JP2008190166A - プッシュラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動部材のストロークが長くなっても、固定部材の全長が長くならず、かつ可動体群がスムーズに移動されるプッシュラッチ装置の提供である。
【解決手段】 ケース1に嵌合され、その軸線Cの方向に押込み可能な外側可動体3と、外側可動体3に嵌合され、ケース1の軸線Cの方向に押込み可能な内側可動体2とを、ケース1に弾装された圧縮ばね4によって突出位置に配置させると共に、内側可動体2が、圧縮ばね4の付勢力に抗してケース1の側に向かって押し込まれたときに、外側可動体3の窓部34aに配置される内側可動体2の突起部17が窓部34a内をスライドして外側可動体3を押し込むことにより、内外の各可動体2,3が一体となってケース1に格納されるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、中空状の固定部材に可動部材を相対的に押し込むことにより、前記可動部材が前記固定部材に対する突出位置と格納位置とに交互に配置されて保持されるプッシュラッチ装置に関するものである。
中空状の固定部材に対して可動部材を相対的に押し込むことにより、前記可動部材が前記固定部材に対する突出位置と格納位置とに交互に配置されて保持されるプッシュラッチ装置が存していて、各種の出願がなされている(例えば、特許文献1を参照)。従来のプッシュラッチ装置では、固定部材に対して1つの可動部材が取り付けられている。
近時、プッシュラッチ装置のストロークを長くしてほしいという要望が多くなっている。しかし、ストロークが長くなるのに伴い、プッシュラッチ装置の全長(特に、可動部材が収容された状態での全長)が長くなると共に、移動途中の可動部材が蛇行し易くなって、可動部材がスムーズに動作しなくなるという不具合が生じている。
実開昭63−91675号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、可動部材のストロークが長くなっても、プッシュラッチ装置の全長が長くならず、かつ可動部材がスムーズに移動されるプッシュラッチ装置を提供することを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための第1の発明は、
固定壁に固定することが予定されていると共に、少なくとも長手方向の一端部側に開口部が形成された中空状の固定部材と、
前記固定部材の内部において、前記一端部側から他端部側へ、前記長手方向に沿って一列状に配置された複数の可動部材を有し、これらの可動部材について、互いに隣り合うものどうしのうちの一端部側のものが他端部側の内部に入り込む入れ子状態に形成すると共に、前記固定部材の開口部よりも一端部側に突出する突出位置と、その突出位置よりも他端部側に収納されて保持される格納位置との間を、前記長手方向に沿って直線的に移動させることによって多段式の伸縮を可能とした可動体群と、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動体群を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、
前記格納位置に移動した可動体群を、前記付勢手段の付勢力に抗してそれぞれの位置を保持すると共に、前記可動体群のうち、最も内側に配置される内側可動部材を、前記長手方向の他端部側へ押し込むことによってそれらの位置保持状態を一括して解放する保持手段と、
を備えることを特徴としている。
上記した構成のプッシュラッチ装置では、中空状の固定部材に入れ子状態で一列状に配置された複数の可動部材が、多段(即ち、テレスコープ式)に伸縮されて、突出位置又は格納位置に配置される。即ち、複数の可動部材より成る可動体群が、重なり状態で固定部材に嵌合され、格納位置に配置される。これにより、可動体群の全ストロークを長くしても、格納位置に配置された可動体群の長さが短くなり、その結果、プッシュラッチ装置の全長が短くなる。また、可動体群が複数個に分割されていて、隣り合う可動部材は、その外部に配置された可動部材又は固定部材に支持されて伸縮する。これにより、ストロークが長くなっても、可動体群は短い距離で支持されて順次伸縮するため、可動体群が蛇行しにくくなり、スムーズに伸縮する。
上記課題を解決するための第2の発明は、
固定壁に固定することが予定されていると共に、少なくとも長手方向の一端部側に開口部が形成された中空状の固定部材と、
前記固定部材の内部において、前記一端部側から他端部側へ、前記長手方向に沿って一列状に配置された複数の可動部材を有し、これらの可動部材について、互いに隣り合うものどうしのうちの一端部側のものが他端部側の内部に入り込む入れ子状態に形成すると共に、前記固定部材の開口部よりも一端部側に突出する突出位置と、その突出位置よりも他端部側に収納されて保持される格納位置との間を、前記長手方向に沿って直線的に移動させることによって多段式の伸縮を可能とした可動体群と、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動体群を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、
前記格納位置に移動した可動体群を、前記付勢手段の付勢力に抗してそれぞれの位置を保持すると共に、前記可動体群のうち、最も内側に配置される内側可動部材を、前記長手方向の他端部側へ押し込むことによってそれらの位置保持状態を一括して解放する保持手段と、
前記固定壁に対して接近・離間する移動壁への取付けが予定された連結部と係合するために、前記内側可動部材の一端部に、前記長手方向と交差する回動軸線周りで回動する形態で取り付けられ、前記可動体群が前記格納位置に配置されたときに、前記連結部と係合する一方、その格納位置において前記内側可動部材を前記長手方向の他端部側へ押し込むことによって、前記連結部との係合を解除するチャック部と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明は、上記した第1の発明の要件に加えて、移動壁への取付けが予定された連結部と係合し又はその係合を解除するためのチャック部を、内側可動部材の一端部に有している。このため、第1の発明の作用効果が奏されるのに加えて、前記連結部と前記内側可動部材との連結が容易に行われるという効果も奏される。
具体的には、前記連結部は、前記移動壁に取り付けられた棒材であり、
前記チャック部は、前記移動壁と前記内側可動部材とが相対的に接近したときに、前記棒材を引っ掛けるために、前記可動部材の移動方向と交差する軸線周りで回動自在に取り付けられた引掛け片とすることができる。
この場合、引掛け片が棒材を引っ掛ける形態であり、簡単な構成で、かつ確実に連結部と内側可動部材とを連結することができる。
そして、前記固定壁と前記移動壁とが離間している状態で、前記引掛け片は前記可動部材の底面部よりも下方に配置されていて、
前記内側可動部材が前記棒材に当接し、相対的に押圧されて前記固定部材に嵌合されるように移動するときに、前記引掛け片が隣り合う可動部材の底面部に当接し、前記棒材を引っ掛けるように回動されるようにすることが望ましい。
内側可動部材を押し込む操作だけで、引掛け片を自動で回動させることができる。このため、操作が簡単である。
また、前記連結部は、前記移動壁に取り付けられた磁性板であり、
前記チャック部は、前記固定壁と前記移動壁とが相対的に接近したときに、前記磁性板に磁気吸着するマグネットであるようにすることができる。
マグネットにより連結されるため、チャック部の構成が極めて簡単である。
前記固定部材の後端部が開口されていて、前記格納位置に移動した可動体群は、それらの後端部を前記固定部材の後端部から突出させて保持されるようにすることができる。
この場合、格納位置に配置された可動体群の後端部を、固定部材の後端部から突出させることができるため、固定部材の長さを短くすることができる。また、後端部の開口から可動体群を組み付けることもできる。
また、前記固定部材の後端部に形成された開口部は、前記付勢手段を受け止めることができる蓋体によって閉塞させてもよい。
これにより、固定部材に異物が侵入することが防止され、各可動部材を長期間に亘ってスムーズに作動させることができる。
更に、前記内側可動部材の前端位置が、前記長手方向に微調整可能とすることが望ましい。
これにより、プッシュラッチ装置が取り付けられた後であっても、可動部材の前端位置を微調整できるため、その取付け作業が容易になる。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明の第1実施例のプッシュラッチ装置101の上方からの斜視図、図2は同じく下方からの斜視図、図3は同じく分解斜視図、図4はプッシュラッチ装置101の正面断面図、図5は同じく底面断面図である。
本発明の第1実施例のプッシュラッチ装置101について説明する。図1ないし図4に示されるように、第1実施例のプッシュラッチ装置101は、角筒状のケース1と、ケース1に収容される2個の可動体(可動体群、即ち、ケース1の最も内面側に配置される内側可動体2と、内側可動体2を嵌合させる外側可動体3)と、内外の各可動体2,3をケース1の軸方向に沿って付勢する圧縮ばね4と、内側可動体2の底面部に設けられたガイド溝5に入り込んで、内外の各可動体2,3の移動を制御するガイドピン6とを備えている。外側可動体3は、ケース1の内周縁形状よりも僅かに小さな外周縁形状を有する角筒状であり、内側可動体2は、外側可動体3の内周縁形状よりも僅かに小さな外周縁形状を有する角柱状である。即ち、第1実施例のプッシュラッチ装置101は、外側可動体3がケース1の軸線Cの方向に沿って移動可能に収容されていると共に、外側可動体3に対して内側可動体2がその軸線方向(ケース1の軸線Cの方向と合致する)に沿って移動可能に多段式(即ち、テレスコープ式)に収容された形態である。
ケース1について説明する。図1ないし図5に示されるように、ケース1は樹脂材より成り、その軸線Cの方向に段付き形状である。ケース1の段付き部分の内壁面には、外側可動体3の張出し部分を当接させるためのストッパ部7(図5参照)が設けられている。また、ケース1の幅方向(ケース1の軸線Cと直交する水平方向)の両端部には、プッシュラッチ装置101を固定する取付けねじ(図示せず)を挿通させるための取付部8がケース1の両側部に張り出して設けられている。そして、ケース1の底部には、別体の底板部9が装着されている。底板部9は、上面が開口された箱状である。底板部9の底面部のほぼ中央部には、その長手方向(ケース1の軸線Cの方向)に沿って一対の第1スリット11が、幅方向に所定間隔をおいて形成されていると共に、各第1スリット11の後端部を連結する第2スリット12が、幅方向に沿って形成されている。第1及び第2の各スリット11,12によって底板部9の底面部9aから抜き取られた部分には、舌片形状の押圧片13が形成されている。この押圧片13は、底板部9の上方に向かって屈曲されていて、各スリット11,12が設けられていない部分(基端部13a)を支点として弾性変形可能である。そして、その先端部がガイドピン6の自由端部6aに当接されていて、弾性復元力によって、ガイドピン6の自由端部6aに押圧荷重を付与するという機能を有している。
また、底板部9の前端部には、ガイドピン6の基端部6bを挿入させて支持するための支持部14が設けられている。ここで、ガイドピン6は、弾性変形可能な線材の両端部がほぼ直角に、かつ互いに反対方向に屈曲された形状であり、各屈曲部分に自由端部6aと基端部6bとが形成されている。ガイドピン6の基端部6bが、底板部9の支持部14に挿入されたとき、ガイドピン6の自由端部6aは水平面内で揺動可能に支持される。この状態で、ガイドピン6の自由端部6aは、ケース1の内方に突出され、内側可動体2のガイド溝5に入り込む。
ケース1の内壁面の後端部には、ばね支持部15が突出されている。ケース1に収容された内外の各可動体2,3とばね支持部15との間には、圧縮ばね4が弾装されている。これにより、各可動体2,3は、圧縮ばね15の付勢力(弾性復元力)により、常にケース1の前方(突出位置の側)に向かって付勢されている。
次に、内側可動体2について説明する。内側可動体2の後部の上面部には、圧縮ばね4を配置させるために、上部と後部とが開口された半円筒形状の溝部16が設けられている。また、内側可動体2の両側壁部の後部は溝部16から離間されていて、幅方向に撓ませることができると共に、それぞれの後端部には、幅方向に張り出す各突起部17が設けられている。
内側可動体2の底面部の前部には、内側可動体2と連結される被取付物(例えば、扉体18)に取り付けられた棒材19を引っ掛けるための引掛け片21と、それを戻すための戻しばね22とを収容するための空間部23が設けられている。そして、内側可動体2の底面部には、ガイド溝5が設けられている。
空間部23には、内側可動体の長手方向(軸線Cの方向)に所定の間隔をおいて2本の支点軸24,25が幅方向に沿って取り付けられている。前側の支点軸24には、引掛け片21が回動可能に取り付けられていて、後側の支点軸25には、戻しばね25が回動可能に取り付けられている。引掛け片21は薄板より成り、その後端部が前側の支点軸24に巻き付けられていると共に、その先端部(被引掛け部21a)はL字状に屈曲されている。また、引掛け片21の後端部から、戻しばね22と係止される係止部26が延設されている。
本実施例の戻しばね22は、ねじりコイルばねであり、その前端部は引掛け片21の係止部26を係止していて、その後端部は空間部23の内壁面に当接されている。
内側可動体3の底面部には、往路と復路が別々になったガイド溝5が設けられている。このガイド溝5は、図5及び図6に示されるように、可動体2の長手方向に沿って設けられた第1案内溝部201(往路)と、第1案内溝部201の終端部から斜め後方に短い長さで設けられた第2案内溝部202(往路)と、第2案内溝部202から斜め前方に、第2案内溝部202の始端部とほぼ同じ位置まで設けられた第3案内溝部203(復路)と、第3案内溝部203の終端部と第1案内溝部201の途中の部分とを接続する第4案内溝部204(復路)とを備えている。第1案内溝部201において、始端部27近傍の部分は、往路と復路の両方の機能を有している。各案内溝部201〜204の内幅は、ガイドピン6の自由端部6aの外径よりも少し大きい。ガイド溝5に嵌合されたガイドピン6の自由端部6aは、内側可動体2がケース1及び外側可動体3に対して相対的に移動されることにより、往路(第1及び第2の各案内溝部201,202)と復路(第3及び第4の各案内溝部203,204)を一方向に周回する。
図6の(a),(b)に示されるように、第1案内溝部201の溝深さは、第4案内溝部204との接続部分を超えた位置で始端部27近傍よりも深くなっており、その境界部分に係止溝部28が形成されている。内側可動体2が、外側可動体3に対して押し込まれたとき、ガイドピン6の自由端部6aが係止溝部28に係止されることにより、ガイドピン6の自由端部6aが逆方向に移動することが防止される。第2案内溝部202の溝深さは、第1案内溝部201よりも更に深くなっていて、当該部分に第1落し込み部29が形成されている。また、第2案内溝部203の終端部の溝深さは、第1落し込み部29よりも更に深くなっていて、当該部分に第2落し込み部31が形成されている。第2落し込み部31の内壁面の部分には、ガイドピン6の自由端部6aを係止するための係止溝部(段付き面31a)が形成されている。
図6の(a),(c)に示されるように、第4案内溝部204の溝深さは、その下流側に向かうに伴って徐々に浅くなり、その終端部においては第1案内溝部201の溝深さよりも浅くなっている。そして、第4案内溝部204の終端部は、段付き面33を介して第1案内溝部201と接続されている。
次に、外側可動体3について説明する。図1ないし図5に示されるように、外側可動体3は、ケース1に収容されると共に、前述した内側可動体2を収容可能な角筒状である。そして、両側壁部34には、内側可動体2の一対の突起部17を配置させるための窓部34aが形成されていると共に、それらの後端部が幅方向に張り出して、各突起部35が設けられている。内側可動体2が一対の突起部17を撓ませて外側可動体3に挿入される。内側可動体2の一対の突起部17が、対応する窓部34aに配置されるとそれらの撓みが解放され、一対の突起部17は、外側可動体3の側壁部34の窓部34aに係合状態で配置される。この状態で、内側可動体2は、外側可動体3の各窓部34a内でのみ移動可能である。
第1実施例のプッシュラッチ装置101の作用について説明する。図7に示されるように、プッシュラッチ装置101のケース1が、箱体36の開口部近傍に取り付けられている。プッシュラッチ装置101の各可動体2,3は、ケース1から突出されている。圧縮ばね4の付勢力により、内側可動体2がケース1から突出される。このとき、内側可動体2の一対の突起部17が、外側可動体3の窓部34aに係合されていて外側可動体3を引っ張るため、外側可動体3もケース1から突出される。しかし、外側可動体3の一対の突起部35が、ケース1のストッパ部7に係止されるため、内外の各可動体2,3がそれ以上突出されることが防止される。箱体36を閉塞する扉体18には、円筒体37が埋設されている。円筒体37の中心部よりも少し上方には、棒材19が取り付けられている。内外の各可動体2,3は、圧縮ばね4の付勢力により、ケース1に対する突出位置に配置されている。また、ガイドピン6の自由端部6aは、ガイド溝5の始端部27に配置されている。
箱体36に対して扉体18が相対的に閉じられると、棒材19が、プッシュラッチ装置100の内側可動体2の前端面2aに当接し、内側可動体2を押し込む。図8の(a),(b)に示されるように、内側可動体2は棒材19により、圧縮ばね4の付勢力に抗して外側可動体3に対して押し込まれる。そして、内側可動体2の一対の突起部17が、外側可動体3の両側壁部34の窓部34a内でスライドされる。内側可動体2の押し込まれるのに伴い、引掛け片21の底面部が外側可動体3の底壁部に当接する。更に、内側可動体2が押し込まれると、引掛け片21の係止部26が、戻しばね22をねじりながら、その弾性復元力に抗して支点軸24の軸線を中心に回動される。これにより、引掛け片21の引掛け部21aが、棒材19を下方からすくい上げるように回動される。棒材19は、内側可動体2の前端面2aと引掛け片21の引掛け部21aとの間に配置される。また、引掛け片21の底面部は、外側可動体3の底壁部に当接されているため、引掛け片21が逆方向に回動するおそれはない。
このとき、ガイドピン6の自由端部6aは、内側可動体2のガイド溝5の第1案内溝部201を相対的に走行し、係止溝部28に係止される。ガイドピン46の自由端部6aは、押圧片13によってガイド溝5の底部に押圧されているため、ガイドピン6の自由端部6aが、係止溝部28によって確実に係止される。また、第1案内溝部201は、第4案内溝部204よりも低くなっているため、第1案内溝部201を相対的に走行するガイドピン6の自由端部6aが、第4案内溝部204に進入することはない。この状態で扉体18に作用する外力(例えば、人が扉体18を押す力)が解放されても、ガイドピン6の自由端部6aは係止溝部28に係止されるため、扉体18が戻るおそれはない。
更に、内側可動体2を押し込むと、内側可動体2の一対の突起部17が、外側可動体3の対応する窓部34aの後側の内壁面を押圧するため、内外の各可動体2,3が一体となって押し込まれる。図9の(a),(b)に示されるように、ガイドピン6の自由端部6aは、第2案内溝部202を相対的に走行し、第2落し込み部31に落とし込まれた後、圧縮ばね4の付勢力によって少し戻り、第2落し込み部31の段付き面31aに係止される。即ち、内外の各可動体2,3が、ケース1に対する格納位置に配置される。
扉体18を介して内側可動体2を押し込むと、第2落し込み部31の段付き面31aに係止されていたガイドピン6の自由端部6aは、少し戻る方向に相対的に走行し、ガイド溝5の第2落し込み部31から第3落し込み部32に落とし込まれる。この状態で、扉体18に作用する外力を解放すると、内外の各可動体2,3は圧縮ばね4の付勢力によって第4案内溝部204を相対的に走行し、第1案内溝部201を通って始端部27近傍に配置される。内外の各可動体2,3は、ケースから突出される。即ち、内外の各可動体2,3が、ケース1に対する突出位置に配置される。
本実施例のプッシュラッチ装置101では、突出位置に配置されていた内外の各可動体2,3が順次押し込まれることにより、ケース1に格納される。換言すれば、内外の各可動体2,3を重なり状態で配置させることができるため、ケース1の長さが短くて済み、全体の大きさをコンパクトなものにすることができる。また、ストロークが長い場合であっても、各可動体2,3が確実に支持されながら押し込まれるため蛇行しにくくなり、スムーズに押し込まれる。
上記した第1実施例のプッシュラッチ装置101では、2個の可動体2,3より成るものであるが、可動体の数が3個以上であってもよい。
第1実施例のプッシュラッチ装置101では、内外の各可動体2,3が、ケース1に対する格納位置に配置されたとき、それらの後部は、ケース1内に収容されている。しかし、ケース1の後端部を開口し、各可動体2,3が格納位置に配置されたときそれらの後部を、ケース1の後端部から突出させてもよい。これにより、ケース1の全長を更に短くすることができる。また、ケース1の後端部を開口させることにより、各可動体2,3の組付けが容易になる。
更に、図10に示される実施例のプッシュラッチ装置101のように、ケース1の後端部を蓋体40で閉塞してもよい。これにより、プッシュラッチ装置101の内部にごみ、埃等の異物が侵入することが防止され、各可動体2,3を長期間に亘ってスムーズに作動させることができる。
第1実施例のプッシュラッチ装置101では、内側可動体2の先端部に取り付けられた引掛け片21が、扉体18に埋設された棒材19を引っ掛けることによって、扉体18と内側可動体2とが連結される形態である。しかし、引掛け片21ではなく、マグネット等によって両者を連結させてもよい。例えば、図11に示される第2実施例のプッシュラッチ装置102は、内側可動体2の前端面2aにマグネット38が取り付けられている場合である。そして、扉体18には、マグネット38を磁気吸着させるための磁性板39が取り付けられている。第2実施例のプッシュラッチ装置102の場合、第1実施例のプッシュラッチ装置101と同様な効果が奏されると共に、内側可動体2におけるチャック部(マグネット38)の構成が極めて簡単になるという利点がある。
また、図12及び図13に示される第3実施例のプッシュラッチ装置103のように、チャック部の長さを調整可能とすることもできる。第3実施例のプッシュラッチ装置103では、内側可動体2の前部に、ねじ部材41が取り付けられている。内側可動体2の前部には、その幅方向の両端部から一対の側板部42が延設されていると共に、一対の側板部42の間で、内側可動体2の上部から上板部43が延設されている。この上板部43は薄板より成り、その基端部(可動体2との連結部)を支点として弾性回動させることができる。そして、上板部43の底面部における幅方向の中央部には、係合突条43aが突設されている。この係合突条43aは、ねじ部材41の係合溝44に入り込み、ねじ部材41が回動することを抑止している。
内側可動体2の前端面2aのほぼ中央部には、可動体2の長手方向(可動体2のスライド方向)に沿って雌ねじ45が設けられている。この雌ねじ45に、ねじ部材41が取り付けられている。ねじ部材41は、円柱形状のねじ部材本体46の一端部(後端部)に同軸に設けられた雄ねじ47と、その他端部(前端部)に設けられ、ねじ部材本体46よりも大径の手回しダイヤル48とを備えている。ねじ部材本体46には、2枚のマグネット38が埋設されていて、各マグネット38の端部は、手回しダイヤル47の前端面から突出されている。
ねじ部材41を、内側可動体2の軸線Cの周りに回動させることにより、その前端位置(各マグネット38の先端位置)を微調整することができる。この微調整は、プッシュラッチ装置101を被取付物に取り付けた後であっても可能である。そして、ねじ部材本体46の外周面に設けられた各係合溝44に、内側可動体2の上板部43の係合突条43aを嵌合させることにより、ねじ部材41を回動不能にロックすることができる。
本発明の第1実施例のプッシュラッチ装置101の上方からの斜視図である。 同じく下方からの斜視図である。 同じく分解斜視図である。 プッシュラッチ装置101の正面断面図である。 同じく底面断面図である。 (a)はガイド溝5の平面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は同じくY−Y線断面図である。 箱体36にプッシュラッチ装置101を取り付けた状態の作用説明図である。 (a)はプッシュラッチ装置101の内側可動体2を押し込んだ状態の作用説明図であり、(b)は(a)の状態の底面図である。 (a)はプッシュラッチ装置101の各可動体2,3を押し込んだ状態の作用説明図であり、(b)は(a)の状態の底面図である。 ケース1の後端部を蓋体40によって閉塞した場合のプッシュラッチ装置101の正面断面図である。 第2実施例のプッシュラッチ装置102の上方からの斜視図である。 第3実施例のプッシュラッチ装置103の上方からの斜視図である。 (a)は第3実施例のプッシュラッチ装置103における内側可動体2の前端部の側面断面図、(b)はその作用説明図である。
符号の説明
101〜103:プッシュラッチ装置
1:ケース(固定部材)
2:内側可動体(可動体群、可動部材)
3:外側可動体(可動体群、可動部材)
4:圧縮ばね(付勢手段)
6:ガイドピン(保持手段)
18:扉体(移動壁)
19:棒材(連結部)
34a:窓部(被係合部)
36:箱体(固定壁)
38:マグネット(チャック部)
39:磁性板(連結部)

Claims (8)

  1. 固定壁に固定することが予定されていると共に、少なくとも長手方向の一端部側に開口部が形成された中空状の固定部材と、
    前記固定部材の内部において、前記一端部側から他端部側へ、前記長手方向に沿って一列状に配置された複数の可動部材を有し、これらの可動部材について、互いに隣り合うものどうしのうちの一端部側のものが他端部側の内部に入り込む入れ子状態に形成すると共に、前記固定部材の開口部よりも一端部側に突出する突出位置と、その突出位置よりも他端部側に収納されて保持される格納位置との間を、前記長手方向に沿って直線的に移動させることによって多段式の伸縮を可能とした可動体群と、
    前記固定部材に取り付けられ、前記可動体群を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、
    前記格納位置に移動した可動体群を、前記付勢手段の付勢力に抗してそれぞれの位置を保持すると共に、前記可動体群のうち、最も内側に配置される内側可動部材を、前記長手方向の他端部側へ押し込むことによってそれらの位置保持状態を一括して解放する保持手段と、
    を備えることを特徴とするプッシュラッチ装置。
  2. 固定壁に固定することが予定されていると共に、少なくとも長手方向の一端部側に開口部が形成された中空状の固定部材と、
    前記固定部材の内部において、前記一端部側から他端部側へ、前記長手方向に沿って一列状に配置された複数の可動部材を有し、これらの可動部材について、互いに隣り合うものどうしのうちの一端部側のものが他端部側の内部に入り込む入れ子状態に形成すると共に、前記固定部材の開口部よりも一端部側に突出する突出位置と、その突出位置よりも他端部側に収納されて保持される格納位置との間を、前記長手方向に沿って直線的に移動させることによって多段式の伸縮を可能とした可動体群と、
    前記固定部材に取り付けられ、前記可動体群を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、
    前記格納位置に移動した可動体群を、前記付勢手段の付勢力に抗してそれぞれの位置を保持すると共に、前記可動体群のうち、最も内側に配置される内側可動部材を、前記長手方向の他端部側へ押し込むことによってそれらの位置保持状態を一括して解放する保持手段と、
    前記固定壁に対して接近・離間する移動壁への取付けが予定された連結部と係合するために、前記内側可動部材の一端部に、前記長手方向と交差する回動軸線周りで回動する形態で取り付けられ、前記可動体群が前記格納位置に配置されたときに、前記連結部と係合する一方、その格納位置において前記内側可動部材を前記長手方向の他端部側へ押し込むことによって、前記連結部との係合を解除するチャック部と、
    を備えることを特徴とするプッシュラッチ装置。
  3. 前記連結部は、前記移動壁に取り付けられた棒材であり、
    前記チャック部は、前記移動壁と前記内側可動部材とが相対的に接近したときに、前記棒材を引っ掛けるために、前記可動部材の移動方向と交差する軸線周りで回動自在に取り付けられた引掛け片であることを特徴とする請求項2に記載のプッシュラッチ装置。
  4. 前記固定壁と前記移動壁とが離間している状態で、前記引掛け片は前記可動部材の底面部よりも下方に配置されていて、
    前記内側可動部材が前記棒材に当接し、相対的に押圧されて前記固定部材に嵌合されるように移動するときに、前記引掛け片が隣り合う可動部材の底面部に当接し、前記棒材を引っ掛けるように回動されることを特徴とする請求項3に記載のプッシュラッチ装置。
  5. 前記連結部は、前記移動壁に取り付けられた磁性板であり、
    前記チャック部は、前記固定壁と前記移動壁とが相対的に接近したときに、前記磁性板に磁気吸着するマグネットであることを特徴とする請求項2に記載のプッシュラッチ装置。
  6. 前記固定部材の後端部が開口されていて、前記格納位置に移動した可動体群は、それらの後端部を前記固定部材の後端部から突出させて保持されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプッシュラッチ装置。
  7. 前記固定部材の後端部に形成された開口部は、前記付勢手段を受け止めることができる蓋体によって閉塞されていることを特徴とする請求項6に記載のプッシュラッチ装置。
  8. 前記内側可動部材の前端位置が、前記長手方向に微調整可能であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプッシュラッチ装置。
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