JP2008192743A - ボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法及びプログラム並びにボンディング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボンディング装置において、簡便な構成で効果的に湾曲の大きな回路基板を吸着ステージに吸着させること。
【解決手段】クランプ30によって湾曲したリードフレーム22の一端側を真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の第1真空吸着孔26aがリードフレーム22を吸着できるようにする挟み込み工程と、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔26a〜26eを順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲したリードフレーム22順次真空吸着ステージ25に吸着していく真空吸着工程と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】クランプ30によって湾曲したリードフレーム22の一端側を真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の第1真空吸着孔26aがリードフレーム22を吸着できるようにする挟み込み工程と、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔26a〜26eを順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲したリードフレーム22順次真空吸着ステージ25に吸着していく真空吸着工程と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、ボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法及びプログラム並びにボンディング装置の構造に関する。
電気回路のプリントされた回路基板に半導体ダイを装着するダイボンダや、回路基板上に装着された半導体ダイと回路基板の間をワイヤにて接続するワイヤボンダは、搬送されてくるリートフレームを吸着ステージの上面に真空吸着固定した状態でボンディング工程、あるいはディスペンシング工程を行う。一方、近年の薄型化の要求、高機能要求及び製造効率化の要求から、回路基板の薄板化、大型化が進むと共に、ダイの多層装着、いわゆるスタッキングが多用されるようになってきている。このように薄い回路基板の場合や多層装着においては回路基板に湾曲あるいは反りが生じてしまい、吸着ステージで回路基板を真空吸着して固定することができず、半導体ダイの装着、ディスペンシングあるいはワイヤボンディングができなくなる場合があった。
このような回路基板は上に凸となるように湾曲する場合が多い。特に多層装着を行う場合には、リードフレームの上に半導体ダイを装着する度に半導体ダイの装着側である上方向に向かって凸となる変形が生じ、大きな湾曲を生じてしまう。このように、半導体ダイが装着されて上に凸になるように湾曲した回路基板を吸着ステージに確実に吸着固定する方法として、内部に真空吸引孔を備えた吸着筒を吸着ステージを貫通させて上下に移動させる吸着固定装置がある。これは図26(a)に示すように、半導体ダイ114が装着されて湾曲した回路基板112が吸着ステージ100に搬送されてきたら、吸着筒150を回路基板112に当たるように上昇させて、内部の真空吸引孔152によって回路基板112を吸着し、その後、図26(b)に示すように、この吸着筒150を回路基板112が基板吸着面115の上に来るまで下降させて、基板吸着面115に備えられた複数の真空吸引孔111で回路基板112を吸着固定するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、薄板のシリコンウエハは鏡面仕上げ側の面が下に凸又は上に凸に湾曲することがある。下に凸の形状に湾曲したシリコンの薄板を固定板の上に真空吸着固定する際に、複数の真空吸着孔を略同心円状に配置して、その中心部分から周囲に向かって順次吸着動作を行って湾曲した薄板を吸着する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この吸着方法は、下に凸に湾曲した薄板を真空吸着することはできるものの、上に凸に湾曲した薄板を吸着する場合には、薄板の周辺部が先に吸着固定されてしまうので、中心部がバックリングを生じて波打った状態で固定板上に真空吸着されてしまうため、上に凸の湾曲薄板には適用できなかった(例えば、特許文献2参照)。
上に凸に湾曲した液晶表示素子の樹脂基板を定盤に固定する場合の吸着固定方法について、定盤の上方に空気の吹き出し口を設け、上方から空気圧で湾曲基板の一部を加圧して定盤に押さえ込むと共に、空気圧で定盤に押さえ込まれた部分に対応する定盤の部分の真空吸着孔を真空として吸着する方法が提案されている。そして、この空気による加圧とそれに対応する定盤部分の真空吸着を湾曲基板の一方の側から順次他方の側に向かって行い、湾曲した回路基板を順次定盤に吸着固定する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
近年の回路基板の薄板化、大型化、によって回路基板の反りが大きくなり、更に、表面に多くの半導体ダイを多層に装着するようになると、この回路基板の湾曲、反りはますます大きくなる。上記の特許文献1に記載された従来技術によってこれに対応するには、吸着筒150を大きなストロークで上下動させることが必要で、この結果装置全体が大型となってしまうという問題があった。
また、回路基板にダイボンダによって半導体ダイを装着する場合には、接着剤を固着させるために回路基板を加熱することが必要である。上記の特許文献1に記載された従来技術では、吸着ステージにおいて吸着筒150を上下させるため、ボンディング工程と加熱工程とを別工程としていた。しかし、近年の製造効率化の要求から吸着ステージ100の下部に回路基板を加熱するヒートブロックを設け、ボンディングと加熱を同時に行うものがある。ところが、特許文献1に示す従来技術の回路基板の吸着機構は、吸着ステージにおいて吸着筒150等を上下させるため吸着ステージにヒートブロックを取り付けられない。このため特許文献1に記載の従来技術は、ボンディングと加熱を同時に行うボンディング装置には用いることができず製造を効率的に行うことに対応できないという問題があった。
一方、湾曲した薄板を中央から順次周囲に向かって吸着していく特許文献2に記載された従来技術では、上に凸の形状の湾曲薄板に適用した場合には中央部がバックリングを起こしてしわができ、固定板に平らに吸着させることができないという問題がある。また、上方向への湾曲が大きくなるほど、中心部の真空吸着孔と湾曲薄板との距離が大きくなり、真空吸着力が弱くなって、吸着そのものがしにくくなるという問題もある。
特許文献3に記載されたように湾曲基板の上部から空気圧力を加えて湾曲基板を押さえ込むと共に定盤に真空吸着させる方法では、上部からの空気加圧装置が必要なことに加え、空気加圧によって先に接続したワイヤが変形したり、加熱された吸着ステージが冷却されてしまう等の問題があるため、ボンディング装置には適用することができないという問題があった。
そこで、本発明は、ボンディング装置において、簡便な構成で効果的に湾曲の大きな回路基板を吸着ステージに吸着させることを目的とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込み工程と、一端側から他端側に向かって真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備え、回路基板に向かって進退する真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込み工程と、真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出工程と、一端側から他端側に向かって真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備え、回路基板に向かって進退する真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込み工程と、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出工程と、一端側から他端側に向かって他の真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法において、ボンディング装置は、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁とを含み、真空吸着工程は、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を所定時間ずつずらして開としていくこととしても好適であるし、ボンディング装置は、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁とを含み、真空吸着工程は、先に開となった開閉弁に対応する真空吸着孔の圧力が所定の圧力以下となった場合に次の開閉弁を開とするように一端側から他端側に向かって各開閉弁を順次開としていくこと、としても好適である。
本発明に係るボンディング装置は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、前記制御部は、クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込み手段と、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作と真空吸着ステージ進退機構の動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、前記制御部は、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込み手段と、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出手段と、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置は、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作と真空吸着ステージ進退機構の動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、前記制御部は、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込み手段と、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔に対応する開閉弁を開とし、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出手段と、一端側から他端側に向かって他の各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、他の各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段とを有することを特徴とする。
本発明におけるボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムは、回路基板を真空吸着する真空吸着面に真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込みプログラムと、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムは、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込みプログラムと、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出プログラムと、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、を有することを特徴とする。
本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムは、回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込みプログラムと、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔に対応する開閉弁を開とし、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出プログラムと、一端側から他端側に向かって他の各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、他の各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、を有することを特徴とする。
本発明は、ボンディング装置において、簡便な構成で効果的に湾曲の大きな回路基板を吸着ステージに吸着させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法をダイボンダに適用した場合における実施形態について説明するが、ボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法の実施形態について説明する前に、ダイボンダの構成について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、ダイボンダ10は、半導体ダイ接合用のカットされた熱圧着テープ片23を貼り付けるリードフレーム22を吸着固定するテープ貼り付け側の真空吸着ステージ25と、真空吸着ステージ25に吸着固定されたリードフレーム22に熱圧着テープ片23貼り付けるテープ貼り付けへッド11と、熱圧着テープ片23が貼り付けられたリードフレーム22を吸着固定するボンディング側の真空吸着ステージ25と、熱圧着テープ片23の上から半導体ダイ24を熱圧着するボンディングへッド14と、リードフレームをテープ貼り付けへッド11とボンディングへッド14とに供給するフレームフィーダ17と、熱圧着テープ41を切断して熱圧着テープ片23としてテープ貼り付けへッド11に供給するカッタ60と、ダイシングしたウエハを保持するウエハホルダ18を備えている。以下、リードフレーム22の送り方向をX方向、水平面内でX方向と直角方向をY方向、上下方向をZ方向として説明する。
テープ貼り付けへッド11は、XY平面内で自在に移動でき、先端にテープ吸着コレット13を備えるテープ貼り付けアーム12を備えている。また、テープ貼り付けへッド11の内部には、テープ貼り付けアーム12先端をZ方向に移動させるZ方向モータを備えている。テープ貼り付けアーム12先端のテープ吸着コレット13は、テープ貼り付けへッド11のXY方向の移動とZ方向モータによってXYZ方向に自在に移動することができるように構成されている。
ボンディングへッド14もテープ貼り付けへッド11と同様に、XY平面内で自在に移動でき、先端にボンディングコレット16を備えるボンディングアーム15を備えている。ボンディングへッド14の内部には、ボンディングアーム15先端をZ方向に移動させるZ方向モータを備えている。ボンディングアーム15先端のボンディングコレット16は、ボンディングへッド14のXY方向の移動とZ方向モータによってXYZ方向に自在に移動することができるように構成されている。
フレームフィーダ17は、ダイボンダ10のX方向に延びて対向して配置された2本のガイドレール17a,17eと図示しないリードフレーム搬送装置を備えている。そしてフレームフィーダ17の一端にはリードフレーム22をフレームフィーダ17に供給するフレームローダ20を備え、他の一端にはダイボンディングが終了したリードフレーム22をフレームフィーダ17から取り出すフレームアンローダ21を備えている。テープ吸着へッド11の位置のフレームフィーダ17の2本のガイドレール17a,17eの間には、フレームフィーダ17によって搬送されてきたリードフレーム22を真空吸着するテープ貼り付け側の真空吸着ステージ25が設けられ、ボンディングへッド14の位置のフレームフィーダ17の2本のガイドレール17a,17eの間には、フレームフィーダ17によって搬送されてくる熱圧着テープ片23の貼り付けられたリードフレーム22を真空吸着するボンディング側の真空吸着ステージ25が設けられている。
図2に示すように、テープ貼り付けへッド11のY方向位置にはフレームフィーダ17を挟んでカッタ60が備えられている。カッタはリール67に巻かれている熱圧着テープ41をガイド43に取り付けられたローラ44によって繰り出し、カッタへッド45によって所定の長さの熱圧着テープ片23に切断するものである。
図2に示すように、ボンディングへッド14のY方向位置にはフレームフィーダ17を挟んでウエハホルダ18が設けられている。ウエハホルダ18にはダイ突き上げユニット19が備えられている。ダイ突き上げユニット19は、ウエハホルダ18に保持されたウエハの中の1つの半導体ダイ24を突き上げて、他の半導体ダイ24との間に高低差を持たせ、ボンディングコレット16がその1つの半導体ダイ24を吸着することができるようにする装置である。
このように構成された、ダイボンダ10のボンディング動作について簡単に説明する。フレームローダ20から供給されたリードフレーム22はフレームフィーダ17によってテープ貼り付け側の真空吸着ステージ25の上までX方向に送られてくる。送られてきたリードフレーム22は、テープ貼り付け側の真空吸着ステージ25に真空吸着、固定される。テープ貼り付けへッド11はテープ吸着コレット13をXYZ方向に動作させてカッタ60によって切断された熱圧着テープ片23を真空吸着固定されたリードフレーム22の所定の位置に貼り付ける。全ての熱圧着テープ片23の貼り付けが終了すると、テープ貼り付け側の真空吸着ステージ25の真空吸着固定が解除され、熱圧着テープ片23が貼り付けられたリードフレーム22はフレームフィーダ17によってボンディング側の真空吸着ステージ25までX方向に送られる。送られてきたリードフレーム22は、ボンディング側の真空吸着ステージ25に真空吸着、固定される。ボンディングへッド14はボンディングコレット16をXYZ方向に動作させて、ダイ突き上げユニット19によって突き上げられた半導体ダイ24をウエハホルダ18上のウエハからピックアップし、リードフレーム22の熱圧着テープ片23の上に圧着する。この際、リードフレーム22は加熱されており熱圧着テープ片23の接合用樹脂が溶けて半導体ダイ24はリードフレーム22の上に固定される。前述の動作を繰り返し行いリードフレーム22に搭載すべき半導体ダイ24を全て搭載した後に、ボンディング側の真空吸着ステージ25の真空吸着固定が解除される。半導体ダイ24が固定されたリードフレーム22はフレームフィーダ17によってフレームアンローダ21に搬送され、取り出されて次の半導体製造工程に送られる。
以上説明したダイボンダ10に用いられる湾曲回路基板の吸着方法の実施形態について、図3及び図4を参照しながら説明する。実施形態の説明においては、ボンディング側の真空吸着ステージ25における湾曲回路基板の吸着方法について説明するが、テープ貼り付け側の真空吸着ステージ25においても同様に適用することができる。図3はボンディング側の真空吸着ステージ25の詳細平面を示し、図4はダイボンダの制御系統を示している。図3、図4におけるXYZの方向は図1、図2で説明したXYZの方向と同一方向である。また、説明において、図1、図2で説明したのと同様の部位には同様の符号を付して説明は省略する。なお、真空とは、大気圧以下の圧力をいう。
図3を参照しながら、ボンディングへッド14の位置の2本のガイドレール17a,17eの間に設けられたボンディング側の真空吸着ステージ25について詳細に説明する。図3に示すように、真空吸着ステージ25は、回路基板であるリードフレーム22を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔26a〜26eと各真空吸着孔に連通する溝27a〜27eが設けられている平板である。各真空吸着孔26a〜26eは図示しない真空装置に接続され、真空装置を動作させることによって各真空吸着孔26a〜26eを真空としてリードフレーム22を真空吸着面上に真空吸着する。リードフレーム22が真空吸着面に真空吸着されると、真空吸着孔26a〜26eに連接している各溝27a〜27eも真空となりリードフレーム22を確実に真空吸着面上に真空固定することができる。この各真空吸着孔26a〜26eはボンディングへッド14のボンディングアーム15とボンディングコレット16の中心線であるボンディング中心線53に沿ってY方向に一列に配置されている。また、真空吸着孔26a〜26eに連通するよう設けられている溝27a〜27eは各真空吸着孔26a〜26eに対して、例えば、十字型の形状を有している。真空吸着ステージ25の下部には、真空吸着ステージを加熱するヒータ25aが配設されている。
ボンディングへッド14側のガイドレール17aに沿ったボンディング中心線53の位置には、リードフレーム22を上下から挟み込むクランプ30が設けられている。クランプ30は、本実施形態では、ボンディングへッド14側に配置されていることで説明するが、ボンディングへッド14と反対側に配置されていてもよい。
図4に示すように、真空吸着ステージ25に設けられた複数の真空吸着孔26a〜26eには、それぞれ真空配管34a〜34eが接続されている。各真空配管34a〜34eには電磁式開閉弁36a〜36eが設けられている。また、各電磁式開閉弁と真空吸着ステージとの間の各真空配管34a〜34eには圧力センサ35a〜35eが設けられている。各電磁式開閉弁36a〜36eの出口側の配管は集合配管となって真空装置37に接続されている。各圧力センサ35a〜35eは、圧力状態を電気信号に変換することができれば、ピエゾ式の圧力センサでもよいし、ダイヤフラム式のセンサでもよい。また、弁の開閉動作を行うことができれば、各弁の開閉は電磁式でなくとも、空気式でもよいし、電気式でもよい。
真空吸着孔26a〜26eは、それぞれ、第1真空吸着孔26a〜第5真空吸着孔26eとなる。そして、第1真空吸着孔26aに接続されている真空配管34aに設けられた電磁式開閉弁は、第1真空吸着孔26aに対応する開閉弁である第1電磁式開閉弁36aとなる。以下同様に、第2真空吸着孔26bに対応する開閉弁は第2電磁式開閉弁36b、第3真空吸着孔26cに対応する開閉弁は第3電磁式開閉弁36c、第4真空吸着孔26dに対応する開閉弁は第4電磁式開閉弁36d、第5真空吸着孔26eに対応する開閉弁は第5電磁式開閉弁36eとなる。第1電磁式開閉弁36aから第5電磁式開閉弁36eは、それぞれ第1電磁式開閉弁インターフェース81から第5電磁式開閉弁インターフェース86を介してデータバス72に接続されている。また、各圧力センサ35a〜35eは共通の圧力センサインターフェース79によってデータバス72と接続されている。各圧力センサ35a〜35eの圧力信号の変化が早く、共通の圧力センサインターフェース79で処理ができない場合には、各圧力センサ35a〜35eに対応した各圧力センサインターフェースを設けるように構成しても良い。真空装置37は、真空装置インターフェース87を介してデータバス72に接続されている。
図4に示すように、第1真空吸着孔26aの側にはクランプ30が設けられている。クランプ30はリードフレーム22を両面から挟み込むことができるよう、リードフレーム22の半導体ダイ24の取付側である上側と、真空吸着ステージ25の真空吸着面に吸着される下側とに、それぞれ上爪31と下爪32とを備え、各爪31,32を駆動するクランプ駆動機構33とを備えている。各爪31,32はボンディングへッド14側のガイドレール17aと真空吸着ステージ25との間の隙間にその先端が入り込み、ガイドレール17aと真空吸着ステージ25との間の隙間においてリードフレーム22を両面から挟み込めるように構成されている。また、各爪31,32の他端はそれぞれガイドレール17aのボンディングへッド14側に設けられたクランプ駆動機構33に接続され、各先端が上下方向に動作してリードフレーム22の挟み込みと開放とを行うことができるように構成されている。
クランプ駆動機構33は各爪31,32の他端を回転自在に支持して、各爪31,32を回転動作させることによって各爪の先端を上下に動作させるように構成してもよいし、各爪の他端をそれぞれ上下方向に駆動することによって、各爪31,32の先端を上下方向に駆動するように構成してもよい。クランプ駆動機構33は電動回転モータによって構成してもよいし、リニアモータや駆動シリンダなどの直線動作機構によって構成してもよい。また、各爪31,32は、協働してリードフレーム22を上下両側から挟み込めるように構成されていればよく、各爪31,32が同時に動作しても、一定の時間遅れを持って動作してもよい。さらに、どちらか一方の爪を固定し、他方の爪を上下動作させてリードフレーム22を挟み込むように構成してもよい。クランプ駆動機構33はクランプ駆動機構インターフェース75を介してデータバス72に接続されている。
制御部70は、CPU71、クランプ駆動機構インターフェース75、圧力センサインターフェース79、第1〜第5電磁式開閉弁インターフェース81〜86、真空装置インターフェース87、記憶部73、入力部91、出力部93、を備え、これらはデータバス72によって結ばれている。CPU71は入力された各機器からの状態信号の処理と制御プログラムに基づいて各機器への動作指令の出力とを行う。各機器への動作指令の出力はCPU71によって行っても良いし、他の電気回路によって構成されていてもよい。CPU71はデータバス72に接続され、データバス72と各インターフェース75,79,81〜87を介して各機器と接続されている。また、データバス72に接続された記憶部73には制御プログラムや制御用のデータなどが格納されている。入力部91はキーボード等のデータ入力機器であり、出力部93はディスプレイなどデータの表示等を行う出力機器である。
以上説明したダイボンダ10において、湾曲回路基板の真空吸着を行う方法について、図5及び図6から図11を参照しながら説明する。図5は本実施形態の真空吸着方法のフローチャートであり、図6から図11は代表的な各状態における動作示す動作説明図である。
図5に示す開始の時点では、図6に示すように、前工程で熱圧着テープ23又は半導体ダイ24がすでに取り付けられて、湾曲している湾曲回路基板であるリードフレーム22が、図示しない搬送装置によって、真空吸着ステージ25の上であって、図3で示した各真空吸着孔26a〜26eが配置されているボンディング中心線53とリードフレーム22の半導体ダイ24の取付中心線とが一致する位置まで搬送されてきている。この状態では、リードフレーム22は、上に半導体ダイ24あるいは熱圧着テープ片23が取りつけられている上面側に凸に湾曲しており、その両側端はガイドレール17a,17eによって支持されている。上に凸に湾曲したリードフレーム22の各部分は、真空吸着ステージ25の第1から第5真空吸着孔26a〜26eのある真空吸着面から上側に大きく離れた状態となっている。この状態では、各真空吸着孔26a〜26eと湾曲したリードフレーム22との距離が大きく、真空装置37によって各真空吸着孔26a〜26eから空気を吸い込んでも湾曲したリードフレーム22を吸着することができない。
クランプ30の上爪31と下爪32とは共に上下に開いた状態で、湾曲したリードフレーム22の搬送を妨げない位置となっている。そして、図6に示した状態では、真空装置37は停止状態であり、第1から第5電磁式開閉弁は全て閉状態で、各真空吸着孔26a〜26eの圧力は大気圧となっており、各圧力センサ35a〜35eは大気圧力、すなわち、真空度ゼロを検出している。
図5のステップS101に示すように、制御部70のCPU71は、クランプ30によって湾曲したリードフレーム22を挟み込む指令を出力する。これによって挟み込み工程が開始される。この指令はクランプ駆動機構インターフェース75を介してクランプ駆動機構33に伝達される。図7に示すように、クランプ駆動機構33はこの指令によって、上爪31を下動させると共に下爪32を上動させて、湾曲したリードフレーム22の一端側を上下両面から挟み込み、湾曲したリードフレーム22の下面を真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一面となるような位置に保持する。
図7に示すように、湾曲したリードフレーム22の下面が真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一面となるような位置に保持されると、上に凸に湾曲していたリードフレーム22のクランピングされている一端側が図6に示した当初位置よりも真空吸着ステージ25の真空吸着面に近づいてくる。このため、リードフレーム22の一端側に最も近い位置にある第1真空吸着孔26aと湾曲したリードフレーム22との距離は、真空吸着孔26aを真空吸着することができる高さとなる。湾曲したリードフレーム22の下面が真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一面となるような位置に保持されると、挟み込み工程は終了する。
挟み込み工程において、クランプ駆動機構33は上爪31と下爪32とを同時に動作させて上記の位置に挟みこむと共に保持するようにしても良いし、湾曲したリードフレーム22の下面を真空吸着ステージ25の真空吸着面とずれた高さで挟みこんだ後に、上爪31と下爪32とを上下方向に移動させて、保持位置が湾曲したリードフレーム22の下面を真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一面となるような位置となるように動作させるようにしても良い。
挟み込み工程が終了すると、真空吸着工程が開始される。図5のステップS102に示すように、制御部70のCPU71は、真空装置37の動作を開始する指令を出力する。この指令は真空装置インターフェース87を介して真空装置37に伝達され、真空装置37が起動する。次に、図5のステップS103に示すように、制御部70のCPU71は、第1電磁式開閉弁36aを開とする指令を出力する。この指令は、第1電磁弁開閉弁インターフェース81を介して第1電磁式開閉弁36aの駆動部に伝達される。そして駆動部のソレノイドが駆動されて弁が開となる。すると、第1真空吸着孔26aと真空装置37とが連通し、図8の矢印で示すように、真空装置37は第1真空吸着孔26aから空気を吸い込み始め、第1真空吸着孔26aの圧力は大気圧以下の真空となり始める。
この時、他の第2から第5電磁式開閉弁は閉状態となっていることから、真空装置37は第1真空吸着孔26aのみから空気を吸い込む。このため、第1真空吸着孔26aからは、真空装置37が吸い込む全量の空気が吸い込まれることとなり、真空吸着ステージ25の真空吸着面の第1真空吸着孔26aの周囲の気圧は図11の曲線aに示すように、大きく低下し始める。一方、第1真空吸着孔26aとリードフレーム22との距離は、先の挟み込み工程及び真空吸着によって吸着可能な程度に近づいてきていることから、第1真空吸着孔26aの圧力の低下によってリードフレーム22の一端側は第1真空吸着孔26aに向かって押し下げられる。そして、リードフレーム22の一端側が押し下げられるに従って、リードフレーム22の一端側と真空吸着ステージ25の真空吸着面との隙間から吸い込まれる空気流量が低下し、更に第1真空吸着孔26aの圧力が低下して、真空度が上昇し、リードフレーム22の一端側は第1真空吸着孔26aに真空吸着固定される。
開弁した第1電磁式開閉弁に対応する第1真空吸着孔26aの圧力は圧力センサ35aによって検出され、その信号は圧力センサインターフェース79を介して制御部70のCPU71に入力されている。そして、図5のステップS104に示すように、この圧力センサ35aからの圧力信号が、図11に示す真空装置37の吸引圧力に対する真空度であるP1となると、制御部70のCPU71は、第1真空吸着孔26aの圧力は所定の真空度に達したと判断する。第1真空吸着孔26aの圧力が所定の真空度であるP1に達すると、図8に示すように、第1真空吸着孔26aにリードフレーム22が真空吸着固定され、湾曲したリードフレーム22の下面の各部と真空吸着ステージ25の真空吸着面との距離は小さくなってくる。そして、隣接する第2真空吸引孔26b周辺のリードフレーム22は第2真空吸着孔26bを真空にすることによって吸着可能な距離となってくる。
図5のステップS105に示すように、制御部70のCPU71は、第1電磁式開閉弁に隣接する電磁式開閉弁である第2電磁式開閉弁36bを開とする指令を出力する。この指令によって、第2電磁式開閉弁が開となり、第2真空吸着孔26bから空気が真空装置37に吸い込まれ始める。第1真空吸着孔26aはすでにリードフレーム22を真空吸着してふさがれてしまっていることから、真空装置37への空気は全て第2真空吸着孔26bを通って流れていくこととなるので、図11の曲線bに示すように第2真空吸着孔26bの気圧は大きく低下してくる。一方、リードフレーム22はすでに第1真空吸着孔26aに吸着され、隣接する第2真空吸引孔26b周辺も第2真空吸着孔26bを真空にすることによって吸着可能な距離となっているので、第2真空吸着孔26bに対応するリードフレーム22の部分は第2真空吸着孔26aに向かって押し下げられる。そして、リードフレーム22が押し下げられるに従って、リードフレーム22と真空吸着ステージ25の真空吸着面との隙間から吸い込まれる空気流量が低下し、更に第2真空吸着孔26bの圧力が低下、真空度が上昇し、第2真空吸着孔26bに対応するリードフレーム22の部分は第2真空吸着孔26bに真空吸着固定される。
開弁した第2電磁式開閉弁に対応する第2真空吸着孔26bの圧力は圧力センサ35bによって検出され、その信号は圧力センサインターフェース79を介して制御部70のCPU71に入力されている。そして、図5のステップS104に示すように、この圧力センサ35bからの圧力信号が所定真空度である上記のP1となると、制御部70のCPU71は、第2真空吸着孔26bの圧力は真空に達したと判断する。第1、第2真空吸着孔26a,26bがともに湾曲したリードフレーム22を真空吸着すると、図9に示すように、リードフレーム22は湾曲度が低くなり、各部の真空吸着ステージ25の真空吸着面との距離が小さくなってくる。そして、隣接する第3真空吸引孔26c周辺のリードフレーム22は第3真空吸着孔26cを真空にすることによって吸着可能な距離となってくる。そして、図5のステップS105に示すように、制御部70のCPU71は、次に隣接する電磁式開閉弁を開とする指令を出力する。この指令によって次に隣接する電磁式開閉弁が開となる。
制御部70は、上記のように、開弁した電磁式開閉弁に対応する真空吸着孔の真空度が所定の真空度となるにしたがって、隣り合う電磁式開閉弁を第1電磁式開閉弁36aから第5電磁式開閉弁36e間で順次開とし、図11に示すように、第1真空吸着孔26aから第5真空吸着孔26eを順次真空としていく。そして、湾曲したリードフレーム22を一端側から他端側に向けて順次真空吸着ステージ25に吸着していく。そして、図5のステップS105に示すように、全ての電磁式開閉弁を開とする。
全ての電磁式開閉弁を開とすると、図11に示すように、各真空吸着孔26a〜26eの圧力は全て真空度P1となり、図10に示すように、湾曲したリードフレーム22は真空吸着ステージ25に吸着され、真空吸着工程が終了する。真空吸着ステージ25の下部にはヒータ25aが取り付けられているので、真空吸着されたリードフレーム22は吸着と同時に加熱される。
以上説明した、本実施形態では、湾曲したリードフレーム22の一端側を真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一の高さとなるようにし、リードフレーム22と真空吸着ステージの距離を小さくし、距離が小さくなった側から順次真空吸着孔を真空としていくという簡便な構成によって、効果的に湾曲の大きな回路基板を吸着ステージに吸着させることができるという効果を奏する。また、第1から第5真空吸着孔26a〜26eを順次真空として湾曲したリードフレーム22を吸着していくことから、各真空吸着孔は、常に真空装置37の吸引容量と同容量の空気が吸い込まれていくこととなるため、各真空吸着孔の周囲の圧力の低下または真空度の上昇を大きくすることができ、真空吸着孔と湾曲したリードフレーム22下面との距離が大きい場合でも真空吸着することができ、湾曲の大きなリードフレーム22でも効果的に吸着することができるという効果を奏する。更に、真空装置37の容量が少ない場合でも効果的に湾曲したリードフレーム22を真空吸着することができるという効果を奏する。
第1から第5真空吸着孔26a〜26eを同時に真空とした場合には、湾曲したリードフレーム22との間の距離が短い両側の第1真空吸着孔26aと第5真空吸着孔26eが最初にリードフレーム22を真空吸着し、その後中央部に向かって第2、第4真空吸着孔26b,26dがリードフレーム22を真空吸着し、最後に中央の真空吸着孔26cがリードフレーム22を真空吸着することになる。このように湾曲したリードフレーム22の各真空吸着孔26a〜26eを同時に真空にすると、リードフレーム22の両側が最初に吸着固定されてしまうため、中央部にしわが出来てしまう。このしわの発生はリードフレーム22の厚みが、例えば25μm程度に薄くなった場合に顕著となる。本実施形態では、第1から第5真空吸着孔26a〜26eを順次真空として湾曲したリードフレーム22を一端側から他端側に向けて順次吸着していくことから、上記のような薄いリードフレーム22でもしわを発生させずに平らに吸着することができるという効果を奏する。
真空吸着ステージ25にはヒータ25aが備えられているので、真空吸着と加熱とを同時に行うことができ、ボンディングを効率的に行うことができるという効果を奏する。
図12及び図13を参照して第2の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
先に説明した実施形態では第1から第5まで全ての電磁式開閉弁を、真空吸着孔の圧力又は真空度を監視して順次開としていくこととして説明したが、本実施形態では、各電磁式開閉弁をタイマによって順次開としいくものである。
図12のステップS201からステップS203までは、先に説明した実施形態と同様である。本実施形態では、図12のステップS204に示すように、第1から第5の各電磁式開閉弁を図13に示すようなタイムチャートに従って、順次開として、全電磁式開閉弁を順次開としていくものである。図13に示す各電磁式開閉弁の開タイミングのずれ時間Δtは、各弁間で同一の時としても良いし、初期に開弁となる弁の間は時間が長く、最後に開弁される弁に向かってズレ時間Δtを小さくしていくようにしても好適である。
また、先に述べた実施形態の様に初期に開弁される電磁式開閉弁については、真空吸引孔の圧力、あるいは真空度によって開弁し、残りの弁は時間ズレを持たせて開弁するというように組み合わせても好適である。
本実施形態も先に説明した実施形態と同様に効果を奏する。
図14を参照しながら、第3の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分については、同様の符号を付して説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態では、先に図4を参照し説明した実施形態と同様の構成に加えて、真空吸着ステージ25を湾曲回路基板であるリードフレーム22に向かって進退させる真空吸着ステージ進退機構38と、真空吸着ステージ進退機構38と真空吸着ステージ25とを接続するシャフト39とを備えている。真空吸着ステージ進退機構38は、電動モータとギヤの組み合わせあるいは、リニアモータ又は直動シリンダのような直線駆動機構等によってシャフト39をリードフレーム22に向かって進退させて、これに接続された真空吸着ステージ25をリードフレーム22に向かって進退させるように構成されている。進退駆動の際の真空吸着ステージ25の真空吸着面の高さは真空吸着ステージ進退機構38をサーボモータ等によって構成してその回転角度から求めるように構成してもよいし、別途位置検出器を設けてその信号をフィードバックして位置制御を行うように構成してもよい。
真空吸着ステージ進退機構38は、真空吸着ステージ進退機構インターフェース77を介してデータバス72に接続され、データバス72から制御部70のCPU71に接続されている。そして、制御部70のCPU71の指令によって進退動作することができるように構成されている。
図15と図16から図21とを参照しながら、本実施形態の動作について説明する。図15のステップS301及び図16に示すように、制御部70のCPU71は、真空吸着ステージ25を所定の位置まで降下させる指令を出力する。この指令は真空吸着ステージ進退駆動機構インターフェース77から真空吸着ステージ進退機構38に伝達され、真空吸着ステージ進退機構38が動作してシャフト39を降下させる。そして、真空吸着ステージ25を降下させる。真空吸着ステージ25の真空吸着面高さは真空吸着ステージ進退機構38のサーボモータの回転角度から検出し、所定の高さとなったら降下を停止する。これによって真空吸着ステージ25が湾曲したリードフレーム22と干渉することを防止する。
制御部70は、図15のステップS302、S303に示すように、図示しないリードフレーム搬送装置によって湾曲したリードフレーム22をボンディング位置まで搬送する。リードフレーム22の半導体ダイ24の取付中心線がボンディング中心線53と一致する位置である。
リードフレームの搬送が終了すると、挟み込み工程が開始される。図15のステップS304に示すように、制御部70のCPU71は、クランプ30によって湾曲したリードフレーム22を上下両面から挟み込む指令を出力する。この指令によって、クランプ駆動機構33が上爪31と下爪32とを動作させて湾曲したリードフレーム22を挟み込む。これによって、図18に示すように、湾曲したリードフレーム22の下面が所定の挟み込み高さに保持される。この挟み込み高さは上に凸に湾曲していたリードフレーム22のクランピングされている一端側が図17に示した当初位置よりも真空吸着ステージ25の真空吸着面に近づいてくるような位置であれば良く、例えば、ガイドレール17aのリードフレーム22の支持高さであっても良い。湾曲したリードフレーム22が、このような挟み込み高さに保持されると、挟み込み工程は終了する。
挟み込み工程が終了すると、真空吸着ステージ進出工程が開始される。図15のステップS305,S306及び図19に示すように、制御部70のCPU71は、真空吸着ステージ25を所定の高さまで上昇させて、真空吸着ステージ25を湾曲したリードフレーム22に向かって進出させる指令を出力する。この指令によって真空吸着ステージ進退機構38が動作して、真空吸着ステージ25を湾曲したリードフレーム22に向かって進出させる。真空吸着ステージ25の高さは真空吸着ステージ進退機構38のサーボモータによって検出される。そして、図15のステップS307に示すように、制御部70のCPU71は、真空吸着ステージ25が所定の高さまで上昇したらその上昇を停止させる指令を出力する。この指令によって、真空吸着ステージ進退機構38の動作が停止し、真空吸着ステージ25は所定の高さに保持される。
ここで、真空吸着ステージ25の所定の高さは、先の挟み込み工程において挟み込み、保持した湾曲したリードフレーム22の一端側と同一高さである挟み込み高さで、湾曲したリードフレーム22の下面が真空吸着ステージ25の真空吸着面と略同一面となるような高さである。この状態においては、リードフレーム22の一端側に最も近い位置にある第1真空吸着孔26aと湾曲したリードフレーム22との距離は、真空吸着孔26aを真空吸着することができる。この高さは、挟み込み高さと同様に、例えば、ガイドレール17aのリードフレーム22の支持高さであっても良い。真空吸着ステージ25が上記の所定の高さまで上昇すると、真空吸着ステージ進出工程は終了する。
真空吸着ステージ進出工程が終了すると、真空吸着工程が開始される。図15のステップS308からステップS312及び図20〜22に示すように、制御部70は、先に説明した実施形態と同様に、湾曲したリードフレーム22の一端側にある第1電磁式開閉弁から他端側の第5電磁式開閉弁を順次開として、各真空吸着孔26a〜26eを順次真空として、湾曲したリードフレーム22を真空吸着ステージに順次吸着していく。そして全弁が開となってリードフレーム22が真空吸着ステージ25に吸着されると真空吸着工程は終了する。
本実施形態は、先に説明した実施形態と同様の効果を奏すると共に、真空吸着ステージ25の高さを挟み込み高さにあわせることができるので、より湾曲の大きなリードフレーム22であっても効果的に吸着することができるという効果を奏する。
図23参照しながら第4の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
先に説明した第3の実施形態では第1から第5まで全ての電磁式開閉弁を、真空吸着孔の圧力又は真空度を監視して順次開としていくこととして説明したが、本実施形態では、図23のステップS410に示すように、先に説明した第2の実施形態と同様、各電磁式開閉弁をタイマによって順次開としいくものである。その他の点は先に述べた第3の実施形態と同様で、本実施形態の効果も第3の実施形態と同様である。
図24,25参照しながら第5実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図24のステップS501からステップS504までは、先の第4の実施形態と同様である。
図24のステップS505,S506及び図25に示すように、本実施形態では、真空装置37を起動し、真空吸着ステージ25の一端側に最も近い第1電磁式開閉弁36aを開とした状態で、真空吸着ステージ25を上昇させる真空吸着ステージ上昇工程を行う。このようにすることによって、第1真空吸着孔26aから空気を吸い込んで、その圧力を大気圧以下の真空とした状態で真空吸着ステージ25を上昇させて、図24のステップS507に示すように、湾曲したリードフレーム22に進出させていく。そして、図24のステップS508,S509に示すように、第1真空吸着孔26aの圧力が所定の圧力あるいは図11で示した所定の真空度P1となった場合に、制御部70のCPU71は、第1真空吸着孔26aが湾曲したリードフレーム22を真空吸着したものと判断して、真空吸着ステージ25の上昇動作を停止する指令を出力する。この指令によって真空吸着ステージ進退機構38の動作が停止され、真空吸着ステージ25の上昇が停止する。以後、図24のステップS510からステップS513に示すように、第2電磁式開閉弁から第5電磁式開閉弁までを先の実施形態と同様に順次開としてリードフレーム22を真空吸着していく。
本実施形態は、先に述べた各実施形態の効果に加えて、真空吸着ステージ25の高さの制御をせずに、その高さが、リードフレーム22の一端側に最も近い位置にある第1真空吸着孔26aと湾曲したリードフレーム22との距離が、真空吸着孔26aを真空吸着することができる高さになった場合に、真空吸着ステージ25の上昇動作を停止させることができ、動作機構を簡便化することができる。
以上述べた、本発明の各実施形態では、クランプ30はリードフレーム搬送装置とは別の機構として説明したが、図3に示すクランプ30をガイドレール17aに沿って移動させることができるように構成し、クランプ30によってリードフレーム22の搬送行うことができるように構成しても好適である。
以上の各実施形態はダイボンダ10に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はダイボンダ10のみでなく、ワイヤボンダや他の湾曲回路基板に電子素子を取り付ける装置にも適用することができる。
10 ダイボンダ、11 テープ貼り付けへッド、12 テープ貼り付けアーム、13 テープ吸着コレット、14 ボンディングへッド、15 ボンディングアーム、16 ボンディングコレット、17 フレームフィーダ、17a,17e ガイドレール、18 ウエハホルダ、19 ダイ突き上げユニット、20 フレームローダ、21 フレームアンローダ、22 リードフレーム、23 熱圧着テープ片、24 半導体ダイ、25 真空吸着ステージ、25a ヒータ、26a〜26e 真空吸着孔、27a〜-27e 溝、30 クランプ、31 上爪、32 下爪、33 クランプ駆動機構、34a〜34e 真空配管、35a〜35e 圧力センサ、36a〜36e 電磁式開閉弁、37 真空装置、38 真空吸着ステージ進退機構、39 シャフト、41 熱圧着テープ、43 ガイド、44 ローラ、45 カッタへッド、53 ボンディング中心線、60 カッタ、67 リール、70 制御部、71 CPU、72 データバス、73 記憶部、75 クランプ駆動機構インターフェース、77 真空吸着ステージ進退機構インターフェース、79 圧力センサインターフェース、81〜86 電磁式開閉弁インターフェース、87 真空装置インターフェース、91 入力部、93出力部。
Claims (11)
- 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込み工程と、
一端側から他端側に向かって真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備え、回路基板に向かって進退する真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込み工程と、
真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出工程と、
一端側から他端側に向かって真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備え、回路基板に向かって進退する真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法であって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込み工程と、
真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出工程と、
一端側から他端側に向かって他の真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着工程と、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法において、
ボンディング装置は、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁とを含み、
真空吸着工程は、一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を所定時間ずつずらして開としていくこと、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法において、
ボンディング装置は、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁とを含み、
真空吸着工程は、先に開となった開閉弁に対応する真空吸着孔の圧力が所定の圧力以下となった場合に次の開閉弁を開とするように一端側から他端側に向かって各開閉弁を順次開としていくこと、
を有することを特徴とするボンディング方法。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、
前記制御部は、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込み手段と、
一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段と、
を有することを特徴とするボンディング装置。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作と真空吸着ステージ進退機構の動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、
前記制御部は、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込み手段と、
真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出手段と、
一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段と、
を有することを特徴とするボンディング装置。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、クランプの挟み込み動作と各開閉弁の開閉動作と真空吸着ステージ進退機構の動作とを制御する制御部と、を含むボンディング装置であって、
前記制御部は、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込み手段と、
真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔に対応する開閉弁を開とし、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出手段と、
一端側から他端側に向かって他の各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、他の各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着手段と、
を有することを特徴とするボンディング装置。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージの真空吸着面と略同一高さとなるように挟み込み、一端側の真空吸着孔が湾曲回路基板を吸着できるようにする挟み込みプログラムと、
一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラム。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の挟み込み高さとなるように挟み込む挟み込みプログラムと、
真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージの真空吸着面が湾曲回路基板の一端側の挟み込み高さと略同一高さとなるまで真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させる真空吸着ステージ進出プログラムと、
一端側から他端側に向かって各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって湾曲回路基板を順次真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラム。 - 回路基板を真空吸着する真空吸着面に複数の真空吸着孔を備える真空吸着ステージと、真空吸着ステージを回路基板に向かって進退する真空吸着ステージ進退機構と、回路基板を両面から挟み込むクランプと、各真空吸着孔と真空装置とを接続する各流路に設けられた各開閉弁と、を含むボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラムであって、
クランプによって湾曲回路基板の一端側を所定の高さとなるように挟み込む挟み込みプログラムと、
真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔に対応する開閉弁を開とし、真空吸着ステージの最も一端側にある真空吸着孔を真空として、真空吸着ステージ進退機構によって真空吸着ステージを湾曲回路基板に向かって進出させ、湾曲回路基板の一端側を真空吸着ステージに吸着させる真空吸着ステージ進出プログラムと、
一端側から他端側に向かって他の各真空吸着孔に対応する各開閉弁を順次開とし、他の各真空吸着孔を順次真空として一端側から他端側に向かって順次湾曲回路基板を真空吸着ステージに吸着していく真空吸着プログラムと、
を有することを特徴とするボンディング装置における湾曲回路基板の吸着プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2007024243A JP2008192743A (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | ボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法及びプログラム並びにボンディング装置 |
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JP2007024243A JP2008192743A (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | ボンディング装置における湾曲回路基板の吸着方法及びプログラム並びにボンディング装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2007-02-02 JP JP2007024243A patent/JP2008192743A/ja not_active Withdrawn
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