JP2008202512A - 燃料供給装置 - Google Patents

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剛 榎本
Eiji Miyazaki
英二 宮崎
Daisuke Ito
大介 伊藤
Tomonori Nagase
智紀 長瀬
Kenji Mitsui
健司 三井
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Abstract

【課題】燃料供給装置の重量増や大型化を抑制しつつ、燃料ポンプやプレッシャレギュレータによる振動音の発生を抑制する。
【解決手段】燃料供給装置は、燃料タンクの開口を閉鎖するプレート部材と、プレート部材の燃料タンク側に取付けられる燃料ポンプ33と、プレート部材の燃料タンク側に取付けられ、燃料ポンプから吐出された燃料をプレート部材の燃料吐出口に導く燃料通路が設けられる燃料通路ケーシングと、燃料通路ケーシングに取付けられ、燃料通路を流れる燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータを備えている。燃料通路ケーシングのポンプ収容部58には、燃料ポンプ33の外周面に当接する当接部58cが形成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は燃料供給装置に関する。詳しくは、燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置に関する。
燃料タンクの開口を閉鎖するプレート部材に燃料ポンプやプレッシャレギュレータ等が取付けられた燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。この種の燃料供給装置では、プレート部材の反燃料タンク側に燃料吐出口が設けられる。プレート部材の燃料タンク側には燃料ポンプと燃料通路ケーシングが取付けられる。燃料通路ケーシングには、燃料ポンプから吐出された燃料をプレート部材の燃料吐出口に導く燃料通路が形成される。また、燃料通路ケーシングには、燃料通路を流れる燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータが取付けられる。この燃料供給装置では、燃料ポンプから吐出された燃料は、燃料通路ケーシングの燃料通路に流れ、プレッシャレギュレータによって燃料圧力が調整された後に、プレート部材の燃料吐出口より内燃機関に供給される。
特開平10−54320号
この種の燃料供給装置が作動すると、燃料ポンプが振動し、また、プレッシャレギュレータが振動する。燃料ポンプやプレッシャレギュレータの振動が大きくなると、振動音(異音)の原因となる。このため、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの振動を低く抑えることが要求される。燃料ポンプやプレッシャレギュレータの振動を低く抑えるためには、燃料ポンプとプレート部材との取付強度や、プレッシャレギュレータが取付けられる燃料通路ケーシングとプレート部材との取付強度を上げなければならない。しかしながら、燃料ポンプとプレート部材との取付部の強度を向上し、かつ、燃料通路ケーシングとプレート部材との取付部の強度を向上すると、プレート部材や燃料通路ケーシングが大型化してしまう。プレート部材や燃料通路ケーシングの大型化は、燃料供給装置の重量増や大型化を招き、燃料タンクへの搭載性を悪化させる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、燃料供給装置の重量増や大型化を抑制しつつ、燃料ポンプやプレッシャレギュレータによる振動音の発生を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の燃料供給装置は、燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給する。この燃料供給装置は、燃料吐出口が設けられると共に燃料タンクに設けられた開口を閉鎖するプレート部材と、プレート部材の燃料タンク側に取付けられる燃料ポンプと、プレート部材の燃料タンク側に取付けられ、燃料ポンプから吐出された燃料をプレート部材の燃料吐出口に導く燃料通路が設けられる燃料通路ケーシングと、燃料通路ケーシングに取付けられ、燃料通路を流れる燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータと、を備えている。燃料通路ケーシングには、燃料ポンプの外周面に当接する当接部が形成されている。
この燃料供給装置では、燃料通路ケーシングに形成された当接部が燃料ポンプの外周面に当接する。このため、燃料通路ケーシングは当接部を介して燃料ポンプに支持され、同時に、燃料ポンプは当接部を介して燃料通路ケーシングに支持される。このため、燃料ポンプとプレート部材との取付強度が向上し、かつ、燃料通路ケーシングとプレート部材との取付強度も向上する。これによって、燃料ポンプやプレッシャレギュレータによる振動が抑えられ、振動音(異音)の発生も抑えられる。また、燃料通路ケーシングに当接部を形成するだけなので、燃料ポンプとプレート部材との取付部の取付強度と、燃料通路ケーシングとプレート部材との取付部の取付強度をそれぞれ向上した場合と比較して、その重量増や大型化を効果的に抑えることができる。
なお、燃料通路ケーシングに形成する当接部の形状や個数は、燃料ポンプやプレッシャレギュレータによって発生する振動の周波数領域と燃料供給装置の共振周波数が異なるように設計されることが好ましい。これによって、燃料供給装置の振動を効果的に抑制することができる。
燃料通路ケーシングに複数の当接部を形成し、燃料ポンプの外周面を複数箇所で支持する場合は、燃料ポンプの軸心に対して対象となる位置に当接部を形成することが好ましい。例えば、燃料通路ケーシングに2つの当接部を形成し、その2つの当接部を燃料ポンプの軸心に対して対称な位置にそれぞれ配置することができる。
燃料通路ケーシングの当接部は、燃料ポンプと燃料通路ケーシングとの間で伝達される振動を吸収する振動吸収機能を備えていることが好ましい。これによって、燃料ポンプの振動が燃料通路ケーシングに伝わることが抑制され、また、プレッシャレギュレータの振動が燃料通路ケーシングを介して燃料ポンプに伝わることが抑制される。このため、燃料供給装置の振動を効果的に抑えることができる。
なお、当接部の振動吸収機能(いわゆるダンパ効果)は、例えば、複数箇所で屈曲する板状の当接部を形成し(迷路形状の当接部を形成し)、当接部を変形し易くすることによって得ることができる。あるいは、当接部に1又は複数の溝を形成し、当接部を変形し易くすることによって得ることができる。
この燃料供給装置では、燃料通路ケーシングに燃料ポンプを収容するポンプ収容部が設けられていてもよい。燃料通路ケーシングにポンプ収容部を設けることで、燃料ポンプを収容するポンプケーシングを別途設ける必要がない。また、燃料通路ケーシングに燃料ポンプが収容されているため、燃料ポンプの外周面に当接する当接部を燃料通路ケーシングに容易に形成することができる。
また、燃料通路ケーシングには、燃料ポンプに電力を供給する配線を取り付けるようにしてもよい。燃料通路ケーシングに配線が取り付けられているため、燃料供給装置を燃料タンクに取付ける作業の際に配線が邪魔になることがない。
ところで、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの仕様は、内燃機関の性能や燃料タンクの形状に応じて変化する。燃料ポンプやプレッシャレギュレータの仕様が変わると、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの作動時に発生する振動も変化する。このため、燃料ポンプとプレート部材との取付強度や、燃料通路ケーシングとプレート部材との取付強度も、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの仕様に応じて適切なものとすることが望ましい。このような場合に、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの仕様に応じて専用のプレート部材や燃料通路ケーシングを用いることとすると、複数のプレート部材や複数の燃料通路ケーシングを設計・製造しなければならず、製造コストが上昇する。
そこで、上記の燃料供給装置は、燃料通路ケーシングに取り付けられる補強部材をさらに備えることができる。燃料通路ケーシングには、補強部材を取り付けるための取付穴が形成される。補強部材には、取付穴に挿し込まれる突出部が形成される。そして、燃料通路ケーシングに補強部材が取付けられた状態では、補強部材の突出部が燃料通路ケーシングの取付穴を挿通し、その突出部の先端が燃料ポンプの外周面に当接していることが好ましい。
この燃料供給装置では、燃料通路ケーシングに補強部材を取付けると、補強部材の突出部の先端が燃料ポンプの外周面に当接する。したがって、燃料通路ケーシングは補強部材を介して燃料ポンプに支持され、同時に、燃料ポンプは補強部材を介して燃料通路ケーシングに支持される。これによって、燃料ポンプやプレッシャレギュレータによる振動がより抑えられ、振動音(異音)の発生も抑えられる。また、燃料通路ケーシングに取付ける補強部材を変えることで、燃料ポンプとプレート部材との取付強度や、燃料通路ケーシングとプレート部材との取付強度を変えることができる。また、補強部材を変えることで、燃料供給装置の振動特性(共振周波数等)を変えることもできる。このため、プレート部材や燃料通路ケーシングを共通化しても、燃料ポンプやプレッシャレギュレータの仕様に応じた取付強度や振動特性を備えることができる。
補強部材の突出部は、燃料ポンプと燃料通路ケーシングとの間で伝達される振動を吸収する振動吸収機能を備えていることが好ましい。突出部が振動吸収機能を備えることで、燃料供給装置の振動を効果的に抑制することができる。なお、突出部の振動吸収機能は、上述した燃料通路ケーシングの当接部と同様の構成によって実現することができる。
この燃料供給装置では、燃料通路ケーシングには、補強部材を取付けるための取付穴が複数形成されていてもよい。このような構成によると、燃料タンクの形状等に応じて補強部材の取付位置を変えることができる。
また、この燃料供給装置では、補強部材に燃料タンク内の燃料液面を検知する液面検知センサを取付けることができる。補強部材に液面検知センサを取付けることで、燃料通路ケーシングに液面検知センサを取付ける必要をなくすことができる。
また、補強部材には、液面検知センサを取付けるための取付部が複数形成されていることが好ましい。このような構成によると、燃料タンクの形状に応じて液面検知センサを取付ける位置を変更することができる。
なお、液面検知センサにはサーミスタを用いることができる。燃料液面を検知するセンサにサーミスタを用いることで、燃料供給装置をコンパクト化することができる。
下記の実施例に記載の技術の主要な特徴について列記する。
(形態1) 燃料通路ケーシングには、燃料ポンプを収容するポンプ収容部が設けられる。ポンプ収容部の周壁には燃料ポンプを臨む複数の穴が形成されている。
(形態2) 補強部材は、ポンプ収容部の周壁の外側からポンプ収容部の周壁に固定される。補強部材の一部(突出部)は、ポンプ収容部の周壁の穴を介して燃料ポンプに当接している。
(形態3) 燃料通路ケーシングのポンプ収容部の内壁面には、燃料ポンプに向かって突出すると共に燃料ポンプの外周面に当接する当接部が複数形成される。複数の当接部は、燃料ポンプの軸心に対して対象となる位置に配置される。
(実施例1)
本発明を具体化した燃料供給装置の第1実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例の燃料供給装置10の正面図であり、図2は燃料供給装置10を図1の右側から見た側面図である。
本実施例の燃料供給装置10は、自動二輪車の燃料タンク1内に設置され、燃料タンク1内の燃料を図示しない内燃機関(エンジン)に供給するために用いられる。図に示すように燃料供給装置10は、燃料タンク1の底部に形成された開口部1aに燃料タンク1の外側から挿入されて取付けられている。燃料供給装置10は、セットプレート12と、ケーシング14と、プレッシャレギュレータ16と、燃料フィルタ18を備えている。
セットプレート12は円板状のプレート22を有している。プレート22の一方の面(図1の上側の面)には、円筒形状のラジアル方向ガイド24が形成されている。プレート22の上面には溝22aが形成されている。溝22aは嵌合部24の外周面24aの外側を一巡するように形成されている。溝22a内にはゴム製のガスケット23が収容されている。プレート22の他方の面(図1の下側の面)には、燃料ポンプ33から吐出された燃料が導かれる燃料吐出ポート20と、燃料ポンプ等に電力を供給するための接続端子26が取付けられている。燃料吐出ポート20には燃料供給管(図示省略)の一端が接続され、燃料供給管の他端は内燃機関に接続されている。燃料ポンプ33から吐出された燃料は、燃料吐出ポート20より燃料供給管を通って内燃機関に供給される。セットプレート12は、燃料タンク1の開口部1aに取付けられる。セットプレート12が燃料タンク1に取付けられた状態では、ガスケット23が燃料タンク1の外表面に押圧されて変形している。これによって、燃料タンク1とセットプレート12との間がシールされている。
セットプレート12のプレート22には、ラジアル方向ガイド24と同じ側の面にケーシング14が取付けられている。ケーシング14は、燃料ポンプ33を収容する収容部58と、燃料吸入口30と、燃料吐出口と、燃料通路52と、平板54を一体成形したものである。
収容部58は円筒状に形成されており、その周壁は複数の矩形の穴が縦横に整然と配置された格子状を呈している。ケーシング14がプレート22に取付けられた状態では、収容部58はプレート22の上面に対して略垂直な状態となる。収容部58には、周知のウエスコ型の燃料ポンプ33が収容されている。燃料ポンプ33の底面は、プレート22に形成された支持部(図示しない)に支持されている。収容部58に燃料ポンプ33が収容されると、燃料ポンプ33はその長手方向の軸線がプレート22の上面に対して略垂直となり、収容部58と燃料ポンプ33の間には所定の間隙が形成されている。また、収容部58に燃料ポンプ33が収容された状態では、燃料ポンプ33の吸入口(図示省略)が下側に位置し、燃料ポンプ33の吐出口(図示省略)が上側に位置している。燃料ポンプ33は、導線(配線)41を介して接続端子26に接続されている。導線41の中間点は、ケーシング14に固定されている。燃料ポンプ33は、導線41、接続端子26を介して外部電源から電力が供給されるようになっている。ケーシング14の収容部58には補強部材60が着脱可能に取付けられている。補強部材60については後で詳述する。
ケーシング14の下端(収容部58の下端)は、プレート22の取付部にスナップフィット等によって取付けられている。燃料ポンプ33の吸入口(図示しない)に接続された接続管(図示しない)は、ケーシング14の下端に形成された開口を通って外部に引き出され、その先端に燃料フィルタ18が接続されている。
ケーシング14の上端(収容部58の上端)には燃料吐出口(図示省略)が形成されている。燃料ポンプ33の吐出口は、ケーシング14の燃料吐出口に接続されている。ケーシング14の燃料吐出口には、燃料通路52の一端が接続されている。燃料通路52には、プレッシャレギュレータ16が配設されている。プレッシャレギュレータ16は、燃料通路52の外周面に取付けられている。プレッシャレギュレータ16は、燃料通路52を流れる燃料(すなわち、燃料ポンプ33から吐出される燃料)の圧力を調整し、それによって生じた余剰燃料を燃料タンク1内に吐出する。図1によく示されるように、プレッシャレギュレータ16は燃料フィルタ18の上方に配されている。プレッシャレギュレータ16は、余剰燃料を吐出する燃料吐出口16aを備えている。燃料通路52の外周面には長方形の平板54が突設されている。平板54はプレッシャレギュレータ16の燃料吐出口16aと対向し、かつ、燃料吐出口16aから所定の距離だけ離間している。燃料通路52の他端は、燃料ホース56を介してセットプレート12の燃料吐出ポート20に接続されている。
補強部材60を図3から図7を用いて説明する。図3は補強部材60の正面図であり、図4は図3のIV−IV線断面図であり、図5は補強部材60の上面図であり、図6は補強部材60の右側面図である。また、図7はア補強部材60の設置状態を説明するための要部断面図である。
補強部材60は略板状の部材であり、図3と図4に示すように、表裏両面には強度を持たせるための複数のリブが形成されている。図3に示すように、補強部材60には縦長形状の穴64が形成されている。図7に示すように、収容部58の表側面にはこの穴64に係合する形状の凸部58aが形成されている。
図5と図6に示すように、補強部材60の裏面には支持部62が形成されている。支持部62は、水平面62aと、上下方向に伸びる円弧面62bを有している。水平面62aは補強部材60の裏面から水平に伸びており、水平面62aの先端から下方に向かって円弧面62bが形成されている。円弧面62bは燃料ポンプ33の外周面に倣う形状に形成されている。
補強部材60がケーシング14の収容部58に取付けられると、図7に示すように、収容部58に形成された凸部58aが穴64に挿し込まれ、収容部58に設けられている穴のうちの所定の穴58bに支持部62が挿し込まれる。そして、穴58bを挿通した支持部62の円弧面62bは、燃料ポンプ33の外周面に当接する。これによって、燃料ポンプ33は、補強部材60の支持部62によって収容部58内に適切に保持される。また、ケーシング14は、その下端がプレート22に支持されると共に、補強部材60及び燃料ポンプ33を介してプレート22に支持されることとなる。
補強部材60の上部には把持部66が形成されている。把持部66は、図5に示すように、補強部材60の上部より側方に水平に伸びており、その先端に円弧状の爪状部66a,66b,66cが形成されている。爪状部66a,66b,66cは上下3段に配置されており、中段の爪状部66bと下段の爪状部66cには円筒形状のサーミスタ68の周面が把持されている(図2参照)。上段の爪状部66aは、サーミスタ68に接続されている導線42の取回しを補助している。これによって、サーミスタ68は、補強部材60に固定されている。
サーミスタ68には端子40が接続されている。端子40は、導線42及び接続端子26を介して外部電源に接続されており、外部電源からサーミスタ68に電力が供給されるようになっている。サーミスタ68の出力抵抗又は電流は、燃料浸漬状態によって変化する。このため、サーミスタの出力抵抗又は電流を測定することによって、燃料タンク1内の燃料の油面が検出される。これによって、制御装置は、燃料タンク1内の燃料残量を算出することができる。
本実施例の燃料供給装置10では、ケーシング14に補強部材60を取付けることで、ケーシング14は、その下端がプレート22に支持(取付け)されると共に、補強部材60と燃料ポンプ33を介してプレート22に支持される。これによって、ケーシング14とプレート22との取付強度が向上し、プレッシャレギュレータ16による燃料供給装置10の振動が抑えられ、振動音(異音)の発生が抑えられる。
また、燃料ポンプ33の外周面は、補強部材60を介してケーシング14に支持されることとなる。これによって、燃料ポンプ33とプレート22との支持強度も向上する。したがって、燃料ポンプ33による燃料供給装置10の振動が抑えられ、振動音(異音)の発生が抑えられる。すなわち、燃料ポンプ33と収容部58との間に若干の間隙があっても、収容部58に取付けられた補強部材60によって燃料ポンプ33が収容部58内に位置決め(支持)され、燃料ポンプ33はプレート22に好適に支持される。このため、燃料ポンプ33が収容部58内で振動することを抑制することができる。これによって、燃焼ポンプ33が収容部58の内壁に衝突することが抑えられ、それに起因する異音の発生を防止することができる。また、燃料ポンプ33の振動が抑えられるため、補強部材60の振動も抑えられ、サーミスタ68によって燃料タンク1内の燃料の液面を正確に検出することができる。
また、本実施例では、ケーシング14と補強部材60とが別部材とされている。このため、ケーシング14に取付ける補強部材60を変更することで、燃料供給装置10の振動特性(例えば、共振周波数)を変えることができる。このため、補強部材60を変更することで、燃料供給装置10の共振周波数が燃料ポンプ33やプレッシャレギュレータの振動周波数領域から外れるように調整することができ、燃料供給装置10の振動をより低減でき、振動音(異音)の発生を抑制することができる。さらに、ケーシング14に取付けられる補強部材60を変更することで、ケーシング14とプレート22との取付強度や燃料ポンプ33とプレート22との取付強度を調整することもできる(例えば、補強部材60と燃料ポンプ33との接触面積・接触圧力等を調整することで、ケーシング14とプレート22の取付強度や燃料ポンプ33とプレート22との取付強度を調整することができる)。したがって、燃料ポンプ33やプレッシャレギュレータ16の仕様を変更したときでも、ケーシング14を変更する必要はなく、補強部材60によってこれらの取付強度を適切なものに調整することができる。また、補強部材60を変更するだけなので、ケーシング14自体は小型化することができ、燃料供給装置10が大型化することを抑制することができる。
また、本実施例では、燃料タンク1内の燃料残量を検出するための装置としてサーミスタ68を利用している。これにより、フロートを利用する装置に比して燃料供給装置をコンパクト化することができ、燃料タンク1の容量を大きく確保することができる。
さらに、本実施例では、取付強度を向上する補強部材60にサーミスタ68が取付けられている。これによって、部品点数が抑えられ、装置のコンパクト化を図ることもできる。また、着脱可能の補強部材60にサーミスタ68を支持させることによって、補強部材60の取付け位置を変更したり補強部材60の形状を変更したりするだけで、燃料供給装置10を様々な燃料タンクの形状に対応させることができ、装置の汎用性を向上することができる。さらに、メンテナンス性も向上することができる。
なお、上述した実施例では、補強部材60に設けた支持部62によって燃料ポンプ33の外周面を支持しただけであったが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、図8に示すように、ケーシング14(収容部58)の内壁面に、その内壁面から燃料ポンプ33に向かって突出すると共にその先端が燃料ポンプ33の外周面に当接する当接部58cを設けるようにしてもよい。図8に示す例では、収容部58の内壁面に2つの当接部58cが形成されている。図から明らかなように、2つの当接部58cと補強部材60の支持部62は、燃料ポンプ33の軸心の周りに周方向に略均等の間隔で配置される。これによって、燃料ポンプ33が周方向の3箇所で支持され、収容部58内で好適に保持される。また、図8に示す例では、当接部58c,支持部62に複数の溝58d,62cが形成されている。これによって、当接部58c,支持部62は外力によって容易に変形することができ、燃料ポンプ33とケーシング14との間に伝わる振動や、燃料ポンプ33と補強部材60との間を伝わる振動が吸収され、燃料供給装置10の振動の発生を効果的に抑制することができる。さらに、当接部58c,支持部62が容易に変形できることから、ケーシング14や補強部材60の寸法精度が低くしても、当接部58c及び支持部62によって燃料ポンプ33を好適に支持することができる。
なお、図8に示す例では、2つの当接部58cと支持部62によって燃料ポンプ33を支持したが、燃料ポンプ33は収容部58に形成した当接部58cによってのみ支持するようにしてもよい。この場合、収容部58に複数の支持部58cを設けることが好ましく、これらの支持部58cは燃料ポンプ33の軸心に対して対象となる位置に配置することが好ましい。支持部58cを対象に配置することで、燃料ポンプ33を好適に支持することができる。
また、図8に示す例では、当接部58cと支持部62に溝58d,62cを形成することで、当接部58cと支持部62に振動吸収機能を付与したが、振動吸収機能は他の構造によって付与することもできる。例えば、当接部58c,支持部62を、複数箇所で屈曲する板状に形成することによって、振動吸収機能を付与することもできる。複数箇所で屈曲する板状に形成することで、当接部58c,支持部62を板ばねのように機能させ、振動吸収機能を実現することができる。
(実施例2)
本発明を具体化した燃料供給装置の第2実施例を図面に基づいて説明する。本実施例の燃料供給装置80は、燃料ポンプ33を収容する収容部58に取付けられる補強部材90の形状が相違している。従って、本実施例の燃料供給装置80が第1実施例の燃料供給装置10と相違する点についてのみ説明し、それ以外の点についての詳細な説明を割愛する。また、本実施例の燃料供給装置80と第1実施例の燃料供給装置10とに共通する部材については同一の符号を用いることとする。図9は本実施例の燃料供給装置80の正面図であり、図10は燃料供給装置80を図9の右側から見た側面図である。図11は補強部材90の正面図である。
補強部材90は、第1実施例の補強部材60と同様に略板状の部材であり、表裏両面には強度を持たせるための複数のリブが形成されている。補強部材90の収容部58への取付け方法は第1実施例と同様であり、燃料ポンプ33は、補強部材90によって収容部58内に適切に位置決めされる。
図11に示すように、補強部材90の上部には平板状の取付部92が形成されている。取付部92には、図9と図10に示すようにセンサ94が取付けられている。センサ94には、アーム96を介してフロート98が回動可能に取付けられている。センサ94には端子100が接続されている。端子100は、導線102及び接続端子26を介して外部電源に接続されており、外部電源からセンサ94に電力が供給されるようになっている。フロート98は、燃料タンク1内の燃料に浮いている。すなわち、フロート98は、燃料タンク1内の燃料の液面が上下することに応じてケーシング14に対して回動する。センサ94は、アーム96の回動角度を検知する。センサ94は、回動角度を信号化し、図示省略した制御装置に送信する。これにより、制御装置は、燃料タンク1内の燃料残量を算出することができる。
本実施例の燃料供給装置80でも、ケーシング14等の取付強度を向上する補強部材90に燃料残量を検出するためのセンサ94を取付けている。これによって、部品点数を抑えて装置のコンパクト化を図ることができる。また、着脱可能の補強部材90にセンサ94を支持させることによって、補強部材90の取付け位置を変更したり補強部材90の形状を変更したりするだけで、燃料供給装置80を様々な形状の燃料タンクに対応させることができ、装置の汎用性を向上することができる。
以上、本発明のいくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、補強部材には、液面検知手段を取り付けるための取付け部を複数設けるようにしてもよい。補強部材に複数の取付け部を設けることによって、燃料タンクの形状に応じて液面検出手段を取付ける位置を変更することができ、補強部材の汎用性を向上することができる。
さらに、燃料ポンプを収容する収容部には、補強部材を取り付けるための取付け部を複数設け、これら取付け部のそれぞれに補強部材が装着可能となっていてもよい。このような構成によっても、燃料タンクの形状に応じて補強部材を取付ける位置を変更することができ、補強部材の汎用性を向上することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の燃料供給装置の正面図。 同、側面図。 同、補強部材の正面図。 図3のIV−IV線断面図。 同、補強部材の上面図。 同、右側面図。 同、補強部材の設置状態を説明するための要部断面図。 燃料ポンプを支持する構造の変形例を示す図。 第2実施例の燃料供給装置の正面図。 同、側面図。 同、補強部材の正面図。
符号の説明
1:燃料タンク、1a:開口部
10:燃料供給装置
12:セットプレート
14:ケーシング
16:プレッシャレギュレータ、16a:余剰燃料吐出口
18:燃料フィルタ
20:燃料ポート
22:プレート
23:ガスケット
24:ラジアル方向ガイド、24a:外周面
26:接続端子
33:燃料ポンプ
40:サーミスタ端子
41:導線
42:導線
52:燃料通路
54:平板
56:連通路
58:収容部、58a:凸部
60:補強部材
62:支持部、62a:水平面、62b:円弧面
64:穴
66:把持部、66a:爪状部材(上段),66b:爪状部材(中段),66c:爪状部材(下段)
68:サーミスタ
80:燃料供給装置
90:補強部材
92:取付部
94:センサ
96:アーム
98:フロート
100:端子
102:導線

Claims (10)

  1. 燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置であって、
    燃料吐出口が設けられると共に燃料タンクに設けられた開口を閉鎖するプレート部材と、
    プレート部材の燃料タンク側に取付けられる燃料ポンプと、
    プレート部材の燃料タンク側に取付けられ、燃料ポンプから吐出された燃料をプレート部材の燃料吐出口に導く燃料通路が設けられる燃料通路ケーシングと、
    燃料通路ケーシングに取付けられ、燃料通路を流れる燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータと、を備えており、
    燃料通路ケーシングには、燃料ポンプの外周面に当接する当接部が形成されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 燃料通路ケーシングの当接部は、燃料ポンプと燃料通路ケーシングとの間で伝達される振動を吸収する振動吸収機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記燃料通路ケーシングには、燃料ポンプを収容するポンプ収容部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料通路ケーシングには、燃料ポンプに電力を供給する配線が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料供給装置。
  5. 燃料通路ケーシングに取り付けられる補強部材をさらに備えており、
    燃料通路ケーシングには、補強部材を取り付けるための取付穴が形成されており、
    補強部材には、取付穴に挿し込まれる突出部が形成されており、
    燃料通路ケーシングに補強部材が取付けられた状態では、補強部材の突出部が燃料通路ケーシングの取付穴を挿通し、その突出部の先端が燃料ポンプの外周面に当接していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料供給装置。
  6. 補強部材の突出部は、燃料ポンプと燃料通路ケーシングとの間で伝達される振動を吸収する振動吸収機能を備えていることを特徴とする請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 前記燃料通路ケーシングには、補強部材を取付けるための取付穴が複数形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料供給装置。
  8. 前記補強部材には、燃料タンク内の燃料液面を検知する液面検知センサが取付けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の燃料供給装置。
  9. 前記補強部材には、液面検知センサを取付けるための取付部が複数形成されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料供給装置。
  10. 前記液面検知センサがサーミスタであることを特徴とする請求項8又は9に記載の燃料供給装置。
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