JP2008195479A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な機構で、給紙カセット内の用紙が少なくなった際の用紙の残量を高い感度で詳細に表示することができる用紙残量インジケーターを備える給紙装置を提供する。
【解決手段】用紙残量インジケーター50は、給紙カセット20内でフラッパー22の上下動に伴って回転する回転体51と、回転体51の外周側面53に形成した残量マーカー55と、給紙カセット20の前面カバー31に設けた残量マーカー55を表示させる表示窓60とを備え、フラッパー22の上下動に伴う回転体51の回転で表示窓60に表示される残量マーカー55の表示が変化すると共に、フラッパー22が、載置された用紙Wが満紙状態である最下位置と空紙状態である最上位置との間の所定の途中位置と最上位置との間を上下動するときのみ、回転体51が回転して表示窓60に表示される残量マーカー55の表示が変化するように構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、給紙カセット内に設置した用紙が載置されるフラッパーと、フラッパー上に載置された用紙の残量を表示する用紙残量インジケーターとを備える給紙装置、及びこの給紙装置を備える画像形成装置に関する。
ファクシミリやコピー機などの画像形成装置は、画像を記録する記録装置へ用紙を供給する給紙装置を備えている。給紙装置は、用紙を収納する給紙カセットと、給紙カセット内でその一端が上下方向に回動自在に設置されたフラッパーと、フラッパーの回動端を上方に付勢するコイルばねなどの付勢手段と、フラッパーの回動端側の上方に設置されたピックアップローラとを備え、フラッパー上に載置された用紙を付勢手段の付勢力でピックアップローラに圧接させ、ピックアップローラの回転で用紙を給紙カセットから用紙搬送路へ繰り出して記録装置へ供給するように構成されている。
上記のような給紙装置には、特許文献1に示すように、給紙カセット内の用紙の残量を表示する用紙残量インジケーターを備えたものがある。用紙残量インジケーターは、フラッパー上に載置された用紙の残量に対応して、給紙カセットに設けた表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化するようになっている。
特開2006−168966号公報
ところで、上記のような用紙残量インジケーターでは、フラッパー上の用紙が満紙状態から空紙状態になる間の全範囲で、表示窓に表示される残量マーカーの表示が徐々に変化するようになっている。しかしながら、例えば、フラッパー上に数百枚単位の多量の用紙を載置する大容量の給紙装置では、フラッパー上の残り用紙が最後の数十枚になるまでは用紙を補充する必要がない。そのため、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせるには、フラッパー上の残り用紙が最後の数十枚になってから完全に空紙状態になるまでの間の用紙の残量を、出来るだけ高い感度で詳細に表示できるようにすることが望ましい。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な機構で、給紙カセット内の用紙が少なくなった際の用紙の残量を高い感度で詳細に表示することができる用紙残量インジケーターを備える給紙装置、及びこの給紙装置を備える画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、給紙カセットと、給紙カセット内で載置された用紙の残量に応じて上下動するフラッパーと、フラッパー上の用紙の残量を表示する用紙残量インジケーターとを備える給紙装置において、前記用紙残量インジケーターは、給紙カセット内でフラッパーの上下動に伴って移動する移動体と、移動体に形成された残量マーカーと、給紙カセットに設けられた前記残量マーカーを表示させる表示窓とを備え、フラッパーの上下動に伴う移動体の移動で表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化すると共に、前記フラッパーが、載置された用紙が満紙状態である最下位置と空紙状態である最上位置との間の所定の途中位置と前記最上位置との間を上下動するときのみ、前記移動体が移動して表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化するように構成したことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、前記フラッパーが前記途中位置と前記最上位置との間を移動する範囲で、前記表示窓に表示される前記残量マーカーの表示が表示窓内を一杯に移動するように構成したことを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の給紙装置において、前記フラッパー上に載置された用紙の残量が満紙状態の半分以下になったときに、前記表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化することを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給紙装置において、前記移動体は、給紙カセット内でフラッパーの上下動に伴って回転する回転体であり、前記フラッパーが、前記途中位置と前記最上位置との間を上下動する際に、前記回転体に当接して該回転体を回転させるように構成したことを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、用紙に画像を記録する記録装置と、記録装置へ用紙を供給する給紙装置とを備える画像形成装置において、前記給紙装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置を備えることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、フラッパーが、満紙状態である最下位置と空紙状態である最上位置との間の所定の途中位置と前記最上位置との間を上下動するときのみ、移動体が移動して表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化するので、給紙カセット内の用紙が満紙状態から所定量減少した後で、表示窓に表示される残量マーカーが作動するようになる。したがって、満紙状態よりも所定量減少した後の用紙の残量を高い感度で詳細に表示させることが可能となり、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせることができる給紙装置となる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、フラッパーが途中位置と最上位置の間を移動する範囲で、表示窓に表示される残量マーカーの表示が表示窓内を一杯に移動するので、満紙状態から所定量減少した後の用紙の残量を高い感度で詳細に表示できるようになり、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせることができる給紙装置となる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、フラッパー上に載置された用紙の残量が満紙状態の半分以下になったときに、表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化するので、満紙状態の半分以下に減少した後の用紙の残量を高い感度で詳細に表示できるようになり、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせることができる給紙装置となる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、移動体は、給紙カセット内でフラッパーの上下動に伴って回転する回転体であり、フラッパーが、上記の途中位置と最上位置との間を上下動する際に、回転体に当接して該回転体を回転させるように構成したので、電気的機構などの複雑な機構を用いずに、簡単な機械的機構だけで満紙状態から所定量減少した後の用紙の残量を高い感度で詳細に表示できるようになり、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせることができる給紙装置となる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、画像形成装置に、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置を備えるので、簡単な機構で、使用者に給紙装置への用紙補充の時期を適切に知らせることができる画像形成装置となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる給紙装置を備えた画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。まず、同図を用いて画像形成装置の概略全体構成について説明する。本発明を適用する画像形成装置としては、給紙装置を備えた画像形成装置であれば、コピー機やファクシミリ装置やプリンタあるいはこれらの機能を兼ね備えたいわゆる複合機のうちのいずれであっても良い。
同図に示す画像形成装置1は、上段側に配置された読取部2と、下段側に配置された記録部3とを備えている。読取部2は、原稿の画像を走査して読み取る画像読取装置4と、画像読取装置4の前面に取り付けられた操作パネル5と、画像読取装置4の上部にその一辺が図示しないヒンジ機構で開閉可能に取り付けられた原稿押えカバー6を備えている。原稿押えカバー6の一端には、画像読取装置4に原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)7が設置されている。ADF7は、原稿供給トレイ8に載置された複数枚の原稿を順に画像読取装置4に搬送し、画像読取装置4で原稿の画像を読み取った後、原稿排出トレイ9へ原稿を排出する。一方、記録部3には、用紙に画像を記録する記録装置12と、記録装置12に用紙を供給する給紙装置10とが設けられている。給紙装置10は、用紙を装填する給紙カセット20と、給紙カセット20を収納するカセット収納部40を備えている。カセット収納部40は、画像形成装置1の本体ケーシング11の下段側に設けられている。このカセット収納部40は、画像形成装置1の前面側に開口する略矩形状に形成された凹部である。なお、以下の説明では、給紙カセット20をカセット収納部40に収納する方向を収納方向といい、給紙カセット20内で用紙が給送される方向(図2参照)を給紙方向という。
図2は、カセット収納部40に収納した給紙カセット20を、収納方向の手前側(以下、単に「手前側」という)から見た概略側断面図である。また、図3は、給紙カセット20を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は給紙方向の前方から見た側面図である。図3に示すように、給紙カセット20は、用紙Wを装填する用紙装填部30と、用紙装填部30の手前側の側面に取り付けた前面カバー31とを備えている。用紙装填部30は、四方が側壁30aで囲まれて上部が開放された略矩形の箱型に形成されている。前面カバー31は、略長方形の平板状に形成されている。
また、図2及び図3に示すように、給紙カセット20の用紙装填部30の収納方向に対する両側壁30aの外面には、一対のガイドレール32が形成されている。ガイドレール32は、収納方向に沿って直線状に延設された断面が略矩形状の突起であり、図2に示すように、ガイドレール32の下面には、収納方向に沿う平面状のガイド面33が設けられている。
一方、図2に示すように、カセット収納部40の収納方向に対する両内側面には、収納方向に沿う段部41が設けられており、段部41の上面が平面状のガイド面42になっている。また、ガイド面42の上方には、収納方向に沿う棒状の案内バー44が取り付けられている。案内バー44は、ガイド面42との間に挿入される給紙カセット20のガイドレール32を収納方向に沿って案内するものである。上記の給紙カセット20のガイドレール32とカセット収納部40の段部41及び案内バー44とで、給紙カセット20を収納方向に沿ってカセット収納部40に出し入れする際に給紙カセット20をスライド移動させる移動機構35が構成されている。
次に、給紙カセット20内の構成について説明する。図2に示すように、給紙カセット20の用紙装填部30の内部には、回動支軸21を支点として回動端22aが上下方向に回動可能に設置されたフラッパー22と、フラッパー22の回動端22aを上方に付勢するコイルばね23が設置されている。また、フラッパー22の給紙方向の後端には、フラッパー22上に載置される用紙Wの後端が当接するエンドガイド24が設置されている。また、図3(a)に示すように、フラッパー22の回動端22aの上方には、その軸方向が収納方向に配置されたシャフト25が架設されており、シャフト25の中間部に給紙ローラ26が取り付けられている。シャフト25の両端部は、給紙カセット20の側壁30aに軸支されている。また、詳細な図示は省略するが、給紙カセット20をカセット収納部40に完全に収納した際に、シャフト25の一端にカセット収納部40側に設けた図示しない駆動伝達機構が係合し、図示しないモータ等の駆動力源の動力がシャフト25に伝達されて、給紙ローラ26が回転するようになっている。
また、図2に示すように、フラッパー22の回動端22aの前方には、分離パッド支持部材27が設置され、分離パッド支持部材27の上面には、分離パッド27aが取り付けられている。分離パッド支持部材27は、給紙カセット20の底部との間に介在するコイルばね27bで上方に付勢されていて、分離パッド27aが給紙ローラ26の下面に圧接されている。これらによって、給紙ローラ26がフラッパー22上に載置された用紙Wの給紙方向の前端の上面に圧接されると共に、分離パッド27aにも圧接される。上記のフラッパー22と給紙ローラ26及び分離パッド27aとで、給紙カセット20内の用紙Wを一枚ずつ分離して給送する用紙分離給送機構29が構成されている。一方、図3に示すように、給紙カセット20内のフラッパー22の回動端22aの一方の側部には、用紙残量インジケーター50が設置されている。
図4は、用紙残量インジケーター50を示す部分拡大斜視図である。用紙残量インジケーター50は、同図及び図3に示すように、フラッパー22の側部で回転可能に設置された回転体51と、回転体51に形成した残量マーカー55と、給紙カセット20の前面カバー31に設けた残量マーカー55を給紙カセット20の外部へ表示させる表示窓60とを備えている。回転体51は、フラッパー22の前面カバー31側の側部で、その軸方向が給紙方向に沿った水平方向に配置された回転軸52を支点として、収納方向に沿った垂直平面内で上下方向に回転自在に設置されている。この回転体51は、回転軸52の軸方向と直交する側面の形状が略扇形状の部材で、扇形の中心部51aに回転軸52が配置され、略円弧面状に形成された外周側面53が、前面カバー31の方を向いて配置されている。この外周側面53に残量マーカー55が形成されている。残量マーカー55は、外周側面53を上下方向(円弧方向)の所定位置で分割してその上下に異なる色を付したもので、両色の境目は、水平方向に延びる境界線(境界部)55aになっている。本実施形態の残量マーカー55は、境界線55aの上側が赤色になっていて、境界線55aの下側が白色になっている。
また、回転体51に設けた回転軸52は、給紙カセット20内に立設した支持部材56によって回転自在に支持されている。そして回転軸52と支持部材56との間には、図示しない付勢手段が介在している。この付勢手段は、回転体51が図4に示す反時計周り方向に回転する際に、この回転体51を時計回り方向に戻そうとする復帰力を生じさせるためのもので、ここでの付勢手段には、捻られることで復帰力を生じる捻りコイルばね等を用いることができる。また、回転体51の中心部51aの近傍には、回転軸52に対して直交する外方に向かって突出する小突起状の作用片58が設けられている。この作用片58は、回転体51の中心部51aの近傍から残量マーカー55を形成した外周側面53と略反対側に向かって突出しており、その先端部58aが下方に屈曲している。先端部58aは、フラッパー22の回動端22aが上昇した際にその近傍の上面に当接するように、フラッパー22の上方に延出して配置されている。
一方、給紙カセット20の前面カバー31に形成した表示窓60は、給紙カセット20の外部に向けて回転体51の残量マーカー55を表示させる略矩形の貫通穴である。表示窓60は、回転体51の外周側面53よりも小さな寸法に形成されていて、外周側面53に形成した残量マーカー55の一部をこの表示窓60内に表示するようになっている。回転体51は、上記の付勢手段の付勢力によって、外力が作用していない状態では、残量マーカー55の境界線55aが表示窓60よりも上方に位置する状態で停止している。そして、下記で詳細に説明するように、作用片58がフラッパー22で押し上げられると、回転体51がこの停止位置から反時計周り方向に回転する。また、フラッパー22から作用片58に掛かる力が解除されると、回転体51は付勢手段の付勢力で時計回り方向に回転して、元の位置に戻るようになっている。
ここで、上記構成の用紙残量インジケーター50の動作について説明する。なお、本実施形態の給紙装置10は、満紙状態でフラッパー22上に500枚の用紙を載置可能な容量を備えているものとする。図5は、フラッパー22上の用紙の枚数が変化する際の用紙残量インジケーター50の動作を説明するための図である。まず、同図(a)に示すように、フラッパー22上に500枚の用紙が載置された満紙状態のときは、フラッパー22の回動端22aが用紙の重量で下降して最下位置になっている。この状態では、回転体51の作用片58がフラッパー22の上面から上方に離間しており、回転体51は、残量マーカー55の境界線55aが表示窓60の上端辺60aの位置にあって、表示窓60に表示される残量マーカー55の全体が白色になった状態で停止している。その状態から給紙カセット20内の用紙が用紙分離給送機構29(図2参照)で給送されてゆき、フラッパー22上に載置された用紙の枚数が減少してゆくと、フラッパー22の回動端22aがコイルばね23の付勢力で次第に上昇してゆく。
そして同図(b)に示すように、フラッパー22上の用紙の枚数が所定枚数(ここでは、一例として100枚とする。)になったとき、回転体51の作用片58にフラッパー22が当接する。さらにフラッパー22上の用紙の枚数が減少すると、同図(c)に示すように、フラッパー22の上昇に伴って回転体51の作用片58がフラッパー22で押し上げられることで、回転体51が同図の反時計周り方向に回転する。これにより、表示窓60に表示される残量マーカー55の境界線55aが、表示窓60の上端辺60aから徐々に下降してゆく。表示窓60内の残量マーカー55は、境界線55aを境に上側が赤色で下側が白色になる。フラッパー22上の用紙の枚数がさらに減少していくと、回転体51が回転することで、表示窓60内の境界線55aの位置がさらに下降してゆき、残量マーカー55は赤色の割合が増えて白色の割合が減っていく。そして、フラッパー22上の用紙が完全に無くなった状態で、同図(d)に示すように、境界線55aが表示窓60の下端辺60bに達し、表示窓60内の残量マーカー55は全体が赤色になる。
以上説明したように、本実施形態の給紙装置10が備える用紙残量インジケーター50は、図5(b)に示すフラッパー22上に100枚の用紙が載置された途中位置と、同図(d)に示すフラッパー22上に載置された用紙が完全に無くなった最上位置との間をフラッパー22が移動するときのみ、回転体51が回転して表示窓60内の残量マーカー55の表示が変化するので、給紙カセット20内の用紙が満紙状態の1/5である100枚に減った後で残量マーカー55が作動するようになる。そして、フラッパー22上に100枚の用紙が載置された途中位置と、載置された用紙が完全に無くなった最上位置との間をフラッパー22が移動する範囲で、残量マーカー55の境界線55aが表示窓60内を上端辺60aから下端辺60bまで上下方向に一杯に移動する。したがって、給紙カセット20内の用紙の残量が100枚以下になってから完全に無くなるまでの間の用紙の残量を高い感度で詳細に表示することが可能となるので、使用者に用紙補充の時期を適切に知らせることができる。
また、本実施形態の給紙装置10が備える用紙残量インジケーター50は、給紙カセット20内で回転可能に設置された回転体51を備え、フラッパー22が上記の途中位置と最上位置との間で上下動する際に、フラッパー22の上下動に伴って回転体51が回転することで、表示窓60内の残量マーカー55の表示が変化するように構成したので、電気的機構などの複雑な機構を用いずに、簡単な機械的機構だけで満紙状態から所定量減少した後の用紙の残量を高い感度で詳細に表示することが可能となる。
図6は、本発明の他の実施形態にかかる給紙装置が備える用紙残量インジケーターを示す図で、同図(a)はその構成を示す図で、同図(b)及び同図(c)はその動作を説明するための図である。なおこの図6は、フラッパー22の回動端22aを給紙方向に対する一方の側部から見た図である。同図に示す用紙残量インジケーター50−2は、フラッパー22の回動端22aの前面カバー31側の側部に配置された円板状の回転体51−2を備えている。回転体51−2は、その面が給紙方向に沿う垂直面内に配置され、前面カバー31側を向く面(同図の手前側の面)に残量マーカー55−2が形成されている。残量マーカー55−2は、回転体51−2の円周方向に沿う帯状に形成されていて、その長手方向の中間部に境界線55−2aが形成され、境界線55−2aの両側が各々赤色と白色に着色されている。一方、回転体51の背面の回転軸(回転中心)52−2から所定距離離れた位置には、小突起状の作用片58−2が設けられている。この用紙残量インジケーター50−2は、フラッパー22の回動端22aの上昇で作用片58−2が押し上げられることで、同図(b)及び同図(c)に示すように、回転体51−2が反時計周り方向に回転して、残量マーカー55−2の境界線55−2aが表示窓60内を下方に移動して行くことで、表示窓60内の残量マーカー55−2の表示が変化するようになっている。この用紙残量インジケーター50−2は、回転体51−2の回転軸52−2から作用片58−2までの距離(半径方向の長さ)を変えれば、フラッパー22の回動端22aの上昇量に対する回転体51の回転量を任意に変えることができるので、フラッパー22上の用紙の枚数の変化に対する残量マーカー55−2の感度を自由に設定することが可能となる。したがって、用紙の残量をより高い感度で詳細に表示することが可能となる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書、図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、本発明の用紙残量インジケーターが備える移動体として、回転可能に設置された回転体51(51−2)を説明したが、本発明の用紙残量インジケーターが備える移動体は回転体には限定されず、フラッパー22の上下動に伴って移動する移動体であれば、それ以外にも、例えば上下方向に直線移動する移動体などであってもよい。
また、上記実施形態で示したフラッパー22上に載置する用紙の枚数は一例である。特に上記実施形態では、回転体51が回転し始める途中位置でのフラッパー22上に載置された用紙の枚数を、満紙状態の1/5である100枚に設定した場合を示したが、この途中位置での用紙の枚数は、満紙状態の1/5の枚数には限定されず、満紙状態に対して他の任意の割合に設定することが可能である。なお、この途中位置での用紙の枚数を満紙状態の半分以下の枚数に設定すれば、満紙状態から空紙状態までの間の全範囲の用紙残量を段階的に表示する場合と比較して、減少した際の用紙の残枚数を高い感度で詳細に表示できるようになり好適である。
また、上記実施形態では、回転体51が回転軸52と支持部材56との間に介在させた付勢手段で付勢されている場合を説明したが、これ以外にも、回転体51の自重バランスや回転体51に対する回転軸52や作用片58の配置などを調整することで、フラッパー22から掛かる力が解除された際に回転体51がその自重で元の位置に自動復帰できるように構成すれば、上記の付勢手段が不要となるので、用紙残量インジケーターの構成をさらに簡素化することが可能となる。また、上記実施形態に示す回転体51に形成した残量マーカー55は一例であり、本発明の用紙残量インジケーターが備える残量マーカーは、表示窓内で用紙の残量の変化を分かり易く表示できるものであれば、他の配色や配置などでも良い。
また、上記実施形態では、フラッパー22がコイルばね23の弾発力で上下動するように構成した場合を示したが、本発明の給紙装置が備えるフラッパーは、載置された用紙の残量に応じて上下動するように構成したものであれば上記以外の構成であっても良く、例えば、フラッパー上に載置された用紙を検出するセンサーと、このセンサーによる用紙の検出に基づいてフラッパーを上下動させるモータなどの駆動機構とを備えた構成を採用することも可能である。
本発明の一実施形態にかかる給紙装置を備えた画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。 カセット収納部に収納された給紙カセットの構成を示す側断面図である。 給紙カセットの構成を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。 給紙カセットに設けた用紙残量インジケーターの構成を示す部分拡大斜視図である。 用紙残量インジケーターの動作を説明するための図である。 本発明の他の実施形態にかかる給紙装置が備える用紙残量インジケーターの構成及び動作を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 読取部
3 記録部
4 画像読取装置
5 操作パネル
6 原稿押えカバー
7 自動原稿搬送装置(ADF)
8 原稿供給トレイ
9 原稿排出トレイ
10 給紙装置
11 本体ケーシング
12 記録装置
20 給紙カセット
21 回動支軸
22 フラッパー
22a 回動端
24 エンドガイド
25 シャフト
26 給紙ローラ
27 分離パッド支持部材
27a 分離パッド
29 用紙分離給送機構
30 用紙装填部
31 前面カバー
32 ガイドレール
33 ガイド面
35 移動機構
40 カセット収納部
41 段部
42 ガイド面
44 案内バー
50 用紙残量インジケーター
51 回転体(移動体)
52 回転軸
53 外周側面
55 残量マーカー
55a 境界線
56 支持部材
58 作用片
60 表示窓

Claims (5)

  1. 給紙カセットと、給紙カセット内で載置された用紙の残量に応じて上下動するフラッパーと、フラッパー上の用紙の残量を表示する用紙残量インジケーターとを備える給紙装置において、
    前記用紙残量インジケーターは、給紙カセット内でフラッパーの上下動に伴って移動する移動体と、移動体に形成された残量マーカーと、給紙カセットに設けられた前記残量マーカーを表示させる表示窓とを備え、フラッパーの上下動に伴う移動体の移動で表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化すると共に、
    前記フラッパーが、載置された用紙が満紙状態である最下位置と空紙状態である最上位置との間の所定の途中位置と前記最上位置との間を上下動するときのみ、前記移動体が移動して表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化するように構成したことを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記フラッパーが前記途中位置と前記最上位置との間を移動する範囲で、前記表示窓に表示される前記残量マーカーの表示が表示窓内を一杯に移動するように構成したことを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1又は2に記載の給紙装置において、
    前記フラッパー上に載置された用紙の残量が満紙状態の半分以下になったときに、前記表示窓に表示される残量マーカーの表示が変化することを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給紙装置において、
    前記移動体は、給紙カセット内でフラッパーの上下動に伴って回転する回転体であり、前記フラッパーが、前記途中位置と前記最上位置との間を上下動する際に、前記回転体に当接して該回転体を回転させるように構成したことを特徴とする給紙装置。
  5. 用紙に画像を記録する記録装置と、記録装置へ用紙を供給する給紙装置とを備える画像形成装置において、
    前記給紙装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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