JP2008192809A - 半導体基板の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さなチップを配列データ通りに正確に検査できる半導体基板の検査方法を提供する。
【解決手段】レチクルに配置された唯一の基準マーク4の画像データを記憶し、基準マーク4を含む1箇所のチップと入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップ2nの画像を検出し、基準データが1箇所であること判定し、基準マーク4を含む1箇所のチップを基準チップ2tとして、チップピッチで繰り返し配列させたチップの配列図を作成し、基準チップ2tと検査のスタートチップ2sと検査チップとの各位置を設定した配列図のチップ配列データを用いて所定の半導体基板のチップを検査する。
【選択図】図1
【解決手段】レチクルに配置された唯一の基準マーク4の画像データを記憶し、基準マーク4を含む1箇所のチップと入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップ2nの画像を検出し、基準データが1箇所であること判定し、基準マーク4を含む1箇所のチップを基準チップ2tとして、チップピッチで繰り返し配列させたチップの配列図を作成し、基準チップ2tと検査のスタートチップ2sと検査チップとの各位置を設定した配列図のチップ配列データを用いて所定の半導体基板のチップを検査する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体基板の検査方法、特にチップの配列図を用いる検査方法に関するものである。
一般に、半導体集積回路においては、ウェハ製造プロセスが終了してLSIチップが完成した後、電極パターンのショート、オープンやLSIチップの入出力特性などを調べるためにプローブ装置によるプローブ検査と呼ばれる電気的測定が行われ、ウェハの状態でLSIチップの良否が判定される。
製品ごとにサイズやピッチが様々であるLSIチップは、レチクルによるフォトリソグラフィ技術を用いてウェハに繰り返しパターンや膜が形成され、ウェハの配列図が異なる。また、プローブ検査は効率よく実施するために、ウェハ円周付近の不完全なパターンのチップを省く必要があり、さらに、不良のチップに対してウェハの位置を正確にマークし不良を除くとともに、不良解析ツールで扱う不良の位置と照合できることが必要である。
したがって、半導体基板の検査ではウェハのチップの配列図と一致するチップを正確に検出しなければならない。そこで、ウェハの形状を検出し半導体チップの配列位置を検出する技術が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来のウェハの形状を検出する測定方法を説明するための平面図であって、図5(a)は基準データを示す説明図である。
まず、先ずウェハステージ台を移動して、ウェハ台20の円周付近20aの画像データを基準データ21としてCPUに記憶する。
次に、図5(b)は従来の画像データを示す説明図である。ウェハ22がウェハ台20の上に置かれた後、CCDカメラでウェハ台20の円周付近20aが撮像され画像データ23と認識される。
そして、基準データ21と画像データ23がCPUにて比較演算されて、ウェハ22の円周の曲率が求められ、ウェハ台20の円周とウェハ22の円周22aにおける少なくとも3点20a,20b,20cの基準データ21と画像データ23を比較することにより、ウェハ22の中心と半径が求められる。
図6は、従来のチップ位置を指示するため画像表示装置24に表示するフレームの説明図である。ウェハ22の中心が求められた後、予めパラメータとしてCPUに入力されたチップ25のXとY方向のサイズより求められたチップ25のフレーム26(配列図)が表示され、チップ25とフレーム26を合わせ、画像データ27を基準データとして記憶装置に記憶すると同時に、ウェハ22の円周とチップ25の配列位置が計算できて、この配列位置に基づくチップ25を測定することができる。
特開平4−305950号公報
しかしながら、以上に説明したウェハの円周のチップは、パターンや成膜が不完全であり、また、ウェハの反りや歪の影響により認識した画像に誤差が含まれる。さらに、ウェハを連続に検査する場合、2番目のウェハがウェハ台にセットされる位置精度のばらつきが0.5mm程度あり、従来の方法で求めたウェハの中心は、最大1mm程度の誤差が生じる。図7は、1辺のサイズが2mm以下の小さなチップの配列が従来の方法より作成されたものを示す図で、基準チップ25tや検査のスタートチップ25sの位置を説明したものである。
例えば、チップが小さいセンサーやICなどを検査する場合、従来の方法は、検査の1番目のウェハ中心28に対して2番目以降のウェハが1mmはずれると、ウェハ中心28からの一定の距離で求められる基準チップ25tが1チップ移動し、検査のスタートチップ25sも誤った検査スタートチップ25eとなり、検査チップが配列図のチップと合わない不具合が発生する。
そのため、ウェハの円周に位置する不完全なチップを検査し、また、本来検査すべきチップを検査できずに再検査の必要が生じて、検査工程の稼働率が大幅に低下してしまう課題がある。
前記に鑑み、本発明は、半導体基板に繰り返し配置された1辺が例えば2mm以下の小さなチップの配列図を自動作成するとともに、小さなチップであるにも拘わらず配列データと違わない正確な検査方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る半導体基板の検査方法は、レチクルに配置された複数のチップと、前記複数のチップのうち1箇所のチップのダイシング領域に形成された唯一の基準マークと、が繰り返し転写された複数の半導体基板の検査方法において、前記複数の半導体基板のうち1番目の半導体基板の検査では、前記1番目の半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークの画像データを基準データとして記憶する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップを基準チップとして記憶する工程と、前記半導体基板の径に相当する範囲まで入力されたチップピッチで繰り返し配列させたチップの配列図を作成する工程と、前記基準チップと検査のスタートチップと検査チップとの各位置を設定した前記配列図のチップ配列データを記憶する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記1番目の半導体基板の全チップを検査する工程とを含み、前記複数の半導体基板のうち2番目以降の半導体基板の検査では、前記2番目以降の半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記2番目以降の半導体基板の全チップを検査する工程とを含む、ことを特徴とする。
このようにすると、半導体基板を連続して検査する場合、検査器で検出される半導体基板の中心が変動しても登録された基準チップを含む配列図のチップ配列通りに全チップを検査することができる。
上記の構成において、前記1番目および前記2番目以降の半導体基板の検査における、前記基準データが1箇所であること判定する工程は、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチの複数倍に相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であることを判定することが望ましい。これにより、半導体基板の中心位置が検出された精度よりも、微細なチップの検査であっても、基準チップを正しく設定することができる。
また、本発明の検査方法では、請求項1に記載された前記基準マークの画像データによる基準データは、所定のレチクルを用いて同一パターンが転写された半導体基板の単位ごとに類別して記憶媒体に保存され、前記複数の半導体基板と異なる処理ロットにおける複数の半導体基板の検査方法において、前記異なる処理ロットにおけるすべての半導体基板の検査では、前記半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記半導体基板の全チップを検査する工程とを含む、ことを特徴とする。
このようにすると、繰り返し検査される異なる処理ロットに対して、半導体基板の品名ごとに検査器の記憶媒体に保存された前記基準マークの画像データによる基準データを利用することで、請求項1における基準マークの画像を基準データとして検査器の記憶媒体に記憶する工程と、チップの配列図の作成する工程および前記基準チップと検査のスタートチップと検査対象のチップとの各位置を設定した前記配列図のチップ配列データを記憶する工程を省略でき、検査の稼働率をさらに向上することができる。
また、本発明の検査方法では、請求項1に記載された前記基準マークは、前記半導体基板の表面に絶縁膜で覆われた前記ダイシング領域に形成され、前記絶縁膜上に形成された配線層と、前記絶縁膜および前記配線層を覆う保護膜とを備え、前記保護膜は前記配線層の端部を覆うとともに前記配線層の内側と前記基準マークの外側とが開口されたことを特徴とする。
このようにすると、基準マークの内周と外周が配線層と保護膜の異なる膜で構成されて、光の反射率と透過率の差が鮮明になるため、TVやCCDのカメラを用いた基準マークの画像認識が安定する。
上記の構成において、前記基準マークの少なくとも一辺の長さは、前記ダイシング領域の線幅に概ね相当することが望ましい。これにより、基準マークはチップの面積に影響せずに大きな面積で配置できるので、基準マークの画像認識はさらに安定する。
また、上記の構成において、前記基準マークの近傍は、前記絶縁膜で覆われることが望ましい。これにより、基準マークの近傍には絶縁膜が存在するために、半導体基板の表面から光の乱反射の影響が低減されて、基準マークの画像を誤認識することはない。
本発明は、ステップアンドリピートで露光されるレチクルに配置される複数のチップのうち、唯一の基準マークが1箇所のチップのダイシング領域に配置され、1箇所のチップの周辺のチップには配置していない。TVやCCDのカメラで映し出された基準マークの画像を基準データとして記憶し、基準データと隣接している1箇所のチップの周辺チップの画像データを検出して比較することにより、半導体基板の中心が外れても、基準データが1箇所であること確認でき、レチクルの有効露光領域にある複数のチップより、基準チップは正確に検出できる。そのため、本発明の半導体基板の検査方法によれば、小さなチップが配置されている半導体基板を連続に検査する場合、検査器で検出される半導体基板の中心が変動しても、登録された基準チップを含む配列図のチップ配列通りに過不足なく全チップを検査することができる。
そして、同じパターンが転写される半導体基板の品名ごとに、最初のロットの1枚目で基準データを検査機の記憶媒体に保存することから、異なるロット間において検査作業が簡素化され、検査効率が上がるとともに基準データの見間違いがない。したがって、半導体基板や処理ロットが切り替わる場合などでも、基準チップを誤認識することなく、安定した自動検査を実現することができる。
さらに、半導体基板の円周部のチップの位置を正確に認識して、不完全なパターンや成膜で形成された円周部のチップを検査の対象から除くことによって、検査工程の稼働率や検査の信頼性を向上することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の半導体基板の検査方法のフローチャートを示す図であり、図2は、本実施形態のウェハ上の配列図の一例を説明する図である。
本発明の第1の実施形態について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の半導体基板の検査方法のフローチャートを示す図であり、図2は、本実施形態のウェハ上の配列図の一例を説明する図である。
まず、半導体基板に形成されたLSIチップの品名情報として、ウェハ径とオリフラ位置、チップサイズやチップピッチなどを入力する。さらに、縮小露光機で使用されたショット配置図より求められるウェハ中心から基準マーク4までの距離や方向も入力する(ステップ100)。
次に、1番目のウェハ(半導体基板)1がウェハ台に移載され(ステップ101)、容量計の下でウェハ台を移動させウェハ1の半径と中心を求める。容量計の代わりにTVカメラによるウェハ1の円周部の3箇所の画像データを比較することからウェハ1の半径や中心が求めても構わない(ステップ102)。
その後、チップの境界に相当するダイシングライン(領域)3の位置を検出した後、複数のチップ2のX、Yやθの3方向アライメントを実施し(ステップ103)、ウェハ1が1番目のウェハであるか確認する(ステップ104)。
1番目のウェハならば、予めステップ100で入力されたウェハ中心5から基準マーク4までの距離を移動させて、TVやCCDなどのカメラを用いた画像認識機能で基準マーク4を検出する(ステップ105)。
さらに、検出の精度を高めるため、カメラの画像視野は0.4〜1mmの範囲が収まる倍率を用いて、基準マーク4の全体の画像を基準データとして検査器の記憶媒体に保存する(ステップ106)。
ステップ104にて1番目以外のウェハならば、検査器に保存されている上記基準データの基準マーク4を用いるので、以降のステップに進む。
基準マーク4の全体の画像を基準データとして記憶させたときのカメラの画像視野で、基準マーク4を含む1箇所のチップとチップピッチに相当する周辺の範囲の画像を検出し、基準データが1箇所しかないことを判定する(ステップ107)。
ステップ107では、例えば、チップのX,Yのサイズが1mmで、X,Yのチップピッチも1mmならば、基準マーク4を含む1箇所のチップから周辺1mmである3×3mm2の範囲で画像を検出して、基準データと類似した画像がないか判定し、類似した画像がなければ、基準マーク4を含む1箇所のチップを基準チップ2tとして検査器の記憶媒体に保存する(ステップ108)。
なお、ステップ107にて基準データが1箇所でないと判定された場合、ステップ105に戻り、1番目のウェハの場合ステップ105,106,107と進み、1番目のウェハでない場合ステップ105,107と進み、基準データが1箇所しかないことを判定するまで処理を繰り返す。
そして、基準チップ2tが決まれば、ステップ109でウェハ1が1番目のウェハの場合、ウェハ径に相当する範囲まで、入力されたチップピッチでチップを繰り返し配置し、配列図が自動作成される(ステップ110)。
さらに、ステップ110で作成された配列図に、検査をしない検査除外チップ2xを除き、チップ基準チップ2t、検査のスタートチップ2s、検査チップ2の位置を設定した配列図を検査器の記憶媒体に保存する(ステップ111)。
そして、プローブのアライメントを実施し、検査対象となっているパッドを登録し(ステップ112)、スタートチップに移動させて(ステップ113)、検査を実施し(ステップ114)、最終ウェハの場合(ステップ115)、処理を終了する。
次に、ステップ115で最終ウェハでない場合、連続しておこなう2番目以降の半導体基板の検査は、前述した1番目のウェハの検査に比べて、ステップ104で1番目のウェハでない場合における基準マーク4の画像を基準データとして検査器の記憶媒体に記憶するステップ106の処理と、ステップ109で1番目のウェハでない場合におけるチップの配列図の自動作成のステップ110、基準チップ2tや検査のチップ2などの位置を設定した配列図のチップ配列データを記憶するステップ111、プローブのアライメントを実施し検査対象となっているパッドを登録するステップ112の各処理が省かれる。
2番目以降の半導体基板の検査は、以下のようなフローで実施される。ウェハをアライメントするステップ103を処理した後に、ウェハが1番目のウェハでないことを確認するステップ104を経て、ウェハ中心5から基準マーク4までの距離を移動させて基準マーク4を検出するステップ105を経て、基準データと類似した画像がないか判定して類似した画像がなければ、基準マーク4を含む1箇所のチップを基準チップ2tとして検査器の記憶媒体に保存する(ステップ108)。
その後、ウェハが1番目のウェハでないことを確認するステップ109を経て、既に記憶されているチップの配列図に基づいて、スタートチップから検査を実行することができる(ステップ113,114)。その他の処理は、1番目のウェハのステップと同じ処理がなされる。
次に、第1の実施形態の基準マークの検出と基準チップの設定について図2を参照して説明する。
図2はレチクル1ショットに相当する有効露光領域(以下、レチクル露光領域と呼ぶ)6を拡大させて表示しているが、本来は有効露光領域のチップ群がステップアンドリピートされ多数転写される。ウェハ1は、複数のチップ2の内部に各々同じ回路パターンが配置されているレチクル露光領域6による縮小露光技術を用いてパターンが転写されている。
基準マーク4の検出は、本実施形態の半導体基板の検査方法のフローチャートを示す図1のステップ105で実施される。ウェハの中心5と基準マーク4の間隔は、予め求められるので、ウェハをチップピッチ(例えば:X方向−3、Y方向−2)に相当する距離を移動させる。ウェハ中心5の位置は最大2mm程度の誤差が生じる可能性があるので、基準マーク4を含むチップと周辺の8チップ2nの範囲とで検索して基準マーク4を検出する。そして、基準マーク4の画像を基準データとして、検査器に記憶する(図1のステップ106)。
レチクル露光領域6には複数のチップ2と唯一の基準マーク4が1箇所のチップのダイシングライン3に配置されおり、本実施形態は、基準マーク4がダイシングライン3の幅と概ね同じ大きさの幅で配置され、検査機に設置された画像認識の信号が十分大きくとれるようにしている。一般に、ダイシングライン3には縮小露光装置のアライメントマークが配置されるが、アライメントマークは上記基準マーク4に比べて小さく、TVやCCDなどのカメラを用いた画像認識の信号強度が小さいため、唯一の基準マーク4が誤認されることはない。
次に、基準チップの選定は、基準マーク4を含む1箇所のチップ2tとチップピッチに相当する周辺の範囲なるチップ2nの画像を検出し、基準データと類似した画像がないことを判定する。類似した画像がなければ、基準マーク4を含む1箇所のチップを基準チップ2tとして検査器に記憶する。
基準チップ2tの位置を原点として、入力されたチップピッチでチップ2を繰り返し配置した配列図を自動作成する。配列図が基準チップ2tの位置と関連付けられているため、本実施形態はこの配列図を用いて対象としたチップ2を正確に検査することができるものである。
以上のように、本発明の第1の実施形態とよれば、小さなチップに対して2番目以降のウェハの中心位置が最大2mm程度外れても、1番目のウェハと同様に基準チップ2tはそのダイシングライン3に唯一の基準マーク4が配置されているので、1番目のウェハにより検査器に記憶した基準マーク4の画像である基準データを用いてその有無を自動に判定すれば、検査器の基準チップを誤認することなく正確に検出できる。
(第1の実施形態の第1の変形例)
次に、第1の実施形態の第1の変形例について、本発明のウェハ上の配列図の一例を説明する図2を用いて、本変形例と第1の実施形態との相違について説明する。
次に、第1の実施形態の第1の変形例について、本発明のウェハ上の配列図の一例を説明する図2を用いて、本変形例と第1の実施形態との相違について説明する。
第1の実施形態では基準チップ2tと隣接しているX方向とY方向に配置されている8チップの周辺チップ2nである9チップの範囲で基準マーク4を検出している。
これに対して、本変形例は、例えば、ウェハの中心位置を検出する精度を2mmとすれば、検査のチップサイズ≦2/3(mm)となる微細なチップの検査において、基準マーク4を検出する範囲が狭くなるため、2倍のチップピッチである24チップの周辺チップ2mの範囲で基準マーク4を検出し、基準マーク4の画像を基準データとして、検査器に記憶するものである。
このように、基準チップ2tとチップピッチの複数倍に相当する範囲の周辺チップ2mの画像を検出し、基準データと類似した画像がないことを判定するため、本変形例は、基準チップ2tを誤認識することなく微細なチップの検査を実現することができる。
(第1の実施形態の第2の変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第2の変形例について、図3を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施形態の第2の変形例について、図3を参照しながら説明する。
図3は、同じレチクルを用いてチップが形成されている半導体基板の品名であって、本発明の第1の実施形態の半導体基板の処理ロットと異なる2番目以降の処理ロットの検査方法のフローチャートを示す図である。ここで、図1と同じ構成要素は同じ番号を付与して詳しい説明は省く。
図1に示す例との相違は、図3のフローチャートに示されているように2番目以降の処理ロットの1番目のウェハが、1番目の処理ロットで同じ品名ごとに記憶されている半導体基板の情報である基準マーク4の画像である基準データを用いてその有無を自動に判定することで、基準チップを検出している点である(ステップ300)。そのため、ロット毎に1番目のウェハで同じ基準マーク4の画像を基準データとして検査器の記憶媒体に記憶するステップ106の処理を省略でき、検査の稼働率を向上できる。
なお、検査前に配線などの製造工程を処理したテスト用ウェハを製作して、予め基準マーク4の画像を基準データとして、検査器に記憶すれば、最初の処理ロットの1番目のウェハの検査でも、図3の第2の変形例を適用できることは言うまでもない。
また、同じ製造工程で形成された半導体基板の基準マークは、TVカメラ等で検出した画像が一定である。そこで、同じ製造工程で形成される半導体基板を製造方法ごとに類別し、前記基準マークの画像データである基準データを記憶することで、同じ製造方法を用いた半導体基板の2番目以降の処理ロットは、第二のステップから検査が実施されるようになる。その結果、品名ごとに類別した基準データを利用するのと同様の効果が得られるとともに、検査の標準化と作業の合理化を実現でき、検査の稼動がより安定する。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体基板の検査方法で用いられる基準マークの構成について、図4を参照しながら説明する。
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体基板の検査方法で用いられる基準マークの構成について、図4を参照しながら説明する。
図4(a)は、本実施形態の半導体基板に配置している基準マークの構成を示す平面図、図4(b)は、図4(a)の平面図におけるA−A'断面図を示している。
すなわち、半導体基板1のダイシングライン3上に形成された熱酸化膜やCVD装置で堆積されたBPSG(Boron―Phospho Silicate Glass)膜から構成されるフィールド酸化膜(第1の絶縁膜)7の表面に、チップ2内部に配置される回路パターンの第一の配線電極層と同時に形成される第一配線層8を形成する。
さらに、テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)ガスを用いたCVD装置で回路パターンの第一の配線電極層間およびダイシングライン3に層間絶縁膜(第2の絶縁膜)9を堆積し、回路パターンの層間絶縁膜9を選択的に開口した窓を介し、回路パターンの第一の配線電極層と電気的に接続される第二の配線電極層を形成する工程を兼用して第一配線層8の上に第二配線層10を形成する。
次いで、チップ2を保護する窒化膜などからなる保護膜11を堆積し、チップ内部のパッドの上の保護膜11を開口すると同時に、第二配線層10の端部が保護膜11で覆われて、それ以外の第二配線層10の内側やダイシングライン3の基準マーク4の外側の層間絶縁膜9上に堆積された保護膜11は除去されている。
第2の実施形態によると、基準マーク4における保護膜11が第二配線層10の端部を覆うとともに内側で開口されており、光がアルミニウムなどの配線層で大きく反射されるのに対して窒化膜などの保護膜で透過するため、TVや撮像管のカメラによる基準マーク4の画像はコントラストが鮮明になり、基準マーク4の認識が安定する。
そして、第2の実施形態の図4(a)では、基準マーク4の一辺が約60μmから120μmの大きさとなるダイシングライン3の幅に概ね相当しており、基準マーク4はチップの面積の制約を受けずに大きな面積で配置できるため、TVカメラなどによる基準マーク4の画像の認識が非常に安定する。
特に、小さなチップをTVカメラなどで画像を認識しようとすると、チップの面積に対して内部回路のパッド面積が占める比率が大きく、パッドからの光の反射が多くなり基準マーク4の画像の認識が不安定になるが、このように基準マーク4が大きく配置しているので、その画像の誤認識することはない。
さらに、第2の実施形態によれば、基準マーク4の近傍はフィールド酸化膜7または層間絶縁膜9等の絶縁膜で覆われているために、基準マーク4の周辺から光の乱反射の影響が少なくなり、基準マーク4の画像のコントラストを十分に確保できる。
以上のように構成されている基準マークを適用した本発明の検査方法は、半導体基板に繰り返し配置された小さなチップの位置を正しく認識し、自動に作成したチップの配列図と違わない正確な検査を実現できる。
なお、本発明はプローブによる半導体基板の検査方法の実施例を説明したが、プローブ検査後の不良チップをマークする装置にも適用でき、同じ効果が得られる。
また、本発明の基準マークは、2層配線技術を適用した製造方法の一例を示したが、第一配線層だけで構成し、あるいは、第二配線層と同じパターンをさらに最上層の配線層で積層すれば、単層配線や多層配線の製造技術を用いても本発明と同じ効果が得られる。
さらに、本発明は1辺が2mm以下の小さなチップの検査について説明したが、2mm以下に限るものではなく、2mmを超える大きさのチップの検査にも適用できることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明は、半導体基板に繰り返し配置された1辺が2mm以下の小さなチップの検査などに非常に有用である。
1 ウェハ
2 チップ
2t 基準チップ
2n,2m 周辺チップ
2s スタートチップ
2x 検査除外チップ
3 ダイシングライン
4 基準マーク
5 ウェハ中心
6 レチクル露光領域(有効露光領域)
7 フィールド酸化膜(第1の絶縁膜)
8 第一配線層
9 層間絶縁膜(第2の絶縁膜)
10 第二配線層
11 保護膜
2 チップ
2t 基準チップ
2n,2m 周辺チップ
2s スタートチップ
2x 検査除外チップ
3 ダイシングライン
4 基準マーク
5 ウェハ中心
6 レチクル露光領域(有効露光領域)
7 フィールド酸化膜(第1の絶縁膜)
8 第一配線層
9 層間絶縁膜(第2の絶縁膜)
10 第二配線層
11 保護膜
Claims (6)
- レチクルに配置された複数のチップと、前記複数のチップのうち1箇所のチップのダイシング領域に形成された唯一の基準マークと、が繰り返し転写された複数の半導体基板の検査方法において、
前記複数の半導体基板のうち1番目の半導体基板の検査では、前記1番目の半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークの画像データを基準データとして記憶する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップを基準チップとして記憶する工程と、前記半導体基板の径に相当する範囲まで入力されたチップピッチで繰り返し配列させたチップの配列図を作成する工程と、前記基準チップと検査のスタートチップと検査チップとの各位置を設定した前記配列図のチップ配列データを記憶する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記1番目の半導体基板の全チップを検査する工程とを含み、
前記複数の半導体基板のうち2番目以降の半導体基板の検査では、前記2番目以降の半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記2番目以降の半導体基板の全チップを検査する工程とを含む、ことを特徴とする半導体基板の検査方法。 - 前記1番目および前記2番目以降の半導体基板の検査における、前記基準データが1箇所であること判定する工程は、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチの複数倍に相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定することを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の検査方法。
- 請求項1に記載された前記基準マークの画像データによる基準データは、所定のレチクルを用いて同一パターンが転写された半導体基板の単位ごとに類別して記憶媒体に保存され、前記複数の半導体基板と異なる処理ロットにおける複数の半導体基板の検査方法において、
前記異なる処理ロットにおけるすべての半導体基板の検査では、前記半導体基板の中心を検出し、前記中心からの前記基準マークまでの距離を移動し、前記基準マークを検出する工程と、前記基準マークを含む1箇所のチップと予め入力されたチップピッチに相当する範囲の周辺チップの画像を検出し、前記基準データが1箇所であること判定する工程と、前記配列図のチップ配列データを用いて前記半導体基板の全チップを検査する工程とを含む、ことを特徴とする半導体基板の検査方法。 - 請求項1に記載された前記基準マークは、前記半導体基板の表面に絶縁膜で覆われた前記ダイシング領域に形成され、前記絶縁膜上に形成された配線層と、前記絶縁膜および前記配線層を覆う保護膜とを備え、前記保護膜は前記配線層の端部を覆うとともに前記配線層の内側と前記基準マークの外側とが開口されたことを特徴とする半導体基板の検査方法。
- 前記基準マークの少なくとも一辺の長さは、前記ダイシング領域の線幅に概ね相当することを特徴とする請求項4に記載された半導体基板の検査方法。
- 前記基準マークの近傍は、前記絶縁膜で覆われることを特徴とする請求項4に記載された半導体基板の検査方法。
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JP2013055233A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | プローバにおけるウエハ上のチップ配列検出方法 |
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2007
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