JP2008202880A - 冷却システム - Google Patents

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Shinichi Wakabayashi
慎一 若林
Kazuhisa Sakai
和久 酒井
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Abstract

【課題】 少ない台数(例えば1台)のポンプにより複数(2箇所以上)の被冷却部を冷却することができるとともに、配設スペースが小さな冷却システムを提供すること。
【解決手段】 流路内の冷却媒体をポンプにより循環させ、冷却媒体により被冷却部の吸熱を行う冷却システムにおいて、ポンプ2に対して並列に接続される流路8と流路9を有し、これら並列な各流路8,9に対し、それぞれ被冷却部R1と被冷却部R2を備えることとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却システムに関する。
冷却システムは、冷却媒体が循環する流路、該流路に配置される吸熱部と放熱部、および冷却媒体を流路内に循環させるためのポンプを備える。かかる冷却システムは、ポンプから送出された冷却媒体が吸熱部から放熱部に送られ、そして再びポンプに戻るという順で、冷却媒体が循環する構成になっている。このような、冷却システムでは、吸熱部において冷却媒体に熱を吸収させ、放熱部において冷却媒体の熱を放出させることを繰り返している。そして、冷却媒体の循環は、ポンプにより行われている。
したがって、このような冷却システムは、吸熱部を被冷却部の近傍に配設することで、被冷却部から発せられる熱を吸熱部において冷却媒体に吸収させ、放熱部において冷却媒体に吸収された熱を放熱させることで、被冷却部を継続的に冷却することができる。
このような冷却システムを用いた具体的な例が、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1は、DMD(Digital Maicromirror Device)を用いた投射装置に上述の冷却システムを用いたものあり、被冷却部であるDMDの熱を吸熱部から冷却媒体に吸収させ、放熱部において放熱することで、DMDの冷却を行っている。
特開2005−215022号公報
従来の冷却システムの流路は、一つのポンプに対して、一つの循環路が構成されている。そのため、被冷却部が複数の箇所にある場合には、被冷却部の数と同数の冷却システムを備える必要がある。したがって、ポンプ等が冷却システムの数だけ必要となり、冷却システムの配設スペースが大きなものとなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、少ない台数(例えば1台)のポンプで、複数の被冷却部を冷却することができるとともに、配設スペースが小さな冷却システムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、流路内の冷却媒体をポンプにより循環させ、冷却媒体により被冷却部の吸熱を行う冷却システムにおいて、流路はポンプに対して並列に接続される流路を有し、並列な各流路にそれぞれ被冷却部を備えることとする。
冷却システムをこのように構成した場合には、少ない台数のポンプで複数の箇所を冷却することができ、冷却システムの小型化を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、並列に接続される流路は、他の流路に設けられる被冷却部の上流側において分流部を有するとともに、下流側において合流部を有することとする。冷却システムをこのように構成した場合には、被冷却部を効率よく冷却することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、合流部は、リザーバータンクに設けられていることとする。冷却システムをこのように構成した場合には、冷却媒体の放熱を促すことができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、リザーバータンクは、このリザーバータンクに合流する流路から流入する冷却媒体の流れに沿う方向に、冷却媒体の流出部が配設されていることとする。冷却システムをこのように構成した場合には、冷却媒体の合流をスムーズにすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、リザーバータンクは、放熱手段を備えることとする。冷却システムをこのように構成した場合には、冷却媒体の放熱をより促すことができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、流路は焼き鈍しにより製造された銅管により形成されていることとする。冷却システムをこのように構成した場合には、冷却媒体の放熱をさらに一層促すことができる。
本発明によれば、少ない台数のポンプにより、複数の被冷却部を冷却することができるとともに、配設スペースが小さな冷却システムを提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る冷却システム1について図1を参照しながら説明する。
この冷却システム1は、ポンプ2と、第1の循環流路3Aおよび第2の循環流路3Bの2つの循環流路と、第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bの両方に共通の流路である管体4および管体5とを有している。第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bには、それぞれ、吸熱手段としてのヒートシンク6A,6B、およびリザーバータンク7A,7Bが備えられている。すなわち、第1の循環流路3Aには、ヒートシンク6Aおよびリザーバータンク7Aが備えられ、また、第2の循環流路3Bには、ヒートシンク6Bおよびリザーバータンク7Bが備えられている。
管体4とヒートシンク6Aとの間、ヒートシンク6Aとリザーバータンク7Aの間、およびリザーバータンク7Aと管体5との間は、それぞれ、管体8により接続されている。また、管体4とヒートシンク6Bとの間、ヒートシンク6Bとリザーバータンク7Bの間、およびリザーバータンク7Bと管体5との間は、それぞれ、管体9により接続されている。
管体4とヒートシンク6Aとを接続する管体8と、管体4とヒートシンク6Bとを接続する管体9とは、分流部10において管体4から分岐した管体である。また、リザーバータンク7Aと管体5とを接続する管体8と、リザーバータンク7Bと管体5とを接続する管体9とは、合流部11において合流し、1本の管体5に接続されている。
ヒートシンク6Aは、アルミ等の熱伝導率の高い金属ブロック体から形成され、全体として扁平した直方体を呈している。ヒートシンク6Aは、扁平方向にある一方の幅広面を被冷却部R1の接触面となる吸熱面12として、また、この吸熱面12と対向する面となる幅広面を放熱面13として構成されている。ヒートシンク6Aには、吸熱面12と放熱面13との間に、互いに平行に配設される3の貫通孔14,15,16が形成されている。
貫通孔14と貫通孔15とは、同じ側(リザーバータンク7A側)にある開口部が接続管17により接続されている。また、貫通孔15と貫通孔16は、接続管17が接続される開口部と反対側にある開口部が接続管18により接続されている。すなわち、貫通孔14,15,16は、接続管17,18を介して、一繋がりの流路となる管体として構成されている。
貫通孔14の接続管17が接続されている開口部と反対側の開口部には、管体4に接続される管体8が接続されている。また、貫通孔16の接続管18が接続されている開口部と反対側の開口部には、リザーバータンク7Aに繋がる管体8が接続されている。
リザーバータンク7Aは、箱体19と蓋板20とから構成され、全体として扁平した直方体を呈している。箱体19は、樹脂材で形成され、底面と側面を有し上面部分に相当する部分が開口している。この箱体19の開口部分が、アルミ等の金属板により形成される蓋板20により液密に塞がれることで、リザーバータンク7Aの内部は、箱体19と蓋板20に囲まれた中空部として構成される。この中空部は、管体8,管体9の内周径に比べて十分に大きな幅と奥行きを有する広い空間となっている。また、リザーバータンク7Aの互いに直交する側面の一方には、ヒートシンク6Aからの管体8が接続され、他方の側面には、管体5に繋がる管体8が接続されている。
上述のように、管体4の分流部10で、管体4から分岐した管体8は、ヒートシンク6Aの貫通孔14に接続される。また、ヒートシンク6Aの貫通孔16に接続される管体8の一端は、リザーバータンク7Aに接続される。そして、このリザーバータンク7Aと管体5とが管体8により接続される。したがって、第1の循環流路3Aは、ポンプ2からヒートシンク6Aおよびリザーバータンク7Aそしてポンプ2に戻る循環路として形成される。
本実施の形態では、第2の循環流路3Bに備えられるヒートシンク6Bおよびリザーバータンク7Bは、上述のヒートシンク6Aおよびリザーバータンク7Aと同一の構成を有している。すなわち、ヒートシンク6Bはヒートシンク6Aと同一の物を使用し、また、リザーバータンク7Bも、リザーバータンク7Aと同一の物を使用している。したがって、第2の循環流路3Bにおいても、上述の第1の循環流路3Aと同様に、ポンプ2からヒートシンク6Bおよびリザーバータンク7Bそしてポンプ2に戻る循環路が形成されることになる。
第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bは、分流部10においてポンプ2の出力側2aに接続される管体4に接続され、また、合流部11においてポンプ2の入力側2bに接続される。したがって、第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bは、ポンプ2に対して、並列に接続されていることになる。
管体4,5,8,9、ヒートシンク6A,6Bの貫通孔14,15,16およびリザーバータンク7A,7B内には、水等の冷却媒体(以下、単に冷媒と記載する。)が充填されている。したがって、ポンプ2が駆動すると、ポンプ2の出力側2aから放出された冷媒は、分流部10において、管体8と管体9にそれぞれ分流する。
そして、管体8に分流した冷媒は、ヒートシンク6A、リザーバータンク7Aを経て、合流部11に到る。また、管体9に分流した冷媒は、ヒートシンク6B、リザーバータンク7Bを経て、合流部11に到る。合流部11で合流した管体8と管体9の冷媒は、共に管体5を経てポンプ2に戻り入力側2bからポンプ2に入り、再び、出力側2aから管体4に放出される。このように、冷却システム1は、1つのポンプ2に対して冷媒の循環路となる第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bの2つの循環路を有する。
上記のように構成される冷却システム1は、例えば、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)にそれぞれが相当する2つの被冷却部R1,R2に、ヒートシンク6A,6Bの吸熱面12,12を接触させるように配設する。そして、ポンプ2を駆動し、第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bの各流路内に冷媒を循環させる。各ヒートシンク6A,6Bの吸熱面12,12から吸熱された被冷却部R1,R2の熱は、ヒートシンク6A,6B内にそれぞれ形成された貫通孔14,15,16内を流れる冷媒に移動し、被冷却部R1,R2が冷却されることになる。このように、冷却システム1は、一台のポンプ2により複数の被冷却部R1,R2を冷却することができる。
本実施の形態では、ヒートシンク6A,6B内にそれぞれ形成された複数の貫通孔14,15,16を形成している。貫通孔を複数形成することにより、ヒートシンク6A,6Bと冷媒が接触する面積が広くなる。そのため、各ヒートシンク6A,6Bの吸熱面12,12で吸熱された熱は、ヒートシンク6A,6Bにおいて冷媒に効率よく移動することができる。
ヒートシンク6A,6Bで、被冷却部R1,R2の熱を吸収した冷媒は、管体8,9を通りリザーバータンク7A,7Bに流れ込む。リザーバータンク7A,7Bの蓋板20は、アルミ等の熱伝導率の高い金属で形成されている。そのため、リザーバータンク7A,7B内の冷媒の熱は、蓋板20から外部に放熱される。すなわち、蓋体20は、放熱手段として機能している。リザーバータンク7A,7Bの蓋板20は、それぞれ、直方体を呈するリザーバータンク7A,7Bの幅広面に形成されている。したがって、蓋板20は、冷媒および外部との接触面積を広くとることができる。このため、リザーバータンク7A,7B内の冷媒の熱は、蓋板20から外部に効率よく放熱される。
また、リザーバータンク7A,7Bの内部は、管体8,管体9の内周径に比べて十分に大きな幅と奥行きを有する広い中空部となっている。そのため、冷媒は、流路8,9からリザーバータンク7A,7B内に流れ込んだ際に圧力が低下する。リザーバータンク7A,7B内に流れ込んだ冷媒は、圧力が低下することによりその温度が低下する。すなわち、リザーバータンク7A,7Bは、放熱部としても機能している。
また、管体4,5,8,9は、焼き鈍しにより製造されたいわゆる焼鈍し銅管により形成されている。このように、管体4,5,8,9を焼鈍し銅管により形成することで、管体4,5,8,9内を冷媒が移動する際に、冷媒の熱を、管体4,5,8,9から効率よく放熱することができる。また、焼鈍し銅管のような金属パイプを使用することで、管体4,5,8,9の剛性が高くなり、ポンプ2の送圧により管体4,5,8,9が膨張してしまうことを防止できる。そのため、ポンプ2の送圧の損失を小さくすることができる。
分流部10は、各ヒートシンク6A,6Bより冷媒の流れの上流側(ポンプ2側)に配置されている。そのため、ヒートシンク6Aには、ヒートシンク6Aより下流側にある管体8,5,4およびリザーバータンク7Aにより放熱された後の冷媒が流れ込むことになる。また、ヒートシンク6Bには、ヒートシンク6Bより下流側にある管体9,5,4およびリザーバータンク7Bにより放熱された後の冷媒が流れ込むことになる。したがって、各ヒートシンク6A,6Bには、リザーバータンク7A,7B等により冷却された温度の低い冷媒が流れることになり、各ヒートシンク6A,6Bにおける冷媒の吸熱効率を高くすることができる。
本実施の形態においては、各ヒートシンク6A,6Bの放熱をより一層促すために、放熱面13に、ペルチェ素子21を設けている。そのため、ヒートシンク6A,6Bが吸熱した被冷却部R1,R2の熱は、冷媒による吸熱の他、ペルチェ素子21,21によっても放熱することができるので、被冷却部R1,R2の放熱を効率よく行うことができる。
なお、ペルチェ素子21,21の換わりにヒートパイプを備えるようにしてもよい。ヒートパイプを備える場合には、ヒートパイプは、ヒートパイプの一端となる入熱部がヒートシンク6A,6Bに接触するようにヒートシンク6A,6Bに取り付けられる。ヒートシンク6A,6Bの熱は、ヒートパイプの入熱部によって吸熱され、ヒートパイプ内を放熱部まで移動し、放熱部から排出される。また、ペルチェ素子21,21やヒートパイプの換わりに、放熱面13にファンを配置し、ヒートシンク6A,6Bの熱の放熱を促すようにしてもよい。
冷却システム1をコンピュータ等の装置内部に備える場合、ヒートシンク6A,6Bに吸熱された熱が装置外部に放出されるように、例えば、ヒートシンク6A,6Bの放熱面13が装置の外部に露出するように、ヒートシンク6A,6Bを配設するのが好ましい。
放熱面13を装置の外部に露出させるためには、装置の筐体の構成、あるいは、被冷却部R1,R2の装置内部における配設位置等に制限が発生する場合がある。ヒートシンク6A,6Bに、ペルチェ素子21,21あるいはファンを備える場合にも同様に、ペルチェ素子21,21やファンからの放熱が装置外部に行われるようにする必要がある。そのため、ペルチェ素子21,21の放熱面やファンが装置外部に露出する場所、あるいは、装置外部と空気の交換が容易な場所に、ヒートシンク6A,6Bを設ける必要がある。したがって、装置の筐体の構成、あるいは、被冷却部R1,R2の装置内部における配設位置等に制限が発生する場合がある。
これに対し、ヒートシンク6A,6Bの放熱をヒートパイプにより行うこととした場合には、ヒートパイプの形状を適宜設定することで、ヒートパイプの放熱部の配設位置を自由に選択することができる。すなわち、ヒートシンク6A,6Bの熱は、ヒートパイプにより所望の位置に放出することができる。したがって、ヒートシンク6A,6Bの装置に対する配設位置に拘わらず、ヒートパイプの放熱部を所望の位置に配置することで、ヒートシンク6A,6Bに蓄積された熱をヒートパイプの放熱部が配置される所望の位置に放出することができる。そのため、ヒートシンク6A,6Bを配設する位置の自由度を高くすることができる。
リザーバータンク7A,7Bを構成する各蓋板20の表面側に、ペルチェ素子あるいはヒートパイプを備えるようにしてもよい。このように、蓋板20にペルチェ素子あるいはヒートパイプを備えることにより、リザーバータンク7A,7B内の冷媒の熱が蓋板20から放熱する際の効率を高くすることができる。また、リザーバータンク7A,7Bの箱体19を熱伝導率の高い金属(例えば、アルミ材)としたり、箱体19にペルチェ素子あるいはヒートパイプを備えるようにしてもよい。
本実施の形態のように、リザーバータンク7A,7Bを設けることにより、第1の循環流路3Aおよび第2の循環流路3B内に存在する冷媒の容量が多くなり、冷媒が吸熱できる熱容量が多くなる。そのため、冷媒の温度の上昇を抑えることができる。
リザーバータンク7A,7Bの内部の中空部は、上述したように、管体4,5,8,9の内周径に比べて十分に大きな幅と奥行きを有する中空部に形成されている。そのため、リザーバータンク7A,7B内の圧力は、流路8,9内の圧力に比べて低くなる傾向にある。したがって、リザーバータンク7A,7Bを設けることにより、ポンプ2の入力側2b(管体5側)の圧力を出力側2a(管体4側)に対して低くすることができ、ポンプ2による冷媒の循環を行い易くすることができる。
図2に、本発明の第2の実施の形態に係る冷却システム30を示す。上述の第1の実施の形態に係る冷却システム1と同様の部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る冷却システム30は、冷却システム1の合流部11をリザーバータンク31として構成したものである。このリザーバータンク31は、1つの側面に管体8,9が接続されている。また、管体8,9が接続される側面と対向する側面に管体5が接続されている。リザーバータンク31の内部は、上述したように管体8,9内に比べて圧力が低い傾向にある。そのため、上述の冷却システム1の合流部11のように管体5に管体9を直接接続するのに比べて、リザーバータンク31に管体8と管体9を接続する方が、管体8と管体9を流れる冷媒を合流させ易い。
また、リザーバータンク31においては、管体8と管体9は、管体5が接続される側面と対向する側面に対向する面に接続されている。したがって、管体8と管体9からリザーバータンク31に流入した冷媒は、流入した冷媒の流れ方向に沿う方向に位置する管体5から流出することになる。このように、管体8,9から流入する冷媒の流れの方向に、リザーバータンク31からの流出部となる管体5を接続することにより、管体8,9から流入した冷媒は、スムーズに管体5に流出することができる。
上述した、冷却システム1と冷却システム30は、互いに並列な第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bの2つの循環流路を備え、各循環流路に一つずつ設けられるヒートシンク6A,6Bにより、2箇所の被冷却部R1,R2を冷却する構成となっている。しかしながら、互いに並列な循環流路は2つに限らず、3つあるいはそれ以上備えるようにしてもよい。
例えば、図3に示す本発明の第3の実施の形態に係る冷却システム40のように、第1の循環流路3Aと第2の循環流路3Bに加えて、第3の循環流路3Cを備える構成としてもよい。なお、第3の循環流路3Cは、ここでは、第1の循環流路3A(あるいは第2の循環流路3B)と同様の構成であり、ヒートシンク6Cは、ヒートシンク6A(またはヒートシンク6B)と同様の構成となっている。
第3の循環流路3Cの管体41は、分流部42において、第2の循環流路3Bの管体9から分岐している。したがって、管体4内の冷媒は、分流部10において、第1の循環流路3Aの管体8と第2の循環流路3Bの管体9に分流する。そして、管体9に分流した冷媒は、分流部42において、第2の循環流路3Bのヒートシンク6Bに繋がる管体9と第3の循環流路3Cの管体41に分流する。すなわち、冷却システム40は、管体4を流れる冷媒が、第1の循環流路3A、第2の循環流路3Bおよび第3の循環流路3Cに分流するように構成されている。
リザーバータンク43の1側面には、第1〜第3の循環流路3A,3B,3Cのヒートシンク6A,6B,6Cからの管体8,9,41が接続されている。そして、管体8,9,41が接続されている側面に対向する側面に、ポンプ2に繋がる管体5が接続されている。
上述の各実施の形態に示す冷却システム1,30,40においては、ポンプ2の冷媒に対する送圧は、各循環流路に分散される。そのため、ポンプ2に接続される循環流路が多くなるほど、分岐した後の循環流路内の送圧が低下し、冷媒の循環ができなくなる虞が発生し易くなる。したがって、循環流路の数に応じてポンプ2の出力(送圧)を高くする必要がある。
一方、循環流路内の送圧は、ポンプ2の送圧と管体の内周径との相対的なものである。したがって、ポンプ2の出力を高くする代わりに管体4,5,8,9,41の内周径を細くすることにより、循環流路内の送圧を高くすることもできる。しかしながら、管体4,5,8,9,41の内周径を細くすると、冷媒の容量が少なくなり、冷媒が吸熱できる熱容量が低くなってしまう。そこで、ポンプ2を高圧のポンプとすることにより、管体の内周径を太くし冷媒の容量を増やし、冷媒の熱容量を大きくすることができると共に、循環流路を複数設けても、循環流路内の冷媒の送圧を高く維持することができる。なお、ポンプ2を循環流路中に複数台直列に配設することにより、冷媒の送圧を高くするようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態に係る冷却システム1,30,40につて説明したが、本発明は、種々変更実施できる。例えば、上述の冷却システム1,30,40に使用されているヒートシンク6A、ヒートシンク6Bおよびヒートシンク6Cは、同一の構成となっているが、被冷却部R1,R2,R3の大きさや発熱量等に応じて、材質、大きさあるいは形状等を、適宜、互いに異なるものとしてもよい。
また、リザーバータンク7A,7B,31,43を配置せず、ヒートシンク6A,6B,6Cとをポンプ2と管体で直接繋ぐ構成としてもよい。
上述した冷却システム1,30,40には、各循環流路にヒートシンクを1つだけ備えているが、一つの循環流路に、2つ、あるいはそれ以上の複数のヒートシンクを互いに直列あるいは並列に備えるようにしてもよい。また、冷媒については、水の他、アルコール、アンモニア等を用いることにより、より冷却効率を向上させることができる。
なお、上述の各実施の形態では、冷却システム1,30,40により、コンピュータのCPUを冷却する例を示したが、CPUの他、電源部を冷却するように、ヒートシンクを配設してもよい。また、冷却システムは、コンピュータの他、オーディオ機器等の家電製品、あるいは、自動車のエンジン部分の冷却に用いてもよい。
ところで、ポンプ2は、例えば、インペラや渦巻き羽根を回転させたり、あるいは、ダイヤフラムやピストンを駆動する等の方法により冷媒を送り出す形態のものの他、冷媒を高圧に圧縮し、この圧力で冷媒を送出すコンプレッサをも含むものとする。このように、ポンプ2をコンプレッサとし、冷媒として冷媒ガスを用いるようにしてもよい。この場合は、コンプレッサで冷媒ガスを高圧ガスとし、コンプレッサから送出された高圧ガスを放熱器で放熱させ液化させる。そして、この液化した冷媒ガスをエバポレータ(気化器)で気化させ低温となった冷媒ガスにより被冷却部を冷却することになる。なお、ポンプ2に、例えば、ダイヤフラムやピストンを圧電素子(超音波素子)により駆動するもの(圧電ポンプ)を用いることにより、大きな送圧を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る冷却システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却システムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る冷却システムの構成を示す図である。
符号の説明
1,30,40 … 冷却システム
2 … ポンプ
3A,3B,3C … 循環流路
4,5,8,9,41 … 管体(流路)
7A,7B,31,43 … リザーバータンク
10 … 分流部
11 … 合流部
20 … 蓋体(放熱手段)
R1,R2,R3 … 被冷却部

Claims (6)

  1. 流路内の冷却媒体をポンプにより循環させ、上記冷却媒体により被冷却部の吸熱を行う冷却システムにおいて、
    上記流路は上記ポンプに対して並列に接続される流路を有し、上記並列な各流路にそれぞれ被冷却部を備えることを特徴とする冷却システム。
  2. 前記並列に接続される流路は、他の流路に設けられる前記被冷却部の上流側において分流部を有するとともに、下流側において合流部を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記合流部は、リザーバータンクに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷却システム。
  4. 前記リザーバータンクは、このリザーバータンクに合流する前記流路から流入する前記冷却媒体の流れに沿う方向に、前記冷却媒体の流出部が配設されていることを特徴とする請求項3に記載の冷却システム。
  5. 前記リザーバータンクは、放熱手段を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の冷却システム。
  6. 前記流路は焼き鈍しにより製造された銅管により形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の冷却システム。
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