JP2008199957A - 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法 - Google Patents

芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008199957A
JP2008199957A JP2007039432A JP2007039432A JP2008199957A JP 2008199957 A JP2008199957 A JP 2008199957A JP 2007039432 A JP2007039432 A JP 2007039432A JP 2007039432 A JP2007039432 A JP 2007039432A JP 2008199957 A JP2008199957 A JP 2008199957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polyester
bacterium
ability
terephthalate
strain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007039432A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Oda
耕平 小田
Yoshiharu Kimura
良晴 木村
Kazumi Hiraga
和三 平賀
Toshihiko Takehana
稔彦 竹花
Kiyotsuna Toyohara
清綱 豊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Institute of Technology NUC
Teijin Ltd
Adeka Clean Aid Corp
Original Assignee
Kyoto Institute of Technology NUC
Teijin Ltd
Adeka Clean Aid Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Institute of Technology NUC, Teijin Ltd, Adeka Clean Aid Corp filed Critical Kyoto Institute of Technology NUC
Priority to JP2007039432A priority Critical patent/JP2008199957A/ja
Publication of JP2008199957A publication Critical patent/JP2008199957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【課題】芳香族ポリエステル分解能を有する細菌、およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法の提供。
【解決手段】特定の塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌。芳香族ポリエステルの存在下で該細菌を培養する、芳香族ポリエステル分解方法。該細菌が、さらにエチル−4−ヒドロキシベンゾエート、p−ヒドロキシ安息香酸、4−メチルカテコール、モノメチルテレフタレート、テレフタル酸およびテレフタル酸二ナトリウム塩からなる群より選択される化合物を分解する能力を有する、芳香族ポリエステル分解方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な芳香族ポリエステル分解能を有する細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法に関する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)は、テレフタル酸とエチレングリコールの縮重合により製造される芳香族ポリエステルであり、加工性、耐久性に優れ、安価であることから、飲料用ボトル、フィルム、繊維などに汎用されている。
これらは使用後、主に埋め立てや焼却により処理され、環境汚染の原因となっている。そこで、PETを再利用することが試みられている。例えば、原料を物理的に処理するマテリアルリサイクルでは、PETボトルなどを細かく砕いてフレーク状やペレット状にして、繊維やシート類、洗剤ボトルなどの形成品に再商品化している。また、近年開発された化学分解法では、いくつかの化学的手法による処理工程を経て高純度の原料にまで戻し、再びPET樹脂にしている。さらに、使い捨ての食品用PETボトルを再使用する「ボトルtoボトル」というリサイクル手法も提唱されている。
しかし、このような処理に必要とされるコストや消費エネルギーなどの観点から、微生物、酵素などを用いた生分解法の開発が望まれていた。
脂肪族系ポリエステルは一般的な土壌微生物やリパーゼ等の既知酵素によって分解されることから、生分解性のポリマーとして研究開発が行われている。また、テレフタル酸、p−ヒドロキシ安息香酸等の芳香族成分を有するポリエステルであっても、含有される芳香族成分が少量であったり、耐熱性が著しく低下していたりする場合には、一般土壌中や活性汚泥中の微生物や既知酵素により生分解可能であることが知られている。しかし、PETのように芳香族成分を主成分とする芳香族系ポリエステルを分解する微生物及び酵素はほとんど知られておらず、わずかに、PET繊維やPET織布を酵素で処理することにより、親水性の向上などの表面改質を行うことが提案されているが(例えば、特許文献1、2等参照。)、PETが分解されていることを明確に示すデータはない。真菌類由来の酵素クチナーゼをPETに作用させ得るという報告もあるが、その分解は限定的である(非特許文献1)
本発明者らはこれまでに芳香族ポリエステルに作用する微生物として根粒菌の1種であるリゾビウムsp.OKH−03(Rhizobium sp. OKH-03)を単離し(特許文献3参照)、他の微生物と上記リゾビウムsp.OKH−03とを組み合わせた微生物群を用いてPETを二酸化炭素および水まで分解することができることを見出した(特許文献4参照)。また、Nagarajanらは複数の好熱性微生物からなるコンソーシアムを用いて脂肪族芳香族ポリエステルを分解することを報告している(非特許文献2)。培養条件の制御の容易さや分解効率の向上などの観点からは、より効率よく芳香族ポリエステルを分解する能力を有する少数、できれば単一の微生物を用いることが望ましいが、そのような微生物は現在までに知られていない。
特表2000−502412号公報 特表2001−502014号公報 特開2006−187201号公報 国際公開第2006/090913号パンフレット Vertommen, M.A.M.E. et al., J. Biotechnol., 120:376-386 (2005) Nagarajan, V. et al., J. Polym. Environ., 14:281-287 (2006)
本発明者らは、鋭意検討の結果、土壌より得られた新規細菌が単独で芳香族ポリエステルの一種であるポリエチレンテレフタレート(PET)の主鎖を分解する能力を有していることを見出した。さらに本発明者らは、この細菌を用いてPETなどの芳香族ポリエステルを分解できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は以下に関する:
[1]芳香族ポリエステル分解細菌No.201−F6株(受領番号NITE AP−314);
[2]配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌;
[3]芳香族ポリエステルの存在下で芳香族ポリエステル分解能を有する細菌を培養する工程を包含する、芳香族ポリエステル分解方法;
[4]芳香族ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである、[3]の方法;
[5]芳香族ポリエステル分解能を有する単一の細菌を培養する、[3]の方法;
[6]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、No.201−F6株(受領番号NITE AP−314)である、[3]の方法;
[7]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、No.201−F6株(受領番号NITE AP−314)由来の変異株である、[3]の方法;
[8]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌である、[3]の方法;
[9]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートをモノヒドロキシエチルテレフタレートに分解する能力を有する、[3]の方法;
[10]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにモノヒドロキシエチルテレフタレートをテレフタル酸二ナトリウム塩に分解する能力を有する、[3]の方法;
[11]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにテレフタル酸二ナトリウム塩を分解する能力を有する、[3]の方法;
[12]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにエチル−4−ヒドロキシベンゾエート、p−ヒドロキシ安息香酸、4−メチルカテコール、モノメチルテレフタレート、テレフタル酸およびテレフタル酸二ナトリウム塩からなる群より選択される化合物を分解する能力を有する、[3]の方法;
[13]芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、イソフタル酸を分解する能力を有しない、[3]の方法;
[14]芳香族ポリエステル分解産物を回収する工程をさらに包含する、[3]の方法;および
[15]芳香族ポリエステル分解産物が、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート、モノヒドロキシエチルテレフタレートまたはテレフタル酸二ナトリウム塩である、[14]の方法。
本発明により、新規な芳香族ポリエステル分解能を有する細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法が提供される。
本発明の芳香族ポリエステル分解方法は、芳香族ポリエステルの存在下で芳香族ポリエステル分解能を有する細菌を培養する工程を包含する。
本明細書において「ポリエステル」とは、主鎖にエステル結合を持つ任意の高分子物質をいう。本明細書において「芳香族ポリエステル」とは、芳香族成分を繰り返し単位として含む任意のポリエステルをいう。当該繰り返し単位の含有量は、例えば50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%、より好ましくは90〜100重量%、さらに好ましくは95〜100重量%である。芳香族ポリエステルは好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)であり、さらに好ましくはエチレンテレフタレート繰り返し単位を95重量%以上含むPETである。
芳香族ポリエステルはジカルボン酸成分およびジオール成分の重縮合により製造される。例えば、PETはジカルボン酸成分としてテレフタル酸を、ジオール成分としてエチレングリコールを使用して製造される。テレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びその誘導体、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸及びその誘導体が挙げられる。また、エチレングリコール以外のジオール成分としては、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール等が例示される。
本発明による分解に供する芳香族ポリエステルの形態に限定はなく、形態の例としては繊維状、フィルム状、塊状、ボトル状、粒状、フレーク状、ペレット状、これらの混合体などが挙げられる。
本発明の細菌は、芳香族ポリエステルを分解する能力を有する。1つの実施態様において、本発明の細菌は、単独で芳香族ポリエステルを分解する能力を有する。例えば、本発明の細菌は、芳香族ポリエステル(例えば、PET)の主鎖を分解する能力を有する。1つの実施態様において、本発明の細菌は、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)をモノヒドロキシエチルテレフタレート(TA−EG)に分解する能力、TA−EGをテレフタル酸二ナトリウム塩(TPA・2Na)に分解する能力、および/またはTPA・2Naを分解する能力を有している。別の実施態様において、本発明の細菌は、エチル−4−ヒドロキシベンゾエート(EHB)、p−ヒドロキシ安息香酸(HB)、4−メチルカテコール(MC)、モノメチルテレフタレート(MMT)、テレフタル酸(TPA)およびテレフタル酸二ナトリウム塩(TPA・2Na)からなる群より選択される化合物を分解する能力を有する。さらなる実施態様において、本発明の細菌は、イソフタル酸(isoPA)を分解する能力を有しない。
このような細菌の例としては、No.201−F6株が挙げられる。No.201−F6株は本発明者によって土壌から単離されたグラム陰性桿菌である。生化学的性質および遺伝学的性質に基づいた分類によれば、No.201−F6株は既知のいずれの細菌とも異なる属、種の新規な細菌である。配列番号3に示すNo.201−F6株の16SリボゾーマルDNA(16S rDNA)を既知の16S rDNAの塩基配列と比較した場合の最高の相同率は97.0%である。これに基づき、配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有する細菌はNo.201−F6株と近縁であり、No.201−F6株と同等の芳香族ポリエステル分解能を有する可能性が高い。従って、配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌を本発明に使用することができる。
また、No.201−F6株由来の変異株を本発明に使用することができる。No.201−F6株は、PETの主鎖を分解する能力、BHETをTA−EGに分解する能力、TA−EGをTPA・2Naに分解する能力、およびTPA・2Naを分解する能力を有している。この株を変異誘発に供して上記分解を特定の段階で停止させれば、BHET、TA−EG、TPA・2Naなどの特定のPET分解産物を効率的に得ることができる。従って、このような変異株は芳香族ポリエステル分解産物の製造に有用である。あるいは、No.201−F6株を変異誘発に供して、芳香族ポリエステル分解能をさらに向上させた変異株を得ることができる。例えば、このような変異株は公知の変異原物質での処理、およびその後のスクリーニングによって得ることができる。あるいは、上記分解の各段階に関与する酵素をコードする遺伝子を単離し、これを人為的に改変した後にもとの細菌に戻す方法によって、目的の変異株を得ることができる。
芳香族ポリエステル分解能は、芳香族ポリエステルからなる材料(例えば、フィルム)の存在下で目的の細菌を培養し、材料の白化を観察することや、培養後の材料の重量損失を測定することによって調べることができる。あるいは、芳香族ポリエステルや、BHET、TPA・2Naなどの分解中間産物に対する作用を、被検物質の存在下で目的の細菌株を培養し、得られた培養液中に存在する物質を薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などを用いる公知の方法で検出することによって、芳香族ポリエステル分解能を確認することができる。
本発明の細菌は高い芳香族ポリエステル分解能を有する。例えば、本発明の細菌を下記のMLE培地中でイソフタル酸共重合非晶質PETフィルム(isoPETフィルム)またはテレフタル酸共重合非晶質PETフィルム(terePETフィルム)の存在下で培養した場合、当該フィルムを、例えば0.02mg/cm・日以上、好ましくは0.05mg/cm・日以上、より好ましくは0.1mg/cm・日以上、かつ例えば0.3mg/cm・日以下、好ましくは0.5mg/cm・日以下、より好ましくは1.0mg/cm・日以下の速度で分解することができる。
本発明の芳香族ポリエステル分解方法には、複数の細菌の組み合わせを使用してもよいが、単一の細菌を使用することが好ましい。これにより、使用する細菌の増殖および/または芳香族ポリエステルの分解に適切な条件をより容易に決定することができる。
本発明の細菌の培養には、当該細菌が増殖でき、かつ芳香族ポリエステルの分解に適切な任意の培地を使用することができる。そのような培地としては改変LE培地(MLE培地)が挙げられる。LE培地はレタスと卵の黄味の抽出液からなる培地であり、次の方法で調製することができる。110℃で5時間乾燥させたレタスの葉3gと、ゆで卵の卵黄3gを別々にイオン交換水1Lで10分間煎じ、室温まで冷却した後に、濾紙で濾過する。これらの濾液を混合してLE培地が得られる。これにさらに無機化合物を添加してMLE培地が得られる。ここで添加する無機化合物としては、例えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等の無機アンモニウム塩、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム等の金属塩及びその水和物が挙げられる。
本発明の細菌の培養は、静置培養、浸透培養のいずれによって行ってもよいが、振盪培養によって行うことが好ましい。振盪速度は例えば100〜400往復/分、好ましくは200〜300往復/分である。
本発明の細菌の培養温度に限定はなく、例えば20〜37℃の範囲、好ましくは25〜35℃の範囲、より好ましくは30℃で培養することができる。
培養時のpHに限定はなく、例えば5〜9の範囲、好ましくは6〜8の範囲で培養することができる。pHをこの範囲に調整するために、塩酸、硫酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基及びその水溶液、あるいはリン酸緩衝液等の各種緩衝液を用いてもよい。
培養期間に限定はなく、例えば1日以上、好ましくは2日以上、より好ましくは5日以上、さらに好ましくは10日以上、かつ例えば5ヶ月以下、好ましくは2ヶ月以下、より好ましくは1ヶ月以下培養することができる。必要に応じて培養途中に新鮮な菌体を添加することや培地を新鮮なものに交換することが有効であり得る。
また、本発明の細菌を芳香族系ポリエステルの存在下で培養する際に、細菌を芳香族ポリエステルに吸着させ、芳香族ポリエステル表面にバイオフィルムを形成させることが好ましい。本明細書において「バイオフィルム」とは細菌とその排出物からなる層状物質をいう。これによって当該細菌が芳香族ポリエステルに強固に接着し、且つ、芳香族ポリエステルを分解する場を形成することができる。PETなどの芳香族ポリエステルの表面は高度に疎水性であるので、細菌の分解対象表面への吸着が困難である可能性がある。このような場合、バイオフィルムの形成は分解効率向上の観点から重要である。本発明の細菌の1種であるNo.201−F6株は、isoPETフィルム、terePETフィルムのいずれの表面にも同等に十分なバイオフィルムを形成することができるので、芳香族ポリエステルの分解に適切に使用することができる。
本発明の方法により、PETなどの芳香族ポリエステルを分解することができる。従って、本発明の方法を用いればPETボトルなどの廃棄物を処理することができる。さらに、本発明の方法を、PET繊維の表面修飾、PET繊維を使用した衣類の洗浄、リサイクルに供するPET樹脂の洗浄などに応用することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
No.201−F6株の性質
土壌より得たPET分解能を有する細菌群から限界希釈法により、単独でPET主鎖分解能を有する細菌株No.201−F6を得た。この株は、bacteria 201−F6と表示され、平成19年2月14日より、〒292−0818千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(NPMD)に、受領番号NITE AP−314のもとで寄託されている。
以下、本菌株の培養には改変LE培地(MLE培地)を用いた。LE培地はレタスと卵の黄味の抽出液からなる培地であり、次の方法で調製した。110℃で5時間乾燥させたレタスの葉3gと、ゆで卵の卵黄3gを別々にイオン交換水1Lで10分間煎じ、室温まで冷却した後に、濾紙で濾過した。これらの濾液を混合してLE培地を得た。これにさらに表1に記載のように無機化合物を添加してMLE培地を得た。
Figure 2008199957
本菌株の生化学的性質を表2および3に示す。また、菌株の電子顕微鏡写真を図1に示す。
Figure 2008199957
Figure 2008199957
次に、遺伝学的分類方法を用いて検討を加えた。すなわち、No.201−F6株のゲノムDNAを調製し、これを鋳型としてPCR法によって16S rDNAを増幅し、DNA塩基配列を決定した。PCR法に使用したプライマー8−27 fwdおよび1525 revの配列を配列番号1および2に、決定した16S rDNAの塩基配列を配列番号3に示す。なお、配列番号3中の1〜11の塩基配列はPCR法に使用したプライマーに由来する配列である。
16S rDNAのDNA塩基配列を既知の16S rDNAの塩基配列と比較するBLAST検索の結果、Rubrivivax gelatinosus ATCC17011(Accession No.D16213)と最高の相同率97.0%(配列番号3の12〜1462位に相当する1451塩基中1407塩基)が示された。この細菌は光合成細菌であり、一方、本発明のNo.201−F6株は光合成能を有していなかった。図2に16S rDNA塩基配列に基づく系統推定の結果を示す。
上記生化学的性質および遺伝学的性質に基づき、本発明のNo.201−F6株は既知のいずれの細菌とも異なる属、種の新規な細菌であると判断した。
培養条件の検討
No.201−F6株を振盪培養または静置培養した場合のPET分解活性を比較した。
10mLの培地の入った中試験管(φ18×180mm)をオートクレーブ滅菌(120℃、20分)し、そこに0.1規定の塩酸水溶液と70%エタノール水溶液を用いて滅菌したイソフタル酸共重合非晶質PETフィルム(isoPETフィルム、1.4×2.0cm)を無菌的に入れた。そこにNo.201−F6株を植菌した。培養は30℃で10日間行い、振盪は285往復/分で行った。10日後、PETフィルムを回収し、水洗後、減圧下で乾燥させ、重量を測定し、分解量を算出した。
その結果、振盪した場合に、静置の場合に比較して約2倍の重量損失が観察された。以上より、No.201−F6株を用いたPETの分解には振盪培養が適切であることが示された。
PET中間産物の分解性、資化性
PETの分解に際して分解産物として生じる可能性のあるテレフタル酸二ナトリウム塩(TPA・2Na)、エチレングリコール(EG)、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)の3種の化合物の分解性、資化性について調べた。
3.1 テレフタル酸二ナトリウム塩(TPA・2Na)の分解性、資化性
終濃度が1、2、4、10mMとなるように培地にTPA・2Na(東京化成)を溶解させ、中試験管に分注しオートクレーブ滅菌を行った。そこに前培養したNo.201−F6株を植菌し、振盪培養(285往復/分、30℃)を行った。植菌後、経時的に培養液を回収し、A660を測定後、遠心(15,000rpm、2分)し、その上清2μLをTLC板(25 TLC aluminium sheets 20×20cm silica gel 60 F254、Merck Ltd. Japan)にスポットし、ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=5:4:1を展開溶媒として用いて展開を行った。展開終了後、UV照射により検出した。
図3に示すように、各培養液のA660は培養2日目に最大の値に達しており、TPA・2Naの濃度が高くなるにつれて菌の生育はよくなった。TPA・2Naのスポットは培養2〜3日目に消失した。
以上より、No.201−F6株はTPA・2Naを分解し、資化することが示された。
3.2 エチレングリコール(EG)の資化性
終濃度が0.1%(v/v)となるように培地にEGを加え、中試験管に分注し、オートクレーブ滅菌を行った。前培養したNo.201−F6株をEGを培地中に含むものと含まないものとに植菌し、振盪培養(285往復/分、30℃)を行った。
その結果、EGを含まない培地に比較した場合、EGを含む培地での濁度の上昇は確認できなかった。このことから、No.201−F6株はEGを資化しないことが示された。
3.3 ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)の分解性
BHET(東京化成)を20mg/mLとなるように70%エタノールに溶解させ、2日間以上振盪し滅菌した。オートクレーブ滅菌をした培地4.0mLに終濃度が1mg/mLとなるように上記滅菌済みBHET溶液を無菌的に加えた。そして、一晩振盪(285往復/分、30℃)後、前培養したNo.201−F6株を植菌した。振盪培養(285往復/分、30℃)を行い、経時的に培養液を回収し、遠心(15,000rpm、2分)後、その上清2.0μLをTLC板にスポットし、展開を行った。展開終了後、UV照射により検出した。
その結果、BHETのスポットが培養4日後に完全に消失した。培養1日目には、モノヒドロキシエチルテレフタレート(TA−EG)のスポットが現れ、4日目には消失した。そして、TPA・2Naのスポットは培養2日目に現れ、4日目以降はTPA・2Naのスポットのみとなった。
BHETのスポットが消失したことから、No.201−F6株はBHETを分解すると考えられる。スポットの位置から、No.201−F6株はBHETを分解し、一旦、TA−EGを生産し、その後、TPA・2Naまで分解を行うと考えられる。しかし、上記のNo.201−F6株がTPA・2Na資化性を有するという結果と、ここで得られたTPA・2Naが蓄積するという結果は一見矛盾するかのように思われた。この原因として菌体の問題が考えられた。詳細には、培養3日目になると菌の濁度は減少していたことから、培養3日目には菌の活性がなくなり、TPA・2Naを分解できなくなったのではないかと推察した。そこで以下の実験を行った。
No.201−F6株を、終濃度1mg/mLのBHETを含む培地で3日間振盪(285往復/分、30℃)培養した。TLC板上でTPA・2Naのスポットが現れていることを確認した後、別に培養したNo.201−F6株菌体を遠心(10,000rpm、3分)し、滅菌した培地で懸濁し、上記のように3日間培養した試験管に植菌した。植菌後、振盪(285往復/分、30℃)培養し、経時的に培養液を回収し、遠心(15,000rpm、2分)後、その上清2.0μLをTLC板にスポットし、展開を行った。展開終了後、UV照射により検出した。
その結果、新鮮なNo.201−F6菌体を添加した翌日、つまり4日目には、3日目のサンプルに蓄積していたTPA・2Naのスポットは消失していた(図4)。このように、No.201−F6株はBHETを分解して生じたTA−EG、TPA・2Naをさらに分解する能力を有することが示された。
No.201−F6株によるPETフィルムの分解
isoPETフィルムの存在下でNo.201−F6株をMLE培地を用いて16日間培養した。培養後にフィルム重量を測定したところ、重量損失は11.78mgであった。この値に基づいて、1日当たり単位面積当たりの分解量は0.13mg/cm・日と算出された。
さらに、isoPETフィルムまたはテレフタル酸共重合非晶質PETフィルム(terePETフィルム、1.4×2.0cm)の存在下でNo.201−F6株を培養し、重量損失およびpHの経時的変化を調べた。すなわち、培養1、2、4、5、7、9、11、14日目に、isoPETフィルム、terePETフィルムを回収し、その重量を測定すると共に、培養上清のpHを測定した。
No.201−F6株は、isoPETフィルム、terePETフィルムのどちらの場合でもほぼ同程度の厚さのバイオフィルムをPETフィルム上に形成した。分解量の点ではisoPETフィルムとterePETフィルムの間で違いはなく、ほぼ同程度の分解量を示した。しかし、培養上清のpHには差異が見られた。すなわち、両者ともpHの低下が生じたが、isoPETフィルムで培養したほうがpHの低下が大きかった(図5)。これは分解産物の差に起因する可能性がある。14日間培養した後の、分解により白化したPETフィルムの表面写真を図6に示す。
以上より、No.201−F6株はisoPETフィルムおよびterePETフィルムを同等に分解することが示された。
テレフタル酸誘導体の分解性
No.201−F6株の、種々のテレフタル酸誘導体を分解する能力について調べた。4mMのテレフタル酸誘導体(プロトカテク酸(PCA)、エチル−4−ヒドロキシベンゾエート(EHB)、p−ヒドロキシ安息香酸(HB)、4−メチルカテコール(MC)、ジメチルテレフタレート(DMT)、モノメチルテレフタレート(MMT)、テレフタルアルデヒド(TAD)、エチル−3,4−ジヒドロキシベンゾエート(EDB)、イソフタル酸(isoPA))、テレフタル酸(TPA)またはテレフタル酸二ナトリウム塩(TPA・2Na)を含む培地を4.0mLずつ中試験管に分注し、オートクレーブ滅菌を行った。滅菌後、培養中のisoPETフィルムからNo.201−F6株を剥ぎ取り、等量をそれぞれの中試験管に植菌し、振盪培養(285往復/分、30℃)を行った。培養1、2日後にそれぞれ試料を回収した。回収した試料2.0μLをTLC板にスポットし、展開を行い、UV照射によりスポットの検出を行った。結果を図7に示す。図中(A)、(B)および(C)はそれぞれ培養0、1、2日後の試料についての結果を示す。またレーン1〜12はそれぞれ、TPA・2Na、PCA、EHB、HB、MC、DMT、MMT、TAD、EDB、TPA、isoPAおよびTPA・2Naについての結果を示す。
オートクレーブにより、DMTがエステル分解し、MMTに変化した。従って、No.201−F6株によるDMTの分解能を確認することはできなかった。DMT以外では、培養2日後に、PCA、TAD、EDB、isoPAの4種類を除く6種の化合物(EHB、HB、MC、MMT、TPA、TPA・2Na)が分解された。分解が観察されなかった4種類の化合物のうち、PCA、TADおよびEDBの分解性に関してはさらなる確認が必要である。イソフタル酸(isoPA)を分解しなかったことから、No.201−F6株はカルボキシル基がメタ位に存在する化合物を分解できないのではないかと考えられる。No.201−F6株をisoPETフィルムに作用させた培養上清には未知のスポットが観察されるが、上記結果から、これはイソフタル酸誘導体である可能性が示唆された。
本発明により、新規な芳香族ポリエステル分解能を有する細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法が提供される。
No.201−F6株の形態を示す図である。 16S rDNA塩基配列に基づく系統推定の結果を示す図である。 種々の濃度のTPA・2Naを含む培地でのNo.201−F6株の増殖曲線である。 No.201−F6株によるBHET分解産物のTLC分析の結果を示す図である。 No.201−F6株によるPETフィルムの分解および培養上清のpHの経時変化を示す図である。 No.201−F6株によるterePETフィルムおよびisoPETフィルムの分解を示す図である。 No.201−F6株による種々のテレフタル酸誘導体の分解のTLC分析の結果を示す図である。
SEQ ID NO:1: A primer 8-27 fwd for amplification of 16S rDNA
SEQ ID NO:2: A primer 1525 rev for amplification of 16S rDNA

Claims (15)

  1. 芳香族ポリエステル分解細菌No.201−F6株(受領番号NITE AP−314)。
  2. 配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌。
  3. 芳香族ポリエステルの存在下で芳香族ポリエステル分解能を有する細菌を培養する工程を包含する、芳香族ポリエステル分解方法。
  4. 芳香族ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである、請求項3記載の方法。
  5. 芳香族ポリエステル分解能を有する単一の細菌を培養する、請求項3記載の方法。
  6. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、No.201−F6株(受領番号NITE AP−314)である、請求項3記載の方法。
  7. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、No.201−F6株(受領番号NITE AP−314)由来の変異株である、請求項3記載の方法。
  8. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、配列番号3の12〜1462位に示す塩基配列と97%を超える相同性を示す16S rDNA配列を有し、かつ芳香族ポリエステル分解能を有する細菌である、請求項3記載の方法。
  9. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートをモノヒドロキシエチルテレフタレートに分解する能力を有する、請求項3記載の方法。
  10. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにモノヒドロキシエチルテレフタレートをテレフタル酸二ナトリウム塩に分解する能力を有する、請求項3記載の方法。
  11. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにテレフタル酸二ナトリウム塩を分解する能力を有する、請求項3記載の方法。
  12. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、さらにエチル−4−ヒドロキシベンゾエート、p−ヒドロキシ安息香酸、4−メチルカテコール、モノメチルテレフタレート、テレフタル酸およびテレフタル酸二ナトリウム塩からなる群より選択される化合物を分解する能力を有する、請求項3記載の方法。
  13. 芳香族ポリエステル分解能を有する細菌が、イソフタル酸を分解する能力を有しない、請求項3記載の方法。
  14. 芳香族ポリエステル分解産物を回収する工程をさらに包含する、請求項3記載の方法。
  15. 芳香族ポリエステル分解産物が、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート、モノヒドロキシエチルテレフタレートまたはテレフタル酸二ナトリウム塩である、請求項14記載の方法。
JP2007039432A 2007-02-20 2007-02-20 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法 Pending JP2008199957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007039432A JP2008199957A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007039432A JP2008199957A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008199957A true JP2008199957A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39778085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007039432A Pending JP2008199957A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008199957A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025861A1 (ja) * 2013-08-21 2015-02-26 学校法人慶應義塾 芳香族ポリエステル分解酵素及び該酵素を用いた芳香族ポリエステル分解方法
WO2018168679A1 (ja) 2017-03-14 2018-09-20 学校法人慶應義塾 添加物によるpet分解酵素の活性向上方法
WO2023286593A1 (ja) * 2021-07-13 2023-01-19 株式会社Jeplan 芳香族ポリエステル分解菌

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08140666A (ja) * 1994-11-21 1996-06-04 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 新規微生物およびそれを用いたポリエステルの分解方法
JPH1156349A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 蔗糖脂肪酸エステル合成酵素を産生する微生物
JP2000143868A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Kyoto Institute Of Technology 含芳香族ポリエステルの分解方法、含芳香族ポリエステル繊維の減量加工方法、含芳香族ポリエステル繊維および含芳香族ポリエステルの分解菌
WO2005019439A1 (ja) * 2003-08-22 2005-03-03 Teijin Limited 芳香族系ポリエステル分解能力を有する微生物およびこれを用いた芳香族系ポリエステルの分解方法
WO2006090913A1 (ja) * 2005-02-24 2006-08-31 Teijin Limited 微生物を用いた芳香族ポリエステルの分解方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08140666A (ja) * 1994-11-21 1996-06-04 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 新規微生物およびそれを用いたポリエステルの分解方法
JPH1156349A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 蔗糖脂肪酸エステル合成酵素を産生する微生物
JP2000143868A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Kyoto Institute Of Technology 含芳香族ポリエステルの分解方法、含芳香族ポリエステル繊維の減量加工方法、含芳香族ポリエステル繊維および含芳香族ポリエステルの分解菌
WO2005019439A1 (ja) * 2003-08-22 2005-03-03 Teijin Limited 芳香族系ポリエステル分解能力を有する微生物およびこれを用いた芳香族系ポリエステルの分解方法
JP2006187201A (ja) * 2003-08-22 2006-07-20 Kyoto Institute Of Technology 芳香族系ポリエステル分解能力を有する微生物およびこれを用いた芳香族系ポリエステルの分解方法
WO2006090913A1 (ja) * 2005-02-24 2006-08-31 Teijin Limited 微生物を用いた芳香族ポリエステルの分解方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025861A1 (ja) * 2013-08-21 2015-02-26 学校法人慶應義塾 芳香族ポリエステル分解酵素及び該酵素を用いた芳香族ポリエステル分解方法
JPWO2015025861A1 (ja) * 2013-08-21 2017-03-02 学校法人慶應義塾 芳香族ポリエステル分解酵素及び該酵素を用いた芳香族ポリエステル分解方法
WO2018168679A1 (ja) 2017-03-14 2018-09-20 学校法人慶應義塾 添加物によるpet分解酵素の活性向上方法
WO2023286593A1 (ja) * 2021-07-13 2023-01-19 株式会社Jeplan 芳香族ポリエステル分解菌

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Roberts et al. Environmental consortium containing Pseudomonas and Bacillus species synergistically degrades polyethylene terephthalate plastic
Yoon et al. Biodegradation of polyethylene by a soil bacterium and AlkB cloned recombinant cell
Suzuki et al. Microbial degradation of poly (ε-caprolactone) in a coastal environment
Hayase et al. Isolation and characterization of poly (butylene succinate-co-butylene adipate)-degrading microorganism
Vague et al. Pseudomonas isolates degrade and form biofilms on polyethylene terephthalate (PET) plastic
Tokiwa et al. Microbial degradation of aliphatic polyesters
US7560266B2 (en) Method to enhance biodegradation of sulfonated aliphatic-aromatic co-polyesters by addition of a microbial consortium
Mabrouk et al. Degradation of poly (3-hydroxybutyrate) and its copolymer poly (3-hydroxybutyrate-co-3-hydroxyvalerate) by a marine Streptomyces sp. SNG9
EP3806837A1 (en) Bacterial compositions and methods of polymer degradation using the same
US7053130B2 (en) Method to accelerate biodegradation of aliphatic-aromatic co-polyesters by enzymatic treatment
Eubeler Biodegradation of synthetic polymers in the aquatic environment
JP2008199957A (ja) 芳香族ポリエステル分解細菌およびこれを用いた芳香族ポリエステル分解方法
Yun et al. Exploring a new biocatalyst from Bacillus thuringiensis JNU01 for polyethylene biodegradation
JP4753210B2 (ja) 微生物を用いた芳香族ポリエステルの分解方法
US7326556B2 (en) Microorganism capable of degrading aromatic polyester and method of degrading aromatic polyester using the same
Robles et al. Aiding the environment: microorganisms for the degradation of plastic in soil and water
JP4649593B2 (ja) ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂の分解方法
Gholami et al. Bacterial Strain Isolated from High-Salt Environments Can Produce Large Amounts of New Polyhydroxyalkanoate (PHA)
Swamy et al. Efficient biodegradation of Polyethylene terephthalate (PET) plastic by Gordonia sp. CN2K isolated from plastic contaminated environment
JP2007319078A (ja) ポリ乳酸の分解方法及び微生物
Rameshwari In vitro studies on characterization of polyhydroxybutyrate
Bonifer Breaking the Chain: Identifying and Characterizing Novel Bacilli Capable of Degrading Recalcitrant Polymers
Jong-Hoon et al. Biodegradation Potential of Polyethylene Terephthalate by the Two Insect Gut Symbionts Xanthomonas sp. HY-74 and Bacillus sp. HY-75
Ghosh et al. 13 Microbe-Degradation assisted of Microplastic Enzymatic
Agarwal et al. A critical examination of advanced approaches in green chemistry: microbial bioremediation strategies for sustainable mitigation of plastic pollution

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121030