JP2008198308A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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二郎 宮部
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Abstract

【課題】磁気ディスクに対する衝撃により、磁気ヘッドや磁気ディスクに不具合や性能劣化を引き起こす損傷が加わることに起因するヘッドクラッシュの発生を防止することが可能な磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17に、予めテスト領域18を設けて、予めテストを行い、その結果を不揮発性記憶手段6に格納しておき、動作時には自己診断テストを同じテスト領域18で行い、その結果を不揮発性記憶手段6に格納し、以前の結果と比較することで、磁気ヘッド3及び磁気ディスク2の不具合と性能劣化を検出し、磁気ディスク装置1の致命的な障害であるヘッドクラッシュの可能性を早期に上位装置10に警告通知し、データのバックアップを行う構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気ディスク装置に関するものである。
CSS(Contact−start−stop)方式の磁気ディスク装置においては、動作時には磁気ヘッドを回転する磁気ディスク表面から浮上させてデータの読み書きを行い、磁気ディスクの回転が停止している非動作時には、磁気ヘッドを磁気ディスク上の退避領域に退避させている。この退避領域をCSS領域と呼んでおり、磁気ディスク装置の非動作時および磁気ヘッドが浮上するまでは、磁気ヘッドをこのCSS領域に接触させている。
一方、ディスク最外周の記録領域の外側に配置されたランプを用いたロード・アンロード方式の磁気ディスク装置においては、非動作時にはランプ上の待機位置に退避させ、動作時には磁気ヘッドを磁気ディスク上にロードし、磁気ディスクの表面から浮上させてデータの読み書きを行っている。しかし、常に磁気ディスク面上に位置している訳ではなく、一定時間データの読み書きが無い場合には、磁気ヘッドをランプ上へと移動させる。そして、次のデータの読み書きが行われるまで、ランプ上の待機位置に留まり、磁気ディスク面上から退避させている。
特許文献1には、所定の自己診断テスト時に、磁気ディスクと磁気ヘッドの接触位置において、磁気ディスクに予め書き込まれている自己診断データを読み出し、読み出した結果に基づいて磁気ディスクにおける欠陥の有無を検出することが開示されている。
また、特許文献2には、突起検査装置に対して、突起検出ヘッドの接触方式または動的方式による各ローディングの際に、ピエゾ素子の振動パルスが入力されないとき、突起検出ヘッドを故障と判定して故障信号を出力する故障判定部と、故障信号により警報を行う警報器とを備え、かつ故障信号を制御回路に与えて駆動モータの回転を停止させることが開示されている。これにより、検査ミスの発生を防止している。
さらに、特許文献3には、磁気ディスク装置の磁気ヘッドの周速を小さくするとヘッドの浮上量が低下する特性を利用して、ディスク回転数を通常よりも低くしてデータの記録・再生を行うことが開示されている。これにより、磁気ヘッドとディスクとが接触する時の磁気ヘッドの振動による記録位置の乱れを再生時に検出して、磁気ヘッドとディスクとの接触の有無を検査している。
特開平10−27436号公報(第1項、第1図、第2図) 特開平6−318320号公報(第1項、第1図、第2図) 特開平6−131639号公報(第1項、第2図、第5図、第6図)
しかしながら、上述した従来の磁気ディスク装置では、以下の示すような問題を有している。
すなわち、近年、装置の小型化により、磁気ディスク装置は、内蔵のバッテリーにより駆動される携帯型のパーソナルコンピュータ等に搭載されるようになってきている。このため、動作時、非動作時に関らず、磁気ディスク装置は、耐衝撃性能以上の外部衝撃を受け易い状況にある。
また、磁気ディスク装置の動作時においては、信号の読み書きが行われない場合に頻繁に磁気ヘッドを磁気ディスク上から退避させることは、消費電力の増加に繋がりバッテリー駆動時間が短縮されてしまう。このため、退避の頻度を増やすことは困難であり、使用状況によっては、磁気ディスク装置駆動中のほとんどの時間において磁気ヘッドが磁気ディスク上から退避せずに磁気ディスク上に位置することもある。この場合、磁気ヘッドをディスク面方向へ押さえ付けている荷重(グラムロード)以上の衝撃が外部から加えられると、磁気ヘッドがディスク面から遠ざかり(持ち上がり)、その反動で磁気ディスクを叩いてしまうおそれがある。これにより、磁気ディスク面上に圧痕が付いて磁気ディスク上に書かれたデータが消失する、磁気ヘッドにその浮上量や浮上姿勢を変化させてしまう程の損傷が加わってヘッドクラッシュを発生させる、等の問題を発生させるおそれがある。
本発明の課題は、磁気ディスクに対する衝撃により、磁気ヘッドや磁気ディスクに不具合や性能劣化を引き起こす損傷が加わることに起因するヘッドクラッシュの発生を防止することが可能な磁気ディスク装置を提供することにある。
第1の発明に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクの近傍に配置されたランプ上の待機位置と磁気ディスク上の位置との間において、磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングを行う磁気ディスク装置において、磁気ヘッドと、磁気ディスクと、制御部と、を備えている。磁気ヘッドは、磁気ディスクに対してデータの読み書きを行う。磁気ディスクは、装置の動作時においてデータの読み書きを行っていないときに磁気ヘッドが位置するホームポジション領域に、テスト領域が設けられている。制御部は、テスト領域上に磁気ヘッドを配置した状態において、データの読み書きが行われていない非動作時に第1のデータテストを行った後、動作時における所定のタイミングで第2のデータテストを行う。そして、制御部は、第1・第2のデータテストの結果を比較して、磁気ディスクまたは磁気ヘッドの異常の有無を判定する。
ここでは、通常、磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触等の問題が発生し易いとされる磁気ヘッドのホームポジション領域をテスト領域として使用して第1のデータテストを行い、時間差を設けて改めて同じテスト領域で第2データテストを行うとともに、その結果を比較することで、異常の発生の有無を判定する。
ここで、第1データテストは、例えば、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト等であって、装置の電源投入後すぐ等のように早期に実施されるものであり、異常の有無を判定する際の基準となる結果を得るために実施される。また、第2データテストは、例えば、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト等を行う自己診断テストであって、上位装置からの命令を受信した場合や、動作時における磁気ディスクへのデータの読み書きが行われない場合に実施される。
これにより、第1・第2のデータテストの結果を比較することで、磁気ディスク装置の動作時に衝撃が加わった場合における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置において致命的な障害となるヘッドクラッシュの発生を効果的に防止することができる。また、その検出結果を上位装置に警告通知した場合には、データのバックアップを効果的に行うことができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
第2の発明に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクの近傍に配置されたランプ上の待機位置と磁気ディスク上の位置との間において、磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングを行う磁気ディスク装置において、磁気ヘッドと、磁気ディスクと、制御部と、を備えている。磁気ヘッドは、磁気ディスクに対してデータの読み書きを行う。磁気ディスクは、磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域に、テスト領域が設けられている。制御部は、テスト領域上に磁気ヘッドを配置した状態において、データの読み書きが行われていない非動作時に第1のデータテストを行った後、動作時における所定のタイミングで第2のデータテストを行う。そして、制御部は、第1・第2のデータテストの結果を比較して、磁気ディスクまたは磁気ヘッドの異常の有無を判定する。
ここでは、通常、磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触等の問題が発生し易いとされるロード・アンロード領域をテスト領域として使用して第1のデータテストを行い、時間差を設けて改めて同じテスト領域で第2データテストを行うとともに、その結果を比較することで、異常の発生の有無を判定する。
ここで、第1データテストは、例えば、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト等であって、装置の電源投入後すぐ等のように早期に実施されるものであり、異常の有無を判定する際の基準となる結果を得るために実施される。また、第2データテストは、例えば、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト等を行う自己診断テストであって、上位装置からの命令を受信した場合や、動作時における磁気ディスクへのデータの読み書きが行われない場合に実施される。
これにより、第1・第2のデータテストの結果を比較することで、磁気ディスク装置の動作時に衝撃が加わった場合における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置において致命的な障害となるヘッドクラッシュの発生を効果的に防止することができる。また、その検出結果を上位装置に警告通知した場合には、データのバックアップを効果的に行うことができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
第3の発明に係る磁気ディスク装置は、第2の発明に係る磁気ディスク装置であって、制御部は、ロード・アンロード領域を、装置の動作時における磁気ディスクへのデータの読み書きが行われない場合に磁気ヘッドが通常位置するホームポジション領域として使用する。
ここでは、上述したテスト領域として使用するロード・アンロード領域を、磁気ヘッドが通常位置するホームポジション領域としても使用する。
これにより、磁気ヘッドがテスト領域上に配置されている頻度・時間を増加させることができるため、衝撃等が加えられた後に第2データテストを行って第1データテストの結果と比較することで、より効率よくヘッドクラッシュにつながる磁気ヘッドや磁気ディスクの損傷を早期に検出することができる。
第4の発明に係る磁気ディスク装置は、第3の発明に係る磁気ディスク装置であって、制御部は、磁気ディスク上におけるホームポジション領域と複数のデータ領域とをテスト領域として、第1・第2のデータテストを行う。
ここでは、磁気ヘッドのホームポジション領域に加えて、磁気ディスクのデータ領域もテスト領域として使用し、第1・第2のデータテストを行う。
これにより、衝撃等が加えられた時に磁気ヘッドが位置していなかった領域をテスト領域に加えることができる。このため、衝撃等が加えられた後にホームポジション領域と複数のデータ領域とにおけるテスト結果を比較することで、検出した不具合の原因が磁気ヘッドの性能劣化にあるのか、磁気ディスクの損傷にあるのかを容易に判断することができる。
第5の発明に係る磁気ディスク装置は、第1の発明に係る磁気ディスク装置であって、制御部は、磁気ヘッドの磁気ディスクに対する浮上量が最も低い領域を、ホームポジション領域とする。
ここでは、通常、磁気ヘッドと磁気ディスクとが接触しやすいとされる磁気ヘッドの浮上量が最も低い領域を、ホームポジション領域とし、かつその領域をテスト領域として使用する。なお、磁気ヘッドの浮上量については、予めドライブの設計段階において認識できるものとする。
これにより、装置に対して外部から衝撃等が加えられた場合でも、磁気ディスク等に損傷が生じている確率が高い位置においてテストを行うことで、磁気ヘッドと磁気ディスクの損傷や不具合や性能劣化等の早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
第6の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、装置が受けた衝撃を検出する衝撃検出部をさらに備えている。そして、制御部は、衝撃検出部において衝撃を検出した場合に、第2のデータテストを行う。
ここでは、装置に対して外部から付与された衝撃や振動等を検出する衝撃検出部を設け、衝撃等が検出された場合に、第2のデータテストを行う。
これにより、磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を、衝撃を受けた直後に早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
第7の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部は、磁気ディスク上における中央付近であってデータ領域中に存在する領域を、装置の動作時において磁気ディスクへのデータの読み書きを行っていないときに磁気ヘッドが位置するホームポジション領域として使用する。
ここでは、データ領域に含まれる磁気ディスクの中央付近にホームポジション領域を設けている。
これにより、上位装置からのデータの読み書きを行う命令に対して、磁気ヘッドの移動距離が短くなるため、より効率よく磁気ヘッドによるデータの読み書きを実施することができる。
第8の発明に係る磁気ディスク装置は、第1または第2の発明に係る磁気ディスク装置であって、制御部は、ホームポジション領域およびテスト領域を除く領域を、データ領域として使用する。
ここでは、ホームポジション領域およびテスト領域以外の領域を、データ領域として使用する。
これにより、ホームポジション領域とテスト領域とをユーザが使用するデータ領域として用いないようにしているため、装置の外部から衝撃が加えられて磁気ヘッドが磁気ディスク面上を傷付けた場合でも、磁気ディスクに書き込まれたデータを失うことなく保護することができる。
第9の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第9の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部は、第1のデータテストにおいて、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト、ヘッド出力テスト、およびサーボデータのベリファイテストの少なくとも1つを行う。
ここでは、テストデータの書き込みや読み出し等が、第1のデータテストにおいて実施される。
これにより、磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を検出するために、磁気ディスク装置の磁気ヘッドと磁気ディスクの初期状態を効率よく確認することができる。
第10の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第9の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、第2のデータテストは自己診断テストである。そして、制御部は、上位装置からの命令を受信した時、または動作時における磁気ディスクへのデータの読み書きが行われないときに、所定の間隔で自己診断テストを行う。
ここでは、自己診断テストとしての第2のデータテストを、上位装置からの命令受信時や、磁気ディスクへのデータの読み書きが行われていないときに所定の時間ごとに実施する。
これにより、磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化をできるだけ早期に検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
第11の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第10の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、第2のデータテストは自己診断テストである。そして、制御部は、動作時における磁気ヘッドをランプ上の待機位置にアンロードさせる前と、ランプ上の待機位置から磁気ディスク上にロードさせた後に、自己診断テストを行う。
ここでは、自己診断テストとしての第2のデータテストを、磁気ヘッドをランプ上へ移動させる際や、ランプ上から磁気ディスク上へ移動させた後に実施する。
これにより、磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を、動作開始時および動作終了時に検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
第12の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第11の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部は、第2のデータテストにおいて、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト、ヘッド出力テスト、およびサーボデータのベリファイテストの少なくとも1つを行う。
ここでは、第2のデータテストにおいて、第1のデータテストに対応する、テストデータの書き込み、読み出し等の処理を行う。
これにより、磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早期に検出するために、磁気ディスク装置の磁気ヘッドと磁気ディスクの現在の状態を効率よく確認することができる。
第13の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第12の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部は、第1・第2のデータテストの結果を比較して、テストデータのベリファイエラー、サーボデータのベリファイエラーの発生回数や、テストデータの読み出し時におけるヘッド出力の変化に基づいて、磁気ヘッドおよび磁気ディスクの異常の有無を判定する。
ここでは、制御部における異常発生の有無の判定として、上述したテストデータやサーボデータのベルファイエラーの発生回数等を参酌する。
これにより、磁気ディスク装置の動作時に衝撃が加わった場合における磁気ヘッドと磁気ディスクの衝撃による損傷や不具合や性能劣化等の問題の発生を、より効果的に検出することができる。
第14の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第13の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部は、磁気ヘッドおよび磁気ディスクの異常が所定のレベル以上のものである場合には、磁気ヘッドを前記ランプ上の待機位置に移動させる。
ここでは、制御部における異常レベルの判定に際して、上述したテストデータやサーボデータのベリファイエラーの回数に加えて、上述したデータテストやサーボベリファイテストにおけるリトライの発生回数等を参酌し、磁気ヘッドや磁気ディスクに生じた異常レベル(重症度)に応じて、磁気ヘッドを所定の待機位置へ移動させる。
これにより、磁気ヘッド等に発生した異常が重症である場合には、それ以上磁気ヘッドや磁気ディスクが損傷を受けないようにすることができる。この結果、発生した異常がこれ以上悪化することを防止して、ヘッドクラッシュ等の発生を効果的に防止することができる。
第15の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第14の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部において異常有りと判定された場合に、異常発生の警告通知を行う警告通知部を、さらに備えている。
ここでは、異常発生時における報知を、警告通知部によって行う。
これにより、ユーザに対して磁気ディスク装置における異常の発生状況を、すぐに警告通知することができる。この結果、ユーザは、より効率的にデータのバックアップ等の措置を講じることができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
第16の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第15の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、制御部における異常の有無の判定結果を表示する表示部を、さらに備えている。
ここでは、異常発生の判定結果を示す表示部として、モニタ等を設けている。
これにより、ユーザは、異常の発生の有無を即座に確認することができる。この結果、異常発生時には、即座にデータのバックアップ等の措置を講じることができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
第17の発明に係る磁気ディスク装置は、第16の発明に係る磁気ディスク装置であって、制御部は、異常有りと判定した際に、検出した異常のレベルに応じて表示部における表示状態を切り換える。
ここでは、磁気ディスク装置内において発生した異常のレベル(重症度)に応じて、例えば、緊急度がユーザに伝わるように表示を切り換える。
これにより、ユーザは、異常の発生の有無やその重症度を即座に確認することができる。この結果、異常発生時には、即座にデータのバックアップ等の措置を講じることができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
第18の発明に係る磁気ディスク装置は、第1から第17の発明のいずれか1つに係る磁気ディスク装置であって、第1・第2のデータテストの結果を格納する記憶部を、さらに備えている。
ここでは、磁気ディスク装置において発生した異常の有無を判定するためのデータテストの結果を、例えば、不揮発性のメモリ等に格納している。
これにより、第1のデータテストを実施後、所定時間経過後に第2のデータテストを実施する場合でも、判定の基準となる第1のデータテストの結果を記憶部から取り出して、比較を行うことができる。
本発明の磁気ディスク装置によれば、磁気ヘッドや磁気ディスクの損傷等の不具合の発生を早期に検出して、ヘッドクラッシュの発生を効果的に防止するとともに、データのバックアップ等を行うことにより磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
[実施形態1]
本実施形態の磁気ディスク装置1について、図1〜図6を用いて説明すれば以下の通りである。
[磁気ディスク装置1の構成]
磁気ディスク装置1は、図1に示すように、記録媒体としての磁気ディスク2と、磁気ヘッド3と、ランプ5と、不揮発性記憶部6と、衝撃検出部7と、表示部8と、制御部9と、を備えている。
磁気ヘッド3は、ランプ5上の待機位置と磁気ディスク2上との間でローディングまたはアンローディングするアクチュエータ4に取り付けられている。
ランプ5は、磁気ディスク2の近傍に配置されている。
不揮発性記憶部6は、第1のデータテストと第2のデータテストの結果を格納する。なお、この不揮発性記憶部6としては、図2に示すように、フラッシュメモリ11を用いることができる。
衝撃検出部7は、磁気ディスク装置1に加えられた衝撃を検出する。なお、この衝撃検出部7としては、ショックセンサ12を用いることができる。
表示部8は、図2に示すように、2つのLED13,14を用いることができ、不具合の発生を表示する。
制御部9は、磁気ディスク装置1におけるデータの読み書きおよび衝撃の検出処理を制御する。そして、制御部9は、第1データテストおよび第2データテストの結果を比較して不具合を検出した場合には、図2に示すように、上位装置10としてのホストPC16に警告通知を行うとともにLED13,14(表示部8)に表示させる制御回路15である。
本実施形態では、図3に示すように、磁気ディスク2上にホームポジション領域17とテスト領域18とを設けている。具体的には、磁気ディスク2上の中央付近のユーザが使用するデータ領域に、ホームポジション領域17とテスト領域18とが設けられている。そして、ホームポジション領域17およびテスト領域18は、ユーザが使用するデータ領域として使用されないように構成されている。
ホームポジション領域17は、磁気ディスク装置1の動作時で磁気ディスク2へのデータの読み書きが行われない場合に磁気ヘッド3が通常位置する領域である。
テスト領域18は、そのホームポジション領域17内に設けられており、異常発生の有無を判定するための基準となる第1のデータテストと、磁気ディスク装置1の動作時において自己診断テスト(第2のデータテスト)と、が行われる領域である。
テスト領域18において実施される第1のデータテストでは、テスト領域18上に磁気ヘッド3を配置した状態で、テストデータの書き込みや読み出し、ベリファイテスト、ヘッド出力テスト、およびサーボデータのベリファイテスト等が実施される。なお、この第1のデータテストは、磁気ディスク装置1に電源投入された直後等のように、装置の立ち上げから早い段階で実施され、異常発生の有無判定の基準として、フラッシュメモリ11(不揮発性記録部6)にテスト結果が格納される。
一方、同じくテスト領域18において実施される第2のデータテストでは、テスト領域18上に磁気ヘッド3を配置した状態で、第1のデータテストにおいて実施されたテストと同じ内容のテストが行われる。なお、この第2のデータテストは、自己診断テストとして実施され、上位装置からの命令を受信した時、または動作時における磁気ディスク2へのデータの読み書きが行われないときに所定の間隔で実施される。また、第2のデータテストは、動作時における磁気ヘッド3をランプ5上の待機位置にアンロードさせる前や、ランプ5上の待機位置から磁気ディスク2上にロードさせた後で実施されてもよい。
制御部9では、このテスト領域18において実施された第1・第2のデータテストの結果を比較して、その差が所定量以上ある場合には、磁気ヘッド3あるいは磁気ディスク2において異常が発生したものと判定を行う。なお、この異常発生の判定までの流れについては、後段にて詳述する。
<磁気ディスク装置1の動作>
次に、本実施形態における磁気ディスク装置1の動作について、図4〜図6を用いて説明する。
まず、図4に示すように、ステップS4−1において、装置の電源が投入されると、ステップS4−2では、制御回路15は、磁気ディスク装置1の初期化を行う。そして、磁気ディスク2が所定の回転数に達すると、アクチュエータ4を動作させて、磁気ヘッド3がランプ5上の待機位置から磁気ディスク2上にローディングされる。さらに、このとき制御回路15は、磁気ディスク2上のシステム情報の読み出し等を行い、磁気ヘッド3を磁気ディスク装置1の動作時におけるデータの読み書きが行われない間に、磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17に移動させる。
次に、ステップS4−3では、制御回路15は、第1のデータテストが既に行われているかどうかを確認するために、フラッシュメモリ11にアクセスする。ここで、フラッシュメモリ11に第1のデータテストの結果が存在しない場合には、ステップS4−5に進む。一方、フラッシュメモリ11に第1のデータテストの結果が存在する場合には、ステップS4−4に進む。
ステップS4−5において実施される第1のデータテストの内容については、図5を用いて後段にて詳述する。
ステップS4−3でフラッシュメモリ11に第1のデータテストの結果が存在する場合には、ステップS4−4で自己診断テストとして第2のデータテストが行われる。なお、このステップS4−4における自己診断テストについては、図6を用いて後段にて説明する。
ステップS4−6では、検出した不具合や性能劣化が磁気ディスク装置1にとって致命的なものである場合には、磁気ディスク装置1の使用を中止する。一方、不具合や性能劣化を検出したが、磁気ディスク装置1の使用を継続する場合や、不具合や性能劣化が検出されなかった場合には、ステップS4−7に進む。
ステップS4−7では、磁気ヘッド3をホームポジション領域17上で待機させる。
ステップS4−8では、制御回路15が磁気ディスク装置1の動作に関する割り込みを待つ。制御回路15は、割り込みを検出するとステップS4−9で割り込みの解析を行う。検出した割り込みがデータのアクセス要求である場合には、ステップS4−10に進み、データのアクセス要求でなければ、ステップS4−11に進む。
ステップS4−10では、要求されたデータのアクセスを行い、アクセス終了後、再びステップS4−7に進み、磁気ヘッド3はホームポジション領域17上で待機して、ステップS4−8で次の割り込みを待つ。
ステップS4−11では、検出した割り込みが、磁気ディスク装置1に加えられた衝撃によって、ショックセンサ12が検出した衝撃割り込みである場合には、ステップS4−14に進み、それ以外では、ステップS4−12に進む。
ステップS4−12では、検出した割り込みが、ホストPC16からの自己診断テストの命令であるのか、または磁気ヘッド3をランプ5上の待機位置にアンローディングさせる命令なのか、それともそれ以外なのかを解析する。検出した割り込みが、ホストPC16からの自己診断テストの命令、または磁気ヘッド3をランプ5上の待機位置にアンローディングさせる命令の場合には、ステップS4−14に進み、それ以外ではステップS4−13に進む。
ステップS4−13では、検出した割り込みが、制御回路15における自己診断テストのためのタイマー割り込みなのか、それともそれ以外なのかを解析する。検出した割り込みが、制御回路15における自己診断テストのためのタイマー割り込みの場合には、ステップS4−14に進み、それ以外ではステップS4−16に進む。
ステップS4−14では、自己診断テストとして第2のデータテストが行われる。なお、このステップS4−14における自己診断テストの動作については、図6を用いて後段にて説明する。
ステップS4−15では、検出した不具合や性能劣化が磁気ディスク装置1にとって致命的なものである場合には、磁気ディスク装置1の使用を中止する。一方、不具合や性能劣化を検出したが、磁気ディスク装置1の使用を継続する場合や、不具合や性能劣化が検出されなかった場合には、ステップS4−7に戻る。
ステップS4−16では、磁気ディスク装置1の動作終了の命令であるかどうかを解析し、他の命令である場合には、ステップS4−18に進み、対応した処理を行い、ステップS4−7に戻る。一方、磁気ディスク装置1の動作終了の命令である場合には、ステップS4−17に進む。動作終了時に磁気ディスク3をランプ5上にアンローディングさせる前に自己診断テストとして第2のデータテストを実施する。なお、このステップS4−17における自己診断テストの動作については、図6を用いて後段にて説明する。そして、ステップS4−17において自己診断テストが完了した後、処理を終了する。
<第1のデータテストの内容>
ここで、上述したステップS4−5において実施される第1のデータテストに関して、図5を用いて詳しく説明する。
すなわち、ステップS5−1では、磁気ヘッド3を所定のテスト領域18に移動させる。
ステップS5−2では、磁気ヘッド3の出力テストを行う。具体的には、任意の一定なデータを書き込み、それを読み出して、1トラックあたりの出力の平均値を求める。
ステップS5−3では、テスト領域18のサーボデータのベリファイを行う。
ステップS5−4では、テストデータのベリファイテストを行う。具体的には、まず、テスト領域18にテストデータを書き込み、続いてそれを読み出してベリファイを行う。
ステップS5−5では、ステップS5−2からステップS5−4までの結果を、フラッシュメモリ11に格納する。
ステップS5−6において、予め定められたテスト結果の判定基準とステップS5−5での格納結果を比較して、磁気ディスク2および磁気ヘッド3に不具合があるかどうかを検出する。ここで、不具合が無いと判定された場合には、ステップS5−9に進み、上位装置であるホストPC16に正常である旨の通知や表示を行う。ここでは、例えば、LED13とLED14の両方を点灯させる。一方、ステップS5−6で不具合があると判断されると、ステップS5−7に進む。
ステップS5−7では、不具合のレベルを判断する。ここで磁気ディスク装置として致命的な障害であるヘッドクラッシュ等の不具合があると判断されれば、ステップS5−8に進む。その他の不具合の場合には、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させることなく、ステップS5−9に進む。
ステップS5−8では、磁気ディスク2に書き込まれているデータを保護するために、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させ、ステップS5−9に進む。
ステップS5−9では、検出した不具合をホストPC16に通知するとともに、不具合に応じてLED13とLED14を点灯させる。この時、例えば、テストデータのベリファイによって磁気ディスク2の欠陥を検出した場合には、LED13のみで1秒間隔の点滅表示を行う。そして、ヘッド出力テストで不具合を検出した場合には、LED14でのみで5秒間隔の点滅表示を行うというように、表示状態を可変にして表示する。
ステップS5−10では、警告通知されたことをホストPC16が認識して、LED13とLED14の表示を終了させ、必要であればデータのバックアップ処理等を行い、図4のステップS4−6へ戻る。
<自己診断テストの内容>
ここでさらに、上述したステップS4−4、ステップS4−14、およびステップS4−17における自己診断テストの内容について、図6を用いて詳しく説明する。
すなわち、ステップS6−1では、磁気ヘッド3を所定のテスト領域18に移動させる。
ステップS6−2では、磁気ヘッド3の出力テストを行う。具体的には、任意の一定なデータを書き込み、それを読み出して、1トラックあたりの出力の平均値を求める。
ステップS6−3では、テスト領域18のサーボデータのベリファイを行う。
ステップS6−4では、テストデータのベリファイテストを行う。具体的には、まず、テスト領域18にテストデータを書き込み、続いてそれを読み出してベリファイを行う。
ステップS6−5では、ステップS6−2からステップS6−4までの結果をフラッシュメモリ11に格納する。
ステップS6−6では、予め定められたテスト結果の判定基準とステップS6−5で格納されたテストの結果と、既に格納されている第1のデータテストおよび第2のデータテストの結果とを比較し、磁気ディスク2および磁気ヘッド3の性能に劣化があるか、または磁気ディスク2および磁気ヘッド3に不具合があるかどうかを検出する。ここで、不具合や性能劣化が無い場合には、ステップS6−9に進み、上位装置であるホストPC16に正常である通知を行って正常である旨の表示を行う。ここでは、例えば、LED13とLED14の両方を点灯させる。ステップS6−6で不具合があると判断されると、ステップS6−7に進む。
ステップS6−7では、不具合や性能劣化のレベルを判断する。ここで磁気ディスク装置として致命的な障害であるヘッドクラッシュ等の不具合があると判断されれば、ステップS6−8に進む。その他の不具合や性能劣化の場合には、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させることなく、ステップS6−9に進む。
ステップS6−8では、磁気ディスク2に書き込まれているデータを保護するために、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させ、ステップS6−9に進む。
ステップS6−9では、検出した不具合や性能劣化をホストPC16に通知するとともに、不具合に応じてLED13とLED14を点灯させる。この時、例えば、テストデータのベリファイにより磁気ディスク2の欠陥を検出した場合には、LED13のみで1秒間隔の点滅表示を行う。そして、ヘッド出力テストで不具合を検出した場合には、LED14でのみで5秒間隔の点滅表示を行うというように、表示状態を可変にして表示する。
ステップS6−10では、警告通知されたことをホストPC16が認識して、LED13とLED14の表示を終了させる。一方、ステップS4−4における自己診断テストの場合には、必要であればデータのバックアップ処理等を行って図4のステップS4−6に進む。また、ステップS4−10における自己診断テストの場合には、必要であればデータのバックアップ処理等を行い、図4のステップS4−15に進む。さらに、ステップS4−17における自己診断テストの場合には、必要であればデータのバックアップ処理等を行い、磁気ヘッド3をランプ5上にアンローディングさせ、磁気ディスク装置1の動作を終了させる。
[本磁気ディスク装置1の特徴]
本実施形態の磁気ディスク装置1では、以上のように、予め磁気ディスク2上におけるホームポジション領域17に設けられたテスト領域18において、磁気ヘッド3と磁気ディスク2のテスト(第1のデータテスト)を行い、そのテスト結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、磁気ディスク装置1の動作時における自己診断テスト時に、同じテスト領域18にてテスト(第2のデータテスト)を行い、そのテスト結果を比較して、結果に所定量以上の差があるか否か等に応じて、異常の発生の有無の判定を行う。
これにより、装置の外部から衝撃等が加えられた場合に磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17においてテストを行うことで、動作時における磁気ヘッド3と磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で効率よく検出することができる。この結果、磁気ディスク装置1の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性を効果的に低減することができる。
また、異常発生の場合には、早期にホストPC16に警告通知することで、ユーザとしては、早期にデータのバックアップを行うことができる。この結果、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、ショックセンサ12により、磁気ディスク装置1に加えられた衝撃を検出することで、磁気ヘッド3と磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を、衝撃を受けた直後にテストすることができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの可能性をより早い段階で検出することができる。このため、この検出結果を早期に上位装置に警告通知することで、ユーザは事前にデータのバックアップを行うことができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
さらに、磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17を、磁気ディスク2上の中央付近でユーザが使用するデータ領域中に設けているため、データへのアクセス要求に対して、磁気ヘッド3の移動をより効率よく行うことができる。
さらに、ホームポジション領域17およびテスト領域18を、ユーザが使用するデータ領域として用いないようにしているため、衝撃が加えられて、磁気ヘッド3が磁気ディスク2面上を傷付けたとしても、ユーザデータを失うことなく保護することができる。
[実施形態2]
本発明の他の実施形態に係る磁気ディスク装置について、図7を用いて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施形態1において説明した部材と共通の形状、機能を有する部材については同じ符号を付すことで、ここでではその説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、磁気ヘッド3が磁気ディスク2上にローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域19に、異常発生の有無を判定するための基準となる第1のデータテストや磁気ディスク装置の自己診断テスト時に第2のデータテストが行われるテスト領域18が設けられている点で、上記実施形態1とは異なっている。
そして、ロード・アンロード領域19とテスト領域18とは、上記実施形態1と同様に、ユーザが使用するデータ領域としては使用されないように構成されている。
<磁気ディスク装置の動作>
以下では、上記実施形態1において説明した図4〜図6に示す処理の流れについて、異なる部分だけを抽出して説明する。
図4のステップS4−1からステップS4−18については、基本的に、上記実施形態1と同様である。
なお、ステップS4−4、ステップS4−14、ステップS4−17において実施される自己診断テストでは、ステップS6−1において、磁気ヘッド3をロード・アンロード領域19内の所定のテスト領域18に移動させるものとし、それ以外の点については上記実施形態1と同様の処理が行われる。
また、同様に、ステップS4−5において実施される第1のデータテストでは、ステップS5−1において、磁気ヘッド3をロード・アンロード領域19内の所定のテスト領域18に移動させるものとし、それ以外の点については上記実施形態1と同様の処理が行われる。
[本磁気ディスク装置の特徴]
本実施形態の磁気ディスク装置では、磁気ディスク2上におけるロード・アンロード領域19内に設けられたテスト領域18において、磁気ヘッド3および磁気ディスク2のテストを行い、その結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、磁気ディスク装置の動作時における自己診断テスト時に、同じテスト領域18においてテスト(第2のデータテスト)を行い、その結果を比較して、磁気ディスク2や磁気ヘッド3における異常発生の有無を判定する。
これにより、一般的に磁気ディスク3等に問題が発生し易いとされるロード・アンロード領域19内においてテストを実施することで、磁気ディスク装置のローディングまたはアンローディング時における磁気ヘッド3および磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性を低減することができる。
また、異常発生の場合には、その検出結果を早期にホストPC16に警告通知することで、ユーザは早期にデータのバックアップを行うことが可能となることから、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
さらに、ショックセンサ12によって、磁気ディスク装置に加えられた衝撃を検出することで、磁気ヘッド3と磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を、衝撃を受けた直後にテストすることができる。これにより、磁気ディスク装置内における磁気ディスク2や磁気ヘッド3等の損傷等を早期に発見して、致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生をより効果的に防止することができる。
[実施形態3]
本発明のさらに他の実施形態に係る磁気ディスク装置について、図8を用いて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施形態1,2において説明した部材と共通の形状、機能を有する部材については同じ符号を付すことで、ここでではその説明を省略する。
本実施形態では、図8に示すように、磁気ヘッド3がローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域19を、磁気ディスク装置の動作時で磁気ディスク2へのデータの読み書きが行われない場合に磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17としている。そして、このホームポジション領域17に、異常発生の有無を判定するための基準となる第1のデータテストと磁気ディスク装置の動作時における自己診断テスト時に第2のデータテストとが行われるテスト領域18が設けられている点で、上記実施形態1,2とは異なっている。そして、ホームポジション領域17とテスト領域18とは、上記実施形態と同様に、ユーザが使用するデータ領域として使用しない構成になっている。
<磁気ディスク装置の動作>
以下では、上記実施形態1において説明した図4〜図6に示す処理の流れについて、異なる部分だけを抽出して説明する。
図4のステップS4−1からステップS4−18については、基本的に、上記実施形態1と同様である。
なお、ステップS4−2において、制御回路15が磁気ヘッド3を移動させるホームポジション領域17は、磁気ヘッド3がローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域19である。
なお、ステップS4−4、ステップS4−14、ステップS4−17において実施される自己診断テストでは、ステップS6−1において、ホームポジション領域17であるロード・アンロード領域19内の所定のテスト領域18に磁気ヘッド3を移動させるものとし、それ以外の点については上記実施形態1と同様の処理が行われる。
また、同様に、ステップS4−5において実施される第1のデータテストでは、ステップS5−1において、ホームポジション領域17であるロード・アンロード領域19内の所定のテスト領域18に磁気ヘッド3を移動させるものとし、それ以外の点については上記実施形態1と同様の処理が行われる。
[本磁気ディスク装置の特徴]
本実施形態の磁気ディスク装置によれば、ロード・アンロード領域19であるホームポジション領域17内の予め定めておいたテスト領域18で、磁気ヘッド3と磁気ディスク2のテストを行い、その結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、磁気ディスク装置の動作時における自己診断テスト時に、同じテスト領域18にてテスト(第2のデータテスト)を行い、その結果を比較することで、磁気ディスク2や磁気ヘッド3における異常の発生の有無を早期に検出することができる。
これにより、一般的に磁気ディスク3等に問題が発生し易いとされるロード・アンロード領域19を磁気ヘッド3のホームポジション領域17とし、その内部においてテストを実施することで、磁気ディスク装置のローディングまたはアンローディング時における磁気ヘッド3および磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性を低減することができる。
また、異常発生の場合には、その検出結果を早期にホストPC16に警告通知することで、ユーザは早期にデータのバックアップを行うことが可能となることから、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、ショックセンサ12により、磁気ディスク装置に加えられた衝撃を検出することで、衝撃を受けた直後にテストを実施することができる。この結果、磁気ヘッド3と磁気ディスク2との衝撃による損傷や不具合や性能劣化を、早期に検出することができる。よって、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
さらに、ロード・アンロード領域19をホームポジション領域17とし、かつその領域にテスト領域18を設けているため、装置に衝撃が加えられて、磁気ヘッド3が磁気ディスク2面上を傷付けたとしても、データを保護することができる。そして、ロード・アンロード領域にテスト領域18を設けたことによるデータ領域の減少を抑えることができる。
[実施形態4]
本発明のさらに他の実施形態に係る磁気ディスク装置について、図9〜図11を用いて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施形態1において説明した部材と共通の形状、機能を有する部材については同じ符号を付すことで、ここでではその説明を省略する。
本実施形態では、図9に示すように、磁気ヘッド3がローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域19を磁気ディスク装置1の動作時で磁気ディスク2へのデータの読み書きが行われない場合に磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17としている。そして、ホームポジション領域17と、ユーザが使用する複数のデータ領域とに、異常発生の有無を判定するための基準となる第1のデータテストと磁気ディスク装置1の動作時における自己診断テスト時に第2のデータテストとが行われるテスト領域18,20をそれぞれ設けている点において、上記実施形態1〜3とは異なっている。そして、ホームポジション領域17とテスト領域18,20とは、ユーザが使用するデータ領域として使用されないように構成されている。
<磁気ディスク装置の動作>
以下では、上記実施形態1において説明した図4に示す処理の流れについて、異なる部分だけを抽出して説明する。
図4のステップS4−2において、制御回路15が磁気ヘッド3を移動させるホームポジション領域17は、磁気ヘッド3がローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域19である。
なお、ステップS4−5において実施される第1のデータテストについては、上記実施形態1説明した内容(図5参照)と一部異なっているため、以下において図10を用いて説明する。
また、同様に、ステップS4−4、ステップS4−14、ステップS4−17において実施される自己診断テストについても、上記実施形態1において説明した内容(図6参照)と一部異なっているため、以下において図11を用いて説明する。
<第1のデータテストの内容>
ここで、ステップS4−5において実施される第1のデータテストについて、図10を用いて説明すれば以下の通りである。
図10のステップS10−1では、磁気ヘッド3をホームポジション領域17内の所定のテスト領域18に移動させる。
ステップS10−2では、磁気ヘッド3の出力テストを行う。任意の一定なデータを書き込み、それを読み出して、1トラックあたりの出力の平均値を求める。
ステップS10−3では、テスト領域18のサーボデータのベリファイを行う。
ステップS10−4では、テストデータのベリファイテストを行う。具体的には、まずテスト領域18にテストデータを書き込み、続いてそれを読み出してベリファイを行う。
ステップS10−5では、ステップS10−2からステップS10−4までの結果をフラッシュメモリ11に格納する。
ステップS10−6では、第1のデータテストが終了したかどうかをチェックする。ここで、データ領域のテスト領域20における第1のデータテストが終了していれば、ステップS10−7に進む。一方、終了していなければステップS10−1に戻り、テスト領域20に移動してステップS10−2からステップS10−4を行ってから、ステップS10−5においてその結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、ステップS10−6において、テスト領域20での第1のデータテストが終了した場合には、ステップS10−7に進む。
ステップS10−7では、予め定められたテスト結果の判定基準とステップS10−5において格納したテスト領域18およびテスト領域20におけるテスト結果を比較し、磁気ディスク2および磁気ヘッド3に異常があるかどうかを検出する。ここで、不具合が無い場合には、ステップS10−10に進み、上位装置であるホストPC16に正常である通知を行う。このとき、正常である表示として、例えば、LED13とLED14の両方を点灯させる。一方、ステップS10−7において異常有りと判断されると、ステップS10−8に進む。
ステップS10−8では、検出された異常のレベルを判定する。ここで、磁気ディスク装置として致命的な障害であるヘッドクラッシュ等の不具合があると判断されれば、ステップS10−9に進む。一方、磁気ディスク2に書き込まれているデータを保護するために、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させ、ステップS10−10に進む。その他の不具合の場合には、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させることなく、ステップS10−10に進む。
ステップS10−10では、検出した不具合をホストPC16に通知するとともに、不具合に応じてLED13とLED14を点灯させる。このとき、例えば、テストデータのベリファイにより磁気ディスク2の欠陥を検出した場合には、LED13のみで1秒間隔の点滅表示を行い、ヘッド出力テストで不具合を検出した場合には、LED14でのみで5秒間隔の点滅表示を行うというように、異常の種類やレベル等に応じて表示状態を切り換えて表示する。
ステップS10−11では、警告通知されたことをホストPC16が認識して、LED13とLED14の表示を終了させ、必要であればデータのバックアップ処理等を行い、図4のステップS4−6に進む。
<自己診断テストの内容>
ステップS4−4において実施される自己診断テストについて、図11を用いて説明すれば以下の通りである。
図11のステップS11−1では、磁気ヘッド3をホームポジション領域17内の所定のテスト領域18に移動させる。
ステップS11−2では、磁気ヘッド3の出力テストを行う。具体的には、任意の一定なデータを書き込みそれを読み出して、1トラックあたりの出力の平均値を求める。
ステップS11−3では、テスト領域18のサーボデータのベリファイを行う。
ステップS11−4では、テストデータのベリファイテストを行う。具体的には、まず、テスト領域18にテストデータを書き込み、続いてそれを読み出してベリファイを行う。
ステップS11−5では、ステップS11−2からステップS11−4までの結果をフラッシュメモリ11に格納する。
ステップS11−6では、第2のデータテストが終了したかどうかをチェックする。ここで、データ領域のテスト領域20における第2のデータテストが終了していれば、ステップS11−7に進む。一方、終了していなければステップS11−1に戻り、テスト領域20に移動して、ステップS11−2からステップS11−4を行い、ステップS11−5においてその結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、ステップS11−6でテスト領域20における第2のデータテストが終了すると、ステップS11−7へ進む。
ステップS11−7では、予め定められたテスト結果の判定基準とステップS11−5で格納したテスト領域18,20におけるテスト結果を比較して、磁気ディスク2および磁気ヘッド3に異常(不具合)があるかどうかを検出する。ここで、不具合が無い場合には、ステップS11−10に進み、上位装置であるホストPC16に正常である通知を行う。このとき、正常である表示として、例えばLED13とLED14の両方を点灯させる。ステップS11−7で不具合があると判断されると、ステップS11−8に進む。
ステップS11−8では、不具合のレベルを判断する。ここで磁気ディスク装置として致命的な障害であるヘッドクラッシュ等の異常発生と判断されれば、ステップS11−9に進む。その他の不具合の場合には、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させることなく、ステップS11−10に進む。
ステップS11−9では、磁気ディスク2に書き込まれているデータを保護するために、磁気ヘッド3を磁気ディスク2上からランプ5上の待機位置に退避させ、ステップS11−10に進む。
ステップS11−10では、検出した不具合をホストPC16に通知するとともに、不具合に応じてLED13,14を点灯させる。このとき、例えば、テストデータのベリファイによって磁気ディスク2の欠陥を検出した場合には、LED13のみで1秒間隔の点滅表示を行う。一方、ヘッド出力テストで不具合を検出した場合には、LED14でのみで5秒間隔の点滅表示を行うというように、異常発生の種類、レベル等に応じて表示状態を切り換えて表示する。
ステップS11−11では、警告通知されたことをホストPC16が認識して、LED13とLED14の表示を終了させ、必要であればデータのバックアップ処理等を行い、図4のステップS4−6に進む。
[本磁気ディスク装置の特徴]
本実施形態の磁気ディスク装置によれば、ロード・アンロード領域19であるホームポジション領域17内の予め定めておいたテスト領域18と、データ領域に設けられた複数のテスト領域20とにおいて、磁気ヘッド3と磁気ディスク2のテストを行い、その結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、磁気ディスク装置の動作時における自己診断テスト時に、同じテスト領域18とテスト領域20においてテスト(第2のデータテスト)を行い、その結果を比較することで、ローディングまたはアンローディング時における磁気ヘッド3や磁気ディスク2の損傷や不具合、性能劣化等の異常の有無を判定する。
これにより、磁気ディスク2や磁気ヘッド3における異常の発生を、比較的早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置1の致命的な障害であるヘッドクラッシュ発生の可能性を低減することができる。
そして、この異常の発生を早期にホストPC16に警告通知することで、ユーザとしては事前にデータのバックアップを行うことができる。この結果、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、ショックセンサ12によって装置に加えられた衝撃を検出することで、磁気ヘッド3や磁気ディスク2の損傷や不具合等を調べるためのテストを、衝撃を受けた直後に実施することができる。
さらに、ロード・アンロード領域19にホームポジション領域17とテスト領域18とを設けているため、装置に衝撃が加えられて磁気ヘッド3が磁気ディスク2面上を傷付けた場合でも、ユーザデータを保護することができる。よって、テスト領域18を設けたことによるデータ領域の減少を抑えることができる。
さらに、磁気ディスク2上にテスト領域20を複数設けたことにより、第1のデータテストの結果と第2のデータテスト(自己診断テスト)との結果を比較する際の信頼性を向上させることができる。
[実施形態5]
本発明のさらに他の実施形態に係る磁気ディスク装置について、図12および図13を用いて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施形態1において説明した部材と共通の形状、機能を有する部材については同じ符号を付すことで、ここでではその説明を省略する。
本実施形態では、図12に示すように、磁気ヘッド3の磁気ディスク2に対する浮上量が最も低い領域を含む低浮上領域21を磁気ディスク装置1の動作時で磁気ディスク2へのデータの読み書きが行われない場合に磁気ヘッド3が通常位置するホームポジション領域17としている。そして、そのホームポジション領域17に、第1のデータテストと磁気ディスク装置1の動作時における自己診断テスト時に第2のデータテストが行われるテスト領域18が設けてある点において、上記実施形態1〜4とは異なっている。そして、テスト領域18は、ユーザが使用するデータ領域としては使用されないように構成されている。
なお、磁気ヘッド3の磁気ディスク2の表面に対する低浮上領域21は、一般的に、磁気ヘッド3の浮上姿勢や出力値の変化の影響が現れやすいといわれる領域であって、磁気ディスク装置の設計段階において認識できるものである。
本実施形態において、磁気ヘッド3の浮上量と磁気ディスク2上の位置関係は、図13に示すように、磁気ディスク3の半径方向外側に向かってなだらかに上昇するように設計されている。そして、上述した低浮上領域21としては、磁気ディスク2の半径方向における距離が15mm前後であって、浮上量が0.580μm前後の領域を意味している。
<磁気ディスク装置の動作>
以下では、上記実施形態1において説明した図4〜図6に示す処理の流れについて、異なる部分だけを抽出して説明する。
図4のステップS4−1からステップS4−18については、基本的に、上記実施形態1と同様である。
なお、ステップS4−2において、制御回路15が磁気ヘッド3を移動させるホームポジション領域17は、低浮上領域21内に配置されている。
また、ステップS4−4、ステップS4−14、ステップS4−17において実施される自己診断テストでは、ステップS6−1において、低浮上領域21内のホームポジション領域17に設けられたテスト領域18へ磁気ヘッド3を移動させる。ステップS6−2以降の工程においては、上記実施形態1と同様の処理が行われる。
また、同様に、ステップS4−5において実施される第1のデータテストでは、ステップS5−1において、磁気ヘッド3を低浮上領域21内のホームポジション領域17に設けてある所定のテスト領域18に移動させるものとし、それ以降の工程においては、上記実施形態1と同様の処理が行われる。
[本磁気ディスク装置の特徴]
本実施形態の磁気ディスク装置によれば、一般的に、磁気ヘッド3の浮上姿勢や出力値の変化の影響が現れやすいといわれる低浮上領域21内にホームポジション領域17を設けている。さらに、このホームポジション領域17にテスト領域18を設けて、磁気ヘッド3と磁気ディスク2のテストを行い、その結果をフラッシュメモリ11に格納する。そして、磁気ディスク装置1の動作時における自己診断テスト時に、同じテスト領域18においてテストを行い、その結果を比較して、磁気ディスク2や磁気ヘッド3に異常があるか否かを検出する。
これにより、磁気ヘッド3の異常等が発生し易い低浮上領域21をテスト領域18として、第1・第2のデータテストを実施することで、磁気ヘッド3や磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を早い段階で検出することができる。この結果、磁気ディスク装置1の致命的な障害であるヘッドクラッシュ発生の可能性を低減することができる。
また、ここでの異常発生の検出結果を、早期にホストPC16に警告通知することで、ユーザとしては事前にデータのバックアップを行うことができるため、磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、ショックセンサ12によって、磁気ディスク装置1に加えられた衝撃を検出することで、磁気ヘッド3と磁気ディスク2の衝撃による損傷や不具合や性能劣化を検出するテストを、衝撃を受けた直後に実施することができる。よって、磁気ディスク装置の致命的な障害であるヘッドクラッシュの発生の可能性をより効果的に低減することができる。
なお、本実施形態では、図12において、ホームポジション領域17を磁気ヘッド3の低浮上領域21内に設けているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、低浮上領域21とは別にホームポジション領域17を設けた構成であってもよい。
本発明の磁気ディスク装置は、磁気ヘッドや磁気ディスクの損傷等の不具合の発生を早期に検出して、ヘッドクラッシュの発生を効果的に防止するとともに、データのバックアップ等を行うことにより磁気ディスク装置の信頼性を大幅に向上させることができるという効果を奏することから、HDD等に搭載されるディスク装置に対しても広くて起用可能である。
本発明の実施形態1から5に係る磁気ディスク装置の基本構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1から5における磁気ディスク装置の構成をより具体的に示したブロック図。 本発明の実施形態1における磁気ディスク上のホームポジション領域とテスト領域の構成図。 本発明の実施形態1から5における磁気ディスク装置の動作を説明するフローチャート。 本発明の実施形態1、2、3、5における磁気ディスク装置の第1のデータテストを説明するフローチャート。 本発明の実施形態1、2、3、5における磁気ディスク装置の自己診断テストを説明するフローチャート。 本発明の実施形態2における磁気ディスク上のホームポジション領域とテスト領域の構成図。 本発明の実施形態3における磁気ディスク上のホームポジション領域とテスト領域の構成図。 本発明の実施形態4における磁気ディスク上のホームポジション領域とテスト領域の構成図。 本発明の実施形態4における磁気ディスク装置の第1のデータテストを説明するフローチャート。 本発明の実施形態4における磁気ディスク装置の自己診断テストを説明するフローチャート。 本発明の実施形態5における磁気ディスク上のホームポジション領域とテスト領域の構成図。 本発明の実施形態5における磁気ヘッドの浮上量と磁気ディスク上の位置関係を示す図。 本発明の実施形態5における磁気ディスク上のホームポジション領域を低浮上領域とは別に設けた構成図。
符号の説明
1 磁気ディスク装置
2 磁気ディスク
3 磁気ヘッド
4 アクチュエータ
5 ランプ
6 不揮発性記憶部(記憶部)
7 衝撃検出部
8 表示部
9 制御部
10 上位装置
11 フラッシュメモリ(記憶部)
12 ショックセンサ(衝撃検出部)
13 LED(表示部)
14 LED(表示部)
15 制御回路(制御部)
16 ホストPC
17 ホームポジション領域
18 テスト領域
19 ロード・アンロード領域
20 テスト領域
21 低浮上領域

Claims (18)

  1. 磁気ディスクの近傍に配置されたランプ上の待機位置と前記磁気ディスク上の位置との間において、磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングを行う磁気ディスク装置において、
    前記磁気ディスクに対してデータの読み書きを行う磁気ヘッドと、
    装置の動作時において前記データの読み書きを行っていないときに前記磁気ヘッドが位置するホームポジション領域に、テスト領域が設けられた磁気ディスクと、
    前記テスト領域上に前記磁気ヘッドを配置した状態において、前記データの読み書きが行われていない非動作時に第1のデータテストを行った後、動作時における所定のタイミングで第2のデータテストを行うとともに、前記第1・第2のデータテストの結果を比較して、前記磁気ディスクまたは前記磁気ヘッドの異常の有無を判定する制御部と、
    を備えている磁気ディスク装置。
  2. 磁気ディスクの近傍に配置されたランプ上の待機位置と前記磁気ディスク上の位置との間において、磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングを行う磁気ディスク装置において、
    前記磁気ディスクに対してデータの読み書きを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドがローディングまたはアンローディングする際に使用するロード・アンロード領域に、テスト領域が設けられた磁気ディスクと、
    前記テスト領域上に前記磁気ヘッドを配置した状態において、前記データの読み書きが行われていない非動作時に第1のデータテストを行った後、動作時における所定のタイミングで第2のデータテストを行うとともに、前記第1・第2のデータテストの結果を比較して、前記磁気ディスクまたは前記磁気ヘッドの異常の有無を判定する制御部と、
    を備えている磁気ディスク装置。
  3. 前記制御部は、前記ロード・アンロード領域を、装置の動作時における前記磁気ディスクへのデータの読み書きが行われない場合に前記磁気ヘッドが通常位置するホームポジション領域として使用する、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記制御部は、前記磁気ディスク上における前記ホームポジション領域と複数のデータ領域とをテスト領域として、前記第1・第2のデータテストを行う、
    請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記制御部は、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクに対する浮上量が最も低い領域を、前記ホームポジション領域とする、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  6. 装置が受けた衝撃を検出する衝撃検出部をさらに備えており、
    前記制御部は、前記衝撃検出部において衝撃を検出した場合に、前記第2のデータテストを行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記制御部は、前記磁気ディスク上における中央付近であってデータ領域中に存在する領域を、装置の動作時において前記磁気ディスクへのデータの読み書きを行っていないときに前記磁気ヘッドが位置するホームポジション領域として使用する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記制御部は、前記ホームポジション領域および前記テスト領域を除く領域を、データ領域として使用する、
    請求項1または2に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記制御部は、前記第1のデータテストにおいて、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト、ヘッド出力テスト、およびサーボデータのベリファイテストの少なくとも1つを行う、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記第2のデータテストは自己診断テストであって、
    前記制御部は、上位装置からの命令を受信した時、または動作時における前記磁気ディスクへのデータの読み書きが行われないときに、所定の間隔で前記自己診断テストを行う、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記第2のデータテストは自己診断テストであって、
    前記制御部は、動作時における前記磁気ヘッドを前記ランプ上の待機位置にアンロードさせる前と、前記ランプ上の待機位置から前記磁気ディスク上にロードさせた後に、前記自己診断テストを行う、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  12. 前記制御部は、前記第2のデータテストにおいて、テストデータの書き込み、読み出し、ベリファイテスト、ヘッド出力テスト、およびサーボデータのベリファイテストの少なくとも1つを行う、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  13. 前記制御部は、前記第1・第2のデータテストの結果を比較して、テストデータのベリファイエラー、サーボデータのベリファイエラーの発生回数や、前記テストデータの読み出し時におけるヘッド出力の変化に基づいて、前記磁気ヘッドおよび前記磁気ディスクの異常の有無を判定する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  14. 前記制御部は、前記磁気ヘッドおよび前記磁気ディスクの異常が所定のレベル以上のものである場合には、前記磁気ヘッドを前記ランプ上の待機位置に移動させる、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  15. 前記制御部において異常有りと判定された場合に、異常発生の警告通知を行う警告通知部を、さらに備えている、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  16. 前記制御部における異常の有無の判定結果を表示する表示部を、さらに備えている、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  17. 前記制御部は、前記異常有りと判定した際に、検出した異常のレベルに応じて前記表示部における表示状態を切り換える、
    請求項16に記載の磁気ディスク装置。
  18. 前記第1・第2のデータテストの結果を格納する記憶部を、さらに備えている、
    請求項1から17のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012150866A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Nec Corp 磁気ディスク装置及び自己診断方法

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