JP2014174531A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギー性能を維持しつつ、熱源の点灯Dutyが高い場合でも部品の劣化や生産性の低下を招くことのない定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能な定着部材201と、定着部材を内部から加熱する熱源202と、定着部材とニップ部を形成する加圧部材203と、定着部材内部で加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材206と、ニップ形成部材を支持する支持部材207と、支持部材の温度を検知又は算出する温度検知手段と、支持部材の温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段211と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体をニップ部に搬送して、記録媒体に未定着画像を定着する定着装置200において、温度上昇抑制手段は、温度検知手段の温度が閾値を超えた場合にのみ作動し、支持部材の温度上昇を抑制する。
【選択図】図11
【解決手段】回転可能な定着部材201と、定着部材を内部から加熱する熱源202と、定着部材とニップ部を形成する加圧部材203と、定着部材内部で加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材206と、ニップ形成部材を支持する支持部材207と、支持部材の温度を検知又は算出する温度検知手段と、支持部材の温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段211と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体をニップ部に搬送して、記録媒体に未定着画像を定着する定着装置200において、温度上昇抑制手段は、温度検知手段の温度が閾値を超えた場合にのみ作動し、支持部材の温度上昇を抑制する。
【選択図】図11
Description
本発明は複写機やファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に使用される定着装置に関し、より具体的には無端状の定着部材と加圧部材間にニップを形成し、該ニップを通る被定着材に対し定着処理を行う定着装置、及びその定着装置を搭載した画像形成装置に関するものである。
プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、未定着トナー画像が、画像転写方式もしくは直接方式により記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、未定着トナー画像が、画像転写方式もしくは直接方式により記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特許文献1)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許文献2)が知られている。
近年、ベルト方式の定着装置では、電源投入時などに常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)に達するまでに要する時間であるウォームアップ時間や、印刷要求を受けた後に印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間であるファーストプリント時間の更なる短縮化が望まれている(課題1)。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間当たりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する、所謂温度落ち込みも問題となっている(課題2)。
前記課題1の問題を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化、小型化が可能となった。しかし、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、ニップの用紙などの入口においてベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなる。特に、高速機においては、ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
以上のような課題1〜3を解決するために、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(例えば特許文献3)。
図14は、特許文献3に記載の定着装置の概略図である。
無端ベルト81の移動をガイドすることができるように、パイプ状の金属熱伝導体82を無端ベルト81の内部に固定し、金属熱伝導体82内の熱源83により金属熱伝導体82を介して無端ベルト81を加熱する。さらに、無端ベルト81を介して金属熱伝導体82に接してニップ部Nを形成する加圧ローラ84を備え、該加圧ローラ84の回転に連れ回りするようにして無端ベルト81を周方向に移動させる。加圧ローラは芯金85と弾性ゴム層86からなる。この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
無端ベルト81の移動をガイドすることができるように、パイプ状の金属熱伝導体82を無端ベルト81の内部に固定し、金属熱伝導体82内の熱源83により金属熱伝導体82を介して無端ベルト81を加熱する。さらに、無端ベルト81を介して金属熱伝導体82に接してニップ部Nを形成する加圧ローラ84を備え、該加圧ローラ84の回転に連れ回りするようにして無端ベルト81を周方向に移動させる。加圧ローラは芯金85と弾性ゴム層86からなる。この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかしながら、更なる省エネルギー化及びファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要があり、無端ベルトを金属熱伝導体を介して間接的に加熱する構成から、無端ベルトを金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成が発展的に考案された。この構成では、伝熱効率が大幅に向上して消費電力が低減すると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが実現できる。また、金属熱伝導体を要しないためコストダウンが可能となる。
無端ベルトを直接加熱する構成とすることで、省エネルギー性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となった。
しかしながら、無端ベルトは熱容量が小さく、記録媒体を定着搬送する際に、無端ベルトに蓄積された熱量の大部分が記録媒体に奪われる。そのため、無端ベルトの表面温度を維持するために、熱源であるヒータの点灯Dutyを従来の定着方式と比較して高めなければならない。その結果、無端ベルト内部にある部品は、記録媒体が定着搬送される間は常にヒータ光に晒され、温度が上昇し続けてしまう。
しかしながら、無端ベルトは熱容量が小さく、記録媒体を定着搬送する際に、無端ベルトに蓄積された熱量の大部分が記録媒体に奪われる。そのため、無端ベルトの表面温度を維持するために、熱源であるヒータの点灯Dutyを従来の定着方式と比較して高めなければならない。その結果、無端ベルト内部にある部品は、記録媒体が定着搬送される間は常にヒータ光に晒され、温度が上昇し続けてしまう。
図15は従来の定着装置を示す図である。
定着装置は、定着装置の両側板に設置された支持部材(加圧ステー)207、これに取り付けられたニップ形成部材206、支持部材の内側に取り付けられた反射部材209、熱源である3本のハロゲンヒータ202、これらの部材の周りに回転可能に保持された定着ベルト201、ニップ形成部材に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ203等からなる。この定着装置は、無端ベルトである定着ベルト201を金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成である。一般的に、ニップ部Nを形成するニップ形成部材206等は、軸方向のニップ幅偏差を小さくしたり、分離性を向上させたりするために形状が複雑化するため、耐熱樹脂の射出成形により作成される。だが、上記の理由により、ニップ形成部材206に当接するステー207の温度がニップ形成部材206の耐熱温度を超えてしまい、ニップ形成部材が溶融してしまうという問題が発生した。
定着装置は、定着装置の両側板に設置された支持部材(加圧ステー)207、これに取り付けられたニップ形成部材206、支持部材の内側に取り付けられた反射部材209、熱源である3本のハロゲンヒータ202、これらの部材の周りに回転可能に保持された定着ベルト201、ニップ形成部材に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ203等からなる。この定着装置は、無端ベルトである定着ベルト201を金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成である。一般的に、ニップ部Nを形成するニップ形成部材206等は、軸方向のニップ幅偏差を小さくしたり、分離性を向上させたりするために形状が複雑化するため、耐熱樹脂の射出成形により作成される。だが、上記の理由により、ニップ形成部材206に当接するステー207の温度がニップ形成部材206の耐熱温度を超えてしまい、ニップ形成部材が溶融してしまうという問題が発生した。
そこで本発明は、省エネルギー性能を維持しつつ、熱源の点灯Dutyが高い場合でも部品の劣化や生産性の低下を招くことのない定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
この課題は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を内部から加熱する熱源と、前記定着部材とニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材内部で前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記支持部材の温度を検知又は算出する温度検知手段と、前記支持部材の温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップ部に搬送して、前記記録媒体に未定着画像を定着する定着装置において、前記温度上昇抑制手段は、前記温度検知手段の温度が閾値を超えた場合にのみ作動し、前記支持部材の温度上昇を抑制することにより解決される。
一般的な使用状況下では省エネルギー性能を維持することができ、高Dutyな使用条件下でも、生産性の低下や部品劣化が生じない。
先ず、図1を用いて実施形態に係る定着装置を適用する画像形成装置の構成を説明する。
図1に示した画像形成装置は、複数の色画像を形成する画像形成部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタあるが、本発明はこの方式に限られず、プリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100では、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
図1に示した画像形成装置は、複数の色画像を形成する画像形成部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタあるが、本発明はこの方式に限られず、プリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100では、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
図示の構成の画像形成装置100では、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、1次転写行程の実行により、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な無端ベルトが用いられる中間転写体(以下、転写ベルトという)11に対して重畳転写され、その後、中間転写体上の画像は記録シートなどが用いられる記録媒体Sに対して2次転写行程の実行により一括転写されるようになっている。
各感光体ドラムの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。ブラック画像形成を行う感光体ドラム20Bkを例として説明すると、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが配置されている。感光体ドラムの帯電後に行われる書き込みには、光書込装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に対向して配設され、転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写部材としての転写ローラである2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13と、これら4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光書込装置8とを有している。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡などを装備しており、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lb(図1では便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である)を出射して感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
画像形成装置100には、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間に向けて搬送される記録媒体Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた記録媒体Sを、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間の転写部に向けて繰り出すレジストローラ対4と、記録媒体Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとが設けられている。
また、画像形成装置100には、トナー像が転写された記録媒体Sにトナー像を定着させるためのローラ定着方式の定着装置200と、トナー像の定着済みの記録媒体Sを画像形成装置100の本体外部に排出する排紙ローラ7と、画像形成装置100の本体上部に配設されて排紙ローラ7により画像形成装置100の本体外部に排出された記録媒体Sを積載する排紙トレイ17と、排紙トレイ17の下側に位置し、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとが備えられている。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkの他に、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。
従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このために、従動ローラ73にはスプリングなどを用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと、2次転写ローラ5と、クリーニング装置13とで、転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、画像形成装置100の本体下部に配設されており、最上位の記録媒体Sの上面に当接する給紙ローラとしての給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回りに回転駆動されることにより、最上位の記録媒体Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有しており、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。
クリーニング装置13はまた、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
図2は実施形態に係る定着装置を示す断面図である。
定着装置200は、定着部材としての定着ベルト201と加圧部材としての加圧ローラ203を有している。定着ベルト201内には熱源である2本のハロゲンヒータ202が設けられ、これにより定着ベルト201が内周側から輻射熱で直接加熱される。また、定着ベルト201内の加圧ローラ203に対向する側に、定着ベルト201を介して加圧ローラ203とニップを形成するニップ形成部材206が配設され、定着ベルト内面と直接若しくは図示しない摺動シートを介して間接的に摺動するようになっている。
定着装置200は、定着部材としての定着ベルト201と加圧部材としての加圧ローラ203を有している。定着ベルト201内には熱源である2本のハロゲンヒータ202が設けられ、これにより定着ベルト201が内周側から輻射熱で直接加熱される。また、定着ベルト201内の加圧ローラ203に対向する側に、定着ベルト201を介して加圧ローラ203とニップを形成するニップ形成部材206が配設され、定着ベルト内面と直接若しくは図示しない摺動シートを介して間接的に摺動するようになっている。
図2の構成ではニップ部の形状は平坦であるが、凹形状やその他の形状であっても良い。凹形状のニップを形成することで、記録媒体先端の排出方向がより加圧ローラ寄りになり、記録媒体の定着ベルトに対する分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。
定着ベルト201は、ニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(若しくはフィルム)とする。ベルトの表層は、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)又は四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなる離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFA又はPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成する弾性層があっても良い。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、ニップ部にて未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するにはシリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善する。
また、定着ベルト201の内部には、ニップ形成部材206を支持するための支持部材であるステー207を設け、加圧ローラ203により圧力を受けるニップ形成部材206の撓みを防止し、軸方向(紙面垂直方向)で均一なニップ幅を得られるようにしている。ステー207は剛性を確保するために金属材料でできている。このステー207は両端部で側板に保持固定され、位置決めされている。ニップ形成部材206は複雑な形状を有するため、耐熱樹脂の射出成形品として作成されるのが望ましい。耐熱樹脂の種類としてはLCP(耐熱温度330℃程度)、PEK(耐熱温度350℃程度)などが望ましい。また、ヒータ202とステー207の間に反射部材209を備え、これがヒータ202からの輻射熱などを反射することで、輻射熱などによりステー207が加熱されてしまうことによるエネルギー浪費を抑制している。
ここで、反射部材209を備える代わりに、ステー207の表面に断熱処理若しくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。熱源としては図示したハロゲンヒータでも良いが、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であっても良い。
加圧ローラ203は、芯金205、芯金に設けられた弾性ゴム層204、離型性を得るために表面に設けられた離型層(PFA又はPTFE層)からなる。加圧ローラ203は、画像形成装置100に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転する。また、加圧ローラ203は、図示しないスプリングなどにより定着ベルト201側に押し付けられており、弾性ゴム層204が押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅を有している。
加圧ローラ203は中空ローラであっても良く、加圧ローラ203内部にハロゲンヒータなどの熱源を有していても良い。弾性ゴム層204はソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ203内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムを使用すると、断熱性が高まり定着ベルト201の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
定着ベルト201は、加圧ローラ203により連れ回り回転する。図2の定着装置200の場合、加圧ローラ203は図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルト201に駆動力が伝達されることにより定着ベルト201が回転する。定着ベルト201は、ニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部以外では両端部でフランジ208にガイドされ、走行する。記録媒体Sはニップ部Nを通る際に加熱・加圧され、定着処理が行われる。
また、ヒータ202と定着ベルト201の間で回動可能な遮光部材210が設けられている。図3に示すように、遮光部材210は各紙幅に合わせた遮光部を有する段付き形状となっている。すなわち、上段の透過光部はハガキサイズに対応し、中段の透過光部はB4サイズに対応し、下段の透過光部はA3サイズに対応する。ただし、段の数と各段に対応する用紙サイズなどはこの例に限られない。
図4は遮光部材210の回動位置を示す図である。図示のように、遮光部材210は、定着ベルト201の内側に沿って他の部材と非接触で回動することができ、各紙幅に対応した位置に回動して加熱に不必要な定着ベルト201の領域を遮光する。図4(a)の上図はA3サイズの用紙の通紙時における遮光部材210の回動位置であり、下図は上図における平面Xでの断面図である。この位置では、定着ベルト201に向かって発せられるヒータ202からの光は、A3サイズの幅以外では遮光部材210により遮光される。図4(b)の上図はハガキサイズの用紙の通紙時における遮光部材210の回動位置であり、下図は上図における平面Xでの断面図である。この位置では、定着ベルト201に向かって発せられるヒータ202からの光は、中央部のハガキサイズの幅以外では遮光部材210により遮光される。遮光部材によって、紙幅の狭い記録媒体を連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、過昇温した非通紙領域を冷却するために生産性を落とすような制御を行う必要もない。
上記のような構成により安価で、ウォームアップが早い定着装置を実現することが可能となる。
図5は、遮光部材210を正逆方向に回転駆動する駆動機構250を示す斜視図である。
図6に示すように、この駆動機構250は、遮光部材210の軸方向一端側(図6の左側)に配置されており、駆動源であるモータ261と、複数の伝達ギヤ262,263,264からなるギヤ列とを備える。ギヤ列のうち、一端側のギヤ262はモータ261の出力軸に連結される。また、他端側のギヤ264は、スライド部材241(後で詳細に述べる)の外周面に形成されたギヤ部415と噛み合っている。これにより、モータ261を正逆方向に駆動すると、その駆動力がギヤ列を介してスライド部材241に伝達され、遮光部材210が正逆方向に回転する。
図6に示すように、この駆動機構250は、遮光部材210の軸方向一端側(図6の左側)に配置されており、駆動源であるモータ261と、複数の伝達ギヤ262,263,264からなるギヤ列とを備える。ギヤ列のうち、一端側のギヤ262はモータ261の出力軸に連結される。また、他端側のギヤ264は、スライド部材241(後で詳細に述べる)の外周面に形成されたギヤ部415と噛み合っている。これにより、モータ261を正逆方向に駆動すると、その駆動力がギヤ列を介してスライド部材241に伝達され、遮光部材210が正逆方向に回転する。
図6は、定着ベルト201の支持構造を示す斜視図であり、図7は、遮光部材210の被駆動側の端部(図6の右側)での上記支持構造を上下反転させてニップ部N側から見た斜視図である。なお、以下の説明において、「軸方向」、「周方向」、「半径方向」の用語は、遮光部材210の回転軸を基準とした場合の各方向を意味する。例えば軸方向は遮光部材210の長手方向に一致する。
図6に示すように、定着ベルト201は、その軸方向両端に配置したフランジ208で回転自在に支持される。図7に示すように、このフランジ208は、定着装置200の側板212にネジなどを用いて着脱可能に取り付けられている。
図5に示すように、遮光部材210は、フランジ208とスライド部材241とを有する支持構造で回転自在に支持される。
フランジ208は、図8に示すように、軸方向両側を開口させた中空形状をなし、軸方向に延びる受け部401と受け部401から半径方向に突出する顎部402とを一体に有する。受け部401は、周方向の一部領域に切欠403を有する部分円筒状に形成されている。この切欠403で形成された空間に、図7に示すようにニップ形成部材206が挿入されている。ニップ形成部材206の端部は、顎部402の内周を経て側板212に固定されている。図7には現れていないが、定着ベルトの内部に配置されたヒータ202及びステー207の各端部も、受け部401の内周及び顎部402の内周を経てそれぞれ側板212に固定されている。
図8に示すように、スライド部材241は、定着ベルト201の装着側と軸方向反対側の領域で、フランジ208と軸方向で対向させて配置される。以下の説明では、フランジ208のうち、スライド部材241と軸方向で対向する対向面404をフランジ208の外側面と称し、スライド部材241のうち、フランジ208と軸方向で対向する対向面411をスライド部材241の内側面と称する。
スライド部材241は、フランジ208側から見て円弧状の形態を備えており、その内側面411には、雄部として周方向に延びる突条412が形成されている。また、スライド部材241の内周面には、盛り上がり部413が形成されている。この盛り上がり部413の内周面には、遮光部材210の周方向に延びる円弧状の孔部414が形成されている。この孔部414には、遮光部材210の端部に設けられた突起210aが挿入され(図10参照)、これにより遮光部材210とスライド部材241が結合されて両者が一体に回転可能となっている。
フランジ208とスライド部材241は軸方向で互いに密着した状態で定着装置200に組み付けられる。図9は、この組み付け状態のフランジ208及びスライド部材241を示す正面図である。
同図に示すように、フランジ208の外側面404には、雌部として周方向に延びるガイド溝405が形成されている。このガイド溝405には、スライド部材241の突条412が嵌合される。ガイド溝405の周方向長さは、突条412の周方向長さよりも長い。なお、フランジ208において、ガイド溝405が形成された領域と受け部401が形成された領域とは軸方向で略一致している。
同図に示すように、フランジ208の外側面404には、雌部として周方向に延びるガイド溝405が形成されている。このガイド溝405には、スライド部材241の突条412が嵌合される。ガイド溝405の周方向長さは、突条412の周方向長さよりも長い。なお、フランジ208において、ガイド溝405が形成された領域と受け部401が形成された領域とは軸方向で略一致している。
以上に述べたフランジ208及びスライド部材241は、いずれも樹脂の射出成形で形成することができる。この際、フランジ208及びスライド部材241は、耐熱性と摺動性に富む樹脂材料、例えば液晶ポリマーやポリイミド等で形成することができる。また、両者を同種の樹脂で形成するほか、異種の樹脂で形成しても構わない。加工コストを考慮すると、フランジ208及びスライド部材241の双方で樹脂の射出成形品とするのが望ましいが、この点が問題にならなければ、フランジ208及びスライド部材241のうち、どちらか一方又は双方を金属で形成することもできる。
図7〜9では、遮光部材210の軸方向両端の支持構造のうち、駆動機構250が配置されていない被駆動側端部の支持構造、及び当該支持構造を構成するフランジ208、スライド部材241を図示している。これに対し、図5及び図10に示すように、駆動機構250が配置された駆動側端部の支持構造も基本的に被駆動側の支持構造と共通の構成を有する。なお、駆動側端部の支持構造では、スライド部材241の外周面に駆動機構250のギヤ264と噛み合うギヤ部415が設けられており、この点でそのようなギヤ部を有しない被駆動側端部の支持構造のスライド部材241と異なる構成になっている。
次に、実施形態に係る支持部材としてのステーの説明をする。
図2や図11に示すように、ステー207は中空部材であり、軸方向両端を除いて密閉されている。同じ重量の中実ステーと中空ステーを比較した場合、一般的に断面二次モーメントが大きくなるため、たわみ強度は中空ステーの方が大きくなる。すなわち、中空ステーを用いることで、熱容量を低減しつつ強度を確保することができる。記録媒体数枚程度の印刷ジョブが数分おきに繰り返されるような一般的な印刷要求に対しては、ステーの熱容量が小さければ、ステー温度が上がり易くなりステー自体は吸熱しにくくなると同時に、ステーは定着ベルト側に放熱しようとするため、結果的に定着効率が上昇し、省エネルギー性能が向上する。
図2や図11に示すように、ステー207は中空部材であり、軸方向両端を除いて密閉されている。同じ重量の中実ステーと中空ステーを比較した場合、一般的に断面二次モーメントが大きくなるため、たわみ強度は中空ステーの方が大きくなる。すなわち、中空ステーを用いることで、熱容量を低減しつつ強度を確保することができる。記録媒体数枚程度の印刷ジョブが数分おきに繰り返されるような一般的な印刷要求に対しては、ステーの熱容量が小さければ、ステー温度が上がり易くなりステー自体は吸熱しにくくなると同時に、ステーは定着ベルト側に放熱しようとするため、結果的に定着効率が上昇し、省エネルギー性能が向上する。
しかし、毎分60枚程度印刷するプリンタにおいても、稀に例えば500枚(1トレイ分)又はそれ以上の印刷要求が発生することがある。この場合に上記のような低熱容量のステー207のみを用いたのでは、ステー207の温度がニップ形成部材206の耐熱温度を超えてしまう虞がある。
そこで実施形態1としては、ステー207は中空形状を有し、内部に通気可能な構成とする。ステー207には温度検知手段であるサーミスタ(不図示)などが直接取り付けられている。また、図2などにおいて、定着装置200の手前側と奥側には、紙詰まりなどを検知する定着排紙センサ(不図示)と、温度上昇抑制手段としての吸気・排気用ファン及びダクト(不図示)が設けられている。本来ファンは定着排紙センサを通気により冷却するものであるが、これを利用することができる。つまり、手前側の吸気用ファンからダクトをステー207の入口対応位置に分岐させ、ステーの出口対応位置から排気用ファンにダクトを延ばすことで、追加のファンなどを設けずに流路を確保し、ステー207に通気することができる。
サーミスタの温度が閾値(例えば300℃)を超えた場合は、温度上昇抑制手段としてのファン(不図示)が作動してステー内部に通気し、強制的な空気対流によりステー207の温度上昇を抑制する。これにより、ニップ形成部材206の溶融を防止することができる。ファンの駆動分、そしてステーを冷却している分の熱量補填として多少電力を消費することになるが、このような印刷ジョブは稀である。よって、全印刷要求を含めた電力総計を考慮すると、記録媒体数枚程度の印刷ジョブに合わせてステーを低熱容量に設計するほうが省電力となる。
なお、ステー207のためのサーミスタはステーに直接取り付けてもよいが、取り付けスペースや耐熱性の確保が難しい場合は、例えば加圧ローラ203の温度検知手段としてのサーミスタの出力値とステー温度との相関を取り、当該出力値からステー温度を算出してもよい。加圧ローラ203は比較的高熱容量を有するため、非通紙領域のゴム部や芯金温度などは、ステー207の加熱・冷却に伴う温度変動と相関を取りやすいことが分かっている。
実施形態2としては、図11に示すように、ステー207内部に温度上昇抑制手段としての高熱容量の伝熱部材211を配置する。なお、伝熱部材211はステー207の内部でなく、その近傍に配置されてもよい。本例では、伝熱部材211は中実部材であって、ステンレス、鉄、アルミニウムなどの金属でできている。伝熱部材211はステー207と非接触に配置されているが(図11(a))、高Dutyの印刷要求があった場合、ステー温度がニップ形成部材206の耐熱温度を超える前に、伝熱部材211をステー207に密着させる(図11(b))。記録媒体数枚程度の低Dutyの印刷ジョブでは、高熱容量の伝熱部材211はステー207と空気断熱状態にあるため、ステー自体は低熱容量部材として機能する。一方、高Dutyの印刷ジョブにおいてステー温度がニップ形成部材206の耐熱温度を上回りそうな場合のみ、高熱容量の伝熱部材211をステー207に密着させる。これにより、ステー207の見掛けの熱容量が増加し、ステー自体の温度を下げることができる。それに伴い、ステー207とニップ形成部材206の平衡温度を下げることができるため、ニップ形成部材206の溶融を防止することができる。
伝熱部材211は例えば電磁クラッチ(不図示)などを用いて移動させることができる。電磁クラッチは伝熱部材211の端部に接続されている。ニップ形成部材として用いられる液晶ポリマーは320℃〜350℃で溶融する。そのため、ステー207に取り付けたサーミスタの温度や、加圧ローラ203端部のサーミスタの検知温度から相関予測した温度が、例えば300℃を超える場合に、電磁クラッチを作動させる。伝熱部材211は電磁クラッチなどに接続され、普段はステー207と非接触で配置されている。電磁クラッチを押し込むことで、伝熱部材211と、側板212やステー207から延びたリンク部材の節が、ステー207側に移動し、伝熱部材211がステー207に密着するようになっている。なお、本例では高熱容量の伝熱部材211はヒータ202に向かう側へ移動してステー207と接触するが、ニップ形成部材206側に移動してステー207と接触してもよい。
図12,13は、伝熱部材211の変形例を示す図である。この伝熱部材211によれば、前記実施形態1,2を組み合わせることができる。
つまり、図12では、高熱容量の伝熱部材211は中実部材であるが、ステー207に密着しない面にスリットが入れられ、この面はフィン形状を有している。この場合、ファンによって、ステー207に加えてフィン部分にも送風を行ってもよい。一方、図13では、高熱容量の伝熱部材211は中空部材である。この場合、ファンによって、ステー207に加えて中空部分にも送風を行ってもよい。これにより、高熱容量の伝熱部材211による冷却効果と、強制的な空気対流とにより、効率的にステー207の温度上昇を抑制することができる。
つまり、図12では、高熱容量の伝熱部材211は中実部材であるが、ステー207に密着しない面にスリットが入れられ、この面はフィン形状を有している。この場合、ファンによって、ステー207に加えてフィン部分にも送風を行ってもよい。一方、図13では、高熱容量の伝熱部材211は中空部材である。この場合、ファンによって、ステー207に加えて中空部分にも送風を行ってもよい。これにより、高熱容量の伝熱部材211による冷却効果と、強制的な空気対流とにより、効率的にステー207の温度上昇を抑制することができる。
また、画像形成装置100は、記録媒体Sに対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備え、該定着部として上記の定着装置を搭載すると好ましい。
これにより、ウォームアップ時間が短く、最も一般的に使用される印刷要求の範囲内では省エネルギー性を一層高め、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが可能で、更に目標寿命まで安定して使用することができる画像形成装置が得られる。
200 定着装置
201 定着ベルト(定着部材)
202 ハロゲンヒータ(熱源)
203 加圧ローラ(加圧部材)
206 ニップ形成部材
207 ステー(支持部材)
208 フランジ(温度検知手段)
211 伝熱部材(温度上昇抑制手段)
N ニップ部
S 記録媒体
201 定着ベルト(定着部材)
202 ハロゲンヒータ(熱源)
203 加圧ローラ(加圧部材)
206 ニップ形成部材
207 ステー(支持部材)
208 フランジ(温度検知手段)
211 伝熱部材(温度上昇抑制手段)
N ニップ部
S 記録媒体
Claims (8)
- 回転可能な定着部材と、前記定着部材を内部から加熱する熱源と、前記定着部材とニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材内部で前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記支持部材の温度を検知又は算出する温度検知手段と、前記支持部材の温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップ部に搬送して、前記記録媒体に未定着画像を定着する定着装置において、
前記温度上昇抑制手段は、前記温度検知手段の温度が閾値を超えた場合にのみ作動し、前記支持部材の温度上昇を抑制することを特徴とする定着装置。 - 前記支持部材が中空部材であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記温度上昇抑制手段が前記支持部材へ通気するファンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記温度上昇抑制手段が、前記支持部材とは非接触で前記支持部材の近傍又は内部に配置された伝熱部材からなり、該伝熱部材は作動により前記支持部材に密着することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記支持部材に密着しない前記伝熱部材の面はフィン形状を有することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
- 前記伝熱部材は中空部材であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
- 前記温度上昇抑制手段が、前記支持部材及び前記伝熱部材へ通気するファンを更に備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記記録媒体に対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された前記記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備えた画像形成装置において、該定着部として請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013050247A JP2014174531A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 定着装置及び画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016099590A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
-
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- 2013-03-13 JP JP2013050247A patent/JP2014174531A/ja active Pending
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