JP2008193816A - 電源制御装置及びこれを備えた電子装置並びに電源制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の小型化及びコストの低減を図りつつ、供給対象に適切に電力を供給することができる電源制御装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電源供給対象装置に対して、複数の電源装置による電源供給制御を行う電源制御装置であって、各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の電源装置から電源供給対象装置に電源供給を開始するよう制御する制御手段を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源制御装置にかかり、特に、複数の電源装置にて電源供給対象装置に電源供給を行う電源制御装置に関する。
コンピュータなどの装置には、電源を供給する電源制御装置が装備されており、特に、サーバコンピュータなどの常時起動されていることが要求されている装置では、複数台の電源装置を搭載して冗長性を持たせるよう構成されている。そして、複数の電源装置を備えた構成においては、これら複数の電源装置からコンピュータなどの装置に電力を供給することでスタンバイ起動するなど、カレントシェアリング方式が用いられている。このような方法により、電源1台当たりの出力容量を低減し、電源装置の外形を小型化することができる、という利点がある。例えば、装置に必要な容量をN台の電源装置で補うことが可能である場合には、N+1台の電源装置を備えて構成する。さらに具体例を挙げて説明すると、例えばスタンバイ出力の装置容量が10Aの場合に、2+1電源構成であると、電源1台当たりでは5A定格の設計で足りることとなり、電源1台当たりの出力容量を低減して電源装置の外形を小型化できると共に、冗長性を持たせることができる。
特開平4−42733号公報
しかしながら、スタンバイ出力は、コンピュータ装置からの電源起動用信号でオンするものではなく、ACプラグ挿入やACスイッチONなどの人手による作業により起動する。従って、例えば、電源1台目をAC_ONしたときには、当該1台目の電源装置から電力が供給されるが、この電源1台のみではスタンバイ出力の電流定格で装置容量を補うことができず、過電流により電源がダウンしてしまう、という問題が生じる。また、コンピュータなどの装置の起動を確実に行うこともできず、ユーザにとって不便であり、また、コンピュータや装置に悪影響を及ぼす、という問題も生じる。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、電源の小型化及びコストの低減を図りつつ、電源供給対象装置に適切に電力を供給することができる電源制御装置を提供することをその目的とする。
そこで、本発明の一形態である電源制御装置は、少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電源供給対象装置に対して、複数の電源装置による電源供給制御を行う電源制御装置であって、各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の電源装置から電源供給対象装置に電源供給を開始するよう制御する制御手段を備えた、ことを特徴としている。
上記発明によると、電源制御装置にて、まず、複数の電源装置が電源供給可能か否かを監視する。そして、電源供給対象装置が必要としている電源容量を供給可能な予め設定された台数の電源装置が電源供給可能な状態となった場合に、これら電源装置から電源供給対象装置に対する電源供給制御を開始する。従って、複数の電源装置のシェアリング方式を用いることにより、各電源装置の小型化及びコストの低減を図ることができると共に、電源供給量を補うことができないことによる一部の電源装置の過電流によるダウンを有効に防止することができ、電源供給対象装置に対して適切に電源供給を実行することができる。
そして、上記制御手段は、各電源装置の電源信号に基づいて出力される電源オン信号に基づいて、当該各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視する、ことを特徴としている。
これにより、各電源装置の電源信号に基づく電源ON信号を調べることで、容易かつ確実に、各電源装置が電源供給可能な状態であるかを監視することができる。従って、より確実に電源供給対象装置に対する電源供給を実現できる。
また、上記制御手段は、各電源装置から出力される電源オン信号の入力数に基づいて電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の電源装置が電源供給可能となったか否かを判断する、ことを特徴としている。そして、制御手段は、電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数と同一数の電源オン信号の入力を受け付けたときに電源供給を開始する信号を出力する論理積演算手段を備えた、ことを特徴としている。
これにより、電源オン信号の入力数を調べることで電源供給が可能であるか否かを容易に判断することができる。特に、論理積演算手段にて、電源供給が必要される台数分の電源オン信号の論理積出力を、電源供給を開始する信号とすることで、簡易な構成にて電源制御を実現できる。
なお、上記制御手段は、電源供給対象装置内に独立して装備されたり、あるいは、各電源装置内にそれぞれ装備される。
また、本発明の他の形態は、複数の電源装置と、これら電源装置の電源供給制御を行う電源制御装置と、を備え、少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電子装置であって、各電源装置が、自身の電源信号に基づいて電源オン信号を制御手段に出力する電源オン信号出力手段を備えると共に、電源制御装置が、各電源装置から出力された電源オン信号に基づいて当該各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、電子装置が電源供給を必要とする台数の電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の電源装置の電源供給制御を開始する制御手段を備えた、ことを特徴としている。そして、上記電源制御装置は、上述したものと同様に他の構成を有していてもよい。なお、上記電源制御装置は、各電源装置内にそれぞれ装備されてもよい。
また、電子装置に、当該電子装置が電源供給を必要とする台数よりも少なくとも1台多く電源装置が備えられている、ことを特徴としている。これにより、電子装置が電源に関して冗長性を有し、装置の安定性、信頼性の向上を図ることができる。
さらに、本発明の他の形態は、少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電源供給対象装置に対して、複数の電源装置による電源供給制御を行う電源制御方法であって、各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の電源装置から電源供給対象装置に電源供給を開始するよう制御する、ことを特徴としている。
上述した構成の電子装置及び電源制御方法であっても、上記電源制御装置と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、電子装置において、複数の電源装置のシェアリング方式を用いることにより、各電源装置の小型化及び設計コストの低減を図ることができると共に、電源供給量を補うことができないことによる一部の電源装置の過電流によるダウンを有効に防止することができ、電子装置に対して適切に電源供給を実行することができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明では、複数の電源装置を備え、電源供給にカレントシェアリング方式を用いた場合に、各電源装置のAC入力状況を監視し、必要な台数の電源装置にAC入力された場合に、電子装置の起動を開始する、という点に特徴を有する。以下、実施例にて具体的な構成及び動作を説明する。なお、実施例では、複数の電源装置を備え、これら電源装置から電力供給を受けて起動される電源供給対象装置の一例として電源装置が組み込まれたコンピュータシステムを挙げて説明するが、いかなる電子装置が電源供給対象となっていてもよい。また、電源装置や電源制御装置は、電源供給対象装置と一体的に構成されている必要はない。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図2は、コンピュータシステム内部に設けられた制御回路の構成を示すブロック図である。図3は、電源供給時の動作を示す説明図であり、図4は、タイミングチャートである。
[構成]
図1に、本実施例におけるコンピュータシステム1の構成を示す。この図に示すように、コンピュータシステム1は、コンピュータシステム1における各種処理を実現するための各種回路が搭載されたマザーボード3と、複数の電源装置、つまり、並列冗長電源A(2A),並列冗長電源B(2B),並列冗長電源C(2C)を備えている。これら各並列冗長電源A,B,Cは、各AC入力a,b,cにより電源供給を受ける。なお、本実施例におけるコンピュータシステム1は、3つの並列冗長電源A,B,Cを備えているが、このうち2つの並列冗長電源からの電源供給によりスタンバイ起動が可能なよう構成されている。つまり、本実施例では、電源装置が通常は2台で足りるところを、(2+1)台の電源装置を備えており、冗長構成となっている。
なお、コンピュータシステム1に搭載されている他の構成については、一般的なコンピュータシステムと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。また、上記各並列冗長電源2A,2B,2Cはほぼ同じ構成であるため、以下では、並列冗長電源A(2A)の構成のみを詳細に説明する。
並列冗長電源A(2A)は、図1に示すように、コンピュータシステム1自体に対する電源供給制御を行う電源制御装置として、制御回路4と、スタンバイ用コンバータ5と、メイン用コンバータ6と、を備えている。ここで、一般的なスタンバイ用コンバータは、AC入力が供給されただけで起動を開始し、マザーボードにスタンバイ出力を供給するよう作動するが、本実施例におけるスタンバイ用コンバータ5は、並列冗長電源AにAC入力aが供給されても直ちには起動しない。具体的には、スタンバイ用コンバータ5は、AC入力aを受けると、まずは制御回路用電圧信号Vccを制御回路4に供給する。そして、後に、後述する制御回路4からの起動指令(スタンバイ用パワーオン信号)を受けると起動して、マザーボード3にスタンバイ出力の供給を開始するよう作動する。逆に言うと、制御回路4からスタンバイ用パワーオン信号を受けない限りは起動しない。
次に制御回路4の詳細な構成について説明する。図2は、図1に開示した制御回路4の構成を示すブロック図である。この図に示すように、制御回路4は、スタンバイ用コンバータ制御部21と、メイン用コンバータ制御部22と、論理回路23と、を備えている。そして、論理回路23は、AND回路24と、OR回路25と、を備えている。以下、制御回路4及び論理回路23の構成、及び、各回路4,23が備える機能について詳述する。なお、他の並列冗長電源B,Cにも同様の構成が備えられている。
まず、制御回路4(制御手段)は、上述したようにスタンバイ用コンバータ5から供給された制御回路用電圧信号Vccを受けて作動する。そして、制御回路4は、この制御回路用電圧信号Vccから、並列冗長電源A(2A)がAC入力aを受けて電源供給可能状態であることを表すAC_OK信号a(Sa)(電源オン信号)を生成し、自身である制御回路4内の論理回路23に設けられたAND回路31に送出する。また、同時に、AC_OK信号a(Sa)を、他の並列冗長電源B,Cの論理回路内に設けられたOR回路に送出する(図1及び図3参照)。
そして、論理回路4に設けられたOR回路25には、他の並列冗長電源B,Cから送出された各AC_信号OK信号b,c(Sb,Sc)の入力をそれぞれ受け付けて、その論理和の信号SiをAND回路24に出力する。つまり、OR回路25は、一般的な論理和回路であり、他の並列冗長電源B,Cの少なくともいずれか一方がAC入力b,cを受けて電源供給可能状態となると、その旨を表す信号SiをAND回路24に送出する。
また、論理回路4に設けられたAND回路24は、一般的な論理積演算回路(論理積演算手段)であり、入力信号である自身の並列冗長電源A(2A)のAC_OK信号a(Sa)と、OR回路25からの出力信号Siと、の入力を受けて、全ての信号Sa,Siが入力された場合に、スタンバイ用コンバータ5を起動させ電源供給を開始させる指令であるオン信号Soを、スタンバイ用コンバータ制御部21に出力する。このように、AND回路24を用いることで、コンピュータシステム1に必要な台数だけ並列冗長電源が電源供給可能な状態になっているかを検知することができる。つまり、各並列冗長電源A,B,Cから入力されるAC_OK信号の数が、必要とされる台数に達しているか否かを、容易に判別して出力することができる。
このとき、他の並列冗長電源B,Cの論理回路も同様に作動するため、自身の電源と、他の電源の少なくとも2つからAC_OK信号が入力されている電源は、上述したようにスタンバイ用コンバータ制御部にオン信号を出力する。これにより、本実施例では、2つの電源にAC入力がなされた場合に、これら2つの電源に装備された各スタンバイ用コンバータ5が起動し、スタンバイ出力をマザーボード3に供給することができ、コンピュータシステム1のスタンバイ起動時の容量不足を防止することができる。
ここで、本実施例では、コンピュータシステム1が必要としている電源が2台であるのに対して、装備している電源が(2+1)台という構成であるため、上述したようにAND回路24及びOR回路25の組み合わせにて、いずれか2台が起動していることを検出することができる。但し、本発明は、電源構成の数に制限はなく、複数台の電源の状態を監視して、少なくとも電源供給装置が必要としている数の電源が電源供給可能状態であることを検出できるよう、論理回路23が構成されていればよい。
なお、図2に示す各コンバータ制御部21,22については、当業者によってよく知られており、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。また、論理回路23などの各回路は、アナログ回路、デジタル回路のいずれで構成されていてもよい。
[動作]
次に、上記構成のコンピュータシステム1のスタンバイ起動時の動作を、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は、並列冗長電源A(2A)と並列冗長電源B(2B)にそれぞれAC入力a,bがなされ、スタンバイ出力される場合を例示している。また、図4は、各信号のタイミングチャートである。
まず、並列冗長電源A(2A)にAC入力aが入力されると(図3(1))、制御回路4に電源供給(Vcc)すると共に、この電圧信号(Vcc)からAC_OK信号a(Sa)を生成し、自身のAND回路24(図3(2))、及び、他の並列冗長電源B,CのOR回路25へ送信する(図3(2)’)。なお、かかる状態では、まだ並列冗長電源Aのスタンバイ用コンバータ5はマザーボード3へのスタンバイ出力は開始しない。
続いて、並列冗長電源B(2B)にAC入力bが入力されると(図3(3))、当該電源B(2B)の制御回路4に電源供給(Vcc)すると共に、この電圧信号(Vcc)からAC_OK信号b(Sb)を生成し、自身のAND回路24(図3(3))、及び、他の並列冗長電源A,CのOR回路25へ送信する(図3(3))。なお、各並列冗長電源A,Bの制御回路4は、各電圧信号(Vcc)からAC_OK信号a,bをそれぞれ生成して各論理回路23に出力しているが、電圧信号(Vcc)自体をAC_OK信号a,bとして出力してもよい。
すると、まず、並列冗長電源A(2A)のOR回路25は、並列冗長電源B(2B)からAC_ON信号b(Sb)といった少なくとも1つの信号の入力を受けているため(図3(3))、論理和の出力信号SiをAND回路24に出力する(図3(4))。そして、並列冗長電源A(2A)のAND回路24は、自身のAC入力aからのAC_OK信号a(Sa)と(図3(2))、上記OR回路25からの信号Siと(図3(4))、による2つの入力を受けているため、その論理積の出力信号であるオン信号(So)をスタンバイ用コンバータ制御部21に出力する(図3(5))。すると、スタンバイ用コンバータ制御部21からスタンバイ用コンバータ5に対してスタンバイ用パワーオン信号が出力され(図3(6))、並列冗長電源A(2A)のスタンバイ用コンバータ5が起動する。
同時に、並列冗長電源B(2B)のOR回路25は、並列冗長電源A(2A)からAC_ON信号a(Sa)といった少なくとも1つの信号の入力を受けているため(図3(2)’)、論理和の出力信号SiをAND回路24に出力する(図3(4)’)。そして、並列冗長電源B(2B)のAND回路24は、自身のAC入力bからのAC_OK信号b(Sb)と(図3(3)’)、上記OR回路25からの信号Siと(図3(4)’)、による2つの入力を受けているため、その論理積の出力信号であるオン信号(So)をスタンバイ用コンバータ制御部21に出力する(図3(5)’)。すると、スタンバイ用コンバータ制御部21からスタンバイ用コンバータ5に対してスタンバイ用パワーオン信号が出力され(図3(6)’)、並列冗長電源B(2B)のスタンバイ用コンバータ5が起動する。
以上のように、2つの並列冗長電源A,Bの各論理回路23は、それぞれAC_OK信号を2つ以上受信した時に、同時にオン信号を各スタンバイ用コンバータ制御部21に出力するよう構成されている。従って、各並列冗長電源A,Bの各スタンバイ用コンバータ5が、上記オン信号をそれぞれ同時に受信することにより、同時に起動され、マザ−ボード3へのスタンバイ出力を開始する(図4参照)。このため、コンピュータシステム1の容量に適切なスタンバイ出力を供給可能としている。
なお、その後、AC入力cにより並列冗長電源C(2C)もスタンバイ出力を開始する(図4参照)。これにより、仮に現在電源供給を行っている並列冗長電源A,Bのうちいずれかに障害が発生した場合であっても、正常な一方の電源(A又はB)と、電源Cと、により、上述したように電源供給が継続され、冗長性が確保される。
以上説明したように、本発明では、制御回路4が、まず、複数の並列冗長電源から出力されるAC_OK信号を論理回路23に入力して、各電源の状態を監視する。そして、コンピュータシステム1が必要としている台数、本実施例では2個以上、の電源が電源供給可能な状態であることを検出したときに、各電源がスタンバイ用コンバータ5を起動させ、マザーボード3にスタンバイ出力の供給を開始する。これによりコンピュータシステム1の容量を補うスタンバイ出力を供給することができる。
このように、複数の電源装置のシェアリング方式を用いることにより、各電源装置の小型化及び設計コストの低減を図ることができると共に、電源供給量を補うことができないことによる一部の電源装置の過電流によるダウンを有効に防止することができ、電源供給対象装置に対して適切に電源供給を実行することができる。
次に、本発明の第2の実施例を、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図6は、コンピュータシステム内部に設けられ論理回路の構成を示すブロック図である。図7は、電源供給時の動作を示す説明図である。
[構成]
図5に示すように、本実施例におけるコンピュータシステム101は、上述した実施例1と同様に、当該コンピュータシステム101における各種処理を実現するための各種回路が搭載されたマザーボード103と、複数の電源装置、つまり、並列冗長電源A(2A),並列冗長電源B(2B),並列冗長電源C(2C)を備えている。これら各並列冗長電源A,B,Cは、各AC入力a,b,cによりAC供給を受ける。なお、本実施例におけるコンピュータシステム101も実施例1と同様に、2つの並列冗長電源からの電源供給にてスタンバイ起動が可能なよう構成されており、電源装置が(2+1)台装備された冗長構成となっている。
ここで、上記各並列冗長電源2A,2B,2Cはほぼ同じ構成であるため、以下では、並列冗長電源A(2A)の構成のみを詳細に説明する。並列冗長電源A(2A)は、図5に示すように、コンピュータシステム101自体に対する電源供給制御を行う電源制御装置として、制御回路104と、スタンバイ用コンバータ105と、メイン用コンバータ106と、を備えている。なお、スタンバイ用コンバータ105は、上述した実施例1とほぼ同様の機能を有する。つまり、並列冗長電源AにAC入力aが供給されても直ちには起動せず、AC入力aを受けると、まずは制御回路用電圧Vccを制御回路104に供給する。そして、後に、後述する制御回路104からの指令(スタンバイ用パワーオン信号)を受けると起動して、マザーボード103にスタンバイ出力の供給を開始するよう作動する。
そして、本実施例における制御回路104は、実施例1と同様に、スタンバイ用コンバータ制御部121とメイン用コンバータ制御部122とを備えているが、図2に示すような上述した論理回路23は設けられていない。但し、後述するように、本実施例では、実施例1における論理回路23と同様の機能を果たす論理回路123が、マザーボード103に搭載されている。そして、本実施例における制御回路104は、スタンバイ用コンバータ105から供給された制御回路用電圧信号Vccをマザーボード103に搭載された論理回路123に送出する。
なお、同様に、他の並列冗長電源B,Cに搭載された制御回路も、AC入力b,cを受けると、それぞれの電圧信号Vccをマザーボード103に搭載された論理回路123に送出する。
次に、上述したようにマザーボード103に搭載され、コンピュータシステム101に対する電源供給制御を行う電源制御装置として機能する論理回路123の詳細な構成について説明する。
まず、論理回路123は、上述した各冗長電源装置A,B,Cからそれぞれの電圧信号Vcc_a,Vcc_b,Vcc_cを受け付けて、各電源装置が電源供給可能状態であることを表すAC_OK信号a(Sa),b(Sb),c(Sc)(電源オン信号)をそれぞれ生成する機能を有する。
また、論理回路123には、3つのAND回路131,132,133が装備されており、それぞれに対して、上記AC_OK信号a,b,cのうち、いずれか2つが入力されるよう構成されている。これにより、2台以上の電源からAC_OK信号を受信した時に、いずれかのAND回路131,132,133から所定の信号が出力されるよう構成されている。
さらに、論理回路123には、各AND回路131,132,133のうち少なくとも1つのAND回路から所定の信号が出力されたことを検知するために、各AND回路の出力値が入力される2つのOR回路134,135が装備されている。具体的には、符号134のOR回路には、2つのAND回路131,132の出力が入力され、符合135のOR回路には、上記OR回路134の出力とこのOR回路134に接続されていない3つ目のAND回路133の出力が入力されるよう構成されている。これにより、符号135に示すOR回路135は、3つの電源装置のうち少なくとも2つの電源装置が電源供給可能状態である場合、つまり、AC_OK信号a,b,cのうち2つが入力された場合に、各電源のスタンバイ用コンバータ5を起動させるオン信号(So)を、各並列冗長電源A,B,Cの制御回路104に装備されたスタンバイ用コンバータ制御部121にそれぞれ出力するよう構成されている(図5及び図6参照)。
[動作]
次に、上記構成のコンピュータシステム101のスタンバイ起動時の動作を、図7を参照して説明する。なお、図7は、並列冗長電源A(2A)と並列冗長電源B(2B)にそれぞれAC入力a,bがなされ、スタンバイ出力される場合を例示している。
まず、並列冗長電源A(2A)にAC入力aが入力されると、その制御回路104に電源供給(Vcc)すると共に、当該制御回路104から電圧信号Vcc_aが論理回路123に出力される(図7(1))。すると、論理回路123は、この電圧信号Vcc_aからAC_OK信号a(Sa)を生成し、符号131のAND回路131に入力する(図7(2))。なお、かかる状態では、まだ並列冗長電源Aのスタンバイ用コンバータ105はマザーボード103へのスタンバイ出力を開始しない。
続いて、並列冗長電源B(2B)にAC入力bが入力されると、その制御回路104に電源供給(Vcc)すると共に、当該制御回路104から電圧信号Vcc_bが論理回路123に出力される(図7(3))。すると、論理回路123は、この電圧信号Vcc_bからAC_OK信号b(Sb)を生成し、符号131のAND回路131に入力する(図7(4))。
すると、AND回路131は、2つの入力を受けているため、符号134のOR回路に信号を出力する(図7(5))。そして、このOR回路134は、1つの入力を受けているため、符号135のOR回路に信号を出力する(図7(6))。これを受けたOR回路135は、1つの入力を受けているため、オン信号(So)を各並列冗長電源A,B,Cのスタンバイ用コンバータ制御部121に出力する(図7(7))。すると、各スタンバイ用コンバータ制御部121から各スタンバイ用コンバータ105に対してスタンバイ用パワーオン信号が出力され、AC信号を受けている少なくとも2つの並列冗長電源A,Bのスタンバイ用コンバータ105が起動することとなる。
以上のように、本実施例における論理回路123によると、AC_OK信号を2つ以上受信した時に、各スタンバイ用コンバータ制御部121に同時にオン信号を出力するよう構成されている。従って、各並列冗長電源A,Bのスタンバイ用コンバータ105が、上記オン信号を受信することにより、同時に起動され、マザ−ボード103へのスタンバイ出力を開始する。このため、コンピュータシステム1の容量に適したスタンバイ出力を供給可能となっている。
特に、本実施例では、上述したように各並列冗長電源A,B,Cの状態を監視する論理回路123を1つ設ければよいため、実施例1で説明したように各電源に論理回路23を設ける必要が無く、各電源における出力コネクタのピン数の減少など、回路構成の簡略化を図ることができる。
本発明は、複数の電源装置を備えたコンピュータシステムなどの電子装置に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
実施例1におけるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 図1に開示したコンピュータシステムに設けられた制御回路の構成を示すブロック図である。 実施例1における電源供給時の動作を示す説明図である。 実施例1における電源供給時の動作を示すタイミングチャートである。 実施例2におけるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 図5に開示したコンピュータシステムに設けられた論理回路の構成を示すブロック図である。 実施例2における電源供給時の動作を示す説明図である。
符号の説明
1,101 コンピュータシステム
3,103 マザーボード
4,104 制御回路
5,105 スタンバイ用コンバータ
6,106 メイン用コンバータ
21,121 スタンバイ用コンバータ制御部
22,122 メイン用コンバータ制御部
23,123 論理回路
24,131,132,133 AND回路
25,134,135 OR回路
2A,102A 並列冗長電源A
2B,102B 並列冗長電源B
2C,102C 並列冗長電源C

Claims (10)

  1. 少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電源供給対象装置に対して、複数の電源装置による電源供給制御を行う電源制御装置であって、
    前記各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、前記電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の前記電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の前記電源装置から前記電源供給対象装置に電源供給を開始するよう制御する制御手段を備えた、
    ことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記各電源装置の電源信号に基づいて出力される電源オン信号に基づいて、当該各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記各電源装置から出力される電源オン信号の入力数に基づいて前記電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の前記電源装置が電源供給可能となったか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項2記載の電源制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数と同一数の前記電源オン信号の入力を受け付けたときに電源供給を開始する信号を出力する論理積演算手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項3記載の電源制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記電源供給対象装置内に装備されている、
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電源制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記各電源装置内にそれぞれ装備されている、
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電源制御装置。
  7. 複数の電源装置と、これら電源装置の電源供給制御を行う電源制御装置と、を備え、少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電子装置であって、
    前記各電源装置が、自身の電源信号に基づく電源オン信号を前記制御手段に出力する電源オン信号出力手段を備えると共に、
    前記電源制御装置が、前記各電源装置から出力された前記電源オン信号に基づいて当該各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、電子装置が電源供給を必要とする台数の前記電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の前記電源装置の電源供給制御を開始する制御手段を備えた、
    ことを特徴とする電子装置。
  8. 前記電源装置が、電子装置が電源供給を必要とする台数よりも少なくとも1台多く備えられている、
    ことを特徴とする請求項7記載の電子装置。
  9. 前記電源制御装置は、前記各電源装置内にそれぞれ装備されている、
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の電子装置。
  10. 少なくとも2台以上の電源装置からの電源供給を必要とする電源供給対象装置に対して、複数の電源装置による電源供給制御を行う電源制御方法であって、
    前記各電源装置が電源供給可能な状態であるか否かを監視し、前記電源供給対象装置が電源供給を必要とする台数の前記電源装置が電源供給可能となった場合に、当該電源供給可能となった複数の前記電源装置から前記電源供給対象装置に電源供給を開始するよう制御する、
    ことを特徴とする電源制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013500691A (ja) * 2009-07-24 2013-01-07 フェイスブック,インク. サーバシステムにおけるマザーボードへのバックアップ電源の直接接続

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