JP2008194898A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つ以上の感光体と、感光体の間に設けられた光露光装置とを有し、一の感光体と他の感光体における光ビームの走査方向が異なる画像形成装置において、発光手段の光ビームの立ち上がり時、オーバーシュートを生成するようにすると色ズレが生じるのを防いだ画像形成装置を提供することが課題である。
【解決手段】光露光装置に発光手段における規定の発光出力を越えたオーバーシュートを形成する手段を設け、オーバーシュートの時間幅を画像を構成する1ドット分の発光時間幅に対して短くすると共に、一の感光体と他の感光体における前記被記録材上で同一ライン上に形成するドットに形成するオーバーシュート位置を、前記被記録材上で略同一となる位置とするようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、中間転写体または被記録材の搬送方向に配されて電子写真方式でトナー画像を形成する2つ以上の感光体と、該感光体の各々を露光する光露光装置とを有し、この光露光装置が、少なくとも一の感光体上を走査する光ビームの走査方向と、他の感光体上を走査する光ビームの走査方向とが互いに逆方向となるような画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置においては、パーソナル化に伴い、小型化、低価格化が要望されている。そのため装置の高価格化を避けるため、高価な部品の使用数を削減する手法をとることが多い。
特にタンデム型カラー画像形成装置のように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した複数の感光体を中間転写体または被記録材の搬送方向に配し、各感光体上に電子写真方式で形成されたトナー画像を重ね合わせ、被記録材上に転写するようにした画像形成装置においては、例えばレーザスキャニングユニット(Laser Scanning Unit:以下、LSUと略称)をそれぞれの感光体に対応させて設けると、LSUに含まれる高価な部品が4セット分使われることになり、コスト高を招く。
そのため、例えばLSUを構成する回転多面体鏡に、1方向からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応したレーザ光を入射させ、それぞれの感光体を走査するようにした画像形成装置が提案されている。この方法では回転多面体鏡は1つで済み、fθレンズなどの光学系も少なくとも4ユニット分用意する必要がなくなる。
しかしながらこの方法では、4つのレーザ光を回転多面体鏡の副走査方向に斜入射する構成をとるか、光線ピッチを必要量広げて平行入射する構成をとる必要がある。前者は斜入射のためにレンズに求められる精度が厳しくなり、また、斜入射による走査湾曲形状が4つの走査線で異なり、走査湾曲調整に工夫を施す必要があって高コスト化し易い欠点がある。また後者は、平行光として入射させるため、平行光のピッチ間の設定によっては回転多面体鏡面を大きくする必要があり、コスト高を招く可能性があると共に、レンズも各光線にそれぞれのレンズを用意する必要があり、やはりコスト高を招く可能性がある。
そのため、特許文献1には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した4つの感光体を有し、例えばイエロー(Y)とマゼンタ(M)、及びシアン(C)とブラック(K)に対応した感光体の中間に1つずつLSUを設け、それぞれの感光体に対応して設けられたレーザ光源からの光をLSUを構成する回転多面体鏡で反射して、感光体を走査するようにした画像形成装置が示されている。
また特許文献2には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した4つの感光体と、その4つの感光体の中央に単一の回転多面体鏡からなるLSUを設け、それぞれの感光体に対応して設けられたレーザ光源からの光をLSUの両側から入射させて、単一の回転多面体鏡で4つの感光体を走査するようにした画像形成装置が示されている。
特許文献1に示された構成では、fθレンズなどの光学系をそれぞれの感光体に対して設ける必要があるが、それぞれの光ビームは回転多面体鏡に対して平行入射するよう構成できるから、一般的なモノクロ画像形成装置に採用している安価な光学系を用いることができ、また、4つの感光体に対して回転多面体鏡は2つで良いからそれだけ安価に構成できる。
また特許文献2に示された構成では、回転多面体鏡1面に2つの光ビームを斜入射することになるため、走査湾曲の形状が2つになるが、上下の2つで走査湾曲の形状は走査方向の直線に対して線対称とすることができるため、走査湾曲補正が最低限の補正でよい。また、走査湾曲を比較的小さく抑える設計では、光路中の反射ミラーによる折り返し数によって走査湾曲の向きを整え、走査湾曲補正を必要としない構成とすることもできるから、回転多面体鏡が単一であることと相俟って、コストを抑えた構成とすることができる。
また、本件出願人は、アモルファスシリコンの感光体ドラムを備えた画像形成装置で1200dpiといった高解像度の画像を形成するため、光露光装置を構成するレーザダイオードから発する光ビームにオーバーシュートを生じさせ、感光体ドラムに対して高い強度の光ビームを照射させるようにした画像形成装置を特許文献3において提案した。
特開2003−191525号公報 特開2006−27158号公報 特開2006−68933号公報
しかしながら回転多面体鏡を有し、この特許文献3で本願出願人が提案したオーバーシュートを生じさせる光露光装置を、特許文献1または特許文献2に開示されているような2つ(または4つ)の感光体の中央に設けた画像形成装置では、オーバーシュート位置が感光体によって異なり、カラー画像形成装置においては色ズレを起こすという問題が生じた。
すなわち、特許文献1または特許文献2に開示されているように、2つ(または4つ)の感光体の中央に回転多面体鏡を有する光露光装置を設け、回転多面体鏡を挟んでそれぞれの感光体側から光ビームを回転多面体鏡に送り、対応する感光体上を走査させるようにした場合、回転多面体鏡により反射された光ビームの感光体上の走査方向は、回転多面体鏡を挟んで位置する感光体で互いに逆方向となる。
これを概念的に示したタイミングチャートが図7(a)である。この図7において、横軸は感光体上の走査位置、縦軸は発光光量を表し、上段は、回転多面体鏡により反射された光ビームが感光体上を矢印70方向に走査する場合であり、下段は、回転多面体鏡を挟んで反対側に位置する感光体上を光ビームが矢印71方向に走査する場合で、上段と下段におけるそれぞれのパルスは、被記録材上では略同一位置となる感光体上の走査位置に対応するものとする。
前記特許文献3で提案したオーバーシュートを生じさせる光露光装置は、各オーバーシュートを、画像を構成する各ドットを形成するための発光立ち上がり時に発生させるようにしている。そのため、2つ(または4つ)の感光体の中央に回転多面体鏡を有する光露光装置を設けた場合、被記録材上で同一走査ラインとなる各感光体上の位置にドットを形成する光パルスのオーバーシュートは、この図7(a)における上段も下段もそれぞれ発光立ち上がり時となるから、上段と下段とで走査方向が異なるためにオーバーシュート位置が略パルス幅分ずれてしまう。
ところが光ビームにオーバーシュートを設けると、形成されるドットの重心がそのオーバーシュート位置方向に移動する。そのため、図7(a)の上段と下段のように、例え被記録材上で同一位置となる各感光体上の位置にドットを形成するようレーザダイオードを発光させても、オーバーシュートによりドットの重心がずれ、あたかも異なった位置、すなわち1ドットあるいは1ドット以上ずれた位置にドットが形成されたと同じになってしまう。例えば600dpiの解像度で画像を形成した場合、1ドットは約42mμとなるが、カラー画像においては1ドットのズレが色ズレとなって目立ち、画質を大きく落としてしまう。
そのため本発明においては、特許文献1または2に示されているように、2つ(または4つ)の感光体の中央に光露光装置を設けたことで、一の感光体上を走査する光ビームの走査方向が他の感光体上を走査する光ビームの走査方向と逆になる画像形成装置において、高解像度の画像を形成するため、発光手段から発する光ビームにオーバーシュートを生じさせるようにしても、あたかもドットズレによる色ズレが生じていない画像を形成できるようにした画像形成装置を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明になる画像形成装置は、
中間転写体または被記録材の搬送方向に配され、電子写真方式でトナー画像を形成する2つ以上の感光体と、該感光体の各々を露光する光露光装置とを有し、
該光露光装置は、少なくとも一の前記感光体上を走査する光ビームの走査方向が、他の感光体上を走査する光ビームの走査方向と逆になるよう設けられ、各感光体上に形成された前記トナー画像を重ね合わせて前記被記録材上に転写するようにした画像形成装置において、
前記光露光装置は、該光露光装置を構成する発光手段における規定の発光出力を越えたオーバーシュートを形成する手段を有し、
該オーバーシュート形成手段は、前記一の感光体と他の感光体の露光時に形成するオーバーシュートの位置を、前記被記録材上で同一となるよう形成し、前記オーバーシュートの時間幅を、画像を構成する1ドット分の発光時間幅に対して短くしたことを特徴とする。
このように、一の感光体と他の感光体に形成するオーバーシュートの位置を、被記録材上で略同一となるようオーバーシュートを形成することで、例え一の感光体と他の感光体における光ビームの走査方向が異なっても、それぞれのドットの重心が一致し、ドットズレによる色ズレのない高画質の画像を形成できる画像形成装置とすることができる。
そして、前記オーバーシュート形成手段は、前記一の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を、ドット形成のための発光立ち上がり時または立ち下がり時とし、前記他の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を、前記一の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置に対応させ、対応するドット形成のための発光立ち下がり時または立ち上がり時としたり、前記オーバーシュート位置を、各ドット幅の中央とすることが本発明の好適な実施形態である。
また、前記オーバーシュート形成手段は、前記光露光装置を構成する発光手段に過電流を与えて前記オーバーシュートを形成し、該過電流量は、前記各感光体毎にその感度特性に合わせて決めることで、例えばアモルファスシリコンを用いた感光体は、OPCを用いた感光体に較べて感度のばらつきが大きいため、このように複数のアモルファスシリコン感光体を用いた場合、それぞれの感光体感度に応じたオーバーシュート量とすることで、より優れた画質の画像を形成できる画像形成装置とすることができる。
さらに、前記光露光装置は、回転鏡と、前記一の感光体と他の感光体のそれぞれに対応し、前記回転鏡により対応する感光体に向けて光ビームが反射されるよう配した発光手段とを有し、前記一の感光体と他の感光体の間に設けることが本発明の好適な実施形態である。
また、前記光露光装置は、画像データに対応して前記発光手段を駆動する発光手段駆動部と、該発光手段駆動部による発光手段の駆動信号を元にオーバーシュート信号を生成する制御信号生成部と、前記一の感光体に対応する前記発光手段の駆動信号及び制御信号生成部が生成したオーバーシュート位置とに基づき、前記他の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を判断するオーバーシュート位置制御部とを設けることで、簡単な構成で見掛け上ドットズレによる色ズレの生じない画像を形成することができる。
以上記載のごとく本発明になる画像形成装置は、感光体の間に設けられた光露光装置により、一の感光体と他の感光体における光ビームの走査方向が異なっても、簡単な構成で、一の感光体と他の感光体の被記録材上で同一ラインとなるライン上に形成するドットのオーバーシュート位置を、略同一とすることができ、常に見掛け上ドットズレのない高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
最初に本発明の概略を説明すると、本発明においては、2つ以上の感光体と、一の感光体上を走査する光ビームの走査方向が、他の感光体上を走査する光ビームの走査方向とは逆になるよう構成された光露光装置、すなわち換言すると、2つ以上の感光体の間に回転多面体鏡を配し、その回転多面体鏡の両側から光ビームを回転多面体鏡に当てて反射させ、それぞれの感光体上を走査させることで、光露光装置を挟んで両側にある感光体上の走査方向が逆になるような光露光装置とを有した画像形成装置が対象である。そして、前記光露光装置における発光手段に、規定の発光出力を越えたオーバーシュート状態の発光をさせるオーバーシュート形成手段を設ける。また、このオーバーシュート形成手段は、一の感光体と他の感光体における、被記録材上で同一走査ラインとなる走査ライン上に形成するドットに形成するオーバーシュートの位置を、被記録材上でも略同一となるように、それぞれの感光体に対応したオーバーシュート位置を制御するようにしたものである。
すなわち、図7(b)に示したように、上段の70で示した走査方向における発光立ち上がり時にオーバーシュートを形成した場合、下段の71で示した走査方向における発光立ち下がり時にオーバーシュートを形成するか、あるいは、図7(c)に示したように、ドットを形成する発光幅の略中央にオーバーシュートを形成するものである。なお、上段の70で示した走査方向における発光立ち下がり時にオーバーシュートを形成した場合、下段の71で示した走査方向における発光立ち上がり時にオーバーシュートを形成するようにしても良いことは勿論である。また、前記したようにこの図7において縦軸は発光光量、横軸は感光体上の走査位置である。
このようにすることにより、例え一の感光体と他の感光体における光ビームの走査方向が異なっても、それぞれのドットの重心が一致し、見掛け上ドットズレによる色ズレのない高画質な画像を形成できる画像形成装置とすることができる。
図1は、本発明を実施する画像形成装置の一例を概略的に示す断面図である。この図1に示された画像形成装置は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応して設けられた10M、10C、10Y、10Kで示す複数の感光体を、中間転写ベルト12の走行方向に配したタンデム型カラー画像形成装置である。
この図1に示したタンデム型カラー画像形成装置において、中間転写ベルト12は駆動ローラ13、クリーニング対向ローラ14、バックアップローラ15に張架され、駆動ローラ13の駆動によって実線矢印25で示す方向に回転駆動される。各感光体10M、10C、10Y、10Kは、中間転写ベルト12の搬送方向上流側から順次この順で配置され、それぞれの感光体には図示していないが、帯電装置、現像装置、クリーニング装置、除電装置などが対応して設けられている。
そして各感光体、10M、10C、10Y、10Kを画像データで露光する光露光装置は、例えば前記特許文献1に示され、後記図2でその概略を説明するように、マゼンタ(M)とシアン(C)に対応した感光体10M、10Cには、21で示したLSU(Laser Scanning Unit)で構成される光露光装置が、イエロー(Y)、ブラック(K)に対応した感光体10Y、10Kには、22で示した同じくLSUで構成される光露光装置がそれぞれの感光体の間に設けられている。
すなわちこの画像形成装置は、4つの感光体10M、10C、10Y、10Kに対して光露光装置を2つとすることで、前記したように安価に構成したものである。但し、それぞれの光露光装置には、fθレンズなどの光学系をそれぞれの感光体に対応させて設ける必要があるが、それぞれの光ビームは回転多面体鏡に対して平行入射するよう構成できるから、一般的なモノクロ画像形成装置に採用している安価な光学系を用いることができる。
この画像形成装置がプリンタの場合、例えば外部コンピュータから送られる画像形成データが図示していないCPUを含む制御装置でマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のデータに分けられる。それが済むと、図示していない帯電装置によって各感光体10M、10C、10Y、10Kの表面が一様に帯電され、各色に分けられた画像形成データにより、21、22で示した光露光装置で各感光体ドラム10M、10C、10Y、10Kが露光されて静電潜像が形成される。
そして、現像装置(図示せず)によって各感光体10M、10C、10Y、10K上の静電潜像が現像され、それぞれマゼンタ(M)トナー画像、シアン(C)トナー画像、イエロー(Y)トナー画像、及びブラック(K)トナー画像が形成される。
一方、各感光体10M、10C、10Y、10Kには、それぞれ中間転写ベルト12を挟んで1次転写ローラ11M、11C、11Y、11Kが対向しており、感光体ドラム10M、10C、10Y、10K上の各色トナー画像は、これら1次転写ローラ11M、11C、11Y、11Kによって中間転写ベルト12に順次転写され、中間転写ベルト12上にカラートナー画像が形成される。
すると図示していないCPUは、同じく図示していない給紙装置から被記録材を取り出すよう指示し、その被記録材は、被記録材搬送路(図示せず)を介してレジストローラ対17に搬送される。そしてレジストローラ対17の上流側に配置されたレジストセンサ18で被記録材が検知されると、中間転写ベルト12上のトナー画像が2次転写ローラ16のある2次転写位置に至るタイミングに合わせ、レジストローラ対17が駆動されて2次転写位置に被記録材が搬送される。
2次転写位置の2次転写ローラ16は、中間転写ベルト12を挟んでバックアップローラ15と対向する位置に配され、中間転写ベルト12上のトナー画像は搬送されてくる被記録材に2次転写される。そしてこのトナー画像が転写された被記録材は、定着ローラ19、加圧ローラ20を備える定着装置に送られ、ここで、被記録材上のトナー像が定着されて図示しない排紙トレイに排紙される。なお、2次転写後、中間転写ベルト12はクリーニング対向ローラ14と対向した位置にあるクリーニングユニット14aによってクリーニングされる。
図2は、本発明を実施する図1に示した画像形成装置の光露光装置21の構成概略を示す斜視図である。この光露光装置21は、前記特許文献1に示された光露光装置と同様な構成であり、図中10M、10Cは、図1に示したマゼンタ(M)、シアン(C)に対応した感光体、21は感光体10M、10Cの間に設けた光露光装置である。なお、図1に22で示した光露光装置も全く同様な構成であることは言うまでもない。
この光露光装置21は、マゼンタ(M)、シアン(C)にそれぞれ対応する画像データで変調された光ビームを発する、レーザダイオードなどの発光手段30M、30Cと、この発光手段30M、30Cが発した光ビームをコリメートするコリメータレンズ31M、31C、その光ビームを反射する回転多面体鏡32、反射された光ビームの走査速度を補正するfθレンズなどの光学系33M、33C、折り返しミラー34M、34C等で構成される。そして回転多面体鏡32で反射された光ビームは、矢印35M、35Cで示す方向に回転多面体鏡32で反射され、感光体10M、10C上を矢印36M、36Cの方向に走査して潜像を形成する。
そのため、この光露光装置21の発光手段30M、30Cから発せられた光ビームは、感光体10M、10C上の走査方向36M、36Cが逆方向になる。なお、以上の図1、図2の説明では、光露光装置を前記特許文献1に示されているように、4つの感光体に対して2つ設けた場合を例に説明したが、前記特許文献2のように、4つの感光体に対して光露光装置を1つとしても、一の感光体上を走査する光ビームの走査方向が、他の感光体上を走査する光ビームの走査方向と逆になれば、本発明を適用できることはあきらかである。
図3は、前記図2に21で示した光露光装置の発光手段であるレーザダイオード30M、30Cの駆動回路の一例である。図中、番号の後ろにMを付したのは、感光体10Mを露光するレーザダイオード30Mに対応した回路または部品、Cを付したのは、感光体10Cを露光するレーザダイオード30Cに対応した回路または部品であり、以下の説明では、特にレーザダイオード30M、またはレーザダイオード30Cに対応する説明の時以外は、番号の後ろのMまたはCを省いて説明する。
また以下の説明では、例えば前記図2に10Mで示した感光体を、レーザダイオード30Mから出射された光ビームが36Mで示した方向に走査する場合を正の走査方向とし、前記図7(b)の上段に示したように、ドットを形成するためのパルスの立ち上がり時にオーバーシュートを形成するとして説明する。そのため、レーザダイオード30Cから出射された光ビームは、10Cで示した感光体を36Cで示した方向に走査し、これを負の走査方向として、前記図7(b)の下段に示したように、ドットを形成するためのパルスの立ち下がり時にオーバーシュートが形成される。
この図3に示した駆動回路は、レーザダイオード30、フォトダイオード41、レーザドライバ42、オーバーシュート生成部43、及び制御部44を備えている。レーザダイオード30は、レーザドライバ42から出力される駆動パルス信号の振幅に応じた光量のレーザビームを出力する。フォトダイオード41は、レーザダイオード30から出力されたレーザビームを受光し、受光したレーザビームの強度に応じた電流を出力する。そのためレーザドライバ42は、レーザダイオード30から出力されるレーザビームLBの光量をフォトダイオード41を介してフィードバックし、レーザビームLBの光量が常に一定の光量となるように駆動パルス信号を生成する。
レーザドライバ42は、I/V変換部46、基準電圧記憶部47、及び駆動パルス電流生成部48を備え、レーザダイオード30から出力されるレーザビームLBをフォトダイオード41を介してフィードバックさせ、駆動パルス電流S1を生成する。I/V変換部46は、フォトダイオード41から出力される電流信号を電圧信号に変換する。駆動パルス電流生成部48は、パルス波であるビデオ信号S2と同期、かつ、同一のパルス幅を有すると共に、基準電圧記憶部47に記憶された基準電圧と、I/V変換部46から出力される電圧との差が0となるような振幅を有する駆動パルス電流S1を生成する。
なお、感光体としてアモルファスシリコンを用いた場合、OPCを用いた感光体に較べて感度のばらつきが大きいため、複数のアモルファスシリコン感光体を用いた場合、それぞれの感光体感度に応じたオーバーシュート量とすることで、より優れた画質の画像を形成できる画像形成装置とすることができる。そのため、基準電圧記憶部47が記憶する基準電圧は、複数の感光体10M、10C、10Y、10Kのそれぞれの感度に対応し、良好な静電潜像が得られるような値が予め設定されている。
また、駆動パルス電流生成部48は、オーバーシュートを生じさせる期間、すなわち、駆動パルス電流S1の立ち上がりから制御信号S3が立ち下がるまでの期間内においては、駆動パルス電流生成部48から出力される電圧を0とするような制御を行わず、前回出力した駆動パルス電流S1の振幅値を例えばサンプルホールド回路等により保持させておき、当該振幅値を有する駆動パルス電流S1をオーバーシュート生成部43に出力する。
オーバーシュート生成部43は、制御信号に応じてレーザダイオード30から出力されるレーザビームLBに、オーバーシュートが生じるように駆動パルス電流S1の波形を変形させ、合成駆動電流S5を生成する。なお、このオーバーシュート生成部43の詳細回路を図4に示したので、以下、図4に基づいてオーバーシュート生成部43を詳細に説明する。
オーバーシュート生成部43は、オン電流生成部55、及び増幅部56とからなっている。オン電流生成部55は、トランジスタT1、抵抗R1、R2を備え、制御信号S3に応じてオン電流S4を生成する。トランジスタT1はNPNバイポーラトランジスタであり、ベースに抵抗R1が接続されていると共にベースエミッタ間に抵抗R2が接続され、エミッタが接地されて、ベースに制御信号S3が入力されるようになっている。また、コレクタは可変抵抗R3を介してトランジスタT2のベースに接続されている。
増幅部56は、トランジスタT2、抵抗R4を備え、オン電流生成部55により生成されたオン電流S4を増幅する。トランジスタT2はPNPのバイポーラトランジスタで構成され、エミッタには電源部VCCが接続されて、コレクタには駆動パルス電流生成部48(駆動パルス電流S1)及びレーザダイオード30が接続されている。増幅部56は、可変抵抗R3の抵抗値を調整することで、オン電流S4の増幅後の値を調整することができる。これにより、オーバーシュートのピーク値を所望の値に調整することができる。
再度図3に戻って、制御部44はCPUを有して構成され、本画像形成装置全体の制御を司ると共に、ビデオ信号生成部49、2つのレーザダイオード30M、30Cに対して設けられた制御信号生成部50M、50C、及びモード設定部51、オーバーシュート位置制御部52を備えている。本実施形態では、レーザダイオード30が発光手段に相当し、オーバーシュート生成部43、制御信号生成部50がオーバーシュート形成手段に相当する。
ビデオ信号生成部49は、図示していない原稿読取部やパソコンなどから送られてくる画像データと、動作モードに応じたパルス状のビデオ信号S2を生成する。なお、動作モードとしては、1200dpiの画像を形成する高解像度モードと、600dpiの画像を形成するノーマルモード等が存在し、各モードに応じたパルス幅は、予め記憶装置(図は省略)に記憶しておく。
制御信号生成部50Mは、ビデオ信号S2Mの立ち上がりに同期し、かつ、モード設定部51で設定されている動作モードに応じたパルス幅を有する制御信号S3Mを生成する。同様に制御信号生成部50Cは、ビデオ信号S2Cの立ち下がり時を立ち下がり時とし、この立ち下がり時から、制御信号生成部50Mが生成した前記制御信号S3Mのパルス幅に相当する時間だけさかのぼった時間に立ち上がる、制御信号S3Cを生成する。モード設定部51は、操作部45を介して入力されたユーザからの操作指令に従い、本駆動回路の前記した動作モードを設定する。操作部45は、タッチパネル、スタートボタン、テンキー等から構成され、オペレータからの操作指令を入力するために用いられる。
オーバーシュート位置制御部52は、ビデオ信号生成部49、制御信号生成部50Mからの信号を受け、前記制御信号S3Mの立ち上がり時とそのパルス幅を予め取得し、制御信号生成部50Cが、前記したビデオ信号S2Cの立ち下がり時を立ち下がり時とし、この立ち下がり時から、制御信号生成部50Mが生成した前記制御信号S3Mのパルス幅に相当する時間だけさかのぼった時間に立ち上がる、制御信号S3Cを生成するためのデータを制御信号生成部50Cに送る。
図5は、このように構成した発光手段により、光ビームにオーバーシュートを形成するためのフロー図であり、図6は発光手段の駆動回路におけるタイミングチャートである。図6において、横軸は時間、縦軸は電流値であり、(a)乃至(d)は、前記図2に10Mで示した感光体に対応した、図3におけるMを付したブロックや部品の制御信号を表し、(e)乃至(f)は、前記図2に10Cで示した感光体に対応した、図3におけるCを付したブロックや部品の制御信号を表している。そして(a)と(e)はビデオ信号S2を、(b)と(f)は駆動パルス電流S1を、(c)と(g)は制御信号S3を、(d)と(h)は合成駆動電流S5を示している。
最初に、図2に10Mで示した感光体を36Mで示した方向(正の走査方向)に光ビームで走査すると共に、前記図7(b)の上段に示したように、ドットを形成するためのパルスの立ち上がり時にオーバーシュートを形成する場合につき、図5と図6(a)乃至(d)、及び図4の回路図を参照しながら駆動回路の動作について説明する。
図5のフロー図において、ステップS1で処理がスタートすると、ステップS2で読み込まれた画像データが図3のビデオ信号生成部49に送られる。そしてこのビデオ信号生成部49で、その画像データがフレームバッファに格納され、さらにステップS3で、ラスタバッファに収容されて、ステップS4でそれぞれの感光体10M、10C、10Y、10Kに対応したビットマップデータが生成される。
このそれぞれの感光体10M、10C、10Y、10Kに対応したビットマップデータは、次のステップS5で、発光手段の発光パルス幅が演算され、図3と図6の(a)、(e)に示したビデオ信号S2となる。
そして次のステップS6で、現在単色モードか否かが判断され、単色モードの場合は単一の感光体しか使われないから、処理がステップS10に進み、感光体に対応した発光状態が決定されて、ステップS11で出力が決定されて終了する。
一方、ステップS6で単色モードでないと判断された場合は、ステップS8でオーバーシュート位置の調整が行われる。今の場合、前記したように、図2に10Mで示した感光体を36Mで示した方向(正の走査方向)に光ビームで走査すると共に、前記図7(b)の上段に示したように、ドットを形成するためのパルスの立ち上がり時にオーバーシュートを形成する場合であるので、このオーバーシュート位置の調整は、図3における制御信号生成部50Mで、ステップS5で演算した発光手段の発光パルス幅に応じ、その立ち上がり時に行われるとして位置が決定される。なお、前記図7(b)の下段に示した立ち下がり時のオーバーシュートについては後記する。
そして次のステップS9で、図3における基準電圧記憶部に記憶されている感度情報が読み出され、駆動パルス電流生成部48MでI/V変換部46からのフォトダイオードPDMの出力と比較され、前記したようにその差が0となるような調整が行われて、処理がステップS10に進み、前記したようにステップS11で出力が決定される。
前記したように図6(a)は、ビデオ信号生成部49が図5のフロー図におけるステップS5で演算した、発光手段の発光パルス幅から生成したビデオ信号S2であり、ステップS8のオーバーシュート位置の調整によりオーバーシュート生成信号は、制御信号生成部50Mで、このビデオ信号S2の立ち上がり時に同期して立ち上がる図6(c)に示す信号として生成される。
図6(c)に示すように、制御信号S3Mが時間t1で図4のトランジスタT1のベースに入力されると、トランジスタT1がオンすることによりコレクタエミッタ間にオン電流S4が流れる。図6(c)に示すように制御信号S3Mは、一定のパルス幅τを有し、(a)に示すビデオ信号S2Mを構成するいずれのパルスよりもパルス幅τが小さく、かつ、ビデオ信号S2Mの時間t1、時間t4、時間t7、時間t10における立ち上がりに同期した信号となっている。また、制御信号S3Mの振幅は、トランジスタT1をオンする電流値で設定されている。
図4のトランジスタT1に時間t1でオン電流S4が流れると、増幅部56は、可変抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値によって定められる利得でオン電流S4を増幅し、トランジスタT2のコレクタに出力する。増幅されたオン電流S4は、ノードV1において、駆動パルス電流S1Mが重畳されて、時間t1で(d)に示す合成駆動電流S5Mが生成される。時間t1の駆動パルス電流S1Mの立ち上がり時からτ経過すると、時間t2で制御信号S3Mは立ち下がり、それに応じてトランジスタT1はオフされ、オン電流S4が0となる。
そのため、図6(d)に示すように、立ち上がり時からτ経過するまでの期間、合成駆動電流S5の振幅は、増幅されたオン電流S4の振幅i1と駆動パルス電流S1Mの振幅i2とが加算された値となる。また、τ経過時から駆動パルス電流S1Mが立ち下がるまでの期間、合成駆動電流S5Mの振幅は、増幅されたオン電流S4が重畳されずに駆動パルス電流S1Mの振幅i2と同じ値となる。これにより、駆動パルス信号S1Mは、急峻な立ち上がりを有する図6(d)に示す波形に変形される。
このような、急峻な立ち上がりを有する合成駆動電流S5Mが図3のレーザダイオード30Mに流れると、レーザダイオード30Mから出力されるレーザビームLBMは、合成駆動電流S5Mの立ち上がり時からτ経過するまでオーバーシュートを有することとなる。
次に、図2に10Cで示した感光体を36Cで示した方向(負の走査方向)に光ビームで走査すると共に、前記図7(b)の下段に示したように、ドットを形成するためのパルスの立ち下がり時にオーバーシュートを形成する場合につき、図6(e)乃至(h)と図4の回路図を参照しながら説明する。
前記したように、図5のフロー図におけるステップS6で単色モードでないと判断された場合は、ステップS8で、図3におけるオーバーシュート位置制御部52が、ビデオ信号生成部49と制御信号生成部50Mからの信号を元に、図6(e)に示すビデオ信号S2Cにおけるどの位置でオーバーシュート、すなわち(g)に示す制御信号S3Cを生成したらよいかを判断する。
前記したように、制御信号S3Mは、ビデオ信号S2Mの時間t1、時間t4、時間t7、時間t10における立ち上がりに同期して生成されているが、図2に10Cで示した感光体を36Cで示した方向(負の走査方向)に光ビームで走査する場合、例えビデオ信号S2Mと同じように感光体10Cにドットを形成するとしても、ビデオ信号S2Cの走査方向がビデオ信号S2Mとは逆であるから、時間に対して同じタイミングでオーバーシュートを形成することはできない。
すなわち、感光体10Cにおける走査方向が感光体10Mに対する走査方向と逆であるから、感光体10Mに対するビデオ信号S2Mと同じように感光体10Cにドットを形成する場合、時間的には図6(e)のように、図6(a)の信号を逆方向から送り出すようにしたビデオ信号としなければならない。そのため、感光体10Mに形成するドットに制御信号S3Mにより生成するオーバーシュート位置に対応するよう、感光体10Cにドットとオーバーシュートを形成するためには、制御信号S3Mのパルス幅がτである場合、図6(e)の時間t13、時間t16、時間t19、時間t22で立ち上がるパルスが立ち下がる時間t15、時間t18、時間t21、時間t24におけるτ時間前、すなわち時間t14、時間t17、時間t20、時間t23で制御信号S3Cが立ち上がるようにしなければならない。
このようにして、図2に10Cで示した感光体を36Cで示した方向(負の走査方向)に光ビームで走査する場合、感光体10Mに形成するオーバーシュート位置に対応するよう、感光体10Cにオーバーシュートを形成するタイミングを制御するのが図3におけるオーバーシュート位置制御部52である。
以下の動作は前記した、感光体10Mにレーザダイオード30Mの光ビームにオーバーシュートを形成する場合と同様であり、まず、図6(g)に示すように、オーバーシュート位置制御部52が判断したタイミング、すなわち図6(e)におけるビデオ信号S2Cが立ち下がる時間t15の、時間τだけ前の時間t14で、制御信号S3Cが図4に示したトランジスタT1のベースに入力されると、トランジスタT1がオンすることによりコレクタエミッタ間にオン電流S4が流れる。
この制御信号S3Mは、図6(g)に示すように、パルス幅がτであり、ビデオ信号S2Cの立ち下がり時間t15、時間t18、時間t21、時間t24におけるτ時間前、すなわち時間t14、時間t17、時間t20、時間t23で立ち上がり信号であり、振幅は、トランジスタT1をオンする電流値で設定されている。
そして図4の増幅部56は、可変抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値によって定められる利得でオン電流S4を増幅し、トランジスタT2のコレクタに出力してノードV1で駆動パルス電流S1Cが重畳され、時間t14で(h)に示す合成駆動電流S5Cが生成される。時間t14の制御信号S3Cの立ち上がり時からτ経過すると、時間t15で制御信号S3Cと駆動パルス電流S1Cが立ち下がり、それに応じてトランジスタT1はオフされ、オン電流S4が0となる。
そのため、(h)に示すように、合成駆動電流S5Cの振幅は、立ち上がり時t15からt14迄の間はi3であり、時間t14からは増幅されたオン電流S4の振幅i4と駆動パルス電流S1Mの振幅i3とが加算された値となる。そして時間τが経過すると、制御信号S3Cと駆動パルス電流S1Cが立ち下がるから、駆動パルス信号S1Cは、その立ち下がり時にオーバーシュートを有する波形に変形される。
このような、合成駆動電流S5Cが図3のレーザダイオード30Cに流れると、レーザダイオード30Cから出力されるレーザビームLBCは、合成駆動電流S5Cの立ち下がり前τから始まるオーバーシュートを有することとなる。
このように図3、図4に示した駆動回路を用いると、時間t1、時間t4、時間t7で時間t10でビデオ信号S2Mの立ち上がりと同期し、また、時間t14、時間t17、時間t20、時間t23に立ち上がってビデオ信号S2Cの立ち下がりで立ち下がり、感光体10Mと感光体10Cに、被記録材に転写したときに同一位置となるオーバーシュートを有したドットを形成することができる。また、このオーバーシュートのパルス幅τは、ビデオ信号S2M、S2Cを構成するどのパルスよりもパルス幅の小さいパルス波であり、さらにオン電流S4は、トランジスタT1のばらつきによる影響が低いために一定の値を得ることが可能となり、レーザビームLBM、LBCに対してピーク値が安定したオーバーシュートを生じさせることができる。
なお、以上の説明では、オーバーシュートをビデオ信号S2の立ち上がり時と立ち下がり時に形成する場合を例に説明してきたが、前記図7(c)に示したように、ビデオ信号S2の立ち上がり時における最初の1ドットにおける中央と、立ち下がり時直前における最後の1ドットの中央にオーバーシュートを設けるようにしても良い。
この場合、図3における制御信号生成部50Mは、ビデオ信号S2Mの立ち上がり時における最初の1ドットにおける中央となる位置で制御信号S3Mを立ち上げ、オーバーシュート位置制御部52は、ビデオ信号生成部49と制御信号生成部50Mからの信号を元に、ビデオ信号S2の立ち下がり時直前における最後の1ドットの位置を判断し、それを制御信号生成部50Cに送る。そのため制御信号生成部50Cは、ビデオ信号S2の立ち下がり時直前における最後の1ドットの中央に制御信号S3を生成し、オーバーシュート生成部43に送る。
従って、感光体10M、10Cには、被記録材に転写したとき、同一位置となるドットの同一位置にオーバーシュートが形成され、従来のように、オーバーシュートの位置がずれてドットの重心がずれ、あたかも異なった位置、すなわち1ドットあるいは1ドット以上ずれた位置にドットが形成されたと同じになって、カラー画像において色ズレを起こして画質を大きく落としてしまう、といったことが防止できる。
また、以上説明してきた実施例では、オーバーシュート生成部43に増幅部56を含ませたが、これに限定されず、オーバーシュート生成部43から増幅部56を省いてもよく、さらに以上の説明では、発光手段としてレーザダイオードを例に説明したが、これに限定されず、他のレーザ素子を用いてもよい。また、トランジスタT1、T2としてバイポーラトランジスタを用いたが、これも、電界効果形のトランジスタを採用してもかまわない。
本発明によれば、2つ以上の感光体と、感光体の間に設けられた光露光装置により、一の感光体と他の感光体における光ビームの走査方向が異なっても、簡単な構成で、被記録材上で同一位置となる一の感光体と他の感光体における走査ライン上に形成するドットのオーバーシュート位置を、略同一とすることができるから、常にドットズレのない高画質の画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
本発明を実施する画像形成装置の一例を概略的に示す断面図である。 本発明を実施する画像形成装置の光露光装置の構成を示す斜視図である。 光露光装置を構成する発光手段の駆動回路の一例である。 発光手段にオーバーシュートを形成させる駆動回路の一例である。 本発明になる画像形成装置における光露光装置の、オーバーシュート形成のためのフロー図である。 本発明により調整したオーバーシュート位置を説明するためのタイミングチャートである。 (a)は従来方法によりオーバーシュートを形成した場合のオーバーシュート位置を説明するためのタイミングチャート、(b)、(c)は本発明によりオーバーシュートを形成した場合のオーバーシュート位置を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
30M、30C 発光手段
41 フォトダイオード
42 レーザドライバ
43 オーバーシュート生成部
44 制御部
45 操作部
46 I/V変換部
47 基準電圧記憶部
48 駆動パルス電流生成部
49 ビデオ信号生成部
50 制御信号生成部
51 モード設定部
52 オーバーシュート位置制御部
55 オン電流生成部
56 増幅部

Claims (6)

  1. 中間転写体または被記録材の搬送方向に配され、電子写真方式でトナー画像を形成する2つ以上の感光体と、該感光体の各々を露光する光露光装置とを有し、
    該光露光装置は、少なくとも一の前記感光体上を走査する光ビームの走査方向が、他の感光体上を走査する光ビームの走査方向と逆になるよう設けられ、各感光体上に形成された前記トナー画像を重ね合わせて前記被記録材上に転写するようにした画像形成装置において、
    前記光露光装置は、該光露光装置を構成する発光手段における規定の発光出力を越えたオーバーシュートを形成する手段を有し、
    該オーバーシュート形成手段は、前記一の感光体と他の感光体の露光時に形成するオーバーシュートの位置を、前記被記録材上で同一となるよう形成し、前記オーバーシュートの時間幅を、画像を構成する1ドット分の発光時間幅に対して短くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記オーバーシュート形成手段は、前記一の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を、ドット形成のための発光立ち上がり時または立ち下がり時とし、前記他の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を、前記一の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置に対応させ、対応するドット形成のための発光立ち下がり時または立ち上がり時とすることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
  3. 前記オーバーシュート位置を、各ドット幅の中央としたことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
  4. 前記オーバーシュート形成手段は、前記光露光装置を構成する発光手段に過電流を与えて前記オーバーシュートを形成し、該過電流量は、前記各感光体毎にその感度特性に合わせて決められていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した画像形成装置。
  5. 前記光露光装置は、回転鏡と、前記一の感光体と他の感光体のそれぞれに対応し、前記回転鏡により対応する感光体に向けて光ビームが反射されるよう配した発光手段とを有し、前記一の感光体と他の感光体の間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した画像形成装置。
  6. 前記光露光装置は、画像データに対応して前記発光手段を駆動する発光手段駆動部と、該発光手段駆動部による発光手段の駆動信号を元にオーバーシュート信号を生成する制御信号生成部と、前記一の感光体に対応する前記発光手段の駆動信号及び制御信号生成部が生成したオーバーシュート位置とに基づき、前記他の感光体に形成するドットのオーバーシュート位置を判断するオーバーシュート位置制御部とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載した画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011198877A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 半導体レーザ駆動装置、該半導体レーザ駆動装置を具備する光走査装置および画像形成装置

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