JP2008197461A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作像部の温度上昇を防止してトナー固化や色ズレ等の画像不具合の発生を防ぎ、また、ジャム処理やメンテナンス時の安全性に優れた画像形成装置を提供する。
【解決手段】断熱装置の受熱板21に可動板25を回動可能に設ける。可動板25は、中間転写ユニットのケーシング2aに当接する第1位置と、定着装置7に当接する第2位置とに移動可能である。可動板25を定着装置7に当接させると、定着装置7からの熱が可動板25を介して受熱板21に効率良く伝えられ、ヒートパイプ22を介して放熱部(図示せず)で放熱される。ジャム発生時に可動板25を第2位置とすることで、定着装置7をすばやく冷却して危険を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やプリンタあるいはファクシミリ等の画像形成装置に関し、とくに、装置内部の熱源からの熱を断熱する断熱装置を備える画像形成装置に関するものである。
特開2005−17552号公報 特開2005−91522号公報 特開2005−148659号公報
今日、画像形成装置においては、市場からの要求に伴い、カラー複写機やカラープリンタなど、カラーのものが多くなってきている。カラー電子写真装置には、1つの感光体のまわりに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置から各色トナーを付与して感光体上に合成トナー画像を形成し、そのトナー画像を転写してシートにカラー画像を記録する、いわゆる1ドラム型のものと、並べて配置した複数の感光体にそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のものとがある。
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者には、感光体が1つであるから、比較的小型化でき、コストも低減できる利点はあるものの、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するため、画像形成の高速化は困難である、後者は、逆に大型化し、コスト高となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が容易であるという利点がある。
最近はフルカラーもモノクロ並みのスピードが要求されることから、タンデム型が注目されている。タンデム型の電子写真装置には、図19に示すように、各感光体200(図では、各色毎にY,C,M,Kを付しているが、ここでは省略する)上に形成した各色画像を、搬送ベルト210によって搬送されるシートに順次転写して重ねる直接転写方式のものと、図20に示すように、各感光体200上の画像を一旦中間転写ベルト220に順次転写して重ねた後、その中間転写ベルト220上のカラー画像をシートに一括転写する間接転写方式のものとがある。なお、図中の符号230は現像部を示す。
直接転写方式のものと,間接転写方式のものとを比較すると、前者は、搬送されるシートに対して直接各感光体200から画像を転写させるためにシートが搬送ベルト210上で変動してしまうと各感光体200から書き込まれた画像がずれてしまう欠点がある。これに対し後者は、2次転写位置(中間転写ベルト220からシートへの転写位置)を比較的自由に設置することができ、また搬送するシートの速度が変動してもシートに対して画像を転写する際は各感光体200によって書かれた画像は既に合致しておりシートの速度が変動しても画像がずれない長所がある。以上のようなことから、最近は、タンデム型のなかの、特に間接転写方式のものが注目されてきている。
そのようなタンデム型間接転写方式のカラー画像形成装置において、機械サイズ小型化による装置内部の高密度化に伴い定着装置を中間転写ベルトの下側にもぐりこませるような構成が増えており、中間転写ベルトに対して定着装置が近接していた。また、機械の高速化の流れから装置内部の発熱量も増大し、発熱体である定着装置によって画像形成部であるベルト装置(中間転写ベルトや感光体ベルト等)が熱的影響を受け、色ずれ等の画像不具合が発生してしまうようになってきた。
更に両面印刷時はより厳しい条件となる。ここでは間接転写方式による図20で説明するが、記録紙の片面に画像形成を行った後、続けてその裏面に画像形成を行うため、定着部250で加熱された記録紙が両面ユニット(図示せず)を通過し、再度二次転写部にて中間転写ベルト220に接触するため、記録紙からの熱伝達により中間転写ベルト220の温度が上昇し、さらに中間転写ベルト220に接触している感光体ドラム200、更には現像部230にも熱が伝わり、ベルト変形による画像不具合、及びトナーの固化等の不具合がより一層発生しやすくなる。
そこで、発熱源である定着装置と、熱から保護しなければならない現像,中間転写ベルト,感光体等の作像部との間に、ダクトを設けて断熱及び冷却(空冷)をおこなう方式が公知であったが、近年の小型化された装置では部品間のスペースが小さく、ダクトが設置できなくなっていた。その対策として、ヒートパイプを用いて断熱・冷却を行なうものが、例えば特許文献1などにより提案されている。また、特許文献2には、定着装置に熱遮蔽板を設けたものが開示されている。さらに、特許文献3には、液冷式の冷却装置を備えたものが開示されている。
しかしながら、特許文献1のようにヒートパイプを用いるものでも、装置構成によっては設置に制限があり、ヒートパイプの能力を十分に出しきれないという問題があった。また、発熱部と冷却対象部とのお互いの熱影響により冷却効率が低下するという問題もある。
また、特許文献2に記載された、定着装置の熱遮蔽板を冷却液体循環システムで冷却する構成においては、ジャム処理等で定着装置を機外に引き出す場合、冷却液を循環させている管路を分断する必要があり、機内への液漏れが懸念される。また、分断部にカップラ等の結合部材を設ける必要があり、その部分での圧力損失が大きくなり、大型のポンプが必要となるため、設置スペース・電力・騒音・コストアップ等の問題がある。
なお、放熱部を定着装置に備える場合には、その他にポンプやタンク等も同時に備える必要があり、定着装置の大型化につながる。そのため、定着カバー開閉によるジャム処理性が低下し、また、定着装置を引き出し可能とするための筐体の強度アップが必要となり、装置小型化・軽量化・低コスト化には反することとなってしまう。
さらに、特許文献3に記載のものは、発熱部材を液体で冷却する液冷装置を備えるもので、複数の発熱部材に液を分岐して冷却をおこなっている。この中では、発熱部の直接冷却や定着と作像部間の断熱のために液冷装置が本体内に設けられており、発熱するユニットに対して直接液冷装置を備えていないため、メンテナンス時のユニット引出しによる液漏れや圧力損失増大による効率低下という問題はなくなる。しかしその反面、ユニットに液冷装置を抱いて直接冷やしている訳ではないから冷却能力は落ちる。したがって、特に定着装置ではジャム処理・メンテナンス時にユニットを引き出した際、定着装置表面は高温(約100℃近く)になっており、ジャム処理時にはどうしても触れてしまうことがある。そこで、デカル(表示)等でユーザーに注意してもらったり、定着装置のカバー表面に植毛シートを貼り付けて体感温度を少しでも下げるといった策をとってはいるが、カバー表面だけではなく定着装置内部も更に高温になっているため、根本的な安全策がとられていないのが現状である。
本発明は上記のような問題に鑑み、画像形成装置における機能向上に伴う発熱する部分・部品の増加及び装置小型化に対し、熱からの保護対象である作像部の温度上昇を防止してトナー固化や色ズレ等の画像不具合の発生を防ぎ、また、ジャム処理やメンテナンス時の安全性に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記の課題は、本発明により、装置内に発熱部を有し、該発熱部と保護対象との間に断熱装置を備えた画像形成装置において、前記断熱装置が受熱部と、該受熱部で受熱した熱を機外に排出する熱排出手段とを有し、該断熱装置の前記受熱部に可動部材を設け、該可動部材を前記発熱部に対して接離可能に設けたことにより解決される。
また、前記可動部材が前記保護対象に対して接離可能に設けられていると好ましい。
また、前記発熱部が定着装置であると好ましい。
また、前記定着装置が機外に引き出し可能に設けられ、該定着装置の引き出し動作時に前記可動部材が定着装置に接触可能に構成されていると好ましい。
また、用紙ジャムの発生を検知可能に設けられ、ジャム発生時に前記可動部材が前記定着装置に当接されると好ましい。
また、開放時に少なくとも前記定着装置が露出される外装カバーを有し、該外装カバーの開放を検知可能に設けられ、該外装カバー開放時に前記可動部材が前記定着装置に当接されると好ましい。
また、前記保護対象が像担持体を含む作像部であると好ましい。
また、前記保護対象が現像装置であると好ましい。
また、前記保護対象が書込み装置であると好ましい。
また、前記保護対象が中間転写装置であると好ましい。
また、前記熱排出手段が放熱部と、前記受熱部で受熱した熱を前記放熱部に移送する熱移送手段とからなると好ましい。
また、前記発熱部と前記受熱部の間に熱遮蔽部材を配置すると好ましい。
また、前記熱遮蔽部材が吸熱鋼板であると好ましい。
また、前記保護対象と前記受熱部の間に熱遮蔽部材を配置すると好ましい。
また、前記熱遮蔽部材が断熱鋼板であると好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、断熱装置が受熱部と、該受熱部で受熱した熱を機外に排出する熱排出手段とを有し、前記断熱装置の前記受熱部に可動部材を設け、該可動部材を前記発熱部に対して接離可能に設けたので、可動部材を発熱部に当接させることにより発熱部の熱を機外に効率良く排出することが可能となり、発熱部をすばやく冷却することができる。
請求項2の構成により、可動部材を保護対象に当接させることで保護対象を効果的に冷却することもできる。
請求項3の構成により、発熱部としての定着装置をすばやく冷却することができるので、ジャム処理やメンテナンスに際しての危険を防ぎ、安全性に優れた画像形成装置を提供できる。
請求項4の構成により、定着装置の引き出し動作時に可動部材が定着装置に接触可能に構成されているので、定着装置を引き出す際にも定着装置の冷却が可能となり、定着装置引き出し時に定着装置を有効に冷却することができる。したがって、ユーザに対する危険を効果的に防止できる。
請求項5の構成により、ジャム発生時に可動部材が定着装置に当接されるので、用紙ジャムが発生した場合に定着装置をすばやく冷却することができ、ジャム処理時にユーザが定着装置に触れた場合の危険を効果的に防止することができる。
請求項6の構成により、外装カバー開放時に可動部材が定着装置に当接されるので、外装カバーを開放した場合に定着装置をすばやく冷却することができ、ユーザが定着装置に触れる可能性が有るときの危険を効果的に防止することができる。
請求項7の構成により、像担持体を含む作像部を効率良く冷却することが可能となり、熱の影響による画質低下を防ぐことができる。
請求項8の構成により、現像装置を効率良く冷却することが可能となり、熱の影響によるトナー固化等の不具合を有効に防止することができる。
請求項9の構成により、部品精度や位置精度が要求される書込み装置を効率良く冷却することが可能となり、熱の影響による画質低下を防ぐことができる。
請求項10の構成により、中間転写装置を効率良く冷却することが可能となり、ベルトの延びやローラ部材の変形等を防ぎ、熱の影響による画質低下を防止することができる。
請求項11の構成により、受熱部で受けた熱を熱移送手段で放熱部に移送して機外に排出できるので、断熱性能に優れた断熱装置を構成することができる。
請求項12の構成により、発熱部と受熱部の間に熱遮蔽部材を配置したので、発熱部からの熱を一旦熱遮蔽部材で受け、その熱遮蔽部材で遮蔽しきれなかった熱が受熱部に伝わり機外に排出されるため、よりいっそう発熱部の熱を保護対象に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。
請求項13の構成により、熱遮蔽部材が吸熱鋼板であるので、受熱部の手前で発熱部からの熱を効率良く吸収して遮蔽することができる。
請求項14の構成により、保護対象と受熱部の間に熱遮蔽部材を配置したので、受熱部で受熱しきれなかった熱を熱遮蔽部材により遮蔽することができるので、よりいっそう発熱部の熱を保護対象に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。
請求項15の構成により、熱遮蔽部材が断熱鋼板であるので、受熱部で受熱しきれなかった熱を断熱鋼板で効果的に遮ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー複写機の概略を示す断面構成図である。本例のカラー複写機は、タンデム型間接転写方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラー複写装置であり、図に示すように、感光体ドラム18や現像装置19等からなる作像部1と、中間転写ベルト15を配置した中間転写ユニット2と、レジストローラ14等を配置した給紙ユニット3と、二次転写ローラ17,対向ローラ16を有する二次転写ユニット4と、両面ユニット5、搬送ベルト6、定着装置7、反転経路を含む排紙ユニット8、書込ユニット9、読取ユニット10、断熱装置20等から構成されている。なお、図示しない給紙テーブルが上記カラー複写機本体の下部に装着され、用紙(記録媒体)を収納したカセット等が備えられる。
本例のカラー複写機における画像形成動作について簡単に説明する。
読取ユニット10は従来周知なものと同様の構成であり、コンタクトガラス上に載置された原稿画像を読み取る。その読み取られた画像情報又は本装置をプリンタとして用いる場合は外部から供給された画像情報に基づいて、書込ユニット9が駆動される。
作像部1においては、感光体ドラム18が図示しない駆動手段によって回転駆動され、その感光体表面が帯電手段によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、書込ユニット9からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム18表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム18に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー,マゼンタ,シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置19から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト15が図中時計回りに走行駆動され、一次転写手段の作用により感光体ドラム18から中間転写ベルト15に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト15はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
なお、いずれか1つの感光体を使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの感光体により2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の感光体ドラム18のうち、黒色トナーを用いる図の一番右側の感光体ドラムを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング手段によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、図示しない給紙カセットから用紙が給送され、レジストローラ対14によって、中間転写ベルト15上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写部に向けて送出される。二次転写ローラ17によって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は搬送ベルト6により定着装置7へと搬送され、定着装置7を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された用紙は、排紙ユニット8により装置側面の図示しない排紙トレイに排出される。
用紙両面にプリントを行う場合は、用紙片面にトナー像を定着した用紙を排紙ユニット8部で反転させ、両面ユニット5を介して用紙をレジストローラ14へと再給紙する。再給紙された用紙裏面に中間転写ベルト15からトナー像が転写され、その裏面画像を定着装置7で定着することにより、表裏両面に画像を担持する用紙を、排紙トレイに排出することで、両面コピー・両面プリントが完成する。
さて、本例のカラー複写機では、装置内における発熱源である定着装置7からの熱の影響を作像部1及び中間転写ユニット2に与えないように、定着装置7と作像部1及び中間転写ユニット2との間に断熱装置20を設けている。
断熱装置20は、主として受熱板21と、ヒートパイプ22と、放熱板23と、ダクト24及び図示しない排気ファンとで構成される。該構成の断熱装置20を断熱装置の第1実施例とする。
受熱部材である受熱板21は熱を吸収しやすい材料で形成され、発熱源である定着装置7と、その熱の影響から保護したい保護対象部である作像部1及び中間転写ユニット2との間に配置されている。
伝熱手段(熱輸送手段)としてのヒートパイプ22は、受熱板21の下面に装着され、その一端部(下端部)側が受熱部となっている。ヒートパイプ22の他端側は放熱部であり、受熱部よりも高い位置で放熱板23に装着されている。
放熱部材である放熱板23は、熱を放出しやすい材料で形成され、必要に応じてヒートシンクを設けても良い。
ダクト24は本例では画像形成装置本体の前面から背面に延設され、そのダクト内部に放熱板23が位置するように設けられる。ダクト24の装置前面側端部には空気流入口が設けられ、背面側端部には排気口が有り、その排気口部には図示しない排気ファンが設けられている。
このように構成された断熱装置20は、発熱部(本例では定着装置7)からの熱を受熱板21で受け、その熱が伝熱手段であるヒートパイプ22によって放熱部(放熱板23)まで輸送される。そして、ダクト24内にある放熱板23から熱が放出され、放出された熱は図示しない排気ファンにより機外に排出される。なお、排気ファンを設けず、自然冷却とすることも可能である。
画像形成動作(定着動作)に伴い、定着装置7は発熱するが、受熱板21で定着装置からの熱を遮蔽し、保護対象である作像部1及び中間転写ユニット2への熱の伝達を抑制することができる。また、受熱板21で受けた熱は、ヒートパイプ22を介して放熱板23へ熱搬送され、放熱板23からダクト内の空気へと放熱され、更にその熱気を機外に排出することで、受熱板21の温度上昇を効率良く防ぎ、保護対象である作像部1及び中間転写ユニット2を効果的に保護する。これにより、中間転写ベルト15の変形による色ズレ等の不具合や、トナー固化等による不具合の発生を未然に防止する。
図2及び図3は、断熱装置20の受熱部付近を示す断面図である。
これらの図に示すように、受熱板21には、定着装置7の上部に位置してスリット21aが設けられている。そのスリット21a内に、可動板25が軸26により受熱板21に対して回動可能に支持されている。図2は、可動板25がその上面を中間転写ユニット2のケーシング2a(中間転写ベルト15等を内部に収めた本例では板金製の筐体)の下面に当接させた第1位置に回動した状態を示しており、図3は、可動板25がその下面を定着装置7の上面に当接させた第2位置に回動した状態を示している。
図4は、断熱装置20の受熱部付近を定着装置7側(下方)から見た下面図である。この図に示すように、上記可動板25は、カラー複写機の前後方向に複数枚が並設され、それぞれ受熱板21に支持された軸26に装着されたものである。もちろん、スリット21aも可動板25に対応して複数個設けられている。軸26は、装置奥側に配置されたモータ11に連結されており、該モータ11を所定量だけ正方向または逆方向に回転させることで、可動板25を上記第1位置または第2位置に移動させる。なお、ヒートパイプ22も、装置前後方向に複数本が平行して配設されている。各ヒートパイプ22は、その先端部が各可動板25の近傍に位置するように配設されている。
可動板25と受熱板21は熱伝導を良好にするために密着させた方が好ましく、スリット21aの幅(装置前後方向の幅)は必要最小限に狭く設定されている。また、可動板25と受熱板21の間に熱伝導性グリスを塗るなどして効率を上げても良い。また、可動板25の駆動はモータに限らず、ソレノイド等を用いることも可能であるし、専用のモータやソレノイドを設けるのではなく、装置本体の駆動系から駆動するようにしても良い。
可動板25を上記第1位置に移動させて可動板上面を中間転写ユニットのケーシング2aに当接させると、ケーシング2aから可動板25(及び軸26)を介して受熱板21に熱が伝達される。可動板25を介した熱の伝達効率は、可動板25が無い場合の輻射(放射)による伝達と比べて優れている。そして、受熱板21に伝達された熱はヒートパイプ22を介して放熱部で放熱される。したがって、可動板25を第1位置に移動させることで、保護対象である中間転写ベルト15や作像部1の各機器等を効率良く冷却することができる。
一方、可動板25を上記第2位置に移動させて可動板下面を定着装置7のフレームに当接させると、定着装置7からの熱が可動板25(及び軸26)を介して受熱板21に伝えられる。可動板25を介した熱の伝達効率は、可動板25が無い場合の輻射(放射)による伝達と比べて優れている。そして、受熱板21に伝達された熱はヒートパイプ22を介して放熱部で放熱される。したがって、可動板25を第2位置に移動させることで定着装置7を効率良く冷却することができる。
ただし、カラー複写機の稼動中に定着装置7を冷却すると、定着装置の熱を奪ってしまい、定着立ち上げに時間がかかったり、定着不良が発生したり、あるいは定着装置の温度を上げるために無駄な電力を消費することにもなり、好ましくない。そこで本実施の形態では、基本的に装置稼動中は可動板25を上記第2位置には移動させず、ジャム処理時等、必要なときにのみ可動板25を上記第2位置に移動させるよう制御している。
ジャム処理時以外では、例えば、省エネモードに入ったときに可動板25を上記第2位置に移動させる制御も考えられる。また、装置停止時に可動板25を上記第2位置に移動させるように制御しても良い。その場合には定着部が高温のまま機械が放置されることが無いため、例えば、高温のままローラ加圧が続くことによるローラ変形や、ベルトの伸びなどを防ぐことができ、高画質の維持に効果がある。そのほか、定着装置の構成により、例えば誘導加熱方式の場合には、定着終了後(一連のジョブにおける最終用紙通過後)、可動板25を第2位置に移動させることで、過熱を防ぎたい誘導コイル部を速やかに冷却することなども可能である。
ところで、本例のカラー複写機では、定着装置7は複写機本体の手前側に引き出し可能に構成されており、定着部でのジャム発生時には定着装置7を引き出して処理を行なうことができる。もちろん、引き出さずにジャム処理を行なう場合も有る。そのような際に、高温になっている定着装置7にユーザが触れた場合にはやけど等の危険があるので、ジャム発生時に可動板25を上記第2位置に移動させることで、定着装置7を急激に冷却することができ、ユーザが定着装置7に触れてしまった場合の危険防止に有効である。
本例では、定着装置7の引き出し時に、可動板25が定着ケーシングの上を滑って(可動板25が定着ケーシングに接触したまま)引き出されるように構成してあり、定着装置の引き出し中にも、また、定着装置を引き出した状態でも定着装置を冷却することができ、定着装置7を速やかに冷却して危険を防止することができる。なお、定着装置7を完全に抜き取った(装置本体から取り外した)時に可動板25が垂れ下がらないように、可動板25を所定の位置に保持する図示しない保持機構が設けられている。
また、通常、画像形成装置は用紙搬送路中の適宜個所に配置した用紙センサにより用紙ジャムを監視しており、該センサ出力に基づいて用紙ジャム発生を検知可能である。そこで、本例では、用紙ジャム発生を検知すると、可動板25を第2位置に移動させるよう制御している。なお、ジャム発生個所については、定着部及びその近傍でのジャム発生時に可動板25を第2位置に移動させることはもちろんであるが、その他の個所でジャムが発生した場合でもジャム処理のために画像形成装置の本体カバーを開けることによって定着装置が露出され高温の定着装置に触れる危険性があるので、そのような危険を未然に防ぐという考え方から、定着部以外の個所でジャムが発生した場合も可動板25を第2位置に移動させるよう制御しても良い。
図5は、定着装置7内に用紙センサを配置した構成例を示すものである。この図に示すように、定着装置7の入口部(定着ニップの上流側)と出口部(定着ニップの下流側)には、それぞれ用紙センサ29A及び29Bが設けられている。本例では、センサ29A及び29Bは反射型の光センサを用い、用紙の搬送経路に向かって用紙有無を検知する。センサの検知方向に用紙があると反射率が変化するが、用紙センサ29A及び29Bは、上記反射率の変化が一定の時間続いたことを検知する(用紙有りとする)ように設定されている。
トナー像が転写された用紙は、定着装置7で用紙上にトナー像が定着されるわけであるが、定着動作の途中で定着装置内部でジャムが発生することがある。定着装置内で用紙ジャムが発生した場合、用紙搬送経路のどこかに用紙が残る。通常使用される用紙の長さは、定着装置内部の搬送路長よりも長いので、定着装置7のケーシング内で入口部と出口部に用紙センサ29A及び29Bを設けることで、定着装置内部でのほぼ全てのパターンのジャムに対応することができる。
そして、用紙センサ29A又は29Bは、用紙が一定時間以上搬送路内に残っていると検知した場合に信号を送り、上記の如くモータ11(図4)を所定量だけ回転させて可動板25を上記第2位置に移動させ、定着装置7の上面に当接させる。これによって定着装置7のケーシングを効率良く冷却することができる。
なお、定着装置内部に配置する用紙センサとしては、上記反射型センサに限らず適宜なタイプのものを使用可能である。例えば、定着装置のケーシングから用紙搬送経路に対して進出・退避可能なフィラーを設け、用紙がある場合はフィラーが用紙に押されてケーシング内にフィラーが退避し、その状態が一定時間続いた場合に用紙ジャム発生と判断するような検知手段の構成も可能である。
また、用紙センサによるジャム発生検知ではなく、定着装置7の引き出し動作とリンクさせて可動板25を第2位置に移動させることも可能である。例えば、本例のカラー複写機では、定着装置7は複写機本体の手前側に引き出し可能に構成されており、定着部でのジャム発生時には定着装置7を引き出して処理を行なうことができる。定着装置7は装置奥側に図示しないコネクタを有しており、装置本体側にも対応するコネクタが備えられている。これらのコネクタ同士は定着装置7を装置本体に押し込んだ際に互いに接続されるように設けられている。定着装置7は上記コネクタによって装置内部と接続し電力を供給される。ここで、定着装置7への電力の供給の有無に反応する図示しない検知手段を設け、定着装置7がメンテナンスの際に引き出された場合には、コネクタ同士が離れ、定着装置7への電力の供給も停止する。上記検知手段は、その電力供給が無くなったことを検知して信号を送り、上記モータ11を所定量だけ回転させて、可動板25を上記第2位置に移動させ、定着装置7の上面に当接させる。これによって定着装置7のケーシングを効率良く冷却することができる。また、画像形成装置の本体カバーや定着部の外装カバーなどの開閉を検知できる構成の場合は、それらのカバー開放検知により可動板25を第2位置に移動させるよう制御しても良い。
また、ジャム処理以外でも、本体カバー開放により定着装置に触れる危険性があり、そのような危険を未然に防ぐという考え方から、用紙ジャムが発生していない場合でも、所定の外装カバーが開放された場合には可動板25を第2位置に移動させるよう制御しても良い。
例えば、図6に示すように、画像形成装置の前面を開放するよう設けられた前カバー91と装置本体90とにはインターロックスイッチ92が設けられている。前カバー91が開放されるとインターロックスイッチ92が開放を検知し、画像形成動作が停止するようになっている。このようなインターロックスイッチは、ユーザーの安全確保を目的として設けられている一般的なものである。本実施形態でも、このインターロックスイッチを利用して、外装カバーが開いたことを検知した場合にインターロックスイッチからの信号に基づいて上記モータ11を所定量だけ回転させて、可動板25を上記第2位置に移動させ、定着装置7の上面に当接させる。これによって定着装置7のケーシングを効率良く冷却することができる。
このように、本実施形態では、画像形成装置内の熱源である定着装置7と、その熱源から保護したい保護対象である作像部1及び中間転写ユニット2との間に断熱装置20を設け、その断熱装置の受熱板21に可動板25を設けて中間転写ユニット2のケーシング2aに当接する第1位置と定着装置7に当接する第2位置とに移動可能に構成したので、可動板25を上記第1位置に移動させることで作像部1及び中間転写ユニット2を効率良く冷却することが可能となる。これにより、中間転写ベルト15及び作像部1における現像部の温度上昇を防ぎ、ベルト変形による色ズレやトナーの固化等による画像不良の発生などを防止することができる。また、そのほか、ローラやベルトなどの部材の変形を防ぎ、高画質の維持にも効果がある。
なお、可動板25を中間位置(可動板25が中間転写ユニット2のケーシング2aと定着装置7のどちらにも当接しない第3の位置、図7参照)に保持した場合でも、断熱装置20の受熱板21で受けた熱をヒートパイプ22を介して放熱板23(放熱部)で放熱させることができるので、保護対象である作像部1及び中間転写ユニット2を熱源である定着装置7の熱から保護することは可能である。可動板25を上記第1位置に移動させた場合には、夏場などの高温環境や、あるいは連続プリント・連続コピー時など、熱的により厳しい条件であっても、保護対象を効果的に冷却することができる。
また、可動板25を上記第2位置に移動させることで効率良く定着装置7を冷却することが可能となる。したがって、ジャム処理時やメンテナンス時等に可動板25を第2位置に移動させることにより、定着装置7の温度を短時間で低下させることができ、ユーザがジャム処理時やメンテナンス時に高温の定着装置に触れてやけどしたりすることが防止され、安全性に優れた画像形成装置を実現できる。
定着装置は、所定の定着設定温度を維持するため、あるいは定着設定温度への到達時間を短くする(立ち上がりを速くする)ため、定着装置を冷却することは逆効果であり、温度を維持すること、あるいは温度低下から保護することが通常であるが、ジャム処理時やメンテナンス時には危険防止の観点からはすばやく温度低下した方が良いという相反する要求がある。本発明では、断熱装置に可動部材(可動板25)を設け、その可動部材を必要時に定着装置に当接させることで、ジャム処理時やメンテナンス時等における迅速な定着装置の冷却を可能としている。これにより、通常の温度維持・温度低下に対する保護と、必要時の速やかな温度低下という、相反する要求への対応を実現し、定着性を確保しつつ安全性も確保し、また、保護対象部を熱から保護して高画質を維持することも可能となる。
図8は、断熱装置の第2実施例を概念的に示す模式図である。
この図に示す断熱装置30は、受熱板31,管路32,ラジエータ33,冷却ファン34,リザーブタンク35及びポンプ36から構成される。本例の断熱装置30は液冷式断熱装置であり、上記した断熱装置20が受熱部から放熱部への熱伝達にヒートパイプを用いたのに対し、本例の断熱装置30では液体を循環させることで受熱部から放熱部へ熱を搬送するものである。
熱輸送媒体としての液体(作動液)にはプロピレングリコール系不凍液等を用いており、受熱部(受熱板31)から伝達された熱を放熱部(ラジエータ33)まで輸送する役割を果たす。受熱板31は熱源からの熱を受けるものであり、前記断熱装置20の受熱板21に相当するものである。管路32は上記液体が循環する管であり、その使用場所に応じてアルミ管やゴムチューブ等を使用可能である。ラジエータ33は放熱部を構成する部材であり、必要な放熱量に応じて冷却ファン34を設けた強制空冷、または自然空冷とすることができる。リザーブタンク35は作動液保管用のタンクである。ポンプ36は作動液を循環させる駆動源である。
上記のような構成の断熱装置30において、受熱板31で受けた熱は、管路32内の液体に伝わり、管路32を通って放熱部33まで輸送され、排出される。また、液体の循環にはポンプ36が駆動源として使われている。よって、発熱部の発熱量がより高発熱を有するものであっても、近接した発熱部と冷却対象部において、発熱部の熱が冷却対象部へ伝わることをより確実に防止することができる。
図9は、図8の断熱装置30を図1の画像形成装置に適用した(断熱装置20に代えて断熱装置30を用いた)場合の受熱部付近を示す下面図である。
この図に示すように、受熱板31の下面(定着装置7側の面)には管路32が配設されている。なお、管路32は受熱板31の内部に配設しても良い。受熱板31には、前記断熱装置20の受熱板21と同じく、複数の可動板25が軸26に装着されて回動可能に支持されている。軸26はモータ11により回動される。モータ11を所定量だけ回転させることで、前記断熱装置20の場合と同じく、可動板25を中間転写ユニット2のケーシング2aに当接する第1位置と定着装置7に当接する第2位置とに移動させる。なお、可動板25を中間位置に移動させることも可能である。可動板25の制御は前記断熱装置20の場合と同じであり、説明が重複するので省略する。
ところで、断熱装置20あるいは断熱装置30を作動可能な補助電源を画像形成装置に搭載すると好適である。例えば補助電源としての充電池を搭載しておき、画像形成装置の電源スイッチがオフされたときや、予期せぬ停電が発生したときなどに、その充電池の電力により(モータ11を駆動して)可動板25を上記第2位置に移動させる。また、断熱装置30の場合はポンプ36及び冷却ファン34も駆動する。これにより可動板25を定着装置7に接触させ、液例装置も作動させることができる。したがって、通常の電力が遮断された状態でのジャム処理やメンテナンスを行なう場合でも、定着装置7を速やかに冷却して安全性を確保することが可能となる。
図10は、可動板駆動機構の別例を示す模式図である。
この図に示すように、受熱板21(31)に支持された複数枚の可動板25は、連結板27に装着されており、複数枚の可動板25が一体に回動するよう構成されている。連結板27の一端側の上面には引っ張りスプリング13が係止され、そのスプリング13の他端は画像形成装置のフレームに係止される。そして、連結板27の反対側にはリンク部材を介してソレノイド12のアームが係止されている。
このような構成において、ソレノイド12がオフした状態では、可動板25は引っ張りスプリング13の付勢力により上記第1位置をとっている。そして、ソレノイド12がオンされると可動板25は上記第2位置に移動される。可動板25の移動制御についてはモータ11を用いた図4の構成の場合と同様である。なお、本構成例では、軸26を駆動する必要がないため、軸26を駆動するためのモータ11は設けられていない。
複数枚の可動板25をその回動軸で駆動する図4の構成に比べ、連結板27を介して駆動する本構成例では、より小さな力で駆動することができ、駆動源として小型のソレノイドを使用でき、スペース及びコストを小さくできる。また電力消費も少なくて済む。さらに、各可動板25の軸を個別の軸とすることもでき(共通の軸でも良いが)、また、軸と可動板25を固定する必要もないため、可動板25の支持部の構成を簡略化でき、コストを抑制できる。なお、本例では可動板25の下側に連結板27を装着したが、可動板25の上側に連結板27を装着することも可能である。
図11は、断熱装置の第3実施例である2セットの可動部を設けた実施例を示すもので、断熱装置の受熱部付近を示す下面図である。
この図に示すように、モータ11aにより駆動される軸26aには4枚の可動板25が装着されている。また、モータ11bにより駆動される軸26bには3枚の可動板25が装着されている。各セットの可動板25は互い違いとなった入れ子式に配置されている。本構成例では、モータ11aとモータ11bにより、各セットの可動板を個別に制御可能である。通常は図4で説明した構成例と同様に制御すればよいが、例えば緊急時には、各セットの可動板25を、一方のセットは中間転写ユニット2のケーシング2aに当接させ、他方のセットは定着装置7に当接させるといった制御が可能である。本構成例では、緊急時などに発熱部と保護対象部の双方を速やかに冷却することが可能となり、より安全性に優れた画像形成装置を実現できる。なお、可動板25の駆動機構としては、図10の構成例を採用することも可能である。また、1つの駆動源、例えば1つのソレノイドからリンク機構を介して2セットの(2系統の)可動板25を逆方向に、すなわち一方を第1位置に他方を第2位置に移動させる構成も可能である。また、受熱板21(31)からの熱輸送手段として図8,9で説明した液礼式を用いることも可能である。
次に、熱遮蔽板を設けた断熱装置の変形例(第4〜第8実施例)について説明する。
まず図12に示す第4実施例の断熱装置40は、受熱部(受熱板21及びヒートパイプ22)の下側(発熱部側)に熱遮蔽板41を配置したものである。熱遮蔽板41としては例えば吸熱鋼板を用いることができる。吸熱鋼板とは、例えば鋼板の片面に熱吸収性に優れた有機皮膜を施し、片面の熱吸収性を高めたものである。本第4実施例では、発熱部側に熱遮蔽板41の吸熱面41aを向けて配置している。熱遮蔽板41の吸熱面と反対側は放熱面として機能し、本第4実施例では熱遮蔽板41の放熱面41bを保護対象側に向けている。熱遮蔽板41としては吸熱鋼板に限らず、その他の吸熱部材を使用可能である。
また、断熱装置40の熱輸送手段としてのヒートパイプ22は上記第1実施例の断熱装置20におけるヒートパイプ22と同様であり、また、そのヒートパイプ22の上端部側には第1実施例の断熱装置20と同じく放熱板23やダクト24等からなる放熱部が設けられる。さらに、発熱部と保護対象とに接離可能な可動部材(可動板25)も第1実施例の断熱装置20と同様に設けられている(図示省略)。
本第4実施例では、発熱部からの熱は一旦熱遮蔽板41で受け、その熱遮蔽板41で遮蔽しきれなかった熱が受熱板12に伝わり、ヒートパイプ22を介して放熱部まで輸送されて機外に排出される。そのため、よりいっそう発熱部の熱を保護対象部に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。また、発熱部と保護対象とに接離可能な可動部材(可動板25)を設けることにより、必要時には発熱部自体を速やかに冷却することができ、安全性及びメンテナンス性に優れた画像形成装置を実現できる。なお、ヒートパイプに代えて図8,9で説明した第2実施例の断熱装置のような液冷式とすることも可能である。
図13に示す第5実施例の断熱装置50は、受熱部(受熱板21及びヒートパイプ22)の上側(保護対象部側)に熱遮蔽板41を配置したものである。その他の構成は第4実施例の断熱装置40と同様である。
本第5実施例では、受熱板21で受熱しきれなかった熱を熱遮蔽板41により遮蔽することができるので、よりいっそう発熱部の熱を保護対象部に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。また、発熱部と保護対象とに接離可能な可動部材(可動板25)を設けることにより、必要時には発熱部自体を速やかに冷却することができ、安全性及びメンテナンス性に優れた画像形成装置を実現できる。なお、ヒートパイプに代えて図8,9で説明した第2実施例の断熱装置のような液冷式とすることも可能である。
図14に示す第6実施例の断熱装置60は、受熱部(受熱板21及びヒートパイプ22)の下側(発熱部側)に2枚の熱遮蔽板41を配置したものである。熱遮蔽板41を2枚としたこと以外は図12の第4実施例の断熱装置40と同様である。熱遮蔽板41を2枚配置したことにより、より一層の熱遮蔽効果を発揮することができる。
図15に示す第7実施例の断熱装置70は、受熱部(受熱板21及びヒートパイプ22)の下側(発熱部側)に多数枚(本例では3枚)の熱遮蔽板41を配置したものである。熱遮蔽板41を多数枚としたこと以外は図12の第4実施例の断熱装置40及び図14の第6実施例の断熱装置60と同様である。熱遮蔽板41を多数枚配置したことにより、より一層の熱遮蔽効果を発揮することができる。
図16に示す第8実施例の断熱装置80は、図12の第4実施例の断熱装置40に送風ファン81を追加したものである。送風ファン81は受熱部近傍に配置され、受熱板21と熱遮蔽板41の間に風を送り込み、受熱板21と熱遮蔽板41間を冷風が流れるように設けることで、空冷方式によって冷却効率及び断熱効率を向上させている。したがって、発熱部と保護対象部との温度差がより大きい場合でも、冷却効率及び断熱効率に優れるため、よりいっそう発熱部の熱を保護対象部に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。また、発熱部と保護対象とに接離可能な可動部材(可動板25)を設けることにより、必要時には発熱部自体を速やかに冷却することができ、安全性及びメンテナンス性に優れた画像形成装置を実現できる。
なお、図示は省略したがヒートパイプや液冷式の熱輸送手段を備えることは前記各実施例と同様である。また、放熱部を備えることも前記各実施例と同様である。さらに、ここでは図12の第4実施例の断熱装置40に送風ファン81を追加した構成で説明したが、図13〜図15の第5〜第7実施例においても、受熱部近傍に送風ファン81を設けることが可能である。
第9実施例の断熱装置は、図13の構成において熱遮蔽板41を断熱鋼板としたものである。断熱鋼板とは、鋼板に断熱性に優れたポリエチレンフォーム等を貼り付けたものである。なお、断熱鋼板以外の断熱部材を用いることも可能である。
本第9実施例(図面は図13と同様になるので、図13を参照)では、受熱板21と保護対象部との間に断熱鋼板(熱遮蔽板41)を配設しているため、受熱板21で受熱しきれなかった熱を断熱鋼板である熱遮蔽板41で完全に遮断することができ、よりいっそう発熱部の熱を保護対象部に伝わりにくくすることができ、狭空間、高発熱にも対応しやすくなる。また、発熱部に接離可能な可動部材(可動板25)を設けることにより、必要時には発熱部自体を速やかに冷却することができ、安全性及びメンテナンス性に優れた画像形成装置を実現できる。
図17は、定着部で発生した水蒸気を排出する排気ファンを設けた画像形成装置の構成例を示す断面図である。図において装置左側面部には、定着装置7で発生した水蒸気を機外に排出するための排気ファン28が設けられている。発熱部である定着装置7と排気ファン28の間は、適宜ガイド部材等を設けてダクト状にすると効率良く排出できる。定着装置においては、定着動作に伴って記録材としての用紙から水蒸気が発生する。そして、発生した水蒸気が、断熱装置20の受熱板21あるいはヒートパイプ22により急激に冷却されて水滴となる可能性があるが、本構成例では排気ファン28により発生した水蒸気を機外に排出することができるため、装置内部での結露発生を防止することができる。なお、断熱装置としては、図示の断熱装置20のほか、上記説明した第2〜第9の各実施例の断熱装置を採用可能である。
また、装置内部に湿度検知手段を設け、その湿度検知手段の検知結果に基づき、機内湿度が所定値より高い場合に上記排気ファン28を作動するように制御すると、機内の湿度が高いときにのみファンを作動させることができ、消費電力の低減及び騒音の低減を図ることができる。
ところで、図1の構成及び図17の構成において、装置内部に温度検知手段を設け、その温度検知手段の検知結果に基づき、機内温度が所定値より高い場合に上記各実施例の断熱装置の可動板25を第1位置に移動させるように制御すると、機内の温度が高いときにのみ可動板25を中間転写ユニットのケーシング2aに当接させることで、必要時にのみ保護対象部の冷却を行なうことができる。これにより、消費電力の低減及び騒音の低減を図ることができる。
また、機内温度が所定値より低い場合には、断熱装置の可動板25を中間位置とする(断熱装置を作動させず)とともに、排気ファン28を作動するように制御しても良い。この場合は、排気ファン28を機内冷却用の空冷ファンとして機能させるもので、機内温度が低く空冷ファンのみによる冷却で充分な場合に断熱装置による冷却を行なわず、必要最小限の駆動制御で機内温度を最適に保つことができ、消費電力及び騒音を抑制できるとともに、高画質・高信頼性をもった画像形成装置を実現できる。
また、図17の構成において、装置内部に湿度検知手段および温度検知手段を設け、その湿度検知手段および温度検知手段の検知結果に基づき、排気ファン28及び断熱装置の可動板25を制御すると、消費電力の低減及び騒音の低減を図ることができ好適である。制御の一例を次の表1に示す。
Figure 2008197461
表1の制御例では、機内温度が高く且つ機内湿度が高い場合は、可動板25を第1位置に移動させる(表内では可動板を駆動と記載)とともに排気ファン28を作動させる。また、機内温度は低いが機内湿度が高い場合は、可動板25を中間位置(図7)とし、排気ファン28のみを作動させる。また、機内温度が高く機内湿度が低い場合は、可動板25を第1位置に移動させるとともに排気ファン28は停止させる。そして、機内温度及び機内湿度がともに低い場合は、双方とも停止(可動板25を中間位置に、排気ファン28は停止)させる。このような制御により冷却のし過ぎによる水滴発生等の不具合を防止できる。すなわち、機内の温湿度条件に適した必要最小限の駆動制御で機内の温度及び湿度を最適に保つことができ、消費電力及び騒音をより抑制できるとともに、高画質・高信頼性をもった画像形成装置を実現できる。
図18は、本発明を適用したモノクロ画像形成装置の一例であるプリンタの概略構成を示す断面図である。
この図に示す画像形成装置100はプリンタとして構成され、装置上面に排紙トレイ113を設けている。排紙トレイ113の下にレーザ書込みユニット109を配置し、その下方に感光体ドラム101を中心とする作像部を設けている。感光体ドラム101の周囲には、電子写真プロセスに必要な帯電器,現像装置,転写装置,クリーニング装置,除電器等の各機器が配置されている。その作像部の図において左方には、定着装置107が配置され、感光体ドラム101と定着装置107間は搬送ベルト118によって連絡されている。装置下部には2段の給紙カセット115が配置され、該カセットから用紙を送り出す給紙ローラ116や用紙搬送路の途中に適宜配置された搬送ローラ117、排紙ローラ119等が設けられる。また、転写部の手前にはレジストローラ114が配置される。
レーザ書込みユニット109は、レーザ出力ユニット,結像レンズおよびミラー等で構成され、レーザ光源であるレーザダイオード、モータ111によって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)110を有している。レーザ出力ユニットより照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラー110で偏光され、結像レンズを通り、ミラーで折り返され、作像部の感光体101の面上に集光結像する。
本例のプリンタ100において、発熱部である定着装置107と、熱からの保護対象である感光体ドラム101を中心とする作像部及びレーザ書込みユニット109の間には断熱装置20が設けられている。ここでは、上記説明した第1実施例の断熱装置20としたが、これ以外に説明した各実施例の断熱装置を用いることもできる。また、図17の場合と同様に定着部で発生した水蒸気を排出するファンを設けたり、装置内部に湿度検知手段又は/及び温度検知手段を設け、それらの検知結果に基づいて上記ファン又は/及び断熱装置の可動板を制御できることは、上記説明したカラー複写機の場合と同様である。
さて、本形態においては、部品精度やそれらの位置決めに高精度が要求されるレーザ書込みユニット109が発熱源である定着装置107の上部近傍に位置して配設されているが、定着装置107とレーザ書込みユニット109の間に断熱装置20を設けているので、レーザ書込みユニット109に対する熱の影響を防止し、書込み精度を維持して高品質な画像を得ることができる。また、断熱装置の可動板25をレーザ書込みユニット109のケーシング109aに当接させる(第1位置に移動させる)ことで、レーザ書込みユニット109、特に高速回転するポリゴンモータ111部の冷却に有効であり、高画質の維持及び部品寿命の延長に寄与することができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、断熱装置における受熱板や伝熱手段(熱輸送手段)及び放熱板の構造や材質等は適宜なものを使用可能である。また、断熱装置を配置する場所や断熱装置の形状等も任意である。また、定着装置以外の発熱部に対して断熱装置を設けることもできる。さらに、保護対象も任意であり、熱からの影響を防止したい機器を断熱装置により保護することができる。例えば、保護対象としての像担持体はドラム状に限らず、ベルト状であっても良い。
断熱装置の可動部の構成も任意であり、可動板の形状や駆動機構等も適宜構成可能である。また、その可動板を当接させる対象も任意であり、発熱部はもちろん、可動板を当接させる保護対象部(冷却対象)も、中間転写ユニットや作像プロセスユニット、あるいは現像ユニットや書込みユニットなど、適宜設定可能である。
画像形成装置の構成も任意であり、例えば直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置やリボルバ型現像装置を用いるカラー画像形成装置、あるいは一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置したものなどにも本発明を適用可能である。直接転写・間接転写に限らず、タンデム型カラー画像形成装置においては並設された複数の作像ユニットの各現像器単体では問題が無くても定着装置に最も近い作像ユニットでは現像部でのトナー固化等の問題に対処する必要があるが、本発明により定着装置との間に断熱装置を設けることで、トナー固化等の問題を効果的に抑制することができる。特に、昨今では低融点トナーを使用するケースも増えているので、それらに対して有効である。また、画像形成装置としては複写機、プリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を有する複合機であっても良い。
本発明に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー複写機の概略を示す断面構成図である。 断熱装置の受熱部付近を示す断面図で、可動板を中間転写ユニットのケーシングに当接させた様子を示すものである。 断熱装置の受熱部付近を示す断面図で、可動板を定着装置に当接させた様子を示すものである。 断熱装置の受熱部付近を定着装置から見た下面図である。 定着装置内に用紙センサを配置した構成例を示す断面図である。 装置前面に設けた前カバーとその開放を検知するインターロックスイッチを示す模式図である。 断熱装置の受熱部付近を示す断面図で、可動板を中間位置に保持した様子を示すものである。 液冷式による断熱装置の第2実施例を示す模式図である。 その断熱装置の受熱部付近を示す下面図である。 可動板駆動機構の別例を示す模式図である。 断熱装置の第3実施例を示す、受熱部付近の下面図である。 断熱装置の第4実施例を示す、受熱部付近の模式的断面図である。 断熱装置の第5実施例を示す、受熱部付近の模式的断面図である。 断熱装置の第6実施例を示す、受熱部付近の模式的断面図である。 断熱装置の第7実施例を示す、受熱部付近の模式的断面図である。 断熱装置の第7実施例を示す、受熱部付近の模式的斜視図である。 定着部で発生した水蒸気を排出する排気ファンを設けた画像形成装置の構成例を示す断面図である。 本発明を適用したモノクロ画像形成装置の一例であるプリンタの概略構成を示す断面図である。 直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を示す模式図である。 中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を示す模式図である。
符号の説明
1 作像部
2 中間転写ユニット
7 定着装置
9 書込ユニット
10 読取ユニット
15 中間転写ベルト
18 感光体ドラム(像担持体)
19 現像装置
20,30,40,50,60,70,80 断熱装置
21 受熱板
22 ヒートパイプ
23 放熱板
24 ダクト
25 可動板(可動部材)
26 可動板回動軸
41 熱遮蔽板

Claims (15)

  1. 装置内に発熱部を有し、該発熱部と保護対象との間に断熱装置を備えた画像形成装置において、
    前記断熱装置が受熱部と、該受熱部で受熱した熱を機外に排出する熱排出手段とを有し、
    該断熱装置の前記受熱部に可動部材を設け、該可動部材を前記発熱部に対して接離可能に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記可動部材が前記保護対象に対して接離可能に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記発熱部が定着装置であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着装置が機外に引き出し可能に設けられ、該定着装置の引き出し動作時に前記可動部材が定着装置に接触可能に構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 用紙ジャムの発生を検知可能に設けられ、ジャム発生時に前記可動部材が前記定着装置に当接されることを特徴とする、請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 開放時に少なくとも前記定着装置が露出される外装カバーを有し、該外装カバーの開放を検知可能に設けられ、該外装カバー開放時に前記可動部材が前記定着装置に当接されることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記保護対象が像担持体を含む作像部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 前記保護対象が現像装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  9. 前記保護対象が書込み装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  10. 前記保護対象が中間転写装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  11. 前記熱排出手段が放熱部と、前記受熱部で受熱した熱を前記放熱部に移送する熱移送手段とからなることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記発熱部と前記受熱部の間に熱遮蔽部材を配置したことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記熱遮蔽部材が吸熱鋼板であることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記保護対象と前記受熱部の間に熱遮蔽部材を配置したことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  15. 前記熱遮蔽部材が断熱鋼板であることを特徴とする、請求項14に記載の画像形成装置。
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