JP2008192504A - 非水系電解液 - Google Patents
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Abstract
【課題】不燃性(難燃性)でかつ電池特性(充放電サイクル特性、高放電容量)やイオン伝導度、安全性などを有し、さらに、低温でも充分な電池特性を有するリチウム二次電池用に適した非水系電解液を提供する。
【解決手段】(I)(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、(B)非フッ素系環状カーボネート、および(C)非フッ素系環状エステルを含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに(II)電解質塩を含有する非水系電解液。
【選択図】なし
【解決手段】(I)(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、(B)非フッ素系環状カーボネート、および(C)非フッ素系環状エステルを含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに(II)電解質塩を含有する非水系電解液。
【選択図】なし
Description
本発明は、リチウム二次電池用に適した非水系電解液に関する。
リチウム二次電池用の非水系電解液に使用する電解質塩溶解用溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネートなどのカーボネート類が汎用されている。しかしこれらの炭化水素系カーボネート類は引火点が低く燃焼性が高いため、特にハイブリッド自動車用や分散電源用の大型リチウム二次電池では、非水系電解液の不燃性の向上が安全確保の上で重要な課題となっている。
また、冬場あるいは寒冷地で使用する等の観点から、−20〜0℃の低温における電池特性を向上させることも重要な課題となっている。
非水系電解液としての性能を落とさずに不燃性(難燃性)を高めるために、フッ素系溶媒を添加することも提案されている(特許文献1〜7)。しかし、不燃性(難燃性)でかつ充分な電池特性(充放電サイクル特性、高放電容量など)や安全性を有し、さらに、常温だけでなく、低温においても充分な電池特性を有する非水系電解液は開発されていないのが現状である。
本発明は、こうした従来の問題点を解決しようとするものであり、不燃性(難燃性)でかつ電池特性(充放電サイクル特性、高放電容量)やイオン伝導度、安全性などを有し、さらに、低温でも充分な電池特性を有するリチウム二次電池用に適した非水系電解液を提供することを目的とする。
本発明は、
(I)(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、
(B)非フッ素系環状カーボネート、および
(C)非フッ素系環状エステル
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含有する非水系電解液に関する。
(I)(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、
(B)非フッ素系環状カーボネート、および
(C)非フッ素系環状エステル
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含有する非水系電解液に関する。
前記電解質塩溶解用溶媒(I)は、溶媒(I)全体に対して、含フッ素溶媒(A)を20〜80体積%、非フッ素系環状カーボネート(B)を3〜40体積%および非フッ素系環状エステル(C)を10〜77体積%含むことが好ましい。
前記含フッ素溶媒(A)は、
式(A1):
Rf1ORf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エーテル、
式(A2):
Rf3COORf4
(式中、Rf3およびRf4は同じかまたは異なり、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エステル、および
式(A3):
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5およびRf6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
式(A1):
Rf1ORf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エーテル、
式(A2):
Rf3COORf4
(式中、Rf3およびRf4は同じかまたは異なり、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エステル、および
式(A3):
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5およびRf6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記非フッ素系環状カーボネート(B)は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびビニレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記非フッ素系環状エステル(C)は、γ−ブチロラクトンおよび/またはγ−バレロラクトンであることが好ましい。
前記電解質塩(II)は、LiPF6、LiN(SO2CF3)2およびLiN(SO2C2F5)2よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記非水系電解液は、リチウム二次電池用であることが好ましい。
また、本発明は、正極、負極、セパレータおよび前記非水系電解液を備え、該正極に使用する正極活物質がコバルト系複合酸化物、ニッケル系複合酸化物、マンガン系複合酸化物、鉄系複合酸化物およびバナジウム系複合酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の複合酸化物であるリチウム二次電池に関する。
本発明によれば、溶媒として、所定の含フッ素溶媒、非フッ素系環状カーボネートおよび非フッ素系環状エステルを含有する溶媒を使用することで、不燃性(難燃性)でかつ電池特性(充放電サイクル特性、高放電容量)やイオン伝導度、安全性などを有し、さらに、低温でも充分な電池特性を有するリチウム二次電池用に適した非水系電解液を提供することができる。
本発明の非水系電解液は、特定の成分を含む電解質塩溶解用溶媒(I)と電解質塩(II)とを含有する。
電解質塩溶解用溶媒(I)は、
(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、
(B)非フッ素系環状カーボネート、および
(C)非フッ素系環状エステル
を含む。
(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、
(B)非フッ素系環状カーボネート、および
(C)非フッ素系環状エステル
を含む。
以下、各溶媒成分(A)〜(C)について説明する。
(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒:
含フッ素溶媒を含有させることにより、電解液を難燃化する作用や、低温特性を改善する作用、さらにはレート特性の向上、耐酸化性の向上といった効果が得られる。
含フッ素溶媒を含有させることにより、電解液を難燃化する作用や、低温特性を改善する作用、さらにはレート特性の向上、耐酸化性の向上といった効果が得られる。
含フッ素エーテル(A1)としては、たとえば特開平08−037024号公報、特開平09−097627号公報、特開平11−026015号公報、特開2000−294281号公報、特開2001−052737号公報、特開平11−307123号公報などに記載された化合物が例示できる。
なかでも、式(A1):
Rf1ORf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エーテルが、他溶媒との相溶性が良好で適切な沸点を有する点から好ましい。
Rf1ORf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エーテルが、他溶媒との相溶性が良好で適切な沸点を有する点から好ましい。
特にRf1としては、たとえばCHF2CF2CH2−、CHF2CF2CF2CH2−、CHF2CF2CF2CF2CH2−、CF3CF2CH2−、CF3CHFCF2CH2−、CHF2CF(CF3)CH2−、CF3CF2CH2CH2−、CF3CH2CH2−などが例示でき、また、Rf2としては、たとえば−CF2CHFCF3、−CF2CF2CHF2、−CH2CH2CF3、−CH2CHFCF3、−CH2CH2CF2CF3が好ましい。なかでもRf1、Rf2が炭素数3〜4の含フッ素アルキル基であることが、イオン伝導性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素エーテル(A1)の具体例としては、たとえばCHF2CF2CH2OCF2CHFCF3、CF3CF2CH2OCF2CHFCF3、CHF2CF2CH2OCH2CHFCF3、CF3CF2CH2OCH2CHFCF3などの1種または2種以上が例示でき、なかでもCHF2CF2CH2OCF2CHFCF3、CF3CF2CH2OCF2CHFCF3が、他溶媒との相溶性が良好でレート特性も良好な点から特に好ましい。
含フッ素エステル(A2)としては、式(A2):
Rf3COORf4
(式中、Rf3およびRf4は同じかまたは異なり、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エステルが、難燃性が高く、かつ他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
Rf3COORf4
(式中、Rf3およびRf4は同じかまたは異なり、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エステルが、難燃性が高く、かつ他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
Rf3としては、たとえばCF3−、CF3CF2−、CHF2CF2−、CHF2−、CH3CF2−、CF3CH2−などが例示でき、なかでもCF3−、CF3CF2−が、レート特性が良好な点から特に好ましい。
Rf4としては、たとえば−CH2CF3、−CH2CF2CF3、−CH(CF3)2、−CH2CF2CHF2、−CF3、−CF2CF3、−CH2CH2CF3、−CH2CF2CHFCF3、−CH2CH2CF2CF3、−CH2CF2CF2CF3などが例示でき、なかでも−CH2CF3、−CH2CF2CF3、−CH(CF3)2、−CH2CF2CHF2が、他溶媒との相溶性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素エステル(A2)の具体例としては、たとえばCF3COOCH2CF2CF3、CF3COOCH2CF2CHF2、CF3COOCH2CF3、CF3COOCH(CF3)2、CF3COOCH2CH2CF3などの1種または2種以上が例示でき、なかでもCF3COOCH2CF2CF3、CF3COOCH2CF2CHF2、CF3COOCH2CF3、CF3COOCH(CF3)2が、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素カーボネート(A3)としては、たとえば式(A3):
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5およびRf6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素カーボネートが、難燃性が高く、かつレート特性が良好な点から好ましい。
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5およびRf6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素カーボネートが、難燃性が高く、かつレート特性が良好な点から好ましい。
Rf5、Rf6としては、たとえばCF3CH2−、CF3CF2CH2−、CF3−、CF3CF2−、CH(CF3)2−、CHF2CF2CH2−、CF2CHFCF2CH2−などが例示でき、なかでもCF3CH2−、CF3CF2CH2−が、粘性が適切で、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素カーボネート(A3)の具体例としては、たとえばCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2、CF3CF2CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH3などの含フッ素鎖状カーボネートの1種または2種以上が例示でき、なかでもCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2が、粘性が適切で、難燃性、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。また、たとえば特開平06−21992号公報、特開2000−327634号公報、特開2001−256983号公報などに記載された化合物も例示できる。
含フッ素溶媒(A)のうち、粘性が適切で、電解質塩の溶解性、レート特性が良好な点から含フッ素エーテル(A1)および/または含フッ素エステル(A2)が好ましい。
含フッ素エーテル(A1)、含フッ素エステル(A2)および含フッ素カーボネート(A3)は単独で使用しても、併用して使用してもよい。併用する場合は、含フッ素エーテル(A1)と含フッ素エステル(A2)の組合せ、含フッ素エーテル(A1)と含フッ素カーボネート(A3)の組合せが、低粘性、他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
(B)非フッ素系環状カーボネート:
非フッ素系環状カーボネート(B)は、本発明において必須の成分である。非フッ素系環状カーボネート(B)を含有させることにより、電解質塩(II)の溶解性の向上、イオン解離性の向上といった効果が得られる。
非フッ素系環状カーボネート(B)は、本発明において必須の成分である。非フッ素系環状カーボネート(B)を含有させることにより、電解質塩(II)の溶解性の向上、イオン解離性の向上といった効果が得られる。
非フッ素系環状カーボネート(B)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびビニレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種が、イオン解離性、低粘性、誘電率が良好な点から好ましい。また、これらのうち、ビニレンカーボネートは負極の炭素表面の被膜形成材料として添加され、その添加量は5体積%以下であることが好ましい。
(C)非フッ素系環状エステル:
非フッ素系環状エステル(C)を含有させることにより電解質塩(II)の溶解性の向上、イオン解離性の向上といった効果が得られる。
非フッ素系環状エステル(C)を含有させることにより電解質塩(II)の溶解性の向上、イオン解離性の向上といった効果が得られる。
非フッ素系環状エステル(C)としては、たとえばγ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、β−ブチロラクトン、β−プロピオラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどが例示でき、なかでもγ−ブチロラクトンおよび/またはγ−バレロラクトンが、イオン解離性、誘電率が良好な点から好ましい。
本発明の非水系電解液において、含フッ素溶媒(A)は、電解質塩溶解用溶媒(I)全体に対して、20〜80体積%含まれることが好ましい。含フッ素溶媒(A)の量が少なくなると不燃性、レート特性などが低下する傾向にあり、多くなると相分離したり放電容量が低下したりする傾向にある。難燃性およびレート特性が良好な点から、さらには25〜75体積%、特に30〜55体積%含まれることが好ましい。含フッ素溶媒(A)の含有量は、含フッ素エーテル(A1)、含フッ素エステル(A2)、含フッ素カーボネート(A3)の合計量である。
本発明の非水系電解液において、非フッ素系環状カーボネート(B)は、電解質塩溶解用溶媒(I)全体に対して、3〜40体積%含まれることが好ましい。非フッ素系環状カーボネート(B)の量が少なくなると放電容量、サイクル特性などが低下する傾向にあり、多くなると相分離する傾向にある。放電容量、サイクル特性が良好な点から、さらには5〜30体積%、特に8〜25体積%含まれることが好ましい。
本発明の非水系電解液において、非フッ素系環状エステル(C)は、電解質塩溶解用溶媒(I)全体に対して、10〜77体積%含まれることが好ましい。非フッ素系鎖状カーボネート(C)の量が少なくなると放電容量、サイクル特性、低温特性などが低下する傾向にあり、多くなるとサイクル特性が低下する傾向にある。放電容量、レート特性、低温特性が良好な点から、さらには20〜70体積%、特に30〜60体積%含まれることが好ましい。
本発明において、低温特性をさらに向上させる場合は、非フッ素系鎖状エステル(D1)および/または非フッ素系鎖状カーボネート(D2)を使用すれば良い。
非フッ素系鎖状エステル(D1)としては、式(D1):
R1COOR2
(式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、R1は炭素数1〜2のアルキル基、R2は炭素数1〜4のアルキル基である)
で示される化合物が、低粘性で誘電率が高く、表面張力が低い点から好ましい。
R1COOR2
(式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、R1は炭素数1〜2のアルキル基、R2は炭素数1〜4のアルキル基である)
で示される化合物が、低粘性で誘電率が高く、表面張力が低い点から好ましい。
具体例としては、たとえば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどがあげられ、なかでも酢酸メチル、酢酸エチルが、粘性が低く、表面張力が低く、サイクル特性を向上させる点から好ましい。
非フッ素系鎖状カーボネート(D2)としては、式(D2):
R3OCOOR4
(式中、R3およびR4は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基である)
で示される化合物が、低粘性、他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
R3OCOOR4
(式中、R3およびR4は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基である)
で示される化合物が、低粘性、他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
具体例としては、たとえばジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネートなどがあげられ、なかでもジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートが、他溶媒との相溶性、レート特性が良好な点から好ましい。
非フッ素系鎖状エステル(D1)および/または非フッ素系鎖状カーボネート(D2)を使用する場合、その量は、上記含フッ素溶媒(A)、非フッ素系環状カーボネート(B)および非フッ素系環状エステル(C)によりもたらされる利点および改善を排除しない量であることが好ましい。具体的には、その量は、電解質塩溶解用溶媒(I)全体に対して、0.5〜20体積%含まれることが好ましい。
つぎに電解質塩(II)について説明する。
本発明の非水系電解液に使用する電解質塩(II)としては、たとえばLiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiPF6、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2などがあげられ、サイクル特性が良好な点から特にLiBF4、LiPF6、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2またはこれらの組合せがさらにはLiPF6、LiN(SO2CF3)2およびLiN(SO2C2F5)2よりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
電解質塩(II)の濃度は、要求される電池特性を達成するためには、0.8モル/リットル以上、さらには1.0モル/リットル以上が必要である。上限は電解質塩溶解用溶媒(I)にもよるが、通常1.5モル/リットルである。
本発明の電解液は、以上のような構成を備えることから、不燃性(難燃性)でかつ電池特性(充放電サイクル特性、放電容量)に優れる。さらに本発明の電解液によれば、低温でも相分離し難いこと、耐熱性に優れること、電解質塩の溶解性が高いこと、電池容量が向上し、レート特性に優れることを期待することもできる。
本発明のリチウム二次電池は、正極、負極、セパレータおよび前記電解液を備えている。
前記正極に使用する正極活物質は、コバルト系複合酸化物、ニッケル系複合酸化物、マンガン系複合酸化物、鉄系複合酸化物およびバナジウム系複合酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の複合酸化物であることが、エネルギー密度の高く、高出力なリチウム二次電池となることから好ましい。
コバルト系複合酸化物としては、LiCoO2が例示され、ニッケル系複合酸化物としては、LiNiO2が例示され、マンガン系複合酸化物としては、LiMnO2が例示される。また、LiCoxNi1-xO2(0<x<1)やLiCoxMn1-xO2(0<x<1)、LiNixMn1-xO2(0<x<1)、LiNixMn2-xO4(0<x<2)、LiNi1-x -yCoxMnyO2(0<x<1、0<y<1、0<x+y<1)で表されるCoNi、CoMn、NiMn、NiCoMnの複合酸化物でも良い。これらのリチウム含有複合酸化物は、Co、Ni、Mnなどの金属元素の一部が、Mg、Al、Zr、Ti、Crなどの1種以上の金属元素で置換されたものであってもよい。
また、鉄系複合酸化物としては、たとえばLiFeO2、LiFePO4が例示され、バナジウム系複合酸化物としては、たとえばV2O5が例示される。正極活物質として、上記の複合酸化物のなかでも、容量を高くすることができる点から、ニッケル系複合酸化物またはコバルト系複合酸化物が好ましい。特に小型リチウム二次電池ではコバルト系複合酸化物を用いることはエネルギー密度が高い点と安全性の面から望ましい。
前記負極に使用する負極活物質は炭素材料があげられ、リチウムイオンを挿入可能な金属酸化物や金属窒化物などもあげられる。炭素材料としては天然黒鉛、人造黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、メソカーボンマイクロビーズ、炭素ファイバー、活性炭、ピッチ被覆黒鉛などがあげられ、リチウムイオンを挿入可能な金属酸化物としては、スズやケイ素を含む金属化合物、例えば酸化スズや酸化ケイ素等があげられ、金属窒化物としては、Li2.6Co0.4N等があげられる。
セパレータは特に制限はなく、微孔性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリプロピレンフィルム、微孔性エチレン−プロピレンコポリマーフィルム、微孔性ポリプロピレン/ポリエチレン2層フィルム、微孔性ポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン3層フィルムなどがあげられる。
また、本発明の電解液は、難燃性あるいは不燃性であることから、ハイブリッド自動車用や分散電源用の大型リチウム二次電池用の電解液としても有用である。また、アルミニウム電解コンデンサ用電解液、電気二重層キャパシタ用電解液などの非水系電解液としても有用である。
つぎに本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
なお、本発明で採用した測定法は以下のとおりである。
(1)NMR:BRUKER社製のAC−300を使用。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(2)IR分析:Perkin Elmer社製フーリエ変換赤外分光光度計1760Xで室温にて測定する。
(3)フッ素含有率
酸素フラスコ燃焼法により試料10mgを燃焼し、分解ガスを脱イオン水20mlに吸収させ、吸収液中のフッ素イオン濃度をフッ素選択電極法(フッ素イオンメーター、オリオン社製 901型)で測定することにより求める(質量%)。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(2)IR分析:Perkin Elmer社製フーリエ変換赤外分光光度計1760Xで室温にて測定する。
(3)フッ素含有率
酸素フラスコ燃焼法により試料10mgを燃焼し、分解ガスを脱イオン水20mlに吸収させ、吸収液中のフッ素イオン濃度をフッ素選択電極法(フッ素イオンメーター、オリオン社製 901型)で測定することにより求める(質量%)。
合成例1
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに無水トリフルオロ酢酸:
(CF3CO)2O
を500g(2.38mol)入れ、40℃にて2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール:
CHF2CF2CH2OH
394g(2.86mol)を滴下ロートを用いて還流下に、少しずつ加えていった。2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールの添加量が1.2当量になった時点で、80℃で0.5時間反応させた。反応終了後室温に戻し、水洗を繰り返し、蒸留生成を行い、含フッ素エステル(A2a):
CF3COOCH2CF2CHF2
488g(2.19mol)を得た(収率92%)。
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに無水トリフルオロ酢酸:
(CF3CO)2O
を500g(2.38mol)入れ、40℃にて2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール:
CHF2CF2CH2OH
394g(2.86mol)を滴下ロートを用いて還流下に、少しずつ加えていった。2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールの添加量が1.2当量になった時点で、80℃で0.5時間反応させた。反応終了後室温に戻し、水洗を繰り返し、蒸留生成を行い、含フッ素エステル(A2a):
CF3COOCH2CF2CHF2
488g(2.19mol)を得た(収率92%)。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析、IR分析により分析したところ、上記の構造の含フッ素エステル(A2a)であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−76.63(3F)、−125.23〜−125.280ppm(2F)、−138.74〜138.99ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.29〜3.48ppm(2H)、4.38〜4.81ppm(1H)
IR:(KBr):1805cm-1
この含フッ素エステル(A2a)のフッ素含有率は58.31質量%であった。
19F−NMR:(neat):−76.63(3F)、−125.23〜−125.280ppm(2F)、−138.74〜138.99ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.29〜3.48ppm(2H)、4.38〜4.81ppm(1H)
IR:(KBr):1805cm-1
この含フッ素エステル(A2a)のフッ素含有率は58.31質量%であった。
合成例2
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに無水トリフルオロ酢酸:
(CF3CO)2O
を500g(2.38mol)入れ、40℃にて、ペンタフルオロプロパノール:
CF3CF2CH2OH
428g(2.86mol)を滴下ロートを用いて還流下、少しずつ加えていった。ペンタフルオロプロパノールの添加量が1.2当量になった時点から、80℃で0.5時間反応させた。反応終了後室温に戻し、水洗を繰り返し、蒸留生成を行い、含フッ素エステル(A2b):
CF3COOCH2CF2CF3
509g(2.07mol)を得た(収率87%)。
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに無水トリフルオロ酢酸:
(CF3CO)2O
を500g(2.38mol)入れ、40℃にて、ペンタフルオロプロパノール:
CF3CF2CH2OH
428g(2.86mol)を滴下ロートを用いて還流下、少しずつ加えていった。ペンタフルオロプロパノールの添加量が1.2当量になった時点から、80℃で0.5時間反応させた。反応終了後室温に戻し、水洗を繰り返し、蒸留生成を行い、含フッ素エステル(A2b):
CF3COOCH2CF2CF3
509g(2.07mol)を得た(収率87%)。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析、IR分析により分析したところ、含フッ素エステル(A2b)であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−69.57〜−70.68ppm(3F)、−78.79〜−79.7ppm(3F)、−118.3〜−121.34ppm(2F)
1H−NMR:(neat):4.207〜4.298ppm(2H)
IR:(KBr):1809cm-1
この含フッ素エステル(A2b)のフッ素含有率は61.7質量%であった。
19F−NMR:(neat):−69.57〜−70.68ppm(3F)、−78.79〜−79.7ppm(3F)、−118.3〜−121.34ppm(2F)
1H−NMR:(neat):4.207〜4.298ppm(2H)
IR:(KBr):1809cm-1
この含フッ素エステル(A2b)のフッ素含有率は61.7質量%であった。
合成例3
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール:
CHF2CF2CH2OH
140g(1.00mol)を入れ、続いて、ピリジン119g(1.5当量:1.5mol)、および溶媒としてテトラグライム300mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
50g(0.17mol)のテトラグライム溶液を、滴下ロートを用いて少しずつ、2時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い、含フッ素カーボネート(A3a):
CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2
150g(0.52mol)を得た(収率34%)。このものの沸点は105℃(100mmHg)であった。
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコに2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール:
CHF2CF2CH2OH
140g(1.00mol)を入れ、続いて、ピリジン119g(1.5当量:1.5mol)、および溶媒としてテトラグライム300mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
50g(0.17mol)のテトラグライム溶液を、滴下ロートを用いて少しずつ、2時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い、含フッ素カーボネート(A3a):
CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2
150g(0.52mol)を得た(収率34%)。このものの沸点は105℃(100mmHg)であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析、IR分析により分析したところ、含フッ素カーボネート(A3a)であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−124.61〜−124.710ppm(2F)、−137.74〜138.69ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.26〜3.36ppm(2H)、4.45〜4.89ppm(1H)
IR:(KBr):1787cm-1
この含フッ素カーボネート(A3a)のフッ素含有率は52.89質量%であった。
19F−NMR:(neat):−124.61〜−124.710ppm(2F)、−137.74〜138.69ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.26〜3.36ppm(2H)、4.45〜4.89ppm(1H)
IR:(KBr):1787cm-1
この含フッ素カーボネート(A3a)のフッ素含有率は52.89質量%であった。
合成例4
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコにペンタフルオロプロパノール:
CF3CF2CH2OH
150g(1.00mol)を入れ、続いて、ピリジン119g(1.5当量:1.5mol)、および溶媒としてテトラグライム200mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
50g(0.17mol)のテトラグライム溶液を、滴下ロートを用いて少しずつ、1.5時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い含フッ素カーボネート(A3c):
CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3
100g(2.19mol)を得た(収率30%)。このものの沸点は65℃(200mmHg)であった。
窒素雰囲気下、2リットル四つ口フラスコにペンタフルオロプロパノール:
CF3CF2CH2OH
150g(1.00mol)を入れ、続いて、ピリジン119g(1.5当量:1.5mol)、および溶媒としてテトラグライム200mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
50g(0.17mol)のテトラグライム溶液を、滴下ロートを用いて少しずつ、1.5時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い含フッ素カーボネート(A3c):
CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3
100g(2.19mol)を得た(収率30%)。このものの沸点は65℃(200mmHg)であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析、IR分析により分析したところ、含フッ素カーボネート(A3c)であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−84.27〜−85.39(3F)、−124.36〜−125.36ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.67〜4.24ppm(2H)
IR:(KBr):1784cm-1
この含フッ素カーボネート(A3c)のフッ素含有率は58.26質量%であった。
19F−NMR:(neat):−84.27〜−85.39(3F)、−124.36〜−125.36ppm(2F)
1H−NMR:(neat):3.67〜4.24ppm(2H)
IR:(KBr):1784cm-1
この含フッ素カーボネート(A3c)のフッ素含有率は58.26質量%であった。
合成例5
窒素雰囲気下、3リットル四つ口フラスコにトリフルオロエタノール:
CF3CH2OH
300g(3.00mol)を入れ、続いて、ピリジン355g(1.5当量:3.0mol)、および溶媒としてテトラグライム600mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
150g(0.57mol)のテトラグライム溶液を滴下ロートを用いて少しずつ、4時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い、含フッ素カーボネート(A3b):
CF3CH2OCOOCH2CF3
270g(2.19mol)を得た(収率40%)。このものの沸点は103℃(760mmHg)であった。
窒素雰囲気下、3リットル四つ口フラスコにトリフルオロエタノール:
CF3CH2OH
300g(3.00mol)を入れ、続いて、ピリジン355g(1.5当量:3.0mol)、および溶媒としてテトラグライム600mlを加え、氷浴下で撹拌した。続いて、滴下ロートからトリホスゲン:
CCl3OCOOCCl3
150g(0.57mol)のテトラグライム溶液を滴下ロートを用いて少しずつ、4時間かけて加えた。反応温度は10℃を保つようにした。反応終了後室温に戻し、1N塩酸で3回分液し、下層の蒸留生成を行い、含フッ素カーボネート(A3b):
CF3CH2OCOOCH2CF3
270g(2.19mol)を得た(収率40%)。このものの沸点は103℃(760mmHg)であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析、IR分析により分析したところ、含フッ素カーボネート(A3b)であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−82.3(3F)
1H−NMR:(neat):3.91〜3.98ppm(2H)
IR:(KBr):1784cm‐1
この含フッ素カーボネート(A3b)のフッ素含有率は50.42質量%であった。
19F−NMR:(neat):−82.3(3F)
1H−NMR:(neat):3.91〜3.98ppm(2H)
IR:(KBr):1784cm‐1
この含フッ素カーボネート(A3b)のフッ素含有率は50.42質量%であった。
つぎに非水系電解液二次電池の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例で使用した各化合物は以下のとおりである。
成分(A)
(A1a):CHF2CF2CH2OCF2CHFCF3
(A1b):CF3CF2CH2OCF2CHFCF3
(A2a):CF3COOCH2CF2CHF2 (合成例1)
(A2b):CF3COOCH2CF2CF3 (合成例2)
(A3a):CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2 (合成例3)
(A3b):CF3CH2OCOOCH2CF3 (合成例5)
(A3c):CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3 (合成例4)
(A1a):CHF2CF2CH2OCF2CHFCF3
(A1b):CF3CF2CH2OCF2CHFCF3
(A2a):CF3COOCH2CF2CHF2 (合成例1)
(A2b):CF3COOCH2CF2CF3 (合成例2)
(A3a):CHF2CF2CH2OCOOCH2CF2CHF2 (合成例3)
(A3b):CF3CH2OCOOCH2CF3 (合成例5)
(A3c):CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3 (合成例4)
成分(B)
(B1):エチレンカーボネート
(B2):プロピレンカーボネート
(B3):ビニレンカーボネート
(B1):エチレンカーボネート
(B2):プロピレンカーボネート
(B3):ビニレンカーボネート
成分(C)
(C1):γ−ブチロラクトン
(C2):γ−バレロラクトン
(C1):γ−ブチロラクトン
(C2):γ−バレロラクトン
成分(D)
(D1a):酢酸エチル
(D1b):酢酸メチル
(D2a):ジメチルカーボネート
(D2b):ジエチルカーボネート
(D2c):エチルメチルカーボネート
(D1a):酢酸エチル
(D1b):酢酸メチル
(D2a):ジメチルカーボネート
(D2b):ジエチルカーボネート
(D2c):エチルメチルカーボネート
実施例1
成分(A)としてCHF2CF2CH2OCF2CHFCF3(A1a)を、成分(B)としてエチレンカーボネート(B1)を、成分(C)としてγ−ブチロラクトン(C1)を(A)/(B)/(C)が40/10/50体積%比となるように混合し、電解質塩溶解用溶媒(I)を調製した。この電解質塩溶解用溶媒(I)にさらに電解質塩としてLiN(SO2C2F5)2を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を調製した。
成分(A)としてCHF2CF2CH2OCF2CHFCF3(A1a)を、成分(B)としてエチレンカーボネート(B1)を、成分(C)としてγ−ブチロラクトン(C1)を(A)/(B)/(C)が40/10/50体積%比となるように混合し、電解質塩溶解用溶媒(I)を調製した。この電解質塩溶解用溶媒(I)にさらに電解質塩としてLiN(SO2C2F5)2を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を調製した。
実施例2〜14
実施例1と同様にして、表1に示す成分(A)、成分(B)、成分(C)、電解質塩を混合し、本発明の電解液を調製した。
実施例1と同様にして、表1に示す成分(A)、成分(B)、成分(C)、電解質塩を混合し、本発明の電解液を調製した。
比較例1〜4
実施例1と同様にして、表1に示す成分(A)、成分(B)、成分(D)、電解質塩を混合し、電解液を調製した。
実施例1と同様にして、表1に示す成分(A)、成分(B)、成分(D)、電解質塩を混合し、電解液を調製した。
試験1(電解質塩の溶解性)
実施例1〜14および比較例1〜4でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、25℃にて8時間静置して液の状態を目視で観察した。結果を表1に示す。
実施例1〜14および比較例1〜4でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、25℃にて8時間静置して液の状態を目視で観察した。結果を表1に示す。
(評価基準)
○:均一溶液である。
×:電解質塩が溶解せず。
○:均一溶液である。
×:電解質塩が溶解せず。
試験2(イオン伝導度)
実施例1〜14および比較例1〜4でそれぞれ製造した電解液のイオン伝導度を次の方法で調べた。結果を表1に示す。
実施例1〜14および比較例1〜4でそれぞれ製造した電解液のイオン伝導度を次の方法で調べた。結果を表1に示す。
(試験方法)
イオン伝導度測定はTOA−DKK株式会社製浸漬型電気伝導率セル(CT−57101B)を使用し、25℃の条件下で測定を行った。
イオン伝導度測定はTOA−DKK株式会社製浸漬型電気伝導率セル(CT−57101B)を使用し、25℃の条件下で測定を行った。
次にイオン伝導度が向上した効果を確認するために実際にコイン電池を作製し電池特性を評価した。
試験3(充放電特性)
次の方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
次の方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
(正極の作製)
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製、商品名KF−1000)を85/7/8(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ15μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径13.0mmの円盤に打ち抜いて正極を作製した。
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製、商品名KF−1000)を85/7/8(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ15μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径13.0mmの円盤に打ち抜いて正極を作製した。
(負極の作製)
人造黒鉛粉末(テイムカル社製、商品名KS−44)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体(厚さ10μmの銅箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径13.0mmの円盤に打ち抜いて負極を作製した。
人造黒鉛粉末(テイムカル社製、商品名KS−44)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体(厚さ10μmの銅箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径13.0mmの円盤に打ち抜いて負極を作製した。
(コイン型リチウム二次電池の作製)
正極集電体を兼ねるステンレススチール製の缶体に上記正極を収容し、その上に直径17mmのポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を重ねさらに上記負極を載置し、表1の実施例または比較例で製造した電解液を含浸させる。この缶体と負極集電体を兼ねる封口板とを絶縁用ガスケットを介してかしめて密封し、コイン型リチウム二次電池を作製した。
正極集電体を兼ねるステンレススチール製の缶体に上記正極を収容し、その上に直径17mmのポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を重ねさらに上記負極を載置し、表1の実施例または比較例で製造した電解液を含浸させる。この缶体と負極集電体を兼ねる封口板とを絶縁用ガスケットを介してかしめて密封し、コイン型リチウム二次電池を作製した。
(充放電試験)
充放電電流をCで表示した場合、3.5mAを1Cとして以下の充放電測定条件で放電容量の測定を行った。評価は、比較例1の放電容量の結果を100とした指数で行った。結果を表1に示す。
充放電電流をCで表示した場合、3.5mAを1Cとして以下の充放電測定条件で放電容量の測定を行った。評価は、比較例1の放電容量の結果を100とした指数で行った。結果を表1に示す。
充放電条件
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
放電:1C 2.5Vcut(CC放電)
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
放電:1C 2.5Vcut(CC放電)
試験4(レート特性)
充電については上記の条件で0.5C、4.2Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し0.3C相当の電流で2.5Vまで放電し、放電容量を求めた。引き続き、0.5C、4.2Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し、5C相当の電流で2.5Vになるまで放電し、放電容量を求めた。この5Cでの放電容量と、上記の0.3Cでの放電容量との比から、レート特性を評価した。レート特性は以下の計算式で求められた値をレート特性として記載した。結果を表1に示す。
レート特性(%)=5C放電容量(mAh)/0.3C放電容量(mAh)×100
充電については上記の条件で0.5C、4.2Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し0.3C相当の電流で2.5Vまで放電し、放電容量を求めた。引き続き、0.5C、4.2Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し、5C相当の電流で2.5Vになるまで放電し、放電容量を求めた。この5Cでの放電容量と、上記の0.3Cでの放電容量との比から、レート特性を評価した。レート特性は以下の計算式で求められた値をレート特性として記載した。結果を表1に示す。
レート特性(%)=5C放電容量(mAh)/0.3C放電容量(mAh)×100
表1の結果より、非フッ素系環状エステル(C)によりイオン伝導度の上がった電解液を使用した場合、放電容量、レート特性が向上することがわかる。
実施例15〜18
実施例1と同様にして、表2に示す成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および電解質塩を混合し、本発明の電解液を調製した。
実施例1と同様にして、表2に示す成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および電解質塩を混合し、本発明の電解液を調製した。
比較例5
実施例1と同様にして、表2に示す成分(B)、成分(D)および電解質塩を混合し、電解液を調製した。
実施例1と同様にして、表2に示す成分(B)、成分(D)および電解質塩を混合し、電解液を調製した。
試験5(低温安定性)
実施例1、4、15〜18および比較例5でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、−20℃の冷凍庫内に8時間静置した後の状態を目視で観察した。結果を表2に示す。
実施例1、4、15〜18および比較例5でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、−20℃の冷凍庫内に8時間静置した後の状態を目視で観察した。結果を表2に示す。
(評価基準)
○:均一溶液である。
×:液が固化する。
○:均一溶液である。
×:液が固化する。
実施例1、4、15〜18は電解液の固化はみられなかったが比較例5については固化がみられた。
次に実施例1、4、15〜18および比較例5で作成した電解液を用い、上記試験3と同様の方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
試験6(低温充放電試験)
充放電電流をCで表示した場合、3.5mAを1Cとして以下の充放電条件で試験を行った。評価は、比較例5の−20℃の放電容量の結果を100とした指数で行った。結果を表2に示す。
充放電電流をCで表示した場合、3.5mAを1Cとして以下の充放電条件で試験を行った。評価は、比較例5の−20℃の放電容量の結果を100とした指数で行った。結果を表2に示す。
充放電条件
充電:25℃ 0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
−20℃に4時間保持
放電:−20℃ 1C 2.5Vcut(CC放電)
充電:25℃ 0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
−20℃に4時間保持
放電:−20℃ 1C 2.5Vcut(CC放電)
表2の結果より、実施例1、4、15〜18の−20℃での放電容量は比較例5よりも大きく、また、実施例15〜18の−20℃での放電容量は、実施例1、4と比較し、さらに向上することがわかる。
実施例1、4、9、10および比較例5について電解液の難燃性をつぎの方法で調べた。結果を表3に示す。
試験7(安全性試験)
(サンプルの調製)
試験3と同様にして作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、これらでポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を挟んで積層体とした。正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記実施例または比較例で製造した電解液に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセルを作製した。
(サンプルの調製)
試験3と同様にして作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、これらでポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を挟んで積層体とした。正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記実施例または比較例で製造した電解液に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセルを作製した。
(試験方法)
ラミネートセルについて、つぎの4種類の安全性試験を行う。結果を表3に示す。
ラミネートセルについて、つぎの4種類の安全性試験を行う。結果を表3に示す。
[釘刺し試験]
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
[加熱試験]
4.25Vまでラミネートセルを充電したのち、5℃/分で室温から150℃まで上げその後、150℃で放置させラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
[短絡試験]
4.3Vまでラミネートセルを充電した後、正極と負極を銅線で短絡させ、ラミネートセルの発火の有無を調べた。
[過充電試験]
1CmA相当の電流値で3.0Vまで放電した後、1CmA相当の電流値で12Vを上限電圧として過充電を行い、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
[加熱試験]
4.25Vまでラミネートセルを充電したのち、5℃/分で室温から150℃まで上げその後、150℃で放置させラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
[短絡試験]
4.3Vまでラミネートセルを充電した後、正極と負極を銅線で短絡させ、ラミネートセルの発火の有無を調べた。
[過充電試験]
1CmA相当の電流値で3.0Vまで放電した後、1CmA相当の電流値で12Vを上限電圧として過充電を行い、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。
評価は、いずれの試験においても、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
表3からわかるように、比較例5では釘刺し試験、加熱試験、短絡試験、過充電試験のいずれの試験でも発火したが、実施例1、4、9、10ではすべて発火しなかった。
実施例1、4、9、10および比較例5について電解液の着火性をつぎの方法で調べた。結果を表4に示す。
試験8(着火試験)
(サンプルの調製)
セルロース紙(幅15mm、長さ320mm、厚さ0.04mm)の短冊を上記実施例または比較例で製造した電解液に充分に浸漬したのち取り出し、サンプルとした。
(サンプルの調製)
セルロース紙(幅15mm、長さ320mm、厚さ0.04mm)の短冊を上記実施例または比較例で製造した電解液に充分に浸漬したのち取り出し、サンプルとした。
(試験方法)
サンプルを金属製の台に固定し、サンプルの一端にライターの火を近づけ1秒間保持し、着火の有無を調べる。
評価は、着火しない場合(不燃性)の場合は○、着火してもすぐに火が消える(自己消火性)の場合は△、着火し燃え続ける場合は×とした。
サンプルを金属製の台に固定し、サンプルの一端にライターの火を近づけ1秒間保持し、着火の有無を調べる。
評価は、着火しない場合(不燃性)の場合は○、着火してもすぐに火が消える(自己消火性)の場合は△、着火し燃え続ける場合は×とした。
表4から、比較例5のように本発明の範囲外のものに対しては簡単に引火し燃焼し続けることがわかった。しかし、本発明の範囲内のものに対しては自己消火性あるいは不燃性の効果が見られた。
Claims (8)
- (I)(A)含フッ素エーテル、含フッ素エステルおよび含フッ素カーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の含フッ素溶媒、
(B)非フッ素系環状カーボネート、および
(C)非フッ素系環状エステル
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含有する非水系電解液。 - 電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素溶媒(A)を20〜80体積%、非フッ素系環状カーボネート(B)を3〜40体積%および非フッ素系環状エステル(C)を10〜77体積%含む請求項1記載の非水系電解液。
- 含フッ素溶媒(A)が、
式(A1):
Rf1ORf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エーテル、
式(A2):
Rf3COORf4
(式中、Rf3およびRf4は同じかまたは異なり、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素エステル、および
式(A3):
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5およびRf6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素カーボネート
よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の非水系電解液。 - 非フッ素系環状カーボネート(B)が、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびビニレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の非水系電解液。
- 非フッ素系環状エステル(C)が、γ−ブチロラクトンおよび/またはγ−バレロラクトンである請求項1〜4のいずれかに記載の非水系電解液。
- 電解質塩(II)が、LiPF6、LiN(SO2CF3)2およびLiN(SO2C2F5)2よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の非水系電解液。
- リチウム二次電池用である請求項1〜6のいずれかに記載の非水系電解液。
- 正極、負極、セパレータおよび請求項1〜7のいずれかに記載の非水系電解液を備え、
該正極に使用する正極活物質がコバルト系複合酸化物、ニッケル系複合酸化物、マンガン系複合酸化物、鉄系複合酸化物およびバナジウム系複合酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の複合酸化物であるリチウム二次電池。
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