JP2008191960A - 情報機器 - Google Patents

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Satoshi Ogasawara
聡史 小笠原
Yoichi Ushigome
洋一 牛込
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

【課題】 表示部材の下部を上下にほとんど変動させずに、表示部材を傾けて表示画面を見やすくすることができる情報機器を提供する。
【解決手段】 機器本体1に対する表示部材3の傾き角度を調整する表示傾き調整機構4が、機器本体1の前面に上下方向に沿って凹部状に湾曲して設けられた円弧状のガイド凹部8と、表示部材3の背面に上下方向に沿って凸部状に湾曲して設けられてガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動する円弧状のガイド凸部9と、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を上下方向に回転移動可能に保持する保持部材10と、機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制する回転規制部材11とを備えた。従って、表示部材3の下部を上下にほとんど変動させずに、ガイド凹部8に対しガイド凸部9を回転移動させて、表示部材3を任意の傾き角度に自由に傾けることができる。
【選択図】 図11

Description

この発明は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報を処理するための情報機器に関し、更に詳しくは表示部の傾きを調節する表示傾き調整機構を備えた情報機器に関する。
従来、パーソナルコンピュータなどの情報機器においては、特許文献1に記載されているように、縦長の機器本体の前面に表示部材をヒンジによって上下方向に回動可能に取り付け、使用するときに、ヒンジを中心に表示部材を上下方向に回動させて、表示部材の傾き角度を自由に調節できるように構成したものがある。
特開平05−324125号
しかしながら、このような従来の情報機器では、機器本体に表示部材をヒンジによって上下方向に回動可能に取り付けているため、ヒンジを中心に表示部材が機器本体の前後方向に回動するだけであるから、ヒンジの設置位置によって種々の不都合が生じる。例えば、ヒンジを表示部材の上部または中間部に設けた場合には、表示部材の下部側を機器本体の前方に移動させて表示画面を上向きに傾けることができるが、ヒンジを中心に表示部材を回動させると、表示部材の下部が上下に変動するため、機器本体に対し表示部材を大きく傾けると、表示部材の下部が上方に大きく移動し、表示画面が見にくくなるという問題がある。
また、ヒンジを表示部材の下部側に設けた場合には、表示部材の上部側を機器本体の前方に移動させて表示部材を傾けると、表示部材における下部の上下方向への変動を小さく抑えることができても、表示画面が下向きになるため、表示画面が見にくくなる。この場合、表示部材の上部側を機器本体の後方に移動させると、表示画面を上向きに傾けることができるのであるが、表示部材が縦長の機器本体の上部に当接するため、表示画面を上向きに傾けることは難しい。
この発明が解決しようとする課題は、表示部材の下部を上下にほとんど変動させずに、表示部材を上向きに傾けて表示画面を見やすくすることができる情報機器を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、縦長の機器本体と、前面に表示部が設けられて前記機器本体の前面に取り付けられる表示部材と、前記機器本体に対する前記表示部材の傾き角度を調整する表示傾き調整機構とを備えた情報機器において、
前記表示傾き調整機構は、前記機器本体の前面に上下方向に沿って凹部状に湾曲して設けられた円弧状のガイド凹部と、前記表示部材の背面に上下方向に沿って凸部状に湾曲して設けられ且つ前記機器本体の前記ガイド凹部内に配置された状態で前記ガイド凹部に沿って上下方向に回転移動する円弧状のガイド凸部と、前記機器本体の前記ガイド凹部に対し前記表示部材の前記ガイド凸部を上下方向に回転移動可能に保持する保持部材と、前記機器本体の前記ガイド凹部に対する前記表示部材の前記ガイド凸部の回転移動を規制する回転規制部材とを備えていることを特徴とする情報機器である。
請求項2に記載の発明は、前記保持部材が、前記機器本体の前記ガイド凹部の上部側に設けられて前記表示部材の前記ガイド凸部の上部側を上下方向に転動する上側回転体と、前記機器本体の前記ガイド凹部の下部側に設けられて前記表示部材の前記ガイド凸部の下部側を上下方向に転動する下側回転体と、前記表示部材の前記ガイド凸部における上下方向のほぼ中間部にその背面から突出して設けられ、且つ前記機器本体の前記ガイド凹部をその裏面側から挟み付けた状態で前記ガイド凹部の裏面側を上下方向に転動する挟持回転体とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報機器である。
請求項3に記載の発明は、前記挟持回転体が、前記表示部材の前記ガイド凸部における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から突出して設けられ、且つ前記機器本体の前記ガイド凹部に設けられたガイド開口部に上下方向に沿って移動自在に挿入されて前記機器本体内に突出する一対の軸取付部と、前記機器本体内に突出した前記一対の軸取付部に両端部側が回転自在に取り付けられた軸部材と、この軸部材の両端部にそれぞれ固定されて前記機器本体内に回転可能に配置された一対のピニオンギアと、前記機器本体の前記ガイド凹部における裏面の両側に上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられ且つ前記一対のピニオンギアがそれぞれ噛み合って上下方向に転動する一対のラックギアとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の情報機器である。
請求項4に記載の発明は、前記表示部材の前面に、操作部材が前記表示部材における前記ガイド凸部の回転中心に最も接近する付近に位置して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報機器である。
請求項5に記載の発明は、前記回転規制部材が、前記挟持回転体の前記軸部材を挟み付けて前記ラックギアに対する前記ピニオンギアの回転動作を制動することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の情報機器である。
請求項6に記載の発明は、前記挟持回転体が、前記機器本体内に突出した前記一対の軸取付部の上下部にそれぞれ両端部側を回転自在に取り付けた2本の軸部材を備え、この2本の軸部材の各両端部にそれぞれ前記ピニオンギアが固定されており、
前記回転規制部材は、前記2本の軸部材を挟み付ける一対の制動板と、この一対の制動板による前記2本の軸部材に対する挟持力を調整する調整ねじとを備えていることを特徴とする請求項5に記載の情報機器である。
請求項7に記載の発明は、前記2本の軸部材のうち、上側に位置する一方の軸部材は、前記表示部材における前記ガイド凸部の回転中心からの距離が、下側に位置する他方の軸部材における前記ガイド凸部の回転中心からの距離よりも、短く設定されていることを特徴とする請求項6に記載の情報機器である。
請求項8に記載の発明は、前記表示部材の前記ガイド凸部における背面に、前記挟持回転体の前記上側回転体と前記下側回転体とが転動するガイドリブが、上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられており、このガイドリブのうち、前記上側回転体が転動する上側リブ部は一定の厚みで形成され、前記下側回転体が転動する下側リブ部はその下部側の厚みが前記上側リブ部と同じ厚みで且つ上部側に向かうに従って次第に厚みが厚く形成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の情報機器である。
請求項9に記載の発明は、前記表示部材を前記機器本体に対し起立させる方向に前記表示部材の前記ガイド凸部を回転移動させるための補助力を付与する復帰補助部材を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報機器である。
請求項10に記載の発明は、前記復帰補助部材が、前記機器本体の前記ガイド凹部における裏面の上部に設けられたプーリと、一端部が前記表示部材の前記ガイド凸部に設けられた前記挟持回転体に取り付けられて他端部が前記プーリを介して前記機器本体内の下部側に位置するワイヤーと、このワイヤーの前記他端部を前記機器本体の下側に向けて付勢するばね部材とを備え、前記機器本体内における両側に一対設けられていることを特徴とする請求項9に記載の情報機器である。
この発明によれば、機器本体のガイド凹部に対し表示部材のガイド凸部が保持部材によって保持され、この状態で表示部材のガイド凸部が機器本体のガイド凹部に沿って上下方向に回転移動するときに、表示部材の下部が上下にほとんど変動することがなく手前側にせり出すので、表示部材の表示部を上向きにして表示部材を任意の傾き角度に自由に傾けることができると共に、表示部を上向きにさせて表示部材を機器本体に対し大きく傾けても、表示部材の下部が上下方向にほとんど変動せずに表示部材を傾けることができ、これにより表示部を見やすくすることができるほか、表示部材を任意の傾き角度に自由に傾けても、回転規制部材によって表示部材を任意の傾き角度に規制して保持することができ、これにより使い勝手の良いものを得ることができる。
以下、図1〜図16を参照して、この発明を適用した情報機器の一実施形態について説明する。
この情報機器は、図1および図2に示すように、縦長の機器本体1と、前面(図1では左側面)に表示部2が設けられて機器本体1の前面(図1では左側面)に取り付けられる表示部材3と、機器本体1に接続コードによって電気的に接続されたキーボード(いずれも図示せず)と、機器本体1に対する表示部材3の傾き角度を調整する表示傾き調整機構4とを備え、キーボードを入力操作することにより、機器全体を動作させると共に情報を入力し、表示部材3の表示部2に入力された情報およびその処理結果などの情報を表示するように構成されている。
機器本体1は、図1に示すように、フロントケース5とリアケース6とからなり、その内部に情報処理に必要な各種の部品が組み込まれている。この場合、フロントケース5は、図1および図3に示すように、上部側がほぼ垂直に近い急な傾斜に形成され、下部側が緩やかな傾斜に形成され、中間部が湾曲した形状に形成されていると共に、上部側の前面(図1では左側面)に表示部材3を取り付けるための表示取付部7が前側に突出して形成された構成になっている。リアケース6は、前面側(図1では左側面)がフロントケース5と同じ形状に形成され、背面側(図1では右側面)が後方に突出した状態でほぼ垂直に形成されている。これにより、機器本体1は、図1に示すように、底部側が広く、上部側が狭い安定した縦長のほぼ箱形状に形成されている。
表示部材3は、図1、図2および図4に示すように、厚みの薄い四角形の箱状に形成され、その前面(図2では正面)に表示開口部3aが設けられ、内部に表示部2が配置され、この表示部2が表示開口部3aから前面側に露出し、これにより表示部2に表示された情報が表示開口部3aを通して前面側から見えるように構成されている。この場合、表示部2は、液晶表示パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、電気光学的に情報を表示するように構成されている。
表示傾き調整機構4は、図1〜図7に示すように、機器本体1の前面(図1では左側面)における表示取付部7の上部前面に上下方向に沿って凹部状に湾曲して設けられた円弧状のガイド凹部8と、表示部材3の背面(図1では右側面)に上下方向に沿って凸部状に湾曲して設けられ且つ機器本体1のガイド凹部8内に配置された状態でガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動する円弧状のガイド凸部9と、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を上下方向に回転移動可能に保持する保持部材10と、機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制する回転規制部材11とを備えている。
この場合、表示部材3のガイド凸部9は、図1に示すように、その曲率半径Rの円弧状に形成され、このガイド凸部9の回転中心Qが表示部材3の前面(図1では左側面)よりも前方に位置し、これにより表示部材3の背面にほぼ半円弧状に突出したほぼ半円筒形状に形成されている。また、機器本体1のガイド凹部8も、ガイド凸部8の曲率半径Rとほぼ同じ曲率半径の円弧状に形成されている。
これにより、表示部材3のガイド凸部9は、機器本体1のガイド凹部8に対応して配置され、この状態で機器本体1のガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動するように構成されている。また、このガイド凸部9は、図1および図5に示すように、その上端部が表示部材3の背面における上端部に位置し、これにより表示部材3が機器本体1のガイド凹部8に対するガイド凸部9の回転移動を妨げないように構成されている。
保持部材10は、図3〜図8に示すように、機器本体1のガイド凹部8の上部両側に設けられて表示部材3のガイド凸部9の上部側を上下方向に転動する一対の上側ローラ12と、機器本体1のガイド凹部2の下部両側に設けられて表示部材3のガイド凸部9の下部側を上下方向に転動する一対の下側ローラ13と、表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面(図5では右側面)から突出して設けられ、且つ機器本体1のガイド凹部8をその裏面側(図5では右側面)から挟み付けた状態でガイド凹部8の裏面を上下方向に転動する挟持回転体14とを備えている。
この場合、挟持回転体14は、図5〜図8に示すように、表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面(図5では右側面)から突出して設けられ、且つ機器本体1のガイド凹部8に設けられたガイド開口部15に上下方向に沿って移動自在に挿入されて機器本体1内に突出する一対の軸取付部16と、機器本体1内に突出した一対の軸取付部16の上下部にそれぞれ両端部側が回転自在に取り付けられた2本の軸部材17、18と、この2本の軸部材17、18の両端部にそれぞれ固定されて機器本体1内に回転可能に配置された各一対のピニオンギア19、20と、機器本体1のガイド凹部8の裏面つまりフロントケース5の内面(図5では右側面)における両側に上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられ、且つ各一対のピニオンギア19、20がそれぞれ噛み合って上下方向に転動する一対のラックギア21とを備えている。
これにより、保持部材10は、図5に示すように、機器本体1のガイド凹部8の上部両側に設けられた一対の上側ローラ12で表示部材3のガイド凸部9の上部両側を押えると共に、機器本体1のガイド凹部8の下部両側に設けられた一対の下側ローラ13で表示部材3のガイド凸部9の下部側を押え、この状態で表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から機器本体1内に突出して設けられた挟持回転体14で機器本体1のガイド凹部8をその裏面側(図5では右側面)から挟み付けていることにより、表示部材3のガイド凸部9を機器本体1のガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動可能に保持するように構成されている。
回転規制部材11は、図5〜図11に示すように、2本の軸部材17、18を一度に挟み付ける前後一対の制動板22、23と、この一対の制動板22、23による2本の軸部材17、18に対する挟持力を調整する1本の調整ねじ24とを備えている。この回転規制部材11は、図6および図10に示すように、1本の調整ねじ24で一対の制動板22、23を締め付けて2本の軸部材17、18を挟み付けることにより、その挟持力による摩擦力で2本の軸部材17、18の回転を制動すると共に、各ピニオンギア19、20が各ラックギア21に噛み合って上下方向に転動する動作を制動し、これにより機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制するように構成されている。
すなわち、前後一対の制動板22、23のうち、前側(図6では左側)の制動板22は、図6および図10に示すように、その背面(図6では右側面)における上下部に2本の軸部材17、18の径方向の一部がそれぞれ挿入するほぼV字形状の挟持溝22a、22bが平行に設けられ、この挟持溝22a、22b間に位置する中心部にねじ孔22cが設けられた構成になっている。また、後側(図6では右側)の制動板23は、図6および図10に示すように、その前面(図6では左側面)における上下部に2本の軸部材17、18の径方向の一部がそれぞれ挿入するほぼV字形状の挟持溝23a、23bが平行に設けられ、この挟持溝23a、23b間に位置する中心部にねじ挿入孔23cが前側の制動板22のねじ孔22cに対応して設けられた構成になっている。
また、調整ねじ24は、図6および図10に示すように、前側の制動板22の各挟持溝22a、22bと後側の制動板23の各挟持溝23a、23bとの間に2本の軸部材17、18を配置した状態で、後側の制動板23のねじ挿入孔23cを通して前側の制動板22のねじ孔22cに螺入し、この状態で締め付けることにより、2本の軸部材17、18を前側の制動板22の各挟持溝22a、22bと後側の制動板23の各挟持溝23a、23bとの間に一度に挟み付けるように構成されている。
これにより、回転規制部材11は、調整ねじ24の締め付け力に応じて2本の軸部材17、18に対する一対の制動板22、23の挟持力による摩擦力が変化することにより、調整ねじ24の締め付け力を調整して2本の軸部材17、18に対する一対の制動板22、23による挟持力を調整し、その挟持力による摩擦力で2本の軸部材17、18の回転を制動すると共に、各ピニオンギア19、20が各ラックギア21に噛み合って上下方向に転動する動作を制動し、これにより機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制するように構成されている。
また、2本の軸部材17、18のうち、上側に位置する軸部材17は、図12に示すように、表示部材3のガイド凸部9の回転中心Qからの距離S1が、下側に位置する軸部材18におけるガイド凸部9の回転中心Qからの距離S2よりも、短く(S1<S2)設定されている。すなわち、上側に位置する軸部材17における表示部材3のガイド凸部9の回転中心Qからの距離S1は、下側に位置する軸部材18におけるガイド凸部5の回転中心Qからの距離S2よりも、0.5mm程度短く設定されている。これにより、機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間は、機器本体1のガイド凹部8の上部に位置する隙間が表示部材3の重さによって広がらないように構成されている。
また、表示部材3のガイド凸部9における背面の両側部には、図4〜図6に示すように、一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とが転動する一対のガイドリブ25が、上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられている。この一対のガイドリブ25のうち、上側ローラ12が転動するガイドリブ25の上側リブ部25aは、図13に示すように、ほぼ一定の厚みt1で形成されている。また、下側ローラ13が転動するガイドリブ25の下側リブ部25bは、図13に示すように、その下部の厚みが上側のリブ部25aの厚みt1と同じであるが、上部側に向かうに従って次第に厚みが厚くなり、上部の厚みt2が最も厚く(t2>t1)なるように形成されている。
これにより、表示部材3のガイド凸部9は、機器本体1のガイド凹部8に沿って時計回りに回転移動して、上側ローラ12がガイドリブ25の上側リブ部25aの上部に位置し、且つ下側ローラ13がガイドリブ25の下側リブ部25bの上部に位置したときに、下側リブ部25bの上部側の厚みt2が、図13に示すように、上側リブ部25aの厚みt1に比べて厚い(t2>t1)ので、この下側リブ部25bの上部の厚みt2によって下側ローラ13が表示部材3のガイド凸部9を押し上げる。このため、機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間は、機器本体1のガイド凹部8の上部に位置する隙間が表示部材3の重さによって広がらないように構成されている。
一方、機器本体1内には、図7に示すように、表示部材3を機器本体1に対し起立させる方向に表示部材3のガイド凸部9を回転移動させるための補助力を付与する一対の復帰補助部材27が設けられている。この一対の復帰補助部材27は、機器本体1のガイド凹部8における裏面の両側上部にそれぞれ設けられた一対のプーリ28と、一端部29aが一対の軸取付部15にそれぞれ取り付けられて他端部29bがそれぞれプーリ28を介して機器本体1内の下部側に位置する一対のワイヤー29と、この一対のワイヤー29の他端部29bをそれぞれ機器本体1の下側に向けて付勢する一対のばね部材30とを備えている。
この場合、ばね部材30は、コイルばねであるが、板ばねであっても良く、そのばね力は、回転規制部材7の調整ねじ24の締め付け力による2本の軸部材17、18に対する一対の制動板22、23の挟持力による摩擦力、すなわち調整ねじ24の締め付け力による2本の軸部材17、18の回転を制動する制動力よりも小さく設定されている。これにより、ばね部材30は、そのばね力のみで表示部材3のガイド凸部9を機器本体1のガイド凹部8に対し回転移動させることはなく、表示部材3のガイド凸部9が機器本体1のガイド凹部8に沿って下側に向けて時計回りに回転移動するときにばね力を蓄え、表示部材3のガイド凸部9が機器本体1のガイド凹部8に沿って上側に向けて反時計回りに回転移動するときに蓄えたばね力を出力して収縮し、初期状態に戻るように構成されている。
また、表示部材3の前面には、図1および図2に示すように、電源スイッチ31や指紋認証検出部32などの操作部材が表示部材3のガイド凸部9の回転中心Qに最も接近する付近に位置して設けられている。すなわち、操作部材は、ガイド凸部9の回転中心Qと表示部材3の前面とを垂直に結ぶ直線が表示部材3の前面に到達する箇所で、且つ表示開口部3aの両側に位置する箇所の付近に設けられている。これにより、表示部材3は、電源スイッチ31や指紋認証検出部32などの操作部材を操作しても、その操作力によって上下方向に回転移動しないように構成されている。
さらに、表示部材3内に配置された表示部2と機器本体1内のマザーボード35とは、図16に示すように、接続ケーブル33によって電気的に接続されている。この場合、マザーボード35は、基板支持部材36によって機器本体1内に支持されている。接続ケーブル33は、図16に示すように、一端部がマザーボード35に接続され、他端部側が基板支持部材36の貫通孔36aを通して機器本体1のフロントケース5におけるガイド凹部8の上下方向の中間部に位置し、この中間部の位置からガイド開口部15を通して2本の軸部材17、18間に位置している。
そして、この接続ケーブル33は、図16に示すように、その他端部が2本の軸部材17、18間から、表示部材3のガイド凸部9における軸取付部16の近傍に設けられたケーブル挿入孔34を通り、表示部材3内に導かれて表示部2に接続されている。また、この接続ケーブル33は、機器本体1のガイド凹部8に対して表示部材3のガイド凸部9が上下方向に回転移動する長さだけ、余裕をもって長く引き回されている。
次に、このような情報機器の作用について説明する。
まず、図1および図14に示すように、表示部材3が機器本体1に対しほぼ垂直に起立した状態から、表示部材3を図5および図15に示すように傾ける場合には、表示部材3の前面上部を軽く背面側に向けて押す。このときには、図5に示すように、表示部材3のガイド凸部9が保持部材10によって機器本体1のガイド凹部8に保持された状態で、図10に示すように、回転規制部材11の調整ねじ24により一対の制動板22、23が締め付けられているので、この一対の制動板22、23の挟持力による2本の軸部材17、18に対する摩擦力に抗して表示部材3の前面上部を軽く背面側に向けて押せば良い。
すると、図5および図8に示すように、2本の軸部材17、18にそれぞれ固定された各一対のピニオンギア19、20が機器本体1の裏面つまりフロントケース5の内面に設けられた一対のラックギア21に噛み合って下側に向けて転動する。これに伴って、機器本体1のガイド凹部8における前面の両側上下部にそれぞれ設けられた一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とが表示部材3のガイド凸部9における背面の両側に設けられた一対のガイドリブ25に沿って相対的に上側に向けて転動する。このときには、上側ローラ12と下側ローラ13とが上下方向に移動せず、その場所で回転するだけであり、表示部材3のガイド凸部9が、その回転中心Qを中心に時計回りに下側に回転移動する。これにより、表示部材3は、その下部が手前側に向けてほぼ水平に移動しながら時計回りに回動し、表示部2の表示面を上に向けて傾く。
このときには、表示部材3のガイド凸部9に設けられた挟持回転体14の一対の軸取付部16が機器本体1のガイド凹部8に設けられた各ガイド開口部15内を下側に向けて移動するので、図7に示すように、一対の復帰補助部材27の各ばね部材30が各ワイヤー29によってそれぞれ引っ張られてばね力を蓄える。この状態で、表示部材3の前面上部を押すのをやめて外力を取り除くと、回転規制部材11における一対の制動板22、23の挟持力による2本の軸部材17、18に対する摩擦力によって、表示部材3のガイド凸部9が機器本体1のガイド凹部8の任意の位置に停止し、表示部材3が任意の傾き角度で保持される。
この後、表示部材3の前面上部が更に押されて、図5および図15に示すように、保持部材10における挟持回転体14の一対の軸取付部16が各ガイド開口部15内の最下部に到達したときには、保持部材10の一対の下側ローラ13が、表示部材3のガイド凸部9の回転移動に伴って、一対のガイドリブ25の下側リブ部25bを相対的に上側に向けて転動して上部に位置する。このため、下側リブ部25bの上部側の厚みt2が、図13に示すように、上側リブ部25aの厚みt1に比べて厚い(t2>t1)ので、この下側リブ部25bの上部の厚みt2によって下側ローラ13が表示部材3のガイド凸部9を押し上げることになる。これにより、機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間のうち、機器本体1のガイド凹部8の上部における隙間が表示部材3の重さによって広がるのを防ぐことができる。
また、この状態では、挟持回転体14の2本の軸部材17、18のうち、上側に位置する軸部材17における表示部材3のガイド凸部9の回転中心Qからの距離S1が、図12に示すように、下側に位置する軸部材18におけるガイド凸部9の回転中心Qからの距離S2よりも、短く(S1<S2)設定されているので、これによっても機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間のうち、機器本体1のガイド凹部8の上部における隙間が表示部材3の重さによって広がるのを防ぐことがきる。
一方、図5および図15に示すように、表示部材3が機器本体1に対し傾いた状態から、表示部材3を図1および図14に示すほぼ垂直な状態に起立させる場合には、表示部材3の前面下部を軽く背面側に向けて押す。このときにも、図5に示すように、表示部材3のガイド凸部9が保持部材10によって機器本体1のガイド凹部8に保持された状態で、図10に示すように、回転規制部材11の調整ねじ24により一対の制動板22、23が締め付けられているので、この一対の制動板22、23の挟持力による2本の軸部材17、18に対する摩擦力に抗して表示部材3の前面上部を軽く背面側に向けて押せば良い。
すると、図5に示すように、2本の軸部材17、18にそれぞれ固定された各一対のピニオンギア19、20が機器本体1の裏面つまりフロントケース5の内面に設けられた一対のラックギア21に噛み合って上側に向けて転動する。これに伴って、機器本体1のガイド凹部8における前面の両側上下部に設けられた一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とが表示部材3のガイド凸部9における背面の両側にそれぞれ設けられた一対のガイドリブ25に沿って相対的に下側に向けて転動する。これにより、表示部材3のガイド凸部9が、その回転中心Qを中心に反時計回りに上側に回転移動し、これに伴って表示部材3は、その下部が後方に向けてほぼ水平に移動しながら反時計回りに回動し、表示部2の表示面を正面に向けて起立する。
このときには、表示部材3のガイド凸部9に設けられた挟持回転体14の一対の軸取付部16が、機器本体1のガイド凹部8に設けられた各ガイド開口部15内を下側に向けて移動するので、図7に示すように、一対の復帰補助部材27の各ばね部材30がそれぞれ蓄えたばね力で表示部材3の重量に抗して各ワイヤー29をそれぞれ引っ張る。これにより、表示部材3のガイド凸部9を軽い力で機器本体1のガイド凹部8に沿って上側に向けて反時計回りに回転移動させることができる。
このように、この情報機器によれば、機器本体1に対する表示部材3の傾き角度を調整する表示傾き調整機構4が、機器本体1の前面に上下方向に沿って凹部状に湾曲して設けられた円弧状のガイド凹部8と、表示部材3の背面に上下方向に沿って凸部状に湾曲して設けられ且つ機器本体1のガイド凹部8内に配置された状態でガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動する円弧状のガイド凸部9と、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を上下方向に回転移動可能に保持する保持部材10と、機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制する回転規制部材11とを備えているので、表示部材3の下部を上下に変動させずに、表示部材3を任意の傾き角度に自由に傾けることができる。
すなわち、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9が保持部材10によって保持され、この状態で表示部材3のガイド凸部9が機器本体1のガイド凹部8に沿って上下方向に回転移動するときに、表示部材3の下部が上下にほとんど変動することがなく手前側にせり出すので、表示部材3の表示部2を上向きにして表示部材3を任意の傾き角度に自由に傾けることができると共に、表示部2を上向きにさせて表示部材3を機器本体1に対し大きく傾けても、表示部材3の下部が上下方向にほとんど変動せずに表示部材3を傾けることができ、これにより表示部2を見やすくすることができるほか、表示部材3を任意の傾き傾き角度に自由に傾けても、回転規制部材11によって表示部材3を任意の傾き角度に規制して保持することができ、これにより使い勝手の良いものを得ることができる。
この場合、保持部材10は、機器本体1のガイド凹部8の上部両側に設けられて表示部材3のガイド凸部9の上部側を上下方向に転動する一対の上側ローラ12と、機器本体1のガイド凹部8の下部両側に設けられて表示部材3のガイド凸部9の下部側を上下方向に転動する一対の下側ローラ13と、表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から突出して設けられ、且つ機器本体1のガイド凹部8をその裏面側から挟み付けた状態でガイド凹部8の裏面側を上下方向に転動する挟持回転体14とを備えているので、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を、一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13と挟持回転体14との3部材によって、ほぼ同一円上で上下方向に回転移動可能な状態で、確実に且つ良好に保持することができる。
すなわち、保持部材10は、機器本体1のガイド凹部8の上部両側に設けられた一対の上側ローラ12で表示部材3のガイド凸部9の上部両側を押えると共に、機器本体1のガイド凹部8の下部両側に設けられた一対の下側ローラ13で表示部材3のガイド凸部9の下部両側を押え、この状態で表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から突出して設けられた挟持回転体14で機器本体1のガイド凹部8をその裏面側から挟み付けているので、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を確実に且つ良好に保持することができ、この状態で一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とが表示部材3のガイド凸部9に沿って上下方向に転動すると共に、挟持回転体14が機器本体1のガイド凹部8の裏面側に沿って上下方向に転動することにより、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を円滑に回転移動させることができる。
この場合、保持部材10は、必ずしも一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とを備えた構成である必要はなく、例えば表示部材3のガイド凸部9の左右における中間部の上部に1つの上側ローラ12を設け、ガイド凸部9の左右における中間部の下部に1つの下側ローラ13を設けた構成でも良い。このような構成でも、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を、1つの上側ローラ12と1つの下側ローラ13と挟持回転体14との3部材によって、ほぼ同一円上で上下方向に回転移動可能な状態で、確実に且つ良好に保持することができるので、上述した各一対のローラ12、13を備えた場合と同様の作用効果が得られる。
また、挟持回転体14は、表示部材3のガイド凸部9における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から突出して設けられ、且つ機器本体1のガイド凹部8にそれぞれ設けられたガイド開口部15に上下方向に沿って移動自在に挿入されて機器本体1内に突出する一対の軸取付部16と、機器本体1内に突出した一対の軸取付部16に両端部側が回転自在に取り付けられた少なくとも1本の軸部材17(または18)と、この1本の軸部材17(または18)の両端部にそれぞれ固定されて機器本体1内に配置された一対のピニオンギア19(または20)と、機器本体1のガイド凹部8における裏面の両側に上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられ且つ一対のピニオンギア19(または20)がそれぞれ噛み合って上下方向に転動する一対のラックギア21とを備えているので、表示部材3を片手で操作して容易に傾けることができる。
すなわち、挟持回転体14は、表示部材3のガイド凸部9におけるほぼ中間部の両側に設けられた一対の軸取付部16に少なくとも1本の軸部材17(または18)の両端部側が回転自在に取り付けられ、この1本の軸部材17(または18)の両端部に一対のピニオンギア19(または20)が固定され、この一対のピニオンギア19(または20)が機器本体1のガイド凹部8における裏面の両側に設けられた一対のラックギア21にそれぞれ噛み合って転動するので、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9が上下方向に回転移動するときに、少なくとも1本の軸部材17(または18)によって一対のピニオンギア19(または20)の回転を連動させることができる。このため、表示部材3の両側を両手でもって操作する必要がなく、表示部材3の左右の一方側のみを片手で操作しても、ガイド凹部8に対しガイド凸部9を円滑に回転移動させることができるので、表示部材3を容易に且つ円滑に傾けることができる。
この場合、表示部材3の前面には、電源スイッチ31や指紋認証検出部32などの操作部材が、表示部材3におけるガイド凸部9の回転中心に最も接近する付近に位置、つまりガイド凸部9の回転中心Qと表示部材3の前面とを垂直に結ぶ直線が表示部材3の前面に到達する箇所における表示開口部3aの両側に位置する箇所の付近に設けられていることにより、表示部材3の上下部を軽く押して表示部材3を傾けることができても、電源スイッチ31や指紋認証検出部32などの操作部材を操作するときに、表示部材3が勝手に傾くことがなく、電源スイッチ31や指紋認証検出部32などの操作部材を確実にかつ良好に操作することができる。
また、保持部材10の挟持回転体14は、機器本体1内に突出した一対の軸取付部16の上下部にそれぞれ両端部側を回転自在に取り付けた2本の軸部材17、18を備え、この2本の軸部材17、18の各両端部にそれぞれピニオンギア19、20が固定されており、回転規制部材11は、2本の軸部材17、18を挟み付ける一対の制動板22、23と、この一対の制動板22、23による2本の軸部材17、18の挟持力を調整する1本の調整ねじ24とを備えているので、1本の調整ねじ24で一対の制動板22、23を締め付けて2本の軸部材217、18を挟み付けることにより、その挟持力による摩擦力で2本の軸部材17、18の回転を制動することができる。
このため、2本の軸部材17、18にそれぞれ固定された各一対のピニオンギア19、20が各ラックギア21に噛み合って上下方向に転動する際、その各ピニオンギア19、20の回転動作を制動することができるので、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制することができ、これにより表示部材3を任意の傾き角度に傾けた状態で、表示部材3を機器本体1に対し確実に保持することができる。この場合、調節ねじ24の締め付けを調節するだけで、容易に表示部材3に対する保持力を設定することができるので、表示部材3のサイズに伴って表示部材3の重量が変化しても、容易に対処することができる。
また、2本の軸部材17、18のうち、上側に位置する軸部材17は、表示部材3におけるガイド凸部9の回転中心Qからの距離S1が、下側に位置する軸部材18におけるガイド凸部9の回転中心Qからの距離S2よりも、短く設定されていることにより、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9が時計回りに下側に回転移動して、機器本体1に対する表示部材3の傾き角度が大きくなったときにおいても、機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間のうち、機器本体1のガイド凹部8の上部に位置する隙間が表示部材3の重さによって広がるのを防ぐことができると共に、機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9のガタつきをも防ぐことができ、これによっても機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9を円滑に回転移動させることができる。
また、表示部材3のガイド凸部9における背面の両側部には、一対の上側ローラ12と一対の下側ローラ13とが転動する一対のガイドリブ25が、上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられており、この一対のガイドリブ25のうち、上側ローラ12が転動するガイドリブ25の上側リブ部25aは一定の厚みt1で形成され、下側ローラ13が転動するガイドリブ25の下側リブ部25bはその下部の厚みが上側リブ部25aと同じ厚みt1で、上部側に向かうに従って次第に厚みが厚くなり、上部の厚みt2が最も厚く形成されていることにより、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9が時計回りに下側に回転移動して、機器本体1に対する表示部材3の傾き角度が大きくなったときにおいても、機器本体1のガイド凹部8と表示部材3のガイド凸部9との隙間のうち、機器本体1のガイド凹部8の上部に位置する隙間が表示部材3の重さによって広がるのを防ぐことができると共に、機器本体1のガイド凹部8に対する表示部材3のガイド凸部9のガタつきをも防ぐことができる。
さらに、表示部材3を機器本体1に対し起立させる方向に表示部材3のガイド凸部9を回転移動させるための補助力を付与する復帰補助部材27を備えていることことにより、表示部材3の重量を復帰補助部材27によって軽減することができ、これにより軽い力で表示部材3を起立させることができる。この場合、復帰補助部材27は、機器本体1のガイド凹部8における裏面の上部に設けられたプーリ28と、一端部が挟持回転体14の一部つまり軸取付部16に取り付けられて他端部がプーリ28を介して機器本体1内の下部側に位置するワイヤー29と、このワイヤー29の他端部を機器本体1の下側に向けて付勢するばね部材30とを備え、機器本体1内における両側に一対設けられていることにより、簡単な構造で、表示部材3の両側を両手でもって操作する必要がなく、表示部材3の左右の一方側のみを片手で操作しても、表示部材3を容易に且つ円滑に回動させて起立させることができる。
なお、上記実施形態では、回転規制部材11が、2本の軸部材17、18を挟み付ける一対の制動板22、23と、この一対の制動板22、23による2本の軸部材17、18の挟持力を調整する1本の調整ねじ24とを備えた構成である場合について述べたが、必ずしも2本の軸部材17、18を一対の制動板22、23で挟み付ける必要はなく、例えば一対の軸取付部16に1本の軸部材17(または18)のみを回転自在に取り付け、この軸部材17(または18)を一対の制動板22、23で挟み付けると共に、この一対の制動板22、23を1本の調整ねじ24で締め付けるように構成でも良い。
この場合には、一対の制動板22、23が1本の軸部材17(または18)と共に回転するのを防ぐために、機器本体1のガイド凹部8側に位置する制動板22に回転止め用の脚部を設け、この脚部を機器本体1のガイド凹部8の裏面に接触させて、一対の制動板22、23が軸部材17(または18)と共に回転しないように、上下方向に移動するように構成すれば良い。
このように構成しても、上述した実施形態と同様、機器本体1のガイド凹部8に対し表示部材3のガイド凸部9の回転移動を規制することができ、表示部材3を任意の傾き角度に傾けた状態で、表示部材3を確実に保持することができるほか、調節ねじ24の締め付けを調節するだけで、容易に表示部材3に対する保持力を設定することができると共に、表示部材3のサイズに伴って表示部材の重量が変化しても、容易に対処することができる。
この発明を適用した情報機器の一実施形態を示した一部破断した側面図である。 図1の情報機器の正面図である。 図1の機器本体を前面側から見た斜視図である。 図1の表示部材を背面側から見た斜視図である。 図1における表示傾き機構を一部破断して示した要部の拡大側面図である。 図1のフロントケースと表示部材とを分解して示した斜視図である。 図6のフロントケースを背面側から見た図である。 図7のA−A矢視における断面図である。 図7のB−B矢視における断面図である。 図7の回転規制部材を示した斜視図である。 図6のC−C矢視におけるフロントケースの断面図である。 図8においてガイド凸部の回転中心に対する2本の軸部材の位置関係を示した図である。 図5におけるガイドリブの厚みと上下の各ローラとの位置関係を示した図である。 図1の表示部材が機器本体に対し起立した状態における各ピニオンギアとラックギアとの位置関係を示した図である。 図1の表示部材が機器本体に対し傾いた状態における各ピニオンギアとラックギアとの位置関係を示した図である。 図5において機器本体と表示部材とを接続する接続ケーブルの引き回し状態を示した図である。
符号の説明
1 機器本体
2 表示部
3 表示部材
4 表示傾き調整機構
8 ガイド凹部
9 ガイド凸部
10 保持部材
11 回転規制部材
12 上側ローラ
13 下側ローラ
14 挟持回転体
15 ガイド開口部
16 軸取付部
17、18 軸部材
19、20 ピニオンギア
21 ラックギア
22、23制動板
24 調節ねじ
25 ガイドリブ
25a 上側リブ部
25b 下側リブ部
27 復帰補助部材
28 プーリ
29 ワイヤー
30 ばね部材
31 電源スイッチ
32 指紋認証検出部
Q ガイド凸部の回転中心
S1、S2 回転中心から軸部材までの距離
t1、t2 ガイドリブの厚み

Claims (10)

  1. 縦長の機器本体と、前面に表示部が設けられて前記機器本体の前面に取り付けられる表示部材と、前記機器本体に対する前記表示部材の傾き角度を調整する表示傾き調整機構とを備えた情報機器において、
    前記表示傾き調整機構は、前記機器本体の前面に上下方向に沿って凹部状に湾曲して設けられた円弧状のガイド凹部と、前記表示部材の背面に上下方向に沿って凸部状に湾曲して設けられ且つ前記機器本体の前記ガイド凹部内に配置された状態で前記ガイド凹部に沿って上下方向に回転移動する円弧状のガイド凸部と、前記機器本体の前記ガイド凹部に対し前記表示部材の前記ガイド凸部を上下方向に回転移動可能に保持する保持部材と、前記機器本体の前記ガイド凹部に対する前記表示部材の前記ガイド凸部の回転移動を規制する回転規制部材とを備えていることを特徴とする情報機器。
  2. 前記保持部材は、前記機器本体の前記ガイド凹部の上部側に設けられて前記表示部材の前記ガイド凸部の上部側を上下方向に転動する上側回転体と、前記機器本体の前記ガイド凹部の下部側に設けられて前記表示部材の前記ガイド凸部の下部側を上下方向に転動する下側回転体と、前記表示部材の前記ガイド凸部における上下方向のほぼ中間部にその背面から突出して設けられ、且つ前記機器本体の前記ガイド凹部をその裏面側から挟み付けた状態で前記ガイド凹部の裏面側を上下方向に転動する挟持回転体とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報機器。
  3. 前記挟持回転体は、前記表示部材の前記ガイド凸部における上下方向のほぼ中間部の両側にその背面から突出して設けられ、且つ前記機器本体の前記ガイド凹部に設けられたガイド開口部に上下方向に沿って移動自在に挿入されて前記機器本体内に突出する一対の軸取付部と、前記機器本体内に突出した前記一対の軸取付部に両端部側が回転自在に取り付けられた軸部材と、この軸部材の両端部にそれぞれ固定されて前記機器本体内に回転可能に配置された一対のピニオンギアと、前記機器本体の前記ガイド凹部における裏面の両側に上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられ且つ前記一対のピニオンギアがそれぞれ噛み合って上下方向に転動する一対のラックギアとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の情報機器。
  4. 前記表示部材の前面には、操作部材が前記表示部材における前記ガイド凸部の回転中心に最も接近する付近に位置して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報機器。
  5. 前記回転規制部材は、前記挟持回転体の前記軸部材を挟み付けて前記ラックギアに対する前記ピニオンギアの回転動作を制動することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の情報機器。
  6. 前記挟持回転体は、前記機器本体内に突出した前記一対の軸取付部の上下部にそれぞれ両端部側が回転自在に取り付けられた2本の軸部材を備え、この2本の軸部材の各両端部にそれぞれ前記ピニオンギアが固定されており、
    前記回転規制部材は、前記2本の軸部材を挟み付ける一対の制動板と、この一対の制動板による前記2本の軸部材に対する挟持力を調整する調整ねじとを備えていることを特徴とする請求項5に記載の情報機器。
  7. 前記2本の軸部材のうち、上側に位置する一方の軸部材は、前記表示部材における前記ガイド凸部の回転中心からの距離が、下側に位置する他方の軸部材における前記ガイド凸部の回転中心からの距離よりも、短く設定されていることを特徴とする請求項6に記載の情報機器。
  8. 前記表示部材の前記ガイド凸部における背面には、前記挟持回転体の前記上側回転体と前記下側回転体とが転動するガイドリブが、上下方向に沿って円弧状に湾曲して設けられており、このガイドリブのうち、前記上側回転体が転動する上側リブ部は一定の厚みで形成され、前記下側回転体が転動する下側リブ部はその下部側の厚みが前記上側リブ部と同じ厚みで且つ上部側に向かうに従って次第に厚みが厚く形成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の情報機器。
  9. 前記表示部材を前記機器本体に対し起立させる方向に前記表示部材の前記ガイド凸部を回転移動させるための補助力を付与する復帰補助部材を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報機器。
  10. 前記復帰補助部材は、前記機器本体の前記ガイド凹部における裏面の上部に設けられたプーリと、一端部が前記表示部材の前記ガイド凸部に設けられた前記挟持回転体に取り付けられて他端部が前記プーリを介して前記機器本体内の下部側に位置するワイヤーと、このワイヤーの前記他端部を前記機器本体の下側に向けて付勢するばね部材とを備え、前記機器本体内における両側に一対設けられていることを特徴とする請求項9に記載の情報機器。
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