JP2008196636A - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008196636A
JP2008196636A JP2007033895A JP2007033895A JP2008196636A JP 2008196636 A JP2008196636 A JP 2008196636A JP 2007033895 A JP2007033895 A JP 2007033895A JP 2007033895 A JP2007033895 A JP 2007033895A JP 2008196636 A JP2008196636 A JP 2008196636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
seal plate
clutch piston
annular
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007033895A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Iwasaki
龍彦 岩▲さき▼
Yoshihiko Fujita
芳彦 藤田
Naohiro Sakagami
直博 坂上
Yushun Mukai
雄俊 向井
Hidetoshi Maeda
英俊 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007033895A priority Critical patent/JP2008196636A/ja
Publication of JP2008196636A publication Critical patent/JP2008196636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

【課題】クラッチ装置のクラッチピストンに臨む油圧室の油に作用する少なくとも遠心力油圧によりシールプレートに高い応力が発生するのを簡単な構造により防止する。
【解決手段】クラッチ装置は、複数の摩擦板82とディスク板83を含む多板クラッチ部と、多板クラッチ部を押圧する為のクラッチピストン61と、このクラッチピストン61の内周部が外嵌して摺接する回転部材28と、内周部が上記回転部材28に外嵌して係止され且つ外周部が前記クラッチピストン61の円筒部61bの内周面に内嵌して摺接する環状のシールプレート71とを備え、クラッチピストン61と回転部材28とシールプレート71によりクラッチピストン61に臨む油圧室62を形成するように構成され、シールプレート71の少なくとも内周側部分の油圧室側内面に、径拡大側へ移行する程クラッチピストン61からの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面100を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、クラッチ装置に関し、特にクラッチピストン用油圧室を形成するシールプレートに発生する応力を緩和するようにしたものに関する。
自動車の自動変速機に組み込まれる多板クラッチ装置は、一般に、複数の摩擦板を含む多板クラッチ部と、それら摩擦板の外周端部を軸方向へ移動可能に保持し且つ軸部材に固定されたドラム部材と、それら摩擦板の内周端部を軸方向へ移動可能に保持するハブ部材と、多板クラッチ部材を押圧するクラッチピストンと、このクラッチピストンを駆動する締結用油圧室と、締結用油圧室に発生する遠心力油圧をキャンセルする為のバランス油圧室などを有する。
上記クラッチピストンの内周部は軸部材に摺動自在に外嵌され、クラッチピストンの外周部はドラム部材の筒部に摺動自在に内嵌されている。締結用油圧室は、ドラム部材とクラッチピストンとで形成され、バランス油圧室は、シールプレートとクラッチピストンとで形成され、シールプレートの内周部は軸部材に外嵌されてスナップリングで規制され、シールプレートの外周部はクラッチピストンの筒部に内嵌されている。この種の多板クラッチ装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2001−41261号公報
上記の多板クラッチ装置と同様の、図10に示す従来の多板クラッチ装置においては、多板クラッチ部200、ドラム部材201、ハブ部材202、クラッチピストン203、シールプレート204、締結用油室205、バランス油圧室206などが形成されている。シールプレート204の内周部には薄肉の筒部204aが形成され、 シールプレート204の内周寄り部分の締結用油室205側の内面には約90度に屈曲した環状屈曲面204bが形成されている。
シールプレート204の内周部はスナップリング207にて位置規制されている。シールプレート204の外周部は、合成樹脂製のシール部材208を介してクラッチピストン203の筒部203aに内嵌されているが、この外周部はクラッチピストン203が軸心方向へ移動する関係上スナップリングで位置規制されていない。自動変速機が高速化してくると、締結用油室205の加圧油に高圧の遠心力油圧が発生し、その高圧の遠心力油圧がシールプレート204の外周側部分に作用し、シールプレート204の内周部がスナップリング207で位置規制されて移動不能であるため、シールプレート204の外周部が軸心方向外側(図10の右方)へ変形し、シールプレート204の内周側部分に高い応力が発生する。
そこで、発明者等がこのシールプレートの応力解析を行ったところ、上記の環状屈曲面に応力集中により非常に高い応力が発生することが判明した。その高い応力によりシールプレートの歪みや変形が増大して性能低下を来し、耐久性が低下する虞がある。
本発明の目的は、少なくとも遠心力油圧によりシールプレートに発生する応力と歪みや変形を確実に緩和でき、耐久性を高め得るクラッチ装置を提供することである。
請求項1のクラッチ装置は、複数の摩擦板を含む多板クラッチ部と、所定の円筒部を有し多板クラッチ部を押圧する為のクラッチピストンと、このクラッチピストンの内周部が外嵌して摺接する回転部材と、内周部が上記回転部材に外嵌して係止され且つ外周部が前記所定の円筒部の内周面に内嵌して摺接する環状のシールプレートとを備え、上記クラッチピストンと上記回転部材と上記シールプレートによりクラッチピストンに臨む油圧室を形成するように構成されたクラッチ装置において、上記シールプレートの少なくとも内周側部分の前記油圧室側内面に、径拡大側へ移行するほど上記クラッチピストンからの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面を形成したことを特徴とするものである。
請求項2のクラッチ装置は、請求項1の発明において、上記環状湾曲面に、複数の環状の応力集中部を径方向に分散配置したことを特徴としている。
請求項3のクラッチ装置は、請求項2の発明において、上記環状湾曲面を複数の異なる頂角を持つ部分円錐面から構成し、隣接する部分円錐面の境界部に前記環状の応力集中部を形成したことを特徴としている。
請求項4のクラッチ装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、上記環状湾曲面が形成される壁部の肉厚は、上記環状湾曲部より外周側の壁部の肉厚より薄く構成したことを特徴としている。
請求項5のクラッチ装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、上記クラッチピストンに臨む油圧室には、多板クラッチ部を押圧する油圧が供給されることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、遠心力油圧によりシールプレートに作用する油圧荷重により、シールプレートの外周部はクラッチピストンから離隔する方向へ微小に弾性変形するが、上記シールプレートの内周部は回転部材に外嵌して係止されているため、シールプレートの内周側部分の応力が高くなり易い。しかし、シールプレートの少なくとも内周側部分の前記油圧室側内面に、径拡大側へ移行するほど上記クラッチピストンからの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面を形成したため、シールプレートに作用する少なくとも遠心力油圧によりシールプレートの内周側部分に発生する応力を環状湾曲面の全体に分散することができ、応力集中による高い応力の発生を確実に防止することができる。そのため、シールプレートの内周側部分に発生する応力と歪みや変形を緩和し、耐久性を高めることができる。
請求項2のクラッチ装置によれば、上記環状湾曲面に複数の環状の応力集中部を径方向に分散配置したため、複数の環状の応力集中部に応力を分散させることができ、局所的な応力集中により高い応力の発生を確実に防止することができる。
請求項3のクラッチ装置によれば、上記環状湾曲面を複数の異なる頂角を持つ部分円錐面から構成し、隣接する部分円錐面の境界部に前記環状の応力集中部を形成したので、複数の異なる頂角を持つ部分円錐面でもって複数の応力集中部を簡単に構成できる。
請求項4のクラッチ装置によれば、上記環状湾曲面が形成される壁部の肉厚は、上記環状湾曲部より外周側の壁部の肉厚より薄く構成したので、上記環状湾曲面が形成される壁部に発生する応力を緩和することができる。
請求項5のクラッチ装置によれば、上記クラッチピストンに臨む油圧室には、多板クラッチ部を押圧する油圧が供給されるため、シールプレートには遠心油圧の他に多板クラッチ部を締結させる締結用油圧も作用し、シールプレートの荷重条件は厳しいが、このシールプレートの応力と歪みを緩和し、耐久性を高めることができる。
本発明のクラッチ装置は、多板クラッチ部と、クラッチピストンと、このクラッチピストンの内周部が外嵌して摺接する回転部材と、内周部が上記回転部材に外嵌して係止され且つ外周部が前記所定の円筒部の内周面に内嵌して摺接する環状のシールプレートと、上記シールプレートを介してクラッチピストンに臨むように形成された油圧室とを有するクラッチ装置において、上記シールプレートの少なくとも内周側部分の前記油圧室側内面に、径拡大側へ移行するほど上記クラッチピストンからの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面を形成したものである。
図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機の概略構成図である。自動変速機1は、横置き式エンジンに適用されるもので、主たる構成要素として、エンジンによって駆動されるトルクコンバータ10と、このトルクコンバータ10の出力回転が入力される変速機構20とを有し、この変速機構20の出力が中間伝動機構50を介して差動装置52に入力されるようになっている。
トルクコンバータ10は、エンジン出力軸2に連結されたケース11と、このケース11内に固設されたポンプ12と、このポンプ12に対向状に配置されてポンプ12により作動油を介して駆動されるタービン13と、ポンプ12とタービン13との間に介設され且つ変速機ケース3にワンウェイクラッチ14介して支持されてトルク増大作用を行うステータ15と、ケース11とタービン13との間に設けられ且つケース11を介してエンジン出力軸2とタービン13とを直結するロックアップクラッチ16とで構成されているそして、タービン13の回転がタービン軸17(入力軸)を介して変速機20側に出力されるようになっている。
尚、トルクコンバータ10の反エンジン側には、トルクコンバータ10のケース11をを介してエンジン出力軸2で駆動されるオイルポンプ18が配置されている。
変速機構20は、トルクコンバータ10側に配置された第1遊星歯車セット21と、反トルクコンバータ10側に配置された第2遊星歯車セット22と、これらの中間に配置された第3,第4遊星歯車セット23,24とを有し、また、これらの遊星歯車セット21〜24を含む動力伝達経路を切換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素として、トルクコンバータ10側から順に配置された第1,第2,第3クラッチ31,32,33と、同じく第1,第2ブレーキ41,42とを有し、これらの選択的断続により前進1〜6速及び後退速が得られるように構成されている。
第1〜第3遊星歯車セット21〜24は、何れもサンギヤ21a〜24aと、これらサンギヤ21a〜24aに夫々噛合する複数のピニオン21b〜24bと、これらピニオン21b〜24bを支持するキャリア21c〜24cと、ピニオン21b〜24bに噛合するリングギヤ21d〜24dとで構成されている。
第1遊星歯車セット21は、サンギヤ21aが変速機ケース3(叉はこれに固設された部材)に固定され、キャリア21cが第1クラッチ31のハブ部に連結され、リングギヤ21dがタービン軸17及び第2クラッチ32のハブ部に連結されている。
第2遊星歯車セット22は、サンギヤ22aが変速機ケース3(叉はこれに固設された部材)に固定され、キャリア22cが第3クラッチ33のハブ部に連結され、リングギヤ22dがタービン軸17に連結されている。
第3遊星歯車セット23は、サンギヤ23aが第3クラッチ33のクラッチドラム及び第2ブレーキ42のハブ部に連結され、キャリア23cが第2クラッチ32のクラッチドラム及び第1ブレーキ41のハブ部に連結され、リングギヤ23dが第4遊星歯車セット24のキャリア24cに連結されている。
さらに、第4遊星歯車セット24は、サンギヤ24aが第1クラッチ31のクラッチドラムに連結され、リングギヤ24dが第3遊星歯車セット23のキャリア23cと結合されて第1ブレーキ41のハブ部に連結され、キャリア24cが第3遊星歯車セット23のリングギヤ23dと結合されて中間伝動機構50への出力ギヤ25に連結されている。出力ギヤ25の回転は、中間伝動機構50を介して差動装置52に入力され、左右の車軸55,56を駆動する。
以上のような構成の自動変速機1は、第1〜第3クラッチ31〜33、第1,第2ブレーキ41,42のオン(締結)、オフ(解放)の組合せにより、表1に示すように、前進1速〜6速及び後退速を実現する。
表1において、○印は各クラッチ叉はブレーキが締結状態にあることを示し、無印は解放状態にあることを示す。即ち、1速では第1クラッチ31と第2ブレーキ42が締結され、2速では第1クラッチ31と第1ブレーキ41が締結され、3速では第1,第3クラッチ31,33が締結され、4速では第1,第2クラッチ31,32が締結され、5速では第2,第3クラッチ32,33が締結され、6速では第2クラッチ32と第1ブレーキ41が締結され、後退速では第3クラッチ33と第2ブレーキ42が締結される。
各クラッチやブレーキのオン、オフは、それらに対応する油圧サーボ機構への油圧の給排によって達成される。その給排は図示外のコントロールバルブによりなされる。このコントロールバルブは、油圧の大きさを設定する調圧バルブや油圧サーボ機構への油圧の給排を切換えるシフトバルブ等、複数の電磁スプール弁の集合体である。それら電磁スプール弁の制御が複数のソレノイドによりなされるが、 それらソレノイドを駆動制御するコントロールユニット90が設けられている。
コントロールユニット90は、エンジンや車両、そして自動変速機1自体の運転状態に応じて自動変速機1の動作を制御する制御ユニットであって、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を備えたコンピュータ等で構成されている。上記のROMに予め記憶されている制御プログラムがCPUで実行されることで各電磁スプール弁の動作が制御される。
コントロールユニット90には、エンジン回転数センサや作動油の温度を検知する油温センサ等、各種センサからのその検出信号が入力される。図1には、自動への各所の回転速度を検出する第1〜第3回転数センサ92,94,96が図示されている。
図2は、自動変速機1の部分断面図(上半部)であり、第1遊星歯車セット21、第1,第2クラッチ31,32及び出力ギヤ25の近傍を示す。
オイルポンプ18は、変速機ケース3に固定された部材であり、図2にはオイルポンプ18を構成するオイルポンプカバー18aを示す。オイルポンプカバー18aの一部は軸方向に延びてタービン軸17を挿通する筒状のボス部18bを形成する。ボス部18bはオイルポンプカバー18aを介して変速機ケース3に固定されている。
ボス部18bに第1遊星歯車セット21のサンギヤ21aが固定されている。一方、タービン軸17にはリングギヤ21dが連結されている。従って、タービン軸17が回転すると、それと同回転でリングギヤ21dが固定サンギヤ21aの周りを回転する。
ピニオン21bは、それ自体が軸まわりに回転しつつ固定サンギヤ21aの周りを転動する。従って、ピニオン21bを支持するキャリア1cは、リングギヤ21dの回転速度、即ちタービン軸17の回転速度よりも一定の割合で遅い速度でサンギヤ21aの周りを回転する。第1遊星歯車セット21の出力要素はキャリア21cなので、結局第1遊星歯車セット21は、入力軸(タービン軸17)の回転を常時減速して出力する常時減速遊星歯車セットとなっている。
第1クラッチ31は、図1に示すように、第1遊星歯車セット21の出力部であるキャリア21cと、これに続く第4遊星歯車セット24のサンギヤ24aとの間に設けられた多板クラッチ部を主体にして構成されている。第1クラッチ31が締結されると、第1遊星歯車セット21の出力部(キャリア21c)と第4遊星歯車セット24の入力部(サンギヤ24a)とが結合される。
図2に示すように、第1クラッチ31において、多板クラッチ部の内周側に設けられたハブ部80とキャリア21cとが連結されている。多板クラッチ部の外周側に設けられたドラム89と第4遊星歯車セット24のサンギヤ24aとが連結されている。第1クラッチ31は、多板クラッチ部を押圧するクラッチピストン61と、それを制御する油圧サーボ機構60を含む。クラッチピストン61及び油圧サーボ機構60は、ハブ部80ないしハブ部80と連結された部材(キャリア21cやスリーブ28)に設けられている。
クラッチピストン61の外周側には、これと一体に延設されたセンシングロータ77が設けられている(図5参照)。センシングロータ77は、第1回転速度センサ92の被検出部である。センシングロータ77は、僅かな隙間をもってドラム89を囲む円筒部を有し、その円筒部に切欠部77aが形成されている。切欠部77aはセンシングロータ77の円筒部に周方向等間隔に形成されている。
図2に示すように、ドラム89の外周側、センシングロータ77の切欠部77aに対応する位置に第1回転速度センサ92が設けられている。第1回転速度センサ92に隣接して第2回転速度センサ94が設けられている。ドラム89の、第2回転速度センサ94の先端に対面する部位には等間隔の穴叉は凹凸が周方向等間隔おきに設けられている。第1,第2回転速度センサ92,94に近接ないし隣接して第3回転速度センサ96が設けられている。第3回転速度センサ96の先端は出力ギヤ25に対面している。
図3は図2の部分拡大図であって、第1遊星歯車セット21及び第1クラッチ31の周辺をより詳細に示す図である。キャリア21cの内周側にはボス部18bに嵌合するリング状のスリーブ28が形成されている。ボス部18bには軸受19の内輪が固定され、スリーブ28には軸受19の外輪が固定されている。従って、スリーブ28はボス部18bの周りを滑らかに回転自在となっている。
スリーブ28の外周側には円筒体28aが一端に嵌着されている。これにより円筒体28aを含むスリーブ28の外周面は小径側外周面と大径側外周面(円筒体28aの外周面)との2段構造となっている。スリーブ28の大径側外周面には、シール部材を介してこれに摺接するクラッチピストン61が設けられている。クラッチピストン61は屈曲した円環状の部材であり、径方向中間よりやや外周寄りに、スリーブ28の外周面と同軸の内周面を有する円筒部61bが形成されている。
クラッチピストン61の軸方向のオイルポンプ18側には略円環状のシールプレート71が設けられている。シールプレート71の内周部はスリーブ28の小径側外周面にシール部材を介して嵌着され、クラッチピストン61から離れる方向へ移動しないようにスナップリング75で係止されている。シールプレート71の外周部は、シール部材を介してクラッチピストン61の円筒部61bの内周面に摺接している。従って、油圧サーボ機構60の制御油圧室62が、シールプレート71とクラッチピストン61の互いに対向する面と、クラッチピストン61の円筒部61bの内周面と、スリーブ28の外周面(小径側外周面)とで形成されている。
図示外のコントールバルブから、オイルカバー18aやスリーブ28に形成された油路を経由して制御油圧室62に油圧が供給されると、クラッチピストン61がオン方向(シールプレート71から離れる方向)に移動する。クラッチピストン61とキャリア21cとの間には、同心円上に複数配置されたリターンスプリング65(コイルスプリング)が設けられている。リターンスプリング65はクラッチピストン61をオフ側に常時付勢し、そのオフ時にクラッチピストン61がオン側に移動することを防止している。
キャリア21cの外周部にはハブ部80が形成されている。ハブ部80は、多板クラッチ部を構成する摩擦板82の内周側に設けられ、摩擦板82をガイドしつつ支持する部材である。ハブ部80は全体としてスリーブ28と同軸の略円環状に形成されている。キャリア21cのハブ部80の内周側部位には、クラッチピストン61近傍において円筒部86が形成されている。クラッチピストン61の円筒部61bの外周面がシール部材を介して円筒部86の内周面に摺接している。
このように、クラッチピストン61及び油圧サーボ機構60が、ハブ部80叉はハブ部80に連結された部材に設けられているので、ハブ部80と一体回転する。つまり、クラッチピストン61及び油圧サーボ機構60はキャリア21cと一体回転する。
クラッチピストン61は、ハブ部80側に設けられているので、従来の一般的な構造、即ちピストンドラムにクラッチピストンを格納し、その中でクラッチピストンを作動させるという構造をとる必要がない。つまり、油圧サーボ機構60の構成要素としてピストンドラムが省略されてコンパクト化が図られている。クラッチピストン61の摺接部や油圧サーボ機構60の制御油圧室62をハブ部80の内周側に配置することにより、一層の軸方向の短縮化、コンパクト化が図られている。
クラッチピストン61とキャリア21cの互いに対向する面と、ハブ部80(ハブ部内周側部材86)の内周面と、スリーブ28の外周面(大径側外周面)とで油圧サーボ機構60のバランス油圧室67が形成されている。このバランス油圧室67にはごく低圧の潤滑油が供給される。
このようにバランス油圧室67を備えたバランスピストン機構により、油圧サーボ機構60に作用する見かけの遠心力油圧が低減されている。クラッチピストン61を挟んで制御油圧室62に作用する遠心力油圧とほぼ等しい遠心力油圧がバランス油圧室67にも作用するので、両者がバランス(相殺)し、あたかも遠心力油圧が低減したかのような効果が得られる。
また、バランス油圧室67をハブ部80の内周側に配設することにより、軸方向の短縮化、コンパクト化が図られている。バランス油圧室67がキャリア1cの一部(クラッチピストン61に対向する面)を利用して構成されている。つまり、従来の一般的な構造に見られるような、バランス油圧室を形成する為の別途シールプレートが省略されているので、構造の簡単化とコンパクト化が図られている。
ピニオン21bを支持するピニオン軸27には、ピニオン21bを潤滑する為のピニオン潤滑油路27aが形成され、キャリア21cのバランス油圧室67を形成する部分とピニオン潤滑油路27aとが連通されている。このように、キャリア21cの一部がバランス油圧室67を構成することを利用してピニオン21bへの潤滑油を、バランス油圧室67及びピニオン潤滑油路27aを経由させる簡易な構造で容易に導いている。
次に、ハブ部80とクラッチピストン61との嵌合構造について説明する。
図4はハブ部80をオイルポンプ18側(クラッチピストン61側)から視た斜視図である。ハブ部80のハブ本体部81には、軸方向に延びるスプライン81cが形成されている。ハブ本体部81の、クラッチピストン61に対向する部位の周方向の複数個所切り欠かれ、ハブ側切欠部81aとなっている。その残部(切り欠かれていない部分)はハブ側嵌合部81bとなっている。
クラッチピストン61のハブ側嵌合部81bに対応する位置に、軸方向に貫通するピストン側切欠部61aが形成されている。ハブ部80とクラッチピストン61とはハブ側嵌合部81bとピストン側切欠部61aとが嵌合するように軸方向にオーバーラップ配置されている。クランプピストン61は、このようなオーバーラップ状態を維持しつつ軸方向に移動可能である。
次に、第1クラッチ31の多板クラッチ部について説明する。
多板クラッチ部は、摩擦板82とディスク板83とを軸方向に交互に並べた構造である。これらの摩擦板82とディスク板83とは解放状態のとき、軸方向に互いに僅かな隙間(クラッチクリアランス)を有している。摩擦板82は金属製の円環板の両面に摩擦材(フェーシング材)をライニングしたものである。摩擦材の表面には、クラッチ解放時の引きずり抵抗を低減する為に潤滑油の流れを促進し、また油膜を切る為の溝が形成されている。摩擦板82の内周部には、ハブ部80のスプライン81cに嵌合する凹凸が形成されており、ハブ部80と一体回転する。摩擦板82はスプライン81cに沿ってクラッチクリアランスの範囲内で移動自在である。
一方、ディスク板83は金属製の円環板である。ディスク板83の外周部には、ドラム89の内周側に形成されたスプライン89aに嵌合する凹凸が形成されており、ドラム89と一体回転する。ディスク板83はスプライン89aに沿ってクラッチクリアランスの範囲内で移動自在である。ディスク板83のうち両端のディスク板83aは摩擦板82と同様、ハブ部80側に設けられ、ディスク板83aには摩擦材が設けられている。
通常、多板クラッチ部を潤滑する為、ハブ部80の内周面でバランス油圧室67を形成しない部分とクラッチ潤滑油路88とを連通する第1潤滑穴87と、クラッチ潤滑油路88とハブ部80の外周面とを連通する第2潤滑穴85とを設けている。
油圧サーボ機構60によって第1クラッチ31がオンにされると、クラッチピストン61がハブ部80側にストロークし、クラッチクリアランスを詰め、多板クラッチ部 を押圧し、締結状態になり、ハブ部80とドラム89とが締結される。
次に、上記シールプレート71の構造について詳しく説明する。
図2、図3、図5、図6に示すように、第1クラッチ31を締結する際に、制御油圧室62に油圧を供給してクラッチピストン61を締結側に駆動させるため、シールプレート71の外周端部はクラッチピストン61に対して軸方向へ相対移動自在になっている。そして、シールプレート71の外周端部は合成樹脂やゴム製のシール部材71aを介してクラッチピストン61の円筒部61bに摺接しているため、制御油圧室62に油圧が供給され、遠心力油圧も発生すると、シールプレート71がクラッチピストン61から離隔する方向へ弾性変形しやすくなるが、シールプレート71の内周端部はスナップリング75で係止されている。その結果、シールプレート71の内周側部分の内面(制御油圧室62に臨む面)に発生する応力が高くなる傾向がある。
そのシールプレート71の内周側部分の内面に発生する応力を緩和する為に、次のような構造が採用されている。シールプレート71の内周側部分が断面にて軸方向外側(トルクコンバータ10側)へ部分的に突出するような湾曲状に形成されている。そして、このシールプレート71の少なくとも内周側部分の制御油圧室62側内面に、径拡大側へ移行するほどクラッチピストン61からの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面100が形成されている。この環状湾曲面100は、シールプレート71の内周端から外周端までの幅の内周側約半分の領域に形成されている。
図5、図6に示すように、環状湾曲面100の断面をマクロ的に視ると、環状湾曲面100は第1湾曲部101と、第2湾曲部102と、第3湾曲部103とを有し、第1湾曲部101から第2湾曲部102へは軸方向に対して約40度に傾斜し、第2湾曲部102から第3湾曲部103にかけては、軸方向と略直交する曲面形状であり、第3湾曲部103では環状湾曲面100の上端部を軸方向と平行方向へ向けるように湾曲している。
ミクロ的に視ると、図6に示すように、上記環状湾曲面100は、複数の異なる頂角を持つ部分円錐面100aから構成され、隣接する部分円錐面100aの境界部に環状の応力集中部100b(図6に黒点で図示)が形成され、環状湾曲面100に、複数(本実施例では13個所)の環状の応力集中部100bが径方向に分散配置されている。隣接する部分円錐面100aの境界部(応力集中部100b)の折れ角は、120度以上もの大角度であるため、極端な応力集中は発生せず、軽度の応力集中が発生することになる。
このシールプレート71における、環状湾曲面100が形成される壁部の肉厚は、環状湾曲面100より外周側の壁部の肉厚より薄く構成され、シールプレート71の内周側部分に発生する応力を極力低減するようになっている。
次に、上記のシールプレート71の作用、効果について説明する。
制御油圧と遠心力油圧によりシールプレート71に作用する油圧荷重により、シールプレート71の外周部はクラッチピストン61から離隔する方向へ微小に弾性変形するが、シールプレート71の内周部はスリーブ28に外嵌してスナップリング75で係止されているため、シールプレート71の内周側部分の応力が高くなり易い。
しかし、シールプレート71の少なくとも内周側部分の制御油圧室62側内面に、径拡大側へ移行するほどクラッチピストン61からの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面100を形成したため、シールプレート71に作用する制御油圧と遠心力油圧によりシールプレート71の内周側部分に発生する応力を環状湾曲面100の全体に分散することができ、局所への応力集中による高い応力の発生を確実に防止することができる。そのため、シールプレート71の内周側部分に発生する応力と歪みを緩和し、耐久性を高めることができる。
環状湾曲面100に複数の環状の応力集中部100bを径方向に分散配置したため、複数の環状の応力集中部100bに応力を分散させることができ、局所的な応力集中により高い応力の発生を確実に防止することができる。環状湾曲面100を複数の異なる頂角を持つ部分円錐面100aから構成し、隣接する部分円錐面100aの境界部に環状の応力集中部100bを形成したので、複数の異なる頂角を持つ部分円錐面100aでもって複数の応力集中部100bを簡単に構成できる。
シールプレート71における、環状湾曲面100が形成される壁部の肉厚は、上記環状湾曲面100より外周側の壁部の肉厚より薄く構成したので、環状湾曲面100が形成される壁部に発生する応力を確実に緩和することができる。以上のように、簡単な構造の環状湾曲面100を形成することにより、極端な応力集中を解消して、シールプレート71に発生する最大応力を小さくし、応力と歪みや変形を緩和することができる。
この実施例2は、上記のシールプレート71の構造を変更した例であり、シールプレート以外の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図7、図8に示すように、このシールプレート71Aにおいても、シールプレート71Aの少なくとも内周側部分の制御油圧室62側内面に、径拡大側へ移行するほどクラッチピストン61からの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面110が形成されている。この環状湾曲面110は、シールプレート71Aの内周端から外周端までの幅の内周側約1/4の領域に形成されている。
図8に示すように、ミクロ的に視ると、上記環状湾曲面110は、複数の異なる頂角を持つ部分円錐面110aから構成され、隣接する部分円錐面110aの境界部に環状の応力集中部110b(図6に黒点で図示)が形成され、環状湾曲面110に、複数(本実施例では8個所)の環状の応力集中部110bが径方向に分散配置されている。このシールプレート71Aにおける、環状湾曲面110が形成される壁部の肉厚は、環状湾曲面110より外周側の壁部の肉厚より薄く構成され、シールプレート71Aの内周側部分に発生する応力を極力低減するようになっている。以上説明したシールプレート の作用、効果も、実施例1の作用、効果と略同様であるので、その説明を省略する。
この実施例3は、上記のクラッチピストン61Bとシールプレート71Bの構造を変更した例であり、その他の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
この第1クラッチ31Bにおいては、シールプレート71Bの外周側部分が平板状に形成されている。そのため、クラッチピストン61Bの円筒部61bがシールプレート71B側へ延長され、シールプレート71Bの外周端部にシール部材71aが装着され、このシール部材71a付きの外周端部がクラッチピストン61Bの円筒部61bに内嵌されて摺接している。
シールプレート71Bには、実施例1のシールプレート71と同様の環状湾曲面100が形成されている。シールプレート71Bにおける、環状湾曲面100が形成される壁部の肉厚は、環状湾曲面100より外周側の壁部の肉厚より薄く構成され、シールプレート71Bの内周側部分に発生する応力を極力低減するようになっている。以上説明したシールプレート71Bの作用、効果も、実施例1の作用、効果と略同様であるので、その説明を省略する。
次に、上記の実施例を部分的に変更する例について説明する。
(1)前記実施例におけるシールプレート71,71A,71Bは、クラッチピストンと協働して締結用油圧室62を形成するシールプレートであったが、クラッチピストンと協働してバランス油圧室を形成するシールプレート(例えば、特許文献1のキャンセルプレート33のようなシールプレート)にも、本発明を同様に適用することができる。
(2)実施例1,2のシールプレート71,71Aに形成した環状湾曲面100,110の形状は、夫々一例を示すものに過ぎず、種々の形状に形成することができる。例えば、応力集中部100b,110bの数は、前記実施例よりももっと少数(例えば、3〜6個所程度)にしても同様の作用、効果がえられる。或いは、また、シールプレートの内周側部分だけでなく、シールプレートの外周側部分以外の部分の油圧室側内面に環状湾曲面を形成してもよい。
本発明の実施例に係る自動変速機の概略構成図である。 上記自動変速機の部分断面図である。 図2の要部拡大図である。 上記自動変速機のハブ部をオイルポンプ側から見た斜視図である。 シールプレートの断面図である。 図5の要部拡大図である。 実施例2のシールプレートの断面図である。 図7の要部拡大図である。 実施例3のクラッチ装置の図3相当図である。 先行技術に係るクラッチ装置の図3相当図である。
符号の説明
1 自動変速機
28 スリーブ
31 第1クラッチ
61, 61B クラッチピストン
62 制御油圧室
71,71A,71B シールプレート
100,110 環状湾曲面
100a,110a 部分円錐面
100b,110b 応力集中部

Claims (5)

  1. 複数の摩擦板を含む多板クラッチ部と、所定の円筒部を有し多板クラッチ部を押圧する為のクラッチピストンと、このクラッチピストンの内周部が外嵌して摺接する回転部材と、内周部が上記回転部材に外嵌して係止され且つ外周部が前記所定の円筒部の内周面に内嵌して摺接する環状のシールプレートとを備え、上記クラッチピストンと上記回転部材と上記シールプレートによりクラッチピストンに臨む油圧室を形成するように構成されたクラッチ装置において、
    上記シールプレートの少なくとも内周側部分の前記油圧室側内面に、径拡大側へ移行するほど上記クラッチピストンからの離隔距離が増大するように湾曲する環状湾曲面を形成したことを特徴とするクラッチ装置。
  2. 上記環状湾曲面に、複数の環状の応力集中部を径方向に分散配置したことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 上記環状湾曲面を複数の異なる頂角を持つ部分円錐面から構成し、隣接する部分円錐面の境界部に前記環状の応力集中部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 上記環状湾曲面が形成される壁部の肉厚は、上記環状湾曲部より外周側の壁部の肉厚より薄く構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のクラッチ装置。
  5. 上記クラッチピストンに臨む油圧室には、多板クラッチ部を押圧する油圧が供給されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のクラッチ装置。
JP2007033895A 2007-02-14 2007-02-14 クラッチ装置 Pending JP2008196636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007033895A JP2008196636A (ja) 2007-02-14 2007-02-14 クラッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007033895A JP2008196636A (ja) 2007-02-14 2007-02-14 クラッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008196636A true JP2008196636A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39755768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007033895A Pending JP2008196636A (ja) 2007-02-14 2007-02-14 クラッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008196636A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192251A (zh) * 2010-03-03 2011-09-21 本田技研工业株式会社 液压离合器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192251A (zh) * 2010-03-03 2011-09-21 本田技研工业株式会社 液压离合器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10240646B2 (en) Hydraulic control system for dual wet clutch
US9441719B2 (en) Lock-up device for torque converter
JP4837763B2 (ja) ベルト式無段変速機
KR102320711B1 (ko) 제어 시스템 상에 지지된 습식 이중 클러치
EP2905496B1 (en) Lubricating structure for friction engagement element of automatic transmission
JP4670904B2 (ja) 無段変速機
JP2006010080A (ja) 発進クラッチ及びトルク検出装置を有する固定ディスクアセンブリ
JP4293264B2 (ja) 自動変速機の摩擦係合装置
JP2008082467A (ja) 自動変速機
JP2005233426A (ja) 振動ダンパを備えたクラッチアセンブリー
WO2011048902A1 (ja) トルクコンバータ
JP2017503132A (ja) 車両の変速機用摩擦型シフト要素
US20060016655A1 (en) Lock-up mechanism for torque converter
US7455161B2 (en) Clutch of automatic transmission
JP4910601B2 (ja) 自動変速機
JP4545489B2 (ja) クッションプレート
JP2008196636A (ja) クラッチ装置
JPWO2020170511A1 (ja) 摩擦締結装置
JP4830709B2 (ja) 遊星歯車機構ならびに車両用変速機
US20140001003A1 (en) Assembly structure of friction device for automatic transmission
CN113446326A (zh) 带有锥形表面的离合器总成压盘
JP5082634B2 (ja) 自動変速機の潤滑油供給装置
KR20080095979A (ko) 유압클러치
JP2008232166A (ja) 湿式摩擦板
US20060280392A1 (en) Bushing and rotation support device using the same