JP2008202486A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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孝宏 内田
Shuji Yuda
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正勝 永井
Tomohiro Nakano
智洋 中野
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Abstract

【課題】燃料カットを禁止することによって、スロットルバルブを速やかに正常復帰させることが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、スロットルバルブを複数有する内燃機関に対して制御を行う。具体的には、停止手段は、スロットルバルブの異常(仮異常)が検出された際に、少なくとも、スロットルバルブの作動を停止し、且つスロットルバルブに対応する気筒に対する燃料噴射及び点火を停止する。また、復帰制御手段は、復帰判定手段がスロットルバルブを正常復帰させても良いと判定した場合に、燃料カットの実行を禁止して燃料噴射を行うことによって、スロットルバルブの正常復帰を行う。これにより、正常復帰時における燃料カットの実行を抑制することができ、速やかにスロットバルブの正常復帰を行うことが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スロットルバルブを複数有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置に関する。
従来から、スロットルバルブ(電子スロットルバルブ)を複数有する内燃機関において、スロットルバルブの異常が検出された際に実行する制御が提案されている。例えば、特許文献1には、スロットルバルブを正常復帰させる際に、車両の不適切な挙動を防止するために、スロットルバルブの開速度に制限を設ける技術が記載されている。また、特許文献2には、バンク(気筒群)毎にECU(Engine Control Unit)及びスロットルバルブを有すシステムにおいて、一方のバンクにおけるスロットルバルブが異常になった際に、他方のバンクのみで運転を行う技術が記載されている。
特開2000−320381号公報 特開平9−195831号公報
ところで、通常、燃料噴射量や吸入空気量などが制御限界未満である場合、精度良く空燃比制御が行うことが困難となるため、燃料カットを実行している。上記した特許文献1に記載された技術においても、スロットルバルブの正常復帰の際に、このような制御限界未満の燃料噴射量や吸入空気量が求められた場合、燃料カットが実行されてしまう場合があった。そのため、スロットル開度が緩やかに制御されることにより、制御限界未満の領域から速やかに抜け出すことができずに、スロットルバルブの正常復帰が遅延してしまう可能性があった。また、特許文献2に記載された技術でも、スロットルバルブを速やかに正常復帰させることができない場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、燃料カットを禁止することによって、スロットルバルブを速やかに正常復帰させることが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、スロットルバルブを複数有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置は、前記スロットルバルブの異常が検出された際に、少なくとも、当該スロットルバルブの作動を停止し、且つ当該スロットルバルブに対応する気筒に対する燃料噴射及び点火を停止する停止手段と、前記停止手段による前記停止を解除して、前記スロットルバルブを正常復帰させても良いか否かを判定する復帰判定手段と、前記復帰判定手段が前記スロットルバルブを正常復帰させても良いと判定した場合に、燃料カットの実行を禁止して燃料噴射を行うことによって、当該スロットルバルブの正常復帰を行う復帰制御手段と、を備える。
上記の内燃機関の制御装置は、スロットルバルブを複数有する内燃機関に対して制御を行うために好適に利用される。具体的には、内燃機関の制御装置は、停止手段、復帰判定手段、及び復帰制御手段を有する。この場合、停止手段は、スロットルバルブの異常(仮異常)が検出された際に、少なくとも、スロットルバルブの作動を停止し、且つスロットルバルブに対応する気筒に対する燃料噴射及び点火を停止する。また、復帰制御手段は、復帰判定手段がスロットルバルブを正常復帰させても良いと判定した場合に、燃料カットの実行を禁止して燃料噴射を行うことによって、スロットルバルブの正常復帰を行う。これにより、正常復帰時における燃料カットの実行を抑制することができ、速やかにスロットバルブの正常復帰を行うことが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記復帰制御手段は、噴射すべき燃料噴射量が制御限界未満であっても、前記噴射すべき燃料噴射量に基づいて前記燃料噴射を行う。この態様では、内燃機関の制御装置は、空燃比制御を精度良く実行することよりも、スロットバルブの速やかな正常復帰を優先する。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記正常復帰が完了した場合に、前記復帰制御手段による前記燃料カットの実行の禁止を解除する燃料カット禁止解除手段を更に備える。
この態様では、内燃機関の制御装置は、スロットルバルブの正常復帰が完了した後は、制御限界未満の燃料噴射量が演算された場合には、燃料カットを実行する。これにより、正常復帰が完了した後は、空燃比制御を精度良く実行することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[内燃機関の構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の制御装置を適用した内燃機関について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態による内燃機関の概略構成を示す。なお、図1において、実線の矢印はガスの流れの一例を示し、破線の矢印は信号の入出力を示す。
内燃機関1は、主に、吸気通路3と、スロットルバルブ6a〜6fと、バンク(気筒群)7L、7Rと、気筒(シリンダ)8a〜8fと、燃料噴射弁9a〜9fと、排気通路10L、10Rと、を有する。なお、以下の説明では、左右の構成要素を区別しない場合には、添え字「L」及び「R」を省略する。また、スロットルバルブ6a〜6f、気筒8a〜8f、及び燃料噴射弁9a〜9fごとの区別をしない場合には、符号の末尾に付した「a」〜「f」を省略して、単に「スロットルバルブ6」、「気筒8」、及び「燃料噴射弁9」として用いる。
内燃機関1は、車両などに搭載され、左右のバンク7L、7Rにそれぞれ3つずつの気筒8a〜8fが設けられたV型6気筒のエンジンとして構成されている。また、内燃機関1は、それぞれの気筒8a〜8fごとにスロットルバルブ6a〜6fが設けられた電子スロットルシステム(独立スロットル)として構成されている。更に、内燃機関1は、2つのECU(Engine Control Unit)20L、20Rによって制御される。具体的には、内燃機関1におけるバンク7Lの構成要素はECU20Lによって制御され、バンク7Rの構成要素はECU20Rによって制御される。
ここで、内燃機関1について具体的に説明する。吸気通路3は、外部から吸入された吸気(空気)が流通する通路である。吸気通路3は、気筒8a〜8fに接続されており、気筒8a〜8fに対して吸気を供給する。また、複数の気筒8a〜8fに接続された吸気通路3上には、それぞれ、スロットルバルブ6a〜6fが設けられている。スロットルバルブ6a〜6fは、それぞれ、スロットル開度が制御されることによって、気筒8a〜8fに対して供給する吸気の流量を調整する。この場合、スロットルバルブ6a〜6fは、それぞれ、ECU20L、20Rから供給される制御信号S6a〜S6fによってスロットル開度などが制御される。具体的には、バンク7Lに接続された吸気通路3上に設けられたスロットルバルブ6a〜6cは、ECU20Lから供給される制御信号S6a〜S6cによって制御される。また、バンク7Rに接続された吸気通路3上に設けられたスロットルバルブ6d〜6fは、ECU20Rから供給される制御信号S6d〜S6fによって制御される。
気筒8a〜8fでは、上記のようにして供給された吸気と、燃料噴射弁9a〜9fから供給された燃料との混合気が、点火プラグ(不図示)によって点火されることによって燃焼される。燃料噴射弁9a〜9fは、それぞれの気筒8a〜8fに対して燃料を噴射するインジェクタに相当する。この場合、燃料噴射弁9a〜9fは、ECU20L、20Rから供給される制御信号S9a〜S9fによって燃料噴射量などが制御される。具体的には、バンク7L内の気筒8a〜8cに設けられた燃料噴射弁9a〜9cは、ECU20Lから供給される制御信号S9a〜S9cによって制御される。また、バンク7R内の気筒8d〜8fに設けられた燃料噴射弁9d〜9fは、ECU20Rから供給される制御信号S9d〜S9fによって制御される。例えば、燃料噴射弁9a〜9fは、ECU20L、20Rによって開弁時間などが制御されることによって、燃料噴射量を調整可能に構成されている。以上のように、気筒8a〜8f内での燃焼によって発生した排気ガスは、バンク7L、7Rのそれぞれに接続された排気通路10L、10Rから排出される。
ECU20L、20Rは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成され、主に内燃機関1に対する制御を行う。具体的には、ECU20Lは、内燃機関1におけるバンク7Lに設けられた構成要素に対して制御を行い、ECU20Rは、バンク7Rに設けられた構成要素に対して制御を行う。詳しくは、ECU20L、20Rは、制御信号S6a〜S6fを供給することによってスロットルバルブ6a〜6fを制御する共に、制御信号S9a〜S9fを供給することによって燃料噴射弁9a〜9fを制御する。また、ECU20L、20Rは、点火プラグ(不図示)に対する制御も行う。例えば、ECU20L、20Rは、スロットルバルブ6a〜6fにおけるスロットル開度を取得し(スロットルバルブ6a〜6fに設けられたスロットル開度センサ(不図示)などから取得する)、これに基づいて上記の制御を行う。なお、ECU20L、20Rは、信号を交換することによって、協調して内燃機関1を制御することができる。
このように、ECU20L、20Rは、本発明における内燃機関の制御装置に相当する。具体的には、ECU20L、20Rは、停止手段、復帰判定手段、及び復帰制御手段、並びに燃料カット禁止解除手段として動作する(詳細は後述する)。
なお、上記では、V型6気筒によって内燃機関1を構成する例を示したが、本発明の適用は、これに限定はされない。本発明は、6気筒以外の気筒数によって構成された内燃機関や、気筒が直列に配列された内燃機関に対しても適用することができる。更に、本発明は、直噴タイプの燃料噴射弁9a〜9fによって構成された内燃機関1への適用に限定はされず、ポート噴射タイプの燃料噴射弁によって構成された内燃機関に対しても適用することができる。
[本実施形態に係る制御方法]
次に、上記したECU20が行う制御方法について具体的に説明する。
本実施形態では、ECU20は、スロットルバルブ6の異常が検出された際に、少なくとも、異常が検出されたスロットルバルブ6の作動を停止し、且つスロットルバルブ6に対応する気筒8に対する燃料噴射及び点火を停止する。具体的には、ECU20は、スロットルバルブ6の異常が疑われるような状態(以下、「仮異常状態」と呼ぶ。)にある場合に、スロットルバルブ6の暴走を抑制するために、異常が検出されたスロットルバルブ6を停止(システムダウン)させると共に、当該スロットルバルブ6を有するバンク7(以下、「異常バンク」と呼ぶ。)に対する燃料噴射及び点火を禁止する。この場合、ECU20は、正常なスロットルバルブ6によって構成されるバンク7(以下、「正常バンク」と呼ぶ。)のみを運転する(以下、「片バンク運転」と呼ぶ。)ことによって、退避走行を行う。詳しくは、正常バンク側のECU20(ECU20L、20Rのいずれか一方)が片バンク運転のための制御を行う。このように、ECU20は、スロットルバルブ6が仮異常状態にある場合に、速やかにフェールセーフを行い、片バンク運転を実行する。
この後、ECU20は、仮異常状態にあったスロットルバルブ6を復帰(以下、「正常復帰」とも呼ぶ。)させても良いか否かの判定を行い、正常復帰させても良いと判定された場合に、当該スロットルバルブ6を正常復帰させる、つまり異常バンクの運転を再開する。具体的には、ECU20は、スロットルバルブ6における部品(例えば、電子スロットルモータ)などに異常がないことが確認された場合(つまり、スロットルバルブ6が「本異常状態」でないと判定された場合)、片バンク運転から、2つのバンク7L、7Rを用いた通常の運転(以下、「両バンク運転」と呼ぶ。)への復帰を行う。なお、スロットルバルブ6の仮異常状態とは、例えば異常があると判定された時間(異常である状態が継続した時間)が所定時間未満である状態を指し、スロットルバルブ6の本異常状態とは、例えば異常があると判定された時間(異常である状態が継続した時間)が所定時間以上である状態を指す。つまり、本異常状態は仮異常状態を経由してなるものである。
本実施形態では、ECU20は、上記のようなスロットルバルブ6のフェールからの正常復帰時に、スロットルバルブ6を目標スロットル開度に設定すると共に、燃料カット(フューエルカット)の実行を禁止して、燃料噴射を行う。つまり、ECU20は、スロットルバルブ6の仮異常状態からの正常復帰を実行する際に、燃料カットを禁止する。具体的には、ECU20は、制御限界未満の燃料噴射量が演算されても燃料カットを実行せずに、演算された燃料噴射量に基づいて燃料噴射を実行することによって、スロットバルブ6の速やかな正常復帰を優先する。
ここで、正常復帰時に上記のような制御を行う理由について説明する。正常復帰時には片バンク運転から両バンク運転に切り替えるが、この際に、安全確保などのために、車両の飛び出し感などを低減させることが望ましいと言える。そのため、ECU20は、正常復帰時には、異常バンクにおける発生トルクを低減させるため、吸入空気量を絞った状態で(つまり、スロットル開度を低開度に設定した状態で)、異常バンクにおける燃料噴射・点火を再開させる。この場合、ECU20は、スロットル開度に合わせて燃焼噴射量も少量に設定する。
ところで、ECU20は、制御限界未満の燃料噴射量が演算された場合、精度良く空燃比制御を実行することが困難となるため、基本的には燃料カットを実行する。つまり、ECU20は、噴射すべき燃料噴射量が制御限界未満である場合、空燃比制御を精度良く実行するために、燃料噴射及び点火を行わない。ここで、正常復帰時には、上記したように、演算される燃料噴射量が少量となる傾向にあるため、噴射すべき燃料噴射量が制御限界未満となり、燃料カットが実行される可能性が高いと言える。このように、正常復帰時において燃料カットが実行された場合、スロットルバルブ6を速やかに正常復帰させることができない可能性がある。つまり、燃料カットの実行と、低スロットル開度で正常復帰したい要求が干渉してしまい、スロットルバルブ6の正常復帰が遅延してしまう場合がある。
したがって、本実施形態では、スロットルバルブ6のフェールからの正常復帰を行う際に、ECU20は、燃料カットの実行を禁止する。具体的には、ECU20は、制御限界未満の燃料噴射量が演算されても燃料カットを実行せずに、演算された燃料噴射量に基づいて燃料噴射を実行することによって、スロットバルブ6の速やかな正常復帰を優先する。 なお、ECU20は、スロットルバルブ6の正常復帰後は、異常バンクにおけるスロットルバルブ6のスロットル開度を本来の目標スロットル開度まで速やかに徐開し、制御限界未満の噴射制御状態を速やかに脱する。そして、ECU20は、スロットルバルブ6の正常復帰完了後は、前述したような燃料カットの実行の禁止を解除する。即ち、ECU20は、正常復帰が完了した後は、制御限界未満の燃料噴射量が演算された場合には、燃料カットを実行する。つまり、スロットルバルブ6の正常復帰が完了した後は、空燃比制御を精度良く実行することを優先する。
[ECUが行う処理]
次に、図2のフローチャートを参照して、前述したECU20が行う処理について具体的に説明する。この処理は、基本的には、異常バンクにおけるスロットルバルブ6などに対して実行されるものである。具体的には、この処理では、スロットルバルブ6の仮異常状態における制御や、スロットルバルブ6の正常復帰時の制御や、正常復帰完了後の制御などが実行される。なお、当該処理は、ECU20によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU20は、スロットルバルブ6の仮異常判定条件が成立しているか否かを判定する。つまり、ECU20は、スロットルバルブ6が仮異常状態にあるか否かを判定する。具体的には、ECU20は、スロットル系(センサやモータなどを含む)が仮異常状態にあるか否かを判定する。例えば、ECU20は、スロットルバルブ6の実開度(スロットル開度センサなどによって検出される)と目標開度との差が所定値以上となった時間と、所定時間とを比較することによって、仮異常判定条件が成立しているか否かを判定する。この場合、ECU20は、実開度と目標開度との差が所定値以上となった時間が所定時間以上の場合に、スロットルバルブ6が仮異常状態にあると判定する。仮異常判定条件が成立している場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進み、仮異常判定条件が成立していない場合(ステップS101;No)、処理はステップS104に進む。
ステップS102では、ECU20は、仮異常フラグをオンにする。そして、処理はステップS103に進む。ステップS103では、ECU20は、片バンク運転を実行する。具体的には、ECU20は、スロットルバルブ6の暴走を抑制するために、仮異常状態にあるスロットルバルブ6を停止(システムダウン)させると共に、当該スロットルバルブ6を有する異常バンクに対する燃料噴射及び点火を禁止する。この場合、ECU20は、正常バンクにより片バンク運転を実行することによって、退避走行を行う。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、ステップS104では、ECU20は、仮異常フラグがオンであるか否かを判定する。つまり、現在、スロットルバルブ6は仮異常状態ではないが、これまでに仮異常状態であったか否かを判定する。仮異常フラグがオンである場合(ステップS104;Yes)、処理はステップS105に進む。この場合には、スロットルバルブ6を正常復帰させるべき状況(詳しくは、正常復帰を開始すべき状況や、正常復帰を継続すべき状況や、正常復帰を完了すべき状況を含む)にあると言える。これに対して、仮異常フラグがオンでない場合(ステップS104;No)、処理はステップS109に進む。この場合には、スロットルバルブ6が仮異常状態にあった経歴がないため(仮異常フラグがオンからオフにされた場合も含む)、ECU20は、通常制御を実行する(ステップS109)。つまり、ECU20は、通常のスロットル制御を実行する。そして、処理はステップS113に進む。
ステップS105では、ECU20は、異常バンクが点火・噴射再開前の状態にあるか否かを判定する。つまり、ECU20は、スロットルバルブ6を仮異常状態から正常復帰させるべき状況、つまり正常復帰を開始すべき状況にあるか否かを判定する。点火・噴射再開前の状態にある場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS106に進む。この場合は、正常復帰を開始すべき状況(つまり、スロットルバルブ6を作動させて、燃料噴射及び点火を再開すべき状況)に該当する。これに対して、点火・噴射再開前の状態にない場合(ステップS105;No)、処理はステップS110に進む。この場合は、正常復帰を既に開始した後の状況(つまり、燃料噴射や点火などが既に行われている状況)に該当する。
ステップS106乃至ステップS108の処理は、基本的には、スロットルバルブ6の正常復帰時に行われる処理である。まず、ステップS106では、ECU20は、スロットル開度を正常復帰時の目標スロットル開度(以下、「復帰目標スロットル開度」と呼ぶ。)に設定する。具体的には、ECU20は、比較的、低開度である復帰目標スロットル開度に設定する。そして、処理はステップS107に進む。
ステップS107では、ECU20は、スロットルバルブ6の実開度が復帰目標スロットル開度に設定されたか否かを判定する。実開度が復帰目標スロットル開度に設定された場合(ステップS107;Yes)、処理はステップS108に進む。これに対して、実開度が復帰目標スロットル開度に設定されていない場合(ステップS107;No)、処理は当該フローを抜ける。この場合には、スロットル開度が復帰目標スロットル開度に設定されるまで待機する。
ステップS108では、ECU20は、燃料カット禁止フラグをオンに設定する。この場合、ECU20は、スロットバルブ6の速やかな正常復帰を優先するために、燃料カット(フューエルカット)の実行を禁止する。そして、処理はステップS113に進む。
一方、ステップS110では、ECU20は、正常復帰完了条件が成立しているか否かの判定を行う。この場合には、点火・噴射再開前の状態ではなく(ステップS105;No)、正常復帰を既に開始した後の状況であるので、ECU20は、スロットルバルブ6の正常復帰を完了しても良いか否かを判定する。1つの例では、ECU20は、走行中且つアクセルペダルが踏み込まれている状態で(アクセルオフではない)、アクセルペダルからの要求スロットル開度と目標スロットル開度が所定回数一致した場合、正常復帰完了条件が成立したと判定する。他の例では、ECU20は、走行中且つアクセルペダルが踏み込まれている状態で(アクセルオフではない)、アクセルペダルからの要求スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が所定値以下の状態が所定時間以上継続(連続若しくは累積)した場合、正常復帰完了条件が成立したと判定する。正常復帰完了条件が成立している場合(ステップS110;Yes)、処理はステップS111に進み、正常復帰完了条件が成立していない場合(ステップS110;No)、処理はステップS113に進む。
ステップS111及びS112の処理は、スロットルバルブ6の正常復帰完了直後に行われる処理である。まず、ステップS111では、ECU20は、燃料カット禁止フラグをオフに設定する。この場合には、スロットルバルブ6の正常復帰が完了しているので、空燃比制御を精度良く実行することを優先するため、ECU20は、燃料カット禁止フラグをオフに設定する。そして、処理はステップS112に進む。ステップS112では、ECU20は、仮異常フラグをオフに設定する。この場合には、スロットルバルブ6の正常復帰が完了しているため、ECU20は、仮異常フラグをオンからオフに設定する。そして、処理はステップS113に進む。
ステップS113乃至ステップS116では、燃料噴射に関する処理が行われる。まず、ステップS113では、ECU20は、燃料噴射量が制御限界(以下、「制御限界噴射量」と呼ぶ。)以上であるか否かを判定する。即ち、ECU20は、復帰目標スロットル開度などに基づいて求められた燃料噴射量が制御限界噴射量以上であるか否かを判定する。なお、制御限界噴射量は、燃料噴射弁9の性能などによって決まる量であり、ECU20内のメモリなどに記憶されている。燃料噴射量が制御限界噴射量以上である場合(ステップS113;Yes)、処理はステップS114に進む。この場合には、求められた燃料噴射量を用いて精度良く空燃比制御を行うことができるので、ECU20は、当該燃料噴射量に基づいて燃料噴射制御を実行する(ステップS114)。つまり、ECU20は、求められた燃料噴射量に対応する制御信号S9を燃料噴射弁9に供給することによって、燃料噴射制御を実行する。そして、処理は当該フローを抜ける。
一方、燃料噴射量が制御限界噴射量未満である場合(ステップS113;No)、処理はステップS115に進む。ステップS115では、ECU20は、燃料カット禁止フラグがオフであるか否かを判定する。この場合、ECU20は、燃料噴射量が制御限界噴射量未満であるが、燃料カットを実行しても良い状況であるか否かを判定する。
燃料カット禁止フラグがオフである場合(ステップS115;Yes)、処理はステップS116に進む。ステップS116では、ECU20は、燃料カットを実行する。この場合には、燃料噴射量が制御限界噴射量未満であり、且つ燃料カットが禁止されていないため、燃料カットを実行する。つまり、ECU20は、空燃比制御を精度良く実行することを優先するため、燃料噴射及び点火を実行しない。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、燃料カット禁止フラグがオンである場合(ステップS115;No)、処理はステップS114に進む。ステップS114では、ECU20は、求められた燃料噴射量に基づいて燃料噴射制御を実行する。この場合、制御限界噴射量未満の燃料噴射量が求められているが、燃料カットの実行が禁止されているため、ECU20は、求められた燃料噴射量に基づいて燃料噴射制御を実行する。つまり、ECU20は、噴射すべき燃料噴射量が制御限界未満であっても燃料カットを実行せずに、当該燃料噴射量に基づいて燃料噴射を実行することによって、スロットバルブ6の速やかな正常復帰を優先する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
以上説明した処理によれば、燃料カットを適切に禁止することによって、速やかにスロットバルブ6の正常復帰を行うことが可能となる。
本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された内燃機関の概略構成を示す。 本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
3 吸気通路
6a〜6f スロットルバルブ
7L、7R バンク
8a〜8f 気筒
9a〜9f 燃料噴射弁
10L、10R 排気通路
20L、20R ECU

Claims (3)

  1. スロットルバルブを複数有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記スロットルバルブの異常が検出された際に、少なくとも、当該スロットルバルブの作動を停止し、且つ当該スロットルバルブに対応する気筒に対する燃料噴射及び点火を停止する停止手段と、
    前記停止手段による前記停止を解除して、前記スロットルバルブを正常復帰させても良いか否かを判定する復帰判定手段と、
    前記復帰判定手段が前記スロットルバルブを正常復帰させても良いと判定した場合に、燃料カットの実行を禁止して燃料噴射を行うことによって、当該スロットルバルブの正常復帰を行う復帰制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記復帰制御手段は、噴射すべき燃料噴射量が制御限界未満であっても、前記噴射すべき燃料噴射量に基づいて前記燃料噴射を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記正常復帰が完了した場合に、前記復帰制御手段による前記燃料カットの実行の禁止を解除する燃料カット禁止解除手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2010249078A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置

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