JP2008202689A - トリポート型等速ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】零又は極力零に近似する程度まで誘起スラスト力をより一層低減させることにある。
【解決手段】トラニオン28a〜28cの球面34に対応する球面状の凹部36を有する内側ローラ38と、複数のニードルベアリング40を介して前記内側ローラ38に外嵌され、案内溝18a〜18cに沿って変位する外側ローラ42と、前記外側ローラ42を前記案内溝18a〜18cに対して転動可能な状態に保持するばね部材52とを備え、前記ばね部材52は、圧縮ばねからなり、圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両の駆動力伝達部において、一方の伝達軸である第1軸と他方の伝達軸である第2軸とを連結させるトリポート型等速ジョイントに関する。
従来技術に係るトリポート型等速ジョイントを図7〜図10に示す(特許文献1参照)。このトリポート型等速ジョイント1は、一端部が開口した有底円筒状で内周面に軸線方向に沿って延在する複数の球面案内溝2を有し図示しない第1軸(駆動軸)に連結された外方継手部材3と、前記外方継手部材3の内側に同軸的に配設されると共に第2軸4に連結され、各球面案内溝2に向かって突出する複数のトリポート軸5を有する内方継手部材6と、前記トリポート軸5にニードルベアリング7を介して回転可能に設けられ、前記球面案内溝2に沿って転動するローラ部材8とから構成される(図7及び図8参照)。
前記従来技術に係るトリポート型等速ジョイント1では、外方継手部材3に連結された図示しない第1軸(駆動軸)が回転するとその回転トルクを外方継手部材3から各ローラ部材8を介して内方継手部材6に伝達し、第2軸4が前記第1軸と等速で回転する。前記第1軸と前記第2軸4とが軸線方向に沿ってスライドする際、及び前記第1軸と前記第2軸4とが交差して作動角(ジョイント角)を形成する際、ローラ部材8が球面案内溝2に沿って転動し、又は球面案内溝2内で回転することにより、その相対的軸方向変位又は相対的角度変位が許容される。
ところで、前記従来技術に係るトリポート型等速ジョイント1では、内外方両継手部材3、6(第1軸と第2軸4)が交差した状態で回転する際、図9に示されるように、ローラ部材8は、球面案内溝2で点Oを回転中心として2点鎖線のような円弧運動をする。このときローラ部材8は、球面案内溝2との間で捻れが生じて円滑なころがり運動をすることができないため、トリポート軸5及び球面案内溝2との間に滑りが発生し、この滑りによってシャフト軸方向の力(回転3次の誘起スラスト力)が発生することが知られている。この誘起スラスト力は、車両の発進時や加速時に発生する騒音や振動の要因となるため、できるだけ小さいことが好ましい。
そこで、特許文献1では、前記誘起スラスト力の発生を低減させるために、図10に示されるように、リテーナ8aと筒状部材8bとの間にバネ部材9を配設し、前記バネ部材9の引張力によって前記筒状部材8bの軸線が前記ローラ部材8の軸線と一致する方向に向くように常時付勢することが開示されている。
実開平4−44523号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された技術的思想では、誘起スラスト力を有る程度まで低減させることができても、前記誘起スラスト力を零又は零に極力近似する程度まで抑制することは困難である。
本発明は、誘起スラスト力を零又は極力零に近似する程度までより一層低減させることが可能な等速ジョイントを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、所定間隔離間し軸線方向に沿って延在する複数の案内溝が内周面に設けられ一方の伝達軸に連結される筒状のアウタ部材と、前記アウタ部材の開口する内空部内に挿入されて他方の伝達軸に連結されるインナ部材とを有する等速ジョイントにおいて、
前記案内溝に向かって膨出し、部分球面を有する複数のトラニオンと、
前記トラニオンを囲繞し、該トラニオンの部分球面に対応する球面状の凹部を有する内側ローラと、
複数の転動体を介して前記内側ローラに外嵌され、前記案内溝に沿って変位する外側ローラと、
前記各外側ローラを前記案内溝に対して転動可能な状態に保持すると共に、前記各外側ローラが前記案内溝に沿って変位するときに正弦波状のスラスト力を発生させる正弦波状スラスト力発生手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、正弦波状スラスト力発生手段を設けることにより、各外側ローラが案内溝に対して転動可能な状態(姿勢)に保持される共に、各外側ローラが前記案内溝に沿って変位するときに正弦波状のスラスト力を発生させる。従って、本発明では、各案内溝で発生するスラスト荷重は、所定角度ずつの位相差を有して相互にキャンセル(相殺)されるため、等速ジョイントの各案内溝で発生するトータルした誘起スラスト力を零又は極力零に近似した値とすることができる。
前記正弦波状スラスト力発生手段として、少なくともばね部材を含む弾性体によって構成し、前記弾性体は、弾性力による変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有するとよい。あるいは、前記正弦波状スラスト力発生手段は、圧縮ばねによって構成されたばね部材からなり、前記ばね部材は、前記案内溝の平坦面からなる天井部と前記内側ローラの軸線方向に沿った一端部との間に介装され、圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有するとよい。この場合、圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有することにより、各案内溝の天井部で発生するスラスト力(スラスト荷重)を正弦波状に設定することができる。
本発明では、案内溝と外側ローラとの間で発生する誘起スラスト力を零又は極力零に近似する程度までより一層低減させることができる。この結果、本発明では、前記誘起スラスト力に起因する騒音・振動等を極力抑制することができる。
本発明に係るトリポート型等速ジョイントについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイントを示す。
このトリポート型等速ジョイント10は、一方の伝達軸である図示しない第1軸の一端部に連結されて開口部を有する有底円筒状のアウタカップ(アウタ部材)12と、他方の伝達軸である第2軸14の一端部に連結されて前記アウタカップ12の内空部内に収納されるインナ部材16とから構成される。
前記アウタカップ12の内壁面には、図1に示されるように、軸線方向に沿って延在し、軸心の回りにそれぞれ120度の間隔をおいて3本の案内溝18a〜18cが形成される。前記案内溝18a〜18cは、それぞれ、平坦面からなる天井部20と、前記天井部20の両側に連続し所定角度傾斜する傾斜面22a、22bと、前記傾斜面22a、22bに連続し相互に対向する平坦面からなる側面部24a、24bとから構成される。
図1に示されるように、第2軸14にはリング状のスパイダボス部26がセレーション嵌合され、前記スパイダボス部26の外周面には、それぞれ、前記案内溝18a〜18cに向かって膨出し軸心の回りに120度の間隔をおいて3本のトラニオン28a〜28cが一体的に形成される。各トラニオン28a(28b、28c)は、リング状のスパイダボス部26から半径外方向に向かって膨出する首部と、前記首部と一体的に形成された頭部とから構成される。
図2に示されるように、前記頭部の上面部には、アウタカップ12の軸線方向から見ると所定の曲率半径からなる円弧状に形成され、且つアウタカップ12の軸線と直交する方向から見ると直線状に形成された第1曲面30が設けられる。また、前記頭部の下面部には、前記第1曲面30と同様な第2曲面32が前記首部に連続するように形成される。さらに、頭部は、第1曲面30と第2曲面32との間の外周面の全周にわたって形成され、且つ部分球面からなる球面34を有する。
トラニオン28a〜28cと側面部24a、24bとの間には、図2に示されるように、リング体からなり内周面の全体にわたって前記トラニオン28a〜28cの球面34に対応する球面状の凹部36が形成された内側ローラ38と、複数のニードルベアリング40を介して前記内側ローラ38に外嵌される円筒状の外側ローラ42とを有する。前記外側ローラ42の外周面は、案内溝18a〜18cの側面部24a、24bに対応して断面略直線状に形成され、該外側ローラ42の外周面と前記案内溝18a〜18cの側面部24a、24bとがそれぞれ線接触するように設けられている。
前記複数のニードルベアリング40は、両端部側に設けられたサークリップ44a及びワッシャ44bを介して、内側ローラ38の外周面と外側ローラ42の内周面との間で転動自在に装着される。
なお、図2に示されるように、内側ローラ38の環状平面上面部46と孔部48の内周面との境界部分には、該内側ローラ38の孔部48に対してトラニオン28a〜28cを容易に組み込むために、平面視して略楕円形状からなるトラニオン案内部50が形成されている。また、前記略楕円形状のトラニオン案内部50に代替して、平面視して円形状からなる孔部の境界部分に一組の相互に対向する切り欠き部(図示せず)を形成してトラニオン案内部50としてもよい。
トラニオン28a〜28cの頭部とアウタカップ12の内壁との間には、一端部が内側ローラ38の上面に係着され、他端部が各案内溝18a〜18cの天井部20に接触するばね部材(正弦波状スラスト力発生手段)52が設けられる。このばね部材52は、コイル状に複数巻回された圧縮ばねからなり、第1軸と第2軸14との作動角に影響されることがなく内側ローラ38及び外側ローラ42の姿勢を所定状態に保持する機能を有する。
さらに、前記ばね部材52は、後述するように、該ばね部材52の圧縮方向の変位の平方根とばね荷重(ばね定数)とが比例するばね特性を有するものを用いることにより、該ばね部材52によって天井部20に付与されるスラスト荷重を正弦波状とすることができる。
なお、正弦波状スラスト力発生手段としては、前記ばね部材52に限定されるものではなく、例えば、図示しない板ばね等の弾性体を含み、弾性力による変位方向の変位の平方根とばね荷重(ばね定数)とが比例するばね特性を有するものであればよい。
この場合、図1に示されるように、前記トラニオン28a〜28cの球面34と内側ローラ38の球面状の凹部36とは、それぞれ面接触するように設けられている。従って、トラニオン28a〜28cは、内側ローラ38に対して点Pを中心として矢印A方向に回動自在に設けられると共に、該トラニオン28a〜28cの軸線を回動中心として球面34に沿った周方向(矢印B方向)に回動自在に設けられる。
また、トラニオン28a〜28c及び内側ローラ38は、外側ローラ42に保持されたニードルベアリング40に対して、一体的に上下方向に沿って変位自在に設けられる。
さらに、トラニオン28a〜28cは、外側ローラ42を介して案内溝18a〜18cに沿ってアウタカップ12の軸線方向に沿って変位自在に設けられると共に、案内溝18a〜18cに沿ってアウタカップ12の軸線と略直交する方向に変位可能に設けられる。
本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
一方の伝達軸として機能する第1軸が回転すると、その回転力はアウタカップ12を介してインナ部材16に伝達され、トラニオン28a〜28cを通じて第2軸14が所定方向に回転する。
すなわち、アウタカップ12の回転力は、案内溝18a〜18cに接触する外側ローラ42及びニードルベアリング40を介して内側ローラ38に伝達され、さらに、前記内側ローラ38の凹部36に面接触する球面34を介してトラニオン28a〜28cに伝達されることにより、前記トラニオン28a〜28cに係合する第2軸14が回転する。
この場合、前述したように、第1軸と第2軸14との相対的軸方向変位及び相対的角度変位が許容された状態で、第1軸の回転運動がアウタカップ12に対する第2軸14の傾斜角度に影響されることがなく、該第2軸14に対して円滑に且つ等速で伝達される。
ここで、従来技術に係るトリポート型等速ジョイント1において、1つの球面案内溝2に付与されるスラスト力は、図4に示されるような波形になるものと推定される。他の2つの球面案内溝2においても位相が120度ずつ異なる同様の波形からなるスラスト力が発生し、この結果、回転3次の誘起スラスト力が発生する。この誘起スラスト力は、外方継手部材3の球面案内溝2に対するローラ部材8の傾きに起因するものである。
この場合、従来技術に係るトリポート型等速ジョイント1では、例えば、首振り機構等により各球面案内溝2に発生する個々のスラスト力の絶対値を小さくすることができても、トータルした誘起スラスト力を零とすることは困難である。
そこで、本願発明者は、3つの各案内溝18a〜18cで120度の位相差をもって同様の波形からなるスラスト力が発生していることに着目すると共に、これが正弦波であれば、相互に相殺されてトータルした誘起スラスト力が零となることに注目した。
すなわち、外側ローラ42の姿勢を強固に保持すると共に、発生するスラスト力(スラスト荷重)を正弦波とするために、外側ローラ42を傾ける力に対して十分な抗力を有するばね部材52を内側ローラ38の上面とアウタカップ12の天井部20との間に介装した。
しかも、本実施の形態では、正弦波状の挙動を示すトラニオン28a〜28cの球面34の変位を利用すると共に、ばね部材52の圧縮方向の変位の平方根とばね定数(バネレート)とが比例するような特性を有するばね部材52を用いることにより、天井部20に対して付与されるスラスト荷重を正弦波状とすることができる。
この場合、ばね部材52のばね力によって外側ローラ42の姿勢が保持されて傾かないため、外側ローラ42と、トルク伝達面であるアウタカップ12の側面部24a、24bとの間で発生するスラスト力は、極めて小さいものとなる。ばね部材52は、第1軸及び第2軸14の回転に伴って正弦波状の荷重をアウタカップ12の天井部20に付与し、この回転と外側ローラ42の軸方向移動によって正弦波状のスラスト荷重が発生する(図4参照)。
例えば、図3Aに示されるように、外側ローラ42が天井部20に近接してばね部材52が最も圧縮された状態では、正弦波における最大荷重D1が天井部20に対して付与され、図3Bに示されるように、外側ローラ42が天井部20から僅かに離間して案内溝18a〜18cの軸線と直交する方向に僅かに変位してばね部材52が僅かに伸長した状態では、前記最大荷重D1よりも減少した荷重D2が天井部20に対して付与され、図3Cに示されるように、外側ローラ42がさらに天井部20から離間して案内溝18a〜18cの軸線と直交する方向にさらに変位してばね部材52が伸長した状態では、さらに減少した荷重D3が天井部20に対して付与され、このようにばね部材52によって正弦波状の荷重が天井部20に付与される。
また、図3A〜図3Cに示されるように、図示しない第1軸の軸線に対して第2軸14の軸線が所定角度交差するように角度変位した場合、ばね部材52のばね力により、案内溝18a〜18cの軸線(E1)に対して外側ローラ42の軸線(E2)が常時直交した状態で保持されるため、前記外側ローラ42が案内溝18a〜18cに沿って円滑に転動(往復動)することができる。
各案内溝18a〜18cの天井部20に付与されるスラスト荷重は、比較的大きな荷重であっても、120度ずつの位相差を有する3つの案内溝18a〜18cで相互にキャンセル(相殺)されるため、トータルした誘起スラスト力を零又は極力零に近似した値とすることができる(図4参照)。
次に、ばね部材52の設定について検討する。
図6は、圧縮ばねからなり、ばねの圧縮方向の変位とばね定数とが比例するばね特性を有する比較例に係るばね(図示せず)を用いて、3つのトラニオンにそれぞれ外嵌された3つの外側ローラ(外側ローラ1〜3)の回転角度と誘起スラストとの関係を実験及びシミュレーションによって求めたものである。
変位とばね定数とが比例するばね特性を有する前記比較例に係るばねでは、
天井部で発生するスラスト荷重は、図6に示されるように、正弦波状とならない。
これに対し、本実施の形態では、圧縮ばねからなり、ばね部材52の圧縮方向の変位の平方根とばね定数(バネレート、ばねの硬さ)とが比例するばね特性を有するばね部材52を用いているため、天井部20で発生するスラスト荷重が、図4に示されるような正弦波状となり、トータルの誘起スラスト力を零又は極力零に近似する値とすることができた。
なお、前記ばね部材52の圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性とすることにより、天井部20に対して付与されるスラスト荷重が正弦波状となる理由は、以下の通りである。
すなわち、通常のばねでは、その圧縮方向の変位が正弦波状となるものの、等速ジョイントの1回転に2周波(2山)の波形となり、スラスト力は、案内溝に沿って往復動作する外側ローラの移動方向の向きにより、そのうちの1山が線対称に反転した波形となる。この波形は正弦波とならない(図6参照)。換言すると、ばね変位自体は正弦波となるが、スラスト力は案内溝に沿って外側ローラが移動する方向に発生し、等速ジョイントが1回転する間に前記外側ローラの移動方向の向きが反転することにより、零点を対称軸として正負反転したものがスラスト力となり、この波形は正弦波とならないからである。
このため、本実施の形態では、前記天井部20に対して付与されるスラスト力を正弦波状とするために、ばね部材52の圧縮方向の変位の平方根に設定した。
本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイントの軸線と直交する方向の縦断面図である。 図1に示すトリポート型等速ジョイントを構成するインナ部材の分解斜視図である。 図3A〜図3Cは、それぞれ、ばね部材によって正弦波状の荷重が案内溝の天井部に対して付与される状態を示す側面図である。 図1に示すトリポート型等速ジョイントに組み付けられ、圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有するばね部材によって付与されるスラスト力の特性図である。 従来技術に係るトリポート型等速ジョイントの1つの球面案内溝に付与されるスラスト力の特性図である。 圧縮方向の変位とばね定数とが比例するばね特性を有する比較例に係るばね部材によって付与されるスラスト力の特性図である。 従来技術に係るトリポート型等速ジョイントの軸線と直交する方向の縦断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿った縦断面図である。 図7に示す従来技術に係るトリポート型等速ジョイントにおいて、ローラ部材が球面案内溝を円弧運動する状態を示す説明図である。 従来技術に係るトリポート型等速ジョイントにおいて、リテーナと筒状部材の間にバネ部材が配設された状態を示す縦断面図である。
符号の説明
10…トリポート型等速ジョイント 12…アウタカップ
14…第2軸 16…インナ部材
18a〜18c…案内溝 20…天井部
22a、22b…傾斜面 24a、24b…側面部
28a〜28c…トラニオン 30、32…曲面
34…球面 36…凹部
38…内側ローラ 40…ニードルベアリング
42…外側ローラ 50…トラニオン案内部
52…ばね部材

Claims (3)

  1. 所定間隔離間し軸線方向に沿って延在する複数の案内溝が内周面に設けられ一方の伝達軸に連結される筒状のアウタ部材と、前記アウタ部材の開口する内空部内に挿入されて他方の伝達軸に連結されるインナ部材とを有する等速ジョイントにおいて、
    前記案内溝に向かって膨出し、部分球面を有する複数のトラニオンと、
    前記トラニオンを囲繞し、該トラニオンの部分球面に対応する球面状の凹部を有する内側ローラと、
    複数の転動体を介して前記内側ローラに外嵌され、前記案内溝に沿って変位する外側ローラと、
    前記各外側ローラを前記案内溝に対して転動可能な状態に保持すると共に、前記各外側ローラが前記案内溝に沿って変位するときに正弦波状のスラスト力を発生させる正弦波状スラスト力発生手段と、
    を備えることを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  2. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記正弦波状スラスト力発生手段は、少なくともばね部材を含む弾性体からなり、前記弾性体は、弾性力による変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有することを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  3. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記正弦波状スラスト力発生手段は、圧縮ばねによって構成されたばね部材からなり、前記ばね部材は、前記案内溝の平坦面からなる天井部と前記内側ローラの軸線方向に沿った一端部との間に介装され、圧縮方向の変位の平方根とばね定数とが比例するばね特性を有することを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
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JP (1) JP2008202689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019151588A1 (ko) * 2018-01-31 2019-08-08 동아대학교 산학협력단 탄성댐퍼가 구비된 프로펠러 샤프트용 유니버설조인트

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WO2019151588A1 (ko) * 2018-01-31 2019-08-08 동아대학교 산학협력단 탄성댐퍼가 구비된 프로펠러 샤프트용 유니버설조인트

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