JP2008201763A - 抗酸化組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】食品等の製造に適した、優れた抗酸化活性を有する組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られる抗酸化組成物であって、ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる抗酸化組成物に関する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られる抗酸化組成物であって、ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる抗酸化組成物に関する。
【選択図】図2
Description
本発明は、食品等の製造に適した、優れた抗酸化活性を有する組成物およびその製造方法に関する。
近年、特に健康の維持増進、疾病の予防治療に対する関心が高まり、健康の向上に関する研究が数多く行われてきている。特に、活性酸素をはじめとする酸化物質は、動脈硬化、炎症虚血性心疾患、糖尿病、癌、リウマチ、白内障など、種々の生活習慣病やアルツハイマー病、老化などに関係していることが報告されている。そこで、種々の分野において、抗酸化作用の向上しうる、添加剤等の検討が行われている。
例えば、特表2004−500374号公報(特許文献1)には、抗酸化作用を有するフラボノイドアグリコンを植物原料から抽出し、濃縮アグリコンを得る方法が報告されている。
例えば、特表2004−500374号公報(特許文献1)には、抗酸化作用を有するフラボノイドアグリコンを植物原料から抽出し、濃縮アグリコンを得る方法が報告されている。
一方、食品分野においては、味覚、食感等の観点から、素材の固有の性質を向上させることが必要とされており、種々の研究が従前行われている。例えば、特開2003−102417号公報(特許文献2)には、糖質分解酵素を用い、タマネギの旨みを増強する方法が記載されている。
しかしながら、単純に抗酸化物質を単離して添加剤として用いても、その原料が本来有していた固有の性質を食品等の最終製品に付与することは困難である。また、抗酸化作用を高めるため有効成分を濃縮単離して用いる場合、製造工程はしばしば煩雑となる。そこで、原料が本来有していた固有の性質を保持し、かつ優れた抗酸化作用を有する組成物およびその簡易な製造方法を創出することは依然として望まれているといえる。
本発明者らは、今般、タマネギを、糖質分解酵素で酵素処理することにより、優れた抗酸化作用を有し、タマネギ本来の固有の性質を保持する組成物を簡易かつ迅速に得られるとの知見を得た。
本発明はかかる知見に基づくものである。
したがって、本発明は、優れた抗酸化作用を有し、タマネギ本来の固有の性質を保持する組成物およびその簡易かつ効率的な製造方法を提供することをその目的とする。
本発明はかかる知見に基づくものである。
したがって、本発明は、優れた抗酸化作用を有し、タマネギ本来の固有の性質を保持する組成物およびその簡易かつ効率的な製造方法を提供することをその目的とする。
そして、本発明による抗酸化組成物は、タマネギを糖質分解酵素で加水分解することにより得られ、ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる。
また、本発明による抗酸化組成物を製造する方法は、
タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、
該混合液に糖質分解酵素を添加し、酵素処理し、
前記混合液から抗酸化組成物を得ること
を少なくとも含んでなる。
また、本発明による抗酸化組成物を製造する方法は、
タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、
該混合液に糖質分解酵素を添加し、酵素処理し、
前記混合液から抗酸化組成物を得ること
を少なくとも含んでなる。
本発明による抗酸化組成物は、ケルセチンアグリコンを有効成分として多量に含んでなり、優れた抗酸化活性と、タマネギ本来の固有の性質とを有している。よって、上記抗酸化組成物は、これら性質を同時に食品等の最終製品に付与する上で有利に利用できる。また、本発明による抗酸化組成物を製造する方法によれば、上記抗酸化組成物を簡易かつ迅速に製造することができる。
抗酸化組成物
本発明による抗酸化組成物は、タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られるものである。そして、本発明による抗酸化組成物は、抗酸化活性を有するケルセチンアグリコンを有効成分として含み、タマネギを原料とすることから、抗酸化活性を有する栄養ベースとして、種々の食品等の製造において有利に利用できる。
本発明による抗酸化組成物は、タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られるものである。そして、本発明による抗酸化組成物は、抗酸化活性を有するケルセチンアグリコンを有効成分として含み、タマネギを原料とすることから、抗酸化活性を有する栄養ベースとして、種々の食品等の製造において有利に利用できる。
上記抗酸化組成物におけるケルセチンアグリコンには、原料のタマネギに加水分解前から含まれているものと、タマネギ中のケルセチン配糖体の加水分解によって生成するものとが含まれる。抗酸化組成物におけるケルセチンアグリコンの量は、抗酸化組成物の乾燥重量基準で、少なくとも0.03重量%であり、好ましくは0.07〜0.22重量%である。
上記ケルセチンアグリコン量の確認手法は、特に限定されないが、例えば、抗酸化組成物をエタノール等の液媒体で一晩抽出し、抽出液中のケルセチンアグリコンの量を液体クロマトグラフィーで測定し、得られた値を抗酸化組成物の乾燥重量に変換する手法等が挙げられる。この際、抗酸化組成物の乾燥は凍結乾燥等により行われる。なお、上記手法は、原料のタマネギにおけるケルセチンアグリコンの量を決定する際にも用いることができる。
また、本発明による抗酸化組成物は、水性媒体中でタマネギを酵素処理することにより得られるものである。したがって、本発明の一つの態様によれば、抗酸化組成物は、水性媒体を含んでなる。また、水性媒体としては、水を用いてもよく、食酢および/またはアルコールを含む水溶液を用いてもよい。
また、抗酸化組成物は、水性媒体を含んだ状態でそのまま用いてもよく、凍結乾燥等により乾燥形態で用いてもよい。したがって、抗酸化組成物における水性媒体の量は、広範囲で設定することができ、例えば、0〜50重量%とされる。
また、本発明による抗酸化組成物は、好ましくは糖質をさらに含んでなる。上記糖質には、タマネギ中に元来存在している糖質と、本発明における加水分解によって生ずる糖質が含まれる。かかる糖質は、タマネギ固有の甘味を食品に付与する上で有利である。
また、本発明においては、抗酸化組成物中に吸収促進剤を添加してもよい。かかる吸収促進剤の添加は、組成物を生体に投与する際、その抗酸化作用を向上させる上で有利である。したがって、本発明の別の好ましい態様によれば、抗酸化組成物は、吸収促進剤をさらに含んでなる。上記吸収促進剤は、好ましくは植物性油脂であり、より好ましくはコーン油、オリーブ油、大豆油、なたね油、紅花油、米油、綿実油、ごま油、やし油、パーム油、ひまわり油およびグレープシードオイルからなる群から選択される少なくとも一つのものである。
製造方法
本発明による抗酸化組成物を製造する方法は、上述するとおり、タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、該混合液に糖質分解酵素を添加して、酵素処理し、該混合液から抗酸化組成物を得ることを少なくとも含んでなる。
かかる方法によれば、タマネギ本来の固有の風味等を保持したまま、抗酸化性物質であるケルセチンアグリコンの量を、顕著に増大させることができる。さらに、上記方法によれば、煩雑な工程を必要とせず、抗酸化物質を簡易かつ迅速に製造することができ、経済的にも有利である。
本発明による抗酸化組成物を製造する方法は、上述するとおり、タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、該混合液に糖質分解酵素を添加して、酵素処理し、該混合液から抗酸化組成物を得ることを少なくとも含んでなる。
かかる方法によれば、タマネギ本来の固有の風味等を保持したまま、抗酸化性物質であるケルセチンアグリコンの量を、顕著に増大させることができる。さらに、上記方法によれば、煩雑な工程を必要とせず、抗酸化物質を簡易かつ迅速に製造することができ、経済的にも有利である。
本発明による抗酸化組成物の製造方法にあっては、まず、原料のタマネギと、水性媒体とを混合して、混合液を用意する。
上記タマネギとしては、ケルセチンアグリコンおよびケルセチン配糖体の含量が高いものが好ましい。かかるタマネギの具体的な例としては、スーパー北もみじ、北もみじ2000、佐賀産もみじ3号、淡路産もみじ3号等が挙げられる。
また、上記原料のタマネギにおけるケルセチンアグリコンの量は、原料のタマネギの乾燥重量基準で、好ましくは上記タマネギの少なくとも0.0005重量%であり、より好ましくは0.0005〜0.0015重量%である。
上記タマネギとしては、ケルセチンアグリコンおよびケルセチン配糖体の含量が高いものが好ましい。かかるタマネギの具体的な例としては、スーパー北もみじ、北もみじ2000、佐賀産もみじ3号、淡路産もみじ3号等が挙げられる。
また、上記原料のタマネギにおけるケルセチンアグリコンの量は、原料のタマネギの乾燥重量基準で、好ましくは上記タマネギの少なくとも0.0005重量%であり、より好ましくは0.0005〜0.0015重量%である。
また、上記混合液におけるタマネギの量は、所望の抗酸化組成物の量、性質等を勘案して適宜決定できるが、好ましくは、上記混合液の、25〜50重量%あり、より好ましくは30〜50重量%である。
また、タマネギは、酵素処理における反応性の向上を勘案すれば、上記混合前に予め ホモゲナイズ等の物理的処理することが好ましい。このような物理的処理は、タマネギをみじん切りするか、あるいはフードプロセッサー等で処理することにより行うことができる。
また、上記糖質分解酵素としては、ケルセチン配糖体の加水分解に利用可能であれば特に限定されないが、好ましくはβ−グルコシダーゼ、エンド−β−グルカナーゼ、エキソ−βグルカナーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼからなる群から選択される少なくとも一つのものである。上述のような糖質分解酵素は、例えば、セルラーゼ(天野エンザイム株式会社製)として市販されている。
また、上記混合液における水性媒体の量は、タマネギの種類、量等に応じて適宜決定できるが、好ましくは上記混合液の50〜75重量%であり、より好ましくは50〜65重量%である。
上記混合液を調整する際、その温度、撹拌速度、時間等はタマネギの抗酸化活性およびタマネギ本来の風味等の性質を損なわない限り特に限定されず、当業者によって適宜決定される。
上記混合液を調整する際、その温度、撹拌速度、時間等はタマネギの抗酸化活性およびタマネギ本来の風味等の性質を損なわない限り特に限定されず、当業者によって適宜決定される。
次に、本発明による製造方法においては、上記混合液に対して、糖質分解酵素を添加し、タマネギの酵素処理を行う。
上記酵素処理は、好ましくは上記混合液におけるケルセチンアグリコンの量が、上述した抗酸化組成物におけるケルセチンアグリコンの量と同様となるまで行われる。
また、上記酵素処理の温度は、糖質分解酵素の量、種類、性質、反応速度等を勘案して適宜設定することができるが、好ましく40〜60℃であり、より好ましくは50〜55℃である。
上記酵素処理は、好ましくは上記混合液におけるケルセチンアグリコンの量が、上述した抗酸化組成物におけるケルセチンアグリコンの量と同様となるまで行われる。
また、上記酵素処理の温度は、糖質分解酵素の量、種類、性質、反応速度等を勘案して適宜設定することができるが、好ましく40〜60℃であり、より好ましくは50〜55℃である。
また、上記記加水分解のpHは、例えば、食酢の添加等によって適宜調整してよく、好ましくは3.5〜6.0であり、より好ましくは4.0〜5.5である。
また、本発明による製造方法にあっては、好ましくは、上記酵素処理の後に、上記混合液をさらにホモゲナイズする。ホモゲナイズは、例えば、撹拌等により行うことができる。かかるホモゲナイズ工程は、混合液を均質として、酵素処理の効率を向上させる上で有利である。
また、本発明による製造方法にあっては、好ましくは、上記酵素処理の後に、上記混合液をさらにホモゲナイズする。ホモゲナイズは、例えば、撹拌等により行うことができる。かかるホモゲナイズ工程は、混合液を均質として、酵素処理の効率を向上させる上で有利である。
さらに、本発明の製造方法にあっては、上記ホモゲナイズ工程の後、混合液をさらに濾過することが好ましい。濾過は、裏ごし、篩過等の公知技術を用いて行うことが可能である。上記濾過は、タマネギからケルセチンアグリコンやケルセチン配糖体をはじめとする水溶性成分を効率的に取得する上で好ましい。なお、濾過は、後述するいずれかの工程の前後においてを行ってもよく、本発明にはかかる態様も包含される。
また、本発明による製造方法にあっては、好ましくは酵素処理の後、上記混合液を加熱処理する。加熱処理を行うことは、糖質分解酵素を失活させて反応を停止させる上で好ましい。加熱処理温度は、酵素の失活の程度や、抗酸化組成物の所望の形態等に応じて適宜決定されるが、好ましくは70℃以上であり、より好ましくは80〜100℃である。
また、本発明による製造方法にあっては、上記混合工程、酵素処理工程、およびホモゲナイズ工程、加熱工程のうち、少なくとも一つの工程において、上記混合物に吸収促進剤を添加することできる。さらに、本発明の好ましい態様によれば、吸収促進剤の添加は、酵素処理の後に行われることが好ましい。かかる吸収促進剤の添加量は、抗酸化組成物の最終形態における吸収促進剤の含量を勘案して適宜決定される。
また、上本発明による上記製造工程においては、糖質分解酵素による加水分解によって、タマネギの抗酸化活性は増強される。したがって、本発明の別の態様によれば、タマネギの抗酸化活性を増強する方法であって、タマネギと、糖質分解酵素と、水性媒体とを混合し、該混合物におけるタマネギを加水分解して、抗酸化組成物を得ることを少なくとも含んでなる方法が提供される。上記加水分解工程は、好ましくはケルセチンアグリコンの量が少なくとも0.03重量%となるまで行われる。
また、本発明による抗酸化組成物は、後述するとおり、そのまま食品として用いてもよいが、他の食品材料等と混合等して食品として用いてもよい。よって、本発明の別の態様によれば、食品の製造方法であって、抗酸化組成物と、食品添加物、野菜類、肉類、果実類、糖類、食酢、香辛料からなる群から選択される少なくとも一つの材料とを混合し、上記食品を得ることを少なくとも含んでなる方法が提供される。
上記混合工程において、用いられる抗酸化組成物の量は、食品の種類、性質によって適宜決定されるが、例えば、食品の25〜50重量%とすることができる。
上記食品の製造方法にあっては、混合工程後、最終形態に応じて、さらに加熱処理を行ってもよい。加熱処理温度は、好ましくは70℃以上であり、より好ましくは80〜100℃である。
上記食品の製造方法にあっては、混合工程後、最終形態に応じて、さらに加熱処理を行ってもよい。加熱処理温度は、好ましくは70℃以上であり、より好ましくは80〜100℃である。
また、上記方法はタマネギの抗酸化活性を増強することに利用することが可能である。したがって、本発明の別の態様によれば、タマネギの抗酸化活性を増強する方法であって、タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、該混合液に糖質分解酵素を添加し、酵素処理することを少なくとも含んでなる方法が提供される。上述の製造における各工程は、当業者によって、上記タマネギの抗酸化活性を増強する方法に適宜適用される。
用途
本発明による抗酸化組成物は、上述するように、優れた抗酸化活性とともに、タマネギ本来の素材としての固有の性質を併せ持つものであり、好ましくは食品の形態として用いられる。本発明による食品は、具体的には、上記抗酸化組成物をそのまま食品として調製したもの、各種タンパク質、糖類、脂肪、塩類、微量元素、ビタミン類等をさらに配合したもの、液状、半液体状若しくは固体状にしたもの、一般の食品へ添加したもの等であってもよい。
本発明による抗酸化組成物は、上述するように、優れた抗酸化活性とともに、タマネギ本来の素材としての固有の性質を併せ持つものであり、好ましくは食品の形態として用いられる。本発明による食品は、具体的には、上記抗酸化組成物をそのまま食品として調製したもの、各種タンパク質、糖類、脂肪、塩類、微量元素、ビタミン類等をさらに配合したもの、液状、半液体状若しくは固体状にしたもの、一般の食品へ添加したもの等であってもよい。
また、本発明による組成物は、抗酸化活性を有し、酸化の原因となるラジカルを捕捉することができる。このため、本発明による組成物を用いることにより、抗酸化機能を付与した健康食品や機能性食品、特定保健用食品、栄養補助食品、あるいは病者用食品を提供することができる。
本発明による食品の具体的な形態としては、特に限定されないが、好ましくはスープ、ウスターソース、ドレッシング、ルー、レトルト食品、チルド食品、冷凍食品または粉末状食品が挙げられる。
また、本発明による食品は、調味料として用いることができる。調味料は、液体調味料、粉末調味料、固形調味料等のいずれの形態であってもよいが、好ましくは液体調味料である。
また、本発明による組成物は、優れた抗酸化活性を有するものであり、生体内の酸化プロセスの防止に有利に利用することができる。したがって、本発明の別の好ましい態様によれば、抗酸化組成物は医薬として用いられる。また、本発明のさらに別の好ましい態様によれば、上記抗酸化組成物は、生体内で起こる病理学的過酸化プロセスに直接的にまたは間接的に関連した疾患の改善または予防に用いられる抗酸化剤であって、タマネギを糖質分解酵素で加水分解することにより得られ、ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる抗酸化剤として提供される。また、上記疾患としては、生体内の酸化プロセスに直接的にまたは間接的に関連したものであれば特に限定されないが、好ましくは、高脂血症、高血圧症、あるいは血小板凝集または赤血球凝集に関連する循環器系疾患である。
本発明による抗酸化組成物を疾患の改善または予防に適用する場合には、本発明による抗酸化組成物をそのまま使用いてもよいが、薬学上許容される担体と混合することにより製造することができる。また、本発明による組成物は、経口投与または非経口投与することができるが、経口投与が好ましい。経口剤としては、顆粒剤、散剤、錠剤(糖衣錠を含む)、丸剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤が挙げられる。これらの製剤は、当分野で通常行われている手法により製剤化することができる。また、薬学上許容される担体としては、賦形剤、結合剤、希釈剤、添加剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
本発明による抗酸化組成物は、人類が飲食品として長年摂取してきたタマネギの酵素処理から調製されることから、毒性も低く、哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル等)に対し安全に用いられる。したがって、本発明の別の態様によれば、生体内の酸化プロセスに直接的にまたは間接的に関連した疾患の改善または予防方法であって、ヒトを含む哺乳動物に本発明による抗酸化組成物の有効量を投与することを含んでなる方法が提供される。本発明による抗酸化組成物の投与量または摂取量は、受容者、受容者の年齢および体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、薬剤の組み合わせ等に依存して当業者により決定される。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
抗酸化組成物の調製1
まず、乾燥重量基準で、ケルセチンアグリコンを0.0015重量%含むタマネギ(北海道産、品種名:スーパー北もみじ)100gをミンチ状にし、原料として調整した。ここで、ケルセチンアグリコン量の測定は、ミンチ状のタマネギ50gを100mLのエタノールで一晩抽出し、エタノール中のケルセチンアグリコン量を液体クロマトグラフィーで測定し、得られた値をタマネギの乾燥重量に変換することにより算出した。
次に、上記タマネギに、その約1.5倍の重量に相当する水を加え、圧力釜中で121℃で15分間加熱し、混合液を得た。
得られた混合液に対し、上記混合液の重量を基準として0.1重量%のセルラーゼ(アマノ3,天野エンザイム株式会社製)を添加し、55℃、2時間酵素処理を行った。この際、pHを測定したところ、4.65であった。
実施例1
抗酸化組成物の調製1
まず、乾燥重量基準で、ケルセチンアグリコンを0.0015重量%含むタマネギ(北海道産、品種名:スーパー北もみじ)100gをミンチ状にし、原料として調整した。ここで、ケルセチンアグリコン量の測定は、ミンチ状のタマネギ50gを100mLのエタノールで一晩抽出し、エタノール中のケルセチンアグリコン量を液体クロマトグラフィーで測定し、得られた値をタマネギの乾燥重量に変換することにより算出した。
次に、上記タマネギに、その約1.5倍の重量に相当する水を加え、圧力釜中で121℃で15分間加熱し、混合液を得た。
得られた混合液に対し、上記混合液の重量を基準として0.1重量%のセルラーゼ(アマノ3,天野エンザイム株式会社製)を添加し、55℃、2時間酵素処理を行った。この際、pHを測定したところ、4.65であった。
酵素処理後、混合液を、そのまま抗酸化組成物とした。抗酸化組成物中のケルセチンアグリコン量の測定を、上記と同様に行ったところ、抗酸化組成物の乾燥重量基準で、0.070重量%であった。
実施例2
抗酸化組成物の調製2
実施例1と同様の手法により得られた、セルラーゼ添加前の混合液を、ミキサーで30秒間ホモゲナイズし、28メッシュ(口径目開き:600μm)の篩にて濾した。
得られた混合液に対し、上記混合液の重量を基準として0.1重量%のセルラーゼを添加し、55℃、2時間酵素処理を行った。この際、pHを測定したところ、4.65であった。
酵素処理後、混合液を、そのまま抗酸化組成物とした。抗酸化組成物中のケルセチンアグリコン量の測定を、実施例1と同様の手法により行ったところ、抗酸化組成物の乾燥重量基準で、0.075重量%であった。
抗酸化組成物の調製2
実施例1と同様の手法により得られた、セルラーゼ添加前の混合液を、ミキサーで30秒間ホモゲナイズし、28メッシュ(口径目開き:600μm)の篩にて濾した。
得られた混合液に対し、上記混合液の重量を基準として0.1重量%のセルラーゼを添加し、55℃、2時間酵素処理を行った。この際、pHを測定したところ、4.65であった。
酵素処理後、混合液を、そのまま抗酸化組成物とした。抗酸化組成物中のケルセチンアグリコン量の測定を、実施例1と同様の手法により行ったところ、抗酸化組成物の乾燥重量基準で、0.075重量%であった。
実施例3
ウスターソースの調製
実施例2で得られた抗酸化組成物600gに、トマト搾汁液20g、リンゴ搾汁液5g、キャロット搾汁液5g、ジンジャー搾汁液3g、ガーリック搾汁液3g、醸造酢(濃度15%)80g、糖類200g、食塩50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してウスターソースを得た。
ウスターソースの調製
実施例2で得られた抗酸化組成物600gに、トマト搾汁液20g、リンゴ搾汁液5g、キャロット搾汁液5g、ジンジャー搾汁液3g、ガーリック搾汁液3g、醸造酢(濃度15%)80g、糖類200g、食塩50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してウスターソースを得た。
実施例4
ドレッシングの調製
実施例2で得られた抗酸化組成物500gに、タマネギ100g、食用植物油脂(コーン油)100g、糖類50g、食塩50g、醤油30g、レモン搾汁液50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してドレッシングを得た。
ドレッシングの調製
実施例2で得られた抗酸化組成物500gに、タマネギ100g、食用植物油脂(コーン油)100g、糖類50g、食塩50g、醤油30g、レモン搾汁液50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してドレッシングを得た。
参考例1
酵素処理なしのウスターソースの調製
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液600gに、トマト搾汁液20g、リンゴ搾汁液5g、キャロット搾汁液5g、ジンジャー搾汁液3g、ガーリック搾汁液3g、醸造酢(濃度15%)80g、糖類200g、食塩50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌した。次に、混合液を、室温から90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してウスターソースを得た。
酵素処理なしのウスターソースの調製
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液600gに、トマト搾汁液20g、リンゴ搾汁液5g、キャロット搾汁液5g、ジンジャー搾汁液3g、ガーリック搾汁液3g、醸造酢(濃度15%)80g、糖類200g、食塩50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌した。次に、混合液を、室温から90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してウスターソースを得た。
参考例2
酵素処理なしのドレッシングの調製
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液500gに、タマネギ100g、食用植物油脂(コーン油)100g、糖類50g、食塩50g、醤油30g、レモン搾汁液50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してドレッシングを得た。
酵素処理なしのドレッシングの調製
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液500gに、タマネギ100g、食用植物油脂(コーン油)100g、糖類50g、食塩50g、醤油30g、レモン搾汁液50gおよび香辛料3gを加え、さらに、全体量が1kgとなるように水を加え、撹拌し、混合液を得た。次に、混合液を、室温から約90℃になるまで加熱した。加熱後、混合液を容器に充填し、冷却してドレッシングを得た。
試験例1
酵素処理条件の検討
酵素処理条件の検討を行うため、実施例2における酵素処理時間を1,2,3または4時間として、抗酸化組成物を調整した。コントロールとしては、原料のタマネギを用いた。
原料のタマネギ中のケルセチンアグリコンの量と、各抗酸化組成物中のそれとを、実施例1に記載と同様の方法により液体クロマトグラフィーにより測定した。
酵素処理条件の検討
酵素処理条件の検討を行うため、実施例2における酵素処理時間を1,2,3または4時間として、抗酸化組成物を調整した。コントロールとしては、原料のタマネギを用いた。
原料のタマネギ中のケルセチンアグリコンの量と、各抗酸化組成物中のそれとを、実施例1に記載と同様の方法により液体クロマトグラフィーにより測定した。
この結果、ケルセチンアグリコンのピーク面積は、酵素処理1時間において、原料のタマネギの約6.3倍を示し、酵素処理2時間で原料のタマネギの約7倍を示した。また、酵素処理3または4時間の場合は、ケルセチンアグリコンのピーク面積は、酵素処理2時間の場合とほぼ同等であった。
試験例2
リノール酸酸化物質生成率による抗酸化活性の確認
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液と、実施例2の抗酸化組成物をサンプルとして用い、リノール酸を基質として用いた場合の酸化物質生成率を指標として、酵素処理による抗酸化活性の変化を確認した。
すなわち、まず、サンプル100μLに、リン酸緩衝液(pH7.4、tween20 1.2%(w/v))600μLを加え、さらにリノール酸 10μLを加え、混合した。得られた溶液に、0.02M AAPH(2,2’-azobis(2-amidino-propane)dihydrochloride)水溶液 140μLを加え、混合した。得られた溶液を37℃で3時間振とうした後、反応停止剤であるα−トコフェロール含有メタノール溶液(1mg/mL)2250μLを加え、氷冷した。
リノール酸酸化物質生成率による抗酸化活性の確認
実施例2におけるセルラーゼ添加前の混合液と、実施例2の抗酸化組成物をサンプルとして用い、リノール酸を基質として用いた場合の酸化物質生成率を指標として、酵素処理による抗酸化活性の変化を確認した。
すなわち、まず、サンプル100μLに、リン酸緩衝液(pH7.4、tween20 1.2%(w/v))600μLを加え、さらにリノール酸 10μLを加え、混合した。得られた溶液に、0.02M AAPH(2,2’-azobis(2-amidino-propane)dihydrochloride)水溶液 140μLを加え、混合した。得られた溶液を37℃で3時間振とうした後、反応停止剤であるα−トコフェロール含有メタノール溶液(1mg/mL)2250μLを加え、氷冷した。
次に、得られた溶液を用いてHPLC測定(カラム:ZORBAX Eclipse XDB-C18、温度:60℃、流速1mL/min、波長:234nm,溶媒:H2O/MeOH=2/8、グラジエントなし) を行った。測定結果からサンプルを加えた場合の酸化物質生成率を算出した。なお、サンプルを加えた場合の酸化物生成率は、サンプルを加えない場合の酸化物質生成率を100%として算出した。
各サンプルの酸化物質生成率の平均値±標準偏差は図1に示される通りであった。縦軸に示される酸化物生成率に関し、上記セルラーゼ添加前の混合液は86.2±1.9%を示し、上記抗酸化組成物は32.6±9.4%を示した。
試験例3
ウスターソースのDPPHラジカル消去活性の測定
実施例3または参考例1に記載のウスターソースをサンプルとして、DPPH(1,1−Diphenyl−2−Picrylhydrazyl)ラジカル消去率を以下の手法により測定した。
すなわち、まず、サンプルの200μLに、1800μLのリン酸緩衝液を加え、さらに、DPPH溶液(DPPH2mg/エタノール100mL)2mLを加えた。得られた溶液を遮光して室温で20分間放置した後、517nmの吸光度を測定し、ラジカル消去率を算出した。この際、イオン交換水をサンプルとした場合の吸光度を100%と換算し、アスコルビン酸水溶液(10mg/mL)をサンプルとした場合の吸光度を0%として、ラジカル消去率を算出した。
ウスターソースのDPPHラジカル消去活性の測定
実施例3または参考例1に記載のウスターソースをサンプルとして、DPPH(1,1−Diphenyl−2−Picrylhydrazyl)ラジカル消去率を以下の手法により測定した。
すなわち、まず、サンプルの200μLに、1800μLのリン酸緩衝液を加え、さらに、DPPH溶液(DPPH2mg/エタノール100mL)2mLを加えた。得られた溶液を遮光して室温で20分間放置した後、517nmの吸光度を測定し、ラジカル消去率を算出した。この際、イオン交換水をサンプルとした場合の吸光度を100%と換算し、アスコルビン酸水溶液(10mg/mL)をサンプルとした場合の吸光度を0%として、ラジカル消去率を算出した。
結果は、図2に示される通りであった。t検定により比較した結果、実施例3のラジカル消去率は、参考例1のラジカル消去率より有意に高い値を示した(p<0.01)。
試験例4
ドレッシングのDPPHラジカル消去活性の測定
実施例4または参考例2に記載のドレッシングをサンプルとして、試験例4と同様の手法によりDPPHラジカル捕捉率を測定した。
結果は、図3に示される通りであった。t検定により比較した結果、実施例4のラジカル消去率は、参考例2のラジカル消去率より有意に高い値を示した(p<0.01)。
ドレッシングのDPPHラジカル消去活性の測定
実施例4または参考例2に記載のドレッシングをサンプルとして、試験例4と同様の手法によりDPPHラジカル捕捉率を測定した。
結果は、図3に示される通りであった。t検定により比較した結果、実施例4のラジカル消去率は、参考例2のラジカル消去率より有意に高い値を示した(p<0.01)。
Claims (37)
- タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られる抗酸化組成物であって、ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる、抗酸化組成物。
- 前記組成物の乾燥重量を基準で、少なくとも0.03重量%のケルセチンアグリコンを含んでなる、請求項1に記載の抗酸化組成物。
- 水性媒体をさらに含んでなる、請求項1に記載の抗酸化組成物。
- 前記水性媒体が、水、または、食酢および/またはアルコールを含む水溶液である、請求項3に記載の抗酸化組成物。
- 吸収促進剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の抗酸化組成物。
- 前記吸収促進剤が植物油脂である、請求5に記載の抗酸化組成物。
- 前記植物油脂が、コーン油、オリーブ油、大豆油、なたね油、紅花油、米油、綿実油、ごま油、やし油、パーム油、ひまわり油およびグレープシードオイルからなる群から選択される少なくとも一つのものである、請求6に記載の抗酸化組成物。
- 前記糖質分解酵素が、β−グルコシダーゼ、エンド−β−グルカナーゼ、エキソ−βグルカナーゼ、キシラナーゼおよびペクチナーゼからなる群から選択される少なくとも一つのものである、請求項1に記載の抗酸化組成物。
- 乾燥形態で用いられる、請求項1に記載の抗酸化組成物。
- 請求項1に記載の抗酸化組成物を含んでなる、食品。
- 健康食品、機能性食品、特定保健用食品、栄養補助食品または病者用食品として用いられる、請求項10に記載の食品。
- スープ、ウスターソース、ドレッシング、ルー、レトルト食品、チルド食品、冷凍食品または粉末状食品である、請求項10に記載の食品。
- 調味料として用いられる、請求項10に記載の食品。
- 前記調味料が、粉末調味料、固形調味料または液体調味料である、請求項13に記載の食品。
- 生体内で起こる病理学的過酸化プロセスに直接的にまたは間接的に関連した疾患の改善または予防に用いられる抗酸化剤であって、
タマネギを糖質分解酵素で酵素処理することにより得られ、
ケルセチンアグリコンを有効成分として含んでなる、抗酸化剤。 - 前記抗酸化剤の乾燥重量を基準で、少なくとも0.03重量%のケルセチンアグリコンを含んでなる、請求項15に記載の抗酸化剤。
- 前記疾患が、高脂血症、高血圧症、あるいは血小板凝集または赤血球凝集に関連する循環器系疾患である、請求項15に記載の抗酸化剤。
- 抗酸化組成物を製造する方法であって、
タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、
該混合液に糖質分解酵素を添加して、酵素処理し、
該混合液から抗酸化組成物を得ること
を少なくとも含んでなる、方法。 - 前記抗酸化組成物が、乾燥重量基準で、少なくとも0.03重量%のケルセチンアグリコンを含んでなる、請求項18に記載の方法。
- 前記タマネギが、乾燥重量基準で、少なくとも0.005重量%のケルセチンアグリコンを含んでなる、請求項19に記載の方法。
- 前記水性媒体が、水、あるいは、食酢および/またはアルコールを含む水溶液、請求項18に記載の方法。
- 前記糖質分解酵素が、β−グルコシダーゼ、エンド−β−グルカナーゼ、エキソ−βグルカナーゼ、キシラナーゼおよびペクチナーゼからなる群から選択される少なくとも一つのものである、請求項18に記載の方法。
請求項19に記載の方法。 - 前記タマネギの量が、前記混合液の25〜50重量%である、請求項18に記載の方法。
- 前記糖質分解酵素の添加量が、前記混合液の0.005〜0.1重量%である、請求項18に記載の方法。
- 前記酵素処理が40〜60℃で行われる、請求項18に記載の方法。
- 前記酵素処理がpH3.5〜6.0で行われる、請求項18に記載の方法。
- 前記糖質分解酵素の添加前に、前記混合液をホモゲナイズすることをさらに含んでなる、請求項18に記載の方法。
- 前記ホモゲナイズの後に、前記混合液を濾過することをさらに含んでなる、請求項27に記載の方法。
- 前記酵素処理の後、前記混合液に吸収促進剤を添加することをさらに含んでなる、請求項18に記載の方法。
- 前記酵素処理の後、前記混合液を加熱処理することをさらに含んでなる、請求項18に記載の方法。
- 前記加熱処理が70℃以上で行われる、請求項30に記載の方法。
- 前記酵素処理の前または後に、混合液に吸収促進剤を添加することをさらに含んでなる、請求項18に記載の方法。
- 食品の製造方法であって、
請求項1に記載の抗酸化組成物と、食品添加物、野菜類、肉類、果実類、糖類、食酢、香辛料からなる群から選択される少なくとも一つの材料とを混合し、
該混合物から食品を得ること
を少なくとも含んでなる、方法。 - 前記混合後、前記混合物を加熱処理することをさらに含んでなる、請求項33に記載の方法。
- 前記加熱処理が70℃以上で行われる、請求項34に記載の方法。
- 前記混合後、前記混合物をホモゲナイズすることをさらに含んでなる、請求項33に記載の方法。
- タマネギの抗酸化活性を増強する方法であって、
タマネギおよび水性媒体を含む混合液を用意し、
該混合液に糖質分解酵素を添加し、酵素処理すること
を少なくとも含んでなる、方法。
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