JP2008201895A - フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム - Google Patents
フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008201895A JP2008201895A JP2007039428A JP2007039428A JP2008201895A JP 2008201895 A JP2008201895 A JP 2008201895A JP 2007039428 A JP2007039428 A JP 2007039428A JP 2007039428 A JP2007039428 A JP 2007039428A JP 2008201895 A JP2008201895 A JP 2008201895A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- film
- atom
- substituted
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 C1CC*CC1 Chemical compound C1CC*CC1 0.000 description 11
- IFMWYIMNUCFSAS-UHFFFAOYSA-N CC1=CC(c(cc2)ccc2OC(CO2)(CO3)COP23=C)=CC=C[IH]1 Chemical compound CC1=CC(c(cc2)ccc2OC(CO2)(CO3)COP23=C)=CC=C[IH]1 IFMWYIMNUCFSAS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- FIGNTLYSGHNRRY-UHFFFAOYSA-N CCC(CO1)(CO2)C(C(C)C)OP12=O Chemical compound CCC(CO1)(CO2)C(C(C)C)OP12=O FIGNTLYSGHNRRY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- LOBCQHCXESBOLB-UHFFFAOYSA-N O=C(Cc1ccccc1)C1(C[O]2[O]3C1)COP23=O Chemical compound O=C(Cc1ccccc1)C1(C[O]2[O]3C1)COP23=O LOBCQHCXESBOLB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子を含有するフィルム用組成物、
式(I)中、Q1はシアノ基又は−COX2基を表し、X1はヘテロ原子を介してα炭素に結合する水素原子、有機残基、ポリマー鎖、ハロゲン原子を表し、X2はヘテロ原子を介してカルボニル基に結合する水素原子、有機残基、ポリマー鎖、ハロゲン原子を表し、Ra、Rbは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は有機残基を表し、X1とX2、RaとRb、X1とRa又はRbとが互いに結合して環状構造を形成してもよい。
【選択図】なし
Description
その中でも、特に携帯電話や液晶テレビの需要が拡大に伴い、その構成部材である視野角補償フィルム、偏光版保護フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム等の光学フィルムが非常に有用になってきている。
これらのフィルムは基本的にはフィルム用組成物をフィルム化した後にその片面又は両面に機能性材料を設ける(塗布、蒸着等による)か、或いはフィルム用組成物に予め、機能性素材を添加することにより得られるものである。
しかしながら、従来の光学用透明高分子材料からなる光学フィルムは、これらの特性を十分に満足するものではなかった。
近年、液晶表示装置の普及に伴い、表示性能や耐久性に対する要求がより高くなり、応答速度の向上や、表示画像に対して斜め方向から観察した場合のコントラストやカラーバランスといった視野角をより広範囲で補償することが課題となっている。これらの課題を解決すべく、各種液晶モードが開発されており、それに伴って各モードに対応して視野角を補償する目的で位相差フィルムを光学補償フィルムとして開発することが急務となっている。
更に上記に加えて、パネルの薄型化やコストの低減化が液晶表示装置に求められており、液晶表示装置に用いられる偏光板の保護フィルムに上記の位相差フィルムの機能を併せ持たせる方法が検討されるようになってきている。
また、透明性、光学制御性(等方性、異方性)に優れ、かつ高温高湿条件でも添加剤が分離せず光学特性等の劣化のない光学フィルムが求められていた。
即ち本発明が解決しようとするもう1つの課題は、マット剤やレターデーション調節剤等の添加物との親和性が高い光学フィルム用組成物、並びに、全光線透過性が高く、所望のレターデーションを与えることができ、安定性及び生産性に優れた光学フィルムを提供することである。
<1>式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子を含有することを特徴とするフィルム用組成物、
<2>前記X1の該ヘテロ原子が、酸素原子、イオウ原子及び窒素原子よりなる群から選ばれた1つのヘテロ原子である<1>に記載のフィルム用組成物、
<3>前記X1が、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、チオウレア結合、スルホン結合、スルホキシド結合、ウレタン結合、ウレア結合、アミド結合及びアミノ結合よりなる群から選ばれた少なくとも1つの結合を有する有機残基又はポリマー鎖である<1>又は<2>に記載のフィルム用組成物、
<4>マット剤を含む<1>〜<3>いずれか1つに記載のフィルム用組成物、
<5><1>〜<4>いずれか1つに記載のフィルム用組成物から製造されたフィルム、
<6><1>〜<4>いずれか1つに記載のフィルム用組成物を含む光学フィルム用組成物、
<7>レターデーション調節剤を含む<6>に記載の光学フィルム用組成物、
<8><6>又は<7>に記載の光学フィルム用組成物から製造された光学フィルム。
また、本発明により、マット剤やレターデーション調節剤等の添加物との親和性が高い光学フィルム用組成物、並びに、全光線透過性が高く、所望のレターデーションを与えることができ、安定性及び生産性に優れた光学フィルムを提供することができた。
本発明のフィルム用組成物は、式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子を含有することを特徴とする。
以下、式(I)で表される高分子について説明する。
X1又はX2がハロゲン原子である場合、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、及びフッ素原子等が挙げられ、塩素原子、臭素原子が好ましい。
逆に光学異方性の観点で、X1及びX2が少なくともイオウ原子又は芳香環(ヘテロ芳香環を含む)を有する基を含有することが好ましい。
<合成例1:化合物P−1>
フラスコ内にA−1(0.8mol)とメタクリル酸メチル(0.2mol)、V−65(和光純薬社製、アゾ系熱重合開始剤)(0.03mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(1L)を混合し、70℃で5時間撹拌した。反応後、水5Lに撹拌しながら少量ずつ反応液を入れていくと白色粉末が析出した。この粉末を濾過し、乾燥することでP−1を収量90%で得た。この物質の構造はNMR、IR、GPCにより確認した。
<合成例2:化合物P−5>
フラスコ内にα−ベンジルオキシメタクリレート(0.7mol)とメタクリル酸メチル(0.3mol)、V−65(和光純薬社製、アゾ系熱重合開始剤)(0.03mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(1L)を混合し、70℃で5時間撹拌した。反応後、水5Lに撹拌しながら少量ずつ反応液を入れていくと白色粉末が析出した。この粉末を濾過し、乾燥することでP−5を収量95%で得た。この物質の構造はNMR、IR、GPCにより確認した。
<合成例3:化合物P−14>
フラスコ内にα−アセトアミドメタクリル酸(0.7mol)とメタクリル酸メチル(0.3mol)、V−65(和光純薬社製、アゾ系熱重合開始剤)(0.03mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(1L)を混合し、70℃で5時間撹拌した。反応後、水5Lに撹拌しながら少量ずつ反応液を入れていくと白色粉末が析出した。この粉末を濾過し、乾燥することでP−14を収量94%で得た。この物質の構造はNMR、IR、GPCにより確認した。
以上の合成例に準じて具体例に示した全てのポリマーを合成できる。
本発明のフィルム用組成物は、式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子に加えて他の高分子を含んでいてもよい。
その他の高分子としては、オレフィン系ポリマー、含ハロゲン系ポリマー、アクリル系ポリマー、スチレン系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリオキシベンジレン、ポリアミドイミド及びゴム質重合体等が挙げられる。
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)等のオレフィン系ポリマー;塩化ビニル、塩素化ビニル樹脂等の含ハロゲン系ポリマー;ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系ポリマー;ポリスチレン、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等のスチレン系ポリマー;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610等のポリアミド;ポリアセタール;ポリカーボネート;ポリフェニレンオキシド;ポリフェニレンスルフィド;ポリエーテルエーテルケトン;ポリサルホン;ポリエーテルサルホン;ポリオキシベンジレン;ポリアミドイミド;ポリブタジエン系ゴム、アクリル系ゴムを配合したABS樹脂やASA樹脂等のゴム質重合体;等が挙げられる。
ゴム質重合体は、表面に式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子と相溶し得る組成のグラフト部を有するものが好ましく、また、ゴム質重合体の平均粒子径は、フィルム状とした際の透明性向上の観点から、100nm以下である事が好ましく、70nm以下である事が更に好ましい。
それらの中でもアクリロニトリル−スチレン系共重合体を用いるとガラス転移温度が120℃以上、面方向の100μmあたりの位相差が20nm以下で、全光線透過率が85%以上である光学フィルムが容易に得られる。
なお、式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子とその他の高分子とが熱力学的に相溶することは、これらを混合して得られた高分子のガラス転移点を測定することによって確認することができる。具体的には、示差走査熱量測定器により測定されるガラス転移点が式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子とその他の高分子との混合物について1点のみ観測されることによって、熱力学的に相溶していると言える。
その他の高分子としてアクリロニトリル−スチレン系共重合体を用いる場合、その製造方法は、乳化重合法や懸濁重合法、溶液重合法、バルク重合法等を用いる事が可能であるが、得られる光学フィルムの透明性や光学性能の観点から溶液重合法かバルク重合法で得られたものである事が好ましい。
本発明の光学フィルム用組成物にはレターデーション調節剤を添加することが好ましい。ここで、レターデーション調節剤とは、フィルムにおける膜厚方向のレターデーションを変化させる化合物である。
(連結基群1)単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。)、アルキレン基又はアリーレン基を表す。)
R11〜R13について詳しく説明する。R11〜R13は好ましくは炭素原子数1〜20、さらに好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12の脂肪族基である。ここで、脂肪族基とは、好ましくは脂肪族炭化水素基であり、さらに好ましくは、アルキル基(鎖状、分岐状及び環状のアルキル基を含む。)、アルケニル基又はアルキニル基である。例として、アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、t−アミル、n−ヘキシル、n−オクチル、デシル、ドデシル、エイコシル、2−エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、2,6−ジメチルシクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシル、シクロペンチル、1−アダマンチル、2−アダマンチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イルなどが挙げられ、アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられ、アルキニル基としては、例えば、エチニル、プロパルギルなどが挙げられる。
また、Zを含んで構成される5又は6員環は、ラクトン構造又はラクタム構造、すなわち、Zの隣接炭素にオキソ基を有する環状エステル又は環状アミド構造を含む。このような環状エステル又は環状アミド構造の例としては、2−ピロリドン、2−ピペリドン、5−ペンタノリド、6−ヘキサノリドを挙げることができる。
エステル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜20、さらに好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、iso−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、t−アミルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカルボニルオキシ、1−エチルペンチルカルボニルオキシ、n−ヘプチルカルボニルオキシ、n−ノニルカルボニルオキシ、n−ウンデシルカルボニルオキシ、ベンジルカルボニルオキシ、1−ナフタレンカルボニルオキシ、2−ナフタレンカルボニルオキシ、1−アダマンタンカルボニルオキシなどが例示できる。
Y21、Y22は互いに連結して環を形成してもよい。Y21、Y22はさらに置換基を有していてもよく、例としては前記のR11〜R13に置換していてもよい基を挙げることができる。
エステル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜20、さらに好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、iso−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、t−アミルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカルボニルオキシ、1−エチルペンチルカルボニルオキシ、n−ヘプチルカルボニルオキシ、n−ノニルカルボニルオキシ、n−ウンデシルカルボニルオキシ、ベンジルカルボニルオキシ、1−ナフタレンカルボニルオキシ、2−ナフタレンカルボニルオキシ、1−アダマンタンカルボニルオキシなどが挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜20、さらに好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、iso−ブチルオキシカルボニル、sec−ブチルオキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニルなど、1−エチルプロピルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル、3,7−ジメチル−3−オクチルオキシカルボニル、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシカルボニル、4−t−ブチルシクロヘキシルオキシカルボニル、2,4−ジメチルペンチル−3−オキシカルボニル、1−アダマンタンオキシカルボニル、2−アダマンタンオキシカルボニル、ジシクロペンタジエニルオキシカルボニル、n−デシルオキシカルボニル、n−ドデシルオキシカルボニル、n−テトラデシルオキシカルボニル、n−ヘキサデシルオキシカルボニルなどが挙げられる。
カルバモイル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜20、さらに好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えば、メチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、n−プロピルカルバモイル、イソプロピルカルバモイル、n−ブチルカルバモイル、t−ブチルカルバモイル、iso−ブチルカルバモイル、sec−ブチルカルバモイル、n−ペンチルカルバモイル、t−アミルカルバモイル、n−ヘキシルカルバモイル、シクロヘキシルカルバモイル、2−エチルヘキシルカルバモイル、2−エチルブチルカルバモイル、t−オクチルカルバモイル、n−ヘプチルカルバモイル、n−オクチルカルバモイル、1−アダマンタンカルバモイル、2−アダマンタンカルバモイル、n−デシルカルバモイル、n−ドデシルカルバモイル、n−テトラデシルカルバモイル、n−ヘキサデシルカルバモイルなどが挙げられる。
Y31〜Y70はさらに置換基を有していてもよく、例としては前記のR11〜R13に置換していてもよい基を挙げることができる。
一般式(13)又は一般式(14)で表される化合物の好ましい例を下記に示すが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
1つの化合物の中に含まれる2つ以上のR1及びR2は、それぞれ、同一であってもよいし、異なっていてもよい。好ましくは同一である。
また、連結基は、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれる2以上からなる連結基がさらに好ましい。
一般式(15)、特に一般式(15a)又は一般式(15c)で表される化合物の好ましい例を下記に示すが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
Xは、単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。)、アルキレン基(好ましくは炭素原子数1〜6、より好ましくは1〜3のもの、例えばメチレン、エチレン、プロピレン)又はアリーレン基(好ましくは炭素原子数6〜24、より好ましくは6〜12のもの。例えば、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレン)からなる群から選ばれる1つ以上の基から形成される2価の連結基であることが好ましく、−O−、アルキレン基又はアリーレン基から選ばれる1種以上の基から形成される2価の連結基であることが特に好ましい。
これら一般式(16)で表される化合物の好ましい例を下記に示すが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
芳香族ヘテロ環として好ましくは酸素原子、窒素原子あるいは硫黄原子を含む芳香族ヘテロ環である。ヘテロ環の具体例としては、例えば、フラン、ピロール、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、インドール、インダゾール、プリン、チアゾリン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾリン、オキサゾール、オキサジアゾール、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラザインデンなどが挙げられる。芳香族ヘテロ環として好ましくは、ピリジン、トリアジン、キノリンである。Q1、Q2及びQ3としてより好ましくは好ましくは芳香族炭化水素環であり、より好ましくはベンゼン環である。またQ1、Q2及びQ3は置換基を有してもよく、置換基としては後述の置換基Tが挙げられる。
一般式(17)で表される化合物としては、好ましくは下記一般式(17a)で表される化合物が挙げられる。
これらの置換基は更に置換されてもよい。また、置換基が二つ以上ある場合は、同じでも異なってもよい。また、可能な場合には互いに連結して環を形成してもよい。
一般式(18)として好ましくは下記一般式(18a)で表される化合物である。
前記(19)で表される化合物は、更に下記一般式(19a)〜(19d)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。
上記一般式(19)において、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表し、脂肪族基が好ましい。脂肪族基は、直鎖、分岐、環状のいずれであってもよく、環状であることがより好ましい。脂肪族基及び芳香族基が有していてもよい置換基としては後述の置換基Tが挙げられるが、無置換のものが好ましい。
X1、X2、X3及びX4は、それぞれ独立に、単結合、−CO−、−NR5−(R5は置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表し、無置換のもの及び/又は脂肪族基がより好ましい。)からなる群から選ばれる1種以上の基から形成される2価の連結基を表す。X1、X2、X3及びX4の組み合わせは特に限定されないが、−CO−、−NR5−から選ばれるのがより好ましい。
a、b、c及びdは0以上の整数であり、a+b+c+dは2以上である。a+b+c+dは、2〜8であることが好ましく、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4である。Q1は(a+b+c+d)価の有機基(環状のものを除く)を表す。Q1の価数は2〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、2〜4が最も好ましい。ここで有機基とは、有機化合物からなる基をいう。
X11、X12、X13及びX14はそれぞれ独立に、単結合、−CO−、−NR15−(R15は置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表し、無置換のもの及び/又は脂肪族基がより好ましい。)から選ばれる1種以上の基から形成される2価の連結基を表す。それぞれX11、X12、X13及びX14の組み合わせは特に限定されないが、−CO−、−NR15−から選ばれるのがより好ましい。
k、l、m及びnは0又は1であり、k+l+m+n=2、3又は4である。Q1は2〜4価の有機基(環状のものを除く)を表す。Q1の価数は2又は3が好ましい。
Y1及びY2はそれぞれ独立に−CONR23−又は−NR24CO−を表し、R23及びR24は置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表表し、無置換のもの及び/又は脂肪族基がより好ましい。L1は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−NR25−、アルキレン基及びアリーレン基から選ばれる1種以上の基から形成される2価の有機基(環状のものを除く)を表す。
L1の組み合わせは特に限定されないが、−O−、−S−、−NR25−、及びアルキレン基から選ばれるのが好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのがさらに好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのが最も好ましい。
L2は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−NR35−(R35は置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表し、無置換のもの及び/又は脂肪族基がより好ましい。)、アルキレン基、アリーレン基から選ばれる1種以上の基から形成される2価の連結基を表す。L2の組み合わせは特に限定されないが、−O−、−S−、−NR35−、及びアルキレン基から選ばれるのが好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのがさらに好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのが最も好ましい。
L4は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−NR55−(R55は置換若しくは無置換の脂肪族基又は置換若しくは無置換の芳香族基を表し、無置換のもの及び/又は脂肪族基がより好ましい。)、アルキレン基、アリーレン基から選ばれる1種以上の基から形成される2価の連結基を表す。L4の組み合わせは特に限定されないが、−O−、−S−、−NR55−、及びアルキレン基から選ばれるのが好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのがさらに好ましく、−O−、−S−及びアルキレン基から選ばれるのが最も好ましい。
置換基Tとしては、例えばアルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8のものであり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基などが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル基、3−ペンチニル基などが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜30、より好ましくは6〜20、特に好ましくは6〜12であり、例えばフェニル基、p−メチルフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。)、置換又は未置換のアミノ基(好ましくは炭素原子数0〜20、より好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜6であり、例えばアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基などが挙げられる。)、
これらの置換基は更に置換されてもよい。また、置換基が二つ以上ある場合は、同じでも異なってもよい。また、可能な場合には互いに連結して環を形成してもよい。
本発明において、オクタノール−水分配係数(logP値)が1〜10である化合物をレターデーション調節剤として使用することが好ましい。logP値としてさらに好ましい範囲は1〜6であり、特に好ましい範囲は1.5〜5である。
logP値が10以下であることにより、光学フィルム用組成物との相溶性が良好であり、Rthを充分に低減させる効果を有し、また光学フィルムの白濁や粉吹きを生じるといった問題が起こらず好ましい。
また、logP値が1以上であることにより、親水性が高くなり過ぎず、光学フィルムの耐水性を悪化させるという問題が生じないため好ましい。
fragmentation法(J.Chem.Inf.Comput.Sci.,27,21(1987))がより好ましい。ある化合物のlogPの値が測定方法あるいは計算方法により異なる場合に、該化合物が本発明の範囲内であるかどうかは、Crippen’s fragmentation法により判断することが好ましい。
レターデーション調節剤は、前述のとおり、芳香族基を含有してもよいし、含有しなくてもよい。
レターデーション調節剤は、分子量が3,000以下であることが好ましく、分子量が150以上3,000以下であることがより好ましく、170以上2,000以下であることがさらに好ましく、200以上1,000以下であることが特に好ましい。これらの分子量の範囲であれば、特定のモノマー構造であってもよいし、そのモノマーユニットが複数結合したオリゴマー構造、ポリマー構造でもよい。
レターデーション調節剤は、好ましくは、25℃で液体であるか、融点が25〜250℃の固体であり、さらに好ましくは、25℃で液体であるか、融点が25〜200℃の固体である。またレターデーション調節剤は、光学フィルム作製のドープ流延、乾燥の過程で揮散しないことが好ましい。
オクタノール−水分配係数(logP値)が0〜7である、多価アルコールエステル化合物、カルボン酸エステル化合物、多環カルボン酸化合物、ビスフェノール誘導体を光学フィルム用組成物に添加することによっても、光学異方性を低下させることができる。すなわち、これらの化合物も、光学フィルムの光学異方性を低下させる化合物であり、本発明においては、これらの化合物を上記レターデーション調節剤に加えて更に添加することもできる。
本発明に好適に用いられる多価アルコールエステルは、2価以上の多価アルコールと1種以上のモノカルボン酸とのエステルである。多価アルコールエステル化合物としては以下のものが例としてあげられるが、本発明はこれらに限定されない。
好ましい多価アルコールの例としては、例えばアドニトール、アラビトール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジブチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ガラクチトール、マンニトール、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、ピナコール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、キシリトール等を挙げることができる。特に、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、キシリトールが好ましい。
好ましいモノカルボン酸としては、特に制限はなく公知の脂肪族モノカルボン酸、脂環族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸等を用いることができる。脂環族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸を用いるとより光学フィルムの透湿度、含水率、保留性を向上させる点で好ましい。
好ましいモノカルボン酸の例としては、以下のようなものを挙げることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
脂肪族モノカルボン酸としては、炭素数1〜32の直鎖又は側鎖を有する脂肪酸を好ましく用いることができる。炭素数は1〜20であることが更に好ましく、1〜10であることが特に好ましい。酢酸を含有すると光学フィルム用組成物との相溶性が増すため好ましく、酢酸と他のモノカルボン酸を混合して用いることも好ましい。
好ましい脂肪族モノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、2−エチル−ヘキサンカルボン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸等の飽和脂肪酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸等を挙げることができる。これらは更に置換基を有してもよい。
好ましい脂環族モノカルボン酸の例としては、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロオクタンカルボン酸、又はそれらの誘導体を挙げることができる。
好ましい芳香族モノカルボン酸の例としては、安息香酸、トルイル酸等の安息香酸のベンゼン環にアルキル基を導入したもの、ビフェニルカルボン酸、ナフタリンカルボン酸、テトラリンカルボン酸等のベンゼン環を2個以上有する芳香族モノカルボン酸、又はそれらの誘導体を挙げることができる。特に安息香酸が好ましい。
多価アルコールエステル化合物としては、以下の化合物を例としてあげることができるが、本発明はこれらに限定されない。
カルボン酸エステル化合物としては、以下の化合物を例としてあげることができるが、本発明はこれらに限定されない。具体的には、フタル酸エステル及びクエン酸エステル等、フタル酸エステルとしては、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート及びジエチルヘキシルフタレート等、またクエン酸エステルとしてはクエン酸アセチルトリエチル及びクエン酸アセチルトリブチルを挙げることが出来る。またその他、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバチン酸ジブチル、トリアセチン、トリメチロールプロパントリベンゾエート等も挙げられる。アルキルフタリルアルキルグリコレートもこの目的で好ましく用いられる。アルキルフタリルアルキルグリコレートのアルキルは炭素原子数1〜8のアルキル基である。アルキルフタリルアルキルグリコレートとしてはメチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルプロピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、オクチルフタリルオクチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルプロピルグリコレート、プロピルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルプロピルグリコレート、メチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリルブチルグリコレート、ブチルフタリルメチルグリコレート、ブチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルブチルグリコレート、ブチルフタリルプロピルグリコレート、メチルフタリルオクチルグリコレート、エチルフタリルオクチルグリコレート、オクチルフタリルメチルグリコレート、オクチルフタリルエチルグリコレート等を挙げることが出来、メチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルプロピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、オクチルフタリルオクチルグリコレートが好ましく、特にエチルフタリルエチルグリコレートが好ましく用いられる。またこれらアルキルフタリルアルキルグリコレート等を2種以上混合して使用してもよい。
カルボン酸エステル化合物としては、以下の化合物を例としてあげることができるが、本発明はこれらに限定されない。
本発明において用いられる多環カルボン酸化合物は分子量が3,000以下の化合物であることが好ましく、特に250〜2,000以下の化合物であることが好ましい。環状構造に関して、環の大きさについて特に制限はないが、3〜8個の原子から構成されていることが好ましく、特に6員環及び/又は5員環であることが好ましい。これらが炭素、酸素、窒素、ケイ素あるいは他の原子を含んでいてもよく、環の結合の一部が不飽和結合であってもよく、例えば6員環がベンゼン環、シクロヘキサン環でもよい。本発明に用いられる化合物は、このような環状構造が複数含まれているものであり、例えば、ベンゼン環とシクロヘキサン環をどちらも分子内に有していたり、2個のシクロヘキサン環を有していたり、ナフタレンの誘導体あるいはアントラセン等の誘導体であってもよい。より好ましくはこのような環状構造を分子内に3個以上含んでいる化合物であることが好ましい。また、少なくとも環状構造の1つの結合が不飽和結合を含まないものであることが好ましい。具体的には、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、パラストリン酸などのアビエチン酸誘導体が代表的であり、以下にこれら化合物の化学式を示すが、特にこれらに限定されるものではない。
本発明において用いられるビスフェノール誘導体は分子量が10,000以下であることが好ましく、この範囲であれば単量体でもよいし、オリゴマー、ポリマーでもよい。また他のポリマーとの共重合体でもよいし、末端に反応性置換基が修飾されていてもよい。
以下にこれら化合物の化学式を示すが、特にこれらに限定されるものではない。
上記logP値が0〜7である多価アルコールエステル化合物、カルボン酸エステル化合物、多環カルボン酸化合物、ビスフェノール誘導体の配合量は、上記フィルム用組成物100重量部に対して0.1〜30重量部とするのが好ましく、1〜20重量部とするのが更に好ましい。
本発明のフィルム用組成物には、マット剤として微粒子を加えることが好ましい。本発明に使用される微粒子としては、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウムを挙げることができる。これらの微粒子の中ではケイ素を含むものが濁度が低くなる点で好ましく、特に二酸化ケイ素が好ましい。
二酸化ケイ素の見かけ比重は70g/リットル以上であるものが好ましく、90〜200g/リットルが好ましく、100〜200g/リットルがさらに好ましい。見かけ比重が大きい程、高濃度の分散液を作ることが可能になり、ヘイズ、凝集物が良化するため好ましい。
2次平均粒子サイズは0.05μm〜1.0μmが好ましく、0.1μm〜0.7μmがさらに好ましく、0.1μm〜0.4μmが最も好ましい。1次、2次粒子サイズはフィルム中の粒子を走査型電子顕微鏡で観察し、粒子に外接する円の直径をもって粒子サイズとした。また、場所を変えて粒子200個を観察し、その平均値をもって平均粒子サイズとした。
最終的なフィルム用組成物のマット剤の添加量は0.001〜1.0重量%が好ましく、0.005〜0.5重量%が更に好ましく、0.01〜0.1重量%が最も好ましい。
また、マット剤の含有率は、製造適性と高温高湿安定性の点で、好ましくはフィルム全体の0.005〜5.0重量%である。より好ましくは、0.025〜2.5重量%、最も好ましくは、0.05〜0.5重量%である。
フィルム用組成物には、機械的物性を改良するため、又は乾燥速度を向上するために、可塑剤を添加することができる。可塑剤としては、リン酸エステル又はカルボン酸エステルが用いられる。
リン酸エステルの例には、トリフェニルフォスフェート(TPP)及びトリクレジルホスフェート(TCP)が含まれる。カルボン酸エステルとしては、フタル酸エステル及びクエン酸エステルが代表的である。フタル酸エステルの例には、ジメチルフタレート(DMP)、ジエチルフタレート(DEP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジフェニルフタレート(DPP)及びジエチルヘキシルフタレート(DEHP)が含まれる。クエン酸エステルの例には、O−アセチルクエン酸トリエチル(OACTE)及びO−アセチルクエン酸トリブチル(OACTB)が含まれる。その他のカルボン酸エステルの例には、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバシン酸ジブチル、種々のトリメリット酸エステルが含まれる。中でもリン酸エステルが好ましく、TPPがより好ましい。
可塑剤の添加量は、フィルム全体の0.1〜25重量%であることが好ましく、1〜20重量%であることがさらに好ましく、3〜15重量%であることが最も好ましい。
本発明のフィルム用組成物には、紫外線吸収剤を添加することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等を挙げることができるが、着色の少ないベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。また、特開平10−182621号公報、特開平8−337574号公報記載の紫外線吸収剤、特開平6−148430号公報記載の高分子紫外線吸収剤も好ましく用いられる。本発明のフィルムを、偏光板の保護フィルムとして用いる場合、紫外線吸収剤としては、偏光子や液晶の劣化防止の観点から、波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れており、且つ、液晶表示性の観点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないものが好ましい。
また、市販品として、「チヌビン(TINUVIN)109」、「チヌビン(TINUVIN)171」、「チヌビン(TINUVIN)326」、「チヌビン(TINUVIN)328」(何れも商品名、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)を好ましく使用できる。
紫外線吸収剤の添加量は、フィルム全体に対して0.1〜5.0重量%であることが好ましく、0.5〜5.0重量%であることがさらに好ましい。
フィルム用組成物には、劣化防止剤(例えば、酸化防止剤、過酸化物分解剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化剤、酸捕獲剤、アミン)を添加してもよい。
劣化防止剤については、特開平3−199201号、同5−1907073号、同5−194789号、同5−271471号、同6−107854号の各公報に記載がある。
劣化防止剤の添加量は、劣化防止剤添加による効果が発現し、フィルム表面への劣化防止剤のブリードアウト(滲み出し)を抑制する観点から、調製する溶液(ドープ)の0.01〜1重量%であることが好ましく、0.01〜0.2重量%であることがさらに好ましい。特に好ましい劣化防止剤の例としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、トリベンジルアミン(TBA)を挙げることができる。
耐光安定剤、耐候安定剤、熱安定剤等の安定剤;ガラス繊維、炭素繊維等の補強材;近赤外線吸収剤;トリス(ジブロモプロピル)ホスフェート、トリアリルホスフェート、酸化アンチモン等の難燃剤;アニオン系、カチオン系、ノニオン系の界面活性剤等の帯電防止剤;無機顔料、有機顔料、染料等の着色剤;有機フィラーや無機フィラー;樹脂改質剤;有機充填剤や無機充填剤;滑剤;帯電防止剤;などが挙げられる。
光学用面状熱可塑性樹脂成形体中のその他の添加剤の含有割合は、好ましくは0〜5.0重量%、より好ましくは0〜2.0重量%、さらに好ましくは0〜0.5重量%である。
本発明のフィルムのガラス転移温度は120℃以上、好ましくは125℃以上、更に好ましくは130℃以上である。
本発明の光学フィルムは、本発明のフィルムが有する物性に加え、各種光学用途に応じた特性を十分に発揮できる光学フィルムである。
本発明の光学フィルムは、面方向の100μmあたりの位相差が20nm以下であり、好ましくは10nm以下である。
本発明の光学フィルムは、全光線透過率が85%以上、好ましくは87%以上、更に好ましくは90%以上である。
本発明のフィルム及び光学フィルム(以下、「(光学)フィルム」と記載する。)の製造方法は特に限定されないが、例えば、式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子と、その他の高分子や添加剤などを、従来公知の混合方法にて混合し、予め(光学)フィルム用組成物としてから、(光学)フィルムを製造する事ができる。
この(光学)フィルム用組成物の製造方法は、例えば、オムニミキサー等の混合機でプレブレンドした後、得られた混合物を押出混練する方法を採用することができる。この場合、押出混練に用いる混練機は、特に限定されるものではなく、例えば、単軸押出機、二軸押出機等の押出機や加圧ニーダー等、従来公知の混練機を用いることができる。
この際、前述のように予め押出し混練した(光学)フィルム用組成物を用いてもよいし、式(I)で表されるモノマー単位を有する高分子と、その他の高分子や添加剤などを、別々に溶液に溶解して均一な混合液とした後、溶液キャスト法(溶液流延法)や溶融押出法の(光学)フィルム成形工程に供してもよい。
上記の数値の範囲内であると十分な延伸倍率を得るために時間が適切であるため製造コストを抑えることができ、延伸フィルムの破断等が生じにくい。
(光学)フィルムの光学等方性や力学特性を安定化させるため、延伸処理後に熱処理(アニーリング)などを行うこともできる。
(実施例1)
<光学フィルム用組成物の調製>
表1の高分子(X)(P−6) 100部
メチルエチルケトン 300部
可塑剤(TPP/BDP=75/25重量%) 10部
マット剤(アエロジルR972V) 1部
上記の成分を耐圧性のミキシングタンクに投入し6時間撹拌し、光学フィルム用組成物(以下、ドープともいう)を調製した。
(1)調製した光学フィルム用組成物をバンド流延機にて金属支持体上に流延した後に乾燥し、自己支持性のあるドープ流延膜をバンドより剥離した。剥離したドープ膜をテンターでフィルム幅が維持されるように把持しながら乾燥した後、ロールに巻き取り、厚み80μmの光学フィルム試料を、幅方向が1.3mの長さとなるように作製した。得られたものを「無延伸フィルム」と言う。
(2)上記(1)の操作において、剥離したドープ膜を乾燥する前にテンターで把持しながらTD方向(搬送方向と垂直な方向)に1.2倍率で延伸し、同様に乾燥後、巻き取り、得られたものを「延伸フィルム」と言う。
得られた光学フィルムの屈折率異方性(レターデーション:Re)は、位相差測定装置KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)を用いて測定した。
但し、光学等方性がよいものは、無延伸フィルム及び延伸フィルムのレターデーション(Re)が0に近く。かつ変化のないものがよい。製品としての許容は、1.5以下である。結果を表1に示す。
得られた延伸フィルムの全光線透過率は、濁度計NDH−1001DP(日本電色工業(株)製)を用いて測定した。結果を表1に示す。
得られた延伸フィルムの巻取り性は下記の基準で評価した。
○:フィルム作製工程で密着せずに巻き取ることができる。
×:フィルム作製工程で密着して故障が発生する。
結果を表1に示す。
厚さ80μmのロール状ポリビニルアルコールフィルムをヨウ素水溶液中で連続して5倍に延伸し、乾燥して偏光膜を得た。作製した光学フィルムを2枚用意し、偏光膜を間にして両側から挟むようにポリビニルアルコール系接着剤を用いて貼り合わせ、両面が光学フィルムによって保護された偏光板を得た。この際両側の光学フィルムの遅相軸が偏光膜の透過軸と平行になるように貼り付けた。
作製した偏光板について、クロスニコルでの透過率の400nm〜700nmの平均値について、60℃、95%RHの条件下に1,300時間静置する前後の差を求めることで、偏光板耐久性を評価した。数字が小さい方がよく、許容レベルは0.05以下である。結果を表1に示す。
表1に記載された高分子を用いた以外は実施例1と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表1に示す。
表1に記載された高分子T1を用いた以外は実施例1と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表1に示す。
マット剤を添加しない以外は比較例1と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表1に示す。
高分子として下記に説明する高分子T2を用いた以外は実施例1と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表1に示す。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管を付した30L反応釜に、8,000部のメタクリル酸メチル(MMA)、2,000部の2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル(MHMA)、10,000部の4−メチル−2−ペンタノン(メチルイソブチルケトン、MIBK)、5部のn−ドデシルメルカプタンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温し、還流したところで、開始剤として5.0gのターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(アクゾ化薬製、商品名:カヤカルボン Bic−75)を添加すると同時に、10.0部のターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボネートと230部のMIBKからなる溶液を2時間かけて滴下しながら、還流下(約105〜120℃)で溶液重合を行い、さらに4時間かけて熟成を行った。
得られた重合体溶液に、30部のリン酸ステアリル/リン酸ジステアリル混合物(堺化学製、商品名:Phoslex A−18)を加え、還流下(約90〜120℃)で5時間、環化縮合反応を行った。
次いで、上記環化縮合反応で得られた重合体溶液を、バレル温度260℃、回転数100rpm、減圧度13.3〜400hPa(10〜300mmHg)、リアベント数1個、フォアベント数4個のベントタイプスクリュー二軸押出し機(φ=29.75mm、L/D=30)に、樹脂量換算で2.0kg/時間の処理速度で導入し、該押出し機内で環化縮合反応と脱揮を行い、押出すことにより、透明なペレットを得た。
得られたペレットについて、ダイナミックTGの測定を行ったところ、0.17重量%の重量減少を検知した。また、ペレットの重量平均分子量は133,000であり、メルトフローレートは6.5g/10分、ガラス転移温度は131℃であった。
得られたペレットとアクリロニトリル−スチレン(AS)樹脂(東洋スチレン社製;商品名 トーヨーAS AS20)を該ペレット/AS樹脂=90/10の重量比で単軸押出し機(φ=30mm)を用いて混錬することにより、透明な高分子T2を得た。得られた高分子T2のガラス転移温度は127℃であった。
マット剤を添加しない以外は比較例3と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表1に示す。
T1: PMMA(ポリメタクリル酸メチル Mw5.0万)/AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂=90/10重量%
T2: 上記ペレット/AS樹脂=90/10重量%
(実施例5)
<光学フィルム用組成物の調製>
表2の高分子(X)(P−5) 100部
メチルエチルケトン 300部
レターデーション調節剤(UVB−3) (r)部
可塑剤(TPP/BDP=75/25重量%) 10部
マット剤(アエロジルR972V) 1部
上記の成分を耐圧性のミキシングタンクに投入し6時間撹拌し、光学フィルム用組成物(以下、ドープともいう)を調製した。
(1)調製した光学フィルム用組成物をバンド流延機にて金属支持体上に流延した後に乾燥し、自己支持性のあるドープ流延膜をバンドより剥離した。剥離したドープ膜を乾燥する前にテンターで把持しながらTD方向(搬送方向と垂直な方向)に1.2倍率で延伸し、乾燥後に巻き取り、「延伸フィルム」を得た。
得られた光学フィルムの屈折率異方性(レターデーション:Re)は、位相差測定装置KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)を用いて測定した。
但し、光学異方性がよいものは、延伸フィルムのレターデーション(Re)の数字の絶対値が大きく。レターデーション調節剤添加(ドープ)によりさらに大きくなるものがよい。製品としての許容は、調節剤を添加していない光学フィルムで絶対値が60以上、調節剤を添加した光学フィルムで絶対値が120以上である。結果を表2に示す。
得られた延伸フィルムの全光線透過率は、濁度計NDH−1001DP(日本電色工業(株)製)を用いて測定した。結果を表2に示す。
得られた延伸フィルムの巻取り性は下記の基準で評価した。
○:フィルム作製工程で密着せずに巻き取ることができる。
×:フィルム作製工程で密着して故障が発生する。
結果を表2に示す。
厚さ80μmのロール状ポリビニルアルコールフィルムをヨウ素水溶液中で連続して5倍に延伸し、乾燥して偏光膜を得た。作製した光学フィルムを2枚用意し、偏光膜を間にして両側から挟むようにポリビニルアルコール系接着剤を用いて貼り合わせ、両面が光学フィルムによって保護された偏光板を得た。この際両側の光学フィルムの遅相軸が偏光膜の透過軸と平行になるように貼り付けた。
作製した偏光板について、クロスニコルでの透過率の400nm〜700nmの平均値について、60℃、95%RHの条件下に1,300時間静置する前後の差を求めることで、偏光板耐久性を評価した。数字が小さい方がよく、許容レベルは0.05以下である。結果を表2に示す。
表2に記載された高分子を用い、レターデーション調節剤を(r)部用いた以外は実施例5と同様にして延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表2に示す。
表2に記載された高分子T3を用い、レターデーション調節剤を(r)部用いた以外は実施例5と同様にして延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表2に示す。
高分子(X)として下記に説明するT4を用いた。T4は比較例3で作製したペレットを、ペレット/AS樹脂=80/20の重量比で単軸押出し機を用いて混錬することにより得た。T4のガラス転移温度は125℃であった。
それ以外は実施例5と同様にして延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表2に示す。
表2に記載された高分子T4を用い、レターデーション調節剤を添加した以外は比較例7と同様にして無延伸フィルム、延伸フィルム及び偏光板を作製し、全光線透過率、レターデーション、安定性及び巻取り性を評価した。結果を表2に示す。
T3: PMMA(Mw5.0万)/AS樹脂=80/20重量%
T4: 上記ペレット/AS樹脂=80/20重量%
特に、表1に示す結果より、本発明のフィルム用組成物に含まれるポリマーがマット剤を分散安定化させることにより光学フィルムの濁りを防止しているため、優れた巻取り性と透明性を両立していることも理解できる。
すなわち、α−ヘテロ置換メチルアクリル基を有する該重合体は、α位に置換されたヘテロ原子からなる置換基が、近接した多数の弱い相互作用サイトを形成し、まるで溶媒和するかのごとくに添加剤を安定的に溶解又は分散状態にするものと考える。
レターデーション調節剤の効果は、自由体積が小さいポリマーや相溶化させやすいポリマーにおいて、効果が大きく発現すると言われており、該ポリマーにおいてもそのような機構で発現したものと考えている。
Claims (8)
- 前記X1の該ヘテロ原子が、酸素原子、イオウ原子及び窒素原子よりなる群から選ばれた1つのヘテロ原子である請求項1に記載のフィルム用組成物。
- 前記X1が、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、チオウレア結合、スルホン結合、スルホキシド結合、ウレタン結合、ウレア結合及びアミド結合よりなる群から選ばれた少なくとも1つの結合を有する有機残基又はポリマー鎖である請求項1又は2に記載のフィルム用組成物。
- マット剤を含む請求項1〜3いずれか1つに記載のフィルム用組成物。
- 請求項1〜4いずれか1つに記載のフィルム用組成物から製造されたフィルム。
- 請求項1〜4いずれか1つに記載のフィルム用組成物を含む光学フィルム用組成物。
- レターデーション調節剤を含む請求項6に記載の光学フィルム用組成物。
- 請求項6又は7に記載の光学フィルム用組成物から製造された光学フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007039428A JP5080100B2 (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007039428A JP5080100B2 (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008201895A true JP2008201895A (ja) | 2008-09-04 |
JP5080100B2 JP5080100B2 (ja) | 2012-11-21 |
Family
ID=39779724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007039428A Expired - Fee Related JP5080100B2 (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5080100B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06324201A (ja) * | 1993-05-12 | 1994-11-25 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 光学用材料 |
JPH11279231A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 塩化ビニル系共重合体及び磁気記録用樹脂組成物 |
JP2003201381A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | 硬化性樹脂およびその用途 |
JP2005162835A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂成形材 |
JP2005301227A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 位相差膜、その製造方法およびそれを用いた液晶表示装置 |
JP2005313467A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Konica Minolta Opto Inc | セルロースエステルフィルムの製造方法、及びセルロースエステルフィルム |
JP2006143785A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル樹脂フィルム及びこれを積層した積層成形品 |
WO2006070820A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Jsr Corporation | 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよび延伸フィルム |
JP2006205058A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | アニオン性ビニルモノマー |
JP2006292895A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 透明フィルム並びにそれを用いた液晶ディスプレイ素子及び液晶表示装置 |
-
2007
- 2007-02-20 JP JP2007039428A patent/JP5080100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06324201A (ja) * | 1993-05-12 | 1994-11-25 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 光学用材料 |
JPH11279231A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 塩化ビニル系共重合体及び磁気記録用樹脂組成物 |
JP2003201381A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | 硬化性樹脂およびその用途 |
JP2005162835A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂成形材 |
JP2005301227A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 位相差膜、その製造方法およびそれを用いた液晶表示装置 |
JP2005313467A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Konica Minolta Opto Inc | セルロースエステルフィルムの製造方法、及びセルロースエステルフィルム |
JP2006143785A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル樹脂フィルム及びこれを積層した積層成形品 |
WO2006070820A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Jsr Corporation | 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよび延伸フィルム |
JP2006205058A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | アニオン性ビニルモノマー |
JP2006292895A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 透明フィルム並びにそれを用いた液晶ディスプレイ素子及び液晶表示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5080100B2 (ja) | 2012-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5668016B2 (ja) | 光学フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP4887072B2 (ja) | セルロース体フィルム、光学補償シート、偏光板、液晶表示装置 | |
JP4404735B2 (ja) | セルロースアシレートフィルム、それを用いた光学補償フィルム、偏光板 | |
JP5152080B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルムの製造方法、それを用いた偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP4771692B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4074872B2 (ja) | 光学補償偏光板、画像表示装置、及び液晶表示装置 | |
WO2007043358A1 (ja) | セルロースエステルフィルムの製造方法、セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
WO2007102340A1 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び垂直配向方式液晶表示装置 | |
WO2007108347A1 (ja) | セルロースアシレート光学フィルム、その製造方法、それを用いる偏光板及び液晶表示装置 | |
JP4972797B2 (ja) | 光学フィルム、その製造方法、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2007072390A (ja) | セルロースアシレートフイルム並びにそれを用いた光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置。 | |
JP5387405B2 (ja) | 紫外線吸収性ポリマー、セルロースエステル光学フィルム、セルロースエステル光学フィルムの製造方法、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP2006293255A (ja) | 光学フィルム、光学補償フィルム、偏光板、液晶表示装置、および自発光型表示装置 | |
JP4947050B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルムの製造方法、それを用いた偏光板、及び液晶表示装置 | |
KR101268747B1 (ko) | 셀룰로오스 아실레이트 필름, 광학 보상 필름, 편광 필름 및 액정표시장치 | |
JP2007304287A (ja) | 光学フィルム、これを用いた偏光板および液晶表示装置 | |
JP2008145739A (ja) | 光学フィルム、その製造方法、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2006257143A (ja) | セルロースアシレートフィルム、並びにそれを用いた偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2007178992A (ja) | 偏光板及び液晶表示装置 | |
JP5080100B2 (ja) | フィルム用組成物、フィルム、光学フィルム用組成物及び光学フィルム | |
WO2006137593A1 (en) | Cellulose acylate film, and polarizing plate and liquid crystal display device using the same | |
JP5081378B2 (ja) | セルロースアシレートフイルム並びにそれを用いた光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置。 | |
JP4914002B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2007169523A (ja) | セルロース誘導体フィルム、該セルロース誘導体フィルムを用いた光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
JP2009029887A (ja) | セルロースフィルム用改質剤、セルロース組成物、それを用いた光学用セルロースフィルム、偏光板保護膜、偏光板および液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090914 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20100622 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120502 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120821 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |