光成分」は「入射光、透過光、反射光を共有する面」に対して、電場の振動方向が垂直な偏光成分、「p偏光成分」は「入射光、透過光、反射光を共有する面」に対して、電場の振動方向が平行な偏光成分である。即ち、図1(a)において、p偏光成分LRP、LGPは電場の振動方向が「図面に平行な面内」にあり、s偏光成分LRS、LGSは電場の振動方向が「図面に直交する方向」である。
図1(a)に示すように、偏光変換素子1−105は、その偏光分離層1−1050へ、第1光源、第2光源からの光が互いに異なる方向(第1光源からの光は図の左方から、第2光源からの光は図の下方から)入射するが、このときの入射角(偏光分離層1−1050の法線に対する入射光の角度(中心光線の入射角度):θとする)は、所定の角であって、この実施の形態においてはθ=45度に設定されている。
また、図1に示すように、偏光分離素子1−105の偏光分離層1−1050は、第1光源からのp偏光成分LRPを反射し、s偏光成分LRSを透過させる一方、第2光源からのp偏光成分LGPを透過させ、s偏光成分LGSを反射する。
即ち、偏光分離層1−1050から図の上方へ向かう光は、p偏光成分LRPとLGPとであって「赤色波長域と緑色波長域の光が合成されて、図面に平行な方向に電場が振動する光束」となっている。この光を「第1の偏光成分」と呼ぶ。
偏光分離層1−1050から図の右方へ向かう光は、s偏光成分LRSとLGSとであって「赤色波長域と緑色波長域の光が合成されて、図面に直交する方向に電場が振動する光束」となっている。この光を「第2の偏光成分」と呼ぶ。
従って、第1の偏光成分と第2の偏光成分とは、偏光方向が互いに直交している。
換言すれば、偏光分離素子1−105の偏光分離層1−1050は、このような作用を実現するように構成されているのである。
図1(a)において、第2の偏光成分は、偏向手段としてのミラー1−106に入射して反射され、第1の偏光成分の進行方向に平行な方向に進行方向を変換される。ついで、進行方向を変換された第2偏光成分は、1/2波長板1−107を透過し、偏光面を90度旋回されることにより偏光方向を第1の偏光成分の偏光方向と揃えられる。
このようにして、第1光源、第2光源からの光は、図1(a)の図面に平行な方向に電場が振動する「直線偏光の光束」として合成される。
図1(c)に示す偏光照明装置は実施の態様の変形例である。繁雑を避けるため、混同の虞が無いと思われるものについては図1(a)と同一の符号を付した。
この実施の形態では、p偏光成分LRP、LGPの進行方向がミラー1−106により変換され、1/2波長板1−107により偏光面を90度旋回される。このようにして、第1光源、第2光源からの光は「図面に直交する方向に電場が振動する直線偏光の光束」として合成される。
即ち、図1(a)、(c)に実施の形態を示す偏光照明装置は、波長:λ1を主とする第1波長域(赤色波長域)を有する非偏光の光を射出する第1光源1−101、1−102と、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域(緑色波長域)を有する非偏光の光を射出する第2光源1−103、1−104と、第1光源からの光と第2光源からの光とを偏光変換して同一方向の偏光とし、略同一方向へ射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、偏光変換光学系は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向(偏光分離素子の左側と下側)から、所定の角度:θ(=45度)で入射される偏光分離層1−1050を有する偏光分離素子1−105と、この偏光分離素子によって分離された光の一方の進行方向を、他方の進行方向に平行な方向に変換する偏向手段1−106と、偏光分離素子によって分離された光の一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板1−107とを有し、偏光分離層1−1050は、第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向(p偏光成分)の第1の偏光成分となり、第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が第1の偏光成分と直交する偏光方向(s偏光成分)の第2の偏光成分となるように偏光分離を行う。
偏光分離層1−1050は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有するものであり、上述の如く、第1光源からの光の反射成分LRPと、第2光源からの光の透過成分LGPが同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、第1光源からの光の透過成分LRSと、第2光源からの光の反射成分LGSが「第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分」となるように偏光分離を行うものであるが、以下、偏光分離素子1−105について図2を参照して説明する。
図2(a)は、偏光分離素子1−105の構造と作用を模式的に表したものである。偏光分離素子1−105は平行平板状の透明基板2−101上に偏光分離層2−102(図1において符号1−1050で示した部分)が形成されたものである。第1光源からの光2−103は入射角:θで、図の斜め左上方から偏光分離層2−102へ入射し、p偏光成分が反射して射出光2−1041になり、s偏光成分が透過して射出光2−1051となる。
また、第2光源からの光2−106は、第1光源とは異なり、図の斜め左下側から入射角:θで偏光分離層2−102へ入射し、p偏光成分が透過して射出光2−1042に、s偏光成分が反射し射出光2−1052となる。このようにして、第1光源からの光と第2光源からの光は「色としては合成」され、偏光としては「p偏光成分2−1041+2−1042」と、「s偏光成分2−1051+2−1052」とに分離される。s偏光成分・p偏光成分の電場振動方向は、光2−103に関連して図中に矢印で示した通りである。
図2(a)において「入射面」は、偏光分離膜2−102に入射する入射光束2−103、2−106、透過光束2−1042、2−1051、反射光束2−1041、2−1052の中心光線により共有される平面である。
図2(b)は、偏光分離素子1−105の断面構造を模式的に示している。
透明基板2−101上に形成された偏光分離層2−102は、図2(b)右の拡大図に示すように、高屈折率:nを持つ高屈折率層(以下H層)2−201と低屈折率:nを持つ低屈折率層(以下L層)2−202を積層して積層体2−10を形成するとともに、積層体間が平行な溝となって「微細周期構造」をなしている。
微細周期構造は、積層体2−10と空隙2−203とがピッチ:ptで周期的に形成された構造である。積層体2−10の断面形状は、図2(b)左図の図面に直交する方向へ同一である。
図2の例では「周期的に配列した積層体2−10の間隙部2−203を「空隙」としているが、この部分に「透明材料を充填」しても良い。積層体2−10の周期的配列方向の幅をピッチ:ptと係数:aとの積「a×pt」で表わすとき、係数:aを「デューティ比」と呼ぶ。また、図2(b)左図に示すように「偏光分離層2−102に入射する光について、微細周期構造の「周期方向(積層耐2−10の配列方向、図2の左右方向)に垂直な偏光方向を持つ光」をTE偏光、「周期方向に平行な偏光方向を持つ光」をTM偏光と呼ぶ。
図2(b)に示すような微細周期構造では、ピッチ:ptが「光の波長よりも細かい周期(サブ波長周期)」であり、周期構造によって光の回折が生じないとき、微細周期構造を「実質的に有効屈折率で表される屈折率を有する均質な膜」として近似することが可能である。
この「有効屈折率」は、TE偏光、TM偏光それぞれに対して異なる値を取り、この現象は「構造複屈折」と呼ばれ広く知られている。微細周期構造を形成する材料の屈折率をnとすると、垂直入射光に対するTE偏光の有効屈折率:nTEおよび、TM偏光の有効屈折率:nTMは、ピッチ:ptが波長よりも十分短い(およそ0.2倍以下)とき、それぞれ下記のように近似的に表される。
TE=√{a・n +(1−a)} (8)
TM=√[1/{(a/n )+(1−a)}] (9)
図2(b)に示すH層2−201のTE偏光に対する有効屈折率:nHTE、TM偏光に対する有効屈折率:nHTMは、上記(8)、(9)式におけるnをnに、L層のTE偏光に対する有効屈折率:nLTE、TM偏光に対する有効屈折率:nLTMは上記(8)、(9)式においてnをnに置き換えることで得ることができる。
(8)、(9)式は、ピッチ:ptが「波長よりも十分短い」ときの近似式であるが、ピッチ:ptが「波長に近い値のときの有効屈折率」はより複雑な式によって表されることになるが、その導出に関しては下記文献にその詳細が記載されている。
Applied Optics 36(7) 1566
前述の式(1)〜(4)、(6)、(7)における有効屈折率:nTE、nTMとして上記文献中の式から得られる値を用いることも可能である。
積層体および微細周期構造の構成と「偏光分離素子の配置方向(第1光源、第2光源からの光の入射方向と入射角:θが定まる)」によっては、図2(a)に示す機能(第1光源からの光のp偏光成分を反射し、s偏光成分を透過させ、第2光源からの光のp偏光成分を透過させ、s偏光成分を反射させる機能)を達成することが可能である。
図2(b)の如き微細周期構造を形成するには、たとえば、基板上に高屈折率材料・低屈折率材料を必要な数だけ積層し、その後、フォトリソグラフィにより周期構造のパターンをパターニングし、空隙2−203の部分をエッチングで溝状に形成すればよい。
「偏光分離層の積層体の構成例」を図3(a)に示す。
この構成例は、ピッチ:ptが50nm、デューティ比:aが0.6のときの構成となっている。高屈折率層Hは屈折率:2.2の材料、低屈折率層Lは屈折率:1.45の材料、基板は屈折率:1.45の透明ガラスとして設計を行った。屈折率:2.2は5酸化タンタル(Ta)の屈折率と略等しく、屈折率:1.45は酸化珪素(SiO)の屈折率と略等しい。従って、実際には、これら「5酸化タンタルと酸化珪素の薄膜」の交互の積層により積層体を構成することができる。
図3(a)に示したように、積層体は「高屈折率層Hと低屈折率層Lがそれぞれ等しい膜厚:dH=95nm、dL=155nmで交互に積層された周期積層部2−301を有し、基板と高屈折率層H(第2層)との間に、これら両者間の屈折率整合を取るための整合層2−302が設けられ、最上層(第24層)をなす高屈折率層Hと表面媒質(空気)との間に、これら両者間の屈折率整合を取るための整合層2−303が設けられている。
図2(a)では整合層2−302、2−303を「1層の低屈折率膜」で構成しているが、これらを「複数層として構成」してもよい。
積層体を構成する材料としては、様々なガラス材料、金属化合物、半導体材料、ポリマーなどを用いることが可能である。特にガラスや、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物などが熱的、に安定で物理的強度が強く透過率も高いためより良い。
ここでは、積層体として、高屈折率層Hと低屈折率層Lの2種類の材料から成る例を示したが、3種類以上の材料を用いても良い。3種類以上の異なる屈折率材料を用いることによってより設計の自由度が増す。
図2(a)、(b)、図3(a)に即して説明した偏光分離素子に対し、微細周期構造の周期方向が「入射面と直交」するように設定し、入射角:θ=45度で、図2(a)の如く入射する光の透過および反射特性を「RCWA法」によってシミュレーションした。
このような設定では、上に述べた「s偏光成分とTM偏光成分が一致」し、「p偏光成分とTE偏光成分が一致」する。上記シミュレーション結果により得られた「分光透過特性」を図3(b)に、「分光反射特性」を図3(c)に示す。これらの図は説明図的な図であり、必ずしも正確なものではないが、定性的な傾向はこれらの図で十分に表現されている。)実線は「p偏光に対する分光特性」、破線が「s偏光に対する分光特性」を表している。
図3(b)、(c)に示すように、上述の偏光分離素子は「透過率」からすると、赤色の波長域(600nm〜700nm)においては「p偏光成分が高い反射率の阻止帯域」となり、緑色の波長域(500nm〜560nm)においては「s偏光成分が高い反射率を持つ阻止帯域」となる。このような分光特性により、第1光源からの光はp偏光成分が高反射率で反射され、s偏光成分は高透過率で透過する。また、第2光源からの光はs偏光成分が高反射率で反射され、p偏光成分が高透過率で透過する。
従って、このような微細周期構造を持つ偏光分離素子を、図1(a)、(c)における偏光分離素子1−105として用いることで、上記の如き偏光照明装置を実現することができる。
上に説明した偏光分離素子は、積層体を構成する材料の屈折率、各層の層厚、微細周期構造の周期:pt、デューティ比:aなどを「独立した設計パラメータ」として用いることができ、光学多層膜に比べ自由な設計が可能である。
上述の偏光照明装置における、偏光分離素子1−105の配置方向としては、偏光分離素子1−105の偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向が、第1の光源からの光の中心光軸と、上記第2の光源からの中心光軸と、偏光分離素子によって透過または反射された光の光軸とが張る「入射面」に対して垂直となっていることが最も好ましい。
図3(b)、(c)では、このような「最も好ましい配置」、即ち「微細周期構造の周期方向が入射面と直交している」ときのs偏光成分・p偏光成分の分光透過特性・分光反射特性が示されている。
これに対して、微細周期構造の周期方向が「入射面に対して平行」であるときの、s偏光成分・p偏光成分の分光透過特性と分光反射特性を図4(a)、(b)に示す。図中「実線がp偏光成分」、「破線がs偏光成分」であり、s偏光成分とTE偏光が一致し、p偏光成分とTM偏光が一致している。図4(a)、(b)から明らかなように、p偏光成分では「反射率の高い領域」が非常に狭く、反射率も低い。
これは「斜入射光(説明中の例で、入射角:θ=45度である。)に対しては「光学薄膜の実効的な屈折率」がp偏光成分ではs偏光成分に対して小さい値になることに起因している(例えば「光学薄膜 H.A.Macleod著 日刊工業新聞社刊行」参照)。
また、後述する(10)式、(11)式に示すように、TM偏光の屈折率はTE偏光の屈折率よりも低い。
このように、「TM偏光とp偏光成分が一致するように偏光分離素子を配置」すると、p偏光成分の実効的な屈折率が非常に小さい値となるため、高屈折率層Hと低屈折率層Lに「十分な屈折率差」を得ることが困難となり、阻止帯域における反射率の低下や「阻止帯域の狭帯域化」が起きる。このような現象は、偏光分離層における高屈折率層Hと低屈折率層Lの積層数を増やすことによって改善可能であるが、構造複雑となり素子の作製が困難となることは否めない。
また、図4(b)に示すような「p偏光成分の反射率低下」がある偏光分離素子を用いた偏光照明装置では、射出光における「偏光度(射出光全体の強度に対する所定偏光方向に揃った光の強度の割合)」が低下し偏光照明装置としての性能が低下する。
このような理由から、偏光分離素子の配設態位は、請求項2に記載のように「偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向が、第1光源からの光の中心光軸と第2光源からの中心光軸と、偏光分離層によって分離された光の中心光軸とを共有する入射面に対して直交する」ように、即ち、「微細周期構造の有効屈折率が大きいTE偏光と、斜入射時の実効屈折率が小さいp偏光成分が一致し、有効屈折率が小さいTM偏光と、斜入射時の実効屈折率が大きいs偏光成分が一致するような配置」を取ることが好ましい。
図3(b)、(c)で示される分光透過・反射特性のうち、高反射率となる波長域を「阻止帯域」と呼ぶ。s偏光成分を反射する「s偏光阻止帯域」の中心波長:λ、p偏光成分を反射する「p偏光阻止帯域」の中心波長:λはそれぞれ下式で与えられる。
λ=2(nHTE・cosθHTE・d+nLTE・cosθLTE・d
(10)
λ=2(nHTM・cosθHTM・d+nLTM・cosθLTM・d
(11)
即ち、(10)、(11)式は、前述の(1)、(2)式の左辺をλ、λで置き換えたものである。これら(10)、(11)式における「cosθ(i=HTE、HTM、LTE、LTMの何れか)」は、前述の(5)式で与えられる。
従って、第1波長域(上に説明した例では「赤色波長域」)の主波長:λ1とλ、第2波長域(実施例では「緑色波長域」)の主波長:λ2とλsがそれぞれ一致するとき、第1波長域と第2波長域がそれぞれ、p偏光阻止帯域、s偏光阻止帯域と略一致し、効率的に高い反射率を得ることが出来る。
(8)、(9)、(10)、(11)、(5)式を用いて、図2(a)に示す膜構成における主波長:λ、λを求めると、それぞれ略652nm、略529nmとなり、それぞれ赤色波長域の中心波長:λ1と緑色波長域の中心波長:λ2と略一致し、(1)、(2)式を満たす。
阻止帯域の上限波長:λpmax、λsmax、下限波長:λpmin、λsminは前述の「H.A.Macleod著 光学薄膜」に示されているように以下の式で与えられる。
λpmax=λ/{1-(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)-(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (12)
λsmax=λs/{1-(2/π)[{(nHTM×cosθHTM)-(nLTM×cosθLTM)}/{(nHTM×cosθHTM)+(nLTM×cosθLTM)}]} (13)
λpmin=λ/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)-(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (14)
λsmin=λ/{1-(2/π)[{(nHTM×cosθHTM)-(nLTM×cosθLTM)}/{(nHTM×cosθHTM)+(nLTM×cosθLTM)}]} (15)
λ1<λsmaxでは、波長:λ1は「s・p偏光成分双方に対する阻止帯域」となり、波長:λ1に対する偏光特性が十分なものとならない。同様に、λ2>λpminでも偏光分離素子の性能が不十分となる。従って、偏光分離素子1−105の偏光分離層は、前述の(3)、(4)を満たすことが好ましい。
図3(a)に示す膜構成では、上限波長:λsmaxは略563nm、下限波長:λpminは略605nmであり、(3)、(4)を満たしている。
また、第1波長域、第2波長域はそれぞれ、p偏光成分、s偏光成分の阻止帯域内にあることが好ましい。
上に説明した実施の形態では、偏光分離素子へ入射する光の入射角:θ=45度としたが、これに限られるものではなく、上記と同様の機能を有する偏光分離素子を設計し実現することが可能である。
図1、図2に示した偏光分離素子1−105は、平行平板状の透明基板2−101の上に偏光分離層2−102が形成されているものであるが、偏光分離素子の形態は、このような平行平板状のものに限らず、請求項4に記載のように「プリズム状」になっていても良い。具体的な構成例を図5に示す。
なお、繁雑を避けるため、偏光分離層は一貫して符号2−102で示し、これを挟持する2個のプリズムを符号4−101、4−102で示す。
図5(a)は、偏光分離層2−102を、2個のプリズム4−101、4−102の長辺面部で挟持した構成のものである。同(b)は、偏光分離層2−102を挟持する2つのプリズム4−101、4−102が直角プリズムである例である。同(c)は、2個の「鈍角2等辺3角形状」の断面形状を持つ2個のプリズムで偏光分子層2−102を挟持した例、同(d)は、多角柱形状の2個のプリズムで偏光分離層2−102を挟持した例である。
偏光分離層を構成する微細周期構造が空気中に露出していると、偏光照明装置の組み立て時の「他の部品との物理的接触や、埃・水分によるダメージ」を受けやすいが、図5に示す如く、2個のプリズム4−101、4−102で偏光分離層2−102を挟持することにより、偏光分離層2−102を「機械的外力や環境変化」に対して有効に保護することができ、偏光照明装置としての信頼性を高めることができる。
図5(b)中に「光路の一部」を模式的に矢印によって示した。偏光分離素子が「プリズム状」であると、「中心光軸よりやや角度がついた入射光成分」も、プリズム内で全反射によって折り返されるので「偏光分離素子を通過する際の光の広がり」を抑えることができ、結果として光利用効率の低下を抑えることが可能となる。
なお、図5における他の符号の意味するとことは、図2(a)におけると同一である。
上に図1〜図3に即して説明した実施の形態において偏光分離素子1−105は、前述の如く図3(b)、(c)に示す如き分光特性を有している。
上に説明した実施の形態において、第1波長域は「赤色波長域(600nm〜700nm)」であり、第2波長域は「緑色波長域(500nm〜560nm)であった。ここで、図3(b)、(c)を見ると、波長:400nm〜500nmの範囲の範囲の光(入射角:θ=45度)は偏光分離素子を「p偏光成分・s偏光成分を問わず、高い透過率を持って透過」している。
そこで、波長:λ3を主とする第3波長域として、440nm〜480nmの「青色波長域」の非偏光の光を放射する第3光源を用い、この第3光源からの非偏光の光を、上の実施形態で用いた偏光分離素子1−105(以下「第1偏光分離素子」と呼ぶ。)とは異なる第2偏光分離素子によりp偏光成分とs偏光成分とに「透過光と反射光として偏光分離」し、このように分離されたp偏光成分を前記「第1の偏光成分」と合成し、s偏光成分を前記「第2の偏光成分」と合成し、合成された一方の偏光成分を偏向手段により「他方の偏光成分と同方向」に偏向し、且つ、1/2波長板で、偏光面を90度旋回させれば、赤色波長域・緑色波長域・青色波長域の「偏光方向が揃えられた照明光」を実現できる。
具体的な実施形態(特徴部分のみ模式的に示す。また、混同の虞が無いと思われるものについては図1におけると同一の符号を付した。)を図6に示す。
図6(a)に示す実施の形態は、図1(a)に示す構成に対して「第3光源」として、主たる波長:λ3が青色波長域にある青色光を放射するLED5−101とテーパロッドインテグレータ5−102の組合せを加え、LED5−101から放射される青色波長域の光のうち、p偏光成分を透過しs偏光成分を反射する偏光分離素子5−103、青色波長域の光を反射し、緑色波長域の光を透過する第2ダイクロイックミラー5−104を付加している。
また、図1(a)における偏光手段としてのミラー1−106が、「青色波長域の光を透過し、赤色波長域・緑色波長域の光を反射する第2ダイクロイックミラー5−105に変えられている。第2偏光分離素子5−103や第1ダイクロイックミラー5−104、第2ダイクロイックミラー5−105は、偏光分離機能を有する必要が無く、単に波長差により透過・反射を決定するものであるので、周知の「光学多層膜を有するダイクロイックミラー」を用いることができる。
LED4−101からの光は、テーパロッドインテグレータ1−102によって均一化されて発散角を規制され、第1偏光分離素子1−105によってp偏光成分LRPが反射され、第1偏光分離素子1−105を透過するs偏光成分LRSと分離する。透過したs偏光成分LRSは第2ダイクロイックミラー5−105によって光路を曲げられ、1/2波長板1−107によってp偏光に変換されて射出する。
LED1−103からの光は、テーパロッドインテグレータ1−104によって均一化されて発散角を規制され、第1ダイクロイックミラー5−104を透過した後に、第1偏光分離素子1−105によってs偏光成分LGSが反射され、第1偏光分離素子1−105を透過するp偏光成分LGPと分離する。第1偏光分離素子1−105により反射されたs偏光成分LGSは第2ダイクロイックミラー5−105によって光路を曲げられ、1/2波長板1−107によってp偏光に変換されて射出する。
LED5−101からの光は、テーパロッドインテグレータ5−102によって均一化されて発散角を規制され、第2偏光分離素子5−103によってs偏光成分LBSが反射され、第2偏光分離素子5−103を透過するp偏光成分LBPと分離する。第2偏光分離素子5−103により反射されたs偏光成分LBSは第2ダイクロイックミラー5−105を透過し、1/2波長板1−107によってp偏光に変換されて射出する。また、第2偏光分離素子5−103を透過したp偏光成分LBPは、第1ダイクロイックミラー5−104によって光路を変えられた後に、偏光分離素子1−105を透過し射出する。
即ち、図6(a)に実施の形態を示した辺個照明装置は、波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する第1光源1−101、1−102と、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する第2光源1−103、1−104と、波長:λ3(≠λ1、λ2)を主とする第3波長域を有する非偏光の光を射出する第3光源5−101、5−102と、これら第1ないし第3光源からの光を偏光変換して、同一偏光方向とし、略同一方向に射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、偏光変換光学系は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向から所定の角度:θで入射するように偏光分離層を有する第1偏光分離素子1−105と、第3光源からの光を透過光と反射光として偏光分離する偏光分離層を有する第2偏光分離素子5−103と、第1偏光分離素子によって分離された光の一方と、第2偏光分離素子によって分離された光の一方とを合成して同一偏光方向の第1の合成光とする第1ダイクロイックミラー5−104と、第1偏光分離素子によって分離された他方の光と第2偏光分離素子によって分離された他方の光を合成して、第1の合成光と直交する偏光方向の第2の合成光とする第2ダイクロイックミラー5−105と、第1および第2の合成光のうちの一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板1−107と、偏光変換された光の進行方向が略同一方向となるように揃える偏向手段5−105とを有し、第1偏光分離素子1−105の偏光分離層は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有し、第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行い、第3光源からの光を透過させるものである。
即ち、この実施の形態では第2ダイクロイックミラー5−105が「偏向手段」を兼ねている。
ここで、第1偏光分離素子1−105が「第3波長域(上の例で「青色波長域」)の光を良好に透過させる条件」を説明する。
前述の如く、図2(a)、(b)に即して説明した微細周期構造では、s偏光成分に対する阻止帯域の最大波長:λsmaxおよび最小波長:λsmin、p偏光成分に対する阻止帯域の最大波長:λpmaxおよび最小波長:λpminは、それぞれ(12)、(13)、(14)、(15)で与えられる。第3波長域の光が、第1偏光分離素子1−105を良く透過するためには、第3の波長域がs偏光成分の阻止帯域、p偏光成分の阻止帯域の「どちらからも外れている」ことが必要である。
従って、第3の波長域の中心波長:λ3が、λ3>λpmax、またはλ3<λsminのどちらかを満たせばよく、前述の(6)または(7)の何れかが満足されればよい。
図3(a)に示した膜構成では、波長:λsminは略499nm、波長:λ3は略460nmで(6)を満たす。
図6(b)は、図6(a)の偏光照明装置の変形例を示す。
図6(b)において、各LEDからの光の光路は図6(a)に示したものと略同じであるが、図6(a)における第1偏光分離素子1−105と第1ダイクロイックミラー5−104の機能が1つのクロスプリズム5−201に合体され、第2偏光分離素子5−103と第2ダイクロイックミラー5−105とがクロスプリズム5−202として合体されている。
図7(a)にクロスプリズム5−201の拡大図を示す。
クロスプリズム5−201は4つの直角三角柱プリズムP1〜P4を貼りあわせた構成になっている。図のように、直角三角柱プリズムのうち2つのプリズムP2、P4には1面に、偏光分離層5−301が形成されて「偏光分離素子の偏光分離層」をなし、他の2つのプリズムP1、P3には1面に「青色波長域の光を透過し、赤色および緑色波長域の光を反射する機能を持つ光学多層膜」によるダイクロイック層5−302が形成されて第1ダイクロイックミラーを構成している。
偏光分離層5−301は、図2(a)、(b)、図3に即して説明した偏光分離層と全く同じものを用いることができる。4つの直角三角柱プリズムP1〜P4はそれぞれ、偏光分離層またはダイクロイック層が内側で向かい合うようにして、接着層5−303によって接着固定されている。
図7(b)に、クロスプリズム5−202の拡大図を示す。
図7(a)に示したものと同じく、4個の直角三角柱プリズムP1〜P4が接着層5−403で接着されたものとなっている。プリズムのうち2つのプリズムP2、P4には1面に青色波長域の光に対してs偏光成分を反射し、p偏光成分を透過させ、緑色・赤色波長域に対しては偏光に拘わらず透過させる偏光分離層5−402が形成されており、他の2つのプリズムP1、P3には「1面に青色波長域の光を透過し、赤色緑色波長域の光の反射する機能を持った光学多層膜」によるダイクロイック層5−401が形成され、それぞれの層内側で向かい合うようにして接着層5−403によって接着されている。クロスプリズム5−202は「偏向手段」を兼ねている。
図8に「透過型画像表意装置であるプロジェクタ」の実施の形態を要部のみ模式的に示す。偏光照明装置の部分は、図6(a)に示したものと同じである。この偏光照明装置から射出する照明光は、赤色波長域・緑色波長域・青色波長域の光が合成され、かつ、偏光状態を「同一方向の直線偏光状態」に揃えられている。
この照明光は、偏光ビームスプリッタ6−101により反射型液晶素子6−102へ入射する。反射型液晶素子6−102に表示された像に応じて「偏光面を旋回」された画像光は偏光ビームスプリッタ6−101を透過し、投影光学系6−103によって所望の位置に拡大投影される。LED1−101、LED1−103、LED5−101は「時分割でそれぞれが順番に点等する」ようになっており、反射型液晶素子6−102に表示される像は各LEDの点滅に同期して赤色成分画像・緑色成分画像・青色成分画像に循環的に変化する。このようにして「フィールドシーケンシャル方式」でフルカラー画像が表示される。
投影光学系6−103は、一般に「複数のレンズから成るもの」が用いられるが、一部にミラーが用いたものや「複数のミラーのみからなる反射型の投影光学系」を用いることもできる。
上述の実施の形態では、第1光源として「赤色波長域の光を射出するLED」、第2光源として「緑色波長域の光を射出するLED」、第3光源として「青色波長域の光を射出するLED」としたが、これら光源の波長域は異なる組合せでも良い。例えば、第1光源として「緑色の波長域の光(主波長:λ1)」を射出するLED、第2光源として「青色の波長域の光(主波長:λ2)」を射出するLED、第3光源として「赤色の波長域の光(主波長:λ3)」を射出するLEDを用いても良い。
偏光照明装置の実施の形態を2例説明するための図である。 図1における偏光分離素子を説明するための図である。 偏光分離素子の具体例の特性を説明するための図である。 偏光分離素子の具体例の特性を説明するための図である。 偏光分離素子の変形例を4例示す図である。 請求項5の偏光照明装置の実施の形態を2例説明するための図である。 図6のクロスプリズムを説明するための図である。 投射型画像表示装置の実施の1形態を説明するための図である。
符号の説明
1−101 LED
1−102 テーパロッドインテグレータ
1−105 偏光分離素子
1−1050 偏光分離層
1−106 偏向手段としてのミラー
1−107 1/2波長板
LRP、LGP p偏光成分
LRS、LGS s偏光成分

Claims (9)

  1. 波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する第1光源と、
    波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する第2光源と、
    上記第1光源からの光と上記第2光源からの光とを偏光変換して同一方向の偏光とし、略同一方向へ射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、
    上記偏光変換光学系は、上記第1光源からの光と、上記第2光源からの光が、互いに異なる方向から、所定の角度:θで入射される偏光分離層を有する偏光分離素子と、この偏光分離素子によって分離された光の一方の進行方向を、他方の進行方向に平行な方向に変換する偏向手段と、上記偏光分離素子によって分離された光の一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板とを有し、
    上記偏光分離層は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有するものであり、上記第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、上記第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が上記第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行うことを特徴とする偏光照明装置。
  2. 請求項1記載の偏光照明装置において、
    偏光分離層に形成された微細周期構造の周期方向が、第1光源からの光の中心光軸と第2光源からの中心光軸と、上記偏光分離層によって分離された光の中心光軸とを共有する入射面に対して直交するように、偏光分離素子の配置が定められていることを特徴とする偏光照明装置。
  3. 請求項1または2記載の偏光照明装置において、
    偏光分離層の積層体が、厚さ:dの高屈折率材料層と、厚さ:dの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、
    iをHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、上記偏光分離層への入射光の中心入射角をθ、入射側媒質の屈折率をnとして、
    cosθ=√[1−{(n・sinθ)/n] (5)
    で定義されるθ、波長:λ1、λ2、上記厚さ:d、d、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、上記微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
    λ1=2(nHTE・cosθHTE・d+nLTE・cosθLTE・d
    (1)
    λ2=2(nHTM・cosθHTM・d+nLTM・cosθLTM・d
    (2)
    λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
    λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
    を満足することを特徴とする偏光照明装置。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の偏光照明装置において、
    偏光分離素子が、偏光分離層が2つの透明部材によって挟まれたプリズム形状をしていることを特徴とする偏光照明装置。
  5. 波長:λ1を主とする第1波長域を有する非偏光の光を射出する第1光源と、波長:λ2(<λ1)を主とする第2波長域を有する非偏光の光を射出する第2光源と、波長:λ3(≠λ1、λ2)を主とする第3波長域を有する非偏光の光を射出する第3光源と、これら第1ないし第3光源からの光を偏光変換して、同一偏光方向とし、略同一方向に射出させる偏光変換光学系とを備えた偏光照明装置であって、
    上記偏光変換光学系は、第1光源からの光と、第2光源からの光が、互いに異なる方向から所定の角度:θで入射するように偏光分離層を有する第1偏光分離素子と、第3光源からの光を透過光と反射光として偏光分離する偏光分離層を有する第2偏光分離素子と、上記第1偏光分離素子によって分離された光の一方と、上記第2偏光分離素子によって分離された光の一方とを合成して同一偏光方向の第1の合成光とする第1ダイクロイックミラーと、上記第1偏光分離素子によって分離された他方の光と第2偏光分離素子によって分離された他方の光を合成して、上記第1の合成光と直交する偏光方向の第2の合成光とする第2ダイクロイックミラーと、上記第1および第2の合成光のうちの一方の偏光方向を90度回転させる1/2波長板と、偏光変換された光の進行方向が略同一方向となるように揃える偏向手段とを有し、
    上記第1偏光分離素子の上記偏光分離層は、基板上に屈折率の異なる材料を積層した積層体が、1方向に微細周期構造をなし、構造複屈折を有し、上記第1光源からの光の反射成分と、第2光源からの光の透過成分が同じ偏光方向の第1の偏光成分となり、上記第1光源からの光の透過成分と、第2光源からの光の反射成分が上記第1の偏光成分と直交する偏光方向の第2の偏光成分となるように偏光分離を行い、上記第3光源からの光を透過させるものであることを特徴とする偏光照明装置。
  6. 請求項5記載の偏光照明装置において、
    第1偏光分離素子は、偏光分離層の積層体が、厚さ:dの高屈折率材料層と、厚さ:dの低屈折率材料層とを交互に所定層数に積層した周期積層部を有し、
    iをHTE、HTM、LTE、LTMの何れか、上記偏光分離層への入射光の中心入射角をθ、入射側媒質の屈折率をnとして、
    cosθ=√[1−{(n・sinθ)/n] (5)
    で定義されるθ、波長:λ1、λ2、上記厚さ:d、d、微細周期構造の周期方向に直交する偏光方向の光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTE、上記偏光方向の光に対する低屈折率材料層の有効屈折率:nLTE、上記微細周期構造の周期方向に平行な偏光方向を有する光に対する高屈折率材料層の有効屈折率:nHTM、低屈折率材料層の有効屈折率:nLTMが、
    λ1=2(nHTE・cosθHTE・d+nLTE・cosθLTE・d
    (1)
    λ2=2(nHTM・cosθHTM・d+nLTM・cosθLTM・d
    (2)
    λ2<λ1/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (3)
    λ1>λ2/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (4)
    を満足し、且つ、波長:λ3に対して、
    λ3<λ2/{1+(2/π)[{(nHTE/cosθHTE)−(nLTE/cosθLTE)}/{(nHTE/cosθHTE)+(nLTE/cosθLTE)}]} (6)
    または、
    λ3>λ1/{1−(2/π)[{(nHTM/cosθHTM)−(nLTM/cosθLTM)}/{(nHTM/cosθHTM)+(nLTM/cosθLTM)}]} (7)
    を満足することを特徴とする偏光照明装置。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載の偏光照明装置において、
    波長:λ1、λ2、λ3の組合せが、赤色、緑色、青色に対応する波長域の組合せであることを特徴とする偏光照明装置。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の偏光照明装置において、
    各光源がLED光源であることを特徴とする偏光照明装置。
  9. 投射表示すべき画像に対応する像を空間光変調器に表示し、表示された像を照明装置による照明光により照明し、上記像により変調された光を投射光学系により拡大投射して画像表示を行う投射型画像表示装置において、
    照明装置として、請求項1〜8の任意の1に記載の偏光照明装置を用いることを特徴とする投射型画像表示装置。
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