JP2008202306A - 車両ドア開閉装置 - Google Patents

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Riyuujiro Akizuki
龍次郎 秋月
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Nobukazu Araki
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Abstract

【課題】構造を複雑化することなく、車両ドアを操作力に応じて好適に閉動作させることができる車両ドア開閉装置を提供する。
【解決手段】車両ボデーに形成された開口部の縁部2aに揺動自在に支持され縁部2aに回動自在に支持された車両ドアの開閉動作に応じて揺動動作するチェックレバー11と、チェックレバー11に連係されチェックレバー11に作用して車両ドアの開閉動作を緩衝するダンパ機構12とを。車両ドアに支持されチェックレバー11に係合して車両ドアを閉動作方向に回動させるべくチェックレバー11に引き込み力を付与する引き込みレバー34を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両ドア開閉装置に関するものである。
従来、車両ドア開閉装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両ドア開閉装置は、車両ドアの開閉動作に応じて揺動動作するロッドを備えるとともに、該ロッドに同軸上に構成されたダンパ機構を備える。このダンパ機構は、例えば乗員が所定値以上の過大な操作力にて車両ドアを開閉操作した際に、該操作力を吸収して該車両ドアの開閉動作を停止させる。
特開2001−32619号公報 特開2005−226298号公報
ところで、特許文献1は、過大な操作力による車両ドアの開閉動作をダンパ機構にて緩衝させるのみの構成であり、例えば乗員が車両ドアをゆっくりと閉操作した際には、操作力不足のために車両ドアが閉動作の途中で停止することがある。
そこで、特許文献2では、車両ドアの開閉位置、開閉方向、開閉動作の速度を電気的に検出し、その検出結果に応じて車両ドアの保持力を電気的に制御することが提案されている。このように車両ドアの保持力を制御することで、例えば車両ドアが過大な操作力にて閉操作された際には該車両ドアを静かに全閉位置へと閉動作させ、反対にゆっくりと閉操作された際には確実に全閉位置まで閉動作させることができる。
しかしながら、特許文献2では、車両ドアの開閉動作の全てを電気的に制御することから、アクチュエータやセンサー、電子制御装置等が必要になって構造が複雑化し、ひいてはコストの増大を余儀なくされる。
本発明の目的は、構造を複雑化することなく、車両ドアを操作力に応じて好適に閉動作させることができる車両ドア開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両ボデーに形成された開口部の縁部に揺動自在に支持され前記縁部に回動自在に支持された車両ドアの開閉動作に応じて揺動動作するチェックレバーと、該チェックレバーに連係され前記チェックレバーに作用して前記車両ドアの開閉動作を緩衝するダンパ機構とを有する車両ドア開閉装置において、前記車両ドアに支持され前記チェックレバーに係合して前記車両ドアを閉動作方向に回動させるべく前記チェックレバーに引き込み力を付与する引き込みレバーを有することを要旨とする。
同構成によれば、例えば車両ドアがゆっくりと閉操作され操作力不足に陥ったとしても、前記引き込みレバーにより前記チェックレバーに引き込み力が付与され、前記車両ドアの閉動作方向への回動が助勢されることで、前記車両ドアを全閉位置までより確実に閉動作させることができる。一方、車両ドアが過大な操作力にて閉操作された際には、前記ダンパ機構により前記車両ドアの閉動作を緩衝することで、前記車両ドアを静かに全閉位置へと閉動作させることができる。また、このような操作力に応じた車両ドアの閉動作を、機械的な構造のみで実現したことで、その構造を簡易化することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両ドア開閉装置において、一方及び他方の端部がそれぞれ前記車両ドア及び前記引き込みレバーに係止された付勢手段を備え、前記チェックレバーには、前記引き込みレバーと係合する係合部が形成され、前記引き込みレバーは、前記付勢手段の付勢力を前記係合部に伝達して前記チェックレバーに引き込み力を付与してなることを要旨とする。
同構成によれば、前記引き込みレバーは、前記付勢手段の付勢力を前記係合部に伝達する極めて簡易な構造で、前記チェックレバーに引き込み力を付与することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両ドア開閉装置において、前記係合部は、前記チェックレバーに形成された段差部であることを要旨とする。
同構成によれば、前記チェックレバーに前記段差部を形成するという簡易な形状変更で前記係合部を設けることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両ドア開閉装置において、前記引き込みレバーは、前記車両ドアに回動自在に支持されており、前記車両ドアの所定開閉位置よりも閉側の開閉位置において、前記段差部を押圧して前記チェックレバーに引き込み力を付与し、前記車両ドアの前記所定開閉位置よりも開側の開閉位置において、前記段差部に連続して前記チェックレバーに形成された平坦部を摺動して前記チェックレバーへの引き込み力を解放することを要旨とする。
同構成によれば、前記引き込みレバーは、前記所定開閉位置よりも閉側の開閉位置において、前記段差部を押圧することで、前記チェックレバーに引き込み力を付与する。一方、前記引き込みレバーは、前記所定開閉位置よりも開側の開閉位置において、前記平坦部に乗り上げて該平坦部を摺動することで、前記チェックレバーへの引き込み力を解放(無効化)する。従って、前記車両ドアの前記所定開閉位置よりも開側の開閉位置において、前記引き込みレバーが前記チェックレバーに徒に引き込み力を付与することを回避できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両ドア開閉装置において、前記引き込みレバーの引き込み力は、前記車両ドアが前記所定開閉位置から該所定開閉位置よりも閉側の開閉位置に向かうに従い漸増するように前記引き込みレバーのレバー比により設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記付勢手段の付勢力を漸増させることなく車両ドアの確実な閉動作が確保される。ひいては、前記車両ドアを閉動作させる際に、前記付勢手段の付勢力の影響が抑制され、結果、軽い開操作感を確保できる。
請求項1乃至5に記載の発明では構造を複雑化することなく、車両ドアを操作力に応じて好適に閉動作させることができる車両ドア開閉装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図2は、本実施形態に係る車両ドア開閉装置を示す斜視図である。同図に示されるように、車両ボデー1の側部には、乗降用の開口部2が形成されるとともに、該開口部2の車両前側の縁部2aには、上下一対のドアヒンジ3周りに車両ドア4が回動自在に支持されている。車両ドア4は、ドアヒンジ3周りに一側及び他側に回動することで開閉動作する。
また、前記縁部2aには、チェックレバー11が揺動自在に支持されている。このチェックレバー11は、車両ドア4の開閉動作に応じて揺動動作する。そして、前記車両ドア4には、前記チェックレバー11に連係され該チェックレバー11に作用して前記車両ドア4の開閉動作を緩衝する周知のダンパ機構12が設けられている。なお、前記開口部2の車両後側の縁部2bには、コの字型のストライカ5が固着されるとともに、前記車両ドア4には、その回動軌跡上で前記ストライカ5に臨むドアロック6が設けられている。このドアロック6は、前記車両ドア4が半ドア状態となるハーフラッチ位置において、前記ストライカ5と係合して前記車両ドア4を仮固定するとともに、前記車両ドア4が完全に閉鎖した状態となるフルラッチ位置において、前記ストライカ5と係合して前記車両ドア4を固定する。
さらに、前記車両ドア4には、前記ドアロック6を駆動制御するドアクローザ7が設けられている。このドアクローザ7は、前記ストライカ5と係合するドアロック6を駆動することで、前記車両ドア4をハーフラッチ位置からフルラッチ位置へと閉動作させる。
次に、前記チェックレバー11及びその周辺構造について説明する。図1(a)(b)は、前記チェックレバー11及びその周辺構造を示す平面図及び側面図である。同図に示されるように、前記縁部2aを形成するピラー13には、D/C(ドアチェック)ブラケット14が締結にて取着されるとともに、該D/Cブラケット14の先端部には、レバー15の基端部が回動可能に連結され、更に該レバー15の上下に2分する先端側の分岐部に挟まれる態様で前記チェックレバー11が回動可能に連結されている。なお、前記車両ドア4のドアヒンジ3周りの回動中心をO1とすると、前記レバーの15の回動中心O2は、前記回動中心O1とは異なる位置に配置されている。
前記チェックレバー11は、長尺状のレバー部21を有するとともに、該レバー部21に繋がる係合部としての上下一対の段差部22を介して拡幅された長方形状の拡幅部23を有する。この拡幅部23の上面及び下面は、直線状に延びる平坦部としての平坦面23aをそれぞれ形成する。
前記車両ドア4の内板をなすドアインナーパネル16には、前記レバー部21を貫通させて該レバー部21の長手方向の移動を間欠的に軽微に規制する周知のD/Cケース24が締結にて取着されている。前記レバー部21には、長手方向に間隔をおいて上下一対の複数の谷部21aが形成されており、前記D/Cケース24は、その内蔵する一対のローラ(図示略)にていずれかの前記谷部21aを挟み込むことで、前記レバー部21の長手方向の移動を軽微に規制する。
前記チェックレバー11は、前記D/Cケース24を貫通して前記レバー15側に現出するレバー部21の先端部が前記レバー15の分岐部に挟まれる態様で該レバー15に回動可能に連結されている。従って、例えば前記車両ドア4が開動作すると、前記ドアインナーパネル16(D/Cケース24)が前記ピラー13(レバー15)から離隔されるように移動することで、図1に2点鎖線で示すように、前記チェックレバー11は、レバー部21の前記レバー15に連結される先端部が前記D/Cケース24から引き出される態様で長手方向一側(図1の右側)に移動する。なお、図1では、前記車両ドア4の開閉動作に伴う前記チェックレバー11等の移動位置を、便宜的に車両ドア4(ドアインナーパネル16)の位置を基準に描画している。実際には、前記チェックレバー11が、前記車両ドア4の開閉動作に伴い縁部2a(D/Cブラケット14)に対し揺動動作することはいうまでもない。同図において、車両ドア4の全閉位置及び全開位置におけるチェックレバー11の状態をそれぞれ実線及び2点鎖線で示している。
前記ドアインナーパネル16には、前記チェックレバー11と干渉しないように該チェックレバー11を収容する箱状のブラケット25が固定されている。図1(a)に示すように、このブラケット25は、短手方向中央部に前記チェックレバー11が配置されるように成形された第1取付部25aと、該第1取付部25aに連続して前記ドアインナーパネル16から遠ざかるように拡開された第2取付部25bとを一体的に有する。
前記第2取付部25bには、前記ダンパ機構12が取着されるとともに、該ダンパ機構12の出力軸には、その径方向に延びるレバー31が一体回転するように連結されている。このレバー31の先端部には、その長手方向に沿って長孔31aが形成されるとともに、該長孔31aには、前記チェックレバー11の拡幅部23に支持されたローラ32が挿入される。従って、レバー31は、前記チェックレバー11の長手方向の移動に連動して、前記長孔31a内で前記ローラ32を摺動させつつ前記ダンパ機構12の出力軸と一体回動する。このとき、前記レバー31を介して前記チェックレバー11に作用するダンパ機構12は、該レバー31の回動位置及び回動速度に応じて前記チェックレバー11の長手方向の移動、即ち前記車両ドア4の開閉動作を緩衝する。このような特性を有するダンパ機構12は、負荷に応じてオイルの圧力による発生トルクを変化させる周知の構造を採用することで容易に製造することができる。
前記第1取付部25aには、チェックレバー11の上側及び下側においてその短手方向に橋渡しされた一対の支持ピン33のそれぞれにより一対の引き込みレバー34が回動自在に支持されている。各引き込みレバー34は、支持ピン33から一側に延びる第1レバー部34aを有するとともに、該第1レバー部34aの先端部にはローラ35が回転自在に支持されている。
また、各引き込みレバー34は、支持ピン33から他側に延びる第2レバー部34bを有するとともに、該第2レバー部34bの先端部には前記第1取付部25aの長手方向に沿って延びる付勢手段としてのスプリング36の一方の端部が係止され、更に該スプリング36の他方の端部は前記第1取付部25aに係止されている。各スプリング36は、前記引き込みレバー34に対しその第1レバー部34aが前記チェックレバー11の長手方向他側(図1の左側)に移動する側に付勢する。
ここで、各引き込みレバー34は、車両ドア4の全開位置に相当する状態(2点鎖線にて図示)にある前記チェックレバー11に対し、前記ローラ35が前記平坦面23aに当接するように前記スプリング36により付勢される。この状態では、各引き込みレバー34は、前記チェックレバー11の長手方向他側(図1の左側)への移動に際し、前記ローラ35を前記平坦面23aに沿って転動(摺動)させることで、該チェックレバー11の移動、即ち前記車両ドア4の閉動作方向への回動を助勢することはない。
そして、前記チェックレバー11の長手方向他側(図1の左側)への更なる移動により、前記ローラ35の位置に前記段差部22が達すると、各引き込みレバー34は、前記スプリング36により付勢されて、前記支持ピン33周りを回動しつつ、前記ローラ35にて前記段差部22を押圧する。これにより、各引き込みレバー34は、前記チェックレバー11に対し長手方向他側(図1の左側)へ移動させる側、即ち前記車両ドア4を閉動作方向に回動させる側に引き込み力を付与する。つまり、前記車両ドア4の閉動作に伴い該車両ドア4が所定開閉位置に達すると、各引き込みレバー34によるその閉動作方向への回動の助勢が開始される。
なお、本実施形態では、各引き込みレバー34は、前記チェックレバー11が前記車両ドア4の全閉位置に相当する状態(実線にて図示)に達するまで該チェックレバー11に引き込み力を付与するものの該引き込み力は、チェックレバー11のレバー比(第1レバー部34aに対する第2レバー部34bの長さ)によって前記車両ドア4が前記所定開閉位置から該所定開閉位置よりも閉側の開閉位置に向かうに従い漸増するように設定されている。この際、チェックレバー11のレバー比は、各スプリング36の付勢力がほとんど変わらないかむしろ漸減していくようにも設定あれている。
ここで、前記車両ドア4を閉動作方向に回動させる際の開閉位置と回動速度を表すドア速度との関係について図3のグラフに基づいて説明する。なお、同図では、車両ドア4を強く閉操作した場合及びゆっくり閉操作した場合の推移をそれぞれ実線及び1点鎖線で示している。また、同図において、全閉位置は、前記車両ドア4が半ドア状態となるハーフラッチ位置に相当する。
前記車両ドア4が全開位置近傍の十分に開かれた開側の開閉位置で車両ドア4が閉操作されると、該車両ドア4は、ドアヒンジ3周りの摩擦力などによってそのドア速度を緩やかに漸減させながら所定の半開位置に達する。この半開位置は、前記引き込みレバー34による引き込み力の付与が開始される前記所定開閉位置(以下、「開閉位置P」という)よりも開側に設定されている。
本実施形態では、前記ダンパ機構12は、車両ドア4が前記所定の半開位置よりも閉側の開閉位置にあるときに、前記レバー31及び前記チェックレバー11を介して前記車両ドア4の開閉動作を緩衝するように設定されている。このとき、前記ダンパ機構12は、ドア速度、即ち前記レバー31の回動速度が大きいほど大きくなる力で前記車両ドア4の開閉動作を緩衝するようになっている。従って、前記車両ドア4が前記所定の半開位置に達することで、ドア速度に応じて前記ダンパ機構12による前記車両ドア4の開閉動作の緩衝が開始される。
従って、車両ドア4が強く閉操作されると、前記所定の半開位置に達した段階で未だドア速度が大きいことから、前記ダンパ機構12は、前記車両ドア4の開閉動作をより強く緩衝する。これにより、ドア速度は、前記車両ドア4の閉動作方向への回動に伴って急激に減少する。そして、前記車両ドア4は、ドア速度を十分に減少させた状態で、前記所定開閉位置Pに達する。
一方、車両ドア4がゆっくり閉操作されると、前記所定の半開位置に達した段階でドア速度が小さいことから、前記ダンパ機構12は、前記車両ドア4の開閉動作をより弱く緩衝する。これにより、ドア速度は、前記車両ドア4の閉動作方向への回動に伴って緩やかに減少する。そして、前記車両ドア4は、ドア速度を応分に減少させた状態で、前記開閉位置Pに達する。
なお、各場合とも、十分に小さなドア速度で前記車両ドア4が前記開閉位置Pに達すると、前記引き込みレバー34による引き込み力の付与が開始されることで、前記車両ドア4は、その閉動作が助勢されて全閉位置へと確実に閉動作する。このとき、前記引き込みレバー34による引き込み力は、前記開閉位置Pから全閉位置の間で、閉側に向かうに従い漸増することは既述のとおりである。本実施形態では、前記引き込みレバー34による引き込み力は、該引き込み力の付与が開始されてもドア速度が急変しないように、即ち前記ダンパ機構12による緩衝が十分に弱くなるように小さく設定されている。従って、前記車両ドア4は、緩やかにドア速度を減少させながら全閉位置へと閉動作する。
前記車両ドア4が全閉位置、即ちハーフラッチ位置に達すると、前記ドアクローザ7により、前記ストライカ5と係合するドアロック6が駆動されることで、前記車両ドア4がハーフラッチ位置からフルラッチ位置へと閉動作するとともにこれに合わせて該車両ドア4が固定されることは既述のとおりである。このとき、ドアロック6の作動に伴う前記車両ドア4の固定等が、閉操作時のドア速度に関わらず十分に減速された概ね一定の状態で行われることで、違和感のない好適な操作フィーリングを得ることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、例えば車両ドア4がゆっくりと閉操作され操作力不足に陥ったとしても、前記引き込みレバー34により前記チェックレバー11に引き込み力が付与され、前記車両ドア4の閉動作方向への回動が助勢されることで、前記車両ドア4を全閉位置までより確実に閉動作させることができる。一方、車両ドア4が過大な操作力にて閉操作された際には、前記ダンパ機構12により前記車両ドア4の閉動作を緩衝することで、前記車両ドア4を静かに全閉位置へと閉動作させることができる。また、このような操作力に応じた好適な車両ドア4の閉動作を、電気的制御を利用することなく、機械的な構造のみで実現したことで、その構造を簡易化することができる。
(2)本実施形態では、前記引き込みレバー34は、前記スプリング36の付勢力を前記段差部22に伝達する極めて簡易な構造で、前記チェックレバー11に引き込み力を付与することができる。
(3)本実施形態では、前記チェックレバー11に段差部22を形成するという簡易な形状変更で引き込み前記引き込みレバー34との係合部を設けることができる。
(4)本実施形態では、前記引き込みレバー34は、前記所定開閉位置Pよりも閉側の開閉位置において、前記段差部22を押圧することで、前記チェックレバー11に引き込み力を付与する。一方、前記引き込みレバー34のローラ35は、前記所定開閉位置Pよりも開側の開閉位置において、前記平坦面23aに乗り上げて該平坦面23aを転動(摺動)することで、前記チェックレバー11への引き込み力を解放(無効化)する。従って、前記車両ドア4の前記所定開閉位置Pよりも開側の開閉位置において、前記引き込みレバー34が前記チェックレバー11に徒に引き込み力を付与することを回避できる。
(5)本実施形態では、前記車両ドア4が前記所定開閉位置Pから該所定開閉位置Pよりも閉側の開閉位置に向かうに従い、スプリング36の付勢力はほとんど変わらないかむしろ漸減していくことで、前記車両ドア4を閉動作させる際に、前記スプリング36の付勢力の影響が抑制され、これにより、軽い開操作感を確保できる。
(6)本実施形態では、ドアロック6の作動に伴う前記車両ドア4の固定(ハーフラッチ位置からフルラッチ位置への閉作動)等が、閉操作時のドア速度に関わらず十分に減速された概ね一定の状態で行われることで、違和感のない好適な操作フィーリングを得ることができる。特に、閉操作時のドア速度に依存することなく、設計に応じた快適な車両ドア4の閉まり音を演出することができる。
(7)本実施形態では、車両ドア4の開操作時、例えば突風などの影響を受けても、前記ダンパ機構12及び引き込みレバー34等の反力により、前記車両ドア4の急激な開動作を防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、引き込みレバー34のローラ35を割愛し、前記チェックレバー11(平坦面23a)を摺動する適宜の摺動体を設けてもよい。この場合、引き込みレバー34に摺動体を一体形成してもよい。
・前記実施形態において、引き込みレバー34(ローラ35)と係合する段差部22に代えて、例えば該引き込みレバー34と係合する係合部としての溝部や凹部、引っ掛け部などを設けてもよい。
・前記実施形態において、チェックレバー11は、段付き形状の円柱体であってもよい。この場合、例えばチェックレバー11が拡径される段差部に前記引き込みレバー34を係合すればよい。
・前記実施形態において、ダンパ機構12の作動特性は一例である。例えば、車両ドア4の全開位置から全閉位置までの全開閉位置に亘って、該車両ドア4の開閉動作を緩衝するダンパ機構であってもよい。
・前記実施形態において、前記ダンパ機構12は、オリフィスを利用したオイル式や粘性流体式など、適宜のものを採用すればよい。
・前記実施形態において、前記引き込みレバー34による前記チェックレバー11への引き込み力の付与により、前記車両ドア4を全閉位置としてのフルラッチ位置まで閉動作させてもよい。
(a)(b)は、本発明の一実施形態を示す平面図及び側面図。 同実施形態を模式的に示す斜視図。 車両ドアの開閉位置とドア速度との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…車両ボデー、2…開口部、2a…縁部、3…ドアヒンジ、4…車両ドア、11…チェックレバー、12…ダンパ機構、22…段差部(係合部)、23a…平坦面(平坦部)、34…引き込みレバー、36…スプリング(付勢手段)。

Claims (5)

  1. 車両ボデーに形成された開口部の縁部に揺動自在に支持され前記縁部に回動自在に支持された車両ドアの開閉動作に応じて揺動動作するチェックレバーと、該チェックレバーに連係され前記チェックレバーに作用して前記車両ドアの開閉動作を緩衝するダンパ機構とを有する車両ドア開閉装置において、
    前記車両ドアに支持され前記チェックレバーに係合して前記車両ドアを閉動作方向に回動させるべく前記チェックレバーに引き込み力を付与する引き込みレバーを有することを特徴とする車両ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両ドア開閉装置において、
    一方及び他方の端部がそれぞれ前記車両ドア及び前記引き込みレバーに係止された付勢手段を備え、
    前記チェックレバーには、前記引き込みレバーと係合する係合部が形成され、
    前記引き込みレバーは、前記付勢手段の付勢力を前記係合部に伝達して前記チェックレバーに引き込み力を付与してなることを特徴とする車両ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記係合部は、前記チェックレバーに形成された段差部であることを特徴とする車両ドア開閉装置。
  4. 請求項3に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記引き込みレバーは、
    前記車両ドアに回動自在に支持されており、
    前記車両ドアの所定開閉位置よりも閉側の開閉位置において、前記段差部を押圧して前記チェックレバーに引き込み力を付与し、
    前記車両ドアの前記所定開閉位置よりも開側の開閉位置において、前記段差部に連続して前記チェックレバーに形成された平坦部を摺動して前記チェックレバーへの引き込み力を解放することを特徴とする車両ドア開閉装置。
  5. 請求項4に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記引き込みレバーの引き込み力は、前記車両ドアが前記所定開閉位置から該所定開閉位置よりも閉側の開閉位置に向かうに従い漸増するように前記引き込みレバーのレバー比により設定されていることを特徴とする車両ドア開閉装置。
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