JP2008199721A - 電源モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子とトランスとを一体化したモジュールにおいて、半導体素子からコイル部への熱伝導を抑制し、コイル部の温度上昇を低減することを目的とする。
【解決手段】上記目的を達成するため本発明は、第1の放熱板8と、この第1の放熱板8に接合されたトランス9および半導体素子10、11と、トランス9に熱的に接合された第2の放熱板17とを備え、トランス9は、コア部12と、このコア部12を軸に磁界を発生させるコイル部13とを有し、第1の放熱板8は、コア部12と面接合されるとともに、第2の放熱板17は、コイル部13と熱的に面接合されているものとした。これにより本発明は、半導体素子10、11とトランス9とを一体化したモジュールにおいて、半導体素子10、11からコイル部13への熱伝導を抑制し、コイル部13の温度上昇を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランスと半導体素子とを一体化した電源モジュールに関する。
図2に示す電源装置のコンバータ部1は、変圧するためのトランス2と、このトランス2の一次側3(入力回路側)、二次側4(出力回路側)にそれぞれ配置された半導体素子5、6とを備え、トランス2は、コア部2Aと、このコア部2Aを軸に磁界を発生させるコイル部2Bとを有している。
また一次側の半導体素子5としてはFET、二次側の半導体素子6としてはダイオードが配置されることが多く、これらは回路におけるスイッチとしての役割を果たす。
そして近年、トランス2と半導体素子5、6とを一体にし、標準化モジュールを構築することが求められている。これにより、個々の部品毎に実装したり、回路配置等を設計したりする必要がなくなり、設計工数が減少し、生産性向上にも大きく寄与するためである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−80382号公報
上述のように、近年の標準化モジュールの要請に応えるため、トランス2と半導体素子5、6とを一体化すると、コイル部2Bの温度が過剰に上昇することがあった。
それは、トランス2と半導体素子5、6とを一体化すると、発熱体である半導体素子5、6からの熱がコイル部2Bの方へ伝わるためである。そしてコイル部2Bの温度が上昇すると、コイル部2Bにおける電気抵抗が増大し、この損失によりさらにコイル部2Bの温度が上昇してしまうという悪循環を招いていた。
そこで本発明は、半導体素子からコイル部への熱伝導を抑制し、コイル部の温度上昇を低減することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、第1の放熱板と、この第1の放熱板に接合されたトランスおよび半導体素子と、トランスに熱的に接合された第2の放熱板とを備え、トランスは、コア部と、このコア部を軸に磁界を発生させるコイル部とを有し、第1の放熱板は、コア部と面接合されるとともに、第2の放熱板は、コイル部と熱的に面接合されているものとした。
これにより本発明は、半導体素子とトランスとを一体化したモジュールにおいて、半導体素子からコイル部への熱伝導を抑制し、コイル部の温度上昇を低減することができる。
それは、半導体素子およびコア部を第1の放熱板と接合することで半導体素子とトランスとを一体化するとともに、第2の放熱板はコイル部と面接合させているためである。
すなわち、コア部は一般に熱伝導性が低いため、このコア部を介することで半導体素子とコイル部間の熱伝導を抑制でき、第1の放熱板で半導体素子からの熱を放出することができる。さらに第2の放熱板は、第1の放熱板と接触しないように、コイル部と面接合させていることから、コイル部の熱を第2の放熱板から効率よく放出することができる。
したがって、半導体素子とトランスとを一体化したモジュールにおいて、半導体素子からコイル部への熱伝導を抑制し、コイル部の温度上昇を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるトランスと半導体素子とが一体化された電源モジュールについて説明する。
(実施の形態1)
はじめに、本実施の形態における構造を説明する。
図1に示す電源モジュール7は、第1の放熱板8と、この第1の放熱板8に接合された、トランス9およびFET10(半導体素子)、ダイオード11(半導体素子)とを備え、トランス9は、コア部12A、12B(以下まとめてコア部12とする。)と、コイル部13とを有している。
なお、本実施の形態では、コア部12は、中脚14A、14B(以下まとめて中脚14とする。)と、この中脚14に略垂直となるように、中脚14の上下の両端にそれぞれ形成された背脚15A、15B(以下まとめて背脚15とする)とを有している。コイル部13は、中脚14を軸に磁界を発生させるものであり、この中脚14の外周であって上下の背脚15間に配置されているものである。なお、図1では、コイル部13の外側面にコア部12は配置されておらず、開放系となっているが、中脚14と略平行に、このコイル部13の外側面を覆う外脚(図示せず)を設ければ、磁束をよりスムーズに流すことができる。
また本実施の形態では、コア部12として中脚14の両端に背脚15が形成されたものを用いたため、磁束が閉路状をなすコア部12を形成することができる。そして背脚15はコイル部13の上方、下方を覆うように形成している。さらに本実施の形態のコア部12は、上下に分割したものを用いている。
以下、コア部12の上方をコア部12Aとし、下方をコア部12Bとして詳細に説明すると、本実施の形態の上方のコア部12Aは中脚14Aと、この中脚14Aの上端部に中脚14Aと略垂直な背脚15Aとを有し、下方のコア部12Bも同様に、中脚14Bと、この中脚14Bの下端部に中脚14Bと略垂直な背脚15Bとを有し、中脚14Aと中脚14Bとは磁気的に接合されたものである。このようにコア部12を分割すると、コイル部13の挿入が容易となる。また本実施の形態では、コイル部13としては巻線コイルを用い、この巻線コイルはボビン16内で巻き回している。
そして上述のコア部12の下方の背脚15B下面と第1の放熱板8の上面とが接合されることで、この第1の放熱板8とトランス9とが接合されている。またコイル部13の上面には、第1の放熱板8と接触しないように第2の放熱板17が配置されている。この第2の放熱板17は図1では折り曲げ、伸ばしが可能である。
また本実施の形態では、第1の放熱板8の中央にトランス9が接合されており、その外周にはFET10やダイオード11などの半導体素子などが実装されている。なおこれらのFET10やダイオード11は、第1の接着層18を介して第1の放熱板8上に形成されたリードフレーム19上に半田付けされ、実装されている。
またコア部12とコイル部13との間は、第2の接着層20で接着されている。さらにコア部12Bの背脚15Bと第1の放熱板8との間は、第3の接着層21で接着され、第2の接着層20は第1の接着層18および第3の接着層21よりも弾性率が小さい(軟らかい)ものとした。
そして本実施の形態では、第1の接着層18は第2の接着層20よりも熱伝導率が高いものとした。
また本実施の形態では、第1の放熱板8と、この第1の放熱板8と対面する下方の背脚15Bとは第3の接着層21で接着したが、第2の放熱板17と、この第2の放熱板17と対面する上方の背脚15Aとの間は、接着層を形成せず、空間を設け、熱伝導率を小さくしている。
このように形成された電源モジュール7は、上方に配置されたメイン基板23にリードフレーム19を挿入し、このメイン基板23に設けられた貫通孔24にトランス9を配置することで実装される。そしてこのトランス9は、コイル部13の1次巻線(一次側の回路と導通している巻線)に電流が流されると、コア部12に磁束を誘起し、その磁束の変化をコイル部13の2次巻線(二次側の回路と導通している巻線)で受けて電圧に変えている。
以下に本実施の形態で用いた部材の材料について説明する。
第1の放熱板8および第2の放熱板17としては、厚みが1.0mm〜5.0mm程度のアルミ板または銅板などを用いた。またコイル部13の巻線としては銅線に絶縁層を被覆したものを用い、コア部12(12Aおよび12B)は鉄、マンガン、亜鉛などの金属酸化物を焼結させた軟磁性のフェライトを用いた。
またリードフレーム19を形成するための金属板としては、厚みが0.5mmのタフピッチ銅を用いた。なお、この金属板の厚みは、リードフレーム19からの熱拡散性および放熱性を十分大きくするためには0.1mm以上が好ましい。
また、第1の接着層18としては、エポキシ樹脂にAl23からなるフィラを70〜95重量%充填させたものを用いた。エポキシ樹脂を用いたのは、耐熱性や電気絶縁性に優れているためである。エポキシ樹脂以外では、フェノール樹脂やシアネート樹脂などの絶縁性を有する熱硬化性樹脂を用いてもよい。また高熱伝導性の液晶ポリマーやPPSなどの熱可塑性樹脂を用いても良い。
また本実施の形態では、このフィラ入りエポキシ樹脂に予め熱可塑性樹脂粉末からなるプレゲル材を添加した。このプレゲル材は、未硬化の熱硬化性樹脂の液状成分を吸収して膨張し、素早くゲル化させるため、第1の接着層18のエポキシ樹脂が重合する前段階で固体化することができ、金型から容易に取り出すことが出来る。
そしてフィラとしては、Al23の他に、MgO、SiO2、BN及びAlNの少なくとも何れか一つからなる無機粉末や、金属酸化物からなる粉末を充填させたものを用いてもよい。これらのフィラによって熱伝導率を高めることができる。また特にMgOを用いると線熱膨張係数を大きくすることができ、BNを用いると線熱膨張係数を小さくできる。このように、充填するフィラの種類で樹脂の熱膨張係数を調整することによって、リードフレーム19や第1の放熱板8に用いる金属と第1の接着層18との熱膨張係数を近似させ、モジュール全体の熱信頼性を向上させることが出来る。
また本実施の形態で用いたAl23からなるフィラは、平均粒径3ミクロンと平均粒径12ミクロンの2種類のAl23を混合したものである。この大小2種類の粒径のAl23を用いることによって、大きな粒径のAl23の隙間に小さな粒径のAl23を充填でき、Al23を95重量%程度にまで高濃度に充填できる。この結果、第1の接着層18の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。
そして、このフィラは、直径が0.1〜100μmの範囲のできるだけ小さいものを用い、70〜95重量%程度に高濃度に充填すれば、熱伝導率を上げることができる。なお、フィラの充填率が95重量%を超えると成形し難くなり、第1の接着層18とリードフレーム19や第1の放熱板8となる金属板との接着性も低下するため、95重量%以下に抑える方がよい。
また本実施の形態では、この第1の接着層18の厚さは、絶縁耐圧と熱抵抗を考慮し、最大0.6mmとなるように形成した。
また本実施の形態では、第3の接着層21は第1の接着層18よりもフィラの含有率を小さくして弾性率が小さく(軟らかく)なる構成とし、第2の接着層20は、第3の接着層21よりも更に弾性率が小さくなる構成とした。
また第2の接着層20は第1の接着層18および第3の接着層21よりも熱伝導率が小さいものとした。
そして本実施の形態におけるシャーシ22は、厚み2.0mm程度のアルミ板を用いた。このシャーシ22のかわりにフィンを配置すれば、表面積が広がり、より放熱性を高めることができる。
次に、本実施の形態における電源モジュール7の製造方法について説明する。
まずフィラ入り樹脂の塊を、中央が凸になるように丸型(あるいは蒲鉾型、台形、円柱、球状)にまとめ、図1に示す第1の放熱板8の両脇上に置く。そしてこのフィラ入り樹脂を加熱プレス、あるいは真空加熱プレス等によってシート状となるように延伸する。
次にこの第1の放熱板8を100℃で1〜2分間加熱し、第1の接着層18を固体化させ、金型から取り外す。そしてその後200℃の炉に数時間入れ、第1の接着層18のエポキシ樹脂を重合させて本硬化させる。本実施の形態では、この第1の接着層18を硬化させる前に、第1の接着層18上に予めリードフレーム19を配置し、一体化させてから硬化させた。ここでリードフレーム19にパターンを形成している場合、リードフレーム19を第1の接着層18と略面一となるまで埋め込むと、パターン間にもフィラ入り樹脂が入り込み、電気的絶縁性を向上させることができるとともに、リードフレーム19上に電子部品が実装しやすくなる。なお、リードフレーム19は、第1の接着層18を硬化させた後、高熱伝導性の接着剤などで第1の接着層18上に配置してもよい。
またリードフレーム19の上面には、電気メッキで半田層あるいは錫層(図示せず)を形成してもよい。このようにして、放熱板の中央部分を除き、第1の接着層18を形成することができる。
その後、トランス9のコア部12の中脚14Bの外周に、ボビン16内で巻き回したコイル部13を配置する。ここで、このボビン16の下側には切欠き部25を設けておき、この切欠き部25から露出させたコイル部13とコア部12とを第2の接着層20により接着させる。
次にこのコイル部13の上面に第2の放熱板17を接着剤などで接着する。このとき、第2の放熱板17は折り曲げておく。
その後、第1の放熱板8上に、下側のコア部12Bの中脚14Bを配置し、第3の接着層21で接着させる。そして、下側のコア部12Bと対向するように上側のコア部12Aを配置する。最後に、リードフレーム19上にFET10やダイオード11などの半導体部品を実装し、リードフレーム19の外側部分を折り曲げる。
そして上記のように形成された電源モジュール7は、リードフレーム19をメイン基板23に挿入することで実装される。
なお、このメイン基板23には、トランス9部分に貫通孔24を設けておき、この貫通孔24部分にトランス9をはめ込む。このようにはめ込むことで、モジュール全体の低背化につながる。なお、この時、第2の放熱板17は、放熱面積を大きくすると、貫通孔24を通らない場合がある。この場合は図1に示すように、第2の放熱板17を予め折り曲げておくと、メイン基板23の貫通孔24にトランス9をはめ込みやすくなる。この第2の放熱板17は、低背化のため、メイン基板23を配置した後伸ばしてもよい。
なお、リードフレーム19の一端をコイル部13の引出端子と電気的に接続し、他端をメイン基板23に挿入すれば、コイル部13の電極を実装基板表面まで引き出すことができる。
本実施の形態における効果を以下に説明する。
トランス9と半導体素子(FET10、ダイオード11)とを一体化したモジュールにおいて、半導体素子からコイル部13への熱伝導を抑制し、コイル部13の温度上昇を低減することができる。
それは、FET10、ダイオード11およびトランス9のコア部12を第1の放熱板8と接合することでFET10、ダイオード11とトランス9とを一体化するとともに、第2の放熱板17はコイル部13と熱的に面接合させているためである。
すなわち、半導体素子(FET10、ダイオード11)の発熱量は大きく、またコイル部13の熱伝導は高いため、従来の電源(スイッチング電源)装置では、半導体素子(FET10、ダイオード11)からコイル部13へと熱が伝わるのを抑制するため、トランス9と半導体素子(FET10、ダイオード11)とは出来るだけ離して別々に実装されていた。
しかし本実施の形態では、コイル部13と第1の放熱板8との間には、一般にコイル部13よりも熱伝導性が低いコア部12を介在させているため、半導体素子(FET10、ダイオード11)からコイル部13へと熱が伝わるのを抑制でき、また第1の放熱板8でFET10、ダイオード11からの熱を放出することができる。さらに第2の放熱板17は、第1の放熱板8と接触しないようにコイル部13と熱的に面接合させていることから、コイル部13の熱を第2の放熱板17から効率よく放出することができる。したがって、FET10、ダイオード11とトランス9とを一体化したモジュールにおいて、FET10、ダイオード11からコイル部13への熱伝導を抑制し、コイル部13の温度上昇を低減することができる。
またコイル部13も自己発熱するが、この熱は第2の放熱板17から効率よく放出できるため、FET10、ダイオード11に伝わるのを抑えることができる。これにより、FET10、ダイオード11の熱による破損を抑制することができる。
さらに本実施の形態では、トランス9とFET10やダイオード11とを第1の放熱板8を共有することで一体化しているため、第1の放熱板8の面積を大きくとることができ、FET10やダイオード11からの熱を効率よく放出させることができる。
なお、本実施の形態では、FET10やダイオード11は一般にプラスチック素材でパッケージングされるため、素子の上面、側面では熱伝導率が低下するが、本実施の形態では、素子下面の外部電極(図示せず)部分とリードフレーム19とを接続しているため、熱伝導性に優れている。
また一般に銅を主成分とするコイル部13(巻線)は熱伝導率が高いため、コイル部13上面に配置された第2の放熱板17では、コイル部13の熱が速やかに伝わり、効率よく放熱させることができる。
また本実施の形態では、第2の接着層20は、第3の接着層21よりもフィラの含有率を小さくして弾性率が小さくなる(軟らかくなる)構成としたことにより、コイル部13が振動しても第2の接着層20を弾性変形させることにより応力を吸収することができる。
また第3の接着層21は第1の接着層18よりも弾性率が小さくすることにより、放熱板8へ振動が伝わるのを抑制し、電源モジュール7全体の振動に対する信頼性を向上させることができる。
なお、フィラの含有率を減らすことで弾性率を小さく(軟らかく)すると、一般的に熱伝導率も小さくなるため、本実施の形態では、第1の接着層18の方が第2の接着層20よりも熱伝導率が大きくなる。ここで、FET10やダイオード11などの半導体素子は、熱により破損しやすくなるため、FET10やダイオード11などの半導体素子からの熱はリードフレーム19および第1の接着層18を介して出来るだけ速やかに第1の放熱板8へと放出するとともに、コイル部13からの熱はFET10やダイオード11などの半導体素子に伝わりにくくする必要がある。
したがって本実施の形態のように第1の接着層18の熱伝導率を第2の接着層20の熱伝導率よりも大きくすることは非常に有効である。すなわち、本実施の形態では、半導体素子(FET10、ダイオード11)とコイル部13における熱抵抗を大きくし、FET10、ダイオード11の放熱経路と、コイル部13の放熱経路とをできるだけ分離することによって、半導体素子(FET10、ダイオード11)とトランス9とにおける熱の相互干渉を低減することができるのである。
そして本実施の形態では、第1の放熱板8とトランス9とを一体化させるため、この第1の放熱板8と背脚15Bとの間は第3の接着層21で接着しているが、第2の放熱板17と、この第2の放熱板17と対面する背脚15Aとの間は空間を設けている。これにより第2の放熱板17の熱がコア部12へと伝わるのを抑制し、電源モジュール7外部へと効率よく放熱させることができる。なお、第2の放熱板17は背脚15Aと接着剤で接着しても良いが、熱の伝導を抑制するため、できるだけ熱伝導率の低い接着剤を用いることが望ましい。
なお、本実施の形態では、コイル部13には巻線コイルを用いたが、コイル部13と第2の放熱板とを熱的に接合させるものであれば、偏平形でもコア部に組み込まれる形態でもよいものとする。またコア部12の形状も、いわゆるE型とE型とを組み合わせた分割型(EE型)、EI型、UU型でもよく、非分割型のいわゆるトロイダルコアでもよいものとする。
本発明はトランスと半導体素子とを一体化した電源モジュールであって、コイル部の温度上昇を低減することができるため、PDP用や車載用など、大電流対応の電源モジュールに大いに利用できる。
本発明の一実施の形態における電源モジュールの断面図 従来の電源装置の斜視図
符号の説明
7 電源モジュール
8 第1の放熱板
9 トランス
10 FET(半導体素子)
11 ダイオード(半導体素子)
12、12A、12B コア部
13 コイル部
14、14A、14B 中脚
15、15A、15B 背脚
16 ボビン
17 第2の放熱板
18 第1の接着層
19 リードフレーム
20 第2の接着層
21 第3の接着層
22 シャーシ
23 メイン基板
24 貫通孔
25 切欠き部

Claims (5)

  1. 第1の放熱板と、
    この第1の放熱板に接合されたトランスおよび半導体素子と、
    前記トランスに熱的に接合された第2の放熱板とを備え、
    前記トランスは、
    コア部と、
    このコア部を軸に磁界を発生させるコイル部とを有し、
    前記第1の放熱板は、前記コア部と面接合されるとともに、
    前記第2の放熱板は、前記コイル部と熱的に面接合されている電源モジュール。
  2. 前記コア部は、
    中脚と、
    この中脚の両端に、それぞれこの中脚と略垂直方向に形成された背脚とを有し、
    前記コイル部は、
    前記中脚の外周であって前記背脚間に配置され、
    前記第1の放熱板は、
    前記背脚の一方と面接合されるとともに、
    前記第2の放熱板は、
    前記背脚の他方と前記コイル部との間で、このコイル部と熱的に面接合されている請求項1に記載の電源モジュール。
  3. 前記半導体素子と前記第1の放熱板の間には第1の接着層が形成され、
    前記コア部と前記第1の放熱板の間には第3の接着層が形成され、
    この第3の接着層は、前記第1の接着層よりも弾性率が小さいものとした請求項1または2に記載の電源モジュール。
  4. 前記半導体素子と前記第1の放熱板の間には第1の接着層が形成され、
    前記コア部と前記コイル部の間には第2の接着層が形成され、
    前記第1の接着層は、前記第2の接着層よりも熱伝導率が高いものとした請求項1から3のいずれか一つに記載の電源モジュール。
  5. 前記第1の放熱板と、この第1の放熱板と面接合される背脚との間の熱伝導率よりも、
    前記第2の放熱板と、この第2の放熱板と対面する背脚との間の熱伝導率の方が低いものとした請求項2から4のいずれか一つに記載の電源モジュール。
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