JP2008194207A - メダル貸出機、スロットマシン、及びスロットマシンユニット - Google Patents

メダル貸出機、スロットマシン、及びスロットマシンユニット Download PDF

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Abstract

【課題】遊技の興趣を高めるとともに遊技者の余計な投資を抑制することができるメダル貸出機、スロットマシン、及びこれらを備えたスロットマシンユニットを提供する。
【解決手段】スロットマシンユニットは、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うスロットマシンと、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機と、ボーナス当選役に当選した場合に、ボーナス当選信号をスロットマシンからメダル貸出機へ送信させるボーナス当選信号送信手段と、メダル貸出機がボーナス当選信号を受信した場合に、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を記憶するための供給禁止記憶手段と、紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合に、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口から返却させ且つメダル供給部にメダルを供給させない貸出拒否手段とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機、メダルの投入により遊技が開始可能となるスロットマシン、及びこれらを備えたスロットマシンユニットに関するものである。
従来、遊技機として、メダルの投入により遊技が開始可能となるスロットマシンが知られている。また、スロットマシンの側方には、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機が設置される。遊技者は、スロットマシンで遊技を行う際に、メダル貸出機に紙幣を投入してメダルを借り受ける必要がある(特許文献1参照)。例えば、メダル貸出機に千円札を1枚投入すると、メダルが50枚払い出される。
また、スロットマシンは、例えば、1枚ないし3枚のメダルが投入されると、遊技が開始可能となる。そして、スタートスイッチの操作を契機に、回転リールが一斉に回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。また、この抽選で当選役に当選すると、この当選に応じた当選フラグが制御装置に立てられ、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン上に揃い得るように回転リールの停止制御が行われる。また、ストップスイッチが操作されて、すべての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン上に揃うと、この当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与されるようになっている。
また、当選役には、所定枚数のメダルが払い出される「小役当選役」、メダルを新たに投入せずに遊技をもう一度行うことができる「リプレイ(再遊技)当選役」、通常遊技よりも多くの利益を獲得し得る遊技である「ボーナスゲーム」を開始させる「ボーナス当選役」等がある。
また、当選フラグが立てられた場合に、この当選フラグに係る当選役に入賞すると、この当選フラグは消去されるようになっている。また、「小役当選役」や「リプレイ当選役」などの当選フラグは、これらの当選フラグに係る当選役に入賞しなかった場合に、次の遊技が開始される前に消去されるが、「ボーナス当選役」などの当選フラグは、これらの当選フラグに係る当選役に入賞しなかった場合に、次の遊技が開始されても消去されず、次の遊技に持ち越されるようになっている。
ここで、スロットマシンは、「ボーナス当選役」に係る当選フラグが制御装置に成立している場合に、その旨を報知することがある。例えば、液晶表示装置に所定の画像を表示させたり、ランプを所定のパターンで点滅させたり、スピーカに所定の音声を出力させたりすることで、「ボーナス当選役」に当選したことを遊技者に報知する(特許文献2参照)。
特開2006−407号公報 特開2006−175259号公報
ところで、上述したようなスロットマシンでは、「ボーナス当選役」に係る当選フラグの成立を液晶表示装置等により報知することで、「ボーナス当選役」の入賞に係る期待感を高めることができるものの、近年では、このような報知も遊技者に飽きられつつあるという問題点があった。
また、「ボーナス当選役」に係る当選フラグが成立しているが、その旨が報知されていない場合に、遊技者は、「ボーナス当選役」に係る当選フラグが成立していることに気が付かずに、メダル貸出機にさらに紙幣を投入してメダルを借り受けてしまい、余計な投資を行ってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来にない斬新な報知を行うことにより、遊技の興趣を高めるとともに遊技者の余計な投資を抑制することができるメダル貸出機、スロットマシン、及びこれらを備えたスロットマシンユニットを提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行い且つ当選役の入賞により遊技者に所定の利益を付与するスロットマシンに隣接して設けられ、このスロットマシンと通信可能に形成されたメダル貸出機であって、
紙幣投入口(121)に投入された紙幣を取り込むための紙幣搬送部と、
紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するための紙幣識別部と、
紙幣識別部により認識された所定の紙幣を収納するための紙幣収納部と、
紙幣識別部により所定の紙幣が認識されたことを条件にメダルを供給するためのメダル供給部(123)と、
スロットマシンにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した際にスロットマシンから送信されるボーナス当選信号がメダル貸出機に受信された場合に、メダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を記憶するための供給禁止記憶手段と、
紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口(121)から返却させ且つメダル供給部(123)にメダルを供給させない貸出拒否手段と、
貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口(121)から返却させた場合に、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知をスロットマシンに行わせるための返却実行信号をメダル貸出機からスロットマシンへ向けて送信させる返却実行信号送信手段と、
スロットマシンにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知が行われた際にスロットマシンから送信される報知実行信号がメダル貸出機に受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための報知時クリア手段と、
スロットマシンにおいてボーナス当選役に入賞した際にスロットマシンから送信されるボーナス入賞信号がメダル貸出機に受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための入賞時クリア手段と、
紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶していないときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣収納部へ搬送させ且つメダル供給部(123)にメダルを供給させる貸出実行手段とを備えたことを特徴とするメダル貸出機に関するものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、
紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機に隣接して設けられ、このメダル貸出機と通信可能に形成されたスロットマシンであって、
報知を行うための報知部と、
複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、
当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した場合に、メダル貸出機のメダルの供給を禁止し且つこの禁止中にメダル貸出機に投入された紙幣を返却させるためのボーナス当選信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス当選信号送信手段と、
メダル貸出機がメダルの供給の禁止中に投入された紙幣を返却した際にメダル貸出機から送信される返却実行信号がスロットマシンに受信された場合に、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせる当選報知実行手段と、
当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、メダル貸出機のメダルの供給を許可し且つメダル貸出機に投入された紙幣を収納させるための報知実行信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させる報知実行信号送信手段と、
複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段と、
入賞判定手段がボーナス当選役に入賞したと判定した場合に、メダル貸出機にメダルの供給を許可し且つ投入された紙幣を取り込ませるためのボーナス入賞信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス入賞信号送信手段とを備えたことを特徴とするスロットマシンに関するものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、
複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行い且つ当選役の入賞により遊技者に所定の利益を付与するスロットマシンと、スロットマシンに隣接して設けられ、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機とを備えたスロットマシンユニットであって、
スロットマシンは、報知を行うための報知部と、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備え、
メダル貸出機は、紙幣投入口(121)に投入された紙幣を取り込むための紙幣搬送部と、紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するための紙幣識別部と、紙幣識別部により認識された所定の紙幣を収納するための紙幣収納部と、紙幣識別部により所定の紙幣が認識されたことを条件にメダルを供給するためのメダル供給部(123)とを備え、
スロットマシンユニットは、
スロットマシンとメダル貸出機とが通信可能に形成され、
当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した場合に、ボーナス当選信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス当選信号送信手段と、
メダル貸出機がボーナス当選信号を受信した場合に、メダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を記憶するための供給禁止記憶手段と、
紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口(121)から返却させ且つメダル供給部(123)にメダルを供給させない貸出拒否手段と、
貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口(121)から返却させた場合に、返却実行信号をメダル貸出機からスロットマシンへ向けて送信させる返却実行信号送信手段と、
スロットマシンが返却実行信号を受信した場合に、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせる当選報知実行手段と、
当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、報知実行信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させる報知実行信号送信手段と、
メダル貸出機が報知実行信号を受信した場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための報知時クリア手段と、
入賞判定手段がボーナス当選役に入賞したと判定した場合に、ボーナス入賞信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス入賞信号送信手段と、
メダル貸出機がボーナス入賞信号を受信した場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための入賞時クリア手段と、
紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部(123)のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶していないときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣収納部へ搬送させ且つメダル供給部(123)にメダルを供給させる貸出実行手段とを備えたことを特徴とするスロットマシンユニットに関するものである。
スロットマシンが「ボーナス当選役」に当選しているが、その旨を報知していない場合において、メダル貸出機に紙幣を投入したときは、投入した紙幣が返却されるとともに、メダル貸出機からメダルが供給されないようになっている。これにより、スロットマシンが「ボーナス当選役」に当選していることを遊技者に報知することができるため、遊技の興趣が増したメダル貸出機、スロットマシン、及びこれらを備えたスロットマシンユニットを提供することができる。
また、スロットマシンが「ボーナス当選役」に当選しているが、その旨を報知していない場合において、メダル貸出機に投入した紙幣が返却されることから、メダルを借り受けるか否かを再考することができるため、余計な投資を抑制することができるメダル貸出機、スロットマシン、及びこれらを備えたスロットマシンユニットを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつ順次説明する。
(図面の説明)
図1は、スロットマシンユニットUの斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、図柄表示窓31及び入賞有効ライン38を示す正面図である。図4は、各回転リール23のリールテープ28の一部を示す展開図である。図5は、メダル貸出機Mの側面図である。図6は、一括投入機構103の断面図である。図7は、メダル投入口42及び一括投入機構103の拡大斜視図である。図8は、メダル送り装置140の斜視図である。図9は、メダル送り装置140の断面斜視図である。図10は、排出装置80を示す断面図である。図11は、スロットマシンS及びメダル貸出機Mの電気構成の概略を示すブロック図である。図12は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。図13は、スロットマシンSの当選抽選処理を示すフローチャートである。図14は、スロットマシンSの当選報知実行処理を示すフローチャートである。図15は、メダル貸出機Mの動作の概略を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンユニットUにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンユニットUの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンユニットUの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。また、「手前側」とは、スロットマシンユニットUの正面側を意味し、「奥側」とは、スロットマシンユニットUの背面側を意味する。
(スロットマシンユニットU)
スロットマシンユニットUは、図1に示すように、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行い且つ当選役の入賞により遊技者に所定の利益を付与するスロットマシンSと、スロットマシンに隣接して設けられ、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機Mとを備えている。また、スロットマシンユニットは、スロットマシンとメダル貸出機Mとが通信可能に形成されている。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、少なくとも、正面側に正面開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在かつ固定可能に設けられる交換ユニット2と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、エラーを解除するためのリセットスイッチ等が設けられている。
また、中板12の上面には、リールユニット22及び基板ユニット24Aを備えた交換ユニット2が設置されている。
また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24Aとを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
また、リールユニット22は、特に図示しないが、枠体21に固定された3枚の支持板と、各支持板に固定された3個のステッピングモーターと、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。
また、上扉30の左側裏面端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示可能に形成されている。ここで、3個の図柄が図柄表示窓31に適正な位置で表示されるときの各回転リール23の停止位置を、「停止基準位置」という。
また、図柄表示窓31には、水平に伸びる入賞有効ライン37が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる入賞有効ライン37が2本形成されている。
また、本実施の形態では、水平に伸びる中段の入賞有効ライン37を第一入賞有効ライン37Aとし、水平に伸びる上段の入賞有効ライン37を第二入賞有効ライン37Bとし、水平に伸びる下段の入賞有効ライン37を第三入賞有効ライン37Cとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右下がりの入賞有効ライン37を第四入賞有効ライン37Dとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右上がりの入賞有効ライン37を第五入賞有効ライン37Eとする。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶表示装置やCRT等を用いることができる。
また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器などを用いて、クレジットされたメダルの枚数や設定値を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置200として機能する。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35が設けられている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。
また、下扉40の左側裏面端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも手前側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。ここで、操作部50としては、クレジットメダル数を減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の上部右側には、メダルをスロットマシンSの内部に1枚ずつ投入するためのメダル投入口42が設けられている。
メダル投入口42は、左右方向に長い長方形に開口するスリット状に形成されている。また、下扉40の上部右側には、右側の縁からメダル投入口42に至る溝状の投入案内通路47が設けられている。投入案内通路47は、後述するメダル貸出機Mから送り出されたメダルを受け入れ、このメダルを転動させながらメダル投入口42へ導くための通路である。
また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。
(スロットマシン制御部10)
スロットマシン制御部10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、スロットマシン制御部10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
本実施の形態では、スロットマシン制御部10は、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100と、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置200とを備えている。具体的には、スロットマシン制御部10を、メイン基板と、メイン基板からの信号を受信して作動するサブ基板とから構成し、メイン基板を遊技制御装置100として機能させるとともに、サブ基板を演出制御装置200として機能させるようにしている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
(入力段)
スロットマシン制御部10の入力段には、図11に示すように、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、投入センサー7の5つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51が操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から3枚ベットされるようになっている。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、払い出し装置5にメダルを払い出させるためのものである。
具体的には、精算スイッチ52が操作されると、その時点でクレジットされているメダルの枚数と同じ枚数のメダルが払い出し装置5によって払い出させるようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、図1に示すように、操作部50の前面の左側端部に設けられ、メダルの投入若しくはベットスイッチ51の操作によるクレジットされたメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、各回転リール23の回転を開始させるためのものである。
なお、「再遊技(リプレイ)」とは、「REP」の図柄が入賞有効ライン37上に揃うと、次の遊技において、メダルを新たに投入することなく、再度遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ54)
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50の前面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54(以下「左ストップスイッチ54L」という)を操作すると、左回転リール23Lが停止し、中央に位置するのストップスイッチ54(以下「中央ストップスイッチ54M」という)を操作すると、中央回転リール23Mが停止し、右側に位置するストップスイッチ54(以下「右ストップスイッチ54R」という)を操作すると、右回転リール23Rが停止する。
(投入センサー7)
投入センサー7は、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(出力段)
スロットマシン制御部10の出力段には、図11に示すように、リールユニット22、払い出し装置5、数値表示部32、報知装置8(ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35)の4つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(リールユニット22)
リールユニット22は、特に図示しないが、枠体21に固定された3枚の支持板と、各支持板に固定された3個のステッピングモーターと、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。
また、各回転リール23は、合成樹脂からなる回転ドラムと、回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。具体的には、図4に示すように、「7(赤色)」「7(青色)」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「REP」の図柄が配置されている。
また、各回転リール23の回転ドラムには、突起状のインデックスが設けられるとともに、リールユニット22の各支持板には、インデックスを検出するためのインデックスセンサーが設けられている。また、インデックスセンサーには、光透過型センサーが用いられており、インデックスは、回転リール23の回転にともないインデックスセンサーの光軸を遮断することにより検出されるようになっている。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサーとを備えている。
また、送り出し機構により排出されたメダルは、メダル排出部44を通ってメダル受け皿43に払い出されるようになっている。
(報知装置8)
報知装置8は、情報を出力するためのものである。本実施の形態では、報知装置8として、ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35が設けられている。そして、画像表示装置34に所定の画像を表示させたり、スピーカ35から所定の音声を出力させたり、ランプ33を所定のパターンで点滅させたり等することにより、情報を出力することができる。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段、特別遊技制御手段、当選抽選手段、回転制御手段、回転位置判断手段、停止制御手段、入賞判定手段、ベット数カウント手段手段、クレジット数カウント手段、遊技状態更新手段、ボーナス当選信号送信手段、ボーナス入賞信号送信手段などとして機能する。
なお、遊技制御装置100は、上記以外の手段を有していても構わない。
次に、遊技制御装置100が備える各手段について説明する。
(ベット数カウント手段)
ベット数カウント手段は、ベットされたメダルの枚数を所定数までカウントするためのものである。具体的には、メダル投入口42からメダルが投入されて、投入センサー7がメダルを検出すると、ベット数カウント手段は、これのカウント値(以下、「ベット数」という)に「1」を加算するようになっている。
また、本実施の形態では、ベット数カウント手段のカウント可能な最大値は「3」に設定されている。
(クレジット数カウント手段)
クレジット数カウント手段は、クレジットとして貯留されたメダルの枚数をカウントするためのものである。具体的には、ベット数カウント手段のベット数が最大値に到達している場合において、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数カウント手段は、これのカウント値(以下、「クレジット数」という)に「1」を加算する。
また、クレジット数カウント手段のクレジット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、クレジット数カウント手段のクレジット数の上限は「50」に設定されている。つまり、クレジット数カウント手段のカウント可能な最大値は、「50」となっている。
また、クレジット数カウント手段のクレジット数が最大値に到達している場合において、メダルがメダル投入口42から更に投入されたときには、メダルが投入センサー7に検出される前にメダルセレクター6からメダル排出部44に排出されて、メダル受け皿43に返却される。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51の操作によるクレジット数カウント手段のクレジット数の減算をもってメダルの投入に代えることが可能になっている。
(通常遊技制御手段)
通常遊技制御手段は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、スタートスイッチ53が操作された場合において、ベット数カウント手段のベット数が「3」であると判定されたときに、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動され、3個の回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54の1個を操作すると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、ストップスイッチ54を3個全て操作し終わると、3個の回転リール23の回転がすべて停止する。このとき、当選役の図柄が、図柄表示窓31の入賞有効ライン37上に揃うように、各回転リール23が停止すると入賞となり、遊技者に所定の利益が付与される。
また、入賞有効ライン37は、ベットされたメダルの枚数に応じて有効化される。具体的には、1回の遊技につき最大3枚までメダルをベットすることが可能であり、ベットされたメダルの枚数が1枚のとき(ベット数カウント手段のベット数が「1」のとき)は、第一入賞有効ライン37Aのみ有効化され、ベットされたメダルの枚数が2枚のとき(ベット数カウント手段のベット数が「2」のとき)は、第一入賞有効ライン37A、第二入賞有効ライン37B、及び第三入賞有効ライン37Cの3本が有効化され、ベットされたメダルの枚数が3枚のとき(ベット数カウント手段のベット数が「3」のとき)は、5本すべての入賞有効ライン37が有効化されるようになっている。
当選役には、入賞有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば10枚)のメダルが払い出される「ベル当選役」と、入賞有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば6枚)のメダルが払い出される「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば2枚)のメダルが払い出される「チェリー当選役」と、入賞有効ライン37上に「7(赤色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、ビッグボーナスゲームが開始される「7(赤色)当選役」と、入賞有効ライン37上に「7(青色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、ビッグボーナスゲームが開始される「7(青色)当選役」と、入賞有効ライン37上に「BAR」の図柄が3個揃うと入賞となり、レギュラーボーナスゲームが開始される「BAR当選役」と、入賞有効ライン37上に「REP」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルを新たに投入することなく再度遊技を行うことができる「リプレイ(再遊技)当選役」とがある。
なお、メダルの払い出しは、クレジット数カウント手段のクレジット数が上限値の「50」に到達している場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出すようになっている。また、クレジット数カウント手段のクレジット数が「50」未満である場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出す代わりに、クレジット数カウント手段のクレジット数に加算するようになっている。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段は、当選抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)ビッグボーナスゲーム(以下「BBゲーム」という)
(2)レギュラーボーナスゲーム(以下「RBゲーム」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BBゲーム制御手段
(2)RBゲーム制御手段
(BBゲーム制御手段)
BBゲーム制御手段は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、「7(赤色)」または「7(青色)」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、BBゲームに移行される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に、3枚のメダルをベットすることにより遊技が開始可能となり、3つの回転リール23の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン37上に当選役の図柄が揃うと入賞となり、遊技者に所定の利益が付与される小役ゲームが行われる。
小役ゲームの当選役には、入賞有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される「ベル当選役」と、入賞有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される「チェリー当選役」とがある。
なお、BBゲーム中に465枚を超えるメダルの払い出しが行われると、BBゲームは終了するようになっている。
(RBゲーム制御手段)
RBゲーム制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、「BAR」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、RBゲームに移行される。
RBゲーム中は、通常遊技と同様に、3枚のメダルをベットすることにより遊技が開始可能となり、3つの回転リール23の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン37上に当選役の図柄が揃うと入賞となり、遊技者に所定の利益が付与される小役ゲームが行われる。
なお、RBゲーム中は、最大12回遊技を行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、RBゲーム中に12回遊技を行うか、または8回入賞すると、RBゲームは終了する。
(当選抽選手段)
当選抽選手段は、スタートスイッチ53の操作を契機に複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。そして、当選抽選手段の抽選で複数の当選役のいずれかに当選すると、この当選役に対応した当選フラグが成立する。さらに、この当選フラグの成立中に、回転リール23の図柄が、この当選役に対応した態様で入賞有効ライン37上に停止表示されることを条件に、入賞となるように設定されている。
また、本実施の形態では、通常遊技中の当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」を入賞可能にする「ベル当選」と、「スイカ当選役」を入賞可能にする「スイカ当選」と、「チェリー当選役」を入賞可能にする「チェリー当選」と、「7(赤色)当選役」を入賞可能にする「7(赤色)当選」と、「7(青色)当選役」を入賞可能にする「7(青色)当選」と、「BAR当選役」を入賞可能にする「BAR当選」と、「リプレイ当選役」を入賞可能にする「リプレイ当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
また、BBゲーム中及びRBゲーム中の当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」を入賞可能にする「ベル当選」と、「スイカ当選役」を入賞可能にする「スイカ当選」と、「チェリー当選役」を入賞可能にする「チェリー当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
当選抽選手段は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段
(2)乱数抽出手段
(3)当選判定テーブル
(4)当選判定テーブル選択手段
(5)当選判定手段
(6)当選フラグ成立手段
なお、当選抽選手段としては、上記手段に限定されるものではない。
(乱数発生手段)
乱数発生手段は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段)
乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生する乱数から、所定の条件(例えば、スタートスイッチ53の操作)で1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平方採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ53を押したタイミングでカウンタの数字を読み取ることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル)
当選判定テーブルは、乱数発生手段が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、この当選判定テーブルは、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブル、BBゲーム用の当選判定テーブル、RBゲーム用の当選判定テーブル等が設けられている。具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、BBゲーム用及びRBゲーム用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
また、通常遊技用の当選判定テーブル及びボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、スロットマシンSの遊技の設定値に応じて、複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの割り振り方が異なるものが複数設けられている。
具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、設定値(「1」ないし「6」の6段階)に応じた6種類の当選判定テーブルが設けられている。この6種類の当選判定テーブルは、対応する設定値の値が大きいほど、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」及び「BAR当選」の領域が大きくなるとともに、「ハズレ」の領域が小さくなるように、各領域が割り振られている。
また、例えば、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、設定値(「1」ないし「6」の6段階)に応じた6種類の当選判定テーブルが設けられている。この6種類の当選判定テーブルは、対応する設定値の値が大きいほど、「スイカ当選」及び「チェリー当選」の領域が大きくなるとともに、「ハズレ」の領域が小さくなるように、各領域が割り振られている。
(当選判定テーブル選択手段)
当選判定テーブル選択手段は、スロットマシンSの遊技の設定値、遊技状態に応じて当選判定テーブルを選択するためのものである。例えば、RBゲーム中は、RBゲーム用の当選判定テーブルが選択される。
(当選判定手段)
当選判定手段は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段が選択した当選判定テーブルとを対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、各当選役の当選領域からなる当選判定領域データと、抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データがいずれかの当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
(当選フラグ成立手段)
当選フラグ成立手段は、当選抽選手段の抽選で複数の当選役のいずれかに当選したときに、この当選に応じた当選フラグを立てるためのものである。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、スロットマシン制御部10に当選抽選手段の抽選結果を記憶させるためのものである。具体的には、当選抽選手段の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、遊技制御装置100のRAMの所定領域に、この当選に応じた当選フラグが立てられる。また、当選フラグには、「通常当選フラグ」と「ボーナス当選フラグ」とがある。
「通常当選フラグ」は、当選フラグ成立手段により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示31に表示されていないと入賞判定手段により判定された場合において、次の遊技が開始される前に消去される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「ベル当選」に対応した「ベル当選フラグ」、「スイカ当選」に対応した「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選」に対応した「チェリー当選フラグ」及び「リプレイ当選」に対応した「リプレイ当選フラグ」が、通常当選フラグである。
「ボーナス当選フラグ」は、当選フラグ成立手段により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓31に表示されていないと入賞判定手段により判定された場合において、次の遊技が開始されても消去されない当選フラグを意味する。本実施の形態では、「7(赤色)当選」に対応した「7(赤色)当選フラグ」、「7(青色)当選」に対応した「7(青色)当選フラグ」、及び「BAR当選」に対応した「BAR当選フラグ」が、ボーナス当選フラグである。
(ボーナス当選信号送信手段)
ボーナス当選信号送信手段は、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した場合に、メダル貸出機Mのメダルの供給を禁止し且つこの禁止中にメダル貸出機Mに投入された紙幣を返却させるためのボーナス当選信号をスロットマシンSからメダル貸出機Mへ向けて送信させるためのものである。
「ボーナス当選役」は、入賞すると特別遊技が開始される当選役を意味する。本実施の形態では、「7(赤色)当選役」、「7(青色)当選役」及び「BAR当選役」が、「ボーナス当選役」に相当する。したがって、本実施の形態に係るボーナス当選信号送信手段は、当選抽選手段の抽選結果が「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」または「BAR当選」であった場合に、ボーナス当選信号を遊技制御装置100からメダル貸出機Mへ向けて送信するようになっている。
(回転制御手段)
回転制御手段は、各回転リール23の回転を制御するためのものである。具体的には、回転制御手段は、スタートスイッチ53の操作信号に基づいて、各回転リール23の回転を開始させ、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転を加速させた後、回転速度を所定の速度に保って各回転リール23を回転させる。
また、本実施の形態では、4相のステップ角1.43度のステッピングモーター60を、1−2相励磁方式で制御している。したがって、各回転リール23を1回転させるためには、504パルス必要となる。また、各回転リール23には、21個の図柄が配置されていることから、各回転リール23を1図柄分回転させるためには、24パルス必要となる。
(回転位置判断手段)
回転位置判断手段は、各回転リール23の現在の回転位置を特定するためのものである。具体的には、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転が加速され、各回転リール23が所定の速度を保って回転されるようになった後に、インデックスセンサーによりインデックスを検出してからのパルス数をカウントし、このパルス数に基づいて各回転リール23の現在の回転位置を特定する。また、パルス数は、インデックスを検出する度にリセットされ、あらたにパルス数がカウントされる。
また、図柄ごとに対応するパルス数の範囲、すなわち、インデックスを検出した時を基準にして、何パルスで何の図柄が図柄表示窓31のいずれの入賞有効ライン37上に表示されるかを、予め記憶している。
(停止制御手段)
停止制御手段は、ストップスイッチ54の操作を契機にこのストップスイッチ54に対応する回転リール23の回転を停止させるとともに、複数の当選役のいずれかに当選している場合にはこの当選役が入賞し得るように且つその他の当選役のいずれも入賞しないように回転リール23を停止させ、いずれの当選役も当選していない場合にはいずれの当選役も入賞しないように回転リール23を停止させるためのものである。
ここで、ストップスイッチ54が操作されたときに、第二入賞有効ライン37B上に直ちに停止できる回転リール23の図柄を、「基準図柄」という。また、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、第二入賞有効ライン37Bを通過する図柄の数を、「滑りコマ数」という。
例えば、滑りコマ数「0」は、ストップスイッチ54が操作されたときに、基準図柄が第二入賞有効ライン37B上に停止することを意味する。また、滑りコマ数「1」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、1個の図柄(基準図柄)が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。また、滑りコマ数「2」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた2個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。滑りコマ数「3」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた3個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。滑りコマ数「4」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた4個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。
また、停止制御手段は、当選抽選手段の抽選結果に基づいて、滑りコマ数「0」ないし「4」の範囲で回転リール23を停止基準位置に停止させるようになっている。
なお、「REP」及び「ベル」の図柄は、それぞれ2図柄ないし4図柄置きに各回転リール23に配列されている。つまり、「REP」及び「ベル」の図柄は、回転リール23の回転位置がどこであっても、滑りコマ数「0」ないし「4」の範囲で停止基準位置に停止させることが可能となっている。
そして、この停止制御手段は、大別すると、次の手段を備える。
(1)停止テーブル
(2)停止テーブル選択手段
(3)滑りコマ数決定手段
また、停止制御手段としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(停止テーブル)
停止テーブルは、ストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置に応じて、各回転リール23が停止基準位置に停止するまでの滑りコマ数をテーブル上に規定したものである。
本実施の形態では、当選抽選手段の抽選結果に応じて、複数の停止テーブルが設けられている。具体的には、当選フラグが成立しているときには、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃いえるように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定された停止テーブルが設けられている。また、いずれの当選フラグも成立していないときには、当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定された停止テーブルが設けられている。
本実施の形態では、「7(赤色)当選フラグ」に対応した「7(赤色)停止テーブル」、「7(青色)当選フラグ」に対応した「7(青色)停止テーブル」、「BAR当選フラグ」に対応した「BAR停止テーブル」、「ベル当選フラグ」に対応した「ベル停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」に対応した「スイカ停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」に対応した「チェリー停止テーブル」、「リプレイ当選」に対応した「リプレイ停止テーブル」及び「ハズレ」に対応した「ハズレ停止テーブル」等の停止テーブルが設けられている。
具体的には、例えば「7(赤色)停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「7(赤色)当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「チェリー停止テーブル」は、「チェリー」の図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に停止しえるように、且つ「チェリー当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「ハズレ停止テーブル」は、いずれの当選役の図柄の組み合わせも入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベル7(赤色)停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカ7(赤色)停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリー7(赤色)停止テーブル」等が設けられている。
「ベル7(赤色)停止テーブル」、「スイカ7(赤色)停止テーブル」及び「チェリー7(赤色)停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベル7(青色)停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカ7(青色)停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリー7(青色)停止テーブル」等が設けられている。
「ベル7(青色)停止テーブル」、「スイカ7(青色)停止テーブル」及び「チェリー7(青色)停止テーブル」は、「7(青色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベルBAR停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカBAR停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリーBAR停止テーブル」等が設けられている。
「ベルBAR停止テーブル」、「スイカBAR停止テーブル」及び「チェリーBAR停止テーブル」は、「BAR」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「リプレイ当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイ7(赤色)停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイ7(青色)停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイBAR停止テーブル」等が設けられている。
「リプレイ7(赤色)停止テーブル」、「リプレイ7(青色)停止テーブル」及び「リプレイBAR停止テーブル」は、「リプレイ」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
(停止テーブル選択手段)
停止テーブル選択手段は、当選抽選手段の抽選結果に応じて、複数ある停止テーブルのいずれかを選択するためのものである。換言すると、停止テーブル選択手段は、立っている当選フラグに応じた停止テーブルを選択するようになっている。
具体的には、例えば、当選抽選手段の抽選で「7(赤色)当選」となり、「7(赤色)当選フラグ」が立っている場合には、停止テーブル選択手段は、「7(赤色)停止テーブル」を選択する。
また、ボーナス当選フラグと通常当選フラグとが同時に立っている場合には、立っているボーナス当選フラグ及び通常当選フラグに応じた停止テーブルを選択するようになっている。具体的には、例えば、「ベル当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っている場合には、停止テーブル選択手段は、「ベル7(赤色)停止テーブル」を選択する。
(滑りコマ数決定手段)
滑りコマ数決定手段は、停止テーブル選択手段により選択された停止テーブルと、ストップスイッチ54が押下されたときの回転リール23の回転位置とに基づき、滑りコマ数を決定し、決定した滑りコマ数の図柄を通過させて回転リール23を停止基準位置に停止させる。
換言すると、滑りコマ数決定手段は、基準図柄を含めた第二入賞有効ライン37Bを通過させる図柄の数を決定し、回転リール23の回転位置から必要なパルス数回転した位置で、回転リール23を停止させる。
(入賞判定手段)
入賞判定手段は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。換言すると、入賞判定手段は、すべての回転リール23が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせのいずれかが図柄表示窓31に表示されるように各回転リール23が停止しているか否かの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、すべての回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止しているか否かの判定を行う。そして、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止していると入賞判定手段により判定された場合に、この当選役の入賞となって遊技者に所定の利益を付与する。
例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「7(赤色)」の図柄が入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止しているときには、入賞判定手段は「7(赤色)当選役に入賞」と判定する。
また、すべての回転リール23が停止された場合において、「チェリー」の図柄が入賞有効ライン37上に停止するように左回転リール23Lが停止しているときには、入賞判定手段は「チェリー当選役に入賞」と判定する。
また、すべての回転リール23が停止された場合において、どの種類の図柄も入賞有効ライン37上に3個揃わないように各回転リール23が停止していて、且つ「チェリー」の図柄が入賞有効ライン37上に停止しないように左回転リール23Lが停止しているときには、入賞判定手段は「入賞なし」と判定する。
(ボーナス入賞信号送信手段)
ボーナス入賞信号送信手段は、入賞判定手段がボーナス当選役に入賞したと判定した場合に、メダル貸出機Mにメダルの供給を許可し且つ投入された紙幣を取り込ませるためのボーナス入賞信号をスロットマシンSからメダル貸出機Mへ向けて送信させるためのものである。
本実施の形態では、ボーナス入賞信号送信手段は、入賞判定手段が「7(赤色)当選役に入賞」、「7(青色)当選役に入賞」または「BAR当選役に入賞」と判定した場合に、ボーナス入賞信号を遊技制御装置100からメダル貸出機Mへ向けて送信するようになっている。
(遊技状態更新手段)
遊技状態更新手段は、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定が入賞判定手段により行われたことを条件に、次の遊技が開始される前に、次の遊技に持ち越す必要のないRAMのデータをクリアするためのものである。
本実施の形態では、遊技状態更新手段は、当選役に係る図柄の組み合わせのいずれかが図柄表示窓31に表示されるように各回転リール23が停止しているか否かの判定が入賞判定手段により行われたことを条件に、RAMの所定の領域をクリアするようになっている。これにより、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数カウント手段のベット数のクリア等がなされる。
(演出制御装置200)
演出制御装置200は、遊技制御装置100からの信号に基づいて報知装置8の出力を制御するためのものである。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、演出データ記憶手段、演出出力制御手段、当選報知実行手段、報知実行信号送信手段などとして機能する。なお、演出制御装置200は、上記以外の手段を有していても構わない。
次に、演出制御装置200が備える各手段について説明する。
(演出データ記憶手段)
演出データ記憶手段は、報知装置8に出力させる演出に関するデータを記憶するためのものである。具体的には、例えば、画像表示装置34に表示される画像、スピーカ35から発生されるサウンド、ランプ33の点滅パターン等をデータで記憶する。
(演出出力制御手段)
演出出力制御手段は、演出データ記憶手段の記憶するデータに基づいて、報知装置8の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、演出データ記憶手段の記憶する演出データを選択し、この演出データに従って報知装置8の出力を制御するようになっている。
(当選報知実行手段)
当選報知実行手段は、メダル貸出機Mがメダルの供給の禁止中に投入された紙幣を返却した際にメダル貸出機Mから送信される返却実行信号がスロットマシンSに受信された場合に、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせるためのものである。
本実施の形態では、当選報知実行手段は、返却実行信号がスロットマシン制御部10に受信された場合に、ボーナス当選役に当選した旨を報知する画像を画像表示装置34に表示させ、且つボーナス当選役に当選した旨を報知するサウンドをスピーカ35から出力させ、且つランプ33を所定のパターンで点滅させるようになっている。
(報知実行信号送信手段)
報知実行信号送信手段は、当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、メダル貸出機Mのメダルの供給を許可し且つメダル貸出機Mに投入された紙幣を収納させるための報知実行信号をスロットマシンSからメダル貸出機Mへ向けて送信させるためのものである。
本実施の形態では、報知実行信号送信手段は、当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、報知実行信号を演出制御装置200からメダル貸出機Mへ向けて送信するようになっている。
(メダル貸出機M)
メダル貸出機Mは、図1に示すように、スロットマシンSの右側の側面に隣接して設置され、金銭と引き替えにメダルを貸し出すための装置である。また、メダル貸出機Mは、貸し出したメダルをスロットマシンSのメダル投入口42に自動的に投入する機能を備えている。また、メダル貸出機Mは、図1及び図5に示すように、正面に開口部を有する箱形の外箱120と、外箱120の下部に収納された紙幣処理装置122と、外箱120の上部に収納されたメダル供給部123と、外箱120の正面に設けられた一括投入機構103と、メダル貸出機Mを制御するためのメダル貸出機制御部300とを備えている。
(紙幣処理装置122)
紙幣処理装置122は、外箱120の正面下部に設けられた紙幣投入口121から投入された紙幣を読み取って、メダル供給部123に所定枚数のメダルを払い出させるためのものである。
また、紙幣処理装置122は、特に図示しないが、紙幣投入口121に投入された紙幣を取り込むための紙幣搬送部と、紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するための紙幣識別部と、紙幣識別部により認識された所定の紙幣を収納するための紙幣収納部とを備えている。
紙幣識別部は、紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するためのものである。具体的には、紙幣識別部は、紙幣搬送部により紙幣処理装置122の内部に取り込まれた紙幣が、本物の千円札であるか否かを識別する。また、紙幣識別部は、紙幣搬送部により取り込まれた紙幣が本物の千円札であると認識した場合には、メダル貸出機制御部300に紙幣投入信号を出力するようになっている。
また、紙幣搬送部は、取り込んだ紙幣が本物の千円札であると紙幣識別部により認識された場合には、この紙幣を紙幣収納部に搬送するようになっている。また、紙幣搬送部は、取り込んだ紙幣が本物の千円札でないと紙幣識別部により認識された場合には、この紙幣を紙幣投入口121から返却するようになっている。
(メダル供給部123)
メダル供給部123は、紙幣識別部により所定の紙幣が認識されたことを条件にメダルを供給するためのものである。
具体的には、メダル供給部123は、メダルを貯留するとともにメダルを払い出すためのいわゆるホッパーユニットである。また、メダル供給装置は、図5に示すように、メダルを貯留するためのタンク123Aと、タンク123Aに貯留されているメダルを1枚ずつ排出可能な送り出し円板123Bと、送り出し円板123Bを回転させるためのホッパーモータ123Cとを備えている。
タンク123Aは、上方に向けて開口する漏斗形に形成されている。
送り出し円板123Bは、ホッパーモータ123Cに回転可能に軸支されている。また、送り出し円板123Bは、タンク123Aの底部に位置する。また、送り出し円板123Bには、メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入ったメダルを、送り出し円板123Bの回転によりメダル供給口126から一括投入機構103に1枚ずつ排出するようになっている。また、特に図示しないが、メダル供給部123には、メダル供給口126から排出されるメダルをカウントするためのセンサが設けられていて、50枚のメダルを払い出したらホッパーモータ123Cが停止するように形成されている。
ここで、外箱120における前記タンク123Aの上方には、図5に示すように、メダルを貯留可能な上部空間125が形成されている。また、外箱120の正面上部には、図1及び図5に示すように、この上部空間125を閉塞する開閉蓋124が回動自在に取り付けられている。そして、開閉蓋124を開くことにより、上部空間125及びタンク123Aにメダルを補給することができるようになっている。
(一括投入機構103)
一括投入機構103は、貸し出したメダルをスロットマシンSの投入案内通路47に自動的に投入するための機構である。
また、一括投入機構103は、図6に示すように、メダル貸出機Mの外箱120の正面に着脱自在に取り付けられる本体カバー130と、本体カバー130の内部に設けられたメダル送り装置140と、本体カバー130の正面側に取り付けられたノズル部60とを備えている。
(本体カバー130)
本体カバー130は、図7に示すように、外箱120に着脱自在に取り付けるための固定部132と、固定部132の略中央部から手前側に突出する箱形の突出部133とを備えている。また、突出部133の内部には、図6に示すように、メダルを貯留するとともにメダルをノズル部60へ搬送するためのメダル送り装置140が収納されている。
また、突出部133の上面には、図6及び図7に示すように、上方に開口する一括投入開口131が形成されている。一括投入開口131は、複数のメダルを一度に投入するためのものである。また、突出部133の上面は、手前から一括投入開口131に向かって緩やかに下り傾斜している。また、突出部133の上面には、右側の縁部及び左側の縁部から上方に向けて突出する堰部137が設けられている。堰部137は、一括投入開口131にメダルを投入する際に、メダルがこぼれ落ちないようにするためのものである。
また、突出部133の正面上部には、メダル送り装置140を作動及び作動停止させるための駆動スイッチ139が設けられている。そして、この駆動スイッチ139に手を触れることにより、メダル送り装置140が作動し、駆動スイッチ139に触れている手を離すことにより、メダル送り装置140が作動を停止するようになっている。なお、メダル送り装置140を作動及び作動停止させる手段としては、メダル送り装置140の作動を開始させるためのスイッチと、作動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよい。
また、突出部133の正面下部には、ノズル部60が設けられる。
また、固定部132の上部には、図7に示すように、種々の表示を行うための表示部127として、7セグメント表示部128と、複数の表示ランプ129とが設けられている。7セグメント表示部128は、払い出し枚数を表示したり、メダル詰まりなどのエラーが発生した場合に所定の記号を表示したりするためのものである。表示ランプ129は、メダル送り装置140の作動状態、一括投入開口131へのメダル投入の可否、並びにメダル供給部123のタンク123A及び上部空間125に貯留されているメダルの量を報知したりするためのものである。
また、固定部132の背面には、メダル供給部123のメダル供給口126から排出されるメダルを受け入れてメダル送り装置140へ導くための流入通路146が形成されている。
また、固定部132の下部には、メダル送り装置140から排出されるメダルや異物を落下させるための底部開口138が形成されている。また、固定部132における底部開口138の下方の位置には、底部開口138からの落下物を受け止めるための受け皿90が設けられている。
ここで、受け皿90は、図6及び図10に示すように、椀型の凹部91を有する受け部材である。また、受け皿90は、固定部132にヒンジ92を介して回動自在に取り付けられている。また、受け皿90は、常態においては、図6の実線及び図10の破線で示すように、受け皿90の凹部91が底部開口138を覆う位置になるよう、ヒンジ92に設けられたバネ(図示せず)により保持されており、底部開口138から排出されるメダル等が落下の勢いで受け皿90から飛び出ないようになっている。そして、図10の実線及び図6の破線で示すように、手前側に回動させることにより、排出されたメダル等を取り出すことができるようになっている。
(メダル送り装置140)
メダル送り装置140は、メダルを貯留するとともに貯留したメダルをノズル部60へ搬送するためのものである。また、メダル送り装置140は、図6に示すように、本体カバー130の突出部133の内部に収納されている。
また、メダル送り装置140は、箱状の本体ベース141と、本体ベース141の内部の手前側下部に設けられ、メダルをノズル部60へ搬送するための搬送装置150と、本体ベース141の内部の奥側下部に設けられ、メダルや異物を排出するための排出装置80とを備えている。
本体ベース141の前後方向略中央部には、図8及び図9に示すように、上方にむけて四角形状に開口する投入開口部148が形成されている。また、投入開口部148は、複数のメダルを一度に投入するためのものである。
また、投入開口部148は、本体カバー130の一括投入開口131の下方に位置するように設定されている。したがって、一括投入開口131から投入されたメダルを受け入れることができるようになっている。
図6及び図9に示すように、投入開口部148の手前側には、搬送装置150の上方空間を、投入開口部148の下方に位置するメダル貯め部144と、メダル貯め部144よりも手前側に位置するメダル戻り部145とに分ける移動調整弁143が取り付けられている。移動調整弁143は、メダル貯め部144からメダル戻り部145へのメダルの移動を阻止するとともに、メダル戻り部145からメダル貯め部144へのメダルの移動は適宜許容するためのものである。これにより、搬送装置150によるメダルの搬送が円滑に行われるようになっている。
また、図6、図8及び図9に示すように、メダル貯め部144の奥側には、流入通路146により誘導されたメダルを受け入れてメダル貯め部144へ導くための供給通路142が設けられている。供給通路142は、投入開口部148の奥側に上方に向けて開口し、流入通路146と接続される。
また、図6及び図10に示すように、供給通路142の底部には、メダル貯め部144、メダル戻り部145及び供給通路142に残っているメダルや異物を排出するためのキャンセル開口149が形成されている。また、供給通路142の下部には、キャンセル開口149を開閉可能に塞ぐ排出装置80が設けられている。
(搬送装置150)
搬送装置150は、図6及び図9に示すように、本体ベース141の内部の手前側下部に設けられている。また、搬送装置150は、メダル貯め部144の底部に位置している。
また、搬送装置150は、メダル貯め部144に貯留されたメダルを搬送するためのものである。具体的には、搬送装置150は、一対のローラ151(51A,51B)と、一対のローラ151(51A,51B)に環状に渡たされた搬送ベルト153と、搬送ベルト153の手前側上方に送出間隙154を形成するように設置された逆転ローラ152と、ローラ151A及び逆転ローラ152を回転させるための駆動モータ155と、駆動モータ155のモータ軸の回転をローラ151A及び逆転ローラ152に伝達するための伝達手段(図示せず)とを備えている。
一対のローラ151(51A,51B)は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、手前側のローラ151Aが、奥側のローラ151Bよりも若干高い位置に設けられている。
搬送ベルト153は、一対のローラ151(51A,51B)に掛け渡された平ベルトである。また、搬送ベルト153の表面は、搬送ベルト153とメダルとの摩擦抵抗を大きくするために、ゴム等が被覆されている。また、手前側のローラ151Aが奥側のローラ151Bよりも若干高い位置に取り付けられているため、搬送ベルト153の上面は奥側から手前側に向かってやや上り傾斜となっている。また、右側から見て反時計回り(図6の黒矢印の方向)にローラ151Aを回転させることにより、搬送ベルト153は、右側から見て反時計回りに回転されるようになっている。そして、メダル貯め部144に貯留されたメダルを回転する搬送ベルト153に載せて搬送するようになっている。
また、ローラ151Aと逆転ローラ152とは、伝達手段(図示せず)により同時に回転するようになっている。伝達手段は、駆動モータ155の駆動軸、ローラ151A、及び逆転ローラ152にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトを備えている。また、逆転ローラ152はローラ151Aと同方向(右側から見て反時計回り)に回転するようになっている。また、逆転ローラ152の回転速度の方が、ローラ151Aの回転速度よりも早くなるように形成されている。
そして、図6に示すように、逆転ローラ152の下端と搬送ベルト153の上面との間には、メダル1枚の厚さより大きくかつメダル2枚分の厚さより小さい送出間隙154が形成されている。これにより、複数のメダルが積み重なった状態で搬送ベルト153に載せられて逆転ローラ152まで搬送されると、一番下に位置するメダルは送出間隙154を通過できるが、このメダルの上に積み重なったメダルは逆転ローラ152によりメダル戻り部145に弾き飛ばされるようになっている。
また、逆転ローラ152の外周面には、図6及び図9に示すように、逆転ローラ152の回転軸の軸方向に延びる攪拌溝156が形成されている。逆転ローラ152は、攪拌溝156の端部にメダルを引っ掛けるようにして弾き飛ばすようになっている。
(ノズル部60)
ノズル部60は、送出間隙154を通過したメダルを受け入れて投入案内通路47へ導くためためのものである。また、ノズル部60は、図6に示すように、本体カバー130の正面下部に取り付けられる箱状のベース部材62と、ベース部材62の正面開口部を塞ぐ箱状のカバー部材61とを備えている。そして、カバー部材61は、ヒンジ63により回動自在にベース部材62に取り付けられている。
また、ベース部材62には、ベース部材62の内部に設けられた固定板73と、固定板の正面下部に設けられた突出体74と、突出体74を挟むように固定板73の手前側に設けられた可動板71とが設けられている。
固定板73の上部には、略長方形に開口するメダル受け口67が形成されている。メダル受け口67は、搬送装置150により送り出されたメダルが通過されるようになっている。また、固定板73におけるメダル受け口67の周辺下部は、上端が奥方向に向かうように湾曲された湾曲部75となっている。湾曲部75は、搬送装置150により送り出されたメダルを受け止めるためのものである。
また、固定板73と可動板71とにより挟まれた突出体74の上方に形成された空間は、湾曲部75が受け止めたメダルを投入案内通路47へ導くためのメダル移送通路65となっている。メダル移送通路65は、メダルの平面が正面を向くようにしてメダルを通過させるために、固定板73と可動板71との間隔がメダル1枚分の厚さよりも若干大きく形成されている。また、メダル移送通路65は、略J字状にスロットマシンS方向に向けて屈曲されている。また、メダル移送通路65のスロットマシンS側の端部は、メダルが排出されるメダル排出口66となっている(図7参照)。
また、ベース部材62には、メダル移送通路65を通過するメダルを検知するためのメダル検知センサ64が設けられている。メダル検知センサ64は、固定板73の奥側に設けられた近接センサであり、磁界の変化を検出してメダルの通過を検知するものである。なお、メダル検知センサ64は近接センサに限られず、他の検知手段(例えばフォトセンサなど)であってもよい。
また、カバー部材61の正面下部には、図7に示すように、カバー部材61を閉じた状態のときにメダル移送通路65を通過するメダルを正面より視認可能な透視窓68が設けられている。また、カバー部材61の正面上部には、詰まり解除機構70としてのプッシュボタン72が設けられている。また、カバー部材61の下部には、メダル移送通路65のメダルを外部に排出するためのメダル落下口69が形成されている。
詰まり解除機構70は、前記カバー部材61を開くことなく、メダル移送路65に詰まったメダルを外部に排出させるための機構である。また、詰まり解除機構70は、カバー部材61に設けられたプッシュボタン72と、固定板73に設けられた可動板71とから構成されている。
可動板71には、上部の両側端部から水平方向に張り出したピン(図示せず)が形成されている。そして、ベース部材62に設けられた軸支部(図示せず)にこのピンを係止させることにより、固定板73の正面に回動可能に支持されている。また、可動板71は、バネ(図示せず)により、可動板71の下端が奥側へ移動する方向に付勢されている。これにより、可動板71の下端が突出体74に圧接されるので、搬送装置150により送り出されたメダルは、メダル移送路65を転がり落ちてメダル排出口66から排出されるようになっている。
一方、プッシュボタン72は、カバー部材61の正面から背面に向かって貫通し、前後方向に移動可能に取り付けられている。また、プッシュボタン72は、バネ(図示せず)により、カバー部材61の表面から露出している部分(以下「頭部」という)が手前側に向かって突出する方向に付勢されている。また、プッシュボタン72は、奥側に向かって摺動したときに、奥側端部が可動板71の上部と当接可能な位置に設けられている。
そして、メダル移送通路65にメダルが詰まった場合には、プッシュボタン72の頭部を押圧すると、プッシュボタン72の奥側端部に押圧された可動板71が、可動板71の下端が手前側へ移動する方向に回動し、可動板71の下端が突出体74から離れて隙間が形成されるようになっている。これにより、メダル移送通路65の内部にあるメダルは、可動板71の下端と突出体74との間に形成された隙間から下方に落下するようになっている。また、この隙間を落下したメダルは、メダル落下口69から外部に排出される。
(排出装置80)
排出装置80は、図6、図9及び図10に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を通電状態に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部を前記可動軸83に軸支され、本体ベース141に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。さらに、前記可動軸83には、可動軸83を上方に押し上げる方向に付勢する渦巻きバネ85が取り付けられている。そして、可動軸83が下方に位置しているときには、開閉板82が閉じられて、キャンセル開口149が塞がれるように形成されている(図6参照)。また、可動軸83が上方に位置しているときには、開閉板82が開かれて、キャンセル開口が開放されるように形成されている(図6の破線参照)。そして、ソレノイド81の作動で可動軸83が上方に変位し、開閉板82が開かれることにより、メダル送り装置140内部にあるメダルや異物などを、キャンセル開口149から排出させることができるようになっている(図10参照)。
(メダルの移送)
次に、一括投入機構103のメダルの移送過程について説明する。
まず、一括投入開口131からメダルを投入すると、メダルは、メダルの平面が略垂直かつメダル搬送方向と略直角な姿勢で投入開口部148を通過する。そして、投入開口部148を通過したメダルは、メダルの平面が互いに接するようにメダルを積み重ねた状態でメダル貯め部144に貯留される。また、メダル貸出機Mに紙幣を投入すると、メダル供給部123からメダルが払い出され、供給通路46及び供給通路142を通ってメダル貯め部144に貯留される。
次に、本体カバー130に設けられた駆動スイッチ139に手を触れると、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ155が駆動することにより、ローラ151Aが右側から見て反時計回りに回転されるとともに、搬送ベルト153が右側から見て反時計回りに回転される。そして、搬送ベルト153が回転を開始すると、搬送ベルト153の奥側上面に載っているメダルが手前側に移動されるとともに、このメダルの上方に積み重なったメダルも手前側に移動される。そして、搬送ベルト153により手前側に移動されるメダルは、移動調整弁143の下方を通過して、メダル戻り部145まで移送される。ここで、移動調整弁143は、手前側(メダル戻り部側)方向には回動しないようになっており、メダル貯め部144に貯留されているメダルが、一気にメダル戻り部145になだれ込むのを防ぐことができる。
また、搬送ベルト153により前方に移送されたメダルのうち、搬送ベルト153の上面に乗っているメダルは、搬送ベルト153と逆転ローラ152の下面との間の送出間隙154をすり抜けて、1枚ずつメダル受け口67へ送り出される。一方、搬送ベルト153の上面に載ったメダルの上方に積み重なっているメダルは、逆転ローラ152と接触することにより、逆転ローラ152に設けられた攪拌溝156に引っ掛かってメダル戻り部145に弾き飛ばされる。また、逆転ローラ152は、ローラ151Aよりも高速で回転しているので、効率よくメダルを弾き飛ばすことができる。
ここで、メダル戻り部145に滞留するメダルの量が多いと、逆転ローラ152によって奥側に弾き飛ばすのに支障をきたし、送出間隙154でメダルが詰まるおそれがある。しかし、移動調整弁143が奥側(メダル貯め部側)方向に回動可能になっているため、メダル戻り部145に滞留したメダルがメダル貯め部144に逆流して、メダル戻り部145の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ152は、メダルを円滑に奥側へ弾き飛ばすことができる。
また、搬送装置50からメダル受け口67へ送り出されたメダルは、ノズル部60の湾曲部75に誘導されつつメダル移送通路65に入り込む。そして、メダル移送通路65に入り込んだメダルは、メダル移送路65を転がり落ちてメダル排出口66から排出される。そして、メダル排出口66から排出されたメダルは、スロットマシンSの投入案内通路47に導入され、投入案内通路47を転動してメダル投入口42に投入される。
(メダル貸出機制御部300)
メダル貸出機制御部300は、メダル貸出機Mを制御するためのものである。また、メダル貸出機制御部300は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
また、メダル貸出機制御部300は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、供給禁止記憶手段、貸出拒否手段、返却実行信号送信手段、報知時クリア手段、入賞時クリア手段、貸出実行手段などとして機能する。なお、メダル貸出機制御部300は、上記以外の手段を有していても構わない。
また、メダル貸出機制御部300は、スロットマシン制御部10と電気的に接続されており、メダル貸出機制御部300とスロットマシン制御部10とで信号の送受が行われるようになっている。具体的には、図11に示すように、スロットマシン制御部10からメダル貸出機制御部300へ送信される信号は、ボーナス当選信号、報知実行信号などである。また、メダル貸出機制御部300からスロットマシン制御部10へ送信される信号は、返却実行信号などである。
次に、メダル貸出機制御部300が備える各手段について説明する。
(供給禁止記憶手段)
供給禁止記憶手段は、スロットマシンSにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した際にスロットマシンSから送信されるボーナス当選信号がメダル貸出機Mに受信された場合に、メダル供給部123のメダルの供給を禁止する旨を記憶するためのものである。
本実施の形態では、メダル貸出機制御部300がボーナス当選信号を受信した場合に、メダル貸出機制御部300のRAMの所定領域に「供給禁止フラグ」が立てられる。
(貸出拒否手段)
貸出拒否手段は、紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合に、メダル供給部123のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口121から返却させ且つメダル供給部123にメダルを供給させないためのものである。
本実施の形態では、貸出拒否手段は、メダル貸出機制御部300が紙幣識別部からの紙幣投入信号を受信した場合に、「供給禁止フラグ」が立っているときには、紙幣搬送部に取り込まれている紙幣を紙幣投入口121から返却させるとともに、メダル供給部123を作動させないようになっている。
(返却実行信号送信手段)
返却実行信号送信手段は、貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口121から返却させた場合に、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知をスロットマシンSに行わせるための返却実行信号をメダル貸出機MからスロットマシンSへ向けて送信させるためのものである。
本実施の形態では、返却実行信号送信手段は、貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口121から返却させた場合に、返却実行信号をメダル貸出機制御部300からスロットマシン制御部10へ向けて送信させるようになっている。
(報知時クリア手段)
報知時クリア手段は、スロットマシンSにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知が行われた際にスロットマシンSから送信される報知実行信号がメダル貸出機Mに受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部123のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするためのものである。
本実施の形態では、報知時クリア手段は、メダル貸出機制御部300が報知実行信号を受信した場合に、RAMの所定領域に立っている「供給禁止フラグ」を消去するようになっている。
(入賞時クリア手段)
入賞時クリア手段は、スロットマシンSにおいてボーナス当選役に入賞した際にスロットマシンSから送信されるボーナス入賞信号がメダル貸出機Mに受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部123のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするためのものである。
本実施の形態では、入賞時クリア手段は、メダル貸出機制御部300がボーナス入賞信号を受信した場合に、RAMの所定領域に立っている「供給禁止フラグ」を消去するようになっている。
(貸出実行手段)
貸出実行手段は、紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合に、メダル供給部123のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶していないときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣収納部へ搬送させ且つメダル供給部123にメダルを供給させるためのものである。
本実施の形態では、貸出実行手段は、メダル貸出機制御部300が紙幣識別部からの紙幣投入信号を受信した場合に、「供給禁止フラグ」が立っていないときには、紙幣搬送部に取り込まれている紙幣を紙幣収納部へ搬送させるとともに、メダル供給部123を作動させるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図12に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ101において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ102に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ101に戻る。
ステップ102において、前回の遊技でリプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、前回の遊技でリプレイ当選役に入賞していないと判断した場合には、ステップ103に進む。前回の遊技でリプレイ当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ104に進む。
ステップ103において、ベット数カウント手段のベット数が「3」であるか否かの判定がベット数判定手段310により行われる。ベット数カウント手段のベット数が「3」であると判定されたときには、ステップ104に進む。ベット数カウント手段のベット数が「0」、「1」または「2」であると判定されたときには、ステップ101に戻る。
ステップ104において、回転制御手段により3個の回転リール23の回転が一斉に開始される。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、当選抽選処理が行われる。そして、ステップ106に進む。
ステップ106において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。ストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ107に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ106に戻る。
ステップ107において、停止テーブル選択手段により当選抽選手段の抽選結果に応じた停止テーブルが選択される。例えば、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに対応した停止テーブルが選択される。また、いずれの当選フラグも立っていないときには、ハズレの停止テーブルが選択される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、操作されたストップスイッチ54に対応した回転リール23の滑りコマ数が、滑りコマ数決定手段により決定される。そして、ステップ109に進む。
ステップ109において、滑りコマ数決定手段により決定された滑りコマ数の図柄を滑らせた位置で回転リール23が停止される。そして、ステップ110に進む。
ステップ110において、すべての回転リール23の回転が停止したか否かの判断が行われる。すべての回転リール23の回転が停止したと判断した場合には、ステップ111に進む。すべての回転リール23の回転が停止していないと判断した場合は、ステップ106に戻る。
ステップ111において、入賞判定手段により入賞判定処理が行われる。具体的には、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン37に揃ったか否か、すなわち当選役に入賞したか否か判定される。そして、当選役に入賞したと判定された場合には、ステップ112に進む。当選役に入賞していないと判定された場合には、ステップ115に進む。
ステップ112において、入賞した当選役に応じた枚数のメダルが払い出し装置5により払い出される。そして、ステップ113に進む。
ステップ113において、ボーナス当選役に入賞したか否かの判断が行われる。具体的には、入賞判定手段が「7(赤色)当選役に入賞」、「7(青色)当選役に入賞」または「BAR当選役に入賞」と判定したか否かの判断が行われる。ボーナス当選役に入賞したと判断された場合には、ステップ114に進む。ボーナス当選役に入賞していないと判断された場合には、ステップ115に進む。
ステップ114において、ボーナス入賞信号が遊技制御装置100からメダル貸出機Mへ向けて送信される。そして、ステップ121に進む。
ステップ121において、遊技状態更新手段により遊技状態更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数カウント手段のベット数のクリア等がなされる。そして、遊技が終了される。
次に、上述したステップ105の当選抽選処理について、図13に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ201において、乱数抽出手段により抽出乱数データが取得される。具体的には、当選抽選手段の乱数発生手段により発生される乱数から、乱数抽出手段により1つの数値が抽出される。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、判定テーブル選択手段134により当選判定テーブルが選択される。そして、ステップ203に進む。
ステップ203において、当選役に当選したか否かの判定が行われる。具体的には、当選判定手段により、抽出乱数データが当選判定テーブルのどの領域に含まれるか照合される。そして、当選役に当選したと判定した場合には、ステップ204に進む。当選役に当選していない、つまり「ハズレ」と判定された場合には、当選抽選処理を終了する。
ステップ204において、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選したか否かの判断が行われる。具体的には、当選抽選手段の抽選結果が「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」または「BAR当選」であるか否かの判断が行われる。ボーナス当選役に当選したと判断された場合には、ステップ205に進む。ボーナス当選役に当選していないと判断された場合には、ステップ206に進む。
ステップ205において、ボーナス当選信号が遊技制御手段100からメダル貸出機Mへ向けて送信される。そして、ステップ206に進む。
ステップ206において、当選抽選手段の抽選で当選した当選役に係る当選フラグが、当選フラグ成立手段により立てられる。そして、当選抽選処理を終了する。
次に、本実施の形態に係るスロットマシンSの当選報知実行処理について、図14に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ301において、演出制御装置200が返却実行信号を受信したか否かの判断が行われる。返却実行信号を受信したと判断した場合には、ステップ302に進む。返却実行信号を受信していないと判断した場合には、ステップ301に戻る。
ステップ302において、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知が報知部により行われる。そして、ステップ303に進む。
ステップ303において、報知実行信号が演出制御装置200からメダル貸出機制御部300へ向けて送信される。そして、ステップ301に戻る。
(メダル貸出機Mの動作)
次に、本実施の形態に係るメダル貸出機Mの動作の概略について、図15示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ401において、メダル貸出機制御部300がボーナス当選信号を受信したか否かの判断が行われる。ボーナス当選信号を受信したと判断された場合には、ステップ402に進む。ボーナス当選信号を受信していないと判断された場合には、ステップ403に進む。
ステップ402において、供給禁止フラグが立てられる。そして、ステップ403に進む。
ステップ403において、メダル貸出機制御部300が報知実行信号を受信したか否かの判断が行われる。報知実行信号を受信したと判断された場合には、ステップ404に進む。報知実行信号を受信していないと判断された場合には、ステップ405に進む。
ステップ404において、供給禁止フラグが消去される。そして、ステップ405に進む。
ステップ405において、メダル貸出機制御部300が紙幣投入信号を受信したか否かの判断が行われる。紙幣投入信号を受信していないと判断された場合には、ステップ406に進む。紙幣投入信号を受信したと判断された場合には、ステップ408に進む。
ステップ406において、メダル貸出機制御部300がボーナス入賞信号を受信したか否かの判断が行われる。ボーナス入賞信号を受信したと判断された場合には、ステップ407に進む。ボーナス入賞信号を受信していないと判断された場合には、ステップ401に戻る。
ステップ407において、供給禁止フラグが消去される。そして、ステップ401に戻る。
ステップ408において、供給禁止フラグが立っているか否かの判断が行われる。供給禁止フラグが立っていると判断された場合には、ステップ409に進む。供給禁止フラグが立っていないと判断された場合には、ステップ411に進む。
ステップ409において、紙幣搬送部に取り込まれている紙幣が紙幣投入口121から返却される。そして、ステップ410に進む。
ステップ410において、返却実行信号がメダル貸出機制御部300から演出制御装置200へ向けて送信される。そして、ステップ401に戻る。
ステップ411において、紙幣搬送部に取り込まれている紙幣が紙幣収納部に搬送される。そして、ステップ412に進む。
ステップ412において、メダル供給部123から50枚のメダルが払い出される。そして、ステップ401に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、スロットマシンSが「ボーナス当選役」に当選しているが、その旨を報知していない場合において、メダル貸出機Mに紙幣を投入したときは、投入した紙幣が返却されるとともに、メダル貸出機Mからメダルが供給されないようになっている。これにより、スロットマシンSが「ボーナス当選役」に当選していることを遊技者に報知することができるため、遊技の興趣が増したメダル貸出機M、スロットマシンS、及びこれらを備えたスロットマシンユニットUを提供することができる。
また、スロットマシンSが「ボーナス当選役」に当選しているが、その旨を報知していない場合において、メダル貸出機Mに投入した紙幣が返却されることから、メダルを借り受けるか否かを再考することができるため、余計な投資を抑制することができるメダル貸出機M、スロットマシンS、及びこれらを備えたスロットマシンユニットUを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るスロットマシンユニットの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る図柄表示窓及び入賞有効ラインを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る各回転リールのリールテープの一部を示す展開図である。 本発明の実施の形態に係るメダル貸出機の側面図である。 本発明の実施の形態に係る一括投入機構の断面図である。 本発明の実施の形態に係るメダル投入口及び一括投入機構の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態に係るメダル送り装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るメダル送り装置の断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る排出装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機の電気構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの当選抽選処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの当選報知実行処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るメダル貸出機の動作の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 報知装置
10 スロットマシン制御部 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16A 右側板 16B 左側板
17 天板 18 筐体側蝶番
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 係合クリップ
27 フック部 28 リールテープ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 入賞有効ライン
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 45 前パネル
46 下扉側蝶番 47 投入案内通路
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
100 遊技制御装置 200 演出制御装置
M メダル貸出機(遊技機用台間機)
103 一括投入機構 120 外箱
121 紙幣投入口 122 紙幣処理装置
123 メダル供給装置 123A タンク
123B 送り出し円板 123C ホッパーモータ
124 開閉蓋 125 上部空間
126 メダル供給口 127 表示部
128 7セグメント表示部 129 表示ランプ
130 本体カバー 131 一括投入開口
132 固定部 133 突出部
137 堰部 138 底部開口
139 駆動スイッチ
140 メダル送り装置 141 本体ベース
142 供給通路 143 移動調整弁
144 メダル貯め部 145 メダル戻り部
146 流入通路
148 投入開口部 149 キャンセル開口
150 搬送装置 151 ローラ
152 逆転ローラ 153 搬送ベルト
154 送出間隙 155 駆動モータ
156 攪拌溝
60 ノズル部 61 カバー部材
62 ベース部材 63 ヒンジ
64 メダル検知センサ 65 メダル移送通路
66 メダル排出口 67 メダル受け口
68 透視窓 69 メダル落下口
70 詰まり解除機構 71 可動板
72 プッシュボタン 73 固定板
74 突出体 75 湾曲部
80 排出装置 81 ソレノイド
82 開閉板 83 可動軸
84 固定軸 85 渦巻きバネ
90 受け皿 91 凹部
92 ヒンジ部
300 メダル貸出機制御部

Claims (3)

  1. 複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行い且つ当選役の入賞により遊技者に所定の利益を付与するスロットマシンに隣接して設けられ、このスロットマシンと通信可能に形成されたメダル貸出機であって、
    紙幣投入口に投入された紙幣を取り込むための紙幣搬送部と、
    紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するための紙幣識別部と、
    紙幣識別部により認識された所定の紙幣を収納するための紙幣収納部と、
    紙幣識別部により所定の紙幣が認識されたことを条件にメダルを供給するためのメダル供給部と、
    スロットマシンにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した際にスロットマシンから送信されるボーナス当選信号がメダル貸出機に受信された場合に、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を記憶するための供給禁止記憶手段と、
    紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口から返却させ且つメダル供給部にメダルを供給させない貸出拒否手段と、
    貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口から返却させた場合に、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知をスロットマシンに行わせるための返却実行信号をメダル貸出機からスロットマシンへ向けて送信させる返却実行信号送信手段と、
    スロットマシンにおいて複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知が行われた際にスロットマシンから送信される報知実行信号がメダル貸出機に受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための報知時クリア手段と、
    スロットマシンにおいてボーナス当選役に入賞した際にスロットマシンから送信されるボーナス入賞信号がメダル貸出機に受信された場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための入賞時クリア手段と、
    紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶していないときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣収納部へ搬送させ且つメダル供給部にメダルを供給させる貸出実行手段とを備えたことを特徴とするメダル貸出機。
  2. 紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機に隣接して設けられ、このメダル貸出機と通信可能に形成されたスロットマシンであって、
    報知を行うための報知部と、
    複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、
    当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した場合に、メダル貸出機のメダルの供給を禁止し且つこの禁止中にメダル貸出機に投入された紙幣を返却させるためのボーナス当選信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス当選信号送信手段と、
    メダル貸出機がメダルの供給の禁止中に投入された紙幣を返却した際にメダル貸出機から送信される返却実行信号がスロットマシンに受信された場合に、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせる当選報知実行手段と、
    当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、メダル貸出機のメダルの供給を許可し且つメダル貸出機に投入された紙幣を収納させるための報知実行信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させる報知実行信号送信手段と、
    複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段と、
    入賞判定手段がボーナス当選役に入賞したと判定した場合に、メダル貸出機にメダルの供給を許可し且つ投入された紙幣を取り込ませるためのボーナス入賞信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス入賞信号送信手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。
  3. 複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行い且つ当選役の入賞により遊技者に所定の利益を付与するスロットマシンと、スロットマシンに隣接して設けられ、紙幣と引き換えにメダルを供給するメダル貸出機とを備えたスロットマシンユニットであって、
    スロットマシンは、報知を行うための報知部と、複数の当選役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備え、
    メダル貸出機は、紙幣投入口に投入された紙幣を取り込むための紙幣搬送部と、紙幣搬送部により取り込まれた紙幣を識別するための紙幣識別部と、紙幣識別部により認識された所定の紙幣を収納するための紙幣収納部と、紙幣識別部により所定の紙幣が認識されたことを条件にメダルを供給するためのメダル供給部とを備え、
    スロットマシンユニットは、
    スロットマシンとメダル貸出機とが通信可能に形成され、
    当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した場合に、ボーナス当選信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス当選信号送信手段と、
    メダル貸出機がボーナス当選信号を受信した場合に、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を記憶するための供給禁止記憶手段と、
    紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、メダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶しているときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣投入口から返却させ且つメダル供給部にメダルを供給させない貸出拒否手段と、
    貸出拒否手段が紙幣搬送部に紙幣を紙幣投入口から返却させた場合に、返却実行信号をメダル貸出機からスロットマシンへ向けて送信させる返却実行信号送信手段と、
    スロットマシンが返却実行信号を受信した場合に、当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせる当選報知実行手段と、
    当選報知実行手段が当選抽選手段の抽選でボーナス当選役に当選した旨の報知を報知部に行わせた場合に、報知実行信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させる報知実行信号送信手段と、
    メダル貸出機が報知実行信号を受信した場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための報知時クリア手段と、
    入賞判定手段がボーナス当選役に入賞したと判定した場合に、ボーナス入賞信号をスロットマシンからメダル貸出機へ向けて送信させるボーナス入賞信号送信手段と、
    メダル貸出機がボーナス入賞信号を受信した場合に、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部のメダルの供給を禁止する旨の記憶をクリアするための入賞時クリア手段と、
    紙幣識別部が所定の紙幣を識別した場合において、供給禁止記憶手段におけるメダル供給部のメダルの供給を禁止する旨を供給禁止記憶手段が記憶していないときに、紙幣搬送部にその紙幣を紙幣収納部へ搬送させ且つメダル供給部にメダルを供給させる貸出実行手段とを備えたことを特徴とするスロットマシンユニット。
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