JP4843463B2 - プッシュラッチ装置 - Google Patents

プッシュラッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4843463B2
JP4843463B2 JP2006308346A JP2006308346A JP4843463B2 JP 4843463 B2 JP4843463 B2 JP 4843463B2 JP 2006308346 A JP2006308346 A JP 2006308346A JP 2006308346 A JP2006308346 A JP 2006308346A JP 4843463 B2 JP4843463 B2 JP 4843463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
case body
latch device
guide groove
push latch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006308346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008121350A (ja
Inventor
雅司 芝
哲也 杉浦
Original Assignee
余合ホーム&モビリティ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 余合ホーム&モビリティ株式会社 filed Critical 余合ホーム&モビリティ株式会社
Priority to JP2006308346A priority Critical patent/JP4843463B2/ja
Publication of JP2008121350A publication Critical patent/JP2008121350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4843463B2 publication Critical patent/JP4843463B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、中空のケース体に対して可動体を相対的に押し込むことにより、前記可動体が前記ケース体に対する突出位置と格納位置とに交互に配置されて保持されるプッシュラッチ装置に関するものである。
中空のケース体に対して可動体を相対的に押し込むことにより、前記可動体が前記ケース体に対する突出位置と格納位置とに交互に配置されて保持されるプッシュラッチ装置が存していて、各種の出願がなされている(例えば、特許文献1を参照)。通常のプッシュラッチ装置では、段差を設けて形成された可動体のガイド溝に、ガイドピンの先端部が押し付けられることによって、前記可動体がケース体に対して移動不能に保持される。例えば、上記した特許文献1に開示された技術の場合、ケース体(1)に収容された摺動体(4)を付勢して突出させるための発条(8)が、係止ピン(3)を誘導溝(6)に押し付ける機能を有している。なお、上記の符号は、特許文献1に記載されたものである。
しかし、上記した技術の場合、発条(8)の螺旋状部分を利用して係止ピン(3)を押圧する形態であるため、発条(8)の寿命が短くなってしまうと共に、発条(8)の形状が複雑になってしまうという不具合がある。また、係止ピン(3)の後端部を押圧してその先端部を誘導溝(6)に押し付ける構成であるため、効率が悪い。
また、発条(8)を保持するため、ケース体(1)の背面部を閉塞せざるを得ないため、摺動体(4)のストロークを長くすることが困難である。
そして、従来のプッシュラッチ装置では、被取付物に取り付けた後で可動体の前端位置を調整することは困難であり、もし調整しなければならない場合には、プッシュラッチ装置を被取付物に取り付けている取付ねじを緩めたり、取り外したりする必要がある。特に、この種のプッシュラッチ装置は狭い場所に取り付けられる場合が多く、被取付物に取り付けられた後で取付ねじを緩める作業をすることは困難である。このため、作業効率が悪い。
実開昭63−91675号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、プッシュラッチ装置のガイドピンが効率よくガイド溝に押し付けられるようにすることと、プッシュラッチ装置が被取付物に取り付けられた後であっても、その可動体の前端位置が簡単に調整できるようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための本発明は、中空のケース体と、前記ケース体の中空空間に移動可能に挿入され、繰返しの押込み操作により前記ケース体に対する突出位置と格納位置とに順次保持される可動体と、前記可動体を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、前記可動体の前記移動可能方向に沿う平面上に、一方向に巡回するように形成され、その巡回の途中に前記可動体を前記突出位置と格納位置とに保持するための係止溝部をそれぞれ備えたガイド溝と、前記ケース体に揺動可能に支持され、その支持点を支点として揺動する自由端部が前記ガイド溝に入り込み、前記可動体の前記突出位置及び格納位置に対応する各係止溝部に係止されると共に、その可動体の突出位置から格納位置及び格納位置から突出位置への移動に対応して前記ガイド溝を一方向に巡回するように相対的に移動するガイドピンと、前記ケース体の一部により、その他の部分に対して前記可動体のガイド溝に接近・離間する方向に弾性変形可能に形成され、前記ガイドピンに対して押圧荷重を付与するように弾性変形した状態で、その弾性復元力により前記ガイドピンの自由端部を前記ガイド溝の深さ方向に押圧する弾性押圧片と、を備え、前記ケース体における前記可動体の前記移動可能方向の両端部が開口する一方、前記可動体は、前記移動可能方向の両端部が前記突出位置及び格納位置のいずれにおいても前記ケース体の開口から突出するように該ケース体に挿入されていることを特徴としている。
本発明に係るプッシュラッチ装置では、ガイドピンは、その支持点を支点として揺動可能に配置されていて、その自由端部が可動体の移動可能方向に沿う平面上に設けられたガイド溝に入り込んでいる。そして、その弾性復元力によって前記ガイドピンに押圧荷重を付与するための押圧片が、ケース体の一部に設けられている。このため、前記押圧片の形成位置の自由度が高くなり、ガイドピンに対応させた最適位置に設けることができる。換言すれば、押圧片によってガイドピンの最適位置を押圧することができるため、長期間の使用においてもガイドピンを損傷させるおそれを少なくできる。また、押圧片がケース体の一部に設けられるため、部品点数を少なくできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記中空のケース体の、前記可動体のガイド溝が形成された面に対向する壁部が、スリット、切欠等の分離手段により前記ケース体と隣接する壁部分に対し弾性変形可能な領域として形成され、かつその領域が前記ガイド溝に向かって前記ケース体の隣接する壁部から遠ざかる舌片形状とされ、その舌片形状の部分が前記弾性押圧片とされて、前記ガイドピンに押圧荷重を付与するように弾性変形状態に維持されることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、前記押圧片は、前記可動体のガイド溝が形成された面に対向する壁部が、スリット、切欠等の分離手段により前記ケース体と隣接する壁部分に対し弾性変形可能な領域として舌片形状に形成されたものであるため、その製作が容易である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前記中空のケース体は前後に開口された筒状に形成され、他方、前記可動体は長尺形状をなしてその長手方向が自身の移動可能方向とされると共に、筒状をなす前記ケース体の軸方向寸法より大きい長さを有し、前記可動体が前記ケース体の格納位置へ押込み操作された際に、前記可動体がケース体の後端部から後方へ突出するようにされていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、ケース体の後端部が開口されているため、押し込まれて格納位置に配置された可動体の後端部は、ケース体の後端部を超えて配置される。これにより、ケース体の全長と無関係に可動体のストロークを設定することができるため、プッシュラッチ装置の全長を短くすることができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項の発明を前提として、前記可動体の前端部には、その移動可能方向に沿って雌ねじが設けられていて、前記雌ねじにはねじ部材が螺合されていて、前記ねじ部材を回動させることにより、その前端位置が前記雌ねじのねじピッチに対応する分だけ移動されることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、ねじ部材を回動するだけで、可動体の前端位置を移動させることができる。このため、プッシュラッチ装置が被取付物に取り付けられた後であっても、可動体の前端位置を微調整することができ、プッシュラッチ装置が被取付物に無造作に取り付けられた場合であっても、可動体の前端位置を高精度に設定することができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明を前提として、前記可動体には、前記ねじ部材に設けられた被係合部に係合されることによって、その回動を不能にするためのロック手段が設けられていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、ねじ部材を回動不能にロックすることができるため、長期間の使用によっても可動体の前端位置がずれるおそれが少なくなる。
請求項6の発明は、請求項5の発明を前提として、前記ねじ部材の被係合部は、該ねじ部材の外周面にその軸線方向に沿って設けられた複数本の係合溝であり、前記ロック手段は、前記可動体における前記ねじ部材の外周面と対応する部分に、前記ねじ部材のいずれかの係合溝と係合可能に設けられ、かつ弾性変形することによって前記ねじ部材のいずれかの係合溝との係合状態を解除可能に設けられた係合部材であることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、係合部材を弾性変形させるだけで係合部材と係合溝との係合状態を解除できるため、その構成を簡単なものにすることができる。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項の発明を前提として、前記可動体又は前記ねじ部材の前端部には、マグネットが取り付けられていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、マグネットにより、可動体又はねじ部材と別の部材を磁気吸着させて保持することができる。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施例のプッシュラッチ装置101の上方からの斜視図、図2は同じく、下方からの斜視図、図3はプッシュラッチ装置101の正面断面図、図4の(a)はプッシュラッチ装置101の左側面図、(b)は同じく右側面図、図5はプッシュラッチ装置101の底面図である。
本発明の実施例のプッシュラッチ装置101について説明する。図1及び図2に示されるように、第1実施例のプッシュラッチ装置101は、弾性変形可能な樹脂材より成る角筒状のケース体1と、ケース体1に嵌合挿入され、ケース体1に対して相対的にスライド可能な可動体2とを備えている。スライドされる可動体2は、ケース体1の前端部から大きく突出された位置(突出位置)と、ケース体1の前端部から可動体2の前端部のみが突出された位置(格納位置)とのいずれかの位置に配置されて保持される。図1においては、可動体2が突出位置に配置された状態を示している。
最初に、ケース体1について説明する。図3ないし図5に示されるように、ケース体1の長手方向(可動体2のスライド方向)の前部には、プッシュラッチ装置101を被取付物(図示せず)に取り付けるための一対の取付部3が、ケース体1の幅方向に張り出して設けられていて、各取付部3にねじ穴3aが設けられている。ケース体1の底板部1aのほぼ中央部には、その長手方向に沿って一対の第1スリット4が、ケース体1の幅方向に所定間隔をおいて形成されていると共に、各第1スリット4の後端部と連結する第2スリット5が、ケース体1の幅方向に沿って形成されている。第1及び第2の各スリット4,5によってケース体1の底面部1aから抜き取られた部分には、舌片形状の押圧片6が形成されている。この押圧片6は、ケース体1の内方に向かって屈曲されていて、各スリット4,5が設けられていない部分(基端部6a)を回動支点として弾性変形させることができる。そして、その弾性復元力によって、ガイドピン7に押圧荷重を付与するという機能を有している。
ガイドピン7の両端部7a,7bは、互いに反対方向に屈曲されていて、正面視において略Z字形状である。そして、ガイドピン7の一端部7aが、ケース体1の底面部で、押圧片6が設けられている部分よりも手前側の内側部に突出されたボス部8のボス穴8aに差し込まれて、揺動可能に支持されていると共に、ガイドピン7の他端部7bが、可動体2のガイド溝9(後述)に嵌合されている。ケース体1の天井板部1bの後端部には、圧縮ばね10を支持するためのばね支持部11が、その下方に向かって直角に設けられている。
次に、可動体2について説明する。図3ないし図5に示されるように、本実施例の可動体2は、ケース体1にスライド可能に収容される角柱形状で、樹脂材より成る。可動体2の長さは、ケース体1の長さよりも長く、突出位置に配置された状態でその前端部がケース体1の前端部から大きく突出されると共に、その後端部がケース体1の後端部から僅かに突出される。また、格納位置に配置された状態でその後端部がケース体1の後端部から大きく突出されると共に、その前端部がケース体1の前端部から僅かに突出される(図8参照)。可動体2の前部には、その幅方向の両端部から一対の側板部12が延設されていると共に、一対の側板部12の間で、可動体2の上部から上板部13が延設されている。この上板部13は薄板より成り、その基端部(可動体2との連結部)を支点として弾性回動させることができる(図6の(b)を参照)。そして、上板部13の底面部における幅方向の中央部には、係合突条13aが突設されている。この係合突条13aは、ねじ部材14の係合溝15に入り込み、ねじ部材14が回動することを抑止している。
可動体2における長手方向のほぼ中央部から後端部にかけて、圧縮ばね10を装着させるためのばね装着溝17が設けられている。ケース体1に可動体2が組み付けられるとき、圧縮ばね10は、その軸線を可動体2の長手方向(スライド方向)に沿わせて、ケース体1のばね支持部11とばね装着溝17における可動体2のばね支持部18との間に弾装される。
可動体2の前端面のほぼ中央部には、可動体2の長手方向(可動体2のスライド方向)に沿って雌ねじ16が設けられている。この雌ねじ16に、ねじ部材14が取り付けられている。ねじ部材14は、円柱形状のねじ部材本体19の一端部(後端部)に同軸に設けられた雄ねじ21と、その他端部(前端部)に設けられ、ねじ部材本体19よりも大径の手回しダイヤル22とを備えている。手回しダイヤル22の外周面には、多数のきざみ目が設けられていて、手回しダイヤル22が回されるときの滑り止めが図られている。ねじ部材本体19には、マグネット23と2枚の鉄板24が埋設されていて、各鉄板24の端部は、手回しダイヤル22の前端面から突出されている。
図4の(a)に示されるように、ねじ部材本体19の外周面には、その周方向に所定角度をおいて4本の係合溝15が、可動体2の軸線25の方向に沿って設けられている。各係合溝15の溝幅は、可動体2の上板部13の係合突条13aの幅よりも少し広い。図6の(a)に示されるように、上板部13の係合突条13aがいずれかの係合溝15に嵌合されることにより、ねじ部材14は回動不能にロックされる。そして、図6の(b)に示されるように、上板部13を引き起こして係合突条13aをねじ部材本体19の係合溝15から離脱させることによりそのロック状態が解除され、ねじ部材14を可動体2の軸線25を中心として回動させることができる。そして、上板部13の係合突条13aと係合される係合溝15を、隣接するいずれかの係合溝15に変更することにより、ねじ部材14の前端位置を、雄ねじ21のねじピッチの1/4分だけ前後にずらすことができる。これにより、ねじ部材14の前端位置を微調整することができる。この微調整は、プッシュラッチ装置101を被取付物に取り付けた後であっても可能である。
図5に示されるように、可動体2の底面部の平面内には、往路と復路とが別々になったガイド溝9が設けられている。このガイド溝9は、図7に示されるように、可動体2の長手方向に沿って設けられた第1案内溝部201(往路)と、第1案内溝部201の終端部から斜め後方に短い長さで設けられた第2案内溝部202(往路)と、第2案内溝部202から斜め前方に、第1案内溝部201の終端部とほぼ同じ位置まで設けられた第3案内溝部203(復路)と、第3案内溝部203の終端部と第1案内溝部201の途中部分とを接続する第4案内溝部204(復路)とを備えている。このため、第1案内溝部201において、その始端部26から第4案内溝部204との接続部までの間の部分は、往路と復路の両方の機能を有している。各案内溝部201〜204の内幅は、ガイドピン7の他端部7bの外径よりも少し大きい。ガイド溝9に嵌合されたガイドピン7の他端部7bは、可動体2がケース体1に対してスライドされることにより、往路(第1及び第2の各案内溝部201,202)と復路(第3及び第4の各案内溝部203,204)を一方向に巡回する。
各案内溝部201〜204の特定位置には、ガイドピン7の他端部7bを係止せるための係止溝部が設けられている。即ち、図7の(a),(b)に示されるように、第1案内溝部201の溝深さは、始端部26から第4案内溝部204との接続部27までは一定であり、接続部27を超えた直後から前方に向かうにつれて徐々に浅くなっていて、当該部分に、上り勾配となった傾斜面部28が形成されている。そして、第1案内溝部201の終端部の溝深さは、傾斜面部28よりも深くなっていて、当該部分に第1落し込み部29が形成されている。第2案内溝部202の終端部の溝深さは、第1落し込み部29よりも更に深くなっていて、当該部分に第2落し込み部31が形成されている。そして、第3案内溝部203の終端部の溝深さは、第2落し込み部31よりも更に深くなっていて、当該部分に第3落し込み部32が形成されている。これにより、第1案内溝部201における傾斜面部28と第1落し込み部29との間、第2案内溝部202における第1落し込み部29と第2落し込み部31との間、そして、第3案内溝部203における第2落し込み部31と第3落し込み部32との間には、いずれも下流側に向かうにつれて深くなるように段差部が形成されていて、それらの接続部分に各段付き面29a,31a,32aが形成されている。
図7の(a),(c)に示されるように、接続部33を介して第3案内溝部203と接続された第4案内溝部204の溝深さは、その下流側に向かうに伴って徐々に浅くなり、その終端部においては第1案内溝部201の溝深さよりも浅くなっている。そして、第4案内溝部204の終端部は、段付き面34を介して第1案内溝部201と接続されている。
次に、本実施例のプッシュラッチ装置101の作用について説明する。図示しない取付手段により、被取付物にプッシュラッチ装置101が取り付けられる。本実施例の場合、プッシュラッチ装置101は、その各取付部3のねじ穴3aに挿通された取付ねじ(図示せず)によって、取り付けられる。
図5に示されるように、可動体2がケース体1に対する突出位置に配置された状態で、ガイドピン7の他端部7bは、ガイド溝9の第1案内溝部201の始端部26に配置されている。外力(例えば、扉の押し力)によって、可動体2がケース体1の長手方向に沿って押し込まれると、図8及び図9に示されるように、可動体2が矢印35の方向にスライド(後退)される。可動体2のスライドに伴い、圧縮ばね10が圧縮される。ガイド溝9の第1案内溝部201の始端部26に配置されていたガイドピン7の他端部7bが、第1案内溝部201に案内されてその接続部27に達すると、ガイドピン7の他端部7bは、押圧片6の押圧荷重に抗して傾斜面部28を移動し、押圧片6の押圧荷重(押圧片6の弾性復元力)によって第1落し込み部29に落し込まれて係止される。第1案内溝部201の傾斜面部28と第1落し込み部29との間には、段付き面29aが形成されているため、ガイドピン7の他端部7bが傾斜面部28に逆戻りするおそれはない。
この状態で可動体2への外力を解放すると、可動体2は圧縮ばね10の弾性復元力により、矢印35の逆方向にスライド(前進)される。このとき、ガイドピン7の他端部7bは、その一端部7aを支点として平面内で揺動し、かつ段付き面29aに当接しながら第2案内溝部202に案内され、押圧片6の押圧荷重によって第1落し込み部29よりも更に深くなった第2落し込み部31に落し込まれて係止される。可動体2には、矢印35の逆方向に圧縮ばね10の弾性復元力が作用している。第1落し込み部29と第2落し込み部31との間にも、段付き面31aが形成されていて、かつ、ガイドピン7の他端部7bには常に押圧片6の押圧荷重が作用しているため、ガイドピン7の他端部7bが第1落し込み部29に逆戻りするおそれはない。これにより、可動体2はスライド不能となり、ケース体1に対する格納位置に配置される。
この状態で再度、可動体2に外力が作用すると、第2落し込み部31に配置されていたガイドピン7の他端部7bは、第3案内溝部203に案内されて移動し、押圧片6の押圧荷重によって第3落し込み部32に落し込まれる。そして、段付き面32aに当接しながら接続部33を介して第4案内溝部204に案内され、押圧片6の押圧荷重に抗して第4案内溝部204を移動した後、段付き面34を介して第1案内溝部201に落し込まれ、第1案内溝部201に案内されてその始端部26に配置される。
上記したように、ケース体1に対して突出位置に配置されていた可動体2が、外力によってケース体1に押し込まれることにより、第1案内溝部201の始端部26に配置されていたガイドピン7の他端部7bは、常に押圧片6によって押圧されながら第1案内溝部201を移動し、第2案内溝部202の第2落し込み部31に配置されて係止される。これにより、可動体2は、ケース体1に対する格納位置に配置されて保持される。
格納位置に配置された可動体2が、再度押し込まれることにより、ガイドピン7の他端部7bは第2落し込み部31から第3及び第4の各案内溝部203,204に案内された後、再び第1案内溝部201に入り込んでその始端部26に配置される。即ち、ガイドピン7の他端部7bが、可動体2に往路(第1及び第2の各案内溝部201,202)と復路(第3及び第4の各案内溝部203,204)が別々に形成されたガイド溝9に案内されて移動することによって、ケース体1と可動体2が相対的にスライドされたり、保持されたりする。
ここで、ガイドピン7の他端部7bには、常に押圧片6の押圧荷重が作用している。本実施例のプッシュラッチ装置101の押圧片6は、ケース体1の一部により、ケース体1と一体に設けられている。このため、押圧片6を、ガイドピン7に対応させた最適位置に設けることができる。また、押圧片6がケース体1の一部であるため、その部品点数を少なくできる。しかも、押圧片6は、ガイドピン7の他端部7bの近傍を押圧している。このため、押圧片6の押圧荷重が小さくて済み、長期間の使用によっても、ガイドピン7を損傷するおそれが少ない。そして、圧縮ばね10には、その軸線方向にのみ弾性変形力が作用する。このため、長期間の使用によっても、圧縮ばね10が損傷するおそれが少ない。
そして、本実施例のプッシュラッチ装置101では、ケース体1の後端部が開口されていて、格納位置における可動体2は、ケース体1の後端部を超えて配置される。即ち、ケース体1の全長と無関係に可動体2のストロークを設定することができるため、プッシュラッチ装置101の全長を短くすることができる。
また、本実施例のプッシュラッチ装置101では、可動体2の前端部にねじ部材14が取り付けられている。図6の(a),(b)に示されるように、可動体2の上板部13を引き起こして、その係合突条13aとねじ部材本体19の係合溝15との係合状態を解除させることにより、ねじ部材14を回動させることができる。これにより、ねじ部材14の前端位置を、雄ねじ21のねじピッチの1/4分だけ前後にずらすことができ、その前端位置が調整される。手回しダイヤル22の外周面に多数のきざみ目が設けられていて滑り止めが図られているため、その回動操作が容易であり、かつ確実である。これにより、被取付物にプッシュラッチ装置101が取り付けられた後であっても、可動体2(ねじ部材14)の前端位置を微調整することができる。
本実施例のプッシュラッチ装置101において、可動体2をスライドさせるときの付勢手段は圧縮ばね10である。このため、その入手が極めて容易である。しかし、圧縮ばね10以外の付勢手段、例えば引張りばね、ゴム材等であってもよい。
本明細書に記載した実施例のプッシュラッチ装置101以外のプッシュラッチ装置で、可動体を中空のケース体に押し込むことにより、前記可動体が前記ケース体に対する突出位置と格納位置とに順次保持されるプッシュラッチ装置であって、前記可動体の前端部で、その移動可能方向に沿って設けられた雌ねじにねじ部材が螺合されていて、前記ねじ部材を回動させることにより、その前端位置が前記雌ねじのねじピッチに対応する分だけ移動されることを特徴とするプッシュラッチ装置であってもよい。
また、上記したプッシュラッチ装置において、前記可動体には、前記ねじ部材に設けられた被係合部に係合されることによって、その回動を不能にするためのロック手段が設けられていることを特徴とするプッシュラッチ装置であってもよい。
また、上記したプッシュラッチ装置において、前記被係合部は、前記ねじ部材の外周面に前記可動体の移動可能方向に沿って設けられた複数本の係合溝であり、前記ロック手段は、前記可動体における前記ねじ部材の外周面と対応する部分に、前記ねじ部材のいずれかの係合溝と係合可能に設けられ、かつ弾性変形することによって前記ねじ部材のいずれかの係合溝との係合状態を解除可能に設けられた係合部材であることを特徴とするプッシュラッチ装置であってもよい。
また、上記したいずれかのプッシュラッチ装置において、前記ねじ部材の前端部には、マグネットが取り付けられていることを特徴とするプッシュラッチ装置であってもよい。
本発明の実施例のプッシュラッチ装置101の上方からの斜視図である。 同じく、下方からの斜視図である。 プッシュラッチ装置101の正面断面図である。 (a)はプッシュラッチ装置101の左側面図、(b)は同じく右側面図である。 プッシュラッチ装置101の底面図である。 (a)は、一部を破断したねじ部材14の拡大正面図であり、(b)はその作用説明図である。 (a)はガイド溝9の拡大図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。 可動体2をスライドさせてロックした状態のプッシュラッチ装置101の正面断面図である。 図8の状態の底面図である。
符号の説明
101:プッシュラッチ装置
201:第1案内溝部
202:第2案内溝部
203:第3案内溝部
204:第4案内溝部
1:ケース体
2:可動体
4:第1スリット
5:第2スリット
6:押圧片
6a:基端部(支点)
7:ガイドピン
7a:一端部(支持点)
7b:他端部(自由端部)
9:ガイド溝
10:圧縮ばね(付勢手段)
13:上板部(保持手段)
13a:係合突条(係合部材)
14:ねじ部材
15:係合溝(被係合部)
16:雌ねじ
23:マグネット
25:軸線
29:第1落し込み部(係止溝部)
31:第2落し込み部(係止溝部)
32:第3落し込み部(係止溝部)

Claims (7)

  1. 中空のケース体と、
    前記ケース体の中空空間に移動可能に挿入され、繰返しの押込み操作により前記ケース体に対する突出位置と格納位置とに順次保持される可動体と、
    前記可動体を前記突出位置側へ付勢する付勢手段と、
    前記可動体の前記移動可能方向に沿う平面上に、一方向に巡回するように形成され、その巡回の途中に前記可動体を前記突出位置と格納位置とに保持するための係止溝部をそれぞれ備えたガイド溝と、
    前記ケース体に揺動可能に支持され、その支持点を支点として揺動する自由端部が前記ガイド溝に入り込み、前記可動体の前記突出位置及び格納位置に対応する各係止溝部に係止されると共に、その可動体の突出位置から格納位置及び格納位置から突出位置への移動に対応して前記ガイド溝を一方向に巡回するように相対的に移動するガイドピンと、
    前記ケース体の一部により、その他の部分に対して前記可動体のガイド溝に接近・離間する方向に弾性変形可能に形成され、前記ガイドピンに対して押圧荷重を付与するように弾性変形した状態で、その弾性復元力により前記ガイドピンの自由端部を前記ガイド溝の深さ方向に押圧する弾性押圧片と、を備え、
    前記ケース体における前記可動体の前記移動可能方向の両端部が開口する一方、前記可動体は、前記移動可能方向の両端部が前記突出位置及び格納位置のいずれにおいても前記ケース体の開口から突出するように該ケース体に挿入されていることを特徴とするプッシュラッチ装置。
  2. 前記中空のケース体の、前記可動体のガイド溝が形成された面に対向する壁部が、スリット、切欠等の分離手段により前記ケース体と隣接する壁部分に対し弾性変形可能な領域として形成され、かつその領域が前記ガイド溝に向かって前記ケース体の隣接する壁部から遠ざかる舌片形状とされ、その舌片形状の部分が前記弾性押圧片とされて、前記ガイドピンに押圧荷重を付与するように弾性変形状態に維持されることを特徴とする請求項1に記載のプッシュラッチ装置。
  3. 前記中空のケース体は前後に開口された筒状に形成され、他方、前記可動体は長尺形状をなしてその長手方向が自身の移動可能方向とされると共に、筒状をなす前記ケース体の軸方向寸法より大きい長さを有し、前記可動体が前記ケース体の格納位置へ押込み操作された際に、前記可動体がケース体の後端部から後方へ突出するようにされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプッシュラッチ装置。
  4. 前記可動体の前端部には、その移動可能方向に沿って雌ねじが設けられていて、前記雌ねじにはねじ部材が螺合されていて、
    前記ねじ部材を回動させることにより、その前端位置が前記雌ねじのねじピッチに対応する分だけ移動されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプッシュラッチ装置。
  5. 前記可動体には、前記ねじ部材に設けられた被係合部に係合されることによって、その回動を不能にするためのロック手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のプッシュラッチ装置。
  6. 前記ねじ部材の被係合部は、該ねじ部材の外周面にその軸線方向に沿って設けられた複数本の係合溝であり、
    前記ロック手段は、前記可動体における前記ねじ部材の外周面と対応する部分に、前記ねじ部材のいずれかの係合溝と係合可能に設けられ、かつ弾性変形することによって前記ねじ部材のいずれかの係合溝との係合状態を解除可能に設けられた係合部材であることを特徴とする請求項5に記載のプッシュラッチ装置。
  7. 前記可動体又は前記ねじ部材の前端部には、マグネットが取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプッシュラッチ装置。
JP2006308346A 2006-11-14 2006-11-14 プッシュラッチ装置 Active JP4843463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308346A JP4843463B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 プッシュラッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308346A JP4843463B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 プッシュラッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008121350A JP2008121350A (ja) 2008-05-29
JP4843463B2 true JP4843463B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=39506401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006308346A Active JP4843463B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 プッシュラッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4843463B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010242413A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Isokawa Sangyo プッシュラッチ装置
JP5360721B2 (ja) * 2010-01-12 2013-12-04 株式会社ニフコ マグネットキャッチ
KR200481499Y1 (ko) * 2015-02-23 2016-10-10 오세진 가구 도어의 개폐 장치
CN106274452B (zh) * 2015-05-20 2019-01-04 上海海拉电子有限公司 一种开关装置及其使用方法
KR200484631Y1 (ko) * 2015-12-24 2017-11-15 주식회사 이펙스가구특판 도어 개폐장치
CN106761078B (zh) * 2017-01-18 2019-02-22 苏州欢颜电气有限公司 一种幕墙窗弹性磁力锁紧装置
CN114179012B (zh) * 2021-12-07 2023-08-04 安吉利诺电子科技有限公司 一种按摩组件组装方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6125471A (ja) * 1984-07-13 1986-02-04 Takaharu Miyazaki 海苔の乾燥方法及び乾燥機
JPH0611356Y2 (ja) * 1988-12-13 1994-03-23 富雄 吉村 戸当り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008121350A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4843463B2 (ja) プッシュラッチ装置
US9820404B1 (en) Slot assembly and workpiece
US6823762B2 (en) Wrench extension with a socket-coupling system
US8973956B2 (en) Latch device
JP5965811B2 (ja) コネクタ
JP2005528991A (ja) 軸周り回転により使用可能な工具受容用チャック
US8136430B2 (en) Retractable screwdriver
US7114728B2 (en) Rapid detached connecting device
US20100147117A1 (en) Connection device for latching and releasing a socket
TW200511661A (en) Optical module capable of facilitating release from locking state with cage which accommodates optical module
US9207032B2 (en) Slide stop support mechanism
CN212653363U (zh) 一种工具侧向快速脱离机构
US7895924B2 (en) Socket connection device
WO2013008793A1 (ja) ラッチ装置
US20130032008A1 (en) Ratchet wrench
WO2021129089A1 (zh) 一种按压自锁结构以及采用该结构的按压笔
JP5320259B2 (ja) ノック式筆記具
JP4139423B2 (ja) プッシュラッチ装置
JP2009022968A (ja) スライドカム型
WO2014038068A1 (ja) ベルトアジャスター
KR101347433B1 (ko) 로크·릴리스 기구
KR20010090513A (ko) 래치장치
JP2010179557A (ja) 筆記具
JP2006010865A (ja) 光ファイバの保持機構
JPH075782U (ja) 棒状部材の繰り出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4843463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250