JP2008199160A - 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム - Google Patents

同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008199160A
JP2008199160A JP2007030247A JP2007030247A JP2008199160A JP 2008199160 A JP2008199160 A JP 2008199160A JP 2007030247 A JP2007030247 A JP 2007030247A JP 2007030247 A JP2007030247 A JP 2007030247A JP 2008199160 A JP2008199160 A JP 2008199160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
master
reception buffer
slave
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007030247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5054993B2 (ja
Inventor
Takeshi Matsumoto
松本  剛
Kenichi Ishikawa
健一 石川
Isao Sawai
功 沢井
Noriko Yamaguchi
紀子 山口
Shinichi Iseya
信一 伊勢谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HINOX KK
Fujitsu Ltd
Original Assignee
HINOX KK
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HINOX KK, Fujitsu Ltd filed Critical HINOX KK
Priority to JP2007030247A priority Critical patent/JP5054993B2/ja
Publication of JP2008199160A publication Critical patent/JP2008199160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5054993B2 publication Critical patent/JP5054993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】外部の網同期を必要とすることなく同期通信網による複数チャネルのマルチフレームデータをチャネル分散によりIP通信網に伝送して同期多重通信装置間の安定した同期通信を実現する。
【解決手段】レガシー多重伝送装置10−1〜10−3とレガシーIP変換器12−1〜12−3の3組を1グループG1として、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の主従関係を設定する。第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2は、クロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1の特定1チャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御してクロック同期する。第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3は、レガシーIP変換器12−2の特定1チャネルの受信バッファ量をセンタ値に安定するようにクロック周波数を制御してクロック同期する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同期通信網でマルチフレームデータを同期伝送するレガシー多重通信装置を非同期通信網であるIP通信網に接続してレガシー機器間で通信するための同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システムに関し、特に外部的な網同期を取ることなく非同期通信網を介して同期通信網のレガシー多重通信装置間でマルチフレームデータを通信するための同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システムに関する。
従来、レガシー機器と同期通信網により構成される通信設備が存在しており、主に光ファイバーで同期通信網を構築し、回線交換に使用する2.048Mbpsや1.544Mbps等の多重伝送装置を収容し、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを伝送するレガシーデータ通信を行っている。
このような同期通信網のレガシー多重伝送装置にあっては、相手装置の受信データから同期クロックを抽出することで、相互間でクロックに同期したデータ通信を行っている。
しかしながら、従来のレガシー機器と同期通信網により構成される通信設備については、非同期通信網であるインターネットプロトコルネットワーク(以下「IP通信網」という)への変更が望まれている。これは光ファイバーによる通信インフラを、製品の製造販売が既に終わっているために高額となっている特殊なレガシー機器しか端末として接続できない同期通信網として使用するよりも、IP通信網とすることの方が、接続できる機器が飛躍的に増大し、機器のコストも下がるため、近年の主流となっている。
特開平9−252292号公報 特開2002−217945号公報
しかしながら、新設の光ファイバーの場合は問題ないが、既に大量のレガシー機器を接続した既設の同期通信網、例えば高速道路に沿って幹線光ファイバーケーブルを設置した通信設備の場合、同期通信網を非同期通信網であるIP通信網に変更することは、既存の同期通信端末である回線交換などに使用するレガシー多重伝送装置が全て使用不可能となるため、その実現が非常に困難となっている。
即ち、同期通信網であれば伝送データから同期クロックを抽出できるが、IP通信網の場合、完全非同期通信網のためデータから同期クロックは抽出できず、同期クロックを必要とするレガシー多重伝送装置の同期通信ができない。
またIP通信網の場合、一定の間隔でデータを送信しても通信網の遅延やゆらぎ等のため、一定の問隔でデータを受信することができず、このような通信状況からIP通信網を経由して安定した同期通信を行うことは非常に困難である。仮に、IP通信網を経由してレガシー同期通信を実現したとしても、定常的に同期外れによる伝送エラーが発生するか、クロック制御が常時頻繁に発生し、安定動作に至らない。
このため従来のレガシー機器間の同期通信をIP通信網で実現する場合、対向するレガシー機器がIP通信網の外部で網同期が取れていることを前提としており、IP通信網のみでレガシー機器間の同期通信を実現することは困難であった。
特に、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを伝送する回線交換に使用しているレガシー多重通信装置間の同期通信をIP通信網で実現する場合、マルチフレームデータをチャネル分散したIPパケットとしてIP通信網に送出しているため、IPパケットの受信状態はチャネル毎にランダムとなり、IP通信網だけでは同期の確保が困難であり、IP通信網の外部の網同期によりチャネル単位に同期をとらなければならず、そのためIP通信網への変更を更に困難なものとしている。
本発明は、外部の網同期を必要とすることなく同期通信網による複数チャネルのマルチフレームデータをチャネル分散によりIP通信網に伝送して同期多重通信装置間の安定した同期通信を実現する同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システムを提供することを目的とする。
(装置)
本発明は、同期非同期通信網の変換装置を提供する。本発明は、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる同期非同期通信網の変換装置に於いて、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の主従関係を設定し、第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置はクロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、第2クロックスレーブを設定した変換装置は第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
クロックマスタの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、可変クロック部を所定の中心周波数foに固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの各受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、センタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、変換装置の3台を1グループとして複数グループを構築した場合、クロックマスタを設定した変換装置は全グループに対し共通の変換装置として含まれる。
第1及び第2クロックスレーブ同期制御部は、
クロック周波数を中心周波数foから起動した後に受信バッファ量Cがバッファ変動許容範囲の上限値Cmaxを超えた場合は所定の最大調整周波数fmaxに変更し、変更後に受信バッファ量Cがセンタ値foに戻った時に最大調整周波数fmaxを中心周波数foに所定のオフセット周波数αを加算した周波数(fo+α)に変更する処理を、オフセット周波数をα,2α,3α,・・・と順次増加させながら繰り返し、
一方、クロック周波数foを中心周波数から起動した後に受信バッファ量Cがバッファ変動許容範囲の下限値Cminを下回った場合は所定の最小調整周波数fminに変更し、変更後に受信バッファ量Cがセンタ値coに戻った時に最小調整周波数fminを、中心周波数foから所定のオフセット周波数αを減算した周波数(fo−α)に変更する処理を、オフセット周波数をα,2α,3α,・・・と順次増加させながら繰り返す。
本発明の変換装置は、更に、第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、第2マスタチャネルの受信バッファから第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を設けたことを特徴とする。
クロックマスタ監視部は、パケット密度として単位時間に受信されるパケット数を測定する。
クロックマスタ監視部は、単位時間T1より短い時間間隔T2で複数のカウンタを順次起動して並列的にパケット数をカウントし、単位時間に達したカウンタのパケット数によりパケット密度を順次更新する。
クロックマスタ監視部は、パケット受信密度の異常検出により受信バッファに切替えた後、切替後の受信バッファについて測定したパケット受信密度の異常を検出した際に、現在の受信バッファから切替え前の受信バッファに戻す。
クロックマスタ監視部は、パケット受信密度の異常検出により受信バッファに切替えた後、切替前の受信バッファのパケット受信密度の正常検出状態が所定時間継続した際に、現在の受信バッファから切替え前の受信バッファに戻す。
同期多重通信装置はレガシーインタフェースを備えた機器であり、非同期通信網の機器はIPインタフェースを備えた機器である。
(方法)
本発明は変換装置の変換方法を提供する。本発明は、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置の変換方法に於いて、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
クロックマスタの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、センタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
を備えたことを特徴とする。
(プログラム)
本発明は変換装置のコンピュータで実行されるプログラムを提供する。本発明のプログラムは、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
クロックマスタの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、センタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
を実行させることを特徴とする。
(記録媒体)
本発明はプログラムを格納した記録媒体を提供する。本発明の記録媒体は、クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
クロックマスタの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、センタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、第2マスタチャネルの受信バッファから第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視ステップと、
を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする。
(システム)
本発明は通信システムを提供する。本発明は、
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置を非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網に接続するクロックマスタに設定されたマスタ変換装置と、
他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第1クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定された第1スレーブ変換装置と、
他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第2クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定された第2スレーブ変換装置と、
を備え、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる通信システムに於いて、
マスタ変換装置は、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、自己にクロックマスタを設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して非同期通信網に送信する送信変換部と、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
クロックマスタの設定状態で有効となり、第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
を備え、
第1スレーブ変換装置は、
同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、自己に第1クロックスレーブを設定すると共に、クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量をセンタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、クロックマスタの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
を備え、
第2スレーブ変換装置は、
変換装置の3組を1グループとして、自己に第2クロックスレーブを設定すると共に、クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、第1クロックスレーブ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、センタ値に安定するように可変クロック部のクロック周波数を制御して、第2クロックスレーブの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数チャネルのマルチフレームデータを同期通信するレガシー機器である同期多重通信装置と非同期通信網であるIP通信網の間に本発明の変換装置を挿入し、3台の変換装置を1グループとしてクロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブを設定することで、クロックマスタを設定した変換装置のクロックに第1クロックスレーブを設定した変換装置がクロック同期し、更に、第1クロックスレーブを設定した変換装置のクロックに第2クロックスレーブを設定した変換装置がクロック同期するというカスケード同期が実現できる。
また第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置のクロック同期制御は、クロックマスタ側の変換装置からチャネル分散伝送されたパケットデータを蓄積する特定チャネルの受信バッファ量を規定値(センタ値)に安定させるクロック周波数の調整(学習処理)により、クロックマスタ側に対しクロックスレーブ側を擬似的にクロック同期でき、レガシー機器である同期多重通信装置から見れば、あたかも同期通信網で接続されたようにマルチフレームデータによる高品質の同期通信を非同期通信網であるIP通信網により実現することができる。
このため既設の同期通信網を非同期通信網であるIP通信網に変更しても、本発明の変換装置を使用することで、IP通信網の外部に網同期を必要とすることなく既設のレガシー機器である同期多重通信装置をそのままIP通信網に接続して使用することができ、既設の光ファイバーのインフラを同期通信網からIP通信網に変更する際の障害がなくなり、接続できる機器が飛躍的に増大し、機器のコストも下がるという様々なメリットが得られる。
また同期多重通信装置が3台を越える場合については、クロックマスタを設定した変換装置は共通にして他の2台の変換装置を組み合わせてグループ化し、グループ毎に、クロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブの順番にカスケード同期をとることで、多数の同期多重通信装置のIP通信網への接続を拡張的に実現できる。
更に、第2クロックスレーブを設定した変換装置において第2マスタチャネルの通信異常を検出した場合、クロックマスタを設定した変換装置からのチャネルを割当てた第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるという簡単な処理で、クロックマスタ側となる第1クロックスレーブを設定した変換装置の通信異常に対するクロック同期外れを確実に回避して安定したクロック同期を維持できる。
図1は本発明の同期非同期通信網の変換装置を用いた通信システムの説明図である。図1において、レガシー多重伝送装置10−1〜10−5は例えば光ファイバーで構築された同期通信網を使用してデータ同期通信する機器であり、本実施形態にあっては2.048Mbpsのレガシーインタフェースを使用してマルチフレームフォーマットにより30チャネル分のマルチフレームデータをクロックに同期して時分割多重伝送する多重伝送装置を対象としている。
ここでレガシー多重伝送装置10−1〜10−5は2.048Mbpsで30チャネルのマルチフレームデータを同期伝送することから、1チャネルあたり64Kbpsの帯域は64Kbpsとなる。
本実施形態のレガシーIP変換器12−1〜12−5はレガシー多重伝送装置10−1〜10−5と非同期通信網であるルーターやスイッチで構成されたIPネットワーク18の間に挿入接続され、IPネットワーク18を介してマルチフレームデータのチャネル分散伝送により相互通信を行うようにしている。
具体的にはレガシーIP変換器12−1〜12−5はレガシー多重伝送装置10−1〜10−5とレガシーネットワーク14−1〜14−5で接続し、IPネットワーク18に対してはLAN16−1〜16−5で接続しており、IPネットワーク18に対する通信プロトコルとしては例えばイーサネット(R)などを使用する。このためレガシーIP変換器12−1〜12−5には固有のIPアドレスが予め設定されている。
本実施形態における同期通信網であるレガシー同期通信網11−1,11−2と非同期通信網15となるIPネットワーク18との変換は、3台のレガシーIP変換器を1グループとしてクロック同期のための制御処理を行う。
例えば図1の通信システムにあっては、レガシーIP変換器12−1、12−2、12−3の3台でグループG1を構成している。グループG1に含まれる3台のレガシーIP変換器12−1〜12−3に対してはクロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブというクロック同期制御のための主従関係が予め設定されている。
グループG1ではレガシーIP変換器12−1がクロックマスタに設定され、レガシーIP変換器12−2が第1クロックスレーブに設定され、更にレガシーIP変換器12−3が第2クロックスレーブに設定される。
このようにクロック同期のための主従関係の設定を行うと、レガシーIP変換器12−2はクロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1のクロックに従属してクロック同期制御を行い、また第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3は第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2に従属してクロック同期の制御を行う。
即ち本実施形態にあってはグループG1内に設定したクロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブの順にカスケード同期をとるようになる。
このような3台のレガシーIP変換器によるクロック制御のためのグループ化は、残り2台のレガシーIP変換器12−4,12−5についてはグループG1でクロックマスタに設定したレガシーIP変換器12−1を含む3台のグループG2を構成する。
即ち本実施形態の通信システムは、クロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1を中心に残り2台のレガシーIP変換器を含めてグループを次々と構成し、各グループごとにクロックマスタ、第1クロックスレーブ、第2クロックスレーブの設定に従ったカスケード同期を実現する。
図2は本実施形態のレガシーIP変換装置の機能構成を示したブロック図である。図2において、本実施形態のレガシーIP変換器12はレガシーインタフェース20、IPインタフェース部22、30チャネルの送信バッファ240−1〜240−30を備えた送信バッファ群24、30チャネル分のパケット組立部260−1〜260−30を備えたパケット組立群26、30チャネル分のパケット分解部280−1〜280−30を備えたパケット分解群28、30チャネル分の受信バッファ300−1〜300−30を備えた受信バッファ群30、可変クロック部32及びコントロール部34で構成される。
コントロール部34はCPUによるプログラムの実行により実現される機能であり、マスタスレーブ設定部36、送信変換部38、受信変換部40、クロックマスタ同期制御部42、第1クロックスレーブ同期制御部44、第2クロックスレーブ同期制御部45、クロックマスタ監視部46、パケット密度測定部48が設けられている。
コントロール部34に設けたマスタスレーブ設定部36は、図1のように3台のレガシーIP変換装置を1グループとした場合、クロックマスタ、第1クロックスレーブまたは第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の主従関係を設定する。
またマスタスレーブ設定部36は、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2,12−3の場合、クロックマスタを設定したレガシーIP変換装置12−1からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定する。
第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2は、第1マスタチャネルの受信バッファ量に基づいてクロック同期制御を行う。
同時に、マスタスレーブ設定部36は、第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換装置12−3の場合は、第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換装置12−2からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定する。
第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3は、第2マスタチャネルの受信バッファ量に基づいてクロック同期制御を行う。また第2マスタチャネルに通信異常が発生した場合には、第1マスタチャネルの受信バッファに切替えて受信バッファ量に基づくクロック同期制御を行う。
図3及び図4は図1のグループG1を構成する3台のレガシーIP変換器12−1〜12−3に対し、図2のコントロール部34に設けたマスタスレーブ設定部36によりそれぞれクロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブが設定された場合の機能構成を示している。
図3のレガシーIP変換器12−1にあっては、クロックマスタが設定されることで、コントロール部34−1のクロックマスタ同期制御部42としての機能が有効となる。
また図3のレガシーIP変換器12−2にあっては第1クロックスレーブが設定されることで、そのコントロール部34−2の第1クロックスレーブ同期制御部44としての機能が有効となる。さらに図4のレガシーIP変換器12−3にあっては、第2クロックスレーブが設定されることでコントロール部34−3の第2クロックスレーブ同期制御部45としての機能が有効となる。
図5(A)〜(E)は図1のレガシーIP変換器12−1〜12−5に格納されたチャネル管理テーブル50−1〜50−5の説明図である。
ここでIPネットワーク18を使用したチャネル分散伝送におけるレガシーIP変換装置12−1〜12−5のチャネル割当てを図6について説明すると次のようになる。
図6において、5台のレガシーIP変換装置12−1〜12−5が30チャネルのマルチフレームデータのチャネル分散によるパケット伝送をしている場合、それぞれを5つのノードN1〜N5で表すと、ノードN1〜N5の全点通信(全2重)を構築する必要がある。
このようなチャネル分散伝送にあっては、ノード数をnとすると、トーナメント計算により、全点通信のパス数mは、
m=n(n−1)/2
の関係にある。
本実施形態では、ノード数n=5であることからパス数はm=10となる。この10本のパスを図6ではパスP12〜P15,P23〜P25,P34〜P35,P45として示している。
またノードN1〜N5はそれぞれ30チャネルのチャネル分散伝送を行うことから、1ノード当りの4パスにつきチャネルを均等に割当てるとすると、1パス当り7チャネルとなり、2チャネル余るので、例えば隣合うノードのパスに1チャネルを追加割当てし、そのパスは8チャネルとする。なお、実際の使用するチャネルは割当てチャネルの一部であってもよい。
このような図6のチャネル分散伝送のパスとチャネル割当てに基づいて図5(A)〜(E)のチャネル管理テーブル50−1〜50−6を設定している。
図5(A)はグループG1のクロックマスタに設定されたレガシーIP変換器12−1に格納されるチャネル管理テーブル50−1であり、図6に示したノードN1から4本のパスP12、P13,P14,P15に対応して8チャネル、7チャネル、7チャネル、8チャネルをチャネル番号に示すように割当てている。また立上げ時に受信バッファ量を測定するためのマスタチャネルとしてチャネル番号=1を設定している。
図5(B)はグループG1の第1クロックスレーブに設定されたレガシーIP変換器12−2に格納されるチャネル管理テーブル50−2であり、図6に示したノードN2から4本のパスP12、P23,P24,P25に対応して8チャネル、8チャネル、7チャネル、7チャネルをチャネル番号に示すように割当てている。
またクロック同期制御のための受信バッファ量を測定するため、クロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1からのパスP12に割当てられた8チャネルの内の1つを第1マスタチャネルに設定するため、第1マスタチャネル番号=1を設定している。
図5(C)はグループG1の第2クロックスレーブに設定されたレガシーIP変換器12−3に格納されるチャネル管理テーブル50−3であり、図6に示したノードN3から4本のパスP13、P23,P34,P35に対応して7チャネル、8チャネル、8チャネル、7チャネルをチャネル番号に示すように割当てている。
またクロック同期制御のための受信バッファ量を測定するため、第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2からのパスP23に割当てられた8チャネルの内の1つを第2マスタチャネルに設定するため、第2マスタチャネル番号=8を設定している。
更に、第2マスタチャネルに通信異常が発生した場合のクロック同期制御のための受信バッファ切替えのため、クロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1からのパスP13に割当てられた7チャネルの内の1つを第1マスタチャネルに設定するため、第1マスタチャネル番号=1を設定している。
図5(D)(E)は別のグループG2で第1及び第2クロックスレーブに設定されたレガシーIP変換器12−4,12−5のチャネル管理テーブル50−4,50−5である。このようにグループが相違してもクロックマスタに設定されるのは同じレガシーIP変換器12−1であり、グループG1の場合と同様に、チャネル管理テーブル50−4,50−5は、図6のノードN4,N5のパスに基づくチャネル割当てと第1マスタチャネル番号及び第2マスタチャネル番号の設定が行われている。
なお、図6は5台のレガシーIP変換器12−1〜12−5の全点通信によるパス構成を例にとっているが、IPネットワーク18の帯域を超えない範囲で、必要に応じて任意の数とすることができる。
再び図2を参照するにコントロール部34に設けた送信変換部38は、レガシー多重伝送装置10から受信された30チャネルのマルチフレームデータをレガシーインタフェース部20でクロックに同期して受信し、30チャネル分の送信バッファ240−1〜240−30のそれぞれに蓄積した後、IPインタフェース部22のプロトコル、例えばイーサネットプロトコルで決まる一定の時間間隔でパケット組立部260−1〜260−30のそれぞれで対応する送信バッファ240−1〜240−30の蓄積データからIPパケットを生成し、IPネットワーク18に送信させる。この30チャネルのマルチフレームデータを30個のIPパケットに変換してIPネットワークに送信する伝送を、チャネル分散伝送という。
コントロール部34に設けた受信変換部40は、IPインタフェース部22により、IPネットワーク18を経由してチャネル分散伝送されたIPパケットを受信し、パケット分解部280−1〜280−30のそれぞれで各チャネルごとにパケットデータを分解し、対応する受信バッファ300−1〜300−30に蓄積した後、可変クロック部32のクロックに同期して受信バッファ300−1〜300−30の蓄積から30チャネル分のフレームを時分割配置したマルチフレームデータをレガシーインタフェース部20で生成し、レガシー多重伝送装置10に送信する。
コントロール部34に設けたクロックマスタ同期制御部42は、図3のレガシーIP変換器12−1のようにクロックマスタの設定状態で有効になり、クロックマスタに設定されるレガシーIP変換器12−1の割当てチャネルの中の特定の1チャネル、例えばチャネル番号=1をマスタチャネルとし、このマスタチャネルの受信バッファ300−1に受信された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に可変クロック部32を所定の中心周波数f0に固定設定して起動させる。
即ち、クロックマスタに設定されたレガシーIP変換器12にあっては、可変クロック部32のクロック周波数は中心周波数foに固定され、このクロック周波数にスレーブ側をクロック同期させることになる。
コントロール部34に設けた第1クロックスレーブ同期制御部44は、図3のレガシーIP変換器12−2のように第1クロックスレーブの設定状態で有効となる。
このように第1クロックスレーブの設定で有効となった第1クロックスレーブ同期制御部44は、クロックマスタに設定されているレガシーIP変換器12−1の割当チャネルの特定の1チャネルについて設定した第1マスタチャネルの受信バッファ、例えば受信バッファ300−1に蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値Coに達した時に、可変クロック部32を中心周波数foに設定して起動し、起動後に受信バッファ量Cをセンタ値Coに安定するように可変クロック部32のクロック周波数を制御し、クロックマスタの設定状態であるグループ内のレガシーIP変換器12−1にクロック同期させる。
コントロール部34に設けたクロックスレーブ同期制御部45は、図4のレガシーIP変換器12−3のようにグループ内における第2クロックスレーブの設定状態で有効となる。
第2クロックスレーブの設定で有効となった第2クロックスレーブ同期制御部45は、クロックマスタとなる第1クロックスレーブが設定されたレガシーIP変換器12−2の割当チャネルの中の特定の1チャネルである第2マスタチャネルの受信バッファ、例えば受信バッファ300−1に蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値Coに達した時に、可変クロック部32を中心周波数foに設定して起動し、起動後に受信バッファ量Cをセンタ値Coに安定するように可変クロック部32のクロック周波数を制御し、第1クロックスレーブの設定状態にあるグループ内の他のレガシーIP変換器12−2にクロック同期させる。
ここで第1クロックスレーブ同期制御部44及び第2クロックスレーブ同期制御部45におけるクロックスレーブ同期制御の詳細は次のようになる。まずシステムの電源投入に伴う立ち上げ時には、可変クロック部32の周波数fを中心周波数foに設定した起動する。
起動後に、検出対象としている第1マスタチャネルまたは第2マスタチャネルの受信バッファにおける受信バッファ量が予め設定されたバッファ変動許容範囲の上限値Cmaxを超えた場合には所定の最大調整周波数fmaxに変更する。
この最大調整周波数fmaxへの変更後に、受信バッファ量Cがセンタ値Coに戻った時、最大調整周波数fmaxを中心周波数foに所定のオフセット周波数αを加算した周波数(fo+α)に変更し、オフセット周波数αを調整回数nに応じて1回目はα、2回目は2α、3回目は3α・・・・と順次増加させながら同じ処理を繰り返し、受信バッファ量Cをセンタ値Coに安定させる。
また可変クロック部32の起動時に受信バッファ量Cが減少する場合には、受信バッファ量Cがバッファ変動許容範囲の下限値Cminを下回った場合に所定の最小周波数fminに変更する。
この変更後に受信バッファ量Cがセンタ値Coに戻ったら、最小周波数fminを中心周波数foから所定のオフセット周波数αを減算した周波数(fo−α)に変更し、このような処理を減算するオフセット周波数を1回目はα、2回目は2α、3回目は3α・・・・というように繰り返しながら、受信バッファ量Cがセンタ値Coに安定するようにクロック周波数を制御する。
このようなクロックスレーブ同期制御が図3及び図4に示した第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2の第1クロックスレーブ同期制御部44及び第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3の第2クロックスレーブ同期制御部45で行われることにより、レガシーIP変換器12−2はクロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1にクロック同期し、第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3は第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2にクロック同期するカスケード同期制御が実現できる。
再び図2を参照するに、コントロール部34のクロックマスタ監視部46及びパケット密度測定部48は、マスタスレーブ設定部36により第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器、具体的には図4に示すレガシーIP変換器12−3で有効となる。
第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−3で有効となるクロックマスタ監視部46は、クロックマスタとなる第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2における割当チャネルにおける特定の1チャネルである第2マスタチャネルに対応した受信バッファの異常を検出し、異常検出状態が所定時間継続した際にクロック同期を行う第2マスタチャネルは破綻したものと判断し、クロック同期制御のために受信バッファ量を測定する受信バッファをそれまでの第2マスタチャネルの受信バッファからクロックマスタを設定しているレガシーIP変換器12−1に割当チャネルの特定の1チャネルである第1マスタチャネルに対応した受信バッファに切り替える。
これによってグループ内におけるクロックマスタ、第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブの順に従ったカスケード同期において、第1クロックスレーブによるクロックマスタとしての機能が破綻した場合、第1マスタチャネルにクロック制御のための受信バッファを切り替えてクロック同期を維持する。
クロックマスタ監視部46における第2マスタチャネルの受信バッファの異常検出はパケット密度測定部48による測定結果に基づいて判定する。パケット密度測定部48は第2マスタチャネルの受信バッファに対し、単位時間に受信されるパケット数をパケット密度として測定する。
図7は本実施形態のパケット密度測定部48による測定処理の説明図である。パケット密度は例えば数百ms前後の単位時間に受信されるパケット数であり、図7にあっては単位時間T1としてT1=300msを設定し、この間に第2マスタチャネルに対し受信されるIPパケットの数をカウントしてパケット密度としている。
また本実施形態におけるパケット密度の測定は数十ms前後の一定間隔時間T2でカウントする。図7の例にあってはT2=30ms間隔でパケット密度をカウントしている。
ここで、パケット密度を測定するための単位時間T1については、IPパケット受信のゆらぎなどでパケット密度を誤判断しないためにT1=300msといった長めの時間を設定して行っている。
一方、パケット密度からチャネル異常の判断は速やかに行う必要があることから、パケット密度の更新は早く行う必要があり、従ってパケット密度の測定間隔となる一定間隔時間T2はT2=30msといった短い時間としている。
従って、本実施形態のパケット密度測定部48にあっては、パケット数をカウントする単位時間T1より短い時間間隔T2で複数のカウンタを順次起動して並列的にパケット数をカウントし、単位時間T1に達したカウンタのパケット数によりパケット密度を順次更新することになる。
再び本実施形態の図2のクロックマスタ監視部46を参照すると、パケット密度測定部48で測定された第1マスタチャネル又は第2マスタチャネルに対応した受信バッファに対するパケット密度が予め定めた一定の閾値の範囲内に入っている場合に通信正常と判断し、この閾値範囲から逸脱した場合に通信異常と判断する。
通信正常と通信異常を判別するパケット密度の閾値としては、IPネットワーク18に対するIPパケットの送信間隔から算出した正常であれば本来くるべき短時間あたりのパケット数を基準パケット密度とし、基準パケット密度に対し80%〜120%の範囲を通信正常とし、80%以下または120%以上を通信異常と判断する。
クロックマスタ監視部46での第2マスタチャネルの通信異常と判断した場合、通信異常を起こした第2マスタチャネルの受信バッファから第1マスタチャネルの受信バッファへ切替えることになるが、この切替方法としては
(1)0系/1系切替
(2)N系/E系切替
の2つの方法がある。
0/1系切替は、0系が運用系、1系が待機系であり、異常検出時に0系から1系に切替え、0系の異常が回復しても1系の切替をそのまま維持し、その後の運用中に1系の通信異常が発生した時に0系に切り替える方法である。
この0系/1系切替を本実施形態のクロックマスタ監視部46によるバッファ切替について説明すると、運用中に0系となる第2マスタチャネルに対応した受信バッファにおけるパケット受信密度の異常を検出した際に、1系となる第1マスタチャネルの受信バッファに切り替える。この切替後の運用中に1系の受信バッファについて測定したパケット受信密度の異常を検出した際に0系の受信パケットに切り替える。
これに対しN系/E系の切替はN系が運用系、E系が待機系であり、N系で通信異常を検出した場合にはE系に切替え、E系に切り替えた後にN系の異常が回復して正常に戻った事を判別すると、E系からN系に切り替える方法である。
このN系/E系切替を本実施形態のクロックマスタ監視部46によるバッファ切替について説明すると、N系である第2マスタチャネルに対応した受信バッファのパケット受信密度の異常検出によりE系である第1マスタチャネルの受信バッファに切り替えた後、通信異常を起こしたN系の受信バッファのパケット受信密度を監視し、正常検出状態が所定時間継続して通信正常と判別した場合、E系の受信バッファから異常が回復して正常となったN系の受信バッファに戻す切替えを行う。
図8は図4の第1クロックスレーブ及び第2クロックスレーブが設定されたレガシーIP変換器12−2、12−3の第1クロックスレーブ同期制御部44及び第2クロックスレーブ同期制御部45の制御を示したタイムチャートであり、電源投入もしくはシステム異常が回復した後の立上げ時に受信バッファ量が増加する場合を例に取っている。なお、第1クロックスレーブ同期制御部44と第2クロックスレーブ同期制御部45の相違は、受信バッファ量を測定するチャネルが第1マスタチャネルか第2マスタチャネルかである。
図8(A)は受信バッファ量Cであり、図8(B)がクロック周波数を示している。立上げ時にあっては、図8(A)の時刻t0のように、受信バッファ量Cが所定のセンタ値Coに達した時に、図8(B)のように可変クロック部32−2のクロック周波数fを中心周波数foに設定し、受信バッファ30−2の蓄積データをレガシー多重伝送装置10−2に送出するスタートアップ処理を起動する。
このときクロックマスタ側のクロック周波数がクロックスレーブ側のクロック周波数より高かったとすると、立ち上げ時に設定している中心周波数foのクロックによるレガシー多重伝送装置10−2へのデータ送出では、受信バッファ30−2に対するIPネットワーク18側から受信したデータの蓄積に対しデータ読出しの方が遅れることから、受信バッファ量Cは時間の経過に伴って増加する。
受信バッファ量Cが増加して時刻t1で上限値Cmaxを超えると、クロック周波数fを中心周波数foから最大調整周波数fmaxに変更し、これによって、受信バッファ30−2からレガシー多重伝送装置10−2に対するデータの送出を早める。このため、時刻t1から受信バッファ量は減少を始め、時刻t2で再びセンタ値Coに戻る。
時刻t2では、クロック周波数fを、それまでの最大調整周波数fmaxから、中心周波数foに対しプラス側に所定オフセット周波数αだけずらした周波数(fo+α)に変更する。
このように中心周波数foにオフセット周波数αを加えた周波数(fo+α)に変更することで、時刻t0の中心周波数foの場合に比べ、受信バッファ量は緩やかな割合で再び増加を始め、時刻t3で上限値Cmaxに達する。この場合にも時刻t1と同様、クロック周波数を最大調整周波数fmaxに変更し、これによって受信バッファ量を再び減少させて、センタ値Coに時刻t4で戻す。
時刻t4にあっては、クロック周波数fを、中心周波数にオフセット周波数αを調整回数nを乗じた周波数n・αを加算した周波数(α+2α)に変更する。これによって時刻t4からの受信バッファ量の増加は更に緩やかとなり、時刻t5で上限値Cmaxに達する。時刻t5では再びクロック周波数を最大調整周波数fmaxに変更して、受信バッファ量をセンタ値Coに時刻t6で戻し、この場合にはクロック周波数fは周波数(fo+3α)に変更する。
時刻t6で周波数(fo+3α)へ変更すると、この例では受信バッファ量Cはセンタ値Coに安定するようなる。受信バッファ量がセンタ値Coに安定した状態は、IPネットワーク18からのIPパケットの受信で受信バッファ30−2に格納されるデータ量と、可変クロック部32−2のクロック周波数(fo+3α)により受信バッファ30−2からレガシー多重伝送装置10−2に送出されるデータ量が一致した場合であり、これは結局、IPネットワーク18を介してクロックマスタ側の可変クロック部32−1のクロック周波数にクロックスレーブ側の可変クロック部32−2のクロック周波数が同期した状態を確立したことになる。
このように本実施形態にあっては、クロックスレーブが設定されたレガシーIP変換器12−2の第1クロックスレーブ同期制御部44による受信バッファ量をセンタ値に安定させるためのクロック周波数の調整という学習処理を経て、クロックマスタ側のクロック周波数にクロックスレーブ側のクロック周波数を同期させるクロック同期制御を実現することができる。
ここで図8(B)におけるクロック周波数fの中心周波数foに対する最大調整周波数fmaxの周波数変化は、例えば+100ppm、また中心周波数foに対する最小調整周波数fminの変化幅は−100ppmであり、クロック周波数を段階的に調整するオフセット周波数αとしては例えばα=0.1ppmの分解能としている。
なお、ppmは周波数確度であり、これを周波数の変化幅±Δfで表すと、周波数角度ppmと周波数誤差との間には
(周波数確度ppm)=Δf/(fo×10-8
の関係があることから、例えばfo=2MHz、ppm=100とすると、Δf=5KHzとなり、調整分解能となるオフセット周波数αはα=50Hzとなる。
また、図8にあっては、3回の調整処理でクロック周波数を安定化させているが、実際にはα=0.1ppmといった分解能であることから、立上げ時のクロックずれにもよるが、本実施形態のクロックスレーブ同期制御によりスレーブ側のクロック周波数を安定化させた同期状態とするためには、通常、数時間から数十時間程度の処理時間が掛かることになる。
しかしながら、このような長い時間であっても、一度立ち上げて安定してしまえば、その後は受信バッファ量の変化に対する+αまたは−αのクロック調整の頻度は例えば数日に1回程度となり、IPネットワークに対する外部網によりクロックを伝送してクロック同期を取った場合と遜色のない伝送品質を確保することができる。
図9は立上げ時に受信バッファ量が減少する場合の本実施形態のクロックスレーブ同期制御を示したタイムチャートである。
図9(A)において、電源投入あるいはシステム異常の回復に伴う立上げにより、図3のクロックスレーブ側のレガシーIP変換器12−2の受信バッファ30−2に、IPネットワーク18からIPインタフェース部22−2で受信したICパケットのパケットデータの蓄積を開始し、受信バッファ量がセンタ値Coに達したとき、図5の場合と同様、図9(B)のようにクロック周波数foをセンタ値foに設定し、レガシーインタフェース部20−2からレガシー多重伝送装置10−2に対し受信バッファ30−2の蓄積データを読み出して同期通信データの送信を開始する。
この場合、クロックマスタを設定したレガシーIP変換器12−1の可変クロック部32−1によるクロック周波数に対し、クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器12−2の可変クロック32−2のクロック周波数が高かったとすると、受信バッファ30−2からレガシー多重伝送装置10−2に対するデータ送出が早まるため、図9(A)のように受信バッファ量Cは時刻t0から減少を始め、時刻t1で下限値Cminを下回る。
この場合には、クロック周波数fを中心周波数foから最小調整周波数fminに変更し、受信バッファ30−2からの送出量を低下させる。このため、時刻t1から受信バッファ量Cは増加を始め、時刻t2で再びセンタ値Coに回復する。
センタ値Coに回復したら、クロック周波数fを中心周波数foからオフセット周波数αに調整回数である1回を乗じた周波数を差し引いた周波数(fo−α)に変更する。これにより、時刻t2からの受信バッファ量Cが減少し、減少割合は時刻t0の1回目より緩やかとなり、時刻t3で再び下限値Cminを下回ると、クロック周波数fを再び最小調整周波数fminに変更し、時刻t3から受信バッファ量Cを増加させる。
時刻t4で受信バッファ量Cがセンタ値Coに回復すると、クロック周波数を(fo−2α)に変更し、時刻t4からの受信バッファ量Cの減少割合を更に小さくする。同様な処理を時刻t5,t6で繰り返し、これによりクロック周波数が(fo−3α)となったとき、受信バッファ量Cがセンタ値Coに安定し、クロックマスタ側に対しマスタスレーブ側のクロックが同期した安定状態を作り出すことができる。
また本実施形態にあっては、図8または図9のように、立上げ後のクロックスレーブ同期制御による学習処理を通じてクロック同期状態となる安定状態が得られたならば、安定状態におけるクロック周波数、例えば図8の場合には安定クロック周波数(fo+3α)、また図9の場合には安定クロック周波数(fo−3α)をそれぞれ保存する。
そして次に電源投入による立上げ時もしくは通信異常から回復した立上げ時には、受信バッファがセンタ値Coに達したとき、クロック周波数fを中心周波数foではなく、保存している安定クロック周波数に設定してクロック調整処理を開始する。これによって2回目以降のスタートアップ時におけるクロック調整処理の時間を大幅に短縮することができる。
またクロックスレーブ同期制御の他の実施形態としては、バッファ変動許容範囲の上下限値として大小2段階の値を有し、クロック周波数を起動してから安定するまで間は小さい方の上下限値による狭いバッファ変動許容範囲を設定し、クロック周波数が安定した後は大きい方の上下限値による広いバッファ変動許容範囲を設定し、これによってクロック周波数が同期状態に安定するまでの時間を短縮することができる。
このようなバッファ上限値を2段階に設定したクロックスレーブ同期制御によれば、図8,図9の場合にはクロックの安定領域に到達するまでの時間が数時間〜数十時間と長くかかっていたものが、2段階とした場合の設定値の度合にもよるが、数分〜数十分程度というようにクロックが安定するまで時間を大幅に短縮するができる。
そして幅の狭いバッファ変動許容範囲により短時間でクロックを安定領域に調整した後は、バッファ変動許容範囲の上下限値を大きくして範囲を広げることによって、安定領域でのクロック調整制御が発生する頻度を抑え、より安定したクロック同期状態を確保することができる。
図10は図2のレガシーIP変換器12をプログラムの実行により実現するコンピュータのハードウェア環境の説明図である。図10において、CPU54のバス56に対してはRAM58、ROM60に加え、レガシーインタフェース部20及びIPインタフェース部22が接続されている。
ROM60にはBOISさらにOSに加え、本実施形態の変換プログラムが格納されている。コンピュータを起動するとROM60のBIOSの実行によりOSがRAM58に読出し配置された後、OSの実行でROM60から本発明の変換プログラムがRAM58に読出し配置され、CPU54により実行されることになる。
図11は本実施形態による変換処理の概略を示したフローチャートであり、図2に参照して説明すると次のようになる。
図2のレガシーIP変換器12を電源投入により立ち上げると、まずステップS1で初期設定を行う。この初期設定には
(1)クロックマスタスレーブ設定
(2)マスタチャネル設定
(3)クロック同期制御のパラメータ設定
が含まれる。
クロックマスタスレーブ設定はマスタスレーブ設定部36によるレガシーIP変換装置の3台を1グループとしてクロックマスタ、第1クロックスレーブまたは第2クロックスレーブを設定する処理となる。
次のマスタチャネル設定は図5(A)〜(C)に示したチャネル管理テーブル50−1〜50−3に基づく第1マスタチャネル及び第2マスタチャネルの設定である。
即ち、マスタスレーブ設定部36は、第1及び第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換装置は、クロックマスタを設定したレガシーIP変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換装置は、第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定する
次のクロック同期制御のパラメータ設定は、図8及び図9に示したクロック同期制御のパラメータであり、受信バッファ量についてはセンタ値Co、上限値Cms、下限値Cmin、クロック周波数については中心周波数fo、調整最大周波数fmx、調整最小周波数fmin及びオフセット周波数αなどである。
更にパラメータ設定の中には、クロックマスタ監視部46による通信異常及び正常を判断するための基準値に対する80%〜120%の上下限の閾値の設定も含まれる。
ステップS1の初期設定の処理が済んだならばステップS2に進み、電源投入により起動したレガシーIP変換器12における設定がクロックマスタ設定か否か判別する。クロックマスタ設定であればステップS3に進み、クロックマスタ同期制御部42によるクロックマスタ変換処理を実行し、ステップS4で停止指示があるまでこれを繰り返す。
ステップS2でクロックマスタ設定でなかった場合、すなわち第1クロックスレーブ設定あるいは第2クロックスレーブ設定であった場合にはステップS5に進み、クロックスレーブ変換処理として第1クロックスレーブ同期制御部44による制御処理または第2クロックスレーブ同期制御部45による制御処理をステップS6で停止指示があるまで繰り返す。
図12はクロックマスタが設定された場合のレガシーIP変換器12の送信変換部38によるクロックマスタ送信変換処理のフローチャートである。
図12において、クロックマスタ送信変換処理は、ステップS1でIPインタフェース部22による所定のIPプロトコル、例えばイーサネット(R)の通信プロトコルに従った一定の時間間隔の送信タイミングの有無をチェックし、送信タイミングへの到達を判別するとステップS2に進み、そのとき送信バッファ240−1〜240−30に蓄積している30チャネル分の蓄積データそれぞれからパケット組立部260−1〜260−30によりIPパケットを生成し、IPネットワーク18に送信し、このパケット分散伝送の処理をステップS3で停止指示があるまで繰り返す。
図13は本実施形態のクロックマスタ受信変換処理を示したフローチャートであり、図2のレガシーIP変換器12でクロックマスタが設定された場合の受信変換部40の処理となる。
図13において、まずステップS1で可変クロック部32を中心周波数foに固定設定して起動し、ステップS2でIPネットワーク18から受信バッファ300−1〜300−30に対する受信データの蓄積に依存することなく、30チャネルのマルチフレームデータを生成してレガシーインタフェース部20からレガシー多重伝送装置10に送出を開始する全チャネルのスタートアップ処理を行う。
スタートアップ処理が済むとステップS3で全チャネルのクロック同期によるIPパケットの受信蓄積データに基づくマルチフレームデータの送信に移行し、ステップS4で停止指示があるまで繰り返す。
図14は図13のステップS2におけるスタートアップ処理の詳細を示したフローチャートである。図14において、スタートアップ処理は、ステップS1で全チャネルの受信バッファ300−1〜300−30をクリアし、続いてステップS2で全チャネルをメイクビジー処理により無信号データとして例えばマークホールドデータを生成し、レガシーインタフェース部20により可変クロック部32のクロックに同期して30チャネルのマークホールドデータを時分割配置したマルチフレームデータを生成してレガシー多重伝送装置に同期通信を開始する。
レガシーIP変換器12でIPネットワークに対しチャネル分散伝送を行う場合、立上げ時に受信バッファ300−1〜300−30に対するIPパケットの受信に基づくパケットデータの蓄積は、他のレガシーIP変換器における立上げ動作のばらつきやIPネットワークにおけるばらつきから様々であり、電源を投入しても受信バッファ300−1〜300−30に蓄積データが揃うことはあり得ない。
したがって本実施形態にあっては、立上げ時におけるスタートアップ処理として、メイクビジー処理により蓄積データに依存しないマークホールドデータを使用したマルチフレームデータの作成でクロックに同期して、レガシー多重伝送装置10側に同期通信データの送信を開始できるようにしている。なお、無信号データとして生成するマークホールドデータは、音声伝送の場合、オール1のデータであり、これは無音状態を示すデータである。
続いてステップS3で、受信バッファ300−1〜300−30の受信バッファ量のうち、センタ値Coに達した受信バッファがあるか否かチェックし、センタ値Coに達した受信バッファがあれば、ステップS4でその受信バッファの蓄積データをマルチフレームデータに含めてレガシー多重伝送装置10に同期通信するデータ読出し送信に切り替える。
ステップS5にあっては、全チャネルについて蓄積データの送信に切り替えたかどうかのメイクビジー解消の有無をチェックしており、30チャネルのすべてについて受信バッファの蓄積データの送信に切り替わるとメイクビジー解消が判別され、ステップS6で全チャネルを受信バッファの蓄積データからマルチフォーマットフレームを生成して送信する正常処理状態に移行する。
図15は本実施形態の第1クロックスレーブ送信変換処理を示したフローチャートであり、図2のレガシーIP変換器12で第1クロックスレーブが設定されて、第1クロックスレーブ同期制御部44が有効となった場合の処理動作である。
図15において、第1クロックスレーブ送信変換処理は、図12のクロックマスタ送信変換処理と基本的に同じであり、ステップS1でIPインタフェース部22のプロトコルにより決まる一定間隔の送信タイミングを判別してステップS2に進み、全チャネルのIPパケットを生成してIPネットワークに送信するチャネル分散送信を行い、これをステップS3で停止指示があるまで繰り返す。
この第1クロックスレーブ送信変換処理で相違する点は、可変クロック部32によるクロック周波数がクロックマスタの場合の固定設定に対し、第1クロックスレーブ同期制御部44によりクロックマスタ側に追従するように制御されている点だけである。
図16は本実施形態の第1クロックスレーブ受信変換処理を示したフローチャートであり、図2のレガシーIP変換器12で第1クロックスレーブが設定された場合の受信変換部40の処理動作となる。
図16において、第1クロックスレーブ受信変換処理は、ステップS1で電源投入に伴う立ち上げ時に可変クロック部32のクロック周波数を中心周波数foに設定して起動し、ステップS2で全チャネルのスタートアップ処理を行う。
このスタートアップ処理の詳細は、図14のクロックマスタの場合と同じになる。次にステップS3で全チャネルのクロック同期によるマルチフレーム送信に移行した後、ステップS4で第1クロックスレーブのクロック同期制御を行い、ステップS4の処理をステップS5で停止指示があるまで繰り返す。
図17は図16のステップS4における第1クロックスレーブのクロック同期制御の詳細を示したフローチャートである。
図17において、クロック同期制御処理は、ステップS1で予め設定した第1マスタチャネルに対応した受信バッファの受信バッファ量Cを読込み、ステップS2で受信バッファ量は上限値Cmaxか否かチェックする。ここでステップS2〜S6の処理が図8のタイムチャートに示したセンタ値Coから受信バッファ量Cが増加する場合のクロック同期制御であり、ステップS7〜S10が逆に図9に示した受信バッファ量Cが減少する場合の制御処理となっている。
ステップS2で受信バッファ量が増加して上限値Cmaxに達したことが判別されるとステップS3に進み、クロック周波数fを最大調整周波数fmaxに変更した後、ステップS4で受信バッファ量Cがセンタ値Coに戻ったか否かチェックする。
センタ値Coに戻るとステップS5で調整回数nを1つカウントアップし(但し初期値はn=0)、ステップS6でクロック周波数fを調整回数nとオフセット周波数αを用いて
f=fo+n.α
に変更する。そして受信バッファ量Cがセンタ値Coに安定するまでステップS1〜S6の処理が繰り返し行われることになる。
一方、ステップS2で受信バッファ量が上限値に達していない場合にはステップS7で下限値Cminに達したか否かチェックされ、下限値Cminへの到達が判定された場合にはステップS8でクロック周波数fを最小調整周波数fminに変更した後、ステップS9で受信バッファ量Cがセンタ値Coに戻ったか否か判定する。
センタ値Coに戻った場合には、ステップS10で調整回数nをひとつ増加した後、ステップS11でクロック周波数を
f=fo―n.α
として修正する。このステップS1、S2、S7〜S10の処理を受信バッファ量Cがセンタ値Coに安定するまで繰り返す。
図18は本実施形態における第2クロックスレーブ送信変換処理を示したフローチャートであり、図2のレガシーIP変換器12で第2クロックスレーブが設定されて送信変換部38が動作した場合の処理となる。図18において、第2クロックスレーブ制御部送信変換処理は図15に示した第1クロックスレーブ送信変換処理と基本的に同じである。
図19は本実施形態の第2クロックスレーブ受信変換処理を示したフローチャートであり、図2のレガシーIP変換器12において、第1クロックスレーブが設定された場合の受信変換部40による処理となる。
図19において、第2クロックスレーブ受信変換処理はステップS1〜S4までは図16の第1クロックスレーブ受信変換処理と基本的と同じであり、ステップS5でクロックマスタ監視処理が新たに加わっている。
またステップS4の第2クロックスレーブのクロック同期制御は、クロック同期制御のために受信バッファ量を測定する受信バッファが第2マスタチャネルとなっている点で相違している。
図20は図19のステップS4における第2クロックスレーブのクロック同期制御の詳細を示したフローチャートである。図20のクロック同期制御処理は、図17の第1クロックスレーブ同期制御処理と基本的に同じであり、ステップS1における受信バッファ量の読込みが図20の場合には第2マスタチャネルに対応した受信バッファから読み込んでいる点が相違する。
図21は図20のステップS6におけるクロックマスタの監視処理を示したフローチャートであり、0系/1系切替を例にとっている。図21において、クロックマスタ監視処理は、ステップS1でパケット密度測定値を読込み、ステップS2でパケット密度が正常範囲か否か判別する。
パケット密度の正常範囲は基準値に対し
80%<正常範囲<120%
であり、従って異常範囲は80%以下か120%以上となる。
ステップS2でパケット密度が異常範囲にあることが判別されるとステップS3に進み、一定時間異常検出が継続したことが判別されるとステップS4に進み、現在0系の受信パケットの設定か否かチェックし、0系であればステップS5に進み、1系の受信バッファの設定に切り替える。
ここで0系の受信バッファとは第1クロックスレーブ側の第2マスタチャネルに対応した受信バッファであり、1系の受信バッファとはクロックマスタ側の第1マスタチャネルに対応した受信バッファである。
一方、ステップS3で現在1系の受信バッファの設定であった場合にはステップS6に進み、0系の受信バッファの設定に切り替えることになる。このようなパケット密度の異常、すなわち通信異常を判別して受信バッファを切り替えた後は、ステップS7でスタートアップ処理を行う。このスタートアップ処理は図14に示したスタートアップ処理と同じ内容となる。
図22は図20のステップS6における他のクロックマスタ監視処理の詳細を示したフローチャートであり、通信異常を判別した際にN系/E系の切替を行うようにしたことを特徴とする。
図22において、クロックマスタ監視処理は、ステップS1でパケット密度の測定値を読み込んだ後、ステップS2でパケット密度が正常範囲か否かチェックする。異常であった場合にはステップS3に進み、一定時間異常が継続することを判別するとステップS4でN系からE系の受信バッファに切替る。
ここでN系の受信バッファは第1クロックスレーブ側の第2マスタチャネルに対応した受信バッファであり、一方、E系はクロックマスタ側の第1マスタチャネルの受信バッファである。ステップS4でE系の受信バッファの設定に切り替えると、ステップS5に進んでスタートアップ処理を行い、通信異常を回避した正常なクロック同期制御に戻る。
続いてステップS6〜S10の処理により通信異常を起こしたチャネルを監視し、通信正常に戻った場合にN系に戻す制御を行う。即ち、ステップS6でパケット密度の通信異常を起こしている第1マスタチャネルの受信バッファについて測定して読込む。
ステップS7でパケット密度が正常範囲にあることを判定した場合、正常範囲にあることがステップS8で一定時間継続して判別されると、ステップS9で現在切り替えているE系から元のN系の受信バッファに設定を切り替え、ステップS10でスタートアップ処理を行う。
これによって通信異常により第2マスタチャネルの受信バッファから第1マスタチャネルの受信バッファに切替えた後、第2マスタチャネルの通信異常が解消して正常通信に戻ると、切り替えた受信バッファを元の受信バッファに戻す処理を行うことになる。
このように本実施形態のクロックマスタ監視処理におけるクロック同期制御のため、受信バッファ量を測定している受信バッファの異常につき、単位時間当りのパケット数であるパケット受信密度に基づいて通信異常を判別できるため、通常行われている受信バッファ量がゼロ(バッファ空)となることで通信異常を判定する場合に比べ、IPパケットによる通信状態の健全性の判断をより確実に行うことができ、真にバッファ切替えが必要なときにのみ切替えを行って、より安定したクロック同期制御を、IPネットワークにおけるIPパケットのチャネル分散伝送を通じて実現することができる。
また本発明は図2に示したレガシーIP変換器12で使用する図10のようなコンピュータで実行される変換プログラムを提供するものであり、この変換プログラムは図11乃至図20のフローチャートに示した内容を持つ。
また本発明は図2のレガシーIP変換器12に設けたコンピュータで実行する変換プログラムを格納した記憶媒体を提供する。この記憶媒体はCD−ROM、フロッピーディスク(R)、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどのカード型の記憶媒体やコンピュータシステムの内外に備えられたハードディスクドライブの記憶装置のほか、回線を通じてプログラムを保持するデータベースやあるいは他のコンピュータシステム並びデータベース、更にはその回線上の伝送媒体を含むものである。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されずその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴をまとめて列挙すると次の付記のようになる。
(付記)

(付記1)(装置)
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを伝送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる同期非同期通信網の変換装置に於いて、
前記変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の主従関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第1クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
を備えたことを特徴とする変換装置。(1)
(付記2)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記1記載の変換装置に於いて、前記変換装置の3台を1グループとして複数グループを構築した場合、前記クロックマスタを設定した変換装置は全グループに対し共通の変換装置として含まれることを特徴とする変換装置。(2)
(付記3)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記1記載の変換装置に於いて、前記第1及び第2クロックスレーブ同期制御部は、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量がバッファ変動許容範囲の上限値を超えた場合は所定の最大調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最大調整周波数を前記中心周波数に所定のオフセット周波数を加算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返し、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量が前記バッファ変動許容範囲の下限値を下回った場合は所定の最小調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最小調整周波数を前記中心周波数から所定のオフセット周波数を減算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返すことを特徴とする変換装置。(3)
(付記4)(クロックマスタ監視とバッファ切替え)
付記1記載の変換装置に於いて、更に、前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を設けたことを特徴とする変換装置。(4)
(付記5)(クロックマスタ監視とバッファ切替え)
付記4記載の変換装置に於いて、前記クロックマスタ監視部は、前記パケット密度として単位時間に受信されるパケット数を測定することを特徴とする変換装置。
(付記6)(クロックマスタ監視とバッファ切替え)
付記5記載の変換装置に於いて、前記クロックマスタ監視部は、前記単位時間より短い時間間隔で複数のカウンタを順次起動して並列的にパケット数をカウントし、単位時間に達したカウンタのパケット数により前記パケット密度を順次更新することを特徴とする変換装置。
(付記7)(0系/1系切替え)
付記4記載の変換装置に於いて、前記クロックマスタ監視部は、前記パケット受信密度の異常検出により受信バッファを切替えた後、切替後の受信バッファについて測定したパケット受信密度の異常を検出した際に、現在の受信バッファから切替え前の受信バッファに切替えることを特徴とする変換装置。
(付記8)(N系/E系切替え)
付記4記載の変換装置に於いて、前記クロックマスタ監視部は、前記パケット受信密度の異常検出により受信バッファを切替えた後、切替前の受信バッファのパケット受信密度の正常検出状態が所定時間継続した際に、現在の受信バッファから切替え前の受信バッファに戻すことを特徴とする変換装置。
(付記9)(レガシーIFとIP通信網)
付記1記載の変換装置に於いて、前記同期多重通信装置はレガシーインタフェースを備えた機器であり、前記非同期通信網の機器はインターネットプロトコルインタフェースを備えた機器であることを特徴とする変換装置。
(付記10)(方法)
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置の変換方法に於いて、
前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の同期非同期通信変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の同期非同期通信変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
を備えたことを特徴とする変換方法。(5)
(付記11)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記10記載の変換方法に於いて、前記変換装置の3台を1グループとして複数グループを構築した場合、前記クロックマスタを設定した変換装置は全グループに対し共通の変換装置として含まれることを特徴とする変換方法。
(付記12)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記10記載の変換方法に於いて、前記第1及び第2クロックスレーブ同期制御ステップは、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量がバッファ変動許容範囲の上限値を超えた場合は所定の最大調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最大調整周波数を前記中心周波数に所定のオフセット周波数を加算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返し、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量が前記バッファ変動許容範囲の下限値を下回った場合は所定の最小調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最小調整周波数を前記中心周波数から所定のオフセット周波数を減算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返すことを特徴とする変換方法。
(付記13)(クロックマスタ監視とバッファ切替え)
付記1記載の変換方法に於いて、更に、前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視ステップを備えたことを特徴とする同期非同期通信変換換方法。
(付記14)(プログラム)
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。(6)
(付記15)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記14記載のプログラムに於いて、前記変換装置の3台を1グループとして複数グループを構築した場合、前記クロックマスタを設定した変換装置は全グループに対し共通の変換装置として含まれることを特徴とするプログラム。
(付記16)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記1記載のプログラムに於いて、前記第1及び第2クロックスレーブ同期制御ステップは、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量がバッファ変動許容範囲の上限値を超えた場合は所定の最大調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最大調整周波数を前記中心周波数に所定のオフセット周波数を加算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返し、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量が前記バッファ変動許容範囲の下限値を下回った場合は所定の最小調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最小調整周波数を前記中心周波数から所定のオフセット周波数を減算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返すことを特徴とするプログラム。
(付記17)(クロックマスタ監視とバッファ切替え)
付記1記載のプログラムに於いて、更に、前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視ステップを備えたことを特徴とする同期非同期通信変換方法。
(付記18)(記録媒体)
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視ステップと、
を実行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記録媒体。(7)
(付記19)(システム)
クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置を非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網に接続するクロックマスタに設定されたマスタ変換装置と、
他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第1クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定された第1スレーブ変換装置と、
他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第2クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定された第2スレーブ変換装置と、
を備え、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる通信システムに於いて、
前記マスタ変換装置は、
前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己にクロックマスタを設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
を備え、
前記第1スレーブ変換装置は、
前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己に第1クロックスレーブを設定すると共に、前記クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
を備え、
前記第2スレーブ変換装置は、
前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己に第2クロックスレーブを設定すると共に、前記クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第1クロックスレーブ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を
を備えたことを特徴とする通信システム。(8)
(付記20)(クロックスレーブ同期制御の詳細)
付記19記載の通信システムに於いて、前記第1スレーブ変換装置の第1クロックスレーブ同期制御部および前記第2スレーブ変換装置の第2クロックスレーブ同期制御部は、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量がバッファ変動許容範囲の上限値を超えた場合は所定の最大調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最大調整周波数を前記中心周波数に所定のオフセット周波数を加算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返し、
クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量が前記バッファ変動許容範囲の下限値を下回った場合は所定の最小調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最小調整周波数を前記中心周波数から所定のオフセット周波数を減算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返すことを特徴とする通信システム。
本発明の同期非同期通信網の変換装置を用いた通信システムの説明図 本実施形態によるレガシーIP変換器の機能構成を示したブロック図 図2のクロックマスタと第1クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器の機能構成を示したブロック図 図2の第1クロックスレーブと第2クロックスレーブを設定したレガシーIP変換器の機能構成を示したブロック図 図1の5台のレガシーIP変換器に格納されたチャネル管理テーブルの説明図 図1の5台のレガシーIP変換器におけるチャネル分散伝送の説明図 本実施形態におけるパケット密度の測定処理を示した説明図 立上げ時に受信バッファ量が増加する場合の本実施形態のクロックスレーブ同期制御を示したタイムチャート 立上げ時に受信バッファ量が減少する場合の本実施形態のクロックスレーブ同期制御を示したタイムチャート 本実施形態の変換プログラムが実行されるコンピュータのハードウェア環境の説明図 本実施形態による変換処理の概略を示したフローチャート 本実施形態のクロックマスタ送信変換処理を示したフローチャート 本実施形態のクロックマスタ受信変換処理を示したフローチャート 図13のステップS2におけるスタートアップ処理の詳細を示したフローチャート 本実施形態の第1クロックスレーブ送信変換処理を示したフローチャート 本実施形態の第1クロックスレーブ受信変換処理を示したフローチャート 図16のステップS4におけるクロック同期制御処理の詳細を示したフローチャート 本実施形態の第2クロックスレーブ送信変換処理を示したフローチャート 本実施形態の第2クロックスレーブ受信変換処理を示したフローチャート 図19のステップS4におけるクロック同期制御処理の詳細を示したフローチャート 図19のステップS6におけるクロックマスタ監視処理の詳細を示したフローチャート 図19のステップS6における他のクロックマスタ監視処理の詳細を示したフローチャート
符号の説明
10,10−1〜10−5:レガシー多重伝送装置
11−1,11−2:同期通信網
12,12−1〜12−5:レガシーIP変換器
14−1〜14−5:レガシーネットワーク
15:非同期通信網
16−1〜16−5:LAN
18:IPネットワーク
20,20−1〜20−3:レガシーインタフェース部
22,22−1〜22−3:IPインタフェース部
24:送信バッファ群
26:パケット組立群
28:パケット分解群
30:受信バッファ群
32,32−1〜32−3:可変クロック部
34,34−1〜34−3:コントロール部
36:マスタスレーブ設定部
38:送信変換部
40:受信変換部
42,42−1:クロックマスタ同期制御部
44:第1クロックスレーブ同期制御部
45:第2クロックスレーブ同期制御部
46:クロックマスタ監視部
48:パケット密度測定部
50−1〜50−5:チャネル管理テーブル
54:CPU
56:バス
58:RAM
60:ROM
62:バッファ変動許容範囲
240−1〜240−30:送信バッファ
260−1〜260−30:パケット組立部
280−1〜280−30:パケット分解部
300−1〜300−30:受信バッファ

Claims (8)

  1. クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを伝送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる同期非同期通信網の変換装置に於いて、
    前記変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の主従関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
    出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
    前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
    前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第1クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
    を備えたことを特徴とする変換装置。
  2. 請求項1記載の変換装置に於いて、前記変換装置の3台を1グループとして複数グループを構築した場合、前記クロックマスタを設定した変換装置は全グループに対し共通の変換装置として含まれることを特徴とする変換装置。
  3. 請求項1記載の変換装置に於いて、前記第1及び第2クロックスレーブ同期制御部は、
    クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量がバッファ変動許容範囲の上限値を超えた場合は所定の最大調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最大調整周波数を前記中心周波数に所定のオフセット周波数を加算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返し、
    クロック周波数を中心周波数から起動した後に受信バッファ量が前記バッファ変動許容範囲の下限値を下回った場合は所定の最小調整周波数に変更し、変更後に受信バッファ量が前記センタ値に戻った時に前記最小調整周波数を前記中心周波数から所定のオフセット周波数を減算した周波数に変更する処理を、前記オフセット周波数を順次増加させながら繰り返すことを特徴とする変換装置。
  4. 請求項1記載の変換装置に於いて、更に、前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を設けたことを特徴とする変換装置。
  5. クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置の変換方法に於いて、
    前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
    前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
    前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の同期非同期通信変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の同期非同期通信変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする変換方法。
  6. クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
    前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
    前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
    前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  7. クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置と非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網との間に挿入接続され、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる変換装置のコンピュータに、
    前記同期多重通信装置と変換装置の3組を1グループとして、クロックマスタ、第1クロックスレーブ又は第2クロックスレーブのいずれかのクロック同期の従属関係を設定し、前記第1及び第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記クロックマスタを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第2クロックスレーブを設定した変換装置は前記第1クロックスレーブを設定した変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定ステップと、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換ステップと、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換ステップと、
    前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御ステップと、
    前記第1クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御ステップと、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の変換装置にクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御ステップと、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視ステップと、
    を実行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記録媒体。
  8. クロック信号に同期して複数チャネルのマルチフレームデータを転送する同期多重通信装置を非同期にデータを転送する機器で構成された非同期通信網に接続するクロックマスタに設定されたマスタ変換装置と、
    他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第1クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定された第1スレーブ変換装置と、
    他の同期多重通信装置を前記非同期通信網に接続する第2クロックスレーブに設定され、割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定された第2スレーブ変換装置と、
    を備え、複数の同期多重通信装置の相互間でデータを転送させる通信システムに於いて、
    前記マスタ変換装置は、
    前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己にクロックマスタを設定するマスタスレーブ設定部と、
    出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
    前記クロックマスタの設定状態で有効となり、前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に、前記可変クロック部を所定の中心周波数に固定して起動させるクロックマスタ同期制御部と、
    を備え、
    前記第1スレーブ変換装置は、
    前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己に第1クロックスレーブを設定すると共に、前記クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
    出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
    前記第1マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記クロックマスタの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第1クロックスレーブ同期制御部と、
    を備え、
    前記第2スレーブ変換装置は、
    前記同期多重通信装置と前記変換装置の3組を1グループとして、自己に第2クロックスレーブを設定すると共に、前記クロックマスタ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第1マスタチャネルに設定し、前記第1クロックスレーブ変換装置からの割当チャネルの中の特定の1チャネルを第2マスタチャネルに設定するマスタスレーブ設定部と、
    出力するクロック信号の周波数を可変制御可能な可変クロック部と、
    前記同期多重通信装置から受信されたマルチフレームデータをチャネル分散して各送信バッファに蓄積した後に、一定間隔で送信バッファの蓄積データから非同期送信データを生成して前記非同期通信網に送信する送信変換部と、
    前記非同期通信網からチャネル分散された非同期データを受信して各受信バッファに蓄積し、前記可変クロック部のクロック信号に同期して受信バッファの蓄積データからマルチフレームデータを生成して前記同期多重通信装置に送信する受信変換部と、
    前記第2マスタチャネルの受信バッファに蓄積された受信バッファ量が所定のセンタ値に達した際に前記可変クロック部を前記中心周波数に設定して起動し、起動後に受信バッファ量を、前記センタ値に安定するように前記可変クロック部のクロック周波数を制御して、前記第2クロックスレーブの設定状態にある他の通信システムにクロック同期させる第2クロックスレーブ同期制御部と、
    前記第2クロックスレーブの設定状態で有効となり、前記第2マスタチャネルのパケット受信密度を測定し、前記パケット受信密度の異常検出状態が所定時間継続した際に、受信バッファ量を測定する受信バッファを、前記第2マスタチャネルの受信バッファから前記第1マスタチャネルの受信バッファに切替えるクロックマスタ監視部を
    を備えたことを特徴とする通信システム。
JP2007030247A 2007-02-09 2007-02-09 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム Active JP5054993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030247A JP5054993B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030247A JP5054993B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008199160A true JP2008199160A (ja) 2008-08-28
JP5054993B2 JP5054993B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39757737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030247A Active JP5054993B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5054993B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101355778B1 (ko) 2009-04-06 2014-02-06 아바야 인코포레이티드 Ip 접속형 네트워크 및 그 클록 동기화를 위한 방법
JP2014197421A (ja) * 2009-05-20 2014-10-16 クロノロジック プロプライエタリー リミテッドChronologic Pty Ltd 分散型の同期されたクロックアーキテクチャのためのジッタ低減方法およびジッタ低減装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09252292A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Hitachi Denshi Ltd 圧縮信号伝送方式
JP2004266723A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワークシステム、データ送受信装置、およびデータ送受信方法
JP2007235217A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Fujitsu Access Ltd 同期/非同期変換装置およびクロック制御方法
JP2007267421A (ja) * 2007-06-12 2007-10-11 Hitachi Communication Technologies Ltd マスタ通信装置および従属通信装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09252292A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Hitachi Denshi Ltd 圧縮信号伝送方式
JP2004266723A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワークシステム、データ送受信装置、およびデータ送受信方法
JP2007235217A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Fujitsu Access Ltd 同期/非同期変換装置およびクロック制御方法
JP2007267421A (ja) * 2007-06-12 2007-10-11 Hitachi Communication Technologies Ltd マスタ通信装置および従属通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101355778B1 (ko) 2009-04-06 2014-02-06 아바야 인코포레이티드 Ip 접속형 네트워크 및 그 클록 동기화를 위한 방법
JP2014197421A (ja) * 2009-05-20 2014-10-16 クロノロジック プロプライエタリー リミテッドChronologic Pty Ltd 分散型の同期されたクロックアーキテクチャのためのジッタ低減方法およびジッタ低減装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5054993B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2779484B1 (en) Polybox clustered optical network switching node, optical burst synchronization method and line frame
JP5350787B2 (ja) タイムスタンプを用いたタイム同期方法及び装置
JP5978861B2 (ja) 通信装置及び通信方法
JP2013187766A (ja) データブロック出力装置、通信システム、データブロック出力方法、及び通信方法
US8718213B2 (en) Clock synchronization method, apparatus, and system
JP6036179B2 (ja) 通信装置及び同期方法
EP1965601B1 (en) Optical transmission system and optical transmission method
EP2512048A2 (en) System and method to overcome wander accumulation to achieve precision clock distribution over large networks
JP5266705B2 (ja) 通信システム
JP5650072B2 (ja) 周波数・時刻同期方法および周波数・時刻同期装置
JP5054993B2 (ja) 同期非同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム
US7783200B2 (en) Method and apparatus for constant bit rate data transmission in an optical burst switching network
JP4173044B2 (ja) 光バースト送受信網における上り帯域使用方法
JP5023514B2 (ja) Ponシステムに使用する端末装置とその送信タイミングの制御方法
JP4877983B2 (ja) 非同期同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム
US20170302433A1 (en) Method And Apparatus For Time Transport In A Communication Network
JP5973972B2 (ja) ノード
JP4740170B2 (ja) 非同期同期通信網の変換装置、方法、プログラム、記録媒体及び通信システム
JP6274918B2 (ja) 通信システム
JP5853737B2 (ja) 中継装置、中継装置制御方法、及び、中継装置制御プログラム
JP2009153029A (ja) 伝送システム
JP2009239452A (ja) 送信タイミング変更型ネットワーク装置及びシステム
WO2023243030A1 (ja) 光tdm伝送装置、同期方法、および、同期プログラム
CN112953672B (zh) 一种基于网桥模块实现时钟同步的系统
JP7485648B2 (ja) 通信装置及び通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5054993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3