JP2008190977A - 異常判定修復測定機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を行い、正常な動作に復帰させることによって、信頼性を高めた測定機器を提供すること。
【解決手段】測定物理量に基づく電気信号に対し複数ステップの演算を行う測定機器において、前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常を判定する判定手段と、前記判定手段の結果に基づき前記演算結果の異常を修復する修復手段を備えた、ことを特徴とするもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を実現する測定機器に関するものである。
特許文献1において、1つのハードウエアで、特定のソフトウエアによる演算処理を行うことで、演算の異常を判定する差圧伝送器を実現している。図5は、従来のこのような差圧伝送器の機能ブロック図である。図5において差圧伝送器は48は、ホスト装置などの上位機器29、直流電源26、伝送線路28などに接続されている。
差圧伝送器48は、圧力センサ1、計数手段2、順方向演算手段3、逆方向演算手段8、照合手段46、出力手段20などから構成される。圧力センサ1は、圧力を検出し電気信号に変換する。計数手段2は、その電気信号の周波数を測定し、順方向演算手段3は、その周波数値に基づき、差圧値を演算し、その差圧値に対応したPWM(パルス幅変調)信号を出力する。出力値切換え手段16が、そのPWM信号を選択出力したとき、出力手段20が負荷抵抗27に、演算された差圧値に対応した電流(例えば4から20ミリアンペアの範囲)を流すように制御する。
PWM演算7の演算値は逆方向演算手段8に入力され、逆方向演算手段8は、順方向演算手段3の演算の方向とは逆の方向に進行する演算を行う。照合手段46は、それぞれ対応する順方向演算手段3と逆方向演算手段8の演算値が一致するかを判定する。
照合手段46において不一致と判定されたとき、出力値切換え手段16は、照合手段46の出力に基づき異常警報手段15の出力を選択出力し、出力手段20は、負荷抵抗27に正常なときの電流範囲外の電流(例えば3.2mAまたは21.6mA、以下「バーンアウト電流」という)を流すように制御する。そして、差圧伝送器のユーザーは、上位機器29でバーンアウト電流値を見ることによって、差圧伝送器48の演算値不一致による異常を認識できる。
特開2005−309913号公報
図5の差圧伝送器48に対し、伝送線路28や空中を伝播するノイズを受けることによって、差圧伝送器内部のメモリに記憶されたデータ(例えば、特許文献1の定数A)が変更されることがある。そのとき、照合手段46は不一致と判定し、バーンアウト電流が負荷抵抗27に流れ続ける。そのため、上位機器29は、プラント設備においてプロセス制御(例えば、圧力制御)を行えなくなる。
また、差圧伝送器のユーザーまたは製造業者は、順方向演算手段3のうち、どのステップの演算の演算値に異常が発生したのか分からないので、その異常箇所の特定の調査が困難となり多くの工数を費やすことになる。
本発明の目的は、測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を行い、正常な動作に復帰させることによって、信頼性を高めた測定機器を提供することである。また、測定機器内部のメモリなどの故障によって、異常を修復できないときに演算を停止させるほか、異常箇所を特定しユーザーなどに知らせることによって、ユーザーなどは調査工数を低減し、発生した異常の履歴を上位機器において管理可能とする測定機器を提供することである。
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、
測定物理量に基づく電気信号に対し複数ステップの演算を行う測定機器において、
前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常を判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に基づき前記演算結果の異常を修復する修復手段を備えた、
ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、
前記判定手段は、前記複数ステップを通常の演算方向とは逆の方向に進行させる逆方向演算手段と、
前記複数ステップのうち各ステップの演算値と前記逆方向演算の各ステップの演算値との一致判定を行う演算値一致判定手段を備えた、
ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、
前記判定手段は、前記複数ステップのうち各ステップに入力する値を生成する模擬入力生成手段と、
前記各ステップで通常の演算を行うときの値と前記模擬入力生成手段の出力値とを選択制御信号によって選択し前記各ステップに出力する少なくとも1つの選択手段と、
前記模擬入力生成手段の出力に基づき前記選択制御信号を出力する選択制御手段と、
前記各ステップの演算と同じ演算を前記模擬入力生成手段の出力値に行う模擬入力演算手段と、
前記各ステップの演算値と前記模擬入力演算手段の演算値との一致判定を行う模擬演算値一致判定手段を備えた、
ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2記載の発明において、
前記判定手段は、前記演算値一致判定手段の結果に基づき前記複数ステップのうち各ステップに入力する値を生成する模擬入力生成手段と、
前記各ステップで通常の演算を行うときの値と前記模擬入力生成手段の出力値とを選択制御信号により選択し前記各ステップに出力する少なくとも1つの選択手段と、
前記模擬入力生成手段の出力に基づき前記選択制御信号を出力する選択制御手段と、
前記各ステップの演算と同じ演算を前記模擬入力生成手段の出力値に行う模擬入力演算手段と、
前記各ステップの演算値と前記模擬入力演算手段の演算値との一致判定を行う模擬演算値一致判定手段を備えた、
ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、
前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常が、前記修復手段による少なくとも1回以上の修復によって修復しないとき、そのステップの演算を停止させる停止手段を備えた、
ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、
前記修復手段は、前記複数ステップのうち演算結果に異常を発生したステップの演算に関連する値に所定の値を設定する、
ことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明において、
前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常が、前記修復手段によって修復しないとき、その異常情報を伝送する、
ことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の発明において、
前記測定機器は、フィールド機器である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を行い、正常な動作に復帰させることによって、信頼性を高めた測定機器を実現できる。
[第1の実施例]
第1の実施例を図1を用いて説明する。図1は、本発明を適用した測定機器の1つである差圧伝送器のブロック図であり、図5と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。本実施例は、順方向演算とそれと逆の方向に進行する逆方向演算を行い、両方の演算値の一致判定と異常の修復を行うものである。
差圧伝送器25は、圧力センサ1、計数手段2、順方向演算手段3、逆方向演算手段8、演算値一致判定手段13、出力手段20、修復手段17などから構成され、伝送線路28を介し、負荷抵抗27、上位機器29、直流電源26に接続されている。
圧力センサ1は、測定物理量である圧力を検出し、圧力値に対応した周波数を有する電気信号に変換して、その周波数は計数手段2によって測定される。
計数手段2の出力は、順方向演算手段3によって演算される。順方向演算手段3は、差圧演算4、差圧補正演算5、スケーリング演算6、PWM演算7の複数ステップの演算の順によって構成されている。
差圧演算4は、計数手段2によって測定された周波数fc、frと圧力センサ1の特性を示す定数A、B、Cを用いて、下記式(1)により差圧値Xを演算する(・は乗算を表す)。
Figure 2008190977
差圧補正演算5は、式(1)で演算されたXとEEPROM 22に記憶された温度および静圧に依存する動的な補正係数kiを用いて、下記式(2)により温度および静圧により補正された差圧値dpcompを演算する。
Figure 2008190977
スケーリング演算6は、式(2)で演算されたdpcompに対し、ユーザー指定レンジであるurv(100%)とlrv(0%)でスケーリングした差圧値dpscaledを、下記式(3)により演算する。
Figure 2008190977
PWM演算7は、式(3)で演算されたdpscaledとEEPROM 22に記憶された温度依存性のある動的な補正係数Ciを用いて、下記式(4)によりPWM信号を演算する。
Figure 2008190977
式(4)で演算されたPWM信号は出力値切換え手段16に入力される。順方向演算手段3の各ステップの演算が正常なとき、出力値切換え手段16はPWM信号を選択し、出力手段20に出力する。
出力手段20は、PWM信号に基づき直流電源26から負荷抵抗27に、補正された差圧値dpcompに対応した電流(例えば4から20ミリアンペアの範囲)を流すように制御する。ホスト装置などの上位機器29は、負荷抵抗27に流れる電流値を読み取り、補正された差圧値dpcompに換算する。また、差圧伝送器25は、マイクロプロセッサ19、通信手段21、出力手段20によって、伝送線路28を介し上位機器29と通信を行い、補正された差圧値dpcompなどを送信し、上位機器29から設定データなどを受信する。なお、通信プロトコルにはハート通信などがある。
PWM演算7の演算値pwmは、逆方向演算手段8に入力され、逆方向演算手段8は、順方向演算手段3の各ステップの演算と逆の方向に進行する演算を行う。逆方向演算手段8は、逆PWM演算12、逆スケーリング演算11、逆差圧補正演算10、逆差圧演算9の複数ステップの演算によって構成されている。
逆PWM演算12は、式(4)で演算されたpwmを逆の方向に演算して、dpscaled'を下記式(5)により演算する。
Figure 2008190977
逆スケーリング演算11は、式(3)で演算されたdpscaledを逆の方向に演算して、dpcomp'を下記式(6)により演算する。
Figure 2008190977
逆差圧補正演算10は、式(2)で演算されたdpcompを逆の方向に演算して、X'を下記式(7)により演算する。
Figure 2008190977
逆差圧演算9は、式(1)で演算されたXを逆の方向に演算して、fc'を下記式(8)により演算する。
Figure 2008190977
演算値一致判定手段13は、それぞれ対応する順方向演算手段3と逆方向演算手段8の演算値が一致するかを判定する。例えば、順方向演算手段3のうち式(3)で演算されたdpscaledと逆方向演算手段8のうち式(5)で演算されたdpscaled'が一致するか判定する。同様に、dpcompとdpcomp'、XとX'、fcとfc'を、それぞれ一致するか判定する。なお、判定手段14は、逆方向演算手段8と演算値一致判定手段13から構成される。
演算値一致判定手段13は、演算結果に不一致を生じ異常と判定したとき、修復手段17は、演算値一致判定手段13の出力に基づき、不一致の異常を発生したステップの演算を修復する。例えば、差圧演算4が行う式(1)の演算において、RAM 23に記憶された定数Aがノイズによって変更されたとき、演算値Xは逆差圧補正演算10の演算値X'と不一致となる。そのため、修復手段17は、式(1)に関連する定数A、B、Cを変更前の正常な値に変更する(復帰させる)ことによって、差圧演算4の演算結果の異常を修復でき、正常な演算に復帰させることができる。
修復手段17の出力は、差圧演算4のほか、差圧補正演算5、スケーリング演算6、PWM演算7にも入力され、修復手段17は、演算結果に異常を生じた各ステップの演算に対し修復を行う。なお、修復手段17は、逆方向演算手段8の各ステップの演算に対し修復を行ってもよい。
つぎに、図3のフローチャートを用いて、前記一致判定と修復の特徴部分について説明する。
順方向演算手段3において、差圧演算4などの各ステップの演算を行い演算値を保持する(S1)。逆方向演算手段8において、逆PWM演算12などの各ステップの演算を行い演算値を保持する(S2)。
演算値一致判定手段13が、それぞれ保持され対応する順方向演算手段3と逆方向演算手段8の各ステップの演算値の一致判定を行い(S3)、一致していれば演算結果は正常なので、S1から繰り返す。
一方、不一致であれば、修復手段17が演算結果に異常を生じたステップに対し、N回(Nは1以上の自然数)修復を行ったかを判断し(S4)、行っていなければ修復を行い(S5)、S1から繰り返す。なお、行っていたときに実施するS6、S7については後述する。なお、演算値一致判定手段13は、演算値同士が一致するときのほか、演算値同士の差が所定の値の範囲内であるときに一致すると判定してもよい。
順方向演算手段3、逆方向演算手段8、演算値一致判定手段13などは、マイクロプロセッサ19によって実現し、EEPROM 22、RAM 23、ROM 24がマイクロプロセッサ19に接続されてもよい。
本実施例によって、測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を行い、正常な動作に復帰させることによって、信頼性を高めた測定機器を実現できる。
[第2の実施例]
第2の実施例を図2を用いて説明する。図2は、本発明を適用した測定機器の1つである差圧伝送器のブロック図であり、図1と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。本実施例は、各ステップの演算にテスト用の模擬入力値に対する演算を行わせ、別の演算手段に前記模擬入力値に対する同様の演算を行わせ、両方の演算値の一致判定と修復を行うものである。
差圧伝送器45は、圧力センサ1、計数手段2、fc演算30、33、fr演算31、34、その他の演算32、35、模擬演算値一致判定手段37、模擬入力生成手段40、、模擬入力演算手段36、選択制御手段41、選択手段38、39、出力手段20、修復手段42などから構成され、伝送線路28を介し、負荷抵抗27、上位機器29、直流電源26に接続されている。
fc演算30、33は、式(1)の演算のうち、A・fcの演算を行い、fr演算31、34は、fc演算30、33の演算値に、B・frを加算する。その他の演算32、35は、式(1)のうちのCを加算することと式(2)、(3)、(4)を行う。なお、模擬入力演算手段36は、fc演算33、fr演算34、その他の演算35から構成される。
圧力センサ1が圧力を検出し、それに基づき各ステップで差圧値などを演算する通常の演算(演算の異常判定を行わない)を行うときには、選択手段38、39は、選択制御手段41の出力する選択制御信号に基づき、Lを選択する。なお同様に、その他の演算32、35の中にも、各ステップの演算に対しそれぞれ選択手段を備える。
図4は、演算の異常判定と修復の動作を示すフローチャートであり、これを用いて、一致判定と修復の特徴部分について説明する。
模擬入力生成手段40は、各ステップの演算に入力するためのテスト用の模擬の値(以下、「模擬入力値」という)を生成し、模擬入力値を選択手段と模擬入力演算手段36に出力する(S8)。選択制御手段41は、模擬入力生成手段40の出力に基づき、選択制御信号を選択手段に出力する。選択手段のいづれか1つは、選択制御信号に基ずきRを選択し、模擬入力値を各ステップの演算に出力して、各ステップの演算は、模擬入力値に基づき演算を行い演算値を保持する(S9)。
同様に、模擬入力演算手段36の中のfc演算33などは、選択制御信号に基ずき、模擬入力値に対しfc演算30などの各ステップの演算と同様の演算を行い、演算値を保持する(S10)。その後、選択制御手段41は、選択手段をLに選択するための選択制御信号を選択手段に出力し、選択手段はLを選択し(S11)、差圧伝送器45は通常の演算を行う。
模擬演算値一致判定手段37が、それぞれ保持された演算値同士(例えば、fc演算30、33の演算値)の一致判定を行い(S12)、一致していれば演算結果は正常なので、S8から繰り返す。
一方、不一致であれば、修復手段42が演算結果に異常を生じたステップに対し、N回(Nは1以上の自然数)修復を行ったかを判断し(S13)、行っていなければ修復を行い(S14)、S8から繰り返す。なお、行っていたときに実施するS15、S16については後述する。なお、模擬演算値一致判定手段37は、演算値同士が一致するときのほか、演算値同士の差が所定の値の範囲内であるときに一致すると判定してもよい。
例えば、fc演算30の異常判定を行うとき、模擬入力生成手段40は、fcに入力する模擬入力値を生成出力し、選択手段のうち選択手段38が選択制御信号に基づきRを選択する。fc演算30は、模擬入力値fcに対し、A・fcの演算を行い、fc演算33も同様に、模擬入力fcに対しA・fcの演算を行う。模擬演算値一致判定手段37は、fc演算30、33の演算値同士の一致判定を行う。
ここで、fc演算30で使用するRAM 23に記憶された定数Aがノイズによって変更されて不一致となったとき、修復手段42は、その定数Aを変更前の正常な値に変更する(復帰させる)ことによって、fc演算30の演算結果の異常を修復でき、正常な演算に復帰させられる。なお、fc演算33で使用する定数Aは別の記憶場所に記憶されていて、ノイズによって変更されていない。
同様に、fr演算31の異常判定を行うとき、模擬入力生成手段40は、A・fcとfrに入力する2つの模擬入力値を生成出力し、選択手段のうち選択手段39が選択制御信号に基づきRを選択する。fr演算31は、模擬入力値A・fcとfrに対し、A・fc+B・frの演算を行い、fr演算34も同様に、模擬入力値A・fcとfrに対し、A・fc+B・frの演算を行う。模擬演算値一致判定手段37は、fr演算31、34の演算値同士の一致判定を行う。
ここで、fr演算31に使用するRAM 23に記憶された定数Bがノイズによって変更されて不一致となったとき、修復手段42は、その定数Bを変更前の正常な値に変更する(復帰させる)ことによって、fr演算31の演算結果の異常を修復でき、正常な演算に復帰させられる。なお、fr演算34で使用する定数Bは別の記憶場所に記憶されていて、ノイズによって変更されていない。そして、各ステップの他の演算に対し同様の動作を行う。
なお、修復手段42は、模擬入力演算手段36の各ステップの演算に対し修復を行ってもよい。fc演算30、33、fr演算31、34、その他の演算32、35、模擬演算値一致判定手段37、模擬入力生成手段40、模擬入力演算手段36、選択制御手段41、選択手段38、39などは、マイクロプロセッサ44によって実現し、EEPROM 22、RAM 23、ROM 24がマイクロプロセッサ44に接続されてもよい。
次に、図1の演算値一致判定手段13の結果に基づき、図2の模擬入力値で演算値の一致判定と修復を行う場合について説明する。
図3のS3において不一致のとき、図4のS8以降を行う。例えば、図1の差圧演算4は、図2のfc演算30、fr演算31などから構成されている。まず、選択手段はLを選択し、図3のS1とS2が行われ、演算値一致判定手段13は、差圧演算4の演算値Xと逆差圧補正演算10の演算値X'の一致判定を行い(図3のS3)、不一致であれば図4のS8以降を行う。そして、差圧演算4を構成するfc演算30、fr演算31に対し、順番に模擬入力値を入力して演算結果の異常判定と修復を行う。これによって、差圧演算4の演算を細分化し、異常を発生した演算個所を特定し修復できる。差圧補正演算5などにも同様の動作を行う。
本実施例によって、測定物理量に基づく電気信号に対し、複数ステップの演算を行う測定機器に関し、演算結果の異常を判定し、その異常の修復を行い、正常な動作に復帰させることによって、信頼性を高めた測定機器を実現できる。
[第3の実施例]
第3の実施例を図1から図4を用いて説明する。図1、2の差圧伝送器25、45は、それぞれ修復手段17、42の結果に基づき動作する停止手段18、43を備える。その動作を図3、4のフローチャートを用いて説明する。
演算値一致判定手段13、模擬演算値一致判定手段37における演算値の一致判定で不一致となり(S3、S12)、修復手段17、42が、異常を発生した演算に対しすでにN回修復を行っていたとき(S4、S13)、停止手段18、43は、その演算を停止させる(S6、S15)。
例えば、差圧演算4の演算結果Xに異常が発生したとき、停止手段18は、定数A、B、Cをゼロに変更し固定することによってXは常にゼロとなり、差圧演算4の演算機能を停止させることができる。なお、停止手段18、43は、逆方向演算手段8、模擬入力演算手段36の各ステップの演算を停止してもよい。
本実施例によって、測定機器内部のメモリなどの故障によって、異常を修復できないときに演算を停止させ、例えばプラント設備に対し、測定機器の異常により発生する損害を抑えることによって、信頼性、安全性を高めた測定機器を実現できる。
[第4の実施例]
第4の実施例を図1から図4を用いて説明する。図3、4において、演算値一致判定手段13、模擬演算値一致判定手段37における演算値の一致判定で不一致となり(S3、S12)、修復手段17、42が、異常を発生した演算に対しすでにN回修復を行っていたとき(S4、S13)、差圧伝送器25、45は、異常情報を上位機器29などの外部機器に伝送する(S7、S16)。
異常情報は、異常を発生した演算やN回修復を行ったことなどの情報からなり、図1、2において、異常情報を有したとき、その情報に基づき出力値切換え手段16は、異常警報手段15の出力を選択し出力する。異常警報手段15の出力は、出力手段20によって負荷抵抗27にバーンアウト電流を流すためのディーティー比を有するPWM信号である。そして、差圧伝送器のユーザーや製造業者は、上位機器29でバーンアウト電流値を見ることによって、差圧伝送器の演算値不一致による異常を認識できる。なお、バーンアウト電流を流すことも異常情報の1つである。
また、通信手段21、出力手段20は、異常情報を伝送線路28を介し上位機器29に送信し、ユーザーや製造業者は上位機器29において、差圧伝送器の演算値不一致による異常を認識できる。なお、通信プロトコルにはハート通信のほか、フィールドバス通信(ファウンデーションフィールドバス、プロフィーバス通信など)などがある。
本実施例によって、測定機器の異常箇所を特定し、ユーザーなどに知らせることによって、ユーザーなどは調査工数を低減し、発生した異常の履歴を上位機器において管理可能とする測定機器を実現できる。
なお、フィールド機器には、差圧伝送器のほか、測定物理量である温度や流量を測定する温度伝送器や渦流量計、電磁流量計、超音波流量計、コリオリ流量計などの各種流量計などがある。温度伝送器には、圧力センサ1の代わりに熱電対や測温抵抗体が、計数手段2の代わりに電圧増幅器とADコンバータなどが用いられる。また、測定機器には、各種測定物理量を測定する信号変換器や記録計などがある。
本発明を適用した差圧伝送器のブロック図である。 本発明を適用した差圧伝送器のブロック図の他の例である。 本発明を適用した差圧伝送器の動作フローチャートである。 本発明を適用した差圧伝送器の動作フローチャートの他の例である。 従来の差圧伝送器のブロック図である。
符号の説明
1 圧力センサ
2 計数手段
3 順方向演算手段
4 差圧演算
5 差圧補正演算
6 スケーリング演算
7 PWM演算
8 逆方向演算手段
9 逆差圧演算
10 逆差圧補正演算
11 逆スケーリング演算
12 逆PWM演算
13 演算値一致判定手段
14 判定手段
15 異常警報手段
16 出力値切換え手段
17 修復手段
18 停止手段
19 マイクロプロセッサ
20 出力手段
21 通信手段
25 差圧伝送器

Claims (8)

  1. 測定物理量に基づく電気信号に対し複数ステップの演算を行う測定機器において、
    前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常を判定する判定手段と、
    前記判定手段の結果に基づき前記演算結果の異常を修復する修復手段を備えた、
    ことを特徴とする測定機器。
  2. 前記判定手段は、前記複数ステップを通常の演算方向とは逆の方向に進行させる逆方向演算手段と、
    前記複数ステップのうち各ステップの演算値と前記逆方向演算の各ステップの演算値との一致判定を行う演算値一致判定手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の測定機器。
  3. 前記判定手段は、前記複数ステップのうち各ステップに入力する値を生成する模擬入力生成手段と、
    前記各ステップで通常の演算を行うときの値と前記模擬入力生成手段の出力値とを選択制御信号によって選択し前記各ステップに出力する少なくとも1つの選択手段と、
    前記模擬入力生成手段の出力に基づき前記選択制御信号を出力する選択制御手段と、
    前記各ステップの演算と同じ演算を前記模擬入力生成手段の出力値に行う模擬入力演算手段と、
    前記各ステップの演算値と前記模擬入力演算手段の演算値との一致判定を行う模擬演算値一致判定手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の測定機器。
  4. 前記判定手段は、前記演算値一致判定手段の結果に基づき前記複数ステップのうち各ステップに入力する値を生成する模擬入力生成手段と、
    前記各ステップで通常の演算を行うときの値と前記模擬入力生成手段の出力値とを選択制御信号により選択し前記各ステップに出力する少なくとも1つの選択手段と、
    前記模擬入力生成手段の出力に基づき前記選択制御信号を出力する選択制御手段と、
    前記各ステップの演算と同じ演算を前記模擬入力生成手段の出力値に行う模擬入力演算手段と、
    前記各ステップの演算値と前記模擬入力演算手段の演算値との一致判定を行う模擬演算値一致判定手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項2記載の測定機器。
  5. 前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常が、前記修復手段による少なくとも1回以上の修復によって修復しないとき、そのステップの演算を停止させる停止手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の測定機器。
  6. 前記修復手段は、前記複数ステップのうち演算結果に異常を発生したステップの演算に関連する値に所定の値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の測定機器。
  7. 前記複数ステップのうち各ステップの演算結果の異常が、前記修復手段によって修復しないとき、その異常情報を伝送する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の測定機器。
  8. 前記測定機器は、フィールド機器である、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の測定機器。
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