JP2008191970A - 歩行方向検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】徘徊老人の外出など人が扉を出入りする場合を正確に検知できる歩行方向検知装置を提供する。
【解決手段】歩行方向検知装置は、前後方向及び左右方向に複数配置され且つ前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する圧力センサを有して床面又は地面に敷かれるシート部材と、前記圧力センサの少なくとも一つにより検知される圧力に基づいて、シート部材の上の人の歩行方向を検知する検知手段とを備えて構成される。シート部材上に人がいることのみならず、その歩行方向も判定し、扉から外出する方向を検知した場合にのみ、徘徊老人に取り付けられていない携帯型ID発信器にID送信要求を行い、所定時間内にIDを受信しない場合に、徘徊老人の外出と判定し、警報信号を発する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人の歩行方向を検知する歩行方向検知装置に関し、特に、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する圧力センサを有するシート部材状に構成される歩行方向検知装置に関する。
近年の高齢化社会の進展に伴い、認知性により徘徊する老人が増加しつつある。徘徊老人を介護する者は、徘徊老人が勝手に自宅や介護施設の外に出てしまわないように、監視する必要があるが、介護者が徘徊老人に24時間付き添って監視しつづけることは現実的に困難である。
そのため、例えば、第一の手段として、徘徊老人に発信器を持たせ、扉付近に設けられた熱線センサが人の存在を検知したとき、当該発信器による通信により、徘徊老人が外出を検知する装置が知られている(下記特許文献1)。
また、第二の手段として、第一の手段とは反対に、徘徊老人に発信器を持たせずに、介護者側に持たせ、扉付近に設けられた赤外線センサが人の存在を検知したときに、発信器を用いた通信が正常に行われないことを検知して徘徊老人の外出を検知する装置が知られている(下記特許文献2)。徘徊老人が発信器を取りはずしてしまった場合でも、徘徊老人の外出を検知することができるというメリットがある。
上記両手段ともに、徘徊老人を含む人の存在を検知するために、熱線センサや赤外線センサを備えた検知装置を扉付近に設置する必要があり、扉付近のセンサ監視エリアに人又は物体が入ると、その存在を検知することとなる。
特開2006−338243号公報 特開2002−236987号公報
しかしながら、上記第二の手段の場合、介護者などあらかじめ許可された者のみが発信器を有しているので、例えば、発信器を持っていない外部からの訪問者などが、扉を開けてセンサ監視エリアを通過する場合にも、徘徊老人の外出と誤検知する。
すなわち、発信器を有さない第三者が、センサ監視エリアに入るだけで徘徊老人の外出と誤検知し、さらに扉から外出する方向ではなく、室内に入る方向に歩く場合や単にセンサ監視エリアを横切る場合も徘徊老人の外出と誤検知してしまう。
このように、熱線センサや赤外線センサなどによりセンサ監視エリアに人や物体の存在を検知するのみでは、徘徊老人の外出を正確に検知できない。そこで、本発明の目的は、徘徊老人の外出など人が扉を出入りする場合を正確に検知できる歩行方向検知装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の歩行方向検知装置の第一の構成は、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する複数の圧力センサを有し、床面又は地面に敷かれるシート部材と、前記圧力センサの少なくとも一つにより検知される圧力に基づいて、前記シート部材上の人の歩行方向を検知する検知手段とを備えることを特徴とする。
本発明の歩行方向検知装置の第二の構成は、上記第一の構成において、さらに、前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、前記ID信号を受信する受信手段と、前記受信手段が前記ID要求信号を送信してから所定時間以内に前記ID信号を受信しない場合、警報信号を発信する警報発信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の歩行方向検知装置の第三の構成は、上記第一の構成において、さらに、前記圧力センサにより所定の圧力値が検知されたとき、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、前記ID信号を受信する受信手段と、前記受信手段が前記ID要求信号を送信してから所定時間以内に前記ID信号を受信せず、前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、警報信号を発信する警報発信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の歩行方向検知装置の第四の構成は、上記第一の構成において、さらに、前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定の扉を開ける制御を実行する開閉制御手段を備えることを特徴とする。
本発明の歩行方向検知装置の第五の構成は、上記第一の構成において、前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、所定のID信号を受信する受信手段とを備え、前記受信手段が前記ID要求信号の送信に対する応答として所定のID信号を受信した場合、前記送信手段は、受信したID信号を付した所定の音声データを送信することを特徴とする。
本発明によれば、人の歩行方向を正確に検知できるので、徘徊老人の外出を正確に判定することができる。また、3次元圧力センサを配置したシート部材として構成することにより、置き場所を選ばず、省スペース且つ簡易な構成により、歩行方向を検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を備えた監視システムの外観構成例を示す図である。図1において、監視システムは、歩行方向検知装置10、携帯型ID発信器20及び警報装置30とを備えて構成される。
図1(a)に示す歩行方向検知装置10は、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する複数の圧力センサ11を内蔵するシート部材(敷物)10Aを備え、シート部材10Aは、徘徊老人の外出を監視する扉1の前に置かれ、人が扉から外出するときはシート部材10Aに配置された圧力センサが必ず踏まれるように地面又は床面に敷かれる。扉は自動扉、手動扉などその種類を問わない。シート部材10A上を人が歩行すると、圧力センサにより圧力が検知され、監視対象の扉に人が接近したことを検知することができる。圧力センサにより検知される圧力は、シート部材10Aと電気的に接続する制御ボックス10Bに送られ、制御ボックス10Bの判定機能により、取得した圧力値と所定の通信処理に基づいて徘徊老人の外出か否かの判定を行う。
図1(b)に示す携帯型ID発信器20は、微弱無線により、あらかじめ記憶されたID(識別情報)を発信する携帯可能小型装置であり、例えば、図示されるように、リストバンドのような形態により人に取り付け可能である。本発明では、携帯型ID発信器20は、被監視者(すなわち徘徊老人)には与えられず、被監視者を監視する者(被監視者の家族、介護施設の職員やヘルパーなど)によって携帯される。後述するように、歩行方向検知装置の制御部10Bは、圧力センサからの圧力に基づいて所定の歩行が検知されたときに、携帯型ID発信器20からのIDを受信しないことにより、徘徊老人の外出と判定する。
警報装置30は、歩行方向検知装置が徘徊老人の外出を判定した場合に歩行方向検知装置から無線送信される警報信号を受信して、当該警報信号により警報を発する装置である。警報装置30は、歩行方向検知装置から離れた位置に配置されていてもよく、例えば、介護施設であればヘルパーの待機場所などに置かれる。警報は、例えば、スピーカ31からブザー音などの音声を出力してもよいし、ランプ32の点灯など光を用いてもよい。歩行方向検知装置10と警報装置30は有線で接続され、警報信号を有線で通知してもよい。
図2は、本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を備えた監視システムのブロック構成を示す図である。歩行方向検知装置10は、圧力センサ11、判定部12、送信/受信部13及び警報発信部14を備える。
圧力センサ11は、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する圧力センサであって、シート部材10A内に例えばマトリックス状に複数個取り付けられる。圧力センサ11の構成例については後述する。
判定部12は、メモリ及びプロセッサから構成され、メモリに格納された所定の制御プログラムをプロセッサが実行することにより、圧力センサ11により検知される圧力に基づいた各種制御を行う。具体的には、圧力センサ11により検知される圧力に基づいて、シート部材上を通過する人の歩行方向を検知する。扉から外出する方向への歩行を検知すると、送信/受信部13を介して携帯型ID発信器20からのIDの送信を要求する。さらに、検知された歩行方向と送信/受信部13における通信に基づいて、徘徊老人の外出か否かを判定する。
送信/受信部13は、微弱無線を利用して携帯型ID発信器20と通信し、具体的には、携帯型ID発信器20に対して、IDの送信要求を送信し、且つ携帯型ID発信器20から送信されたIDを受信する。微弱無線の電波伝搬範囲は約4m程度である。
警報発信部14は、特定省電力無線(伝搬範囲約100m〜300m)を利用して、制御部12による徘徊老人の外出を判定に基づいて、警報装置30に対して警報信号を発信する。
携帯型ID発信器20の制御部21は、所定IDを記憶し、送信/受信部22が、歩行方向検知装置10からのID送信要求を受信すると、制御部21に記憶されたIDを歩行方向検知装置10に送信する。
警報装置30の受信制御部33は、歩行方向検知装置からの警報信号を受信し、当該警報信号の受信に基づいて、警報としてスピーカ31から音声を出力し、ランプ32を点灯させる(どちらか一方でもよい)。
上記構成において、本発明における圧力センサ11は、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する圧力センサであるため、シート部材10A上を人が歩行したときに、圧力センサ11により3次元の圧力値を検知する。そこで、本発明では、判定部12は、その3次元圧力値に基づいて、シート部材上に人がいることのみならず、その歩行方向も判定し、特定の歩行方向を検知した場合にのみ、携帯型ID発信器20へのID問い合わせを行い、徘徊老人の外出かどうかを判定する。具体的には、判定部12は、扉から外出する方向があらかじめ設定され、3次元圧力値から求められる歩行方向が扉から外出する方向への歩行方向である場合を検知した場合に、携帯型ID発信器20にID送信要求を行い、所定時間内にIDを受信しない場合に、徘徊老人の外出を判定し、警報信号を発する。扉から外出する方向は、特定の一方向に限らず、ある一定範囲をカバーする範囲を含む。例えば、シート部材10が、扉の室外側に置かれる場合は、扉から離れる方向であって、扉と垂直な方向の左右所定角度(例えば30度程度)の範囲を扉から外出する方向として設定することができる。シート部材10が、扉の室内側に置かれる場合は、扉に近づく方向であって、扉と垂直な方向の左右所定角度の範囲を扉から外出する方向として設定することができる。
反対に、3次元圧力値から求められる歩行方向が扉から外出する方向への歩行方向でない場合、扉付近に人の存在が検知された場合であっても、徘徊老人の外出とは判定せず、IDの送信要求も行わない。例えば、シート部材10が、扉の室外側に置かれる場合において、第三者が訪問のために外部から扉に接近してシート部材を踏む場合、歩行方向が扉に近づく方向であり、室外から室内に入る方向であるので、徘徊老人の外出の可能性を考慮する必要がない。仮に、このような場合にもIDの送信要求を行うと、訪問する第三者は携帯型ID発信器20を携帯していないので、判定部12はIDを受信しないことから、徘徊老人の外出と誤判定し、警報信号を出力することになってしまう。
扉から外出する方向ではなく、例えば扉を横切る方向に人が歩行する場合も同様である。扉の室内側又は室外側において、たまたま、携帯型ID発信器20を携帯していない人(徘徊老人を除く)が扉付近を通過して、シート部材10Aが踏まれた場合も、判定部12はID送信要求を行い、それに対するIDを受信しないことから、徘徊老人の外出と誤判定し、警報信号を出力することになってしまう。
本発明では、圧力センサにより、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を求めて歩行方向を検知することにより、徘徊老人に携帯型ID発信器20を携帯させず、介護者等側に携帯させる場合において、上記徘徊老人の外出の誤判定を防ぐことができる。なお、携帯型ID発信器20を携帯しない第三者が扉から外出する方向に歩行する場合は、徘徊老人の外出と判定する可能性があるが、この場合、通常は当該第三者による訪問の帰りの場合であるので、例えば、携帯型ID発信器20を携帯している介護者とともに扉に接近し、外出することで、警報信号の発信を止めることができる。
図3は、本発明の実施の形態における歩行方向検知装置の処理フローチャートである。具体的には、歩行方向検知装置10の判定部12の処理である。判定部12は、圧力センサ11により検知される3次元圧力値を取得する(S100)。シート部材10Aには、複数の圧力センサ11が取り付けられているが、そのうちの少なくとも一つが踏まれることにより、踏まれた圧力センサ11の3次元圧力値の変化を検知する。
判定部12は、3次元圧力値に基づいて、シート部材10Aを人が歩行していることを認識するとともに、その3次元圧力値から歩行方向を検知する(S102)。判定部12は、さらに、検知した歩行方向が扉から外出する方向であるかどうか判定し(S104)、扉から外出する方向である場合にのみ、送信/受信部13からID送信要求を発信させる(S106)。
そして、判定部12は、送信/受信部13がID送信要求を発信してから所定時間(例えば1秒)以内に携帯型ID発信器20からのIDを受信するかどうかを判定し(S108)、受信しない場合は、警報発信部14から警報信号を発信させる(S110)。
本発明における歩行方向検知装置10、携帯型ID発信器20及び警報装置30は、電池駆動とする。携帯型ID発信器20は人に携帯されるものなので、当然、電源は電池とならざるを得ないが、歩行方向検知装置10及び警報装置30も電池駆動とすることで、配置場所が制限されず、また、装置を小型化することが可能となる。
本発明では、シート部材10A上に人の存在が検知された場合すべてにおいて、ID送信要求されるのではなく、歩行方向が扉から外出する方向である場合にのみID送信要求が送信されるように構成されるので、誤判定による無駄なID送信要求がなくなり、ID送信要求の送信回数が減少し、ID送信に必要な電力の節減が図られ、電池の長寿命化に寄与する。送信/受信部13は、通常はスリープモードで待機しており、ほとんど電力を消費せず、判定部12が徘徊老人の外出と判定した場合にのみ起動し、ID送信要求を送信する。同様に、携帯型ID発信器20においても、通常は、ID送信要求の受信を待機しているスリープモードであるので、ID送信要求を受信した場合にのみ起動してIDを送信するので、IDの送信回数が減少することで、電池の長寿命が実現される。また、警報装置30についても、誤判定による無駄な警報動作がなくなるので、電池の長寿命につながる。
なお、省電力を特に考慮しない場合は、判定部12における以下に説明する別の処理も可能である。すなわち、3次元圧力値に基づいて、人の存在が検知された場合に、歩行方向を検知前に、送信/受信部13を起動して、ID送信要求を送信させる。そして、歩行方向が扉から外出する方向であるか否かの条件と、所定時間以内にIDを受信したか否かの条件の両方が成立した場合にのみ、警報発信部14から警報信号を発信させる。
本発明における圧力センサ11は、前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知するが、その構成には、例えば、特開2004−239621号公報に開示される3次元圧力センサを用いることができる。
図4は、特開2004−239621号公報の図1を引用するものである。特開2004−239621号公報に開示される3次元圧力センサは、図示されるように、棒状スタッド112と、ベース部材101と、棒状スタッド112の一端とベース部材101との間に結合される板状の曲げ歪検出板103と、当該曲げ歪検出板103の表面に配置される複数の歪センサ108〜111とを備え、曲げ歪検出板103の中心には棒状スタッド112が結合されており、曲げ歪検出板103の周辺部分にはベース部材101が結合され、棒状スタッド112の周囲の曲げ歪検出板103の表面に歪センサ108〜111が配置される構成を有する。
すなわち、曲げ歪検知板103の中心に棒状スタッド112が結合し、棒状スタッド112の周囲の曲げ歪検知板103の表面には、複数の歪センサ108〜111が配置される。そして、棒状スタッド112にかかる圧力が曲げ歪検知板103を変形させ、その変形に応じた歪センサ108〜111それぞれの出力を組み合わせることで、前後方向、左右方向、上下方向の圧力値を求めることができる。
特開2004−239621号公報に開示される3次元圧力センサは、3次元の圧力値を高精度に検知することができるとともに、低コストで製造することができる。また、センサの小型化及び薄型化が可能であり、現時点において、本発明のシート部材10Aに適用する圧力センサとして最適なものである。ただし、本発明のシート部材10Aは、当該文献に開示される3次元圧力センサ以外の別の圧力センサを用いても構成することができる。
3次元圧力センサは、1つの圧力センサの1回の出力からその圧力の方向成分を検知することができる。従って、単に一方向(例えば上下方向)の圧力値を求める1次元圧力センサをマトリックス状に密に配置し、複数の1次元圧力センサから求められる圧力分布の時間変化から歩行方向を求める場合と比較して、密な間隔で配置する必要がない。具体的には、シート部材10Aの全体表面積に対して、最低限、足裏面積に一つの割合で配置すれば足りる。シート部材10Aに配置される圧力センサ11の個数を比較的少なくてすむため、構成の簡略化、製造コストの低減、省電力化に寄与する。
図5は、本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を用いた自動扉制御装置のブロック構成例を示す図である。圧力センサ51は、図2の圧力センサ11と同様の前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する3次元圧力センサであり、図1のシート部材10Aとして構成される。
開閉制御部52は、メモリ及びプロセッサから構成され、メモリに格納された所定の制御プログラムをプロセッサが実行することにより、圧力センサ51により検知される圧力に基づいて、自動扉開閉駆動部53を制御する。具体的には、圧力センサ51により検知される圧力に基づいて、シート部材10A上を通過する人の歩行方向を検知し、扉に近づく方向への歩行を検知した場合のみ、自動扉が開くように自動扉開閉駆動部53を制御する。そして、自動扉を開いた後、扉に近づく方向への歩行を検知しなくなると所定時間経過後に自動扉を閉じるように自動扉開閉駆動部53を制御する。
赤外線センサなどにより人の存在を検知して自動扉の開閉制御を行う従来の自動扉制御装置では、自動扉を出入りする人のみならず、自動扉付近を横切る人のように自動扉を出入りしない人が自動扉付近に接近するだけで、自動扉を開けてしまう不都合が生じている。また、このような不都合を改善するために、自動扉にボタンを設置し、そのボタンに触れたり押したりした場合のみ自動扉を開ける自動扉制御装置も存在するが、ボタンを操作する煩わしさがある。
本発明の自動扉制御装置によれば、単に自動扉付近に人の存在を検知したことで自動扉を開けるのではなく、3次元圧力センサを用いて歩行方向を検知して、その歩行方向が自動扉に近づく方向の場合のみ、自動扉を開けるように制御するので、自動扉を出入りする場合にのみ、自動扉を開くようにすることができる。従って、自動扉を出入りしない人が接近した場合にも自動扉を開けてしまう誤動作を防止できるともに、いちいち開閉のためのボタン操作も必要としない。
図6は、本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を用いた音声案内システムのブロック構成例を示す図である。当該音声案内システムは、特に、歩行している視覚障害者に対する音声案内として好適である。
歩行方向検知装置60は、圧力センサ61、案内制御部62、送信/受信部63を備える。圧力センサ61は、図2の圧力センサ11と同様の前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する3次元圧力センサであり、歩道に敷設される視覚障害者誘導用ブロックの表面に配置される。また、案内制御部62及び送信/受信部63も当該ブロック内に埋め込まれる。すなわち、歩行方向検知装置60は、外観上、視覚障害者誘導用ブロックとして構成される。
視覚障害者誘導用ブロックは、その表面に視覚障害者が直接又は間接的な接触により認識できるような凹凸を有するブロック部材であるが、その形状は平板状であり、本発明におけるシート部材には、視覚障害者誘導用ブロックは含まれるものとする。
図7は、圧力センサ61を配置した視覚障害者誘導用ブロック(シート部材)10Cについて説明する図である。図7(a)に示されるように、視覚障害者誘導用ブロックはほぼ正方形の平板形状のブロックであり、歩行方向に沿って方向を示す線状ブロックが施設され、その延長線上において、交差点の手前など位置表示が必要な位置に点状ブロックが敷設される。そして、本発明の視覚障害者誘導用ブロック10Cは、例えば、点状ブロックの一つ手前のブロックとして施設される。
また、図7(b)、(c)は、それぞれ本発明の視覚障害者誘導用ブロック10Cの斜視図及び断面図であり、その表面内部に3次元圧力センサ61が例えばマトリックス状に配置され、当該ブロック10C上を人が歩行する際の3次元圧力値を検知する。案内制御部62及び送信/受信部63も当該ブロック10C内に埋め込まれる。
図6において、案内制御部62は、メモリ及びプロセッサから構成され、メモリに格納された所定の制御プログラムをプロセッサが実行することにより、圧力センサ61により検知される3次元圧力値に基づいて、ブロック10C上を通過する人の歩行方向を検知する。案内制御部62は、歩行方向が隣接する点状ブロックに進む方向であることを検知すると、送信/受信部63を介して携帯型ID発信器70に対してID送信要求を送信する(S1)。
本実施の形態例では、視覚障害者が携帯型ID発信器70を携帯する。携帯型ID発信器70は、図1(b)と同様に、人に携帯される小型の通信装置であり、後述するように、音声出力機能を備えている。
携帯型ID発信器70の制御部71は、所定IDを記憶し、送信/受信部72が、歩行方向検知装置60からのID送信要求を受信すると、制御部71に記憶されたIDを送信/受信部72を介して歩行方向検知装置60に送信する(S2)。
従って、ブロック10C上を携帯型ID発信器70を取り付けた視覚障害者がブロック10C上を点状ブロック方向に歩行する場合、携帯型ID発信器70は、当該ID送信要求に基づいて、IDを送り返す(S2)。
歩行検出装置60の案内制御部62は、ID送信要求を送信してから所定時間以内(例えば1秒以内)にIDを受信すると、案内制御部62のメモリに記憶されている音声データを送信/受信部63を介して送信する(S3)。このとき、受信したIDを付して音声データを送信する(S3)。音声データは、隣接する点状ブロックの位置からの方向案内情報であって、例えば、「直進は○○○方面です」、「右方向は、△△△方面です」、「左方向は□□□方面です」というような方向案内情報を音声出力するためのデータである。
携帯型ID発信器70の送信/受信部72がIDの付された音声データを受信すると、制御部71は、受信されたIDと自己が記憶しているIDとが一致するか判定し、一致する場合のみ、音声出力部73が受信した音声データを再生出力する。携帯型発信器70にスピーカを設け、当該スピーカから音声出力してもよいし、イヤホン端子を設け、接続されたイヤホンから音声出力されるようにしてもよい。これにより、視覚障害者は、隣接する点状ブロックに到達したときに、その位置からの方向案内情報を聞くことができ、進む方向を容易に把握することができるようになる。すなわち、視覚障害者用誘導ブロックの視覚障害者支援機能をさらに向上させることができる。
携帯型ID発信器70の制御部71が、音声データの受信の際に、IDの一致判定を行うのは、例えば、IDと音声データを送信する微弱無線の届く範囲に別の視覚障害者が異なる方向に歩行していて、当該別の視覚障害者も携帯型ID発信器70を携帯しているような場合、この音声データは誤った音声データとなってしまうので、別の視覚障害者の携帯型ID発信器70で音声データが再生される不都合を回避するためである。制御部71は、IDが一致しない場合は、受信した音声データを再生しないようにする。
歩行検知装置60を電池駆動する場合、外部の歩道に施設されるものなので、太陽電池が用いられてもよい。
上述したように、本発明の歩行検出装置は、3次元圧力センサを配置したシート部材を扉付近の床面や地面などに敷くことで、徘徊老人の外出を監視する監視システムに適用され、さらに、自動扉制御装置、視覚障害者用案内システムにも適用可能であるが、これ以外の用途にも適用可能である。例えば、監視システムは、徘徊老人に限られず、幼児が施設から出ることを監視する場合にも利用可能である。また、施設や家屋から出る場合でなく、不審者が施設や家屋などの建造物に侵入するのを検知する防犯システムとしても利用できる。
本発明の歩行検出装置は、扉の前に敷かれるシート部材として提供されるので、インテリア用品として扉の前に敷く感覚で用いることができ、自動扉を出入りする人々に不快感を与えない効果も有する。
本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を備えた監視システムの外観構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を備えた監視システムのブロック構成を示す図である。 本発明の実施の形態における歩行方向検知装置の処理フローチャートである。 引用された特開2004−239621号公報の図1である。 本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を用いた自動扉制御装置のブロック構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における歩行方向検知装置を用いた音声案内システムのブロック構成例を示す図である。 圧力センサ61を配置した視覚障害者誘導用ブロック(シート部材)10Cについて説明する図である。
符号の説明
10:歩行方向検知装置、10A:シート部材、10B:制御ボックス、11:圧力センサ、12:判定部、13:送信/受信部、14:警報発信部、20:携帯型ID発信器、21:制御部、22:送信/受信部、30:警報装置、31:スピーカ、32:ランプ、33:受信制御部、50:歩行方向検知装置(自動扉制御装置)、51:圧力センサ、52:開閉制御部、53:扉開閉駆動部、60:歩行方向検知装置、61:圧力センサ、62:案内制御部、63:送信/受信部、70:携帯型ID発信器、71:制御部、72:送信/受信部、73:音声出力部

Claims (7)

  1. 前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する複数の圧力センサを有し、床面又は地面に敷かれるシート部材と、
    前記圧力センサの少なくとも一つにより検知される圧力値に基づいて、前記シート部材上の人の歩行方向を検知する検知手段とを備えることを特徴とする歩行方向検知装置。
  2. 請求項1において、
    前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、
    前記ID信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記ID要求信号を送信してから所定時間以内に前記ID信号を受信しない場合、警報信号を発信する警報発信手段とを備えることを特徴とする歩行方向検知装置。
  3. 請求項1において、
    前記圧力センサにより所定の圧力値が検知されたとき、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、
    前記ID信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記ID要求信号を送信してから所定時間以内に前記ID信号を受信せず、前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、警報信号を発信する警報発信手段とを備えることを特徴とする歩行方向検知装置。
  4. 請求項1において、
    前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定の扉を開ける制御を実行する開閉制御手段を備えることを特徴とする歩行方向検知装置。
  5. 請求項1において、
    前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を送信する送信手段と、
    所定のID信号を受信する受信手段とを備え、
    前記受信手段が前記ID要求信号の送信に対する応答として所定のID信号を受信した場合、前記送信手段は、受信したID信号を付した所定の音声データを送信することを特徴とする歩行方向検知装置。
  6. 所定のID信号を送信する携帯型ID発信器と、
    歩行方向検出装置とを備え、
    前記歩行方向検出装置は、
    前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する複数の圧力センサを有し、床面又は地面に敷かれるシート部材と、
    前記圧力センサの少なくとも一つにより検知される圧力値に基づいて、前記シート部材上の人の歩行方向を検知する検知手段と、
    前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を前記携帯型ID発信器に送信する送信手段と、
    前記携帯型ID発信器から所定のID信号を受信する受信手段とを備え、
    前記受信手段が前記ID要求信号の送信に対する応答として所定のID信号を受信した場合、前記送信手段は、受信したID信号を付した所定の音声データを前記携帯型ID発信器に送信し、
    前記携帯型ID発信器は、
    前記ID信号を付した所定の音声データを受信すると、前記ID信号が所定のID信号と一致するかどうか判定し、一致する場合のみ、当該音声データを再生出力することを特徴とする音声案内システム。
  7. 所定のID信号を送信する携帯型ID発信器と、
    警報を出力する警報装置と、
    歩行方向検出装置とを備え、
    前記歩行方向検出装置は、
    前後方向、左右方向及び上下方向の3次元圧力値を検知する複数の圧力センサを有し、床面又は地面に敷かれるシート部材と、
    前記圧力センサの少なくとも一つにより検知される圧力値に基づいて、前記シート部材上の人の歩行方向を検知する検知手段と、
    前記検知手段が特定の歩行方向を検知した場合、所定のID信号の送信を要求するID要求信号を前記携帯型ID発信器に送信する送信手段と、
    前記携帯型ID発信器からの前記ID信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記ID要求信号を送信してから所定時間以内に前記ID信号を受信しない場合、警報信号を前記警報装置に発信する警報発信手段とを備え、
    前記警報装置は、前記警報信号を受信すると警報を出力することを特徴とする監視システム。
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