JP2009198847A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198847A
JP2009198847A JP2008040965A JP2008040965A JP2009198847A JP 2009198847 A JP2009198847 A JP 2009198847A JP 2008040965 A JP2008040965 A JP 2008040965A JP 2008040965 A JP2008040965 A JP 2008040965A JP 2009198847 A JP2009198847 A JP 2009198847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
image forming
forming apparatus
space
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008040965A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashige Shirai
正成 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008040965A priority Critical patent/JP2009198847A/ja
Publication of JP2009198847A publication Critical patent/JP2009198847A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】画像形成装置の筐体内の温度上昇を防ぎつつ、加熱定着されたシートの熱を有効に冷却することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置における搬送冷却装置80が、シート搬送路73,87を囲むように区画した空間と、空間内に空気を流通させるファンと、シートを搬送する搬送ローラ対63,81〜83とを備える。そして、搬送ローラ対63,81〜83を、上記空間の入口E1や出口E2〜E4を密閉するように配置し、この空間を画像形成装置の筐体内に対して密閉する密閉空間Arにしている。これにより、画像形成装置本体内の温度上昇を防ぎつつ、シートの熱を有効に冷却する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に係り、特にトナー像を熱定着した後のシートを冷却するための送風手段を有した画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置は、電子写真方式により感光体等の像担持体上に画像情報に応じたトナー像が形成される。トナー像は、記録媒体上(以後、シートと呼ぶ)に転写された後、その転写位置の下流側に備えた定着装置によってシート上に定着される。この定着装置には、一般的に加熱ローラと加圧ローラとで構成した熱ローラ定着装置が見受けられ、このような熱ローラ定着装置によって熱定着されたシートは、その後、放熱しながら所定の搬送路を経て画像形成装置の装置外へと排出される。
上記したように、熱定着されることで熱を帯びたシートが搬送路を搬送されると、シートからの放熱によって画像形成装置内部の温度が上昇する。従って、仮にこのような熱定着処理が大量に行われた場合には、各種部品の耐熱温度を超える温度上昇を生じて各種部品の劣化を引き起こしたり、トナーが現像装置等の各種装置の内部で固まって画像不良を生じたりする虞があった。また、熱定着されたシートを装置外のトレイ等に排出して積載する場合、シートの冷却が不十分であると、各シートの間に熱が蓄えられて定着されたはずのトナー像が溶融してシート同士が貼りつく接着現象が発生する虞があった。
このような定着処理後のシートの熱に係る問題に対処するため、定着処理後に搬送された排紙ガイド上のシートに対し、排紙ガイドの上下の各方向(又はいずれか一方)から送風して冷却する冷却ファンを備えたものが提案されている(特許文献1参照)。更に、この特許文献1では、排出部付近に冷却ファンを備えたり、排紙ローラに設けた穴から空気を送風させたりすることでシートを冷却する構成が記載されている。
また、定着装置の熱による機内温度の上昇を防止するため、定着装置から画像形成装置の排紙側カバーに形成した開口部までの定着後用紙搬送径路の空間を、実質的に機内の空間と遮断する遮断部材を設けたものが提案されている(特許文献2参照)。
また、画像形成装置の筐体内における結露を防止するため、定着装置を格納すると共に、シート通過用のスリットを搬送ローラで覆った容器を設け、この容器外への水蒸気の流出を防止するものが提案されている(特許文献3参照)。
特開平5−150677号公報 特開平10−149040号公報 特開2007−86509号公報
ところで、昨今の画像形成装置にあっては、画像形成の高速化や小型化等を目的として、定着装置からシートを機外に排出するまでの搬送径路を短縮したり、定着装置からシートを機外に排出するまでの時間を短くしたりする傾向が見受けられる。このような傾向に基づき、前述した特許文献1記載の構成にてシートの冷却を強化する場合には、冷却ファンによる送風量を増加させるため、冷却ファンの大型化を図ることが考えられる。しかし、冷却ファンを大型化するには、そのようなファンを設置するための新たなスペースの確保や、大型化による騒音の増加等が問題となり、更には、冷却ファン自体の発する熱量も上がるため、装置内の温度上昇を引き起こす原因ともなり得る。また、特許文献1に記載された構成にて冷却ファンの大型化を図ると、シートに送風されて温度上昇した空気が、定着装置の配置された装置内に大量に向うこととなるので、更なる装置内の温度上昇を招く虞が生じる。
また、特許文献2に記載の構成は、定着後の搬送路を含む空間を断熱部材で囲むことによってシートの熱による機内温度の上昇を防ぎ得るが、シートそのものの熱を冷却するものとはしていない。従って、シートの熱により生じる接着現象のような、定着処理後のシートが複数積載された際に生じる不具合を防ぐものではない。
また、特許文献3に記載の構成は、定着装置や搬送ローラを容器で覆い、定着後の水蒸気が容器から外へ流出することを防止し得るものとしているが、定着処理後のシートの熱に係る問題に対処するものとはしていない。従って、定着処理後のシートの冷却や、シートの熱による画像形成装置内の温度上昇を防ぐものとなり得るものではない。
そこで本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、画像形成装置内の温度上昇を防ぎつつ、加熱定着されたシートの熱を有効に冷却することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像形成部で形成されたトナー像をシートに転写し、定着部によりシートを加熱して前記トナー像を定着させる画像形成装置において、前記定着部によりトナー像が定着されたシートを搬送させるシート搬送路と、前記シート搬送路の周囲を囲むよう、カバー部材で区画した空間と、前記空間内で空気を流通させる送風手段と、前記シート搬送路に配置され、シートを搬送する搬送ローラと、を備え、前記搬送ローラを、前記空間におけるシートの入出口を密閉するように配置し、前記空間を密閉空間にした、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、シート搬送路を囲んで区画した空間と、空間内で空気を流通させる送風手段とを備え、空間の入出口を搬送ローラで密閉して密閉空間にすることにより、画像形成装置内の温度上昇を防ぎつつ、シートの熱を有効に冷却することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態における画像形成装置の構成の説明図である。
本画像形成装置1は電子写真方式で、図1に示すように複数の画像形成ユニットSa,Sb,Sc,Sdを直列に配するフルカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿画像の読み取りを行う読み取り部と、画像出力部4とを備えている。画像出力部4は大別して、画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット(定着部)40、及び搬送冷却装置80から構成される。
画像形成部10は、中間転写ベルト31の上部直線区間に、画像形成ユニットSa,Sb,Sc,Sdを直列に配置している。画像形成ユニットSa,Sb,Sc,Sdは、それぞれ現像装置14a,14b,14c,14dで用いるトナーの色がイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックと異なる以外は基本的に同様に構成される。従って、以下、イエローの画像形成ユニットSaについて説明し、他の画像形成ユニットSb,Sc,Sdについては、画像形成ユニットSaの構成部材における符号末尾のaをb,c,dに読み替えて理解されるものとする。
感光体の一例である感光ドラム11aは、画像形成ユニットSaの中心で軸支され、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11aの外周面に対向して、その回転方向に一次帯電器12a、レーザスキャナユニット13a、現像装置14a、一次転写ブレード17a、およびクリーニング装置15aが配置されている。
帯電手段の一例である一次帯電器12aは、感光ドラム11aの表面に均一な帯電量の電荷を与える。露光装置の一例であるレーザスキャナユニット13aは、記録画像信号に応じて変調したレーザービーム等の光線を用いて感光ドラム11aの表面を走査露光して静電潜像を形成する。
現像手段の一例である現像装置14aは、イエローの現像剤(以下、これをトナーと呼ぶ)をそれぞれ収納し、帯電させたトナーを感光ドラム11aの静電潜像へ静電気的に付着させてトナー像に顕像化する。転写手段の一例である一次転写ブレード17aは、トナー像の帯電極性と逆極性の転写電圧を印加されて、画像転写領域を通過する感光ドラム11aのトナー像を中間転写ベルト31へ静電気的に移動させる。
クリーニング装置の一例であるクリーニング装置15aは、中間転写ベルト31へ転写されることなく通過した感光ドラム11a表面の転写残トナーを掻き落として次回のトナー像形成に備えさせる。以上に示したプロセスにより、画像形成ユニットSaでイエローのトナー像が形成されて中間転写ベルト31に一次転写される。
画像形成ユニットSbでは、同様にしてシアンのトナー像が形成され、イエローのトナー像に重ねて中間転写ベルト31に一次転写される。画像形成ユニットScでは、同様にしてマゼンタのトナー像が形成され、イエローおよびシアンのトナー像に重ねて中間転写ベルト31に一次転写される。画像形成ユニットSdでは、同様にしてブラックのトナー像が形成され、イエロー、シアン、およびマゼンタのトナー像に重ねて中間転写ベルト31に一次転写される。以上に示したプロセスにより、中間転写ベルト31にフルカラーのトナー像が形成される。
給紙ユニット20は、カセット21a、21bにトナー像を形成するための転写紙であるシートPを収納し、中間転写ベルト31に形成されたフルカラーのトナー像にタイミングを合わせて、シートPを二次転写領域Tへ送り出す。ピックアップローラ22a、22bは、カセット21a、21bからシートPを一枚ずつ送り出す。給紙ローラ対23及び給紙ガイド24は、ピックアップローラ22a、22bから受け渡されたシートPをレジストローラ25a、25bまで搬送する。レジストローラ25a、25bは、シートPの斜行を修正して待機させ、画像形成部10の画像形成タイミングに合わせてシートPを二次転写領域Tへ送り出す。なお、シートPは、上記した給紙ユニット20からだけではなく、マルチ給紙トレイ26からもピックアップローラ27によって一枚ずつ送り出され、給紙ローラ対23及び給紙ガイド24によってレジストローラ25a、25bまで搬送され得る。また、上記したシートPの具体例としては、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、厚紙、オーバーヘッドプロジェクター用等がある。
中間転写ユニット30は、中間転写体の一例である中間転写ベルト31を備える。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、テンションローラ33、および二次転写内ローラ34に掛け渡して支持され、駆動ローラ32から駆動力を伝達されて図中矢印方向に循環する。テンションローラ33は、ばね(不図示)の付勢によって中間転写ベルト31に適度な張力を与える。
二次転写内ローラ34は、中間転写ベルト31を挟んで二次転写外ローラ36に圧接して、中間転写ベルト31と二次転写外ローラ36との間に二次転写領域Tのニップを形成する。転写手段の一例である二次転写外ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。二次転写内ローラ34は、接地電位に接続されている。二次転写外ローラ36は、トナー像の帯電極性と逆極性の転写電圧を印加されて、二次転写領域Tを挟持搬送されるシートPに対して、中間転写ベルト31上のフルカラーのトナー像を静電気的に移動させる。
クリーニング装置の一例であるベルトクリーニング装置39は、シートPへ転写されることなく二次転写領域Tを通過して中間転写ベルト31に残った転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置39は、回収したトナーの飛散・落下を防止するための廃トナーボックス39aに収納されている。
定着ユニット40は、定着ローラ41aと加圧ローラ41bとを圧接させた高温高圧の定着ニップで、フルカラーのトナー像を転写されたシートPを挟持搬送して、トナー像をシートPに定着させる。定着ローラ41aは、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備え、加圧ローラ41bも熱源を備える場合がある。ガイド43は、二次転写領域Tからガイド2を介して排出されたシートPを定着ニップへ導く。定着ユニット40にてトナー像が定着されたシートPは、定着ユニット40に隣接して配置された本発明の特徴となる搬送冷却装置80(詳細は後述)で冷却及び搬送され、所定の部位へと搬送される。
なお、図1における符号5は、シートPの両面に画像を形成させる際に通過させる再搬送部であり、搬送冷却装置80で反転されたシートPを送り込む再搬送通路70と、再搬送通路70に複数配置された両面搬送ローラ71とを有する。
また、図1における符号64は、画像形成装置1の側部に設けられた排紙トレイであり、搬送冷却装置80を通過したシートPが、後述する搬送ローラ対63によってフェイスアップ排紙される。また、符号65は、画像形成装置1の上部に設けられた排紙トレイであり、搬送冷却装置80を通過したシートPが搬送ローラ対46によって搬送され、フェイスアップ排紙される。
次いで、搬送冷却装置80について図2ないし4を参照して説明する。なお、図2は本実施の形態における搬送冷却装置80を拡大して示す断面図、図3は搬送冷却装置80を図2のA−A線で断面して矢視方向に見た断面図、図4は搬送冷却装置80を図2のB−B線で断面して矢視方向に見た断面図である。
搬送冷却装置80は、図2に示すように、定着ユニット40におけるシート搬送方向の下流側に配置されており、シート搬送路73,87、カバー部材84、搬送ローラ対63、81,82,83、ファン(送風手段)Fa,Fb(図3,4参照)を備えている。
シート搬送路(反転通路)73及びシート搬送路(搬送通路)87は、搬送冷却装置80内でシートPを搬送させるシート搬送路で、シート搬送路73はガイド部材73aにより形成され、シート搬送路87はガイド部材87aにより形成されている。
ガイド部材73aは、シート搬送路73を図2の正面視で上下高さ方向となるように形成し、搬送させるシートPを排紙トレイ65や再搬送通路70へと案内する。ガイド部材87aは、シート搬送路87を図2の正面視で左右幅方向となるように形成し、搬送させるシートPを排紙トレイ64へと案内する。従って、これらガイド部材73a,87aは、搬送冷却装置80内でシート搬送路73とシート搬送路87とを十字状に交差させて形成している。そして、このガイド部材73a,87aの交差部には、図2の正面視右方から搬送冷却装置80に搬送されたシートPの搬送方向を直進又は上昇に切り替えるフラッパ61が配設されている。
カバー部材84は、熱伝導率が低く耐熱性のある樹脂材料の断熱材により構成されている。本実施の形態における搬送冷却装置80では、このカバー部材84により、画像形成装置1の筐体1a内部を図2に示すように区画しつつ、上記したシート搬送路73,87の周囲を囲むような空間が形成されている。そして、後述する搬送ローラ対63,81,82,83を、上記カバー部材84に形成されたシートの各入出口(後述する入口E1、及び出口E2〜E4)を密閉するように配置している。これにより、上記した空間を画像形成装置1の筐体内(筐体1aの内部空間)に対して密閉空間Arとしている。
搬送ローラ対(搬送ローラ)63,81,82,83は、それぞれ駆動ローラと従動ローラとの対からなり、シートPの幅方向全域を挟持しつつ搬送する。搬送ローラ対81は、搬送冷却装置80の正面視右方(図2参照)に設けられた入口(入出口)E1を密閉するように配置され、入口E1からシートPを密閉空間Ar内に搬送すると共にガイド部材87内を搬送する。搬送ローラ対63は、搬送冷却装置80の正面視左方(図2参照)に設けられた出口(入出口)E4を密閉するように配置されている。搬送ローラ対63は、搬送ローラ対81から搬送されたシートPを搬送し、上記した出口E4から画像形成装置1外部に配置された排紙トレイ64へと排出する。
搬送ローラ対82は、搬送冷却装置80の正面視上方(図2参照)に設けられた出口(入出口)E2を密閉するように配置されている。搬送ローラ対82は、搬送ローラ対81から搬送されたシートPを搬送し、上記した出口E2から画像形成装置1外部に配置された排紙トレイ65へと排出する。また、シートPの両面に画像形成する場合には、搬送ローラ対82は、搬送ローラ対81から搬送されたシートPの搬送方向を逆転し、搬送冷却装置80の正面視下方(図2参照)に設けられた出口(入出口)E3に向けて搬送する。搬送ローラ対83は、上記した出口E3を密閉するように配置され、搬送ローラ対82から逆転して搬送されたシートPを出口E3から再搬送通路70に向けて搬送する。
なお、ここでの搬送ローラ対63,81〜83による密閉とは、カバー部材84で形成された空間におけるシートの出入口においてファンFa,Fbによる空気の流れを遮って画像形成装置の筐体内ではファンFa,Fbによる気流が生じない程度を意味する。つまり、搬送ローラ対63,81〜83によるここでの密閉は完全に隙間のない状態を意味するものではない。
上記したような搬送ローラ対63、81,82,83及びフラッパ61は、搬送冷却装置80内のガイド部材87において以下のような搬送パターンのシート搬送動作を行う。
すなわち、シートPの片面のみにトナー像を形成する場合(つまり片面印刷の場合)には、フラッパ61は図2の実線で示す位置か、もしくは破線で示す位置に切り替えられる。フラッパ61が実線で示す位置に切り替えられた場合には、シートPはフラッパ61に沿って上昇し、搬送ローラ対82によって排紙トレイ65に排出される。フラッパ61が破線で示す位置に切り替えられた場合には、搬送ローラ対81に搬送されたシートPは直進し、搬送ローラ対63によって排紙トレイ64に排出される。従って、フラッパ61が実線の位置にある場合には、シートPは、フェイスダウン(トナー像が下側)で排紙トレイ65に排出され、フラッパ61が破線の位置にある場合には、シートPはフェイスアップ(トナー像が上側)で排紙トレイ64上に排出される。
また、シートPの両面にトナー像を形成する場合(つまり両面印刷の場合)には、フラッパ61は、まず図2の実線で示す位置に切り替えられる。フラッパ61が上記実線の位置に切り替えられると、定着ユニット40でトナー像が定着されたシートPは、搬送ローラ対81によりフラッパ61に沿って上昇されつつ搬送ローラ対82に引き続き挟持されて搬送される。搬送ローラ対82によって上昇されているシートPの後端部が反転ポイントRに達すると、次いで、ガイド部材73aに形成されたシート搬送路73に沿って真下に搬送される。
そして、シート搬送路73を搬送されるシートPは、図2の正面視下方に配置された搬送ローラ対83によって、再搬送通路70に搬送される。その後、シートPは、再搬送通路70を搬送されていき、片面にトナー像を形成する場合と同様の過程をへることで、トナー像が未形成のもう一方の面にトナー像が形成されて排紙トレイ64又は排紙トレイ65上に排出されることとなる。
ところで、上述したように、入口E1、出口E2〜4には、それぞれに対応する搬送ローラ対63、81〜83が密閉するように配置されているが、例えば入口E1と搬送ローラ対81との間には多少の隙間が存在する。そして、このことは他の出口E2,3,4についても同様で、出口E2,3,4のそれぞれにも隙間が存在している。搬送冷却装置80は、上記したような入口E1、出口E2〜4と、それぞれに対応する搬送ローラ対63、81〜83との間の隙間を塞ぐようなシール部材(補填部材)63a,81a,82a,83aを備えている。これらシール部材63a,81a〜83aは、耐熱性フェルトなどの材料で成形され、それぞれが搬送ローラ対63,81〜83に軽接触するようにカバー部材84に固定されている。
また、搬送冷却装置80は、図3に示すように、搬送ローラ対63、81〜83の軸方向両端部に、カバー部材84との隙間を塞ぐシールスペーサ63b,81b,82b,83bを備えている。シールスペーサ63b,81b〜83bは、耐熱性フェルトなどの材料で成形され、リング形状で且つカバー部材84と軽接触しつつ回転可能に保持されている。
このような、シール部材63a,81a〜83aやシールスペーサ63b,81b〜83b等を備えることにより、カバー部材84で区画された密閉空間Arが一層密閉度の高いものとなっている。
一方、ファンFaは、図2の正面視手前側であって、図3及び図4に示すように、カバー部材84から延長されるように形成されたダクト85内に配置されている。ファンFaは、画像形成装置1の筐体外(筐体1aの外部)の空気をカバー部材84の内部、つまり密閉空間Arに入れて流通する。また、ファンFbは、図2の正面視奥側に配置されており、カバー部材84から延長されるように形成されたダクト86内に配置され、密閉空間Ar内の空気を画像形成装置1の筐体外(筐体1aの外部)に排出する。これにより、ファンFaから送風された空気は、図中矢印に示す方向にカバー部材84の内部に設けられた開口部90,91を通過してファンFbによって搬送冷却装置80の外部へと排気される。従って、定着ユニット40にて加熱されたシートの熱は、ファンFa,Fbによる空気流によって熱を奪われつつ排熱されるので、シートを有効に冷却することができると共に密閉空間Ar内の温度上昇を抑制することができるようになる。
また、ガイド部材87aには、密閉空間Arを連通するように、それぞれが細長い棒形状をした開口部(連通穴)89が複数設けられている。これら開口部89は、それぞれがシートの搬送される方向(図3の矢印D参照)に対してやや傾斜された状態で並んで形成されているので、例えばシートが入口E1から出口E4まで搬送される間にはシートの下側の面全体が開口部89から露出されることとなる。これにより、搬送されるシートの両面にファンFaからの空気流が触れることとなり、シートの両面から放熱がされ易くなるので、シートの冷却を促進させることができるものとなる。
なお、以上説明した本実施の形態における搬送冷却装置80を用いて検討した結果、シート搬送速度が300mm/sで、かつシート面近傍の風速を3m/sに設定して冷却した場合には、排紙されて積載されたシート束の内部温度は56℃となった。従って、熱定着されたシートを排紙し、例えば排紙トレイ等に積載した際に、そのシートの熱で軟化したトナーによって発生し得る接着現象を防止することができることを確認した。
また、本実施の形態の図2に示した範囲Sは、搬送冷却装置80の分割範囲を示すもので、搬送中のシートPがジャムした場合等に開閉操作可能な構造とすることが望ましい。
以上説明した本実施の形態における画像形成装置1では、搬送冷却装置80が、シート搬送路73,87を囲んで区画した空間と、空間内で空気を流通させるファンFa,Fbと、シートを搬送する搬送ローラ対63,81〜83とを備える。そして、搬送ローラ対63,81〜83を、上記空間の入口E1や出口E2〜E4を密閉するように配置し、この空間を密閉空間Arにしている。これにより、画像形成装置1本体内の温度上昇を防ぎつつ、シートの熱を有効に冷却することができるようになる。
また、搬送冷却装置80が、密閉空間Ar内でファンFa,Fbにより、筐体1a外から空気を入れ、密閉空間Ar内に流通させて筐体1a外に排出しつつ冷却するので、熱定着されて搬送されるシートを、有効に冷却することができるようになる。これにより、画像形成装置1の筐体1a内の温度上昇が抑えられると共に、シートの搬送時における画像不良の発生防止や、シート排紙後の積載時に生じ得る接着現象等の不具合を解消することができる。また、密閉空間Arが、画像形成装置1の筐体1a内に対して密閉された空間であるので、画像形成装置1の筐体1a内にシートの熱を伝えることを抑制し、筐体1a内の温度上昇を防ぐことができるようになる。
また、搬送冷却装置80のダクト85,86内にファンFa,Fbが配置されることにより、ファンFa,Fbの騒音を低減することができるようになる。また、密閉空間Arのような狭小で限られた空間内の空気を流すことでシートを冷却し得ることから、比較的小型のファンを配置することができるものとなる。
また、搬送ローラ対63,81〜83を、密閉空間Arのシートの入口E1や出口E2〜E4を密閉するように配置したので、ファンFaからの風が入口E1や出口E2〜E4から画像形成装置1の筐体1a内に漏れることを防ぐことができる。従って、ファンFaからの風が画像形成装置1の筐体1a内の部材に対して悪影響を及ぼすことを防止できると共に、定着後のシートの熱が筐体1a内に入って画像形成装置1内の温度上昇を招くことを防止することができる。また、例えば、ファンFaからの風が、入口E1や出口E2〜E4を介して定着ユニット内に入り込み、定着ローラの温度を低下させてしまうような問題をも未然に防止することができる。
また、搬送冷却装置80が、入口E1及び出口E2〜E4と、それらをそれぞれ密閉するように配置した搬送ローラ対63,81〜83との間を塞ぐシール部材63a,81a〜83aを備えている。これにより、カバー部材84で形成された密閉空間Arの密閉性を向上させることができるものとなる。また、搬送冷却装置80が、搬送ローラ対63,81〜83の軸方向両端部に、カバー部材84との隙間を閉塞するシールスペーサ63b,81b,82b,83bを備えている。これにより、カバー部材84で形成された密閉空間Arの密閉性を向上させることができるものとなる。
また、カバー部材84を、断熱部材により構成するので、密閉空間Ar内の温度を画像形成装置1の筐体1a内にまで伝わらなくすることができる。これにより、画像形成装置1の筐体1a内の温度上昇を防ぐことができるようになる。
また、ガイド部材73aとガイド部材87aとには、これらが形成するシート搬送路73,87と密閉空間Arとを連通する連通穴が形成されている。これにより、搬送中のシートの両面にファンFaからの風を有効に当てることができるので、片面のみに風を当てる場合に比して一層早く冷却することができるようになる。
また、搬送冷却装置80が備えるシート搬送路は、シートを画像形成装置1の筐体1a外に搬送させるシート搬送路87と、シートを反転させるシート搬送路73と、を有している。これにより、定着ユニット40より下流側のシート搬送路が単体の単純形状のものだけではなく、交差や分岐等したような複数でかつ複雑な形状をしたものであっても、搬送されるシートを有効に冷却することができることとなる。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置は、特に、画像形成装置本体を小型化しつつ熱定着したシートを有効に冷却し得ることを要する画像形成装置に適している。
本実施の形態における画像形成装置の構成の説明図である。 本実施の形態における搬送冷却装置を拡大して示す断面図である。 搬送冷却装置を図2のA−A線で断面して矢視方向に見た断面図である。 搬送冷却装置を図2のB−B線で断面して矢視方向に見た断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1a 筐体
10 画像形成部
40 定着部(定着ユニット)
63 搬送ローラ(搬送ローラ対)
63a 補填部材(シール部材)
73 シート搬送路、反転通路(シート搬送路)
73a ガイド部材
81,82,83 搬送ローラ(搬送ローラ対)
81a,82a,83a 補填部材(シール部材)
84 カバー部材
87 シート搬送路、搬送通路(シート搬送路)
87a ガイド部材
89 連通穴(開口部)
Ar 空間(密閉空間)、密閉空間
E1 入出口(入口)
E2,E3,E4 入出口(出口)
Fa 送風手段(ファン)
Fb 送風手段(ファン)
P シート

Claims (6)

  1. 画像形成部で形成されたトナー像をシートに転写し、定着部によりシートを加熱して前記トナー像を定着させる画像形成装置において、
    前記定着部によりトナー像が定着されたシートを搬送させるシート搬送路と、
    前記シート搬送路の周囲を囲むよう、カバー部材で区画した空間と、
    前記空間内で空気を流通させる送風手段と、
    前記シート搬送路に配置され、シートを搬送する搬送ローラと、を備え、
    前記搬送ローラを、前記空間におけるシートの入出口を密閉するように配置し、前記空間を密閉空間にした、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記入出口と、前記入出口を密閉するように配置した前記搬送ローラとの間を塞ぐ補填部材を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カバー部材を、断熱部材により構成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シート搬送路を形成するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材に前記密閉空間と前記シート搬送路とを連通する連通穴が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記送風手段は、前記画像形成装置の筐体外から空気を入れ、前記空間内に流通させて前記筐体外に排出し、前記密閉空間は、前記画像形成装置の筐体内に対して密閉された空間であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記シート搬送路は、
    シートを前記画像形成装置の筐体外に搬送させる搬送通路と、シートを反転させる反転通路と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2008040965A 2008-02-22 2008-02-22 画像形成装置 Withdrawn JP2009198847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040965A JP2009198847A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040965A JP2009198847A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009198847A true JP2009198847A (ja) 2009-09-03

Family

ID=41142382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008040965A Withdrawn JP2009198847A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009198847A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017097036A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 コニカミノルタ株式会社 捕集装置及び画像形成装置
JP2021032931A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017097036A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 コニカミノルタ株式会社 捕集装置及び画像形成装置
CN106842866A (zh) * 2015-11-19 2017-06-13 柯尼卡美能达株式会社 捕集装置及图像形成装置
CN106842866B (zh) * 2015-11-19 2019-12-31 柯尼卡美能达株式会社 捕集装置及图像形成装置
JP2021032931A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7310431B2 (ja) 2019-08-19 2023-07-19 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106217B2 (ja) 画像形成装置
JP5932282B2 (ja) 画像形成装置
US9229429B2 (en) Image forming apparatus including an air-blowing portion configured to blow air guided to a recording material
JP5934153B2 (ja) 画像形成装置
JP5453940B2 (ja) 画像形成装置
JP5137452B2 (ja) 画像形成装置
JP2012073335A (ja) 画像形成装置
JP5857631B2 (ja) 画像形成装置
JP5645799B2 (ja) 画像形成装置
JP2010002711A (ja) 画像形成装置
JP2008268527A (ja) 画像形成装置
JP2005292652A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009198847A (ja) 画像形成装置
JP5929380B2 (ja) 用紙冷却装置及び画像形成装置
US9304460B2 (en) Fixing device and image forming apparatus with fixing device that ensure effective cooling of induction heating unit
JP5420048B2 (ja) 画像形成装置
JP5817375B2 (ja) 画像形成装置
JP5589456B2 (ja) 画像形成装置
JP5214052B2 (ja) 画像形成装置
JP6132956B2 (ja) 画像形成装置
JP5511013B2 (ja) 画像形成装置
JP5899293B2 (ja) 画像形成装置
JP7417189B2 (ja) 機器、及び、画像形成装置
JP2007147862A (ja) 画像形成装置
JP2016133710A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110218

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20111111