JP2008197604A - 英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のコンピュータを使って英作文を指導するシステムでは、文法用語を使った質問を読んでリストの中から日本語の単語や句を選択するというステップを踏み、その後選択した日本語に対応する英語の単語や句を選択するという作業を学習者の能力に関係なく踏まなければならず、学習者が出題文を一見して正解文が分かる場合でも、上述の不合理な作業をしなければならないという問題があった。
【解決手段】 学習者によって入力された英文が正解であるか誤答であるか自動判別して画面に表示し、誤答の場合には、誤答内容に対応した説明文を画面に表示して指導する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにより、この問題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータを使い、日本語で書かれた出題文の英訳を指導するシステムあるいはプログラムにおいて、学習者によって入力された英文が正解であるか誤答であるか自動判別して画面に表示し、誤答の場合には、誤答内容に対応した説明文を画面表示して指導する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムに関するものである。
従来からあるコンピュータを使って英作文を指導するシステムとしては、出題文(日本語)を単語や句に分解して、リストにしてコンピュータ画面に表示し、主語や結語、自動詞、他動詞のような文法用語を使って質問して、正解文(英語)の最初に来るべき英単語や英語の句に対応する日本語の単語や句をリストから選択させ、次いで英単語や英語の句のリストをコンピュータ画面に表示し、選択された日本語の単語や句に対応する英単語や英語の句を選択させるという方法で、英文の最初に来る単語や句を確定し、二番目以降に来る英単語や英語の句についても、同様の方法を繰り返すことによって順次確定し、最終的に正解文を導かせるものがある。
この例として、〔特許公開2004−151396〕「英作文能力養成システム」がある。
しかし、従来のコンピュータを使って英作文を指導するシステムでは、文法用語を使った質問を読んでリストの中から日本語の単語や句を選択するというステップを踏み、その後選択した日本語に対応する英語の単語や句を選択するという作業を学習者の能力に関係なく踏まなければならず、学習者が出題文(日本語)を一見して正解文(英語)が分かる場合でも、上述の不合理な作業をしなければならないという問題があった。本発明が解決しようとする課題は、出題文に正解を入力するための学習者の能力を出題文ごとに判別して、学習者の能力に応じた適切な解説文を表示することにより、従来のように不必要なステップを踏むことなく英作文の学習ができる合理的で学習効率の高いコンピュータを使った英作文指導システムあるいはプログラムを提供することである。
問題を解決するための手段
この課題を解決するため、請求項1の発明は、コンピュータを使い、日本語で書かれた出題文の英訳を指導するシステムあるいはプログラムにおいて、学習者によって入力された英文が正解であるか誤答であるか自動判別して画面に表示し、誤答の場合には、誤答内容に対応した説明文を画面に表示して指導する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者が出題文(日本語)を見ただけで正しい英文を構成できる場合には、従来のシステムのように質問を読んでリストの中から日本語の単語や句を選択する等の不必要なステップを踏まないで解答を完了し、速やかに次の問題に進むことができ、誤りの場合にのみ、正しい英文を作るのに必要な説明文が画面表示されるので、効率的な英作文の学習が可能になる。
請求項2の発明は、出題文の正解を構成する単語あるいは約物が含まれる単語約物リストが画面に表示され、学習者が任意の単語あるいは約物を選択したとき、選択された単語あるいは約物が単語約物リストから消えるとともに画面上の解答用スペースに表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者は、単語や約物を選択するだけで英文を入力できるので、一文字ずつ入力する場合に比べて学習にかかる時間が短くなり、短時間で多くの問題を解くことができる。
請求項3の発明は、解答用スペースに既に何らかの単語あるいは約物が表示されているとき、単語約物リストから新たに選択されたものが単語である場合、解答用スペースに最後に表示された単語あるいは約物の後に一文字分のスペースを空けて、新たに選択された単語が加筆表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者が選択した単語や約物が、一般的な英文の表記と同じように単語間に一文字分のスペースを空けて解答用スペースに表示されるので、学習者は入力した英文の誤りに気がつきやすく、入力作業を正確に行うことができる。
請求項4の発明は、英文において習慣的に最初の文字が大文字で表記される単語を除いて、単語約物リストの中の単語を原則としてすべて小文字で表示し、解答用スペースに単語が表示されていない場合、選択された単語がリストから消えるとともに、解答用スペースに最初の一文字が大文字に変換されて表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
単語リスト内の単語の一文字目が大文字かどうかで、その単語が文頭に来るか否かを判断することができなくなるので、学習者が実際は構文的説明や文法的説明を必要としているにも関わらず、推測によって入力された英文が正解となり、説明文が表示されずじまいになるというケースを少なくすることができる。
請求項5の発明は、学習者が英文を入力する途中で、画面に表示された単語約物削除用ボタンを選択すると、解答用スペースに最後に表示された単語あるいは約物が消え、単語約物リストに消えた単語が追加表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者が誤って単語を入力したことに気がついた場合、訂正して、正しい単語を再入力することが可能になる。
請求項6の発明は、学習者が英文を入力する途中で、画面に表示された全文削除用ボタンを選択すると、解答用スペースに表示された単語と約物が全て消え、単語約物リストに消えた単語が追加表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。学習者が英文を入力する途中で、入力した英文に根本的な誤りがあると気がついた場合などに、入力した英文を全て消去して、最初から入力し直すことができる。
請求項7の発明は、単語約物リストの中の単語あるいは約物の組み合わせの中で、出題文の正解となる組み合わせ(英文)をデータとして用意し、学習者によって入力された英文と照合して、正解か誤答かを判別する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
正解か誤答か自動判別することにより、誤答の場合には、誤答内容に対応した説明文を画面に表示することが可能になる。
請求項8の発明は、単語約物リストが、出題文の正解となる単語あるいは約物の組み合わせを構成する全ての単語あるいは約物と、付加単語データとして別に用意された単語あるいは約物とを合わせたものから構成されるのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
正解となる単語あるいは約物の組み合わせに必要な単語や約物が単語約物リストに必ずあるので、どの出題文にも必ず正解があることが保証される。
また、出題文と正解文さえあれば、そこに任意の数の付加単語データを加えるだけで自動的に単語約物リストが生成されるので、英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム上で機能する問題を作るのが容易になる。
請求項9の発明は、特定の付加単語データを用意することにより、学習者が特定の文法的間違いをすることを可能にした英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
英作文に必要な文法的知識を学習者が持っているかどうかを、文法的体系に基づいてチェックし、誤答の場合、欠けている知識を表示して指導する英作文学習のコースを作ることが可能になる。
請求項10の発明は、学習者によって入力されうる誤答に対応した包括的な説明文を、出題文ごとに基本説明文データとして用意し、学習者によって入力された英文が誤答の場合、基本説明文が表示可能な英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
出題文ごとに必ず基本説明文データが用意されているので、学習者によって入力された英文が誤答の場合、いずれの出題文についても、誤答に対応した基本説明文を表示し、指導することが可能になる。
請求項11の発明は、出題文に対する特定の誤答と、特定の誤答に対応する特定誤答説明文とを対にして特定誤答データとして用意し、表示可能にした英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
特定の誤答に対して、直接対応した誤答説明文を用意することにより、基本説明文よりも簡潔で指導効果の高い説明文を表示することが可能になる。
請求項12の発明は、誤答が入力された場合、特定誤答データの中に同じ誤答があればその誤答に対応する特定誤答説明文を表示し、特定誤答データの中に同じ誤答がなければ基本説明文を表示する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
入力頻度の高い誤答や教育的観点から重要と思われる誤答などに対しては、簡潔で教育効果の高い特定誤答説明文を用意して表示し、誤答が特定誤答データになく特定誤答説明文を表示できない場合には、包括的な解説が書かれた基本説明文を表示して、指導をすることが可能になる。
請求項13の発明は、出題文と、出題文の正解となる単語あるいは約物の組み合わせと、付加単語データと、基本説明文とを組にして記憶した英作文基本データベースと、特定の誤答と特定の誤答に対応する特定誤答説明文とを対にして記憶した特定誤答用データベースとを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
英作文基本データベースと特定誤答用データベースにより、英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムの作成が容易になるだけでなく、新たな英作文の問題を追加することが容易になる。
請求項14の発明は、出題文に対して入力された英文が誤答と判別された場合、もう一度解答するためのボタンが表示され、ボタンを選択すると、同じ出題文に解答するための入力画面が再度表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者は、入力した英文が誤答だった場合、繰り返し同じ問題を練習することにより、確実に英作文の能力を向上させることができる。
請求項15の発明は、入力された英文が正解と判別され、その旨が画面に表示された場合、あるいは誤答と判別され、その旨と基本説明文あるいは特定誤答説明文とが画面に表示された場合に、次の問題へ進むためのボタンが表示され、ボタンを選択すると、次の問題に進むことができる英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者は、入力された英文が正解である場合は、不必要なステップを踏まずに即座に次の問題に進むことができるので、効率的に英作文を学ぶことができる。
また、入力した英文が誤答であったとしても、もう一度繰り返して同じ問題を学習する必要がないと判断した場合などには、同様に次の問題に進むことで、能率的に英作文学習を進めることができる。
請求項16の発明は、学習者情報データベースに、学習者の名前あるいは入力操作用の登録名を登録し、学習者の学習内容あるいは学習結果に関する情報を記録する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
各学習者ごとに学習の進捗状況などを個別に管理することにより、複数のユーザーが混乱なく同一のプログラムを利用することが可能になる。
請求項17の発明は、学習者が英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムの使用を学習の途中でやめた場合、途中でやめたところから学習を再開できることを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者は、好きなところで学習をやめ、やめたところから学習を再開できるので便利である。
請求項18の発明は、学習者の学習内容あるいは学習結果に関する情報を表示するのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習内容あるいは学習結果に関する情報が表示されることにより、学習者は学習の励みになるだけでなく、学習している英作文のコースを繰り返して勉強すべきかどうか判断するための材料ができるので便利である。
請求項19の発明は、正解となる英文を入力するためのヒントを表示することが可能な英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者が、出題文と単語約物リストを見ただけでは解答を思いつくことができなかったとき、ヒントの表示により解答の入力が可能になる。
請求項20の発明は、複数の英作文学習コースから構成される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
英作文の難易度や内容が違うコースを用意することにより、学習者は自分のレベルや目的に応じたコースを選択して学習できるので便利である。
請求項21の発明は、英作文学習コースが、基礎文法を学ぶための基礎英作文コースと、基礎文法を既に習得している人のための応用英作文コースから構成される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
基礎文法を充分に理解していない学習者は基礎英作文コースを、基礎文法をすでに習得している学習者は応用英作文コースを学習することにより、いずれも効率的に英作文学習を進めることが可能になる。
請求項22の発明は、基礎英作文コースを受講すべきかどうか判定するためのプログラムがあるのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムである。
学習者は主観的な自己評価に頼ることなく、プログラムによって客観的に判定された英語力に応じた英作文学習コースを選択し学習することができる。
発明の効果
本発明により、学習者は、学習者の能力に応じた英作文コースのもとで無理なく学習を進めることが可能になるとともに、学習者が正解文を入力できない場合あるいは学習者が説明を必要とする場合にのみ、構文的説明や文法的説明がコンピュータ画面に表示されるので、効率的に英作文に必要な知識を習得することができる。
以下、本発明に係る英作文自動正誤判別指導システムを、インターネットに接続されたサーバーとパソコンを使った実施例に基づき説明する。
サーバー内に、データベース管理システムMySQLを使い、英作文基本データベース用の英作文基本テーブルと特定誤答用データベース用の特定誤答テーブル、学習者情報データベース用の学習者情報テーブルから構成される英作文自動正誤判別指導システム用データベースを設置する。
学習者がパソコンでログインすると、ウェブ用プログラミング言語PHPがMySQLを操作して、学習者が前回のアクセス時に学習していた英作文学習コースの続きに当たる問題に解答するための、基本入力画面が表示される(図1)。
図1は、基礎英作文コースの問題10の基本入力画面である。PHPがMySQLから問題番号/出題文/正解/ヒント/学習結果などのデータを抽出し、抽出したデータに基づいて単語約物リストを生成し、さらにはヒント20/問題番号22/出題文21/解答用スペース23/書き込み用ボタン24/単語約物削除用ボタン25/単語約物リスト26/全文削除用ボタン30/答合わせ用ボタン31/メニューボタン28、および「ヒントを表示 □」29とを組み合わせた解答用フォームとして基本入力画面を表示する。
図1のように「ヒントを表示 □」29の□に、学習者がチェックを入れた場合は、出題文21の上に正解を導くために役立つヒントが表示される。チェックを外した状態ではヒントは表示されない。
また、図1の書き込み用ボタン24は、学習者が単語約物リスト26から書き込みたい単語あるいは約物を選択した後に、このボタンを選択することによって書き込みを実行することを想定したものである。ただし、学習者が単語あるいは約物を選択したときに、パソコン内の言語によって、書き込み用ボタン24を選択することなく解答用スペースに自動書き込みすることが可能な場合には、書き込み用ボタン24は表示されない。
Figure 2008197604
Figure 2008197604
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PHPによってMySQLの英作文基本テーブルから読み込まれる問題データは、表1データ例1(英作文基本テーブル)に見られるように、コース名/問題番号/出題文/正解/付加単語/基本説明文/ヒント/テストの8項目から構成される。
また、特定誤答用テーブルに格納されているデータは、表2データ例2(特定誤答用テーブル)や表3データ例3(特定誤答用テーブル)に見られるように、誤答番号/問題番号/誤答/誤答説明文の4項目から構成される。
表1データ例1(英作文基本テーブル)における「正解」項目中に見られるスラッシュ記号「/」は、正解が複数ある場合に、複数の正解データ間を区切る記号として用いる。表1データ例1(英作文基本テーブル)で言えば、スラッシュ記号前の「Is this girl your classmate,too?」とスラッシュ記号後の「Is this girl your classmate too?」はどちらでも正解という意味になる。
表1データ例1(英作文基本テーブル)における付加単語データ「are」と「am」の存在により、be動詞の使い方に関する文法的な間違いが可能になる。具体的には、この問題における「Is this girl your classmate,too?」という正解に対して、be動詞の用法を理解していない学習者が、例えば「Are this girl your classmate,too?」などの解答をすることが可能になる。
基本入力画面には、表1データ例1(英作文基本テーブル)の場合、図1のように問題番号データと出題文データが、「問題10」22、「この女の子もあなたの同級生ですか?」21と表示され、その下に解答用スペース23が表示される。単語約物リスト26には、正解データに含まれるすべての単語および約物に付加単語データを加えたものが、原則としてすべて小文字で表示される。
「ヒントを表示 □」29に学習者がチェックを入れると、問題番号22と出題文21の上にヒントデータが「ヒント: あれもあなたの本ですか?→Is that your book,too?」20と表示される。
学習者が単語約物リスト26の中の単語“this”を選択し、書き込み用ボタン24を選択すると、図2のように解答用スペース23に最初の一文字のみ大文字に変換されて“This”と表示され、単語約物リスト26からは“this”が消える。
このとき、学習者が単語約物削除用ボタン25を選択すると、解答用スペース23から“This”が消えるとともに、単語約物リスト26に“this”が追加表示され、図1の状態に戻る。
図1の状態から、学習者が単語約物リスト26内の単語“is”を選択し、書き込み用ボタン24を選択すると、解答用スペース23に最初の一文字のみ大文字に変換されて“Is”と表示され、単語約物リスト26からは“is”が消える。さらに、引き続き単語約物リスト26内の単語“this”を選択し、書き込み用ボタン24を選択すると、図3のように単語間に一文字分のスペースを空けて“Is this”と表示され、単語約物リスト26からは“this”が消える。
図3の状態から全文削除用ボタン30を選択すると、解答用スペース23から“Is this”が消えるとともに、単語約物リスト26に“is”と“this”が追加表示され、図1の状態に戻る。
図3の解答用スペース23に“Is this”と表示された状態で、さらに引き続き単語約物リスト26から“girl”、“your”、“classmate”、“,”、“too”、“?”の順に選択していくと、図4のように解答用スペース23に“Is this girl your classmate,too?”と表示された状態になる。ここで答合わせ用ボタン31を選択すると、学習者が入力した英文と表1データ例1(英作文基本テーブル)の正解データ内の英文が一致するかどうか、PHPによって自動的に検証が行われる。この例の場合、正解データの中に入力された英文と同じ“Is this girl your classmate,too?”があるので、学習者の解答は正解と判別され、図5のように基本入力画面が消えて、代わって「正解です!」41というメッセージと次の問題に進むためのボタン42とが表示される。
次の問題に進むためのボタン42を選択すると、図6のように次の問題の入力画面が表示される。その際、学習結果27は問題番号10での正解という結果を反映して、正解率が78%から80%に上がる。
図1の入力画面で、単語約物リスト26から“is”、“this”、“girl”、“your”、“classmate”、“,”、“too”の順に選択していくと、解答用スペース23には図7のように“Is this girl your classmate,too”と表示される。ここで答合わせ用ボタン31を選択すると、入力された英文と表1データ例1(英作文基本テーブル)正解データ内の英文とが比較されるが、正解の中に“Is this girl your classmate,too”がないので、学習者の解答は誤答と判別される。
誤答と判別された場合、引き続き特定誤答用テーブルに問題番号10の誤答データ“Isthis girl your classmate,too”があるかどうか検索が行われる。誤答データが存在すれば、学習者には誤答データ中に含まれる誤答説明文(特定誤答説明文)が表示され、誤答データが存在しなければ、包括的な説明を行う基本説明文が表示されることになる。
この場合、表2データ例2(特定誤答用テーブル)に誤答データ“Is this girl your classmate,too”があるので、このデータが読み出され、図8のように「誤答です!」51というメッセージと、学習者によって入力された誤答52と、正解53と、「文の終わりにクエスチョンマークが必要です。」54という特定誤答説明文と、同じ問題にもう一度解答するためのボタン55と、次の問題へ進むためのボタン56とが表示される。
ここでもう一度解答するためのボタン55を選択すると、問題番号10の出題文に再度解答できるように、図1の入力画面が再表示される。ただし、<学習結果>の「正解率:78%」という表示は、この時点で「正解率:70%」と変わる。
次の問題へ進むためのボタンを選択すると、図6のように次の問題(問題番号11)の入力画面が表示される。ただしここでも同様に、正解率の表示は80%ではなく70%となる。
図1の入力画面で、単語約物リストから“this”、“girl”、“your”、“classmate”、”?”の順に選択していくと、図9のように解答用スペース23には“This girl your classmate?”と表示される。ここで答合わせ用ボタン31を選択すると、入力された英文と表1データ例1(英作文基本テーブル)の正解データ内の英文とが比較され、正解の中に“This girl your classmate?”がないので、入力された英文は誤答と判別される。
引き続き、特定誤答用テーブルに問題番号10の誤答“This girl your classmate?”のデータがあるかどうか検索が行われる。[0041]の場合とは異なり、“This girl your classmate?”という誤答データが特定誤答用テーブルに存在しないので、図10のように「誤答です!」61というメッセージと、誤答(入力された英文)62と、正解63と、基本説明文64と、もう一度解答するためのボタン65と、次の問題へ進むためのボタン66とが表示される。もう一度解答するためのボタンないし次の問題へ進むためのボタンを選択した場合の挙動は[0041]の場合と変わらない。
実施例1において、基礎英作文コースとは別に、応用英作文コースとして「英会話を学ぶための英作文コース」、「旅行会話のための英作文コース」、「ビジネス英会話のための英作文コース」、「ビジネスレターを書くための英作文コース」などを備え、さらに応用英作文コースを学習する前に基礎英作文コースを受講すべきかどうか判別するための「英作文基礎能力判定プログラム」を付け加えたもの。
「応用英作文コース」と「英作文基礎能力判定プログラム」における問題のデータは、「基礎英作文コース」における問題のデータと同じテーブル(英作文基本テーブル)内に置かれるが、[0029]の表1データ例1(英作文基本テーブル)の第1項目に見られる「コース名」データが、「英会話を学ぶための英作文コース」、「旅行会話のための英作文コース」などの応用英作文コース名や「英作文基礎能力判定プログラム」となることによりPHPによって識別され、混乱なく出力される。
英作文自動正誤判別システムへのアクセス〜ログイン〜学習開始までの手順は以下のようになる。
パソコンでシステムにアクセスした場合、まず初めに表示されるのは図11のログイン画面である。すでにユーザーとして登録済みの学習者は、ログイン用フォームに、登録した学習者名71とパスワード72とを入力して、送信用ボタン75を選択する。すると、実施例1の[0027]で触れたように、学習者が前回のアクセス時に学習していた英作文学習コースの続きに当たる問題に解答するための基本入力画面が表示され、前回の続きから学習を再開することができる。
ユーザーとしての登録がまだ済んでいない学習者は、学習者登録用フォームに学習者名73とパスワード74を記入して、送信用ボタン75を選択する。すると、英作文自動正誤判別指導システムのユーザーとして登録され、画面には図12のように英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面が表示される。
図12のメニュー画面において、「1.英作文基礎能力判定プログラム」81を選択とすると、同プログラムの1問目の基本入力画面が表示される(実施例1における図1の入力画面参照)。
このプログラムに全問解答した時点で正解率が70%未満であれば、図12のメニュー画面に「まず基礎英作文コースを受けることをお勧めします。」というメッセージが表示され、70%以上だと「基礎力は充分です。応用英作文コースの受講をお勧めします。」というメッセージが表示される。
実施例2において、MySQLによる英作文自動正誤判別指導システム用データベースと、PHPによるプログラムファイルとを、ウェブ上のサーバーではなく英作文入力用のパソコン内に設置することにより、英作文自動正誤判別指導システムを単一のパソコン内で構築したもの。
実施例1において、パソコンを携帯電話に置き換えたもの。
実施例1で使用したプログラムをCD(コンパクトディスク)に書き込み、プログラムとして販売可能な形態にしたもの。
本発明に係る英作文自動正誤判別指導システムの一実施例の基本入力画面(基礎英作文コース 問題10)を示す図。 図1の入力画面において、学習者が解答用スペースに書き込みをした状態の画面例を示す図。 図1の入力画面において、学習者が解答用スペースに書き込みをした状態の画面例を示す図。 図1の入力画面において、学習者が解答用スペースに書き込みをした状態の画面例を示す図。 「正解です!」というメッセージと次の問題に進むためのボタンとが表示された画面例を示す図。 基本入力画面(基礎英作文コース 問題11)を示す図。 図1の入力画面において、学習者が解答用スペースに書き込みをした状態の画面例を示す図。 「誤答です!」というメッセージと特定誤答説明文が表示された画面例を示す図。 図1の入力画面において、学習者が解答用スペースに書き込みをした状態の画面例を示す図。 「誤答です!」というメッセージと基本説明文が表示された画面例を示す図。 英作文自動正誤判別指導システムの一実施例のログイン用フォームと学習者登録用フォームとが表示されたログイン画面例を示す図。 英作文自動正誤判別指導システムの一実施例のメニュー画面を示す図。
符号の説明
20 基本入力画面におけるヒントの表示
21 基本入力画面における出題文の表示
22 基本入力画面における問題番号の表示
23 基本入力画面における解答用スペースの表示
24 基本入力画面における書き込み用ボタンの表示
25 基本入力画面における単語約物削除用ボタンの表示
26 基本入力画面における単語約物リストの表示
27 基本入力画面における学習結果の表示
28 基本入力画面におけるメニューボタンの表示
29 基本入力画面における「ヒントを表示 □」の表示
30 基本入力画面における全文削除用ボタンの表示
31 基本入力画面における答合わせ用ボタンの表示
41 「正解です!」というメッセージの表示
42 次の問題に進むためのボタンの表示
51 「誤答です!」というメッセージの表示
52 誤答の表示
53 正解の表示
54 特定誤答説明文の表示
55 もう一度解答するためのボタンの表示
56 次の問題へ進むためのボタンの表示
61 「誤答です!」というメッセージの表示の表示
62 誤答の表示
63 正解の表示
64 基本説明文の表示
65 もう一度解答するためのボタンの表示
66 次の問題へ進むためのボタンの表示
71 ログイン用フォームにおける学習者名の入力欄の表示
72 ログイン用フォームにおけるパスワードの入力欄の表示
73 学習者登録用フォームにおける学習者名の入力欄の表示
74 学習者登録用フォームにおけるパスワードの入力欄の表示
75 送信用ボタンの表示
81 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における英作文基礎能力判定プログラムを選択するためのメニューの表示
82 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における基礎英作文コースを選択するためのメニューの表示
83 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における応用英作文コースを選択するためのメニューの表示
84 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における応用英作文コースを選択するためのメニューの表示
85 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における応用英作文コースを選択するためのメニューの表示
86 英作文自動正誤判別指導システムのメニュー画面における応用英作文コースを選択するためのメニューの表示

Claims (22)

  1. コンピュータを使い、日本語で書かれた出題文の英訳を指導するシステムあるいはプログラムにおいて、学習者によって入力された英文が正解であるか誤答であるか自動判別して画面に表示し、誤答の場合には、誤答内容に対応した説明文を画面表示して指導する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  2. 請求項1に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、出題文の正解を構成する単語あるいは約物が含まれる単語約物リストが画面に表示され、前記学習者が任意の単語あるいは約物を選択したとき、選択された単語あるいは約物が前記単語約物リストから消えるとともに画面上の解答用スペースに表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  3. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、前記解答用スペースに既に何らかの単語あるいは約物が表示されているとき、前記単語約物リストから新たに選択されたものが単語である場合、前記解答用スペースに最後に表示された単語あるいは約物の後に一文字分のスペースを空けて、新たに選択された単語が加筆表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  4. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、英文において習慣的に最初の文字が大文字で表記される単語を除いて、前記単語約物リストの中の単語を原則としてすべて小文字で表示し、前記解答用スペースに単語が表示されていない場合、選択された単語がリストから消えるとともに、前記解答用スペースに前記選択された単語が、最初の一文字のみ大文字に変換されて表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  5. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、画面に表示された単語約物削除用ボタンを選択すると、解答用スペースに最後に表示された単語あるいは約物が消え、前記単語約物リストに前記消えた単語が追加表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  6. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、画面に表示された全文削除用ボタンを選択すると、解答用スペースに表示された単語と約物が全て消え、前記単語約物リストに前記消えた単語と約物が追加表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  7. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、前記単語約物リストの中の単語あるいは約物の組み合わせの中で、前記出題文の正解となる単語あるいは約物の組み合わせをデータとして用意し、請求項1,2のいずれかに記載の学習者によって入力された英文と照合して、正解か誤答かを判別する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  8. 請求項2に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、前記単語約物リストが、請求項7に記載の出題文の正解となる単語あるいは約物の組み合わせを構成する全ての単語あるいは約物と、付加単語データとして別に用意された単語あるいは約物とを合わせたものから構成されるのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  9. 請求項7,8に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、特定の付加単語データを用意することにより、請求項1,2,7のいずれかに記載の学習者が特定の文法的間違いをすることを可能にした英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,8のいずれかに記載の出題文ごとに、正解を入力するためのヒントとなる包括的な説明文を基本説明文データとして用意し、請求項1,2,7,9のいずれかに記載の学習者によって入力された英文が誤答の場合、前記基本説明文が表示可能な英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,8,10のいずれかに記載の出題文に対する特定の誤答と前記特定の誤答に対応する特定誤答説明文とを対にして特定誤答データとして用意し、表示可能にした英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  12. 請求項10,11に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,8,10,11のいずれかに記載の出題文に対して入力された英文が誤答と判別された場合、請求項11に記載の特定誤答データの中に同じ誤答があれば、その誤答に対応する請求項11に記載の特定誤答説明文を表示し、前記特定誤答データの中に同じ誤答がなければ、請求項10に記載の基本説明文を表示する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,8,10,11のいずれかに記載の出題文と、請求項7,8のいずれかに記載の出題文の正解となる単語あるいは約物の組み合わせと、請求項8,9のいずれかに記載の付加単語データと、請求項10,12のいずれかに記載の基本説明文とを組にして記憶した英作文基本データベースと、請求項11,12のいずれかに記載の特定の誤答と特定の誤答に対応する特定誤答説明文とを対にして記憶した特定誤答用データベースとを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,8,10,11,13のいずれかに記載の出題文に対して入力された英文が誤答と判別された場合、前記出題文にもう一度解答するためのボタンが表示され、前記ボタンを選択すると、前記出題文に解答するための入力画面が再度表示される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、入力された英文が正解と判別され、その旨が画面に表示された場合、あるいは誤答と判別され、その旨と請求項10,12,13のいずれかに記載の基本説明文もしくは請求項11,12,13のいずれかに記載の特定誤答説明文とが画面に表示された場合に、次の問題へ進むためのボタンが表示され、前記ボタンを選択すると、次の問題に進むことができる英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,9,10のいずれかに記載の学習者の名前あるいは入力操作用の登録名を登録し、前記学習者の学習内容あるいは学習結果に関する情報をデータとして記録する英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項1,2,7,9,10,16のいずれかに記載の学習者が前記英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムの使用を学習の途中でやめた場合、途中でやめたところから学習を再開できることを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項16に記載の学習内容あるいは学習結果に関する情報を表示するのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、正解となる英文を入力するためのヒントを表示することが可能な英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  20. 請求項1〜19のいずれかに記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、複数の英作文学習コースから構成される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  21. 請求項20に記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、前記英作文学習コースが、基礎文法を学ぶための基礎英作文コースと、基礎文法を既に習得している人のための応用英作文コースから構成される英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
  22. 前記記載の英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラムにおいて、請求項21に記載の基礎英作文コースを受講すべきかどうか判定するためのプログラムがあるのを特徴とする英作文自動正誤判別指導システムあるいはプログラム。
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