JP2008199149A - 復号装置および復号方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外側繰り返し復号の回数を削減でき、ひいては計算量を削減することが可能な復号装置および復号方法を提供する。
【解決手段】パリティ検査行列を用いて、所定の繰り返し回数、ソート、対角化、信頼性伝播(BP)を行う処理に、受信値の信頼度(LLR)の小さいシンボルに対応する列順に対角化されたパリティ検査行列を用いて信頼性伝播を行い、更新された信頼度に基づきこの動作を繰り返す内側繰り返し復号処理と、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の複数の順位を用いて、繰り返し内側繰り返し復号を行う外側繰り返し復号処理と、を含む復号装置30であって、信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えにより外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを実現する処理部32,33を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、たとえば代数的手法を用いた誤り訂正符号技術を実現するための回路およびプログラム記憶媒体に関して適用される復号装置および復号方法に関するものである。
代数幾何符号、たとえばリードソロモン(Reed−Solomon)符号やその部分体部分符号としてのBCH符号には、その代数的性質を利用した、性能・計算コスト共に良い復号法が知られている。
たとえば、符号長n、情報長k、定義体GF(q)(q=p,p:素数)、最小距離d=n−kのReed−Solomon符号をRS(n,k)とすると、硬判定受信語をハミング(Hamming)距離が最小の符号語に復号する最小距離復号(通常復号)はt<d/2を満たすt個の誤りシンボルの訂正を保証するものとして良く知られている。
また、グルスワミ−スーダン(Guruswami−Sudan)によるリスト復号(以下G−Sリスト復号)は、t<√nkを満たすt個の誤りシンボルの訂正を保証している(非特許文献1参照)。
Guruswami−Sudanのリスト復号の拡張版として軟判定受信語を用いたコータ−バルディ(Koetter−Vardy)によるリスト復号(以下K−Vリスト復号)は、Guruswami−Sudan同様に(1)受信情報から各シンボルの信頼性を算出、(2)信頼性から2変数多項式補間条件の抽出、(3)2変数多項式の補間、(4)補間多項式の因数分解を行い復号語リスト作成、の4つの手順により構成され、硬判定復号時に比べてより高い性能を持つことが知られている(非特許文献2参照)。
また、リエンコード(Re−encode)により、その計算コストも現実的な範囲まで削減できることが知られている(非特許文献3参照)。
一方、線形符号としては、信頼性伝播(belief propagation:BP)を用いた繰り返し復号により限界性能に近い高性能を得られる低密度パリティ検査符号(Low density parity−check code,LDPC符号)が昨今注目されている(非特許文献4参照)。
LDPC符号に用いられる信頼性伝播(BP)は、一般に低密度なパリティ検査行列を持つ線形符号にしか有効でないことが理論的に知られており、また、Reed−Solomon符号やBCH符号のパリティ検査行列を低密度化することはNP−hardであることが知られている(非特許文献5参照)。
よって、Reed−Solomon符号やBCH符号に信頼性伝播(BP)を適用することは困難であるとされてきた。
しかし、2004年、受信語の信頼性に応じて対角化を行ったパリティ検査行列を用いてReed−Solomon符号やBCH符号、その他低密度でないパリティ検査行列を持つ線形符号への信頼性伝播(BP)の適用が効果的であることがナラヤナン(Narayanan)等によって紹介された(非特許文献6参照)。
この手法は、適応的信頼性伝播(ABP:Adaptive Belief Propagation)復号と呼ばれる。以下、このABP復号法について説明する。
たとえば、符号長n=6、情報長k=3、符号化率r=1/2の符号で、以下の3×6行列Hをパリティ検査行列として持つような線形符号Cを考える。
Figure 2008199149
符号空間Cは、次のように表される。
Figure 2008199149
ある符号語があるチャネル、たとえばBPSK変調+AWGNチャネル(Additive White Gaussian Noiseチャネル)を通った後、次のような受信語rとして受信機が受け取ったとする。
Figure 2008199149
このとき、受信値の各絶対値の大きさは受信語の信頼性の高さを表す。つまり、信頼性の低い順に番号をつけると以下のようになる。
Figure 2008199149
次に、信頼性の低いシンボルに対応する列より順にパリティ検査行列Hの対角化を行う。この例においては、信頼性の低いシンボルに対応する列は順に第3列、第5列、第1列、第4または第6列、第2列となるので、その優先順位に従ってHの対角化を行う。
Figure 2008199149
Figure 2008199149
Figure 2008199149
対角化を試みた列がそれ以前に対角化した列と線形従属であった場合は、その列はそのまま残し、次の順位の列で対角化を試みる。
このようにして行列Hのランク分対角化が行われた結果得られる新たなパリティ検査行列Hnewを用いて、信頼性伝播(BP)による信頼性の更新を行う。
図1はパリティ検査行列Hnewに対応するタナーグラフである。
信頼性伝播(BP)はタナーグラフのエッジに沿ってメッセージを行き来させることによって実現される。
行列の各列に対応するノードを可変(variable:バリアブル)ノード1、各行に対応するノードを検査(check:チェック)ノード2と呼ぶ。
i番目のバリアブルノードからj番目のチェックノードへのメッセージをQi,j、j番目のチェックノードからi番目のバリアブルノードへのメッセージをRi,j、さらにi番目のバリアブルノードに連接するチェックノードのインデックス集合をJ(i)、j番目のチェックノードに連接するバリアブルノードのインデックス集合をI(j)とした場合、それぞれの更新式は以下のようになる。
Figure 2008199149
ここで、θはバーティカルステップダンピングファクタ(vertical step damping factor)と呼ばれる係数を示し、0<θ≦1なる条件を満足する。Qi,jの初期値はrjが設定され、外部情報(extrinsic information)Λ 更新は次式により行われる。
Figure 2008199149
さらに、各符号ビットのLLRΛ の更新は、次式により行われる。
Figure 2008199149
ここで、α1は適応的信頼性伝播ダンピングファクタ(adaptive belief propagation damping factor)と呼ばれる係数を示し、0<α1≦1なる条件を満足する。
この信頼性伝播(BP)によるLLRの更新は事前に用意された繰り返し停止条件を満たすまで、たとえば最大繰り返し数Itに達成するまで繰り返される。
また、LLRを更新する列は、全ての列を対象とせずとも一部の列、たとえば対角化の対象となった列についてのみ行ってもよい。
信頼性伝播(BP)によって更新されたLLRの信頼性を用いて、つまり、LLRの絶対値の大きさを信頼性として、信頼性の低いシンボルに対応する列順に対角化を行うことにより、新たな信頼性伝播(BP)による繰り返し復号を行うことができる。
これを内側繰り返し復号と呼ぶ。このLLRの更新は事前に用意された内側繰り返し復号停止条件SC1を満たすまで繰り返される。
さらに、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の順位を複数用意する。複数の順位を用いて、シリアルもしくはパラレルに繰り返し内側繰り返し復号を行う。
これを外側繰り返し復号と呼ぶ。このLLR更新は事前に用意された外側繰り返し復号停止条件SC2を満たすまで繰り返される。
外側繰り返し復号の方法としては、ソートされた受信語を外側繰り返し回数のブロック数に等間隔に分割し、各外側繰り返しでそれぞれのブロックの対角化優先順位を高くする方法がある。
たとえば、外側繰り返し20回とすると図2に示すようになる。
まず、受信LLRをソートする。ソートされたLLRを等間隔に20分割する。20分割したブロックをそれぞれ、1、2、3、4、、、と名づける。外側繰り返し1回目はブロック1を、2回目は2を、3回目は3を、4回目は4を入れ替えブロックとして先頭に移動させる。外側繰り返し5回目以降も同じである。これにより、外側繰り返し毎に異なった初期の対角化対象列が割りあてられる。
なお、実際に、RS(204,188)を用いて、AWGNチャネル、BPSK変調を用いたシミュレーションモデルで、外側繰り返しがない場合、つまり図2においては外側繰り返し1回目のみの場合と、図2に示すように外側繰り返し20回の場合の性能をシミュレーションで比較してみると、図3に示すように、性能は良くなる。
以上のABP(adaptive belief propagation)手順により繰り返し更新されたLLRを入カとして、復号器により復号を行う。
今、対象となる線形符号がReed−Solomon符号であった場合、繰り返し復号停止条件SC1、SC2として、たとえば以下のものが考えられる。
(A) H・d == 0または繰り返し数t≧N、
(B) 限界距離復号成功または繰り返し数t≧N、
(C) Koetter−Vardy軟判定リスト復号成功または繰り返し数t≧N。
ここで、d=(d,d,・・・,d)はΛの硬判定結果、d={Λ >0なら1,Λ ≦0なら0}であり、Nは事前に決めた最大繰り返し回数である。
また、復号方法として、たとえば以下のものが考えられる。
(a) 硬判定復号
(b) 限界距離復号
(c) Koetter−Vardy軟判定リスト復号
図4は、ABP復号法を用いた繰り返し復号のフローチャートである。
受信語の信頼性順の探索を行い(ST1)、順序変換を行う(ST2)。
変換した順序に応じてパリティ検査行列の対角化を行い(ST3)、このパリティ検査行列を用いて信頼性伝播(BP)を行う(ST4)。
次に、LLRを計算し(ST5)、計算したLLRの信頼性順を探索し(ST6)、復号を行い、復号語をリストへ追加する(ST7)。
そして、繰り返し復号停止条件N1,N2を満足するまで以上の処理を繰り返す(ST8、ST9)。
そして、復号語を1つ選択する(ST10)。
V.Guruswami,M.Sudan,Improve decoding of Reed−Solomon and Algebraic−Geometry codes,IEEE Transactions on Information Theory,vol.45,pp.1757−1767,1999 R.Koetter,A.Vardy,Algebraic soft−decision decoding of Reed−Solomon codes,IEEE Transactions on Information Theory,2001 R.Koetter,J.Ma,A.Vardy,A,Ahmed,Effcient Interpolation and Factorization in Algebraic Soft−Decision Decoding of Reed−Solomon codes,Proceedings of ISIT2003 D.MacKay,Good Error−Correcting Codes Based on Very Sparse Matrices,IEEE Transactions on Information Theory,1999 Berlekamp,R.McEliece,H.van Tilborg,On the inherent intractability of certain coding problems,IEEE Transactions on Information Theory,vol.24,pp.384−386,May,1978)。 Jing Jiang,K.R.Narayan,Soft Decision Decoding of RS Codes Using Adaptive Parity Check Matrices,Proceeding of IEEE International Symposium on Information Theory 2004
ところで、外側繰り返し復号を行うことにより、性能は良くなるが、それに従い計算量も増大する。
たとえば、図2のように外側繰り返し復号を20回行うと計算量も20倍である。そのため、より少ない外側繰り返しで既存技術の等間隔分割法と同等の性能が出るような効率のよい外側繰り返し復号方法への要求がある。
本発明は、外側繰り返し復号の回数を削減でき、ひいては計算量を削減することが可能な復号装置および復号方法を提供することにある。
本発明の観点は、パリティ検査行列を用いて、信頼性伝播(Belief propagation:BP)を行うことにより、値が更新され、更新された値に対して、所定の繰り返し回数、ソート、対角化、信頼性伝播(BP)を行う処理に、受信値の信頼度(LLR)の小さいシンボルに対応する列順に対角化されたパリティ検査行列を用いて信頼性伝播を行い、更新された信頼度に基づきこの動作を繰り返す内側繰り返し復号処理と、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の複数の順位を用いて、繰り返し内側繰り返し復号を行う外側繰り返し復号処理と、を含む復号装置および方法であって、信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えにより外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを実現する。
本発明によれば、外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えで実現することで、外側繰り返し復号回数を削減させる。
本発明によれば、外側繰り返し復号の回数を削減でき、ひいては計算量を削減することができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
本発明の実施形態に係る復号装置は、代数的手法を用いた誤り訂正符号技術を実現するための回路、たとえば適応的信頼性伝播(Adaptive Belief Propagation:ABP)復号器に応用できる。
ABP復号は、リードソロモン(Reed−Solomon:RS)符号やBCH符号、その他低密度でないパリティ検査行列を持つ線形符号に対する復号法であり、ある伝送路から符号語を受信すると、その受信語をより信頼できる値に更新する。
以下、ABP復号における復号装置の通信システム上の位置づけについて説明した後、本実施形態に係る復号装置の具体的な構成および機能について説明する。
図5は、デジタル信号受信機、たとえばデジタルテレビなどの誤り訂正システムにABP復号器を用いた通信システムの構成例を示す図である。
本通信システム10は、図5に示すように、RS符号化器11、インタリーバ12、畳み込み符号器13、畳み込み符号の軟出力復号器14、デインタリーバ15、RS符号の既知情報付きABP繰り返し復号器16、およびチャネル17を有する。
本通信システム10では、RS符号化、畳み込み符号化された送信語に対して、畳み込み符号の軟出力復号をした後にABP復号を行っている。
ここで言う畳み込み符号の軟出力復号とは、たとえばBCJRアルゴリズムやSOVAによる復号のことである。
ABP復号器16においては、ABPによる信頼性の更新後、硬判定後限界距離復号、リスト復号、もしくは、軟値をそのまま入力として軟判定リスト復号を行う。
図6は、MAP復号が後段についたABP復号器の構成例を示す図である。
この復号器20は、図6に示すように、ABP復号部21、限界距離(BD)復号部22、受信信頼度(LLR)保持部23、およびMAP復号部24を有している。
復号器20においては、ABP復号部21による信頼性(LLR)の更新後、硬判定してBD復号部22において、限界距離復号を行い、この結果をリストに集め、最終的にMAP復号部24において最大事後確率復号(Maximum a posteriori Probability:MAP)復号を行う。
図7は、ABP復号器の復号装置の構成例を示す図である。
図7のABP復号器30は、図5のABP復号器16や図6のABP復号部21に適用可能であり、ソート入力選択部31、ソート部32、パリティ検査行列の対角化部33、信頼度(LLR)保持部34、および信頼性伝播(BP)部35を有している。
なお、ソート部32、対角化部33等により処理部が構成される。
ABP復号器30においては、入力として、受信LLRS32がソート入力選択部31に入力される。
列インデックスS31は、入力された受信LLRの符号語の始まりからカウンタで0、1、2、3、、とカウントアップされた値を生成し利用する。
ソート入力選択部31で、初回は、列インデックスS31と量子化された受信LLRS32を選択し、繰り返し二回目以降は信頼性伝播(BP)後、更新LLRS40とその列インデックスS39を選択する。
図7に示すように、受信語が入力されたら、まず、ソート部32において、その信頼度(LLR)の大きさに応じて列インデックスのソートを行う。
次に、信頼度の低いシンボルに対応する列より順に、対角化部33でパリティ検査行列の対角化を行う。
最後に、対角化されたパリティ検査行列を用いて、信頼性伝播(BP)を行うことにより、値が更新される。
更新された値に対して、再びソート、対角化、信頼性伝播(BP)を行う。繰り返し数が予め決められており、その繰り返し数だけこれを繰り返す。
なお、復号処理には、信頼性伝播によって更新された受信語の信頼度(LLR)に基づいて、信頼性の低いシンボルを対応する列順に対角化を行うことにより、新たな信頼性伝播による繰り返し復号を行う内側繰り返し復号処理と、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の複数の順位を用いて、シリアルもしくはパラレルに繰り返し内側繰り返し復号を行う外側繰り返し復号処理と、を含む。
本実施形態のABP復号器30は、外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えで実現することで、外側繰り返し復号回数を削減させている。
ABP復号では、初期の対角化対象列に誤った受信値を、対角化非対象列に誤っていない受信値を入れた方が正しく訂正できる可能性は高い。そのため、外側繰り返し復号では、対角化対象列により多くの誤った受信語を含む色々な組み合わせを用いるのが効果的である。
つまり、図2のようにソートした受信語をブロックに分割した場合、ブロック10〜20のような信頼度の大きい受信値は常に対角化非対象列とし、ブロック1〜5のような信頼度のかなり低い受信値は常に対角化対象列とし、ブロック6〜9のような信頼度の大きい受信値と小さい受信値の境界のブロックどうしを入れ替えるのが効果的である。
つまり、図2の例でいえば、外側繰り返し6回目、7回目、8回目、9回目あたりが効果的といえる。
以上から、本実施形態の復号器30においては、外側繰り返し復号における対角化対象列の選択を、信頼度の低い受信値から対角化対象列数番目近辺の集合を入れ替えて選択する機能を有している。
このように、本実施形態においては、外側繰り返し復号における対角化対象列の選択を、信頼度の低い受信値から対角化対象列数番目近辺の受信値を入れ替えて選択する。また、これにより、信頼度の低い受信値は常に対角化対象列に入り、信頼度の大きい受信値は常に対角化非対象列に入る。これにより、性能に利くような入れ替えパターンのみ行う効率のよい外側繰り返し復号が可能となる。
図8は、本実施形態の外側繰り返し4回の例を示す図である。
受信語をソートし、その順番で信頼度の低い方から対角化対象列番目付近でブロックを四分割する。四分割されたブロックをB1、B2、B3、B4と名付ける。
外側繰り返し一回目はブロックB1を、二回目はブロックB2を、三回目はブロックB3を、4回目はブロックB4を入れ替えブロックとして先頭に移動させる。
これにより、外側繰り返し毎に異なった初期の対角化対象列が割りあてられており、信頼度の大きい受信値は常に対角化非対象列とし、信頼度の低い受信値は常に対角化対象列となる。
さらに、信頼度順の低い方から対角化対象列番目付近の信頼度の互いに近い受信値同士が入れ替えられており、効率のよい外側繰り返しとなっている。これにより、等間隔分割方法と比べて計算量を減らすことができる。
なお、入れ替えブロックを対角化対象列の後部ではなく、先頭に持ってくるのは、後部に持ってきた場合、符号長や入れ替えブロック長によっては、外側繰り返しによって対角化されたパリティ検査行列の形がほとんど変わらないこともありえて、これを避けるためである。
図9は、シミュレーションモデルを示す図である。
このシミュレーションモデル40は、図9に示すように、RS符号化器41、BPSK変調器42、AWGNチャネル43、BPSK復調器44、およびABP復号器45を有する。
図10は、シミュレーション結果を示す図である。
図10は、RS(204,188)を想定した場合のフレームエラーレート(Frame Error Rate)を示す図であって、Aで示す曲線が既存手法の復号性能を示し、Bで示す曲線が本実施形態に手法における復号性能を示している。
実際に、図9のようなシミュレーションモデル40で、外側繰り返し20回の等間隔分割方法の場合と、本発明の外側繰り返し4回の場合の性能をシミュレーションで比較してみると、図10のように、性能劣化はほとんどないことがわかる。
なお、以上詳細に説明した方法は、上記手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等のコンピュータで実行するように構成することも可能である。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
パリティ検査行列Hnewに対応するタナーグラフである。 外側繰り返し復号を20回行う場合の例を示す図である。 外側繰り返し20回の場合の性能シミュレーション結果を示す図である。 ABP復号法を用いた繰り返し復号のフローチャートである。 デジタル信号受信機、たとえばデジタルテレビなどの誤り訂正システムにABP復号器を用いた通信システムの構成例を示す図である。 MAP復号が後段についたABP復号器の構成例を示す図である。 ABP復号器の構成例を示す図である。 本実施形態の外側繰り返し4回の例を示す図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 本実施形態に係る性能シミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10・・・通信システム、11・・・RS符号化器、12・・・インタリーバ、13・・・畳み込み符号器、14・・・畳み込み符号の軟出力復号器、15・・・デインタリーバ、16・・・ABP繰り返し復号器、17・・・チャネル、20・・・復号器、21・・・ABP復号部、22・・・限界距離(BD)復号部、23・・・受信信頼度(LLR)保持部、24・・・MAP復号部、30・・・ABP復号器、31・・・ソート入力選択部、32・・・ソート部、33・・パリティ検査行列の対角化部、34・・・信頼度(LLR)保持部、35・・・信頼性伝播(BP)部。

Claims (6)

  1. パリティ検査行列を用いて、信頼性伝播(Belief propagation:BP)を行うことにより、値が更新され、更新された値に対して、所定の繰り返し回数、ソート、対角化、信頼性伝播(BP)を行う処理に、受信値の信頼度(LLR)の小さいシンボルに対応する列順に対角化されたパリティ検査行列を用いて信頼性伝播を行い、更新された信頼度に基づきこの動作を繰り返す内側繰り返し復号処理と、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の複数の順位を用いて、繰り返し内側繰り返し復号を行う外側繰り返し復号処理と、を含む復号装置であって、
    信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えにより外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを実現する処理部
    を有する復号装置。
  2. 前記処理部は、
    入れ替える列を最初に対角化する
    請求項1記載の復号装置。
  3. 前記処理部は、
    外側繰り返し毎に異なった初期の対角化対象列を割りあて、信頼度の大きい受信値は対角化非対象列とし、信頼度の低い受信値は対角化対象列とする
    請求項2記載の復号装置。
  4. パリティ検査行列を用いて、信頼性伝播(Belief propagation:BP)を行うことにより、値が更新され、更新された値に対して、所定の繰り返し回数、ソート、対角化、信頼性伝播(BP)を行う処理に、受信値の信頼度(LLR)の小さいシンボルに対応する列順に対角化されたパリティ検査行列を用いて信頼性伝播を行い、更新された信頼度に基づきこの動作を繰り返す内側繰り返し復号処理と、パリティ検査行列の列の対角化優先順位の初期値として、受信値の信頼性順以外の複数の順位を用いて、繰り返し内側繰り返し復号を行う外側繰り返し復号処理と、を含む復号方法であって、
    信頼度順に並べられた受信語の対角化対象列数番目近辺の列の入れ替えにより外側繰り返し復号における対角化対象列の組み合わせを実現する
    復号方法。
  5. 入れ替える列を最初に対角化する
    請求項4記載の復号方法。
  6. 外側繰り返し毎に異なった初期の対角化対象列を割りあて、信頼度の大きい受信値は対角化非対象列とし、信頼度の低い受信値は対角化対象列とする
    請求項5記載の復号方法。
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